JP2017527781A - Ft−irスペクトルデータの多変量統計分析を用いた果実の糖度及び酸度の予測方法 - Google Patents

Ft−irスペクトルデータの多変量統計分析を用いた果実の糖度及び酸度の予測方法 Download PDF

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Abstract

本発明の果実の糖度及び酸度の予測方法は、糖度又は酸度の予測モデルを用いることによって、未熟果実の試料を用いて成熟果実の糖度と酸度を収穫の前に予め予測することができ、予測された糖酸度値に基づいて、果実が完全に成熟する前に当該果実の収穫量を調節するなど、果実の品質管理のための資料として活用することができる。また、果実類の新規品種を開発しようとするとき、候補種子の選別のための資料として活用して新規品種開発の効率性を向上させることができる。【選択図】図4

Description

本発明は、FT−IRスペクトルデータの多変量統計分析結果を活用して、未熟果実(fruit)の試料から成熟後の果実の糖度及び酸度を予測する方法に関する。
柑橘は、済州島で2008年以降に6,000億ウォン以上の生産額を持続的に示しており、国内の果樹総生産量の1/4以上を占めるほど生産量が高い果実である。最近、中国、日本、米国、及びヨーロッパと締結したFTAの影響からなる輸入開放化によって、柑橘類(citrus fruits)の輸入量が増加しており、国内の柑橘産業の生存が脅威を受けている実情である。このような問題点を克服するための一つの方法として、柑橘のような果実類の新規品種の開発が試みられており、栽培される果実の糖酸度などの品質管理及び出荷量管理も必要な実情である。
FT−IR(Fourier transform infrared)分析方法は、試料に照射された赤外線(IR)によって試料内の分子が特定の周波数の赤外線を吸収して振動するようになるため、このエネルギーに対応する特徴的な赤外線スペクトルが現れるようになり、これを分析して試料内の分子に対する情報を得ることができる方法であって、スペクトルが有している様々な情報を利用できるという利点がある(非特許文献1)。
多変量統計分析技法の一つである部分最小二乗(Partial Least Square;PLS)回帰分析(regression)は、試料からの正確な定量分析データと同一試料のスペクトルデータとの相関分析を通じて、様々な成分の含量予測モデリング方法として活用されている(非特許文献2)。
Krishnan, P., N.J. Kruger,and R.G. Ratcliffe. 2005. Metabolite fingerprinting and profiling in plants using NMR. J. Exp. Bot. 56:255−265. Wold, S., M. Sjostrom,and L. Eriksson. 2001. PLS−regression:a basic tool of chemometrics. Chemometrics and Intelligent Lab. Systems 58:109−130.
本発明の目的は、未熟果実の試料から得たデータを用いて、成熟後の果実の糖度及び酸度を予測する方法を提供することである。
本出願は、2014年6月26日に出願した大韓民国特許出願第10−2014−0078834号に基づく優先権の利益を有し、上記の特許出願に記載された内容は、本出願のために本出願の一部として含まれる。
以下、本発明をより詳細に説明する。
本明細書において、「糖酸度」は、「糖度及び酸度」を意味する。
本発明の発明者らは、柑橘を用いて未熟果実のFT−IRスペクトルデータに多変量統計分析技法を適用した結果、収穫時期の果実の品質に対する迅速な区分及び識別体系の確立が可能であるという点を見出し、本発明を完成するに至った。
上記目的を達成するために、本発明の一実施例に係る果実の糖度又は酸度の予測方法は、未熟果実からスペクトル測定用試料を得る準備ステップ;前記スペクトル測定用試料を用いて前記未熟果実のFT−IR(Fourier Transform Infrared Spectroscopy)スペクトルデータを得る測定ステップ;及び前記未熟果実のスペクトルデータを、データベース内に予め準備された多変量統計分析(multivariate statistical analysis)に基づいた糖度又は酸度の予測モデルに適用して、未熟果実が成熟したときの糖度又は酸度に該当する予測値を出力する予測ステップ;を含む。
前記準備ステップは、未熟果実からスペクトル測定用試料を得るステップであって、i)前記未熟果実を凍結乾燥して未熟果実の乾燥物を得、前記乾燥物を粉末化して抽出物製造用試料を製造するステップ、及びii)抽出溶媒を前記抽出物製造用試料に適用して未熟果実の抽出物を収得し、固形分を除去してスペクトル測定用試料を得るステップの過程で行われてもよい。
前記未熟果実の乾燥物は、未熟果実の全細胞を凍結乾燥の方式で乾燥した結果物であってもよく、このとき、乾燥は、未熟果実内に含まれている有機物の損傷を最小化するという点で凍結乾燥の方法で行うことがよい。
前記抽出溶媒は、前記糖度又は酸度の予測モデルの確立時に適用した抽出溶媒と同じ溶媒を適用することが好ましく、例えば、炭素数1〜5のアルコール、前記アルコールを含む溶液などを適用してもよいが、これに限定されるものではない。
前記FT−IRスペクトルデータは、例えば、Tensor 27(Bruker Optics GmbH,Ettlingen,Germany)とDTGS(deuterated triglycine sulfate)検出器によって得ることができ、1,800〜800cm−1の領域を含む分析領域で一定の間隔で測定された結果から得ることができ、このとき、一定の間隔は、例えば、4cm−1の間隔で測定された結果から得ることができ、同じ条件で2〜5回繰り返して測定した結果を平均して得られた平均スペクトルを、FT−IRスペクトルデータとして以降の段階に適用することができる。
前記果実の糖度又は酸度の予測方法は、前記測定ステップと前記予測ステップとの間に、前記FT−IRスペクトルデータを前処理して標準化されたスペクトルデータを得る標準化ステップをさらに含むことができる。
前記の過程は、実験上の誤差を最小化するために行われるもので、Rプログラム(version 2.15.0,Auckland,New Zealand)を用いて行われてもよいが、前記のようなスペクトルデータの前処理が可能な方法であれば制限なしに適用することができる。
具体的に、前記標準化ステップにおいて前処理は、前記未熟果実のFT−IRスペクトルデータが有する分析領域及びベースライン(baseline)を、前記糖度又は酸度の予測モデルの確立で適用した学習集団のスペクトルデータの分析領域及びベースライン(baseline)と同一に調整する校正ステップ;前記校正ステップを経た未熟果実のFT−IRスペクトルデータの面積を、前記学習集団で適用したスペクトルの面積と同一に正規化(normalization)するステップ;及び前記正規化された未熟果実のFT−IRスペクトルデータの平均中心化(mean centering)と2次微分処理を行って未熟果実のスペクトルデータを得るステップ;を含むことができる。
前記多変量統計分析は、PCA(Principal component analysis)分析、PLS−DA(Partial least square discriminant analysis)分析、またはこれらのいずれもを適用するものであってもよい。
前記糖度又は酸度の予測モデルは、予め確立されたモデリングの結果物としてデータベース内に格納されているものであって、未熟果実からのスペクトルデータ、及び同じ果樹から得た成熟果実の糖度及び酸度データを、多変量統計分析技法を用いて、測定変数から成熟時の果実の糖度と酸度を予測できるモデルを意味する。
前記糖度又は酸度の予測モデルは、学習集団(training set)のデータを部分最小二乗(Partial Least Square:PLS)モデリングに適用して確立されたものであってもよい。例えば、前記糖度又は酸度の予測モデルは、FT−IRスペクトルに部分最小二乗回帰アルゴリズム(Partial Least Square regression algorithms)を用いて準備されたものであってもよく、具体的に、NIPALSアルゴリズムを用いてRプログラムで学習集団のデータを用いて前記部分最小二乗(Partial Least Square:PLS)モデリングを行った結果として得られたものであってもよい。
ここで、学習集団は、未熟果実のスペクトルデータ、及び前記未熟果実が成熟したときの成熟果実の糖度と酸度の測定値の集団を意味する。
前記学習集団(training set)を用いて確立した糖度又は酸度の予測モデルは、未熟果実のスペクトルデータをX変数とし、前記未熟果実が成熟したときに測定された成熟果実の糖度又は酸度をそれぞれY変数であるY又はYとして適用して確立したものであってもよい。
このとき、未熟果実が成熟したときに測定された成熟果実という意味は、採取された未熟果実と同じ果樹から採取されるなど、未熟状態と成熟状態の果実が採取時点による相違点を除けばほぼ同一の特性を有するものと見なすことができる場合を意味する。
前記糖度又は酸度の予測モデルは、後述する、果実の糖度又は酸度予測モデルの確立方法によって予め準備されてデータベースに格納されているものであってもよい。
前記糖度又は酸度の予測モデルは、検証集合(test set)を通じた予測モデルの回帰分析の結果、糖度の場合、相関係数(R)が0.99であり、酸度の場合、相関係数(R)が0.99であるものであってもよく、前記予測ステップで出力された未熟果実の成熟時の予測値は、未熟果実が成熟したときの糖度及び酸度と比較して約90%以上の正確度を有するもので、予測の正確度に優れる。
前記果実(fruits)は、木などの植物から得られる摂取可能な甘味又は酸味を有する果実類を意味し、具体的に、リンゴ、ナシなどの仁果類;柿、柑橘類の準仁果類;モモ、ウメ、アンズなどの核果類、又はブドウなどの漿果類が前記果実に該当してもよいが、これに限定されるものではない。
前記果実としては、ミカン科(Rutaceae、カラタチ属、ミカン属、キンカン属)に属する柑橘類の果実(citrus fruits)、ブドウ、リンゴ、キウイ、モモ、及びナシからなる群から選択されるいずれか1つであってもよく、この場合、未熟果実が成熟するまで比較的長時間がかかるため、本発明の予測方法の活用度が高い。
前記柑橘類の果実は、オレンジ、ライム、柑橘、レモン及びザボンからなる群から選択されるいずれか1つであってもよく、前記柑橘としては、宮川早生(Citrus unshiu Marc. Cv. Miyagawa−Wase)、興津早生(Citrus unshiu Marc. var. okitsu)、日南1号(C. unshi ‘Nichinan 1 gou’)、漢拏峰(Citrus hybrid ‘Shiranuhi’)、天恵香(Citrus hybrid ‘Setoka’)、甘平(Citrus hybrid ‘Kanpei’)及び津之香(Citrus hybrid ‘Tsunokaori’)からなる群から選択されるいずれか1つであってもよい。
前記のように、確立された果実の糖度又は酸度の予測モデルを用いて未熟果実の成熟時の糖度又は酸度を予測することは、果実を栽培する過程で、果実が成熟する前の時点で予め成熟した果実の品質を予測し、果実の出荷量管理などに活用することができる。例えば、11月末頃に収穫する柑橘の成熟時の糖度及び酸度情報を8月の未熟柑橘から予測することができる。また、前記予測方法は、果実の新品種の研究時に新品種の果実の品質を予め予測して候補種子選別のための資料としても活用することができる。
本発明の他の一実施例に係る果実の糖度又は酸度予測モデルの確立方法は、学習集団(training set)の未熟果実からスペクトル測定用試料を得る準備ステップ;前記スペクトル測定用試料を用いて前記未熟果実のFT−IR(Fourier Transform Infrared Spectroscopy)スペクトルデータを得る測定ステップ;前記FT−IRスペクトルデータを前処理して標準化されたスペクトルデータを得る標準化ステップ;及び前記標準化されたスペクトルデータ及び前記学習集団(training set)の未熟果実が成熟したときに測定された成熟果実の糖度又は酸度の分析結果を活用して、データベース内に準備された多変量統計分析ツールから未熟果実のスペクトルデータをX変数とし、前記未熟果実が成熟したときに測定された成熟果実の糖度又は酸度の分析結果をそれぞれY変数であるY又はYとする、未熟果実のスペクトルデータから成熟時の果実の糖度又は酸度を予測できる、果実の糖度又は酸度の予測モデルを確立するモデリングステップ;を含む。
ここで、準備ステップ、測定ステップ及び標準化ステップについての説明は、上述した果実の糖度又は酸度の予測方法で説明した準備ステップ、測定ステップ及び標準化ステップと適用する試料のみが異なるだけで、その具体的な構成及び特性が同一であるので、その記載を省略する。具体的に、成熟時の糖度又は酸度に関する情報を有していないサンプルの未熟果実(果物の糖度又は酸度の予測方法)に準備ステップ、測定ステップ、標準化ステップなどの過程を適用するのか、または学習集団の未熟果実(果実の糖度又は酸度予測モデルの確立方法)に同じ過程を適用するのかの差異点を除けば、これらのステップについての説明が重複するため、その記載を省略する。
前記モデリングステップで適用する多変量統計分析ツールは、PCA(Principal component analysis)分析及び/又はPLS−DA(Partial least square discriminant analysis)分析であって、NIPALSアルゴリズムを用いてRプログラムで行われてもよい。
PCA(Principal component analysis)分析は、分析対象であるスペクトルと糖度及び酸度の分析結果から、説明力に優れたPC 1(Principal component 1)とPC 2を得、これを基準としてPCAスコアプロットを示す方式で分析が行われてもよい。
PLS−DA(Partial least square discriminant analysis)分析は、多変量統計技法の一つである。多変量統計技法は、設定された変動変数及び目標変数を用いて次式1のような式をモデリングするものである。
(数1)
y=ax+bx+cx+dx
ここで、x、x、x、及びxは変動変数であり、yは目標変数であり、a、b、c、dは定数である。
多変量統計分析技法の一つであるPLは、測定変数と予測変数との間の相関関係に基づいて多変量データを分析する方法であり、式1において、変動変数及び目標変数がそれぞれ測定変数と予測変数に該当する。このとき、測定変数をxに設定し、予測変数をyに設定して、x,yのそれぞれの相関関係を回帰(regression)する。
部分最小二乗法は、予測変数の数が測定変数の数よりも多い場合にも使用可能である。このとき、xとyの多重相関関係を用いて予測モデルを構築することができるが、このような点が、単純回帰分析モデルを用いる場合と比較して、果実の主要品質の決定要素である糖度及び酸度を含む様々な形質と予測との有効関係を判断できるようにするという利点を有している。
具体的に、前記標準化されたスペクトルデータ、及び前記学習集団(training set)の未熟果実が成熟したときに測定された成熟果実の糖度又は酸度の分析結果を活用して、データベース内に準備された多変量統計分析ツールから未熟果実のスペクトルデータをX変数とし、前記未熟果実が成熟したときに測定された成熟果実の糖度又は酸度の分析結果をそれぞれY変数であるY又はYとする、未熟果実のスペクトルデータから成熟時の果実の糖度又は酸度を予測できる、果実の糖度又は酸度の予測モデルを確立する過程としてモデリングステップが行われてもよく、このように確立された果実の糖度又は酸度の予測モデルは、i)前記果実の糖度又は酸度予測モデルに検証集団(test set)の未熟果実から得られた未熟果実のスペクトルデータをX変数として適用する過程、ii)前記i)の結果で得られるY変数である糖度又は酸度の予測値を取得する過程、及びiii)前記ii)の過程で取得された予測値を、前記検証集団の未熟果実が成熟したときの糖度又は酸度の実測値と比較する過程、を含む検証ステップをさらに経ることができる。
前記果実の糖度又は酸度の予測モデルは、検証集合(test set)を通じた予測モデルの回帰分析の結果、糖度の場合、相関係数(R)が0.99であり、酸度の場合、相関係数(R)が0.99であるほどにその正確度に優れるものであり得る。
本発明に係る果実の糖度及び酸度の予測方法は、未熟果実の試料を用いて、成熟果実の糖度及び酸度を収穫の前に予め予測することができ、予測された糖酸度値に基づいて、果実が完全に成熟する前に当該果実の収穫量を調節するなど、果実の品質管理のための資料として活用することができる。また、果実類の新規品種を開発しようとするとき、候補種子の選別のための資料として活用して新規品種開発の効率性を向上させることができる。
本発明の実施例の3.において未熟果実のスペクトル測定用試料を用いて測定したFT−IRスペクトルデータの代表的な例示であって、矢印は、それぞれの柑橘試料間の有意な変化がある部分を、CはCitrus unshiu Marc. Cv. Miyagawa−Waseを、M1は突然変異ライン1を、M2は突然変異ライン2を、M3は突然変異ライン3を、及びM4は突然変異ライン4を示す。 本発明の実施例の7.で説明する標準化されたスペクトルデータのPCA(Principal component analysis、主成分分析)の結果のうちPCAスコアを示すグラフであって、円形の点線はクラスタの境界を示し、CはCitrus unshiu Marc. Cv. Miyagawa−Wase、M1は突然変異ライン1、M2は突然変異ライン2、M3は突然変異ライン3、及びM4は突然変異ライン4を示す。 本発明の実施例の7.で説明する標準化されたスペクトルデータのPCA(Principal component analysis、主成分分析)の結果のうちPCAスコアの荷重値(loading values)プロットを示すグラフであって、矢印は、図2のクラスタリングで有意な役割を果たすFT−IR領域を、CはCitrus unshiu Marc. Cv. Miyagawa−Wase、M1は突然変異ライン1、M2は突然変異ライン2、M3は突然変異ライン3、及びM4は突然変異ライン4を示す。 本発明の実施例の7.で説明するPLS−DAスコアプロットを示すグラフであって、円形の点線は、柑橘種類に試料のクラスタの境界を示し、CはCitrus unshiu Marc. Cv. Miyagawa−Wase、M1は突然変異ライン1、M2は突然変異ライン2、M3は突然変異ライン3、及びM4は突然変異ライン4を示す。 本発明の実施例の7.で説明するHCAデンドログラム(dendrogram)のうちPCAデンドログラム(dendrogram)の分析結果であって、CはCitrus unshiu Marc. Cv. Miyagawa−Wase、M1は突然変異ライン1、M2は突然変異ライン2、M3は突然変異ライン3、及びM4は突然変異ライン4を示す。 本発明の実施例の7.で説明するHCAデンドログラム(dendrogram)のうちPLS−DAデンドログラム(dendrogram)の分析結果であって、CはCitrus unshiu Marc. Cv. Miyagawa−Wase、M1は突然変異ライン1、M2は突然変異ライン2、M3は突然変異ライン3、及びM4は突然変異ライン4を示す。 本発明の実施例の8.で開発した成分別含量予測PLSモデリングを適用して得た糖度に対する予測度の評価結果であって、未熟果実を用いて分析した予測値と、成熟果実を用いて測定した実測値との間の線形回帰分析の結果を示す(回帰相関係数、R=0.99)。 本発明の実施例の8.で開発した成分別含量予測PLSモデリングを適用して得た酸度に対する予測度の評価結果であって、未熟果実を用いて分析した予測値と、成熟果実を用いて測定した実測値との間の線形回帰分析の結果を示す(回帰相関係数、R=0.99)。
以下、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように、本発明の実施例について添付の図面を参照して詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な異なる形態で実現可能であり、ここで説明する実施例に限定されない。
本実施例では、宮川早生品種の柑橘を対照区として用い、この対照区、及び糖度及び酸度で差がある突然変異品種の柑橘を用いて糖酸度予測評価を実施した。対照区品種と突然変異品種の柑橘の糖度及び酸度を測定し、また、対照区品種と突然変異品種の柑橘からFT−IR分析スペクトルデータを得、多変量統計分析技法を用いて糖度及び酸度予測モデルを開発した。
実施例
1.果実材料の準備及び糖酸度測定方法
1−1:材料:対照区及び突然変異系統試料の準備
本実施例で使用された柑橘品種は、済州島内で最も多く栽培される宮川早生(Citrus unshiu Marc. Cv. Miyagawa−Wase)、及びこれから放射線照射を通じて誘導した、対照区と糖度及び酸度で差を示す突然変異系統を使用した。
突然変異系統は、済州大学校放射線応用科学研究所で放射線(60CO)を照射して突然変異を発生させた後、カラタチ台木に接木して確立した。
未熟柑橘は、2013年8月初めに宮川早生1品種と突然変異に誘導された4系統でそれぞれ最小3個から最大5個まで採取し、それぞれの未熟柑橘を凍結乾燥した後、乾燥されたすりこぎとすり鉢を用いて微細な粉末に粉砕して未熟柑橘の粉末試料を製造し、−70℃の超低温冷凍庫に保管しながら実験に用い、未熟柑橘の一部は形質測定に用いた。また、成熟柑橘は、2013年11月末に未熟柑橘の分析用試料と同じ果樹から採取し、低温貯蔵庫(4℃)に保管しながら形質測定を行った。
1−2:糖度及び酸度の測定
未熟及び成熟柑橘の糖酸度の測定は、搾汁機を用いてそれぞれの柑橘から柑橘汁を採取し、メッシュ(mesh)に採取した柑橘汁を通過させた後、通過した果汁約4〜5mLを、10mLの注射器を用いて酸糖度分析装置(NH−2000、HORIBA、Japan)に注入して糖度及び酸度を測定する方式で行われた。
2.試料の製造方法
抽出物製造用試料である、未熟柑橘果実の全細胞の凍結乾燥物を宮川早生の未熟柑橘及び4系統の突然変異未熟柑橘を用いて製造した。製造された凍結乾燥物粉末をそれぞれ20mgずつ準備してチューブに入れ、20%メタノール溶液を200Lずつ添加してよく撹拌した。各チューブを50℃の水槽で20分間反応させた後、13,000rpmで15分間遠心分離した後、上澄液を新しいチューブに移した。回収した上澄液は、遠心分離過程を繰り返すことによって残渣が入らないようにし、再度慎重に新しいチューブに上澄液を移した。最終回収された上澄液は、−20℃で保管した後、スペクトル測定用試料として、以下の方法でFT−IRスペクトル調査に使用した。
3.FT−IR分析スペクトルデータの収得及び数学的前処理方法
3−1:データの収得方法
FT−IR(Fourier transform infrared)スペクトル調査はTensor 27(Bruker Optics GmbH、Ettlingen、Germany)を使用し、DTGS(deuterated triglycine sulfate)検出器で分析した。前記の2.の方法で製造したスペクトル測定用試料の各5Lを384−ウェルZnSeプレートに分注し、37℃のホットプレートで約20分間乾燥させた。乾燥されたZnSeプレートは、Tensor 27に装着されたHTS−XT(Bruker Optics GmbH)高効率自動化装置を用いてスペクトルの分析を実施した。
各試料のスペクトルは、総1,800〜800cm−1の範囲で、そして、4cm−1の間隔で計128回繰り返して測定し、各試料のFT−IRスペクトルは、統計的分析のためにそれぞれ3回繰り返して測定し、その結果の平均スペクトルをFT−IRスペクトルデータとして以降の分析に使用した。FT−IRスペクトル調査及びデータ変換に使用されたプログラムは、Brukerで提供するOPUS Lab(ver.6.5,Bruker Optics Inc.)であった。
3−2:データの数学的前処理方法
FT−IRスペクトルデータの多変量統計分析のために、まず、FT−IRスペクトルデータのベースライン(baseline)校正、正規化(normalization)及び平均中心化(mean centering)などのスペクトルの前処理過程を、Rプログラム(version2.15.0,Auckland,New Zealand)を用いて行った。
ベースライン(baseline)の校正のために、FT−IRスペクトル分析領域の両端点(1,800〜800cm−1)の吸光度を0に調整し、実験上の誤差を最小化するために、各スペクトルを同一面積に正規化(normalization)した。その後、データの平均中心化(mean centering)過程を経て2次微分を行うことによってスペクトルデータの前処理を完了した。
代表FT−IRスペクトルデータは、図1に示しており、その後の過程で上述した数学的前処理過程を経た標準化されたスペクトルデータを用いて多変量統計分析を行った。
4.糖度及び酸度含量予測PLSモデリング方法
標準化されたスペクトルデータは、NIPALSアルゴリズム(Wold,H.1966.Estimation of principal components and related models by iterative least squares,p.391−420.In:K.R.Krishnaiah(ed.).Multivariate Analysis.Academic Press,New York)を用いてRプログラム(version 2.15.0)でPCA(Principal component analysis)及びPLS−DA(Partial least square discriminant analysis)分析(Fiehn et al.,.2000.Nat.Biotechnol.18:1157−1161.;Trygg et al.,2007.J.Proteomes Res.6:467−479.)を行った。
PCA及びPLS−DA分析から得られたそれぞれのスコアを用いてHCA(hierarchial clustering analysis)分析を行い、類似度指数として、UPGMA(unweighted pair group method with arithmetic mean analysis)を用いたユークリッド距離(euclidean distance)を測定して、各試料の類縁関係をデンドログラム(dendrogram)で示した。
また、柑橘試料の標準化されたスペクトルデータから糖酸度含量予測モデルを開発した後、実測値との比較を通じて予測モデルの正確度を検定した。FT−IRスペクトルデータを測定した宮川早生1品種及び4系統の突然変異未熟柑橘と同じ品種又は系統の成熟柑橘から得られた糖酸度含量実測定量データを用いて予測モデルを樹立し、X変数としては、標準化されたスペクトルデータを、そして、2つのY変数としては、酸糖度分析装置(NH−2000,HORIBA,Japan)を用いて測定された糖度及び酸度含量定量データをそれぞれ使用した。
PLSR(partial least square regression)分析はRプログラム(version 2.15.0)を用いた。予測モデリングの正確度を向上させるために、1つのX変数に対して2つのY変数をそれぞれ交差検定を実施した。
確立された予測モデリング及び未熟果実から得た分析用試料を用いて、それぞれの柑橘試料の成熟時の糖酸度含量の予測を行った。また、含量予測モデリングの正確度を調査するために、柑橘試料から糖酸度含量の実測値と予測値に対する線形回帰分析を行って相関係数を調査した。
5.未熟柑橘と成熟柑橘の糖度及び酸度含量の調査結果
前記の1−2で提示した方法で未熟柑橘(8月)及び成熟柑橘(11月)の糖酸度含量を調べ、その結果を下記表1に示す。
Figure 2017527781
[C:Citrus unshiu Marc. Cv. Miyagawa−Wase、M1、突然変異ライン1;M2、突然変異ライン2;M3、突然変異ライン3;M4、突然変異ライン4]
前記の表1を参照すると、8月に採取した未熟柑橘試料の全体的な糖度は6.2〜6.3°Brixであることがわかる。この時期は、柑橘の水分が蒸発し、糖度を蓄積する段階であるため、低い糖度含量を示しており、試料間の差が示されなかった。また、酸度は、M4系統で1.75%と最も低く、宮川早生が2.19%と最も高く示された。前記の突然変異系統の未熟柑橘と宮川早生の未熟柑橘は、糖度よりは酸度で顕著な差を示した。
また、11月に採取した成熟柑橘試料において、糖度は、M1系統が10.3°Brixで、宮川早生の8.4°Brixに比べて約2°Brix高く示された。これは、調査した柑橘試料のうち最も高い糖度を示すものである。M2試料は8.4°Brixで、宮川早生の柑橘と類似の糖度を示し、M3とM4試料はそれぞれ9.7、9.5°Brixで、宮川早生の柑橘に比べて約1°Brix高く示された。酸度もまた、宮川早生の柑橘と突然変異系統の柑橘との間に差を示しており、宮川早生の成熟果の酸度は0.64%、M1の場合、酸度が0.99%で、1%未満であり、M2、M3及びM4の成熟果の酸度は、それぞれ0.79、0.61及び0.65%で、1%未満の酸度含量を示した。成熟果の場合、全体的な糖度と酸度含量が、宮川早生の柑橘とM2の柑橘がほぼ同一であり、M1、M3及びM4が比較的高く示された。
この結果から、突然変異系統の柑橘が宮川早生の柑橘に比べて、糖度は高く、酸度は低いことがわかり、突然変異品種が高い価値を示した。
6.分析用試料を用いて収得したFT−IR分析スペクトルデータ
未熟柑橘から全細胞抽出物のFT−IRスペクトルデータを前処理して標準化されたスペクトルデータを得、その多変量統計分析を行って糖度及び酸度の区別体系を確立した。
それぞれの柑橘試料の標準化されたスペクトルデータである図1の結果を参照すると、未熟柑橘のスペクトル測定用試料は、FT−IRスペクトル上の1,700〜1,500、1,500〜1,300、1,100〜950cm−1の部位で代謝体の量的、質的のパターン変化が大きいことがわかる。FT−IRスペクトルの1,700〜1,500、1,500〜1,300、及び1,100〜950cm−1の部位は、それぞれアミノ酸及び蛋白質のアミド結合(amide bond)IとII、核酸及びリン脂質からリン脂質結合(phosphodiester bond)及びリンを含む有機酸、そして、単糖類や複合多糖類を含む炭水化物系列の化合物の質的、量的情報を反映する。すなわち、FT−IRスペクトルデータから未熟柑橘に含有されているアミノ酸や蛋白質、脂肪酸、及び炭水化物系統の化合物などの質的、量的差が顕著であるという点が確認できた。
7.標準化されたスペクトルデータの多変量統計分析結果
7−1.PCAスコア(score)分析結果
標準化されたスペクトルデータのPCA(Principal component analysis、主成分分析)結果であるPCAスコアは、PC 1とPC 2のスコアで全体変異量のそれぞれ63.4%、15.5%の説明力を有しており、これは、全体変異量の約78.9%を反映している。このように説明力が高いPC 1とPC 2を基準としてPCAスコアプロットを観察した結果を、図2に示した。前記図2を参照すると、柑橘試料は、PC 2を基準として大きく上下に区分されることが観察できた。
具体的に、PCAスコアプロット上の宮川早生に対するスコアグループを中心に上下に位置するが、宮川早生と糖度がほぼ同一であるM2系統のスコアグループが、宮川早生のスコアグループと共に分布し、上下にM3とM4系統のスコアグループが主に位置しており、糖度が最も高いM1のスコアグループは、M2とM3系統のスコアグループの間に位置することが確認できた。
7−2.PCAスコア(score)と成熟果実の糖酸度との相関関係分析結果
未熟柑橘試料のPCAスコアプロット上での空間的な分布位置による生物学的情報を把握するために、まず、成熟柑橘試料の糖度及び酸度含量の差の結果(前記表1)と、PCAスコアプロット上のこれらの試料の位置との相関関係を調査した。
糖度が比較的低い試料である宮川早生の柑橘の場合、PCAスコアプロット上で中央に別途のグループを形成しており、逆に、糖度含量が最も高い試料であるM1の場合、PCAスコアプロット上でM2とM3との間に別途のグループを形成して分布することが観察できた。以上の結果から、PCAスコアプロット上での空間的な分布位置と、これらの試料の糖度含量との間に密接な相関関係があることがわかった。
7−3.PCAスコア(score)と成熟果実の糖酸度との相関関係分析結果
PCAスコアプロット上で糖度及び酸度の含量による柑橘試料の集団区分、及びクラスタリングに重要な役割を果たすFT−IRスペクトル部位を調べるために、PC 1とPC 2を決定するのに重要な役割を果たしたFT−IRスペクトル部位を荷重値(loading value)の分析を通じて調査し、その結果を図3に示した。
前記図3を参照すると、PCAスコアにおいて上下の区分に重要なPC 1を決定する重要なFT−IRスペクトル部位は、主に1,700〜1,500及び1,500〜1,300cm−1の領域であり、PC 2の場合、主に1,100〜950cm−1の領域であることがわかった。これらのFT−IRスペクトル部位は、前記図1に示したFT−IRスペクトルデータにおいて各種類又は系統の間に差が大きく現れた領域とも一致する結果であって、柑橘試料の区分において重要な役割を果たすPC 2の場合には、炭化水素系列の化合物の量的、質的差に影響を受けることがわかり、アミドI,II、脂肪酸と炭水化物系列の化合物の質的、量的差が柑橘試料の代謝体レベルの識別に重要な役割を果たしており、糖系列の一次代謝産物の量的変化が二次代謝産物の質的、量的変化と相関関係があることを意味する結果であると思われる。
7−4.PLS−DA分析結果
前記の4.で説明した方式でPLS−DA(Partial least square discriminant analysis)分析を行い、その結果を図4に示した。PLS−DAスコアプロットを示す図4において、円形の点線は、柑橘種類に試料のクラスタ境界を示す。
前記図4を参照すると、PLS−DA分析が、PCA分析よりもさらに確実に柑橘種類によるグループ間の区分が可能であるという点が確認できた。それぞれのグループ間の境界は、PCAに比べてさらに小さくなり、同一品種に属する各試料の反復区も各グループ内に位置して、PCAよりも柑橘の識別能力が向上したことがわかった。
糖度の含量が比較的低い試料である宮川早生の柑橘の場合、PCAスコアプロット上で中央に別途のグループを形成しており、糖度の含量が最も高い試料であるM1柑橘の場合、PLS−DAスコアプロット上でM3柑橘と共に左側上端に別途のグループを形成して分布することが確認できた。糖度の含量が宮川早生の柑橘とほぼ同一であるM2柑橘は、主に宮川早生の柑橘と類似の位置に分布する形態を示した。
以上の結果から、PCAと同様にPLS−DAもまた、各柑橘試料のスコアプロット上での空間的な分布位置と、これらの試料の糖酸度の含量とは密接な相関関係があることがわかる。
7−5.HCAデンドログラム分析結果
前記の4.で説明した方式でHCAデンドログラム(dendrogram)分析を行った結果を図5及び図6に示した。前記図5は、試料として適用された柑橘間の類縁関係を推定できるPCAデンドログラムであり、前記図6はPLS−DAデンドログラムを示す。
前記図5を参照すると、宮川早生を中心にM1,M2,M3,M4が分布しており、これは、M1〜M4の突然変異系統が宮川早生から突然変異が誘起されたためであると解釈される。このうちM1〜M3は、M4に比べて宮川早生と類縁関係が高いものと判断された。
前記図6を参照すると、PLS−DAデンドログラムでもまた、宮川早生と他の突然変異系統との間に類縁関係を明確に示した。宮川早生とM2系統との間に形質的に高い類縁関係を示し、M1とM3系統が形質的に類縁関係が近いことがわかる。しかし、PCA結果と同様に、M4は形質的な類縁関係が低い様相を示した。このように、突然変異の誘導に応じて形質の表現が異なり、これを通じて、系統間の類縁関係を推定できることがわかった。
8.糖度と酸度含量予測PLS回帰分析予測モデリング及び予測度評価
FT−IRスペクトルデータ、及び酸糖度分析装置を用いて測定された糖度と酸度含量データを用いて、各成分別含量予測PLSモデリングを開発した。
学習集団(training set)として、8月に収穫して未熟柑橘サンプルを柑橘の種類別に各15個ずつ準備し、上述した方式で未熟柑橘のスペクトルデータを得た。また、前記学習集団の未熟柑橘サンプルと同じ成熟柑橘のサンプルを1月に収穫し、これらの糖度及び酸度を測定して成熟柑橘サンプルの糖度及び酸度の実測値を得た。
このような学習集団のデータを、上述した統計分析の方法で果実の糖度又は酸度の予測モデルを設けてデータベースに格納し、このとき、未熟柑橘のスペクトルデータをX変数とし、糖度又は酸度値をそれぞれY変数であるY又はYとして適用してモデリングした。
その後、検証集団(test set)として、前記8月に収穫して未熟柑橘サンプルを柑橘の種類別に各10個ずつ準備し、前記と同様の方法でX変数を得た後、前記果実の糖度又は酸度の予測モデルに適用して、未熟柑橘サンプルが成熟する場合の糖度又は酸度値に該当する予測値であるY’(それぞれY’又はY’)を得、前記検証集団の未熟柑橘が成熟したときの実測糖度又は酸度値と比較して線形回帰分析を行うことによって、前記予測モデルの正確度を検証した。
前記糖度及び酸度含量予測PLSモデリングを用いて予測した値及び実測値を用いて予測度を評価し、これをそれぞれ図7及び図8に示した。前記図7及び図8を参照すると、未熟柑橘のFT−IRスペクトルデータから予測された含量値及び成熟柑橘の実測含量値を用いて回帰分析を行った結果、糖度と酸度がいずれも、相関係数がR=0.99として高いことがわかる。これらの結果は、未熟柑橘試料のFT−IRスペクトルデータのみでも、これらが成熟したときに柑橘試料内に存在する糖度及び酸度の含量を約90%の正確性で予測できる結果であると思われる。また、前記の方法は、果糖などに対する単一成分に対する情報ではなく、果実の味を評価できる糖度及び/又は酸度に対する総合的な予測が可能であるという点でもその意味が大きい。
このような結果は、収穫前に未熟状態の果実の糖度及び酸度を予め把握できることを意味し、したがって、本発明に係る糖度及び酸度予測モデリングを活用する場合、より容易に且つ迅速に成熟果実の糖度及び酸度を予測することができ、果実の出荷量管理、品質管理などに活用可能であると思われる。
また、本発明に係る果実の糖酸度含量予測モデリングは、まだ同定及び標準化が行われていない多数の果実試料から品質特性の評価手段として活用可能であり、果実の早期品質評価や優れた果実系統の迅速な選抜手段として活用可能である。
以上で本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念を用いた当業者の様々な変形及び改良形態も本発明の権利範囲に属する。
本発明は、予測された糖酸度値に基づいて、果実の品質管理のための資料、及び果実類の新規品種の開発時に候補種子の選別のための資料として活用することができる。

Claims (10)

  1. 未熟果実からスペクトル測定用試料を得る準備ステップと、
    前記スペクトル測定用試料を用いて前記未熟果実のFT−IR(Fourier Transform Infrared Spectroscopy)スペクトルデータを得る測定ステップと、
    前記未熟果実のスペクトルデータを、データベース内に予め準備された多変量統計分析(multivariate statistical analysis)に基づいた糖度又は酸度の予測モデルに適用して、未熟果実が成熟したときの糖度又は酸度に該当する予測値を出力する予測ステップとを含む、果実の糖度又は酸度の予測方法。
  2. 前記多変量統計分析は、PCA(Principal component analysis)分析、PLS−DA(Partial least square discriminant analysis)分析、またはこれらのいずれもを適用することである、請求項1に記載の果実の糖度又は酸度の予測方法。
  3. 前記糖度又は酸度の予測モデルは、学習集団(training set)のデータを部分最小二乗(Partial Least Square:PLS)モデリングに適用して確立した、請求項1に記載の果実の糖度又は酸度の予測方法。
  4. 前記未熟果実のFT−IRスペクトルデータは、1,800〜800cm−1の領域を含む分析領域で測定される、請求項1に記載の果実の糖度又は酸度の予測方法。
  5. 前記果実の糖度又は酸度の予測方法は、前記測定ステップと前記予測ステップとの間に、前記FT−IRスペクトルデータを前処理して標準化されたスペクトルデータを得る標準化ステップをさらに含み、
    前記標準化ステップにおいて前処理は、前記未熟果実のFT−IRスペクトルデータが有する分析領域及びベースライン(baseline)を、前記糖度又は酸度の予測モデルの確立で適用した学習集団のスペクトルデータの分析領域及びベースライン(baseline)と同一に調整する校正ステップと、前記校正ステップを経た未熟果実のFT−IRスペクトルデータの面積を、前記学習集団で適用したスペクトルの面積と同一に正規化(normalization)するステップと、前記正規化された未熟果実のFT−IRスペクトルデータの平均中心化(mean centering)及び2次微分処理を行って未熟果実のスペクトルデータを得るステップとを含む、請求項1に記載の果実の糖度又は酸度の予測方法。
  6. 前記学習集団(training set)を用いて確立した糖度又は酸度の予測モデルは、未熟果実のスペクトルデータをX変数とし、前記未熟果実が成熟したときに測定された成熟果実の糖度又は酸度をそれぞれY変数であるY又はYとして適用して確立した、請求項3に記載の果実の糖度又は酸度の予測方法。
  7. 前記予測ステップで出力された未熟果実の成熟時の糖度又は酸度の予測値は90%以上の正確度を有する、請求項1に記載の果実の糖度又は酸度の予測方法。
  8. 前記果実(fruit)は、ミカン科(Rutaceae)に属する柑橘類の果実(citrus fruits)、ブドウ、リンゴ、キウイ、モモ及びナシからなる群から選択されるいずれか1つである、請求項1に記載の果実の糖度又は酸度の予測方法。
  9. 学習集団(training set)の未熟果実からスペクトル測定用試料を得る準備ステップと、
    前記スペクトル測定用試料を用いて前記未熟果実のFT−IR(Fourier Transform Infrared Spectroscopy)スペクトルデータを得る測定ステップと、
    前記FT−IRスペクトルデータを前処理して標準化されたスペクトルデータを得る標準化ステップと、
    前記標準化されたスペクトルデータ及び前記学習集団(training set)の未熟果実が成熟したときに測定された成熟果実の糖度又は酸度の分析結果を活用して、データベース内に準備された多変量統計分析ツールから未熟果実のスペクトルデータをX変数とし、前記未熟果実が成熟したときに測定された成熟果実の糖度又は酸度の分析結果をそれぞれY変数であるY又はYとする、未熟果実のスペクトルデータから成熟時の果実の糖度又は酸度を予測できる、果実の糖度又は酸度の予測モデルを確立するモデリングステップとを含む、果実の糖度又は酸度の予測モデルの確立方法。
  10. 前記果実の糖度又は酸度予測モデルの確立方法は、前記モデリングステップの後に検証ステップをさらに含み、
    前記検証ステップは、i)前記果実の糖度又は酸度予測モデルに、検証集団(test set)の未熟果実から得られた未熟果実のスペクトルデータをX変数として適用する過程、ii)前記i)の結果として得られるY変数である糖度又は酸度の予測値を取得する過程、及びiii)前記ii)の過程で取得された予測値を、前記検証集団の未熟果実が成熟したときの糖度又は酸度の実測値と比較する過程を含む、請求項9に記載の果実の糖度又は酸度の予測モデルの確立方法。
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