JP2018009957A - 三次元位置計測システム,三次元位置計測方法,および計測モジュール - Google Patents

三次元位置計測システム,三次元位置計測方法,および計測モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】計測モジュールが傾斜した状態であっても、特段の作業制約なく計測が行える三次元位置計測システム、三次元位置計測方法、および計測モジュールを提供する【解決手段】三次元位置計測システム1は、ターゲット35と全球カメラ36と三軸加速度センサを有し、ターゲット35、全球カメラ36、および測定点の位置関係を把握可能な計測モジュール4と、ターゲット方向に光を出射する光出射部とターゲット35までの測距および測角を行う測定部を有する測量機2と、を備え、計測モジュール4の姿勢方向を知る。【選択図】図1

Description

本発明は、測定点の三次元位置を計測するためのシステム,三次元位置計測方法,および計測モジュールに関する。
測量、計測、またはBIM(Building Information Modeling)の分野では、測距および測角を行う測量機と再帰反射型のプリズムを利用して、測定点の三次元位置を計測する。ただし、プリズムには所要の大きさがあることから、測定点に直接プリズムの光学的な反射点を設置することができない。このため、一般的には、プリズムを指示棒に固定する手法が採られている。
詳細には、指示棒の先端を測定点に設置し、指示棒に測定点から既知の固定長だけずらした位置にプリズムを固定し、気泡管等を使用して指示棒の鉛直状態を確保してプリズムの三次元位置計測を行い、この計測値に対し、上記の固定長分だけ鉛直下方に移動して測定点の三次元位置を計算する。しかし、この手法は、部屋の角など、指示棒を傾斜させなければならない場合には使用できなかった。
これに対し、測定点から指示棒が傾斜した状態であっても計測が行えるシステムはある。特許文献1には、指示棒上に、既知の長さ分だけ離間させた二点にプリズムを固定して、二点のプリズムに対し測定し、二点の三次元位置から測定点の位置を計算できるシステムが開示されている。
特許第3735422号
しかし、特許文献1の構成では、二点のプリズムを同時に測定することができないため、二点の測定中は指示棒(プリズム)を静止させるという作業制約があった。
本発明は、前記問題を解決するため、計測モジュールが傾斜した状態であっても、特段の作業制約なく計測が行える三次元位置計測システム,三次元位置計測方法,および計測モジュールを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の三次元位置計測システムは、ターゲットと全球カメラと三軸加速度センサを有し、前記ターゲット, 前記全球カメラ,および測定点の位置関係が把握可能な計測モジュールと、前記ターゲット方向に光を出射する光出射部と前記ターゲットまでの測距および測角を行う測定部を有する測量機と、を備えることを特徴とする。
上記計測システムにおいて、ある態様では、前記ターゲットと前記全球カメラを直線上に配置し、前記測定点は距離計または長さが既知の指示棒により前記直線から既知の方向に配置されるのも好ましい。
上記態様の計測システムにおいて、(a)前記測定部で前記ターゲットを測距測角して、測量機−ターゲットベクトルを算出し、(b)前記光出射部から前記ターゲットへ光を出射し、前記全球カメラの画像に映った出射光の位置から、カメラ−測量機方向ベクトルを算出し、(c)前記(b)のカメラ−測量機方向ベクトルと前記三軸加速度センサから得た鉛直下方向ベクトルから、ターゲット−測定点方向ベクトルを算出し、(d)前記ターゲット,全球カメラ,測定点の位置関係と前記(c)のターゲット−測定点方向ベクトルから、ターゲット−測定点ベクトルを算出し、(e)前記(a)および(d)のベクトルを合成して、前記測定点の三次元位置を計測するのも好ましい。
上記計測システムにおいて、別の態様では、前記ターゲットと前記全球カメラを直線上に配置し、この直線に対して既知の方向に光を出射し,前記計測モジュールに対する位置関係が予め把握されたポインタをさらに備えるのも好ましい。
上記別の態様の計測システムにおいて、(f)前記測定部で前記ターゲットを測距測角して、測量機−ターゲットベクトルを算出し、(g)前記光出射部から前記ターゲットへ光を出射し、前記全球カメラの画像に映った出射光の位置から、カメラ−測量機方向ベクトルを算出し、(h)前記(g)のカメラ−測量機方向ベクトルと前記三軸加速度センサから得た鉛直下方向ベクトルから、ターゲット−ポインタ方向ベクトルを算出し、(i)前記(h)のターゲット−ポインタ方向ベクトルと前記既知の方向から得た前記ポインタの発光方向ベクトルと、前記全球カメラの画像に映った前記ポインタの光の位置から得たカメラ−測定点方向ベクトルと、前記ポインタの位置関係から、測定点までの距離を算出し、(j)前記ターゲット,全球カメラ,およびポインタの位置関係と前記(h)のターゲット−ポインタ方向ベクトルから、ターゲット−ポインタベクトルを算出し、(k)前記(i)の発光方向ベクトルと距離から、ポインタ-測定点ベクトルを算出し、(l)前記(f),(j),および(k)のベクトルを合成して、前記測定点の三次元位置を計測するのも好ましい。
上記計測システムにおいて、更に別の態様では、前記ターゲットと前記全球カメラを直線上に配置し、この直線に対して既知の方向にスキャナ基準軸を向け,前記計測モジュールに対する位置関係が予め把握されたスキャナをさらに備えるのも好ましい。
上記の更なる別の態様の計測システムにおいて、(m)前記測定部で前記ターゲットを測距測角して、測量機−ターゲットベクトルを算出し、(n)前記光出射部から前記ターゲットへ光を出射し、前記全球カメラの画像に映った出射光の位置から、カメラ−測量機方向ベクトルを算出し、(o)前記三軸加速度センサから鉛直下方向ベクトルを取得し、(p)前記(n)のカメラ−測量機方向ベクトルと前記(o)の鉛直下方向ベクトル、および前記ターゲット,前記全球カメラ,前記スキャナの光の出射点の位置関係と、前記全球カメラ座標上での前記スキャナ基準軸の方向は相対的に固定であることから、プリズム−出射点ベクトルを算出し、(q)前記スキャナによる測距と偏向方向から、出射点−スキャン点ベクトルを、各スキャン点に対して算出し、(r)前記(m),前記(p),および前記(q)のベクトルを合成して、前記スキャナの各スキャン点の三次元位置を計測するのも好ましい。
本発明によれば、計測モジュールの姿勢を気にすることなく、測定点の三次元位置を計測することができる。
第1の実施の形態に係る計測システムの外観斜視図である。 上記計測システムの制御ブロック図である。 第1の実施の形態に係る三次元位置計測フロー図である。 上記フローのイメージ図である。 全球カメラの画像を例示した図である。 第3の実施の形態に係る計測システムの外観斜視図である。 第3の実施の形態に係る三次元位置計測フロー図である。 上記フローのイメージ図である。 第4の実施の形態に係る計測システムの外観斜視図である。 第4の実施の形態に係る計測システムの制御ブロック図である。 第4の実施の形態に用いられるジンバルチルトの水平断面図である。 第4の実施の形態に用いられるフレネルプリズムスキャナの構成概略図である。 第4の実施の形態での全球カメラの画像を例示した図である。 第4の実施の形態に係る三次元位置計測フロー図である。 上記フローのイメージ図である。
次に、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施の形態に係る計測システムの外観斜視図である。図1における符号1が、本形態に係る三次元位置計測システム(以下、単に計測システムとする)である。計測システム1は、外観上は、測量機2と、計測モジュール4を有する。
測量機2は、三脚を用いて既知の点に据え付けられており、下方から、整準部、整準部の上に設けられた基盤部、該基盤部上を水平回転する托架部2bと、托架部2bの中央で鉛直回転する望遠鏡2aとを有する。符号Xは測定点を示している。計測モジュール4は、作業者により携帯され、測定点Xの付近で使用される。計測モジュール4は、外観上は、筐体5と、ターゲットであるプリズム35と、全球カメラ36と、指示棒8を有する。
図2は計測システム1の制御ブロック図である。
測量機2は、モータドライブトータルステーションであり、図2に示すように、水平角検出器11、鉛直角検出器12、水平回転駆動部13、鉛直回転駆動部14、表示部15、操作部16、演算制御部17、追尾部18、測定部20、記憶部21、および通信部22を備える。水平角検出器11、鉛直角検出器12、水平回転駆動部13、鉛直回転駆動部14、演算制御部17、記憶部21、および通信部22は托架部2bに収容され、表示部15と操作部16は托架部2bの外部に設けられている。追尾部18および測定部20は、望遠鏡2aに収容されている。
水平回転駆動部13と鉛直回転駆動部14はモータであり、演算制御部17に制御されて、それぞれ水平回転軸と鉛直回転軸を駆動する。測量機2では、托架部2bの水平回転と望遠鏡2aの鉛直回転の協働により、望遠鏡2aから測距光または追尾光が出射される。
表示部15と操作部16は、計測システム1のインターフェースであり、計測作業の指令・設定や作業状況および計測結果の確認などが行える。
水平角検出器11と鉛直角検出器12は、回転円盤、スリット、発光ダイオード、イメージセンサを有するアブソリュートエンコーダまたはインクリメンタルエンコーダである。水平角検出器11は上記水平回転軸に対して設けられ托架部2bの水平方向の回転角を検出する。鉛直角検出器12は上記鉛直回転軸に対して設けられ望遠鏡2aの鉛直方向の回転角を検出する。
追尾部18は、測距光とは異なる波長の赤外レーザ等を追尾光として出射する追尾光送光部と、イメージセンサ(例えばCCDセンサやCMOSセンサ)を有する追尾光受光部とを有する。追尾部18は、追尾光受光部において、プリズム35で反射した追尾光を含む風景画像と追尾光を除いた風景画像を取得する。両画像は、演算制御部17に送られる。演算制御部17では、両画像の差分からプリズム35の像の中心を求め、像の中心と望遠鏡2aの視軸中心からの隔たりが一定値以内に収まる位置をプリズム35の位置として検出し、常に望遠鏡2aがプリズム35の方向を向くように自動で追尾を行う。本形態では、追尾部18が光出射部である。
測定部20は、測距光送光部と測距光受光部を備え、例えば赤外レーザ等の測距光をプリズム35に射出しその反射光を受光する。そして、プリズム35を捕捉し、自動視準が完了するとプリズム35までの測距と測角を行う。図1の符号3は、測距光または追尾光の光軸を示している。
演算制御部17は、例えばCPU,ROM,RAM等を集積回路に実装したマイクロコントローラであり、回転駆動部13,14の駆動制御、測定部20および追尾部18の発光制御、ターゲットの自動追尾、自動視準、測距および測角を行い、測定データを得る。記憶部21は、例えばハードディスクドライブであり、上記演算処理のためのプログラムが格納されている。また、取得した測定データはここに記憶される。
通信部22は、計測モジュール4側の通信部31(後述)との間で無線通信が可能であり、演算制御部17の制御下において記憶部21に記憶された測定データを送信し、通信部31から計測値を受信する。
一方、計測モジュール4は、通信部31、演算制御部32、記憶部33、加速度センサ34、プリズム35、および全球カメラ36を備える。
プリズム35は、例えば複数の三角錐状のプリズムが放射状に組合わされて形成された360度プリズムであり、何れの方向(360度方向)から入射した光を再帰反射する。
全球カメラ36は、いわゆる360度カメラであり、第1カメラ36aと第2カメラ36bを有し、各カメラ36a,36bの画像を合成することで全方向を一度に撮像可能である。
加速度センサ34は、三軸加速度センサであり、計測モジュール4のz軸方向が鉛直方向からどの程度ずれているか検出できる。
通信部31は、測量機2側の通信部22から測定データを受信し、計測モジュール4で計測した三次元位置を通信部22へ送信する。演算制御部32は、マイクロコントローラであり、後述する測定点Xの三次元位置の計測を行う。記憶部33は、例えばハードディスクドライブであり、上記三次元位置の計測のための計算プログラムが格納されている。また、撮像した画像データはここに記憶される。
計測モジュール4は、以上の要素を有するとともに、次の配置を有する。加速度センサ34,通信部31,演算制御部32,および記憶部33は、筐体5に収容されている。図1に示すように、プリズム35は、筐体5の上面に固定される。全球カメラ36は、各カメラ36a,36bがそれぞれ筐体5の対向する側面に現れるように筐体5に収容される。指示棒8は、筐体5の下面に垂直に固定され、計測時は先端が測定点Xに設置される。 さらに、プリズム35の中心と全球カメラ36の中心(カメラ36a,36b間の中心位置)は、同一の直線L1上となるように配置され、かつ、指示棒8の軸は直線L1と一致するように配置される。そして、指示棒8の長さd1、指示棒8の基端部から全球カメラ36(カメラ中心)までの長さd2、全球カメラ36(カメラ中心)からプリズム35(プリズム中心)までの長さd3は予め既知としておく。
以上の計測システム1を使用すれば、次の手法から測定点Xの三次元位置を計測することができる。図3は第1の実施の形態に係る三次元位置計測フロー図、図4は上記フローのイメージ図、図5は全球カメラ36の画像を例示した図である。図5に示すように、全球カメラ36は水平方向に−180°〜180°、鉛直方向に−90°〜90°の視野を持つ。ここに映る像の位置は、全球カメラ36の視野によるローカル座標系(図1のCx,Cy,Cz)で得られる。このカメラ座標(Cx,Cy,Cz)は、鉛直下方向ベクトル(Z方向)が重力方向に設定されている測量機2のTS座標(図1のX,Y,Z)とは異なっている。以下のステップでは、カメラ座標かTS座標かを明記しながら説明する。
図3に示すように、まず、ステップS11で、計測モジュール4の指示棒8を測定点Xに設置し、測量機2でプリズム35の自動追尾を開始する。
次に、ステップS12で、測量機2の演算制御部17は、自動追尾した位置において、測定部20でプリズム35を測距・測角し、プリズム35の三次元位置を計測する。そして、プリズム35の三次元位置より、測量機2からプリズム35へのベクトル,TS−Pベクトル44(TS座標)を算出する(図4参照)。
次に、ステップS13で、計測モジュール4の演算制御部32は、全球カメラ36が撮影した画像に映る追尾光の像の位置を測定する。追尾光の像は、例えば図5の符号61で表すように映る。
次に、ステップS14で、演算制御部32は、ステップS13で得た追尾光の像61の位置から全球カメラ36の水平方向傾斜角および鉛直方向傾斜角を求め、この二つの傾斜角から、全球カメラ36から測量機2への方向ベクトル,Ca−TS方向ベクトル41(カメラ座標)を算出する(図4参照)。なお、方向ベクトルとは大きさを持たない向き情報のみを有するベクトルである。
次に、ステップS15で、加速度センサ34で得た三軸の値から、鉛直下方向ベクトル42(カメラ座標)を測定する。
次に、ステップS16で、演算制御部32は、ステップS14のCa−TS方向ベクトル41を逆ベクトルのTS−Ca方向ベクトル41´(カメラ座標)に直し、計測モジュール4と測量機2の距離は全球カメラ36とプリズム35の間の距離d3に対して十分に遠いことから、TS−Ca方向ベクトル41´(カメラ座標)とステップS12で得たTS−Pベクトル44(TS座標)の方向ベクトルが一致すると仮定して(全球カメラ36がプリズム35と同じ位置にあると仮定して)、TS座標に合わせる。同時に、鉛直下方向ベクトル42をTS座標のZ方向に合わせ、カメラ座標上での指示棒8の方向は相対的に固定であることから、プリズム35から測定点Xへの方向ベクトル,P-X方向ベクトル43(TS座標)を算出する。
次に、ステップS17で、演算制御部32は、指示棒8の長さd1、指示棒8の基端部から全球カメラ36までの長さd2、および全球カメラ36からプリズム35までの長さd3と、ステップS16で得たP-X方向ベクトル43から、プリズム35から測定点Xへのベクトル,P-Xベクトル45(TS座標)を算出する。
最後に、ステップS18で、演算制御部32は、ステップS12のTS−Pベクトル44(TS座標)とステップS17のP-Xベクトル45(TS座標)を合成し、測量機2から測定点Xへのベクトル,TS-Xベクトル46(TS座標)を求めることで、測定点Xの三次元位置を計測する。
以上、第1の実施形態によれば、プリズム35を有する計測モジュール4に全球カメラ36と加速度センサ34を備えたことで、計測モジュール4の姿勢方向(P-X方向ベクトル43)を知ることができる。このため、プリズム35の三次元位置から、P-X方向ベクトル43の方向に、固定長(d1+d2+d3)だけ移動させることで、測定点Xを自動で計測することができる。
従って、作業者が指示棒8で測定点Xを指すことができれば、計測モジュール4が傾斜した状態であっても、特段の作業制約なく計測が行える。
また、プリズム35の近傍に全球カメラ36を配置していることと、測量機2は常にプリズム35を追尾することから、追尾光は常に全球カメラ36に映りこむ。このため、全球カメラ36では、追尾光を検出するのに十分な光量が確保される。また、計測システム1は、測量機2から全方位に亘って光を出す必要が無い。
なお、上記では、計測モジュール4と測量機2の距離は全球カメラ36とプリズム35の間の距離d3に対して十分に遠いとして、近似を使用して測定点Xの三次元位置を求めているが、この点を補正するのも好ましい。補正の一例を説明する。全球カメラ36とプリズム35の距離d3は既知であるので、全球カメラ36の位置はTS座標で求められる。補正のステップでは、これを仮計算とし、仮計算での全球カメラ36の座標(TS座標)から、測量機2から全球カメラ36へのベクトル,TS−Caベクトル(TS座標)を算出する。そして、上記ステップS16のTS−Ca方向ベクトル41´(カメラ座標)を、TS−Caベクトル(TS座標)に置き換えると同時に、鉛直下方向ベクトル42をTS座標上で合わせ、全球カメラ36から測定点Xへの方向ベクトル,Ca−X方向ベクトル(TS座標)を算出する。このCa−X方向ベクトル(TS座標)と指示棒8の長さd1、指示棒8の基端部から全球カメラ36までの長さd2から、全球カメラ36から測定点Xへのベクトル,Ca−Xベクトル(TS座標)を算出する。そして、TS−Caベクトル(TS座標)とCa−Xベクトル(TS座標)を合成し、測定点Xの三次元位置を再計算する。これにより、三次元位置計測の精度を上げることができる。
(第2の実施の形態)
以下、第1の実施形態と同一の要素については同一の符号を用いて説明を割愛する。第1の実施形態では、指示棒8を用いているが、第2の実施形態ではこれに代えて、計測モジュール4が小型の距離計を備える。この距離計は、筐体5に収容され、モジュール側測定部とレーザポインタを有する。モジュール側測定部は、レーザ光をパルス発振する送光部とその受光部を有し、レーザ光を受光するまでの時間差と光速により、測定点までの距離を測定するノンプリズム測距が可能なものとする。レーザポインタは、例えば可視色のレーザ光を直線的に発生するものとする。例えばモジュール側測定部の光軸は直線L1と一致させ、レーザポインタの光軸も直線L1と略一致させる。但し、モジュール側測定部の光軸とレーザポインタの光軸は、直線L1に対して既知の方向にあればよい。これにより、図1の長さd1はモジュール側測定部で得た測距値により既知となるため、第1の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、作業者は、レーザポインタで測定点を指し示すだけでよいので、よりいっそう作業効率が向上する。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、指示棒8に代えて、ポインタ51を備える。ポインタ51は可視光レーザポインタである。ポインタ51の光軸52は、直線L1に対して既知の方向にあればよい。図6は第3の実施の形態に係る計測システムの外観斜視図である。ポインタ51は、筐体5の下面に固定されている。図6では、ポインタ51の光軸52は、直線L1と直交し、計測モジュール4を上面視し第2カメラ36bの方向を0°とした場合に時計回りに90°の方向に向けて設定されている。ポインタ51のレーザ発光部から全球カメラ36(カメラ中心)までの長さd2は予め既知としておく。
第3の実施形態の計測システム1では、全球カメラ36で撮像されたポインタ51の光の位置から視差を利用してポインタ51から測定点Xまでの距離d1を測定し、測定点Xの三次元位置を計測する。
図7は第3の実施の形態に係る三次元位置計測フロー図、図8は上記フローのイメージ図である。
ステップS31〜S35は、第1の実施形態のステップS11〜S15と略同じである。第3の実施形態では、ステップS36で、プリズム35からポインタ51への方向ベクトル,P-RP方向ベクトル43´(TS座標)が求まる。
次のステップS37で、ポインタの光軸52の方向は既知であるから、計測モジュール4の演算制御部32は、ステップS36で得たP-RP方向ベクトル43´(TS座標)からポインタ51の発光方向ベクトル54(TS座標)を算出する。
次に、ステップS38で、演算制御部32は、全球カメラ36が撮影した画像に映るポインタ51の像の位置を測定し、全球カメラ36からレーザ光の照射点(測定点X)への方向ベクトル,Ca-X方向ベクトル53(カメラ座標)を算出する。
次に、ステップS39で、演算制御部32は、鉛直下方向ベクトル42をTS座標のZ方向に合わせ、ステップS37のCa-X方向ベクトル53(カメラ座標)をTS座標に直す。そして、Ca-X方向ベクトル53(TS座標),ステップS37の発光方向ベクトル54(TS座標)、および既知の長さd2から、ポインタ51から測定点Xまでの距離d1を算出する。
次に、ステップS40で、演算制御部32は、既知の長さd2,d3と、ステップS36で得たP-RP方向ベクトル43´から、プリズム35からポインタ51へのベクトル,P-RPベクトル55(TS座標)を算出する。
次に、ステップS41で、演算制御部32は、ステップS39で得た測定点Xまでの距離d1とステップS37の発光方向ベクトル54(TS座標)から、ポインタ51から測定点Xへのベクトル,RP-Xベクトル56(TS座標)を算出する。
最後に、ステップS42で、演算制御部32は、ステップS32のTS−Pベクトル44(TS座標)、ステップS40のP-RPベクトル55(TS座標)、およびステップS41のRP-Xベクトル56(TS座標)を合成し、測量機2から測定点Xへのベクトル,TS-Xベクトル46(TS座標)を求めることで、測定点Xの三次元位置を計測する。
以上、第3の実施形態によれば、距離計ではなくポインタ51を使用するため、より安価な構成で、第2の実施形態と同等の効果を得ることができる。なお、全球カメラ36で、ポインタ51発光時の画像と非発光時の画像の差分をとって、レーザポインタの照射点を求めてもよい。
(第4の実施の形態)
第4の実施形態は、第2の実施形態をベースにし、第2の実施形態の小型距離計に代えて、計測モジュール4にスキャナ62を備える。図9は第4の実施の形態に係る計測システム1の外観斜視図、図10は第4の実施の形態に係る計測システム1の制御ブロック図である。
第4の実施形態の計測モジュール4は、通信部31、演算制御部32、記憶部33、加速度センサ34、プリズム35、および全球カメラ36(第1カメラ36a,第2カメラ36b)を備え、さらにスキャナ62を備える。第4の実施形態では、検出精度向上のためジンバルチルトを用いるのが好適であるので、加速度センサ34としてジンバルチルト63を備えた構成で説明する。本明細書で、ジンバルチルト63は加速度センサ34に含まれる。
図11は第4の実施の形態に用いられるジンバルチルト63の水平断面図である。ジンバルチルト63は、傾斜検出器610、該傾斜検出器610を載せた基台611、該基台611を一対の第2水平軸612で鉛直回転可能に支承する内フレーム613、該内フレーム613を一対の第1水平軸614で鉛直回転可能に支承する外フレーム615(筐体5がこれを兼ねる)、上記第1水平軸614に設けられた第1エンコーダ616、上記第2水平軸612に設けられた第2エンコーダ617、および傾斜角演算部618を有する。
傾斜検出器610は、水平を高精度に検出するものであり、例えば水平液面に検出光を入射させ反射光の反射角度の変化で水平を検出するチルトセンサ、或は封入した気泡の位置変化で傾斜を検出する気泡管である。傾斜角演算部618は、傾斜検出器610の検出結果に基づき、傾斜角と傾斜方向を演算し、更に該傾斜角および傾斜方向に相当する第1エンコーダ616の回転角と第2エンコーダ617の回転角を演算する。演算された第1エンコーダ616の回転角と第2エンコーダ617の回転角を合成することで、水平に対する筐体5の傾斜角、傾斜方向(相対傾斜角)が演算される。
このように、ジンバルチルト63は、傾斜検出器610をジンバル機構によって水平を保つように支持した上で、第1エンコーダ616と第2エンコーダ617の回転角を用いて筐体5の正確な傾斜角および傾斜方向を求めるので、精度よく、鉛直下方向ベクトル42(図15参照)を求めることができる。
次に、スキャナ62は、例えば筐体5の下面に取り付けられる(図9参照)。スキャナ62には、距離画像センサが収容されている。距離画像センサは、フレネルプリズムスキャナ64が好適である。この他、TOF方式などの一般的な距離画像センサであってもよい。
図12は第4の実施の形態に用いられるフレネルプリズムスキャナ64の構成概略図である。フレネルプリズムスキャナ64は、送光部641、受光部642、測距部643、スキャン演算部644を有する。送光部641は、発光素子645と、一対の円形プリズム646a,646bを備える。円形プリズム646a,646bは、送光光軸を中心に対向し、それぞれ独立に回転可能に構成されている。受光部642は、受光素子647と、一対のフレネルプリズム648a,648bを備える。フレネルプリズム648a,648bは、受光光軸を中心に対向し、それぞれ独立に回転可能に構成されている。なお、符号649は撮像装置である。
測距部643は、発光素子645を制御し、スキャン測距光を出射する。受光素子647は、反射したスキャン光を受光する。スキャン演算部644は、受光素子647からの受光信号に基づき点群データ(スキャン点の距離と角度)を取得する。ここで、円形プリズム646a,646bの回転方向、回転量、回転速度をスキャン演算部644で制御することで、発光素子645から送光されたスキャン測距光の光軸は任意の方向に偏向される。同様に、フレネルプリズム648a,648bの回転方向、回転量、回転速度をスキャン演算部644で制御することで、反射したスキャン光の光軸は任意の方向に偏向される。従って、円形プリズム646a,646bの位置関係を固定した状態で、円形プリズム646a,646bを一体回転すると、スキャナ基準軸65(図9参照)を中心として、スキャン測距光を円状に走査させることができる(図9にスキャンエリアの例を符号66、複数あるスキャン点の一を符号67として示す)。
フレネルプリズムスキャナ64の光の出射点64a(図9参照)から全球カメラ36(カメラ中心)までの長さd2、全球カメラ36(カメラ中心)からプリズム35(プリズム中心)までの長さd3は予め既知としておく。スキャナ62は、出射点64aに至るまでは平行光で、出射点64aから光が偏向するように構成されている。
図13は、第4の実施形態での全球カメラ36の画像を例示した図である。図9に示すように、全球カメラ36とスキャナ62は一体であるので、スキャナ基準軸65は、カメラのローカル座標系で相対的に固定位置となる。なお、図13には、Ts-Ca方向ベクトル41´(図4参照)の位置を符号68で、追尾光の位置を符号69で、鉛直下方向ベクトル42(図4参照)の位置を符号70で、それぞれ例示している。
図14は第4の実施の形態に係る三次元位置計測フロー図、図15は上記フローのイメージ図である。
第1の実施形態と同様に、まずステップS41で測量機2の自動追尾を開始し、ステップS42でTS−Pベクトル44(TS座標)を算出し、ステップS43〜44で、Ca−TS方向ベクトル41(カメラ座標)を算出し、ステップS45で、鉛直下方向ベクトル42(カメラ座標)を測定する。
次に、ステップS46で、第1の実施形態と同様の近似を利用して、Ts−Ca方向ベクトル41´をTS座標に合わせ、同時に、鉛直下方向ベクトル42をTS座標のZ方向に合わせる。
次に、ステップS47で、カメラ座標上でのスキャナ基準軸65の方向は相対的に固定であること、長さd2、長さd3から、プリズム35からフレネルプリズム64の光の出射点64aへのベクトル,P−EPベクトル145(TS座標)を算出する。
次に、ステップS48で、フレネルプリズム64による測距と偏向方向から、光の出射点64aからスキャン点67へのベクトル,EP−SPベクトル146(TS座標)が、各スキャン点67に対して求まる。
最後に、ステップS49で、演算制御部32は、ステップS42のTS−Pベクトル44(TS座標)と、ステップS47のP−EPベクトル145(TS座標)と、ステップS48のEP−SPベクトル146(TS座標)を合成し、各スキャン点67の三次元位置を計測する。
以上、第4の実施形態によれば、測量機2からの追尾光が届く範囲内であれば、スキャナ62で走査したエリアの三次元点群データを、自動で取得することができる。
なお、図9では、スキャナ基準軸65は、プリズム35の中心と全球カメラ36の中心を通る直線L1と一致させている。但し、スキャナ基準軸65は、直線L1に対して既知の方向にあればよい。また、第4の実施形態のスキャナ62を、第3の実施形態の計測モジュール4に適用してもよい。この場合、スキャナ基準軸65は、全球カメラ36のカメラ画像の中心に相対的に固定となる。
次に、上記実施形態の好適な変形例について述べる。
(変形例1)
上記第1および第2の実施形態では、ステップS17で、プリズム35から測定点XへのP-Xベクトルを求めているが、全球カメラ36から長さd3分、P-X方向ベクトル43の逆方向に戻った位置がプリズム35であるとして、全球カメラ36から測定点Xへのベクトルを求めてもよい。第3の実施形態のステップS40についても同様のことが言える。第4の実施形態でも同様のことが言える。
(変形例2)
上記第1〜第3の実施形態において、測量機2本体に対して位置関係を既知としたガイドライトをさらに備え(例えば托架部2bの上面の既知の位置に固定)、全球カメラ36で撮像される光を追尾光からガイドライト光に変更してもよい。即ち、測量機2の光出射部は、追尾光に限らず、他の光であってもよい。第4の実施形態でも同様のことが言える。
なお、上記全ての形態について、計測システム1の計測モジュール4の各要素および要素の配置は、例示したものに限定されない。プリズム35(ターゲット)には、360度方向から入射した光を再帰反射するものであれば何が採用されてよい。全球カメラ36には、全方向を一度に撮像可能なものであれば何が採用されてよい。筐体5の形状も図示のものに限らず変形してよい。また、プリズム35と全球カメラ36は、同一直線上にあるのがコンパクトで好ましいが、予めその配置の位置関係を既知にしておけば、同一直線上でなく、オフセットさせて配置されていてもよい。また、測定点Xに関しては、第3の実施形態で例示したように、計測モジュール4に対する位置関係(方向、距離)が既知となるような構成が採られればよい。
以上、計測システム1について、実施の形態および変形例を述べたが、これら以外にも、各形態および各変形を当業者の知識に基づいて組み合わせることが可能であり、そのような形態も本発明の範囲に含まれる。
1 三次元位置計測システム
2 測量機
4 計測モジュール
X 測定点
8 指示棒
18 追尾部(光出射部)
20 測定部
34 三軸加速度センサ
35 プリズム(ターゲット)
36 全球カメラ
41 Ca−TS方向ベクトル(カメラ−測量機方向ベクトル)
42 鉛直下方向ベクトル
43 P-X方向ベクトル(ターゲット−測定点方向ベクトル)
44 TS−Pベクトル(測量機−ターゲットベクトル)
45 P-Xベクトル(ターゲット−測定点ベクトル)
46 TS-Xベクトル(測量機−測定点ベクトル)
51 ポインタ
43´ P-RP方向ベクトル(ターゲット−ポインタ方向ベクトル)
53 Ca-X方向ベクトル (カメラ−測定点方向ベクトル)
54 発光方向ベクトル
55 P-RPベクトル(ターゲット−ポインタベクトル)
56 RP-Xベクトル(ポインタ-測定点ベクトル)
62 スキャナ
64a スキャナの光の出射点
65 スキャナ基準軸
67 スキャン点
145 P−EPベクトル(プリズム−出射点ベクトル)
146 EP−SPベクトル(出射点−スキャン点ベクトル)

Claims (8)

  1. ターゲットと全球カメラと三軸加速度センサを有し、前記ターゲット, 前記全球カメラ,および測定点の位置関係が把握可能な計測モジュールと、
    前記ターゲット方向に光を出射する光出射部と前記ターゲットまでの測距および測角を行う測定部を有する測量機と、を備えることを特徴とする三次元位置計測システム。
  2. 前記ターゲットと前記全球カメラを直線上に配置し、前記測定点は距離計または長さが既知の指示棒により前記直線から既知の方向に配置されることを特徴とする請求項1に記載の三次元位置計測システム。
  3. 請求項2に記載の三次元位置計測システムにおいて、
    (a)前記測定部で前記ターゲットを測距測角して、測量機−ターゲットベクトルを算出し、
    (b)前記光出射部から前記ターゲットへ光を出射し、前記全球カメラの画像に映った出射光の位置から、カメラ−測量機方向ベクトルを算出し、
    (c)前記(b)のカメラ−測量機方向ベクトルと前記三軸加速度センサから得た鉛直下方向ベクトルから、ターゲット−測定点方向ベクトルを算出し、
    (d)前記ターゲット,全球カメラ,測定点の位置関係と前記(c)のターゲット−測定点方向ベクトルから、ターゲット−測定点ベクトルを算出し、
    (e)前記(a)および(d)のベクトルを合成して、前記測定点の三次元位置を計測する
    ことを特徴とする三次元位置計測方法。
  4. 前記ターゲットと前記全球カメラを直線上に配置し、この直線に対して既知の方向に光を出射し,前記計測モジュールに対する位置関係が予め把握されたポインタをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の三次元位置計測システム。
  5. 請求項4に記載の三次元位置計測システムにおいて、
    (f)前記測定部で前記ターゲットを測距測角して、測量機−ターゲットベクトルを算出し、
    (g)前記光出射部から前記ターゲットへ光を出射し、前記全球カメラの画像に映った出射光の位置から、カメラ−測量機方向ベクトルを算出し、
    (h)前記(g)のカメラ−測量機方向ベクトルと前記三軸加速度センサから得た鉛直下方向ベクトルから、ターゲット−ポインタ方向ベクトルを算出し、
    (i)前記(h)のターゲット−ポインタ方向ベクトルと前記既知の方向から得た前記ポインタの発光方向ベクトルと、前記全球カメラの画像に映った前記ポインタの光の位置から得たカメラ−測定点方向ベクトルと、前記ポインタの位置関係から、測定点までの距離を算出し、
    (j)前記ターゲット,全球カメラ,およびポインタの位置関係と前記(h)のターゲット−ポインタ方向ベクトルから、ターゲット−ポインタベクトルを算出し、
    (k)前記(i)の発光方向ベクトルと距離から、ポインタ-測定点ベクトルを算出し、
    (l)前記(f),(j),および(k)のベクトルを合成して、前記測定点の三次元位置を計測する
    ことを特徴とする三次元位置計測方法。
  6. ターゲットと全球カメラと三軸加速度センサを有し、前記ターゲット, 前記全球カメラ,および測定点の位置関係が把握可能な、三次元位置計測用の計測モジュール。
  7. 前記ターゲットと前記全球カメラを直線上に配置し、この直線に対して既知の方向にスキャナ基準軸を向け,前記計測モジュールに対する位置関係が予め把握されたスキャナをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の三次元位置計測システム。
  8. 請求項7に記載の三次元位置計測システムにおいて、
    (m)前記測定部で前記ターゲットを測距測角して、測量機−ターゲットベクトルを算出し、
    (n)前記光出射部から前記ターゲットへ光を出射し、前記全球カメラの画像に映った出射光の位置から、カメラ−測量機方向ベクトルを算出し、
    (o)前記三軸加速度センサから鉛直下方向ベクトルを取得し、
    (p)前記(n)のカメラ−測量機方向ベクトルと前記(o)の鉛直下方向ベクトル、および前記ターゲット,前記全球カメラ,前記スキャナの光の出射点の位置関係と、前記全球カメラ座標上での前記スキャナ基準軸の方向は相対的に固定であることから、プリズム−出射点ベクトルを算出し、
    (q)前記スキャナによる測距と偏向方向から、出射点−スキャン点ベクトルを、各スキャン点に対して算出し、
    (r)前記(m),前記(p),および前記(q)のベクトルを合成して、前記スキャナの各スキャン点の三次元位置を計測する
    ことを特徴とするスキャン方法。
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