JP2018004070A - 頭部に六角ナットを用いた六角ボルト - Google Patents
頭部に六角ナットを用いた六角ボルト Download PDFInfo
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Abstract
【課題】本発明は、六角ボルトの伸びに対する軸力のばらつきが大きい六角ボルトの弾性域を使用するトルク法を使用しても、締付け時の締付け力のばらつきを小さくできる頭部に六角ナットを用いた六角ボルトを達成することにある。【解決手段】おねじ21と、変形おねじ22と、他方の端部32からねじ込まれ、一方の端部31の近傍に所定のトルクで変形おねじ22に仮止めされた六角ナット42と、で頭部に六角ナットを用いた六角ボルトを構成している。【選択図】図3
Description
本発明は、六角ボルトに関し、詳しくは締付け時の締付け力のばらつきを小さくできる頭部に六角ナットを用いた六角ボルトに関する。
従来の適正軸力視認型ボルトは、複数部材を締結保持するボルトであって、締付け中に発生する軸力がある適正値に到達した時点で、外部から見える表面の一部が変色することにより、適正軸力であることを視認可能にできるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の適正軸力視認型ボルトは、構造が複雑で製作時に工数がかかるため、高価になるという欠点があった。また、適正な軸力の判断を視認する時、ねじ締め機の回転速度を低下させるため、ボルトを締付ける時間が長くなるという欠点もあった。また、構造が複雑なため呼び径の小さい六角ボルトには適用できないという欠点もあった。
本発明は、上記の従来技術の欠点を解決するもので、六角ボルトの伸びに対する軸力のばらつきが大きい六角ボルトの弾性域を使用するトルク法を使用しても、締付け時の締付け力のばらつきが小さく、安価で、六角ボルトを締付ける時間も短く、呼び径の小さい六角ボルトにも適用できる頭部に六角ナットを用いた六角ボルトを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、ねじ素材の周囲の少なくても一部に設けられたおねじと、前記おねじの一方の端部の近傍に仮止めされた六角ナットと、で頭部に六角ナットを用いた六角ボルトを構成している。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記六角ナットの近傍の前記ねじ素材に挿入された平座金、で頭部に六角ナットを用いた六角ボルトを構成している。
六角ボルトを使用して、めねじが設けられた第一被締結部材に第二被締結部材をトルク法で締付ける時、締付け力F=T/Kd(Tは締付けトルク、Kはトルク係数、dはねじの呼び)の式から、締付け力Fはトルク係数Kに支配されている。そしてトルク係数Kは第二被締結部材の座面および六角ボルトの座面間の摩擦係数と、第一被締結部材のフランクおよび六角ボルトのフランク間の摩擦係数に支配されているため、同じ被締結部材を使用したとしても、トルク係数Kが変化するため締付け力Fのばらつが大きくなる。
上記の説明から明らかなように、請求項1に記載の頭部に六角ナットを用いた六角ボルトは、ねじ素材の周囲の少なくても一部に設けられたおねじと、おねじの一方の端部の近傍に仮止めされた六角ナットと、で構成されているので、トルク係数Kが第二被締結部材の座面および六角ナットの座面間の摩擦係数と、おねじのフランクおよび六角ナットのフランク間の略一定の摩擦係数に支配されても、第一被締結部材のフランクおよびおねじのフランク間の摩擦係数に支配されないため、トルク係数Kの変化が小さくなり、締付け力Fのばらつきが小さく、安価で、六角ボルトを締付ける時間も短くでき、呼び径の小さい六角ボルトも製作できる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記六角ナットの近傍の前記ねじ素材に挿入された平座金、で構成されているので、トルク係数Kが平座金と六角ナットの座面間の略一定の摩擦係数と、おねじのフランクおよび六角ナットのフランク間の略一定の摩擦係数に支配されても、第一被締結部材のフランクおよびおねじのフランク間の摩擦係数に支配されないため、請求項1に記載の発明よりトルク係数Kの変化が小さくなり、締付け力Fのばらつきがさらに小さく、安価で、六角ボルトを締付ける時間も短くでき、呼び径の小さい六角ボルトも製作できる。
以下、本発明の最良の形態を図に基づいて説明する。
本発明の実施例1を、図1と図2に基づいて説明する。図1と図2に示すように頭部に六角ナットを用いた六角ボルト1は、ねじ素材の周囲の少なくても一部に設けられたおねじ21と、おねじ21の一方の端部31にねじ込まれた六角ナット41と、おねじ21に設けられた凹部51および六角ナット41に設けられた凹部52の少なくても一方に圧入された直方体状の合成樹脂などから成る仮止め部材6を備えている。
上記のように構成することで、めねじ81が設けられた第一被締結部材71に第二被締結部材72を締結する時、頭部に六角ナットを用いた六角ボルト1を図示しないトルクレンチで第一被締結部材71にねじ込み、六角ナット41が第二被締結部材72の座面721に着座した後、さらに、所定のトルクまで、頭部に六角ナットを用いた六角ボルト1を締付ける間に、仮止め部材6は二箇所で分割して、六角ナット41は仮止め状態から解放され、おねじ21のフランク91とめねじ81のフランク92の間にはバックラッシがあり、おねじ21も長手方向に伸びるため、おねじ21が一方の端部31の向きに移動(おねじ21の移動量は誇張して図示)する。
トルク係数Kがおねじ21のフランク91と六角ナット41のフランク93間の略一定の摩擦係数および第二被締結部材72の座面721と六角ナット41の座面411間の摩擦係数に支配されても、おねじ21のフランク91とめねじ81のフランク92間の摩擦係数に支配されないため、トルク係数Kの変化が小さくなり、締付け力Fのばらつきを小さくできる。
頭部に六角ナットを用いた六角ボルト1を交換する場合は、六角ナット41を外した後に、仮止め部材6が凹部51に圧入されている場合、凹部51の仮止め部材6を図示しないねじ回し(マイナスドライバー)などで取り除き、凹部51にねじ回しの先端部を挿入し左回転して、おねじ21を外してから新品を使用する。
仮止め部材6を分割しやすくするため、六角ナット41とおねじ21の境界部近傍の仮止め部材6にV字状の溝を設けても良い。
実施例1と同一または同等の構成要素、部材などには同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。以下、実施例2の特徴部分を中心に説明する。
本発明の実施例2を、図3と図4に基づいて説明する。図3と図4に示すように頭部に六角ナットを用いた六角ボルト1は、ねじ素材の周囲の少なくても一部に設けられたおねじ21と、おねじ21の一方の端部31の近傍のおねじ21の一部の山の頂を押圧して形状を変化させた変形おねじ22と、おねじ21の他方の端部32から、おねじ21にねじ込まれ、一方の端部31の近傍に所定のトルクで変形おねじ22に仮止めされた六角ナット42を備えている。
上記のように構成することで、めねじ81が設けられた第一被締結部材71に第二被締結部材72を締結する時、頭部に六角ナットを用いた六角ボルト1を図示しないトルクレンチで第一被締結部材71にねじ込み、六角ナット42が第二被締結部材72の座面721に着座した後、さらに、所定のトルクまで、頭部に六角ナットを用いた六角ボルト1を締付ける間に、変形おねじ22と六角ナット42のめねじ82は離間して、六角ナット42は仮止め状態から解放され、おねじ21が一方の端部31の向きに移動(おねじ21の移動量は誇張して図示)する。
トルク係数Kがフランク91と六角ナット42のフランク93間の略一定の摩擦係数および第二被締結部材72の座面721と六角ナット42の座面421間の摩擦係数に支配されても、フランク91とフランク92間の摩擦係数に支配されないため、トルク係数Kの変化が小さくなり、締付け力Fのばらつきを小さくできる。また、実施例1より安価に製作することもできる。
頭部に六角ナットを用いた六角ボルト1を交換する場合は、六角ナット42を図示しないスパナなどで回転させると、変形おねじ22と六角ナット42のめねじ82は結合するため、六角ナット42を左回転させて、頭部に六角ナットを用いた六角ボルト1を外してから新品を使用する。
実施例1および実施例2と同一または同等の構成要素、部材などには同一の符号を付し適宜重複した説明は省略する。以下、実施例3の特徴部分を中心に説明する。
本発明の実施例3を、図5と図6と図7に基づいて説明する。図5に示すように頭部に六角ナットを用いた六角ボルト1は、ねじ素材10と一方の端部31間に設けられたおねじ23と、ねじ素材10と他方の端部32間のねじ素材の周囲の少なくても一部に設けられたおねじ24と、ねじ素材10に挿入された平座金12と、変形おねじ25によって仮止めされ、おねじ23の外径より大きい内径のねじ無し部11が設けられた六角ナット43を備えている。
図6に示すように、平座金12をねじ素材10に挿入した後、おねじ23を設け、おねじ23に六角ナット43をねじ込んだ後、一方の端部31の近傍のおねじ23の一部の山の頂を押圧して形状を変更した変形おねじ25を設ける。その後、六角ナット43を左回転させて所定のトルクで変形おねじ25に仮止めして図5の状態にする。
上記のように構成することで、図7に示すようにめねじ81が設けられた第一被締結部材71に第二被締結部材72を締結する時、頭部に六角ナットを用いた六角ボルト1を図示しないトルクレンチでねじ込み、平座金12が第二被締結部材72の座面721に着座した後、さらに、所定のトルクまで頭部に六角ナットを用いた六角ボルト1を締付ける間に、変形おねじ25と六角ナット43のめねじ82は離間して、六角ナット43は仮止め状態から解放され、おねじ23およびおねじ24が一方の端部31の向きに移動(おねじ23およびおねじ24の移動量は誇張して図示)する。
トルク係数がフランク91とフランク93間の略一定の摩擦係数および平座金12と六角ナット43の座面431間の略一定の摩擦係数に支配されても、フランク91とフランク92間の摩擦係数に支配されないため、トルク係数Kの変化が小さくなり、実施例1および実施例2より締付け力Fのばらつきをさらに小さくできる。
本発明の範囲内で、任意に変形や応用が可能である。例えば、凹部51および凹部52を設けず、仮止め部材6の代わりに、おねじ21の一方の端部31と六角ナット41の端部が同一平面の状態で、粘着剤付きの薄い金属を使用して、おねじ21と六角ナット41を仮止めしても良い。また、おねじ23およびおねじ24と六角ナット43は同じ種類の材料でも良いが、平座金12は六角ナット43と違う種類の材料にしたり、表面処理をして、平座金12と六角ナット43が互いに滑りやすくなるようにしても良い。また、変形おねじ25の周方向の長さが短ければ、ねじ無し部11を省略しても良い。
本発明は、頭部に六角ナットを用いた六角ボルトを製造する産業で利用される。
1 頭部に六角ナットを用いた六角ボルト
6 仮止め部材
10 ねじ素材
11 ねじ無し部
12 平座金
21、23、24 おねじ
22、25 変形おねじ
31 一方の端部
32 他方の端部
41、42、43 六角ナット
51、52 凹部
71 第一被締結部材
72 第二被締結部材
81、82 めねじ
91、92、93 フランク
411、421、431 座面
721 座面
6 仮止め部材
10 ねじ素材
11 ねじ無し部
12 平座金
21、23、24 おねじ
22、25 変形おねじ
31 一方の端部
32 他方の端部
41、42、43 六角ナット
51、52 凹部
71 第一被締結部材
72 第二被締結部材
81、82 めねじ
91、92、93 フランク
411、421、431 座面
721 座面
Claims (2)
- ねじ素材の周囲の少なくても一部に設けられたおねじと、前記おねじの一方の端部の近傍に仮止めされた六角ナットと、を備えたことを特徴とする頭部に六角ナットを用いた六角ボルト。
- 前記六角ナットの近傍の前記ねじ素材に挿入された平座金、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の頭部に六角ナットを用いた六角ボルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016145770A JP2018004070A (ja) | 2016-07-05 | 2016-07-05 | 頭部に六角ナットを用いた六角ボルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016145770A JP2018004070A (ja) | 2016-07-05 | 2016-07-05 | 頭部に六角ナットを用いた六角ボルト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018004070A true JP2018004070A (ja) | 2018-01-11 |
Family
ID=60946080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016145770A Pending JP2018004070A (ja) | 2016-07-05 | 2016-07-05 | 頭部に六角ナットを用いた六角ボルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018004070A (ja) |
-
2016
- 2016-07-05 JP JP2016145770A patent/JP2018004070A/ja active Pending
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