JP2018003795A - 可変容量式オイルポンプの制御装置及び制御方法 - Google Patents

可変容量式オイルポンプの制御装置及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】オイル温度が低いときにオイル流量が不足することを抑制できる、可変容量式オイルポンプの制御装置及び制御方法を提供する。
【解決手段】電子制御装置は、エンジンの始動後にオイル温度TOが第2閾値TOSL2に達すると、可変容量式オイルポンプを低吐出圧側(小容量側)で動作させる状態から高吐出圧側(大容量側)で動作させる状態に切り換えると共に、油圧式VTC機構の動作を開始させる。その後、オイル温度TOが第2閾値TOSL2よりも高い第1閾値TOSL1を超えると、可変容量式オイルポンプを低吐出圧側(小容量側)で動作させる状態に戻す。
【選択図】図5

Description

本発明は、エンジンにオイルを供給する可変容量式オイルポンプの制御装置及び制御方法に関する。
特許文献1には、可変容量式オイルポンプと、前記可変容量式オイルポンプの発生する油圧により動作して機関バルブのバルブタイミングを可変とする油圧式可変動弁機構と、を備える可変動弁システムにおいて、前記油圧式可変動弁機構を動作させてバルブタイミングを変更しながら、前記可変容量式オイルポンプの容量を低下させていくことで、前記油圧式可変動弁機構を動作させることが可能な前記可変容量式オイルポンプの最小容量を学習することが開示されている。
特開2010−203370号公報
ところで、エンジンの暖機中などのオイル温度が低い条件では、オイルの粘度が高いために、可変容量式オイルポンプからエンジンに供給されるオイルの流量が不足し、エンジン性能の低下などを招く場合があった。
例えば、エンジンバルブのバルブタイミングを可変とする油圧式可変動弁機構を備えるエンジンの場合、オイルの粘度が高く油圧式可変動弁機構の油圧室に供給されるオイルの流量が不足すると、バルブタイミングを目標値にまで変化させることができなくなる場合があった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、オイル温度が低いときにオイル流量が不足することを抑制できる、可変容量式オイルポンプの制御装置及び制御方法を提供することを目的とする。
そのため、本願発明に係る可変容量式オイルポンプの制御装置は、エンジンにオイルを供給する可変容量式オイルポンプの制御装置であって、前記オイルの温度が所定温度よりも低いときに、前記可変容量式オイルポンプを高吐出圧側で動作させる容量制御手段を備える。
また、本願発明に係る可変容量式オイルポンプの制御方法は、エンジンにオイルを供給する可変容量式オイルポンプの制御方法であって、前記オイルの温度が所定温度よりも低いか否かを検出するステップと、前記オイルの温度が所定温度よりも低いことが検出されたときに、前記可変容量式オイルポンプを高吐出圧側で動作させるステップと、を含む。
また、本願発明に係る可変容量式オイルポンプの制御方法は、エンジンの油圧装置にオイルを供給する可変容量式オイルポンプの制御方法であって、前記オイルの温度が、前記油圧装置の作動が開始される作動開始温度を超えたか否かを検出するステップと、前記オイルの温度が前記作動開始温度を超えたことが検出されたときに、前記可変容量式オイルポンプを低吐出圧側で動作させる状態から高吐出圧側で動作させる状態に切り換えるステップと、前記オイルの温度が、前記作動開始温度よりも高い所定温度を超えたか否かを検出するステップと、前記オイルの温度が前記所定温度を超えたことが検出されたときに、前記可変容量式オイルポンプを高吐出圧側で動作させる状態から低吐出圧側で動作させる状態に切り換えるステップと、を含む。
上記発明によると、オイル温度が低くオイルの粘度が高い状態で可変容量式オイルポンプを高吐出圧側で動作させるので、オイル温度が低いことによるオイル流量の不足を抑制できる。
本発明の実施形態におけるエンジンの構成図である。 本発明の実施形態における油圧式バルブタイミング可変機構の構成図である。 本発明の実施形態における油圧式バルブタイミング可変機構でのデューティ比と流量との相関を示す線図である。 本発明の実施形態における可変容量式オイルポンプの構成図である。 本発明の実施形態における可変容量式オイルポンプの動作状態とオイル温度との相関を示す線図である。 本発明の実施形態におけるポンプ容量の切り換え制御の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態におけるポンプ容量の切り換えに伴うオイル流量の応答特性の変化を説明するための線図である。
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、可変容量式オイルポンプからオイルが供給されるエンジンの一態様を示す構成図である。
エンジン1は、車両に走行用動力源として搭載される4サイクル内燃機関である。
エンジン1は、各気筒に空気を導入するための吸気管11を備え、吸気管11に配置される吸入空気量センサ12は、エンジン1の吸入空気流量QAを検出する。吸入空気量センサ12は、例えば吸気の質量流量を検出する熱線式流量計で構成される。
吸気バルブ13は、各気筒の燃焼室14の吸気口を開閉する。
燃料噴射弁15は、気筒毎に吸気バルブ13の上流側の吸気管11に配置される。燃料噴射弁15から噴射された燃料は、吸気行程で吸気バルブ13が開くと燃焼室14内に空気と共に吸引される。
燃焼室14内に吸引された燃料は、点火プラグ16による火花点火によって着火燃焼し、燃焼圧力がピストン17をクランクシャフト18に向けて押し下げることで、クランクシャフト18が回転駆動される。
なお、図1のエンジン1は、燃料噴射弁15が吸気管11内に燃料を噴射する所謂ポート噴射式エンジンであるが、燃料噴射弁15が燃焼室14内に直接燃料を噴射する筒内直接噴射式エンジンとすることができる。
クランク角センサ27は、クランクシャフト18の回転角を検出し、クランクシャフト18の基準位置信号REF及び単位角度信号POSを出力する。
点火モジュール19は、点火プラグ16に対して点火エネルギを供給するためのデバイスで、点火コイル及び点火コイルへの通電を制御するパワートランジスタを備え、点火プラグ16それぞれに直付けされる。
排気バルブ20は、燃焼室14の排気口を開閉し、排気行程で排気バルブ20が開くと排気ガスが排気管21に排出される。
三元触媒等を備えた触媒コンバータ22は、排気管21に設置されて排気を浄化する。
また、空燃比センサ23は、触媒コンバータ22の上流側の排気管21に設置され、排気中の酸素濃度に基づいて空燃比A/Fを検出する。
吸気バルブ13は、クランクシャフト18によって回転駆動される吸気カムシャフト24の回転に伴って開閉動作し、排気バルブ20は、クランクシャフト18によって回転駆動される排気カムシャフト25の回転に伴って開閉動作する。
エンジンバルブのバルブタイミングを可変とする油圧式可変動弁機構である油圧式バルブタイミング可変機構(以下、油圧式VTC機構と略称する)26は、クランクシャフト18に対する吸気カムシャフト24の相対回転位相角を変更することで、吸気バルブ13の作動角の中心位相を可変とし、吸気バルブ(エンジンバルブ)13のバルブタイミング(開弁時期及び閉弁時期)を進角方向及び遅角方向に変化させる。
油圧式バルブタイミング可変機構26は、ソレノイドバルブ34によってオイル通路が切り換えられることで、吸気バルブ13のバルブタイミングを可変とする。
なお、エンジン1は、油圧式VTC機構26を、排気バルブ20のバルブタイミングを可変とするための機構として備えることができ、また、吸気側と排気側との双方に油圧式VTC機構26を備えることができる。
カム角センサ28は、吸気カムシャフト24の回転角を検出し、基準カム位置信号(吸気カムシャフトの回転角信号)CAMを出力する。
水温センサ29は、エンジン1の冷却水の温度(水温)TWを検出し、油温センサ33は、オイルパン内または循環経路においてオイル温度TOを検出する。更に、アクセル開度センサ30は、アクセルペダル31の踏込み量(アクセル開度ACC)を検出する。
電子制御装置6は、マイクロコンピュータを備え、エンジン1に設けられた各種のセンサからの信号、例えば吸入空気流量検出信号QA、アクセル開度検出信号ACC、基準位置信号REF、単位角度信号POS、空燃比検出信号A/F、水温検出信号TW、オイル温度検出信号TO及び回転角信号CAMなどを入力する。また、電子制御装置6は、エンジン1の運転及び停止のメインスイッチであるイグニッションスイッチ(エンジンスイッチ)32の操作位置を示す信号を入力する。
そして、電子制御装置6は、各種の入力信号に基づき、予め記憶されたプログラムに従って演算処理を行い、燃料噴射弁15、油圧式VTC機構26のソレノイドバルブ34、点火モジュール19等の操作量を算出して出力する。
図2は、油圧式VTC機構26の構成の一態様を示す。
油圧式VTC機構26は、吸気カムシャフト24の一端に配設される。
油圧式VTC機構26は、クランクシャフト18と同期して回転するプーリ41と、吸気カムシャフト24と一体的に回転可能に連結されたロータ42とを相対回転可能に組み合わせることによって構成される。
プーリ41は、図示しないタイミングベルトによってエンジン1のクランクシャフト18と連結され、クランクシャフト18と同期して回転する。
プーリ41は、ロータ42を収容する円筒状のハウジング43を有する。
ハウジング43は、円筒状を呈し、内周面に隔壁部43a,43b,43cが突設されている。隔壁部43a,43b,43cは、横断面が台形状を呈し、それぞれハウジング43の軸方向に沿って設けられている。
一方、ロータ42の外周にはその径方向に延びる複数のベーン42a,42b,42cが形成されていて、ハウジング43の内周にはベーン42a,42b,42cをそれぞれ収容する収容部44a,44b,44cが隔壁部43a,43b,43cによって形成されている。
ベーン42a,42b,42cは、断面が略逆台形状を呈し、収容部44a,44b,44cを回転方向の前後に隔成し、ベーン42a,42b,42cの両側と各隔壁部43a,43b,43cの両側面との間に、進角側油圧室45a,45b,45cと遅角側油圧室46a,46b,46cを形成する。
第1油圧通路47は、進角側油圧室45a,45b,45cにおけるオイルの給排を行うための通路であり、第2油圧通路48は、遅角側油圧室46a,46b,46cにおけるオイルの給排を行うための通路である。
両油圧通路47,48は、通路切り換え用のソレノイドバルブ34を介して、オイル供給通路49及びドレイン通路50,51に接続される。
可変容量式オイルポンプ54は、オイル供給通路49に配置されて、オイルパン53内のオイルを、ソレノイドバルブ34を含むエンジン1に向けて圧送する。
可変容量式オイルポンプ54は、エンジン1で回転駆動されてオイルパン53内のオイルをエンジン1に向けて圧送するエンジン駆動式のベーンポンプであって、電子制御装置6からの操作信号によって容量が2段階に切り換えることが可能に構成されている。
ドレイン通路50,51の下流端はオイルパン53に連通している。
ソレノイドバルブ34は、内部のスプール弁体34bが各油圧通路47,48とオイル供給通路49又はドレイン通路50,51とを選択的に接続する。
電子制御装置6は、ソレノイド34aへの通電をデューティ制御することで、スプール弁体34bの位置を制御し、以って、進角側油圧室45a,45b,45c及び遅角側油圧室46a,46b,46cでのオイル(作動油)の給排を制御する。
電子制御装置6が、ソレノイド34aにデューティ比0%のオフ制御信号を出力すると(ソレノイド34aへの通電を遮断すると)、スプール弁体34bはコイルばね34cによる付勢力によって図2の初期位置、つまり、第1油圧通路47とドレイン通路51とを連通させ、第2油圧通路48とオイル供給通路49とを連通させる位置になる。
このとき、可変容量式オイルポンプ54から圧送されたオイルは第2油圧通路48を通って遅角側油圧室46a,46b,46cに供給され、進角側油圧室45a,45b,45c内のオイルは第1油圧通路47を通ってドレイン通路51からオイルパン53内に排出される。
このように、電子制御装置6がソレノイド34aにデューティ比0%のオフ制御信号を供給すると、遅角側油圧室46a,46b,46cの内圧が高くなる一方で、進角側油圧室45a,45b,45cの内圧が低くなり、ロータ42は図2における反時計方向に相対回転し、このときの回転方向は、吸気バルブ13のバルブタイミングの遅角方向になるよう構成されている。
換言すれば、遅角側油圧室46a,46b,46cの容積が増え、相対的に進角側油圧室45a,45b,45cの容積が減るロータ42の回転方向が、吸気バルブ13のバルブタイミングの遅角方向であり、遅角側油圧室46a,46b,46cにオイルを供給し、進角側油圧室45a,45b,45cからオイルを排出させることで、吸気バルブ13のバルブタイミングが遅角方向に変化するよう構成されている。
そして、ロータ42が遅角方向に回転し、ベーン42aが隔壁部43cに、ベーン42bが隔壁部43aに、ベーン42cが隔壁部43bに突き当たった位置(最接近した位置)が、吸気バルブ13のバルブタイミングの最遅角位置になる。
また、電子制御装置6が、ソレノイド34aにデューティ比100%のオン制御信号を出力すると(ソレノイド34aに最大電圧を印加すると)、スプール弁体34bは、コイルばね34cの付勢力に抗して図2の矢印方向に向けて変位し、第1油圧通路47とオイル供給通路49とを連通させ、第2油圧通路48とドレイン通路50とを連通させる位置になる。
このとき、可変容量式オイルポンプ54から圧送されたオイルは第1油圧通路47を通って進角側油圧室45a,45b,45c内に供給され、進角側油圧室45a,45b,45cの内圧が高くなる。
一方、遅角側油圧室46a,46b,46c内のオイルは、第2油圧通路48及びドレイン通路50を通ってオイルパン53に排出され、遅角側油圧室46a,46b,46cの内圧が低くなる。
このように、電子制御装置6が、ソレノイド34aにデューティ比100%のオン制御信号を出力すると、ロータ42は図2における時計方向に相対回転し、このときの回転方向は、吸気バルブ13のバルブタイミングの進角方向になるよう構成されている。
換言すれば、遅角側油圧室46a,46b,46cの容積が減り、相対的に進角側油圧室45a,45b,45cの容積が増えるロータ42の回転方向が、吸気バルブ13のバルブタイミングの進角方向であり、遅角側油圧室46a,46b,46cからオイルを排出させ、進角側油圧室45a,45b,45cにオイルを供給することで、吸気バルブ13のバルブタイミングが進角方向に変化するよう構成されている。
そして、ロータ42が進角方向に回転し、ベーン42aが隔壁部43aに、ベーン42bが隔壁部43bに、ベーン42cが隔壁部43cに突き当たった位置(最接近した位置)が、吸気バルブ13のバルブタイミングの最進角位置になる。
更に、電子制御装置6が、ソレノイド34aにデューティ比50%付近のオン制御信号を出力すると、スプール弁体34bは、第1油圧通路47及び第2油圧通路48を共に閉じる位置になり、遅角側油圧室46a,46b,46c及び進角側油圧室45a,45b,45cでのオイルの給排が停止される。これにより、吸気バルブ13のバルブタイミングは、進角方向及び遅角方向のいずれにも変化せずに一定値を保持することになる。
電子制御装置6は、目標バルブタイミングと実際のバルブタイミングとを比較することで、バルブタイミングを進角方向に変化させるか、遅角方向に変化させるか、或いは、現状のバルブタイミングを維持させるかを決定し、係る決定に基づき、ソレノイド34aに供給する制御信号のデューティ比(平均印加電圧)を変更してスプール弁体34bの位置を調整することで、吸気バルブ13のバルブタイミングを最遅角位置から最進角位置までの間の任意のタイミングに制御する。
図3は、ソレノイド34aに供給する制御信号のデューティ比と、進角側油圧室45a,45b,45c及び遅角側油圧室46a,46b,46cに供給されるオイル流量との相関の一例を示す。
図3に示す特性例の場合、デューティ比が50%近傍領域であるときは、第1油圧通路47及び第2油圧通路48が共に閉じられて、進角側油圧室45a,45b,45c及び遅角側油圧室46a,46b,46cにおけるオイルの給排が停止され、係る給排停止領域よりもデューティ比が低くなるにしたがって遅角側油圧室46a,46b,46cに供給されるオイル流量が増え(進角側油圧室45a,45b,45cからのオイル排出量が増え)、逆に、給排停止領域よりもデューティ比が高くなるにしたがって進角側油圧室45a,45b,45c供給されるオイル流量が増える(遅角側油圧室46a,46b,46cからのオイル排出量が増える)。
次いで、可変容量式オイルポンプ54の容量可変構造の一態様を、図4を参照して説明する。
可変容量式オイルポンプ54のポンプハウジング61は、両側部に吸入口と吐出口を有し、略中央にエンジン1のクランクシャフト18から回転力が伝達されるドライブシャフト62が貫通配置されている。
ポンプハウジング61の内部には、ロータ64及びカムリング65が収容配置されている。ロータ64は、ドライブシャフト62に結合され、外周側に複数のベーン63を半径方向へ進退自在に保持する。カムリング65は、ロータ64の外周側に偏心揺動自在に設けられ、内周面に各ベーン63の先端が摺接する。
また、ロータ64の内周部側の両側面には、一対のベーンリング72が摺動自在に配置されている。
カムリング65の外周には、シール部材66a,66bによって隔成される作動室67,68が形成される。そして、カムリング65は、作動室67,68に導入されるポンプ吐出圧に応じてピボットピン69を中心に、ドライブシャフト62に対するカムリング65の偏心量が減少する方向(図4で反時計回りの方向)に揺動し、また、外周に一体的に有するレバー部65aを押圧するコイルばね70のばね力によって偏心量が増大する方向(図4で時計回りの方向)へ揺動するよう構成される。そして、偏心量が大きくなるほど、ポンプ室73の容積が大きくなるよう構成されている。
作動室67には、エンジン1のオイル経路を構成するメインギャラリーからオイルが直接供給され、作動室68へのオイルの給排はソレノイドバルブ71によって制御される。
ソレノイドバルブ71は、電子制御装置6によってオン/オフ制御され、ソレノイドバルブ71がオンのときは、作動室68がドレイン(オイルパン53)に連通して低圧状態になり、ソレノイドバルブ71がオフのときには、メインギャラリーからオイルが作動室68に供給される。
ここで、作動室67には、メインギャラリーからのオイルがソレノイドバルブ71を介さずに直接供給される一方、ソレノイドバルブ71がオフのときには、作動室68にもソレノイドバルブ71を介してメインギャラリーからのオイルが供給される。
したがって、ソレノイドバルブ71がオフ状態では、作動室67内の圧力と作動室68内の圧力とが同等になり、コイルばね70のばね力が、ピボットピン69を中心としてカムリング65を時計方向に揺動させる方向に作用することで、カムリング65は図4に示す揺動位置を保持する。
一方、ソレノイドバルブ71がオンのときは、作動室68がドレイン(オイルパン53)に連通して圧力低下することで、継続してオイル供給される作動室67内の圧力に比べて作動室68内の圧力が低くなる。
作動室67内の圧力は、ピボットピン69を中心としてカムリング65を反時計方向に揺動させるように作用し、作動室68内の圧力が低くなることで、コイルばね70による付勢力に抗してカムリング65は反時計方向に揺動し、係る反時計方向への揺動に伴ってポンプ室73の容積が減る。
このように、可変容量式オイルポンプ54は、ソレノイドバルブ71がオフであるときの容量に比べてソレノイドバルブ71がオンであるときの容量が小さく、ソレノイドバルブ71がオフであるときの大容量(最大容量)と、ソレノイドバルブ71がオンであるときの小容量(最小容量)との2段階にポンプ容量が切り換わる構成である。
つまり、可変容量式オイルポンプ54は、ソレノイドバルブ71のオン/オフ信号によってポンプ容量(吐出圧)が2段階に電子制御される可変容量式オイルポンプであり、電制2ステージオイルポンプとも呼ばれる公知のオイルポンプである(特開2014−190225号公報等参照)。
上記の可変容量式オイルポンプ54を備えるエンジン1において、電子制御装置6がエンジン1の運転条件による必要油圧の違いに応じて可変容量式オイルポンプ54の容量を切り換えることで、必要なポンプ吐出量を確保しつつ、エンジン1が可変容量式オイルポンプ54を駆動する負荷(補機負荷)を軽減できる。
例えば、電子制御装置6は、エンジン運転条件としてのエンジン回転速度に基づいて可変容量式オイルポンプ54の容量を切り換えることができる。
電子制御装置6は、エンジン回転速度が低中回転域(エンジン実用域)であって必要吐出圧が低いときに、ポンプ容量(ポンプ吐出量)を小さくする(低吐出圧側とする)ことで、補機負荷を低減することができる。
更に、電子制御装置6は、エンジン回転速度が高回転域であって必要油圧が高いときに、ポンプ容量(ポンプ吐出量)を大きくする(高吐出圧側とする)ことで、エンジン1の潤滑性能、冷却性能を十分に確保し、また、油圧式VTC機構26などの油圧機器(油圧装置)を所期の性能で動作させることができる。
但し、エンジン1の暖機中などのオイル温度が低い条件ではオイルの粘度が高くなるために、同じエンジン実用域のエンジン回転速度の状態であっても、可変容量式オイルポンプ54からエンジン1に供給されるオイルの流量が低粘度のときに比べて低下する。
そして、係る高粘度による流量低下によって、油圧式VTC機構26に供給されるオイルの流量が不足すると、バルブタイミングを目標値にまで変化させることができなく場合がある。
図3に点線で示した特性は、エンジン1の暖機後よりもオイル温度が低い状態での特性であり、暖機後よりもオイル温度が低くオイル粘度が高いことで、油圧式VTC機構26の各油圧室に供給されるオイル流量が、各デューティ比で低下する様子を示す。
ここで、オイル温度の十分な上昇を待って油圧式VTC機構26の動作(バルブタイミングを進角させる制御)を開始させれば、オイル流量が不足する状態での油圧式VTC機構26の動作を避けることができる。
しかし、係る構成とした場合、エンジン1の始動から油圧式VTC機構26の動作開始まで期間が長くなるため、暖機中に最適なバルブタイミングでエンジン1を運転させることができる期間が短くなり、暖機中の排気性状などを可及的に改善することができない。
そこで、電子制御装置6は、オイル温度(若しくはオイル温度に相関する冷却水温度などの温度条件)に基づき、可変容量式オイルポンプ54のポンプ容量(吐出圧)を制御する機能(容量制御手段)をソフトウェアとして備えている。
つまり、電子制御装置6は、エンジン実用域(低中回転速度域)であるか否かに応じて可変容量式オイルポンプ54のポンプ容量(吐出圧)を制御すると共に、エンジン実用域(低中回転速度域)であって低吐出圧側(小容量側)を標準とする場合であっても、オイル温度TOが第1閾値(第1所定温度)TOSL1よりも低いときに可変容量式オイルポンプ54を高吐出圧側で動作させる。
ここで、第1閾値TOSL1は、可変容量式オイルポンプ54を低吐出圧側(小容量側)で動作させても、油圧式VTC機構26が目標のバルブタイミングに動作できるだけのオイル流量を確保できるオイル温度の最低値(下限温度)として予め適合されている。
換言すれば、オイル温度TOが第1閾値TOSL1よりも低い状態は、可変容量式オイルポンプ54を低吐出圧側(小容量側)で動作させると、油圧式VTC機構26に供給されるオイル流量の不足により、油圧式VTC機構26が目標のバルブタイミングに動作できなくなる可能性がある低オイル温度状態である。
また、電子制御装置6は、油圧式VTC機構26の動作開始をオイル温度に基づき制御する機能(VTC動作開始手段)を有していて、オイル温度TOが第2閾値(第2所定温度)TOSL2を超えると、可変容量式オイルポンプ54を低吐出圧側(小容量側)での動作状態から高吐出圧側(大容量側)での動作に切り換え、油圧式VTC機構26の動作(ソレノイドバルブ34の制御)を開始する。
ここで、第2閾値TOSL2は、第1閾値TOSL1よりも低い温度であり(TOSL1>TOSL2)、可変容量式オイルポンプ54を高吐出圧側(大容量側)で動作させることで、油圧式VTC機構26が目標のバルブタイミングに動作できるだけのオイル流量を確保できるオイル温度の最低値(下限温度)として予め適合されている。
つまり、オイル温度TOが第1閾値TOSL1を下回っていても、第2閾値TOSL2よりも高ければ(TOSL2<TO<TOSL1)、可変容量式オイルポンプ54を高吐出圧側(大容量側)で動作させることで、油圧式VTC機構26が目標のバルブタイミングに動作できるだけのオイル流量を確保できることになる。
そこで、電子制御装置6は、図5に示すように、エンジン1の始動後にオイル温度TOが第2閾値TOSL2に達すると、可変容量式オイルポンプ54を低吐出圧側(小容量側)で動作させる状態から高吐出圧側(大容量側)で動作させる状態に切り換えると共に、油圧式VTC機構26の動作を開始させる。その後、オイル温度TOが第2閾値TOSL2よりも高い第1閾値TOSL1を超えると、可変容量式オイルポンプ54を低吐出圧側(小容量側)で動作させる状態に戻す。
係る構成によると、オイル温度TOが第2閾値TOSL2を下回るとき、可変容量式オイルポンプ54が低吐出圧側(小容量側)で動作するので、エンジン1が可変容量式オイルポンプ54を駆動する負荷(補機負荷)が軽減される。
また、オイル温度TOが第2閾値TOSL2を超えると、油圧式VTC機構26の動作が開始されるが、このとき、可変容量式オイルポンプ54を高吐出圧側(大容量側)で動作させることで、油圧式VTC機構26の動作に必要なオイル流量が確保され、油圧式VTC機構26が目標のバルブタイミングに動作することができる。
つまり、電子制御装置6は、可変容量式オイルポンプ54を高吐出圧側(大容量側)で動作させることで、油圧式VTC機構26の動作を開始させるオイル温度を、低吐出圧側(小容量側)を保持する場合よりも低くできる。換言すれば、電子制御装置6は、可変容量式オイルポンプ54を高吐出圧側(大容量側)で動作させることで、油圧式VTC機構26を正常動作させるオイル流量をオイル温度がより低い状態から確保できる。
これにより、電子制御装置6は、エンジン1の暖機中の早期から、吸気バルブ13のバルブタイミングを最適に制御して、暖機中のエンジン1の運転性能を向上させることができる。
更に、可変容量式オイルポンプ54を低吐出圧側(小容量側)で動作させても、油圧式VTC機構26の動作に必要なオイル流量が確保されるオイル温度に達すると、電子制御装置6は、可変容量式オイルポンプ54を低吐出圧側(小容量側)で動作させる状態(標準容量状態)に戻すから、エンジン1が可変容量式オイルポンプ54を駆動する負荷(補機負荷)が軽減される。
図6のフローチャートは、電子制御装置6による可変容量式オイルポンプ54の容量制御の一態様を示す。
電子制御装置6は、ステップS101で、エンジン回転速度NEと所定回転速度NE1とを比較することで、エンジン回転速度NEが実用域(所定の低中回転速度域)であるか否かを判別する。
そして、エンジン回転速度NEが所定回転速度NE1よりも高い高回転速度域であるとき(エンジン実用域でないとき)、電子制御装置6は、ステップS102に進み、ソレノイドバルブ71にオフ信号を送信する(通電遮断する)ことで、可変容量式オイルポンプ54を高吐出圧側(大容量側)で動作させる。
一方、エンジン回転速度NEが所定回転速度NE1よりも低いエンジン1の常用域であるとき、電子制御装置6は、ステップS103に進み、油温センサ33で検出したオイル温度TOと第2閾値TOSL2とを比較する。
そして、オイル温度TOが第2閾値TOSL2以下であるとき、電子制御装置6は、ステップS104に進み、ソレノイドバルブ71にオン信号を送信する(通電する)ことで、可変容量式オイルポンプ54を低吐出圧側(小容量側)で動作させる。
また、オイル温度TOが第2閾値TOSL2よりも高いとき、電子制御装置6は、ステップS105に進み、油圧式VTC機構26の動作(ソレノイドバルブ34の通電制御)を開始させる。
次いで、電子制御装置6は、ステップS106に進み、油温センサ33で検出したオイル温度TOと第1閾値TOSL1(TOSL1>TOSL2)とを比較する。
そして、オイル温度TOが第1閾値TOSL1よりも低いとき、つまり、オイル温度TOが第2閾値TOSL2よりも高く、かつ、第1閾値TOSL1よりも低いとき、電子制御装置6は、ステップS107に進み、ソレノイドバルブ71にオフ信号を送信する(通電遮断する)ことで、可変容量式オイルポンプ54を高吐出圧側(大容量側)で動作させる。
また、オイル温度TOが第1閾値TOSL1以上になると、電子制御装置6は、ステップS106からステップS104に進み、ソレノイドバルブ71にオン信号を送信する(通電する)ことで、可変容量式オイルポンプ54を低吐出圧側(小容量側)で動作させる。
つまり、電子制御装置6は、オイル温度TOが第2閾値TOSL2よりも高くなると油圧式VTC機構26の動作(ソレノイドバルブ34の通電制御)を開始し、オイル温度TOが第1閾値TOSL1以上になるまでの間においては、油圧式VTC機構26の動作に必要なオイル流量を確保するために、可変容量式オイルポンプ54を高吐出圧側(大容量側)で動作させる。
なお、電子制御装置6が、可変容量式オイルポンプ54を低吐出圧側(小容量側)で動作させる状態から高吐出圧側(大流量側)で動作させる状態に切り換えることで、オイル粘度が高いことによる流量低下分を補うことができる。しかし、可変容量式オイルポンプ54を高吐出圧側(大流量側)で動作させると、図7に示すように、低吐出圧側で動作させる場合に比べてソレノイド34aのデューティ制御に対するオイル流量の応答が速くなり、バルブタイミングの収束安定性が損なわれる可能性がある。
そこで、電子制御装置6は、エンジン常用域で可変容量式オイルポンプ54を高吐出圧側(大流量側)で動作させるときに、油圧式VTC機構26(ソレノイド34a)の制御ゲインを低吐出圧側(小流量側)で動作させる場合よりも低下させることで、収束安定性の低下を抑制することができる。
また、電子制御装置6は、オイル温度TOに代えて、水温センサ29で検出される冷却水温TWに基づいて可変容量式オイルポンプ54のポンプ容量(吐出圧)を制御することができる。冷却水温TWは、オイル温度TOと相関性のある状態量であり、冷却水温TWに基づく制御においても、第1閾値TOSL1、第2閾値TOSL2と同等の温度条件を検出できる水温閾値TWSL1、TWSL2を設定し、オイル温度TOに基づく制御と同様にして可変容量式オイルポンプ54のポンプ容量(吐出圧)を制御することで、同様な作用効果を得ることができる。
また、電子制御装置6は、可変容量式オイルポンプ54を低吐出圧側(小容量側)で動作させる状態から高吐出圧側(大流量側)で動作させる状態に切り換える指令を出力した時点から所定の遅れ時間が経過した後に、油圧式VTC機構26の制御(ソレノイドバルブ34の通電)を開始することができる。
以上、好ましい実施形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば種々の変形態様を採り得ることは自明である。
上記実施形態では、エンジン1は、可変容量式オイルポンプ54からオイル供給を受ける油圧装置の一態様として油圧式VTC機構26を備えるが、油圧装置は油圧式VTC機構26に限定されず、例えば、ピストンの上死点位置を変更することで圧縮比を変更可能な油圧式可変圧縮比機構などを備えることができる。
また、可変容量式オイルポンプ54は、高低の2段階に容量が切り換えられる構成に限定されず、3段階以上に切り換えられる構成とすることができる。
また、電子制御装置6は、エンジン回転速度及びオイルの温度に応じて可変容量式オイルポンプ54の容量を切り換える構成に限定されず、少なくともオイルの温度に応じて可変容量式オイルポンプ54の容量を切り換える構成とすることができる。
また、可変容量式オイルポンプの容量を可変とする構造は図4の構造に限定されず、図4の構造とは異なる容量可変機構を採用した可変容量式オイルポンプに本願発明を適用することができる。
また、オイル温度に基づき可変容量式オイルポンプ54を高吐出圧側で動作させるときに、オイル温度の上昇を促進させる制御を並行して実施することができる。ここで、オイル温度の上昇を促進させる制御としては、エンジン1の水冷式冷却装置においてラジエータを迂回して循環させる冷却水の流量を増やす制御や電動式ウォータポンプの吐出流量を減らす制御、また、エンジン1においてエンジン1のアイドル回転速度を高く変更する制御などがある。
オイル温度の上昇を促進できれば、相対的に可変容量式オイルポンプ54を高吐出圧側で動作させる期間を短くでき、可変容量式オイルポンプ54の駆動負荷を減らすことができる。
ここで、上述した実施形態から把握し得る技術的思想について、以下に記載する。
可変容量式オイルポンプの制御装置は、その一態様として、エンジンにオイルを供給する可変容量式オイルポンプの制御装置であって、前記オイルの温度が所定温度よりも低いときに、前記可変容量式オイルポンプを高吐出圧側で動作させる容量制御手段を備える。
前記可変容量式オイルポンプの制御装置の好ましい態様において、前記可変容量式オイルポンプは、前記エンジンの油圧装置にオイルを供給し、前記油圧装置は、前記オイルの温度が前記所定温度よりも低い作動開始温度を超えているときに作動され、前記容量制御手段は、前記オイルの温度が前記作動開始温度を超え前記設定温度よりも低いときに、前記可変容量式オイルポンプを高吐出圧側で動作させる。
別の好ましい態様では、前記油圧装置は、エンジンバルブのバルブタイミングを可変とする油圧式可変動弁機構である。
また、可変容量式オイルポンプの制御方法は、エンジンにオイルを供給する可変容量式オイルポンプの制御方法であって、前記オイルの温度が所定温度よりも低いか否かを検出するステップと、前記オイルの温度が所定温度よりも低いことが検出されたときに、前記可変容量式オイルポンプを高吐出圧側で動作させるステップと、を含む。
前記可変容量式オイルポンプの制御方法の好ましい態様において、前記可変容量式オイルポンプは、前記エンジンの油圧装置にオイルを供給し、前記油圧装置は、前記オイルの温度が前記所定温度よりも低い作動開始温度を超えているときに作動され、前記オイルの温度が前記作動開始温度を超えているか否かを検出するステップを更に備え、前記可変容量式オイルポンプを高吐出圧側で動作させるステップは、前記オイルの温度が前記作動開始温度を超え前記設定温度よりも低い状態であることが検出されたときに、前記可変容量式オイルポンプを高吐出圧側で動作させる。
また、可変容量式オイルポンプの制御方法は、その一態様として、エンジンの油圧装置にオイルを供給する可変容量式オイルポンプの制御方法であって、前記オイルの温度が、前記油圧装置の作動が開始される作動開始温度を超えたか否かを検出するステップと、前記オイルの温度が前記作動開始温度を超えたことが検出されたときに、前記可変容量式オイルポンプを低吐出圧側で動作させる状態から高吐出圧側で動作させる状態に切り換えるステップと、前記オイルの温度が、前記作動開始温度よりも高い所定温度を超えたか否かを検出するステップと、前記オイルの温度が前記所定温度を超えたことが検出されたときに、前記可変容量式オイルポンプを高吐出圧側で動作させる状態から低吐出圧側で動作させる状態に切り換えるステップと、を含む。
1…エンジン(内燃機関)、6…電子制御装置、26…油圧式バルブタイミング可変機構(油圧式可変動弁機構)、29…水温センサ、33…油温センサ、34…ソレノイドバルブ、34a…ソレノイド、54…可変容量式オイルポンプ、71…ソレノイドバルブ

Claims (6)

  1. エンジンにオイルを供給する可変容量式オイルポンプの制御装置であって、
    前記オイルの温度が所定温度よりも低いときに、前記可変容量式オイルポンプを高吐出圧側で動作させる容量制御手段を備える、可変容量式オイルポンプの制御装置。
  2. 前記可変容量式オイルポンプは、前記エンジンの油圧装置にオイルを供給し、
    前記油圧装置は、前記オイルの温度が前記所定温度よりも低い作動開始温度を超えているときに作動され、
    前記容量制御手段は、前記オイルの温度が前記作動開始温度を超え前記設定温度よりも低いときに、前記可変容量式オイルポンプを高吐出圧側で動作させる、請求項1記載の可変容量式オイルポンプの制御装置。
  3. 前記油圧装置は、エンジンバルブのバルブタイミングを可変とする油圧式可変動弁機構である、請求項2記載の可変容量式オイルポンプの制御装置。
  4. エンジンにオイルを供給する可変容量式オイルポンプの制御方法であって、
    前記オイルの温度が所定温度よりも低いか否かを検出するステップと、
    前記オイルの温度が所定温度よりも低いことが検出されたときに、前記可変容量式オイルポンプを高吐出圧側で動作させるステップと、
    を含む、可変容量式オイルポンプの制御方法。
  5. 前記可変容量式オイルポンプは、前記エンジンの油圧装置にオイルを供給し、
    前記油圧装置は、前記オイルの温度が前記所定温度よりも低い作動開始温度を超えているときに作動され、
    前記オイルの温度が前記作動開始温度を超えているか否かを検出するステップを更に備え、
    前記可変容量式オイルポンプを高吐出圧側で動作させるステップは、前記オイルの温度が前記作動開始温度を超え前記設定温度よりも低い状態であることが検出されたときに、前記可変容量式オイルポンプを高吐出圧側で動作させる、
    請求項4記載の可変容量式オイルポンプの制御方法。
  6. エンジンの油圧装置にオイルを供給する可変容量式オイルポンプの制御方法であって、
    前記オイルの温度が、前記油圧装置の作動が開始される作動開始温度を超えたか否かを検出するステップと、
    前記オイルの温度が前記作動開始温度を超えたことが検出されたときに、前記可変容量式オイルポンプを低吐出圧側で動作させる状態から高吐出圧側で動作させる状態に切り換えるステップと、
    前記オイルの温度が、前記作動開始温度よりも高い所定温度を超えたか否かを検出するステップと、
    前記オイルの温度が前記所定温度を超えたことが検出されたときに、前記可変容量式オイルポンプを高吐出圧側で動作させる状態から低吐出圧側で動作させる状態に切り換えるステップと、
    を含む、可変容量式オイルポンプの制御方法。
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