JP2018011235A - ユーザ装置及び基地局 - Google Patents

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Wuri Andarmawanti Hapsari
アンダルマワンティ ハプサリ ウリ
晋也 竹田
Shinya Takeda
晋也 竹田
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Masato Taniguchi
眞人 谷口
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Abstract

【課題】間欠受信機能の許可状況に基づき適切な間欠受信制御を実現するための技術を提供することである。
【解決手段】本発明の一態様は、第1のプロトコルに従って基地局との通信を処理する第1レイヤ処理部と、第2のプロトコルに従ってコアネットワークノードとの通信を処理する第2レイヤ処理部とを有するユーザ装置であって、第1の間欠受信機能に対する前記基地局の許可状況を示す通知を受信すると、前記第1レイヤ処理部は、前記第2レイヤ処理部に前記許可状況を通知し、前記第2レイヤ処理部は、前記通知された許可状況に基づき前記第1の間欠受信機能を実行するか判断するユーザ装置に関する。
【選択図】図6

Description

本発明は、無線通信システムに関する。
典型的な無線通信システムでは、ユーザ装置における電力消費及びシグナリング量の低減のため、所定の周期で基地局から送信される信号を間欠受信する間欠受信制御が規定されている。例えば、LTE(Long Term Evolution)システムでは、間欠受信モードとしてDRX(Discontinuous Reception)モードが規定され、さらに、3GPP(Third Generation Partnership Project)のRel−13では、DRXモードを拡張したeDRXモードが標準機能として規定されている。
図1に示されるように、ユーザ装置はDRXモードにおいて最大で2.56秒間スリープ状態に留まることが可能である一方、eDRXモードでは、ユーザ装置はバッテリ消費を更に低減するため、より長い時間スリープ状態に留まることが可能である。例えば、カテゴリMのユーザ装置については、最大で43.69分の間欠受信間隔が設定可能であり、NB−IoT(Narrow Band−Internet of Things)のユーザ装置については、最大で約3時間の間欠受信間隔が設定可能である。このような長時間の間欠受信間隔を実現するため、eDRXでは、無線フレームを識別するための従来のシステムフレームナンバー(SFN)に加えて、SFNの周回をカウントするハイパーSFN(HSFN)が導入されている。すなわち、SFNは1024個の無線フレーム(10ms)をカウント可能であり、SFNの周期は10.24秒となる。HSFNは1024回のSFNの周回をカウント可能であるため、HSFNの周期は1024×10.24秒=2.91時間となる。eDRXの間欠受信間隔(eDRXサイクル)は、HSFN(10.24s)の単位で規定される。
図2に示されるように、ユーザ装置に対してeDRXが設定された場合、コアネットワークノードMME(Mobility Management Entity)において当該ユーザ装置宛てのページング信号が発生すると、MMEは、ユーザ装置の間欠受信タイミングの近傍まで当該ページング信号をバッファリングした後、基地局に送信する。その後、基地局は、ユーザ装置の間欠受信タイミングまで受信したページング信号をバッファリングし、間欠受信タイミングが到来すると、当該ページング信号をユーザ装置に送信する。従って、長い間欠受信周期を設定すると、消費電力は削減できる一方、ユーザ装置にページング信号を送信するまでの遅延時間は増大する。
eDRXは、ユーザ装置とMMEとの間のネゴシエーションにより設定されることが規定されている。具体的には、ユーザ装置とMMEとの間でNAS(Non−Access Stratum)レイヤのAttach又はTAU(Tracking Area Update)手順が実行され、eDRXが設定される。図3に示されるように、ユーザ装置は、AS(Access Stratum)レイヤ(RRC(Radio Resource Control)レイヤ)において、基地局からeDRX Capabilityとして"eDRX allowed"が設定されたシステム情報(SIB1など)を受信し、当該システム情報に基づき基地局がeDRXに対応していると判断する。一方、eDRXに対応しているユーザ装置は、NASレイヤにおいてeDRXパラメータを含むAttach又はTAU RequestをMMEに送信する。当該Attach又はTAU Requestを受信すると、eDRXに対応しているMMEは、eDRXパラメータを含むAttach又はTAU Acceptをユーザ装置に送信し、その後、ユーザ装置はeDRXモードに移行する。
3GPP TS 36.331 V13.1.0(2016−03) 3GPP TS 24.301 V14.0.1(2016−06) 3GPP TS 23.401 V14.0.0(2016−06)
しかしながら、現状の仕様では、ASレイヤにおいて受信した基地局のeDRX Capabilityは、NASレイヤにおけるMMEとのネゴシエーションには考慮されていない。すなわち、ユーザ装置におけるASレイヤとNASレイヤとの間では、eDRXに対する基地局の許可状況は共有されていない。このため、図4に示されるように、ASレイヤにおいてeNBがeDRX不許可であることが通知されているにもかかわらず、NASレイヤにおいてMMEとの間でeDRXが設定される可能性がある。
この場合、UE−MMEにおけるNASレイヤの間欠受信状態と、UE−eNBにおけるASレイヤの間欠受信状態との間にミスマッチが発生することになり、MMEはeDRX制御に従って動作する一方、基地局はDRX制御に従って動作することになる。このため、当該ユーザ装置宛てのページング信号が発生すると、MMEは、基地局におけるDRX周期よりも長いeDRX周期に従ってページング信号を基地局に送信し、DRX周期に従って割り当てられたユーザ装置への送信機会を逸することになる。また、eDRXが設定されたとしても、ユーザ装置のASレイヤはDRXモードにより動作するため、電力節約の効果はほとんどない。
上述した問題点を鑑み、本発明の課題は、間欠受信機能の許可状況に基づき適切な間欠受信制御を実現するための技術を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、第1のプロトコルに従って基地局との通信を処理する第1レイヤ処理部と、第2のプロトコルに従ってコアネットワークノードとの通信を処理する第2レイヤ処理部とを有するユーザ装置であって、第1の間欠受信機能に対する前記基地局の許可状況を示す通知を受信すると、前記第1レイヤ処理部は、前記第2レイヤ処理部に前記許可状況を通知し、前記第2レイヤ処理部は、前記通知された許可状況に基づき前記第1の間欠受信機能を実行するか判断するユーザ装置に関する。
本発明によると、間欠受信機能の許可状況に基づき適切な間欠受信制御を実現することができる。
図1は、DRXとeDRXとの一例となる受信タイミングを示す概略図である。 図2は、一例となるeDRX動作を示す概略図である。 図3は、一例となるeDRX設定処理を示すシーケンス図である。 図4は、従来の間欠受信処理を示すシーケンス図である。 図5は、本発明の一実施例による無線通信システムを示す概略図である。 図6は、本発明の一実施例によるユーザ装置の機能構成を示すブロック図である。 図7は、本発明の一実施例による基地局の機能構成を示すブロック図である。 図8は、本発明の一実施例による間欠受信処理を示すシーケンス図である。 図9は、本発明の一実施例による間欠受信処理を示すシーケンス図である。 図10は、本発明の一実施例による間欠受信処理を示すシーケンス図である。 図11は、本発明の一実施例による間欠受信処理を示すシーケンス図である。 図12は、本発明の一実施例によるユーザ装置、基地局及びMMEのハードウェア構成を示すブロック図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
以下の実施例では、eDRXに対する基地局の許可状況に従ってeDRX又はDRXの何れかの間欠受信制御を起動するユーザ装置が開示される。後述される実施例を概略すると、ASレイヤにおいてeDRXに対する基地局の許可状況を基地局から受信すると、ユーザ装置は、受信した許可状況に従ってNASレイヤにおいてコアネットワークノードに対してeDRXの設定処理を実行する。また、ASレイヤにおいてeDRXに対する基地局の許可状況の変更通知を受信すると、ユーザ装置は、受信した許可状況に従ってNASレイヤにおいてコアネットワークノードに対してeDRXの有効化又は無効化を実行する。これにより、eDRXに対する基地局の許可状況がユーザ装置のASレイヤとNASレイヤとの間で共有されず、ユーザ装置とコアネットワークノードとの間のNASレイヤのeDRX状態と、ユーザ装置と基地局との間のASレイヤのeDRX状態とのミスマッチが生じうる従来の間欠受信制御における問題を解決することができる。
まず、図5を参照して、本発明の一実施例による無線通信システムを説明する。図5は、本発明の一実施例による無線通信システムを示す概略図である。
図5に示されるように、無線通信システム10は、ユーザ装置(UE)100、基地局(evolved NodeB:eNB)200及びMME300を有する。無線通信システム10は、3GPPのRel−13に準拠するLTEシステム又はLTE−Advancedシステムであるが、本発明はこれに限定されず、例えば、Rel−14以降の規格に準拠した無線通信システム(例えば、5Gシステム)、非3GPP規格に準拠した無線通信システムなどであってもよい。
ユーザ装置100は、スマートフォン、携帯電話、タブレット、ウェアラブル端末、M2M(Machine−to−Machine)用通信モジュールなどの無線通信機能を備えた何れか適切な情報処理装置であり、MME300を含むコアネットワーク(CN)の管理の下で基地局200に無線接続し、無線通信システム10により提供される各種通信サービスを利用する。以下の実施例では、ユーザ装置100は、ASプロトコルに従うASレイヤを用いて基地局200と信号を送受信する一方、NASプロトコルに従うNASレイヤを用いてMME300と信号を送受信する。
基地局200は、1つ以上のセルを提供し、MME300を含むコアネットワーク(CN)の管理の下で当該セルを介しユーザ装置100と無線通信する。基地局200は、ASプロトコルに従ってユーザ装置100との無線通信を制御する一方、コアネットワークとS1インタフェースを介し通信する。図示された実施例では、1つの基地局200しか示されていないが、一般には、無線通信システム10のサービスエリアをカバーするよう多数の基地局200が配置される。
MME300は、無線通信システム10におけるコアネットワークノードとして設けられ、ユーザ装置100の位置登録、基地局間ハンドオーバ、セル再選択、間欠受信制御などによって、ユーザ装置100との無線通信を管理する。MME300は、NASプロトコルに従って基地局200を介しユーザ装置100と信号を送受信すると共に、1つ以上の基地局200と相互接続され、ユーザ装置100の種別やユーザ情報などの各種情報を基地局200に提供する。具体的には、ユーザ装置100が基地局200により提供されるセルにアタッチすると、MME300は、基地局200を介しNASプロトコルに従ってユーザ装置100とAttach又はTAUメッセージをやりとりし、ユーザ装置100を位置登録すると共に、自らの位置登録情報(TAC(Tracking Area Code)など)をユーザ装置100に通知する。例えば、ユーザ装置100及びMME300がeDRXに対応している場合、当該Attach又はTAU手順において、ユーザ装置100及びMME300は、eDRXパラメータが設定されたAttach又はTAUメッセージを送受信することによって、ユーザ装置100とMME300との間でeDRXを設定してもよい。
次に、図6を参照して、本発明の一実施例によるユーザ装置を説明する。図6は、本発明の一実施例によるユーザ装置の機能構成を示すブロック図である。
図6に示されるように、ユーザ装置100は、ASレイヤ処理部110及びNASレイヤ処理部120を有する。
ASレイヤ処理部110は、ASプロトコルに従って基地局200との通信を処理し、NASレイヤ処理部120は、NASプロトコルに従ってMME300との通信を処理する。しかしながら、本発明は、これらに限定されず、ユーザ装置100と基地局200との間の通信に適用可能な他の何れかのプロトコルに従って基地局200との通信を処理し、ユーザ装置100とMME300との間の通信に適用可能な他の何れかのプロトコルに従ってMME300との通信を処理してもよい。
eDRXに対する基地局200の許可状況を示す通知を受信すると、ASレイヤ処理部110は、NASレイヤ処理部120に当該許可状況を通知し、NASレイヤ処理部120は、通知された許可状況に基づきeDRXを実行するか判断する。具体的には、ASレイヤ処理部110は、基地局200からシステム情報(SIB1など)を受信すると、eDRX Capabilityとして情報要素"eDRX allowed"が受信したシステム情報に設定されているか確認する。受信したシステム情報に情報要素"eDRX allowed"が設定されている場合("eDRX allowed ON")、ASレイヤ処理部110は、基地局200がeDRXを許可していると判断する。他方、受信したシステム情報に情報要素"eDRX allowed"が設定されていない場合("eDRX allowed OFF")、ASレイヤ処理部110は、基地局200がeDRXを許可していないと判断する。ASレイヤ処理部110は、当該判断結果をNASレイヤ処理部120に通知する。
ここで、eDRXに対する基地局200の許可状況は、基地局200がeDRXをサポートし(eDRX対応)、かつeDRXの適用を許可しているケース、基地局200がeDRXをサポートし、かつeDRXの適用を許可していないケース、基地局200がeDRXをサポートしない(eDRX非対応)ケースを含み、基地局200がeDRXを許可するのは、基地局200がeDRXをサポートし、かつeDRXの適用を許可しているケースに対応する。
ASレイヤ処理部110から判断結果を受信すると、eDRXが基地局200により許可されている場合、NASレイヤ処理部120は、eDRXの設定要求をMME300に送信し、eDRXが基地局200により許可されていない場合、NASレイヤ処理部120は、eDRXの設定要求を通知することなく、MME300とAttach又はTAU手順を実行する一方、ASレイヤ処理部110は、所定の移行契機に従ってDRXを起動する。
次に、図7を参照して、本発明の一実施例による基地局を説明する。図7は、本発明の一実施例による基地局の機能構成を示すブロック図である。
図7に示されるように、基地局200は、無線制御部210及びインタフェース部220を有する。
無線制御部210は、ユーザ装置100との無線通信を制御する。具体的には、無線制御部210は、ASプロトコルに従ってユーザ装置100と信号をやりとりすることによって、ユーザ装置100との無線通信を制御する。また、インタフェース部220を介しMME300からNASプロトコルに従う信号を受信すると、無線制御部210は、当該信号をユーザ装置100に転送すると共に、ユーザ装置100から受信したNASプロトコルに従う信号をインタフェース部220を介しMME300に転送する。
また、無線制御部210は、eDRXに対する基地局200の許可状況をユーザ装置100に通知する。具体的には、無線制御部210は、システム情報(SIB1など)にeDRX Capabilityとして情報要素"eDRX allowed"を設定し、基地局200がeDRXを許可していることを通知してもよい。例えば、基地局200がeDRXを許可している場合、無線制御部210は、情報要素"eDXR allowed"を含むシステム情報をユーザ装置100に送信し、基地局200がeDRXを許可していない場合、無線制御部210は、情報要素"eDRX allowed"を含まないシステム情報をユーザ装置100に送信してもよい。
しかしながら、eDRXの許可状況の通知は、上述した方法に限定されるものでなく、例えば、基地局200がeDRXを許可している場合、無線制御部210は、情報要素"eDXR allowed=True"を含むシステム情報をユーザ装置100に送信し、基地局200がeDRXを許可していない場合、無線制御部210は、情報要素"eDRX allowed=False"を含むシステム情報をユーザ装置100に送信してもよい。また、eDRXに対する基地局200の許可状況は必ずしもシステム情報により通知される必要はなく、制御情報又はデータ情報により通知されてもよい。
インタフェース部220は、MME300とやりとりする。具体的には、インタフェース部220は、基地局200とコアネットワークとの間の通信に適用されるS1シグナリングによりMME300とやりとりしてもよい。
次に、図8〜11を参照して、本発明の各種実施例による間欠受信処理を説明する。まず、図8に示される実施例は、ユーザ装置100及びMME300がeDRXをサポートするが、基地局200がeDRXを許可していないケースに対応する。
図8に示されるように、ステップS101において、無線制御部210は、情報要素"eDRX allowed"を含まないシステム情報SIB1をユーザ装置100に送信し、当該基地局200がeDRXを許可していないことをユーザ装置100に通知する。
ステップS102において、当該システム情報SIB1を受信すると、ASレイヤ処理部110は、受信したシステム情報SIB1に情報要素"eDRX allowed"が含まれていないと判断し、基地局200がeDRXを許可していないことをNASレイヤ処理部120に通知する。
ステップS103において、NASレイヤ処理部120は、当該通知に基づきDRXを実行することを決定し、eDRXパラメータが設定されていないAttach/TAU RequestをMME300に送信する。
ステップS104において、MME300は、受信したAttach/TAU Requestに対して、eDRXパラメータが設定されていないAttach/TAU Acceptをユーザ装置100のNASレイヤ処理部120に返す。
ステップS105において、ユーザ装置100はDRXモードに移行し、基地局200及びMME300は、当該ユーザ装置100に対してDRX制御を実行する。
本実施例によると、基地局200がeDRXを許可していない場合、ユーザ装置100とMME300との間でeDRXは実行されず、DRXが実行されることになる。このため、ユーザ装置100と基地局200との間の間欠受信制御と、ユーザ装置100とMME300との間の間欠受信制御とのミスマッチを回避することができる。
次に、図9に示される実施例は、当初はユーザ装置100及びMME300がeDRXをサポートし、基地局200がeDRXを許可していなかったが、ある時点で基地局200がeDRXを許可することになったケース(eDRX allowed OFF→ON)に対応する。例えば、これは、基地局200が不具合によりeDRXを許可していなかったが、その後、不具合の解消により基地局200がeDRXを許可するようになったケース、ユーザ装置100がeDRX不許可基地局からeDRX許可基地局へのセル再選択を実行したケースなどが考えられる。
図9から理解されるように、ステップS201〜S205は、図8を参照して説明されたステップS101〜S105と同じであるため、これらのステップの説明は省略する。
ステップS206において、eDRXに対する基地局200の許可状況がeDRX不許可からeDRX許可に変更される。
ステップS207において、無線制御部210は、DRX周期において、情報要素"eDRX allowed"を含むシステム情報SIB1をユーザ装置100に送信し、当該基地局200がeDRXを許可することになったことをユーザ装置100に通知する。
ステップS208において、当該システム情報SIB1を受信すると、ASレイヤ処理部110は、受信したシステム情報SIB1において情報要素"eDRX allowed"を検出し、基地局200がeDRXを許可することになったことをNASレイヤ処理部120に通知する。すなわち、eDRXが基地局200により許可されているという通知をDRXの実行中に受信すると、ASレイヤ処理部110は、eDRXが基地局200により許可されていることをNASレイヤ処理部120に通知する。
ステップS209において、NASレイヤ処理部120は、当該通知に基づきDRXからeDRXに移行することを決定し、eDRXパラメータが設定されたTAU RequestをMME300に送信する。すなわち、eDRXが基地局200により許可されているという通知を受信すると、NASレイヤ処理部120は、eDRXの設定要求をMME300に送信する。このようにeDRX状態の変更があった場合、TAU手順が起動され、eDRXの有効化、無効化及びeDRXパラメータの変更は、TAU手順において実行される。具体的には、NASレイヤ処理部120は、eDRXパラメータが設定されたTAU RequestをMME300に送信することによってeDRXを有効化し、eDRXパラメータが設定されないTAU RequestをMME300に送信することによってeDRXを無効化し、異なるeDRXパラメータが設定されたTAU RequestをMME300に送信することによってeDRXパラメータを変更できる。
ステップS210において、MME300は、受信したTAU Requestに対して、eDRXパラメータが設定されたTAU Acceptをユーザ装置100のNASレイヤ処理部120に返し、ユーザ装置100とMME300との間でeDRX制御を有効化する。
ステップS211において、ユーザ装置100は、受信したTAU Acceptに設定されたeDRXパラメータに従ってeDRXモードに移行し、基地局200及びMME300は、当該ユーザ装置100に対してeDRX制御を起動する。
なお、上述した実施例では、DRXの実行中に基地局200からeDRXに対する許可が通知されたが、本発明はこれに限定されず、eDRXが実行されていないときに基地局200からeDRXに対する許可が通知されるケースに適用可能である。
本実施例によると、基地局がeDRX不許可からeDRX許可に変更された場合、ユーザ装置100は、当該変更に応答してeDRXパラメータが設定されたTAU Requestをトリガし、MME300との間欠受信制御をDRXからeDRXに変更することが可能になる。
次に、図10に示される実施例は、当初はユーザ装置100、基地局200及びMME300がeDRXを許可していたが、ある時点で基地局200がeDRXを許可しなくなったケース(eDRX allowed ON→OFF)に対応する。例えば、これは、基地局200がeDRXを許可していたが、その後、不具合の発生により基地局200がeDRXを許可しなくなったケース、ユーザ装置100がeDRX許可基地局からeDRX不許可基地局へのセル再選択を実行したケースなどが考えられる。
図10に示されるように、ステップS301において、無線制御部210は、情報要素"eDRX allowed"を含むシステム情報SIB1をユーザ装置100に送信し、当該基地局200がeDRXを許可していることをユーザ装置100に通知する。
ステップS302において、当該システム情報SIB1を受信すると、ASレイヤ処理部110は、受信したシステム情報SIB1において情報要素"eDRX allowed"を検出し、基地局200がeDRXを許可していることをNASレイヤ処理部120に通知する。
ステップS303において、NASレイヤ処理部120は、当該通知に基づきeDRXを実行することを決定し、eDRXパラメータが設定されたAttach/TAU RequestをMME300に送信する。
ステップS304において、MME300は、受信したAttach/TAU Requestに対して、eDRXパラメータが設定されたAttach/TAU Acceptをユーザ装置100のNASレイヤ処理部120に返す。
ステップS305において、ユーザ装置100は、受信したAttach/TAU Acceptに設定されたeDRXパラメータに従ってeDRXモードに移行し、基地局200及びMME300は、当該ユーザ装置100に対してeDRX制御を実行する。
ステップS306において、eDRXに対する基地局200の許可状況がeDRX許可からeDRX不許可に変更される。eDRX不許可に変更される場合は、たとえば基地局200のシステムファイルをeDRX不許可のシステムファイルに書き換えて再起動した場合などが考えられる。
ステップS307において、無線制御部210は、eDRX周期において、情報要素"eDRX allowed"を含まないシステム情報SIB1をユーザ装置100に送信し、当該基地局200がeDRXを許可しなくなったことをユーザ装置100に通知する。一実施例では、無線制御部210は、例えば、eDRX周期において所定のフラグが設定されたページング信号を送信し、当該フラグによってシステム情報SIB1において変更があったことを通知するようにしてもよい。この場合、ASレイヤ処理部110は、eDRX周期において受信したページング信号において当該フラグが設定されていることを検出すると、システム情報SIB1を取得するようにしてもよい。システム情報SIB1を確実に取得するため、ASレイヤ処理部110は、eDRXの各間欠受信タイミングでシステム情報SIB1を取得してもよい。これにより、システム情報SIBにおける情報要素"eDRX allowed"の設定の有無を確実に確認することができる。
ステップS308において、当該システム情報SIB1を受信すると、ASレイヤ処理部110は、受信したシステム情報SIB1に情報要素"eDRX allowed"が含まれていないと判断し、基地局200がeDRXを許可しなくなったことをNASレイヤ処理部120に通知する。すなわち、eDRXが基地局200により許可されていないという通知をeDRXの実行中に受信すると、ASレイヤ処理部110は、eDRXが基地局200により許可されなくなったことをNASレイヤ処理部120に通知する。
ステップS309において、NASレイヤ処理部120は、当該通知に基づきeDRXを停止し、DRXに移行することを決定する。
ステップS310において、NASレイヤ処理部120は、eDRXパラメータが設定されていないTAU RequestをMME300に送信する。すなわち、eDRXが基地局200により許可されなくなったという通知を受信すると、NASレイヤ処理部120は、TAU RequestによってeDRXの非設定要求をMME300に送信する。
ステップS311において、MME300は、受信したTAU Requestに対して、eDRXパラメータが設定されていないTAU Acceptをユーザ装置100のNASレイヤ処理部120に返し、ユーザ装置100とMME300との間でeDRX制御を無効化する。
ステップS312において、ユーザ装置100はDRXモードに移行し、基地局200及びMME300は、当該ユーザ装置100に対してDRX制御を起動する。
本実施例によると、基地局がeDRX許可からeDRX不許可に変更された場合、ユーザ装置100は、当該変更に応答してeDRXパラメータが設定されていないTAU Requestをトリガし、MME300との間欠受信制御をeDRXからDRXに変更することが可能になる。
次に、図11に示される実施例は、図10を参照して説明されたケース(eDRX allowed ON→OFF)に対応するが、eDRXに対する基地局200の許可状況がeDRX許可からeDRX不許可に変更されると、基地局200が、当該変更をMME300に更に通知する点で異なる。
図11から理解されるように、ステップS401〜S407,S409〜S413は、図10を参照して説明されたステップS301〜S312と同じであるため、当該ステップの説明は省略する。
eDRXに対する基地局200の許可状況がeDRX許可からeDRX不許可に変更されると、ステップS408において、インタフェース部220は、eDRXの許可状況の変更をMME300に通知する。具体的には、インタフェース部220は、S1シグナリングにより当該変更をMME300に通知する。当該通知を受信すると、MME300は、ユーザ装置100に対するeDRX制御を停止し、DRX制御に移行することが可能になる。
なお、本実施例では、eDRXに対する基地局200の許可状況がeDRX許可からeDRX不許可に変更されたケース(eDRX allowed ON→OFF)において、インタフェース部220はeDRXの許可状況の変更をMME300に通知するが、本発明はこれに限定されず、例えば、eDRXに対する基地局200の許可状況がeDRX不許可からeDRX許可に変更されたケース(eDRX allowed OFF→ON)においても、インタフェース部220はeDRXの許可状況の変更をMME300に通知してもよい。
本実施例によると、eDRXに対する基地局200の許可状況の変更が基地局200からMME300に通知され、MME300は、早期にユーザ装置100に対してeDRXを有効化又は無効化することが可能になる。
上述した実施例では、DRX及びeDRXに着目したが、本発明は、これらに限定されるものでなく、他の何れかの間欠受信機能に適用されてもよい。また、上述した実施例では、ASレイヤ及びNASレイヤに着目したが、本発明は、これらに限定されず、ユーザ装置100と基地局200との間の通信に適用される他の何れかのプロトコルに基づくレイヤと、ユーザ装置100とMME300との間の通信に適用される他の何れかのプロトコルに基づくレイヤとに適用されてもよい。
なお、上記実施の形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、本発明の一実施の形態におけるユーザ装置100、基地局200及びMME300は、本発明の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図12は、本発明の一実施例によるユーザ装置100、基地局200及びMME300のハードウェア構成を示すブロック図である。上述のユーザ装置100、基地局200及びMME300は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。ユーザ装置100、基地局200及びMME300のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
ユーザ装置100、基地局200及びMME300における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信や、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、上述のASレイヤ処理部110、NASレイヤ処理部120、無線制御部210及びインタフェース部220は、プロセッサ1001で実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールやデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、ユーザ装置100、基地局200及びMME300の各構成要素による処理は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施の形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。例えば、上述のASレイヤ処理部110、NASレイヤ処理部120、無線制御部210及びインタフェース部220で実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001やメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、ユーザ装置100、基地局200及びMME300は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本明細書で説明した各態様/実施例は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施例の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本明細書において基地局200によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つまたは複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局および/または基地局以外の他のネットワークノード(例えば、MMEまたはS-GWなどが考えられるが、これらに限られない)によって行われ得ることは明らかである。上記において基地局以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MMEおよびS-GW)であってもよい。
情報等は、上位レイヤ(または下位レイヤ)から下位レイヤ(または上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施例は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及び/又はシンボルは信号(シグナル)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC)は、キャリア周波数、セルなどと呼ばれてもよい。
本明細書で使用する「システム」および「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスで指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的なものではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本明細書で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素(例えば、TPCなど)は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的なものではない。
基地局は、1つまたは複数(例えば、3つ)の(セクタとも呼ばれる)セルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。「セル」または「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局、および/または基地局サブシステムのカバレッジエリアの一部または全体を指す。さらに、「基地局」、「eNB」、「セル」、および「セクタ」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。基地局は、固定局(fixed station)、NodeB、eNodeB(eNB)、アクセスポイント(access point)、フェムトセル、スモールセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。本明細書で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及び/又はプリント電気接続を使用することにより、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどの電磁エネルギーを使用することにより、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
参照信号は、RS(Reference Signal)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)と呼ばれてもよい。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本明細書で使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1および第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
「含む(including)」、「含んでいる(comprising)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
無線フレームは時間領域において1つまたは複数のフレームで構成されてもよい。時間領域において1つまたは複数の各フレームはサブフレームと呼ばれてもよい。サブフレームは更に時間領域において1つまたは複数のスロットで構成されてもよい。スロットはさらに時間領域において1つまたは複数のシンボル(OFDMシンボル、SC-FDMAシンボル等)で構成されてもよい。無線フレーム、サブフレーム、スロット、およびシンボルは、いずれも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、およびシンボルは、それぞれに対応する別の呼び方であってもよい。例えば、LTEシステムでは、基地局が各移動局に無線リソース(各移動局において使用することが可能な周波数帯域幅や送信電力等)を割り当てるスケジューリングを行う。スケジューリングの最小時間単位をTTI(Transmission Time Interval)と呼んでもよい。例えば、1サブフレームをTTIと呼んでもよいし、複数の連続したサブフレームをTTIと呼んでもよいし、1スロットをTTIと呼んでもよい。リソースブロック(RB)は、時間領域および周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域では1つまたは複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含んでもよい。また、リソースブロックの時間領域では、1つまたは複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1サブフレーム、または1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームは、それぞれ1つまたは複数のリソースブロックで構成されてもよい。上述した無線フレームの構造は例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームに含まれるスロットの数、スロットに含まれるシンボルおよびリソースブロックの数、および、リソースブロックに含まれるサブキャリアの数は様々に変更することができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 無線通信システム
100 ユーザ装置
110 ASレイヤ処理部
120 NASレイヤ処理部
200 基地局
210 無線制御部
220 インタフェース部

Claims (6)

  1. 第1のプロトコルに従って基地局との通信を処理する第1レイヤ処理部と、
    第2のプロトコルに従ってコアネットワークノードとの通信を処理する第2レイヤ処理部と、
    を有するユーザ装置であって、
    第1の間欠受信機能に対する前記基地局の許可状況を示す通知を受信すると、前記第1レイヤ処理部は、前記第2レイヤ処理部に前記許可状況を通知し、
    前記第2レイヤ処理部は、前記通知された許可状況に基づき前記第1の間欠受信機能を実行するか判断するユーザ装置。
  2. 前記第1の間欠受信機能が前記基地局により許可されている場合、前記第2レイヤ処理部は、前記第1の間欠受信機能の設定要求を前記コアネットワークノードに送信する、請求項1記載のユーザ装置。
  3. 前記第1の間欠受信機能が前記基地局により許可されているという通知を前記第1の間欠受信機能が実行されていないときに受信すると、前記第1レイヤ処理部は、前記第1の間欠受信機能が前記基地局により許可されていることを前記第2レイヤ処理部に通知し、
    前記第2レイヤ処理部は、前記第1の間欠受信機能の設定要求を前記コアネットワークノードに送信する、請求項1又は2記載のユーザ装置。
  4. 前記第1の間欠受信機能が前記基地局により許可されていないという通知を前記第1の間欠受信機能の実行中に受信すると、前記第1レイヤ処理部は、前記第1の間欠受信機能が前記基地局により許可されていないことを前記第2レイヤ処理部に通知し、
    前記第2レイヤ処理部は、前記第1の間欠受信機能の非設定要求を前記コアネットワークノードに送信する、請求項1乃至3何れか一項記載のユーザ装置。
  5. 前記第1レイヤ処理部は、前記第1の間欠受信機能の各間欠受信タイミングでシステム情報を取得する、請求項1乃至4何れか一項記載のユーザ装置。
  6. ユーザ装置との無線通信を制御する無線制御部と、
    コアネットワークノードとやりとりするインタフェース部と、
    を有する基地局であって、
    第1の間欠受信機能の許可状況が変更されると、前記無線制御部は、前記第1の間欠受信機能の許可状況の変更を前記ユーザ装置に通知し、前記インタフェース部は、前記第1の間欠受信機能の許可状況の変更を前記コアネットワークノードに通知する基地局。
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