JP2017529425A - Lag、窒化物及びpfs蛍光体を用いた色嗜好度の向上したled光源 - Google Patents

Lag、窒化物及びpfs蛍光体を用いた色嗜好度の向上したled光源 Download PDF

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Abstract

一部の実施形態によれば、合成光源は、約400nm〜約460nmの範囲内にピーク波長を有する1種以上の青色光源、1種以上のLAG蛍光体、1種以上の狭帯域赤色ダウンコンバータを含み、合成光源は120以上の照明嗜好指数(LPI)を有する。多数のその他の態様が提供される。【選択図】図1a

Description

本開示は、一般に、人間の観察者が色嗜好度の向上を知覚するほど色スペクトルの特性が向上した光を放射する光源を提供することに関する。
Reveal(登録商標)は、General Electric社が、改良されていない白熱光源又はハロゲン光源と比較して、赤色と緑色のコントラストが向上した照明特性及び向上した白色度を有する光源、例えば電球を指すために使用する、商標登録された用語である。Reveal(登録商標)白熱及びハロゲン球は、黄色光の一部を吸収するために、フィラメントから放射される光の前に特定の種類のガラス(つまり、酸化ネオジム(Nd)を含浸させたガラス)を置くことによって光を濾過する。酸化ネオジムを含浸させたガラスは、色スペクトルの黄色領域に「くぼみ」をもたらすので、この光の下で見た物体、特に、観察者、例えば家屋の室内にいる人物などが容易に対比することのできる赤色及び緑色の物体は、色のコントラストが増大する。また、フィルタを介して一部の黄色光を除去することにより、1931国際照明委員会(Commission Internationale de l’Eclairage;CIE)色図上の色度の位置が黒体軌跡よりもわずかに下の点に移動する。それは通常、大部分の観察者により白い光の印象を作り出す。
黄色光の重要性及びそれがどのように色の知覚に影響を及ぼすかを図1a〜1cに例示する。図1aは、標準的な観察者の色応答を表すXYZ三刺激値として公知の、3つの等色関数のグラフを提供する。物体の知覚色は、照明源のスペクトルと、物体の反射スペクトルと、3つの等色関数との積によって決定される。これらの関数は人間の眼の光受容体の応答に関係し、青色(102)、緑色(104)及び赤色(106)光の知覚と考えられる。図1bは、標準的な白熱スペクトルと、青色(132)、緑色(134)及び赤色(136)応答に関する等色関数との積のグラフを示す。図から分かるように、緑色(134)と赤色(136)成分はかなり重なり合っており、ピークは34nmしか離れていない。図1cは、reveal(登録商標)白熱スペクトルと、青色(162)、緑色(164)及び赤色(166)応答に関する等色関数との積のグラフを示す。図から分かるように、図1bの赤色及び緑色成分と比較して、緑色(164)及び赤色(166)成分はよりはっきり識別でき、ピーク分離は53nmである。この区別となる特徴によって、観察者はコントラストの大きい赤色と緑色をより容易に識別することができ、黄色光が抑制されると、より飽和した見た目になる。
スペクトル的に改善された照明製品は、数十年にわたって商業的成功を収めてきた。伝統的な色調測定基準又は従来の測定法は、そのような改良された照明製品に報いるものではないかもしれないが、消費者はしばしば変更されていない類似製品よりもそのような製品を好む。固体照明(SSL)の登場によって、特に発光ダイオード(LED)スペクトルがカスタマイズ可能であることによって、現在の測定基準は、LED製品の質を評価し反映するには不十分であることが明らかになってきた。SSL光源、例えばLED又は有機発光ダイオード(OLED)は、半導体、例えば、青色又は赤色又はその他の着色されたLEDから直接光を生成することができる。或いは、光は、蛍光体又は量子ドット又はその他のエネルギー変換材料などのダウンコンバータによって、SSLからの高エネルギー光、例えば、青色又は紫色LEDなどを変換することによって生成されることもある。半導体のピーク発光波長の範囲、並びにダウンコンバータの発光のピーク及び幅の範囲は、最近の技術開発によって拡大し、可視波長(約380nm〜約750nm)全体でほぼ連続した範囲を網羅するようになり、観察者の色の嗜好度を向上させるために可視スペクトルを調整する際の広い柔軟性を可能にした。
ほぼ半世紀の間、演色評価数(CRI)が光源の色調を伝達する主な方法であった。しかし、その有効性は、特にLEDに多く見られるような波長に対して急な傾きを含む分光パワー分布(SPD)を扱う際のその計算方法のために本質的に限られている。CRIの欠点は十分に文書化されており、幅広い種類の代わりとなる測定基準が提案されている。しかし、代わりとなる色調測定基準は、照明製品の消費者の嗜好度を正確に定量化することに苦心している。Houserらは、“Review of measures for light−source color rendition and considerations for a two−measure system for characterizing color rendition”,Optics Express,volume 21,#8,10393−10411(2013),authors K.W.Houser,M.Wei,A.David,M.R.Krames,and X.S.Shenにおいて、開発された様々な色調測定基準の大部分の詳細な概説及び比較を記載した。一般に、これらの測定基準群は、それらの目的及び計算方法に関連する3つの広いカテゴリ:忠実性、識別性及び嗜好性、に分解することができる。忠実性測定基準は、CRIを含み、基準光からの絶対差を定量化するが、試験発光体が基準光よりも好ましく知覚されるか又は劣って知覚されるかは問わず、さらに基準光が実際に大半の観察者に好ましいか否かを考慮しない。識別性測定基準は、試験発光体の下で表示することのできる色空間の総面積を定量化し、極端なレベルの飽和及び色相歪みで最大になる。既存の色嗜好度測定基準は、使用者の色の嗜好度の定量的測定単位を提供するために開発されたが、いずれも光源の最適化を可能にするための目標値とともに観察者のデータとの十分な相関を提供しない。そのため、設計の最適化の際に目標パラメータとして使用できる測定基準はない。
一般に、観察者は、色をより魅力的にする改良された飽和レベルを好むことが分かっている。しかし、高レベルの飽和又は色相のシフトは、不自然な色及び物体の演色をもたらす。例えば、ガマットエリアインデックス(Gamut Area Index:GAI)及びガマットエリアスケール(Gamut Area Scale:Qg)は、両方とも識別性の測定基準であるが、色飽和度のある限界までは観察者の嗜好と非常に良好な相関を提供するが、それを超えるとGAI及びQgは増加し続け、一方で観察者の嗜好は急激に低下する。そのため、観察者の嗜好によりよく合致させるために、GAI又はQgなどの色飽和度測定基準には多少の調節が必要であると思われる。さらに、観察者はまた、より白く見える光源を好む傾向もあり、これは完全放射体(黒体)軌跡に対する発光体の色度点によって決まり、色飽和度とはいくぶん無関係である。照明業界で一般に認識されているように、色嗜好度は、どんな既存の色測定基準でも単独では十分に定量化することができない。近年、2以上の色測定基準を組合せて色嗜好度をよりよく表現するいくつかの試みが発表されている。しかし、本出願者ら以外に誰もスペクトルの数値を調整することによって光源の色嗜好度を最適化するのに十分な定量的厳密さで色嗜好度を定義する色嗜好度測定基準を提案していないと思われる。たとえ既存の色嗜好度測定基準が定量的であっても、それぞれ何らかの点で限界があり、典型的な観察者に最適の色嗜好度を実現する光源又はスペクトルを設計する際の最適化パラメータとしてそれらを使用するには不適格である。
色嗜好度カテゴリにおいてよく知られている測定基準の一部としては、フラッタリーインデックス(Flattery Index:Rf)、カラープレファレンスインデックス(Color Preference Index:CPI)及びメモリーカラーレンダリングインデックス(Memory Color Rendering Index:MCRI)が挙げられる。これらの3つの測定基準は全て、8〜10個の試験色サンプルの色度座標に「理想的な」構成を有し、各々がこれらの目標値からのずれを定量する。フラッタリーインデックスは、嗜好を対象とする最初の測定基準であり、10個の色サンプルを不均等な重み付けをして使用した。しかし、演色評価数(CRI)との類似点を維持するために、目標色度シフトをその実験値の5分の1に減らし、色嗜好度に対する観察者の応答とのその相関を大きく低下させた。CPIは好ましい色度シフトの実験値を維持した、その結果、色嗜好度の表現はより良くなっている。しかし、CPIは、同じ8個の不飽和試験色をCRIとして使用する試験色サンプルのその選択において非常に制限されている。不飽和の(パステルの)試験色は、高度に飽和した光源の影響を評価することができないことがある。MCRIは観察者の記憶を使用して、10色だけで身近な物体の理想的な色度構成を定義する。さらに、上記の測定基準のいずれもが試験光源の「白色度」又は色度点を要因として含めていない。この点で、J.P.Freyssinier及びM.S.Reaは、著書“Class A color designation for light sources used in general illumination,”Journal of Light and Visual Environment,volume 37,#2&3,pp.46−50(2013)において、CRI(>80)、GAI(80−100)及び色度点(「白色」ラインに近い)に制約のある、「クラスA照明」という一連の判定基準を推奨した。これらの条件は、推奨される設計空間を定義するものであるが、色嗜好度を最大化させるスペクトル又は光源を規定するように定量的に最適化されることはできない。それは最適な値が特定されておらず、推奨される3つの特徴に重み付けもされていないためである。
LED及びLED系の装置などの固体照明技術は、白熱灯と比較すると多くの場合、優れた性能を有する。この性能は、ランプの有効寿命、ランプ効率(ルーメン毎ワット)、色温度及び色忠実性及びその他のパラメータによって定量することができる。向上した色嗜好特性も提供するLED照明装置を製造及び使用することが望ましいであろう。
Ndドープガラスを用いて光源から放射されたスペクトルから黄色光の一部を吸収する、白熱、ハロゲン及びLEDをはじめとする商業的なランプの種類は、Ndによる吸収のない同種のランプと比較して色嗜好度を向上させることができる。GEライティング及び他のいくつかの製造業者は、これらの3つの種類の各々の製品を有する。GEライティング製品は、reveal(登録商標)という商標名をもつ。
小型蛍光灯(CFL)、直管蛍光灯(LFL)及びLEDランプ用の蛍光体のいくつかの特殊な配合は、標準的な蛍光体を用いる同類のランプと比較して色嗜好度を向上させることが公知である。GEライティングは、これもreveal(登録商標)の商標名で、最初の2種類の各々の製品を有する。3番目の種類のLED光源は、例えば、食肉、野菜及び農産物(例えば、果物)の色を強調するための食料品店での用途が公知である。
これらの既存の光源の各々は、Ndドープガラスか又は色嗜好度を強化するために光源から放射される黄色光の量を減らすよう製造された蛍光体のいずれかを用いてきた。しかし、これらの製品はどれも、GEライティング製reveal(登録商標)白熱灯及びその他の既存の製品を上回る色嗜好度のレベルを実現していない。これらの既存の光源のNdフィルタは、一般にNd23ドープガラスで構成されうる。その他の実施形態では、黄色フィルタは、Ndの他のいくつかの化合物又はジジム(元素プラセオジムとNdの混合物)又は黄色光を優先的に吸収するその他の希土類(様々な母材、例えばガラス、水晶、ポリマー又はその他の材料などに埋め込まれた)の他のいくつかの化合物の1つで構成されるか、或いは、波長の黄色範囲を選択的に吸収する一部のその他のドーパント又はガラスコーティングによって構成されるか、或いは、ランプ又は照明システムのいずれかの光学的に活性な構成要素、例えば反射鏡又は拡散器又はレンズなどに黄色吸収材を添加することによって構成されてよく、その構成要素は、黄色吸収材を収容するガラス又はポリマー又は金属又は任意のその他の材料であってよい。正確なピーク波長及び黄色吸収の幅は、特定のNd又は希土類化合物及び母材によって様々でありうるが、Nd、ジジム及びその他の希土類化合物と母材の多くの組合せは、一部のその他の黄色フィルタと同様にNd23ドープガラスの組合せの適した代用でありうる。Nd又はその他の黄色フィルタは、波長の黄色範囲の光の大部分又は全てがフィルタを通過するように、光源を囲むドームの形状であるか又は光源を囲む任意のその他の幾何学的形状であってよい。
米国特許出願公開第2014/167601号明細書
一実施形態では、合成光源は、約400nm〜約460nmの範囲内にピーク波長を有する1種以上の青色光源、1種以上のLAG蛍光体、1種以上の狭帯域赤色ダウンコンバータ(すなわち、狭帯域赤色発光ダウンコンバータ)を含み、合成光源の照明嗜好指数(Lighting Preference Index:LPI)は120以上である。
別の実施形態では、合成光源は、約400nm〜約460nmの範囲内にピーク波長を有する1種以上の青色光源、1種以上のLAG蛍光体、1種以上の狭帯域赤色ダウンコンバータを備え、合成光源のカラーアピアランスは以下の通り表される。
式中、Duvは合成光源の白色度の測定単位であり、DomLAGは1種以上のLAG蛍光体の主波長である。
さらに別の実施形態では、合成光源は、約400nm〜約460nmの範囲内にピーク波長を有する1種以上の青色光源、1種以上のLAG蛍光体、1種以上の広帯域赤色ダウンコンバータ(すなわち、広帯域赤色発光ダウンコンバータ)を含み、合成光源の照明嗜好指数(LPI)は120以上である。
別の実施形態では、合成光源は、約400nm〜約460nmの範囲内にピーク波長を有する1種以上の青色光源、1種以上のLAG蛍光体、1以上の広帯域赤色窒化物蛍光体を備え、合成光源のカラーアピアランスは以下の通り表される。
式中、Duvは合成光源の白色度の測定単位であり、PeakNitは、1以上の広帯域赤色窒化物蛍光体のピーク波長であり、DomLAGは1種以上のLAG蛍光体の主波長である。
さらに別の実施形態では、合成光源は、約400nm〜約460nmの範囲内にピーク波長を有する1種以上の青色光源、1種以上のLAG蛍光体、1種以上の狭帯域赤色ダウンコンバータ、1種以上の広帯域赤色ダウンコンバータを備え、合成光源の照明嗜好指数(LPI)は120以上である。
一部の実施形態の特徴及び利点、並びにそれを達成する方法は、例となる実施形態を図示する(必ずしも正確な縮尺で描かれていない)添付の図面と併せて以下の詳細な説明を参照することによって、より容易に明らかになるであろう。
3つの等色関数、すなわちXYZ三刺激値又は標準的な観察者の色応答のグラフを示す図である。 3つの等色関数と標準的な白熱灯のスペクトルとの積のグラフを示す図である。 3つの等色関数とreveal(登録商標)白熱灯のスペクトルとの積のグラフを示す図である。 各々のLEDシステムを選択した観察者の割合(%)を表す図表を示す図である。 「白色ライン」(時には「白体曲線」又は「白体軌跡」をいう)のグラフと黒体曲線(又は黒体軌跡又はBBL)のグラフを示す図である。 色に対するマンセル分類系に定められた、a*−b*色度平面中の色相の10の主なカテゴリを示す図である。 各々の演色ベクトル(Color Rendering Vector)を含む、a*−b*色度平面の半径方向成分及び方位角成分を示す図である。 ネオジム白熱灯についてマンセル値5の演色ベクトル(CRV)を示す図である。 白熱又はハロゲン光源を示す図である。 図5の白熱光源及び黒体光源の波長に対する相対光出力(又は分光パワー分布(SPD))のグラフを示す図である。 白熱光源のSPDのプロット及びreveal(登録商標)型白熱光源のSPDのプロットを含むグラフを示す図である。 1以上のLEDを含むreveal(登録商標)型LED光源を示す図である。 図7aの光源の分解組立図を示す図である。 各々がYAG蛍光体及び赤色蛍光体を励起する複数の青色LEDを含む電球色LEDランプのSPDのプロット及び図7aのreveal(登録商標)型LED光源のSPDのプロットを含むグラフを示す図である。 reveal(登録商標)型小型蛍光灯(CFL)光源を示す図である。 図9のreveal(登録商標)型CFL光源の分光パワー分布(SPD)のプロット及びreveal(登録商標)型白熱光源のSPDのプロットを含むグラフを示す図である。 黄色波長域にくぼみを生成するのに十分に離れたピーク波長を有する、緑色及び赤色蛍光体を有する既知光源のSPDのグラフを示す図である。 先行技術のLED光源のSPDのグラフを示す図である。 一部の実施形態による光源の青色LEDのSPDのグラフを示す図である。 一部の実施形態による4つの異なる緑色(G)又は黄緑色(YG)LAG蛍光体のSPDのグラフを示す図である。 一部の実施形態による4つの異なる広帯域赤色(BR)窒化物蛍光体のSPDのグラフを示す図である。 一部の実施形態による狭帯域赤色(NR)蛍光体の発光スペクトルを示す図である。 CIE標準光D65の1931CIE表色系の色座標、図14のG又はYG蛍光体LAG1の色度点及び一部の実施形態によるLAG1の得られる主波長のスペクトル軌跡(CIE色空間の周長)上の点を示す図である。 図13の青色LED、図14の4つのG又はYG LAG蛍光体及び一部の実施形態による図16のNR蛍光体の1931CIE表色系の色座標を示す図である。 図13の青色LED、図14の4つのG又はYG LAG蛍光体及び一部の実施形態による図15の4つの異なる広帯域赤色窒化物蛍光体の1931CIE表色系の色座標を示す図である。 図14の4つの市販のG又はYG LAG蛍光体、さらに、4つのG又はYG LAG蛍光体の各々の修正型の1931CIE表色系の色座標を示す図である。ピーク波長は+10nm、+5nm、−5nm及び−10nmずつ移動させ、一部の実施形態による体系的にパラメータ化された広い範囲の異なるG又はYG LAG蛍光体を表す合計20個のSPDを示す。 図18aの20個の体系的にパラメータ化されたG又はYG LAG蛍光体、さらに、一部の実施形態による14個の市販のG又はYG LAG蛍光体の1931CIE表色系の色座標を示す図である。 図15の4つの広帯域赤色窒化物蛍光体、さらに4つの広帯域赤色窒化物蛍光体の各々の修正型の、1931CIE表色系の色座標を示す図である。ピーク波長は+10nm、+5nm、−5nm、−10nmずつ移動させ、一部の実施形態による体系的にパラメータ化された広い範囲の異なる広帯域赤色窒化物蛍光体を表す合計20個のSPDを示す。 図19aの20個の体系的にパラメータ化された、広帯域赤色窒化物蛍光体、さらに一部の実施形態による14個の現在市販されている広帯域赤色窒化物蛍光体の、1931CIE表色系の色座標を示す図である。 一部の実施形態による図18aの20個の体系的にパラメータ化されたG又はYG LAG蛍光体のピーク波長と主波長との間の関係を示す図である。 一部の実施形態による図19aの20個の体系的にパラメータ化された広帯域赤色窒化物蛍光体のピーク波長と主波長との間の関係を示す図である。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及び、y軸上のDuvによって定量化される、2700KのBBLに対するCIE1960u−v色空間における光源の色度点の位置に対する、照明嗜好指数(LPI)の等高線図を示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による図16のNR蛍光体である。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及び、y軸上のDuvによって定量化される、3000KのBBLに対するCIE1960u−v色空間における光源の色度点の位置に対するLPIの等高線図を示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による図16のNR蛍光体である。 図22aのLPI応答の等高線図の上に重ねた、G又はYG LAG蛍光体の主波長によって、そしてDuvによって表される別々の実施を示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による図16のNR蛍光体である。 一部の実施形態による2700Kでの青色LED、G又はYG LAG蛍光体及びNR蛍光体を含む光源の最大LPI値を有する別々の実施のSPDを示す図である。 一部の実施形態による実際のLPI等高線の上に重ねた、赤色発光体が図16のNR蛍光体である、図22aの2700KでのLPIの等高線の各々の解析的近似値のファミリーを示す図である。 一部の実施形態による実際のLPI等高線の上に重ねた、赤色発光体が図16のNR蛍光体である、図22bの3000KでのLPIの等高線の各々の解析的近似値のファミリーを示す図である。 それぞれ120、125、130、135以上のLPIを提供する設計空間を示す、2700KでのLPI=120(図26a)、125(図26b)、130(図26c)及び135(図26d)の等高線に対する解析的近似値によって定義される暗い陰のついた領域を示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による図16のNR蛍光体である。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による610nm(図27a)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による620nm(図27b)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による630nm(図27c)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による640nm(図27d)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による650nm(図27e)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による660nm(図27f)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による670nm(図27g)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による680nm(図27h)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による610nm(図28a)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による620nm(図28b)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による630nm(図28c)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による640nm(図28d)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による650nm(図28e)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による660nm(図28f)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による670nm(図28g)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による680nm(図28h)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 一部の実施形態による2700Kでの青色LED、G又はYG LAG蛍光体及び広帯域赤色窒化物蛍光体を含む光源の最大LPI値を有する別々の実施のSPDを示す図である。 実際のLPI等高線の上に重ねた、図27c〜hの2700KでのLPIの等高線の各々の解析的近似値のファミリーを示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による630nm(図30a)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 実際のLPI等高線の上に重ねた、図27c〜hの2700KでのLPIの等高線の各々の解析的近似値のファミリーを示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による640nm(図30b)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 実際のLPI等高線の上に重ねた、図27c〜hの2700KでのLPIの等高線の各々の解析的近似値のファミリーを示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による650nm(図30c)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 実際のLPI等高線の上に重ねた、図27c〜hの2700KでのLPIの等高線の各々の解析的近似値のファミリーを示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による660nm(図30d)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 実際のLPI等高線の上に重ねた、図27c〜hの2700KでのLPIの等高線の各々の解析的近似値のファミリーを示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による670nm(図30e)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 実際のLPI等高線の上に重ねた、図27c〜hの2700KでのLPIの等高線の各々の解析的近似値のファミリーを示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による680nm(図30f)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 実際のLPI等高線の上に重ねた、図28c〜hの3000KでのLPIの等高線の各々の解析的近似値のファミリーを示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による630nm(図31a)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 実際のLPI等高線の上に重ねた、図28c〜hの3000KでのLPIの等高線の各々の解析的近似値のファミリーを示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による640nm(図31b)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 実際のLPI等高線の上に重ねた、図28c〜hの3000KでのLPIの等高線の各々の解析的近似値のファミリーを示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による650nm(図31c)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 実際のLPI等高線の上に重ねた、図28c〜hの3000KでのLPIの等高線の各々の解析的近似値のファミリーを示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による660nm(図31d)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 実際のLPI等高線の上に重ねた、図28c〜hの3000KでのLPIの等高線の各々の解析的近似値のファミリーを示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による670nm(図31e)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 実際のLPI等高線の上に重ねた、図28c〜hの3000KでのLPIの等高線の各々の解析的近似値のファミリーを示す図である。赤色発光体は、一部の実施形態による680nm(図31f)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体である。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、75%の図16のNR蛍光体と、25%の、一部の実施形態による610nm(図32a)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、75%の図16のNR蛍光体と、25%の、一部の実施形態による620nm(図32b)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、75%の図16のNR蛍光体と、25%の、一部の実施形態による630nm(図32c)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、75%の図16のNR蛍光体と、25%の、一部の実施形態による640nm(図32d)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、75%の図16のNR蛍光体と、25%の、一部の実施形態による650nm(図32e)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、75%の図16のNR蛍光体と、25%の、一部の実施形態による660nm(図32f)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、75%の図16のNR蛍光体と、25%の、一部の実施形態による670nm(図32g)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、75%の図16のNR蛍光体と、25%の、一部の実施形態による680nm(図32h)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、75%の図16のNR蛍光体と、25%の、一部の実施形態による610nm(図33a)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、75%の図16のNR蛍光体と、25%の、一部の実施形態による620nm(図33b)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、75%の図16のNR蛍光体と、25%の、一部の実施形態による630nm(図33c)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、75%の図16のNR蛍光体と、25%の、一部の実施形態による640nm(図33d)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、75%の図16のNR蛍光体と、25%の、一部の実施形態による650nm(図33e)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、75%の図16のNR蛍光体と、25%の、一部の実施形態による660nm(図33f)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、75%の図16のNR蛍光体と、25%の、一部の実施形態による670nm(図33g)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、75%の図16のNR蛍光体と、25%の、一部の実施形態による680nm(図33h)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 一部の実施形態による2700Kでの青色LEDと、G又はYG LAG蛍光体と、75%のNR蛍光体及び25%の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる赤色発光体とを含む光源の最大LPI値を有する別々の実施のSPDを示す図である。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、50%の図16のNR蛍光体と、50%の、一部の実施形態による610nm(図35a)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、50%の図16のNR蛍光体と、50%の、一部の実施形態による620nm(図35b)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、50%の図16のNR蛍光体と、50%の、一部の実施形態による630nm(図35c)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、50%の図16のNR蛍光体と、50%の、一部の実施形態による640nm(図35d)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、50%の図16のNR蛍光体と、50%の、一部の実施形態による650nm(図35e)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、50%の図16のNR蛍光体と、50%の、一部の実施形態による660nm(図35f)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、50%の図16のNR蛍光体と、50%の、一部の実施形態による670nm(図35g)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、50%の図16のNR蛍光体と、50%の、一部の実施形態による680nm(図35h)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、50%の図16のNR蛍光体と、50%の、一部の実施形態による610nm(図36a)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、50%の図16のNR蛍光体と、50%の、一部の実施形態による620nm(図36b)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、50%の図16のNR蛍光体と、50%の、一部の実施形態による630nm(図36c)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、50%の図16のNR蛍光体と、50%の、一部の実施形態による640nm(図36d)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、50%の図16のNR蛍光体と、50%の、一部の実施形態による650nm(図36e)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、50%の図16のNR蛍光体と、50%の、一部の実施形態による660nm(図36f)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、50%の図16のNR蛍光体と、50%の、一部の実施形態による670nm(図36g)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、50%の図16のNR蛍光体と、50%の、一部の実施形態による680nm(図36h)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 一部の実施形態による2700Kでの青色LEDと、G又はYG LAG蛍光体と、50%のNR蛍光体及び50%の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる赤色発光体とを含む光源の最大LPI値を有する別々の実施のSPDを示す図である。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kでの等高線図を示す図である。赤色発光体は、25%の図16のNR蛍光体と、75%の、一部の実施形態による610nm(図38a)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kでの等高線図を示す図である。赤色発光体は、25%の図16のNR蛍光体と、75%の、一部の実施形態による620nm(図38b)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kでの等高線図を示す図である。赤色発光体は、25%の図16のNR蛍光体と、75%の、一部の実施形態による630nm(図38c)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kでの等高線図を示す図である。赤色発光体は、25%の図16のNR蛍光体と、75%の、一部の実施形態による640nm(図38d)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kでの等高線図を示す図である。赤色発光体は、25%の図16のNR蛍光体と、75%の、一部の実施形態による650nm(図38e)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kでの等高線図を示す図である。赤色発光体は、25%の図16のNR蛍光体と、75%の、一部の実施形態による660nm(図38f)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kでの等高線図を示す図である。赤色発光体は、25%の図16のNR蛍光体と、75%の、一部の実施形態による670nm(図38g)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの2700Kでの等高線図を示す図である。赤色発光体は、25%の図16のNR蛍光体と、75%の、一部の実施形態による680nm(図38h)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、25%の図16のNR蛍光体と、75%の、一部の実施形態による610nm(図39a)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、25%の図16のNR蛍光体と、75%の、一部の実施形態による620nm(図39b)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、25%の図16のNR蛍光体と、75%の、一部の実施形態による630nm(図39c)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、25%の図16のNR蛍光体と、75%の、一部の実施形態による640nm(図39d)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、25%の図16のNR蛍光体と、75%の、一部の実施形態による650nm(図39e)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、25%の図16のNR蛍光体と、75%の、一部の実施形態による660nm(図39f)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、25%の図16のNR蛍光体と、75%の、一部の実施形態による670nm(図39g)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 x軸上のG又はYG LAG蛍光体の主波長及びy軸上のDuvに対するLPIの3000Kの等高線図を示す図である。赤色発光体は、25%の図16のNR蛍光体と、75%の、一部の実施形態による680nm(図39h)のピーク波長を有する図15の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる。 一部の実施形態による2700Kでの青色LEDと、G又はYG LAG蛍光体と、25%のNR蛍光体及び75%の広帯域赤色窒化物蛍光体からなる赤色発光体とを含む光源の最大LPI値を有する別々の実施のSPDを示す図である。 一部の実施形態による赤色発光体の異なる組成に関するBR窒化物のピーク波長の関数としての、約−0.010のDuv、約552nmのDomLAG及び2700KでのCCTで達成可能なLPIを示す図である。
本明細書において用語「光源」は、可視光の任意の供給源、例えば、半導体又はLED又はOLED、或いは蛍光体又は量子ドットなどのダウンコンバータ、或いは遠隔ダウンコンバータ又は反射鏡もしくは屈折媒体を被覆しているか又は反射鏡もしくは屈折媒体に埋め込まれたダウンコンバータ、或いはいくつかのそのような光源からなるマルチチャネルの組合せ又は合成光源、或いは、そのような光源を含むランプ又は照明器具又は設備などのシステムを意味することがある。
照明嗜好指数(LPI)と呼ばれる、新しい定量的な検証された色嗜好度の測定基準がここに提示される。LPIは、光源の色嗜好特性を最大化するための設計ルールを得るための、かつ/又は、その他の測光応答、比色応答及びその他の設計応答とともに、色嗜好度を含むスペクトルの多重応答の最適化を設計するための定量的な測定基準として使用することができる。結果として生じるスペクトル、光源及びランプは、予想外に高いLPI値を示し、これは既存のreveal(登録商標)型光源及び/又は類似する従来製品よりも非常に高い色嗜好度を表す。
色嗜好度の向上は、色のコントラストの向上及び白色度の向上の組合せによるものでありうるので、LPIの色測定基準は、光源の分光パワー分布を調整することによって色嗜好度の定量的最適化を可能にする可能性がある。
1以上の実施形態では、個々の光源は市販されているものであってもよいし、簡単に製造された青色LED、緑色又は黄緑色ガーネット蛍光体、広帯域赤色窒化物蛍光体及び狭帯域赤色蛍光体であるが、新規な方法で組み合わされたものであってもよい。これは、参照により本明細書に援用される、米国特許出願第61/875403号及びPCT国際出願PCT/US2014/054868号に記載される光源と対照的でありうる。光源は、現行の青色LEDに加えて緑色及び赤色光源の組合せと記され、各々は、ピーク波長と半値全幅(FWHM)によって特徴づけられる波長のガウス分布で表される。米国特許出願第61/875403号及びPCT国際出願PCT/US2014/054868号の特許出願において、ガウス分布は実際の蛍光体及びLEDの仮定近似値である。したがって、これらの先願におけるSPDはいずれも実際のLED及び蛍光体のSPDと必ずしも等しくはないが、本発明の実施形態は、実際の緑色又は黄緑色及び赤色蛍光体のSPDを提供する。1以上の実施形態では、光源は、市販の青色又は紫色LEDと、緑色又は黄緑色ガーネット蛍光体と、広帯域赤色窒化物蛍光体か又は狭帯域赤色蛍光体のいずれか、或いは広帯域赤色蛍光体と狭帯域赤色蛍光体の組合せとの組合せでありうる。その他の適した光源を使用してもよい。青色LEDは、式:IniGajAlkN(式中、i≧0、j≧0、k≧0及びi+j+k=1)で表される窒化物系化合物半導体を含むことがある。1以上の実施形態では、周知のInGaN青色又は紫色LEDが使用され、ここでk=0であり、iは約0.1〜約0.4の範囲内であり、ピーク発光波長は、約10nm〜約20nmのFWHMをもつ、約400nm〜約460nmの範囲である。緑色(G)又は黄緑色(YG)蛍光体は、1)Y、Lu、Sc、La、Gd、Tb及びSmからなる群から選択される1以上の元素及び2)Al、Ga及びInからなる群から選択される1以上の元素を含み、Ceで賦活されるガーネット蛍光物質を含むことがある。1以上の実施形態では、ガーネット蛍光体は、Ceをドープしたルテチウムアルミニウムガーネット(LAG、Lu3Al512)、すなわちLAG:Ce3+にさらに制限されることがある。赤色蛍光体は、本発明では、2つの範囲のFWHM:約60nm未満の狭いFWHM及び約60nmよりも大きい広いFWHMをもつと定義することができる。本開示のBR窒化物材料は、UV及び青色光を強く吸収し、約600nm〜670nmの間で効率的に発光することができ、FWHMは約80nm〜約120nmであるので、濃い赤色で非常に強く発光するが、その代わりに発光効率(ルーメン毎ワット、LPW)は比較的低い。広帯域赤色(BR)窒化物蛍光体は一般に、一般式CaAlSiN3:Eu2+で表されるが、その他の組成も可能である。本開示の狭帯域赤色(NR)蛍光体は、青色光を強く吸収し、約610nm〜660nmの間で効率的に発光することができ、濃い赤色又は近赤外発光をほとんど発光しない。そのようなNR蛍光体は、例えば、Mn4+によって賦活される複合フッ化物材料に基づくものがいくつか公知であり、例えば米国特許第7358542号、米国特許第7497973号及び米国特許第7648649号に記載のものなどがある。Mn4+ドープ蛍光体は、式Ax[MFy]:Mn4+を有し、式中、A(アルカリ)は、Li、Na、K、Rb、Cs又はそれらの組合せであり、M(金属)は、Si、Ge、Sn、Ti、Zr、AI、Ga、In、Sc、Hf、Y、La、Nb、Ta、Bi、Gd又はそれらの組合せであり、xは、[MFy]イオンの電荷の絶対値であり、yは、5、6又は7である。そのため、LPWは、視感度の悪い濃い赤色で著しく発光する赤色蛍光体と比較して最大化されることがある。色飽和度も一般に、特にNR蛍光体のピークが約620nmよりも下にある場合に強化されることがある。1以上の実施形態では、NR蛍光体は、約400nm〜約460nmでInGaN青色発光体によって励起されると、約10nm未満のFWHMをもつ約631nmの強い赤色の輝線を生じることのできる、K2[SiF6]:Mn4+(マンガンドープカリウムフルオロ−ケイ酸塩、「PFS」と呼ばれる)を含むことがある。
本明細書に開示されるLPIは、好ましいカラーアピアランス(飽和度及び色相歪み)と、完全放射体(黒体)軌跡から離れた、色度点の好ましいシフトの両方を説明する。LPIは、消費者の嗜好を定量化する予測的測定基準である。よって、LPIは、色嗜好度についてスペクトルを最適化するための設計ツールとして使用することができる。特に、LPIに強い相関があることは予備的な観察者の試験で見出され、精度の高い予測的嗜好測定基準としてLPIの最適化能力は追加試験によって証明される。86名の参加者による観察者の調査では、4つの個別のLEDシステムを、114〜143の範囲の異なる向上したLPIレベルに合わせて設計した。この調査において観察者は全員、年齢の範囲が17〜28歳であり、性別分布は男性40%及び女性60%であり、人種の分布は白人57%、アジア人30%、ヒスパニック8%及びアフリカ系アメリカ人5%であり、地理的分布は北米94%、アジア5%及び欧州1%であった。各々のLEDシステムで、家庭のアイテム、例えばカラフルな布地、果物、木質フローリング及び鏡などを含む別々のブースを照射した。観察者には、全体的に好ましい照明環境を選ぶように頼んだ。結果は、LPI値が最も高いLEDシステムが、観察者に最も好まれ、一方、2番目、3番目、4番目に高いLPI値が、それぞれ2番目、3番目、4番目に好まれたことを示す。図2は、各々のLEDシステムを好ましい環境であると選択した観察者の百分率を示す。示されるように、最も高い割合の観察者(42%)がLPIが143の光源Dを好み、一方、最も低い割合の観察者(11%)がLPIが114の光源Aを好んだ。
従来の又は既存の色測定及び光測定の量又は測定基準は、比較的少ない観察者集団の応答から導かれたものであるので、人間集団全体を代表するものでも、あらゆる人口統計学的集団及び文化的集団を代表するものでもない。しかし、そのような測定基準が、照明製品を設計し、評価し、最適化するために考案されて以来、数十年も使用されている。光源は、今でもこれらの測定基準、例えば、ルーメン及び演色評価数(CRI又はRa)に基づいて設計されている。
本明細書に記載されるLPIの式は、年齢範囲が21〜27歳であり、性別分布が男性58%及び女性42%であり、人種分布が白人92%及びアジア人8%であり、地理的分布が北米内である観察者の組に基づく。しかし、このことは、任意の光源スペクトルについて色の嗜好のレベルを数量化し、最適化する、本明細書に現在定義されるLPIの有効性を減じるものではなく、その試験光源を構築し、試験発光体を特定の試験集団と同様の色の嗜好をもつ集団が観察した場合に、その試験集団がLPIの尺度で低い評価をつけた他の光源と比較してその試験光源は好まれる。さらに、高いLPI用に最適化され、従来の光源よりも高いLPIを有するスペクトル又は光源は、(本発明者らのデータセットと類似した色嗜好の傾向を有する)観察者の間で、従来のどの光源よりも高い色の色嗜好度を示す。推論として、従来の明所視ルーメンとは異なるルーメンの変化形、例えば暗所視ルーメンが定義され、その暗所視ルーメンの定義が暗所視の発光効率を向上又は最適化した光源の発見及び開発を可能にするとしても、向上又は最適化された明所視ルーメンをこれまで提供し、これからも提供し続ける光源の発見及び開発の有効性が無効になるものではない、それは、明所視ルーメンが、たとえそれが全ての照明用途で普遍的に適切でなかったとしても、厳密に定義されているためである。
既存の色調測定基準が照明製品の消費者の嗜好を正確に定量化しようと取り組むのに対して、LPIは、色嗜好データを入手できた観察者の限られた集団と最も密接に相関する、定量的な色の嗜好度の測定基準を客観的に定義する。LPI測定基準は、照明源の白色度と照明源に照らされた物体のカラーアピアランスという2つのパラメータの関数である。具体的なLPI関数は、白色度及びカラーアピアランスの説明の後に、下文に定義される。
本明細書において、白色度とは、色度図上の「白色ライン」への色度点の近接度を指し、「白色ライン」は、下記出版物に定義されている。“White Lighting”,Color Research & Application、volume 38,#2,pp.82−92(2013),authors M.S.Rea & J.P.Freyssinier(以降、「Rea参考文献」と呼ぶ)。Rea参考文献は参照により本明細書に援用される。本明細書において、「白色ライン」は、2700Kから6500Kの選択された色温度のCCX及びCCY色座標で報告される下の表1中で色度点によって定義される。
図3に示され、表1に定義されるように、「白色ライン」304(時には「白体ライン」、「白体曲線」又は「白体軌跡」とも呼ばれる)は、高い色温度(例えば、4000K超)で黒体曲線302よりもわずかに高く、低い色温度ではそれよりもはるかに下回る。研究により、「白色ライン」上の照明は、ヒト知覚の「白い」光に相当する可能性があることが示されている。「白色ライン」は広範囲の色温度に提案されるが、約2700K〜約3000Kの間の色温度(これらは、消費者が好むことの多い相関色温度(CCT)値である)に関して、「白色ライン」は、黒体軌跡よりも約0.010Duv低く、このDuvは、u−v色度空間での黒体軌跡からの距離を表す。
次の式は、約2700K〜約3000Kの間のCCTを有する任意の色度点の白色度の測定基準をもたらすように設定される。この白色度測定基準は、完全放射体軌跡上のどの点についてもゼロ又は実質的に0となり、「白色ライン」上のどの点についても1(実質的に1)となる。
式中、Duvは、式(1)については、u−v空間での完全放射体軌跡からの色度点の距離である(注:黒体ラインよりも低い値は式(1)において負である)。例えば、黒体よりも低い0.010の点には、−0.010を式(1)に挿入することになる。(約2700K〜約3000Kの範囲外のCCTを有する色度点には、白色度は、不要な実験をすることなく図3中の色度点の位置を詳しく調べることによって近似させることができる、例えば、照明源が「白色ライン」上の色度点を有する場合、それは同様に1の白色度値を有することになる)。下でさらに詳細に説明されるように、LPIは照明源の色度点が「白色ライン」に近づくにつれて増加し、それがいずれかの方向に離れるにつれて低下する。
本明細書において、カラーアピアランスは、演色の複合的な測定単位であり、それは照明源の正味飽和値(Net Saturation Value)(NSV)(例えば、飽和度の向上を示すが過度に飽和していないNSVには比較的高いLPI値が得られる)及び色相歪み値(Hue Distortion Value)(HDV)、(例えば、最小又はゼロの色相歪みを示すHDVには比較的高いLPI値が得られる)の関数である。NSVとHDVは両方とも、下文でより詳細に説明される。
照明嗜好指数(LPI)測定基準は、1600の補正したマンセル光沢スペクトル反射率の完全なデータベースを用いて色の配列を選択することによる、試験色サンプルの偏りのない選択を用いて開発した。これらの1600の色は、特にM.W.Derhak & R.S.Berns,「Analysis and Correction of the Joensuu Munsell Glossy Spectral Database」,Color and Imaging Conference,2012(1),191−194(2012)を考えると、当業者に理解されるであろう。この色の配列を使用することにより、色相、値及び彩度からなるマンセル分類系を利用して色空間のかなりの部分を網羅することができる。
また、当業者に理解されるように、この配列中の各々の色は、色相(10個のカテゴリと各々に4つのサブカテゴリがあり、合計40の項目がある)、彩度(0〜16の範囲)及び値(0〜10の範囲)に関してマンセル系によって定義される。色相の10のカテゴリは、図4aに描かれ、分類されている。飽和度又は彩度及び色相の全てのレベルは等しく重み付けられ、“Statistical approach to color quality of solid−state lamps”,IEEE J.Sel.Top.Quantum Electron.,15(6),1753(2009),authors A.Zukauskas,R.Vaicekauskas,F.Ivanauskas,H.Vaitkevicius,P.Vitta,and M.S.Shurに考察されるような同様の方法に従って統計カウントアプローチで処理される。
照明源(すなわち試験発光体)と、CIE基準光、すなわち完全放射体によって同じ色温度で表示される、1600の色サンプル全ての色度点が計算される。CIE基準光は、プランクの黒体放射の法則を用いて照明源のCCTから求められるスペクトルを有する。プランクの法則は、光源Bの放射輝度(W/sr・m3)を、波長λ(メートル)及び絶対温度T(K)の関数として、以下の通り定義される。
式中、hはプランク定数であり、kBはボルツマン定数である。本明細書において、また当技術分野で公知のように、黒体は、理想的な吸収材である物体である、つまり、黒体は周波数又は入射角にかかわらず全ての入射電磁線を吸収する。また、それは理想的な発光体でもある、つまり、あらゆる周波数で、黒体は同じ温度の任意の他の物体と同程度−又はそれよりも多くの−エネルギーを発する。
次に、これらの色度点(色座標ともいう)を全て、CIE L*a*b*(CIELAB)色空間に変換し、演色ベクトル(CRV)を生成する。CRVは、基準光に関するカラーアピアランスのシフトの大きさ及び方向を表す。図4bは、各々のCRVに含まれる成分を示す。半径方向の成分401又はΔCabは、彩度又は飽和度のシフトを定量し、ここで原点から離れるシフトは飽和度の増加を意味し、原点に近づくシフトは飽和度の減少を意味する。方位成分403又はΔhabは、色相の変化を定量し、角度の変化(ラジアン)で表すことができる。特定のマンセル値のCRVのベクトルプロットは、a*−b*色度平面上の色シフトの視覚的表現として生成することができる。図4cは、消費者に一般に好まれる製品であるネオジム白熱灯についてマンセル値5のCRV402を表す。ベクトルプロットを見て分かるように、ネオジムランプは、特に赤色及び緑色成分に、飽和度の向上を生じる(それぞれ、ベクトルプロットの右側及び左側)。黄色Y、赤色R、紫色P、青色B及び緑色Gに対応する凡そのベクトルの方向が、挿入図404に示される。
次に、1600のマンセル色の全てについての各々のCRVの半径方向401及び方位403成分を求めて、それぞれ彩度及び色相のシフトを数量化する。そのような大きなサンプルサイズでは、CRVの大きさ及び方向は、統計上のカウントで表すことができる。
正味飽和値(Net Saturation Value)(NSV)は、飽和度の低下したサンプルの百分率を減算した飽和度の向上した試験サンプルの百分率を表す。飽和レベルの向上は、平均知覚差の閾値を超えるが過飽和限界よりも低い彩度の増加(ΔCab>0)によって示される。飽和レベルの低下(ΔCab<0)は、彩度が同じ平均知覚差の閾値を超えて低下した場合にのみカウントされる。平均知覚差値は、知覚できる平均半径がCIELAB空間で2.3であることを見出した次の出版物:“Evaluation of Uniform Color Spaces Developed after the Adoption of CIELAB and CIELUV”,Color Research and Application,volume 19,#2,pp.105−121(1994),authors M.Mahy,L.Van Eycken,& A.Oosterlinckに基づく。過飽和限界に関して、ΔCab=15の値は、次の出版物に基づいて選択される。“Color Quality Design for Solid State Lighting”,Presentation at LEDs 2012,Oct.11−12,San Diego,CA(2012),author Y.Ohno。この研究において、ある限界までは飽和した色に対する嗜好の増大が見出され、高レベルの飽和には嗜好応答は低下した。約ΔCab=15の値のあたりでは、嗜好応答は、飽和のない時、すなわちΔCab=0に匹敵し、嗜好応答はこれらの2つの値の間で増加した。
個々のNSV値(NSVi)を、マンセル系の10の主な色相カテゴリについて計算し、合計NSVを10の色相の平均とする。本開示において、NSVは、式(2)及び式(3)によって定義される。
式中、ΔCabはCRVの半径方向成分であり、知覚された彩度又は飽和度のシフトを表し、iはマンセル系の10の主な色相カテゴリの色相カテゴリを表す。領域−2.3<ΔCab<2.3に関して、飽和度の変化は、典型的な観察者に知覚されない可能性があるので、向上とも低下ともカウントされない。
色相歪み値(Hue Distortion Value)(HDV)は、色相が変わる試験サンプルの重み付けられた百分率を表す。彩度の(限界までの)増加は一般に比較的高いLPI値の達成に寄与しないが、色相の変化は一般に望ましくない(しかし、色相の変化は、彩度変化よりも比較的弱い最終LPI値への寄与要因である)。
当業者に理解されるように、マンセル表色系は、一般に40の色相のサブカテゴリに分割される(10の主な色相カテゴリの各々に4つのサブカテゴリがある)。HDVを計算するには、隣の色相サブカテゴリ(ここで、Δhab>π/20ラジアン(又は円の1/40))に変わる試験色の百分率を、色相のサブレベル間の分離角(π/20ラジアン)によって調整した、平均Δhab値で重み付ける。このさらなる重み付けを用いて非常に大きい量の色相歪みを説明する。ここで、ほぼ全ての試験色がカウントされる閾値を超える色相歪みを経験するので、百分率だけは非常に高い百分率で限界に近づく。これらの計算には、色相歪みの方向は重要でない、そのため、時計回り及び反時計回りの両方向の歪みについてΔhab>0である。NSVに関して、個々のHDV値(HDVi)を、マンセル系の10の主な色相カテゴリについて計算し、合計HDVを10の色相の平均とする。本開示において、HDVは、式(4)及び式(5)によって定義される。
式中、Δhabは、CRVの方位成分であり、知覚された色相のシフトを表し、iは、マンセル系の10の主な色相カテゴリの色相カテゴリを表し、Δhab,avg,iは、色相i内の全ての色の平均Δhab値である。
次に、NSV及びHDVを式(6)に従ってカラーアピアランス値に統合する。
式(6)において、観察者の嗜好応答に最も適合するように、HDVは、NSVに対して重み付けられる(すなわち係数で除算される)ことに注意されたい。現実的に、通常達成されるカラーアピアランスの最大値は約1であるが、理論的にはそれはNSV=100及びHDV=0で2の値に到達することが可能である。
最後に、LPIの式を式7で定義する。
式中、白色度は式(1)で定義され、カラーアピアランスは式(6)で定義される。「100」のパラメータは、その他の照明測定基準と同様に基準黒体発光体が100のベースライン値を得るように選択される。「50」のパラメータは、LPI変化をCRIと同様の大きさに調整するために選択される。例えば、典型的なネオジム白熱灯は、CRI系で約20ポイント減点され、基準のCRI=100に対してCRIは約80となりうるが、一方、LPI系では同じネオジム白熱灯に約20ポイントが与えられ、基準のLPI=100に対してLPIは約120となりうる。38%の白色度及び62%のカラーアピアランスの重み付け係数は、観察者の嗜好データと最も一致するように選択されている。
代わりとなるLPIの「マスター」式は、単に式(1)、(6)及び(7)を組合せたものであるが、式(8)として示される。
上に例示されるマスター式という言葉でLPIを言い換える目的は、当業者が不要な実験を行わずに本開示の手引きを用いて色科学において通常理解されるパラメータから導くことのできる値をこの新規な指標が提供することを示すことである。LPIはNSVとともに増加するが、HDVが増加すると減少する。それとは別に、LPIはDuvが「白色ライン」に近づくにつれて増加する。一部の実施形態では、達成できるLPIの最大値は約150であり、白色度=1及びカラーアピアランス=1に相当する。一部の実施形態では、LPIの理論的最大値=181であり、ここで白色度=1であり、カラーアピアランス=2である。
要するに、LPI測定基準は、以下の段階で決定することができる(ただし、必ずしも下記の順序でなくてもよい)。
(a)試験発光体によって放射される光のスペクトルを、1〜2nm又はそれよりも細かい精度を有するその分光パワー分布(SPD)として得る段階、
(b)試験発光体のSPDから色度点(色温度及びDuv)を求める段階、
(c)式(1)を用いてDuvから白色度成分を計算する段階、
(d)試験発光体の色温度から基準スペクトルを求める段階、
(e)基準発光体と試験発光体の両方について、CIELAB色空間の1600のマンセル色全ての色度点を計算する段階、
(f)基準スペクトルに対する試験発光体の演色ベクトルを計算する段階、
(g)正味飽和値(Net Saturation Value)及び色相歪み値(Hue Distortion Value)を、それぞれ式(3)及び式(5)を用いて計算する段階、
(h)式(6)を用いてカラーアピアランス成分を計算する段階及び
(i)段階(c)の白色度成分と段階(h)のカラーアピアランス成分を統合して、式(7)を用いてLPIを得る段階。
特に、1以上の実施形態では、段階(c)の白色度は、段階(d)〜(h)のカラーアピアランスの計算と平行して計算される。その後、白色度及びカラーアピアランスは、最終段階(i)の入力として用いられる。
LPI測定基準は、色嗜好データが入手できた観察者の限られた集団に最も緊密に相関する定量的な色嗜好度の測定基準を客観的に定義するが、色嗜好度は、観察者の色嗜好データと、多少弱いが許容できるほど強い相関のある既存の色測定基準との新規な組合せを用いても定量されることができる。LPIの式に示唆されるように、BBLに対して飽和度及び色度点を別々に表す既存の色測定基準は、色空間の一部の限界内で観察者の色嗜好応答に近づくことが期待できる。それらの限界は、上のLPIの説明で記載したようにいくつかの限界のうちのいずれかが害されるならば、LPIアルゴリズムで適用される数値ペナルティを用いてLPI測定基準の定義に組み込まれる。LPIはさらに、飽和度及び色度点の効果と各々の最適な重み付けを組合せて、複数の測定基準ではなく単一の測定基準を提供することができ、その単一の測定基準は、目標とする色嗜好応答を観察者から予測的に引き出すスペクトルの設計を可能にする単一パラメータの最適化応答として有用であると確認されている。既存の色測定基準はどれも単独では観察者の色嗜好度との相関並びにLPI測定基準を提供しないが、G又はYG蛍光体と赤色蛍光体のピーク又は主波長との間の分離は、LPI測定基準の色飽和度部分との近似をもたらし、Duv測定単位は、LPI測定基準の色度点部分(すなわち白色度)によく近似する。一部の実施形態では、単一の種類の蛍光体(様々なピーク波長及び主波長を有するLAG蛍光体に限定される)だけを用いて光源のSPDにG又はYGの発光をもたらし、それに対して、2種類の蛍光体(単一のピーク波長を有する狭帯域及び様々なピーク波長を有する広帯域)を使用して、光源のSPDに赤色発光をもたらすことができる。1以上の実施形態では、G又はYG蛍光体のピーク又は主波長と、赤色蛍光体のピーク波長との間の分離は、赤色蛍光体のピーク波長を固定し、一方でG又はYG蛍光体の主波長を変化させ、それによりG又はYG蛍光体と赤色蛍光体との間の分離の直接的な測定単位をもたらすことによって定量される。そのため、本発明者らは、より正確なLPI測定基準の類似性の非常に高い代替基準として、G又はYG蛍光体の主波長及びCIE1960u−v色空間における色度点のDuvによって、青色LED、G又はYG LAG蛍光体及び所与ピーク波長を有するNR又はBR蛍光体を含む光源の色嗜好度を説明することを代わりに選ぶことができる。これには、一部の開業医が、LPI応答を計算するために必要な詳細が全て準備されていたとしても、LPI応答を計算するよりもG又はYG蛍光体の主波長及びDuv応答を計算する方が簡単であると分かるような利点がある。
従来型ランプの種類には、光源から放射されたスペクトルから黄色光の一部を吸収するNdドープガラスを用いる、白熱、ハロゲン及びLEDが含まれ、Ndによる吸収のない同種のランプと比較して色嗜好度を向上させる。図5は、1以上の白熱又はハロゲンコイル502をガラスドーム504の内部に含む白熱光源又はハロゲン光源500を示す。一部の実施形態では、GE reveal(登録商標)型の白熱ランプ及びハロゲンランプに提供されるように、ガラスドーム504は酸化ネオジム(Nd23)がドープされてよい。1以上のコイルから放射される光は、一般に約2700K〜約3200Kの間の相関色温度(CCT)をもつ黒体スペクトルの光に類似する。このCCT範囲は、電球色と呼ばれることもある。Ndドープガラスドーム504は、色スペクトルの黄色部分の光をフィルタリングして除去する働きをするので、光源500のガラスドーム504を通して伝わる光は、Ndガラスフィルタを備えていない同じ光源から放射される光と比較して人間の観察者に一般に好まれる、向上した色嗜好度又は色飽和度又は色のコントラスト性を有する。
図6aは、CCT=2695Kの図5の白熱光源500の波長(又は分光パワー分布(SPD))に対する相対光出力のプロット600及び同じCCT=2695Kの黒体光源のSPDのプロット602を示す。黒体発光体は、一般に、CCT<5000Kの試験光源に対して、試験光源の色測定値を計算する際に試験光源と比較する基準光源とみなされる(CCT>5000Kには、昼光スペクトルが一般に基準として使用される)。基準光源として、黒体発光体にCRI=100の値を割り当てる。整合性を保つために、黒体に同様にLPI測定基準の100の基準値を割り当てる。白熱のSPDと黒体のSPDはかなり類似しているため、2695Kの白熱光源の値は、CRI=99.8、LPI=99.8である。CRIの場合、99.8の値は、CRI=100の最大可能値にほぼ等しいので、白熱光源は、CRI測定基準によってほぼ理想的な演色(又は色の「忠実性」)を有する。LPIの場合、99.8の値は、最大値ではなく中立値とみなされる。一部の実施形態では、100よりもはるかに低いLPIの値が可能であり、それによって典型的な観察者は、そのような光源を白熱光源ほど好まないと予測される、しかし、約LPI=150までのはるかに高い値も可能であり、それによって典型的な観察者はそのような光源を白熱光源よりもはるかに好むと予測される。CRI測定基準は、光源が8つのパステル調の試験色を黒体基準とまさに同じに演色する程度を定量する、そのため、それは色空間の限られた範囲の色の「忠実性」の測定基準である。
図6bは、CCT=2695Kの白熱光源のSPDのプロット600及び白熱光源500の光をNdドープガラスでフィルタリングすることによって得られる、CCT=2755K、CRIが約80、LPIが約120のreveal(登録商標)型白熱光源のSPDのプロット604を示す。これら2つのSPD間の違いは完全にNdドープガラスによる光の吸収によるものであり、その大部分は約570nm〜約610nmの黄色範囲で生じ、それよりも弱い吸収が約510nm〜約540nmの緑色範囲で生じる。1以上の実施形態では、Ndの吸収から生じる色嗜好上の利点は、黄色吸収に起因する。
SPDは、光強度の絶対スケールで、例えば、ワット/nm又はワット/nm/cm2又はその他の放射量の局面でプロットすることができ、或いは、相対単位で、時には本明細書に記載されるようにピーク強度に正規化してプロットすることもできる。正規化されたSPDは、照らされた物体又は空間の照度が、通常の明所視の範囲内にある(すなわち、約10〜100ルクスよりも大きく、約10,000ルクスまで(ルクス=ルーメン/m2))と仮定すると、光源の全ての色測定の特徴の計算に十分である。SPD曲線の情報を集計することにより、その光源の全ての色測定及び光測定応答の精密な計算が可能になる。
図6aに示される白熱灯のSPDプロット600は、どの波長にも重要なスパイク又は穴がないので、それが例外的によくバランスの取れた光源であることを示す。そのような滑らかな曲線は、同じCCTをもつ黒体曲線の曲線とぴったりと一致し、傑出した色忠実性の能力を示す。黒体スペクトルは、CRIスケールで完全な演色を有する、すなわちCRI=100と定義される。白熱灯のCRIは、一般に約99である。Nd−白熱灯のCRIは、一般に約80である。CRIが低いにもかかわらず、大半の観察者は、特に有機物、例えば、人物、食べ物、木材、織物などが照射されている用途には白熱灯よりもNd−白熱灯の演色を好む。
いくつかの電気光源と比較すると、日光は、スペクトルの青色及び緑色部分で多量のエネルギーを示し、それにより(約5500Kの)高い色温度をもつ寒色の(すなわちCCTの高い)光源となっている。よって、SPD図表は、様々なランプの光出力の色組成がどのように異なっているかを理解するのに有用である。
いくつかの従来型ランプの種類には、黄色が吸収されない同種のランプと比較して色の好まれやすさを向上させる、光源から放射されたスペクトルから黄色光の一部を吸収するNdドープガラスを用いる1以上のLEDが含まれる。図7aは、1以上のLED(図7b)を含むreveal(登録商標)型LED光源700を示し、図7bは、図7aの光源700の分解組立図である。LED(発光ダイオード)は、固体照明(SSL)部品の一例であり、その固体照明部品は、電気フィラメントを使用する白熱球、或いはプラズマ及び/又はガスを使用する蛍光管又は高輝度放電管などの従来光源の代わりの照明源として、半導体LED、有機LED又はポリマーLEDを含むことができる。
図7bを参照すると、LED706及び708及びLEDを装着したプリント回路板710を備える光エンジン712は、ハウジング704に取り付け可能であるので、組み立てられると、LED706及び708は酸化ネオジム(Nd23)を含浸させたガラスドーム702の内部に位置し、その結果LED706及び708から放射される光の大部分又は全てがドーム702を通過する。図7a及び7bが、電源を入れると照明を提供する1以上の固体照明部品を利用するLEDランプの一例だけを描いていることは当然理解される。したがって、図7a及び7bに描かれる具体的な部品は説明目的のためだけのものであり、当業者は、使用目的及び/又はその他の考慮事項に依存する可能性のある、様々な部品のその他の形状及び/又はサイズを利用することができることを理解する。例えば、ハウジング704は、異なるサイズ及び/又は形状のものであってよく、固体照明部品706及び708は、組立て中にそれと直接に、かつ/又は間接的に接続されてよい。
図8は、各々がYG YAG蛍光体及び放射がYAG蛍光体と強く重なり合う広帯域赤色窒化物蛍光体を励起する、複数の青色LEDを含む電球色LEDランプの既知分光パワー分布(SPD)のプロット800(破線)を含むグラフを示す。これは結果として黄色スペクトルで非常に強い放射となり、混合光はCCT=2766K、CRI=91及びLPI=97を有する。図8はまた、CCT=2777K、CRI=91及びLPI=111の図7aのreveal(登録商標)型LED光源700のSPDのプロット810(実線)も示す。LEDから放射される光は、ピーク波長が約400〜約460nmの範囲内(例えば、ロイヤルブルーInGaN)の青色LED802からの光と、LEDからの青色発光による蛍光体材料(例えばYAG:Ce蛍光体)の励起によって生じる約500〜約600nmの範囲内にピーク発光を有するYG光804と、おそらくLEDからの青色発光による別の蛍光体(例えば窒化物又は硫化物蛍光体)の励起によって生じる約600〜約670nmの範囲内にピーク発光を有する赤色光806との混合物で構成されてよい。蛍光体材料によって吸収されない、青色LEDによって生成される青色光の部分は、蛍光体材料によって放射される光と組み合わされて、人間の眼にほぼ白色に見える光を提供する。混合光のスペクトルも黒体スペクトルのそれに似ているが、青色LEDの発光とYG蛍光体の発光との間の波長域にくぼみを含むことがある。一部の実施形態では、光源は、約2700K〜約3200K(電球色)の間の相関色温度(CCT)を有してもよいし又は光源はより高いCCT、おそらく約10,000K程度又はそれより高くてもよいし、より低いCCT、おそらく約1800K程度又はそれより低くてもよい。Ndガラスは、YG蛍光体及び赤色蛍光体によって生成されていてよい色スペクトルの黄色部分808の光を濾過して取り除く働きをするので、光源700のガラスドームから放射される光810(実線プロットの全部)は、Ndガラスフィルタを備えていない同じ光源から放射される光800と比較して人間の観察者に一般に好まれる、向上した色嗜好度又は色飽和度又は色のコントラスト性又は白色度を有する。
1以上の低圧水銀(Hg)放電ランプ及び光源によって放射される黄色光の量を減らすように選択される可視光発光蛍光体(すなわち蛍光(FL)又は小型蛍光(CFL)光源)の特別な配合を含むいくつかの従来型ランプの種類も、特別な蛍光体配合を含まない典型的な同種のFL又はCFL光源ランプと比較して色嗜好度を向上させることが公知である。図9は、黄色スペクトルの発光が比較的低い、蛍光体904のカスタマイズされた混合物で被覆した、低圧Hg放電管902を含むreveal(登録商標)型CFL光源900を示す。
図10は、CCT=2582K、CRI=69及びLPI=116の図9のReveal(登録商標)型CFL光源900の既知の分光パワー分布(SPD)のプロット1000を含むグラフを示す。図10はまた、CCT=2755Kの図5のreveal(登録商標)型白熱光源のSPDのプロット604も示す。(CFLランプからの)混合光スペクトルプロット1000は、CCT=2582Kの黒体スペクトルに近似する光を生成するように設計される、多くの細い発光帯及び一部の広い発光帯からなる。Nd−白熱のSPDプロット604と比較して、CFL製品に利用可能な赤色及び緑色蛍光体の制約を考慮すると、赤色及び緑色の強化及び黄色の抑制は類似している。光源はまた、約2700K〜約3200K(電球色)の間の相関色温度(CCT)を有することがある。一部の実施形態では、光源は、より高いCCT(例えば、約10,000K程度以上)又はより低いCCT(例えば、約1800K程度又はそれ以下)を有することがある。スペクトルの黄色部分の発光が比較的低い光源900の混合光スペクトルプロット1000は、従来の蛍光体混合物を有する同じ光源から放射される光と比較して人間の観察者に一般に好まれる、向上した色嗜好度又は色飽和度又は色のコントラスト性を有することがある。
いくつかのさらなる従来型のランプの種類は、黄色波長域にくぼみを生成するのに十分に離れたピーク波長を有する緑色及び赤色蛍光体を有する1以上のLEDを含み、例えば、食肉、野菜及び農産物(例えば、果物)の色を強調するために食料品店での用途で使用される。図11は、黄色波長域にくぼみを生成するのに十分に離れたピーク波長を有し、CCT=2837K、CRI=74及びLPI=124である、緑色及び赤色蛍光体を有する既知光源のSPDのプロット1100を含むグラフを示す。LEDから放射される光は、青色LEDからの放射によって生じる約400nm〜約460nmの範囲内にピーク波長を有する青色発光1102からの光と、LEDからの青色発光による緑色蛍光体の励起によって生じる約500nm〜約580nmの範囲内にピーク波長及び約80nmのFWHM1108を有する緑色発光1104と、LEDからの青色発光による赤色蛍光体の励起によって生じる約600nm〜約670nmの範囲内にピーク発光及び約100nmのFWHM1110を有する赤色発光1106との混合物で構成されてよい。蛍光体材料によって吸収されない、青色LEDによって生成される青色光の部分は、緑色及び赤色蛍光体材料によって放射される光と組み合わされて、人間の眼にほぼ白色に見える光を提供する。混合光のスペクトルは、青色LEDの発光1102と緑色蛍光体の発光1104との間の波長域にくぼみを有することがあり、緑色蛍光体の発光1104と赤色蛍光体の発光1106との間の黄色波長域に第2のくぼみを含むことがある。光源はまた、約2700K〜約6000Kの間のCCTを有する可能性もあり、或いはより高いCCT(例えば、約10,000K程度以上)又はより低いCCT(例えば、約1800K程度又はそれ以下)を有することもある。528nmの緑色蛍光体の発光1104のピークと、645nmの赤色蛍光体の発光1106のピークが離れていることに起因するSPDプロット1100の黄色部分の発光の低下は、光源スペクトルプロット1100をもたらし、LPIは約124となる。この既知光源の比較的高いLPI値は、比較的狭いFWHM(約80nm)及び緑色蛍光体の青色にシフトしたピーク(約528nm)に起因し、これは本開示の実施形態のG又はYG LAG蛍光体の組成と同じではない。下記の1以上の実施形態に記載される20の異なるLAG蛍光体の実施形態で示されるように、G又はYG LAG蛍光体のFWHMは、一般に、約100〜約110nmのわずかに広い範囲のFWHM及び約510nm〜約560nmのピーク波長域を有する。
図12は、450nm前後でピークに達する青色LEDと、545nm前後でピークに達しFWHMが80nm前後のYG蛍光体へのガウス近似と、635nm前後でピークに達しFWHMが20nm前後の赤色LEDとを含み、CCT=2700K及びDuv=−0.010であり及び約145のほぼ最大の実際的なLPI値を得る、理想的なLED光源のSPDのグラフを示す
照明嗜好指数(LPI)測定基準へのスペクトル成分の選択の影響をより理解し、伝えるために、スペクトルモデルを使用して実験の詳細設計(DoE)を実施した。これらの実験により、LPI及び典型的な観察者の色嗜好応答を最大化し、将来の照明製品の設計を導くための最適なスペクトルの特徴の特定ができた。このDOEは、市販されているか又は容易に製造される、緑色(G)又は黄緑色(YG)ガーネット蛍光体及び狭帯域赤色(NR)か又は広帯域赤色(BR)のいずれかの蛍光体の使用を含む、発光成分、特に光源のLPIを向上させるための発光成分の組成を特定するために設計された。
各々のスペクトルは、1つの複合材料スペクトルに重ね合わされる(名目上、青色、緑色及び赤色)3つの成分からなる。図13に示されるように、一部の実施形態では、青色発光成分1302は、ピーク発光が約450nmであり、約15nmのFWHM1304を有する青色LEDの成分である。この波長は、大部分の白色光源において現在使用される典型的な青色LEDの代表として選択された。例えば約400nm〜約460nmの範囲内にピーク波長などの特徴を有し、FWHM<約50nmである、その他の適した青色発光成分を使用してもよい。LPI色測定基準は、緑色及び赤色発光よりも青色発光に対して比較的感度が低い。これは、図1aから理解することができる。ここの図では、青色102の網膜反応は、緑色104及び赤色106と明白に区別されるが、緑色と赤色の反応は互いに明白とまでは区別されない。青色の特徴に対してLPIは相対的に鈍感であるので、このDOEの結果は、青色又は紫色範囲(例えば、約400〜約460nm)にピーク波長を有し、約50nm未満の任意のFWHMをもつ青色光源によって得られる結果を表すものと予測されることができる。
1以上の実施形態では、緑色成分は、市販されているか又は容易に製造されるLAG蛍光体の通常の範囲を表す、約515nm〜約545nmの範囲のピーク波長を有する、4つの異なるG又はYG LAG蛍光体発光のファミリー(図14)を用いてモデル化することができる。図14に示されるように、このLAG蛍光体の選択は、Intematix Corporationから市販されている一組の蛍光体に基づく。その他の適したLAG蛍光体を使用してもよい。さらに、LPI応答のさらなる最適化を可能にする傾向を見出すために、緑色成分の発光スペクトルを、4つの市販の蛍光体の各々の実際の発光スペクトルから+5nm、−5nm、+10nm及び−10nmずつ変動させる。そのため、全体でDoEには、ピーク波長の合計範囲が約505nm〜約555nmである、20個(=4個の蛍光体*(1つの非シフト+4のシフトさせたスペクトル))の異なる緑色成分が含まれる。シフトさせた緑色成分の各々の半値全幅(FWHM)、例えば1404は、一定に保持され、対応するシフトさせていない市販の蛍光体、例えば、1402のFWHMと等しく、約103nm〜約107nmの範囲である。本明細書において、G又はYG LAG蛍光体には、1)Y、Lu、Sc、La、Gd、Tb及びSmからなる群から選択される1以上の元素と、2)Al、Ga及びInからなる群から選択され、Ceによって賦活される1以上の元素とを含むガーネット蛍光物質を有する蛍光体のファミリーが含まれてよく、ガーネット蛍光体は、Ceでドープしたルテチウムアルミニウムガーネット(LAG、Lu3Al512)、すなわちLAG:Ce3+にさらに制限される。
1以上の実施形態では、赤色成分は、4つの異なるBR窒化物蛍光体発光(図15)のファミリー及びNR蛍光体(図16)を用いてモデル化されてよい。BR窒化物蛍光体は、一般に、CaAlSiN3:Eu2+の一般式で表される。これらのBR窒化物蛍光体材料は、UV及び青色光を強く吸収し、例えば、約80nm〜約120nmのFWHM(例えば、1504)で、約600nm〜680nmの間で効率的に発光することができ(例えば、1502)、濃い赤色に非常に強い発光をもたらす。多くのNR蛍光体(図16)が公知であり、それらの一部は、Mn4+によって賦活される複合フッ化物材料、例えば米国特許第7358542号、米国特許第7497973号及び米国特許第7648649号に記載のものなどに基づく。Mn4+ドープ蛍光体は、式Ax[MFy]:Mn4+を有し、式中、A(アルカリ)は、Li、Na、K、Rb、Cs又はそれらの組合せであり、M(金属)は、Si、Ge、Sn、Ti、Zr、AI、Ga、In、Sc、Hf、Y、La、Nb、Ta、Bi、Gd又はそれらの組合せであり、xは、[MFy]イオンの電荷の絶対値であり、yは、5、6又は7である。これらの材料は、青色光を強く吸収し、約610nm〜660nmの間で効率的に発光し(例えば、1602)、濃い赤色又は近赤外発光はほとんどない、それはFWHMが30nmよりもはるかに低く、1606に示されるように一般に約5nmであるためである。たとえこの特定のNR蛍光体がいくつかの狭いピークで構成されていたとしても、主要ピークを包含する全幅はそれでも30nmよりもはるかに低く、1604に示されるように一般に約20nmである。1以上の実施形態では、本発明のNR蛍光体は、約631nmでピーク波長を有し、米国特許第7358542号、米国特許第7497973号及び米国特許第7648649号に記載される市販のPFSを表す。そのため、1以上の実施形態では、BR蛍光体を含まずにNR蛍光体だけを含んだDoEの実施において、NR蛍光体は単一の特有の赤色成分だけからなった。その他の実施形態では、NR蛍光体によって提供される利益に非常によく似た色嗜好度による利益を得るために、この特定のNR蛍光体は、同様のピーク波長を有する別のNR蛍光体で置き換えられてよい。
1以上の実施形態では、広帯域赤色成分は、市販されているか又は容易に製造される広帯域赤色窒化物蛍光体の通常の範囲を表す、約620nm〜約670nmのピーク波長の範囲を有する、4つの異なるBR窒化物蛍光体発光のファミリーを用いてモデル化することができる。そのため、1以上の実施形態では、NR蛍光体を含まずにBR窒化物蛍光体だけを含んだ実施において、BR窒化物蛍光体は4つの異なる赤色成分を含んだ。さらに、LPI応答のさらなる最適化を可能にする傾向を見出すために、赤色成分の発光スペクトルを、4つの市販のBR窒化物蛍光体の各々の実際の発光スペクトルから+5nm、−5nm、+10nm及び−10nmずつ変動させる。そのため、1以上の実施形態では、ピーク波長の合計範囲が約610nm〜約680nmである20個(=4個の蛍光体*(1つの非シフト+4のシフトさせたスペクトル))の異なるBR成分を動かした。シフトさせたBR成分の各々の半値全幅(FWHM)は一定に保持され、対応するシフトさせていない市販の蛍光体のFWHMと等しく、約86nm〜約93nmの範囲である。図15は、使用した20個の赤色成分のうちの4つのシフトさせていない赤色成分のSPDを示す。
1以上の実施形態では、DoEは、赤色蛍光体によって区別する3つのグループに分割された。グループ1はNR PFS蛍光体だけを含み(LAG+PFS)、グループ2は20個のBR窒化物蛍光体の各々を別々に含み(LAG+Nit)、市販の赤色窒化物蛍光体を代表し、グループ3は、25%の増分の、BRパワー対NRパワーの3通りの比からなり(図15及び図16に記載されるように赤色発光の全波長域について合計した発光パワー)、そのため、単一のNR蛍光体と組合せた20個のBR窒化物蛍光体(LAG+PFS+Nit)の各々について、(BRパワー)/(BRパワー+NRパワー)≡BR/R≡n=0.25、0.50、0.75である。本発明者らは、グループ3のDoEのこれらの3つのサブセットをグループ3a(n=0.25)、グループ3b(n=0.50)及びグループ3c(n=0.75)と示す。n=0及び1の限定される例は、グループ1(LAG+PFS)及びグループ2(LAG+Nit)のDoEにそれぞれ対応することに注意されたい。DoEを3つのグループに分割することは、結果を伝えるための便宜上の問題である。実際に、比BR/R=nは、0.0から1.0の連続した範囲を有することができ、n=0及びn=1の限定される例は、DoEのグループ1(LAG+PFS)及びグループ2(LAG+Nit)部分にそれぞれ対応する。グループ3は、n=0.25、0.50及び0.75の3つの別個のレベルを有すると表されるが、0.0<n<1.0の連続した範囲にLPIの伝達関数を実際に提供し、グループ1及び2の結果を組合せることにより、0.0≦n≦1.0の連続した範囲にLPIの伝達関数を提供する。赤色窒化物とPFS発光体の混合物は、NR発光体対BR発光体を有する発光体の色測定及び光測定能のトレードオフに起因して、1以上の実施形態で使用されてよく、それによってNR発光体は、明所視眼応答曲線の遠い尾部の波長の放射線量を低下させることにより効率を向上させることができ、一方BR発光体は効率を犠牲にして演色又は色嗜好度を向上させることができる。
青色、緑色及び赤色発光体の発光パワーの比を調節して、2つの必要な自由度を得、1931CIE色空間の色度点を一意に定義し、同様にSPDを一意に定義した。DoEは、10の別個の色度点、すなわち2つのCCT(2700K及び3000K)の各々及び5つのDuv値:0.000(黒体軌跡上)、−0.005、−0.010(白体ラインの近く)、−0.015及び−0.020の各々で別々に実施した。
3つのグループの各々の中の10個の色度点の各々で、青色、緑色及び赤色成分の全ての組合せを製造し、グループ1のDoEの10個の色度点の各々で20の特有の組合せ(1つの青色x20の緑色x1つの赤色)、グループ2のDoEの10個の色度点の各々で400の特有の組合せ(1つの青色x20の緑色x20の赤色)及びグループ3のDoEの10個の色度点の各々で1200の特有の組合せ(1つの青色x20の緑色x20の赤色x3の赤色比)を得、10個の色度点の各々の3つのグループ中で合計1620の特有の組合せ、10個の色度点全体にわたる合計16,200の特有の組合せ(SPD)を得た。本発明者らは、多くの場合、16,200の組合せの組全体をDoEと呼ぶ。次に、照明嗜好指数(LPI)値をDoEの各々のスペクトルについて計算し、青色LEDと、G又はYG LAG蛍光体と、BR窒化物蛍光体か又はNR蛍光体のいずれかとを備える、現在市販されているLED光源から実現することのできるLPIの傾向及びトレードオフについて分析した。
上記のDoEの注目すべき、そして予期せぬ結果は、DoEの2つの独立変数:LAG蛍光体の主波長(すなわちDomLAG)及びDuvを用いてクローズドフォームの解析的近似によって、DoEのどんな所定の赤色発光体についてもLPI(したがって観察者の色嗜好度)が十分によく予測できることである。主波長の点からDoEの結果を表すために、図17〜21は、DoEの20個のG又はYGと、20個のBR蛍光体の各々をその主波長によって定義するのに役立つ。光源のピーク波長が、発光強度が最大である波長であるのに対して、主波長は、光源の色相(知覚色)に最も緊密に一致する純粋な単色光の波長である。図17aに描かれるように、光源の主波長は、スペクトル軌跡1702(1931CIE色空間1700の周長)上の点1704として正式に定義され(Wyszecki and Stiles,Color Science:Concepts and Methods,Quantitative Data and Formulae,Wiley−Interscience;2 edition(August 8,2000)参照)、そこでベクトルは無色のD65色度点1706で開始し、試験光源の色度点1708を通過し、スペクトル軌跡1702と交差する。波長、例えば、スペクトル軌跡1702に沿った580nmの1712は、10nm以上の増分で分類される。図17bでは、DoEで使用される市販の発光体の色度点が1931CIE色空間1700に示される。約450nmのピーク波長を有する青色LED1722(図13の通り)、4つのG又はYG LAG蛍光体1724(図14の通り)及び約631nmのピーク波長を有する単一のNR蛍光体1726(図16の通り)。図17cは図17bと同じであるが、単一のNR蛍光体の代わりにDoEで使用される4つの市販の広帯域赤色窒化物蛍光体1728(図15の通り)を示す。
図18aでは、DoEで使用した20個のG又はYG蛍光体の色度点1834、つまり4つの市販のG又はYG LAG蛍光体と、4つの市販のG又はYG LAG蛍光体の各々の修正型の色度点が、1931CIE色空間の拡大図1800に示される。発光スペクトルは+10nm、+5nm、−5nm及び−10nmずつ移動させ、体系的にパラメータ化された、広範囲の異なるG又はYG LAG蛍光体を表す。図18bでは、現在市販されているG又はYG LAG蛍光体の全範囲を基本的に表す、14個の市販のG又はYG LAG蛍光体の色度点1844が、DoEで使用した図18aの20個のG又はYG蛍光体1834とともに、1931CIE色空間の拡大図1800に示される。DoEで使用した20個の体系的にパラメータ化されたG又はYG蛍光体の群の色度点を14個の市販のG又はYG LAG蛍光体と比較すると、現在市販されているG又はYG LAG蛍光体の範囲はDoEで完全に表されていることが明らかである。
図19aでは、DoEで使用した20個のBR蛍光体の色度点1938、つまり4つの市販の広帯域赤色窒化物蛍光体と、4つの市販の広帯域赤色窒化物蛍光体各々の修正型の色度点が、1931CIE色空間の拡大図1900に示される。発光スペクトルは+10nm、+5nm、−5nm及び−10nmずつ移動させ、体系的にパラメータ化された、広範囲の異なるBR蛍光体を表す。図19bには、現在市販されている広帯域赤色窒化物蛍光体の全範囲を基本的に表す、14個の市販の広帯域赤色窒化物蛍光体の色度点1948が、DoEで使用した図19aの20個のBR蛍光体1938とともに含められる。DoEで使用した20個の体系的にパラメータ化されたBR蛍光体の群の色度点を14個の市販の広帯域赤色窒化物蛍光体と比較すると、現在市販されている広帯域赤色窒化物蛍光体の範囲はDoEで完全に表されていることが明らかである。
光源のピーク波長が、発光強度が最大である波長であると考え、一方、主波長が光源の色相(知覚色)に最も緊密に一致する純粋な単色光の波長であると考えると、蛍光体の色を部分的に説明するこれらの2つの波長測定基準を比較することは有用である。図20は、DoEで使用した20個のG又はYG蛍光体についての主波長とピーク波長との関係を示す。本明細書に示されるように、主波長は、YG蛍光体の各々について通常ピーク波長よりも長い。これは主に蛍光体発光が非対称であることによる。図14を見て分かるように、発光スペクトルの各々の長波長尾部は短波長尾部よりも広いので、各々のスペクトルの知覚された色相は、各々のG又はYG蛍光体のピーク波長よりも長い波長を有する単色発光体によって最もよく表されると予測される。図21は、DoEで使用した20個のBR蛍光体についての主波長とピーク波長との関係を示す。本明細書に示されるように、主波長は、BR蛍光体の各々について通常ピーク波長よりも短い。これは、主に、図15を見て分かるように、各々のピーク波長の右側に蛍光体発光の極めて長い波長があることによる。長波長尾部は眼の応答波長をはるかに超えて伸びているので(図1a)、発光スペクトルの左半分は、スペクトルの右半分よりも強い影響を知覚した色相に及ぼす。そのため、各々のスペクトルは、各々のBR蛍光体のピーク波長よりも短い波長を有する単色発光体で最もよく表されると予測されうる。
本明細書中の実施形態の各々は、1つの青色光源、1つの緑色又は黄緑色ガーネット蛍光体、1つの狭い赤色ダウンコンバータ及び/又は1つの広い赤色ダウンコンバータを有すると記載されることがあるが、1種以上の青色光源が使用されてよく、1以上の緑色又は黄緑色ガーネット蛍光体が使用されてよく、1以上の狭い赤色ダウンコンバータが使用されてよく及び/又は 1種以上の広帯域赤色ダウンコンバータが使用されてよい点に注意される。
グループ1DoE(LAG+PFS)は、1個の青色LED、20個のG又はYG LAG蛍光体及び1個のNR PFS蛍光体の全ての組合せを含み、その結果20個の特有の発光体の組合せ(1個のBx20個のG又はYGx1個のNR)が得られ、それにより20個の特有の発光体の組合せの各々の青色:緑色:赤色発光パワーの比は、10個の色度点(2700K及び3000K;Duv=0.000、−0.005、−0.010、−0.015、−0.020)の各々を達成するために変化し、その結果200個の特有のSPDをもたらす。1以上の実施形態では、各々の正規化されたSPDは、照らされた物体又は空間の照度が、通常の明所視の範囲内にある(すなわち、約10〜100ルクスよりも大きく、約1,000〜10,000ルクスまで(ルクス=ルーメン/m2))と仮定すると、光源の全ての色測定の特徴の計算に十分である。目的の色測定応答、LPIは、図22aにおいて、2700Kでの色度点のDomLAG(x軸)及びDuv(y軸)に対してプロットされる。LPIは、図22bにおいて、3000Kの色度点のDomLAG及びDuvに対してプロットされる。1以上の実施形態では、黄緑色ガーネット蛍光体(この例ではLAG)の主波長は、548nm〜約566nmの範囲内でありうる。図23では、グループ1DoEで使用された200個の特有なSPDのDomLAG及びDuv値を、LPI等高線の濃淡の背景の上に重ね合わせた、5つの異なるDuvの各々の20の異なるDomLAGの群として示す。その他の適したDuvレベルを用いてもよい。類似する等高線図は、本明細書中で表されるDuvの範囲内のDuvレベルの連続体について提示されることができ、類似する傾向が実現される。図22a、bに示されるLPIの滑らかな曲線は、統計学的に最適化されたANOVA回帰をデータに当てはめることから得られ、ここで、LPI=f(CCT、Duv、DomLAG)であり、四次式と同程度の多項式及び全ての得られる可変相互作用を含み、Adjusted R2>0.99を有する伝達関数をもたらす。当業者は、120以上のLPI値を有するLPIの等高線において四次式よりも高次の式を有する機能が(たとえ四次式と同程度の高次の項がLPIの伝達関数に含まれるとしても)相対的に不足していること及び示される等高線間に滑らかな移行があることを理解するであろう、そのため、LPIの伝達関数が、根底にある200個の個別のDoEの実施を円滑に連続的に表すと予測することは合理的である。青色LED、G又はYG LAG蛍光体及びNR蛍光体からなるSPDの全ての200の組合せを表す解は、LPI等高線図で表される伝達関数LPI=f(CCT、Duv、DomLAG)によって、非常に低い誤差で(R2>0.99)定量的に説明されることを当業者は理解するであろう。それにより、LPI等高線図で表される伝達関数LPI=f(CCT、Duv、DomLAG)は、DoEの別々の実施による有界範囲内の全てのCCT、Duv及びDomLAGに有効であると考えられる。
最大LPI値が約141であり(約552nmのDomLAGに対応)、Duvが約−0.010である、グループ1DoE(LAG+PFS)の特定のSPD2400が、CCT=2700Kで図24に示され、約450nmの青色LEDのピーク波長2402、約526nmのG又はYG LAG蛍光体のピーク波長2404、約631nmのNR PFS蛍光体のピーク波長2406が示される。さらに、各々類似したCCTを有するreveal(登録商標)白熱灯のSPD604と黒体発光体のSPD602と比較する。
図22a、bは、2700Kと3000Kの両方で、光源の色度点が黒体軌跡上にある場合(Duv=0.000)、約557nmのDomLAG及び3000KのCCTを除いて、全てのDomLAGで(すなわちあらゆる市販のG又はYG LAG蛍光体に関して)、LPI<120(先行技術で見出されるLPIのほぼ上限)であることを実証する。Duvが減少するにつれて、LPIは通常全てのDomLAGで増加し、式(1)によってDuvは約−0.010の最大値に達し(このDuv値でLPIの白色度成分が最大化される)、Duv=−0.010の水平線についてかなりの程度のLPI等高線の上下対称が得られる。DuvがDuv=0.000からDuv=−0.010まで移動する時、LPI式の白色度成分は0から1まで増加し、式(7)に基づいてLPIが19ポイント増加する。同様に、DuvがDuv=−0.010からDuv=−0.20まで移動する時、白色度成分は1から0に低下し、LPIが19ポイント低下する。
一般に、LPIは、所与Duvで、DomLAGが低下するにつれて増加する。これは主に、一般に黄色の大きい発光を減らすか又は、赤色−緑色の反対色及び青色−黄色の反対色の知覚した飽和度を強化するくぼみをスペクトルの黄色部分に作り出す(例えば、約570〜約600nm)、G又はYG発光体と狭帯域赤色発光体の波長間の分離による可能性がある。しかし、黒体に近い色度点では(Duvは約0.000)、LPIは約557nmのDomLAG値で最大化され、一方、白体ラインに近い色度点では(Duvは約−0.010)、LPIは約551nmのDomLAG値で最大化される。図22a、bでの2つの主な傾向、つまり、市販の発光体のこの組(青色LED、G又はYG LAG蛍光体及びNR蛍光体)に関して、LPIは約−0.010のDuvで最大値となる傾向があること及びLPIはより短いDomLAGで最大値となる傾向があることにより、LPI等高線は、白色度を規定するためのDuv及びカラーアピアランスの代わりとしてのDomLAGの項だけを含むクローズドフォームの分析式において近似させることができることが示唆される。一般に、120以上の値を有するLPI等高線に高次の不規則性がないことにより、それらの高いLPI等高線へのそのような分析的近似には、DoEで生成されるLPI等高線の大部分又は全部に当てはまる比較的単純な形式があることが示唆される。1以上の実施形態では、高いLPI等高線の視覚的な見えは、楕円が高いLPI等高線に最良の当てはめを提供するかもしれないことを示唆する。下の式(9)の一般形は、正確なLPI等高線と、120以上のLPIを有する図22a、bのあらゆるLPI等高線の楕円近似との間に一致をもたらした。
CCTに対するLPIの傾向は、式(9)の単純な線形項によって正確に記載することができる。式(9)の係数、a及びb及びオフセットパラメータ、x0及びy0の値は、下の表2に図22a、bの120以上の各々のLPI値に関して記載される。
表2のLPI=120の列からのa、b、x0及びy0の値を式(9)に代入することにより、LPI=120の正確な等高線への楕円近似のための明示公式は、下の式(9a)となる。
式(9a〜e)により、CCT=2700について図25aに示され、CCT=3000Kについて図25bに示される破線の楕円が得られる。図25a、bを見て分かるように、設計空間の非常に小さい部分を表す、約−0.015未満のDuvの値及びDomLAG<554nmに関連する色度点を有する図25a、bの領域において、破線の楕円近似は、135以上の値を有する任意のLPI等高線上の任意の位置でLPIが約2ポイントを超えない量、130以上の値を有する任意のLPI等高線上の任意の位置でLPIが約5ポイントを超えない量、120及び125のLPI等高線上の位置だけLPIが約5ポイントを超えてせいぜい8ポイントまでの量、それぞれの正確なLPI等高線から逸脱する。さらに、各々の楕円の破線の曲線は、逸脱がLPIにおいて1又は2ポイントよりも大きい任意の領域でのそのそれぞれの実線の曲線の内側にあるように選択されているので、各々の破線の曲線は、そのそれぞれの実線の曲線の控えめな表現である。約5ポイント未満、特に約2ポイント未満のCRI値の違いは、通常、大部分の観察者には知覚されないことが知られている。また、LPIを扱う研究において、約5ポイント未満、特に約2ポイント未満のLPI値は通常大部分の観察者には知覚されないことも観察されている。CRIで得られるものと同程度の定量的区別をLPIで得るためにLPIスケールは意図的にCRIスケールに対して比例しているように作られているので、これは予測される。そのため、破線の楕円は、LPI=120及び125の等高線の小さい部分を除いて、実際の実線のLPI等高線に対して許容できる近似値をもたらす。逸脱がLPIにおいて約1又は2ポイントを超えるところでは、破線の近似値は、実際の実線のLPI曲線よりも控えめであることがある。
図26aでは、グループ1DoE(LAG+PFS)の中のCCT=2700のLPI=120等高線について式9aで説明される領域が黒色の陰で示される。同様に、図26b〜dでは、LPI=125、130及び135の等高線について式9b〜dで説明される領域が黒い陰で示される。
グループ2DoE(LAG+Nit)は、1個の青色LED、20個のG又はYG LAG蛍光体及び20個のBR窒化物蛍光体の全ての組合せを含み、その結果400個の特有の発光体の組合せ(1個のB×20個のG又はYG×20個のBR)が得られ、それにより400個の特有の発光体の組合せの各々の青色:緑色:赤色発光パワーの比は、10個の色度点(2700K及び3000K;Duv=0.000、−0.005、−0.010、−0.015、−0.020)の各々を達成するために変化し、その結果4000個の特有のSPDをもたらす。各々の正規化されたSPDは、照らされた物体又は空間の照度が、通常の明所視の範囲内にある(すなわち、約10〜100ルクスよりも大きく、約1,000〜約10,000ルクスまで(ルクス=ルーメン/m2))と仮定すると、光源の全ての色測定の特徴の計算に十分である。610nmのピーク波長(PeakNit)を有するBR蛍光体の例では、目的の色測定応答、LPIは、図27aにおいて2700Kでの色度点のDomLAG(x軸)及びDuv(y軸)に対してプロットされる。グループ2DoEで使用されたPeakNitの範囲は、図21において、その範囲に20個の異なるBR蛍光体を含む、約610nm〜約680nmであることが示される。
図23に示され、グループ1DoEで使用される、5つの異なるDuv値の各々の20個の異なるDomLAG値からなる200個の特有の組合せのDomLAG及びDuv値は、20個の異なるBR蛍光体の各々と組合せてグループ2DoEで使用された、DomLAG及びDuvの同じ200個の特有の組合せである。グループ1DoEで使用した200個の特有なSPDのx軸上のDomLAG値とy軸上のDuv値の微細な間隔は、実際にDoEで使用した個別のSPD間の滑らかな補間をもたらすことが見出された。5つのDuvレベルを選択して、色度点又はDuvのLPIへの影響を説明した。その他の適したDuvレベルを用いてもよい。1以上の実施形態では、類似する等高線図が、本明細書中で表されるDuvの範囲内のDuvレベルの連続体について提示されてよく、類似する傾向が実現される。図27aに示されるLPIの滑らかな曲線は、統計学的に最適化されたANOVA回帰をデータに当てはめることから得られ、ここで、LPI=f(CCT、Duv、DomLAG、PeakNit)であり、四次式と同程度の多項式及び全ての得られる可変相互作用を含み、Adjusted R2>0.99を有する伝達関数をもたらす。当業者は、120以上のLPI値を有するLPIの等高線において四次式よりも高次の式を含む機能が不足していること及び示される等高線間に滑らかな移行があることを理解するであろう。さらに、青色LED、G又はYG LAG蛍光体及びBR蛍光体からなるSPDの全ての4000個の組合せを表す解は、PeakNit=610nmの場合に図27aのLPI等高線図で表される伝達関数LPI=f(CCT、Duv、DomLAG、PeakNit)によって、非常に低い誤差で(R2>0.99)定量的に説明されることを理解するであろう。同様に、CCT=2700Kで10nmの増分でPeakNit=610、620、630、640、650、660、670及び680nmで解かれる伝達関数LPI=f(CCT、Duv、DomLAG、PeakNit)は、図27a〜hのLPI等高線図で表され、3000Kでは図28a〜hのLPI等高線図で表される。
グループ2DoEの2700Kでの2000個のSPDの中で最大のLPI(約143)を有するSPDを、図29に示す。最大LPI値が約143であり(約555nmのDomLAGに対応)、Duvが約−0.010である、グループ2DoE(LAG+Nit)の特定のSPD2900が、CCT=2700Kで図29に示され、約450nmの青色LEDのピーク波長2902、約531nmのG又はYG LAG蛍光体のピーク波長2904、約670nmのBR窒化物蛍光体のピーク波長2906が示される。さらに、各々類似したCCTを有するreveal(登録商標)白熱灯のSPD604と黒体発光体のSPD602と比較する。
図27a〜h及び28a〜hは、2700Kと3000Kの両方で、光源の色度点が黒体軌跡上にある場合(Duv=0.000)、全てのDomLAGで(すなわちどんな市販のG又はYG LAG蛍光体でも)、LPI>120を実現することは困難であることを実証する。長い波長の窒化物(PeakNit>660nm)だけが、黒体上でLPI>120を可能にする。Duvが減少するにつれて、LPIは通常全てのDomLAGで増加し、式(1)によってDuvは約−0.010の最大値に達し(このDuv値でLPIの白色度成分が最大化される)、Duv=−0.010の水平線についてかなりの程度のLPI等高線の上下対称が得られる。DuvがDuv=0.000からDuv=−0.010まで移動する時、LPI式の白色度成分は0から1まで増加し、式(7)に基づいてLPIが19ポイント増加する。同様に、DuvがDuv=−0.010からDuv=−0.020まで移動する時、白色度成分は1から0に低下し、LPIが19ポイント低下する。
一般に、LPIは、所与Duvで、DomLAGが低下し、PeakNitが増加するにつれて増加する。これは主に、一般に黄色の大きい発光を減らすか又は、赤色−緑色の反対色及び青色−黄色の反対色の知覚した飽和度を強化するくぼみをスペクトルの黄色部分に作り出す(例えば、約570〜約600nm)、G又はYG発光体とBR発光体の波長間の分離による可能性がある。しかし、黒体に近い色度点(Duvは約0.000)及び長い波長の窒化物(PeakNit>660nm)では、LPIは、約554nm〜約563nmの範囲内のDomLAG値で最大化されることがある。同様に、白体ラインに近い色度点(Duvは約−0.010)及び長い波長の窒化物(PeakNit>660nm)では、LPIは、約551nm〜約560nmの範囲内のDomLAG値で最大化されることがある。図27a〜h及び28a〜hでの3つの主な傾向、つまり、市販の発光体のこの組(青色LED、G又はYG LAG蛍光体及びBR窒化物蛍光体)に関して、LPIは約−0.010のDuvで最大値となる傾向があること、LPIはより短いDomLAGで最大値となる傾向があること及びLPIはより長いPeakNitで最大値となる傾向があることにより、LPI等高線は、白色度を規定するためのDuv及びカラーアピアランスの代わりとしてのDomLAG及びPeakNitの項だけを含むクローズドフォームの分析式において近似させることができることが示唆される。
グループ2DoEのLPI曲線への楕円近似の一般形である、グループ1DoEの式(9)に類似して、下の式(10)は、PeakNitが約660nm以上である長い波長の窒化物の例を除いて、正確なLPI等高線と、120以上のLPIを有する図30a〜f及び図31a〜fのあらゆるLPI等高線の楕円近似との間にLPIにおいて1又は2ポイント以内の一致をもたらす。PeakNitが660nm又は670nmである例については、正確なLPI等高線と楕円近似との間に、LPIにおいて1又は2ポイント以内であり、130以上の値を有する任意のLPI等高線上の任意の位置でLPIにおいて約5ポイントを超えない一致、並びに120及び125のLPI等高線上の位置でのみLPIにおいて約5ポイントを超えてせいぜい8ポイントまでの一致が、設計空間の非常に小さい部分を表す、約−0.015未満のDuvの値及びDomLAG<554nmに関連する色度点を有する図30a〜f及び図31a〜fの領域において得られる。さらに、各々の楕円の破線の曲線は、全てのPeakNit値について、逸脱がLPIにおいて1又は2ポイントよりも大きい任意の領域でのそのそれぞれの実線の曲線の内側にあるように選択されているので、各々の破線の曲線は、そのそれぞれの実線の曲線の控えめな表現である。グループ2のLPIの伝達関数は、グループ1と比較してさらなる変数、PeakNitを有するので、式(10)は式(9)よりも必然的に複雑である。そのため、破線の楕円は、長波長窒化物の例(約660nm以上のPeakNit)に関するLPI=120及び125の等高線の小さい部分を除いて、実際の実線のLPI等高線に対して許容できる近似値をもたらす。逸脱がLPIにおいて約1又は2ポイントを超えるところでは、破線の近似値は、実際の実線のLPI曲線よりも控えめであることがある。
式(10)は、例えば、2700K及びPeakNit=630nmの例の図30aにおいて、破線で表示した120をプロットするために使用することができる。下の表3の120の列の係数、ai及びbi(i=1、2、3)、オフセットパラメータx0,1、x0,2及びy0及びλ0=627(そのためPeakNit−λ0=3)の値は、CCT=2700とともに式(10)に挿入すると、下の式(10a)となる。
同様に、表3の係数、ai及びbi(i=1、2、3)、オフセットパラメータx0,1、x0,2及びy0及びλ0の値は、式(10)に代入すると、CCT=2700Kの図30a〜f及びCCT=3000Kの図31a〜f中の破線曲線の各々を生じ、図27c〜h及び図28c〜hからの120以上の各々のLPI値に対応する。図27a〜b及び28a〜bから明らかであるように、120以上のLPIの値はPeakNit=610及び620nmの場合にはないので、図30a〜f及び31a〜fは、PeakNit=630、640、650、660、670及び680nmの値に対応する。
グループ3DoE(LAG+PFS+Nit)は、上記の1個の青色LED、20個のG又はYG LAG蛍光体及び20個のBR窒化物蛍光体の全ての組合せを含み、その結果25%の増分のBRパワー対NRパワーの3通りの異なる比(図15及び図16に提供されるように、赤色発光の全波長域を合計した発光パワー)の各々の発光体(1個のBx20個のG又はYGx1個のNRx20個のBR)の400の特有の組合せを得た。そのため、(Nitパワー)/(Nitパワー+PFSパワー)≡n=0.25、0.50、0.75及び(PFSパワー)/(Nitパワー+PFSパワー)≡p=0.75、0.50、0.25であり、ここで20個のBR窒化物蛍光体の各々についてn+p=1である。ここで使用される、グループ3DoEのこれらの3つのサブセットは、グループ3a(n=0.25)、グループ3b(n=0.50)及びグループ3c(n=0.75)と呼ばれることがある。1以上の実施形態では、n=0及びn=1の限定される例は、グループ1(LAG+PFS)及びグループ2(LAG+Nit)のDoEにそれぞれ対応する。1以上の実施形態では、BRパワー対NRパワーの3通りの異なる比の各々で、400の特有の発光体の組合せの各々の青色:緑色:赤色発光パワーの比は、10個の色度点(2700K及び3000K;Duv=0.000、−0.005、−0.010、−0.015、−0.020)の各々を実現するために変えられ、その結果12000個の特有のSPDが得られる。1以上の実施形態では、各々の正規化されたSPDは、照らされた物体又は空間の照度が、通常の明所視の範囲内にある(すなわち、約10〜100ルクスよりも大きく、約1,000〜10,000ルクスまで(ルクス=ルーメン/m2))と仮定すると、光源の全ての色測定の特徴の計算に十分である。図21に示される、グループ3DoEで使用されるPeakNitの範囲は、約610nm〜約680nmであり、その範囲には20個の異なるBR蛍光体が含まれる。
目的の色測定応答、LPIは、図32a〜hにおいて、631nmのピーク波長を有するNR蛍光体及び、10nmの増分で610nm(図32a)から680nm(図32h)のピーク波長(PeakNit)を有するBR蛍光体及びn=0.25を与え、そのためp=0.75であるNitパワー対PFSパワーの比の例について、2700Kでの色度点のDomLAG(x軸)及びDuv(y軸)に対してプロットされる。
目的の色測定応答、LPIは、図33a〜hにおいて、631nmのピーク波長を有するNR蛍光体及び、10nmの増分で610nm(図33a)から680nm(図33h)のピーク波長(PeakNit)を有するBR蛍光体及びn=0.25を与え、そのためp=0.75であるNitパワー対PFSパワーの比の例について、3000Kでの色度点のDomLAG(x軸)及びDuv(y軸)に対してプロットされる。
グループ3aDoEの2700Kでの2000個のSPDの中で最大のLPI(約142)を有するSPDを、図34に示す。最大LPI値が約142であり(約552nmのDomLAGに対応)、Duvが約−0.010である、グループ3aDoE(LAG+PFS+Nit、ここでn=0.25)の特定のSPD3400が、CCT=2700Kで図34に示され、約450nmの青色LEDのピーク波長3402、約526nmのG又はYG LAG蛍光体のピーク波長3404、約631nmのNR PFS蛍光体のピーク波長3406、約680nmのBR窒化物蛍光体のピーク波長3408が示される。さらに、各々類似したCCTを有するreveal(登録商標)白熱灯のSPD604と黒体発光体のSPD602と比較する。
目的の色測定応答、LPIは、図35a〜hで、631nmのピーク波長を有するNR蛍光体及び、10nmの増分で610nm(図35a及び図36a)から680nm(図35h及び図36h)のピーク波長(PeakNit)を有するBR蛍光体及びn=0.5を与え、そのためp=0.5であるNitパワー対PFSパワーの比の例について、2700Kでの、そして図36a〜hで3000Kでの色度点のDomLAG(x軸)及びDuv(y軸)に対してプロットされる。
グループ3bDoEの2700Kでの2000個のSPDの中で最大のLPI(約142)を有するSPDを、図37に示す。最大LPI値が約142であり(約552nmのDomLAGに対応)、Duvが約−0.010である、グループ3bDoE(LAG+PFS+Nit、ここでn=0.50)の特定のSPD3700が、CCT=2700Kで図37に示され、約450nmの青色LEDのピーク波長3702、約526nmのG又はYG LAG蛍光体のピーク波長3704、約631nmのNR PFS蛍光体のピーク波長3706、約680nmのBR窒化物蛍光体のピーク波長3708が示される。さらに、各々類似したCCTを有するreveal(登録商標)白熱灯のSPD604と黒体発光体のSPD602と比較する。
目的の色測定応答、LPIは、図38a〜hで、631nmのピーク波長を有するNR蛍光体及び、10nmの増分で610nm(図38a及び図39a)から680nm(図38h及び図39h)のピーク波長(PeakNit)を有するBR蛍光体及びn=0.75を与え、そのためp=0.25であるNitパワー対PFSパワーの比の例について、2700Kでの、そして図39a〜hで3000Kでの色度点のDomLAG(x軸)及びDuv(y軸)に対してプロットされる。
グループ3cDoEの2700Kでの2000個のSPDの中で最大のLPI(約143)を有するSPDを、図40に示す。最大LPI値が約143であり(約555nmのDomLAGに対応)、Duvが約−0.010である、グループ3cDoE(LAG+PFS+Nit、ここでn=0.75)の特定のSPD4000が、CCT=2700Kで図40に示され、約450nmの青色LEDのピーク波長4002、約531nmのG又はYG LAG蛍光体のピーク波長4004、約631nmのNR PFS蛍光体のピーク波長4006、約680nmのBR窒化物蛍光体のピーク波長4008が示される。さらに、各々類似したCCTを有するreveal(登録商標)白熱灯のSPD604と黒体発光体のSPD602と比較する。
図23に示され、グループ1DoE及びグループ2DoEで使用される、5つの異なるDuv値の各々の20個の異なるDomLAG値からなる200個の特有の組合せのDomLAG及びDuv値は、20個の異なるBR蛍光体の各々と組合せてグループ3DoEで使用された、DomLAG及びDuvの同じ200個の特有の組合せである。グループ3DoEで使用した200個の特有なSPDのx軸上のDomLAG値とy軸上のDuv値の微細な間隔は、実際にDoEで使用した個別のSPD間の滑らかな補間をもたらすことが見出された。5つのDuvレベルを本明細書において使用して色度点又はDuvのLPIへの効果を説明したが、その他の適したDuvレベルを使用してもよい。例えば、類似する等高線図が、本明細書中で表されるDuvの範囲内のDuvレベルの連続体について提示されてよく、類似する傾向が実現される。図32、33、35、36、38及び39に示されるLPIの滑らかな曲線は、統計学的に最適化されたANOVA回帰をデータに当てはめることから得られ、ここで、LPI=f(CCT、Duv、DomLAG、PeakNit、n)であり、四次式と同程度の多項式及び全ての得られる可変相互作用を含み、Adjusted R2>0.98を有する伝達関数をもたらす。当業者は、120以上のLPI値を有するLPIの等高線において四次式よりも高次の式を含む機能が欠如していること及び示される等高線間に滑らかな移行があることを理解するであろう。さらに、青色LED、G又はYG LAG蛍光体、NR PFS蛍光体及びBR蛍光体からなるSPDの全ての12000個の組合せを表す解は、赤色パワーの比、nで、図32、33、35、36、38及び39のLPI等高線図で表される伝達関数LPI=f(CCT、Duv、DomLAG、PeakNit、n)によって、非常に低い誤差で(R2>0.98)定量的に説明されることを理解するであろう。
図32、33、35、36、38及び39は、2700Kと3000Kの両方で、光源の色度点が黒体軌跡上にある場合(Duv=0.000)、全てのDomLAGで(すなわちどんな市販のG又はYG LAG蛍光体でも)、LPI>120を実現することは困難であることを実証する。長い波長の窒化物(PeakNit>約650nm)だけが、黒体上でLPI>120を可能にする。Duvが減少するにつれて、LPIは通常全てのDomLAGで増加し、式(1)によってDuvは約−0.010の最大値に達し(このDuv値でLPIの白色度成分が最大化される)、Duv=−0.010の水平線についてかなりの程度のLPI等高線の上下対称が得られる。DuvがDuv=0.000からDuv=−0.010まで移動する時、LPI式の白色度成分は0から1まで増加し、式(7)に基づいてLPIが19ポイント増加する。同様に、DuvがDuv=−0.010からDuv=−0.020まで移動する時、白色度成分は1から0に低下し、LPIが19ポイント低下する。
一般に、LPIは、所与Duv及びnで、DomLAGが低下し、PeakNitが増加するにつれて増加する。これは主に、一般に黄色の大きい発光を減らすか又は、赤色−緑色の反対色及び青色−黄色の反対色の知覚した飽和度を強化するくぼみをスペクトルの黄色部分に作り出す(例えば、約570〜約600nm)、G又はYG発光体とBR発光体の波長間の分離による可能性がある。しかし、黒体に近い色度点(Duvは約0.000)及び長い波長の窒化物(PeakNit>約650nm)では、LPIは、約554nm〜約563nmの範囲内のDomLAG値で最大化されることがある。同様に、白体ラインに近い色度点(Duvは約−0.010)及び長い波長の窒化物(PeakNit>約650nm)では、LPIは、約548nm〜約560nmの範囲内のDomLAG値で最大化されることがある。
広帯域赤色発光の全赤色発光に対する比又は「n」の効果は、異なる組の等高線図(すなわち、図32、33対図35、36対図38、39)を比較することによって見ることができる。上記の図中の等高線図a〜eに相当する、短いPeakNit値(PeakNit<660nm)に関して、nがn=0.25〜n=0.50〜n=0.75まで増加する時、所与Duv及びPeakNitで達成できるLPI値は低下する。例えば、図32a(n=0.25)では、Duv=−0.010でありDomLAGが約552)のLPIは、約LPI=135であり、一方、図35a(n=0.50)及び図38a(n=0.75)では、同じDuv及びDomLAGのLPIは、それぞれ、約LPI=124及び約LPI=118である。上記の図中の等高線図g及びhに相当する、長いPeakNit値(PeakNit>660nm)に関して、nがn=0.25〜n=0.50〜n=0.75まで増加する時、所与Duv及びPeakNitで達成できるLPI値は比較的一定している。この関係は図41にまとめられる。この図は、2700KでDuv=−0.010でありDomLAGが約552nmのグループ1及びグループ2を含む赤色発光体の全ての組合せのLPI値をプロットしたものである。
グループ1DoEの式(9)及びグループ2DoEの式(10)と同様に、グループ3DoEのLPI曲線への楕円近似の一般形を生成することができる。しかし、LPI曲線の一部での高次の項に起因して、それらの式は、LPI=120以上の全ての値について、正確なLPI等高線と、図32、33、35、36、38及び39のあらゆるLPI等高線の楕円近似との間にLPIにおいて1又は2ポイント以内の一致を提供することができないことがあり、そのため、それらの式は、正確な等高線の代用として役立つほど十分に精密な、正確なLPI等高線への近似を提供することができないことがある。そのため、グループ3DoEでは、色嗜好度は、図32、33、35、36、38及び39の所与LPI等高線の内部の領域を参照することにより定量される。
光源の第1の例となる実施形態では、LED光源には、1以上のLED群が含まれてよく、それは各々、G又はYG LAG蛍光体及びNR蛍光体で被覆された1以上の青色LEDからなってよい。これは、「LAG+PFS」合成光源と呼ばれる。1以上の実施形態では、蛍光体材料によって吸収されない、青色LEDによって生成される青色光の部分は、蛍光体材料によって放射される光と組み合わされて、人間の眼にほぼ白色に見える光を提供することができる。色嗜好度の向上したLAG+PFS光源のスペクトルは、図24に描かれるように、約400nm〜約460nmの範囲内の青色LEDピーク発光、LEDからの青色発光によるLAG蛍光体の励起によって生じる約505nm〜約555nmの範囲内のG又はYGピーク発光及びLEDからの青色発光によるNR蛍光体の励起によって生じる約631nmの赤色ピーク発光で構成されてよい。スペクトルは、それが青色LEDの発光とG又はYG蛍光体発光との間の波長域にくぼみを含むことがあり、G又はYG蛍光体とNR蛍光体との間の黄色波長域にくぼみを含むことがあるという点で黒体のスペクトルとは異なる可能性がある。光源は、この第1の例となる実施形態では、約2700K〜約3200Kの間のCCTを有することができる。1以上の実施形態では、光源は、より高いCCT(例えば、約10,000K程度以上)又はより低いCCT(例えば、約1800K程度又はそれ以下)を有することがある。色スペクトルの黄色部分の発光の低下は、G又はYG蛍光体とNR蛍光体のピークが離れていることから生じる可能性があり、NR PFS蛍光体の比較的狭い幅の比較的長いピーク波長によって生成される可能性がある。発光の低下は、典型的なG又はYG LAG蛍光体と比較してG又はYG蛍光体の比較的短いピーク波長によって、色スペクトルの黄色部分でさらに強化されうる。黄色部分のスペクトルのくぼみ(十分に深い場合)及び黒体発光体に比較して強化された赤色及び緑色の発光は、十分に深いくぼみを黄色部分に生じない典型的な青色とG又はYGと赤色蛍光体の組合せを用いる同じ光源から放射される光と比較して、一般に人間の観察者に好まれる色嗜好度又は色飽和度又は色コントラスト性の向上した光源を提供することができる。
図24は、CCT=2700Kを有する、直前に考察したLAG+PFS型のLED光源のSPDのプロット2400、比較のために、CCT=2700Kを有する黒体のSPDのプロット602及びCCT=2755Kを有するreveal(登録商標)型白熱光源のSPDプロット604を含むグラフを示す。曲線2400は、DoEのグループ1(LAG+PFS)のSPDの200の組合せの中から141という最大LPIをもたらした特別のSPDである。青色LEDのピーク波長2402は約450nmで生じ、G又はYG蛍光体のピーク波長及び主波長2404はそれぞれ約526nm及び552nmで生じ、NR蛍光体のピーク波長2406は約631nmで生じ、DomLAG約552nm及びDuv約−0.010での図22a中の位置2210(CCT=2700Kの場合)又は図22b中の2212(CCT=3000Kの場合)に対応する。SPDプロット2400は、CCT=2700K、CRI=61及びLPI=141を有する光源を表す。3000Kの対応するSPDは、類似したCRI値及びLPI値で、非常に類似していると思われる。
この第1の実施形態では、約141のLPIが得られる、そのため人間の観察者は、LAG+PFSスペクトル2400を利用した場合に、一般に120以下のLPIを有する光源を使用することによって可能であるよりも飽和した色、向上した白色度及びはるかにより好ましいカラーアピアランスを知覚することができる。
第1の実施形態よりもLAG+PFS光源の色嗜好度(LPI)がわずかに低下した光源の第2の例となる実施形態では、図24のG又はYG LAG蛍光体2404のピーク波長及び主波長は、第1の実施形態の526nm及び552nmの最適なピーク波長及び主波長に対してわずかに移動している。この第2の実施形態では、DomLAGは、約548nm〜約563nmの範囲内であってよく、一方色度点のDuvは、−0.010(約−0.007〜約−0.013の間)の近くにとどまり、CCTは約2700K〜約3000Kであり、DomLAGとDuvの組合せは、図25a、b中のLPI=135の等高線を説明する、式9dを満す。
この第2の実施形態では、約135以上のLPIが得られる、そのため人間の観察者は、LAG+PFSスペクトル2400を利用した場合に、一般に120以下のLPIを有する光源を使用することによって可能であるよりも飽和した色、向上した白色度及びはるかにより好ましいカラーアピアランスを知覚することができ、約141のLPIを有する第1の実施形態よりも非常にわずかに低い飽和色、白色度及びカラーアピアランスを知覚することができる。
第1及び第2の実施形態よりもLAG+PFS光源の色嗜好度(LPI)がさらに低下したが、先行技術をなお上回る光源の第3の例となる実施形態では、図24のG又はYG LAG蛍光体2404のピーク波長及び主波長は、第1の実施形態の526nm及び552nmの最適なピーク波長及び主波長に対してさらに多く移動している。この第3の実施形態では、DomLAGは、約548nm〜約566nmの範囲内であってよく、一方色度点のDuvは、約−0.002〜約−0.018の間にあり、CCTは約2700K〜約3000Kであり、DomLAGとDuvの組合せは、図25a、b中のLPI=120の等高線を説明する、式9aを満たす。
この第3の実施形態では、約120以上のLPIが得られる、そのため人間の観察者は、LAG+PFSスペクトル2400を利用した場合に、一般に120以下のLPIを有する光源を使用することによって可能であるよりも飽和した色、向上した白色度及びより好ましいカラーアピアランスを知覚することができるが、約141のLPIを有する第1の実施形態よりも著しく低い飽和色、白色度及びカラーアピアランスを知覚することができる。
LAG+Nit光源に最大の色嗜好度(LPI)をもたらす光源の第4の例となる実施形態では、LED光源には、各々がG又はYG LAG蛍光体及びBR窒化物蛍光体(LAG+Nit)で被覆された1以上の青色LEDからなりうる、1以上のLED群が含まれてよく、ここで蛍光体材料によって放射される光と組合せた、蛍光体材料によって吸収されない、青色LEDによって生成される青色光の部分は、人間の眼にほぼ白色に見える光を提供する。色嗜好度の向上したLAG+Nit光源のスペクトルは、図29に描かれるように、約400nm〜約460nmの範囲内の青色LEDピーク発光、LEDからの青色発光によるLAG蛍光体の励起によって生じる約505nm〜約555nmの範囲内のG又はYGピーク発光及びLEDからの青色発光によるBR窒化物蛍光体の励起によって生じる約610nm〜約680nmの範囲内の赤色ピーク発光で構成されてよい。スペクトルは、それが青色LEDの発光とG又はYG蛍光体発光との間の波長域にくぼみを含むことがあり、それがG又はYG蛍光体とBR蛍光体との間の黄色波長域にくぼみを含むことがあるという点で黒体のスペクトルとは異なる可能性がある。光源は、約2700K〜約3200Kの間のCCTを有することができる。1以上の実施形態では、光源は、より高いCCT(例えば、約10,000K程度以上)又はより低いCCT(例えば、約1800K程度又はそれ以下)を有することがある。色スペクトルの黄色部分の発光の低下は、BR窒化物蛍光体の比較的長いピーク波長によって主に生じることのある、G又はYG蛍光体とBR蛍光体のピークが離れていることから生じる可能性がある。色スペクトルの黄色部分の発光の低下は、典型的なG又はYG LAG蛍光体と比較して比較的短いピーク波長のG又はYG蛍光体によってさらに強化されることができる。黄色のスペクトルのくぼみ(十分に深い場合)及び黒体発光体に比較して強化された赤色及び緑色の発光は、十分に深いくぼみを黄色に生じない典型的な青色と又はYGと赤色蛍光体の組合せを用いる同じ光源から放射される光と比較して、人間の観察者に好まれる可能性のある、色嗜好度又は色飽和度又は色コントラスト性の向上した光源を提供することができる。
図29は、CCT=2700Kを有する、LAG+Nit型のLED光源のSPDのプロット2900、比較のために、CCT=2700Kを有する黒体のSPDのプロット602を含むグラフを示す。図29はまた、CCT=2755Kを有するreveal(登録商標)型白熱光源のSPDプロット604も示す。プロット2900は、DoEのグループ2(LAG+Nit)のSPDの4000の組合せの中からから143という最大LPIをもたらした特別のSPDである。青色LEDのピーク波長2902は約450nmで生じ、G又はYG蛍光体のピーク波長及び主波長2904はそれぞれ約531nm及び555nmで生じ、BR蛍光体のピーク波長2906は約670nmで生じ、DomLAG約555nm及びDuv約−0.010での図27g中の位置2710(CCT=2700Kの場合)又は図28g中の2810(CCT=3000Kの場合)に対応する。SPDプロット2900は、CCT=2700K、CRI=58及びLPI=143を有する光源を表す。3000Kの対応するSPDは、類似したCRI値及びLPI値で、非常に類似していると思われる。143というLPIスコアは非常に高く(1以上の実施形態では、最大可能LPIは約150でありうる)、人間の観察者が、LAG+PFSスペクトル2900を利用した場合に、一般に120以下のLPIを有する光源を使用することによって可能であるよりも飽和した色、向上した白色度及びはるかにより好ましいカラーアピアランスを知覚することができることを意味する。
この第4の実施形態では、約143のLPIが得られる、そのため人間の観察者は、LAG+Nitスペクトル2900を利用した場合に、一般に120以下のLPIを有する光源を使用することによって可能であるよりも飽和した色、向上した白色度及びはるかにより好ましいカラーアピアランスを知覚することができる。
第4の実施形態よりもLAG+Nit光源の色嗜好度(LPI)がわずかに低下した、光源の第5の例となる実施形態では、図29中のG又はYG LAG蛍光体のピーク波長及び主波長2904は、第4の実施形態の531nm及び555nmの最適なピーク波長及び主波長に対して移動し、図29中の窒化物赤色蛍光体2906のピーク波長は、第4の実施形態の670nmの最適なピーク波長に対して移動している。第5の実施形態では、DomLAGは、約548nm〜約566nmの範囲内であってよく、PeakNitは、約650〜約680nmの範囲内であってよく、一方色度点のDuvは、−0.010(約−0.006〜約−0.014の間)の近くにとどまり、CCTは約2700K〜約3000Kであり、DomLAGとDuvの組合せは、表3のLPI=135の列の係数を使用して、式10を満たす。
この式を、図30d〜f及び31d〜fのLPI=135の等高線を説明する表3のLPI=135の列の係数で評価する。
この第5の実施形態では、約135以上のLPIが得られる、そのため人間の観察者は、LAG+Nitスペクトル2900を利用した場合に、一般に120以下のLPIを有する光源を使用することによって可能であるよりも飽和した色、向上した白色度及びはるかにより好ましいカラーアピアランスを知覚することができ、約143のLPIを有する第4の実施形態よりも非常にわずかに低い飽和色、白色度及びカラーアピアランスを知覚することができる。
第4又は第5の実施形態よりもLAG+Nit光源の色嗜好度(LPI)がさらに低下したが、それでも先行技術を上回る、光源の第6の例となる実施形態では、図29中のG又はYG LAG蛍光体のピーク波長及び主波長2904は、第4の実施形態の531nm及び555nmの最適なピーク波長及び主波長に対して移動し、図29中の窒化物赤色蛍光体2906のピーク波長は、第4の実施形態の670nmの最適なピーク波長に対してさらに多く移動している。第6の実施形態では、DomLAGは、約548nm〜約566nmの範囲内であってよく、PeakNitは、約630〜約680nmの範囲内であってよく、一方色度点のDuvは、理想的に−0.010の近くにあるが、約0.000〜約−0.020の範囲内のどこにあってもよく、CCTは約2700K〜約3000Kであり、DomLAGとDuvの組合せは、表3のLPI=120の列の係数を使用して、式10を満たす。
この式を、図30a〜f及び31a〜fのLPI=120の等高線を説明する表3のLPI=120の列の係数で評価する。
この第6の実施形態では、約120のLPIが得られる、それは人間の観察者が、LAG+Nitスペクトル2900を利用した場合に、一般に120以下のLPIを有する光源を使用することによって可能であるよりも飽和した色、向上した白色度及びより好ましいカラーアピアランスを知覚することを意味する。
LAG+PFS+Nit光源に最大の色嗜好度(LPI)をもたらす光源の第7の例となる実施形態では、LED光源には、各々がG又はYG LAG蛍光体及びNR PFS蛍光体とBR窒化物蛍光体の組合せ(LAG+PFS+Nit)で被覆された1以上の青色LEDからなりうる、1以上のLED群が含まれてよく、ここで蛍光体材料によって放射される光と組合せた、蛍光体材料によって吸収されない、青色LEDによって生成される青色光の部分は、人間の眼にほぼ白色に見える光を提供することができる。色嗜好度の向上したLAG+PFS+Nit光源のスペクトルは、図34、37及び40に描かれるように、約400nm〜約460nmの範囲内の青色LEDピーク発光、LEDからの青色発光によるLAG蛍光体の励起によって生じる約505nm〜約555nmの範囲内のG又はYGピーク発光、青色LEDからの青色発光によるNR PFS蛍光体の励起によって生じる約631nmの赤色ピーク発光及び青色LEDからの青色発光によるBR窒化物蛍光体の励起によって生じる約610nm〜約680nmの範囲内にピークを有するさらなる赤色発光で構成されてよい。図34、37及び40に示されるスペクトルは、それが青色LEDの発光とG又はYG蛍光体発光との間の波長域にくぼみを含むことがあり、それがG又はYG蛍光体と赤色蛍光体との間の黄色波長域にくぼみを含むことがあるという点で黒体スペクトルとは異なる可能性がある。この第7の実施形態の光源は、約2700K〜約3200Kの間のCCTを有することができる。1以上の実施形態では、光源は、より高いCCT(例えば、約10,000K程度以上)又はより低いCCT(例えば、約1800K程度又はそれ以下)を有することがある。黄色部分の色スペクトルの発光の低下(G又はYG蛍光体と赤色蛍光体の間の黄色波長域のくぼみによって示される)は、NR PFS蛍光体の比較的狭い幅で比較的長いピーク波長とBR窒化物蛍光体の比較的長いピーク波長によって生じる可能性のある、G又はYG蛍光体と赤色蛍光体のピークの分離に起因することがある。黄色部分の発光の低下は、典型的なG又はYG LAG蛍光体と比較して比較的短いピーク波長のG又はYG蛍光体によってさらに強化されることができる。黄色部分のスペクトルのくぼみ(十分に深い場合)及び黒体発光体に比較して赤色及び緑色部分の発光の強化は、十分に深いくぼみを黄色に生じない典型的な青色と又はYGと赤色蛍光体の組合せを用いる同じ光源から放射される光と比較して、一般に人間の観察者に好まれる可能性のある、向上した色嗜好度又は色飽和度又は色コントラスト性を有する光源を提供することができる。
DoEを3つのグループに分割することは、結果を伝えるための便宜上の問題である。実際に、比BR/R=nは、0.0から1.0の連続した範囲を有することができ、n=0及びn=1の限定される例は、第1〜第3及び第4〜第6の実施形態によってそれぞれ表される、DoEのグループ1(LAG+PFS)及びグループ2(LAG+Nit)部分にそれぞれ対応する。グループ3DoEは、本明細書において3つの別々のレベルのn=0.25、0.50及び0.75を有すると表されるが、グループ1及び2の応答をグループ3と組合せると0.0≦n≦1.0の全ての連続する範囲のLPIの伝達関数をもたらす。第7〜第9の実施形態(その一部は下に記載される)は、n=0又はn=1以外の0.0≦n≦1.0の全ての連続する範囲、すなわち0.0<n<1.0において、本明細書に記載されるNitとPFS赤色蛍光体のあらゆる組合せを表すことができる。第1の実施形態(n=0.0)において最大のLPIは、DomLAG=552nmに対応する141であり、第4の実施形態(n=1.0)では、DomLAG=555nm及びPeakNit=670nmに対応する143である。本明細書に記載されるように、PFSとNitの任意の組合せ(0.0<n<1.0)を用いる最大LPIは、DoEからDomLAG=555nm及びPeakNit=680nmで生じることが見出され、n=1の近くで(すなわち、大部分がNitで、少量のPFSを含む)、約143のLPIで生じることがある。1以上の実施形態では、DoEごとに0<n<1の任意の値での最大LPIは、約551nm〜約560nmの範囲内のDomLAG及び約670nm〜約680nmの範囲内のPeakNitで生じることがある。本発明者らは、これがG又はYG LAGピークからの赤色窒化物ピークの最大の分離がPFS赤色ピークとG又はYG LAGピーク間の分離を上回るためであり、そのために670又は680nmの赤色窒化物蛍光体発光はPFS蛍光体発光よりも大きい色のコントラスト及び高い色嗜好度を潜在的にもたらすことがあるが、効率の点では厳しいペナルティがあることを特に言及する。
図34、37及び40は、「n」がそれぞれ0.25、0.50及び0.75であり、CCT=2700Kを有するLAG+PFS+Nit型のLED光源のSPDのSPD曲線3400、3700及び4000を含む。比較のために、図34、37及び40はまた、CCT=2700Kを有する黒体のSPDのプロット602及びCCT=2755Kを有するreveal(登録商標)型白熱光源のSPDのプロット604も含む。曲線3400、3700及び4000は、DoEのそれぞれグループ3a、b、cのSPDの4000の組合せの中から、それぞれ、n=0.25、0.50及び0.75について、142、142及び143という最大LPIをもたらした特別のSPDである。青色LEDのピーク波長3402、3702及び4002は、約450nmで生じ、G又はYG蛍光体のピーク波長及び計算した主波長3404及び3704は約526nm及び552nmでそれぞれ生じ、G又はYG蛍光体のピーク波長及び計算した主波長4004は約531nm及び555nmでそれぞれ生じ、NR蛍光体のピーク波長3406、3706及び4006は約631nmで生じ、BR蛍光体のピーク波長3408、3708及び4008は約680nmで生じ、約−0.010のDuvのそれぞれ、図32h、35h及び38hの位置3210、3510及び3810(CCT=2700Kの場合)又は、それぞれ、図33h、36h及び39hの3310、3610及び3910(CCT=3000Kの場合)に対応する。SPD3400、3700及び4000は、CCT=2700K、n=0.25、0.50及び0.75についてそれぞれCRI=60、58、60及びLPI=142、142及び143を有する光源を表す。1以上の実施形態では、3000Kの対応するSPDは、類似したCRI値及びLPI値で、非常に類似していることがある。それぞれn=0.25、0.50及び0.75について、142、142及び143というLPIスコアは高い(1以上の実施形態では、最大可能LPIは約150でありうる)ので、人間の観察者は、LAG+PFSスペクトル3400、3700及び4000を利用した場合に、一般に120以下のLPIを有する光源を使用することによって可能であるよりも飽和した色、向上した白色度及びはるかにより好ましいカラーアピアランスを知覚することができうる。
この実施形態では、約140〜143のLPIが得られる、そのため人間の観察者は、LAG+PFS+Nitスペクトル3400、3700及び4000を利用した場合に、一般に120のLPIを有する光源を使用することによって可能であるよりも飽和した色、向上した白色度及びはるかにより好ましいカラーアピアランスを知覚することができる。
第7の実施形態よりもLAG+Nit光源の色嗜好度(LPI)がわずかに低下した、光源の第8の例となる実施形態では、図34、37及び40中のG又はYG LAG蛍光体のピーク波長及び主波長3404、3704及び4004は、第7の実施形態の最適なピーク波長及び主波長に対して移動し、図34、37及び40中の窒化物赤色蛍光体3408、3708及び4008のピーク波長は、第7の実施形態の680nmの最適なピーク波長よりも短い波長に移動している。第8の実施形態では、DomLAGは約548nm〜約566nmの範囲内であってよく及びPeakNitは約650nm〜約680nmの範囲内であってよく、一方色度点のDuvは、−0.010(約−0.006〜約−0.014の間)の近くにとどまり、CCTは約2700K〜約3000Kである。この実施形態では、約135以上のLPIが得られる、そのため人間の観察者は、LAG+PFS+Nitスペクトル3400、3700及び4000を利用した場合に、一般に120以下のLPIを有する光源を使用することによって可能であるよりも飽和した色、向上した白色度及びはるかにより好ましいカラーアピアランスを知覚することができ、約143のLPIを有する第7の実施形態よりも非常にわずかに低い飽和色、白色度及びカラーアピアランスを知覚することができる。
第7の実施形態よりもLAG+PFS+Nit光源の色嗜好度(LPI)がさらに低下したが、それでも一般に120以上のLPIを有する光源を上回る、光源の第9の例となる実施形態では、図34、37及び40中のG又はYG LAG蛍光体のピーク波長及び計算した主波長3404、3704及び4004は、第7の実施形態の最適なピーク波長及び主波長に対して移動し、図34、37及び40中の窒化物赤色蛍光体3408、3708及び4008のピーク波長は、第7の実施形態の680nmの最適なピーク波長よりも短い波長に移動している。第9の実施形態では、DomLAGは約548nm〜約566nmの範囲内であってよく及びPeakNitは約610nmと同じくらい短くてよく、一方色度点のDuvは、理想的に−0.010の近くにあるが、約0.000〜約−0.020の範囲内のどこにあってもよく、CCTは約2700K〜約3000Kである。この実施形態では、約120以上のLPIが得られる、そのため人間の観察者は、LAG+PFS+Nitスペクトル3400、3700及び4000を利用した場合に、一般に120以下のLPIを有する光源を使用することによって可能であるよりも飽和した色、向上した白色度及びより好ましいカラーアピアランスを知覚することができる。
さらに、一部の実施形態では、黄色を吸収するフィルタ、例えばネオジム(Nd)ガラス又はNd化合物又は同等の黄色フィルタなどを、光源に組み込むことができる、例えばネオジム(Nd)ガラスドームをLED光エンジンの上方に置いてよく、Ndガラスドームは黄色光を抑制して、赤色及び緑色の鮮やかさの知覚をさらに強化する働きをすることができる。上の実施形態は黄色フィルタを使用せずに高いLPIを達成する能力を実証するものであるが、そのような使用は、Ndによる吸収を用いずに高いLPI値を達成することのできないその他の利用可能な蛍光体材料の選択を可能にする。これにより、例えば、赤色蛍光体のピーク波長をより短い波長に動かすか又は赤色蛍光体のFWHMを増加させることができる。或いは、黄色フィルタを含めることにより、黄色のくぼみをさらに強化することによって、さらに向上した色嗜好度(より高いLPI)をもたらすことができる。
上記の説明及び/又は添付の図面は、本明細書において言及されるいずれのプロセスの段階の固定された順序又は連続を意味するものでないこと、むしろいずれのプロセスも実行可能な任意の順序で実施されてよく、それには限定されるものではないが連続的と示される段階の同時実施が含まれることは当然理解される。
本発明は特定の例となる実施形態に関して説明されたが、添付される特許請求の範囲に述べる本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、当業者に明白な様々な変化、置き換え及び変更を、開示される実施形態に行ってよいことは当然理解される。
[実施態様1]
合成光源であって、
約400nm〜約460nmの範囲内にピーク波長を有する1種以上の青色光源と、
1種以上のLAG蛍光体と、
1種以上の狭帯域赤色ダウンコンバータと
を含み、合成光源が120以上の照明嗜好指数を有する、合成光源。
[実施態様2]
LPIが125以上である、実施態様1に記載の合成光源。
[実施態様3]
LPIが130以上である、実施態様1に記載の合成光源。
[実施態様4]
LPIが135以上である、実施態様1に記載の合成光源。
[実施態様5]
LPIが140以上である、実施態様1に記載の合成光源。
[実施態様6]
1種以上の狭帯域赤色ダウンコンバータ光源が、約610nm〜約660nmの範囲内にピーク波長を有する、実施態様1に記載の合成光源。
[実施態様7]
1種以上の青色光源が固体光源を含む、実施態様1に記載の合成光源。
[実施態様8]
1種以上の青色光源が、半導体発光ダイオード(LED)光源、有機発光ダイオード(OLED)光源及び高分子発光ダイオード光源の少なくとも1つを含む、実施態様7に記載の合成光源。
[実施態様9]
LAG蛍光体とは異なる1種以上の緑色又は黄緑色ガーネット蛍光体をさらに含む、実施態様1に記載の合成光源。
[実施態様10]
1種以上のLAG蛍光体が、約548nm〜約566nmの範囲内の主波長を有する、実施態様1に記載の合成光源。
[実施態様11]
1種以上のLAG蛍光体が、約100nm〜約110nmの範囲内の半値全幅(FWHM)を有する、実施態様1に記載の合成光源。
[実施態様12]
1種以上の狭帯域赤色ダウンコンバータが、蛍光体ダウンコンバータ及び量子ドットダウンコンバータの少なくとも1つを含む、実施態様1に記載の合成光源。
[実施態様13]
狭帯域赤色ダウンコンバータがPFSである、実施態様12に記載の合成光源。
[実施態様14]
LAG蛍光体が、約548nm〜約566nmの範囲内の主波長を有し、Duvが約−0.002〜−0.018の範囲内である、実施態様13に記載の合成光源。
[実施態様15]
LAG蛍光体が、約548nm〜約563nmの範囲内の主波長を有し、Duvが、約−0.007〜約−0.013の範囲内である、実施態様13に記載の合成光源。
[実施態様16]
LAG蛍光体が、約552nmの主波長を有し、Duvが約−0.010である、実施態様13に記載の合成光源。
[実施態様17]
合成光源が、青色光源によって放射される青色波長域部分、LAG蛍光体によって放射される緑色又は黄色波長域部分及び狭帯域赤色ダウンコンバータによって放射される赤色波長域部分を含む色スペクトルを放射し、色スペクトルが、黒体スペクトルと比較して黄色波長域部分にくぼみを含み、黄色波長域部分のくぼみが約570nm〜600nmである、実施態様1に記載の合成光源。
[実施態様18]
合成光源が、約2500K〜約3200Kの範囲内の相関色温度(CCT)を有する、実施態様1に記載の合成光源。
[実施態様19]
1種以上の青色光源の上に重ねたネオジムフィルタ、1種以上のLAG蛍光体及び1種以上の狭帯域赤色ダウンコンバータを、合成光源から放射される光の大部分又は全てがフィルタを通過するようにさらに含む、実施態様1に記載の合成光源。
[実施態様20]
合成光源であって、
約400nm〜約460nmの範囲内にピーク波長を有する1種以上の青色光源と、
1種以上のLAG蛍光体と、
1種以上の狭帯域赤色ダウンコンバータとを含み、
合成光源のカラーアピアランスは以下の通り表される、合成光源。
式中、Duvは合成光源の白色度の測定単位であり、DomLAGは1種以上のLAG蛍光体の主波長である。
[実施態様21]
合成光源のカラーアピアランスは以下の通り表される、実施態様20に記載の合成光源。
[実施態様22]
合成光源のカラーアピアランスは以下の通り表される、実施態様20に記載の合成光源。
[実施態様23]
合成光源のカラーアピアランスは以下の通り表される、実施態様20に記載の合成光源。
[実施態様24]
1種以上の狭帯域赤色ダウンコンバータ光源が、約610nm〜約660nmの範囲内にピーク波長を有する、実施態様20に記載の合成光源。
[実施態様25]
1種以上の青色光源が固体光源を含む、実施態様20に記載の合成光源。
[実施態様26]
1種以上の青色光源が、半導体発光ダイオード(LED)光源、有機発光ダイオード(OLED)光源及び高分子発光ダイオード光源の少なくとも1つを含む、実施態様25に記載の合成光源。
[実施態様27]
LAG蛍光体とは異なる1種以上の緑色又は黄緑色ガーネット蛍光体をさらに含む、実施態様20に記載の合成光源。
[実施態様28]
1種以上のLAG蛍光体が、約548nm〜約566nmの範囲内の主波長を有する、実施態様20に記載の合成光源。
[実施態様29]
1種以上のLAG蛍光体が、約100nm〜約110nmの範囲内の半値全幅(FWHM)を有する、実施態様20に記載の合成光源。
[実施態様30]
1種以上の狭帯域赤色ダウンコンバータが、蛍光体ダウンコンバータ及び量子ドットダウンコンバータの少なくとも1つを含む、実施態様20に記載の合成光源。
[実施態様31]
狭帯域赤色ダウンコンバータがPFSである、実施態様30に記載の合成光源。
[実施態様32]
LAG蛍光体が、約548nm〜約566nmの範囲内の主波長を有し、Duvが、約−0.002〜−0.018の範囲内である、実施態様31に記載の合成光源。
[実施態様33]
LAG蛍光体が、約548nm〜約563nmの範囲内の主波長を有し、Duvが、約−0.007〜約−0.013の範囲内である、実施態様31に記載の合成光源。
[実施態様34]
LAG蛍光体が、約552nmの主波長を有し、Duvが約−0.010である、実施態様31に記載の合成光源。
[実施態様35]
合成光源が、青色光源によって放射される青色波長域部分、LAG蛍光体によって放射される緑色又は黄色波長域部分及び狭帯域赤色ダウンコンバータによって放射される赤色波長域部分を含む色スペクトルを放射し、色スペクトルが、黒体スペクトルと比較して黄色波長域部分にくぼみを含み、黄色波長域部分のくぼみが約570nm〜600nmである、実施態様20に記載の合成光源。
[実施態様36]
合成光源が、約2500K〜約3200Kの範囲内の相関色温度(CCT)を有する、実施態様20に記載の合成光源。
[実施態様37]
1種以上の青色光源の上に重ねたネオジムフィルタ、1種以上のLAG蛍光体及び1種以上の狭帯域赤色ダウンコンバータを、合成光源から放射される光の大部分又は全てがフィルタを通過するようにさらに含む、実施態様20に記載の合成光源。
[実施態様38]
合成光源であって、
約400nm〜約460nmの範囲内にピーク波長を有する1種以上の青色光源と、
1種以上のLAG蛍光体と、
1種以上の広帯域赤色ダウンコンバータとを含み、
合成光源が120以上の照明嗜好指数(LPI)を有する、合成光源。
[実施態様39]
LPIが125以上である、実施態様38に記載の合成光源。
[実施態様40]
LPIが130以上である、実施態様38に記載の合成光源。
[実施態様41]
LPIが135以上である、実施態様38に記載の合成光源。
[実施態様42]
LPIが140以上である、実施態様38に記載の合成光源。
[実施態様43]
1種以上の広帯域赤色ダウンコンバータ光源が、約610nm〜約680nmの範囲内にピーク波長を有する、実施態様38に記載の合成光源。
[実施態様44]
1種以上の青色光源が固体光源を含む、実施態様38に記載の合成光源。
[実施態様45]
1種以上の青色光源が、半導体発光ダイオード(LED)光源、有機発光ダイオード(OLED)光源及び高分子発光ダイオード光源の少なくとも1つを含む、実施態様44に記載の合成光源。
[実施態様46]
LAG蛍光体とは異なる1種以上の緑色又は黄緑色ガーネット蛍光体をさらに含む、実施態様38に記載の合成光源。
[実施態様47]
1種以上のLAG蛍光体が、約548nm〜約566nmの範囲内の主波長を有する、実施態様38に記載の合成光源。
[実施態様48]
1種以上のLAG蛍光体が、約100nm〜約110nmの範囲内の半値全幅(FWHM)を有する、実施態様38に記載の合成光源。
[実施態様49]
1種以上の広帯域赤色ダウンコンバータが、蛍光体ダウンコンバータ及び量子ドットダウンコンバータの少なくとも1つを含む、実施態様38に記載の合成光源。
[実施態様50]
広帯域赤色ダウンコンバータが広帯域赤色窒化物蛍光体である、実施態様49に記載の合成光源。
[実施態様51]
広帯域赤色窒化物蛍光体が、一般式CaAlSiN3:Eu2+で表される、実施態様50に記載の合成光源。
[実施態様52]
広帯域赤色窒化物が約630nm〜約680nmの範囲内にピーク波長を有し、LAG蛍光体が約548nm〜約566nmの範囲内の主波長を有し、Duvが約0.000〜−0.020の範囲内である、実施態様50に記載の合成光源。
[実施態様53]
広帯域赤色窒化物が約650nm〜約680nmの範囲内にピーク波長を有し、LAG蛍光体が約548nm〜約566nmの範囲内の主波長を有し、Duvが約−0.006〜約−0.014の範囲内である、実施態様50に記載の合成光源。
[実施態様54]
広帯域赤色窒化物が約670nmのピーク波長を有し、LAG蛍光体が約555nmの主波長を有し、Duvが約−0.010である、実施態様50に記載の合成光源。
[実施態様55]
合成光源が、青色光源によって放射される青色波長域部分、LAG蛍光体によって放射される緑色又は黄色波長域部分及び広帯域赤色ダウンコンバータによって放射される赤色波長域部分を含む色スペクトルを放射し、色スペクトルが、黒体スペクトルと比較して黄色波長域部分にくぼみを含み、黄色波長域部分のくぼみが約570nm〜600nmである、実施態様38に記載の合成光源。
[実施態様56]
合成光源が、約2500K〜約3200Kの範囲内の相関色温度(CCT)を有する、実施態様38に記載の合成光源。
[実施態様57]
1種以上の青色光源の上に重ねたネオジムフィルタ、1種以上のLAG蛍光体及び1種以上の広帯域赤色ダウンコンバータを、合成光源から放射される光の大部分又は全てがフィルタを通過するようにさらに含む、実施態様38に記載の合成光源。
[実施態様58]
合成光源であって、
約400nm〜約460nmの範囲内にピーク波長を有する1種以上の青色光源と、
1種以上のLAG蛍光体と、
1以上の広帯域赤色窒化物蛍光体と
を含み、合成光源のカラーアピアランスは以下の通り表される、合成光源。
式中、Duvは合成光源の白色度の測定単位であり、PeakNitは、1以上の広帯域赤色窒化物蛍光体のピーク波長であり、DomLAGは1種以上のLAG蛍光体の主波長である。
[実施態様59]
合成光源のカラーアピアランスは以下の通り表される、実施態様58に記載の合成光源。
[実施態様60]
合成光源のカラーアピアランスは以下の通り表される、実施態様58に記載の合成光源。
[実施態様61]
合成光源のカラーアピアランスは以下の通り表される、実施態様58に記載の合成光源。
[実施態様62]
合成光源のカラーアピアランスは以下の通り表される、実施態様58に記載の合成光源。
[実施態様63]
1以上の広帯域赤色窒化物蛍光体が、約610nm〜約680nmの範囲内にピーク波長を有する、実施態様58に記載の合成光源。
[実施態様64]
1種以上の青色光源が固体光源を含む、実施態様58に記載の合成光源。
[実施態様65]
1種以上の青色光源が、半導体発光ダイオード(LED)光源、有機発光ダイオード(OLED)光源及び高分子発光ダイオード光源の少なくとも1つを含む、実施態様64に記載の合成光源。
[実施態様66]
LAG蛍光体とは異なる1種以上の緑色又は黄緑色ガーネット蛍光体をさらに含む、実施態様58に記載の合成光源。
[実施態様67]
1種以上のLAG蛍光体が、約548nm〜約566nmの範囲内の主波長を有する、実施態様58に記載の合成光源。
[実施態様68]
1種以上のLAG蛍光体が、約100nm〜約110nmの範囲内の半値全幅(FWHM)を有する、実施態様58に記載の合成光源。
[実施態様69]
広帯域赤色窒化物蛍光体が、一般式CaAlSiN3:Eu2+で表される、実施態様58に記載の合成光源。
[実施態様70]
広帯域赤色窒化物蛍光体が約630nm〜約680nmの範囲内にピーク波長を有し、LAG蛍光体が約548nm〜約566nmの範囲内の主波長を有し、Duvが約0.000〜−0.020の範囲内である、実施態様58に記載の合成光源。
[実施態様71]
広帯域赤色窒化物蛍光体が約650nm〜約680nmの範囲内にピーク波長を有し、LAG蛍光体が約548nm〜約566nmの範囲内の主波長を有し、Duvが約−0.006〜約−0.014の範囲内である、実施態様58に記載の合成光源。
[実施態様72]
広帯域赤色窒化物蛍光体が約670nmのピーク波長を有し、LAG蛍光体が約555nmの主波長を有し、Duvが約−0.010である、実施態様58に記載の合成光源。
[実施態様73]
合成光源が、青色光源によって放射される青色波長域部分、LAG蛍光体によって放射される緑色又は黄色波長域部分及び広帯域赤色窒化物蛍光体によって放射される赤色波長域部分を含む色スペクトルを放射し、色スペクトルが、黒体スペクトルと比較して黄色波長域部分にくぼみを含み、黄色波長域部分のくぼみが約570nm〜600nmである、実施態様58に記載の合成光源。
[実施態様74]
合成光源が、約2500K〜約3200Kの範囲内の相関色温度(CCT)を有する、実施態様58に記載の合成光源。
[実施態様75]
1種以上の青色光源の上に重ねたネオジムフィルタ、1種以上のLAG蛍光体及び1以上の広帯域赤色窒化物蛍光体を、合成光源から放射される光の大部分又は全てがフィルタを通過するようにさらに含む、実施態様58に記載の合成光源。
[実施態様76]
合成光源であって、
約400nm〜約460nmの範囲内にピーク波長を有する1種以上の青色光源と、
1種以上のLAG蛍光体と、
1種以上の狭帯域赤色ダウンコンバータと、
1種以上の広帯域赤色ダウンコンバータと
を含み、合成光源が120以上の照明嗜好指数(LPI)を有する、合成光源。
[実施態様77]
LPIが125以上である、実施態様76に記載の合成光源。
[実施態様78]
LPIが130以上である、実施態様76に記載の合成光源。
[実施態様79]
LPIが135以上である、実施態様76に記載の合成光源。
[実施態様80]
LPIが140以上である、実施態様76に記載の合成光源。
[実施態様81]
1種以上の狭帯域赤色ダウンコンバータ光源が、約610nm〜約660nmの範囲内にピーク波長を有する、実施態様76に記載の合成光源。
[実施態様82]
1種以上の広帯域赤色ダウンコンバータ光源が、約610nm〜約680nmの範囲内にピーク波長を有する、実施態様76に記載の合成光源。
[実施態様83]
1種以上の青色光源が固体光源を含む、実施態様76に記載の合成光源。
[実施態様84]
1種以上の青色光源が、半導体発光ダイオード(LED)光源、有機発光ダイオード(OLED)光源及び高分子発光ダイオード光源の少なくとも1つを含む、実施態様83に記載の合成光源。
[実施態様85]
LAG蛍光体とは異なる1種以上の緑色又は黄緑色ガーネット蛍光体をさらに含む、実施態様76に記載の合成光源。
[実施態様86]
1種以上のLAG蛍光体が、約548nm〜約566nmの範囲内の主波長を有する、実施態様76に記載の合成光源。
[実施態様87]
1種以上のLAG蛍光体が、約100nm〜約110nmの範囲内の半値全幅(FWHM)を有する、実施態様76に記載の合成光源。
[実施態様88]
1種以上の狭帯域赤色ダウンコンバータが、蛍光体ダウンコンバータ及び量子ドットダウンコンバータの少なくとも1つを含む、実施態様76に記載の合成光源。
[実施態様89]
狭帯域赤色ダウンコンバータがPFSである、実施態様88に記載の合成光源。
[実施態様90]
1種以上の広帯域赤色ダウンコンバータが、蛍光体ダウンコンバータ及び量子ドットダウンコンバータの少なくとも1つを含む、実施態様76に記載の合成光源。
[実施態様91]
広帯域赤色ダウンコンバータが広帯域赤色窒化物蛍光体である、実施態様90に記載の合成光源。
[実施態様92]
広帯域赤色窒化物蛍光体が、一般式CaAlSiN3:Eu2+で表される、実施態様91に記載の合成光源。
[実施態様93]
広帯域赤色ダウンコンバータが、約610nm〜約680nmの範囲内にピーク波長を有する広帯域赤色窒化物蛍光体であり、LAG蛍光体が約548nm〜約566nmの範囲内の主波長を有し、Duvが約0.000〜−0.020の範囲内である、実施態様89に記載の合成光源。
[実施態様94]
広帯域赤色ダウンコンバータが、約650nm〜約680nmの範囲内にピーク波長を有する広帯域赤色窒化物蛍光体であり、LAG蛍光体が約548nm〜約566nmの範囲内の主波長を有し、Duvが約−0.006〜約−0.014の範囲内である、実施態様89に記載の合成光源。
[実施態様95]
広帯域赤色ダウンコンバータが、約670nm〜約680nmの範囲内にピーク波長を有する広帯域赤色窒化物蛍光体であり、LAG蛍光体が約551nm〜約560nmの範囲内の主波長を有し、Duvが約−0.010である、実施態様89に記載の合成光源。
[実施態様96]
合成光源が、青色光源によって放射される青色波長域部分、LAG蛍光体によって放射される緑色又は黄色波長域部分及び狭帯域赤色ダウンコンバータ及び広帯域赤色ダウンコンバータによって放射される赤色波長域部分を含む色スペクトルを放射し、色スペクトルが、黒体スペクトルと比較して黄色波長域部分にくぼみを含み、黄色波長域部分のくぼみが約570nm〜600nmである、実施態様76に記載の合成光源。
[実施態様97]
合成光源が、約2500K〜約3200Kの範囲内の相関色温度(CCT)を有する、実施態様76に記載の合成光源。
[実施態様98]
1種以上の青色光源の上に重ねたネオジムフィルタ、1種以上のLAG蛍光体、1種以上の狭帯域赤色ダウンコンバータ及び1種以上の広帯域赤色ダウンコンバータを、合成光源から放射される光の大部分又は全てがフィルタを通過するようにさらに含む、実施態様76に記載の合成光源。

Claims (29)

  1. 合成光源であって、
    約400nm〜約460nmの範囲内にピーク波長を有する1種以上の青色光源と、
    1種以上のLAG蛍光体と、
    1種以上の狭帯域赤色ダウンコンバータと
    を含み、合成光源が120以上の照明嗜好指数を有する、合成光源。
  2. 1種以上の狭帯域赤色ダウンコンバータ光源が、約610nm〜約660nmの範囲内にピーク波長を有する、請求項1に記載の合成光源。
  3. LAG蛍光体とは異なる1種以上の緑色又は黄緑色ガーネット蛍光体をさらに含む、請求項1に記載の合成光源。
  4. 1種以上のLAG蛍光体が、約100nm〜約110nmの範囲内の半値全幅(FWHM)を有する、請求項1に記載の合成光源。
  5. 狭帯域赤色ダウンコンバータがPFS蛍光体である、請求項1に記載の合成光源。
  6. LAG蛍光体が、約548nm〜約566nmの範囲内に主波長を有し、Duvが約−0.002〜−0.018の範囲内である、請求項5に記載の合成光源。
  7. 合成光源が、青色光源によって放射される青色波長域部分、LAG蛍光体によって放射される緑色又は黄色波長域部分及び狭帯域赤色ダウンコンバータによって放射される赤色波長域部分を含む色スペクトルを放射し、色スペクトルが、黒体スペクトルと比較して黄色波長域部分にくぼみを含み、黄色波長域部分のくぼみが約570nm〜600nmである、請求項1に記載の合成光源。
  8. 合成光源が、約2500K〜約3200Kの範囲内の相関色温度(CCT)を有する、請求項1に記載の合成光源。
  9. 1種以上の青色光源の上に重ねたネオジムフィルタ、1種以上のLAG蛍光体及び1種以上の狭帯域赤色ダウンコンバータを、合成光源から放射される光の大部分又は全てがフィルタを通過するようにさらに含む、請求項1に記載の合成光源。
  10. 合成光源であって、
    約400nm〜約460nmの範囲内にピーク波長を有する1種以上の青色光源と、
    1種以上のLAG蛍光体と、
    1種以上の狭帯域赤色ダウンコンバータとを含み、
    合成光源のカラーアピアランスは以下の通り表される、合成光源。
    式中、Duvは合成光源の白色度の測定単位であり、DomLAGは1種以上のLAG蛍光体の主波長である。
  11. LAG蛍光体とは異なる1種以上の緑色又は黄緑色ガーネット蛍光体をさらに含む、請求項10に記載の合成光源。
  12. 狭帯域赤色ダウンコンバータがPFS蛍光体である、請求項10に記載の合成光源。
  13. LAG蛍光体が、約548nm〜約566nmの範囲内の主波長を有し、Duvが、約−0.002〜−0.018の範囲内である、請求項12に記載の合成光源。
  14. 合成光源が、青色光源によって放射される青色波長域部分、LAG蛍光体によって放射される緑色又は黄色波長域部分及び狭帯域赤色ダウンコンバータによって放射される赤色波長域部分を含む色スペクトルを放射し、色スペクトルが、黒体スペクトルと比較して黄色波長域部分にくぼみを含み、黄色波長域部分のくぼみが約570nm〜600nmである、請求項10に記載の合成光源。
  15. 合成光源であって、
    約400nm〜約460nmの範囲内にピーク波長を有する1種以上の青色光源と、
    1種以上のLAG蛍光体と、
    1種以上の広帯域赤色ダウンコンバータとを含み、
    合成光源が120以上の照明嗜好指数(LPI)を有する、合成光源。
  16. LAG蛍光体とは異なる1種以上の緑色又は黄緑色ガーネット蛍光体をさらに含む、請求項15に記載の合成光源。
  17. 1種以上のLAG蛍光体が、約100nm〜約110nmの範囲内の半値全幅(FWHM)を有する、請求項15に記載の合成光源。
  18. 広帯域赤色ダウンコンバータが広帯域赤色窒化物蛍光体である、請求項15に記載の合成光源。
  19. 広帯域赤色窒化物が約630nm〜約680nmの範囲内にピーク波長を有し、LAG蛍光体が約548nm〜約566nmの範囲内の主波長を有し、Duvが約0.000〜−0.020の範囲内である、請求項18に記載の合成光源。
  20. 合成光源であって、
    約400nm〜約460nmの範囲内にピーク波長を有する1種以上の青色光源と、
    1種以上のLAG蛍光体と、
    1以上の広帯域赤色窒化物蛍光体とを含み、
    合成光源のカラーアピアランスは以下の通り表される、合成光源。
    式中、Duvは合成光源の白色度の測定単位であり、PeakNitは、1以上の広帯域赤色窒化物蛍光体のピーク波長であり、DomLAGは1種以上のLAG蛍光体の主波長である。
  21. LAG蛍光体とは異なる1種以上の緑色又は黄緑色ガーネット蛍光体をさらに含む、請求項20に記載の合成光源。
  22. 1種以上のLAG蛍光体が、約548nm〜約566nmの範囲内の主波長を有する、請求項20に記載の合成光源。
  23. 広帯域赤色窒化物蛍光体が約630nm〜約680nmの範囲内にピーク波長を有し、LAG蛍光体が約548nm〜約566nmの範囲内の主波長を有し、Duvが約0.000〜−0.020の範囲内である、請求項20に記載の合成光源。
  24. 合成光源であって、
    約400nm〜約460nmの範囲内にピーク波長を有する1種以上の青色光源と、
    1種以上のLAG蛍光体と、
    1種以上の狭帯域赤色ダウンコンバータと、
    1種以上の広帯域赤色ダウンコンバータと
    を含み、合成光源が120以上の照明嗜好指数(LPI)を有する、合成光源。
  25. LPIが140以上である、請求項24に記載の合成光源。
  26. 狭帯域赤色ダウンコンバータがPFS蛍光体である、請求項24に記載の合成光源。
  27. 広帯域赤色ダウンコンバータが広帯域赤色窒化物蛍光体である、請求項24に記載の合成光源。
  28. 広帯域赤色窒化物蛍光体が、一般式CaAlSiN3:Eu2+で表される、請求項27に記載の合成光源。
  29. 合成光源が、約2500K〜約3200Kの範囲内の相関色温度(CCT)を有する、請求項24に記載の合成光源。
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