JP2018001206A - 多層基板の加工方法及び加工装置 - Google Patents

多層基板の加工方法及び加工装置 Download PDF

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智史 國生
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智史 國生
前田 憲一
Kenichi Maeda
憲一 前田
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【課題】多層基板にレーザ光を照射して加工する場合に、多層基板の各層に応じた加工条件でレーザ光を照射すること。【解決手段】多層基板の上層に対してレーザ光を照射して上層の材料を除去する。上層の除去を終えた後、加工により露出した下層に対して上層への加工条件と異なる条件でレーザ光を前記基板の下層に導き、レーザ光を走査することにより加工を行う。こうすれば各層に応じた加工条件で基板20を加工することができる。【選択図】図1

Description

本発明は多層構造の各種の基板(例えば、半導体ウエハ(例えば、シリコンウエハ)やその他の脆性材料基板(例えば、ガラス基板、アルミナ基板、サファイア基板)等)に対してレーザ光源を用いて穴あけや切断の加工をする多層基板の加工方法及び加工装置に関するものである。
従来半導体ウエハに穴をあける際にはドライエッチングを用いて半導体ウエハに穴あけ加工を行ったり、特許文献1に示すようにYAGレーザを用いて穴あけ加工を行っていた。又特許文献2には紫外線パルスレーザを用いて半導体ウエハに穴あけ加工を行う加工方法が提案されている。
特開2002−239765号公報 特開2004−209541号公報
しかるに従来のレーザ加工方法において、半導体ウエハなどの基板に多数の穴を設ける必要があり、穴あけ加工のタクトタイムを短縮することが求められていた。
又レーザ光を用いて2層基板の穴加工や切断加工をする場合、基板の上部の層(上層)と下方の層(下層)とが別々の材料で形成されているため基板の2層に対して、同一の条件でレーザを照射すると、加工が適切に行えないという問題点があった。
本発明はこのような従来の多層基板に対する加工方法の問題点に鑑みてなされたものであって、多層基板の上層と下層の条件を異ならせるようにした多層基板の加工方法及び加工装置を提供することを技術的課題とする。
この課題を解決するために、本発明の多層基板の加工方法は、レーザ光を用いた多層基板の加工方法であって、前記多層基板の上層にレーザ光を導き、レーザ光の照射位置を走査することにより前記上層を加工し、前記上層への加工を終えた後、加工により露出した下層に対して前記上層への加工条件と異なる条件でレーザ光を導き、レーザ光の照射位置を走査することにより前記下層を加工するものであり、特に多層基板に穴あけ加工を施す加工方法である。
この課題を解決するために、本発明の多層基板の加工装置は、出力を変化させることができるレーザ光源と、前記レーザ光源の光を2軸方向に変化させるガルバノミラーと、前記ガルバノミラーで反射された光を多層基板上に集光させるfθレンズと、前記ガルバノミラー及び前記レーザ光源を制御し、レーザ光が照射される多層基板の層に応じて加工条件を変化させてレーザ光を照射するコントローラと、を具備するものであり、特に多層基板に穴あけ加工を施す加工装置である。
このような特徴を有する本発明によれば、多層基板の各層に対して最適なレーザ光を照射するようにしているため、上層を加工した後、上層に対する影響なく下層についても加工を行うことができるという効果が得られる。
図1は本発明の実施の形態によるレーザ加工装置の概略構成を示す図である。 図2は本発明の実施の形態によるレーザ加工前の2層基板及び上層加工後の2層基板の一部を示す断面図である。 図3は本発明の実施の形態による下層のレーザ加工方法の加工ステップを示す図である。
次に本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態に用いられるレーザ加工装置の概略構成を示す図である。本図に示すようにレーザ加工装置10はレーザ光源11を有している。レーザ光源11は例えばピコ秒UVレーザ,ピコ秒グリーンレーザ,CO2レーザなどパルス状にレーザ光を照射することができる出力可変型の光源とする。そしてこのレーザ光源11の出力はミラー12a,12b,12cを介してガルバノミラー13に導かれる。ガルバノミラー13はx軸方向及びこれと垂直なy軸方向にレーザ光源を微小に走査する1組のミラー13x,13yで構成されており、コントローラ14からの制御に基づいてレーザ光を任意の方向に走査することができる。ガルバノミラー13で反射されたレーザ光はfθレンズ15を介して基板20上に導かれる。又fθレンズ15はガルバノミラー13で決定された光路にかかわらず基板20上に垂直にレーザ光を照射し、基板上に焦点を結ぶように集光するものである。基板20はテーブル16上に配置され、テーブル16はXYステージ17上に保持されており、XYステージ17によって基板20をテーブル面上で2方向に移動させることができる。コントローラ14は後述するようにガルバノミラー12とレーザ光源11,XYステージ17を制御し、基板20上にレーザ光を照射して基板に穴あけ加工を行うように制御するものである。
加工対象となる基板20は、例えば上層がポリイミドの層20a、下層がガラス層20bの2層構造の基板とする。ここでは基板20について、例えば直径数十μm〜1mmの微細な多数の穴を設けるものとする。
次にレーザ加工装置を用いた加工方法について説明する。ステップS1〜S4の工程で行われる。図2は加工対象となる基板20の一部のポリイミド層20aの穴あけ加工前後を示す断面図である。図3(a)〜(c)はガラス層20bの加工中の断面を示す図である。
まずステップS1において、上層であるポリイミド層20aに対して図3(a)に示すようにレーザ光を基板20に対して垂直に所定の径となるように環状に照射する。この場合にはポリイミド層20aを除去するためにレーザ光の出力を弱く、例えば0.4Wとする。そして図2に示すように穴あけの位置を中心として最大走査半径R11でレーザ光源からのレーザ光を走査して環状に照射する。次にこれよりわずかに径の小さいR12となるように環状に同心円となるようにレーザ光を照射する。更に半径を順次小さくR13,R14・・・として同心円状にレーザ光を照射する。こうすればレーザを照射した円形の領域では図2(b)に示すように上層であるポリイミド層20aを除去することができる。
次に図3(a)に示すようにポリイミド層20aが除去された穴あけ位置21aを中心としてレーザ光源の出力を0.6Wとし、最大走査半径R21でレーザ光源からのレーザ光を走査して露出しているガラス層20bの面に焦点が当たるようにして環状に照射する。次にこれよりわずかに径の小さいR22となるように環状に同心円となるようにレーザ光を照射する。更に半径を順次小さくR23,R24として同心円状にレーザ光を照射する。これを第1レイヤーL1とすると、第1レイヤーL1の照射の終了後にガラス層20bに浅い円形の穴を形成することができる。次いで第2レイヤーL2においてもこれと同様に半径R31,R32,R33,R24で同一位置にレーザ光の走査半径を順次小さく、基板の穴の表面を焦点位置として同心円状に照射して第2ステップS2を終える。この第2ステップS2の照射が終了すれば、図3(a)に示すようにガラス層20bに対してほぼ同一深さの浅い円形の穴を形成することができる。
次にステップS3において、まずレイヤーL3の加工を行う。レイヤーL3では図3(b)に示すようにレイヤーL1,L2と中心が等しい同心円としてステップS2の最大走査半径R21よりわずかに小さい最大走査半径R41で基板の穴の表面を焦点位置としてレーザ光源の出力を1.0Wとしてレーザ光を環状に照射する。次に最大走査半径R41よりわずかに小さい走査半径R42で同心円状に走査する。更により小さい走査半径R43として同心円状にレーザ光を照射する。このような走査によりレイヤーL3ではステップS2で形成した穴よりやや深い穴を形成することができる。そしてレイヤーL4においてもこれと同様の半径R51,R52,R53で同一位置にレーザ光の走査半径を順次小さく、基板の穴の表面を焦点位置として同心円状に繰り返す。更にレイヤーL5についてもレイヤーL3と同様に半径R61,R62,R63として環状に順次レーザ走査半径を小さくしながら基板の穴の表面を焦点位置としてレーザ光を照射する。この第3ステップS3の照射を終了すると、図3(b)に示すように図3(a)よりやや深い同心円状の穴を形成することができる。
次にステップS4において、図3(c)に示すようにこの前回の同心円と中心を等しく最大の径をより小さくしてレーザ光源の出力を2.5Wとして同心円状に基板の穴の表面を焦点位置としてレーザ光を照射する。第3ステップでは半径をR71,R72とする。こうすれば第4ステップを終了すると、より深い穴21bを形成することができる。
尚この実施の形態では図3に示すようにガラス層20bに対してステップS2〜S4で順次最大走査半径を小さくして同心円状にレーザ光を照射するようにしているが、2以上のステップであれば任意の回数とすることができる。即ち第n(nは3以上の自然数)のステップを用いて複数ステップSi(i=2〜n)で順次走査半径を異ならせてレーザ光を照射し、穴を形成することができる。又各ステップでは、最も小さい走査半径から順次最大走査半径まで半径を大きくしながら走査してもよい。
このように本発明では、上部のポリイミド層20aとガラス層20bに対してレーザ光の出力を異ならせてレーザ光を照射している。このようにすればポリイミド層20aに対するダメージを低く抑えた上で、ガラス20bに穴あけ加工を行うことができる。又第4ステップでは出力を大きくすることで貫通孔を形成することも可能となる。
尚この実施の形態では基板の加工装置を用いた穴あけ加工について説明しているが、本発明は穴あけ加工に限らず、レーザ光を直線的に移動させるように照射し、基板を切断する場合についても適用することができる。
尚この実施の形態では、基板はポリイミド層とガラス基板の2層の基板としているが、2層に限られるものでなく、3層以上の多層の基板であってもよい。又上層はポリイミド層だけでなく、ポリイミド以外の樹脂層(例えば、PET層、PVC層等)や金属層(例えば、銅層、銀層、白金層等)や金属酸化物層(例えば、ITO層等)であってもよく、下層(下方の基板)はガラス基板だけでなく、アルミナ,サファイア等の基板や半導体ウエハ等の脆性材料基板であってもよい。多層基板の場合にも夫々の層に対して最適の加工条件でレーザ光を照射するものとする。
又この実施の形態では、レーザ光源の出力を変化させて加工条件を変化させるようにしているが、その他の条件を変化させるようにしてもよい。例えばレーザ光源11はパルス状にレーザ光を発生させるが、レーザ光を走査するレーザ照射の重なり具合であるラップ率を変化させることによって加工条件を変化させることができる。
本発明はサファイア基板や半導体ウエハ等の基板に多数の穴を形成する場合にレーザ加工装置に好適に使用することができる。
10 レーザ加工装置
11 レーザ光源
12a,12b,12c ミラー
13 ガルバノミラー
14 コントローラ
15 fθレンズ
16 テーブル
17 XYステージ
20 基板
20a ポリイミド層
20b ガラス層

Claims (4)

  1. レーザ光を用いた多層基板の加工方法であって、
    前記多層基板の上層にレーザ光を導き、レーザ光の照射位置を走査することにより前記上層を加工し、
    前記上層への加工を終えた後、加工により露出した下層に対して前記上層への加工条件と異なる条件でレーザ光を前記下層に導き、レーザ光の照射位置を走査することにより前記下層を加工する多層基板の加工方法。
  2. 前記多層基板に穴あけ加工を施す請求項1記載の多層基板の加工方法。
  3. 出力を変化させることができるレーザ光源と、
    前記レーザ光源の光を2軸方向に変化させるガルバノミラーと、
    前記ガルバノミラーで反射された光を多層基板上に集光させるfθレンズと、
    前記ガルバノミラー及び前記レーザ光源を制御し、レーザ光が照射される前記多層基板の層に応じて加工条件を変化させてレーザ光を照射するコントローラと、を具備する多層基板の加工装置。
  4. 前記多層基板に穴あけ加工を施す請求項3記載の多層基板の加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023112395A1 (ja) * 2021-12-16 2023-06-22 Towa株式会社 レーザ加工装置、レーザ加工方法、および半導体装置の製造方法

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