JP2018007644A - 袋およびその取付方法 - Google Patents

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匠 戸▲高▼
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Abstract

【課題】取付作業が容易で落袋を防止できる袋を提供する。【解決手段】袋本体10の一方の面10A側に開口部15の縁に沿って、鉤面ファスナー21を取り付ける。袋本体10の他方の面10B側に開口部15の縁に沿って、環面ファスナー22を取り付ける。開口部15から袋本体10内に果実Xを挿入し、柄X1が開口部15の略中央に位置するように、果実Xを収納空間16内に収納する。袋1の開口部15から延出する柄X1の位置で、袋本体10の開口部15側で幅方向の両端側をそれぞれ同方向に折り曲げて重ね合わせ、鉤面ファスナー21と環面ファスナー22とを係合させ、果実Xに袋1を取り付ける。【選択図】図3

Description

本発明は、袋およびその取付方法に関する。
果実や果実的野菜の栽培に際し、害虫除けや日焼け、あるいは風害や病気などによる傷などの発生を防止するため、果実などの被保護物に袋を一定期間被せ、被保護物の品質を保護している。
このような袋としては、袋本体と、止具とを備えた各種構成が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1に記載の袋は、開口部の止金を折り曲げる煩雑作業を改善するとともに自着性接着剤を用いた場合の接合不良を改善するもので、袋の両面に上端開口縁の中央部から下方にスリットを設けている。スリットと隣接する袋の両側部のうち、一方の表面側と他方の裏面側とに、一対の接着部を設けている。
この袋を果実に取り付ける際には、接着部により軽く接着された状態で複数重なり合う袋のうちの一つを剥ぎ取る。そして、果実を袋内に納め、果梗をスリットに位置させ、袋のスリットに隣接する両側部を、袋の一面側にそれぞれ斜めに折り曲げ、一対の接着部を接合させることで、袋が取り付けられる。
特許文献2に記載の袋は、細いワイヤを巻き付ける煩雑作業を改善するもので、袋の表面紙より上方に突き出る裏面紙の重合代に、幅方向の中央に位置してスリットを設けている。重合代を表面紙上に折り曲げた際に接合し、かつ袋には接着しない接着層を、重合代と表面紙とにそれぞれ設けている。
この袋を果実に取り付ける際には、果実の房を袋内に納め、果実の柄をスリットに位置させ、重合代を表面紙上に折り曲げ、接着層同士を接合させて取り付けている。
特許文献3に記載の袋は、通気性の微細孔を備えたプラスチック製有孔フィルムからなる袋本体の開口部に、一方が他方よりも長く突出する突出部を設けている。突出部の中央には、縦方向に切り込みを設けるとともに、突出部の内側に粘着層および離型層を順次積層している。
この袋を果実に取り付ける際には、袋本体の内部に果実を取り込み、離型層を剥がし、果実の支持枝を切り込みに位置させる。そして、支持枝を中心として、突出部を左右に交差するように折り曲げ、粘着層を対向する袋本体に貼り付けることで、袋が取り付けられる。
実開昭64−17153号 特開2002−27848号 国際公開WO2004/028241号
しかしながら、上記特許文献1に記載のような袋では、袋の両側部を適切に斜めに折り曲げないと、一対の接合部の重なり合う面積が十分に確保できなくなり、十分な接合強度が得られずに剥がれてしまい、落袋するおそれがある。一方、接合強度を強くすると、重なり合う複数の袋のうちの一つを剥ぎ取る際、袋体を破いてしまったり、袋の表層部分が接着部に剥がされてしまうなど、袋や接着層を損傷してしまうおそれがある。さらには、接着層を構成する接着剤が、気温や日光の照射などにより変性し、接着力が低下し、落袋するおそれがある。
また、上記特許文献2に記載のような袋では、接着層が露出するので、袋の搬送中や袋を取り付ける作業中に、接着層に塵埃や土砂などが付着して、接合力が低下するおそれがある。さらに、接着層を構成する接着剤が、気温や日光の照射などにより変性し、接合力が低下し、落袋するおそれがある。
そして、特許文献3に記載のような袋では、袋を取り付ける作業の際、離型層を剥離する作業、さらにゴミとなる離型層の収集、処理の作業も必要となり、作業性の向上が望まれる。また、粘着層を構成する粘着剤が、気温や日光の照射などにより変性し、粘着力が低下し、落袋するおそれがある。
本発明は、取付作業が容易で落袋を防止できる袋およびその取付方法を提供することを目的とする。
本発明の袋は、開口部を有する袋本体と、鉤部および前記鉤部が係合可能な係合部を有し、互いに係合可能な一対の面ファスナーと、を備え、前記面ファスナーの一方は、前記袋本体の一方の面に、前記袋本体の内部から前記開口部に向けた方向に対して直交する当該袋本体の幅方向に沿って、当該袋本体の幅方向の一端側から他端側までの領域に設けられ、前記面ファスナーの他方は、前記袋本体の他方の面に前記開口部の縁に沿って当該袋本体の幅方向の一端側から他端側まで設けられていることを特徴とする。
本発明では、取り付けに際して、開口部から袋本体内に被保護物を挿入し、開口部から延出する果梗や花梗、枝、茎などの柄の位置で、袋本体の開口部側で幅方向の両端部を袋本体の同じ面側に折り曲げて重ね合わせる。
このように、袋本体を折り曲げて重ね合わせるのみで、一対の面ファスナーが重なり合い、互いに係合するので、容易に取り付けできる。また、面ファスナーが袋本体の幅方向の全域に設けられるため、例えば枝や果樹の太さ、形状に応じて取付位置を適宜調整でき、汎用性を向上できる。さらに、一対の面ファスナーの係合により袋本体が取り付けられるため、気候変動により係合力が変動することがなく、長期間安定して係合が維持され、落袋を防止できる。また、一対の面ファスナーの係合および取り外しにより、再利用が容易にできる。
ここで、被保護物としては、果実の他、イチゴやメロン、スイカなどの果実的野菜の他、野菜、花、ナンテンなどの実、茶葉などの葉も対象とすることができる。また、被保護物の柄としては、果梗や花梗、枝、茎などである。
そして、袋としては、栽培段階の被保護物に取り付けられる場合に限らず、例えば収穫後の被保護物を搬送時の衝撃から保護する目的で、収穫後の被保護物を収納する場合などにも利用できる。
また、鉤部が係合される係合部としては、環状、鉤状、マッシュルーム状など、鉤部が係合可能ないずれの形状とすることができる。
そして、面ファスナーが設けられる袋本体の一端側から他端側までの領域は、実質的に全域であればよい。例えば、果実の柄が位置される中央部など、面ファスナーの係合に実質的に関与しない領域にスリット状に設けない領域があったり、コスト低減などを目的として面ファスナーを袋本体の一端側から他端側まで破線状に非連続で設けたり、製袋時の公差などにより幅方向の両端近傍部分に設けられない領域があるなども、本発明に含まれるものである。
そして、本発明では、前記一対の面ファスナーは、前記鉤部を複数有する鉤面ファスナーと、前記係合部が環状に形成されて複数設けられた環面ファスナーとを備えている構成とすることもできる。
この発明では、鉤面ファスナーおよび環面ファスナーを備え、一般的に広く利用されている面ファスナーを用いることで、入手が容易で、容易に製造できる。
また、本発明では、前記袋本体の内面には、前記開口部の縁に沿って、当該袋本体の幅方向の少なくとも一端側に、それぞれ対向する一対の第二の面ファスナーが、さらに設けられている構成とすることもできる。
この発明では、袋本体の内面に設けた第二の面ファスナーを係合させることで、開口部が封止され、例えば害虫の浸入を防止するなど、被保護物をより適切に保護できる。さらに、仮に袋本体の外面に設けた面ファスナーの係合が解除されても、第二の面ファスナーの係合により開口部が封止されており、落袋を防止できる。
本発明の袋は、開口部を有し、少なくとも外面に不織布を備えた袋本体と、前記袋本体の外面に、前記袋本体の内部から前記開口部に向けた方向に対して直交する当該袋本体の幅方向に沿って、当該袋本体の幅方向の一端側から他端側まで設けられ、前記不織布に係合可能な複数の鉤部を有する面ファスナーと、を具備したことを特徴とする。
本発明では、取り付けに際して、開口部から袋本体内に被保護物を挿入し、開口部から延出する被保護物の柄の位置で、袋本体の開口部側で幅方向の両端側を袋本体の同じ面側に折り曲げて重ね合わせる。あるいは、被保護物の柄を袋本体の幅方向の一端側に位置させ、柄の位置から袋本体の開口部側で幅方向の他端側を折り曲げて重ね合わせる。
このように、袋本体を折り曲げて重ね合わせるのみで、面ファスナーが袋本体の外面と重なり合い、互いに係合するので、容易に取り付けできる。また、面ファスナーが袋本体の幅方向の全域に設けられるため、例えば枝や果樹の太さ、形状に応じて取付位置を適宜調整でき、汎用性を向上できる。さらに、面ファスナーと袋本体の外面との係合により袋本体が取り付けられるため、気候変動により係合力が変動することがなく、長期間安定して係合が維持され、落袋を防止できる。また、面ファスナーと袋本体の外面との係合および取り外しにより、再利用が容易にできる。そして、鉤部を有する面ファスナーのみを用い、この面ファスナーを取り付けるのみで製造できるので、製造が容易にできる。
また、本発明では、前記袋本体の内面には、前記開口部の縁に沿って、当該袋本体の幅方向の少なくとも一端側に位置して、前記不織布に係合可能な複数の鉤部を有する第二の面ファスナーが、さらに設けられている構成とすることもできる。
この発明では、第二の面ファスナーを袋本体の内面に係合させることで、開口部が封止され、例えば害虫の浸入を防止するなど、被保護物をより適切に保護できる。さらに、仮に袋本体の外面に設けた面ファスナーと袋本体の外面との係合が解除されても、第二の面ファスナーの係合により開口部が封止されており、落袋を防止できる。
また、本発明では、前記袋本体および前記面ファスナーは、合成樹脂にて形成されている構成とすることもできる。
この発明では、合成樹脂製とすることで、リサイクルが容易にできる。さらに、合成樹脂製の袋本体とすることで、通気性を持たせたり、耐水性を付与したり、緩衝目的の中空部分を設けたり、除虫機能を付与したり、伸縮性を付与したり、意匠性を付与したりすることが容易にでき、汎用性を向上できる。
さらに、本発明では、前記袋本体は、直線状の辺にて構成された多角形状に形成され、
前記開口部は、少なくとも一辺に設けられた構成とすることもできる。
この発明では、多角形状の袋本体の少なくとも一辺を開口させることで、各種被保護物の形状や、保護の状況に対応でき、汎用性を向上できる。
そして、本発明では、前記面ファスナーは、前記開口部の縁に沿って設けられた構成とすることもできる。
この発明では、開口部の縁に沿って面ファスナーを設けることで、袋本体を折り曲げて面ファスナーを係合させることが、簡単な構成で容易にできる。
本発明の袋の取付方法は、本発明の袋を取り付ける取付方法であって、前記開口部から袋本体内に柄を有する被保護物を挿入する工程と、前記開口部から延出する柄の位置で、前記袋本体の開口部側、かつ幅方向の両端側を同じ側に折り曲げて重ね合わせ、前記面ファスナーを係合させる工程と、を実施することを特徴とする。
本発明では、本発明の袋内に被保護物を挿入した後、袋本体の開口部側で幅方向の両端側を同じ側に折り曲げて重ね合わせることで、面ファスナーを係合できる。このため、本発明の袋を容易に取り付けできるとともに、長期間安定して取り付けできる。
ここで、被保護物の柄としては、果梗や花梗、枝、茎など、保護する被保護物に連続し枝などに連結する部分である。
本発明の袋の取付方法は、本発明の袋を取り付ける取付方法であって、前記開口部から袋本体内に柄を有する被保護物を挿入し、前記柄を前記袋本体の幅方向の一端側で前記開口部から延出させる工程と、前記開口部から延出する柄の位置で、前記袋本体の開口部側、かつ幅方向の他端側を折り曲げて重ね合わせ、前記面ファスナーを前記袋本体に係合させる工程と、を実施することを特徴とする。
本発明では、本発明の袋内に被保護物を挿入した後、開口部から延出する柄の位置で、袋本体の開口部側の幅方向の他端側を折り曲げて重ね合わせることで、面ファスナーを袋本体に係合できる。このため、本発明の袋を容易に取り付けできるとともに、長期間安定して取り付けできる。
本発明の第一実施形態の袋を示す平面図。 前記袋の断面図。 前記袋の取付動作を示す説明図で、(A)は被保護物を挿入した斜視図、(B)は袋本体の開口部側で幅方向の一端側を折り曲げた斜視図、(C)は袋本体の開口部側で幅方向の他端側を折り曲げて取り付けた斜視図。 本発明の第二実施形態の袋を示す断面図。 前記袋の第一の取付動作を示す説明図で、(A)は被保護物を挿入した後、袋本体の開口部側で幅方向の一端側を折り曲げた斜視図、(B)は袋本体の開口部側で幅方向の他端側を折り曲げて取り付けた斜視図。 前記袋の第二の取付動作を示す説明図で、(A)は被保護物を挿入した後、袋本体の開口部側で幅方向の一端側を折り曲げた斜視図、(B)は袋本体の開口部側で幅方向の他端側を折り曲げて取り付けた斜視図。 前記袋の第三の取付動作を示す説明図で、(A)は被保護物を挿入した斜視図、(B)は袋本体の開口部側で幅方向の他端側を折り曲げて取り付けた斜視図。 本発明の第三実施形態の袋を示す斜視図。 前記袋の断面図。 前記袋の取付動作を示す説明図で、(A)は被保護物を挿入した斜視図、(B)は袋本体の開口を閉じた斜視図。 前記袋の取付動作を示す説明図で、(C)は袋本体の開口部側で幅方向の一端側を折り曲げた斜視図、(D)は袋本体の開口部側で幅方向の他端側を折り曲げて取り付けた斜視図。 本発明のさらに他の実施形態における袋を示す斜視図。 前記袋の断面図。 本発明のさらに他の実施形態における袋を示す斜視図。 本発明のさらに他の実施形態における袋を示す平面図。 前記袋の断面図。 本発明のさらに他の実施形態における袋を示す平面図。 本発明のさらに他の実施形態における袋を示す平面図。 前記袋の開口部15を開口させた状態を示す斜視図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態では、被保護物としてナシやリンゴ、桃などの果実を保護する袋を例示するが、果実に限らず、イチゴやメロン、スイカなどの果実的野菜の他、野菜、花、ナンテンなどの実、茶葉などの葉も対象とすることができる。
[第一実施形態]
<袋の構成>
図1は、本発明の第一実施形態の袋の平面を示す。図2は、袋の断面を示す。
図1,2に示すように、袋1は、袋本体10と、一対の面ファスナー20とを備えている。
(袋本体の構成)
袋本体10は、例えばフィルムである基材フィルム11が2枚重ね合わされ、重なり合う幅方向の両縁に一対のサイドシール部12が設けられている。また、袋本体10は、基材フィルム11が重なり合う底部(図1の紙面における下側)に、折り線により内方に織り込まれた底面部13を有し、ガゼット形状となっている。そして、基材フィルム11と底面部13との重なり合う両縁に、それぞれボトムシール部14が形成されている。
袋本体10は、底面部13と反対側の縁が、果実X(図3参照)が挿入される開口部15の縁となり、内部に果実Xを収納する収納空間16を区画形成している。そして、袋本体10の開口部15の外側縁に沿って、一対の面ファスナー20が取り付けられている。
また、袋本体10は、降雨でも濡れてしまわない撥水処理したものや、メッシュ状などの通気性を有した構成が、収納する果実の損傷を防止する上で好ましい。
なお、2枚の基材フィルム11により製袋されたものに限らず、例えば1枚の基材フィルムが折り返されて重ね合わされ、重なり合う周縁部分を接合して製袋するなどしてもよい。このように、三方製袋法や四方製袋法、ピロー式製袋法、回転ドラム式製袋方法など、各種製袋方法にて形成したものでも適用できる。
そして、基材フィルム11としては、例えば、合成樹脂フィルム、織布や不織布などの布地、紙、紙と合成樹脂フィルムとの複合シートなど、可撓性を有した各種シートが利用できる。特に、基材フィルム11自体に、撥水性や通気性などが付与されたものを用いたり、紙に撥水処理を施したものを用いることで、製袋後に撥水処理や通気性のための処理などが不要となるので好ましい。
ここで、基材フィルム11を合成樹脂製のフィルムとすることで、ヒートシールするなどにより製袋でき、製造が容易にできる他、緩衝目的の中空部分を設けたり、防虫や除虫剤などを含有させたフィルムとしたり、伸縮性を付与するなどが容易にできる。
さらに、基材フィルム11を布地とすることで、通気性を付与することが容易にできる。
そして、袋本体10は、一方の面10A側に合成樹脂フィルム、他方の面10B側に布地を用いるなど、異なる材質のものを組み合わせてもよい。
ここで、合成樹脂フィルムとしては、(直鎖状)低密度ポリエチレン(Linear Low Density Polyethylene:LLDPE)、ポリプロピレン(Polypropylene:PP)など、熱可塑性樹脂にて形成された単層または多層のフィルムを利用できる。多層のフィルムとしては、表基材に、二軸延伸したポリプロピレン(Oriented Polypropylene:OPP)、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(OPET)、二軸延伸ナイロン(ONy)、キャストポリプロピレン(Cast Polypropylene:CPP)などを用いることができる。なお、多層フィルムとして、いわゆるガスバリアーや遮光などの目的で、アルミニウム蒸着やアルミニウム箔の積層、紙など、合成樹脂以外の層を備えた構成としてもよい。
(面ファスナーの構成)
面ファスナー20は、微細な鉤部を複数有する帯状の鉤面ファスナー21と、鉤部が係合可能な環状の係合部が複数設けられた帯状の環面ファスナー22と、の一対を備えている。このような面ファスナー20としては、例えば3M社製のフック「NC−2050」およびループ「NC−2830」などが利用できる。
一方の鉤面ファスナー21は、袋本体10の一方の外面である一方の面10A側に、開口部15の縁に沿って取り付けられている。他方の環面ファスナー22は、袋本体10の他方の外面である他方の面10B側に、開口部15の縁に沿って取り付けられている。
なお、鉤面ファスナー21および環面ファスナー22は、袋本体10の一方の面10Aおよび他方の面10Bが逆に設けられていてもよい。
そして、面ファスナー20は、幅方向の縁が開口部15の縁に一致するように設けることが好ましい。特に、面ファスナー20は、幅方向の開口部15側の縁から開口部15の縁までの距離が好ましくは10mm以下、より好ましくは5mm以下となる位置に設けるとよい。このことにより、袋1を取り付ける際、袋本体10を折り曲げた時に、鉤面ファスナー21および環面ファスナー22が対向する状態が容易に得られる。
そして、面ファスナー20は、好ましくは幅寸法が10mm以上、より好ましくは15mm以上とする。
面ファスナー20を所定の幅寸法とすることで、鉤面ファスナー21と環面ファスナー22とが交差して係合する状態でも、十分な係合力が得られるためである。
面ファスナー20としては、合成樹脂製、織布製など、一般に流通しているものが利用できる。
なお、袋本体10と面ファスナー20とを合成樹脂製とすることで、リサイクルが容易にできることから好ましい。
<袋の取付動作>
次に、第一実施形態の袋1を果実Xに取り付ける取付動作を、図面を参照して説明する。
図3は、第一実施形態の袋を取り付ける取付動作を示す説明図で、(A)は果実を挿入した斜視図、(B)は袋本体の開口部側で幅方向の一端側を折り曲げた斜視図、(C)は袋本体の開口部側で幅方向の他端側を折り曲げて取り付けた斜視図を示す。
袋1を果実Xに取り付ける方法は、袋本体10内に果実Xを挿入する挿入工程と、袋本体10の開口部15側を折り曲げて封止する封止工程と、を実施する。
挿入工程では、袋1の開口部15から袋本体10内に果実Xを挿入する。この挿入の際、果実Xの果梗である柄X1に、強い応力が作用して果樹の枝から取れてしまわないように作業する。そして、図3(A)に示すように、柄X1が開口部15の略中央に位置するように、果実Xを収納空間16内に収納させる。
封止工程では、まず、図3(B)に示すように、袋1の開口部15から延出する柄X1の位置で、袋本体10の開口部15側で幅方向の一端側を折り曲げる。
さらに、図3(C)に示すように、袋本体10の開口部15側で幅方向の他端側を、一端側と同じ面側に折り曲げて重ね合わせる。この重ね合わせにより、鉤面ファスナー21と環面ファスナー22とが重なり合う状態となり、面ファスナー20が係合し、果実Xに袋1が取り付けられる。
<第一実施形態の効果>
上述したように、上記第一実施形態では、袋本体10の一方の面10A側で、開口部15の縁に沿って袋本体10の幅方向の一端側から他端側までの全域に、鉤面ファスナー21を設けている。袋本体10の他方の面10B側には、開口部15の縁に沿って袋本体10の幅方向の一端側から他端側までの全域に、環面ファスナー22を設けている。
そして、袋1を取り付ける際、開口部15から袋本体10内に果実Xを挿入する。さらに、開口部15から延出する果梗や花梗、枝、茎などの柄X1の位置で、袋本体10の開口部15側で幅方向の両端側を、袋本体10の同じ面側に折り曲げて重ね合わせ、対向する鉤面ファスナー21および環面ファスナー22を係合させて取り付ける。
このため、袋本体10を折り曲げて重ね合わせるのみで、一対の面ファスナー20が重なり合って係合するので、開口部15が閉じられた状態となって容易に袋1を取り付けできる。また、面ファスナー20が袋本体10の幅方向の全域に設けられているため、枝や果樹の太さ、形状に応じて取付位置を適宜調整でき、汎用性を向上できる。さらに、一対の面ファスナー20の係合により袋本体10が取り付けられるため、気候変動により係合力が変動することがなく、長期間安定して係合が維持され、落袋を防止できる。また、一対の面ファスナー20の係合および取り外しにより、再利用が容易にできる。
そして、上記第一実施形態では、一対の面ファスナー20として、鉤面ファスナー21および環面ファスナー22を備え、一般的に広く利用されているものを用いている。
このため、入手が容易で、容易に製造できる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態における袋について、図面を参照して説明する。
なお、第一実施形態と同一または類似の構成については、同一の符号を付して説明を省略もしくは簡略化する。
<袋の構成>
図4は、本発明の第二実施形態の袋の断面を示す。
図4に示すように、袋1は、不織布製の袋本体10と、不織布に係合可能な鉤部を有する面ファスナーである鉤面ファスナー21と、を備えている。
袋本体10は、基材フィルム11として合成樹脂製などの不織布を用いたものである。
なお、基材フィルム11は、袋本体10の外面側が不織布となる多層構成のものとしてもよい。
鉤面ファスナー21は、第一実施形態と同様、開口部15の縁に沿って袋本体10の幅方向の一端側から他端側まで設けられている。なお、袋本体10の一方の面10Aおよび他方の面10Bの一方のみが不織布の場合には、鉤面ファスナー21は他方の面に設けられる。
<袋の取付動作>
次に、第二実施形態の袋1を果実Xに取り付ける取付動作を、図面を参照して説明する。
第二実施形態の袋1の取付動作としては、図5に示すような第一の取付動作と、図6に示すような第二の取付動作と、図7に示すような第三の取付動作と、が例示できる。
(第一の取付動作)
図5は、第二実施形態の袋を取り付ける第一の取付動作を示す説明図で、(A)は果実を挿入した後、袋本体の開口部側で幅方向の一端側を折り曲げた斜視図、(B)は袋本体の開口部側で幅方向の他端側を折り曲げて取り付けた斜視図を示す。
第一の取付動作では、袋本体10内に果実Xを挿入する挿入工程と、袋本体10の開口部15側を折り曲げて封止する封止工程と、を実施する。
挿入工程では、袋1の開口部15から袋本体10内に果実Xを挿入し、柄X1が開口部15の略中央に位置するように、果実Xを収納空間16内に収納させる。
封止工程では、まず、図5(A)に示すように、袋1の開口部15から延出する柄X1の位置で、袋本体10の開口部15側で幅方向の一端側を、鉤面ファスナー21が設けられた面側に折り曲げる。この後、図5(B)に示すように、袋本体10の開口部15側で幅方向の他端側を、一端側と同じ面側に折り曲げて重ね合わせる。この重ね合わせにより、鉤面ファスナー21が袋本体10の不織布に係合し、果実Xに袋1が取り付けられる。
(第二の取付動作)
図6は、第二実施形態の袋を取り付ける第二の取付動作を示す説明図で、(A)は果実を挿入した後、袋本体の開口部側で幅方向の一端側を折り曲げた斜視図、(B)は袋本体の開口部側で幅方向の他端側を折り曲げて取り付けた斜視図を示す。
第二の取付動作では、袋本体10内に果実Xを挿入する挿入工程と、袋本体10の開口部15側を折り曲げて封止する封止工程と、を実施する。
挿入工程では、袋1の開口部15から袋本体10内に果実Xを挿入し、柄X1が開口部15の略中央に位置するように、果実Xを収納空間16内に収納させる。
封止工程では、まず、図6(A)に示すように、袋1の開口部15から延出する柄X1の位置で、袋本体10の開口部15側で幅方向の一端側を、鉤面ファスナー21が設けられていない面側に折り曲げる。この後、図6(B)に示すように、袋本体10の開口部15側で幅方向の他端側を、一端側と同じ面側に折り曲げて重ね合わせる。この重ね合わせにより、鉤面ファスナー21に袋本体10の不織布が係合し、果実Xに袋1が取り付けられる。
(第三の取付動作)
図7は、第二実施形態の袋を取り付ける第三の取付動作を示す説明図で、(A)は果実を挿入した斜視図、(B)は袋本体の開口部側で幅方向の他端側を折り曲げて取り付けた斜視図を示す。
第三の取付動作では、袋本体10内に果実Xを挿入する挿入工程と、袋本体10の開口部15側を折り曲げて封止する封止工程と、を実施する。
挿入工程では、袋1の開口部15から袋本体10内に果実Xを挿入し、図7(A)に示すように、柄X1が開口部15の幅方向の一側に位置するように、果実Xを収納空間16内に収納させる。
封止工程では、袋1の開口部15から延出する柄X1の位置で、袋本体10の開口部15側で幅方向の他側を、図7(B)に示すように、鉤面ファスナー21が設けられた面側に折り曲げ、重ね合わせる。この重ね合わせにより、鉤面ファスナー21が袋本体10の不織布に係合し、果実Xに袋1が取り付けられる。
<第二実施形態の効果>
上述したように、上記第二実施形態では、第一実施形態と同様に、袋本体10を折り曲げて重ね合わせるのみで、開口部15が閉じられた状態となって容易に袋1を取り付けできる。また、鉤面ファスナー21が袋本体10の幅方向の全域に設けられているため、枝や果樹の太さ、形状に応じて取付位置を適宜調整でき、汎用性を向上できる。さらに、鉤面ファスナー21が袋本体10の不織布に係合して取り付けられるため、気候変動により係合力が変動することがなく、長期間安定して係合が維持され、落袋を防止できる。また、鉤面ファスナー21と袋本体10の不織布との係合および取り外しにより、再利用が容易にできる。
そして、上記第二実施形態では、袋本体10にフェルトなどの不織布を用いて形成している。
このため、特にフェルトは、一般的に広く利用されて入手が容易であり、容易に製造できるとともに、緩衝材としても機能し得るので、果実Xの損傷防止も期待できる。
特に、袋本体10における鉤面ファスナー21が取り付けられる面と反対側の全面を、フェルトとしている。このため、鉤面ファスナー21が係合できる領域が、袋本体10の一面全域となる。したがって、図5に示す第一の取付動作、図6に示す第二の取付動作、および図7に示す第三の取付動作のように、複数の取付動作で取り付けでき、取付作業が容易で、作業効率を向上できる。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態における袋について、図面を参照して説明する。
なお、上記第一、第二実施形態と同一または類似の構成については、同一の符号を付して説明を省略もしくは簡略化する。
<袋の構成>
図8は、本発明の第三実施形態の袋の斜視図を示す。図9は、第三実施形態の袋の断面を示す。
図8,9に示すように、袋1は、第一実施形態の袋1における袋本体10の内面に、開口部15の縁に沿って、袋本体10の幅方向の両端部分に、それぞれ対向する二対の第二の面ファスナー30が設けられたものである。
第二の面ファスナー30は、面ファスナー20と同様、互いに係合可能な鉤面ファスナー21と環面ファスナー22とを一対備えたものである。
<袋の取付動作>
次に、第一実施形態の袋1を果実Xに取り付ける取付動作を、図面を参照して説明する。
図10は、第三実施形態の袋の取付動作を示す説明図で、(A)は果実を挿入した斜視図、(B)は袋本体の開口を閉じた斜視図。図11は、第三実施形態の袋の取付動作を示す説明図で、(C)は袋本体の開口部側で幅方向の一端側を折り曲げた斜視図、(D)は袋本体の開口部側で幅方向の他端側を折り曲げて取り付けた斜視図である。
袋1を果実Xに取り付ける方法は、袋本体10内に果実Xを挿入する挿入工程と、袋本体10の開口部15側を折り曲げて封止する封止工程と、を実施する。
挿入工程では、袋1の開口部15から袋本体10内に果実Xを挿入する。そして、図10(A)に示すように、果実Xを収納空間16内に収納させる。この後、図10(B)に示すように、第二の面ファスナー30をそれぞれ係合させる。
封止工程では、図11(C)に示すように、袋1の開口部15から延出する柄X1の位置で、袋本体10の開口部15側で幅方向の一端側を折り曲げる。この後、図11(D)に示すように、袋本体10の開口部15側で幅方向の他端側を、一端側と同じ面側に折り曲げて重ね合わせる。この重ね合わせにより、鉤面ファスナー21と環面ファスナー22とが重なり合う状態となり、面ファスナー20が係合し、果実Xに袋1が取り付けられる。
<第三実施形態の効果>
上述したように、上記第三実施形態では、第一、第二実施形態と同様に、袋本体10を折り曲げて重ね合わせるのみで、開口部15が閉じられた状態となって容易に袋1を取り付けできる。また、面ファスナー20が袋本体10の幅方向の全域に設けられているため、枝や果樹の太さ、形状に応じて取付位置を適宜調整でき、汎用性を向上できる。さらに、一対の面ファスナー20の係合により袋本体10が取り付けられるため、気候変動により係合力が変動することがなく、長期間安定して係合が維持され、落袋を防止できる。また、一対の面ファスナー20の係合および取り外しにより、再利用が容易にできる。
そして、第三実施形態では、袋本体10の内面に、開口部15の縁に沿って、袋本体10の幅方向の両端側に、それぞれ対向する二対の第二の面ファスナー30を設けている。
このため、第二の面ファスナー30をそれぞれ係合させることで、開口部15が封止され、例えば害虫の浸入を防止するなど、果実Xをより適切に保護できる。さらに、仮に袋本体10の外面に設けられる面ファスナー20の係合が解除されても、第二の面ファスナー30の係合により開口部15が閉塞されており、落袋をより防止できる。
[変形例]
なお、本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した材質、層構成などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではない。さらに、それらの材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した名称での記載は、本発明に含まれるものである。
例えば、面ファスナー20としては、鉤面ファスナー21と環面ファスナー22とを備えた構成に限らない。例えば、互いに鉤部が係合可能な一対の鉤面ファスナー21にて構成したもの、鉤部および係合部をそれぞれ有した一対の混在テープにて構成したものなど、いずれの構成を適用できる。
そして、第一実施形態においては、例えば環面ファスナー22を不織布としてもよい。例えば、袋本体10の他方の面10B側の少なくとも開口部15側の位置に不織布を設けたり、あるいは他方の面10Bの基材フィルム11として不織布を用いたものとしてもよい。
なお、一対の混在テープの鉤部と係合部とが、互いに係合することで取り付けできるので、製袋時に1種類の混在テープを用いるのみでよく、部品点数が少なくなり、容易に製造できる。
また、第二実施形態において、袋本体10の一方の内面に、開口部15の縁に沿って、袋本体10の幅方向の両端部に、図12,13に示すように、第二の面ファスナーとしての鉤面ファスナー21を設けてもよい。
そして、図12,13に示す実施形態の袋1の取付に際しては、第三実施形態と同様に、袋本体10内に果実Xを挿入し、果実Xを収納空間16内に収納させる。そして、鉤面ファスナー21を対向する袋本体10の内面に重ね合わせて係合させ、開口部15を閉じる。この後、袋本体10の開口部15側で幅方向の両端側をそれぞれ同方向に折り曲げ、第一の面ファスナーである鉤面ファスナー21と袋本体10の外面とを重ね合わせ、係合させればよい。
この図12,13に示す実施形態でも、上記各実施形態と同様に、袋本体10を折り曲げて重ね合わせるのみで、開口部15が閉じられた状態となって容易に袋1を取り付けできる。また、面ファスナー20が袋本体10の幅方向の全域に設けられているため、枝や果樹の太さ、形状に応じて取付位置を適宜調整でき、汎用性を向上できる。さらに、一対の面ファスナー20の係合により袋本体10が取り付けられるため、気候変動により係合力が変動することがなく、長期間安定して係合が維持され、落袋を防止できる。また、一対の面ファスナー20の係合および取り外しにより、再利用が容易にできる。
そして、袋本体10としては、幅方向の両側に折り線により内方に織り込まれた側面部を設けたガゼット形状としたり、底面部13を設けない構成としたりするなど、被保護物に応じて、形状や大きさが適宜設計される。
さらに、本発明では、図14に示すように、袋本体10の開口部15の縁に舌片状に一連に突出する把手部10Dを設けてもよい。
この図14に示す実施形態では、把手部10Dを持って開口部15を広げるようにする。このことにより、特に、一対の第二の面ファスナー30や、第二の面ファスナーとしての鉤面ファスナー21を設けた構成では、一対の第二の面ファスナー30の係合や、第二の面ファスナーとしての鉤面ファスナー21と袋本体10との係合を、容易に解除できる。したがって、袋1の再利用や付け直しなどが容易にできる。
また、上記各実施形態では、ボトムシール部14を有した構成を例示したが、例えば図15および図16に示すように、底部がシールされずに開放する形態、いわゆる傘袋の形態としてもよい。
そして、ボトムシール部14の切り落としにより底部を開放して傘袋に変形できるようにしてもよい。
さらに、袋体は、四角形に限らず、図17に示すような三角形、あるいは多角形状としたもの、さらには図18および図19に示すような円弧状の辺を有したものなどでもよい。
そして、面ファスナー30は、開口部15の縁に沿って設ける場合に限らず、例えば図18および図19に示すように、袋本体10の内部から開口部に向けた方向Z、すなわち果実Xを袋本体10に出し入れする方向Zに対して直交する方向に沿って設けられていればよい。
そして、上記各実施形態では、いわゆる袋掛けである果樹になる果実Xに取り付けて説明したが、例えば袋1を取り付けたまま果実Xを収穫し、そのまま搬送して搬送時の傷付きを防止するなど、緩衝材として袋1を利用してもよい。
1……袋
10……袋本体
15……開口部
20……面ファスナー(第一の面ファスナー)
21……面ファスナーとしても機能する鉤面ファスナー
22……環面ファスナー
30……第二の面ファスナー
Z……方向

Claims (10)

  1. 開口部を有する袋本体と、
    鉤部および前記鉤部が係合可能な係合部を有し、互いに係合可能な一対の面ファスナーと、を備え、
    前記面ファスナーの一方は、前記袋本体の一方の面に、前記袋本体の内部から前記開口部に向けた方向に対して直交する当該袋本体の幅方向に沿って、当該袋本体の幅方向の一端側から他端側までの領域に設けられ、
    前記面ファスナーの他方は、前記袋本体の他方の面に前記開口部の縁に沿って当該袋本体の幅方向の一端側から他端側まで設けられている
    ことを特徴とする袋。
  2. 請求項1に記載の袋において、
    前記一対の面ファスナーは、前記鉤部を複数有する鉤面ファスナーと、前記係合部が環状に形成されて複数設けられた環面ファスナーとを備えている
    ことを特徴とする袋。
  3. 請求項1または請求項2に記載の袋において、
    前記袋本体の内面には、前記開口部の縁に沿って、当該袋本体の幅方向の少なくとも一端側に、それぞれ対向する一対の第二の面ファスナーが、さらに設けられている
    ことを特徴とする袋。
  4. 開口部を有し、少なくとも外面に不織布を備えた袋本体と、
    前記袋本体の外面に、前記袋本体の内部から前記開口部に向けた方向に対して直交する当該袋本体の幅方向に沿って、当該袋本体の幅方向の一端側から他端側まで設けられ、前記不織布に係合可能な複数の鉤部を有する面ファスナーと、を具備した
    ことを特徴とする袋。
  5. 請求項4に記載の袋において、
    前記袋本体の内面には、前記開口部の縁に沿って、当該袋本体の幅方向の少なくとも一端側に位置して、前記不織布に係合可能な複数の鉤部を有する第二の面ファスナーが、さらに設けられている
    ことを特徴とする袋。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の袋において、
    前記袋本体および前記面ファスナーは、合成樹脂にて形成されている
    ことを特徴とする袋。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の袋において、
    前記袋本体は、直線状の辺にて構成された多角形状に形成され、
    前記開口部は、少なくとも一辺に設けられた
    ことを特徴とする袋。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の袋において、
    前記面ファスナーは、前記開口部の縁に沿って設けられた
    ことを特徴とする袋。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の袋を取り付ける取付方法であって、
    前記開口部から袋本体内に柄を有する被保護物を挿入する工程と、
    前記開口部から延出する柄の位置で、前記袋本体の開口部側、かつ幅方向の両端側を同じ側に折り曲げて重ね合わせ、前記面ファスナーを係合させる工程と、を実施する
    ことを特徴とする袋の取付方法。
  10. 請求項4または請求項5に記載の袋を取り付ける取付方法であって、
    前記開口部から袋本体内に柄を有する被保護物を挿入し、前記柄を前記袋本体の幅方向の一端側で前記開口部から延出させる工程と、
    前記開口部から延出する柄の位置で、前記袋本体の開口部側、かつ幅方向の他端側を折り曲げて重ね合わせ、前記面ファスナーを前記袋本体に係合させる工程と、を実施する
    ことを特徴とする袋の取付方法。

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