JP2018011221A - 撮像装置及び撮像装置の制御方法 - Google Patents

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Kimihiro Masuyama
公博 益山
泰之 渡澤
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泰之 渡澤
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Abstract

【課題】スイッチング電源に起因する画質劣化を低減することができる撮像装置及び撮像装置の制御方法を提供することを課題とする。【解決手段】撮像装置は、第1のクロックに同期し、スイッチングにより電源電圧を生成するスイッチング電源(602)と、前記第1のクロックに同期し、水平同期信号を生成する水平同期信号生成部(603)と、前記電源電圧及び前記水平同期信号の供給を受け、光電変換により画像を生成する撮像素子(101)とを有する。【選択図】図5

Description

本発明は、撮像装置及び撮像装置の制御方法に関する。
デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置においては、撮像素子としてCCD又はCMOSイメージセンサが用いられており、撮像素子で撮像された静止画像又は動画像を記憶している。特許文献1には、動作モードに応じて複数用意されたスイッチング電源の駆動周波数の中から適切なものを選択して周波数を変更する方法が開示されている。また、特許文献2では、電源から発生するノイズ周期を検知し、電源ノイズの周期に合わせて撮像素子の読み出し周期を変更する方法が開示されている。
特開2008−219292号公報 特開2010−056795号公報
しかし、スイッチング電源は、スイッチングのタイミングで急峻な電源電圧変動が発生する。撮像素子は、読み出し動作を実施した場合には、急峻な電源電圧変動の影響で、画像のS/Nを低下させる課題がある。
本発明の目的は、スイッチング電源に起因する画質劣化を低減することができる撮像装置及び撮像装置の制御方法を提供することである。
本発明の撮像装置は、第1のクロックに同期し、スイッチングにより電源電圧を生成するスイッチング電源と、前記第1のクロックに同期し、水平同期信号を生成する水平同期信号生成部と、前記電源電圧及び前記水平同期信号の供給を受け、光電変換により画像を生成する撮像素子とを有する。
本発明によれば、スイッチング電源に起因する画質劣化を低減することができる。
撮像装置の構成例を示すブロック図である。 撮像素子の構成例を示す回路図である。 撮像素子の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 ノイズ差分量が行毎に異なる様子を示す図である。 第1の実施形態による撮像装置の構成例を示す図である。 第1の実施形態による撮像装置のフローチャートである。 ノイズ差分量が行毎に一定である様子を示す図である。 第2の実施形態による撮像装置の構成例を示す図である。 撮像装置の他の構成例を示すブロック図である。 第3の実施形態による撮像装置の構成例を示す図である。 第3の実施形態による撮像装置のフローチャートである。 第3の実施形態による撮像装置のタイミングチャートである。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による撮像装置の構成例を示すブロック図である。撮像装置は、例えばレンズ交換式のデジタル一眼レフカメラであり、カメラ本体100と、入射光を撮像素子に導くレンズユニット200とを有する。なお、撮像装置は、デジタルカメラ、ビデオカメラの他、スマートフォン、タブレット、工業用カメラ、医療用カメラ等に適用可能である。レンズユニット200内の撮影レンズ201に入射した光線は、ミラー107により反射され、ペンタプリズム116及び光学ファインダ117を介して、撮影者の目に至る。
まず、カメラ本体100の構成について説明する。レンズユニット200内の撮影レンズ201に入射された光線は、絞り202、レンズマウント206、106、ミラー107、及びシャッタ108を通じて、撮像素子101上に光学像として結像する。撮像素子101は、例えばCMOS型イメージングセンサであり、光学像である光信号を電気信号に変換(光電変換)し、画像を生成する。AD変換回路102は、撮像素子101が光電変換により出力するアナログ信号をデジタル信号に変換する。タイミング信号発生部103は、画像処理部104から撮像系を駆動するクロック信号や制御信号を入力し、撮像素子101及びAD変換回路102に対して、これらの動作タイミングを規定するクロック信号や制御信号等のタイミング信号を供給する。画像処理部104は、静止画撮影時には、AD変換回路102から入力される画像信号に対して、所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいて、画素補間処理、色変換処理やホワイトバランス処理等の画像処理を行う。また、画像処理部104は、システム制御部105を介して、画像処理した画像を各種表示部113に出力する。また、画像処理部104は、JPEG等の画像圧縮を行う。
システム制御部105は、CPU等を内蔵し、カメラ本体100を制御する。メモリ109は、システム制御部105の動作用のプログラム、変数、定数等を記憶する。また、メモリ109は、電気的に消去・記憶可能な不揮発性メモリを含み、各種パラメータやISO感度等の設定値、撮影モード及び各種補正データ等を格納する。電源スイッチ110は、カメラ本体100の電源オン/オフの各モードを切り替える。モード切り替え部111は、静止画撮影・ライブビュー撮影・動画撮影等の各種撮影モードを切り替え設定するためのスイッチである。各種表示部113は、システム制御部105でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等の動作状態やメッセージ等を表示する液晶装置、スピーカ等を有する。各種表示部113は、LCD、LED、及び発音素子等の組み合わせにより構成される。また、各種表示部113の一部は、光学ファインダ117内に設けられている。操作部112は、システム制御部105に各種所定の動作指示を入力するための操作手段であり、スイッチやダイヤル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等のいずれか一つ又はそれらの組み合わせによって構成される。
電源回路114は、電池検出部、電流検出部、保護回路、DCDCコンバータ、LDOレギュレータ等を有し、電池装着の有無や電池種類、残量検出や過電流を検出した際には電源を遮断することにより、電源回路114に接続された負荷回路を保護する。電源回路114は、システム制御部105の指示に基づき、DCDCコンバータを制御し、所望の電源電圧を所望の期間、カメラ本体100の各部に供給する。コネクタ115及び301は、電池302とカメラ本体100を接続するコネクタである。電源302は、アルカリ電池・リチウム電池等の一次電池、Nicd電池、NiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプタ等である。
ミラー107の中央部は、ハーフミラーであり、ミラー107がダウン時に入射光の一部を透過し、透過された光線はミラー107に設けられているサブミラー118により測距制御部119に向けて反射される。測距制御部119は、自動焦点調節(AF)処理を行うための測距手段であり、光路により導かれて結像された光学像の合焦状態を測定する。測光制御部120は、自動露出調節(AE)処理を行うための測光手段であり、結像されて光学像の露出状態を測定する。システム制御部105は、測光値に基づいて、露出制御を行い、最適なISO感度、シャッタ速度、絞り値等を演算し、ミラー・シャッタ制御部121及び絞り制御回路204を制御する。
次に、レンズユニット200の構成について説明する。レンズユニット200とカメラ本体100は、レンズマウント機構206を介して、機械的に接合しているため、脱着可能となっている。レンズユニット200は、撮影レンズ201、絞り202、レンズ駆動回路203、絞り駆動制御回路204、レンズ制御部205及びインターフェース207を有する。レンズマウント206は、レンズユニット200をカメラ本体100と電気的に接続するコネクタ208を含む。コネクタ208は、カメラ本体100とレンズユニット200との間で、制御信号、状態信号、データ信号等を伝達すると共に、各種電力をカメラ本体100からレンズユニット200に供給する機能を有する。また、コネクタ208は、電気信号のみならず、光信号、音声信号等の媒体で伝達する構成でもよい。また、図1では、簡略化のために、撮影レンズ201は一枚しか図示していないが、実際には多数の撮影レンズ群から構成されている。
レンズ制御部205は、レンズユニット200全体を制御する。レンズ制御部205は、レンズ動作用の各種定数、変数やプログラム等を記憶するメモリ、及びレンズユニット200固有の情報である最大・最小絞り値、焦点距離等を保持する不揮発性メモリを有する。また、この不揮発性メモリは、フォーカス駆動用モータや絞り駆動用モータ等のレンズユニット200に内蔵されている各種アクチュエータの駆動周波数情報等、各種設定情報を保持する。また、レンズ制御部205は、レンズユニット200内の各回路部へ供給する電源用DCDCコンバータ回路等を有する。
カメラ本体100のシステム制御部105は、測距制御部119の出力情報を用いて、デフォーカス量を演算する。そして、システム制御部105は、演算したデフォーカス量に基づいて、レンズユニット200のレンズ制御部205を介して通信を行い、レンズ駆動回路203を制御することにより、ピントを合わせる。また、レンズ駆動回路203は、撮影時の手ブレ緩和用の振動検知手段と手ブレ緩和用の可動式シフトレンズを駆動する制御回路等を有する。レンズ駆動回路203は、振動検知手段により手ブレを電気信号として出力し、ブレ量の演算結果に基づいて可動式シフトレンズを移動させることにより、手ブレを低減する。絞り制御回路204は、測光制御部120からの測光情報に基づいて、シャッタ108を制御するミラー・シャッタ制御部121と連携しながら、絞り202を制御する。また、絞り制御回路204は、操作部112にて設定された絞り値情報に基づいて、絞り202を制御する。
次に、撮像装置の撮影動作について説明を行う。撮像装置は、電源スイッチ110がオン状態になると、電源回路114が起動し、各ブロックに対して電源供給を行う。ユーザにより、操作部112の一つであるレリーズボタン等が半押し状態等の所定位置まで押し込まれると、オートフォーカスや露出設定等の撮影のための準備動作に入る。更に、レリーズボタンが押し込まれ、全押し状態になると、システム制御部105は、タイミング信号発生部103や撮像素子101等の撮像系を制御し、撮影動作が開始される。
図2は、撮像素子(CMOSセンサ)11内の画素の構成例を示す回路図である。撮像素子11は、行列状の複数の画素を有する。フォトダイオード401は、光を電荷に変換して蓄積する。転送トランジスタ402は、フォトダイオード401に蓄積されている電荷をフローティングディフュージョン(FD)415に転送する。増幅トランジスタ410は、ソースフォロアを構成し、FD415の電位変化を増幅して画素信号を列信号線412に出力する。信号ΦRESは、バッファを介して、リセットトランジスタ403にゲートに供給される。トランジスタ409は、信号VCLIPに応じて、列信号線412に電源電位404を供給する。トランジスタ408は、信号ΦIOFFに応じて、列信号線412に電流源407を接続する。増幅トランジスタ410及び電源源407は、ソースフォロアを構成する。
図3は、m行目の画素の駆動信号を示すタイミングチャートである。期間T1では、信号ΦRES及びΦTXがハイレベルになり、リセットトランジスタ403及び転送トランジスタ402がオン状態になる。これにより、フォトダイオード401及びFD415が電源電位404にリセットされる。次に、期間T2では、信号ΦRES及びΦTXがローレベルになり、リセットトランジスタ403及び転送トランジスタ402がオフ状態になる。これにより、フォトダイオード401及びFD415のリセットが解除され、フォトダイオード401の光電変換による電荷の蓄積期間が開始する。
次に、期間T3では、信号ΦSEL及びΦRESがハイレベルになり、選択トランジススタ406及びリセットトランジスタ403がオン状態になる。FD415は、電源電位404にリセットされる。増幅トランジスタ410は、FD415の電圧に応じたノイズ成分のN信号を列信号線412に出力する。N信号は、画素のリセット解除に基づく信号である。
次に、期間T4では、信号ΦTNがハイレベルになり、転送ゲート413bがオン状態になる。信号蓄積部414は、列信号線412のN信号を蓄積する。この期間T3から期間T4までの期間を「N読み」(ノイズ成分読み出し)期間と呼ぶ。
次に、期間T5では、信号ΦRES及びΦTNがローレベルになり、信号ΦTXがハイレベルになる。すると、リセットトランジスタ403及び転送ゲート413bがオフ状態になり、転送トランジスタ402がオン状態になる。転送トランジスタ402は、フォトダイオード401に蓄積されている電荷をFD415に転送する。これにより、フォトダイオード401の電荷の蓄積期間が終了する。期間T2から期間T5までが電荷蓄積期間である。増幅トランジスタ410は、FD415の電圧に応じた画素信号成分のS信号を列信号線412に出力する。S信号は、画素の光電変換に基づく信号である。
次に、期間T6では、信号ΦTXがローレベルになり、信号ΦTSがハイレベルになる。すると、転送トランジスタ402がオフ状態になり、転送ゲート413aがオン状態になる。信号蓄積部414は、列信号線412のS信号を蓄積する。この期間T6を「S読み」(画素信号成分読み出し)期間と呼ぶ。以上のように、撮像素子101は、N信号とS信号とを異なるタイミングで読み出す。
撮像素子101又は画像処理部104は、信号蓄積部414に蓄積されているS信号とN信号の差分を画素信号として生成する。これにより、撮像装置は、製造バラツキ等に起因する固定パターンノイズ等の影響を低減した画素信号を生成し、S/Nの高い画像を生成することができる。
図4は、水平同期信号Hsync、N読みの読み出しパルスΦTN、S読みの読み出しパルスΦTS、電源回路114が出力する電源電圧のノイズを示すタイミングチャートである。電源回路114は、スイッチング動作により電源電圧を生成するスイッチング電源602(図5)を有する。S−N周期は、N読みの読み出しタイミングとS読みの読み出しタイミングとの間隔である。電源回路114のスイッチングタイミングの周期は、S−N周期に対して整数分の一である。「N読み」の期間T3,T4及び「S読み」の期間T6は、同じ期間ではないため、電源回路114が動作する際に発生するスイッチングノイズ又電源回路114を構成するコイルから発生する磁界ノイズ等の影響が「N読み」及び「S読み」時に重畳されてしまう。その結果、S信号とN信号の差分を演算する際(S−N周期)には、N読み時の電源電位とS読み時の電源電位の差分量が行毎に異なってしまう。すなわち、電源回路114のノイズ変動の影響により、M行目のN読み時の電源電位とS読み時の電源電位の差分のオフセット量ΔLMと、M+1行目のN読み時の電源電位とS読み時の電源電位の差分のオフセット量ΔLM+1とが異なってしまう。このオフセット量の差異がオフセットノイズとなり、画像のS/Nが低下し、横縞ノイズが発生してしまう。図4には、このN読み時とS読み時の電源電位レベルの差分量が行毎に異なっている様子を示す。以下、この課題を解決するための実施形態を説明する。
図5は本発明の第1の実施形態による撮像装置の一部の詳細な構成例を示す図であり、図6は本実施形態による撮像装置の制御方法を示すフローチャートである。図7は、水平同期信号Hsync、N読みの読み出しパルスΦTN、S読みの読み出しパルスΦTS、スイッチング電源602が出力する電源電圧のノイズを示すタイミングチャートである。電源回路114は、発振器601、スイッチング電源602、水平同期信号制御部603及びレジスタ604を有する。発振器601は、第1のクロックを生成し、第1のクロックをスイッチング電源602と水平同期信号制御部603に出力する。スイッチング電源602は、例えばDC−DCコンバータであり、発振器601の第1のクロックに同期して、スイッチングにより電源電圧を生成し、生成した電源電圧を撮像素子101に出力する。水平同期信号制御部603は、水平同期信号生成部であり、発振器601の第1のクロックに同期して水平同期信号Hsyncを生成して撮像素子101に出力する。これにより、スイッチング電源602のスイッチングタイミングと水平同期信号Hsyncとの同期をとることができる。撮像素子101は、スイッチング電源602の電源電圧と水平同期信号Hsyncの供給を受け、光電変換により画像を生成する。
ステップS901では、電源スイッチ110がオンの状態になり、撮像装置は、起動し、本撮影動作に移行するまで、撮像素子101等の撮像系には電源電圧の供給を行わない待機状態となる。この時、撮像装置は、モード切り替え部111により、静止画撮影、動画撮影、ライブビュー撮影等の撮影モードを選択可能な状態となる。例えば、モード切り替え部111は、撮影モードとして静止画撮影モードを選択する場合を説明する。次に、ステップS902では、システム制御部105は、レリーズボタンが全押しの状態になるまで、上記の待機状態を維持し、レリーズボタンが全押しの状態になると、ステップS903に処理を進める。
ステップS903では、システム制御部105は、スイッチング電源602に対して、撮像素子101の撮像系への電源供給を指示する電源出力制御信号を出力する。スイッチング電源602は、電源出力制御信号を入力すると、発振器601の第1のクロックに同期してスイッチングし、電源電圧を生成し、撮像素子101に対して電源電圧の供給を開始する。次に、ステップS904では、撮像素子101は、スイッチング電源602から電源電圧の供給を受け、システム制御部105から基準クロックCLKの供給を受け、初期化処理を行う。
次に、ステップS905では、システム制御部105は、撮影モード(静止画撮影モード)に応じた水平同期周波数情報を電源回路114に出力する。レジスタ604は、その静止画撮影時の水平同期周波数情報を保持する。次に、ステップS906では、システム制御部105は、垂直同期信号Vsyncを発行する。撮像素子101と水平同期信号制御部603は、システム制御部105から同一の垂直同期信号Vsyncを入力する。すると、撮像素子101は、アイドル状態から蓄積状態に遷移し、光電変換による電荷蓄積を開始する。次に、ステップS907では、撮像素子101は、光電変換による電荷蓄積を終了する。
次に、ステップS908では、システム制御部105は、垂直同期信号Vsyncを発行する。すると、撮像素子101は、蓄積状態から読み出し状態へ遷移する。そして、水平同期信号制御部603は、レジスタ604の周波数情報を入力し、発振器601の第1のクロックに同期して、レジスタ604の周波数情報に応じて、撮像素子101へ水平同期信号Hsyncの出力を開始する。すなわち、水平同期信号制御部603は、レジスタ604の周波数情報に応じた周波数の水平同期信号Hsyncを生成する。すると、撮像素子101は、水平同期信号Hsyncに基づいて、読み出しパルスΦTNによりN読みを行い、読み出しパルスΦTSによりS読みを行い、行毎の画像データを出力する。水平同期信号制御部603は、水平同期信号Hsyncと撮像素子101が出力する画像データとの同期をとるため、システム制御部105にも水平同期信号Hsyncを供給する。
次に、ステップS909では、システム制御部105は、再び垂直同期信号Vsyncを発行する。すると、撮像素子101は、読み出し状態からアイドル状態へ遷移し、画像の読み出しが終了する。次に、ステップS910では、スイッチング電源602は、撮像素子101等の撮像系には電源電圧の供給を行わない待機状態となる。
次に、ステップS911では、システム制御部105は、電源スイッチ110がオフ状態であるか否かを判定し、オフ状態でない場合には、ステップS902に処理を戻し、オフ状態である場合には、ステップS912に処理を進める。ステップS912では、システム制御部105は、撮像装置の電源をオフ状態にする。
以上のように、スイッチング電源602は、発振器601の第1のクロックに同期してスイッチングし、電源電圧を生成し、水平同期信号制御部603は、発振器601の第1のクロックに同期して水平同期信号Hsyncを生成する。そのため、スイッチング電源602が出力する電源電圧の位相と、水平同期信号制御部603が出力する水平同期信号Hsyncの位相とは同期がとれている。その結果、図7に示すように、M行目のN読み時の電源電位とS読み時の電源電位の差分のオフセット量ΔLMと、M+1行目のN読み時の電源電位とS読み時の電源電位の差分のオフセット量ΔLM+1とが同じになる。すなわち、すべての行において、N読み時の電源電位とS読み時の電源電位の差分のオフセット量が同じになる。全行のオフセット量が同じであるので、行毎のノイズが抑制され、画像のS/Nが向上し、撮影画像に現れる横縞ノイズを低減することができる。
(第2の実施形態)
図8は、本発明の第2の実施形態による撮像装置の一部の詳細な構成例を示す図である。以下、本実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。電源回路114は、レジスタ604が削除され、スイッチング電源602及び水平同期信号制御部603を有する。第1の実施形態では、システム制御部105から水平同期周波数情報を得るためにレジスタ604を設け、システム制御部105から撮影モードに応じた水平同期周波数情報を取得した。
第2の実施形態では、システム制御部105は、水平同期信号Hsyncを水平同期信号制御部603に出力する。水平同期信号制御部603は、システム制御部105が出力する水平同期信号Hsyncを発振器601の第1のクロックに同期させることにより、水平同期信号Hsyncを生成して撮像素子101に出力する。これにより、本実施形態の電源回路114は、レジスタ604だけでなく、レジスタ604の書き込みに伴う通信回路も省略することができ、電源回路114の構成を簡素にすることができる。
水平同期信号制御部603は、同期回路を用いて、発振器601の第1のクロックに同期した水平同期信号Hsyncを生成することができる。同期回路の例としては、フリップフロップなどを用いればよい。また、システム制御部105は、第1の実施形態と同様に、垂直同期信号Vsyncを水平同期信号制御部603へ出力しているが、発振器601のゲーティング用の信号として垂直同期信号Vsyncを使用することにより不要な電力を抑えるためである。したがって、システム制御部105は、必ずしも、垂直同期信号Vsyncを水平同期信号生成部603に出力する必要はない。水平同期信号生成部603は、発振器601の第1のクロックに同期した水平同期信号Hsyncと、撮像素子101が出力する画像データとの同期をとるため、発振器601の第1のクロックに同期した水平同期信号Hsyncをシステム制御部105に出力する。システム制御部105は、水平同期信号制御部603により生成された水平同期信号Hsyncと撮像素子101により生成された画像データを入力する。
本実施形態は、第1の実施形態と同様に、スイッチング電源602のスイッチングタイミングと水平同期信号Hsyncとの同期をとることができ、図7で示した横縞ノイズ低減効果が得られる。
(第3の実施形態)
図9は、本発明の第3の実施形態による撮像装置の構成例を示すブロック図である。撮像装置は、カメラ本体1とレンズ50とを有する。レンズ50は、カメラ本体1から着脱可能である。電源回路部2は、スイッチング素子を用いたDC−DCコンバータなどのスイッチング電源602(図5)を有し、電池3より電源供給を受け、安定化電源電圧を生成して以下に説明する各回路構成要素を動作可能とする。
システム制御部4は、カメラ本体1の全体制御を行う。システム制御部4は、各種動作モードに応じて、各回路構成要素への電源供給の制御信号を電源回路部2へ出力する。また、システム制御部4には、撮影準備動作と撮影開始を指示するレリーズスイッチ5、及び操作部材6が接続されている。操作部材6は、各種カメラ動作の設定を行うためのスイッチである。
レンズ50を透過した被写体光は、光学ローパスフィルタ及び赤外カットフィルタを一体化した光学フィルタ7を透過し、撮像素子8に露光される。撮像素子8は、光学像を電気信号に変換する例えばCCD或いはCMOS等の2次元エリアセンサを有し、画像を生成する。撮像素子8は、図2の行列状の複数の画素を有し、図3の駆動を行う。CDS/AGC9は、撮像素子8の出力信号に対して、ノイズリダクション処理とゲイン調整を行う。A/D変換回路10は、CDS/AGC9の出力信号をアナログからデジタルに変換し、画像処理部11に出力する。
画像処理部11は、画像情報に対する色合い調整やコントラスト調整やエッジ強調(輪郭強調)などの画像処理を行い、記憶部12に対して画像情報の書き込みや読み出しを行うために画像情報の圧縮や伸長等の画像データの変換処理を行う。記憶部12は、着脱可能な半導体メモリや磁気ディスク、光ディスク等であり、撮像された画像情報を記憶する。更に、画像処理部11は、被写体の輝度を算出し、システム制御部4へ通知する。システム制御部4は、取得した被写体の輝度情報を基に、シャッタ制御部16やレンズ50の絞りを制御し、撮像素子8の露出量を制御する。また、システム制御部4は、タイミング信号発生部13を駆動して、これによって撮像素子8に供給すべきクロック信号等を発生させる。
システム制御部4及び画像処理部11には、メモリ14が接続されている。メモリ14は、提供すべきプログラムを格納し、撮影画像を一時的に格納し、作業領域としても使われる。画像処理部11は、表示用画像情報を表示手段15に出力し、撮像された画像等をモニタ表示する。表示手段15は、液晶装置等であり、液晶装置の場合、液晶パネル15aとバックライト15bを有する。
システム制御部4には、姿勢検出部17が接続されている。姿勢検出部17は、加速度センサなどを有し、カメラ本体1の向きや変化を検出する。システム制御部4は、姿勢検出部17の検出結果に応じて、カメラ制御を行う。
位相検出部18は、電源回路部2及びタイミング信号発生部13に接続され、電源回路部2のスイッチングタイミングとタイミング信号発生部13から出力される撮像素子8の読み出し信号をモニタしている。タイミング信号発生部13は、位相検出部18の検出結果に応じて、撮像素子8に出力する読み出し信号の出力タイミングの補正を行う。
図10は、本実施形態による撮像装置の一部の構成例を示す図である。撮像装置は、撮像素子8の読み出しタイミングを補正する。電源回路部2は、スイッチング電源602及び周波数制御部611を有する。位相検出部18は、パルス検出部614及び位相差検出部615を有する。タイミング信号発生部13は、パルス生成部613及び補正判定部616を有する。
システム制御部4は、撮影モードと操作部材6による撮影動作に応じて、基準クロック及び周波数情報606を周波数制御部611へ出力する。周波数制御部611は、入力した周波数情報606に基づき、スイッチング電源602を駆動するためのスイッチングパルス605を生成し、スイッチングパルス605をスイッチング電源602に出力する。スイッチング電源602は、システム制御部4から電源制御信号607を入力すると、スイッチングパルス605を基にスイッチングを行い、電源電圧610を生成し、撮像素子8に電源電圧610の供給を開始する。撮像素子8は、電源電圧610の供給を受け、光電変換により画像を生成する。
また、システム制御部4は、パルス生成部613に基準クロック及び水平・垂直走査信号608を出力する。すると、パルス生成部613は、撮像素子8へ読み出しタイミングを制御する読み出しパルス及び水平・垂直走査信号等を出力する。すると、撮像素子8は、読み出しパルスΦTNに応じてN読みを行い、読み出しパルスΦTSに応じてS読みを行う。
パルス検出部614は、スイッチング電源602のスイッチングタイミングとして、スイッチングパルス605の位相を検出し、撮像素子8の読み出しタイミングとして、撮像素子8の読み出しパルス609(ΦTN及びΦTS)の位相を検出する。なお、パルス検出部614は、スイッチング電源602のスイッチングタイミングとして、スイッチング電源602が生成する電源電圧610の位相を検出してもよい。
位相差検出部615は、パルス検出部614により検出されたスイッチングパルス605の位相と読み出しパルス609の位相との位相差を検出する。補正判定部616は、位相差検出部615により検出された位相差とシステム制御部4から入力したスイッチングパルス605の周波数情報を基に、次の撮像素子8の読み出しタイミングとスイッチング電源602のスイッチングタイミングが重畳するかを判定する。そして、補正判定部616は、重畳すると判定した場合には、図4のようにオフセット量ΔLM+1が大きくなってしまうので、パルス生成部613のタイミングを補正するため、補正量をパルス生成部613に出力する。パルス生成部613は、システム制御部4から基準クロック及び水平・垂直走査信号608を入力し、補正判定部616から入力した補正量を基に、読み出しパルス609を補正して撮像素子8に出力する。すると、撮像素子8は、図7のように、スイッチング電源602のスイッチングタイミングとは異なるタイミングでN読み及びS読みを行うことができるので、オフセット量ΔLM+1が小さくなる。その結果、すべての行において、オフセット量がほぼ同じになり、撮像画像の横縞ノイズを低減することができる。
図11は、本実施形態による撮像装置の制御方法を示すフローチャートである。図12は、水平走査バルス、N読みの読み出しパルスΦTN、S読みの読み出しパルスΦTS、及び各行のスイッチングパルス605を示すタイミングチャートである。操作部材6が使用者により操作されると(例えば、レリーズボタンの半押し)、撮像装置は、撮像開始の予備動作を行い、画像を生成するための撮影シーケンスを開始する。
ステップS301では、システム制御部4は、操作部材6のレリーズボタンが全押しの状態になるまで、待機状態を維持し、レリーズボタンが全押しの状態になると、ステップS302に処理を進める。
ステップS302では、システム制御部4は、撮影モードに応じて、周波数制御部611に対して、スイッチング電源602を駆動するための基準クロック及び周波数情報606を出力する。次に、ステップS303では、周波数制御部611は、入力した基準クロックに同期して、入力した周波数情報の周波数のスイッチングパルス605を生成し、スイッチングパルス605をスイッチング電源602に出力する。また、システム制御部4は、電源供給を指示する電源制御信号607をスイッチング電源602に出力する。すると、スイッチング電源602は、スイッチングパルス605を基にスイッチングを行い、電源電圧610を生成し、電源電圧610を撮像素子8に出力する。
ここで、図7に示すように、N読みの読み出しパルスΦTNの立ち下がりタイミングとS読みの読み出しパルスΦTSの立ち下がりタイミングの時間差をS−N周期とする。すべての行において、N読み時の電源電圧610のレベルとS読み時の電源電圧610のレベルの差分量ΔLM及びΔLM+1がほぼ同じになるように、スイッチング電源602のスイッチング周波数は、S−N周期に対応する周波数の整数倍であることが好ましい。すなわち、スイッチングパルス605の周波数は、S−N周期に対応する周波数の整数倍であり、スイッチングパルス605の周期は、S−N周期に対して整数分の一であることが好ましい。
次に、ステップS304では、システム制御部4は、被写体像の明るさや各種撮影設定値に基づき、シャッタ制御部16を制御して、撮像素子8の光電変換による電荷蓄積を開始させる。そして、システム制御部4は、撮像素子8の電荷蓄積が完了すると、ステップS305に処理を進める。
ステップS305では、パルス生成部613は、システム制御部4から基準クロック及び水平・垂直走査信号608を入力し、撮像素子8へ読み出しパルス609を出力する。すると、撮像素子8は、読み出しパルスを基に、読み出し動作(N読み及びS読み)を開始する。
次に、ステップS306では、パルス検出部614は、スイッチングパルス605の位相と読み出しパルス609の位相を検出する。位相差検出部615は、パルス検出部614により検出されたスイッチングパルス605の位相と読み出しパルス609の位相との位相差Δnを検出する。ここで、撮像素子8の読み出しパルス609は、水平走査信号(水平走査パルス)Hsync、N信号の読み出しパルスΦTN、及びS信号の読み出しパルスΦTSの何れでもよい。
次に、ステップS307では、補正判定部616は、図12のように、現在の行の読み出し時のスイッチングパルス605と次行の読み出し時のスイッチングパルス605との位相差Δtを予測する。位相差Δtは、スイッチングパルス605の行毎の位相ズレ量である。
次に、ステップS308では、補正判定部616は、撮像素子8の次行の読み出しタイミングがスイッチング電源602のスイッチングタイミングと重畳するか否かを判定するために、|Δn−Δt|≦Xの条件を満たすか否かを判定する。ここで、Xは、行毎の位相ズレ量Δtに対して、スイッチング電源602のスパイクノイズ幅、基準クロックのばらつき及び位相差検出誤差を含んだ値である。補正判定部616は、上記の条件が成り立つ場合には、次行でスイッチング電源602のスイッチングパルス605と撮像素子8の読み出しパルス609の位相が重畳する可能性があると判断し、ステップS309に処理を進める。また、補正判定部616は、上記の条件が成り立たない場合には、次行でスイッチング電源602のスイッチングパルス605と撮像素子8の読み出しパルス609の位相が重畳する可能性がないと判断し、ステップS310に処理を進める。
ステップS309では、補正判定部616は、補正情報Δβをパルス生成部613に出力する。すると、パルス生成部613は、撮像素子8の読み出しパルス609をΔβ遅延させ、遅延させた読み出しパルス609を撮像素子8に出力する。これにより、図4のM+1行目のN読みのように、スイッチング電源602のスイッチングタイミングと読み出しパルスΦTNの立ち下がりタイミングが重畳し、オフセット量ΔLM+1が大きくなることを防止できる。
ここで、Δβは、スイッチングパルス605の位相と重畳する可能性がある読み出しパルス609の位相との差分以上の値であればよい。したがって、Δβは、例えば、Δβ=X−(Δn−Δt)、或いは、簡易的に、Δβ=2Xとしてもよいし、スイッチングパルス605と重畳する可能性がある撮像素子8の読み出しタイミングを回避できればそれ以外でもよい。
次に、ステップS310では、システム制御部4は、撮像素子8の全行の読み出しが完了していない場合には、次の行の処理のために、ステップS306に処理を戻す。また、システム制御部4は、撮像素子8の全行の読み出しが完了している場合には、ステップS311に処理を進める。
ステップS311では、スイッチング電源602は、システム制御部4の制御により、撮像素子8への電源電圧610の供給を停止する。また、画像処理部11は、撮影モード及び各種設定値に基づき、A/D変換回路10が出力する画像データに対して画像処理を行い、記憶部12へ画像データを保存すると共に、表示手段15に画像を表示し、撮影シーケンスを終了する。
図12に、スイッチング電源602のスイッチングパルス605と読み出しパルスΦTN,φTSとの関係を示す。水平走査パルスは、撮像素子8の駆動パルスである。水平走査パルスからN読みの読み出しパルスΦTNの立ち下がりまでの時間は一定であり、水平走査パルスからS読みの読み出しパルスΦTSの立ち下がりまでの時間も一定である。したがって、パルス生成部613は、補正判定部616の補正情報を基に、水平走査パルスの位相を補正することにより、同じ位相(時間)だけ、N読みの読み出しパルスΦTN及びS読みの読み出しパルスΦTSもずれることになる。また、スイッチング電源602のスイッチングパルス605周波数は、図7のS−N周期に対応する周波数の整数倍である。これにより、図7のように、全行において、オフセット量ΔLM及びΔLM+1がほぼ同じになり、行毎のノイズを低減し、横縞ノイズを低減することができる。
図12では、スイッチングパルス605は、行毎にΔtずつずれていくことが分かる。m+2行目では、スイッチング電源602のスイッチングパルス605と撮像素子8の読み出しパルスΦTNの位相差Δnが|Δn−Δt|≦Xの関係となる。そこで、m+3行目では、パルス生成部613は、水平走査パルスの位相をΔβ補正する。図12では、この補正により、m+3行目のスイッチングパルス605の位相が、水平走査パルスに対して、相対的に補正された様子を示す。この補正により、m+3行目では、N読みの読み出しパルスの立ち下がりタイミングがスイッチングパルス605の立ち上がりタイミングに重畳しないようにできていることが分かる。
以上のように、本実施形態によれば、補正判定部616は、スイッチング電源602のスイッチングタイミングと撮像素子8の読み出しタイミングの時間差に応じて、撮像素子8の読み出しタイミングを補正する。これにより、撮像素子8は、スイッチング電源602のスイッチングタイミングで、N読み及びS読みを行うことを防止し、スイッチング電源602の電源電圧610の変動による画質劣化を低減することができる。
なお、位相差検出部615は、行毎にスイッチング電源602のスイッチングパルス605と撮像素子8の読み出しパルス609の位相差を検出したが、これに限るものではない。例えば、位相差検出部615は、1行目の読み出しパルス609とスイッチングパルス605の位相差のみを検出する。そして、補正判定部616は、スイッチングパルス605の周波数及び水平走査パルスの周期などを基に、何行目の読み出し時に読み出しパルスΦTNの立ち下がりとスイッチングパルス605の立ち上がりが重畳する可能性があるか判定する。そして、補正判定部616は、重畳する可能性がある行のみ、水平走査パルスの位相を補正してもよい。また、この時のスイッチングパルス605の周波数は、パルス検出部614により検出されたスイッチングパルス605の位相を基に算出してもよい。
また、パルス検出部614は、撮像素子8の読み出しタイミングとして、水平走査信号(水平走査パルス)の位相、N信号の読み出しパルスΦTNの位相、又はS信号の読み出しパルスΦTSの位相を検出する。また、パルス検出部614は、スイッチング電源602のスイッチングタイミングとして、スイッチング電源602に入力されるスイッチングパルス605の位相、又はスイッチング電源602が出力する電源電圧610の位相を検出する。タイミング信号発生部13は、読み出し制御部であり、スイッチング電源602のスイッチングタイミングと撮像素子8の読み出しタイミングとの時間差Δnに応じて、撮像素子8の読み出しタイミングを制御する。具体的には、タイミング信号発生部13は、スイッチング電源602のスイッチングタイミングと撮像素子8の読み出しタイミングとが重ならないように、撮像素子8の読み出しタイミングを制御する。
また、パルス生成部613は、スイッチングパルス605と水平走査パルスとの位相差を基に、次行ではなく、同一行のN信号の読み出しパルスΦTN及びS信号の読み出しパルスΦTSの位相を補正してもよい。
また、位相検出部18は、スイッチング電源602のスイッチングパルス605と撮像素子8の読み出しパルス609の両者を検出する例を説明したが、これに限るものではない。位相検出部18は、スイッチング電源602のスイッチングパルス605のみを検出してもよい。その場合、タイミング信号発生部13は、タイミング信号発生部13の読み出しパルス609の生成時に取得した読み出しパルス609の位相情報を基に、重畳するか否かを判定し、重畳する場合は、読み出しパルス609の位相を補正する。
また、周波数制御部611は、スイッチングパルス605の位相を制御できるようにしてもよい。その場合、システム制御部4は、撮影モードに応じて、スイッチングパルス605の位相を制御するか、撮像素子8の読み出しパルス609の位相を補正するかを切り替えるようにしてもよい。すなわち、周波数制御部611は、スイッチング電源602のスイッチングタイミングを制御するスイッチング制御部である。システム制御部4は、スイッチング電源602のスイッチングタイミングと撮像素子8の読み出しタイミングが重ならないように、撮影モードに応じて、タイミング信号発生部13と周波数制御部611のいずれかがタイミングを制御するように切り替える。
本実施形態によれば、パルス生成部613は、スイッチング電源602のスイッチングタイミングと撮像素子8の読み出しタイミングに応じて、撮像素子8の読み出しタイミングを補正する。これにより、スイッチング電源602のスイッチングタイミングにより発生する電源電圧610の変動による画質劣化を低減することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
101 撮像素子、601 発振器、602 スイッチング電源、603 水平同期信号制御部

Claims (16)

  1. 第1のクロックに同期し、スイッチングにより電源電圧を生成するスイッチング電源と、
    前記第1のクロックに同期し、水平同期信号を生成する水平同期信号生成部と、
    前記電源電圧及び前記水平同期信号の供給を受け、光電変換により画像を生成する撮像素子と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. さらに、前記第1のクロックを生成し、前記第1のクロックを前記スイッチング電源と前記水平同期信号生成部に出力する発振器を有することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記水平同期信号生成部は、撮影モードに応じた周波数の前記水平同期信号を生成することを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
  4. 前記水平同期信号生成部は、周波数情報を入力し、前記周波数情報に応じた周波数の前記水平同期信号を生成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記水平同期信号生成部は、同期信号を入力し、前記同期信号を前記第1のクロックに同期させることにより、前記水平同期信号を生成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. さらに、前記撮像素子により生成された画像と前記水平同期信号生成部により生成された水平同期信号を入力するシステム制御部を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記撮像素子と前記水平同期信号生成部は、同一の垂直同期信号を入力することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. スイッチングにより電源電圧を生成するスイッチング電源と、
    前記電源電圧の供給を受け、光電変換により画像を生成する撮像素子と、
    前記スイッチング電源のスイッチングタイミングと前記撮像素子の読み出しタイミングに応じて、前記撮像素子の読み出しタイミングを制御する読み出し制御部と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  9. 前記読み出し制御部は、前記スイッチング電源のスイッチングタイミングと前記撮像素子の読み出しタイミングとの時間差に応じて、前記撮像素子の読み出しタイミングを制御することを特徴とする請求項8記載の撮像装置。
  10. 前記読み出し制御部は、前記スイッチング電源のスイッチングタイミングと前記撮像素子の読み出しタイミングとが重ならないように、前記撮像素子の読み出しタイミングを制御することを特徴とする請求項8又は9記載の撮像装置。
  11. 前記撮像素子は、行列状の複数の画素を有し、
    さらに、前記撮像素子の読み出しタイミングとして、前記画素のリセット解除に基づく信号の読み出しパルスの位相、前記画素の光電変換に基づく信号の読み出しパルスの位相、又は水平走査信号の位相を検出する位相検出部を有することを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. さらに、前記スイッチング電源のスイッチングタイミングとして、前記スイッチング電源に入力されるスイッチングパルスの位相又は前記スイッチング電源が出力する前記電源電圧の位相を検出する位相検出部を有することを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 前記撮像素子は、画素のリセット解除に基づく信号と、画素の光電変換に基づく信号とを異なるタイミングで読み出し、
    前記スイッチングタイミングの周期は、前記画素のリセット解除に基づく信号の読み出しタイミングと前記画素の光電変換に基づく信号の読み出しタイミングとの間隔に対して整数分の一であることを特徴とする請求項8〜12のいずれか1項に記載の撮像装置。
  14. さらに、前記スイッチング電源のスイッチングタイミングを制御するスイッチング制御部とを有し、
    前記スイッチング電源のスイッチングタイミングと前記撮像素子の読み出しタイミングが重ならないように、撮影モードに応じて、前記読み出し制御部と前記スイッチング制御部のいずれかがタイミングを制御することを特徴とする請求項8〜13のいずれか1項に記載の撮像装置。
  15. スイッチング電源により、第1のクロックに同期し、スイッチングにより電源電圧を生成するステップと、
    水平同期信号生成部により、前記第1のクロックに同期し、水平同期信号を生成するステップと、
    撮像素子により、前記電源電圧及び前記水平同期信号の供給を受け、光電変換により画像を生成するステップと
    を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  16. スイッチングにより電源電圧を生成するスイッチング電源と、
    前記電源電圧の供給を受け、光電変換により画像を生成する撮像素子とを有する撮像装置の制御方法であって、
    読み出し制御部により、前記スイッチング電源のスイッチングタイミングと前記撮像素子の読み出しタイミングに応じて、前記撮像素子の読み出しタイミングを制御するステップを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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