JP2017532718A - 熱−電気化学変換器 - Google Patents

熱−電気化学変換器 Download PDF

Info

Publication number
JP2017532718A
JP2017532718A JP2017507746A JP2017507746A JP2017532718A JP 2017532718 A JP2017532718 A JP 2017532718A JP 2017507746 A JP2017507746 A JP 2017507746A JP 2017507746 A JP2017507746 A JP 2017507746A JP 2017532718 A JP2017532718 A JP 2017532718A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
working fluid
mea stack
pressure
porous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017507746A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6640835B2 (ja
Inventor
ロニー・ジー・ジョンソン
Original Assignee
ジョンソン・アイピー・ホールディング・エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ジョンソン・アイピー・ホールディング・エルエルシー filed Critical ジョンソン・アイピー・ホールディング・エルエルシー
Publication of JP2017532718A publication Critical patent/JP2017532718A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6640835B2 publication Critical patent/JP6640835B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/18Regenerative fuel cells, e.g. redox flow batteries or secondary fuel cells
    • H01M8/182Regeneration by thermal means
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M14/00Electrochemical current or voltage generators not provided for in groups H01M6/00 - H01M12/00; Manufacture thereof
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04007Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids related to heat exchange
    • H01M8/04029Heat exchange using liquids
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M2250/00Fuel cells for particular applications; Specific features of fuel cell system
    • H01M2250/40Combination of fuel cells with other energy production systems
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04007Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids related to heat exchange
    • H01M8/04067Heat exchange or temperature measuring elements, thermal insulation, e.g. heat pipes, heat pumps, fins
    • H01M8/04074Heat exchange unit structures specially adapted for fuel cell
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

熱−電気化学変換直接式熱−電気エンジンは、連続流れの閉ループ内の作動流体を収容するモノリス状の共焼結セラミック構造又はモノリス状の溶融ポリマー構造を有する。この共焼結セラミック又は溶融ポリマー構造は、熱交換器、第1高密度電気化学セルスタック、及び第2高密度電気化学セルスタックを収容する導管システムを含む。

Description

〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2014年8月11日に出願された米国仮特許出願第62/035,560号に基づく優先権を主張するものである。当該仮出願の開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
熱エネルギー若しくは化学エネルギーから電気エネルギーへの変換、又はその逆方向への変換は、様々な方法により達成され得る。例えば、既知の電気化学セル又はバッテリーは、酸化される反応剤のイオン及び電子が、還元される反応剤へ別個のパスを介して移動する化学反応によるものである。具体的には、電子は、配線を介して、外部負荷を通って電気的に移動し、当該外部負荷において仕事をする。イオンは、電解質セパレータを通して伝導する。
しかしながら、バッテリーのケーシングの境界により当該ケーシング中に収容され得る利用可能な反応剤の量が制限されるので、バッテリー型の電気化学セルは限られた量のエネルギーしか生成できない。このようなセルは、電極間に逆極性の電流/電圧を印加することにより再充電されるように設計することができるが、こうした再充電には別途の電源が必要である。また、再充電プロセスの間は、通常、セルが使用できない。
燃料電池は、バッテリー型の電気化学セルに関連する問題を解消しようと開発されている。従来の燃料電池では、化学反応剤が電気化学セルへ連続的に供給されるとともに、電気化学セルから連続的に取り除かれる。バッテリーと同様にして、燃料電池は、電子及び非イオン種の通過を一般に阻止する選択的電解質を通してイオン種を伝導させることにより、動作する。
最も一般的な種類の燃料電池は、水素に電極の一方を通過させるとともに酸素に他方の電極を通過させる水素−酸素燃料電池である。水素イオンは、水素及び酸素の化学反応ポテンシャルに従って、電解質セパレータを通ってセルの酸素側へ伝導する。電解質セパレータのいずれの側の多孔質電極も、外部回路を介して、化学反応に関与する電子を外部負荷に結合するために使用される。電子及び水素イオンが水素を再構成するとともに反応を完結させる一方、セルの酸素側の酸素により水が生成し、この水はシステムから追い出される。水素及び酸素をセルに連続的に供給することにより、連続電流が維持される。
電力を生成するために、機械式熱機関が設計され使用されてきた。このような機械式熱機関は、作動流体を圧縮するようにピストン又はタービンを使用して軸仕事がなされる、熱力学的サイクルで動作する。当該圧縮プロセスは低温で実行され、圧縮後、作動流体はより高温に加熱される。高温では、作動流体がピストンやタービンなどの負荷に対して膨張することにより、軸仕事を生成することが可能となる。作動流体を利用したあらゆる熱機関の操作の鍵は、低温で作動流体を圧縮するのに必要な仕事は、高温で作動流体を膨張させることにより生成される仕事より少ないということである。これは、作動流体を利用するあらゆる熱力学エンジンに当てはまる。
例えば、蒸気機関は、水が高圧になるまでポンピングされた後、加熱されて蒸気となり、ピストン又はタービンを通じて膨張することにより仕事をする、熱力学的ランキンサイクルで動作する。内燃機関は、低温の外気がピストンにより圧縮された後、シリンダー内部での燃料の燃焼を介して非常に高温まで加熱される、というオットーサイクルで動作する。サイクルが続くと、加熱された空気がピストンに対して膨張することにより、低温圧縮プロセス中で消費されるよりも多くの仕事がなされる。
高い効率を有するとともに熱源の選択における多用途性を増加させるエンジンを提供しようと、スターリングサイクルで動作するスターリングエンジンが開発されてきた。理想的な熱力学的スターリングサイクルの効率は、高温で入熱、低温で排熱を行うエンジンの理論最大効率を規定する理想的なカルノーサイクルと等しい。しかしながら、すべての機械エンジンと同様、スターリングエンジンは、信頼性の問題及び機械的可動部品と関連した効率損失を抱えている。
機械式熱機関に固有の問題を回避しようと、アルカリ金属熱−電気化学変換(AMTEC:Alkali Metal Thermo−Electrochemical Conversion)セルが熱−電気化学熱機関として設計されている。AMTEC熱機関は、圧力を利用して、ナトリウムなどのイオン化作動流体を高温で電気化学セルに通すことにより電圧ポテンシャル及び電流を発生させる。電極は、電流を外部負荷に結合する。電解質セパレータを挟んだ圧力差により融解ナトリウム原子が電解質を通過するとき、電気的仕事がなされる。ナトリウムは、電解質に入るとイオン化され、これにより外部回路に電子を解放する。電解質の反対側では、バッテリー及び燃料バッテリー型の電気化学セルで起こるプロセスとほぼ同様に、ナトリウムイオンが電解質を離れると、電子と再結合することによりナトリウムを再構成する。再構成されたナトリウムは、低圧・高温状態であり、膨張気体として電気化学セルを離れる。次いで当該気体が冷却され、凝縮されて液体状態に戻る。得られた低温液体は、その後、再加圧される。AMTECエンジンの動作は熱力学的ランキンサイクルに近い。
AMTEC技術に関する数多くの文献が入手可能である。例えば、Qiuya Niら(中国科学院電工研究所、北京、中国)の「Conceptual design of AMTEC demonstrative system for 100 t/d garbage disposal power generating facility」(非特許文献1)を参照。他の代表的な文献としては、ネバダ州ラスベガスの第35回「Intersociety Energy Conversion Engineering Conference and Exhibit(IECEC)」(2000年7月24日〜28日)技術論文集第2巻(A00−37701 10−44)(非特許文献2)がある。American Institute of Aeronautics and Astronautics、190、第1295頁〜第1299頁、REPORT NUMBER−AIAA Paper 2000−3032(非特許文献3)も参照。
AMTEC熱機関は、アルカリ金属の作動流体が高い腐食性を有するので、信頼性の問題を抱えている。また、AMTECエンジンの有用性は非常に限られている。具体的には、イオン伝導性固体電解質では、高温でのみ実用レベルの伝導性が実現するので、AMTECエンジンは非常に高温でのみ動作し得るものである。実際、アルカリ金属の作動流体は、サイクルを動いている間は常に融解温度を超える温度に保たれなければならないので、低温加圧プロセスですら比較的高温で行わなければならない。低温作動流体を加圧するために、機械式ポンプが使用され、また磁気流体力学ポンプすらも使用されてきた。
従来の機械式・熱−電気化学式熱機関の上述の欠点を解消しようと、ジョンソン式熱−電気化学変換器(JTEC)システム(2003年4月28日に出願された米国特許第7160639号明細書(特許文献1)に開示されている)が開発された。図2を参照すると、典型的なJTECシステム(電気的接続は図示せず)が示されている。JTECは、相対的に低温で動作する第1電気化学セル100と、相対的に高温で動作する第2電気化学セル110と、二つのセルを互いに結合する熱交換器114を含む導管システム112と、導管システム内に収容される作動流体としてのイオン化気体(水素や酸素など)の供給と、を含む熱機関である。各電気化学セルは、膜電極アセンブリ(MEA)を含む。
より具体的には、JTEC熱機関は、高温熱源Qに結合された第1MEAスタック118(すなわち、高温MEA)と、低温ヒートシンクQに結合された第2MEAスタック116(すなわち、低温MEA)と、二つのMEAスタック116、118を接続する復熱式熱交換器114と、を含む。各MEAスタック116、118は、作動流体のイオンを伝導させることができる非多孔質膜120と、非多孔質膜120の両側に位置して電子を伝導させることができる多孔質電極122と、を含む。
燃料及び酸化剤(例えば、水素及び酸素)に関与する電気化学反応を介して電力を発生させるために、燃料電池のコミュニティにおいてMEAが使用されてきた。しかしながら、従来の燃料電池用途のMEAスタックでは、電極のうち少なくとも一つにおいて双方向の流れが必要となる。例えば、水素−酸素燃料電池の陰極側への酸素の流れは、水素−酸素の反応生成物、すなわち水が存在しているのと同じ時間に維持されなければならない。従って、燃料及び酸化剤/反応生成物の流量断面が大きいのは、従来の燃料電池用MEAスタック設計の固有の特徴でなければならない。
こうした双方向の流れは、JTECでは必要とされない。具体的には、JTECの動作中、流入側で電極122に電子を解放することでイオンが膜120を通って反対側の電極122に伝導し得るようにすることにより、作動流体は各MEAスタック116、118を通過する。作動流体イオンが膜120を出るときに反対側の電極122が作動流体イオンに電子を再供給するので、作動流体は当該反対側の電極122内で再構成される。低温MEAスタック116は、高温MEAスタック118より低い電圧で動作する。低温MEAスタック116は、低電圧で作動流体を圧縮し、高温MEAスタック118は、高電圧で水素を膨張させる。二つのMEAスタック116、118の間の電圧差は、外部負荷を挟んで印加される。水素は、JTEC熱機関の内部を連続的に循環し、消費されない。二つのMEAスタック116、118を通って流れる電流と外部負荷を流れる電流とは同じである。
具体的には、JTEC熱機関では、負荷が取り付けられた状態で、水素の圧力差が各MEAスタック116、118を挟んで印加されることにより、水素が高圧から低圧になるときに電圧及び電流が生じる。プロトン伝導膜(PCM)である膜120を通過するときに電子がプロトンから引き剥がされると、電子電流は外部負荷に導かれる。JTECシステムは、PCM120を挟んで印加された水素圧の電気化学ポテンシャルを利用する。より具体的には、MEAスタック116の高圧側及びMEAスタック118の低圧側で、水素ガスが酸化されることにより、プロトン及び電子が生成される。高温端での圧力差によりプロトンが膜120を通るので、電極122は外部負荷を通して電子を伝導させる。一方、外部電圧を加えることにより、プロトンは低温端の膜を通る。MEAスタック116の高圧側及びMEAスタック118の低圧側では、プロトンが電子還元されて水素ガスが再形成される。
MEAスタックを出た水素が酸素と遭遇して反応し、水を生成するという従来の燃料電池と異なり、JTECシステムには酸素も水も存在しない。このプロセスは、逆方向にも動作し得る。具体的には、電流がMEAスタック116を通ると、低圧気体は、より高圧に「ポンピング」され得る。この逆プロセスはむしろ、水分子が分裂し、酸素を水側に残してプロトンがPCMを通って伝導する、というMEAスタックを使用して水を電解するプロセスに似ている。水素は、このプロセスを介して、純粋な水素の容器に高圧で供給されることが多い。
イオン化気体(すなわち、作動流体)として水素を使用するJTECでは、PCM120を挟んだ水素圧差による電位は圧力比の自然対数に比例し、次のネルンストの式を使用して計算され得る:
Figure 2017532718
ここで、VOCは開回路電圧、Rは一般気体定数、Tはセルの温度、Fはファラデー定数、Pは高圧側の圧力、Pは低圧側の圧力、P/Pは圧力比である。例えば、J.H Hirschenhoferらによる「Fuel Cell Handbook」第4版、第2頁〜第5頁(1999)(非特許文献4)を参照。
このように、MEAスタック116により発生する電圧は、ネルンストの式により与えられる。電圧は温度に対して線形であり、圧力比の対数関数である。図1は、水素についてのネルンストの式のプロットであり、いくつかの圧力比に対する電圧対温度の関係を示す。例えば、図1を参照すると、圧力比10,000では、温度が相対的に高いと電圧も同様に相対的に高く、温度が相対的に低いと、電圧も同様に相対的に低い。
JTECにおける作動流体は、低温セル100のネルンストポテンシャルを乗り越えるのに十分な電圧で電流を供給することにより、低温電気化学セル100中で圧縮され、これにより、膜120の低圧側から高圧側へ水素が運ばれる。一方、作動流体は、高温セル110のネルンストポテンシャル下で電流(電力)が抽出されると、高温電気化学セル110中で膨張する。水素が膜120の高圧側から低圧側へ膨張すると、電流の流れが発生する。圧縮性気体の特性に合致する、作動流体を用いた任意の熱力学エンジンなどに見られるように、JTECでは、低温圧縮に必要な仕事(電気)の量よりも大きな仕事(電気)が高温膨張中に抽出される。高温膨張中に一定温度を維持するためにエンジンに加えられる熱エネルギーと低温圧縮中に一定温度を維持するために取り除かれる熱エネルギーとの差は、高温膨張プロセスにより得られる電気エネルギーと低温圧縮プロセスにより消費される電気エネルギーとの差として与えられる。
ネルンストの式と一致して、高温セル110の電圧は低温セルより高くなる。電流(I)は両セル100、110を通して同じであるので、この電圧差は、高温セル110における水素の膨張を通じて発生する電力が低温セル100における電力より高いことを意味する。高温セルにより得られる電力(VHT×I)は、低温セル100(VLT×I)において圧縮プロセスを駆動するとともに外部負荷に正味の供給電力((VHT×I)−(VLT×I))を加えるのに十分なものである。この電圧差がJTECエンジンの基礎となる。
JTECの動作は、一般に他の任意のエンジンと似ている。例えば、典型的なジェットエンジンでは、圧縮機段が空気を引き寄せ、空気を圧縮し、圧縮された空気を燃焼チャンバーに供給する。次いで、この空気は燃焼チャンバー中で加熱され、電力段を通じて膨張する。電力段は、圧縮された空気の連続的な供給を維持するために、軸仕事を再び圧縮機段と結合する。電力段により発生した仕事と圧縮機段により消費された仕事との差が、エンジンにより得られる正味の仕事である。しかしながら、このような従来のエンジンとJTECとの本質的な違いは、このような従来のエンジンがタービン(すなわち、機械装置)を利用し、熱力学的ブレイトンサイクルで動作するものであるのに対し、JTECは、カルノーサイクルと等価な、より効率的なエリクソンサイクルで動作する全固体エンジンである点である。
図3を参照すると、JTECのエリクソンエンジンサイクルの理想的な温度エントロピー図が示されている。図2及び図3の参照番号「1」〜「4」は、異なる熱力学的状態を表す。熱力学的状態1〜4は、図2及び図3それぞれの特定された点で同一である。図2に示すように、低温・低圧状態1で始まり、低温・低圧状態1から低温・高圧状態2へ水素をポンピングするために、電気エネルギーWinが低温MEAスタックに供給される。水素の温度は、圧縮プロセス中にPCM120から熱Qを取り去ることにより、ほぼ一定に維持される。膜120は比較的薄く(すなわち、厚さが10μm未満)、著しい温度勾配を支持することはないので、十分な熱がその基材を通って膜120から移動するものとして、プロセス中はほぼ等温と仮定することが有効である。
状態2から、水素は、復熱式逆流熱交換器114を通過し、略定圧下で加熱されて高温状態3とされる。状態2から状態3へ水素の温度を上昇させるのに必要な熱は、熱交換器114を通って反対方向に流れる水素から移動する。高温・高圧状態3では、水素が、MEAスタック118を横切って高圧・高温状態3から低圧・高温状態4へ膨張すると、電力が発生する。水素が高圧状態3から低圧状態4へ膨張するとき、略一定温度を維持するために、熱Qが薄膜フィルム120に供給される。状態4から状態1へ、水素が復熱式熱交換器114を通って流れ、このとき、状態2から状態3へ移る水素への熱伝達により水素の温度が低下する。サイクルが続くので、水素は、低温MEAスタック100により状態1から再び高圧状態2にポンピングされる。
しかしながら、広範な使用に適し、特に作動流体として水素を使用するシステムに適したJTECを開発するにあたっては、いくつかの課題があった。例えば、水素分子が小さいことにより、導管システムの小さな欠陥を通って水素の漏出が起こる場合がある。特に、高温セルと低温セルとの導管接続用の相互接続部のジョイントで水素の漏出が起こり得る。
実用レベルの出力電圧を実現するためには、膜/電極の表面積を大きくするとともに、著しい数のセルを電気的に直列接続する必要があるので、エンジン設計も複雑になる。具体的には、開回路電圧が1Vより大きなものであり得る従来の燃料電池と異なり、MEAスタックを挟んだ水素の圧力差によるネルンスト電圧は、僅か約0.2ボルトの範囲内にある。従って、有用なレベルの出力電圧を実現するためには、多数のセルを直列接続する必要がある。
さらに、膜を挟んだ圧力差の下で作動流体(水素ガスなど)が拡散すると電気的出力及び効率が減少するので、効率的なエネルギー変換を実現するためには、膜は高い拡散バリア特性を有していなければならない。また、利用される膜は、良好なイオン伝導性をも有していなければならない。しかしながら、良好なイオン伝導性を有する既知の利用可能な膜材料(DuPont社製のナフィオン(登録商標)など)は、一般に分子拡散バリア特性が非常に低い。逆に、高い分子拡散バリア特性を有する既知の利用可能な膜材料は、一般にイオン伝導性が比較的低く、このような材料を使用すると、システムインピーダンス及び分極損失が高くなってしまう。従って、抵抗分極損失が最小化されるように電流密度を最小に保つためには、大面積の膜が必要とされる。しかしながら、膜のイオン伝導断面積が大きすぎると、セルの内部インピーダンスは小さくなる。
従って、カルノーサイクルに等価なサイクルに近似可能な熱−電気化学熱機関であって、広範囲の熱源温度にわたって動作し得るとともに機械エンジンに関連する信頼性及び低効率性の問題を排除する熱−電気化学熱機関を提供するために、利用可能な高バリア特性及び低伝導性を有する膜材料を使用する実用的な方法が必要とされている。本発明の固体熱機関は、この必要性を満たすものである。
米国特許第7160639号明細書 米国特許第4927793号明細書
Qiuya Niら「Conceptual design of AMTEC demonstrative system for 100 t/d garbage disposal power generating facility」(中国科学院電工研究所、北京、中国) 第35回「Intersociety Energy Conversion Engineering Conference and Exhibit(IECEC)」(2000年7月24日〜28日、ネバダ州ラスベガス)技術論文集第2巻(A00−37701 10−44) American Institute of Aeronautics and Astronautics、190、第1295頁〜第1299頁、REPORT NUMBER−AIAA Paper 2000−3032 J.H Hirschenhoferら「Fuel Cell Handbook」第4版、第2頁〜第5頁(1999)
本発明の一実施形態は、イオン化作動流体を電気化学的に膨張させるか又は圧縮するように構成された、共焼結されるか又は溶融した高密度MEAスタック又は電気化学セルに関する。MEAスタックは、薄い電極と膜とが交互に配置された多層構造である。膜は、好ましくは非多孔質であり、作動流体のイオンについてイオン伝導性を有する。膜は、イオン化されていない作動流体に対して高い拡散バリア特性を有するものである。電極は、好ましくは多孔質であり、電子伝導を促す添加剤及び望ましい電気化学反応を促す触媒を含む。
一実施形態では、MEAスタックは、好ましくは、セラミック材料から成り、共焼結構造を有する。別の実施形態では、MEAスタックは、好ましくは、高分子材料から成り、溶融構造を有する。MEAスタックの成分を共焼結するか又は溶融させることにより、個々のセルの構成に関連する複雑さ及び課題を避けて流れマニホールドなど個々の相互接続部、封止部、及び電気的接続部を形成しつつ、相対的に小さな体積でありながら大面積の膜という実用的な構成を得ることが可能になる。また、本発明のMEAスタック電気化学セルは、好ましくは、圧力差の下で動作する。
また、本発明者は、驚くべきことに、薄電極内における作動流体の面内流れが、高いエネルギー変換密度を有するMEAスタックの構成を可能にすることを見出した。既存の燃料電池技術では、薄電極内の反応流体の面内流れが好ましくないものとされていることを考えると、これは予想に反することである。具体的には、既存の燃料電池技術では、濃度分極効果を最小化するためには、電極は薄くすべきであるが、電極を通る流れはイオン伝導膜に対して垂直な(すなわち、非面内の)ものとすべきであるとされている。
動作中、作動流体は多孔質電極のうち一方を通ってMEAスタックに入り、作動流体のイオンがMEAスタックに入って膜を通って伝導するとき、作動流体は当該電極へ電子を解放する。電子は、外部回路を通って膜の反対側の他方の電極へ進む。イオンは、膜を通って伝導し、反対側の電極から出る。作動流体のイオンが膜から出て電子と再結合すると、作動流体が再構成される。薄電極及び膜は、隣り合うMEAスタックが共通の電極を共有するように、互いに交互の並びで高密度で積層される。より具体的には、本発明の高密度MEAスタックは、好ましくは、各膜が電極対に挟まれ、当該電極対の一方の電極は膜の高圧側に位置し、電極対の他方の電極は膜の低圧側に位置するように構成される。
別の実施形態では、本発明は、熱−電気化学変換器、好ましくはJTEC型のモノリス状共焼結セラミック構造又はモノリス状溶融高分子構造を有する直接式熱−電気機関として構成された熱−電気化学変換器に関する。共焼結セラミック構造又は溶融高分子構造は、好ましくは、熱交換器と、上述の構造の第1高密度MEAスタック及び第2高密度MEAスタックと、を含む。熱機関は、さらに、高低圧導管のシステム内で二つの高密度MEAスタックの間の連続流れループ内を循環するイオン化作動流体を収容する。
第1高密度MEAスタックは、好ましくは、熱源に接続され、高圧から低圧へ作動流体を膨張させるように機能する。第1MEAスタックを通って作動流体が膨張すると、電気が発生する。第2高密度MEAスタックは、好ましくは、ヒートシンクに接続され、低圧から高圧へ作動流体をポンピングするように機能する。電力は圧縮プロセスにより消費され、圧縮熱が排出される。
共焼結熱機関又は溶融熱機関は、好ましくは、少なくとも一つの高圧流チャンネル、より好ましくは複数の高圧流チャンネルを含む導管システムをさらに備え、当該高圧流チャンネルは、接続された高圧電極が本質的に同じ圧力となるように、第1高密度MEAスタックの高圧電極間の作動流体の流れを第2高密度MEAスタックの高圧電極に結合する。導管システムは、好ましくは、少なくとも一つの低圧流チャンネル、より好ましくは複数の低圧流チャンネルをさらに含み、当該低圧流チャンネルは、接続された低圧電極が本質的に同じ圧力となるように、第1高密度MEAスタックの低圧電極間の作動流体の流れを第2高密度MEAスタックの低圧電極に結合する。各高密度MEAスタック内の高圧電極は、好ましくは、電気的に互いに接続される。同様に、各高密度MEAスタック内の低圧電極は、好ましくは、電気的に互いに接続される。従って、電気的に接続された高密度MEAスタックは、大面積を有するとともに当該スタックの温度及び膜を挟んだ圧力差の関数であるネルンスト電圧を有する単一の膜電極アセンブリとして機能する。
一実施形態では、高圧チャンネルのセクション及び低圧チャンネルのセクションは、好ましくは、高圧チャンネル中の作動流体と低圧チャンネル中の作動流体との間での有効な熱伝達が容易になるように、互いに物理的に接触しているので、接触面積及び熱伝導度が大きい。
共焼結又は溶融熱機関の熱交換器は、好ましくは、高温MEAスタックを離れる作動流体からの熱を高温MEAスタックへ流れる作動流体に結合することにより当該熱の復熱を行う復熱式熱交換器として機能する。このような復熱式熱交換器を、高温電気化学セル及び低温電気化学セル(すなわち、MEAスタック)に結合された熱源及びヒートシンクと組み合わせて設けることにより、略一定温度での膨張及び圧縮プロセスのための十分な熱伝達が可能になるので、エンジンは、熱力学的エリクソンサイクルに近似できるものとなる。
MEAスタックがエンジンの一部として動作する一実施形態では、第1MEAスタックが結合される熱源は、好ましくは、第2MEAスタックが結合されるヒートシンクの温度に対して高温である。従って、より高温のMEAスタック(すなわち、第1MEAスタック)は、低温スタック(すなわち、第2MEAスタック)より高いネルンスト電圧を有する。高温MEAスタックにより発生する電圧は、低温MEAスタックのネルンスト電圧を乗り越えるとともに、直列接続された外部負荷に電力を供給するのに十分な電圧が残るほど、十分に高い。
MEAスタックが熱ポンプ用途の一部として動作する別の実施形態では、第1MEAスタックは、好ましくは、低温である熱源に結合され、第2MEAスタックは、好ましくは、第1MEAスタックの熱源に対して高温であるヒートシンクに結合される。膨張熱が低温熱源から抽出されると、作動流体は、第1MEAスタックにおいて低温で膨張する。作動流体は、第2MEAスタックにおいて高温で圧縮され、圧縮熱が高温で排出される。第1MEAスタックが低温であるので、第1MEAスタックのネルンスト電圧は、高温MEAスタックのネルンスト電圧より低くなる。合成電圧が、高温MEAスタックのネルンストポテンシャルを乗り越えることにより高温MEAスタックにおいて圧縮プロセスを駆動するほど十分に高いものとなるように、外部電源が低温MEAスタックと直列接続される。
本発明の好ましい実施形態についての以下の詳細な説明は、添付の図面と併せて参照すると、より理解されるであろう。本発明を説明するという目的のために、図面には、現在好ましい一実施形態が示されている。しかしながら、本発明が、図示された正確な配置構成及び手段に限定されるものではないことは理解されよう。
いくつかの圧力比に対する電圧対温度のネルンストプロットである。 復熱式熱交換器により背中合わせに接続された二つの膜電極アセンブリを含むジョンソン式熱−電気化学変換器の図である。 熱力学的エリクソンサイクルの図である。 本発明の一実施形態に係る、共焼結されるか又は溶融した高密度膜電極アセンブリスタックの概略図である。 本発明の一実施形態に係る共焼結又は溶融熱機関の概略図である。 図5に示す共焼結又は溶融熱機関の部分断面図である。 本発明の一実施形態に係る共焼結又は溶融膜電極アセンブリスタックを使用した熱機関の概略図である。 本発明の一実施形態に係る共焼結又は溶融膜電極アセンブリスタックを使用する熱ポンプの概略図である。 本発明の一実施形態に係る共焼結されるか又は溶融した高密度膜電極アセンブリスタックの断面図である。
以下の説明では、便宜上、特定の用語が使用されるが、発明を限定するものではない。「近位(proximal)」、「遠位(distal)」、「上向き(upward)」、「下向き(downward)」、「底(bottom)」、及び「頂(top)」との語は、参照している図面中の方向を示す。「内側に(inwardly)」及び「外側に(outwardly)」との語は、本発明に係る装置及び装置の特定された部分の、それぞれ幾何学的中心に向かう方向及び幾何学的中心から離れる方向を指す。本明細書に具体的に記載されていない限り、「a」、「an」、「the」との語は、一つの要素に限定されるものではなく、「少なくとも一つ」との意味で理解すべきものである。これらの用語には、上記の語、その派生語、及び類似の意味の語が含まれる。
また、「第1」や「第2」などの語は、単に記載を明確にする目的でのみ用いられているということも理解されよう。これらの語により特定される要素又は構成要素、及びそれらの動作は、容易に入れ替えることができる。
図面を詳細に参照すると、複数の図示を通して類似の番号は類似の要素を示しており、図4〜図9は、高密度共焼結MEAスタック10の好ましい実施形態を示す。本明細書では、「電気化学セル」、「膜電極アセンブリスタック」、「MEAスタック」、及び「スタック」との語は区別せずに使用される。
高密度MEAスタックの構成要素がセラミック材料から成る一実施形態では、MEAスタック10、より具体的にはスタック10の平坦な構成要素の各々(以下で詳述する)が、共焼結により生成される。共焼結は、セラミック材料を成形するための、より具体的には薄く(すなわち、20μm〜500μm)平坦な構成要素を作製するための、コストの低い既知の手段である。共焼結技術を使用して、高多孔質から完全に密な微細構造まで、制御された広範な形態を生成することができる。共焼結プロセスは、当業者によく知られている。
一般に、異なる性質の出発粉末、より具体的には出発セラミック粉末が水性媒体に組み込まれてともに混合されることによりスラリーが形成された後、テープキャスティング法を使用して、当該スラリーがグリーンテープにキャストされる。また、テープキャスティングにより、キャストグリーンテープを積層して、多層最終生成物(すなわち、MEAスタック10)を得ることができる。より具体的には、グリーンセラミック材料の多重コーティング層が互いにキャスト又はスクリーンプリントされることにより、最終的に焼成されてMEAスタックを形成する層構造が形成され得る。
所与の粉体に対して、キャストグリーンテープの焼成挙動、ひいては焼成層の最終微細構造は、スラリー中の出発セラミック粉体粒子の配置構成並びに粒子サイズ、分散性、及び均質性に依存する。結果として、スラリー製剤は、成形プロセスにおいて非常に重要なステップである。
好ましくは、スラリーは、いくつかの有機化合物及び無機化合物の混合物から構成される。有機成分は、好ましくは、バインダー、分散剤、可塑剤、及び、有機テープキャスティングの場合は溶媒を含む。湿潤剤や消泡剤、孔形成剤(最終微細構造に多孔性のものが望まれる場合)など、他の添加剤も、スラリーを形成するために使用され得る。無機化合物は、成形されるセラミック粉末、焼成添加剤、及び、水性テープキャスティング用の媒体/溶媒として水を含む。高温MEAスタック(以下でより詳細に説明する)10を形成するためのセラミック粉体の一例は、イットリウムをドープしたバリウムセリウム酸化物(Y:BaCeO)である。低温MEAスタック(以下でより詳細に説明する)10を形成するためのセラミック粉体の一例は、95%LiHPOと5%HPOとの混合物である。
キャスティング後、積層キャストテープは乾燥させることができる。テープに対して所定時間の空気乾燥を行うことが可能であり、あるいはテープを乾燥器に通して乾燥を加速させてもよい。選択された有機成分が乾燥後にグリーンテープに残留してもよい。次いで、テープを加熱し、キャストグリーンテープの焼成が行われるように温度を上昇させる。乾燥後に残る有機成分は、焼成のためにテープが加熱されるときに取り除かれる犠牲材料である。従って、残った有機成分により、その後の焼成処理の間残る細孔及び流路が生じる。このようにして、MEAスタック10の焼成層が形成される。
高密度MEAスタックの構成要素が高分子材料から成る別の実施形態では、MEAスタック10、より具体的にはスタック10の平坦な構成要素の各々(以下で詳述する)が、溶融プロセスにより生成される。様々な種類の溶融プロセスが当業者によく知られている。例えば、ある種類の溶融プロセスでは、高分子材料は、溶媒を使用して軟化されてもよく、且つ/又はポリマー/溶媒溶液を使用して接着されてもよい。別の種類の溶融プロセスでは、各ステップで層を加えて定位置でホットプレスを行う一連のホットプレスステップにおいて、高分子成分が一つに組み立てられ得る。
図4を参照すると、本発明の好ましい実施形態による、高密度モノリス状MEAスタック10の内部構成6が示されている。MEAスタック10は、高密度積層構成において交互に並べられた電極23及び膜22のオーバーラップ層を備える。すなわち、電極23が膜22と交互に並んで積層されることでMEAスタック10を形成するように、各膜22が電極23の対に挟まれる。電気化学的酸化/還元プロセスを経ることで、作動流体、好ましくは水素がMEAスタック10を通過することができる。
膜22は、好ましくは、厚さが約0.1μm〜500μm、より好ましくは約1μm〜500μmのオーダーのイオン伝導膜又はプロトン伝導膜である。より具体的には、膜22は、好ましくは、プロトン伝導性材料、より好ましくはポリマープロトン伝導性材料又はセラミックプロトン伝導性材料から成る。一実施形態では、膜22は、好ましくは、参照により本明細書に組み込まれるHoriらの米国特許第4927793号明細書(特許文献2)に開示されたような一般式NaAlTi3+ x−yTi4+ 8−x16で表される化合物を備える材料で形成される。この材料は、広い温度範囲にわたって高いプロトン伝導性を示すためである。しかしながら、当業者であれば、広い温度範囲にわたって同様のプロトン伝導性を示す任意の材料、好ましくは任意のポリマー又はセラミック材料を使用して膜22を形成することができると理解するであろう。例えば、別の実施形態では、膜22は、ヒドロニウムβ”アルミナで形成される。ポリマー又はセラミック膜材料22は、好ましくは分子作動流体の流れに対する高いバリア特性を有し、作動流体を有効に収容することができる。
電極23は、好ましくは、厚さが約10μm〜1cm、より好ましくは約50μm〜1,000μmのオーダーの薄電極である。様々な構成要素(すなわち、電極23及び膜22)に対して異なる材料を使用すると、材料間の熱膨張係数の差により非常に高い熱応力が生じ得る。従って、電極23は、好ましくは、膜22と同じ材料で構成又は形成される。しかしながら、電極23は好ましくは多孔質構造であり、膜22は好ましくは非多孔質構造である。好ましくは、バルク膜22の材料構造と同じ基本材料組成が電極23にも使用されるので、高い熱応力が取り除かれるか又は少なくとも低減される。仮に基本材料組成が異なるとすると、そうした高い熱応力が、MEAスタック10を形成するための共焼結又は溶融中の、また数多くの最終用途におけるMEAスタック10の動作中の極度な高温下で生じるであろう。しかしながら、電極23及び膜22は、MEAスタック10の共焼結/溶融中又は使用中に熱応力がほとんど又は全く発生しないように、同程度の熱膨張係数を有する異なる材料で形成されてもよいことは理解されよう。
一実施形態では、作動流体の酸化及び還元を促すために、多孔質電極23には、追加の材料(複数可)がドープ又は注入されることにより、電子伝導性及び触媒材料が付与され得る。
MEAスタック10の長さ28は、好ましくは約0.25cm〜10cmである。MEAスタック10の幅(図面への深さ)は、好ましくは約1cm〜100cmである。しかしながら、当業者であれば、MEAスタック10の寸法は変更可能であり、MEAスタック10が使用される用途に応じて適切に選択されてよいことは理解するであろう。
膜22を形成するのに使用され得る既知の利用可能なセラミック材料のイオン伝導性が低く、これらのセラミック膜材料により合理的な動作温度及び圧力において発生するネルンスト電圧が低レベルであることを考えると、MEAスタック10内の膜の表面積は大きいことが望ましい。仮に表面積が小さいとすると、プロトンが膜を通って伝導する際の高い電流密度に関連する抵抗損失は、出力電圧、ひいては効率の著しい減少を意味することになる。
従って、MEAスタック10は、高密度でオーバーラップした電極23及び膜22を有し、これにより、膜22のイオン伝導性材料がMEAスタック10のバルク構造を備えた状態で、相対的に小さなスタック体積において膜と電極との接触面積が非常に大きくなる。より具体的には、MEAスタック10のバルク領域は、複数の膜22に占められる。特定のスタック10内のバルク領域が、膜22及び電極23の層の数、並びに所与のスタック高さ単位内のこのような層の各々の厚さに依存することは理解されよう。例えば、40μmの多孔質電極23の間に挟まれた厚さ20μmの膜22を有するスタック10を代表例として挙げると、スタック体積に対する膜の全面積は166cm/cmとなる。一実施形態では、複数の膜22は、外部ハウジング21により取り囲まれている。外部ハウジング21は、膜22と同じ材料から成るものであってもよく、膜22と異なる材料から成るものであってもよい。
MEAスタック10は、少なくとも一つの低圧導管37(図4において破線で表されている)及び少なくとも一つの高圧導管38(図4において実線で表されている)を含む導管システムをさらに備える。好ましくは、導管システムは、複数の低圧導管37及び複数の高圧導管38を含む。供給されるイオン化気体、好ましくは水素が、作動流体として導管システム内に収容される。
低圧導管37は、作動流体(例えば、水素)の流れを矢印Aの方向に導き、高圧導管38は、作動流体の流れを矢印Bの方向(すなわち、低圧導管37の流れの反対方向)に導く。低圧導管37及び高圧導管38は、MEAスタック10の低圧側及び高圧側を規定する。MEAスタック10の高圧側は、低ければ0.5psi、高ければ3,000psi程度の圧力とすることができる。好ましくは、MEAスタック10の高圧側は、約300psiの圧力に維持される。MEAスタック10の低圧側は、低ければ0.0001psi、高ければ0.3psi程度の圧力とすることができる。好ましくは、MEAスタックの低圧側は、約0.03psiの圧力に維持される。高圧側と低圧側との好ましい圧力比は、10,000:1である。各MEAスタック10の電極23は、各膜22が高圧導管38からの供給を受ける第1電極23と低圧導管37からの供給を受ける第2電極23とに挟まれるように、それぞれ高圧導管38及び低圧導管37に交互に結合される。従って、各膜22は、好ましくは、各膜22が高圧側及び低圧側を有するように、高圧電極23bと低圧電極23aとの間に位置する。
第1端子31及び第2端子32は、MEAスタック10の電極23に接続される。各端子31、32は、好ましくは、高圧電極23が互いに接続されるとともに端子の一方(例えば、第1端子31)に接続されるように、且つ低圧電極23aが互いに接続されるとともに他方の端子(例えば、第2端子32)に接続されるように、交互に電極23に接続される。
一実施形態では、MEAスタック10は、電気が発生するように、作動流体を高圧から低圧へ膨張させるように構成され得る。図4をさらに参照すると、電気負荷を第1端子31及び第2端子32に接続することにより、電力をMEAスタック10から抽出することができる。高圧導管38と低圧導管37との圧力差により作動流体がMEAスタック10を通過すると、電力が生成される。
図1を参照すると、好ましい圧力比である10,000:1を使用した場合、MEAスタック10が温度625Kで動作する高温スタックであれば、高温MEAスタック10のネルンスト電圧は約250mVとなる。一方、相対的に低温である325KでMEAスタック10を動作させ続ける場合は、低温MEAスタック10のネルンスト電圧は約125mVとなる。この場合、変換器の開回路電圧は約125mVとなる。
再び図4を参照すると、圧力下においては、作動流体は、共通の第2端子32に接続された高圧電極23bで酸化され、これにより、電子が電極23bへ解放されるとともに、矢印33で示すように、作動流体のイオンがイオン/プロトン伝導膜22に入る。電極23bが外部負荷に接続された状態では、電子は、当該外部負荷及び共通の第1端子31を通って低圧電極23aへ流れ、低圧電極23aでは、膜22から出るイオン/プロトンが還元されて作動流体を再構成する。圧力により作動流体がMEAスタック10を通って流れると、変換器は、外部負荷に電力を供給する。一実施形態では、連続的な略等温の膨張プロセスを維持するように、膨張熱を作動流体に供給するために、熱源(図示せず)がMEAスタック10に結合され得る。
別の実施形態では、MEAスタック10は、作動流体を低圧から高圧へポンピングするように動作するように構成され、圧縮プロセスが形成される。電力は、圧縮プロセスにより消費される。電源が、第1端子31及び第2端子32の間に印加される。動作温度及び圧力差でMEAスタック10により発生するネルンストポテンシャルを乗り越えることにより電流を流すのに十分な電位で、電圧が印加される。印加された電力は、各低圧電極23aと膜22との接触面で、作動流体から電子を引き剥がす。その結果生じるイオンは、矢印39で示す方向にイオン伝導膜22を通って伝導する。電源は、イオンが膜22から出るときに各高圧電極23bと膜22との接触面で作動流体が再構成されるように、第1端子31を介して電子を高圧電極23bに供給する。印加電圧下におけるこの電流の流れにより、事実上、作動流体を低圧から高圧へポンピングするのに必要なポンピング電力が提供される。一実施形態では、連続的圧縮プロセスが維持されるように、生じる圧縮熱を取り除くために、ヒートシンク(図示せず)がMEAスタック10に結合され得る。
図5を参照すると、本発明の好ましい実施形態に係る、共焼結された/溶融した高密度熱−電気直接式変換器又は熱機関11、より具体的にはモノリス状JTEC11が示されている。JTEC11のモノリス状構造は、熱交換器13、第1高密度MEAスタック14、及び第2高密度MEAスタック16を含む。MEAスタック14、16の一方をヒートシンクに接続する(これにより低温MEAスタックが形成される)ために、第1接触面12が設けられ、MEAスタック14、16の他方を熱源に接続する(これにより高温MEAスタックが形成される)ために、第2接触面18が設けられる。第1高密度MEAスタック14及び第2高密度MEAスタック16は、一般に共焼結MEAスタック10に関して上述したものと同じ構成及び構造を有する。しかしながら、高温スタック中の膜(すなわち、イオン導電体)として採用される特定の材料が低温スタックで採用されるものと異なる形態であってもよいことは理解されよう。例えば、好ましい一実施形態では、高温MEAスタック14、16がセラミック材料で形成され、低温MEAスタック14、16はポリマー材料で形成される。
図6〜図8を参照すると、第1高密度MEAスタック14は、複数の多孔質電極25、41と、隣り合う電極25、41の各対の間に挟まれたイオン又はプロトン伝導膜24と、を含む。第2高密度MEAスタック16は、複数の多孔質電極23、42と、隣り合う電極23、42の各対の間に挟まれたイオン又はプロトン伝導膜22と、を含む。各スタック14、16では、多孔質電極25、41及び多孔質電極23、42が、膜24、22と交互の並びで積層される。
図5及び図6を参照すると、熱−電気化学変換器11はまた、複数の導管37、38と、導管37、38内に収容されたイオン化作動流体と、を含む。MEAスタック10に関して上述したように、導管38は高圧導管であり、導管37は低圧導管である。好ましくは、電極25、41及び電極23、42の任意の連続した対(sequential pair)のうち一方の電極41、42は、作動流体の高圧流用の高圧導管38に結合され、電極25、41及び電極23、42の連続した対のうち他方の電極23、25は、作動流体の低圧流用の低圧導管37に結合される。これにより、挟まれた膜22、24の各々は、高圧多孔質電極41、42と低圧多孔質電極23、25との圧力差を受ける。高圧導管38は、第2MEAスタック16の高圧電極42と第1MEAスタック14の高圧電極41との間で作動流体の高圧流を結合する。同様に、低圧導管37は、第2MEAスタック16の低圧電極23と第1MEAスタック14の低圧電極25との間で作動流体の低圧流を結合する。
図7を参照すると、一実施形態では、熱−電気化学変換器11は、外部電気負荷56に取り付けられる。第1MEAスタック14は、好ましくは、高温熱源58に結合され、第2MEAスタック16は、好ましくは、第1MEAスタック14及び熱源58の高温より低い温度で動作するヒートシンク60に結合される。従って、第1MEAスタック14は高温スタックであり、第2MEAスタック16は低温スタックである。好ましくは、高温スタック14は、セラミック材料で形成され、低温スタック16は、ポリマー材料で形成される。
低温スタック16は、−50℃〜1,500℃の範囲、好ましくは約55℃で動作し得る。しかしながら、周囲環境に存在する周囲温度の空気、水その他の適切なヒートシンクにより、低温スタック16から熱が効率的に取り除かれるように、低温スタック16の動作温度は十分に高くなければならない。高温スタック14は、周囲温度から高ければ1,500℃まで、好ましくは約550℃までの温度で動作し得る。好ましくは、高温スタック14は、低温スタック16より高い温度で動作する。電力を発生させる熱機関については、二つのスタックの温度差が高いほど、当該熱機関の理論変換効率が大きくなることが理解されよう。外部負荷56及び直列接続された第2MEAスタック16から構成される総負荷50が、第1端子52及び第2端子54により第1MEAスタック14に結合される。
図7をさらに参照すると、圧力により作動流体が端子35に接続される高圧電極41の第1組から端子34に接続される低圧電極25の第1組へ流れると、第1MEAスタック14は、総負荷50に電力を供給する。電力は、印加圧力差及び温度に基づく第1MEAスタック14のネルンスト電圧で供給され、スタック14の内部インピーダンスによる電圧損失が低減される。圧力を受けて、電子は、総負荷50を通って伝導し、イオン36は、第1MEAスタック14のイオン伝導膜24を通って伝導する。
第1MEAスタック14により生成された電圧は、総負荷50のうち第2MEAスタック16と外部負荷56との間で分割される。構成されるように、第1MEAスタック14により生成された電力の一部は、第2MEAスタック16の高圧電極42の第2組(すなわち、端子31に接続された電極)及び低圧電極23の第2組(すなわち、端子32に接続された電極)への接続により、第2MEAスタック16に供給される。印加電力下で生じた電子の流れにより、第2MEAスタック16のイオン伝導膜22を通るイオン伝導が誘起されると、作動流体は低圧から高圧へ流れる。第1MEAスタック14により生成された電力の残りは、外部負荷56に供給される。
図8に示す熱−電気化学変換器11’もJTECとして構成され、熱ポンプとして動作する。基本的に、熱−電気化学変換器11’の動作は、図7の熱機関11の動作と逆である。図8を参照すると、熱ポンプ11’が外部電源58に取り付けられる。第1MEAスタック14は、低温熱源66に結合され、低温熱源66から熱を取り除くように動作するので、冷却効果が得られる。低温熱源66は、−50℃〜100℃の温度で動作し得るものであり、好ましくは、約15℃の温度で動作する。より好ましくは、低温熱源66は、作動流体の膨張熱が、冷却が必要な周囲環境に存在する周囲温度の空気、水その他の適切な熱源から低温熱源66へ効果的に移動するほど十分に低い温度で動作する。圧力により作動流体が端子35に接続される高圧電極41の第1組から端子34に接続される低圧電極25の第1組へ流れると、第1MEAスタック14は、電力を発生させる。電子が外部電源58及び第2MEAスタック16を順次通って伝導すると、第1MEAスタック14のイオン伝導膜22を通るイオン伝導が起こることにより、作動流体は、圧力を受けて第1MEAスタック14を通って流れる。
図8をさらに参照すると、外部電源58及び第1MEAスタック14は、直列接続され、総電源61を備える。総電源61は、電力を第2MEAスタック16に供給し、第2MEAスタック16内で高圧電極41の第2組(すなわち、端子31に接続された電極)及び低圧電極23の第2組(すなわち、端子32に接続された電極)に接続される。電源61により生じた電子の流れにより第2MEAスタック16のイオン伝導膜22を通る作動流体のイオン伝導が誘起されると、作動流体は、低圧電極23から高圧電極41へ移動する。第1MEAスタック14は、第1端子62及び第2端子64に結合される。
図8をさらに参照すると、第2MEAスタック16は、高温ヒートシンク68に結合されるので、第1MEAスタック14より高い温度で動作する。第2MEAスタック16は、熱機関が熱ポンプ11’として有効に動作するように、作動流体の圧縮熱を高温ヒートシンク68へ排出する。高温第2MEAスタック16のネルンスト電圧は、低温第1MEAスタック14のネルンスト電圧より高い。高温第2MEAスタック16の高いネルンスト電圧を乗り越えるために必要な追加の電圧は、外部電源58により提供される。
モノリス状構造の高密度直接式熱−電気変換器又は熱機関11、より具体的には、共焼結されるか又は溶融したモノリス状構造のMEAスタック14、16により、従来の変換器と比較してより効率的なエンジン構成プロセスが実現される。これは、多数の面倒な相互接続を行う必要がなくなり、より重要な点としては、より厚く嵩張ったスタンドアローンの電極及び膜の層を構築する必要がなくなるためである。例えば、従来の変換器の膜は、通常、構成プロセス後も存続するように十分な一体性を持たせるために、厚さは100μmのオーダーである。本発明の変換器11では、膜22は、10μm以下のオーダーの薄いコーティングとすることができる。複数の薄い層を互いに逐次コーティングするか、又は複数の薄い層を互いに逐次ラミネートすることにより、層同士が互いを機械的に強化することで構造的一体性が実現されるのと同時に、相対的に小さなMEAスタック体積において大きなMEA表面積が実現される、モノリス状多層構造が得られる。この大きな表面積により、電流密度が相対的に小さくなるため、抵抗損失が低減される。
本発明は、固定されたソース電流を並列接続された多数の高インピーダンス抵抗器に分割する場合と等価であるので、正味の結果としては、単一の低インピーダンス抵抗器と等価である。しかしながら、グリーンセラミック材料の多重コーティング層を互いに形成した後これを焼成して単一のモノリス状構造を有する固体熱機関とするためのスクリーンプリントその他の適切な技術を使用して、又は複数のポリマー箔、フィルム、又は層を一つに溶融させて単一のモノリス状構造を有する固体熱機関とするための適切な技術を使用して、必要な構造及び接続が非常に効率的な形で構築される。
図9を参照すると、外側ケーシング90、プロトン伝導膜材料93、高圧多孔質電極94、低圧多孔質電極95、高圧流導管97、及び低圧流導管96を含むモノリス状MEAスタック80の断面図が示されている。MEAスタック80は、高圧導管97内を流れる高圧作動流体が高圧多孔質電極94に自由に流入又は流出することができるように構成される。高圧多孔質電極94は、相互接続部98により電気的に互いに接続される。同様に、低圧導管96内を流れる作動流体は、低圧多孔質電極95に容易に流入又は流出することができる。低圧多孔質電極95は、相互接続部99により互いに接続される。相互接続部98、99は、多孔質であってもよく、多孔質でなくてもよい。非多孔質電気端子91(図5も参照)及び92により、MEAスタック80への外部電気的接続用の電気的接触点が形成される。端子91は、低圧多孔質電極95に接続され、端子92は、高圧多孔質電極94に接続される。図9に図示するように、構成要素たるMEAが電気的に並列接続された状態で、正味の出力電圧を増加させるために、個々のMEAスタックを直列接続するための接続を同様に行うことができる。
上述の各実施形態の広い発明コンセプトから逸脱することなく、当該実施形態に変更を加えることができることが当業者には理解されよう。従って、本発明は、開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲により定められる本発明の趣旨及び範囲内の修正例をカバーするものであることが理解されよう。
11、11’ 熱−電気化学変換器
12 第1接触面
13 熱交換器
14 高温スタック
16 低温スタック
18 第2接触面
21 外部ハウジング
22、24 プロトン伝導膜、イオン伝導膜
23、25、41、42、94、95 電極
31、52、62 第1端子
32、54、64 第2端子
37、96 低圧導管
38、97 高圧導管
50 総負荷
56 外部負荷
58、66 熱源
58 外部電源
60、68 ヒートシンク
61 総電源
98、99 相互接続部

Claims (18)

  1. モノリス状構造を有する高密度直接式熱−電気変換器であって、
    作動流体と;
    第1多孔質電極、第2多孔質電極、及びプロトン伝導膜又はイオン伝導膜である少なくとも一つの膜を含む、少なくとも一つの膜電極アセンブリと;
    第1圧力において前記作動流体を収容する、前記第1多孔質電極に結合された高圧導管である第1導管、及び前記第1圧力より低い第2圧力において前記作動流体を収容する、前記第2多孔質電極に結合された低圧導管である第2導管と、
    を備え、
    前記少なくとも一つの膜は、前記第1高圧導管に結合された前記第1多孔質電極と前記第2低圧導管に結合された前記第2多孔質電極との間に挟まれており;
    前記第1多孔質電極、前記第2多孔質電極、前記少なくとも一つの膜、前記高圧導管、及び前記低圧導管は、モノリス状構造を形成することを特徴とする、高密度直接式熱−電気変換器。
  2. 複数の高圧導管に結合されるとともに互いに電気的に結合された複数の第1多孔質電極、及び複数の低圧導管に結合されるとともに互いに電気的に結合された複数の第2多孔質電極と、
    前記複数の第1多孔質電極及び前記第2多孔質電極に接続された外部電源であって、電力が前記電極に印加され、前記外部電源により生じた電子の流れにより前記少なくとも一つの膜を通るイオン伝導又はプロトン伝導が誘起されると、前記電力により作動流体が各低圧電極から各高圧電極へそれぞれ流れるように駆動される、外部電源と、
    をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の高密度直接式熱−電気変換器。
  3. 前記複数の第1多孔質電極は、第1電気的相互接続により互いに電気的に結合されており、
    前記複数の第2多孔質電極は、第2電気的相互接続により互いに電気的に結合されていることを特徴とする、請求項2に記載の高密度直接式熱−電気変換器。
  4. 前記少なくとも一つの膜電極アセンブリに結合されたヒートシンクをさらに備え、
    前記ヒートシンクは、前記作動流体が前記少なくとも一つの膜を通って圧縮されることにより電気が消費されるときに相対的に一定のプロセス温度での圧縮を維持するように、前記作動流体が前記第2圧力から前記第1圧力へ圧縮されるときに前記作動流体から圧縮熱を取り除くように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の高密度直接式熱−電気変換器。
  5. 複数の高圧導管に結合されるとともに互いに電気的に結合された複数の第1多孔質電極、及び複数の低圧導管に結合されるとともに互いに電気的に結合された複数の第2多孔質電極と、
    前記複数の第1多孔質電極と前記複数の第2多孔質電極との間に接続された外部負荷であって、電子が前記外部負荷を通って伝導するとともにイオン又はプロトンが前記少なくとも一つの膜を通って伝導すると、圧力により作動流体が各第1多孔質電極から各第2多孔質電極へ流れ、前記高密度直接式熱−電気変換器は、電力を前記外部負荷に供給する、外部負荷と、
    をさらに備えることを特徴とする、請求項4に記載の高密度直接式熱−電気変換器。
  6. 熱源をさらに備え、
    前記熱源は、作動流体が前記少なくとも一つの膜を通って膨張することにより電気が生成されるときに相対的な一定温度での膨張を維持するように、前記第1圧力から前記第2圧力へ膨張する前記作動流体への膨張熱のために、前記少なくとも一つの膜電極アセンブリに熱を供給するように構成されていることを特徴とする、請求項5に記載の高密度直接式熱−電気変換器。
  7. 前記少なくとも一つの膜は、セラミック導電性材料又はポリマー導電性材料で形成されていることを特徴とする、請求項5に記載の高密度直接式熱−電気変換器。
  8. モノリス状構造を有する高密度直接式熱−電気変換器であって、
    少なくとも四つの多孔質電極と;
    作動流体と;
    少なくとも二つのイオン又はプロトン伝導膜であって、前記多孔質電極は、オーバーラップする構成で前記イオン又はプロトン伝導膜と積層されており、これにより各イオン又はプロトン伝導膜は多孔質電極の対に挟まれており、前記多孔質電極及び前記イオン又はプロトン伝導膜は、共焼結されるか又は溶融したモノリス状構造を備える、少なくとも二つのイオン又はプロトン伝導膜と;
    少なくとも四つの導管であって、各導管は、前記多孔質電極のうち一つに結合されており、前記導管のうち少なくとも一つは、第1圧力において前記作動流体を収容するとともに多孔質電極の各対のうち第1多孔質電極に結合されており、前記導管のうち少なくとも他の一つは、前記第1圧力より低い第2圧力において前記作動流体を収容するとともに多孔質電極の各対のうち第2多孔質電極に結合されており、前記第1多孔質電極は高圧電極であり、前記第2多孔質電極は低圧電極である、少なくとも四つの導管と、
    を備える、モノリス状構造を有する高密度直接式熱−電気変換器。
  9. 前記多孔質電極は、より高いMEA電圧を生成するように、互いに電気的に直列接続されていることを特徴とする、請求項8に記載の高密度直接式熱−電気変換器。
  10. 多孔質電極の前記対の間に結合された電気負荷をさらに備え、
    電子が前記外部負荷を通って伝導するとともにイオン又はプロトンが多孔質電極の前記対に挟まれた前記イオン又はプロトン伝導膜を通って伝導することで、圧力により前記作動流体が前記高圧電極から前記低圧電極へ流れることを特徴とする、請求項8に記載の高密度直接式熱−電気変換器。
  11. 多孔質電極の前記対の間に結合された電源を含み、
    電子の流れが前記外部電源により生じるとともに前記イオン又はプロトン伝導膜を通るイオン伝導又はプロトン伝導を誘起すると、前記多孔質電極に印加された電力により、前記作動流体が前記低圧電極から前記高圧電極へ流れることを特徴とする、請求項8に記載の高密度直接式熱−電気変換器。
  12. 第1膜電極アセンブリスタック及び第2膜電極アセンブリスタックを備えるジョンソン式熱−電気化学変換器であって、
    前記第1膜電極アセンブリ(MEA)スタック及び第2膜電極アセンブリ(MEA)スタックの各々は、
    少なくとも三つの多孔質電極と;
    作動流体と;
    少なくとも二つのイオン又はプロトン伝導膜であって、前記多孔質電極は、前記少なくとも二つのイオン又はプロトン伝導膜と交互の並びで積層されている、少なくとも二つのイオン又はプロトン伝導膜と;
    前記作動流体を収容する少なくとも三つの導管であって、前記導管のうち少なくとも一つは、第1圧力において前記作動流体を収容する高圧導管であり、前記導管のうち少なくとも別の一つは、前記第1圧力より低い第2圧力において前記作動流体を収容する低圧導管である、少なくとも三つの導管と、
    を備え、
    各MEAスタックにおける前記多孔質電極の任意の連続した対のうち第1多孔質電極が、前記高圧導管を通る作動流体の高圧流用の前記高圧導管に結合されており、且つ前記多孔質電極の前記連続した対のうち第2多孔質電極が、前記低圧導管を通る作動流体の低圧流用の前記低圧導管に結合されていることにより、前記イオン又はプロトン伝導膜の各々が多孔質電極の前記対の間の圧力差を受けるようになっており、
    前記第1多孔質電極は高圧電極であり、前記第2多孔質電極は低圧電極であり、
    前記高圧導管は、前記第1MEAスタックにおける前記高圧電極と前記第2MEAスタックにおける前記高圧電極との間で作動流体の高圧流を結合し、
    前記低圧導管は、前記第1MEAスタックにおける前記低圧電極と前記第2MEAスタックにおける前記低圧電極との間で作動流体の低圧流を結合し、
    前記MEAスタックのうち少なくとも一つは、モノリス状構造を有する高密度多層MEAスタックであることを特徴とする、ジョンソン式熱−電気化学変換器。
  13. 前記ジョンソン式熱−電気化学変換器は、外部負荷に取り付けられ、
    前記第1MEAスタックは、熱源に結合されるとともに高温で動作し、
    前記第2MEAスタックは、ヒートシンクに結合されるとともに前記高温より低い温度で動作し、
    総負荷が前記第1MEAスタックに結合され、
    電子が前記総負荷を通って伝導するとともにイオン又はプロトンが前記第1MEAスタックの前記イオン又はプロトン伝導膜を通って伝導することで、圧力により作動流体が前記第1MEAスタックの前記高圧電極から前記低圧電極へ流れると、電力が前記総負荷に供給され、
    前記総負荷は、直列接続された前記外部負荷及び前記第2MEAスタックを備え、
    前記第1MEAスタックにより生成された電力の一部は、前記電子の流れが前記電力により生じるとともに前記第2MEAスタックの前記イオン又はプロトン伝導膜を通るイオン伝導又はプロトン伝導を誘起すると、作動流体が低圧から高圧へ流れるように、前記第2MEAスタックの前記高圧電極及び前記低圧電極に結合され、
    前記第1MEAスタックにより生成された残りの電力は、前記外部負荷に供給されることを特徴とする、請求項12に記載のジョンソン式熱−電気化学変換器。
  14. 前記第1MEAスタックは、セラミック材料を備え、前記第2MEAスタックは、高分子材料を備えることを特徴とする、請求項13に記載のジョンソン式熱−電気化学変換器。
  15. 前記ジョンソン式熱−電気化学変換器は、熱ポンプとして動作するとともに外部電源に取り付けられ、
    前記第1MEAスタックは、ヒートシンクに結合されるとともに低温で動作し、
    前記第2MEAスタックは、熱源に結合されるとともに前記低温より高い高温で動作し、
    前記外部電源及び前記第1MEAスタックはともに総電源として動作し、
    前記総電源は、電力を前記第2MEAスタックに供給し、
    前記総電源は、前記第1MEAスタック内で前記第2MEAスタックの前記高圧電極及び前記低圧電極に接続され、
    前記外部電源により生じた電子の流れにより、前記第2MEAスタックの前記イオン又はプロトン伝導膜を通るイオン伝導又はプロトン伝導が誘起されると、前記電力により作動流体は前記低圧電極から前記高圧電極へ流れ、
    前記総電源は、電気的に直列接続された前記外部電源及び前記第1MEAスタックを備え、
    イオン又はプロトンが前記第1MEAスタックの前記イオン又はプロトン伝導膜を通って伝導するとともに電子が直列接続された前記外部電源及び前記第2MEAスタックを通って伝導することで、圧力により作動流体が前記第1MEAスタックの前記高圧電極から前記低圧電極へ流れると、前記第1MEAスタック内で電力が発生することを特徴とする、請求項12に記載のジョンソン式熱−電気化学変換器。
  16. 前記第1MEAスタックは、高分子材料を備え、前記第2MEAスタックは、セラミック材料を備えることを特徴とする、請求項15に記載のジョンソン式熱−電気化学変換器。
  17. 前記熱ポンプは、復熱式熱交換器をさらに含み、
    前記復熱式熱交換器は、高圧流体と低圧流体との間での熱の伝達を可能にするように構成された前記高圧導管及び前記低圧導管を含むことを特徴とする、請求項15に記載のジョンソン式熱−電気化学変換器。
  18. 復熱式熱交換器をさらに含み、
    前記復熱式熱交換器は、高圧流体と低圧流体との間での熱の伝達を可能にするように構成された前記高圧導管及び前記低圧導管を含むことを特徴とする、請求項12に記載のジョンソン式熱−電気化学変換器。
JP2017507746A 2014-08-11 2015-08-10 熱−電気化学変換器 Active JP6640835B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201462035560P 2014-08-11 2014-08-11
US62/035,560 2014-08-11
PCT/US2015/044435 WO2016025372A1 (en) 2014-08-11 2015-08-10 Thermo-electrochemical converter

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017532718A true JP2017532718A (ja) 2017-11-02
JP6640835B2 JP6640835B2 (ja) 2020-02-05

Family

ID=55304523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017507746A Active JP6640835B2 (ja) 2014-08-11 2015-08-10 熱−電気化学変換器

Country Status (7)

Country Link
US (2) US10522862B2 (ja)
EP (2) EP3180813B1 (ja)
JP (1) JP6640835B2 (ja)
KR (2) KR102028620B1 (ja)
CN (1) CN106797038B (ja)
DK (2) DK3180813T3 (ja)
WO (1) WO2016025372A1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20170288253A1 (en) * 2016-03-29 2017-10-05 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Thermoelectrochemical Heat Converter
US11239513B2 (en) 2016-08-12 2022-02-01 Johnson Ip Holding, Llc Thermo-electrochemical converter
JP6903127B2 (ja) * 2016-09-19 2021-07-14 ジョンソン・アイピー・ホールディング・エルエルシー ジョンソン熱電気化学変換器
KR102035539B1 (ko) * 2017-08-30 2019-10-24 재단법인대구경북과학기술원 전기화학 열전지용 수계 전해액 및 이를 포함하는 전기화학 열전지
US11043349B1 (en) * 2018-12-13 2021-06-22 Hrl Laboratories, Llc Electrochemical solid-state field-emission ion source
CN111414056A (zh) * 2019-01-08 2020-07-14 达纳加拿大公司 带有结构化芯吸部的超薄两相热交换器
US11581599B2 (en) 2020-02-12 2023-02-14 Johnson Ip Holding, Llc Johnson ambient energy converter
WO2021216171A2 (en) * 2020-02-14 2021-10-28 Johnson Ip Holding, Llc Thermo-electrochemical converter
CN115243801A (zh) * 2020-03-06 2022-10-25 Jtec能源有限公司 蒸汽浓差能量转换器
KR20230054712A (ko) 2020-08-24 2023-04-25 제이텍 에너지 인코포레이티드 조밀성 금속 전극을 갖는 열전기화학 변환기
WO2022076341A1 (en) * 2020-10-06 2022-04-14 Northwestern University Solid acid electrochemical cells for the production of hydrogen

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60143575A (ja) * 1983-12-28 1985-07-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱を電気に変換する装置
US4808494A (en) * 1986-03-12 1989-02-28 Combustion Engineering, Inc. Thermally actuated hydrogen secondary battery
JPH05225990A (ja) * 1992-02-17 1993-09-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 燃料電池システム
WO2001078170A1 (en) * 2000-04-10 2001-10-18 Johnson Research & Development Company, Inc. Electrochemical conversion system using hydrogen storage materials
US20020012824A1 (en) * 2000-04-10 2002-01-31 Johnson Lonnie G. Electrochemical conversion system
WO2003058748A2 (en) * 2001-12-31 2003-07-17 Johnson Electro Mechanical Systems, Llc Electrochemical conversion system
US7943250B1 (en) * 2000-07-28 2011-05-17 Johnson Research & Development Co., Inc. Electrochemical conversion system for energy management
US20120064419A1 (en) * 2010-09-09 2012-03-15 Johnson Research And Development Company, Inc. Johnson ambient-heat engine
JP5038578B2 (ja) * 2000-07-28 2012-10-03 ジョンソン リサーチ アンド デベロップメント カンパニー,インコーポレイテッド ジョンソン可逆エンジン
JP2012531713A (ja) * 2009-06-26 2012-12-10 コーニング インコーポレイテッド 軽量一体構造固体酸化物燃料素子アレイ

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6451331A (en) 1987-08-20 1989-02-27 Kureha Chemical Ind Co Ltd Proton-conductive substance and its production
WO2007074378A2 (en) * 2005-12-27 2007-07-05 Nissan Motor Co., Ltd. Fuel cell system
US7892689B2 (en) * 2006-06-28 2011-02-22 Plug Power Inc. Pressure relief control system for a fuel cell system having a pressurized fuel flow
US11078897B2 (en) * 2008-06-27 2021-08-03 Lynntech, Inc. Apparatus for pumping fluid
US20120171596A1 (en) * 2009-08-04 2012-07-05 Donald Bennett Hilliard Solid oxide electrolytic device
RU2422951C1 (ru) 2010-05-26 2011-06-27 Александр Сергеевич Липилин Модифицированный планарный элемент (варианты), батарея электрохимических устройств на его основе, способ изготовления элемента и форма для его реализации
JP5812118B2 (ja) * 2012-01-10 2015-11-11 日産自動車株式会社 燃料電池システム

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60143575A (ja) * 1983-12-28 1985-07-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱を電気に変換する装置
US4808494A (en) * 1986-03-12 1989-02-28 Combustion Engineering, Inc. Thermally actuated hydrogen secondary battery
JPH05225990A (ja) * 1992-02-17 1993-09-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 燃料電池システム
WO2001078170A1 (en) * 2000-04-10 2001-10-18 Johnson Research & Development Company, Inc. Electrochemical conversion system using hydrogen storage materials
US20020012824A1 (en) * 2000-04-10 2002-01-31 Johnson Lonnie G. Electrochemical conversion system
US7943250B1 (en) * 2000-07-28 2011-05-17 Johnson Research & Development Co., Inc. Electrochemical conversion system for energy management
JP5038578B2 (ja) * 2000-07-28 2012-10-03 ジョンソン リサーチ アンド デベロップメント カンパニー,インコーポレイテッド ジョンソン可逆エンジン
WO2003058748A2 (en) * 2001-12-31 2003-07-17 Johnson Electro Mechanical Systems, Llc Electrochemical conversion system
JP2012531713A (ja) * 2009-06-26 2012-12-10 コーニング インコーポレイテッド 軽量一体構造固体酸化物燃料素子アレイ
US20120064419A1 (en) * 2010-09-09 2012-03-15 Johnson Research And Development Company, Inc. Johnson ambient-heat engine

Also Published As

Publication number Publication date
CN106797038B (zh) 2020-12-04
US10522862B2 (en) 2019-12-31
KR20190112864A (ko) 2019-10-07
JP6640835B2 (ja) 2020-02-05
US20170237105A1 (en) 2017-08-17
US10938053B2 (en) 2021-03-02
DK3460891T3 (da) 2020-12-07
KR102190746B1 (ko) 2020-12-14
KR20170072869A (ko) 2017-06-27
DK3180813T3 (da) 2019-09-16
EP3180813A1 (en) 2017-06-21
EP3180813A4 (en) 2018-03-28
EP3460891A1 (en) 2019-03-27
EP3460891B1 (en) 2020-10-14
KR102028620B1 (ko) 2019-10-04
US20200014053A1 (en) 2020-01-09
EP3460891B9 (en) 2021-04-21
EP3180813B1 (en) 2019-06-12
WO2016025372A1 (en) 2016-02-18
CN106797038A (zh) 2017-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10938053B2 (en) Thermo-electrochemical converter
US11127998B2 (en) Thermo-electrochemical converter
US11799116B2 (en) Johnson thermo-electrochemical converter
JP7247208B2 (ja) 酸ドープ膜の結合方法
EP4249828A2 (en) Thermo-electrochemical converter
US11211629B2 (en) Johnson thermo-electrochemical converter
US20230207928A1 (en) Halogen-based thermo-electrochemical converter

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180416

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180717

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190627

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6640835

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250