JP2018004271A - 光学的測定装置及び光学的測定方法 - Google Patents
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Description
(1)光源と、検出器と、前記光源からの光を入力して前記光を試料へ出力し、前記試料からの光を入力して前記検出器へ出力する光スイッチであり、前記試料との光の入出力の接続状態を2つの状態間で切り替える光スイッチとを備えることを特徴とする光学的測定装置。
(2)前記光スイッチは、前記光源からの光を入力する第1のポートと、前記検出器へ光を出力する第2のポートと、試料と光を送受するための第1の伝送路と接続する第3のポートと、試料と光を送受するための第2の伝送路と接続する第4のポートとを有し、前記第1のポートと前記第3のポートが接続されかつ前記第2のポートと前記第4のポートが接続された状態と、前記第1のポートと前記第4のポートが接続されかつ前記第2のポートと前記第3のポートが接続された状態を2つの状態間で切り替える光スイッチであることを特徴とする前記(1)記載の光学的測定装置。
(3)パルス発生器を備え、該パルス発生器により前記光スイッチがスイッチング制御されることを特徴とする前記(1)又は(2)記載の光学的測定装置。
(4)第1の偏光子が、前記第1の伝送路と試料の間に配置され、第2の偏光子が、前記第2の伝送路と試料の間に配置されていることを特徴とする前記(2)又は(3)記載の光学的測定装置。
(5)第1の四分の一波長板が、前記第1の伝送路と試料の間に配置され、第2の四分の一波長板が、前記第2の伝送路と試料の間に配置されていることを特徴とする前記(2)乃至(4)のいずれか1項記載の光学的測定装置。
(6)前記第1の偏光子及び前記第2の偏光子は、少なくとも偏光軸が+45度又は−45度の角度をなすことを特徴とする前記(4)又は(5)記載の光学的測定装置。
(7)前記第1の偏光子と試料の間に第1の四分の一波長板が配置され、かつ、前記第2の偏光子と試料の間に第2の四分の一波長板が配置されていることを特徴とする前記(4)記載の光学的測定装置。
(8)前記第1の偏光子、前記第1の四分の一波長板、前記第2の偏光子、及び前記第2の四分の一波長板の、偏光軸は、試料に入射する光が、前記光スイッチの切り替え時に、同じ偏光状態の光となるように設定され、前記切り替えにより、試料の磁化方向との関係が逆になることを特徴とする前記(7)記載の光学的測定装置。
(9)前記第1の偏光子、前記第1の四分の一波長板、前記第2の偏光子、及び前記第2の四分の一波長板の、偏光軸は、試料に入射する光が、前記光スイッチの切り替え時に、偏光状態が切り替えられるように、設けられていることを特徴とする前記(7)記載の光学的測定装置。
(10)前記光学的測定装置は、磁気光学特性、非相反光学特性、非線形光学特性のいずれか1以上を測定する装置である前記(1)乃至(9)のいずれか1項記載の光学的測定装置。
(11)前記光スイッチの切り替えにより、試料内を通過する光の向きを切り替えることを特徴とする前記(1)記載の光学的測定装置。
(12)減衰器が、前記光スイッチと前記試料の間に配置され、前記試料に入射して透過する光の向きを切り替えることにより、試料に入射する光の強度を切り替えることを特徴とする前記(11)記載の光学的測定装置。
(13)前記光スイッチの切り替えにより、前記試料へ入力する偏光状態を切り替えることを特徴とする前記(1)記載の光学的測定装置。
(14)磁気光学特性、非相反光学特性、非線形光学特性のいずれか1以上を測定する光学的測定方法であって、光源からの光を入力して前記光を試料へ出力し、前記試料からの光を入力して検出器へ出力する光スイッチを備え、前記光スイッチで、前記試料との光の入出力の接続状態を2つの状態間で切り替えることにより、試料へ入力する光の向き及び偏光状態のいずれか1以上を切り替えることを特徴とする光学的測定方法。
第1及び第2の伝送路は、例えば光ファイバや導波路等である。
本実施形態は、非相反損失特性を測定する測定装置及び方法に関する。本実施形態について、図1を参照して説明する。図1は、非相反損失特性を測定するために組み立てられた光回路である。図1の測定装置は、光源1と、光スイッチ4と、検出器3を備える。検出器3は例えば光検出器であり、光スイッチ4は例えば2×2光ファイバスイッチである。図1(a)と図1(b)は、光スイッチの2つの状態を示している。光源と光検出器は、2×2光ファイバスイッチの同じ側に接続されている。2×2ファイバ光スイッチのもう一方の側に、試料2の一方向の面と反対方向の面が、光ファイバとファイバコリメータを介して接続されている。試料2の一方向の面と反対方向の面に位置するファイバコリメータは、ファイバからの出射光をレンズで平行光にしたり、平行ビームをファイバに入射させたりするための部品である。2×2光ファイバスイッチの2つの状態は、光が入射する方向が反対方向である以外は全く同じ状態である。試料2中に矢印で示したように、図1(a)では、光の伝搬は上から下に、図1(b)では、下から上である。2×2光ファイバスイッチの2つの状態で検出される光の相違は、試料を通過する互いに反対方向の光の吸収の差に対応しており、即ち、試料の非相反吸収に対応している。
本実施形態は、第1の実施形態の動作原理と同様であり、さらに光スイッチのスイッチングを制御する機構を付加した、非相反損失特性の測定装置及び方法に関する。本実施形態について、図2を参照して説明する。図2は、ロックインアンプを使用した非相反損失の測定をする光回路である。図2の測定装置は、光源1と、光スイッチ4と、検出器3とを、第1の実施形態と同様に備え、さらに、ロックインアンプ(Lock−in Amplifier)5と、パルス発生器(Puise Generator)6とを、備える。パルス発生器6により発生した連続した電気パルスは、2×2光ファイバスイッチを作動させ、2つの状態を交互に生成する。また、この電気パルスはロックインアンプの基準信号として使用する。ロックインアンプを使用して、ロックイン技術により、特定の信号のみを検出器により検出する。検出された信号は、2×2光ファイバスイッチが2つの状態を交互に生成する周波数に変調したものである。この変調された光信号の強度は、試料の非相反損失値に比例する。ロックインアンプによりこの変調した周波数を、高感度、高精度で測定できる。
本実施形態は、第2の実施形態と同様である装置に、さらに試料の光の入射部及び出射部に2つの偏光子を配置した、ファラデー回転角測定用の装置及び方法に関する。本実施形態について、図3を参照して説明する。図3は、ファラデー回転を測定する光回路である。図3の測定装置は、光源1と、光スイッチ4と、検出器3と、ロックインアンプ5と、パルス発生器6とを、第2の実施形態と同様に備え、さらに、試料の光入射面と出射面に2つの偏光子(P1、P2)とを備える。本実施形態では、2個の偏光子の偏光角は45度異なる。即ち、2個の偏光子の偏光軸の角度は45度である。2個の偏光子の間の角度が45度であることによって、ファラデー回転角を高精度かつ高感度で測定できる。その理由を簡単に説明する。ファラデー効果は非相反効果であるので、偏光は、光が入ってくるのが、反対方向から入って来るときは、反対方向に回転する。例えば、光の入って来る方向が図示上からの方向の時は、ファラデー回転は+で、偏光子における光の偏光は45度以上であり、検出された信号は小さい(図12参照)。一方、光の入って来る方向が図示下からの方向の時は、ファラデー回転は−で、偏光子における光の偏光は45度以下であり、検出された信号は大きい。2個の偏光子を通過した光曲線の、45度及び−45度における微分値は一番大きいからである。
また、ロックインアンプで、互いに反対方向の進む光の違いを検出することで、高精度かつ高感度でファラデー回転角を測定できる。
本実施形態は、磁気円二色性(MCD)測定用の装置及び方法に関する。本実施形態では、第3の実施形態と同様である装置に、さらに試料の光入力部及び光出力部に、それぞれ四分の一波長板を配置した。本実施形態について、図4を参照して説明する。
図4は、MCDを測定する光回路を示している。図の光回路は、試料と偏光子(P1、P2)の間に2個の四分の一波長板(QW1、QW2)を挿入したこと以外は、図3に示した光回路と同じである。2個の偏光子の偏光軸は同じ軸上である。2個の四分の一波長板の軸の間の角度は90度である。偏光子と四分の一波長板の軸の間の角は45度(又は−45度)である。例えば、QW1とP1は45度の違い、QW2とP2は−45度の違いである。
第1の方法は、物質の磁化と光の伝播方向は一定で、光の回転方向のみ変化させる方法である。例えば、光を磁化方向に伝播し、左円偏光と右円偏光の吸収の違いを測定する。
第2の方法は、光の回転方向と光の伝播方向は一定で、物質の磁化を変化させる方法である。例えば、試料を、光伝播方向と同じ方向か、光伝播方向と逆方向に、磁化させたときの、右円偏光の光の吸収の違いを測定する。
第3の方法は、光の回転方向と物質の磁化は一定で、光の伝播方向を変化させる方法である。例えば、光の伝播方向が、試料の磁化方向と同じ方向である場合と反対方向である場合のときの、右円偏光の光の吸収の違いを測定する。
本実施形態は、第4の実施形態と一部構成の異なる、MCDを測定する装置及び方法に関する。本実施形態について、図6を参照して説明する。図6の測定装置は、偏光光源11と、偏光維持ファイバと、光スイッチ4と、四分の一波長板(QW1、QW2)と、検出器3とを備え、さらに、ロックインアンプ5と、パルス発生器6とを、備える。パルス発生器6により発生した連続した電気パルスは、2×2光ファイバスイッチ4を作動させ、2つの状態を交互に生成する。ロックインアンプ5を使用して、ロックイン技術により、試料からの光を検出器3により検出する。四分の一波長板(QW1、QW2)は、それぞれコリメーターと試料2の間に挿入されている。入力/出力ファイバの軸と四分の一波長板の軸の角度が45度回転している時は、左円偏光の吸収は高精度で測定できる。また、この角度が−45度の時は、右円偏光の吸収は高精度で測定できる。この角度が試料の一つの面で+45度で、もう一つ面で−45度の時は、左円偏光と右円偏光の吸収の差を測定できる。
本実施形態は、非線形吸収特性を測定する装置及び方法に関する。本実施形態について、図7を参照して説明する。図7は、非線形吸収を測定する光回路である。図7の測定装置は、光源1と、光スイッチ4と、検出器3とを、第1の実施形態と同様に備え、さらに、減衰器(Attenuator)7を備える。減衰器7は試料の一方の側と光スイッチの間に挿入されている。図7の(a)と(b)は、光スイッチ4の2つの状態を示している。
本実施形態は、反射モードにおける磁気カー回転の測定及びMCDの測定のための装置及び方法に関する。本実施形態について、図8を参照して説明する。図8は、カー回転角又はMCDを測定する光回路である。
光の伝播方向が順方向の場合について説明する。順方向では、偏光子P1通過後の光は、x成分とy成分の振幅が同じ直線偏光である。x成分とy成分は同位相である。四分の一波長板QW1の後、光は右円偏光になる。試料での通常の反射の後、光の偏光は左円偏光に変わる。x1軸とy1軸は、四分の一波長板QW2のそれぞれ低速軸と高速軸になる。四分の一波長板QW2を光が通過すると、光の偏光は直線偏光になり、偏光子P1とP2の偏光角度に対してそれぞれ45度になる。よって、半分の光のみが偏光子2を通過する。
2 試料
3 検出器
4 光スイッチ
5 ロックインアンプ
6 パルス発生器
7 減衰器
8 ハーフミラー
9 対物光学系
11 偏光光源
12 偏光子
13 検光子
14 光弾性変調器
P1 第1の偏光子
P2 第2の偏光子
QW1 第1の四分の一波長板
QW2 第2の四分の一波長板
Claims (14)
- 光源と、
検出器と、
前記光源からの光を入力して前記光を試料へ出力し、前記試料からの光を入力して前記検出器へ出力する光スイッチであり、前記試料との光の入出力の接続状態を2つの状態間で切り替える光スイッチとを
備えることを特徴とする光学的測定装置。 - 前記光スイッチは、
前記光源からの光を入力する第1のポートと、前記検出器へ光を出力する第2のポートと、試料と光を送受するための第1の伝送路と接続する第3のポートと、試料と光を送受するための第2の伝送路と接続する第4のポートとを有し、前記第1のポートと前記第3のポートが接続されかつ前記第2のポートと前記第4のポートが接続された状態と、前記第1のポートと前記第4のポートが接続されかつ前記第2のポートと前記第3のポートが接続された状態を2つの状態間で切り替える光スイッチであることを特徴とする請求項1記載の光学的測定装置。 - パルス発生器を備え、該パルス発生器により前記光スイッチがスイッチング制御されることを特徴とする請求項1又は2記載の光学的測定装置。
- 第1の偏光子が、前記第1の伝送路と試料の間に配置され、第2の偏光子が、前記第2の伝送路と試料の間に配置されていることを特徴とする請求項2又は3記載の光学的測定装置。
- 第1の四分の一波長板が、前記第1の伝送路と試料の間に配置され、第2の四分の一波長板が、前記第2の伝送路と試料の間に配置されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項記載の光学的測定装置。
- 前記第1の偏光子及び前記第2の偏光子は、少なくとも偏光軸が+45度又は−45度の角度をなすことを特徴とする請求項4又は5記載の光学的測定装置。
- 前記第1の偏光子と試料の間に第1の四分の一波長板が配置され、かつ、前記第2の偏光子と試料の間に第2の四分の一波長板が配置されていることを特徴とする請求項4記載の光学的測定装置。
- 前記第1の偏光子、前記第1の四分の一波長板、前記第2の偏光子、及び前記第2の四分の一波長板の、偏光軸は、試料に入射する光が、前記光スイッチの切り替え時に、同じ偏光状態の光となるように設定され、前記切り替えにより、試料の磁化方向との関係が逆になることを特徴とする請求項7記載の光学的測定装置。
- 前記第1の偏光子、前記第1の四分の一波長板、前記第2の偏光子、及び前記第2の四分の一波長板の、偏光軸は、試料に入射する光が、前記光スイッチの切り替え時に、偏光状態が切り替えられるように、設けられていることを特徴とする請求項7記載の光学的測定装置。
- 前記光学的測定装置は、磁気光学特性、非相反光学特性、非線形光学特性のいずれか1以上を測定する装置である請求項1乃至9のいずれか1項記載の光学的測定装置。
- 前記光スイッチの切り替えにより、試料内を通過する光の向きを切り替えることを特徴とする請求項1記載の光学的測定装置。
- 減衰器が、前記光スイッチと前記試料の間に配置され、前記試料に入射して透過する光の向きを切り替えることにより、試料に入射する光の強度を切り替えることを特徴とする請求項11記載の光学的測定装置。
- 前記光スイッチの切り替えにより、前記試料へ入力する偏光状態を切り替えることを特徴とする請求項1記載の光学的測定装置。
- 磁気光学特性、非相反光学特性、非線形光学特性のいずれか1以上を測定する光学的測定方法であって、
光源からの光を入力して前記光を試料へ出力し、前記試料からの光を入力して検出器へ出力する光スイッチを備え、
前記光スイッチで、前記試料との光の入出力の接続状態を2つの状態間で切り替えることにより、試料へ入力する光の向き及び偏光状態のいずれか1以上を切り替えることを特徴とする光学的測定方法。
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- 2016-06-27 JP JP2016126905A patent/JP6753581B2/ja active Active
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