JP2018001598A - 熱硬化性樹脂成形品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 再加熱処理等における絵付け用ホイルの変色を防止することができる熱硬化性樹脂成形品を提供する。【解決手段】本体部の内側面又は外側面の少なくともいずれか一方面側に不織布状のポリエチレンテレフタレート繊維から形成される絵付け用ホイルを備えることを特徴とする熱硬化性樹脂成形品、又は前記絵付け用ホイルは湿式サーマルボンド不織布とされる熱硬化性樹脂成形品、又は前記絵付け用ホイルの厚さは、60μmから100μmとされる熱硬化性樹脂成形品。【選択図】 図1

Description

本発明は、熱硬化性樹脂成形品に関するものである。
従来より、絵付け用ホイルによって絵柄が形成されている熱硬化性樹脂成形品が公知である。例えば、一次成形でメラミン樹脂による薄肉の内子の成形品に対し、絵付け用ホイルを供給してホイル成形し、グレーズ材料を供給してグレーズコーティング層を成形をして、成形品の表面に絵柄層とグレーズコーティング層とを形成してなる熱硬化性樹脂成形品が公知である(特許文献1参照)。
特開2001−38753号公報
しかしながら、特許文献1の構造では、絵付け用ホイルにおいて、メラミン樹脂を含浸乾燥させた絵柄入りの印刷紙を融着成形するものであるが、当該ホイルにはパルプ材が含有されているため、製品の残留応力を除去させるためにアニール処理する時やニュークックチル・再加熱カート方式、ニュークックチル・スチコン方式、電子レンジ等で、食品を食器ごと再加熱処理する時に加熱温度と時間に応じて、パルプ材の焼け等により絵付け用ホイル部で黄変が発生してしまい、繰り返しの使用によって美感を損ねてしまうものであった。
そこで、本発明はこのような問題点を解決するものであって、上述の各種再加熱処理等における絵付け用ホイルの変色を防止することができる熱硬化性樹脂成形品を提供することを課題とする。
前記問題点を解決するために、本発明の請求項1に記載の熱硬化性樹脂成形品は、本体部の内側面又は外側面の少なくともいずれか一方面側にポリエチレンテレフタレート繊維から形成される不織布状の絵付け用ホイルを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載の熱硬化性樹脂成形品は、請求項1に記載の熱硬化性樹脂成形品において、前記絵付け用ホイルは、湿式サーマルボンド不織布とされるものである。
また、本発明の請求項3に記載の熱硬化性樹脂成形品は、請求項1又は請求項2に記載の熱硬化性樹脂成形品において、前記絵付け用ホイルの厚さは、60μmから100μmとされるものである。
本発明の熱硬化性樹脂成形品では、絵付け用ホイルがポリエチレンテレフタレート繊維を不織布状にして形成されるので、再加熱処理時においても黄変等の変色を防止することができる。これにより、繰り返しの再加熱処理によっても、美感を損ねることのない熱硬化性樹脂成形品とすることができる。
本発明の実施形態における熱硬化性樹脂成形品を示す一部破断斜視図である。
以下、本発明の実施の形態における熱硬化性樹脂成形品を図面に基づいて説明する。図1は、熱硬化性樹脂成形品を示す一部破断斜視図である。当該熱硬化性樹脂成形品は、本体部10の内側面又は外側面の少なくともいずれか一方面側にポリエチレンテレフタレート繊維から形成される不織布状の絵付け用ホイル20を備えるものである。これにより、再加熱処理によっても、絵付け用ホイル20が変色することなく、美感が低減するのを防止することができる。当該熱硬化性樹脂成形品は、わん、どんぶり、皿、鉢、ボール及びコップ等の各種食器、又は弁当箱、シール容器、お盆等とされる。
本発明に係る熱硬化性樹脂成形品の本体部10を形成する熱硬化性樹脂材料は、メラミン系樹脂とされ、例えば、メチロール化メラミン樹脂、メチロール化メラミン−フェノール共縮合樹脂、メチロール化メラミン−ユリア共縮合樹脂、メチロール化メラミン−エポキシ共縮合樹脂等のトリアジン類とホルムアルデヒド類等を共縮合して得られる合成樹脂を用いることができるが、これに限られるものではない。
また、熱硬化性樹脂材料には、本発明の効果を損なわない範囲内において、さらに他の成分を配合することができる。例えば、αセルロース、メラミン樹脂等の有機フィラー、硫酸バリウム等の無機フィラー、無水フタル酸等の硬化材、ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、カルボキシル基含有ポリオレフィン等の離型材、可塑材、着色材等を用いることができる。
また、絵付け用ホイル20は、熱硬化性樹脂成形品の本体部10に絵柄を形成するために設けられる。当該絵付け用ホイル20は、不織布状に形成されるポリエチレンテレフタレート繊維からなり、フリース形成においては、乾式法、湿式法、スパンボンド法等の各製法から形成することができる。また、フリース形成される繊維同士の結合においては、ケミカルボンド法、サーマルボンド法、ニードルパンチ法、水流絡合法等の各製法を用いることができる。
具体的に、本実施形態においては、絵付け用ホイル20は、湿式法にて形成されるフリースを熱ロール間を通す又は熱風を当てるサーマルボンド法によってポリエチレンテレフタレート繊維同士を圧着又は接着させて不織布を形成する。これにより、絵付け用ホイル20を薄く柔軟性に優れたものとすることができ、シワになり難く、印刷、含浸等による絵付けを行うのに好適である。
また、フリース形成においては、乾式法ではなく、湿式法を採用することから、より均一な構造のフリースを得ることができ、これらの相乗効果によって、印刷、含浸等による絵付けをムラなく良好に行うことができる。
このような絵付け用ホイル20は、食品衛生法に適合する耐熱インクで絵柄、模様、文字等の絵柄部21が印刷、含浸等によって施されており、本体部10の内側面又は外側面の少なくともいずれか一方面側に設けられる。このとき、絵付け用ホイル20の厚さは、60μmから100μmとすることが望ましい。絵付け用ホイル20の厚さが60μmより薄くなると、絵柄部21にムラが生じ易くなるため、好ましくない。また、絵付け用ホイル20の厚さが100μmより厚くなると、成形時に絵付け用ホイル20の表面に成形されるグレーズコーティング層30が均一とならず、好ましくない。さらに、絵付け用ホイル20は、例えば、本体部10に沿うように環状帯に形成されるが、これに限られることなく、例えば、外側面の全面に沿う形状とすることもできるし、部分的に沿う形状であってもよいのは勿論である。本実施形態においては、図1に示すように、本体部10の内側面に絵付け用ホイル20が融着されている。
熱硬化性樹脂成形品における本体部10の成形には、従来の圧縮成形機と同様のものが用いられる。具体的な成形方法としては、下金型と上金型との間に熱硬化性樹脂材料を供給し、下金型と上金型とを型閉して圧縮成形する。そして、型開した後、絵付け用ホイル20を内側本体部11(半成形品)に沿うように挿入し、下金型と上金型とを再度型閉して、内側本体部11(半成形品)に絵付け用ホイル20を融着させる。
そして、下金型と上金型とを型開して、内側本体部11(半成形品)と上金型との間にグレーズ材料を投入し、下金型と上金型とを型閉し、グレーズコーティング層30を成形する。このようにして、絵付け用ホイル20の表面にグレーズコーティング層30を形成することで、絵柄等の剥離を防止することができる。そして、同様の方法にて、内側本体部11(半成形品)の外側面に外側本体部12を成形するとともに、グレーズコーティング層30を形成し本体部10を成形する。そして、最後に、下金型から取り出した本体部10(成形品)のバリ等を取り除き、熱硬化性樹脂成形品とする。また、本体部10においては、内側本体部11と外側本体部12から形成することなく、いずれか一方のみから形成することができるのは勿論である。
このようにして成形される熱硬化性樹脂成形品において、以下の表1に示す実施例1、実施例2及び比較例の各試験体について、耐熱性試験を行った。当該試験は、試験体を耐熱性板に載置し、予め槽内温度120±2℃に調整された恒温槽に入れ、所定時間加熱するものである。そして、所定時間加熱後の黄変等の変色の有無を目視によって調べるものである。また、各加熱時間経過後に異常等が見られなかった試験体については、500時間経過するまで試験を行った。
以下の表1では、試験体について、所定加熱時間経過後に変色等の異常等が見られなかったものを「○」とし、変色による明らかな異常等が見られたものを「×」とした。また、変色が見られたものを「△」とし、さらに変色が進んだものを「▲」とした。
また、表2では、試験体について、さらに所定加熱時間経過後における絵付け用ホイル20の色の違いを色差計を用いて測定した。当該色差計には、分光色差計SE6000(日本電色工業社製)を用い、測定条件は、光源/視野をD65/2度、測定径を直径10mm、測定値を試験体3個の平均値とした。
実施例1の試験体は、熱硬化性樹脂成形品の絵付け用ホイル20にポリエチレンテレフタレート繊維からなる厚み83μmの不織布(三木特種製紙社製)を用いた。また、実施例2の試験体は、熱硬化性樹脂成形品の絵付け用ホイル20にポリエチレンテレフタレート繊維からなる厚み60μmの不織布(三木特種製紙社製)を用いた。実施例1及び実施例2のいずれの絵付け用ホイル20においても、湿式法にて形成されるフリースをサーマルボンド法によってポリエチレンテレフタレート繊維を圧着又は接着させて不織布を形成している。一方、比較例の試験体には、熱硬化性樹脂成形品の絵付け用ホイル20にメラミン樹脂を含浸乾燥させた従来と同様の厚み71μmのオーバーレイ紙を用いた。また、表2におけるブランク品の試験体は、絵付け用ホイル20を有さない熱硬化性樹脂成形品とした。
表1に示すように、絵付け用ホイル20にポリエチレンテレフタレート繊維からなる不織布を用いた実施例1及び実施例2においては、試験時間500時間を経過した後であっても、黄変等の変色が発生することなく、再加熱処理による耐熱性に優れた熱硬化性樹脂成形品であることが確認された。一方、絵付け用ホイル20に従来同様のオーバーレイ紙を用いた比較例においては、試験時間50時間を経過した時点から変色が見られ、時間の経過とともに変色が進み、試験時間350時間を経過した時点で変色による明らかな異常等が確認された。
また、表2に示すように、ブランク品と比較した際、実施例1及び実施例2においては、試験時間500時間を経過した後であっても、ΔE*abの数値変化はあまりみられないものの、比較例においては、時間の経過とともに数値が大きく増大していることが確認された。
比較例における異常の内容は、オーバーレイ紙にパルプ材が含有されているため、再加熱処理時に加熱温度と時間に応じて、パルプ材の焼け等により絵付け用ホイル20に黄変が生じるものであった。
以上、説明した本発明に係る熱硬化性樹脂成形品によれば、絵付け用ホイル20がポリエチレンテレフタレート繊維を不織布状にして形成されるので、再加熱処理時においても黄変等の変色を防止することができる。これにより、繰り返しの再加熱処理によっても、美感を損ねることのない熱硬化性樹脂成形品とすることができる。
さらに、一部工程を省略することができるし、一部抽出した工程とすることができるのは勿論である。
10 本体部
20 絵付け用ホイル
30 グレーズコーティング層
S 熱硬化性樹脂成形品

Claims (3)

  1. 本体部の内側面又は外側面の少なくともいずれか一方面側にポリエチレンテレフタレート繊維から形成される不織布状の絵付け用ホイルを備えることを特徴とする熱硬化性樹脂成形品。
  2. 前記絵付け用ホイルは、湿式サーマルボンド不織布とされる請求項1に記載の熱硬化性樹脂成形品。
  3. 前記絵付け用ホイルの厚さは、60μmから100μmとされる請求項1又は請求項2に記載の熱硬化性樹脂成形品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022030184A (ja) * 2020-08-06 2022-02-18 関東プラスチック工業株式会社 卵殻粉含有食器
JP2022061373A (ja) * 2020-10-06 2022-04-18 株式会社アクティス 成形用樹脂組成物

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