JP2017536885A - 大動脈の脈波速度および血圧を監視するためのシステムおよび方法 - Google Patents

大動脈の脈波速度および血圧を監視するためのシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

大動脈の脈波速度および血圧を監視するためのシステムおよび方法に関する様々な実施形態が本明細書で説明される。脈センサが、個人の身体の外部の、脈波信号の反射波成分が存在して反射波の開始点の特性評価ができるように脈波信号の取得を可能にするセンサ位置に配置されている。脈センサから脈波信号が受け取られ、脈波信号において反射波の開始点が識別される。反射波の開始点において反射波比が求められ、反射波比から大動脈の脈波速度が求められる。大動脈の脈波速度が、その個人に対して表示され得、外部デバイスに伝送され得、かつ/または記憶され得る。【選択図】図2

Description

本明細書で説明される様々な実施形態は、一般に大動脈の脈波速度および血圧を監視するためのシステムおよび方法に関し、具体的には単一の外部脈センサを使用するシステムに関するものである。
関連出願の相互参照
本出願は、その開示の全体が参照によって本明細書に組み込まれている、2014年10月27日に出願した「SYSTEM AND METHOD FOR MONITORING AORTIC PULSE WAVE VELOCITY AND BLOOD PRESSURE」という名称の米国特許仮出願第62/069,106号からの優先権を主張するものである。
脈波信号は、個人の健康の状態に関する重要な情報を包含している。動脈の脈波信号は、相互作用して脈波信号の形状を定義する3つの波動を包含している。直接波は心収縮に関連しており、反射波は直接波の反射の合計として形成され、重拍波は、心収縮相または心収縮期の最後に大動脈弁が閉じるとき生じる。
直接波、反射波、および重拍波は、ほとんどの個人から取得される動脈の脈波信号において識別され得る。一般的には、これらの波形およびその特性を識別するには、時間領域または周波数領域の信号解析法を使用する必要がある。これらの波形は動脈の脈波信号の大動脈の脈波速度(AoPWV)を求めるのに使用され得る。
AoPWVは、短期的には血圧の変化と関連しており、より長期的には大動脈の剛性の変化と関連している。大動脈の剛性は、心リスクの有効な指標として識別されており、すべての原因からの死のリスクの予測因子であることも示されている。
現在、個人のAoPWVを求めるためのいくつかの方法がある。AoPWVを求めるための「代表的な」方法は、頚動脈の上と大腿動脈の上とに配置された少なくとも2つの動脈の脈センサを使用することを含む。AoPWVを求めるための別の方法には、腕に付ける膨張式のカフを使用して腕の動脈圧の脈波信号を取得するものがある。取得された信号は、大抵の場合、計算された大動脈の有効な反射距離および脈波信号解析とともに使用され、次いで、これらはAoPWVを求めるために使用される。一般に、AoPWV解析のために脈波信号を取得するための既知の方法は、精巧なハードウェアを使用する必要があるかまたは侵襲性である。
広範な態様では、本明細書で説明される少なくとも1つの実施形態は、大動脈の脈波速度を監視するための方法を提供するものである。この方法は、個人の身体の外部の、脈波信号の反射波成分が存在して反射波の開始点の特性評価ができるように脈波信号の取得を可能にするセンサ位置に配置されたセンサから、脈波信号を受け取るステップを含むことができる。反射波の開始点は脈波信号において識別され得る。反射波比は反射波の開始点において求められ得、大動脈の脈波速度は反射波比から求められ得る。この方法はまた、大動脈の脈波速度を表示するステップ、大動脈の脈波速度を伝送するステップ、および大動脈の脈波速度を記憶するステップのうち少なくとも1つも含む。
いくつかの実施形態では、反射波の開始点を識別するステップは、脈波信号から三次導関数を求めるステップと、三次導関数の第2のピークを識別するステップと、三次導関数の第2のピークを使用して反射波の開始点を識別するステップとを含み得る。
いくつかの実施形態では、反射波の開始点を識別するステップは、脈波信号から三次導関数および四次導関数を求めるステップと、四次導関数から開始点試験窓を識別するステップと、開始点試験窓の中で三次導関数の第1の窓ピークを識別するステップと、三次導関数の第1の窓ピークを使用して反射波の開始点を識別するステップとを含み得る。
いくつかの実施形態では、反射波比を求めるステップは、脈波信号から一次導関数を求めるステップと、三次導関数における反射波の開始点に対応する一次導関数の開始点を識別するステップと、一次導関数の開始点の正規化された高さとして反射波比を求めるステップとを含み得る。
いくつかの実施形態では、一次導関数の開始点の正規化された高さを求めるステップは、一次導関数の第1のピークを識別するステップと、第1のピークの高さを測定するステップと、第1のピークの高さに基づいて一次導関数を正規化するステップと、一次導関数の開始点における正規化された一次導関数の高さを測定するステップとを含み得る。
いくつかの実施形態では、大動脈の脈波速度は、反射波比から大動脈の脈波速度へのマッピングのルックアップ表を使用して求められ得る。
いくつかの実施形態では、この方法は、脈波信号から心拍数を求めるステップと、心拍数から求められた正規化係数を使用して、正規化された大動脈の脈波速度を求めるステップとをさらに含み得る。いくつかの実施形態では、正規化された大動脈の脈波速度を求めるステップは、心拍数から求められた正規化係数を使用して、正規化された反射波比を求めるステップと、次いで、正規化された反射波比を使用して、正規化された大動脈の脈波速度を求めるステップとを含み得る。
いくつかの実施形態では、この方法は、個人の血圧因子を較正するステップと、大動脈の脈波速度および血圧因子を使用してその個人の血圧を求めるステップとを含み得る。
いくつかの実施形態では、反射波の開始点を識別する前に、脈波信号がエラー閾値の条件を満たしているかどうか判断されてよい。脈波信号がエラー閾値の条件を満たす場合のみ、反射波の開始点を識別するステップと、反射波比を計算するステップと、大動脈の脈波速度を求めるステップとの行為が遂行され得る。
いくつかの実施形態では、脈波信号がエラー閾値の条件を満たしているかどうか判断するステップは、脈波信号から四次導関数を求めるステップを含み得る。四次導関数から第1のピーク、第2のピークおよび第3のピークが識別され得て、第1のピーク、第2のピーク、および第3のピークが、複数のピークエラーの条件を満たしているかどうか判断され得る。第1のピーク、第2のピーク、および第3のピークが複数のピークエラーの条件を満たす場合、脈波信号はエラー閾値の条件を満たし得る。
いくつかの実施形態では、複数のピークエラーの条件は第1の閾値および第2の閾値を含み得る。第2のピークが第1の閾値を満たしているかどうか判断するために第1のピークと第2のピークが比較されてよく、第3のピークが第2の閾値を満たしているかどうか判断するために第2のピークと第3のピークが比較されてよい。第1の閾値と第2の閾値の両方が満たされる場合、脈波信号はエラー閾値の条件を満たし得る。
いくつかの実施形態では、第1の閾値を満たすためには第2のピークの高さが第1のピークの高さの少なくとも80%でよく、第2の閾値を満たすためには第3のピークの高さが第2のピークの高さの少なくとも10%でよい。
いくつかの実施形態では、複数のピークエラーの条件は、振幅閾値、第1のタイミング閾値、および第2のタイミング閾値を含み得る。第2のピークが振幅閾値を満たしているかどうか判断するために、第1のピークと第2のピークが比較されてよい。第1のピークと第2のピークの間の第1の隔たりおよび第2のピークと第3のピークの間の第2の隔たりが求められ得る。第1のタイミング閾値が満たされているかどうか判断するために、第1の隔たりと第2の隔たりが比較されてよい。第2のタイミング閾値が満たされているかどうか判断するために、第1のピークと第3のピークの間の第3の隔たりが求められ得る。振幅閾値、第1のタイミング閾値および第2のタイミング閾値の各々が満たされる場合、脈波信号はエラー閾値の条件を満たし得る。
いくつかの実施形態では、振幅閾値を満たすためには第2のピークの高さが第1のピークの高さの少なくとも80%でよく、第1のタイミング閾値を満たすためには第2の隔たりが第1の隔たりの3倍未満でよく、第2のタイミング閾値を満たすためには第3の隔たりが少なくとも0.2秒でよい。
別の広範な態様では、本明細書で説明される少なくとも1つの実施形態が提供するコンピュータ可読媒体は、デバイスのマイクロプロセッサ上で、大動脈の脈波速度を監視するための方法を実施するように同デバイスを適合させるための実行可能な複数の命令を含む。大動脈の脈波速度を監視するための方法は、本明細書の教示によって説明される様々な実施形態によって定義され得る。
別の広範な態様では、本明細書で説明される少なくとも1つの実施形態は、大動脈の脈波速度を監視するためのシステムを提供するものである。このシステムは、個人の身体の外部から脈波信号を取得するように構成された脈波取得ユニットと、表示ユニット、記憶ユニットおよび通信インターフェースのうち少なくとも1つを有する脈波解析ユニットとを含み得る。脈波取得ユニットは、脈波信号の反射波成分が存在して反射波の開始点の特性評価を可能にするような、脈波信号の取得を可能にするセンサ位置に配置されるように適合されてよく、脈波解析ユニットに脈波信号を伝送するように構成されてよい。脈波解析ユニットは、脈波信号における反射波の開始点を識別し、反射波の開始点における反射波比を求めて、反射波比から大動脈の脈波速度を求めるように構成され得る。脈波解析ユニットは、表示ユニットを使用して大動脈の脈波速度を表示するステップ、通信インターフェースを使用して大動脈の脈波速度を伝送するステップ、または記憶ユニットを使用して大動脈の脈波速度を記憶するステップのうち少なくとも1つを遂行するようにさらに構成され得る。
いくつかの実施形態では、脈波解析ユニットは、脈波信号から三次導関数を求め、三次導関数の第2のピークを識別し、三次導関数の第2のピークを使用して反射波の開始点を識別することによって、反射波の開始点を識別するように構成され得る。
いくつかの実施形態では、脈波解析ユニットは、脈波信号から三次導関数および四次導関数を求め、四次導関数から開始点試験窓を識別し、開始点試験窓の中で三次導関数の第1の窓ピークを識別し、三次導関数の第1の窓ピークを使用して反射波の開始点を識別することによって、反射波の開始点を識別するように構成され得る。
いくつかの実施形態では、脈波解析ユニットは、脈波信号から一次導関数を求め、三次導関数における反射波の開始点に対応する一次導関数の開始点を識別し、一次導関数の開始点の正規化された高さとして反射波比を求めることによって、反射波比を求めるように構成され得る。
いくつかの実施形態では、脈波解析ユニットは、一次導関数の第1のピークを識別し、第1のピークの高さを測定し、第1のピークの高さに基づいて一次導関数を正規化し、一次導関数の開始点における正規化された一次導関数の高さを測定することによって、一次導関数の開始点の正規化された高さを求めるように構成され得る。
いくつかの実施形態では、脈波解析ユニットは、反射波比から大動脈の脈波速度へのマッピングのルックアップ表を使用して大動脈の脈波速度を求めるように構成され得る。
いくつかの実施形態では、脈波解析ユニットは、脈波信号から心拍数を求め、心拍数から求められた正規化係数を使用して、正規化された大動脈の脈波速度を求めるように構成され得る。
いくつかの実施形態では、脈波解析ユニットは、個人の血圧因子を較正して、大動脈の脈波速度および血圧因子を使用してその個人の血圧を求めるように構成され得る。脈波解析ユニットは、表示ユニットを使用して個人の血圧を表示するステップ、通信インターフェースを使用して個人の血圧を伝送するステップ、個人の血圧を記憶ユニットに記憶するステップのうち少なくとも1つを遂行するように構成され得る。
いくつかの実施形態では、脈波解析ユニットは、反射波の開始点を識別する前に、脈波信号がエラー閾値の条件を満たしているかどうか判断するように構成され得る。脈波解析ユニットは、脈波信号がエラー閾値の条件を満たす場合のみ、反射波の開始点を識別するステップと、反射波比を計算するステップと、大動脈の脈波速度を求めるステップとを遂行してよい。
いくつかの実施形態では、脈波解析ユニットは、脈波信号から四次導関数を求めるようにさらに構成され得る。脈波解析ユニットは、四次導関数から第1のピーク、第2のピーク、および第3のピークを識別し得る。脈波解析ユニットは、第1のピーク、第2のピーク、および第3のピークが、複数のピークエラーの条件を満たしているかどうか判断して、第1のピーク、第2のピーク、および第3のピークが複数のピークエラーの条件を満たす場合、脈波信号がエラー閾値の条件を満たしていると判断してよい。
いくつかの実施形態では、複数のピークエラーの条件は第1の閾値および第2の閾値を含み得る。脈波解析ユニットは、第1のピークと第2のピークを比較して、第2のピークが第1の閾値を満たしているかどうか判断してよく、第2のピークと第3のピークを比較して、第3のピークが第2の閾値を満たしているかどうか判断してよい。脈波解析ユニットは、第1の閾値と第2の閾値の両方が満たされる場合、脈波信号がエラー閾値の条件を満たしていると判断してよい。場合によっては、第1の閾値を満たすためには第2のピークの高さが第1のピークの高さの少なくとも80%でよく、第2の閾値を満たすためには第3のピークの高さが第2のピークの高さの少なくとも10%でよい。
いくつかの実施形態では、複数のピークエラーの条件は、振幅閾値、第1のタイミング閾値、および第2のタイミング閾値を含み得る。脈波解析ユニットは、第1のピークと第2のピークを比較して、第2のピークが振幅閾値を満たしているかどうか判断してよい。脈波解析ユニットは、第1のピークと第2のピークの間の第1の隔たりおよび第2のピークと第3のピークの間の第2の隔たりを求め、第1の隔たりと第2の隔たりを比較して、第1のタイミング閾値が満たされているかどうか判断してよい。脈波解析ユニットは、第1のピークと第3のピークの間の第3の隔たりを求めて、第2のタイミング閾値が満たされているかどうか判断してよい。脈波解析ユニットは、振幅閾値、第1のタイミング閾値および第2のタイミング閾値の各々が満たされる場合、脈波信号がエラー閾値の条件を満たしていると判断することもできる。
いくつかの実施形態では、振幅閾値を満たすためには第2のピークの高さが第1のピークの高さの少なくとも80%でよく、第1のタイミング閾値を満たすためには第2の隔たりが第1の隔たりの3倍未満でよく、第2のタイミング閾値を満たすためには第3の隔たりが少なくとも0.2秒でよい。
本明細書で説明される様々な実施形態についてのより優れた理解のため、また、これらの様々な実施形態を実行に移し得る方法をより明らかに示すために、少なくとも1つの例示的実施形態を示す添付図面が例として参照され、ここで簡単に説明される。
大動脈の脈波速度および血圧を監視するためのシステムの例示的実施形態のブロック図である。 大動脈の脈波速度を監視するための方法の例示的実施形態の流れ図である。 大動脈の脈波速度を監視するための方法の別の例示的実施形態の流れ図である。 例示の脈波信号と、この脈波信号の導関数とを示す図である。 脈波信号、脈波信号の一次導関数および脈波信号の三次導関数のプロットを示す、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)の例示的実施形態のスクリーンショットである。 年齢に対する反射波比の一例のプロットを示す図である。 システムのユーザに示され得るGUIの例示的実施形態のスクリーンショットである。 試験されている個人の心臓の情報を表示するようにシステムのユーザに示され得るGUIの別の例示的スクリーンショットを示す図である。 脈波信号がエラー閾値の条件を満たしているかどうか判断するための方法の例示的実施形態の流れ図である。 エラー閾値の条件が満たされる、例示の脈波信号と、この脈波信号の導関数とを示す図である。 エラー閾値の条件が満たされない、例示の脈波信号と、この脈波信号の導関数とを示す図である。 エラー閾値の条件が満たされない、別の例示の脈波信号と、この脈波信号の導関数とを示す図である。 例示的実施形態によって、正規化された大動脈の脈波速度を求めるのに使用され得る、例示の反射波比の正規化係数のプロットを示す図である。 例示的実施形態によって反射波比を体内年齢の測定値に変換するための例示的換算係数のプロットを示す図である。 例示的実施形態によって反射波比を大動脈の脈波速度に変換するための例示的換算係数のプロットを示す図である。 代替方法を使用して求められた大動脈の脈波速度の一例の、年齢に対するプロットを示す図である。 (例示的実施形態によって求められた)大動脈の脈波速度のプロットを、代替方法を使用して求められた大動脈の脈波速度と比較して示す図である。
本明細書で説明される実施形態のさらなる態様および特徴が、添付図面とともに考慮される以下の説明から明らかになるであろう。
特許請求される主題の一実施形態の一例を提供するために、以下で様々なシステムまたは方法を説明する。以下で説明される実施形態は、特許請求される主題を限定するものではなく、また、任意の特許請求される主題が、説明されるものと異なる方法またはシステムを対象として含み得る。特許請求される主題は、以下で説明されるいずれかのシステムまたは方法の特徴のすべてを有するシステムまたは方法に限定されること、あるいは以下で説明される装置または方法の複数またはすべてに共通の特徴に限定されることはない。以下で説明されるシステムまたは方法が、いずれかの特許請求される主題において記述される一実施形態ではないことはあり得る。以下で説明される、この文書において特許請求されないシステムまたは方法において開示されるいかなる主題も、たとえば継続特許出願といった別の保護手段の主題であり得、出願人、発明者または所有者は、この文書におけるいかなるそのような主題も、その開示によって権利を放棄すること、請求権を放棄すること、または公に供することを意図するものではない。
その上、説明の簡潔さおよび明瞭さのために、適切であると考えられる場合には、相当する要素または類似の要素を示すために、図の間で参照数字が繰り返され得ることが理解されよう。加えて、本明細書で説明される実施形態の十分な理解を提供するために、多くの特定の詳細が説明される。しかしながら、本明細書で説明される実施形態は、これら特定の詳細なしで実施され得ることが、当業者には理解されよう。他の例では、本明細書で説明される実施形態が不明瞭にならないように、周知の方法、手順および構成要素は、詳細には説明されていない。また、説明は、本明細書で説明される実施形態の範囲を限定するものと見なされるべきではない。
本明細書で使用される「結合された」または「結合する」という用語は、これらの用語が使用される状況に依拠していくつかの異なる意味を有し得ることにも留意されたい。たとえば、「結合された」または「結合する」という用語は、機械的含蓄、電気的含蓄、または通信の含蓄を有し得る。たとえば、本明細書で使用される「結合された」または「結合する」という用語は、2つの要素またはデバイスが互いに直接接続され得ること、あるいは特定の状況に依拠して、1つまたは複数の中間要素またはデバイスによって、電気的要素、電気信号または機械的要素を介して互いに接続され得ることを示すことができる。その上、「通信に関する結合」という用語は、要素またはデバイスが、別の要素またはデバイスに対して、電気的に、光学的に、またはワイヤレスで、データを送り得ること、ならびに別の要素またはデバイスからデータを受け取り得ることを示すために使用されてよい。
本明細書で使用される「および/または」という表現は、論理和を表すように意図されていることにも留意されたい。すなわち、「Xおよび/またはY」は、たとえばXもしくはYまたは両方を意味するように意図されている。さらなる例として、「X、Y、および/またはZ」は、XもしくはYもしくはZまたはそれらの任意の組合せを意味するように意図されている。
本明細書で使用される「実質的に」、「約」および「ほぼ」などの、程度の用語は、最終結果が大幅に変更されることのないように、修飾される用語の合理的な量の偏差を意味することに留意されたい。これら程度の用語は、修飾する用語の意味をこの偏差が否定することにならないのであれば、修飾される用語の偏差を含んでいるように解釈されてもよい。
その上、本明細書における、両端による数値域の任意の記述は、その範囲内に包含されるすべての数および小数部を含むものである(たとえば「1から5」は、1、1.5、2、2.75、3、3.90、4、および5を含む)。すべての数およびその小数部は、最終結果が大幅に変更されることがなければ、言及されている数の特定の量までの変化を意味する「約」という用語によって修飾されるものと見なされることも理解されたい。
本明細書では、大動脈の脈波速度(AoPWV)を監視するために使用され得るシステムおよび方法の様々な例示的実施形態が説明される。その上、本明細書で説明されるシステムおよび方法の実施形態のうち少なくともいくつかは、大動脈の脈波速度を使用して個人の血圧を監視するためにも使用され得る。加えて、本明細書で説明される実施形態のうち少なくともいくつかは、健康またはフィットネスの追跡プログラムの一部分として、個人のAoPWVおよび血圧の経時的変化を追跡するためにも使用され得る。
本明細書で説明される実施形態のうち少なくともいくつかは、大動脈の有効な反射距離が加齢とともに増加する要因であることを考慮に入れるものである。大動脈の有効な反射距離(したがってAoPWV)を求めるための方法は、計算結果に影響を及ぼす要因として、一般的には年齢、性別、体重および身長を導入する。
本明細書で説明される実施形態のうち少なくとも1つは、簡単で、非侵襲性で、しかもコスト効率の良いやり方で取得される動脈の脈波信号を使用してAoPWVを求めるためのシステムおよび/または方法を提供するものである。本明細書で説明される実施形態のうち少なくとも1つは、年齢、性別、身長、体重または他の要因に関する情報の必要性なしで脈波信号の解析からAoPWVを直接得るためのシステムおよび/または方法を提供するものである。これらのシステムまたは方法は、健康リスクを推定するために、連続的なやり方で血圧を監視するとともに大動脈の剛性を評価するために使用され得る。
本明細書で説明される実施形態では、AoPWVは、個人の身体の外部から取得される脈波信号から求められ得る。一般に、脈波信号は、直接波、反射波および重拍波といった3つの波動成分を含んでいる。これらの成分の解析は、AoPWVを求めるために使用され得る。
大動脈の反射波は、大動脈と、大動脈から遠位にある他の血管とから始まる波動である。それぞれの心収縮が、大動脈の壁を下って進む直接波を発生させる。様々な反射部位に応答して直接波の反射が生成され、心臓に向かって戻る。反射部位は、それだけではないが、たとえば大動脈から他の血管(たとえば腎動脈)が生じる部位、大動脈が狭くなる部位、大動脈の壁の特性が変化する部位、大動脈が二叉に分かれて腸骨動脈を形成する部位、および遠位の動脈のツリーに関連した様々な現象に応答するなどして生じ得る様々な他の反射部位を含み得る。複数の個別の部位において生じる反射は、適切な位置から取得される動脈の脈波信号で検知可能であり得る反射波を形成するように合計され得る。
動脈の脈波信号は、様々な技術を使用して非侵襲的に取得され得る。多くの場合、個人の下腹部またはその上部に配置された脈センサは、脈波信号の、大動脈の反射波成分の識別を可能にするやり方で、脈波信号を取得することができる。非侵入性の動脈の脈センサにとって適切な位置の例には、個人の胴、上肢および頭部における配置が含まれるが、他の適切な位置も利用され得る。適切なセンサ位置は、一般に、感知データの中に脈波信号の反射波成分があって反射波の開始点の特性評価を可能にするような、脈波信号の取得を可能にするセンサ位置を指す。
場合によっては、適切な位置は、脈センサから受け取られた脈波信号を解析することによって識別され得る。場合によっては、脈波信号が十分な信号対雑音比を有し、直接波、反射波および重拍波に対応する信号成分を包含していると判断するために、脈波信号が解析されてよい。たとえば、受け取られた脈波信号がエラー条件の閾値と比較されてよい。脈波信号がエラー条件の閾値を満たす場合(すなわち、設定された閾値に基づき、脈波信号が誤っているかまたは無効であるとは考えられない場合)、その位置が、個人のAoPWVの識別のために適切な位置であると識別され得る。
本明細書の教示によって説明される様々な実施形態では、動脈の脈波信号から個人のAoPWVが識別され得る。脈波信号が一旦取得されると、AoPWVを導出するために信号解析技術が適用され得る。本明細書で説明される様々な実施形態では、AoPWVを導出するために脈波信号の導関数が解析されてよい。場合によっては、脈波信号の導関数を解析すると、微妙な波動成分を明らかにすることができる。
場合によっては、受け取られた脈波信号を平滑化して脈波信号の導関数を得るために、多項式平滑化手法が使用され得る。たとえば、いくつかの実施形態では、脈波信号の導関数を求めて平滑化する一方で高周波数成分を保つために、Savitzky−Golayの多項式曲線当てはめの方法が利用され得る。たとえばスプライン補間などの様々な代替の多項式平滑化技術が利用されてよい。
本明細書で説明されるいくつかの実施形態では、AoPWVを導出するために、直接波および反射波を識別するのに、脈波信号の一次導関数および三次導関数が使用され得る。たとえば、脈波信号における反射波の開始点を識別するために三次導関数の第2のピークが使用され得る。次いで、第2のピークは、一次導関数信号の対応部分を識別するために使用され得る。この点は、反射波の開始点(RWOP)または一次導関数の開始点と称され得る。場合によっては、三次導関数を検査するための開始点試験窓を識別するために、脈波信号の四次導関数が使用され得る。次いで、反射波の開始点を識別するために、開始点試験窓における三次導関数の第1の窓ピークが使用され得る。
いくつかの実施形態では、反射波比を求めるためにRWOPが使用され得る。反射波比は、RWOPの正規化された高さを使用して求められ得る。次いで、個人のAoPWVを求めるために反射波比が使用され得る。場合によっては、個人のAoPWVは、次いで、個人の生理的年齢を識別するために母集団平均と比較されてよく、かつ/または個人の血圧を求めるために使用されてよい。
本明細書で説明されるシステムおよび方法の例示的実施形態は、ハードウェアまたはソフトウェアの組合せとして実施され得る。場合によっては、本明細書で説明される例示的実施形態は、少なくとも1つの処理要素を有する1つまたは複数のプログラマブルデバイス上で実行する1つまたは複数のコンピュータプログラムと、データ記憶要素(揮発性メモリおよび不揮発性メモリならびに/または記憶要素を含む)とを使用することによって少なくとも部分的に実施されてよい。これらのデバイスは、デバイスの性質に依拠して、少なくとも1つの入力デバイス(たとえばキーボード、マウス、タッチスクリーンなど)、および少なくとも1つの出力デバイス(たとえば表示画面、プリンタ、ワイヤレス無線機など)も有し得る。
本明細書で説明される実施形態のうちの1つの少なくとも一部分を実施するために使用される、オブジェクト指向プログラミングなどの高レベルの手続き型言語で書かれているソフトウェアによって実施され得るいくつかの要素があり得ることにも留意されたい。したがって、オブジェクト指向プログラミングの熟練者に知られているように、プログラムコードはC、C++または任意の他の適切なプログラミング言語で書かれてよく、モジュールまたはクラスを含み得る。その代わりに、またはそれに加えて、ソフトウェアによって実施されるこれらの要素のうちいくつかは、必要に応じて、アセンブリ言語、機械語またはファームウェアで書かれてよい。いずれの場合も、言語はコンパイル型またはインタプリタ型でよい。
これらのソフトウェアプログラムのうち少なくともいくつかは、記憶媒体(たとえば、それだけではないが、ROM、磁気ディスク、光ディスクなどのコンピュータ可読媒体)または汎用プログラマブルデバイスもしくは専用プログラマブルデバイスによって読み取ることができるデバイスに記憶されてよい。ソフトウェアプログラムコードは、本明細書で説明される方法のうち少なくとも1つを遂行するために、プログラマブルデバイスによって読み取られたとき、プログラマブルデバイスを、新規の、特定の、定義済みのやり方で動作させるように構成する。
その上、本明細書で説明される実施形態のシステムおよび方法に関連したプログラムのうち少なくともいくつかは、1つまたは複数のプロセッサ用のコンピュータが使える命令を有するコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品で配布でき得る。コンピュータ可読媒体は、それだけではないが、1つまたは複数のディスケット、コンパクトディスク、テープ、チップ、ならびに磁気記憶装置および電子記憶装置などの非一時的形態を含んでいる様々な形態で提供され得る。代替実施形態では、コンピュータ可読媒体は、それだけではないが、ワイヤ線伝送、衛星伝送、インターネット伝送(たとえばダウンロード)、媒体、デジタル信号およびアナログ信号などの本来一時的なものでよい。コンピュータが使える命令は、コンパイル済みコードおよび非コンパイル済みコードを含む様々なフォーマットでもあり得る。
次に図1を参照すると、個人の大動脈の脈波速度および血圧を監視するために使用され得るシステム10の例示的実施形態のブロック図が示されている。システム10は、オペレータユニット12、データ取得ユニット40、およびセンサユニット42を含む。システム10は一例として提供されており、本明細書で説明される構成要素とは異なる構成要素または異なる構成を有するシステム10の他の実施形態があり得る。システム10は、当業者には普通に知られているように、システム10の様々な構成要素に対して電力を供給するようにシステム10の様々な構成要素に接続されたいくつかの電源(すべてが示されているわけではない)をさらに含む。一般に、ユーザは、脈波信号解析を遂行して解析の結果を評価するために、オペレータユニット12と相互作用して、個人の外部に配置されたセンサユニット42から脈波信号を取得してよい。
オペレータユニット12は、処理ユニット14、ディスプレイ16、ユーザインターフェース18、インターフェースユニット20、入出力(I/O)ハードウェア22、ワイヤレスユニット24、電源ユニット26および記憶ユニット28を備える。記憶ユニット28は、オペレーティングシステム30を実施するためのソフトウェアコード、様々なプログラム32、データ取得インターフェース34、データ解析器36、および1つまたは複数のデータベース38を備える。オペレータユニット12の多くの構成要素が、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、モバイルデバイス、タブレットなどを使用して実施され得る。
処理ユニット14は、オペレータユニット12の動作を制御するものであり、当業者によって知られているように、システム10の構成、目的および要件に依拠して十分な処理能力のプロセッサを提供することができる任意の適切なプロセッサ、コントローラまたはデジタル信号プロセッサであり得る。たとえば、処理ユニット14は高性能汎用プロセッサでよい。代替実施形態では、処理ユニット14は、それぞれが別々の専用タスクを遂行するように構成された複数のプロセッサを含んでよい。代替実施形態では、処理ユニット14によってもたらされる機能のうちのいくつかを提供するために、特別なハードウェアが使用されてよい。
ディスプレイ16は、オペレータユニット12の構成に依拠して目視情報を提供する任意の適切なディスプレイでよい。たとえばオペレータユニット12がデスクトップコンピュータであるなら、ディスプレイ16は、ブラウン管、平坦な画面のモニタなどであり得る。他の事例では、ディスプレイ16は、LCDベースのディスプレイなど、ラップトップデバイス、タブレットデバイスまたは携帯型デバイスなど向けに適切なディスプレイであり得る。ユーザに対してディスプレイ16上に示され得るGUIの例が、図5、図7Aおよび図7Bに示されている。
ユーザインターフェース18は、やはりオペレータユニット12の特定の実装形態に依拠して、マウス、キーボード、タッチ画面、サムホイール、トラックパッド、トラックボール、カード読取り器、音声認識ソフトウェアなどのうち少なくとも1つを含み得る。場合によっては、これらの構成要素のうちのいくつかが互いに一体化されてよい。
インターフェースユニット20は、オペレータユニット12が他のデバイスまたはコンピュータと通信することを可能にする任意のインターフェースであり得る。場合によっては、インターフェースユニット20は、シリアルポート、パラレルポートまたはUSB接続をもたらすUSBポートのうち少なくとも1つを含み得る。インターフェースユニット20は、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、イーサネット(登録商標)、ファイアワイヤ、モデムまたはデジタル加入者線接続のうち少なくとも1つも含み得る。いくつかの実施形態では、これらの要素の様々な組合せがインターフェースユニット20の内部に組み込まれてよい。
I/Oハードウェア22は任意選択のものであり、オペレータユニット12の構成に依拠して、それだけではないが、たとえばマイクロフォン、スピーカおよびプリンタのうち少なくとも1つを含み得る。
ワイヤレスユニット24は任意選択のものであり、IEEE 802.11a、802.11b、802.11gまたは802.11nなどの規格に従って、CDMA、GSM(登録商標)、GPRSまたはブルートゥース(登録商標)のプロトコルを利用して通信する無線機であり得る。ワイヤレスユニット24は、オペレータユニット12によって、他のデバイスまたはコンピュータと通信するのに使用され得る。
電源ユニット26は、当業者によって知られているように、オペレータユニット12の実装形態に依拠して、オペレータユニット12に電力を供給する電源アダプタまたは充電式電池パックなどの任意の適切な電源であり得る。
記憶ユニット28は、RAM、ROM、1つまたは複数のハードドライブ、1つまたは複数のフラッシュドライブまたはディスクドライブなどの他のいくつかの適切なデータ記憶要素を含み得る。記憶ユニット28は、当業者によって普通に知られているように、オペレーティングシステム30およびプログラム32を記憶するために使用されてよい。たとえば、オペレーティングシステム30は、オペレータユニット12に対して様々な基本的操作プロセスを提供する。プログラム32は、ユーザが、オペレータユニット12と相互作用して、それだけではないが、データを取得し、データを調べて処理し、データ解析のためにパラメータを調節し、場合によってはメッセージを送る、などの各種機能を遂行することができるように、様々なユーザプログラムを含んでいる。
データ取得インターフェース34は、センサユニット42によって感知される脈波信号を得るかまたは記録するように使用され得る。データ取得インターフェース34は、これらの信号を取得するために、データ取得ユニット40およびセンサユニット42に結合されている。場合によっては、データ取得インターフェース34は、データ取得ユニット40とともに動作するソフトウェアまたはハードウェアの構成要素として、データ取得ユニット40に一体化されてよい。
データ取得ユニット40は、センサユニット42の動作を制御するのに使用されてよく、インターフェースユニット20を介してオペレータユニット12にパルス信号を転送するのに使用されてよい。データ取得ユニット40とセンサユニット42は、いくつかの実施形態では単一のユニットとして組み合わされてよく、他の実施形態では個別のユニットとして動作してよい。場合によっては、データ取得ユニット40と、センサユニット42と、オペレータユニット12とは、単一のユニットとして組み合わされ得る。場合によっては、データ取得ユニット40およびセンサユニット42は、オペレータユニット12にワイヤレスで結合されるワイヤレスデバイスでよく、各々(または組み合わされたユニット)が電池または他の電源を含んでよい。
データ取得インターフェース34は、データ取得ユニット40およびセンサユニット42を使用することによって脈波信号データを得るのではなく、たとえばデータベース28などのデータストアもしくは外部データストアに記憶された脈波信号データまたはインターフェースユニット20もしくはワイヤレスユニット24を介して別のコンピューティングデバイスから受け取られる脈波信号データを得てもよいことに留意されたい。言い換えれば、データ取得インターフェース34が、データ解析器36による解析のためにあらかじめ記録された脈波信号データを得てよい場合があり得る。
データ解析器36は、個人の大動脈の脈波速度を監視するために、データ取得インターフェース34によって得られた脈波信号データを処理するように構成されてよい。少なくともいくつかの実施形態では、データ解析器36は、個人の血圧を監視するため、および/または推定された生理的年齢を提供するために、脈波信号データを処理するようにさらに動作可能であり得る。
データ解析器36は、取得された信号がエラー条件の閾値を満たしているかどうか判断するために、脈波信号データを処理してもよい。そのようなエラー処理は、センサユニット42が、個人の大動脈の脈波速度の識別に適切な位置に配置されているかどうか判断するために使用され得る。データ解析器36によって採用され得る解析法の例示的実施形態を、図2、図3および図8を参照しながらより詳細に説明する。
代替実施形態では、データ取得インターフェース34とデータ解析器36は、単一のハードウェアおよびソフトウェアの構成要素として組み合わされてよく、または複数のハードウェアおよびソフトウェアの構成要素に分離されてよい。データ取得インターフェース34およびデータ解析器36は、一般的にはソフトウェアを使用して実施されるが、FPGAまたは特定用途向け回路を使用して実施され得る場合もある。
分かりやすくするために、本明細書で説明される方法の特定の態様はデータ解析器36によって遂行されるものとして説明される。しかしながら、これらの方法はその点に限定されず、本明細書で説明される方法の様々な態様が、AoPWVおよび他のパラメータを求めるための他のハードウェアおよびソフトウェアの構成要素によって遂行され得ることに留意されたい。
データベース38は、システム設定、パラメータ値、および較正データなどのシステム10に関するデータを記憶するために使用され得る。たとえば、いくつかの実施形態では、システム10は、個人の血圧因子を求めるために初期の較正を使用してよい。場合によっては、これらの血圧因子は、データベース38に記憶され、本明細書で説明される様々な方法で、個人の血圧を当人の大動脈の脈波速度を使用して求めるためにも使用され得る。データベース38は、プログラム32または動的にリンクされたライブラリなどのオペレーティングシステム30の動作のために使用される他の情報も記憶し得る。
オペレータユニット12は、処理ユニット14が情報を受け取るかまたは送るために通信する少なくとも1つのインターフェースを備える。このインターフェースは、オペレータユニット12の特定の構成に依拠して、ユーザインターフェース18、インターフェースユニット20またはワイヤレスユニット24でよい。たとえば、AoPWVを使用して血圧を監視するためにシステム10によって使用される血圧因子は、ユーザによってユーザインターフェース18を介して入力されてよく、または、これらの血圧因子は、個別のコンピューティングデバイスまたはデータストアからインターフェースユニット20を介して受け取られてよい。
処理ユニット14は、個人のAoPWV、血圧、個人の「生理的年齢」、脈波信号またはシステムパラメータから導出され得る他の情報のうち少なくとも1つに関連する情報を出力するために、ユーザインターフェース18、インターフェースユニット20、またはワイヤレスユニット24、ならびにディスプレイ16またはI/Oハードウェア22のいずれか1つと通信してよい。
いくつかの実施形態では、オペレータユニット12のユーザは、記憶および/またはさらなる解析のために、ネットワーク接続にわたって遠隔システムと情報を通信してよい。たとえば、この通信は、インターネットなどのネットワークまたはワイヤレスセルラーネットワークにわたる電子メール通信または他の通信も含み得る。
場合によっては、当業者によって知られているように、ユーザは、システム10の適正運転のために使用されるシステムパラメータに関する較正情報および他のシステム動作パラメータなどの情報を入力するのにもオペレータユニット12を使用してよい。試験から得られるデータならびにシステム10の運転のために使用されるパラメータは、記憶ユニット28に記憶され得る。記憶されるデータには、記録された未加工のデータならびに処理された信号データが含まれ得る。
データ取得ユニット40は、個人からの脈波信号を記録するのに使用され得るハードウェアおよび回路を備える。センサユニット42は、個人から脈波信号を取得するために使用され得るデータおよび/またはパラメータを測定するのに使用され得る。
いくつかの実施形態では、センサユニット42は光学的脈センサでよい。非侵襲性の光学的脈センサは、皮膚面を通って伝送される光または皮膚面から反射される光の変化を検知することができる。いくつかの実施形態では、光センサは、脈波信号を取得するために個人の爪の上に配置され得る。光センサにとって適切な他のセンサ位置には、それだけではないが、手のひらの小指球部および外耳孔が含まれ得る。光学的脈センサを使用して信号を取得するために、様々な他の適切な位置が利用され得る。
センサユニット42に対して様々な変更がなされ得る。たとえば、赤色波長域、緑色波長域または他の波長域における光が効果的に採用されてよい。いくつかの実施形態では、光学的脈センサは、指先の片側面上の照光素子に関する伝送モードと、指先の反対面上の光検知素子に関する受光モードとで動作することができる。あるいは、いくつかの実施形態では、光学的脈センサは、反射モードの配置で使用され得るLEDと光検知素子とを有してよい。場合によっては、光検知素子は光トランジスタまたは光ダイオードでよい。
場合によっては、それだけではないが、たとえば血圧計、圧電性フィルム、インピーダンスプレチスモグラフ、または膨張式カフといった様々な代替センサ機器が、センサユニット42として使用され得る。したがって、本明細書で説明されるAoPWVを監視するための例示的方法は、異なるセンサユニットの実装形態によって取得される脈波信号の差を明らかにするために変更されてよい。たとえば、大動脈の脈波速度に対する反射波比の関係は、異なる脈波取得センサについては変化する可能性があるため、異なるルックアップ表が必要になることがある。
異なるセンサ機器については、適切なセンサ位置も変化する可能性がある。たとえば、圧力センサは、適切な動作のために、物理的に拍動性の動脈の脈波信号を使用する可能性がある。その上、場合によっては、センサ位置が、取得される脈波信号の形態に影響を及ぼす可能性がある。したがって、特定の事例において、大動脈の脈波速度を用いて較正され得る反射波比を得るために、これらの形態の変化を明らかにするように、パルス検知方法の変更が必要になることがある。
場合によっては、脈波信号解析用に十分な信号詳細を得るために、光センサは、十分なサンプリング速度および分解能で脈波信号をサンプリングする。たとえば、いくつかの実施形態では、20ビットの分解能で200Hzのサンプリング速度が使用され得る。場合によっては、データ取得ユニット40は、センサユニット42に関連したアナログ−デジタルコンバータ(ADC)のサンプリング速度およびサンプリング分解能を調節することができる。
場合によっては、センサユニット42とデータ取得ユニット40が単一のユニットに組み合わされ得る。たとえば、一実施形態における、880nmの波長に対応する光ダイオードを伴う赤外線LEDを組み込んだ酸素計などの光学的脈センサは、個人の指の上に配置されたとき伝送モードで動作し得る。酸素計は、所望のサンプリング速度および分解能のアナログ−デジタル変換(ADC)を使用して脈波信号を取得する実装された処理回路(すなわちデータ取得ユニット40)を有し得る。
データ取得ユニット40は、前述のように、様々なインターフェースを使用してオペレータユニット12に結合されてよい。データ取得ユニット40は、それだけではないが、たとえば脈波信号データ、心拍数データ、酸素飽和データなどの個人から測定されたデータ、およびバッテリー電圧データのうち少なくとも1つを、オペレータユニット12へ送ってよい。場合によっては、欠けているデータが検知され得ることを保証するように、データが符号化されてよい。たとえば、20ビットの脈波サンプルが使用される場合、データ取得ユニット40は、それぞれの20ビットの脈波サンプルに対して0〜255の番号を割り当ててよい。データ取得インターフェース34は、20ビットの脈波サンプルを抽出して、0〜255の割り当てられた番号が、欠けているデータがないことを示すやり方で、インクリメントしていることを保証し得る。場合によっては、データが欠けている場合には、欠けているデータを、その直前のサンプルと直後のサンプルの平均で置換することができる。データ取得インターフェース34は、受け取ったサンプルを、解析のための連続的なデータサンプルへと結合することができる。
いくつかの実施形態では、脈波信号は、いかなる信号調整技術も使用せずに取得されてよい。場合によっては、取得される信号を調整すると、直接波成分および反射波成分の解析の効果を弱めるように脈波信号に影響を及ぼす可能性がある。
次に図2を参照すると、大動脈の脈波速度を監視するための方法200の例示的実施形態の流れ図が示されている。方法200は、システム10によって、個人の大動脈の脈波速度を監視するのに使用され得る。
ステップ202において、データ解析器36は脈波信号を受け取る。脈波信号は、個人の身体の外部に配置されたセンサユニット42から受け取られ得る。センサユニット42は、脈波信号の反射波成分が存在して反射波の開始点の特性評価を可能にするような脈波信号の取得を可能にするセンサ位置に配置され得る。いくつかの実施形態では、以前に説明されたように、データ解析器36は、あらかじめ記録されてデータストアに記憶された脈波信号を受け取ってよい。
いくつかの実施形態では、センサユニット42とデータ取得ユニット40が脈波取得ユニットへと組み合わされ得る。そのような実施形態では、脈波取得ユニットは、個人から脈波信号を取得して、脈波信号を処理するか、または処理のために脈波信号を脈波解析ユニットへ伝送するように構成されてよい。いくつかの実施形態では、脈波取得ユニットは、脈波解析ユニットをさらに組み込んでよい。他の実施形態では、オペレータユニット12または別の処理ユニットが脈波解析ユニットとして動作してよい。
場合によっては、データ解析器36は、RWOPを識別する前に、脈波信号が少なくとも1つのエラー閾値の条件を満たしているかどうか判断してよい。場合によっては、脈波信号がエラー閾値の条件を満たしているかどうか判断するステップは、センサユニット42が、方法200によって脈波信号を取得するのに適切なセンサ位置に配置されているかどうか判断するためにも使用され得る。脈波信号がエラー閾値の条件を満たしているかどうか判断するための例示的方法を、以下で図8に関連してより詳細に説明する。
脈波信号は、使用されるセンサユニット42のタイプに依拠して、異なる形式で取得されてよい。たとえば、いくつかの実施形態では、脈波信号が容積脈波信号として取得され得て、データ解析器36が容積脈波信号を直接解析してよい。他の事例では、データ解析器36は、RWOPの識別を含むデータ解析を遂行する前に、容積脈波信号を圧脈波信号に変換するかまたは変容させてよい。使用され得る伝達関数の例示的導出は、Millasseauらによる「Noninvasive Assesment of the Digital Volume Pulse: Comparison with the Peripheral Pulse」という論文(Hypertension、2000;36:952〜956頁)に説明されており、その全体が参照によってここで組み込まれる。
いくつかの実施形態では、脈波信号は、データ解析器36によって処理される前に、データ取得インターフェース34またはデータ解析器36によってフィルタリングされてよい。たとえば、取得された脈波信号は、ノイズまたは他の望ましくないアーチファクトを除去するためにフィルタリングされてよい。この一例には、高周波ノイズならびに呼吸の変動による信号成分などの他の望ましくない信号成分を除去するために、有限インパルス応答(FIR)フィルタを使用するものがある。たとえば、FIRフィルタは、脈波信号の信号成分の0.4〜40Hzの間の周波数を通過させる一方で他の信号成分を阻止することを可能にする、200次の通過帯域を有してよい。他の適切なフィルタ技術も使用されてもよい。
ステップ204において、データ解析器36は、脈波信号におけるRWOPを識別することができる。場合によっては、データ解析器36は、脈波信号の導関数を使用してRWOP(および反射波比)を識別してよい。脈波信号の導関数を求めるために様々な方法が使用されてよく、場合によっては、平滑な脈波信号の導関数を求めるために、それだけではないが、平滑化された導関数信号を生成するための平滑化技術とともに、たとえばSavitsky−Golayの技術が使用され得る。
いくつかの実施形態では、データ解析器36は、脈波信号の一次導関数、二次導関数、三次導関数および四次導関数を求めてよい。求められた導関数を平滑化するために、求められた導関数を、取得された脈波信号におけるそれぞれのデータ点について、平滑化窓内の隣接点を使用して平滑化することにより、脈波信号に対して平滑化窓が適用されてよい。たとえば、平滑化窓は、各データ点の前および後の、たとえば前の4点と後の4点、前の6点と後の6点などのデータ点の組を考慮に入れてよい。
次いで、データ解析器36は、求められた導関数を使用して、脈波信号における各心拍脈波の脈波開始点を求めてよい。たとえば、データ解析器36は、一次導関数を処理して、取得された脈波信号における信号の極大値および極小値を識別してよい。脈波信号における信号の極小値は、一次導関数の負から正へのゼロクロス点として求められてよく、信号の極大値は、一次導関数の正から負へのゼロクロス点として求められてよい。同様に、この技法は、二次導関数を解析することによって一次導関数の極大値および極小値を識別するのに使用されてよく、三次導関数および四次導関数についても同様である。
各脈波の脈波開始点は、一次導関数における第1の極大値を識別することによって求められ得る。脈波の開始点試験窓は、一次導関数における第1の極大値を確認するために使用され得る。脈波の開始点試験窓は、たとえば心拍の時間の長さの半分など、心拍の一部分として、心拍数に基づいて求められ得る。次いで、一次導関数を、一次導関数の第1の極大値から時間的に逆方向へ解析すると、脈波信号の第1の極小値が識別され得る。第1の極小値は、特定の心拍の波動脈波に関する脈波の開始点であると判断されてよい。
次いで、一次導関数を使用して脈波信号の極大値が識別され得る。このとき、一次導関数を、一次導関数の第1の極大値から時間的に順方向へ解析すると、(正から負への)ゼロクロスによって脈波信号の極大値が識別され得る。もう一度、脈波信号の極大値が、心拍数に基づいて(たとえば心拍の長さの1/3または1/4として)求められた、脈波の開始点試験窓よりも一般的には短い、極大値試験窓を使用して確認され得る。
いくつかの実施形態では、反射波の開始点を識別するために三次導関数および四次導関数が使用され得る。三次導関数における反射波の開始点を識別するために三次導関数に対して適用され得る開始点試験窓を識別するのに、四次導関数が使用されてよい。開始点試験窓の範囲内の三次導関数の第1のピーク(第1の窓ピーク)が識別され得る。この第1の窓ピーク(すなわち第1の窓ピークに対応する時点)は、反射波の開始点として識別され得る。
それぞれの脈波について、第1の極大値(第1のピーク)、第2の極大値(第2のピーク)、および第3の極大値(第3のピーク)が、四次導関数において識別され得る。これらの極大値またはピークは、試験窓(たとえば+/−0.05秒)を使用して再び確認され得る。第3のピーク位置は、開始点試験窓を定義するのに使用され得る。
四次導関数の極大値は、各脈波の開始点(前述のように求められる)から始まる四次導関数を解析することによって識別され得る。四次導関数は、四次導関数において開始点に対応する点から時間的に逆方向へ、正から負へのゼロ交差が識別されるまで(解析が時間的に逆方向へ進むので、t<t+1の場合f’’’’(t)<0かつf’’’’(t+1)≧0、が識別されるまで)解析され得る。このゼロ交差から、四次導関数における最初の3つの「ピーク」(または極大値)が識別される。
場合によっては、脈波の四次導関数におけるピークのうち少なくとも1つが、上記で識別されたその脈波の開始点の前に生じることがある。これは、以前の脈波から残っている血圧に依拠して生じ得る。
第1のピーク、第2のピークおよび第3のピークは、取得された脈波信号がエラー条件を満たすかどうか判断するために使用されてよく、このことは以下でさらに論じられる。場合によっては、取得された脈波信号がエラー条件を満たさない場合、脈波信号は、反射波比を求めるためには使用できない可能性がある。
いくつかの実施形態では、反射波の開始点は、三次導関数の第3のピーク位置に対応する位置から(時間的に順方向へ進んで)次の最も近い極大値を識別すると識別され得る。この、次の最も近い極大値は、反射波の開始点(RWOP)であると判断されてよい。
いくつかの実施形態では、特定の脈波に関する反射波の開始点が三次導関数において識別され得る。その特定の脈波に関する三次導関数の極小値が識別され得る。その極小値から時間的に順方向へ進むと、反射波の開始点(RWOP)が、三次導関数においてt<t+1かつf’’’(t)≧f’’’(t+1)となる位置tとして識別され得る。すなわち、三次導関数における(極小値から時間的に順方向へ進んで)次のピークが、RWOPとして識別されてよい。
RWOPおよび反射波比を識別するために脈波信号の導関数を使用する方法の別の例を、以下で図3に関してより詳細に説明する。
ステップ206において、データ解析器36は、RWOPにおいて反射波比を求めることができる。本明細書の教示によれば、個人の反射波比は、一般に年齢に対して直線関係を有すると識別されている。個人の反射波比は、AoPWVを求めるためにも使用され得る。年齢と比較して反射波比を示す例示的プロットを、以下で図6に関して説明する。
ステップ208において、データ解析器36は、反射波比から大動脈の脈波速度を求める。場合によっては、大動脈の脈波速度は、ルックアップ表を使用して反射波比から求められ得る。ルックアップ表は、反射波比の、大動脈の脈波速度へのマッピングを含み得る。
場合によっては、ルックアップ表は実験的に求められてよい。場合によっては、ルックアップ表は、多くの実験観察の平均の値をもたらす。たとえば、AoPWVは、反射波比の取得と同時に、「代表的な」頚動脈−大腿部の試験手順を使用して導出され得る。このデータは、反射波比値をAoPWV値にマッピングするのに使用され得る。
ステップ210において、システム10は、求められた大動脈の脈波速度に対して様々な行為を遂行してよい。場合によっては、AoPWVがディスプレイ16上に表示されてよい。たとえば、ディスプレイ16は、図8Bに示されているものなどの以下で論じられるGUIで、大動脈の脈波速度を表示してよい。脈波信号の解析から導出された様々な他の値も、ディスプレイ16上に表示されてよい。その代わりに、またはそれに加えて、導出された値は別の電子デバイスへ伝送されてよい。その代わりに、またはそれに加えて、導出された値はデータストアに記憶されてよい。
データ解析器36は、記憶のため、またはさらなる解析のために、大動脈の脈波速度を遠隔地へ伝送してもよい。たとえば、大動脈の脈波速度は、コンピュータシステムまたはデータベースにおけるその個人用のプロファイルに記憶されるように、インターネットを通じて伝送されてよい。その個人は、自分のAoPWVにおける経時的変化を評価するために、インターネットを通じて自分のプロファイルにアクセスし得る。これによって、その個人は、健康またはフィットネスの専門家などの他の個人と、自分のAoPWVに関する情報を共有することが可能になり得る。
場合によっては、データ解析器36は、AoPWVをデータベース38に記憶してよい。AoPWVは、後のさらなる解析のため、後に伝送するため、後にユーザに対して表示するため、または様々な他の用途のために記憶されてよい。
場合によっては、データ解析器36は、AoPWVに対してさらなる解析を遂行してよい。場合によっては、個人の心拍数が当人のAoPWVに影響を及ぼすことがある。たとえば、60拍/分(「bpm」)を上回る心拍数における50%の増加が、AoPWVにおける約5%の増加をもたらし得る。同様に、60bpmを上回る心拍数におけるそれぞれの1%の増加が、AoPWVにおける約0.1%の増加をもたらし得る。したがって、データ解析器36によって求められたAoPWVを正規化して、個人の現在の心拍数を明らかにするのが望ましいであろう。
場合によっては、データ解析器36によって受け取られた脈波信号が、個人の現在の心拍数に関連する情報を含んでいることがある。そのような場合、データ解析器36は、脈波信号からの心拍数情報を使用して、正規化された大動脈の脈波速度を求めてよい。たとえば、データ解析器36は、個人の安静時心拍数のベースライン心拍数または推定された安静時心拍数またはベースライン心拍数範囲を使用してAoPWVを正規化してよい。場合によっては、AoPWVは、たとえば60bpmの心拍数に正規化されてよい。正規化されたAoPWVを求めるための例示の式は、以下のように示される。
HR>60=60bpmを上回る心拍数のbpm数、とする。心拍数が60bpm以下であれば、HR>60=0、である
HR>60/60×100=%HR>60、とする
60bpmに正規化されたAoPWV=AoPWV60、である
AoPWV60=AoPWV−AoPWV(%HR>60×0.1)、である
場合によっては、脈波信号から受け取られた心拍数情報が、AoPWVを求める前に反射波比を正規化するのに使用され得る。次いで、正規化された反射波比が、AoPWVを求めるのに使用され得る。心拍数情報を使用して反射波比を正規化する例を、図10に関連して以下で説明する。
場合によっては、データ解析器36は、AoPWVを使用して個人の血圧を求めてもよい。場合によっては、正規化されたAoPWVが、個人の血圧を求めるためにも使用され得る。
少なくともいくつかの事例では、データ解析器36は、個人の血圧因子を較正してもよい。データ解析器36は、次いで、大動脈の脈波速度および血圧因子を使用して、その個人の血圧を求めることができる。血圧因子は初期の較正プロセス中に求められてよく、次いで、データ解析器36によって、個人の血圧を監視するために連続的に使用され得る。場合によっては、初期の較正の後に、間隔をおいて血圧因子を再度較正しなければならないことがある。
脈波速度と血圧の間の関係は、Theodorらの「Implantable Acceleration Plethysmography for Blood Pressure Determination」という論文(IEEE EMBSの第35回年次国際会議)によって識別され、その全体が参照によってここで組み込まれる。脈波速度と血圧は、次の式(1)を使用して関係付けられ得る。
BP=mBP×PWV+cBP (1)
式(1)は、AoPWVと血圧の間の関係が非直線的であることを示す(式(1)ではBPは収縮期圧を指す)。式(1)は実験による傾斜mBPおよびオフセットcBPを使用しており、どちらのパラメータも患者の個性に依拠するものである。したがって、AoPWVを使用して血圧を求めることができるようになるのに先立って、個人の血圧因子mBPおよびcBPを求める必要がある。血圧因子mBPおよびcBPは、AoPWVと血圧の間の直線関係の傾斜およびオフセットを求めるのに使用され得る。
血圧因子を求めるために、2つの異なる血圧読取り値が取得され得る。これは、個人が、着席しているとき高周波滴定BPカフを使用して初期の血圧読取り値を取得し、立ってから第2の読取り値を取得することによって行われてよい。座って血圧を取得し、次いで立って血圧を取得して、特定の心拍を捕捉すると、2つの場合について、AoPWV読取り値を、関連する血圧の読取り値に対応させることが可能になる。一旦血圧因子が求められると、本明細書で説明される様々な方法を使用して血圧を連続的に監視するのに、AoPWVが使用され得る。これによって、単一の外界センサを使用して、個人の血圧を連続的かつ継続的に監視することが可能になり得る。
次に図3を参照すると、システム10を使用して遂行され得る大動脈の脈波速度を監視するための方法300の例示的実施形態の流れ図が示されている。
ステップ302において、データ解析器36は脈波信号を受け取る。前述のように、場合によっては、脈波信号は容積脈波信号でよく、データ解析器36が容積脈波信号を直接解析してよい。他の事例では、データ解析器36は、解析を遂行する前に容積脈波信号を圧脈波信号に変換してよい。
ステップ304において、データ解析器36は、脈波信号から一次導関数および三次導関数を求めてよい。一次導関数および三次導関数を求めるために、様々な信号解析技術が使用され得る。たとえば、脈波信号の脈波信号導関数の平滑化されたバージョンを生成するのに、Savitzky−Golayの多項式平滑化/微分フィルタの方法を使用して脈波信号が処理されてよい。いくつかの実施形態では、データ解析器36は、脈波信号におけるRWOPを識別するために、一次導関数および三次導関数を使用し得る。
ステップ306において、データ解析器36は、三次導関数の第2のピークを識別し得る。データ解析器36は、様々なピーク検出方法を使用して三次導関数の第2のピークを自動的に識別することができ得る。たとえば、三次導関数の第2のピークを検知するために、四次導関数の2番目の正から負へのゼロ交差が使用され得る。
ステップ308において、データ解析器36は、三次導関数の第2のピークを使用して一次導関数におけるRWOPを識別する。RWOPは、三次導関数の第2のピークに対応する一次導関数の点として識別されてよい。場合によっては、この点は、一次導関数の開始点と称されることがある。取得された脈波信号と、一次導関数と、三次導関数との間の関係を示すGUIの一例を、以下で図5を参照しながら説明する。
再び図3を参照して、ステップ310において、データ解析器36は、反射波比を、一次導関数の開始点の正規化された高さとして求めてよい。
いくつかの実施形態では、データ解析器36は、一次導関数の第1のピークを識別し得る。たとえば、第1のピークは、脈波信号用の試験窓における最大振幅の点であり得る。次いで、データ解析器36は、第1のピークの高さを測定してよい。データ解析器36は、第1のピークの高さに基づいて一次導関数を正規化してよい。データ解析器36は、一次導関数の開始点において正規化された一次導関数の高さを測定して、反射波比を求めてよい。
たとえば、一次導関数におけるすべての点の振幅に対して一次導関数の第1のピークの高さを加算してよい。次いで、一次導関数の第1のピークが、1の値に正規化されてよい。この例示的正規化の結果として、元来ゼロ軸に配置された点が、0.50の正規化された高さを有することになる。RWOPの正規化された高さ(すなわちこの実施形態における反射波比)は、一次導関数の開始点において正規化された一次導関数の高さを測定することによって求められ得る。この正規化手法を使用すると、反射波比は、0と1の範囲にわたる値を有する。場合によっては、RWOPの正規化された高さは次式で求められてよく、


ここで、Mは第1のピークの高さであり、RはRWOPの高さである。
ステップ312において、データ解析器36は、方法200に関して以前に説明されたようなルックアップ表を使用して、反射波比からAoPWVを求めてよい。
ステップ314において、システム10は、AoPWVを記憶するステップ、AoPWVを伝送するステップ、およびAoPWVを表示するステップのうち少なくとも1つを遂行してよい。これらの行為は、上記で図2を参照しながらステップ210において説明されたのと同一のやり方で遂行されてよい。
次に図4を参照すると、容積脈波信号410と、脈波信号410の一次導関数420、二次導関数430、三次導関数440、および四次導関数450との例示的プロット400が示されている。プロット400は、秒で表された時間をx軸に示し、0と1の間の値を有するように再スケーリングされた信号振幅をy軸に示すものである。容積脈波信号410の信号振幅はセンサユニット42の電圧読取り値(V)から導出されてよく、一次導関数420、二次導関数430、三次導関数440、および四次導関数450の信号振幅は、容積脈波信号410の信号振幅の導関数である。脈波信号の導関数を求めるために、当業者にとって明らかな様々な信号処理技術が使用され得る。たとえば、いくつかの実施形態では、多項式平滑化および解析の、Savitzky−Golayの方法が使用され得る。
前述のように、微妙な波動成分および他の信号パラメータを識別するために、本明細書の教示によって説明されるシステムおよび方法の様々な実施形態が脈波信号の導関数を解析し得る。たとえば、RWOPを識別して反射波比を求めるために、一次導関数420および三次導関数440が使用され得る。場合によっては、脈波信号410がエラー閾値の条件を満たすかどうか判断するために、四次導関数450が使用され得る。
次に図5を参照すると、システム10を使用しているユーザに対して表示され得る例示的GUI 500が示されている。GUI 500は、ユーザに対して示され得る脈波解析画面の一例であり得る。GUI 500は、脈波解析ボタン505、生理的年齢ボタン515、信号解析ボタン525、バックボタン535、ユーザ切換えボタン545およびプロファイル閲覧ボタン555などの操作ボタンのうち少なくとも1つを含む。システム10の様々なGUI画面の間で自由に移動するために、様々な操作ボタンが、ユーザによって、ユーザインターフェース18を使用して操作されてよい。
GUI 500は、脈波信号510、一次導関数520および三次導関数530を示すプロット502も示す。プロット502は、x軸上に時間を秒で示し、y軸上に信号振幅を示す。プロット502では、それぞれの脈波について三次導関数530の第2のピークが識別されており、RWOPライン540を使用して示されている。GUI 500は、脈波信号510におけるRWOPライン540を識別するために一次導関数および三次導関数を使用する結果の一例を示すものである。
次に図6を参照すると、x軸上の年齢620と比較して、y軸上に反射波比610のプロット600を示す図が示されている。プロット600は、反射波比610と年齢620の間の関係を識別するために、年齢層にわたって複数の個人から収集されたデータを表すものである。プロット600は、年齢620とともに多少指数関数的に増加する反射波比610の傾向630を示す。
次に図7Aを参照すると、システム10を使用しているユーザに対して表示され得る例示的GUI 700のスクリーンショットが示されている。GUI 700は、個人に関する結果ページの一例である。GUI 700は、個人に関して取得された脈波信号710ならびに脈波信号710の解析を通じて求められ得る様々な因子を表示するものである。脈波信号710が示されているグラフでは、x軸は時間を秒で表し、y軸は0と1の間の値を有するように再スケーリングされた信号振幅を表す。
GUI 700に示されるように、個人のRWOP 718が、当人の生活年齢722および生理的年齢720とともに表示され得る。生理的年齢720は、その個人について求められたAoPWVを母集団平均と比較することによって求められ得る。GUI 700は、ユーザが結果に関する覚書きを入力することを可能にするテキストボックス724も含む。
GUI 700は、システム10における様々なGUIの間で自由に移動するために使用され得る様々な操作ボタンを含む。様々な値を求めるため、様々な情報を表示するため、またはシステムパラメータを入力するために、脈波解析ボタン702、生理的年齢ボタン704、信号解析ボタン706、バックボタン708、ユーザ切換えボタン712、およびプロファイル閲覧ボタン714のうち少なくとも1つが、システム10における様々なGUIを通って自由に移動するのに使用され得る。センサユニット42を使用して個人からの脈波信号の取得を開始するために、新規記録の開始ボタン716が使用され得る。
次に図7Bを参照すると、システム10のユーザに対して表示され得る別の例示的GUI 750のスクリーンショットが示されている。GUI 750は、x軸上の母集団の年齢に対して、平均のAoPWV 764のプロットをy軸上に表示するものである。プロット上で個人のAoPWV 766が識別され得る。個人のAoPWV 766上の円は、プロット上に個人の生活年齢768を示すものである。個人のAoPWV 766と平均のAoPWV 764の交点は、個人の生理的年齢770を求めるのに使用され得る。GUI 750は、AoPWVの数値772および反射波指標値(または比)774も示し得る。
GUI 750は、システム10における様々なGUIの間で自由に移動するために使用され得る様々な操作ボタンも含む。様々な情報を求めるため、様々な情報を表示するため、またはシステムパラメータを入力するために、脈波解析ボタン752、生理的年齢ボタン754、信号解析ボタン756、バックボタン758、ユーザ切換えボタン760、およびプロファイル閲覧ボタン762のうち少なくとも1つが、システム10における様々なGUIを通って自由に移動するのに使用され得る。
次に図8を参照すると、受け取られた脈波信号がエラー閾値の条件を満たすかどうか判断するための方法800の例示的実施形態が示されている。場合によっては、データ解析器36は、RWOPを識別する前に、脈波信号がエラー閾値の条件を満たしているかどうか判断してよい。場合によっては、脈波信号がエラー閾値の条件を満たす場合には、データ解析器36は、RWOPを識別する行為、反射波比を計算する行為、および大動脈の脈波速度を求める行為のうち少なくとも1つを遂行するだけでよい。
反射波が適切な精度を有すると識別され得ない場合には、低品質の脈波を除去するために、システム10によって方法800が使用され得る。場合によっては、方法800は、個人の身体の外部にセンサユニット42を配置するための適切な位置を識別するためにも使用され得る。たとえば、場合によっては、エラー閾値の条件を満たす脈波が3つ未満の場合、記録を繰り返す必要性またはセンサ位置を変える必要性があり得る。
ステップ802において、データ解析器36は脈波信号を受け取る。前述のように、場合によっては、脈波信号は容積脈波信号でよい。場合によっては、データ解析器36は、容積脈波信号を圧脈波信号に変換してよい。場合によっては、脈波信号は、センサユニットによって得られてよく、他の事例では、データストアにあらかじめ記録されたものが得られてよく、または別のデバイスから伝送されてもよい。
ステップ804において、データ解析器36は、脈波信号から四次導関数を求めてよい。四次導関数は、前述のSavitzky−Golayの方法など様々な解析手法を使用して求められ得る。
ステップ806において、データ解析器36は、脈波信号の四次導関数から、第1のピーク、第2のピークおよび第3のピークを識別する。第1のピーク、第2のピークおよび第3のピークは、データ解析器36によって、様々な既知のピーク検知手法を使用して自動的に識別されてよい。第1のピーク、第2のピークおよび第3のピークは、取得された脈波信号がエラー閾値の条件を満たすかどうか判断するために使用され得る。
データ解析器36は、第1のピーク、第2のピーク、および第3のピークが複数のピークエラーの条件を満たしているかどうか判断してよい。いくつかの実施形態では、第1のピーク、第2のピーク、および第3のピークが複数のピークエラーの条件を満たす場合、脈波信号はエラー閾値の条件を満たし得る。
いくつかの実施形態では、複数のピークエラーの条件は第1の閾値および第2の閾値を含み得る。いくつかの実施形態では、複数のピークエラーの条件は、振幅閾値、第1のタイミング閾値、および第2のタイミング閾値を含み得る。振幅閾値、第1のタイミング閾値および第2のタイミング閾値の各々が満たされる場合、脈波信号はエラー閾値の条件を満たし得る。
データ解析器36は、第1のピークと第2のピークを比較して、第2のピークが振幅閾値を満たしているかどうか判断してよい。たとえば、第2のピークの高さは、振幅閾値を満たすためには第1のピークの高さの特定の割合(たとえば80%)でよい。
データ解析器36は、第1のピークと第2のピークの間の隔たり(たとえば第1の時間的隔たり)と、第2のピークと第3のピークの間の隔たり(第2の隔たり)とを求めることもできる。第1のタイミング閾値が満たされているかどうか判断するために、次いで第1の隔たりと第2の隔たりが比較されてよい。たとえば、第2の隔たりは、第1の隔たりの最大の倍数(たとえば2倍または3倍)に制限されてよい。つまり、第2の隔たりは、第1のタイミング閾値を満たすためには第1の隔たりの3倍未満でよい。言い換えれば、第1のタイミング閾値を満たすためには、第3のピークは第2のピークの後に生じてよいが、第1のピークと第2のピークの間の間隔の3倍未満だけ第2のピークから間隔をおかれる。
データ解析器36は、第1のピークと第3のピークの間の隔たり(第3の隔たり)を求めることもできる。第2のタイミング閾値が満たされているかどうか判断するために、第3の隔たりが、第3の隔たりの基準と比較されてよい。たとえば、第2のタイミング閾値を満たすためには、第1のピークと第3のピークが、0.2秒などの(時間的な)最小の隔たりだけ間隔をおかれてよい。すなわち、第3の隔たりは、第2のタイミング閾値を満たすためには、最小の隔たり(たとえば0.2秒)以上でよい。場合によっては、最小の隔たりは、ユーザの心拍数に基づいて変更されてよい。
ステップ808において、データ解析器36は、第1のピークと第2のピークを比較して、第2のピークが第1の閾値を満たしているかどうか判断してよい。たとえば、場合によっては、第1の閾値を満たすためには、第2のピークの高さは、第1のピークの高さの少なくとも80%でよい。場合によっては、ピークの高さは、そのピークのゼロ軸より上の高さを指すことができる。
ステップ810において、データ解析器36は、次いで、第2のピークと第3のピークを比較して、第3のピークが第2の閾値を満たしているかどうか判断してよい。たとえば、場合によっては、第2の閾値を満たすためには、第3のピークの高さは、第2のピークの高さの少なくとも10%でよい。
ステップ812において、データ解析器36は、脈波信号がエラー閾値の条件を満たしているかどうか判断してよい。たとえば、第1の閾値と第2の閾値の両方が満たされる場合、脈波信号はエラー閾値の条件を満たし得る。
次に図9Aを参照すると、例示的脈波信号905のプロット900と、脈波信号905の四次導関数910とが示されている。プロット900のx軸は時間を秒で示しており、プロット900のy軸は、0と1の間の値を有するようにスケーリングされた信号振幅を示している。四次導関数910の第1の脈波において、第1のピーク915、第2のピーク920および第3のピーク925が識別され得る。図9A〜図9Cに示される例では、エラー閾値の条件は、第1の閾値を満たすためには第2のピークの高さが第1のピークの高さの少なくとも80%であること、および、第2の閾値を満たすためには第3のピークの高さが第2のピークの高さの少なくとも10%であることを必要とする。
プロット900において、第2のピーク920は第1のピーク915よりも高く、したがって第1のピーク915の高さの80%よりも大きい。したがって、この脈波によって第1の閾値が満たされている。その上、第3のピーク925は第2のピーク920の高さの10%よりも大きく、そのため第2の閾値も満たされている。その結果、この脈波はエラー閾値の条件を満たしている。
次に図9Bを参照すると、別の例示的脈波信号935のプロット930と、脈波信号935の四次導関数940とが示されている。プロット930のx軸は時間を秒で示しており、プロット930のy軸は、0と1の間の値を有するようにスケーリングされた信号振幅を示している。四次導関数940の第1の脈波において、第1のピーク945、第2のピーク950および第3のピーク955が識別され得る。
プロット930において、第3のピーク955の高さは第2のピーク950の高さの10%ではない。したがって、第2の閾値は、この脈波信号によって満たされていない。したがって、プロット930に示される脈波信号935は、エラー閾値の条件を満たしていない。プロット930に示される脈波のどれもエラー閾値の条件を満たしていないので、これは、センサユニット42が、脈波信号を記録するための適切な位置に配置されてないことを示唆し得る。
次に図9Cを参照すると、別の例示的脈波信号965のプロット960と、脈波信号965の四次導関数970とが示されている。プロット960のx軸は時間を秒で示しており、プロット960のy軸は、0と1の間の値を有するようにスケーリングされた信号振幅を示している。四次導関数970の第1の脈波において、第1のピーク975、第2のピーク980および第3のピーク985が識別され得る。
プロット930において、第2のピーク980の高さは第1のピーク975の高さの80%ではない。したがって、第1の閾値は、この脈波信号によって満たされていない。したがって、プロット960に示される脈波信号965は、エラー閾値の条件を満たしていない。プロット960に示される脈波のどれもエラー閾値の条件を満たしていないので、これは、センサユニット42が、脈波信号を記録するための適切な位置に配置されてないことを示唆し得る。
次に図10を参照すると、正規化されたAoPWVを求めるために使用され得る反射波比の正規化係数の例示的プロット1000が示されている。反射波比の正規化係数は反射波比を正規化してよく、それによって、ユーザの心拍数に基づいてAoPWVを正規化してよい。反射波比の正規化係数は、反射波比を、たとえば60Bpm〜75Bpmの心拍数範囲といったベースライン心拍数の範囲に正規化してよい。
図11に示される反射波比の正規化係数1000は、本発明者が、母集団のサンプルに対する実験的な試験によって求めたものである。脈波信号データは、100人よりも多くの様々なユーザから数か月の期間にわたって収集されたものである。合計2000を上回る脈波信号データの組が、ユーザから収集された。それぞれの脈波信号データの組が、反射波比および心拍数を求めるために使用された。次いで、求められた反射波比が、心拍数に対してプロットされた。多くの脈波信号データの組が使用されたので、様々な母集団から、結果が、心拍数から独立した比分布を有する雲状の点をもたらしたと想定された。
外れ値を除去し、雲状の点を解析して、心拍数と求められた反射波比との間の相関を求めた。具体的には、より高い(75bpmよりも高い)心拍数と、より低い(60bpm未満の)心拍数とについて、相関を求めた。
雲状の点は傾向を解消され(すなわち反射波比が心拍数と無関係にされ)、心拍数補正または正規化係数を求めるために使用された。補正/正規化の係数は、次いで、性別のグループと年齢のグループの両方にわたって個人を表すいくつかの科目の試験によって確認された。
確認試験は、簡単な運動を遂行することによって被験者の心拍数を増加させるものを含んでいた。次いで、個人は、心拍数がベースライン値の方へ回復するまで休むように頼まれた。心拍数がベースラインの方へ回復したので、一連の脈波信号の記録が求められた。それぞれの脈波信号の記録について、反射波比が求められた。
次いで、反射波比の結果が、正規化係数を使用して解析され、また、正規化係数を使用せずに解析された。予想通り、結果の正規化に伴って、反射波比が心拍数によって変化した。対照的に、正規化の後、反射波比は、より安定したままであった。
プロット1000に示されるように、異なる、小さい心拍数の正規化係数1010と、大きい、または高められた心拍数の正規化係数1020とが、ユーザの心拍数に依拠して使用され得る。たとえば、正規化係数は次のように求められてよい。
高められた心拍数(たとえば75Bpmを上回る心拍数)については、
Rationormalized=Ratio+0.09+0.0017×(60/(心拍の長さ))
小さい心拍数(たとえば60Bpm未満の心拍数)については、
Rationormalized=Ratio+0.06+0.002×(60/(心拍の長さ))。
次に図11を参照すると、反射波比を使用してユーザの体内年齢を求めるための変換係数1110の例示的プロット1100が示されている。前述のように、反射波比は、個人の体内年齢ならびに当人のAoPWVを求めるためにも使用され得る。プロット1100は、使用され得る体内年齢の変換係数1110の一例を示すものである。図6に示されるデータの組による最良適合ラインは、非常にわずかに指数関数的であるが、変換係数1110は直線状であり得ることに留意されたい。場合によっては、計算の容易さのために、反射波比と体内年齢の間の関係は直線関係を使用して定義され得る。一般に、個人の体内年齢を求めるために使用される反射波比は、前述のように求められた正規化された反射波比でよい。したがって、変換係数1110は、正規化された反射波比に基づいて生成されたものであるので、図6に示されたものからわずかにオフセットされてよい。
プロット1100に示される変換係数1110は、次式よって個人の体内年齢を求めることに対応するものである。
次に図12を参照すると、いくつかの実施形態において反射波比(または正規化された反射波比)をAoPWVに変換するのに使用され得る変換係数1210の例示的プロット1200が示されている。プロット1200に示される変換係数1210は、次式の関係を使用することによって個人のAoPWVを求めることに対応するものである。
AoPWV=17.43×Ratio−0.1714
もう一度、正規化された反射波比が使用され得る。AoPWVおよび/または体内年齢および/または反射波比の解析は、取得された脈波信号におけるそれぞれの脈波に対して繰り返され得る。解析結果は(たとえば外れ値を除去するために)きれいにされてよく、次いで全体の脈波信号について平均されてよい。これは反射波比、AoPWV、体内年齢、BPなどのより正確かつより確実な評価をもたらすために使用され得る。
次に図13を参照すると、AoPWV 1310と個人の年齢1320の間の関係を示す例示的プロット1300が示されている。プロット1300に示されるように、AoPWV 1310は、年齢1320に対して0.8708の相関係数で全体的に上昇する傾向1330を有する。プロット1300は、AtCor Medical Pty Limited社のSphygmoCor Xcel System(http://www.atcormedical.com/sphygmocor_xcel.htmlを参照されたい)を使用して、個々のAoPWVを試験することによって生成されたものである。
AoPWVと年齢の間の相関のさらなる例については、「Determinants of pulse wave velocity in healthy people and in the presence of cardiovascular risk factors: establishing normal and reference values」(http://eurheartj.oxfordjournals.org/content/31/19/2338において入手可能)を参照されたい。
次に図14を参照すると、本明細書で説明された方法を使用して求められたAoPWV 1410と、SphygmoCor Excel Systemを使用して得られたAoPWV 1420との例示的プロット1400が示されている。プロット1400が示すように、本明細書で説明された方法を使用して求められたAoPWV 1410の結果と、SphygmoCor Excel Systemを使用して求められたAoPWV 1420との間に優れた相関(0.7242の相関係数)が見られる。
本明細書で説明された本出願人の教示は、説明のための様々な実施形態と関連するものであるが、本出願人の教示がそのような実施形態に限定されることは意図されてない。それどころか、本明細書で説明されて図示された本出願人の教示は、本明細書で説明された実施形態から全体的に逸脱することなく、様々な代替形態、修正形態および等価物を包含するものである。

Claims (38)

  1. 大動脈の脈波速度を監視するための方法であって、
    個人の身体の外部の、脈波信号の反射波成分が存在して反射波の開始点の特性評価ができるように前記脈波信号の取得を可能にするセンサ位置に配置されているセンサから、前記脈波信号を受け取るステップと、
    前記脈波信号における反射波の開始点を識別するステップと、
    前記反射波の開始点における反射波比を求めるステップと、
    前記反射波比から大動脈の脈波速度を求めるステップと、
    前記大動脈の脈波速度を表示するステップ、前記大動脈の脈波速度を伝送するステップ、および前記大動脈の脈波速度を記憶するステップのうち少なくとも1つとを含む方法。
  2. 前記反射波の開始点を識別するステップが、
    前記脈波信号から三次導関数を求めるステップと、
    前記三次導関数の第2のピークを識別するステップと、
    前記三次導関数の第2のピークを使用して前記反射波の開始点を識別するステップとを含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記反射波の開始点を識別するステップが、
    前記脈波信号から三次導関数および四次導関数を求めるステップと、
    前記四次導関数から開始点試験窓を識別するステップと、
    前記開始点試験窓の中で前記三次導関数の第1の窓ピークを識別するステップと、
    前記三次導関数の前記第1の窓ピークを使用して前記反射波の開始点を識別するステップとを含む請求項1に記載の方法。
  4. 前記反射波比を求めるステップが、
    前記脈波信号から一次導関数を求めるステップと、
    前記三次導関数における前記反射波の開始点に対応する一次導関数の開始点を識別するステップと、
    前記一次導関数の開始点の正規化された高さとして前記反射波比を求めるステップとを含む請求項2または3に記載の方法。
  5. 前記一次導関数の開始点の前記正規化された高さを求めるステップが、
    前記一次導関数の第1のピークを識別するステップと、
    前記第1のピークの高さを測定するステップと、
    前記第1のピークの前記高さに基づいて前記一次導関数を正規化するステップと、
    前記一次導関数の開始点における前記正規化された一次導関数の高さを測定するステップとを含む請求項4に記載の方法。
  6. 前記大動脈の脈波速度を求めるステップが、
    前記反射波比から前記大動脈の脈波速度へのマッピングのルックアップ表を使用するステップを含む請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記脈波信号から心拍数を求めるステップと、
    前記心拍数から求められた正規化係数を使用して、正規化された大動脈の脈波速度を求めるステップとをさらに含む請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記脈波信号が容積脈波信号である請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記個人の血圧因子を較正するステップと、
    前記大動脈の脈波速度および前記血圧因子を使用して前記個人の血圧を求めるステップとをさらに含む請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記反射波の開始点を識別する前に、前記脈波信号がエラー閾値の条件を満たしているかどうか判断するステップと、
    前記脈波信号が前記エラー閾値の条件を満たす場合のみ、前記反射波の開始点を識別するステップ、前記反射波比を計算するステップ、および前記大動脈の脈波速度を求めるステップの行為を遂行するステップとをさらに含む請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記脈波信号から四次導関数を求めるステップと、
    前記四次導関数から第1のピーク、第2のピーク、および第3のピークを識別するステップと、
    前記第1のピーク、第2のピーク、および第3のピークが複数のピークエラーの条件を満たしているかどうか判断するステップとをさらに含む方法であって、
    前記第1のピーク、第2のピーク、および第3のピークが前記複数のピークエラーの条件を満たす場合、前記脈波信号が前記エラー閾値の条件を満たす請求項10に記載の方法。
  12. 前記複数のピークエラーの条件が第1の閾値および第2の閾値を含む方法であって、
    前記第1のピークと前記第2のピークを比較して、前記第2のピークが前記第1の閾値を満たしているかどうか判断するステップと、
    前記第2のピークと前記第3のピークを比較して、前記第3のピークが前記第2の閾値を満たしているかどうか判断するステップとを含む方法において、
    前記第1の閾値と前記第2の閾値の両方が満たされる場合、前記脈波信号が前記エラー閾値の条件を満たす請求項11に記載の方法。
  13. 前記第2のピークの高さが、前記第1の閾値を満たすためには前記第1のピークの高さの少なくとも80%であり、
    前記第3のピークの高さが、前記第2の閾値を満たすためには前記第2のピークの高さの少なくとも10%である請求項11に記載の方法。
  14. 前記複数のピークエラーの条件が、振幅閾値、第1のタイミング閾値、および第2のタイミング閾値を含む方法であって、
    前記第1のピークと前記第2のピークを比較して、前記第2のピークが前記振幅閾値を満たしているかどうか判断するステップと、
    前記第1のピークと前記第2のピークの間の第1の隔たりおよび前記第2のピークと第3のピークの間の第2の隔たりを求めるステップと、
    前記第1の隔たりと前記第2の隔たりを比較して、前記第1のタイミング閾値が満たされているかどうか判断するステップと、
    前記第1のピークと前記第3のピークの間の第3の隔たりを求めて、前記第2のタイミング閾値が満たされているかどうか判断するステップとをさらに含む方法において、
    前記振幅閾値、前記第1のタイミング閾値および前記第2のタイミング閾値の各々が満たされる場合、前記脈波信号が前記エラー閾値の条件を満たす請求項11に記載の方法。
  15. 前記第2のピークの高さが、前記振幅閾値を満たすためには前記第1のピークの高さの少なくとも80%であり、
    前記第2の隔たりが、前記第1のタイミング閾値を満たすためには前記第1の隔たりの3倍未満であり、
    前記第3の隔たりが、前記第2のタイミング閾値を満たすためには少なくとも0.2秒である請求項14に記載の方法。
  16. デバイスのマイクロプロセッサ上で、前記デバイスを、大動脈の脈波速度を監視するための方法を実施するように適合させるように実行可能な複数の命令を含んでいるコンピュータ可読媒体であって、前記方法が、
    個人の身体の外部の、脈波信号の反射波成分が存在して反射波の開始点の特性評価ができるように前記脈波信号の取得を可能にするセンサ位置に配置されているセンサから、前記脈波信号を受け取るステップと、
    前記脈波信号における反射波の開始点を識別するステップと、
    前記反射波の開始点における反射波比を求めるステップと、
    前記反射波比から大動脈の脈波速度を求めるステップと、
    前記大動脈の脈波速度を表示するステップ、前記大動脈の脈波速度を伝送するステップ、および前記大動脈の脈波速度を記憶するステップのうち少なくとも1つとを含むコンピュータ可読媒体。
  17. 前記反射波の開始点を識別するステップが、
    前記脈波信号から三次導関数を求めるステップと、
    前記三次導関数の第2のピークを識別するステップと、
    前記三次導関数の前記第2のピークを使用して前記反射波の開始点を識別するステップとを含む請求項16に記載のコンピュータ可読媒体。
  18. 前記反射波の開始点を識別するステップが、
    前記脈波信号から三次導関数および四次導関数を求めるステップと、
    前記四次導関数から開始点試験窓を識別するステップと、
    前記開始点試験窓の中で前記三次導関数の第1の窓ピークを識別するステップと、
    前記三次導関数の前記第1の窓ピークを使用して前記反射波の開始点を識別するステップとを含む請求項16に記載のコンピュータ可読媒体。
  19. 前記反射波比を求めるステップが、
    前記脈波信号から一次導関数を求めるステップと、
    前記三次導関数における前記反射波の開始点に対応する一次導関数の開始点を識別するステップと、
    前記一次導関数の開始点の正規化された高さとして前記反射波比を求めるステップとを含む請求項17または18に記載のコンピュータ可読媒体。
  20. 前記一次導関数の開始点の前記正規化された高さを求めるステップが、
    前記一次導関数の第1のピークを識別するステップと、
    前記第1のピークの高さを測定するステップと、
    前記第1のピークの前記高さに基づいて前記一次導関数を正規化するステップと、
    前記一次導関数の開始点における前記正規化された一次導関数の高さを測定するステップとを含む請求項19に記載のコンピュータ可読媒体。
  21. 前記方法が、
    前記個人の血圧因子を較正するステップと、
    前記大動脈の脈波速度および前記血圧因子を使用して前記個人の血圧を求めるステップとをさらに含む請求項16から20のいずれか一項に記載のコンピュータ可読媒体。
  22. 前記方法が請求項6から8および請求項10から15のいずれか一項によって定義される、請求項16に記載のコンピュータ可読媒体。
  23. 大動脈の脈波速度を監視するためのシステムであって、
    個人の身体の外部から脈波信号を取得するように構成された脈波取得ユニットと、
    表示ユニット、記憶ユニットおよび通信インターフェースのうち少なくとも1つを備える脈波解析ユニットとを備えるシステムにおいて、
    前記脈波取得ユニットが、前記脈波信号の反射波成分が存在して反射波の開始点の特性評価を可能にするような前記脈波信号の取得を可能にするセンサ位置に配置されるように適合されており、前記脈波取得ユニットが、前記脈波信号を前記脈波解析ユニットに伝送するようにさらに構成されており、
    前記脈波解析ユニットが、
    前記脈波信号における反射波の開始点を識別し、
    前記反射波の開始点における反射波比を求め、
    前記反射波比から大動脈の脈波速度を求め、
    前記表示ユニットを使用して前記大動脈の脈波速度を表示するステップ、前記通信インターフェースを使用して前記大動脈の脈波速度を伝送するステップ、および前記大動脈の脈波速度を前記記憶ユニットに記憶するステップのうち少なくとも1つを遂行するように構成されているシステム。
  24. 前記脈波解析ユニットが、
    前記脈波信号から三次導関数を求め、
    前記三次導関数の第2のピークを識別し、
    前記三次導関数の前記第2のピークを使用して前記反射波の開始点を識別することにより、前記反射波の開始点を識別するように構成されている請求項23に記載のシステム。
  25. 前記脈波解析ユニットが、
    前記脈波信号から三次導関数および四次導関数を求め、
    前記四次導関数から開始点試験窓を識別し、
    前記開始点試験窓の中で前記三次導関数の第1の窓ピークを識別して、
    前記三次導関数の前記第1の窓ピークを使用して前記反射波の開始点を識別することにより、前記反射波の開始点を識別するように構成されている請求項23に記載のシステム。
  26. 前記脈波解析ユニットが、
    前記脈波信号から一次導関数を求め、
    前記三次導関数における前記反射波の開始点に対応する一次導関数の開始点を識別し、
    前記一次導関数の開始点の正規化された高さとして前記反射波比を求めることにより、前記反射波比を求めるように構成されている請求項24または25に記載のシステム。
  27. 前記脈波解析ユニットが、
    前記一次導関数の第1のピークを識別し、
    前記第1のピークの高さを測定し、
    前記第1のピークの前記高さに基づいて前記一次導関数を正規化して、
    前記一次導関数の開始点における前記正規化された一次導関数の高さを測定することにより、前記一次導関数の開始点の前記正規化された高さを求めるように構成されている請求項26に記載のシステム。
  28. 前記脈波解析ユニットが、前記反射波比から前記大動脈の脈波速度へのマッピングのルックアップ表を使用して前記大動脈の脈波速度を求めるように構成されている請求項23から27のいずれか一項に記載のシステム。
  29. 前記脈波解析ユニットが、
    前記脈波信号から心拍数を求め、
    前記心拍数から求められた正規化係数を使用して、正規化された大動脈の脈波速度を求めるようにさらに構成されている請求項23から28のいずれか一項に記載のシステム。
  30. 前記脈波取得ユニットが容積脈波信号を取得するように構成されている請求項23から29のいずれか一項に記載のシステム。
  31. 前記脈波解析ユニットが、
    前記個人の血圧因子を較正して、
    前記大動脈の脈波速度および前記血圧因子を使用して前記個人の血圧を求めるように構成されている請求項23から30のいずれか一項に記載のシステム。
  32. 前記脈波解析ユニットが、
    前記反射波の開始点を識別する前に、前記脈波信号がエラー閾値の条件を満たしているかどうか判断して、
    前記脈波信号が前記エラー閾値の条件を満たす場合のみ、前記反射波の開始点を識別するステップと、前記反射波比を求めるステップと、前記大動脈の脈波速度を求めるステップとを遂行するようにさらに構成されている請求項23から31のいずれか一項に記載のシステム。
  33. 前記脈波解析ユニットが、
    前記脈波信号から四次導関数を求め、
    前記四次導関数から第1のピーク、第2のピーク、および第3のピークを識別し、
    前記第1のピーク、第2のピーク、および第3のピークが複数のピークエラーの条件を満たしているかどうか判断して、
    前記第1のピーク、第2のピーク、および第3のピークが前記複数のピークエラーの条件を満たす場合、前記脈波信号が前記エラー閾値の条件を満たしていると判断するようにさらに構成されている請求項32に記載のシステム。
  34. 前記複数のピークエラーの条件が第1の閾値および第2の閾値を含み、前記脈波解析ユニットが、
    前記第1のピークと前記第2のピークを比較して、前記第2のピークが前記第1の閾値を満たしているかどうか判断し、
    前記第2のピークと前記第3のピークを比較して、前記第3のピークが前記第2の閾値を満たしているかどうか判断し、
    前記第1の閾値と前記第2の閾値の両方が満たされる場合、前記脈波信号が前記エラー閾値の条件を満たしていると判断するように構成されている請求項33に記載のシステム。
  35. 前記第2のピークの高さが、前記第1の閾値を満たすためには前記第1のピークの高さの少なくとも80%であり、
    前記第3のピークの高さが、前記第2の閾値を満たすためには前記第2のピークの高さの少なくとも10%である請求項33に記載のシステム。
  36. 前記複数のピークエラーの条件が、振幅閾値、第1のタイミング閾値、および第2のタイミング閾値を含み、前記脈波解析ユニットが、
    前記第1のピークと前記第2のピークを比較して、前記第2のピークが前記振幅閾値を満たしているかどうか判断し、
    前記第1のピークと前記第2のピークの間の第1の隔たりおよび前記第2のピークと第3のピークの間の第2の隔たりを求め、
    前記第1の隔たりと前記第2の隔たりを比較して、前記第1のタイミング閾値が満たされているかどうか判断し、
    前記第1のピークと前記第3のピークの間の第3の隔たりを求めて、前記第2のタイミング閾値が満たされているかどうか判断し、
    前記振幅閾値、前記第1のタイミング閾値および前記第2のタイミング閾値の各々が満たされる場合、前記脈波信号が前記エラー閾値の条件を満たしていると判断するように構成されている請求項33に記載のシステム。
  37. 前記第2のピークの高さが、前記振幅閾値を満たすためには前記第1のピークの高さの少なくとも80%であり、
    前記第2の隔たりが、前記第1のタイミング閾値を満たすためには前記第1の隔たりの3倍未満であり、
    前記第3の隔たりが、前記第2のタイミング閾値を満たすためには少なくとも0.2秒である請求項36に記載のシステム。
  38. 前記脈波解析ユニットが、前記表示ユニットを使用して前記個人の血圧を表示するステップ、前記通信インターフェースを使用して前記個人の血圧を伝送するステップ、および前記個人の血圧を前記記憶ユニットに記憶するステップのうち少なくとも1つを遂行するようにさらに構成されている請求項31に記載のシステム、または請求項32に依拠するときには請求項32から37のいずれか一項に記載のシステム。
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