JP2017538942A - 少なくとも1つの分析物を電気化学的に検出するための検査エレメント - Google Patents

少なくとも1つの分析物を電気化学的に検出するための検査エレメント Download PDF

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Abstract

体液中の少なくとも1つの分析物を電気化学的に検出するための検査エレメント(110)が開示される。検査エレメント(110)は、少なくとも1つの第1の電極(116)と少なくとも1つの第2の電極(118)とを備える。第1の電極(116)は作用電極として設計され、第2の電極は対極として設計される。検査エレメント(110)は、体液の試料を受け入れることが可能な少なくとも1つの毛細管(160)を備える。第1の電極(116)および第2の電極(118)は、毛細管(160)の両側に配列される。第1の電極(116)および第2の電極(118)は、毛細管充填中に第1の電極(116)および第2の電極(118)が同時に、等しい速度で濡らされるように配列される。【選択図】図3

Description

本発明は、少なくとも1つの分析物を電気化学的に検出するための検査エレメント、この検査エレメントを生産するための方法、および試料の少なくとも1つの性質を判定するためのシステムを開示するものである。本発明による方法およびデバイスは、体組織または体液の一方または両方に存在する少なくとも1つの分析物を検出するために使用されてよく、特に、これらの方法およびデバイスは、専門家による診断の分野と在宅モニタリングの分野の両方において、血液、好ましくは全血、血漿、血清、尿、唾液、間質液、または他の体液などの体液中の、グルコース、乳酸塩、トリグリセリド、コレステロール、または他の分析物、好ましくは代謝産物などの、1つまたは複数の分析物を検出する分野において適用される。しかしながら、他の適用分野も実行可能である。
医療技術および診断の分野では、体液中の少なくとも1つの分析物を検出するための多数のデバイスおよび方法が知られている。これらの方法およびデバイスは、体組織または体液の一方または両方に存在する少なくとも1つの分析物、特に、血液、好ましくは全血、血漿、血清、尿、唾液、間質液、または他の体液などの体液中の、グルコース、乳酸塩、トリグリセリド、コレステロール、または他の分析物、好ましくは代謝産物などの、1つまたは複数の分析物を検出するために使用され得る。さらに、凝固モニタリングの目的で、活性時間を測定する、たとえばトロンビン活性化時間測定のためのデバイスが知られている。以下では、本発明の範囲を制限することなく、主に、例示的で好ましい分析物としてグルコースの判定に対する参照がなされる。
血糖濃度の判定ならびに対応する薬物療法は、多くの糖尿病患者にとって毎日のルーチンの不可欠な部分である。利便性を向上させるために、および許容可能な程度以上に毎日のルーチンを制限することを回避するために、自宅から離れたところでの仕事、余暇、または他の活動中に血糖濃度を測定するなどのためのポータブルデバイスおよび検査エレメントが当技術分野で知られている。一方、多数の検査デバイスが市販されている。検査ストリップの形をとる検査エレメントの使用に基づいた多数の検査デバイスおよび検査システムが知られている。マガジン(magazine)によって複数の検査ストリップが提供される適用例が知られており、これらの適用例では、マガジンからの検査ストリップは、検査用デバイスに自動的に提供され得る。しかしながら、単一の検査ストリップが使用される他の適用例も知られており、これらの検査ストリップは、使用者によって手動で検査用デバイスに挿入される。その中で、一般には、検査ストリップの端は、検査用デバイスに挿入されるように、および分析物を検出するために適合され、検査ストリップの対向する端は、使用者が検査ストリップを検査用デバイスに押し込むまたは検査ストリップを検査用デバイスから除去することを可能にするハンドルとして働く。試料を検査エレメントに適用するために、一般的な検査エレメントは、毛細管検査エレメント内の毛細管開口または上部投与システムを有する光学的検査ストリップ内のスプライトネット(sprite net)などの、少なくとも1つの試料適用部位を提供する。このタイプの検査ストリップは、たとえばAccu−Chek Active(登録商標)という商品名で市販されている。在宅看護適用例の代わりに、そのような検査エレメントが、病院適用例においてなどの、専門家による診断において使用され得る。
多くの場合、分析物を検出するために、1つまたは複数の検査化学物質(test chemistry)を有する1つまたは複数の検査分野を備える、検査ストリップなどの検査エレメントが使用される。これらの検査化学物質は、検出されるべき分析物の存在下で1つまたは複数の検出可能な性質を変更するように適合される。したがって、検査化学物質の電気化学的に検出可能な性質および/または検査化学物質の光学的に検出可能な性質が、分析物の存在の影響により変更され得る。本明細書内で使用され得る潜在的な検査化学物質については、J.Honesら:Diabetes Technology and Therapeutics(糖尿病技術および治療法)、第10巻、補遺1、2008年、S−10〜S−26を参照されたい。しかしながら、他のタイプの検査化学物質が本発明内で使用されてもよい。
一般に、少なくとも1つの分析物の検出は、電気化学的検査エレメントを使用することによって実行可能である。一般に使用されるのは、使い捨ての電気化学的毛細管センサ検査エレメントである。そのような検査エレメントは、一般に、検査エレメントの測定用セルを通る電流の流れをサポートするために、分析物を検出するための少なくとも1つの作用電極、ならびに少なくとも1つの対極を備える。さらに、任意選択で、検査エレメントは、少なくとも1つの参照電極を備え得る。代替実施形態では、参照電極は、個別に設計されてもよいし、かつ/または対極と組み合わされてもよい。しかしながら、電極電位の比較から分析物濃度を得るために、他のタイプの測定機構も可能である。
そのような検査エレメントは、一般に、測定用セルを備える。この測定用セルは、少なくとも2つの電極表面、特に作用電極と対極の表面の間に埋め込まれた液体試料を吸い込むように構成された毛細管であってよい。少なくとも2つの電極の間に電圧が印加されてよく、応答電流が検出され、少なくとも1つの分析物の濃度値に変換される。一般に、対極は、電気回路を作用電極に対して閉じるために設けられる。この目的で、一般に、酸化還元電流および/または、より低い程度に、容量充電電流が使用される。一般に、作用電極は、分析物との酸化反応および/または還元反応を実行するように適合された少なくとも1つの検出器物質を含む。多くの場合、検出器物質は、グルコースオキシダーゼ(GOD)などの少なくとも1つの酵素を含む。検出反応が、作用電極における酸化反応を含む場合、対極は、一般に、電気回路を閉じるために、還元反応を提供する。
具体的には、作用電極は、少なくとも1つの試薬層によって被覆されてよい。多くの場合、試薬層は、体液中の分析物の特定の酸化をサポートするために、酸化還元活性酵素補因子とともに酵素を含み得る。試薬層は、電子受容体として機能し得る物質を提供するさらなる酸化還元サイクルを含み得る。物質を提供する酸化還元サイクルは、酵素補因子と反応し得、酵素補因子から得られた電子を拡散によって電極表面に輸送し得る。電極表面では、レドックスメディエータが酸化され得、遷移電子が電流として検出され得る。電流は、体液中の分析物の濃度に比例し得る。液体試料を測定用セルに加えるとき、試薬が溶解され得、測定プロセスは、電圧を印加することによって開始可能である。電圧は、一般に、検査ストリップに沿った導電性トレースと接続された検査ストリップの一端に配列された導電性接触パッドを使用することによって、電極に印加される。
WO00/20626では、非浸出性または拡散性のレドックスメディエータを利用するセンサが説明される。このセンサは、作用電極と対極とを備える電極対を備える。このセンサは、作用電極および対極と電解接触させておく試料流体を保持するための試料室を備える。試料室は、作用電極および対極に隣接して位置決めされた測定域を備える。分析物応答性酵素および拡散可能レドックスメディエータが測定域内に配置される。
一般に、作用電極は、たとえばAccu−Chek Aviva(登録商標)もしくはPerforma(登録商標)という商品名で市販されている検査エレメントなどの血糖検査エレメントにおいてのように設計されてもよいし、またはたとえばCoaguChek(登録商標)という商品名で市販されている検査ストリップなどの凝固モニタリング検査エレメントにおいてのように設計されてもよい。したがって、プラスチック箔は、少なくとも1つの接点、導電性トレース、および電極支持体を構築する少なくとも1つの導電層で被覆され得る検査キャリアとして使用され得る。導電層は、検査キャリアの真上の薄い金属膜としてスパッタリングされ得、かつレーザエッチングレーザアブレーョンまたはリソグラフィのうちの1つまたは複数によって構造化され得る。代替として、その構造が、スクリーン印刷プロセスまたはインクジェット印刷プロセスによって作製されてもよい。試薬層は、コーティング、印刷、または分注のうちの1つまたは複数によって検査キャリアに加えられ得る。
作用電極は、金、パラジウム、白金などの貴金属、またはグラファイトもしくはガラス状炭素の形態をした炭素のうちの1つまたは複数から作製され得る。たとえば、Accu−Chek Aviva(登録商標)、またはPerforma(登録商標)、またはCoaguChek(登録商標)の検査ストリップでは、金が使用される。第一に、金は、非常に高価な材料である。さらに、対極は、還元できる材料から作製されることすらある。当技術分野で、複合対極/参照電極などのための、Ag/AgCl系などのレドックス材料が知られている。この場合、金作用電極対Ag/AgCl電極の利用可能な酸化電位は約700mVに制限され、金は、より高い電圧で酸化され、それによって、高く予測不可能なバックグラウンド電流が生じる。
金の代わりに、グラファイト電極が使用され得る。グラファイトは、コーティングプロセスを可能にする有機成分も含む、ペーストまたはインクとして使用され得る。厚いグラファイト膜が、スクリーン印刷または類似のプロセスによって構造化され得る。しかしながら、印刷されたグラファイト電極表面は、相対的に高い公差を持つことがあり、スパッタリングされたレーザアブレーションされた金電極と比較して、より高い不正確性を引き起こし得る。そのような電極構造化プロセス生産された電極を有するあらゆるタイプの検査エレメントは、構造化された検査キャリアおよび毛細管構造が組み付けられる積層プロセスにおいて、正確な位置決めを必要とする。したがって、そのような検査ストリップの製造プロセスは、複雑、高価で、柔軟性がないことがある。さらに、検査エレメントの寸法のような検査エレメントの構造は固定され、検査ストリップの変種を生産するように容易に変更することはできない。
一般に使用される検査エレメントでは、電極は、共面構成で配列され得る。製造コストおよびプロセスの複雑さにより、1つの積層プロセス中などの1つの生産プロセス中に電極を生産することが望ましいことがある。体液の試料は、たとえば自己検査または在宅看護の適用例において、使用者が指先を刺すことによって採取され得る。これらの試料は、2μlよりも小さい体積などの小体積を有することがある。したがって、これらの試料に適した毛細管体積は、生産上の理由のために、1つの積層プロセスにおいて同じ試薬ストライプで少なくとも2つの共面電極をコーティングすることのみが可能であり得るように、小さくなければならない。したがって、試薬中の活性成分は、作用電極における分析検出反応を支持しなければならないだけでなく、対極上での電極反応も支持しなければならない。しかしながら、これが、使用可能な化学的選択肢に対する制約を加えることがある。すなわち、試薬は、最大7日間続くことがあるコーティングプロセス中、液体内で安定でなければならず、試薬は、試料内の酸化還元活性物質と干渉してはならず、作用電極電流は、制限された対極反応によって遮断されてはならない。
原理上、共面構成の代替構成が知られている。米国特許出願公開第2004/0118705(A1)号は、薄いスペーサ層によって分離された対向する金属電極によって規定された複数の反応域を有する電気化学的検査ストリップについて説明している。電気化学的検査ストリップは、前記反応域の各々に存在する試薬組成物を含む。EP0964059B1は、作用電極基板と、対極基板と、少なくとも酵素と電子伝達体とを含む試薬層とを備えるバイオセンサを開示している。作用電極は前記作用電極基板上に配置され、対極は前記対極基板上に配置される。前記作用電極および前記対極は、互いに相互に面し、電極間に空間を有するように位置決めされる。
WO2009/053834A1では、対向電極を有するセンサおよびこのセンサを使用する検査ストリップが説明されている。センサは、作用電極と、対極と、電気化学的基質とを備え、センサは、電気化学的基質の開裂を検出する。WO01/57238A1では、スペーサによって分離された対向する作用電極および参照電極によって規定される反応域を備える電気化学的検査ストリップが開示されている。酸化還元試薬系は前記反応域内に存在し、前記酸化還元試薬系は、少なくとも1つの酵素と、メディエータとを備える。
対向する電極構成は、作用電極および対極が別個の試薬でコーティングされることを可能にする。たとえば、対極は、Ag/AgClペーストでコーティングされてよい。しかしながら、対向する電極構成を有する既知のデバイスでは、欠点が明らかである。特に、電極の製造プロセスのコーティングプロセスおよび乾燥プロセスは、一緒に実行することは不可能であるが、並列または別個のプロセスステップにおいて実行されなければならない。したがって、製造プロセスは複雑で、したがって高価であることがある。さらに、達成可能な毛細管の体積が、1つの試薬ストライプを有するストリップ設計と比較して、より大きいことがある。対向する電極のそのような製作プロセスが、米国特許第5,437,999号において記載されている。前記文献は、非常に小さな試料サイズに関する精密な分析物濃度判定が可能な電気化学的センサの生産を可能にする、高分解能の生体適合性電極を製作するための方法について開示する。導電性材料を、第1の絶縁基質に付着する。次いで、第2の絶縁基質を導電性材料に付着し、電極エリアを規定するためにフォトリソグラフィを使用してパターニングする。電極が、別個の基質材料上で製造され、したがって、2つの電極の製作プロセスが分離され、作用電極および対極に関連する化学物質の分離を可能にすることが概説されている。
さらに、上記で概説されたように、必要とされる電極形状および/または既知の電極の構造が不利な場合がある。A.HellerおよびB.Feldman:Electrochemistry in Diabetes Management(糖尿病管理における電気化学)、Accounts of chemical research(化学研究の記事)、第43巻、第7号、2010年7月、963〜973では、対向する電極構成を有する検査ストリップが示されている。しかしながら、記載されている検査ストリップは、特定の電極構造を有する電極を必要とする。したがって、正確な位置決めが必要とされ、したがって、製造プロセスが複雑で高価である場合がある。
米国特許出願公開第2007/068807(A1)号では、試料中の分析物の濃度を判定するための片持ち梁状の分析物センサが記載されている。このセンサは、センサの試料受け入れ端においてオーバーハングする基材壁を有する試料室を備える。
文献米国特許出願公開第2014/174947(A1)号は、試料受け入れ室を規定するように構成された相互に絶縁された第1の電極と第2の電極とを有する分析検査ストリップについて記載している。電気絶縁層が、それぞれの電極上に配置される。第1の電気的接触パッドおよび第2の電気的接触パッドは第1の電極に電気的に接続され、第3のパッドは第2の電極に電気的に接続される。検査ストリップの第1の側は、第1の電気絶縁層と第3のパッドとを有し、第2の側は、第2の電気絶縁層と、第1のパッドと、第2のパッドとを有する。第3のパッドは、第1の電気絶縁層が延びるよりも遠い試料受け入れ室から長手方向に延びる。さらに、体液試料中の分析物を判定するための方法および分析検査システムが記載されている。
EP1253204A2では、電極支持基材と、この電極支持基材上に位置決めされた電極と、電極支持基材に結合されたセンサ支持基材と、このセンサ支持基材上に位置決めされた導電路とを含むバイオセンサが開示されている。各路は、電極の1つと電気的に導通する。
米国特許出願公開第2013/026050(A1)号は、特定の基材として分析物を酸化して酵素の非活性還元型を生じさせる活性酸化還元酵素を含む乾燥試薬組成について記載している。さらに、ストリップ構造の1つの部分内の第1の電極と、ストリップ構造の第2の部分内の第2の電極と、ストリップを組み立てることによって形成される液体試料を受け入れるための試料セルとを備え、試料セル内に配置された液体試料が、第1の電極、および第2の電極、ならびに組み立て前の露出電極および電極に対する電気的接触を行うことを可能にする露出表面の上に置かれた乾燥試薬と接触する、検査ストリップが開示されている。
米国特許出願公開第2005/214171(A1)号では、液体試料を採取するためのデバイスが記載されている。このデバイスは、毛細管活性チャネルと、試料採取部位と、判定部位とを備える。毛細管活性チャネルは、試料採取部位から判定部位に試料を輸送するために構成される。毛細管活性チャネルは、キャリア、カバー、およびキャリアとカバーとの間に設置された中間層によって実質的に形成される。キャリアは、試料採取部位のエリア内でカバーを越えて突き出す。中間層は、キャリアならびにカバーが中間層を越えて突き出すように、エリア内で試料採取部位の判定部位の方向に後方へ変位される。デバイスは、試料を、試料採取部位のエリア内のキャリアの露出エリア上に上方から加えることを可能にし、試料を側方から加えることも可能にする。
米国特許出願公開第2005/279647(A1)号は、生物学的流体中の対象となる分析物の濃度を測定するための検査ストリップについて記載しており、この検査ストリップは、検査ストリップが挿入される検査計量器によって読み取り可能な情報を用いてコード化され得る。
在宅看護および/または自己検査の適用例のための既知の検査エレメントは、毛細管への試料の投与または適用のための前方投与位置または側方投与位置を持ち得る。上記で概説されたように、体液の試料は、指先を刺すことによって採取され得る。一般に、毛細管開口は、検査エレメントの前縁または側方縁に配列され得る。しかしながら、病院内などの専門的状況において使用するために、検査全体のかなりの部分は、試料管から採取された静脈血または動脈血からであり得、したがって、ピペット、ガラスキャピラリー、またはシリンジのような輸送デバイスが、試料の投与または適用に使用されなければならない。したがって、前縁または側方縁上の毛細管開口が好都合ではなく、それらの輸送デバイスを扱うのが困難な場合がある。
したがって、本発明の目的は、製造プロセス全体において必要とされる位置決めに依存したアライメントがないなどの簡単で費用対効果が大きいプロセスで製造可能な検査エレメントを提供することである。さらに、検査エレメントに対する試料投与は、在宅看護の適用例と専門家による診断の適用例の両方において、好都合で扱いが簡単なものとする。
この課題は、独立請求項の特徴を用いて、少なくとも1つの分析物を電気化学的に検出するための検査エレメント、この検査エレメントを生産するための方法、および試料の少なくとも1つの性質を判定するためのシステムによって解決される。分離された様式または任意の恣意的な組み合わせで実現され得る好ましい実施形態が、従属請求項に列挙されている。
本発明による検査エレメントの一実施形態の層機構を示す図である。 本発明による検査エレメントの分解組立図である。 図3Aは本発明によるシステムを示す図である。図3Bは検査エレメントの断面図である。 フェイルセーフ測定のインピーダンス測定のヒストグラムである。 充填プロセスをモニタするために使用されるヒストグラムである。 本発明による検査エレメントの第2の実施形態を示す図である。 本発明による検査エレメントの第2の実施形態を示す図である。 検査エレメントの第2の実施形態の分解組立図である。 異なる製造ステップにおける、第2の実施形態による検査エレメントの層を示す図である。 本発明による検査エレメントの第3の実施形態を示す図である。 本発明による検査エレメントの第3の実施形態を示す図である。 本発明による検査エレメントの第3の実施形態を示す図である。 検査エレメントの第3の実施形態の分解組立図である。 異なる製造ステップにおける、第3の実施形態による検査エレメントの層を示す図である。 本発明による検査エレメントの一実施形態の分解組立図である。 本発明による検査エレメントの一実施形態の分解組立図である。 図12の検査エレメントの実施形態の上面図である。 図12の検査エレメントの実施形態の底面図である。
以下で使用されるとき、「〜を有する(have)」、「〜を備える(comprise)」、もしくは「〜を含む(include)」という用語またはそれらの任意の恣意的な変形は、非排他的な形で使用される。したがって、これらの用語は、この文脈で説明される実体には、これらの用語によって導入される特徴の他に、さらなる特徴は存在しない状況と、1つまたは複数のさらなる特徴が存在する状況の両方を指し得る。一例として、「AがBを有する」、「AがBを備える」、および「AがBを含む」という表現は、Bの他に、Aには他の要素が存在しない状況(すなわち、Aが唯一かつ排他的にBからなる状況)と、Bの他に、エレメントC、エレメントCおよびD、さらなるエレメントなどの1つまたは複数のさらなる要素が実体A内に存在する状況の両方を指し得る。
さらに、以下で使用されるとき、「好ましくは」、「より好ましくは」、「特に」、「さらに特に」、「具体的には」、「より具体的」という用語、または類似の用語が、代替可能性を制限することなく、任意選択の特徴とともに使用される。したがって、これらの用語によって導入される特徴は任意選択の特徴であり、決して特許請求の範囲を制限することを意図したものではない。本発明は、当業者が認識するように、代替特徴を使用することによって実行され得る。同様に、「本発明の一実施形態では」または類似の表現によって導入される特徴は、本発明の代替実施形態に関するいかなる制限もなく、本発明の範囲に関するいかなる制限もなく、そのような形で導入された特徴を本発明の他の任意選択または非任意選択の特徴と組み合わせる可能性に関するいかなる制限のない、任意選択の特徴であることを意図したものである。
本発明の第1の態様では、体液中の少なくとも1つの分析物を電気化学的に検出するための検査エレメントが開示される。本明細書でさらに使用されるとき、「分析物」という用語は、体液中に存在する可能性があり、その濃度が使用者または患者にとって関心となり得る、恣意的なエレメント、構成要素、または化合物を指し得る。好ましくは、分析物は、少なくとも1つの代謝産物などの、患者の代謝に関与し得る恣意的な化学物質または化合物であってもよいし、これを含んでもよい。一例として、少なくとも1つの分析物は、グルコース、コレステロール、トリグリセリド、乳酸塩からなる群から選択され得る。しかしながら、追加または代替として、他のタイプの分析物が使用されてもよいし、かつ/または分析物の任意の組み合わせが判定されてもよい。一般に、恣意的なタイプの体液が使用されてよい。本発明において一般的に使用されるとき、「患者」という用語は、人間または動物はそれぞれ、健康な状態であることもあればまたは1つもしくは複数の疾患を患っていることもあることとは無関係に、人間または動物を指し得る。一例として、患者は、糖尿病を患っている人間または動物であってよい。しかしながら、追加または代替として、本発明は、他のタイプの使用者または患者に適用されてよい。
体液は、間質内などの患者の体組織内に存在する体液であってよい。したがって、一例として、体液は、血液および間質液からなる群から選択され得る。しかしながら、追加または代替として、1つまたは複数の他のタイプの体液が使用され得る。体液は、一般に、体組織内に含まれ得る。
本明細書で使用されるとき、「検査エレメント」という用語は、好ましくは、上記で列挙された従来技術に開示されている検査化学物質のうちの1つまたは複数などの検査化学物質などの分析物が体液中に存在するとき、少なくとも1つの検出可能な性質を変更する少なくとも1つの構成要素を含むことによって、体液中の分析物を検出することが可能な恣意的なデバイスを指す。「検査化学物質」という用語は、少なくとも1つの分析物の存在下で少なくとも1つの検出可能な性質を変更するように適合された恣意的な材料または材料の組成物を指す。一般に、この性質は、色の変化および/または軽減する(remissive)性質の変化などの、電気化学的に検出可能な性質および/または光学的に検出可能な性質から選択され得る。潜在的な化学物質については、上述の従来技術を参照されたい。具体的には、少なくとも1つの検査化学物質は、検査エレメントに加えられた体液の試料中に分析物が存在する場合のみ性質を変更するが、分析物が存在しない場合は変更が発生しない、選択性の高い検査化学物質であってよい。より好ましくは、少なくとも1つの性質の程度または変更は、分析物の定量的検出を可能にするために、体液中の分析物の濃度に依存する。一例として、検査化学物質は、グルコースオキシダーゼおよび/またはグルコース脱水素酵素などの少なくとも1つの酵素を含み得る。追加または代替として、検査化学物質は、1つもしくは複数の補酵素および/または1つもしくは複数のメディエータを含み得る。さらに、代替または追加として、検査化学物質は、好ましくは1つまたは複数の酵素との相互作用において、検出されるべき少なくとも1つの分析物の存在下で色を変更し得る1つまたは複数の染料を含み得る。さらなる潜在的な実施形態については、上述の従来技術文献を参照されたい。本明細書で使用されるとき、「電気化学的に検出」という用語は、電気化学的検出反応などの、分析物の電気化学的に検出可能な性質の検出を指す。したがって、たとえば、電気化学的検出反応は、作用電極の静電位などの1つまたは複数の電極電位を、対極または参照電極などの1つまたは複数のさらなる電極の静電位と比較することによって、検出され得る。検出は、分析物固有であってよい。検出は、定性的および/または定量的な検出であってよい。検査エレメントは、ストリップ形状の検査エレメントであってよい。本明細書で使用されるとき、「ストリップ形状の」という用語は、細長い形状と厚さとを有するエレメントを指し、側方寸法におけるこのエレメントの延長は、少なくとも2分の1だけ、好ましくは少なくとも5分の1だけ、より好ましくは少なくとも10分の1だけ、および最も好ましくは少なくとも20分の1、さらに少なくとも30分の1だけなど、エレメントの厚さを越える。検査エレメントは、検査ストリップであってよい。
検査エレメントは、少なくとも1つの第1の電極と、少なくとも1つの第2の電極とを備える。第1の電極は作用電極として設計され、第2の電極は対極として設計される。本明細書で使用されるとき、「電極」という用語は、直接的にまたは少なくとも1つの半透膜もしくは半透過層を介してのどちらかで体液と接触するように適合された検査エレメントの実体を指す。各電極は、電気化学反応が電極で発生し得るように実施され得る。したがって、電極は、酸化反応および/または還元反応が電極で発生し得るように実施され得る。本明細書で使用されるとき、「作用電極」という用語は、体液中の少なくとも1つの分析物を検出するための少なくとも1つの電気化学的検出反応を実行するために適合されている電極を指す。したがって、作用電極は、1つの検査化学物質などの少なくとも1つの試薬を備え得る。本明細書で使用されるとき、「対極」という用語は、作用電極における検出反応によって必要とされる電流の流れバランスをとるために適合された少なくとも1つの電気化学的逆反応を実行するために適合された電極を指す。検査エレメントは、少なくとも1つの参照電極、たとえば複合対極/参照電極システムをさらに備え得る。本明細書で使用されるとき、作用電極という用語が、体液中の少なくとも1つの分析物を検出するための少なくとも1つの電気化学的検出反応を実行するために適合されている電極を指す。
第1の電極と第2の電極は、同じ寸法を持ち得る。「寸法」という用語は、第1の電極および第2の電極の幅、長さ、表面積、形状のうちの1つまたは複数を指す。特に、第1の電極および第2の電極は、入口、切欠きなどの構造を持たない形状などの、構造化されていない電極形状を有するように設計され得る。電極の形状は、切断プロセスなどの製造プロセスによって判定され得る。したがって、形状は、本質的に方形であってよく、「本質的に方形」という用語は、方形形状からの製造偏差の公差以内が可能であることを指す。
第1の電極および第2の電極は、非腐食性で非保護性の材料から作製され得る。可能な電極材料に関して、上記で引用された従来技術文献を参照されたい。
第1の電極は、少なくとも1つの電極導電層と、第1の電極導電層と接触する少なくとも1つの試薬コーティングとを備え得る。「電極導電層」という用語は、導電性の性質を有する層を指す。「導電性」という用語は、一般的には少なくとも10S/m、好ましくは少なくとも10S/m、より好ましくは少なくとも10S/mのうちのS/mすなわち1/Ωm単位で得られる、電気伝導度を指す。第1の電極導電層は、金属層、特にパラジウム、銀、または金からなる群から選択された貴金属層と、導電性炭素層、特に炭素ペースト層のうちの少なくとも1つを含み得る。しかしながら、さらに、または代替として、他のタイプの金属が使用されてもよい。本明細書で使用されるとき、「ペースト」という用語は、1つまたは複数の導電性成分および/または粉末などの1つまたは複数の微粒子成分、ならびに1つまたは複数の有機バインダ材料などの1つまたは複数のバインダ材料を含む非晶質物質を指す。追加または代替として、第1の電極導電層は、導電性炭素ペーストと組み合わされた、スパッタリングされたアルミニウム層などの、アルミニウム層を含み得る。
第1の電極導電層は、第1の電極キャリア層、好ましくは第1の電極キャリア箔の上に配置され得る。一実施形態では、第1の電極キャリア層は、好ましくは均質的に、導電性炭素ペーストを用いてコーティングされ得る。代替として、上記で概説されたように、第1の電極キャリア層は、たとえば金またはパラジウム上の金などを用いて、コーティングされ得る。検査エレメントは、連続テープ製造プロセスにおいて生産され得る。したがって、コーティングされた層は、製造プロセスにおけるリール上の連続テープの多層巻き取りが可能であるように、可能な限り薄くコーティングされ得る。第1の電極は、多層機構を持ち得る。本明細書で使用されるとき、「電極キャリア層」という用語は、第1の電極のさらなる層またはエレメントが適用可能な第1の電極のエレメントを指す。一般に、電極キャリア層は、ストリップ形状などの恣意的な形状を持ち得る。第1の電極キャリア層は、プラスチック材料および/またはラミネート材料および/または紙材料および/またはセラミック材料などの可撓性基材を備え得る。電極キャリア層は、箔、特にポリマー箔を含み得る。第1の電極導電層は、第1の電子キャリア層の第1の長手方向縁から第1の電極キャリア層の第2の長手方向縁に延び得る。第1の電極導電層は、第1の電極キャリア層を完全に被覆し得る。したがって、第1の電極導電層の幅は第1の電極キャリア層の幅に対応し、第1の電極キャリア層および第1の電極導電層の「幅」という用語は、細長い検査エレメント方向に垂直な最大延長を指す。しかしながら、以下で概説されるように、特に、検査エレメントのハンドルが形成され得るように第1の電極導電層のハンドル長が第1の電極キャリア層の長さよりも短くてよいように、第1の電極導電層の長さが第1の電極キャリア層の長さと異なり得る実施形態が好ましい。
試薬コーティングは、第1の電極導電層上にコーティングされた少なくとも1つの試薬ストライプを含み得る。一実施形態では、試薬ストライプは、第1の電極キャリア層上にコーティングされ得る。試薬ストライプ材料は、分析物との電気的に検出可能な電気化学的検出反応を実行するために、少なくとも1つの検出器物質を含み得る。この少なくとも1つの検出器物質は、グルコースオキシダーゼ(GOD)および/またはグルコース脱水素酵素(GDH)などの1つまたは複数の酵素、好ましくは単独でおよび/または検出器物質の他の構成要素と組み合わせて、好ましくは、検出されるべき少なくとも1つの分析物との酸化および/または還元反応を実行するように適合される酵素を含み得る。試薬ストライプ材料は、1つもしくは複数の補酵素などの1つもしくは複数の補助構成要素をさらに含み得、および/または検出反応の1つの構成要素から別の構成要素への改善された電荷移動に適合され得る1つもしくは複数のメディエータを含み得る。試薬ストライプは、第1の電極導電層上に均質的にコーティングされ得る。コーティングは、少なくとも1つのコーティングデバイス内でダイコーティングプロセスにおいて実行され得、それに続いて、少なくとも1つの乾燥器を通過することによって乾燥プロセスが行われ得る。
第2の電極は、少なくとも1つの第2の電極導電層を備え得る。第2の電極導電層は、金属層、好ましくはパラジウム、銀、または金からなる群から選択された金属層と、導電性炭素層、特に炭素ペースト層のうちの少なくとも1つを含み得る。第2の電極は、Ag/AgCl、特にAg/AgClペーストをさらに備え得る。Ag/AgClペーストは、Ag/AgClペーストでコーティングされたエリアが第1の電極導電層の試薬コーティングに面し得るように、第2の電極導電層上にコーティングされ得る。第2の電極導電層は、第2の電極キャリア層、好ましくは第2の電極キャリア箔上に配置され得る。第2の電極キャリア箔は、検査エレメントのカバー箔として設計され得る。一実施形態では、第2の電極キャリア層は銀層でコーティングされてよく、たとえば、第2の電極キャリア層は銀層でスパッタリングされ得る。第2の電極導電層は、第2の電極キャリア層の第1の長手方向縁から第2の電極キャリア層の第2の長手方向縁に延び得る。第2の電極導電層は、第2の電極キャリア層を完全に被覆し得る。したがって、第2の電極導電層の幅は第2の電極キャリア層の幅に対応し、第2の電極キャリア層および第2の電極導電層の「幅」という用語は、細長い検査エレメント方向に垂直な最大延長を指す。
検査エレメントは、体液の試料を受け入れることが可能な少なくとも1つの毛細管を備える。本明細書で使用されるとき、「毛細管」という用語は、体液の試料を受け入れるかつ/または毛細管力によって体液の試料を輸送するように適合されたエレメントを指す。毛細管エレメントは、体液の試料を受け入れるように構成された少なくとも1つの体積、たとえば方形断面および/または丸い断面および/または多角形断面などの恣意的な断面を有する1つもしくは複数の毛細管蓋および/または1つもしくは複数の毛細管スロットおよび/または1つもしくは複数の毛細管チューブを備え得る。
第1の電極および第2の電極は、毛細管の両側に配列される。第1の電極および第2の電極は、第1の電極の表面が第2の電極の表面に面するように、対向する電極として配列される。第1の電極および第2の電極は、毛細管充填中に第1の電極および第2の電極が同時に、等しい速度で濡らされるように配列される。毛細管の充填された体積の増分dVあたりの第1の電極の濡らされた表面積dA1の増分は常に、第2の電極の濡らされた表面積dA2の増分に等しくてよい。したがって、本明細書で使用されるとき、「等しい速度での濡れ」という用語は、この文脈では、一般に、dA1/dV=dA2/dV、すなわち、少なくとも平衡状態に到達するのに必要な時間の後、濡らされた表面積と充填された体積の比は両方の電極に対して等しいことを指す。しかしながら、濡れの時間依存性は、必ずしも等しくなく、すなわち、dA1/dt=dA2/dtという式は、常に真であり得るが、あらゆる時点で真とは限らないこともある。第1の電極および第2の電極は、並列に、特に少なくとも毛細管の長さによって画定された方向において互いと平行な表面として、位置合わせされ得る。さらに、上記で概説されたように、第1の電極および第2の電極は、同じ寸法を有してよく、構造化されていない形状を有してよい。第1の電極は、毛細管の全長にわたって延び得る。第2の電極も、毛細管の全長にわたって延び得る。本明細書で使用されるとき、「毛細管の長さ」という用語は、検査エレメント内の1つの次元における毛細管の最大延長を指す。一実施形態では、毛細管は、この場合、毛細管の長さが、細長い検査エレメント方向に垂直な毛細管の最大延長を指すように、細長い検査エレメント方向に垂直に延び得る。代替実施形態では、毛細管は、この場合、毛細管の長さが、細長い検査エレメント方向に沿った毛細管の最大延長を指すように、細長い検査エレメント方向に沿って延び得る。
第1の電極および第2の電極は、毛細管充填中に第1の電極および第2の電極が同時に濡らされるように配列される。毛細管の充填された体積の増分dVあたりの第1の電極の濡らされた表面積dA1の増分は常に、第2の電極の濡らされた表面積dA2の増分に等しくてよい。本明細書で使用されるとき、「毛細管充填」という用語は、体液の試料を受け入れるプロセスを指す。
第1の電極および第2の電極ならびに第1の電極と第2の電極との間の毛細管は、電気化学セルを形成し、検査エレメントは、電気化学セルの充填レベルとは無関係に少なくとも1つの分析物を検出するように構成される。電気化学セルは、毛細管の全長にわたって延び得る。したがって、第1の電極および第2の電極は、毛細管の全長にわたって延び得る。
体液の試料は、側方投与位置、上部投与位置、前面投与位置の1つまたは複数に適用可能であり得る。本明細書で使用されるとき、「側方投与位置」という用語は、体液の試料が適用可能な検査エレメントの細長い縁上の位置を指し、たとえば、検査エレメントは、検査エレメントの縁において少なくとも2つの対向する開口を備え得る。側方投与位置は、指刺しからの毛細管血にとって理想的な適用位置であり得る。本明細書で使用されるとき、「上部投与位置」という用語は、体液の試料が上方から検査エレメントの層機構を通って毛細管内へと適用可能な位置を指す。検査エレメントは、上部投与位置と、さらに、カバー箔を通って毛細管へと延びる貫通孔とを備え得る。本明細書で使用されるとき、「カバー箔」という用語は、検査エレメントの層機構、たとえば上部箔を限定する検査エレメントのエレメントを指す。カバー箔は、第1の電極キャリア層または第2の電極キャリア層として構成され得る。貫通孔は、貫通孔が少なくとも1つの毛細管壁の1つの縁において毛細管に接触し得るように位置決めされ得る。上部投与位置は、輸送デバイス、たとえばピペットを有する試料を投与するための理想的な適用位置であり得る。さらに、検査エレメントが少なくとも1つの上部投与位置を備える場合、たとえば通気エレメント、たとえば小さな通気孔開口または通気膜を介して、毛細管スペースの適切な通気が可能であるならば、すべての側部で毛細管を閉じることが可能であり得る。本明細書で使用されるとき、「前面投与位置」という用語は、検査エレメントの前面におけるある位置を指し、「前面」という用語は、検査エレメントの幅の前面表面エリアを指す。たとえば、前面投与位置は、前面における開いた側部であってよい。側方投与位置、上部投与位置、および前面投与位置は、試料がさらなる測定デバイスに輸送されないように、さらなる測定デバイスたとえば計量器に挿入された検査エレメントの領域に対してある距離のところに位置決めされ得る。これは、衛生的局面ならびに洗浄および消毒要件の下で有利である。
検査エレメントは、長手方向軸に沿って延びる細長い形状を有してよく、毛細管は、少なくとも部分的に検査エレメントの長手方向軸に沿って延びる。「少なくとも部分的に長手方向軸に沿って延びる」という用語は、毛細管が完全に長手方向軸に沿って延び得る実施形態および/または毛細管の一部が長手方向軸に沿って延びないことがある実施形態を指す。特に、この実施形態は、毛細管内の試料が乾燥しないので、1分よりも著しく長い検査時間、たとえば5分を超える検査時間が必要とされる場合に、使用され得る。さらに、この実施形態は、検査パラメータが、周囲温度を上回る温度まで加熱されることが必要であり得る場合、試料が、さらなるデバイス、たとえば加熱デバイス、好ましくは計量器内のサーモスタット制御式加熱デバイスに輸送されなければならない場合、使用され得る。検査エレメントは、さらなるデバイスに挿入可能な領域を備え得る。毛細管は、挿入可能領域の方向における毛細管の一端での通気孔開口などの、通気孔開口を備え得る。この実施形態では、第1の電極は、疎水性表面を作製し得る挿入可能領域の方向における第2の試薬コーティングを備え得る。この疎水性表面は、体液の試料を通気孔まで通過させること、したがって、さらなるデバイスを汚すことを妨げ得る。信頼性が高く迅速な試料輸送を保証するために、一般に、毛細管壁は親水性であってよい。したがって、毛細管壁の表面、特に、毛細管の両側に配列された第1の電極および第2の電極の表面は、少なくとも1つの洗浄剤および/または少なくとも1つの界面活性剤で処理され得る。
検査エレメントは、長手方向軸に沿って延びる細長い形状を有してよく、毛細管は、少なくとも部分的に長手方向軸に垂直に延びる。「少なくとも部分的に長手方向軸に垂直に延びる」という用語は、毛細管が完全に長手方向軸に垂直に延び得る実施形態および/または毛細管の一部が長手方向軸に垂直に延びないことがある実施形態を指す。毛細管は、検査エレメントの第1の長手方向縁における第1の開口から、検査エレメントの第2の長手方向縁における第2の開口まで延び得る。毛細管は、検査エレメントの前面に開いた側部を持ち得る。検査エレメントは、検査エレメントの前面に設置された前面投与位置を持ち得る。毛細管は、通気孔を備え得る。
検査エレメントは、第1の開口または第2の開口の一方または両方に設置された側方投与位置を備え得る。一実施形態では、毛細管は、3つの側面で開いている。毛細管は、体液の試料を受け入れるための3つの開口を備えてよく、たとえば、毛細管は、検査エレメント両方の縁の毛細管の対向する開口などの少なくとも2つの側方投与位置および上部開口または前方開口などの第3の投与位置から、試料を受け入れることができる。検査エレメントが側方投与位置と、したがって第1の開口と第2の開口とを備える場合、これらの開口のうちの一方は、試料投与のために使用されてよく、他方の開口は、通気孔開口の機能を有する。この実施形態は、別個の通気孔開口は必要でない。
毛細管の外側だが体液の試料を受け入れるための開口の隣に設置された検査エレメントの少なくとも1つの壁は、少なくとも1つの疎水性コーティングによって少なくとも部分的にコーティングされ得る。疎水性コーティングは、毛細管の外側の体液の試料の広がりを回避し得、したがって、毛細管の充填を支持し得る。たとえば、疎水性コーティングは、第2の電極キャリア層の上、たとえば上部投与位置に、および/または第1の電極キャリア層の前に、適用されてよい。
検査エレメントは、ストリップハンドルを備え得る。本明細書で使用されるとき、「ストリップハンドル」という用語は、検査エレメントを扱うときなど、たとえば検査エレメントを保存用ガラス瓶から取り出すとき、検査エレメントをさらなるデバイスに挿入するとき、または検査エレメントをさらなるデバイスから引き抜くとき、体液の試料と接触するのを回避するように構成された検査エレメントのエレメントを指す。検査エレメントは、少なくとも1つのキャリアエレメントの上に配置された層機構を備え得、このキャリアエレメントは、検査エレメントの長手方向に、層機構から突き出し、それによって、ストリップハンドルを形成する。
検査エレメントは、少なくとも1つのキャリアエレメントを備え得る。本明細書で使用されるとき、「キャリアエレメント」という用語は、1つまたは複数の構成要素を備える恣意的なエレメントを指す。キャリアエレメントは、少なくとも1つの検査フィールドなどの、検査エレメントの他の構成要素を運搬するように適合され得る。したがって、キャリアエレメントは、ラミネート機構などの、多層機構の単一層機構を備え得る。キャリアエレメントは、プラスチック材料および/または紙材料および/またはボール紙材料および/またはセラミック材料などの1つまたは複数の材料を含み得る。最も好ましくは、キャリアエレメントは、可撓性基材、たとえばポリカーボネート、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンからなる群から選択される1つまたは複数のプラスチック材料を備え得る。しかしながら、さらに、または代替として、他のプラスチック材料も適用可能である。追加または代替として、キャリアエレメントは、アルミニウムなどの1つまたは複数の金属材料を含み得る。さらに、ラミネート材料などの材料の組み合わせが可能であり、この組み合わせは、層機構内などの、プラスチック材料と金属材料の組み合わせなどの、2つ以上の異なるタイプの材料を含み得る。一般に、キャリアエレメントは、ストリップ形状などの恣意的な形状を有してよい。少なくとも1つのキャリア箔は、ポリマー箔であってよい。少なくとも1つのキャリア箔は、検査エレメントの安定性をもたらすように構成され得る。
検査エレメントは、第1の電極および第2の電極を、さらなるデバイス、特に計量器と接触させるように構成された第1の電極接触域と第2の電極接触域とを備え得る。一実施形態では、第1の電極接触域および第2の電極接触域は、検査エレメントの同じ側から電気的に接触されるように構成され得る。第1の電極接触域および第2の電極接触域は、検査エレメントの層機構の異なる層内に配列され得、第1の電極接触域および第2の電極接触域の一方は、第1の電極接触域および第2の電極接触域の他方の電極接触域の上に突き出し得る。第1の電極接触域および第2の電極接触域は、層機構の階段構成の異なる段を形成し得る。たとえば、第1の電極接触域および第2の電極接触域は、検査エレメントの一端における2つの方形域であってよい。第1の電極接触域および第2の電極接触域は各々、さらなるデバイスの少なくとも1つのコネクタ、たとえば計量器コネクタピンによって当たられ得る。さらなるデバイスは、2対のコネクタ、すなわち、第1の電極および第2の電極の各々に対して1対を持ち得る。各コネクタ対の1つのコネクタは、検査エレメントを通る電流の流れを支持するように構成され得る。他のコネクタは、電圧を検出するために使用され得る。4ワイヤ技法(4−wire−technique)とも呼ばれるそのような構成によって、さらなるデバイスの電子コントローラが、第1の電極および第2の電極接触域とコネクタとの接続スポットにおいて寄生輸送抵抗によって誘発される電圧低下を補償することが可能になり得る。しかしながら、以下で詳細に概説されるように、第1の電極および第2の電極は対向する電極として構成され得るので、検査エレメントの同じ側からの電気接触を可能にするために、第1の電極または第2の電極は、少なくとも1つの導電性ターンオーバエレメントによって電気的に接触され得る。
一実施形態では、第1の電極接触域および第2の電極接触域は、検査エレメントの両側から電気的に接触されるように構成され得る。第1の電極は、検査エレメント層機構から突き出す第1の電極接触域を通って接触され得る。カバー箔およびスペーサ箔を通るパンチ孔は、第2の電極接触域、特にコンタクトホールとして構成され得る。したがって、上記で概説されたように、さらなる導電性ターンオーバエレメントが、同じ側の接点に関して必要とされ得ない。第1の電極接触域および第2の電極接触域は、さらなるデバイスの少なくとも1つのコネクタ、たとえば計量器コネクタピンによって当たられ得る。好ましくは、さらなるデバイスは、2対のコネクタ、すなわち、第1の電極および第2の電極の各々に対して1対を持ち得る。1対のコネクタは、検査エレメントの一方の側からの第1の電極または第2の電極の1つと接触し得るが、他の対は、検査エレメントの対向する側からの第1の電極または第2の電極の他方の電極と接触し得る。
第1の電極または第2の電極の一方または両方は、少なくとも1つの導電性ターンオーバエレメントによって電気的に接触され得、第1の電極または第2の電極はそれぞれ、第1の方向を向くように方向付けられてよく、導電性ターンオーバエレメントは第2の方向から接触可能であってよく、第2の方向は、第1の方向の対向する方向である。導電性ターンオーバエレメントは、第1のセクションと第2のセクションとを有する導電性層または導電性箔のうちの少なくとも1つを備え得、それぞれ、第1のセクションは、第1の電極または第2の電極と電気的に接触し、第2のセクションは電気的に接触可能である。たとえば、導電性ターンオーバエレメントは、導電性接着層として構成され得る。導電性ターンオーバエレメントは、それぞれ第1の電極または第2の電極を備える少なくとも1つの層によって部分的に被覆され得、第2のセクションは、被覆されていない領域内に設置され得る。本明細書で使用されるとき、「部分的に被覆された」という用語は、導電性ターンオーバエレメントの一部は、第1の電極または第2の電極を備える少なくとも1つの層によって被覆される場合があり、導電性ターンオーバエレメントの一部は被覆されない場合があることを指す。導電性ターンオーバエレメントは、それぞれ第1の電極または第2の電極まで積層され得る。
検査エレメントは層機構を備え得、第1の電極は、少なくとも1つの第1の電極キャリア層上に配置された少なくとも1つの第1の電極導電層を備え得、第2の電極は、少なくとも1つの第2の電極キャリア層上に配置された少なくとも1つの第2の電極導電層を備え得る。層機構は、第1の電極導電層が第2の電極導電層に面し、その間に毛細管を有するように配列され得る。少なくとも1つのスペーサ層が、第1の電極導電層と第2の電極導電層との間に配置され得る。さらに、層機構は、少なくとも1つの接着層を備え得る。電気化学セルの高さは、第1の電極と第2の電極との間のスペーサ層および接着層の厚さによって規定され得る。少なくとも1つの接着層がキャリアエレメントと第1の電極キャリア層との間に、および/または試薬コーティングとスペーサ層との間に配列され得る実施形態が実行可能である。たとえば、少なくとも1つの接着層がキャリアエレメントと第1の電極キャリア層との間に配列され得る場合、少なくとも1つの接着層は、キャリアエレメントと第1の電極との間の間隙が形成され得るように、電気化学セルの位置によって画定された領域が接着層によって被覆されないように位置決めされ得る。したがって、使用者が不注意で検査エレメントを曲げた場合、第1の電極表面と第2の電極表面との距離は、影響されないままであり得る。さらに、少なくとも1つの接着層は、カバー箔と第2の電極導電層および/または第2の電極導電層とスペーサ層との間に配列され得る導電性接着層、たとえば銀系接着剤であり得る。しかしながら、他の構成の接着層も実現可能であり得る。
検査エレメントは、層機構を備え得る。作用電極は、少なくとも1つの第1の電極導電層を備え得る。第1の電極導電層は、カーボンインクコーティングを含み得る。第1の電極導電層は、少なくとも1つの第1の電極キャリア層上に配置され得る。第1の電極キャリア層は箔、たとえば上部箔であってよい。作用電極は、第1の電極導電層と接触する少なくとも1つの試薬コーティング、たとえば検出試薬コーティングを備え得る。試薬コーティングは、第1の電極導電層を少なくとも部分的に被覆し得る。対極は、少なくとも1つの第2の電極導電層を備え得る。第2の電極導電層は、カーボンインクコーティングを含み得る。第2の電極導電層は、少なくとも1つの第2の電極キャリア層上に配置され得る。第2の電極キャリア層は箔、たとえば下部箔であってよい。対極は、第2の電極導電層と接触する少なくとも1つの試薬コーティングを備え得る。試薬コーティングは、酸化還元化学物質を含んでよい。試薬コーティングは、Ag/AgClインクを含み得る。試薬コーティングは、第2の電極導電層を少なくとも部分的に被覆し得る。作用電極および対極の試薬コーティングは、それぞれの電極導電層の等しいエリアを被覆し得る。少なくとも1つのスペーサ層が、第1の電極導電層と第2の電極導電層との間に配置され得る。接着層は、スペーサ層の一方または両方の側に適用され得る。したがって、第1の電極導電層および第2の電極導電層は、スペーサ層によって層機構内で固定され得る。第1の電極および第2の電極ならびに第1の電極と第2の電極との間の毛細管は、電気化学セルを形成する。電気化学セルは、毛細管の全長にわたって延び得る。第1の電極および第2の電極は、毛細管の全長にわたって延び得る。スペーサ層は、検査エレメントの全長にわたって延びないように配列され得る。たとえば、スペーサ層は、毛細管を一部被覆し得る。毛細管は、3つの側面で開いている。体液の試料は、側方投与位置および前面投与位置に適用可能であり得る。
さらに、検査エレメントは、作用電極および対極をさらなるデバイスと接触させるように構成された第1の電極接触域と第2の電極接触域とを備え得る。第1の電極接触域および/または第2の電極接触域ならびに側方投与位置および前面投与位置は、検査エレメントの両端に配列され得る。第1の電極接触域および第2の電極接触域は、検査エレメントの層機構の異なる層内に配列され得る。第1の電極接触域および第2の電極接触域は、たとえば検査エレメントの上側および下側に、検査エレメントの両側から電気的に接触されるように構成され得る。第1の電極導電層および第1の電極キャリア層は、第2の電極導電層および第2の電極キャリア層の上方で、検査エレメントの接触側でオーバーハングを形成し得る。したがって、第1の電極導電層の一部が露出され得、作用電極をさらなるデバイスと接触させることを可能にし得る。上記で説明されたように、スペーサ層は、検査エレメントの全長にわたって延びないように配列され得る。スペーサ層は、少なくとも1つの孔および/または少なくとも1つの凹部を備えてよく、この孔および/または凹部は、恣意的な形、たとえば円形または方形を持ってよい。スペーサ層は、一部分または複数の部分に形成されてよい。第2の電極接触域は、以下の形で形成され得る。すなわち、第1の電極導電層および第1の電極キャリア層は、少なくとも1つの孔および/または少なくとも1つの凹部を備えてよく、この孔および/または凹部は、恣意的な形、たとえば円形または方形を持ってよい。たとえば、第1の電極導電層および第1の電極キャリア層内の少なくとも1つの凹部は、切断および/またはパンチングによって形成され得る。スペーサ層は、検査エレメントの層機構内で、スペーサ層が第1の電極導電層および第1の電極キャリア層の少なくとも1つの孔および/または少なくとも1つの凹部を被覆しないことがあるように、配列され得る。たとえば、スペーサ層内の少なくとも1つの凹部は、切断および/またはパンチングによって形成され得る。したがって、第2の電極導電層の一部が露出され得、対極をさらなるデバイスと接触させることを可能にし得る。
本発明のさらなる一態様では、上記の実施形態のうちの1つまたは複数に開示されているまたは以下でさらに詳細に開示される、検査エレメントを生産するための方法が開示される。この方法は、層機構を形成する少なくとも1つのステップを含む。第1の電極、第2の電極、および毛細管は、第1の電極および第2の電極が毛細管の両側に配列されるように形成される。可能な実施形態の説明および検査エレメントの定義については、本発明による上述の検査エレメントを参照可能である。
方法は、以下でさらに詳細に開示されている方法ステップを含み得る。この方法ステップは、一例として、所与の順序で実行され得る。しかしながら、異なる順序も実行可能である。さらに、方法ステップの1つもしくは複数、またはすべてすら、並列に、または適時に重複するように、実行され得る。さらに、方法ステップの1つもしくは複数、またはすべてすら、1回、または繰り返し実行され得る。
特定の一実施形態では、検査エレメントは、検査ストリップ、たとえばストリップ形状を有する検査エレメント、特に方形ベースエリアであってよい。
検査エレメントは、連続プロセスにおいて生産され得る。本明細書で使用されるとき、「連続プロセス」という用語は、バッチツーバッチプロセスとは対照的に、生産が連続して、支持テープたとえばキャリアテープの中断なしに続行する恣意的なプロセスを指す。連続プロセスは、リールツーリールプロセスであってよい。たとえば、支持テープは、開始ローラから提供されてよく、その上にさらなるテープを積層した後、さらなるローラ上に巻き取られ得る。
層機構を形成するステップは、少なくとも1つの積層ステップを含んでよく、この積層ステップでは、少なくとも2つの層が積層プロセスによって結合される。積層ステップは、少なくとも2つのテープの積層を含み得る。層機構は、キャリアエレメント、第1の電極、第2の電極、スペーサ層、少なくとも1つの接着層のうちの1つまたは複数などの、検査エレメントの上記で説明されたエレメントを含み得る。
方法は、層機構を検査ストリップに切断することをさらに含み得る。層機構はテープ形の層機構であってよく、テープ形の層機構の幅は、検査ストリップの長さを規定する。検査ストリップの長さは、細長い方向における検査ストリップの最大延長として理解され得る。積層されたテープの幅は、テープ伸張方向に垂直な次元における最大延長として理解され得、テープ伸張方向では、テープの延長は、好ましくは少なくとも3分の1、少なくとも10分の1、または少なくとも100分の1すら、テープ伸張方向に垂直な延長を越える。「切断」という用語は、別個の検査ストリップが個別に使用され得るように、積層されたテープを別個の検査ストリップに分割することとして理解され得る。層機構、たとえば積層されたテープは、いくつかの検査ストリップ、好ましくは10以上、より好ましくは20以上、および最も好ましくは50以上の検査ストリップを1つのテープから切断することを可能にする長さを有してよい。切断は、切断デバイスによって実行され得る。無端の非構造化テープから作製されるそのようなストリップ設計は、切断距離および積層テープ幅を変更することによってストリップの長さおよび幅が容易に適応可能であるので、有利なことがある。
毛細管の形成は、少なくとも1つのスペーサから毛細管を切り取ることを含み得る。切断は、キスカットプロセスを含み得る。キスカットプロセスでは、切断輪郭ホイールが使用され得る。スペーサ、特に検査エレメントのスペーサ層を切断した後で形成するスペーサテープは、両側において、接着材および剥離ライナの一方または両方を用いて被覆され得る。スペーサは、2つの反対に回転するホイールの間の間隙を通過し得、1つのホイールは、輪郭が描かれた毛細管形状がスペーサへと切断され得るような切断輪郭ホイールである。ストリップ幅は、2つの切断毛細管構造の間の距離によって規定され得る。
作用電極は少なくとも1つの試薬を備え得、方法は、少なくとも1つのキャリア層の上の試薬ストライプをコーティングすることを含み得る。コーティングは、ダイコーティングプロセスを含み得る。ダイコーティングは、試薬ストライプを、コーティングデバイスに続いて乾燥器に通すことをさらに含み得る。
支持テープ、たとえばキャリア層は、特にポリマー箔として、設けられ得る。キャリア層の上に、第1の電極キャリア層が積層される。第1の電極キャリア層は、導電層でコーティングされ得る。第1の電極キャリア層は、コーティングされた電極キャリア層および支持テープを積層するとき、ストリップハンドルが形成され得るように、支持テープの幅よりも狭い幅を持ち得る。スペーサ層は、コーティングされた第1の電極キャリア層上に積層され得る。スペーサ層は、コーティングされた第1の電極キャリア層よりも狭い幅を持ち得る。スペーサ層は、コーティングされた第1の電極キャリア層の両縁で、一部がスペーサ層から被覆されず、電極接触域を形成するように、コーティングされた第1の電極キャリア層上に積層され得る。スペーサ層は、導電性材料でコーティングされてよく、好ましくは、薄い銀層でスパッタリングされ得る。第1の電極接触域および第2の電極接触域が被覆されないことがあるように、スペーサ層の上に、導電性接着層が積層され得る。導電性接着層の上に、第2の電極キャリア層は積層されてよく、薄い銀層でコーティングされてよく、Ag/AgClペーストのストライプによってコーティングされてよい。ストライプは、第1の電極試薬層に面するように位置決めされ得る。最後に、層機構は、毛細管が3つの側面で開いているように切断され得る。
さらに、方法は、孔、たとえば上部投与位置のための孔、コンタクトホール、通気孔開口を検査エレメント内に作製することを含み得る。一般に、孔は、恣意的な形状、たとえば方形形状または丸い形状を持ってよい。
さらなる一態様では、試料の少なくとも1つの性質を判定するためのシステムが開示される。このシステムは、上記の実施形態のうちの1つまたは複数に開示されているまたは以下でさらに詳細に開示される、少なくとも1つの検査エレメントを備える。システムは、検査エレメントを使用して少なくとも1つの電気測定を実行するために適合された少なくとも1つの測定デバイスをさらに備える。可能な実施形態の説明および検査エレメントの定義については、本発明による上述の検査エレメントを参照可能である。
本明細書で使用されるとき、「少なくとも1つの性質を判定する」という用語は、体液中の少なくとも1つの分析物を検出することを指す。しかしながら、他の性質が検出され得る実施形態も実行可能である。本明細書で使用されるとき、「測定デバイス」という用語は、検査エレメントとは独立して扱われ得る恣意的なデバイス、好ましくは電子デバイスを指す。測定デバイスは、第1の電極および第2の電極の一方によって生成された少なくとも1つの信号を検出し、第1の電極および第2の電極の他方の電極に電圧を印加するために検査エレメントと相互作用するように適合され得る。測定デバイスはさらに、この検出から、体液中の分析物の存在および/または濃度に関する情報の少なくとも1つの項目を得るように適合され得る。したがって、測定デバイスは、少なくとも1つの分析物の少なくとも1つの情報および/または濃度を少なくとも1つの信号から得るために、第1の電極および第2の電極と相互作用する少なくとも1つの電子評価デバイスを備え得る。したがって、測定デバイスは、マイクロコントローラなどの少なくとも1つのデータ処理デバイスを備える少なくとも1つの評価ユニットを備え得る。
検査エレメントは、測定デバイスの検査エレメント容器に挿入され得る。本明細書で使用されるとき、検査エレメント容器は、少なくとも1つの検査エレメントを受け入れるように適合された機械的インタフェースであってよい。最も好ましくは、検査エレメント容器は、一度に1つの検査エレメントを正確に受け入れるように適合された検査エレメント容器である。機械的インタフェースは、検査エレメントを少なくとも部分的に受け入れ、測定中に検査エレメントを機械的に固着するように適合され得る。検査エレメント容器は、特に測定デバイスの少なくとも1つのコネクタエレメント、たとえば2対のコネクタピンとの第1の電極接触域および第2の電極接触域の接触を介して、第1の電極および第2の電極と電気的に接触するように構成され得る。
測定デバイスは、第1の電極および第2の電極を使用して少なくとも1つのインピーダンス測定を実行するように構成され得る。測定デバイスは、第1の電極および第2の電極を使用して少なくとも1つの電流測定を実行するようにさらに構成され得る。
測定デバイスは、AC信号とDC信号の両方を検出するように構成され得る。測定デバイスは、AC信号およびDC信号を同時に検出するように構成され得る。AC信号とDC信号の両方の並行判定は、それぞれの励起電位を重ねることによって実行され得る。測定デバイスは、AC信号およびDC信号を順次検出するように構成され得る。2つの測定間の時間間隔は、時間に依存する影響を最小にするために、可能な限り短くてよい。測定デバイスは、第1の電極および第2の電極にAC信号を印加し、たとえば連続的に、応答を検出するように構成され得る。測定デバイスは、第1の電極と第2の電極との間にAC信号を印加し、応答を経時的に測定することによって、接触時間、たとえば試料が第1の電極表面および第2の電極表面と接触し得る時間を検出し得る。AC応答が、あらかじめ定義された閾値を超え得る場合、これは、「検出された試料投与」と認識され得る。
測定デバイスは、電気化学セルの充填レベルとは無関係に少なくとも1つの分析物を検出するように構成される。同時ACおよびDC測定を実行することによって、検査エレメントの毛細管の完全な充填が必要でないことがある。AC信号は、毛細管の充填レベルに比例し得る。電気化学セルの電気伝導度Gは、毛細管の充填レベルに比例し得、以下のように定義される。
G=x・(l・w)/h
上式で、xは試料の比導電率、lは毛細管の充填長、wは毛細管の幅、hは毛細管の高さである。上記で説明されたように、電気化学セルの高さは、第1の電極と第2の電極との間のスペーサ層および接着層の厚さによって規定され得る。さらに上記で説明されたように、「毛細管の長さ」という用語は、検査エレメント内の1つの次元における毛細管の最大延長を指す。一実施形態では、毛細管は、この場合、毛細管の長さが、細長い検査エレメント方向に垂直な毛細管の最大延長を指すように、細長い検査エレメント方向に垂直に延び得る。一実施形態では、毛細管は、この場合、毛細管の長さが、細長い検査エレメント方向に沿った毛細管の最大延長を指すように、細長い検査エレメント方向に沿って延び得る。「毛細管の充填された長さ」という用語は、試料によって充填される毛細管長さ全体の量を指す。毛細管の「幅」という用語は、2次元空間では、毛細管の長さに垂直な次元における毛細管の最大延長を指す。
電気化学セルの電流測定応答DCは、毛細管の充填レベルに比例し得、いわゆるコットレル関数
DC=(l・w)・c・F・z・D1/2・t−1/2
によって定義され、上式で、Fはファラデー定数、cは分析物の初期濃度、zは遷移電子の数、Dは拡散係数、tは測定時間である。
電気伝導度と電流測定応答の両方は、一般的に、AC測定値およびDC測定値の関係たとえば比が充填レベルとは無関係であるように、毛細管の充填レベルに比例する。充填レベルの変動および/または充填レベルによる影響は、較正によって補償され得る。したがって、同時ACおよびDC測定を実行することによって、検査エレメントは、追加投与または充填検出電極なしに設計され得る。
測定デバイスは、毛細管の充填プロセスを電気的にモニタするようにさらに構成され得る。たとえば、毛細管が検査エレメントの長手方向軸に沿って少なくとも部分的に延び得る一実施形態では、測定デバイスは、試料がいつ作用電極の試薬コーティングに到達し得るかを電気的にモニタするように構成され得る。試薬コーティングは、第1の電極表面において酸化または還元され得る少なくとも1つの酸化還元活性物質を含み得る。測定デバイスは、第1の電極と第2の電極との間にDC電圧を印加し、応答、特にDC応答を検出するように構成され得る。試料は試薬を溶解し始め、DC電圧が印加された場合、DC応答、特に応答信号が増加し得る。DC応答が、あらかじめ定義された閾値を超え得る場合、これは、「開始された分析物検出」と認識され得る。試薬コーティングに到達するための時間が、あらかじめ定義された限度を超え得る場合、エラーメッセージが測定デバイスによって生成され得る。
さらに、測定デバイスは、毛細管がいつ完全に充填され得るかを電気的にモニタするように構成され得る。したがって、「検出された試料投与」および/または「開始された分析物検出」が検出された後、第2のAC電圧が電極に印加され得、応答が検出され得る。検出された応答信号が定常状態に到達する場合、これは、充填されたと認識され得る。充填のための時間が、あらかじめ定義された限度を超え得る場合、エラーメッセージが測定デバイスによって生成され得る。応答信号の勾配が測定され得る。勾配が、あらかじめ定義された閾値に達したまたはこれを超えた場合、これは、充填されたと認識され得る。あらかじめ定義された閾値は、最小充填レベルが保証されるように選定され得る。あらかじめ定義された閾値は、試料の比導電率に関して選定され得る。あらかじめ定義された閾値は、最低予想比導電率を有する試料に関して選定され得る。追加のあらかじめ定義された閾値は、充填レベルが判定および監視可能であるように、応答信号の勾配の異なる値に割り当てられ得る。
測定デバイスは、体液の試料を加える前に少なくとも1つの初期フェイルセーフ測定を実行するように構成され得る。フェイルセーフ測定は、第1の電極および第2の電極を使用する少なくとも1つの電気測定を含み得る。電気測定は、少なくとも1つの電気測定値を得るために使用されてよく、フェイルセーフ測定は、電気測定値を少なくとも1つの閾値と比較することをさらに含み得る。フェイルセーフ測定は、第1の電極または第2の電極の少なくとも1つの少なくとも1つの損傷および/または劣化を検出することを含み得る。
さらなる一態様では、試料の少なくとも1つの性質を判定するための方法が開示される。上記で概説されたように、「少なくとも1つの性質を判定する」という用語は、体液中の少なくとも1つの分析物を検出することを指す。定義および実施形態に関しては、検査エレメント、測定デバイス、および上記で開示された検査エレメントを生産するための方法の定義および実施形態を参照可能である。方法では、試料の少なくとも1つの性質を判定するためのシステムが使用される。システムの定義および実施形態に関しては、本発明による上述のシステムを参照可能である。方法は、以下のステップを含む。
a)検査エレメントを少なくとも1つの測定デバイスに接続するステップ
b)体液の試料を少なくとも1つの検査エレメントの毛細管に加えるステップ
c)AC信号とDC信号の両方を判定するステップ
d)AC信号およびDC信号を使用することによって測定結果を較正するステップ
この方法ステップは、一例として、所与の順序で実行され得る。しかしながら、異なる順序も実行可能である。さらに、方法ステップの1つもしくは複数、またはすべてすら、並列に、または適時に重複するように、実行され得る。さらに、方法ステップの1つもしくは複数、またはすべてすら、1回、または繰り返し実行され得る。検査エレメント、毛細管、および測定デバイスの定義および実施形態に関しては、上記で与えられた検査エレメント、毛細管、および測定システムの定義および実施形態を参照可能である。
ステップa)では、体液の試料が、少なくとも1つの検査エレメントの毛細管に加えられる。本明細書で使用されるとき、「加える」という用語は、毛細管の充填が可能であるように試料を検査エレメントに接触させるプロセスと、毛細管を充填するプロセスを指す。体液の試料は、側方投与位置、上部投与位置、前面投与位置の1つまたは複数に適用可能であり得る。試料は、側方投与位置によって検査エレメントに加えられ得、たとえば、指刺しからの毛細管血は、指を側方投与位置に押すことによって、側方投与位置に加えられ得る。体液の試料は、たとえば輸送デバイス、たとえばピペットによって、上方から検査エレメントの層機構を通って毛細管へと加えられ得る。試料は、前面投与位置によって検査エレメントに加えられ得る。
本明細書で使用されるとき、「少なくとも1つの測定デバイスに検査エレメントを接続する」という用語は、測定デバイスの検査エレメント容器、たとえば機械的インタフェースに検査エレメントを挿入し、特に測定デバイスの少なくとも1つのコネクタエレメントたとえば2対のコネクタピンとの第1の電極接触域および第2の電極接触域の接触を介して、第1の電極および第2の電極と電気的に接触することを指す。
試料の少なくとも1つの性質、たとえば体液中のグルコースの濃度の安定した電流測定のために、測定が開始する前に毛細管が完全に充填されることが必要な場合がある。原理上、毛細管の充填は、投与または充填検出電極などの追加電極によって判定され得る。追加電極の使用を放棄することによって、検査エレメントの製造コストおよび材料コストが減少され得る。開示される方法は、追加電極を使用することのない毛細管充填の効果および/または影響なしに試料の少なくとも1つの性質を判定することを許可する。特に、毛細管の完全充填が必要でないことがある。ステップc)では、AC信号とDC信号の両方が判定される。本明細書で使用されるとき、「AC信号とDC信号の両方を判定する」という用語は、AC励起およびDC励起の両方、たとえば並列ACおよびDC励起と、AC応答信号とDC応答信号の両方の検出を指す。AC応答信号は、電気化学セルの電気伝導度であってもよいし、または電気伝導度に比例してもよい。AC信号およびDC信号は、同時に判定されてもよいし、または順次判定されてもよい。AC信号およびDC信号の判定は、励起電位を重ねることによって実行され得る。
ステップd)では、測定結果が、AC信号およびDC信号を使用することによって較正される。本明細書で使用されるとき、「較正」という用語は、AC応答信号および/またはDC応答信号に対する毛細管の充填レベルの影響および/または衝撃を減少させる、好ましくはなくすことを指す。AC信号とDC信号の両方は、毛細管の充填による影響が補償されるように、毛細管の充填レベルに比例し得る。AC応答信号は、電気化学セルの電気伝導度であってもよいし、または電気伝導度に比例してもよい。電気化学セルの電気伝導度Gは、毛細管の充填レベルに比例し得、以下のように定義される。
G=x・(l・w)/h
上式で、xは試料の比導電率、lは毛細管の充填長、wは毛細管の幅、hは毛細管の高さである。DC応答信号は、いわゆるコットレル関数
DC=(l・w)・c・F・z・D1/2・t−1/2
によって定義される電気化学セルの電流測定応答DCであってもよいし、または電流測定応答DCに比例してもよく、上式で、Fはファラデー定数、cは分析物の初期濃度、zは遷移電子の数、Dは拡散係数、tは測定時間である。したがって、AC応答信号とDC応答信号の両方は、毛細管の充填された長さに比例し得る。AC信号およびDC信号を同時に測定することによって、充填レベルを変化させることによる影響が補償され得る。電気伝導度Gの判定された値と電流測定応答DCの判定された値が組み合わされ得る。毛細管の充填レベルを変化させることによる影響は、適切な較正による補償であり得る。たとえば、電気伝導度Gと電流測定応答の比が使用され得る。したがって、分数は、毛細管の充填された長さによって減少され得る。したがって、方法、具体的には方法ステップd)は、GとDC応答信号の比および/またはAC応答信号とDC応答信号の比などの比を形成することを含んでよく、この比は、たとえば一定の温度条件および他の測定条件の下で、充填長lとは無関係である、すなわち、電気化学セルの充填レベルとは無関係である。
方法は、接触時間を判定することをさらに含んでよく、AC信号は、検査エレメントの少なくとも1つの第1の電極と少なくとも1つの第2の電極との間に印加され得る。経時的な応答が測定され得、たとえば、AC応答信号が検出され得る。本明細書で使用されるとき、「接触時間」という用語は、試料が第1の電極表面および第2の電極表面と接触し得る時間を指す。AC応答は、あらかじめ定義された閾値と比較され得る。AC応答が、あらかじめ定義された閾値を超え得る場合、これは、「検出された試料投与」と認識され得る。
方法は、毛細管の充填レベルを判定することをさらに含んでよく、AC信号は、検査エレメントの少なくとも1つの第1の電極と少なくとも1つの第2の電極との間に印加され得、経時的な応答信号が測定され得、応答が少なくとも1つの所定の閾値と比較され得る。本明細書で使用されるとき、「毛細管の充填レベルを判定する」という用語は、一般に、毛細管の充填に関する情報の少なくとも1つの項目を生成する恣意的なプロセスを指してよい。したがって、以下でさらに詳細に説明されるように、情報の少なくとも1つの項目は、一例として、充填レベルが少なくとも1つの所定のまたは判定可能な閾値を上回るかまたは下回るかに関する情報の項目を含み得る。しかしながら、追加または代替として、充填に関する情報の1つまたは複数の他の項目が判定され得る。
たとえば、「検出された試料投与」および/または「開始された分析物検出」が検出された後、第2のAC電圧が電極に印加され得る。検出された応答信号が定常状態に到達する場合、これは、充填されたと認識され得る。充填のための時間が、あらかじめ定義された限度を超え得る場合、エラーメッセージが測定デバイスによって生成され得る。応答信号の勾配が測定され得る。勾配が、あらかじめ定義された閾値に達したまたはこれを超えた場合、これは、充填されたと認識され得る。あらかじめ定義された閾値は、最小充填レベルが保証されるように選定され得る。あらかじめ定義された閾値は、試料の比導電率に関して選定され得る。あらかじめ定義された閾値は、最低予想比導電率を有する試料に関して選定され得る。追加のあらかじめ定義された閾値は、充填レベルが判定および監視可能であるように、応答信号の勾配の異なる値に割り当てられ得る。
方法は、毛細管の充填プロセスをモニタすることをさらに含んでよく、DC電圧が、第1の電極と第2の電極との間に印加され得る。DC応答が検出され得る。DC応答は、あらかじめ定義された限度と比較され得る。試料が作用電極の試薬コーティングに到達すると、試薬コーティングは、少なくとも1つの酸化還元活性物質を含み得、第1の電極表面において酸化または還元され得る。DC電圧は第1の電極と第2の電極との間に印加され得、応答、特にDC応答が検出され得る。試料は試薬を溶解し始め、DC電圧が印加された場合、DC応答、特に応答信号が増加し得る。DC応答が、あらかじめ定義された閾値を超え得る場合、これは、「開始された分析物検出」と認識され得る。試薬コーティングに到達するための時間が、あらかじめ定義された限度を超え得る場合、エラーメッセージが測定デバイスによって生成され得る。
本発明の知見を要約すると、以下の実施形態が好ましい。
実施形態1:体液中の少なくとも1つの分析物を電気化学的に検出するための検査エレメントであって、少なくとも1つの第1の電極と少なくとも1つの第2の電極とを備え、第1の電極は作用電極として設計され、第2の電極は対極として設計され、検査エレメントは、体液の試料を受け入れることが可能な少なくとも1つの毛細管を備え、第1の電極および第2の電極が毛細管の両側に配列され、第1の電極および第2の電極ならびに第1の電極と第2の電極との間の毛細管が電気化学セルを形成し、検査エレメントは、電気化学セルの充填レベルとは無関係に少なくとも1つの分析物を検出するように構成され、第1の電極および第2の電極は、毛細管充填中に第1の電極および第2の電極が同時に、等しい速度で濡らされるように配列される、検査エレメント。
実施形態2:第1の電極が毛細管の全長にわたって延びる、先行する実施形態による検査エレメント。
実施形態3:第2の電極が毛細管の全長にわたって延びる、先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態4:毛細管の充填された体積の増分dVあたりの第1の電極の濡らされた表面積dA1の増分は常に、第2の電極の濡らされた表面積dA2の増分に等しい、先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態5:毛細管の外側だが体液の試料を受け入れるための開口の隣に設置された検査エレメントの少なくとも1つの壁は、少なくとも1つの疎水性コーティングによって少なくとも部分的に被覆される、先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態6:電気化学セルが毛細管の全長にわたって延びる、先行する実施形態による検査エレメント。
実施形態7:第1の電極および第2の電極は非腐食性で非保護性の材料から作製される、先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態8:電気化学セルを形成する第1の電極の表面積および第2の電極の表面積は、同じ寸法を有する、先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態9:第1の電極は、少なくとも1つの電極導電層と、第1の電極導電層と接触する少なくとも1つの試薬コーティングとを備える、先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態10:第1の電極導電層は、金属層、好ましくはパラジウム、白金、銀、または金からなる群から選択された貴金属層と、導電性炭素層、特に炭素ペースト層のうちの少なくとも1つを含み得る、先行する実施形態による検査エレメント。
実施形態11:第1の電極導電層は、第1の電極キャリア層、好ましくは第1の電極キャリア箔上に配置される、2つの先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態12:第1の電極導電層は、第1の電極キャリア層の第1の長手方向縁から第1の電極キャリア層の第2の長手方向縁に延び得る、先行する実施形態による検査エレメント。
実施形態13:第1の電極導電層は第1の電極キャリア層を完全に被覆する、先行する実施形態による検査エレメント。
実施形態14:試薬コーティングは第1の電極導電層上にコーティングされた少なくとも1つの試薬ストライプを含む、5つの先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態15:第2の電極は少なくとも1つの第2の電極導電層を備える、先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態16:第2の電極導電層は、金属層、好ましくはパラジウム、銀、または金からなる群から選択された貴金属層と、導電性炭素層、特に炭素ペースト層のうちの少なくとも1つを含む、先行する実施形態による検査エレメント。
実施形態17:第2の電極はAg/AgCl、特にAg/AgClペーストをさらに含む、2つの先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態18:第2の電極導電層は、第2の電極キャリア層、好ましくは第2の電極キャリア箔上に配置される、3つの先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態19:第2の電極導電層は、第2の電極キャリア層の第1の長手方向縁から第2の電極キャリア層の第2の長手方向縁に延びる、先行する実施形態による検査エレメント。
実施形態20:第2の電極導電層は第2の電極キャリア層を完全に被覆する、先行する実施形態による検査エレメント。
実施形態21:検査エレメントは検査ストリップである、先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態22:毛細管が3つの側面で開いている、先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態23:体液の試料は、側方投与位置、上部投与位置、前面投与位置のうちの1つまたは複数に適用可能である、先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態24:検査エレメントは上部投与位置を備え、カバー箔を通って毛細管へと延びる、特に、毛細管の充填された体積の増分dVあたりの第1の電極の濡らされた表面積dA1の増分が常に第2の電極の濡らされた表面積dA2の増分に等しいという条件が依然として満たされるようにカバー箔を通って毛細管へと延びる貫通孔をさらに備える、先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態25:検査エレメントは、長手方向軸に沿って延びる細長い形状を有し、毛細管は少なくとも部分的に検査エレメントの長手方向軸に沿って延びる、先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態26:検査エレメントは、長手方向軸に沿って延びる細長い形状を有し、毛細管は、少なくとも部分的に長手方向軸に垂直に延びる、先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態27:毛細管は、検査エレメントの第1の長手方向縁における第1の開口から検査エレメントの第2の長手方向縁における第2の開口に延びる、先行する実施形態による検査エレメント。
実施形態28:検査エレメントは、第1の開口または第2の開口の一方または両方に設置された側方投与位置を備える、先行する実施形態による検査エレメント。
実施形態29:毛細管は、検査エレメントの前面に開いた側部を有する、3つの先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態30:検査エレメントは、検査エレメントの前面に設置された前面投与位置を有する、先行する実施形態による検査エレメント。
実施形態31:毛細管は通気孔開口を備える、先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態32:検査エレメントはストリップハンドルを備える、先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態33:検査エレメントは少なくとも1つのキャリアエレメントの上に配置された層機構を備え、キャリアエレメントは、検査エレメントの長手方向に、層機構から突き出し、それによって、ストリップハンドルを形成する、先行する実施形態による検査エレメント。
実施形態34:検査エレメントは、第1の電極および第2の電極をさらなるデバイス、特に計量器と接触させるように構成された第1の電極接触域と第2の電極接触域とを備える、先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態35:第1の電極接触域および第2の電極接触域は検査エレメントの同じ側から電気的に接触されるように構成される、先行する実施形態による検査エレメント。
実施形態36:第1の電極接触域および第2の電極接触域は、検査エレメントの層機構の異なる層内に配列され、第1の電極接触域および第2の電極接触域の一方は、第1の電極接触域および第2の電極接触域の他方の電極接触域の上に突き出す、先行する実施形態による検査エレメント。
実施形態37:第1の電極接触域と第2の電極接触域は、層機構の階段構成の異なる段を形成する、先行する実施形態による検査エレメント。
実施形態38:第1の電極接触域および第2の電極接触域は、検査エレメントの両側から電気的に接触されるように構成される、4つの先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態39:カバー箔およびスペーサ層を通るパンチ孔は、第2の電極接触域、特にコンタクトホールとして構成される、先行する実施形態による検査エレメント。
実施形態40:検査エレメントは少なくとも1つのキャリアエレメントを備える、先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態41:検査エレメントは層機構を備え、第1の電極は、少なくとも1つの第1の電極キャリア層上に配置された少なくとも1つの第1の電極導電層を備え、第2の電極は、少なくとも1つの第2の電極キャリア層上に配置された少なくとも1つの第2の電極導電層を備える、先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態42:層機構は、第1の電極導電層が第2の電極導電層に面し、その間に毛細管を有するように配列される、先行する実施形態による検査エレメント。
実施形態43:少なくとも1つのスペーサ層が第1の電極導電層と第2の電極導電層との間に配置される、2つの先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態44:第1の電極または第2の電極の一方または両方が少なくとも1つの導電性ターンオーバエレメントによって電気的に接触させられ、第1の電極または第2の電極はそれぞれ、第1の方向を向くように方向付けられ、導電性ターンオーバエレメントは第2の方向から接触可能であり、第2の方向は第1の方向の対向する方向である、先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態45:導電性ターンオーバエレメントは、第1のセクションと第2のセクションとを有する導電性層または導電性箔のうちの少なくとも1つを備え、それぞれ、第1のセクションは、第1の電極または第2の電極と電気的に接触し、第2のセクションは電気的に接触可能である、先行する実施形態による検査エレメント。
実施形態46:導電性ターンオーバエレメントは、それぞれ第1の電極または第2の電極を備える少なくとも1つの層によって部分的に被覆され、第2のセクションは、被覆されていない領域内に設置される、先行する実施形態による検査エレメント。
実施形態47:導電性ターンオーバエレメントが第1の電極または第2の電極それぞれに積層される、2つの先行する実施形態のいずれか1つによる検査エレメント。
実施形態48:先行する実施形態による検査エレメントを生産するための方法であって、層機構を形成する少なくとも1つのステップを含み、第1の電極、第2の電極、および毛細管は、第1の電極および第2の電極が毛細管の両側に配列されるように形成される、方法。
実施形態49:検査エレメントは検査ストリップである、先行する実施形態による方法。
実施形態50:検査エレメントは、連続プロセスにおいて、好ましくはリールツーリールプロセスにおいて生産される、先行する方法実施形態のいずれか1つによる方法。
実施形態51:層機構を形成するステップは少なくとも1つの積層ステップを含み、積層ステップでは、少なくとも2つの層が積層プロセスによって結合される、先行する方法実施形態のいずれか1つによる方法。
実施形態52:積層ステップは少なくとも2つのテープの積層を含む、先行する実施形態による方法。
実施形態53:層機構を検査ストリップに切断することをさらに含む、先行する方法実施形態のいずれか1つによる方法。
実施形態54:層機構はテープ形の層機構であり、テープ形の層機構の幅は、検査ストリップの長さを規定する、先行する実施形態による方法。
実施形態55:毛細管の形成は、少なくとも1つのスペーサから毛細管を切り取ることを含む、先行する方法実施形態のいずれか1つによる方法。
実施形態56:切断はキスカットプロセスを含む、先行する実施形態による方法。
実施形態57:作用電極は少なくとも1つの試薬を備え、方法は、少なくとも1つのキャリア層の上の試薬ストライプをコーティングすることを含む、5つの先行する実施形態のいずれか1つによる方法。
実施形態58:コーティングはダイコーティングプロセスを含む、先行する実施形態による方法。
実施形態59:ダイコーティングは、試薬ストライプを、コーティングデバイスに続いて乾燥器に通すことをさらに含む、先行する実施形態による方法。
実施形態60:試料の少なくとも1つの性質を判定するためのシステムであって、検査エレメントに関する先行する実施形態のいずれか1つによる少なくとも1つの検査エレメントを備え、検査エレメントを使用して少なくとも1つの電気測定を実行するために適合された少なくとも1つの測定デバイスをさらに備える、システム。
実施形態61:検査エレメントは少なくとも1つの第1の電極と少なくとも1つの第2の電極とを備え、第1の電極は作用電極として設計され、第2の電極は対極として設計され、検査エレメントは、体液の試料を受け入れることが可能な少なくとも1つの毛細管を備え、第1の電極および第2の電極が毛細管の両側に配列され、第1の電極および第2の電極ならびに第1の電極と第2の電極との間の毛細管が電気化学セルを形成し、検査エレメントは、電気化学セルの充填レベルとは無関係に少なくとも1つの分析物を検出するように構成され、第1の電極および第2の電極は、毛細管充填中に第1の電極および第2の電極が同時に、等しい速度で濡らされるように配列され、システムは、検査エレメントを使用して少なくとも1つの電気測定を実行するために適合された少なくとも1つの測定デバイスをさらに備え、測定デバイスは、AC信号とDC信号の両方を検出するように構成され、測定デバイスが、電気化学セルの充填レベルとは無関係に少なくとも1つの分析物を検出するように構成される、先行する実施形態によるシステム。
実施形態62:測定デバイスは、第1の電極および第2の電極を使用して少なくとも1つのインピーダンス測定を実行するように構成される、システムに関する先行する実施形態のいずれか1つによるシステム。
実施形態63:測定デバイスは、第1の電極および第2の電極を使用して少なくとも1つの電流測定を実行するようにさらに構成される、2つの先行する実施形態のいずれか1つによるシステム。
実施形態64:測定デバイスはAC信号とDC信号の両方を検出するように構成される、システムに関する先行する実施形態のいずれか1つによるシステム。
実施形態65:測定デバイスは、AC信号およびDC信号を順次検出するように構成される、先行する実施形態によるシステム。
実施形態66:測定デバイスは、第1の電極および第2の電極にAC信号を印加し、応答を検出するように構成される、2つの先行する実施形態のいずれか1つによるシステム。
実施形態67:測定デバイスは、毛細管の充填プロセスを電気的にモニタするようにさらに構成される、システムに関する先行する実施形態のいずれか1つによるシステム。
実施形態68:測定デバイスは、体液の試料を加える前に少なくとも1つの初期フェイルセーフ測定を実行するように構成される、システムに関する先行する実施形態のいずれか1つによるシステム。
実施形態69:フェイルセーフ測定は、第1の電極および第2の電極を使用する少なくとも1つの電気測定を含む、先行する実施形態によるシステム。
実施形態70:電気測定は、少なくとも1つの電気測定値を得るために使用され、フェイルセーフ測定は、電気測定値を少なくとも1つの閾値と比較することをさらに含む、先行する実施形態によるシステム。
実施形態71:フェイルセーフ測定は、第1の電極または第2の電極の少なくとも1つの少なくとも1つの損傷および/または劣化を検出することを含む、3つの先行する実施形態のいずれか1つによるシステム。
実施形態72:試料の少なくとも1つの性質を判定するための方法であって、システムに関する先行する実施形態のいずれか1つによるシステムが使用され、方法は、
a)検査エレメントを少なくとも1つの測定デバイスに接続するステップと、
b)体液の試料を少なくとも1つの検査エレメントの毛細管に加えるステップと、
c)AC信号とDC信号の両方を判定するステップと、
d)AC信号およびDC信号を使用することによって測定結果を較正するステップと
を含む、方法。
実施形態73:AC信号およびDC信号が同時にまたは逐次判定される、先行する実施形態による方法。
実施形態74:ACおよびDC信号の判定が、励起電位を重ねることによって実行される、試料の少なくとも1つの性質を判定するための方法に関する先行する実施形態のいずれかによる方法。
実施形態75:AC信号とDC信号の両方が、毛細管の充填による影響が補償されるように、毛細管の充填レベルに比例する、試料の少なくとも1つの性質を判定するための方法に関する先行する実施形態のいずれか1つによる方法。
実施形態76:方法は、接触時間を判定するステップをさらに含み、AC信号は、検査エレメントの少なくとも1つの第1の電極と少なくとも1つの第2の電極との間に印加され、経時的な応答が測定され、応答が所定の閾値と比較される、試料の少なくとも1つの性質を判定するための方法に関する先行する実施形態のいずれか1つによる方法。
実施形態77:方法は、毛細管の充填レベルを判定するステップをさらに含み、AC信号は、検査エレメントの少なくとも1つの第1の電極と少なくとも1つの第2の電極との間に印加され、経時的な応答信号が測定され、応答が少なくとも1つの所定の閾値と比較され、所定の閾値が、最小充填レベルが保証されるように選定される、試料の少なくとも1つの性質を判定するための方法に関する先行する実施形態のいずれか1つによる方法。
実施形態78:所定の閾値は、試料の比導電率に対して選定される、先行する実施形態による方法。
実施形態79:方法は、毛細管の充填プロセスをモニタするステップをさらに含み、DC電圧が第1の電極と第2の電極との間に印加され、DC応答が検出され、DC応答が所定の限度と比較される、試料の少なくとも1つの性質を判定するための方法に関する先行する実施形態のいずれか1つによる方法。
本発明のさらなる任意選択の特徴および実施形態は、以後の好ましい実施形態の説明において、好ましくは従属請求項に関して、より詳細に開示される。当業者が了解するように、その中で、それぞれの任意選択の特徴は、分離された様式ならびに任意の恣意的な実行可能な組み合わせで実現され得る。本発明の範囲は、好ましい実施形態によって制限されない。実施形態は、図に概略的に示される。その中で、これらの図における同一の参照番号は、同一または機能的に類似の要素を指す。
発明を実施するための形態
図1から図3では、本発明による検査エレメント110の第1の実施形態が示されている。図1は、特に層機構を個々の検査エレメント110に切断する前の、検査エレメント110のテープ形状の層機構の異なる層の例示的な構成を示し、図2では、1つの個々の検査エレメント110の分解組立図が示されている。検査エレメント110は、体液中の少なくとも1つの分析物を電気化学的に検出するために適合される。少なくとも1つの分析物は、体液中に存在し、その濃度が使用者によって関心となり得る、構成要素または化合物であってよい。一例として、少なくとも1つの分析物は、グルコース、コレステロール、トリグリセリド、乳酸塩からなる群から選択され得る。しかしながら、追加または代替として、他のタイプの分析物が使用されてもよいし、かつ/または分析物の任意の組み合わせが判定されてもよい。体液は、指刺しから採取された毛細管血の試料などの全血であってよい。
検査エレメント110は、少なくとも1つのキャリア箔などの、少なくとも1つのキャリアエレメント112を備え得る。たとえば、キャリアエレメント112は、好ましくはたわみおよび/または破片(fraction)なしに、使用者によって扱われることが可能であるように、検査エレメントの安定性をもたらすように構成され得るポリマー箔であってよい。キャリアエレメント112上に、接着層114が積層され得る。
検査エレメント110は、少なくとも1つの第1の電極116と、少なくとも1つの第2の電極118とを備える。第1の電極116は作用電極として設計され、第2の電極118は対極として設計される。第1の電極116および第2の電極118は、非腐食性で非保護性の材料から作製され得る。図1から図3に示される第1の実施形態では、第1の電極116は、接着層114の上に配列され得る。第1の電極116は、少なくとも1つの第1の電極導電層120を備え得る。第1の電極導電層120は、金属層、好ましくはパラジウム、白金、銀、または金からなる群から選択された貴金属層と、導電性炭素層、特に炭素ペースト層のうちの少なくとも1つを含み得る。第1の電極導電層120は、第1の電極キャリア箔などの第1の電極キャリア層122の上に配置され得る。たとえば、第1の電極キャリア層122は、導電性炭素ペーストで、または貴金属層、たとえば金、パラジウム、または白金でコーティングされ得る。第1の電極導電層120は、第1の電極キャリア層122の第1の長手方向縁124から第1の電極キャリア層122の第2の長手方向縁126に延び得る。第1の電極導電層120は、第1の電極キャリア層122を完全に被覆し得る。第1の電極116は、第1の電極導電層120と接触する少なくとも1つの試薬コーティング128を備え得る。試薬コーティング128は、第1の電極導電層120上にコーティングされた少なくとも1つの試薬ストライプを含み得る。たとえば、試薬ストライプは、コーティングデバイスによるダイコーティングプロセスによってコーティングされてよく、コーティングデバイスに続いて乾燥機を通過させることによって乾燥されてよい。
検査エレメントは、ストリップハンドル132を備え得る。図示の検査エレメント110は、キャリアエレメント112の上に配置された層機構を備え得る。キャリアエレメント112は、検査エレメント110の長手方向軸130に沿って、層機構から突き出し、それによって、ストリップハンドル132を形成し得る。したがって、第1の電極キャリア層122は、キャリアエレメント112の幅よりも狭い幅を持ち得る。追加または代替として、キャリアエレメント112をストリップハンドル132として突き出させることなく検査エレメント110が構成され得る実施形態が実行可能である。この実施形態では、検査エレメント110の長さは、使用者が投与側と検査エレメント110が挿入され得るさらなるデバイスとの間で把持し得るようなものであってよい。
第1の電極116の上に、ポリマー箔などのスペーサ層134が積層され得る。第1の電極116とスペーサ層134の間に、接着層136が位置決めされ得る。検査エレメント110は、第1の電極116をさらなるデバイスと接触させるように構成された第1の電極接触域138を備え得る。スペーサ層134は、第1の電極キャリア層122の幅よりも狭い幅を持ち得る。スペーサ層134は、第1の電極キャリア層122の部分がスペーサ層134によって被覆されないことがあるように、特に第1の電極キャリア層122が両側でスペーサ層134から突き出し得るように配列され得る。したがって、一方の突き出ている側には、第1の電極接触域138が作製され得、他方の側には、測定域140が作製され得る。スペーサ層134は、導電性材料層142でコーティングされてよく、たとえば、スペーサ層134は、薄い銀層でスパッタリングされてよい。さらに、導電性材料層142の上に、銀粒子系接着層などの導電性接着層144が積層され得る。検査エレメント110は、第2の電極118をさらなるデバイスと接触させるように構成された第2の電極接触域146を備え得る。導電性接着層144は、スペーサ層134の幅よりも狭い幅を持ち得る。導電性接着層144は、第1の電極接触域138に面する導電性材料層144の一部が、導電性接着層144によって被覆されないことがあるように、特に導電性材料層144が一方の側で導電性接着材144から突き出し得るように、位置決めされ得る。したがって、第2の電極接触域146が作製され得る。
第2の電極118は、導電性接着層144の上に配列され得る。第1の電極116と第2の電極118は、同じ寸法を持ち得る。第2の電極118は、少なくとも1つの第2の電極導電層148を備え得る。第2の電極導電層148は、金属層、好ましくはパラジウム、白金、銀、または金からなる群から選択された貴金属層と、導電性炭素層、特に炭素ペースト層のうちの少なくとも1つを含み得る。第2の電極導電層148は、第2の電極キャリア箔などの第2の電極キャリア層150上に配置され得る。たとえば、第2の電極キャリア層150は、好ましくは銀層によって、積層ステップの後でスペーサ層134に面する一方の側で金属化され得る。たとえば、第2の電極キャリア層150は、たとえば銀粒子に基づいて、導電性接着層151によってコーティングされ得る。第2の電極118は、Ag/AgCl、特にAg/AgClペーストをさらに含み得る。たとえば、この第1の実施形態では、電極キャリア層150の金属化された側は、Ag/AgClペースト152のストリップでコーティングされ得る。第2の電極導電層148が、第2の電極キャリア層150の第1の長手方向縁154から第2の電極キャリア層150の第2の長手方向縁156に延び得る。第2の電極導電層148は、第2の電極キャリア層150を完全に被覆し得る。Ag/AgClペーストのストリップは、積層ステップの後、第2の電極キャリア層150が試薬コーティング128に面するように位置決めされ得る。代替実施形態では、銀層コーティングの代わりに、電極キャリア層150は、Ag/AgClペーストによって完全にコーティングされ得る。さらなる代替実施形態では、酸化還元電極は、対極として使用可能である。そのような酸化還元電極は、還元可能物質たとえば有機レドックスメディエータを含む試薬層でコーティングされた導電層、たとえば導電性炭素層を備える。図1に示される矢印158は、図示の積層された第2の電極118が導電性接着材144上にひっくり返されることを示す。
検査エレメント110は、体液の試料を受け入れることが可能な少なくとも1つの毛細管160を備える。第1の電極116と第2の電極118は、毛細管160の両側に配列される。第1の電極116および第2の電極118は、第1の電極116の表面が第2の電極118の表面に面するように、対向する電極として配列され得る。第1の電極116と第2の電極118は、並列に位置合わせされ得る。第1の電極116および第2の電極118ならびに第1の電極116と第2の電極118との間の毛細管160は、電気化学セルを形成し得る。第2の電極118を導電性接着材144上に積層させることによって、電気化学セルが作製され得る。電気化学セルは、毛細管160の全長にわたって延び得る。電気化学セルの高さは、第1の電極116と第2の電極118との間のスペーサ層134および接着層の厚さによって規定され得る。測定中の電気化学セルの高さの変更を回避するために、たとえば、ストリップハンドル132が、検査エレメント110が曲げられるように使用者によって曲げられるとき、接着層114は、キャリアエレメント112と第1の電極116との間の間隙161が形成され得るように、電気化学セルの位置によって画定される領域が接着層114によって被覆されないことがあるように設計され得る。図3Bを参照されたい。したがって、使用者が不注意で検査エレメントを曲げ得る場合、第1の電極表面と第2の電極表面との距離は、影響されないままであり得る。第1の電極116は、毛細管160の全長にわたって延び得る。第2の電極118は、毛細管160の全長にわたって延び得る。第1の電極116および第2の電極118は、毛細管充填中に第1の電極116および第2の電極118が同時に、等しい速度で濡らされるように配列される。毛細管160の充填された体積の増分dVあたりの第1の電極116の濡らされた表面積dA1の増分は常に、第2の電極118の濡らされた表面積dA2の増分に等しくてよい。したがって、検査エレメント110は、電気化学セルの充填レベルとは無関係に少なくとも1つの分析物を検出するように構成され得る。
検査エレメント110は、本発明による方法において生産され得る。この方法は、たとえば図1から図3に示される層機構として層機構を形成する少なくとも1つのステップを含む。検査エレメント110は、連続プロセス、好ましくはリールツーリールプロセスにおいて生産され得る。層機構を形成するステップは、少なくとも1つの積層ステップを含んでよく、積層ステップでは、少なくとも2つの層が積層プロセスによって結合される。積層ステップは、少なくとも2つのテープの積層を含み得る。方法は、層機構を検査ストリップなどの個々の検査エレメント110に切断することをさらに含み得る。切断および切断線162が図1に示されている。層機構はテープ形の層機構であってよく、テープ形の層機構の幅は、検査ストリップの長さを規定し得る。結果として得られる検査エレメント110は、長手方向軸130に沿って延びる細長い形状を有してよく、毛細管160は、少なくとも部分的に検査エレメント110の長手方向軸130に垂直に延び得る。層機構を個々の検査エレメント110に切断することによって、毛細管160は、3つの側面で開き得る。本発明によれば、体液の試料は、側方投与位置、上部投与位置、前面投与位置の1つまたは複数に適用可能であり得る。検査エレメント110の第1の実施形態では、毛細管160は、図3Aに最も良く示されるように、2つの側方投与位置164と、1つの前面投与位置166とを持ち得る。毛細管160は、検査エレメント110の第1の長手方向縁における第1の開口たとえば第1の側方投与位置164から、検査エレメント110の第2の長手方向縁における第2の開口たとえば第2の側方投与位置164に延び得る。側方投与位置は、指刺しからの毛細管血にとって理想的な適用位置であり得る。検査エレメント110は、検査エレメント110の前面168に開いた側部を持ち得る。検査エレメント110は、検査エレメント110の前面168に設置された1つの前面投与位置166を持ち得る。ストリップハンドル132の方向などの、毛細管160の前に、キャリアエレメント112は、疎水性コーティングでコーティングされ得る。図3Bは、検査エレメント110の断面を示す。
上記で概説されたように、検査エレメント110は、第1の電極116および第2の電極118をさらなるデバイスと接触させるように構成された第1の電極接触域138と第2の電極接触域146とを備え得る。図3Aでは、本発明によるシステムが示されている。システム170は、少なくとも1つの検査エレメント110を備える。システムは、検査エレメント110を使用して少なくとも1つの電気測定を実行するために適合された少なくとも1つの測定デバイス172をさらに備える。第1の電極接触域138および第2の電極接触域146は、検査エレメント110の同じ側174から電気的に接触されるように構成され得る。第1の電極接触域138および第2の電極接触域146は、検査エレメント110の層機構の異なる層内に配列され得、第1の電極接触域138および第2の電極接触域146の一方は、第1の電極接触域138および第2の電極接触域146の他方の電極接触域の上に突き出し得る。第1の電極接触域138および第2の電極接触域146は、層機構の階段構成の異なる段を形成し得る。しかしながら、第1の電極116および第2の電極118は対向する電極として構成されるので、検査エレメント110の同じ側174からの電気接触を可能にするために、第1の電極116または第2の電極118は、少なくとも1つの導電性ターンオーバエレメント176によって電気的に接触され得る。第1の電極116または第2の電極118はそれぞれ、第1の方向を向くように方向付けられてよく、導電性ターンオーバエレメント176は第2の方向から接触可能であってよく、この第2の方向は、第1の方向の対向する方向である。導電性ターンオーバエレメント176は、第1のセクションと第2のセクションとを有する導電性層または導電性箔のうちの少なくとも1つを備え得、それぞれ、第1のセクションは、第1の電極116または第2の電極118と電気的に接触し、第2のセクションは電気的に接触可能である。導電性ターンオーバエレメント176は、それぞれ第1の電極116または第2の電極118を備える少なくとも1つの層によって部分的に被覆され得、第2のセクションは、被覆されていない領域内に設置され得る。導電性ターンオーバエレメント176は、それぞれ第1の電極116または第2の電極118まで積層され得る。たとえば、導電性材料層142および導電性接着層144は、ターンオーバエレメント176として適合され得る。第1の電極接触域138および第2の電極接触域146は、測定デバイス172の少なくとも1つのコネクタ178、たとえば計量器コネクタピンによって当たられ得る。測定デバイス172は、2対のコネクタ178、すなわち、第1の電極116および第2の電極118の各々に対して1対を持ち得る。各コネクタ対の1つのコネクタ178は、検査エレメント110を通る電流の流れを支持するように構成され得る。他方のコネクタ178は、電圧を検出するために使用され得る。4ワイヤ技法とも呼ばれるそのような構成によって、測定デバイス172の電子コントローラが、第1の電極接触域138および第2の電極接触域146およびコネクタ178の接続スポットにおいて寄生輸送抵抗によって誘発される電圧低下を補償することが可能になる。
測定デバイス172は、第1の電極116および第2の電極118を使用して少なくとも1つのインピーダンス測定を実行するように構成され得る。測定デバイス172は、第1の電極116および第2の電極118にAC信号を印加し、応答を検出するように構成され得る。測定デバイス172は、体液の試料を加える前に少なくとも1つの初期フェイルセーフ測定を実行するように構成され得る。フェイルセーフ測定は、第1の電極116および第2の電極118を使用する少なくとも1つの電気測定を含み得る。電気測定は、少なくとも1つの電気測定値を得るために使用されてよく、フェイルセーフ測定は、電気測定値を少なくとも1つの閾値と比較することをさらに含み得る。フェイルセーフ測定は、第1の電極116または第2の電極118の少なくとも1つの少なくとも1つの損傷および/または劣化を検出することを含み得る。第1の電極116および/または第2の電極118の導電性表面上のかき傷などの少なくとも1つの損傷および/または劣化は、電気化学セルの前またはその中で導電性表面を遮るという結果になり得る。
図4Aは、フェイルセーフ測定のインピーダンス測定のヒストグラムを示す。この測定のために、AC信号、特に10mVrms(2乗平均)AC電圧が第1の電極116および第2の電極118に印加され得、複素インピーダンスが測定され得る。ヒストグラムは、第1の電極116と第2の電極118との間で測定された異なる周波数fにおける、結果として得られるアドミタンスYを示す。十字として示される、第1の電極接触域138に近い第1の電極導電層120または第2の電極接触域146に近い第2の電極導電層148のうちの1つに適用された、かき傷を有する5つの検査エレメント110の測定結果は、三角として示される、電気化学セルに近い第1の電極導電層120または電気化学セルに近い第2の電極導電層148のうちの1つに適用された、かき傷を有する5つの検査エレメント110の測定結果、および菱形(rhombus)として示される、かき傷のない検査エレメント110の測定結果と比較される。測定結果は、アドミタンスのシフトを示す。したがって、異なる周波数における位相情報およびアドミタンス情報を使用することによって、たとえば第1の電極導電層120および/または第2の電極導電層148の可変の厚さによって引き起こされる、別の方法で変更された伝導性から、かき傷の影響を分離することが可能であり得る。
測定デバイス172は、第1の電極116および第2の電極118を使用して少なくとも1つの電流測定を実行するようにさらに構成され得る。測定デバイス172は、AC信号とDC信号の両方を検出するように構成され得る。測定デバイス172は、AC信号およびDC信号を順次検出するように構成され得る。測定デバイス172は、毛細管160の充填プロセスを電気的にモニタするようにさらに構成され得る。AC信号は、第1の電極116および第2の電極118に印加され得る。第1の電極116の濡らされた表面積dA1および第2の電極118の濡らされた表面積dA2が連続的に増加され得るので、体液の試料が最初に第1の電極116および第2の電極118に触れたことが検出された後、AC応答は、さらに増加され得る。応答信号が特定の閾値に到達し得る場合、この時間は「充填完了」として検出され、体液中の少なくとも1つの分析物の分析測定を実行する検査シーケンスが開始され得る。定数値に到達するという用語は、あらかじめ定義された閾値の下での応答勾配低下を指し得る。測定デバイス172が、あらかじめ定義された時間内に応答信号が定数値に到達したことを検出しないことがある場合、エラーメッセージが測定デバイス172によって生成されてよく、かつ/または測定が停止されてよい。図4Bは、70%(長い破線の曲線のセット)、43%(短い破線の曲線のセット)、および0%(点線の曲線のセット)という異なるヘマトクリットレベルに適合された、3つの異なる血液試料に対する充填プロセスをモニタするために使用されるヒストグラムを示す。AC信号は統合され、体液の試料が最初に第1の電極116および第2の電極118に触れたことを検出した後のアドミタンスY対充填時間として示されている。縦の破線矢印180は、定数値が到達された時間を示す。横の矢印182は、定数値に到達する時間の期間を示す。
検査エレメント110の第2の実施形態が図5Aから図7に示されている。検査エレメント110の層機構の詳細な説明に関して、上記の第1の実施形態の説明または以下に示される他の実施形態の説明を参照可能である。検査エレメント110の第2の実施形態では、毛細管160は、2つの側方投与位置164と、1つの上部投与位置184とを持ち得る。たとえば、図5Aおよび図5Bを参照されたい。毛細管160は、検査エレメント110の第1の長手方向縁における第1の開口たとえば第1の側方投与位置164から、検査エレメント110の第2の長手方向縁における第2の開口たとえば第2の側方投与位置164に延び得る。側方投与位置は、指刺しからの毛細管血にとって理想的な適用位置であり得る。検査エレメント110は、上部投与位置184を備え得、カバー箔たとえば第1の電極キャリア層122を通って毛細管160へと延びる貫通孔をさらに備え得る。上部投与位置184は、輸送デバイス、たとえばピペットを有する試料を投与するための理想的な適用位置であり得る。
第1の電極接触域138および第2の電極接触域146は、検査エレメント110の両側から電気的に接触されるように構成され得る。第1の電極接触域138は、検査エレメント110の層機構から突き出し得る。カバー箔およびスペーサ層134を通るパンチ孔は、第2の電極接触域146、特にコンタクトホール186として構成され得る。特定の一実施形態では、2つのコンタクトホールは、カバー箔およびスペーサ層134を通って穿孔され得る。代替として、連続生産プロセスでは、1つのコンタクトホールが、検査エレメントが最終検査エレメントの両縁に2つの横方向の接触域を備えるという結果になるその後の切断プロセス(切断線)において検査エレメントが個別化される位置に穿孔される。4ワイヤ技法が使用される場合、各電極に対して2つのコンタクトホールまたは接触域を有する実施形態が有利である。コンタクトホール186は、方形形状を有してよい。図5Aおよび図5Bは、第2の電極がコンタクトホール186を通って1対のコネクタ178などのコネクタ178によって接触されることを示す。したがって、測定デバイス172は、図5Aおよび図5Bに示されるこの実施形態では、第1の電極接触域138によって第1の方向から第1の電極116と接触し、コンタクトホール186を通る検査エレメント110の反対側で第2の方向から第2の電極118と接触するように構成された1対のコネクタ178を備え得る。
コンタクトホール186および上部投与位置184は、検査エレメント110の積層ステップの前に、好ましくは1つの穿孔ステップにおいて、カバー箔およびスペーサ層134を通って穿孔された孔によって実現され得る。これらの孔、コンタクトホール186、および上部投与位置184は、カバー箔に沿って穿孔された孔の距離によって個々の検査エレメント110の幅が画定され得るように、および孔が各検査エレメント110の幅の中央で位置決めされ得るように、切断をトリガするために使用され得る。この実施形態のために、追加のターンオーバエレメント176が必要とされることがある。図6は、検査エレメント110の第2の実施形態の分解組立図を示す。第1の電極116および第2の電極118の設計、構造、および生産については、検査エレメント110の第1の実施形態の説明を参照可能である。少なくとも2つの部分を備えるスペーサ層134が設計され得る。少なくとも2つの部分においてという用語は、3つ以上の部分を備えるスペーサ層134が設計され得る実施形態も実現可能であってよいことを指す。第1の電極116の上に、両側で接着層189、191を用いて被覆されたスペーサ層134の第1の部分188が、チャネルが試薬コーティング128の位置に作製され得るように積層され得る。スペーサ層134の第1の部分188の幅は、第1の電極116が部分的に被覆されず、第1の電極接触域138を形成し得るように構成され得る。さらに、第1の電極116の上に、第2の部分190が、スペーサ層134と第1の電極116との間のチャネルの幅および位置が画定されるように積層され得、第2の部分190の幅は、第1の部分188の幅よりも狭くてよい。図7の右の列は、第1の電極116およびスペーサ層134の積層された層機構を示す。
さらに、穿孔ステップでは、孔、コンタクトホール186、および上部投与位置184は、好ましくは1つの穿孔ステップの中で、穿孔デバイスによって第1の電極116およびスペーサ層134の積層された層機構を通って穿孔され得る。穿孔ステップは、リールツーリールプロセスなどの連続プロセスにおいて実行され得る。スペーサ層134は、剥離ライナによって被覆され得る。上部投与位置184は、穿孔された孔が1つの縁において毛細管160に触れ得るように配列され得る。コンタクトホール186は、検査エレメント110の対向する縁に配列され得る。穿孔ステップの後、剥離ライナは、スペーサ層134から除去され得る。図7の中央の列は、穿孔ステップ後の第1の電極116およびスペーサ層134の積層された層機構を示す。さらなる積層ステップでは、第1の電極116およびスペーサ層134の積層された層機構が、第2の電極118上にひっくり返されてよく、第2の電極118で積層されてよい。図7に示される矢印158は、図示の積層された第2の電極118が導電性接着材144上にひっくり返されることを示す。第2の電極キャリア層150は、検査エレメント110のカバー箔として構成され得る。第2の電極キャリア層150は、一方の側で、第2の電極導電層148でコーティングされてよく、たとえば、第2の電極キャリア層150は、銀層でスパッタリングされてよい。毛細管160の位置に、Ag/AgClペーストストライプが配列され得る。積層された第2の電極が、図7の左の列に示されている。最後に、層機構は、検査ストリップなどの個々の検査エレメント110に切断され得る。切断および切断線162が図7に示されている。
検査エレメント110の第3の実施形態が図8Aから図10に示されている。検査エレメント110の層機構の詳細な説明に関して、上記の第1の実施形態および第2の実施形態の説明または以下に示される他の実施形態の説明を参照可能である。第2の実施形態と同様に、第1の電極116および第2の電極118は、検査エレメント110の両側から、たとえば測定デバイス172のコネクタ178によって、接触され得る。検査エレメント110の第3の実施形態では、毛細管160は、たとえば図8Bに示される、検査エレメント110の長手方向軸130に沿って少なくとも部分的に延び得る。毛細管160の形成は、スペーサ層134から毛細管160を切り取ることを含み得る。したがって、スペーサ層134は、両側で、剥離ライナによって積層された接着材によって被覆され得る。切断は、キスカットプロセスを含み得る。切断プロセスでは、切断輪郭ホイールが使用され得る。スペーサ層134は、2つの反対に回転するホイールの間の間隙を通過し得、ホイールの1つは、毛細管160の繰り返された中抜きの(outlined)形状を周辺部に有するキスカットホイールであってよい。回転するホイールを通過することによって、中抜きの毛細管形状が、スペーサ層134に切開され、対向する剥離ライナの表面へと達し得る。図8Bは、第2の電極118の上に積層されたスペーサ層134から切り抜かれた毛細管160を示し、図8Cは、検査エレメント110の断面を示す。
第1の電極キャリア層122は、炭素ペーストでコーティングされてもよいし、または貴金属層でスパッタリングされてもよい。試薬コーティング128、たとえば試薬ストリップは、測定デバイス172の近くに、特に測定デバイスの加熱デバイスの近くに、配列され得る。したがって、周囲温度を超えて体液の試料を加熱し、凝固状態パラメータが全血試料において検査されることを可能にすることが可能であり得る。試薬コーティング128の位置は、検査エレメント110の測定域を画定し得る。検査エレメント110は、通気孔開口192をさらに備え得る。試薬コーティングに隣接して、第1の電極接触域138の方向に、第1の電極116は、測定域に続いて疎水性表面194が作製され得るように、第2の試薬によってコーティングされ得る。したがって、体液の試料は、測定デバイス172が汚染され得るように毛細管160の一端を通気孔192まで通過させることが妨げられ得る。しかしながら、第1の電極116の表面の他の部分は、迅速な試料輸送が保証されるように、親水性であってよい。したがって、表面は、洗浄剤で処置され得る。図9は、検査エレメント110の分解組立図を示す。
キスカットプロセスの後、剥離ライナの1つがスペーサ層134から除去され得、スペーサ層134は、第1の電極116に積層され得る。スペーサ層134は、両側において、接着層189、191で被覆され得る。次いで、毛細管構造の切り抜かれた内側部分196が、毛細管構造の外側部分198が第1の電極116の上にあるままであるように、取り外され得る。この除去ステップは、図10の右の列に示されており、たとえば、取り外しは矢印200によって示される。毛細管の構造は、通気孔192、上部投与位置184、および第2のコンタクトホール186を位置合わせするために使用され得る。さらなる積層ステップでは、図10の中央の列に示される、第1の電極116およびスペーサ層134の積層された層機構は、第2の電極118の上にひっくり返されてよく、図10に示される矢印158によって示される、第2の電極118で積層されてよい。積層された第2の電極が、図7の左の列に示されている。最後に、層機構は、検査ストリップなどの個々の検査エレメント110に切断され得る。切断および切断線162が図10に示されている。
図11は、検査エレメント110の一実施形態の分解組立図を示す。この実施形態では、第1の電極キャリア層122は、スパッタリングされたアルミニウム層202によって被覆され得る。アルミニウム層の使用は、炭素ペーストまたはインクよりも原料コストが低く、導電率が優れているために、有利なことがある。しかしながら、アルミニウム層は、アルミニウム層の表面上に酸化物層があるために、酸化還元反応を支持するための電極材料として直接的に使用することはできない。アルミニウム層202は、導電性炭素ペーストと組み合わされ得る。したがって、アルミニウム層202上の電気化学セルの位置に、炭素のストライプ204がコーティングされ得る。試薬コーティング128は、炭素ストライプ204の上にコーティングされ得る。接着層205は、炭素ストライプ204とスペーサ層134との間に配列され得る。ターンオーバエレメント176はスペーサ層134の上に配列され得、たとえば、ターンオーバエレメント176は、導電性接着材および導電性炭素コーティングとして設計され得る。スペーサ層134の別の側は、接着層206でコーティングされ得る。代替的に、試薬コーティング128の検出試薬の有効成分が炭素ペーストと混合され、アルミニウム表面に直接的にコーティングされ得る。別の実施形態では、試薬コーティング128で均一にコーティングされ得、アルミニウム層202上に積層され得る導電性炭素輸送接着箔が、使用され得る。アルミニウム上での炭素の使用は、すべての説明される実施形態に対して実行可能であり得る。突き出たキャリアエレメント112をストリップハンドル132として持たない検査エレメント110が構成され得る実施形態においてもまた、アルミニウム上での炭素の使用は実行可能であり得る。これらの実施形態では、キャリアエレメント112は、アルミニウムでコーティングされ得、コーティングされた炭素ストライプおよび試薬コーティングは電気化学セルの位置にある。
図12は、本発明による検査エレメント110の一実施形態の分解組立図である。図13Aおよび図13Bは、この実施形態の上面図および底面図を示す。検査エレメント110は、層機構を備え得る。作用電極として設計される第1の電極116は、少なくとも1つの第1の電極導電層120を備え得る。第1の電極導電層120は、カーボンインクコーティングを含み得る。第1の電極導電層120は、少なくとも1つの第1の電極キャリア層122の上に配置され得る。第1の電極キャリア層122は箔、たとえば上部箔であってよい。第1の電極116は、第1の電極導電層120と接触する少なくとも1つの試薬コーティング128、たとえば検出試薬コーティングを備え得る。試薬コーティング128は、第1の電極導電層120を少なくとも部分的に被覆し得る。試薬層128は、毛細管160の幅および長さの全体にわたって延び得る。
対極として設計され得る第2の電極118は、少なくとも1つの第2の電極導電層148を備え得る。第2の電極導電層148は、カーボンインクコーティングを含み得る。第2の電極導電層148は、少なくとも1つの第2の電極キャリア層150の上に配置され得る。第2の電極キャリア層150は箔、たとえば底部箔であってよい。対極は、第2の電極導電層148と接触する少なくとも1つの試薬コーティング128を備え得る。試薬コーティング128は、酸化還元化学物質を含んでよい。試薬コーティングは、Ag/AgClインクを含み得る。試薬コーティング128は、第2の電極導電層148を少なくとも部分的に被覆し得る。試薬層128は、毛細管160の幅および長さの全体にわたって延び得る。第1の電極116および第2の電極118の試薬コーティングは、それぞれの電極導電層120、148の等しい面積を被覆し得る。
少なくとも1つのスペーサ層134が、第1の電極導電層120と第2の電極導電層148との間に配置され得る。第1の電極116および第2の電極118ならびに第1の電極116と第2の電極118との間の毛細管160は、電気化学セルを形成する。電気化学セルは、毛細管160の全長にわたって延び得る。第1の電極116および第2の電極118は、毛細管160の全長にわたって延び得る。スペーサ層134は、検査エレメント110の全長にわたって延びないように配列され得る。たとえば、スペーサ層134は、毛細管160を一部被覆し得る。毛細管160は、3つの側面で開いてよい。体液の試料は、図13Aおよび図13Bで最も良く見られ得る側方投与位置164および前面投与位置166に適用可能であり得る。
さらに、検査エレメント110は、第1の電極116および第2の電極118をさらなるデバイスと、たとえば測定デバイス172に接触させるように構成された第1の電極接触域138および第2の電極接触域146を備え得る。第1の電極接触域138および/または第2の電極接触域146および側方投与位置164および前面投与位置166は、検査エレメント110の両側に配列され得る。第1の電極接触域138および第2の電極接触域146は、検査エレメント110の層機構の異なる層内に配列され得る。第1の電極接触域138および第2の電極接触域146は、検査エレメント110の両側から電気的に接触されるように構成され得る。
第1の電極導電層120および第1の電極キャリア層122は、第2の電極導電層148および第2の電極キャリア層150の上の検査エレメント110の接触側でオーバーハングを形成し得る。したがって、第1の電極導電層120の一部が露出され得、第1の電極116をさらなるデバイスと接触させることを可能にし得る。
上記で説明されたように、スペーサ層134は、検査エレメント110の全長にわたって延びないように設計され得る。スペーサ層134は、少なくとも1つの孔および/または少なくとも1つの凹部を備えてよく、この孔および/または凹部は、恣意的な形、たとえば円形または方形を持ってよい。スペーサ層134は、一部分または複数の部分に形成されてよい。スペーサ層134は2つの部分に形成されてよく、この2つの部分は、その間の間隙208と位置合わせされ得る。第2の電極接触域146は、以下の形で形成され得る。すなわち、第1の電極導電層120および第1の電極キャリア層122は、少なくとも1つの孔および/または少なくとも1つの凹部を備えてよく、この孔および/または凹部は、恣意的な形、たとえば円形または方形を持ってよい。たとえば、第1の電極導電層120および第1の電極キャリア層122内の凹部は、切断および/または穿孔によって形成され得る。この実施形態では、2つの方形凹部210は、第1の電極導電層120および第1の電極キャリア層122内に存在し得る。スペーサ層134は、検査エレメント110の層機構内で、スペーサ層134が凹部210を被覆しないことがあるように配列され得る。したがって、第2の電極導電層148の一部が露出され得、第2の電極118をさらなるデバイス、たとえば測定デバイス172と接触させることを可能にし得る。
110 検査エレメント
112 キャリアエレメント
114 接着層
116 第1の電極
118 第2の電極
120 第1の電極導電層
122 第1の電極キャリア層
124 第1の長手方向縁
126 第2の長手方向縁
128 試薬コーティング
130 長手方向軸
132 ストリップハンドル
134 スペーサ層
136 接着層
138 第1の電極接触域
140 測定域
142 導電性材料層
144 導電性接着層
146 第2の電極接触域
148 第2の電極導電層
150 第2の電極キャリア層
151 導電性接着層
152 Ag/AgClペーストのストリップ
154 第1の長手方向縁
156 第2の長手方向縁
158 矢印
160 毛細管
161 間隙
162 切断線
164 側方投与位置
166 前面投与位置
168 前面
170 システム
172 測定デバイス
174 側部
176 ターンオーバエレメント
178 コネクタ
180 矢印
182 矢印
184 上部投与位置
186 コンタクトホール
188 第1の部分
189 接着層
190 第2の部分
191 接着層
192 通気孔開口
194 疎水性表面
196 内側部分
198 外側部分
200 矢印
202 アルミニウム層
204 炭素のストライプ
205 接着層
206 接着層
208 間隙
210 凹部

Claims (14)

  1. 試料の少なくとも1つの性質を判定するためのシステム(170)であって、少なくとも1つの検査エレメント(110)を備え、前記検査エレメント(110)が少なくとも1つの第1の電極(116)と少なくとも1つの第2の電極(118)とを備え、前記第1の電極(116)が作用電極として設計され、前記第2の電極が対極として設計され、前記検査エレメント(110)が、体液の試料を受け入れることが可能な少なくとも1つの毛細管(160)を備え、前記第1の電極(116)および前記第2の電極(118)が前記毛細管(160)の両側に配列され、前記第1の電極(116)および前記第2の電極(118)ならびに前記第1の電極(116)と前記第2の電極(118)との間の前記毛細管(160)が電気化学セルを形成し、前記検査エレメント(110)が、前記電気化学セルの充填レベルとは無関係に前記少なくとも1つの分析物を検出するように構成され、前記第1の電極(116)および前記第2の電極(118)が、毛細管充填中に前記第1の電極(116)および前記第2の電極(118)が同時に、等しい速度で濡らされるように配列され、システム(170)が、前記検査エレメント(110)を使用して少なくとも1つの電気測定を実行するために適合された少なくとも1つの測定デバイス(172)をさらに備え、前記測定デバイス(172)がAC信号とDC信号の両方を検出するように構成され、前記測定デバイス(172)が、前記電気化学セルの充填レベルとは無関係に前記少なくとも1つの分析物を検出するように構成される、前記システム。
  2. 前記測定デバイス(172)が、前記毛細管(160)の充填プロセスを電気的にモニタするようにさらに構成される、前記請求項に記載のシステム(170)。
  3. 前記測定デバイス(172)が、体液の前記試料を加える前に少なくとも1つの初期フェイルセーフ測定を実行するように構成される、前記請求項のいずれか一項に記載のシステム(170)。
  4. システム(170)に関する前記請求項のいずれか一項に記載のシステム(170)が使用される、試料の少なくとも1つの性質を判定するための方法であって、
    a)前記検査エレメント(110)を少なくとも1つの測定デバイス(172)に接続するステップと、
    b)体液の試料を少なくとも1つの検査エレメント(110)の毛細管(160)に加えるステップと、
    c)AC信号とDC信号の両方を判定するステップと、
    d)前記AC信号および前記DC信号を使用することによって測定結果を較正するステップと
    を含む方法。
  5. 前記AC信号および前記DC信号が同時に判定される、前記請求項に記載の方法。
  6. 前記ACおよび前記DC信号の前記判定が、励起電位を重ねることによって実行される、試料の少なくとも1つの性質を判定するための方法に関する前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記AC信号と前記DC信号の両方が、前記毛細管(160)の充填による影響が補償されるように、前記毛細管(160)の前記充填レベルに比例する、試料の少なくとも1つの性質を判定するための方法に関する前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記方法が、接触時間を判定するステップをさらに含み、AC信号が、前記検査エレメント(110)の少なくとも1つの第1の電極(116)と少なくとも1つの第2の電極(118)との間に印加され、経時的な応答が測定され、前記応答が所定の閾値と比較される、試料の少なくとも1つの性質を判定するための方法に関する前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記方法が、前記毛細管(160)の充填レベルを判定するステップをさらに含み、AC信号が、前記検査エレメント(110)の前記少なくとも1つの第1の電極(116)と前記少なくとも1つの第2の電極(118)との間に印加され、経時的な応答信号が測定され、前記応答が少なくとも1つの所定の閾値と比較され、前記所定の閾値が、最小充填レベルが保証されるように選定される、試料の少なくとも1つの性質を判定するための方法に関する前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記所定の閾値が、試料の比導電率に対して選定される、前記請求項に記載の方法。
  11. 前記方法が、前記毛細管(160)の充填プロセスをモニタするステップをさらに含み、DC電圧が前記第1の電極(116)と前記第2の電極(118)との間に印加され、DC応答が検出され、前記DC応答が所定の限度と比較される、試料の少なくとも1つの性質を判定するための方法に関する前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  12. 体液中の少なくとも1つの分析物を電気化学的に検出するための検査エレメント(110)であって、少なくとも1つの第1の電極(116)と少なくとも1つの第2の電極(118)とを備え、前記第1の電極(116)が作用電極として設計され、前記第2の電極が対極として設計され、検査エレメント(110)が、体液の試料を受け入れることが可能な少なくとも1つの毛細管(160)を備え、前記第1の電極(116)および前記第2の電極(118)が前記毛細管(160)の両側に配列され、前記第1の電極(116)および前記第2の電極(118)ならびに前記第1の電極(116)と前記第2の電極(118)との間の前記毛細管(160)が電気化学セルを形成し、検査エレメント(110)が、前記電気化学セルの充填レベルとは無関係に前記少なくとも1つの分析物を検出するように構成され、前記第1の電極(116)および前記第2の電極(118)が、毛細管充填中に前記第1の電極(116)および前記第2の電極(118)が同時に、等しい速度で濡らされるように配列され、前記毛細管(160)が3つの側面で開いており、体液の試料が側方投与位置(164)および/または前面投与位置(166)に適用可能であり、前記検査エレメントが、前記第1の電極(116)および前記第2の電極(118)をさらなるデバイスと接触させるように構成された第1の電極接触域(138)および第2の電極接触域(146)を備え、前記第1の電極接触域(138)および前記第2の電極接触域(146)が、検査エレメント(110)の層機構の異なる層内に配列され、前記第1の電極接触域(138)および前記第2の電極接触域(146)の一方が、前記第1の電極接触域(138)および前記第2の電極接触域(146)の他方の上に突き出し、前記第1の電極接触域(138)および前記第2の電極接触域(146)が、検査エレメント(110)の両側から電気的に接触されるように構成され、検査エレメント(110)が層機構を備え、前記第1の電極(116)が、少なくとも1つの第1の電極キャリア層(122)上に配置された少なくとも1つの第1の電極導電層(120)を備え、前記第2の電極(118)が、少なくとも1つの第2の電極キャリア層(150)上に配置された少なくとも1つの第2の電極導電層(148)を備え、少なくとも1つのスペーサ層(134)が前記第1の電極導電層(122)と前記第2の電極導電層(148)との間に配置される、前記検査エレメント。
  13. 前記検査エレメント(110)が、長手方向軸(130)に沿って延びる細長い形状を有し、前記毛細管(160)が、前記長手方向軸(130)に垂直に少なくとも部分的に延び、前記毛細管(160)が、前記検査エレメント(110)の第1の長手方向縁における第1の開口から前記検査エレメント(110)の第2の長手方向縁における第2の開口に延びる、前記請求項に記載の検査エレメント(110)。
  14. 検査エレメント(110)に関する前記請求項のいずれか一項に記載の検査エレメント(110)を生産するための方法であって、層機構を形成する少なくとも1つのステップを含み、前記第1の電極(116)、前記第2の電極(118)、および前記毛細管(160)が、前記第1の電極(116)および前記第2の電極(118)が前記毛細管(160)の両側に配列されるように形成され、前記検査エレメント(110)が連続的なプロセスにおいて生産され、方法が、前記層機構を検査ストリップに切断するステップをさらに含む、前記方法。
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