JP2017538729A - 甲状腺機能亢進症を減少させるための方法および組成物 - Google Patents

甲状腺機能亢進症を減少させるための方法および組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、ビタミンKを含む食事を動物に与えることによって動物の甲状腺機能亢進症を減少させる方法に関する。ビタミンKは、クレアチニン、トリヨードサイロニン(T3)、および甲状腺刺激ホルモン(TSH)などの因子を減少させるために有効な量で与える。本発明は、クレアチニン、T3、およびTSHの循環レベルを減少させるために有効な量のビタミンKを含むペットフード組成物にも関する。さらに、このような食品組成物を作製する方法も開示されている。

Description

甲状腺機能亢進症はペット、特に10歳を超えるネコなどの高齢ペットでよく見られる内分泌障害である。甲状腺機能亢進症は、甲状腺の疾患(例えば、腫瘍)に起因した、甲状腺ホルモンの過剰生産、および甲状腺ホルモンの発現に関与するその他の因子から生じる。甲状腺機能亢進症の症状はさまざまであるが、食欲の増加(しかし、一部の場合減少する)、良好な食欲にもかかわらず体重が減少する(脂肪および筋肉)、活動の増加、水分摂取および排尿の増加、嘔吐、下痢、心臓疾患(例えば、心拍数の増加)、呼吸数の増加、被毛/皮膚/爪の異常、夜間に長く悲しそうに鳴く/落ち着きがない/混乱行動、または高い血圧(高血圧)が含まれる場合がある。甲状腺機能亢進症はペットの健康に重度の短期および長期的結果をもたらす可能性がある。
甲状腺機能亢進症を持つペットに対して利用可能な現在の治療オプションには、抗甲状腺薬の長期投与、甲状腺の1つまたは両方の外科的除去、および腺組織を破壊するための放射性ヨードの使用を伴うことがしばしばある。しかし、これらの介入はそれぞれ限界および副作用を持つ。従って、甲状腺機能亢進症を管理し減少させるための新しいアプローチを開発することが望ましい。さらに、栄養補助食品でペットの甲状腺機能亢進症を管理し減少させることが望ましい。
本発明は、それを必要とする動物の甲状腺機能亢進症を減少させる方法に関し、方法は、クレアチニン、トリヨードサイロニン(T3)、および甲状腺刺激ホルモン(TSH)からなる群から選択される1つ以上の因子の循環レベルを減少させるために有効な量のビタミンKを含む食事を動物に与える工程を含む。
本発明は、動物がその食品組成物を摂取した時、動物の1つ以上の因子の循環レベルを減少させるために有効な量のビタミンKを含む食品組成物にも関し、1つ以上の因子はクレアチニン、トリヨードサイロニン(T3)、および甲状腺刺激ホルモン(TSH)からなる群から選択される。
本発明は、(a)キブル生地を形成するために湿った成分および乾燥した成分を高温で混合して前処理する工程と、(b)キブル生地を高温および高圧で押し出す工程と、(c)押し出されたキブルを乾燥する工程と、(d)乾燥したキブルに局所的な(特に表面への:topical)液体および/または乾燥した成分を被せる工程と、を含むペットフード組成物を作製する方法にも関し、動物が食品組成物を摂取した際に動物の1つ以上の因子の循環レベルを減少させるために有効な量で、ビタミンKが、工程(a)および/または(d)にて、キブルに加えられるのであり、1つ以上の因子は、クレアチニン、トリヨードサイロニン(T3)、および甲状腺刺激ホルモン(TSH)からなる群から選択される。
本発明が適用可能である更なる領域は、以下に提供される発明を実施するための形態から明らかになるであろう。発明を実施するための形態及び特定の実施例は、本発明の好ましい実施形態を示しているものの、例示の目的のみを意図しており、本発明の範囲を限定することを意図していないと理解されるべきである。
ある一定の実施形態(複数可)の以下の記述は、本質的に単に例示的であり、かついかなる点においても本発明、その用途、または使用を制限することは意図されていない。全体を通して使用されている通り、範囲は、その範囲内にある各値及び全ての値を示すための省略表現として使用される。範囲内の任意の値を、その範囲の末端として選択することができる。さらに、本明細書内で引用される参照文献は全て、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。本開示における定義と、引用された参照文献における定義に矛盾がある場合、本開示が支配する。
特に断らない限り、本明細書内及び本明細書の他の箇所で表現される割合及び量は全て、重量パーセントを指すものと理解されるべきである。与えられている量は材料の活性重量に基づく。
本明細書で使用される場合、「動物」という用語は動物界に属する任意の非ヒト生命体を意味する。「ペット」という用語は家畜を意味し、家畜化されたイヌ、ネコ、ウマ、ウシ、フェレット、ウサギ、ブタ、ラット、マウス、アレチネズミ、ハムスター、ウマ、ミンクなどを含むがこれらに限定されない。家畜化されたイヌおよびネコはペットの特定例である。一部のペットは異なる栄養ニーズを持ち、一部のペットは類似の栄養ニーズを持つことを当業者であれば理解するであろう。
本明細書で使用される場合、「甲状腺機能亢進症」という用語は、甲状腺が、動物中にトリヨードサイロニン(T3)および/またはサイロキシン(T4)などを含むがこれらに限定されない甲状腺ホルモンの過剰量を産生および分泌する状態を指す。ネコなどの動物の甲状腺機能亢進症は、当技術分野で知られている方法および疾患特徴によって、診断し、重症度を測定することができる。(例えば、Peterson et al.,in The cat:diseases and clinical management,R.G.Sherding,Ed.,New York,Churchill Livingstone,2nd Edition,pp.1416−1452,1994;Gerber et al.Vet Clin North Am Small Anim Pract 24:541−65,1994を参照)。
「T3」という用語は、ヨード含有アミノ酸3,5,3’−トリヨードサイロニンを指す。「遊離T3」という用語は、甲状腺結合グロブリン、アルブミン、プレアルブミンなどの担体タンパク質と結合していないT3を指す。
本明細書で使用される場合、「TSH」という用語は、脳下垂体前葉の甲状腺刺激ホルモン産生細胞によって合成および分泌される糖タンパク質ホルモンである甲状腺刺激ホルモンを指し、これはT3およびT4(サイロキシン)を産生する甲状腺の内分泌機能を制御する。
本明細書で使用される場合、「クレアチニン」という用語は、筋肉中のリン酸クレアチンの分解生成物2−アミノ−1−メチル−1H−イミダゾール−4−オールを指す。
本明細書で使用される場合、「循環」という用語は、因子が動物の血液および/またはその他の体液と共に移動している時の特定因子のステータスを指し、リンパ系内の循環などを含むがこれに限定されない。
本明細書で使用される場合、「ビタミンK」という用語は、ビタミンKファミリーとして知られている脂溶性ビタミンの構造的に類似した群の1つ以上を指す。ビタミンKファミリーには、ビタミンK1およびビタミンK2などであるがこれらに限定されない、2−メチル−1,4−ナフトキノン(3−)誘導体が含まれるがこれらに限定されない。
本明細書で使用される場合、特定のパラメーターに対して特に指定のない限り、「約」という用語は、サンプリング誤差を含む、解析またはプロセス制御の固有変動性の業界で許容可能な範囲を包含する範囲を指す。AAFCOのモデルガイダンスと一致して、固有変動性はずさんな仕事または欠陥のある手順に関連する変動を包含することを意図せず、むしろ、優れた実践および技術であっても関連する固有変動に対処するものである。
本明細書で使用される場合、「食事」という用語は、動物のための食品および飲料の調整された選択を指す。食事は、固定されたもしくは変動する組み合わせまたは食品および/または飲料組成物を含みうる。本発明の食事は本発明の食品組成物を含みうる。本発明の食品組成物は、本明細書に開示された食事の成分および構成要素を含みうる。
食品組成物は、ペットを含むがこれに限定されない動物に、ペットフードの形態で提供することができる。一般的に知られているさまざまなタイプのペットフードをペットの飼い主は入手することができる。ペットフードの選択としては、ウェットペットフード、セミモイストペットフード、ドライペットフード、およびペットのおやつが挙げられるがこれらに限定されない。ウェットペットフードは、一般的に約65%を超える含水量を持つ。セミモイストペットフードは一般的に約20%〜約65%の含水量を持ち、湿潤剤、ソルビン酸カリウム、および、微生物増殖(細菌およびカビ)を防ぐためのその他の成分を含む場合がある。食品キブルを含むがこれに限定されないドライペットフードは、一般的に約15%未満の含水量を持つ。ペットのおやつは、典型的には、セミモイスト、かむことができるおやつ、任意の数の形態の乾燥したおやつ、かむことができる骨または焼いた、押し出された、もしくは打ち抜かれたおやつ、糖菓おやつ、または当業者に知られているその他の種類のおやつであってもよい。
本明細書で使用される場合、「キブル」または「食品キブル」という用語は、イヌおよびネコの餌など、動物の餌の、特定のペレット状の構成要素を指す。一部の実施形態では、食品キブルは15重量%未満の含水量または水分を持つ。食品キブルのテクスチャーは、硬いものから柔らかいものまでの広い範囲に及びうる。食品キブルは、膨らんだものから高密度のものまで広い範囲の内部構造に及びうる。食品キブルは押し出しプロセスまたは焼成プロセスによって形成されうる。非限定的な例では、食品キブルは均一な内部構造または変動する内部構造を持ちうる。例えば、食品キブルは被覆したキブルを形成するためにコアおよびコーティングを含んでもよい。「キブル」または「食品キブル」という用語が使用される時、それは被覆されていないキブルまたは被覆されたキブルを指すことができることを理解すべきである。
本明細書で使用される場合、「押し出す」または「押し出し」という用語は、前処理され、かつ/または調製された成分混合物を、押出機を通して送るプロセスを指す。押し出しの一部の実施形態では、食品キブルは押し出しプロセスによって形成され、湿った成分および乾燥した成分の混合物を含むキブル生地を、食品キブル形成するために熱および圧力下で押し出すことができる。任意のタイプの押出機を使用することができ、その例としては、単軸スクリュー押出機および二軸スクリュー押出機が挙げられるがこれらに限定されない。以下に記述される供給源、成分、および構成要素のリストは、その組み合わせおよび混合物も企図され、本明細書の範囲内となるようにリストされている。
本発明は、動物がその食品組成物を摂取した時、動物の1つ以上の因子の循環レベルを減少させるために有効な量のビタミンKを含む食品組成物に関し、1つ以上の因子はクレアチニン、トリヨードサイロニン(T3)、および甲状腺刺激ホルモン(TSH)からなる群から選択される。
さらに本発明は、それを必要とする動物の甲状腺機能亢進症を減少させる方法にも関し、方法は、クレアチニン、トリヨードサイロニン(T3)、および甲状腺刺激ホルモン(TSH)からなる群から選択される1つ以上の因子の循環レベルを減少させるために有効な量のビタミンKを含む食事を動物に与える工程を含む。
一部の実施形態では、動物はペットである。特定の実施形態では、動物は、家畜化された家ネコなどであるがこれに限定されないネコである。より特異的な実施形態では、動物は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15歳を超えるネコである。
明細書で使用される場合、甲状腺機能亢進症の文脈での「減少」または「減少させる」という用語は、例えば、本発明の、ビタミンKの有効量を含む食品組成物を動物が摂取する期間の間に生じる、動物の1つ以上の因子の経時的循環レベルの減少、すなわち、ビタミンKの有効量を含む食品組成物の摂取前の同じ動物の1つ以上の因子の循環レベルと比較した場合の減少を指すために使用される。
方法は、ビタミンKを含む食事を動物に与える前に、動物の1つ以上の因子のレベルを測定する工程を、さらに含みうる。一部の実施形態では、動物の1つ以上の因子のベースラインレベルが確立される。一実施形態では、ベースラインレベルは、1つ以上の因子の循環レベルの測定値である。一実施形態では、ベースラインレベルは、1つ以上の因子のそれぞれについて循環レベルを測定した多くの測定値の平均である。
方法は、異なる時点でビタミンKを含む食事を動物が摂取した後の、同じ動物の1つ以上の因子の循環レベルを測定する工程をさらに含みうる。さらに、方法は、ビタミンKの有効量を含む食事を動物に与える前における、動物の1つ以上の因子のベースライン循環レベルを、ビタミンKの有効量を含む食事を動物が一定期間摂取した後における、同じ動物の1つ以上の因子の循環レベルと、比較する工程をさらに含みうる。本発明によると、食事中のビタミンKは、クレアチニン、T3、およびTSHなどであるがこれらに限定されない1つ以上の因子の循環レベルを減少させるために有効である。
本発明の一部の実施形態では、食事中のビタミンKの量は、クレアチニンの循環レベルを減少させるために効果的であるが、遊離T3またはTSHに対しては効果的でない。一部の実施形態では、食事中のビタミンKの量は、クレアチニンおよび遊離T3の循環レベルを減少させるために効果的であるが、TSHに対しては効果的でない。一部の実施形態では、食事中のビタミンKの量は、クレアチニンおよびTSHの循環レベルを減少させるために効果的であるが、遊離T3に対しては効果的でない。一部の実施形態では、食事中のビタミンKの量は、クレアチニン、遊離T3、およびTSHの循環レベルを減少させるために効果的である。一部の実施形態では、食事中のビタミンKの量は、遊離T3の循環レベルを減少させるために効果的であるが、クレアチニンまたはTSHに対しては効果的でない。一部の実施形態では、食事中のビタミンKの量は、遊離T3およびTSHの循環レベルを減少させるために効果的であるが、クレアチニンに対しては効果的でない。一部の実施形態では、食事中のビタミンKの量は、TSHの循環レベルを減少させるために効果的であるが、クレアチニンまたは遊離T3に対しては効果的でない。
クレアチニンの循環レベルは、酵素比色法(例えば、Roche Diagnostic’s Cobas 6000解析器シリーズを使用する方法)などであるがこれに限定されない当技術分野で知られている方法で測定することができる。遊離T3の循環レベルは、Werner S.et al.J.Clin.Endocrinol.Metab.38(3):493−5(1974)(これは参照により本明細書に組み込まれる)によって開示される方法などであるが、これに限定されない、放射免疫測定(RIA)で測定してもよい。TSHの循環レベルは、Spencer C.et al.Clin Chim Acta.108(3):415−24(1980)(これは参照により本明細書に組み込まれる)によって開示される方法などであるが、これに限定されない、放射免疫測定(RIA)で測定されてもよい。
一部の実施形態では、本発明の方法は、甲状腺機能亢進症の治療を、それを必要とする動物に対して行なう工程を含む場合があり、方法は、クレアチニン、トリヨードサイロニン(T3)、および甲状腺刺激ホルモン(TSH)からなる群から選択される1つ以上の因子の循環レベルを減少させるために有効な量のビタミンKを含む食事を動物に与える工程を含む。一部の実施形態では、方法は、ビタミンKを含む食事を動物に与える前に甲状腺機能亢進症を持つ動物を特定する工程をさらに含みうる。一部の実施形態では、甲状腺機能亢進症を持つ動物は、クレアチン、遊離T3、およびTSHなどであるがこれらに限定されない因子のベースラインレベルで特定される。
一部の実施形態では、本発明の方法は、動物の甲状腺機能亢進症を発症する可能性を減少させる工程を含む場合があり、方法は、クレアチニン、トリヨードサイロニン(T3)、および甲状腺刺激ホルモン(TSH)からなる群から選択される1つ以上の因子の循環レベルを減少させるために有効な量のビタミンKを含む食事を動物に与える工程を含む。
食事中のビタミンKは、動物が食事を一定期間摂取した後に、動物のクレアチニン、遊離T3、またはTSHの循環レベルが減少しているようにするために有効な量でありうる。例えば、食事中のビタミンKの量は、動物が少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、101、105、110、113、115、120、125、130、135、140、145、150、155、160、165、170、175、180、185、190、195,または200日間、ビタミンKの有効量を含む食事を摂取した後に、動物のクレアチニン、遊離T3、またはTSHの循環レベルが減少しているようにするために有効でありうる。一部の実施形態では、食事中のビタミンKの量は、動物が少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、101、105、110、113、115、120、125、130、135、140、145、150、155、160、165、170、175、180、185、190、195、または200日以内の間、ビタミンKの有効量を含む食事を摂取した後に、動物のクレアチニン、遊離T3,またはTSHの循環レベルが減少しているようにするために有効でありうる。
一部の実施形態では、食事中のビタミンKは、トータルの食品重量の約0.01mg/kg、0.05mg/kg、0.1mg/kg、0.15mg/kg、0.2mg/kg、0.25mg/kg、0.3mg/kg、0.35mg/kg、0.4mg/kg、0.45mg/kg、0.5mg/kg、0.55mg/kg、0.6mg/kg、0.65mg/kg、0.7mg/kg、0.75mg/kg、0.8mg/kg、0.85mg/kg、0.9mg/kg、0.95mg/kg、1mg/kg、1.5mg/kg、2mg/kg、2.5mg/kg、または3mg/kg以上でありうる。
一部の実施形態では、ビタミンK含有食品の摂取により、動物は、クレアチニン、遊離T3、またはTSHの循環レベルを効果的に減少させるビタミンKの一日摂取量を得る可能性があり、ビタミンKの一日摂取量は、一日あたり約0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、または100マイクログラム以上の量でありうる。一部の実施形態では、ビタミンK含有食品の摂取により、動物は、クレアチニン、遊離T3、またはTSHの循環レベルを効果的に減少させるビタミンKの一日摂取量を得る可能性があり、ビタミンKの一日摂取量は、一日あたり約1〜100、1〜90、1〜80、1〜70、1〜60、1〜50、1〜40、1〜30、1〜25、1〜20、1〜15、1〜10、1〜5、5〜100、5〜90、5〜80、5〜70、5〜60、5〜50、5〜40、5〜30、5〜25、5〜20、5〜15、5〜10、10〜100、10〜90、10〜80、10〜70、10〜60、10〜50、10〜40、10〜30、10〜25、10〜20、または10〜15マイクログラムの量でありうる。
一部の実施形態では、食事中のビタミンKは、動物のクレアチニンの循環レベルを減少させるために有効な量である。例えば、ビタミンKの有効量を含む食事を一定期間摂取した後には、動物のクレアチニンの循環レベルが、ビタミンKの有効量を含む食事の摂取前のクレアチニンの循環レベルと比べて、少なくとも約5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、35%、36%、37%、38%、39%、40%、41%、42%、43%、44%、45%、46%、47%、48%、49%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%減少しうる。一実施形態では、食事中のビタミンKの量は、クレアチニンの循環レベルを少なくとも約30%減少させるために有効なものである。特異的な一実施形態では、食事中のビタミンKの量は、動物がビタミンKの有効量を含む食事を、少なくとも、25、50、75、100、および125日からなる群から選択される期間の間摂取した後に、クレアチニンの循環レベルを少なくとも約30%減少させるために有効である。より特異的な実施形態では、食事中のビタミンKの量は、動物がビタミンKの有効量を含む食事を少なくとも100日間摂取した後、クレアチニンの循環レベルを少なくとも約30%減少させるために有効である。
一部の実施形態では、食事中のビタミンKは、動物の遊離T3の循環レベルを減少させるために有効な量である。例えば、ビタミンKの有効量を含む食事を一定期間摂取した後、動物のT3の循環レベルは、ビタミンKの有効量を含む食事の摂取前の遊離T3の循環レベルと比べて、少なくとも約5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、35%、36%、37%、38%、39%、40%、41%、42%、43%、44%、45%、46%、47%、48%、49%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%減少しうる。一実施形態では、食事中のビタミンKの量は遊離T3の循環レベルを少なくとも約30%減少させるために有効である。特異的な一実施形態では、食事中のビタミンKの量は、動物がビタミンKの有効量を含む食事を少なくとも、25、50、75、100、および125日からなる群から選択される期間の間摂取した後、遊離T3の循環レベルを少なくとも約30%減少させるために有効である。より特異的な実施形態では、食事中のビタミンKの量は、動物がビタミンKの有効量を含む食事を少なくとも100日間摂取した後、遊離T3の循環レベルを少なくとも約30%減少させるために有効である。
一部の実施形態では、食事中のビタミンKは、動物のTSHの循環レベルを減少させるために有効な量である。例えば、ビタミンKの有効量を含む食事を一定期間摂取した後に、動物のTSHの循環レベルは、ビタミンKの有効量を含む食事の摂取前のTSHの循環レベルと比べて、少なくとも約5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、35%、36%、37%、38%、39%、40%、41%、42%、43%、44%、45%、46%、47%、48%、49%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%減少しうる。一実施形態では、食事中のビタミンKの量はTSHの循環レベルを少なくとも約80%減少させるために有効である。特異的な一実施形態では、食事中のビタミンKの量は、動物がビタミンKの有効量を含む食事を少なくとも、25、50、75、100、および125日からなる群から選択される期間の間摂取した後、TSHの循環レベルを少なくとも約80%減少させるために有効である。より特異的な実施形態では、食事中のビタミンKの量は、動物がビタミンKの有効量を含む食事を少なくとも100日間摂取した後、TSHの循環レベルを少なくとも約80%減少させるために有効である。
一実施形態では、食事中のビタミンKの量は、食事中のビタミンKの量は、クレアチニンの循環レベルを少なくとも約30%、T3の循環レベルを少なくとも約30%、およびTSHの循環レベルを少なくとも約80%減少させるために有効である。特異的な一実施形態では、食事中のビタミンKの量は、動物がビタミンKの有効量を含む食事を少なくとも約100日間摂取した後に、クレアチニンの循環レベルを少なくとも約30%、T3の循環レベルを少なくとも約30%、およびTSHの循環レベルを少なくとも約80%減少させるために有効である。
本発明の食品組成物はビタミンKを含みうる。一部の実施形態では、ビタミンKは、重量基準でトータルの食品組成物の約0.0001%、0.001%、0.01%、0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、20%、または25%以下でありうる。一部の実施形態では、ビタミンKは、重量基準でトータルの食品組成物の約0.0001%、0.001%、0.01%、0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、20%、または25%を超えてもよい。
ビタミンKの有効量を含む食品組成物は、ビタミンKを含まない食品組成物と組み合わされてもよく、または混合されてもよい。例えば、ビタミンKの有効量を含む食品組成物は、重量基準でトータルの食品組成物の約1%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%または99%を超えてもよい。一部の実施形態では、ビタミンKの有効量を含む食品組成物は、重量基準でトータルの食品組成物の約1%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、99%または100%未満であってもよい。一部の実施形態では、本発明の食事は、ビタミンKの有効量を含む食品組成物、およびビタミンKを含まないその他の食品組成物を含みうる。
ビタミンKの有効量を含む食品組成物は、異なる種類の食品製品を含みうる。例えば、ビタミンKの有効量を含む食品組成物は、ドライフード(例えば、キブル)、セミモイストフード、またはウェットフードの1つ以上のタイプを含みうる。異なる種類の食品はビタミンKの異なる量を含んでもよく、一部の食品はビタミンKを含まなくてもよい。例えば、食品組成物は、ビタミンKを含むドライフードと、ビタミンKを含まないセミモイストフードおよび/またはビタミンKを含まないウェットフードと、を含みうる。一実施形態では、ビタミンKを含むドライフードは、重量基準でトータルの食品組成物の約1%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、または99%を超えうる。別の実施形態では、ビタミンKを含むドライフードは、重量基準でトータルの食品組成物の約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、99%、または100%未満でありうる。一部の実施形態では、ビタミンKを含むドライフードは、これもビタミンKを含むセミモイストフードまたはウェットフードと、同じ量もしくは異なる量で組み合わされてもよく、または混合されてもよい。一部の実施形態では、ビタミンKを含むドライフードは、重量基準でトータルの食品組成物の約1%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、または99%を超えうる。一部の実施形態では、ビタミンKを含むドライフードは、重量基準でトータルの食品組成物の約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、99%、または100%未満でありうる。
本発明は、ペットフード組成物を作製する方法にも関し、食品組成物は、動物がその食品組成物を摂取した後に、動物の1つ以上の因子の循環レベルを減少させるために有効な量のビタミンKを含み、1つ以上の因子はクレアチニン、トリヨードサイロニン(T3)、および甲状腺刺激ホルモン(TSH)からなる群から選択される。食品組成物は、ドライフード、セミモイストフード、およびウェットフードのうちの1つ以上を含みうる。
一部の実施形態では、本発明は、(a)キブル生地を形成するために湿った成分および乾燥した成分を高温で混合して前処理する工程と、(b)キブル生地を高温および高圧で押し出す工程と、(c)押し出されたキブルを乾燥する工程と、(d)乾燥したキブルに局所的に、すなわち、その表面に液体および/または乾燥した成分を被せる工程とを含むドライフード組成物を作製する方法にも関し、動物が食品組成物を摂取した際に動物の1つ以上の因子の循環レベルを減少させるために有効な量で、ビタミンKが、工程(a)および/または(d)にてキブルに加えられるのであり、1つ以上の因子は、クレアチニン、トリヨードサイロニン(T3)、および甲状腺刺激ホルモン(TSH)からなる群から選択される。
一部の実施形態では、ビタミンKは工程(a)にて、その他の成分と混合してキブル生地を形成することにより、キブル生地に加えられる。一部の実施形態では、ビタミンKは工程(d)にて、ビタミンKを、局所的な液体および/または乾燥した成分に添加することによって食品組成物に加えられる。
キブル生地は、例えば、タンパク質源、炭水化物源、脂肪源、および動物またはペットの栄養に適したその他任意の成分などの、任意の適切な成分から任意の適切な手段で調製することができる。
同様に、食品組成物に被せるために使用される局所的な液体および/または乾燥した成分は、例えば、タンパク質源、炭水化物源、脂肪源、および動物またはペットの栄養に適したその他任意の成分などの、任意の適切な成分から任意の適切な手段で調製することができる。
一部の実施形態では、本発明の食品組成物は、アマ、トウモロコシ、リムブルーワー(rim brewers)、エンドウ豆、鶏肉、ダイズ、トマト、セルロース、小麦、ビーツ、リシン、塩化カリウム、メチオニン、塩化ナトリウム、ニンジン、第二リン酸カルシウム、ビタミンプレミックス、カルニチン、αリポ酸、ミネラルプレミックス、炭酸カルシウム、タウリン、グルコサミン塩酸塩、コンドロイチン硫酸、穀物ブレンド、乳酸、塩化コリン、穀物ブレンド、パラタント、魚油、ココナッツ油、ビタミンE油、デンプン、家禽、魚、乳製品、豚肉、牛肉、羊肉、鹿肉、およびウサギなどであるがこれらに限定されない1つ以上の成分を含む。
一部の実施形態では、本発明の食品組成物は、アルギニン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、バリン、タウリン、カルニチン、アラニン、アスパラギン酸塩、シスチン、グルタミン酸塩、グルタミン、グリシン、プロリン、セリン、チロシン、およびヒドロキシプロリンなどであるがこれらに限定されない1つ以上のアミノ酸を含む。
一部の実施形態では、本発明の食品組成物は、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、マルガリン酸、マルガロレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、g−リノレン酸、a−リノレン酸、ステアリドン酸、アラキジン酸、ガドレイン酸、DHGLA、アラキドン酸、エイコサテトラ酸、EPA、ベヘン酸、エルカ酸、ドコサテトラ酸、およびDPAなどであるがこれらに限定されない1つ以上の脂肪酸を含む。
一部の実施形態では、本発明の食品組成物は、水分、タンパク質、脂肪、粗繊維、灰分、食物繊維、可溶性繊維、不溶性繊維、ラフィノース、およびスタキオースなどであるがこれらに限定されない1つ以上の多量栄養素を含む。
一部の実施形態では、本発明の食品組成物は、β−カロテン、α−リポ酸、グルコサミン、硫酸コンドロイチン、リコペン、ルテイン、およびケルセチンなどであるがこれらに限定されない1つ以上の微量栄養素を含む。
一部の実施形態では、本発明の食品組成物は、カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、塩素、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ヨード、セレン、コバルト、硫黄、フッ素、クロム、ホウ素、およびシュウ酸塩などであるがこれらに限定されない1つ以上の無機物を含む。
一部の実施形態では、本発明の食品組成物は、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンC、チアミン、リボフラビン、ナイアシン、ピリドキシン、パントテン酸、葉酸、ビタミンB12、ビオチン、およびコリンなどであるがこれらに限定されない1つ以上のビタミンを含む。
実施例1
ビタミンKが甲状腺機能亢進症を減少できることを示すためにネコでインビボ研究を実施した。ネコにビタミンK含有食品を与え、ビタミンK含有食品の摂取前と後にクレアチン、遊離T3、およびTSHの循環レベルを測定した。
自然発生的甲状腺機能亢進症を持つネコ8匹を研究に含めた。ネコは2つの食事(対照および試験)のうちの1つに割り当てられ、113日の試験期間全体を通してその食事を摂取した。試験群の食事は、MSBC(メナジオン重亜硫酸ナトリウム複合体)の形態のビタミンKを、重量基準で0.3mg/kgの量でトータルの食品に含んでいた。クレアチニン、遊離T3、およびTSHを1日目および113日目に測定した。すべてのネコは、毎日20時間の間は自由に食べることができ、水は常に飲むことができた。トータルの食品の一日平均摂取量は約52.6g/日であった。
循環クレアチニンの結果を表1に示す。
Figure 2017538729
表1で、対照は対照食品(ビタミンKを含まない食品)を与えられたネコを指し、試験はビタミンKを含む食品を与えられたネコを指す。DF:自由度、DLSM:最小二乗平均の差、Pr:確率。循環クレアチニンは、酵素比色法(Roche Diagnostics, Cobas(登録商標)6000 Analyzer Series c501 Module)で測定した。
対照群のクレアチニンの循環レベルは影響を受けなかったが、試験群では循環クレアチニンレベルの有意な減少があった。
循環遊離T3の結果を表2に示す。
Figure 2017538729

表2で、対照は対照食品(ビタミンKを含まない食品)を与えられたネコを指し、試験はビタミンKを含む食品を与えられたネコを指す。DF:自由度、DLSM:最小二乗平均の差、Pr:確率。循環遊離T3は、ミシガン州立大学で放射免疫測定(RIA)を用いて測定した。
対照群の循環遊離T3には有意な改善がなかったが、試験群は循環遊離T3の有意な減少を示した。
循環遊離TSHの結果を表3に示す。

Figure 2017538729

表3で、対照は対照食品(ビタミンKを含まない食品)を与えられたネコを指し、試験はビタミンKを含む食品を与えられたネコを指す。DF:自由度、DLSM:最小二乗平均の差、Pr:確率。循環TSHは、ミシガン州立大学で放射免疫測定(RIA)を用いて測定した。
試験群は対照群と比べて、循環TSHのより有意な減少を示した。

Claims (20)

  1. それを必要とする動物の甲状腺機能亢進症を減少させる方法であって、クレアチニン、トリヨードサイロニン(T3)、および甲状腺刺激ホルモン(TSH)からなる群から選択される1つ以上の因子の循環レベルを減少させるために有効な量のビタミンKを含む食事を前記動物に与える工程を含む方法。
  2. 前記動物がネコである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記食事が前記動物のクレアチニンの循環レベルを減少させるために有効なビタミンKの量を含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記食事中のビタミンKの前記量が、前記動物に前記食事を与える前の前記動物のクレアチニンの前記循環レベルと比べて、クレアチニンの循環レベルを少なくとも30%減少させるために有効である、請求項3に記載の方法。
  5. 前記動物に少なくとも、25日、50日、100日、および125日からなる群から選択される期間の間、前記食事を与えた時、前記食事中のビタミンKの前記量が、前記動物に前記食事を与える前の前記動物のクレアチニンの前記循環レベルと比べて、クレアチニンの循環レベルを少なくとも30%減少させるために有効である、請求項3に記載の方法。
  6. 前記食事が前記動物のTSHの循環レベルを減少させるために有効なビタミンKの量を含む、請求項1または2に記載の方法。
  7. 前記食事中のビタミンKの前記量が、前記動物に前記食事を与える前の前記動物のTSHの前記循環レベルと比べて、TSHの循環レベルを少なくとも80%減少させるために有効である、請求項6に記載の方法。
  8. 前記動物に少なくとも、25日、50日、100日および125日からなる群から選択される期間の間、前記食事を与えた時、前記食事中のビタミンKの前記量が、前記動物に前記食事を与える前の前記動物のTSHの前記循環レベルと比べて、TSHの循環レベルを少なくとも80%減少させるために有効である、請求項6に記載の方法。
  9. 前記食事が前記動物の遊離T3の循環レベルを減少させるために有効なビタミンKの量を含む、請求項1または2に記載の方法。
  10. 前記食事中のビタミンKの前記量が、前記動物に前記食事を与える前の前記動物の遊離T3の前記循環レベルと比べて、遊離T3の循環レベルを少なくとも30%減少させるために有効である、請求項9に記載の方法。
  11. 前記動物に少なくとも、25日、50日、100日、および125日からなる群から選択される期間の間、前記食事を与えた時、前記食事中のビタミンKの前記量が、前記動物に前記食事を与える前の前記動物の遊離T3の前記循環レベルと比べて、遊離T3の循環レベルを少なくとも30%減少させるために有効である、請求項9に記載の方法。
  12. 動物が食品組成物を摂取した後、前記動物の1つ以上の因子の循環レベルを減少させるために有効な量のビタミンKを含む前記食品組成物であって、前記1つ以上の因子がクレアチニン、トリヨードサイロニン(T3)、および甲状腺刺激ホルモン(TSH)からなる群から選択される食品組成物。
  13. 前記動物がネコである、請求項12に記載の食品組成物。
  14. 前記組成物が前記動物のクレアチニンの循環レベルを減少させるために有効なビタミンKの量を含む、請求項12または13に記載の食品組成物。
  15. 前記組成物が前記動物のTSHの循環レベルを減少させるために有効なビタミンKの量を含む、請求項12または13に記載の食品組成物。
  16. 前記組成物が前記動物の遊離T3の循環レベルを減少させるために有効なビタミンKの量を含む、請求項12または13に記載の食品組成物。
  17. 前記動物が少なくとも、25日、50日、100日、および125日からなる群から選択される期間の間、前記食品組成物を摂取した時、前記食品組成物のビタミンKの前記量が、前記動物が前記食品組成物を摂取する前の前記動物のクレアチニン、TSH、および遊離T3の循環レベルと比べて、クレアチニン、TSH、および遊離T3の循環レベルを減少させるために有効である、請求項12または13に記載の食品組成物。
  18. ペットフード組成物を作製する方法であって、
    (a)キブル生地を形成するために湿った成分および乾燥した成分を高温で混合して前処理する工程と、
    (b)前記キブル生地を高温および高圧で押し出す工程と、
    (c)前記押し出されたキブルを乾燥する工程と、
    (d)前記乾燥したキブルの表面に液体および/または乾燥成分をかぶせる工程と、を含み、
    前記動物が前記食品組成物を摂取した際に動物の1つ以上の因子の循環レベルを減少させるために有効な量で、ビタミンKが、工程(a)および/または(d)にて前記キブルに加えられるのであり、前記1つ以上の因子が、クレアチニン、トリヨードサイロニン(T3)、および甲状腺刺激ホルモン(TSH)からなる群から選択される方法。
  19. 前記動物がネコである、請求項18に記載の方法。
  20. 前記ビタミンKが工程(a)にて前記キブル生地に加えられる、請求項18に記載の方法。
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