JP2018001683A - ワインエチケットを用いた漆塗り食器類、及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な保存状態の下でワインエチケットを装飾に用いた漆塗り食器類、及びその製造方法を提供する。【解決手段】本発明のワインエチケットを用いた漆塗り食器類の製造方法は、ワインエチケットをボトルから剥がす工程と、ワインエチケットの表面にデコパージュ用のメディウムモッドポッジ又はマジックアートを塗布する工程と、乾燥後、前記と塗布後のワインエチケットの裏に当該ワインエチケットの地色と同系色のアクリル絵の具を塗布し乾燥させる工程と、ワインエチケットの少なくとも四隅をヤスリで研磨する工程と、木工用ボンドと水とを所定の割合で混ぜて混合物を生成し、前記研磨後のワインエチケットの裏側に当該混合物を塗布し、塗布対象の素材において貼り付けを所望する部位に載せて、中央から外側に空気を抜くように押圧しながら貼り付ける工程と、漆塗りを行う工程を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、ワインエチケットを用いた漆塗り食器類、及びその製造方法に関する。
従来、木材等の表面に漆を塗布した後に、自然乾燥させて塗布被膜を形成した漆器が広く用いられている。このように、漆塗りは、その塗布面が光沢に優れ美しく耐性もあることから漆器の他、各種食器類にも広く使われている技法である。そして、今日では、伝統的な漆塗り技法に加えて、塗布対象の特質に鑑みた各種技法が提案されている。
例えば、特許文献1では、複数の色の色漆を使用して、濃淡があり立体感のある絵柄や模様を筆の使い方だけで描くことを可能とした色漆の絵付技法が開示されている。
一方、ワイン愛好家にとって、ワインエチケットは、高級で思い出深いワインを堪能した記念として収集されることも多く、アルバムに貼り付けて管理するなど、各種の手法で収集がなされているのが実情である。
特願2011−121350号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたものでは、食器類の平面又は曲面にワインエチケットを貼り付けて、その上から漆塗りすることは想定されていない。ワイン愛好家にとって、ワインエチケットは特別な思い出に関わるものであることから、日常的に使用する食器類などの装飾に良好な保存状態を維持しつつ用いることは好ましい。しかし、そのようにワインエチケットを装飾に用いた食器類は従来存在しなかった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、良好な保存状態の下でワインエチケットを装飾に用いた漆塗り食器類、及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る漆塗り食器類の製造方法は、ワインエチケットをボトルから剥がす工程と、前記ワインエチケットの表面にデコパージュ用のメディウムモッドポッジ又はマジックアートを塗布する工程と、乾燥後、前記と塗布後のワインエチケットの裏に当該ワインエチケットの地色と同系色のアクリル絵の具を塗布し乾燥させる工程と、前記ワインエチケットの少なくとも四隅をヤスリで研磨する工程と、木工用ボンドと水とを所定の割合で混ぜて混合物を生成し、前記研磨後のワインエチケットの裏側に当該混合物を塗布し、塗布対象の素材において貼り付けを所望する部位に載せて中央から外側に空気を抜くように押圧しながら貼り付ける工程と、漆塗りを行う工程を有する。
本発明の第2の態様に係る漆塗り食器類の製造方法は、粘着シートを用いてワインエチケットをボトルから剥がし、前記ワインエチケットの形状に沿って余分な粘着シートを切り取り、ワインエチケットの裏に台紙が貼り付けられているときは当該台紙も剥がし、ワインエチケットと粘着シートのみとする工程と、前記ワインエチケットの裏に当該ワインエチケットの地色と同系色のアクリル絵の具を塗布し乾燥させる工程と、前記ワインエチケットの少なくとも四隅をヤスリで研磨する工程と、木工用ボンドと水とを所定の割合で混ぜて混合物を生成し、前記研磨後のワインエチケットの裏側に当該混合物を塗布し、塗布対象の素材において貼り付けを所望する部位に載せて、中央から外側に空気を抜くように押圧しながら貼り付ける工程と、漆塗りを行う工程を有する。
本発明の第3の態様に係る漆塗り食器類は、第1又は第2の態様に係る製造方法により製造されている。
本発明によれば、良好な保存状態の下で、ワインエチケットを装飾に用いた漆塗り食器類、及びその製造方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るワインエチケットを用いた漆塗り食器類の製造方法の工程を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るワインエチケットを用いた漆塗り食器類の製造方法の工程を示すフローチャートである。 漆塗り食器類の構成例を示す図である。 漆塗り食器類の構成例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1のフローチャートを参照して、本発明の第1実施形態に係るワインエチケットを用いた漆塗り食器類の製造方法の工程を説明する。
先ず、ワインエチケットをボトルから剥がす(S1)。より詳細には、ボトルごと水にしばらく浸して、そっと剥がして乾燥させる。あるいは、市販のワインレコーダ(粘着シート)で剥がしてもよい。後者の場合には、エチケットの形状に沿って余分な粘着シートを切り取る。このとき、エチケットの裏に台紙が貼り付けられている場合には、台紙も剥がし、エチケットと透明な粘着シートのみとする。
続いて、エチケットを食器類(この例では、お盆)に貼りやすいように、または耐性を高めるために加工する(S2〜S4)。
例えば、ステップS1で、水に浸して剥がしたエチケットの紙のみを加工する場合、先ず乾燥させた後、紙の表面にデコパージュ用のメディウムモッドポッジ又はマジックアート等を、筆等を用いて塗布する(S2)。
そして、乾燥後、紙の裏にワインエチケットの地色と同じような色のアクリル絵の具を塗り、乾燥させる(S3)。これは、後の工程で漆をかけたとき、下の漆の黒や濃い朱赤の地色が出てしまい、ワインエチケットの文字が見え難くなり、ワインエチケットの地色が斑になってしまうことを防止するもので、エチケットの地色及び文字が綺麗に見せるための工夫である。
こうして、再び乾燥させた後(1日以上放置し、完全に乾燥させる)、ワインエチケットの四隅を薄くする為、例えば1000〜2000番の細かいヤスリ(スーパーフィルム)で円を描くようにやさしく研磨する(S4)。四隅だけでなく、絵の具やメディウムが厚過ぎたり、筆跡が付いたりあした場合は、全体にヤスリをかけてもよい。
続いて、漆を塗る前の素材を用意し、加工したワインエチケットの貼り付けを行う(S5)。素材としては、木材やプラスチックに地色をペイントしてあるお盆や皿等を用いることができるが、これには限定されない。素材を用意した後、木工用ボンドと水とを例えば5:1の割合で混合させて、筆や刷毛等で加工済のワインエチケットの裏側に当該混合物を塗布し、素材において貼り付けを所望する部位に載せて、中央から外側に空気を抜くように押圧しながら貼り付ける。このとき、上記木工用ボンドを含む混合物が完全に乾かないうちに、固く絞った布巾等ではみ出たボンドや汚れを完全に拭き取る。こうして、自然乾燥させた後、アクリル絵の具や油絵具等でエチケットの外側にペイントする。尚、ペイントしないでワインエチケットを貼るだけでもよいことは勿論である。
続いて、漆塗りを行う(S6)。より詳細には、ワインエチケットの貼付面やペイント等を完全に乾燥させた後に、漆を塗る。基本的には一度塗りであるが、エチケットが厚い場合、必要に応じて複数回の塗布を行ってもよい。こうして、食器の完成である。
(第2実施形態)
図2のフローチャートを参照して、本発明の第2実施形態に係るワインエチケットを用いた漆塗り食器類の製造方法の工程を説明する。
先ず、ワインエチケットをボトルから剥がす(S11)。より詳細には、ボトルごと水にしばらく浸して、そっと剥がして乾燥させる。あるいは、市販のワインレコーダ(粘着シート)で剥がしてもよい。後者の場合には、エチケットの形状に沿って余分な粘着シートを切り取る。このとき、エチケットの裏に台紙が貼り付けられている場合には、台紙も剥がし、エチケットと透明な粘着シートのみとする。
続いて、エチケットを食器類(この例では、お盆)に貼りやすいように、または耐性を高めるために加工する(S12〜S13)。
ここでは、市販のワインレコードで剥がした場合を想定している。先ず、ワインエチケットの裏面にアクリル絵の具を塗る(S12)。より詳細には、乾燥させた後、裏にワインエチケットの地色と同じような色のアクリル絵の具を塗布し、乾燥させる。これは、漆をかけたとき、下の漆の黒や濃い朱赤の地色が出てしまい、エチケットの文字が見え難くなり、ワインエチケットの地色が斑になってしまうことを防止するもので、ワインエチケットの地色及び文字が綺麗に見せるための工夫である。
続いて、乾燥後、ワインエチケットの四隅を薄くするため研磨する(S13)。より詳細には、乾燥させた後(1日以上放置して完全に乾燥させる、又はドライヤー等を使用して乾燥させる)、ワインエチケットの四隅を薄くする為、例えば1000〜2000番の細かいヤスリ(スーパーフィルム)で円を描くようにやさしく研磨する。四隅だけでなく、絵の具やメディウムが厚過ぎたり、筆跡が付いたりした場合は、全体にヤスリをかけてもよい。
続いて、漆を塗る前の素材を用意し、加工したワインエチケットの貼り付けを行う(S14)。素材としては、木材やプラスチックに地色をペイントしてあるお盆や皿等を用いることができるが、これには限定されない。素材を用意した後、木工用ボンドと水とを例えば5:1の割合で混合させて、筆や刷毛等で加工済のワインエチケットの裏側に当該混合物を塗布し、素材において貼り付けを所望する部位に載せて、中央から外側に空気を抜くように押圧しながら貼り付ける。このとき、上記木工用ボンドを含む混合物が完全に乾かないうちに、固く絞った布巾等ではみ出たボンドや汚れを完全に拭き取る。こうして、自然乾燥させた後、アクリル絵の具や油絵具等でエチケットの外側にペイントする。尚、ペイントしないでワインエチケットを貼るだけでもよいことは勿論である。また、エチケットの上にも絵を描きたいときは、ペイント用の下塗り済を、素材の上に貼付済のチケットの上に塗るとよい。
続いて、漆塗りを行う(S15)。より詳細には、ワインエチケットの貼付面やペイント等を完全に乾燥させた後に、漆を塗る。基本的には一度塗りであるが、エチケットが厚い場合、必要に応じて複数回の塗布を行ってもよい。こうして、食器の完成である。
図3には、第1又は第2実施形態に係る製造方法により製造された漆塗り食器類の構成例を示す図である。
同図に示される漆塗り食器類1は、3か所に加工されたワインエチケット2乃至4が第1又は第2実施形態に係る製造方法に基づいて貼り付けられた後、全体的に漆塗り加工が施されている。
尚、その他の作品例は、図4(a),(b)に示される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿論である。
例えば、エチケットラベルに加えて、各種写真や切り絵、押し花等を更に貼り付けて全体を漆塗り加工するようにしてもよいことは勿論である。
1 漆塗り食器類
2〜4 ワインエチケット

Claims (3)

  1. ワインエチケットをボトルから剥がす工程と、
    前記ワインエチケットの表面にデコパージュ用のメディウムモッドポッジ又はマジックアートを塗布する工程と、
    乾燥後、前記と塗布後のワインエチケットの裏に当該ワインエチケットの地色と同系色のアクリル絵の具を塗布し乾燥させる工程と、
    前記ワインエチケットの少なくとも四隅をヤスリで研磨する工程と、
    木工用ボンドと水とを所定の割合で混ぜて混合物を生成し、前記研磨後のワインエチケットの裏側に当該混合物を塗布し、塗布対象の素材において貼り付けを所望する部位に載せて、中央から外側に空気を抜くように押圧しながら貼り付ける工程と、
    漆塗りを行う工程と、を有する
    ワインエチケットを用いた漆塗り食器類の製造方法。
  2. 粘着シートを用いてワインエチケットをボトルから剥がし、前記ワインエチケットの形状に沿って余分な粘着シートを切り取り、ワインエチケットの裏に台紙が貼り付けられているときは当該台紙も剥がし、ワインエチケットと粘着シートのみとする工程と、
    前記ワインエチケットの裏に当該ワインエチケットの地色と同系色のアクリル絵の具を塗布し乾燥させる工程と、
    前記ワインエチケットの少なくとも四隅をヤスリで研磨する工程と、
    木工用ボンドと水とを所定の割合で混ぜて混合物を生成し、前記研磨後のワインエチケットの裏側に当該混合物を塗布し、塗布対象の素材において貼り付けを所望する部位に載せて、中央から外側に空気を抜くように押圧しながら貼り付ける工程と、
    漆塗りを行う工程と、を有する
    ワインエチケットを用いた漆塗り食器類の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2の製造方法により製造されたことを特徴とするワインエチケットを用いた漆塗り食器類。
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