分野
本発明の実施形態は、異種ネットワークにおいて利用され得るユーザ機器の識別情報に関する。
関連技術の説明:
ロングタームエボリューション(LTE:Long−term Evolution)標準は、新たな変調/信号処理技術を使用してワイヤレス通信の改善された速度および容量を提供しようとする、ワイヤレス通信のための標準である。この標準は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)により提案されたものであり、従前のネットワーク技術を基礎とする。その当初から、LTEは、データ通信を伴う多様なコンテキストにおいて広範な展開を経てきた。
摘要
第1の実施形態によれば、方法は、第1のネットワークのネットワークノードにより、第1のネットワークおよび第2のネットワークに対して有効であり得るネットワーク識別情報を決定することを含んでもよい。本方法はさらに、ネットワーク識別情報をユーザ機器に割り当てることを含んでもよい。本方法はさらに、第2のネットワークの少なくとも1つのノードとユーザ機器とにネットワーク識別情報を提供することを含んでもよく、第1のネットワークと第2のネットワークとは、異なる技術に基づいてもよい。
第1の実施形態の方法において、ネットワーク識別情報を決定することは、ホームサービスサブスクライバまたは無線アクセスネットワークのノードのうちの1つにより識別情報を決定することを含んでもよい。
第1の実施形態の方法において、第1のネットワークは、無線アクセスネットワークに該当してもよい。第2のネットワークは、ワイヤレスローカルエリアネットワークに該当してもよい。
第1の実施形態の方法において、ネットワーク識別情報は、一時的なオフロード識別子に相当してもよい。
第1の実施形態の方法において、ネットワーク識別情報をユーザ機器に割り当てることは、ユーザ機器が休止後に第1のネットワークまたは第2のネットワークとアソシエートすると識別情報を割り当てることを含んでもよい。
第1の実施形態の方法において、本方法はさらに、ユーザ機器が第1のネットワークおよび第2のネットワークからデタッチした後に、ユーザ機器からネットワーク識別情報を解放することを含んでもよい。
第1の実施形態の方法において、ネットワーク識別情報を第2のネットワークに提供することは、識別情報をradiusメッセージに付加することを含んでもよい。
第1の実施形態の方法において、ネットワーク識別情報を決定することは、国際モバイルサブスクライバ識別情報または国際移動局機器識別情報に基づいて識別情報を決定することを含んでもよい。
第1の実施形態の方法において、ネットワーク識別情報は、第2のネットワークまたはユーザ機器により識別されることが可能な形で構築されてもよい。
第1の実施形態の方法において、ネットワーク識別情報は、ルーティング情報を備えてもよい。
第1の実施形態の方法において、ルーティング情報は、サービングノードアドレスを備えてもよい。サービングノードは、第1のネットワークのノードであってもよい。
第1の実施形態の方法において、ネットワーク識別情報は、ワンタイムトークンを備えてもよい。
第1の実施形態の方法において、ネットワーク識別情報は、異種ネットワーク識別情報を備えてもよい。
第1の実施形態の方法において、第1のネットワークノードは、ユーザ機器のアクセスを第2のネットワークとユーザ機器とのうちの少なくとも1つと調整するためにネットワーク識別情報を利用してもよい。
第2の実施形態によれば、装置は、第1のネットワークおよび第2のネットワークに対して有効であり得るネットワーク識別情報を決定する決定手段を備えてもよい。装置はさらに、ネットワーク識別情報をユーザ機器に割り当てる割り当て手段を備えてもよい。装置はさらに、第2のネットワークの少なくとも1つのノードとユーザ機器とにネットワーク識別情報を提供する提供手段を備えてもよい。第1のネットワークと第2のネットワークとは、異なる技術に基づいてもよい。
第2の実施形態の装置において、装置は、ホームサービスサブスクライバか、または無線アクセスネットワークのノードか、のうちの1つを備えてもよい。
第2の実施形態の装置において、第1のネットワークは、無線アクセスネットワークに該当してもよく、第2のネットワークは、ワイヤレスローカルエリアネットワークに該当してもよい。
第2の実施形態の装置において、ネットワーク識別情報は、一時的なオフロード識別子に相当してもよい。
第2の実施形態の装置において、ネットワーク識別情報をユーザ機器に割り当てることは、ユーザ機器が休止後に第1のネットワークまたは第2のネットワークとアソシエートすると識別情報を割り当てることを含んでもよい。
第2の実施形態の装置において、装置は、ユーザ機器が第1のネットワークおよび第2のネットワークからデタッチした後に、ユーザ機器からネットワーク識別情報を解放する解放手段をさらに備えてもよい。
第2の実施形態の装置において、ネットワーク識別情報を第2のネットワークに提供することは、識別情報をradiusメッセージに付加することを含んでもよい。
第2の実施形態の装置において、ネットワーク識別情報を決定することは、国際モバイルサブスクライバ識別情報または国際移動局機器識別情報に基づく識別情報を決定することを含んでもよい。
第2の実施形態の装置において、ネットワーク識別情報は、第2のネットワークまたはユーザ機器により識別されることが可能であるような形で構築されてもよい。
第2の実施形態の装置において、ネットワーク識別情報は、ルーティング情報を備えてもよい。
第2の実施形態の装置において、ルーティング情報は、サービングノードアドレスを備えてもよい。サービングノードは、第1のネットワークのノードであってもよい。
第2の実施形態の装置において、ネットワーク識別情報は、ワンタイムトークンを備えてもよい。
第2の実施形態の装置において、ネットワーク識別情報は、異種ネットワーク識別情報を備えてもよい。
第2の実施形態の装置において、第1のネットワークノードは、ユーザ機器のアクセスを第2のネットワークとユーザ機器とのうちの少なくとも1つと調整するためにネットワーク識別情報を利用してもよい。
第3の実施形態によれば、コンピュータプログラム製品は非一時的なコンピュータ可読媒体上に具現化されてもよい。コンピュータプログラム製品は、第1の実施形態の方法によるプロセスを実行するようにプロセッサを制御するよう構成されてもよい。
第4の実施形態によれば、方法は、割り当てられたネットワーク識別情報をユーザ機器により受信することを含んでもよい。ネットワーク識別情報は、第1のネットワークから発信されてもよく、第1のネットワークおよび第2のネットワークに対して有効であってもよい。第1のネットワークと第2のネットワークとは、異なる技術に基づいてもよい。本方法はさらに、ユーザ機器によりネットワーク識別情報を第2のネットワークに提供することを含んでもよい。
第4の実施形態の方法において、本方法は、ユーザ機器によって、ユーザ機器のネットワークトラフィックが第1のネットワークから第2のネットワークにオフロードされるべきであると判断することをさらに含んでもよい。
第4の実施形態の方法において、本方法は、ユーザ機器のネットワークトラフィックを第2のネットワークにオフロードすることを第2のネットワークが承認した後に、オフロードすることをさらに含んでもよい。
第4の実施形態の方法において、ネットワーク識別情報は、ユーザ機器に割り当てられた一時的なオフロード識別子を備えてもよい。
第4の実施形態の方法において、ネットワーク識別情報は、異種ネットワーク識別情報を備えてもよい。
第4の実施形態の方法において、割り当てられたネットワーク識別情報を受信することは、ホームサービスサブスクライバまたは無線アクセスネットワークノードから受信することを含んでもよい。
第4の実施形態の方法において、第1のネットワークは、無線アクセスネットワークに該当してもよく、第2のネットワークは、ワイヤレスローカルエリアネットワークに該当してもよい。
第4の実施形態の方法において、一時的なオフロード識別子は、擬似乱数に基づいてもよい。
第4の実施形態の方法において、ユーザ機器は、そのアクセスを第1のネットワークと第2のネットワークとのうちの少なくとも1つと調整するためにネットワーク識別情報を利用してもよい。
第5の実施形態によれば、装置は、割り当てられたネットワーク識別情報を受信する受信手段を備えてもよい。ネットワーク識別情報は、第1のネットワークから発信されてもよく、第1のネットワークおよび第2のネットワークに対して有効であってもよく、第1のネットワークと第2のネットワークとは異なる技術に基づいてもよい。装置はさらに、ネットワーク識別情報を第2のネットワークに提供する提供手段を備えてもよい。
第5の実施形態の装置において、装置は、装置のネットワークトラフィックが第1のネットワークから第2のネットワークにオフロードされるべきであると判断する判断手段をさらに備えてもよい。
第5の実施形態の装置において、装置は、装置のネットワークトラフィックを第2のネットワークにオフロードすることを第2のネットワークが承認した後に、オフロードするオフロード手段をさらに備えてもよい。
第5の実施形態の装置において、ネットワーク識別情報は、装置に割り当てられた一時的なオフロード識別子を備えてもよい。
第5の実施形態の装置において、ネットワーク識別情報は、異種ネットワーク識別情報を備えてもよい。
第5の実施形態の装置において、割り当てられたネットワーク識別情報を受信することは、ホームサービスサブスクライバまたは無線アクセスネットワークノードから受信することを含んでもよい。
第5の実施形態の装置において、第1のネットワークは、無線アクセスネットワークに該当してもよく、第2のネットワークは、ワイヤレスローカルエリアネットワークに該当してもよい。
第5の実施形態の装置において、一時的なオフロード識別子は、擬似乱数に基づいてもよい。
第5の実施形態の装置において、装置は、そのアクセスを第1のネットワークと第2のネットワークとのうちの少なくとも1つと調整するためにネットワーク識別情報を利用してもよい。
第5の実施形態の装置において、装置はユーザ機器を備えてもよい。
第6の実施形態によれば、コンピュータプログラム製品が非一時的なコンピュータ可読媒体上に具現化されてもよい。コンピュータプログラム製品は、第4の実施形態の方法によるプロセスを実行するようにプロセッサを制御するよう構成されてもよい。
第7の実施形態によれば、方法は、ネットワークノードによりネットワーク識別情報を受信することを含んでもよい。ユーザ機器は、第1のネットワークとアソシエートしていてもよく、ネットワークノードは、第2のネットワークのノードに該当してもよく、ユーザ識別情報は、第1のネットワークおよび第2のネットワークに対して有効であってもよく、第1のネットワークと第2のネットワークとは、異なる技術に基づいてもよい。
第7の実施形態の方法において、本方法は、第1のネットワークから第2のネットワークにトラフィックをオフロードすることをユーザ機器が承認されてよいかどうかを判断することをさらに含んでもよい。
第7の実施形態の方法において、ネットワーク識別情報を受信することは、ユーザ機器または第1のネットワークのノードからネットワーク識別情報を受信することを含んでもよい。
第7の実施形態の方法において、ネットワーク識別情報は、ユーザ機器に割り当てられた一時的なオフロード識別子を備えてもよい。
第7の実施形態の方法において、ネットワーク識別情報は、異種ネットワーク識別情報を備えてもよい。
第7の実施形態の方法において、第2のネットワークのノードは、ユーザ機器のアクセスを第1のネットワークとユーザ機器とのうちの少なくとも1つと調整するためにネットワーク識別情報を利用してもよい。
第7の実施形態の方法において、第1のネットワークは、無線アクセスネットワークに該当してもよく、第2のネットワークは、ワイヤレスローカルエリアネットワークに該当してもよい。
第7の実施形態の方法において、一時的なオフロード識別子は、擬似乱数に基づいてもよい。
第7の実施形態の方法において、受信されたネットワーク識別情報は、異種ネットワーク識別情報としてネットワーク構成要素により識別され得る形で構築されていてもよい。
第7の実施形態の方法において、ネットワーク識別情報は、ルーティング情報を備えてもよく、ネットワークはルーティング情報を抽出してもよい。
第7の実施形態の方法において、ルーティング情報は、サービングノードアドレスを備えてもよい。サービングノードは、第1のネットワークのノードであってもよい。
第7の実施形態の方法において、ネットワーク識別情報は、ワンタイムトークンを備えてもよい。
第8の実施形態によれば、装置は、ネットワーク識別情報を受信する受信手段を備えてもよい。ユーザ機器は、第1のネットワークとアソシエートしていてもよく、装置は、第2のネットワークのノードに該当してもよく、ユーザ識別情報は、第1のネットワークおよび第2のネットワークに対して有効であってもよく、第1のネットワークと第2のネットワークとは、異なる技術に基づいてもよい。
第8の実施形態の装置において、装置は、第1のネットワークから第2のネットワークにトラフィックをオフロードすることをユーザ機器が承認されてよいかどうかを判断する判断手段をさらに備えてもよい。
第8の実施形態の装置において、ネットワーク識別情報を受信することは、ユーザ機器または第1のネットワークのノードからネットワーク識別情報を受信することを含んでもよい。
第8の実施形態の装置において、ネットワーク識別情報は、ユーザ機器に割り当てられた一時的なオフロード識別子を備えてもよい。
第8の実施形態の装置において、ネットワーク識別情報は、異種ネットワーク識別情報を備えてもよい。
第8の実施形態の装置において、第2のネットワークのノードは、ユーザ機器のアクセスを第1のネットワークとユーザ機器とのうちの少なくとも1つと調整するためにネットワーク識別情報を利用してもよい。
第8の実施形態の装置において、第1のネットワークは、無線アクセスネットワークに該当してもよく、第2のネットワークは、ワイヤレスローカルエリアネットワークに該当してもよい。
第8の実施形態の装置において、一時的なオフロード識別子は、擬似乱数に基づいてもよい。
第8の実施形態の装置において、受信されたネットワーク識別情報は、異種ネットワーク識別情報としてネットワーク構成要素により識別されることが可能な形で構築されていてもよい。
第8の実施形態の装置において、ネットワーク識別情報は、ルーティング情報を備えてもよく、ネットワークはルーティング情報を抽出する。
第8の実施形態の装置において、ルーティング情報は、サービングノードアドレスを備えてもよく、サービングノードは、第1のネットワークのノードであってもよい。
第8の実施形態の装置において、ネットワーク識別情報は、ワンタイムトークンを備えてもよい。
第8の実施形態の装置において、装置は、ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントまたはワイヤレスローカルエリアネットワークコントローラを備えてもよい。
第9の実施形態によれば、コンピュータプログラム製品が非一時的なコンピュータ可読媒体上に具現化されてもよく、コンピュータプログラム製品は、第7の実施形態の方法によるプロセスを実行するようにプロセッサを制御するよう構成される。
第10の実施形態によれば、装置は少なくとも1つのプロセッサを備えてもよい。装置はさらに、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリを備えてもよい。少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサとともに、装置に、第1のネットワークおよび第2のネットワークに対して有効であり得るネットワーク識別情報を決定することを少なくともさせるよう構成されてもよい。装置にはさらに、ネットワーク識別情報をユーザ機器に割り当てさせてもよい。装置にはさらに、第2のネットワークの少なくとも1つのノードとユーザ機器とにネットワーク識別情報を提供させてもよく、第1のネットワークと第2のネットワークとは、異なる技術に基づいてもよい。
第11の実施形態によれば、装置は少なくとも1つのプロセッサを備えてもよい。装置はさらに、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリを備えてもよい。少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサとともに、装置に、割り当てられたネットワーク識別情報を受信することを少なくともさせるよう構成されてもよい。ネットワーク識別情報は、第1のネットワークから発信されてもよく、第1のネットワークおよび第2のネットワークに対して有効であってもよい。第1のネットワークと第2のネットワークとは、異なる技術に基づいてもよい。装置にはさらに、ネットワーク識別情報を第2のネットワークに提供させてもよい。
第12の実施形態によれば、装置は少なくとも1つのプロセッサを備えてもよい。装置はさらに、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリを備えてもよい。少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサとともに、装置に、ネットワーク識別情報を受信することを少なくともさせるよう構成されてもよい。ユーザ機器が第1のネットワークとアソシエートしていてもよく、装置は第2のネットワークのノードに該当してもよい。ユーザ識別情報は、第1のネットワークおよび第2のネットワークに対して有効であってもよく、第1のネットワークと第2のネットワークとは異なる技術に基づいてもよい。
第13の実施形態によれば、システムは、第1のネットワークおよび第2のネットワークに対して有効であり得るネットワーク識別情報を決定する第1の決定手段を備える第1の装置を備えてもよい。第1の装置はさらに、ネットワーク識別情報を第2の装置に割り当てる割り当て手段を備えてもよい。第1の装置はさらに、第2のネットワークの少なくとも1つのノードと第2の装置とにネットワーク識別情報を提供する第1の提供手段を備えてもよい。第1のネットワークと第2のネットワークとは、異なる技術に基づいてもよい。システムはさらに、割り当てられたネットワーク識別情報を受信する第1の受信手段を備える第2の装置を備えてもよく、ネットワーク識別情報は第1のネットワークから発信される。第2の装置はさらに、ネットワーク識別情報を第2のネットワークに提供する第2の提供手段を備えてもよい。システムはさらに、ネットワーク識別情報を受信する第2の受信手段を備える第3の装置を備えてもよい。第2の装置は第1のネットワークとアソシエートしていてもよく、第3の装置は第2のネットワークのノードに該当してもよい。
本発明を適切に理解するために、添付図面を参照されたい。
本発明の実施例となりうる、ユーザ機器が識別情報を提供するRAN/WLANメッセージングを示す。
本発明の実施例となりうる、ユーザ機器がWLANにアクセスすべきかどうかを判断するためのRAN/WLANメッセージングを示す。
本発明の実施例となりうる、ユーザ機器がもとのRANにオンロードされることをRANがリクエストするときに使用されるRAN/WLANメッセージングを示す。
本発明の実施例となりうる、擬似端末識別子(PTID:pseudo−terminal identifier)内への無線アクセスネットワーク(RAN:Radio−Access Network)情報の組み入れを示す。
本発明の別の実施形態による、PTID内へのRAN情報の組み入れを示す。
本発明の実施例となりうる、RANがなおオフロードリクエストの承諾をする場合の、事前配布されたワンタイムトークンの使用を示す。
本発明の実施例となりうる方法のフローチャートを示す。
本発明の実施例となりうる別の方法のフローチャートを示す。
本発明の実施例となりうる別の方法のフローチャートを示す。
本発明の実施例となりうる装置を示す。
本発明の実施例となりうる装置を示す。
本発明の実施例となりうる装置を示す。
本発明の実施例となりうる装置を示す。
本発明の実施例となりうる装置を示す。
本発明の実施例となりうる装置を示す。
本発明の実施例となりうるシステムを示す。
本発明の実施例となりうる装置を示す。
詳細説明
本発明の実施形態は、異種ネットワークと関連して利用され得るユーザ機器の識別情報に関する。WLAN技術は、他の無線アクセス技術がするようにモバイルブロードバンドユーザにサービスを提供する無線アクセス技術となりつつある。3GPPリリース13の中に、LTE/WLANキャリアアグリゲーションおよびデュアルコネクティビティをサポートする項目を追加する一定の提案がされている。よって、3GPP技術およびWLAN技術は無線レベルでより密に統合し得る。
本発明の一定の実施形態は、3GPPとワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN:Wireless−Local−Area−Network)との相互接続の分野に関する。3GPPは、ロングタームエボリューション(LTE)および3Gなど、一定のモバイルワイヤレスアクセス技術を標準化したが、WLANモバイルワイヤレスアクセスは、IEEE標準802.11−12、バージョン2012による技術に基づく。現在のユーザ機器の多くは、3GPP技術ならびにWLAN技術の双方を利用する能力を備えている。具体的には、多くのユーザ機器には、少なくとも1つの3GPP無線アクセス技術(RAT:Radio−Access−Technology)ならびにWLAN無線インターフェースが装備されている。WLANアクセスポイントは、ユーザにより展開でき、アンライセンススペクトラムにおいて動作し得る。対照的に、現在の3GPP基地局およびUEは、典型的にはオペレータにより所有され、典型的にはライセンススペクトラムを使用する。
近時、オペレータは、3GPP基地局のみならずWLANアクセスポイント(AP:Access Point)も展開し始めており、WLANネットワークと3GPPネットワークとの間の調整を改善しようと努めている。そのようなオペレータ所有WLANネットワークは、一般に、「キャリアWLAN」ネットワークと呼ぶことができ、WLANネットワークは、典型的にはWLAN APならびにWLANアクセスコントローラ(AC:access controller)を備える。WLANアクセスコントローラは、APの制御プレーンを提供でき、ユーザプレーン上のハブとして機能し得る。
「無線アクセスネットワーク」(RAN)という用語は、無線リソース制御(RRC:radio resource control)機能性を実行する任意の3GPP無線アクセスネットワークエンティティを指し得る。LTEにおいて、RRC機能性は、eNBノードにより実行され得るが、WCDMA(登録商標)(Wideband−Code−Division−Multiple−Access)では、RRC機能性は、別のRANノード(例えば無線ネットワークコントローラ(RNC:Radio Network Controller)など)により実行され得る。RRC/モビリティ管理(または既存のRRCプロトコルに限定されず、無線リソース制御全般)は、ベンダー特有の実装形態に応じて、マルチRANコントローラのような中央ノードにより実行されることもあり得る。中央ノードはさらに、例えばLTE、WLAN、および/または3Gに対するコントローラとして機能することもあり得る。「WLAN」という用語は、別段の記載がない限り、ワイヤレスローカルアクセスネットワークを指すことができる。
3GPPネットワークにおいてユーザ機器(UE:user equipment)が通信するトラフィックを、UEが3GPPネットワークからWLANネットワークに移そうとするとき、3GPPネットワークはそのプロセスを認識していないかもしれない。トラフィックを3GPPネットワークからWLANネットワークに移すこのプロセスを、「オフロード」と呼ぶことができる。「オンロード」という用語は、一般に、UEがトラフィックをWLANネットワークから3GPPネットワークに移す場合に関連するプロセスを指し得る。オンロードを実行するとき、3GPPネットワークは、オンロードのプロセスを認識していないかもしれない。3GPPネットワークがオンロードを認識していないかもしれないのは、3GPPネットワークにおいてユーザ機器により利用されるUE識別情報が、WLANネットワークにおいて利用される同じユーザ機器のUE識別情報と比べて、異なる/別のものであることもあるからである。いくつかの状況において、3GPPおよびWLANネットワークを所有するオペレータは、オフロードプロセスを制御することに関心を持ち得る。しかしながら、そのような制御をするための機能性は、現在利用可能なツールによっては提供されていない。
具体的には、オペレータは、オフロードの決定に関する情報を得たいと望むかもしれない。オペレータがオフロードの決定について知りたがる理由として1つ考えられるのは、オペレータが課金関係の問題に対処できるようにというものであろう。課金関係の問題に加えて、オペレータがオフロードの決定について知りたがるかもしれないもう1つの理由は、オペレータが、オフロード専用に構成されたWLANにオフロードを誘導したいかもしれないというものである。そのWLANは、場合によっては、オフロードでないWLANトラフィックには利用可能でないかもしれない。オペレータがオフロードについて知りたがるかもしれないもう1つの理由は、オペレータが、トラフィック統計をとったり、どのくらいのトラフィックがオフロードされたのか、オフロードがどの程度成功しているのかについて認識したりしたいかもしれないというものである。オペレータは、QoS(Quality of Service:サービス品質)を監視して、一定のサービスレベルを強制することを望むこともある。オペレータがオフロードについて知りたがるもう1つの理由は、オペレータのビジネスポリシーによるものかもしれない。オペレータは、3GPPネットワークがUEにサービスを提供するのに十分な容量を有するときには、一定のユーザ/UEを3GPPネットワークにとどめたい(したがって一定基準が満たされるとWLANにアクセスしているUEをもとの3GPPにリダイレクトする)かもしれない。
WLANがオフロード目的に使用され、オペレータがオフロードプロセスを制御し続けることを望む場合、オフロードリクエストの妥当性を確認すること、および、オフロードされたトラフィックを例えば課金のために識別できることが必要となり得る(例えば、RANがオフロードの決定を下した場合はそのトラフィックに対して課金が適用されないことが可能かもしれない)。検証プロセスは、実際の検証自体の実行を含んでよく、さらにこのプロセスは、実際の検証が行われる場所への(検証されるべき)情報のルーティングも含んでもよい。
上述の通り、従前の手法では、UEは3GPPネットワークとWLANネットワークとで別々の識別情報を有し得る。これら別々のエンティティが理由で、一般に(LTE/WLANピコセルなどの)セルは、同じUEがピコセルのLTEおよびWLAN無線双方で同時にアクティブであるかどうかを見分けることができない。よって、従前の手法によりLTEとWLANとの間でUEアクティビティを調整するのは困難である。
従前の手法のもう1つの欠点は、RANオフロードを承認し適切な課金モデルを適用するために3GPP RAN制御のオフロードと他のタイプのWLAN使用とを区別することの難しさに関係する。WLANがアンライセンススペクトラムを使用しているとしても、WLANの使用は、必ずしも無料ではないかもしれない。RANオフロードは3GPPネットワークの課金料金に含まれることもある一方、他のWLAN使用には異なる課金がなされることもある。RAN制御のオフロードでは、ユーザ機器は、GSM(登録商標)サブスクライバ識別情報モジュールのための拡張認証プロトコルメソッド/認証・鍵合意/認証・鍵合意プライム(EAP−SIM/AKA/AKA−Prime:Extensible−Authentication−Protocol−Method−for−GSM−Subscriber−Identity−Module/Authentication−and−Key−Agreement/Authentication−and−Key−Agreement−Prime)に基づく識別情報を使用しているかもしれない。
従前の手法を使用する場合、ユーザ識別情報は、様々なWLANネットワークに使用され得る。よって、ユーザ識別情報は、RANオフロードに特有ではないかもしれない。したがって、従前の手法では、ユーザ識別情報のみを使用してRANオフロードを識別することはできないかもしれない。
さらにユーザは、検出されたWLANに対してEAP−SIM/AKA/AKA−Primeに基づく識別情報を使用することを手動選択したいかもしれない。さらに、WLANネットワークにおけるユーザの識別情報と、RANにおけるユーザの3GPP識別情報とをオフロード制御のために関連付けることができれば、有益かもしれない。
本発明の一定の実施形態の場合、(例えば汎用サブスクライバ識別情報モジュール(USIM:Universal−Subscriber−Identity−Module)カードを備える)UEが、3GPPネットワークまたはWLANネットワークのいずれかとアソシエートし、UEがUSIMに基づく認証を実行すると、ネットワークノード(例えばホームサービスサブスクライバ(HSS:Home−Service−Subscriber))が識別情報(例えば異種ネットワーク(HetNet)識別情報)をユーザ/UEに割り当ててもよい。異種ネットワーク識別情報は、種々の技術および/または種々のセルタイプおよび/または種々のセルサイズと関連して使用される識別情報であってもよい。一定の実施形態において、ネットワークノードは、UE自体、RANノード、および/または任意のエボルブドパケットシステム(EPS:Evolved−Packet−System)ノードであってもよい。一定の実施形態において、識別子は、UEにサービスを提供しているAAAが入手できるようにされてもよい。HSSは、3GPPおよびWLANの両サイドでSIM認証に関与し得るので、HSSが最も近い共通ポイントであるかもしれない。HetNetユーザ/UE識別情報はHSSに記憶されてもよく、認証中、HetNetユーザ/UE識別情報はHSSから3GPPおよびWLANネットワークに、および特にRANに(例えばeNB、WLANコントローラ/アクセスコントローラ、および/またはWLAN APに)提供されてもよい。次に、3GPPおよびWLANネットワークは、HetNetユーザ/UE識別子を使用してユーザ/UEに関するメッセージをやり取りしてもよい。そのようなメッセージは、例として、(負荷分散、QoSのため、または無線品質に基づく選択のための)UEのネットワーク選択の調整の実行、LTE/WLANキャリアアグリゲーションの実行、および/またはLTE/WLANデュアルコネクティビティの実行などに関するものであってもよい。例えば、キャリアアグリゲーションでは、UEからメッセージを受信するWLANネットワークが、そのメッセージをユーザ/UE識別情報とともに、(3GPP基地局およびWLAN APが同じネットワーク構成要素に物理的に共同設置されることさえ要求せずに)3GPPおよびWLAN無線上で受信されたメッセージを意味をなすIPパケットおよびフローへと結合する機能に提供してもよい。
3GPPおよびWLANネットワークは、無線上で動作するとき、(LTEグローバル一意一時的識別情報(GUTI:Globally−Unique−Temporary−Identity)のような)既存の(一時的な)識別情報をなお使用してもよいので、本発明の実施形態を使用するとき、ネットワークの動作は全般的に大きく変更されない。
HetNetユーザ/UE識別情報/識別子に関して、実施形態によっては、識別情報/識別子は、例えば、ユーザ/UEが休止後に3GPPまたはWLANネットワークとアソシエートしたときにHSSにより割り当てられ得る32または64ビットの値であってもよい。全般的に、「休止後」とは、例えばUEの電源がたった今入れられたため、それ以前はいずれのネットワークともアソシエートしていなかった場合、またはUEが同時に3GPPおよびWLANネットワークに接続された状態になった場合、を意味し得る。HetNetユーザ/UE識別情報は、(例えば、UEの電源が切られる間など)UEが3GPPおよびWLANの両ネットワークからデタッチした後にUEから解放され得る。
本発明の実施形態によっては、上述の通り、ユーザ/UEがネットワークにアソシエート(アタッチ)すると、HSSが3GPPおよびWLANネットワークに識別情報/識別子を送付する。識別情報/識別子は、Radius(またはDiameter)メッセージに付加されてもよく、これにより、認証・許可・アカウンティング(AAA:Authentication−Authorization−and−Accounting)サーバ、ワイヤレスLANコントローラ(WLC:Wireless−LAN−Controller)、WLANアクセスポイント(AP)、および/または他の構成要素は、WLANホットスポット認証の間にUEの識別情報を知ることができる。例えば、新たな情報要素がRadiusメッセージにおいて使用されてもよい。識別子は、UEとモビリティ管理エンティティ(MME:Mobility−Management−Entity)との間でやり取りされ得るモビリティ管理メッセージに付加されてもよく、これにより、例えばユーザ/UE認証手順の間にeNBがUEの識別情報を知ることができる。例えば、ユーザ/UE認証プロセスの間にLTEネットワーク構成要素によりやり取りされ得るメッセージにおいて、新たな情報要素が使用されてもよい。さらに、識別子は、信頼されたワイヤレスアクセスゲートウェイ(TWAG:Trusted−Wireless−Access−Gateway)、エボルブドパケットデータゲートウェイ(ePDG:Evolved−Packet−Data−Gateway)、システムアーキテクチャエボリューションゲートウェイ(SAE−GW:System−Architecture−Evolution−Gateway)、および/または他のユーザプレーン構成要素に、必要に応じて(例えばeNB、WLAN AP、および/またはWLANコントローラにより)送付されてもよい。例えば、識別子は、UEのためのユーザプレーン接続、コンテキスト、および/またはベアラを確立するときに送付されてもよい。
実施形態によっては、HetNetユーザ/UE識別子は、UEに通知されなくてもよい。HetNetユーザ/UE識別子は、3GPPおよびWLANネットワーク構成要素内部に維持されてもよい。しかしながら、さらに詳しく後述される通り、他の実施形態では、HetNetユーザ/UE識別子はUEに通知されてもよい。
実施形態によっては、HetNetユーザ/UE識別情報/識別子は、例えば、UEに固有の国際モバイルサブスクライバ識別情報(IMSI:International−Mobile−Subscriber−Identity)または国際移動局機器識別情報(IMEI:International−Mobile−Station−Equipment−Identity)に基づき決定されてもよい。HetNetユーザ/UE識別情報は、IMSI/IMEIと厳密に同じでなくてもよい。一般に、HetNetユーザ/UE識別情報を、IMSIまたはIMEIを使用して形成することで、識別情報が解放されて別のユーザ/UEに再割り当てされても問題がない。
実施形態によっては、HetNetユーザ/UE識別情報はIMSIであってもよい。WLANネットワークは、UEのIMSIを、WLANホットスポット認証手順の間に判断してもよい。UEは、セル再選択のためのRRC通信の一環として、またはLTE/RANネットワークとの初期アタッチの間に、IMSIをeNB/Node Bに提供してもよい。1つの選択肢として、eNBは、(例えばトラッキングエリア更新手順を実行している間に)同じくセルとのUEアソシエーションの一環として(MMEのような)EPC(Evolved Packet Core:エボルブドパケットコア)構成要素から、UE IMSIを知ってもよい。LTE/RANネットワークとの初期アタッチの後、eNBは、UE IMSIを、例えばプロファイルデータなどの他のデータとともにやり取りする。
実施形態によっては、HetNetユーザ/UE識別情報は、WLANにおけるUE MACアドレスと一致してもよい。媒体アクセス制御(MAC:Media−Access−Control)アドレスは、UE固有であってもよく、MACアドレスは、WLANネットワーク構成要素間で伝送されるメッセージにおいて広く入手可能であり得る。WLANネットワーク構成要素には、例えば、WLAN AP、WLANコントローラ、および/またはAAAサーバが含まれ得る。MACアドレスは、UEを識別する(ひいては所与の時点におけるユーザを識別する)ために使用され得る。UEは、RRCメッセージを使用してUEのMACアドレスをeNB/Node Bに提供してもよい。
実施形態によっては、HetNetユーザ/UE識別情報は、radiusユーザ名と一致してもよい。WLANホットスポット認証の間、UEは、ユーザ名@レルム、例えばjohn.smith@mcc.mnc.3gpp.comを提供することにより、EAP識別情報/応答メッセージにおいてAAAサーバに対し自身を識別してもよい。この例では、「John Smith」がユーザ名であってもよく、MCC(mobile country code:モバイルカントリーコード)およびMNC(mobile network code:モバイルネットワークコード)が、それぞれ国およびネットワークオペレータを識別してもよい。UEは、使用されるWLANユーザ名@レルム識別情報を、RRCメッセージ内でRANに提供してもよい。RANおよびWLANネットワークは、ユーザ/UEに関係するメッセージを、この識別情報を使用してやり取りしてもよい。
実施形態によっては、AAAプロキシがRANとインターフェースで接続してもよい。機能性の観点からは、AAAプロキシは、UEとAAAサーバとの間の認証メッセージングを監視する能力を有し且つRAN/WLAN相互接続関連のアクションを適宜トリガする、AAAサーバとしてローカルで機能し得る。AAAプロキシは、OSSまたはWLCに位置してもよい。AAAプロキシは、RANおよびWLANの両ネットワークをインターフェースで接続するために使用されてもよい。実施形態によっては、RAN/WLAN相互接続メッセージングは、UEのRAN/WLAN選択を誘導してもよい。UEがWLAN APを選択すると、例えばAP負荷は妥当か、UE無線品質は妥当か、および/またはWLANが進行中のサービスをサポートできるかなどのさらなる判断が必要となり得る。3GPPにおいて新たなWLAN/RAN相互接続インターフェースが規定されてもよく、上述した識別情報/識別子が新たなWLAN/RAN相互接続インターフェースのためのシグナリングにおいて使用されてもよい。このさらなる判断は、WLANネットワークとRANとの通信を必要とし得る。その結果、この通信は、良好なユーザ体験を確保してもよく、WLANが良好なユーザ体験をサポートしないときにはWLANの使用を回避してもよい。図1(a)は、本発明の実施例となりうる、ユーザ機器が識別情報を提供するRAN/WLANメッセージングを示す。図1(a)を参照する。UE100は、識別情報をRAN110に提供する。UE100が識別情報をRAN110に提供するとき、識別情報はさらに、例えばWLANアクセスポイント120、ワイヤレスLANコントローラ(WLC)130、AAAプロキシ150、AAA160、および/またはHSS170などの他の構成要素に提供されてもよい。
図1(b)は、本発明の実施例となりうる、ユーザ機器がWLANにアクセスすべきかどうかを判断するためのRAN/WLANメッセージングを示す。図1(b)により示される実施形態にはほかの実装形態がある。RAN UEリソースステータスリクエスト190は、AAA191自体から送信されてもよい。RAN UEリソースステータスリクエスト190は、EAP認証手順の間、任意の時点で送信され得る。好適には、RAN UEリソースステータスリクエスト190は、(例えばIMSIのような)使用可能なUE識別情報が分かり次第送信されてもよい。RAN UEリソースステータスリクエスト190は、WLAN ASSOCIATIONフェーズの間、いずれのEAP認証よりも前に送信されてもよい。この時点では、UE MACアドレスのみが既知である可能性もあり得るので、UE MACアドレスがUE識別情報として使用されてもよい。図1(b)は「EAP−SIM/AKA認証成功」192を示すが、実施形態によっては、認証手順は、RADIUSアクセス許可(Access−Accept)メッセージが送信されるまで完了しないこともある。このメッセージは、EAP認証の成功を示す。さらに、WLC195またはWLAN APが、RAN UEリソースステータスリクエストクエリ190を、AAAの関与なしに、RAN196に直接送信してもよい。
本発明の一定の実施形態によれば、1つの例示のシナリオにおいて、UEは、例えばANDSFポリシーまたはRAN/WLAN相互接続手順に従った結果として、WLANネットワークに接続することを決定することもある。(U)SIMに基づくホットスポット認証が、WLANアクセスの過程で行われ得る。AAAプロキシは、ユーザ/UE識別情報を認識している場合もあり、ユーザ/UE識別情報は、MACアドレス、またはIMSI、またはRANにより割り当てられた識別情報と一致し得る。したがって、AAAプロキシは、UEがWLANネットワークにアクセスすることを許可されているかどうか、RANに問い合わせてもよい。ユーザ/UE識別情報は、RANに提供されているかもしれない(例えば、識別情報は3G RNCまたはLTE eNBに提供され得る)。次にRANは、そのUEに対してUE WLANアクセスが許可されるかまたは拒否されるかを判断してもよい。RANは、ユーザ/UEを識別できるので、判断を下す過程で、QoSプロファイル、ユーザプロファイルなどに関連する基準、および/またはその他詳細を考慮してもよい。RANは、単なるローカルの負荷条件以上のものを考慮してもよい。UE WLANアクセスが許可される場合、UEはWLANネットワーク上でデータを伝送し始めてもよい。その他の場合、UE WLANアクセスが拒否されれば、UEは、3G/LTEネットワークを使用したデータ伝送を継続してもよい。一般に、RANがユーザ/UEを識別できなければ、個別で最適なユーザ/UE別のトラフィックステアリングの決定を行うことはできない。
図1(c)は、本発明の実施例となりうる、ユーザ機器180がもとのRAN181にオンロードされることをRANがリクエストするときに使用されるRAN/WLANメッセージングを示す。同様に、AAA182がバイパスされRAN181とWLC183(またはWLAN AP)とが直接通信できる場合、RAN181は、ワイヤレスLanコントローラ(WLC)183に切断をリクエストしてもよい。一実施形態では、UE180はデータ伝送のためにWLANを使用していてもよい。RAN181は、WLANネットワークがUE180をWLANからもとのRAN181に移すことをリクエストしてもよい。例えばRAN181は、以前存在していたRAN181上の輻輳がその後解消すると、UE180がもとのRAN181に移されることをリクエストしてもよい。RAN181は、ユーザ/UE識別情報をAAAプロキシ184に提供してもよい。AAAプロキシ184は、切断リクエストメッセージを指定されたUEに送信できてもよく、またはWLAN APが、他の任意のWLAN特有メカニズムを使用して、UEをもとのRANにリダイレクトしてもよい。次にUE180がRAN181に移されてもよく、UE180は、そのデータ伝送を3G/LTE RANを介して継続してもよい。
実施形態によっては、HetNetユーザ/UE識別情報は(例えばGUTIなどの)一時的なRAN識別情報と一致してもよい。UEがeNBと通信するとき、一時的なユーザ識別情報が確立されて、RANがユーザを一意に識別できてもよい。例えば、LTEは、グローバル一意一時的ID(GUTI)を使用し得る。GUTIのほかに、別の識別子も使用されてもよい。例えば、識別子は、RANおよびUEが認識し、RANがRAN/WLAN相互接続メッセージングの一環としてUEに別に割り当てる、任意の8、16、または32ビット識別子であってもよい。RANは、例えばRRCシグナリングを使用してUEに提供される一時的なオフロード識別子を割り当ててもよい。識別子のフォーマットに応じて、UEは、EAPシグナリングにおけるユーザ名として(外部ユーザ名識別情報として)識別子を直接使用してもよく、または識別子は、UEとAAAとの間のEAPシグナリング内で伝達されてWLANがシグナリングから識別子を傍受できてもよい。識別子のフォーマットは、例えばユーザ名(例えばPTID)において使用されているレルムに基づいてRANオフロードユーザ名として識別可能であってもよい。UEがWLANホットスポットに接続して認証が始まると、UEは、一時的なRAN識別情報をWLANネットワークに提供する。一時的なRAN識別情報のこの提供は、例えば、UEとAAAサーバとの間でやり取りされるEAPフレームを拡張することにより実行されてもよい。WLAN APおよびWLANコントローラ/アクセスコントローラは、AAAサーバへ向けて送信されるメッセージから識別子を読み取ってもよい。1つの選択肢として、LTEにより割り当てられたGUTIは、ユーザ/UE特有IDに加えて、eNB特有のプレフィックス/ポストフィックスを含んでもよい。プレフィックス/ポストフィックスは、セルIDおよび/またはeNB ID情報および/またはUEにサービスを提供するeNBを識別する他の情報を含んでもよい。UEがWLANにアクセスするとき、UEはGUTIをWLANネットワークに提供する。eNBがGUTI割り当ての一環としてeNB特有プレフィックス/ポストフィックスを使用する場合、WLANネットワークは、プレフィックス/ポストフィックス部を使用して、(例えば事前設定またはDNSクエリを使用して)LTEにおいてUEにサービスを提供しているeNBを識別してもよい。これは、WLANネットワークが、適切なeNBとの通信を動的に開始して、UE WLANアクセスを調整することを可能にする。結果として、eNBはWLANアドレス情報を知り、必要(例えばUEをもとのRANにオンロードする)に応じてWLANと通信することができる。
3GPPおよびWLANネットワークにおいて共通ユーザ/UE識別子を確立した後、3GPPおよびWLANネットワークは、識別情報を使用してユーザ/UEに関係するアクティビティの調整を開始してもよい。例えばUEは、LTEピコセルにおいて接続中のベアラを有してもよく、UEは、同時に、(同じピコセルの)WLAN APとアソシエートしてもよい。ここで、eNB RRM(Radio Resource Manager:無線リソースマネージャ)およびWLAN RRMは、ユーザ/UEに関するアクティビティの調整を開始してもよい。例えば、eNB RRMとWLAN RRMとは、(残りの接続/ベアラを介して)UEのネットワークトラフィックがLTEからWLANにリダイレクトされるべき場合またはその逆の場合に調整を開始してもよい。別の例として、UEが接続中のベアラをWLANに有し、WLAN APがLTE/WLANピコセル内に位置することもある。LTE RRMは、UEに対してキャリアアグリゲーション/デュアルコネクティビティ(CA(Carrier−Aggregation)/デュアルコネクティビティ)を有効にすること、ひいてはLTE側での無線リソース割り当てを有効にすることを決定して、LTEおよびWLAN無線双方でのUE動作を調整し始めてもよい。別の例として、UEは、LTEマクロセルに接続されると同時に、WLANホットスポットに接続されることもある。WLANネットワークは、UE WLANアクセスが許可されるべきかまたは拒否されるべきかをLTEマクロセルに確認することができ、マクロeNBは、決定プロセス中に様々な基準を適用してもよい(基準は、例えばユーザプロファイル、サービス品質(QoS)プロファイル、および/または負荷に基づいてもよい)。
ユーザ/UE識別情報がIMSIおよび/またはIMEIを使用して作成されない(且つMSISDN、SIPアドレスなどのような他の任意の固定されたユーザ/UE特有識別情報を使用して作成されない)場合、識別情報は、何らかの時点で解放および再使用される必要があるかもしれない。識別情報の解放に関して、UEが3GPPネットワークから切断すると、HSSは、ユーザ/UEがWLANにおいてアクティブであるかどうかを判断するための確認を行ってもよく、HSSは、ユーザ/UEがアクティブでなければ識別情報を解放してもよい。UEがWLANホットスポットから切断すると、課金は停止されてもよく、これはWLAN APに、例えばAAAサーバへメッセージを送信させる。AAAサーバは、通知をHSSに送信してもよく、これにより、HSSは、UEがもはやWLAN上でアクティブではないと知ることができる。ユーザ識別情報は、UEが3GPPまたはWLANのいずれかのネットワークにおいて非アクティブになると、またはUEが3GPPおよびWLANの両ネットワークにおいて非アクティブになると、解放されてもよい。
本発明の実施形態によっては、HetNetユーザ/UE識別情報は一時的なオフロードIDに相当してもよい。UEは、3GPP RANとの接続確立の間、RANにより一時的なオフロードID(例えばPTIDなど)を提供されてもよい。任意選択で、PTID(擬似端末識別子)は、後から、UEが既にRANに接続されている間に提供されてもよい。PTIDは、WLANがPTIDをRANオフロードIDとして識別できる形で構築されていてもよい。さらにPTIDは、RANルーティング情報(例えば、eNB IDまたは無線ネットワークコントローラ(RNC)IDのような、サービングRANノードアドレスなど)を含んでもよい。
本発明の実施形態によっては、RANオフロード決定を実行するために、PTIDが、UEがWLANに接続するときのEAPシグナリングにおける外部ユーザ識別情報として使用されてもよい。内部識別情報(例えばEAP SIM/AKA/AKA−Prime識別情報など)は、UEとAAAサーバとの間でのみやり取りされてもよい。外部識別情報は、RADIUSメッセージ中のユーザ名(User−Name)属性であってもよい。RADIUSメッセージは、WLAN APとAAAサーバとの間でやり取りされてもよい。UEは、EAPメッセージを使用してAAAサーバと通信する。UEは、EAPメッセージをWLAN APとやり取りし、APは、EAPメッセージをさらにAAAへ、RADIUSメッセージ内でEAPMessage属性において伝達する。一定の実施形態において、実際には、RADIUSユーザ名に対する唯一の要件は、RADIUSユーザ名がホームAAAサーバにルーティング可能であることであってもよい。RADIUSユーザ名は、適切なレルムを有するべきである。AAAは、必ずしも、ユーザ名の値を知っているとは限らない(匿名も可能である)が、その場合、AAAは、UEにEAP識別情報を明示的にリクエストして、完全なユーザ識別情報を得て(例えばEAP−AKA識別情報のような実際の資格情報を得て)もよい。RADIUSユーザ名識別情報は、最初、APによってUEにリクエストされてもよい。このリクエストは、UEにおいてEAP認証をトリガしてもよい。EAP識別情報は、内部ユーザ識別情報であってもよい(ただし、EAP識別情報はすべてのEAPメッセージで移送されず、セッションにつき一度のみのこともあり得る)。
本発明の一定の実施形態において、WLANは、PTIDがRANオフロードIDフォーマットに一致することを認識し、PTIDからRANアドレス指定情報を抽出してもよい。
本発明の実施形態によっては、上述の通り、WLANは、RANに連絡して、WLANにトラフィックをオフロードすることの承認がUEに出ているかを検証する(PTIDに対応するUEに出ているかを検証する)。このWLANセッションに関係するWLANとRANとの間の任意のさらなる通信は、PTIDを利用してもよい。
本発明の一実施形態では、RANによってWLANに、オフロードIDのセットが提供されてもよい。その結果、WLANは、UEにより提供されたオフロードIDを、RANにより提供され得るオフロードIDのセットに照らして検証してもよい。このオフロードIDは、各IDが1回のオフロード許可に該当する、使い切りのトークンとして使用されてもよい。WLANがID自体を検証できる場合、IDは必ずしもRANルーティング情報を含む必要はない。
本発明の一実施形態では、UEのベアラがオフロードされることが許可されるかどうかについてWLANがRANに問い合わせるとき、WLANは、ベアラのアクセスポイント名(APN:Access Point Name)もRANに提供してもよい。このAPNの提供は、RANが、特定のサービスがRANに保持される必要があるか(サービスは、例えばインターネットプロトコルマルチメディアサブシステム(IMS:Internet−Protocol−Multimedia−Subsystem)呼であるかもしれない)、またはサービスがWLANにオフロードされてよいかを判断するのを支援してもよい。よって、本発明の一定の実施形態は、ベアラ別のオフロードをサポートしてもよい。例えばUEは、IMS呼をLTEに有してもよく、公共安全サービスはAPNに基づきWLANにオフロードされてもよい。
上述の通り、3GおよびLTEは、RANに、RRCメッセージを介してUEの一時的なユーザIDを(HetNet識別子/識別情報として)割り当てさせてもよい。一時的なユーザIDは、UEとRANとの間のRRC接続確立の間に、またはユーザ/UEに対してWLANとの相互接続が適用されるべきであるとの認識をRANが確立したときに、割り当てられてもよい。この一時的なユーザIDは、上述のPTIDに相当してもよい。PTIDは、擬似乱数に基づいてもよい。UEがRAN制御のオフロードを実行する場合、UEは、UEとWLAN APとの初期のEAP識別情報メッセージ交換において、このPTIDをユーザ名(外部ユーザ識別情報)として使用するであろう。一時的なユーザIDはさらに、eNB特有プレフィックス/ポストフィックス/識別子情報なしのGUTIとすることもできる。
あるいは、RANは、ユーザ名全体のうち(例えばPTID全体のうち)特徴的な部分(例えば端末識別子(TID:Terminal Identifier)など)のみを提供してもよく、または完全なPTIDを提供してもよい。UEは、TIDおよびホーム公衆陸上モバイルネットワーク(PLMN:Public−land−mobile−network)に基づき事前定義された定型表現に基づくPTIDをローカルで作成してもよい。PTIDは、TID、および例えば定型表現:7<TID>@<3GPPREALM>に基づいてもよい。EAP−SIM/AKA/AKA−PRIME識別情報は0〜6の先頭ディジットを使用するので、「7」は、そうした他の識別情報からこの識別情報を区別するために追加されてもよい。<3GPPREALM>は、EAP−SIM/AKAにおいて使用されるのと同じレルム(wlan.mnc<MNC>.mcc<MCC>.3gppnetwork.org)か、または(offload.mnc<MNC>.mcc<MCC>.3gppnetwork.orgのような)専用RANオフロードレルムのいずれかである。いずれの選択肢も、WLANがユーザ名をRANオフロード識別情報として識別することを可能にする。使用されるレルムは、(例えばホーム公衆陸上モバイルネットワーク(HPLMN:Home−Public−Land−Mobile−Network)などの)ホームオペレータを識別できる必要があるかもしれない。ホームオペレータは、WLAN認証メッセージをホームAAAサーバにルーティングするために使用されてもよい。
TIDコンポーネントは、WLANがオフロード承認確認のプロセスを実行するときに適切なRANノードにWLANがアクセスするのを支援する、RANアドレス指定情報をも備えてもよい。RANアドレス指定情報は、例えば、擬似ランダムサブコンポーネントとRANアドレス指定情報との間の特殊な分離記号などの任意数の手段を備える構造の中の一部であってもよい。擬似ランダムコンポーネントは、擬似ランダムコンポーネントの偽造を防止するのに十分な長さでなければならない。RANアドレス指定情報は、eNB IDのような何らかのRRC識別子コンポーネント、または無線ネットワークコントローラ(RNC)ID、またはその他何らかのセル識別子の派生物、またはさらにはドメイン名システム(DNS:Domain−Name−System)解決のためのドメインID、またはIPアドレスを直接、含んでもよい。このRRC識別子コンポーネントは、割り当てを行うエンティティの識別を可能にしてもよく、さらに、割り当てを行うエンティティをWLANからアドレス指定するのを支援してもよい。
本発明の実施形態によっては、UEは、PTID(例えばMSISDN、SIPアドレス、UE特有の詳細を備える乱数)を構築して、その識別子をRANおよびWLANの双方に、それらネットワークとアソシエート/接続されると提供する。PTIDは、(認証の一環として使用される)一意のユーザ識別情報のコンポーネントを含んでもよく(またはそれと同じであってもよく)、GUTIのコンポーネントを含んでもよく、または例えばランダム化されてもよい。
図2(a)は、本発明の実施例となりうる、擬似端末識別子(PTID)内への無線アクセスネットワーク(RAN)情報の組み入れを示す。WLANアソシエーションが形成された後、オフロードリクエストあり/okメッセージが送信されてもよく、それからEAP認証が開始する。本発明の実施形態によっては、RAN200がオフロードを命令すれば、UE201は、WLAN202にアクセスするための識別情報として(RAN200により提供された)PTIDを使用する。WLAN202にアクセスするためにPTIDを使用することは、PTIDを外部ユーザ識別情報として使用することとして説明され得る。WLAN202は、PTIDからRAN情報を推定することになり、WLAN202は、リクエストが真正であり、したがって承認されるかどうかを(RAN200に)確認してもよい。さらにWLAN202は、UEのベアラのAPN情報をRAN200に提供してもよく、これによりRAN200は、ベアラオフロードを許可するかどうか、またはサービスをRAN200に保持するかどうかを決定することができる。3GPPは、現在、GTPを介するS2aモビリティ(SAMOG:S2a−Mobility−using−GTP)の使用を規定しているところであり、これによりUE201は、新たなWLAN制御プロトコル(WLCP:WLAN−Control−Protocol)を使用してAPNをWLAN202に送付できるようになる。アクセスポイント名(APN)特有のRANオフロード決定の妥当性確認は、APNがWLAN202に既知となり次第、WLAN制御プロトコル(WLCP)接続のセットアップ中にもなされ得る。あるいは、APN情報は、UE201によりAPN情報をPTID内に組み込むことによりWLAN202に送信されてもよい。
本発明の実施形態によっては、次に、UEからの認証リクエストが、識別情報において使用されているレルムに基づいてAAAサーバに転送される。AAAは、このPTIDを知らないかもしれないが、AAAは、UEに、正式なEAP−SIM/AKA識別情報を明示的に問い合わせてもよい。AAAは、EAP識別情報リクエストメッセージを使用して識別情報を問い合わせてもよい(そのような問い合わせは、匿名識別が使用されているときの現行標準に基づく)。そのような問い合わせは、AAAが適切にユーザを認証できるようにする。WLAN APは、すべてのAAA通信において、外部ユーザ識別情報としてRadiusメッセージ中に元のPTIDを使用し続けてもよい。実施形態によっては、IMSIは、通信のいずれのパーティにも明かされない可能性もあり、さらにIMSIは、いずれのパーティにも必要とされないかもしれない。RANおよびWLANネットワークは、このPTID識別情報をUE識別として使用して通信してもよい。
本発明の一定の実施形態は、オペレータがRANオフロード試行を明示的に承認して不正なWLAN使用を防止できるようにしてもよい。UEは、RANオフロード用に保留されたオペレータWLANを手動選択できなくてもよい。PTIDが使用されているとき、オペレータWLANネットワークは、そのアクセスがRANによって本当に承認されているか否かをRANに確認してもよい。
本発明の一定の実施形態は、オペレータがPTIDに基づきRANオフロードの使用を識別できるので、オペレータがWLAN使用に対してRANオフロード特有の課金モデルを適用することを可能にしてもよい。UEが通常のEAP−SIM/AKA識別情報を使用してWLANに入れば、オペレータは、この識別情報を識別して、そのアクセスに対し別の課金モデルを使用してもよい。RANオフロードは、RANがオフロードを命令するのであるから、おそらくユーザには無償であろう。本発明の一定の実施形態は、既存のWLAN仕様に適合し得る。WLAN無線インターフェースは、本発明の実施形態を使用するために全く変更の必要がないかもしれない。WLAN無線インターフェースは、新たな3GPPインターフェースも必要としないかもしれない。展開方式によっては、WLAN無線インターフェースは、PTIDまたはその他の形式のオフロードユーザ識別子を送付するため、および承認確認のためRANとWLANとをインターフェースで接続するために、単に、新たな追加属性を必要とするか、またはRRCメッセージングにシグナリングを提供するかもしれない。ANRが展開されるか、またはPTIDオフロード識別子が他の手段でWLANに事前配布されていれば、(WLANは有効なPTIDを認識でき得るので)インターフェースは回避され得る。一実施形態において、PTID識別子は、好適には一回限り使用されてもよく、または短寿命識別子として使用されてもよい。
IMSIは、この手順のいずれの時点においても必要とされないかもしれない。PTIDのRAN情報コンポーネントが、WLANコントローラが適切なRANを発見できるようにしてもよい。
本発明の実施形態を使用するときの困難として1つ考えられるのは、サービス妨害(DoS:Denial−of−Service)攻撃の取り扱いに関するものである。そのような攻撃の間、UEは、RAN/WLANインターフェースに過負荷をかけるために偽の7<PTID>@<3GPPREALM>識別情報を生成し得る。本発明の実施形態によれば、WLANは、RAN承認の失敗を理由に、UE MACをブラックリストに載せてもよい。よって、DoSの取り扱いは、本発明の実施形態には問題でないかもしれない。
従前の手法によれば、明確なアクセスネットワーク発見・選択機能(ANDSF:Access−Network−Discovery−and−Selection−Function)課金モデルは存在しない。課金モデルは、無料であってもよく、またはWLAN使用に関連する費用があってもよい。従前の手法によれば、手動WLANアクセスと、ANDSFコントローラWLANアクセスとを区別する優れた方法は一般になく、そのような方法の欠如は、課金の観点から問題となり得る。課金するエンティティは、ANDSF契約に基づきいつWLANアクセスが課金されるのか、または他の何らかの契約に基づきWLANアクセスが課金されるかどうか、またはアクセスが完全に拒否されるべきかどうかを判断するために、UE ANDSFポリシーを知る必要があるかもしれない。
eNBによるPTIDのUEへの配布は、「オフロードクレジット」と解釈されてもよい。WLANは、UEがPTIDを所有しているという事実のみに基づいて、UEがオフロードしてよいものとみなしてもよい。なお、UEのオフロードクレジットは、オフロードが適切かどうかに関してWLANがさらにeNBに確認することを、必ずしも排除するものではない。
本発明の実施形態によっては、RANノードに対してPTIDを割り当てる新たなネットワークエンティティがあってもよい。このエンティティは、RANオフロードのためのWLANアクセスを承認するためにWLANにより使用されてもよい。このエンティティを使用すると、WLANが3GPPに対して単一の接続のみを必要とし得るため、承認確認に関するセキュリティの問題が単純化され得る。すべてのシナリオにおいて、WLANは、使用されるPTIDの妥当性を確認して、PTIDの不正な使用を予防することができるべきである。PTIDは、満了タイマに関連してもよい。タイマは、経時的なネットワークトラフィックの変動、またはRANカバレッジにおけるUEの平均在圏時間に関する値を有してもよい。
さらに、PTIDは、RANとACとの間の専用シグナリングにより「満了」とマークされてもよい。
図2(b)は、本発明の別の実施形態による、PTID内へのRAN情報の組み入れを示す。図2(b)は、オフロードの妥当性確認が、WLANおよびRANの識別情報および位置を認識し得る(RAN/WLANマネージャ282などの)別のエンティティにより実行される選択肢を示す。図2(b)は、WLANとRANとの間のオフロードメッセージをルーティングする新たなエンティティであるRAN/WLANマネージャ282を示す。すべてのWLANおよびRANノードにおいて一貫したネットワークマッピングを維持することは、実用的でないかもしれない。WLAN/RANマネージャ282のような仲介ノードは、より容易に維持されることも、WLANおよびRAN構成に容易に追加されることもあり得る。ネットワークトポロジの変更時は、ブロークンのみの変更が必要と思われる。
本発明の実施形態によっては、例えばアクセスコントローラ(AC:Access Controller)などの1つのエージェント、またはRAN、または中間エージェントが、トークンのリストを配布してもよい。その結果、AC(またはWLCまたはWLANノード)は、図3に示されているように、オフロード試行の迅速な検証を実行し得る。AC(またはWLCまたはAP)は、UEから受信するワンタイムトークンを、それ以前にRANから受信したワンタイムトークンのリストに照らして確認することにより、迅速な検証を実行してもよい。UEが有効なトークンを所有しているという理由に基づき、AC(またはWLCまたはAP)は、オフロードは承諾済みとみなして、図3のステップ「オフロードリクエストあり」をスキップしてもよい。この動作は、RANがANRを確立したとき、すなわち、どのAPがどのeNBのフルカバレッジ下にあるかが既知であるときに簡単になる。一方、ANR非対応ネットワークでは、より大きなワンタイムトークンリストと、それらの効率の悪い使用とが必要になり得るとも考えられる。
図3は、RANがなおオフロードリクエストの承諾をする場合の、事前配布されたワンタイムトークンの使用を示す。
図4は、本発明の一定の実施形態による方法の論理フロー図を示す。図4に示される方法は、410にて、第1のネットワークのネットワークノードにより、第1のネットワークおよび第2のネットワークに対して有効なネットワーク識別情報を決定することを含んでもよい。本方法はさらに、420にて、ネットワーク識別情報をユーザ機器に割り当てることを含んでもよい。本方法はさらに、430にて、第2のネットワークの少なくとも1つのノードとユーザ機器とにネットワーク識別情報を提供することを含んでもよい。第1のネットワークと第2のネットワークとは、異なる技術に基づいてもよい。
図5は、本発明の一定の実施形態による方法の論理フロー図を示す。図5に示される方法は、510にて、割り当てられたネットワーク識別情報をユーザ機器により受信することを含んでもよい。ネットワーク識別情報は、第1のネットワークから発信され、第1のネットワークおよび第2のネットワークに対して有効である。そのような識別情報の存在は、オフロード決定のための前提条件であってもよく、またはトリガでさえあってもよい。RANが、デバイスのオフロードが期待されるときにのみ識別子を提供するのであれば、決定はRANにより下される。オフロード自体は、UEにおいて発生し、異なる多数の要因の影響を受け得る。第1のネットワークと第2のネットワークとは、異なる技術に基づいてもよい。本方法はさらに、520にて、ユーザ機器によりネットワーク識別情報を第2のネットワークに提供することを含んでもよい。
図6は、本発明の一定の実施形態による方法の論理フロー図を示す。図6に示される方法は、610にて、ネットワーク識別情報をネットワークノードにより受信することを含んでもよい。ユーザ機器は、第1のネットワークとアソシエートしている。ネットワークノードは、第2のネットワークのノードに該当する。前記ネットワーク識別情報は、第1のネットワークおよび第2のネットワークに対して有効である。第1のネットワークと第2のネットワークとは、異なる技術に基づいてもよい。本方法はさらに、620にて、ユーザ機器が第1のネットワークから第2のネットワークにトラフィックをオフロードすることを承認されているかどうかを判断することを含む。
図7は、一実施形態による装置を示す。装置700は、第1のネットワークおよび第2のネットワークに対して有効なネットワーク識別情報を決定する決定ユニット710を備えてもよい。装置700はさらに、ネットワーク識別情報をユーザ機器に割り当てる割り当てユニット720を備えてもよい。装置700はさらに、第2のネットワークの少なくとも1つのノードとユーザ機器とにネットワーク識別情報を提供する提供ユニット730を備えてもよい。第1のネットワークと第2のネットワークとは、異なる技術に基づいてもよい。
図8は、一実施形態による装置を示す。装置800は、割り当てられたネットワーク識別情報を受信する受信ユニット810を備えてもよい。ネットワーク識別情報は、第1のネットワークから発信され、第1のネットワークおよび第2のネットワークに対して有効である。第1のネットワークと第2のネットワークとは、異なる技術に基づいてもよい。装置800はさらに、ネットワーク識別情報を第2のネットワークに提供する提供ユニット820を備えてもよい。
図9は、一実施形態による装置を示す。装置900は、ネットワーク識別情報を受信する受信ユニット910を備えてもよい。ユーザ機器は第1のネットワークとアソシエートしており、装置900は第2のネットワークのノードに該当する。前記ネットワーク識別情報は、第1のネットワークおよび第2のネットワークに対して有効である。第1のネットワークと第2のネットワークとは、異なる技術に基づいてもよい。装置900はさらに、ユーザ機器が第1のネットワークから第2のネットワークにトラフィックをオフロードすることを承認されているかどうかを判断する判断ユニット920を備えてもよい。
図10は、一実施形態による装置を示す。異種識別情報は、HSS/AAAなどの他のエンティティにより割り当てられることもあり得る。この場合、異種識別情報は、RAN/コアネットワークインターフェースにおける既存の無線アクセスベアラ(RAB:Radio−Access Bearer)管理メッセージに対する拡張として、RANに提供されてもよい。同じ識別情報が、RADIUSメッセージングの中で、WLAN認証フェーズの間にWLANに提供されてもよい。この識別情報は、RANが、RAN UEリソースステータスリクエスト/オフロードリクエストメッセージをRAN側のユーザに関連付けできるように、WLANとRANとの間でやり取りされてもよい。装置1000は、第1のネットワークおよび第2のネットワークに対して有効なネットワーク識別情報を決定する決定手段1010を備えてもよい。装置1000はさらに、ネットワーク識別情報をユーザ機器に割り当てる割り当て手段1020を備えてもよい。装置1000はさらに、第2のネットワークの少なくとも1つのノードとユーザ機器とにネットワーク識別情報を提供する提供手段1030を備えてもよい。第1のネットワークと第2のネットワークとは、異なる技術に基づいてもよい。
図11は、一実施形態による装置を示す。装置1100は、割り当てられたネットワーク識別情報を受信する受信手段1110を備えてもよい。ネットワーク識別情報は、第1のネットワークから発信され、第1のネットワークおよび第2のネットワークに対して有効である。第1のネットワークと第2のネットワークとは、異なる技術に基づいてもよい。装置1100はさらに、ネットワーク識別情報を第2のネットワークに提供する提供手段1120を備えてもよい。
図12は、一実施形態による装置を示す。実施形態によっては、装置1200はWLANノードであってもよい。なお、他の実施形態では、装置1200は例えば、AAAプロキシまたはAAAであってもよい。装置1200は、ネットワーク識別情報を受信する受信手段1210を備えてもよい。ユーザ機器は、第1のネットワークとアソシエートしている。装置1200は、第2のネットワークのノードに該当する。前記ネットワーク識別情報は、第1のネットワークおよび第2のネットワークに対して有効である。第1のネットワークと第2のネットワークとは、異なる技術に基づいてもよい。装置1200はさらに、ユーザ機器が第1のネットワークから第2のネットワークにトラフィックをオフロードすることを承認されているかどうかを判断する判断手段1220を備えてもよい。
図13は、一実施形態によるシステムを示す。システム1350は、第1の装置1300を備えてもよい。第1の装置1300は、第1のネットワークおよび第2のネットワークに対して有効なネットワーク識別情報を決定する第1の決定手段1301を備えてもよい。第1の装置1300はさらに、ネットワーク識別情報を第2の装置に割り当てる割り当て手段1302を備えてもよい。第1の装置1300はさらに、第2のネットワークの少なくとも1つのノードと第2の装置とにネットワーク識別情報を提供する第1の提供手段1303を備えてもよい。第1のネットワークと第2のネットワークとは、異なる技術に基づいてもよい。システム1350はさらに、第2の装置1310を備えてもよい。第2の装置1310は、割り当てられたネットワーク識別情報を受信する第1の受信手段1311を備えてもよい。ネットワーク識別情報は、第1のネットワークから発信される。第2の装置1310はさらに、ネットワーク識別情報を第2のネットワークに提供する第2の提供手段1313を備えてもよい。システム1350はさらに、ネットワーク識別情報を受信する第2の受信手段1321を備える第3の装置1320を備えてもよい。第2の装置1310は第1のネットワークとアソシエートしており、第3の装置1320は第2のネットワークのノードに該当する。
図14は、本発明の実施例となりうる装置10を示す。装置10は、例えばUEなどのデバイスであってもよい。他の実施形態では、装置10は、基地局、アクセスポイント、および/または例えばWLANまたはRAN内のその他任意のネットワークノードであってもよい。装置10はさらに、例えば、トレース収集エンティティの機能を実行するネットワークノードを備えてもよい。
装置10は、情報を処理して命令または動作を実行するプロセッサ22を備えてもよい。プロセッサ22は、任意のタイプの汎用または専用プロセッサとしてよい。図14には単一のプロセッサ22が示されているが、他の実施形態によれば、複数のプロセッサが利用されてもよい。プロセッサ22はさらに、例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:field−programmable gate array)、特定用途向け集積回路(ASIC:application−specific integrated circuit)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を備えてもよい。
装置10は、情報とプロセッサ22によって実行され得る命令とを記憶し、プロセッサ22に結合されたメモリ14をさらに備えてもよい。メモリ14は、1つ以上のメモリであってもよく、ローカルアプリケーション環境に適した任意のタイプのものであってもよく、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光学メモリデバイスおよびシステム、固定メモリ、取り外し可能メモリなどの、任意の適切な揮発性または不揮発性データストレージ技術を使用して実装されてもよい。例えば、メモリ14は、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)、読み取り専用メモリ(ROM:read only memory)、磁気もしくは光学ディスクなどのスタティックストレージ、またはその他任意のタイプの非一時的機械もしくはコンピュータ可読媒体の、任意の組み合わせから成ってもよい。メモリ14に記憶された命令は、プロセッサ22によって実行されると本願明細書に記載のタスクを装置10が実行できるようにするプログラム命令またはコンピュータプログラムコードを備えてもよい。
装置10はさらに、装置10へ、および装置10からの信号および/またはデータの送信および受信のための1つ以上のアンテナ(図示せず)を備えてもよい。装置10は、アンテナ(単数または複数)による送信のために情報をキャリア波形上に変調し、アンテナ(単数または複数)を介して受信された情報を装置10の他の構成要素によるさらなる処理のために復調する、送受信機28をさらに備えてもよい。他の実施形態では、送受信機28は、信号またはデータを直接送受信できてもよい。
プロセッサ22は、アンテナ利得/位相パラメータのプリコーディング、通信メッセージを構成する個々のビットの符号化および復号、情報のフォーマッティング、および通信リソースの管理に関するプロセスを含む装置10の全般的な制御を含むがこれらに限定はされない、装置10の動作に関連する機能を実行してもよい。
実施形態によっては、メモリ14は、プロセッサ22により実行されると機能性を提供するソフトウェアモジュールを記憶する。モジュールは、装置10に対してオペレーティングシステムの機能性を提供するオペレーティングシステム15を備えてもよい。メモリはさらに、装置10のための追加の機能性を提供する、アプリケーションまたはプログラムなどの1つ以上の機能モジュール18を記憶してもよい。装置10のコンポーネントは、ハードウェアに実装されてもよく、またはハードウェアとソフトウェアとの任意の適切な組み合わせとして実装されてもよい。
本発明の記載された特徴、利点、および特性は、1つ以上の実施形態において任意の適切な形で組み合わされてもよい。当業者には当然のことながら、本発明は、特定の実施形態の特定の特徴または利点の1つ以上を伴わずに実践され得る。他の場合には、本発明の全ての実施形態には存在しないかもしれない追加の特徴および利点が、一定の実施形態において認識され得る。当業者には当然のことながら、上述した本発明は、異なる順序のステップにより、および/または開示されているものとは異なる構成のハードウェア構成要素を用いて、実践されてもよい。したがって、本発明はこれら好適な実施形態に基づいて記載されたが、当業者には当然のことながら、本発明の意図および範囲内にとどまりつつも、一定の変更、変形、および代わりの構成が明らかとなるであろう。