[0005]添付された請求項の範囲内でのシステム、方法およびデバイスの様々な実装は、各々、幾つかの態様を有しており、それらの態様のうちのいずれの単一の態様も、本明細書において説明される望ましい属性を単独で担っているわけではない。本明細書では、添付された請求項の範囲を限定することなしに、幾つかの顕著な特徴が説明される。
[0006]この明細書で説明される主題の1つまたは複数の実装の詳細が、添付される図面および以下の説明において詳述される。他の特徴、態様、および利点がそれらの説明、図面、および請求項から明らかになるであろう。以下の図の相対的な寸法は、一定の縮尺で描かれ得ないことに注目すること。
[0007]本開示の一態様は、無線通信のための方法を提供する。方法は、アクセスポイントにおいて、アグリゲートされた(束ねられた)メッセージを生成することを含む。アグリゲートされたメッセージは、単一ユーザブロードキャストメッセージと、少なくとも1つの他のメッセージと、を含む。方法は、1つまたは複数の局にアグリゲートされたメッセージを送信することをさらに含む。
[0008]様々な実施形態において、アグリゲートされたメッセージの各サブメッセージは、物理層(PHY)制御フィールドとメディアアクセス制御(MAC)ペイロードとを備える少なくとも物理層データユニット(PPDU)を含むことができる。様々な実施形態において、少なくとも1つの他のメッセージは、少なくとも1つの多ユーザ物理層データユニット(PPDU)を含むことができる。様々な実施形態において、少なくとも1つの他のメッセージは、制御またはスケジューリング情報を除く少なくとも1つの単一ユーザ物理層データユニット(PPDU)を含むことができる。
[0009]様々な実施形態において、アグリゲートされたメッセージは、単一ユーザブロードキャストメッセージと、1つまたは複数の多ユーザメッセージと、を含むことができる。様々な実施形態において、アグリゲートされたメッセージは、少なくとも1つの他のメッセージが、1つまたは複数の局のすべてが復号するように指示される少なくともメッセージを含むかどうかを示す共通物理層ヘッダを含むことができる。様々な実施形態において、各メッセージは、少なくとも1つの他のメッセージが、1つまたは複数の局のすべてが復号するように指示される少なくともメッセージを含むかどうかを示す物理層ヘッダを含むことができる。
[0010]様々な実施形態において、単一ユーザブロードキャストメッセージは、
指定された時間に複数のアップリンクデータを送信するように1つまたは複数の局に命令する制御情報を含む。様々な実施形態において、方法は、指定された時間に複数のアップリンクデータの送信を受信することをさらに含むことができ、複数のアップリンクデータの各送信は、同じ継続時間を有する。様々な実施形態において、方法は、1つまたは複数の局に肯定応答メッセージを送信することをさらに含むことができる。
[0011]様々な実施形態において、各メッセージは、アップリンクスケジューリングメッセージを含むことができる。様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、アップリンクデータの送信の継続時間を示す物理層データユニット(PPDU)継続時間フィールドを含むことができる。様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、許容された送信モードの指示を含む局アクセス情報フィールドを含むことができる。
[0012]様々な実施形態において、局アクセス情報フィールドは、周波数分割多元接続(FDMA)システムを使用するアップリンクデータに関するトーン/周波数を示すトーン割り振りフィールドを含むことができる。様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、アップリンク通信に参加することができる局を示したグループ識別子(GID)フィールドを含むことができる。様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、アップリンク通信に参加することができる1つまたは複数の局を識別するマルチキャストアドレスを示す受信機アドレス(RA)フィールドを含むことができる。様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、1つまたは複数の局に関するレート情報を示すフィールドを含むことができる。
[0013]様々な実施形態において、方法は、1つまたは複数の局にアップリンクスケジューリングメッセージを送信することをさらに含むことができる。アップリンクスケジューリングメッセージは、アップリンクスケジューリングメッセージに応答して局アクセス情報メッセージを送信するように1つまたは複数の局に命令することができる。方法は、複数の局アクセス情報メッセージを受信することをさらに含むことができる。局アクセス情報メッセージは、局アクセス情報を示すことができる。様々な実施形態において、単一ユーザブロードキャストメッセージは、1つ以上の局に関するデータ、制御、または管理情報を含むことができる。
[0014]別の態様は、無線通信のために構成された装置を提供する。装置は、
アグリゲートされたメッセージを送信のために生成するように構成されたプロセッサを含む。アグリゲートされたメッセージは、単一ユーザブロードキャストメッセージと、少なくとも1つの他のメッセージと、を含む。装置は、1つまたは複数の局にアグリゲートされたメッセージを送信するように構成された送信機をさらに含む。
[0015]様々な実施形態において、アグリゲートされたメッセージの各サブメッセージは、物理層(PHY)制御フィールドとメディアアクセス制御(MAC)ペイロードとを備える少なくとも物理層データユニット(PPDU)を含むことができる。様々な実施形態において、少なくとも1つの他のメッセージは、少なくとも1つの多ユーザ物理層データユニット(PPDU)を含むことができる。様々な実施形態において、少なくとも1つの他のメッセージは、制御またはスケジューリング情報を除く少なくとも1つの単一ユーザ物理層データユニット(PPDU)を含むことができる。
[0016]様々な実施形態において、アグリゲートされたメッセージは、単一ユーザブロードキャストメッセージと、1つまたは複数の多ユーザメッセージと、を含むことができる。様々な実施形態において、アグリゲートされたメッセージは、少なくとも1つの他のメッセージが、1つまたは複数の局のすべてが復号するように指示される少なくともメッセージを含むかどうかを示す共通物理層ヘッダを含むことができる。様々な実施形態において、各メッセージは、少なくとも1つの他のメッセージが、1つまたは複数の局のすべてが復号するように指示される少なくともメッセージを含むかどうかを示す物理層ヘッダを含むことができる。
[0017]様々な実施形態において、単一ユーザブロードキャストメッセージは、
指定された時間に複数のアップリンクデータを送信するように1つまたは複数の局に命令する制御情報を含む。様々な実施形態において、装置は、指定された時間に複数のアップリンクデータの送信を受信するように構成された受信機をさらに含むことができ、複数のアップリンクデータの各送信は、同じ継続時間を有する。様々な実施形態において、送信機は、1つまたは複数の局に肯定応答メッセージを送信するようにさらに構成されることができる。
[0018]様々な実施形態において、各メッセージは、アップリンクスケジューリングメッセージを含むことができる。様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、アップリンクデータの送信の継続時間を示す物理層データユニット(PPDU)継続時間フィールドを含むことができる。様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、許容された送信モードの指示を含む局アクセス情報フィールドを含むことができる。
[0019]様々な実施形態において、局アクセス情報フィールドは、周波数分割多元接続(FDMA)システムを使用するアップリンクデータに関するトーン/周波数を示すトーン割り振りフィールドを含むことができる。様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、アップリンク通信に参加することができる局を示したグループ識別子(GID)フィールドを含むことができる。様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、アップリンク通信に参加することができる1つまたは複数の局を識別するマルチキャストアドレスを示す受信機アドレス(RA)フィールドを含むことができる。様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、1つまたは複数の局に関するレート情報を示すフィールドを含むことができる。
[0020]様々な実施形態において、装置は、1つまたは複数の局にアップリンクスケジューリングメッセージを送信するように構成された送信機をさらに含むことができる。アップリンクスケジューリングメッセージは、アップリンクスケジューリングメッセージに応答して局アクセス情報メッセージを送信するように1つまたは複数の局に命令することができる。受信機は、複数の局アクセス情報メッセージを受信するようにさらに構成されることができ、局アクセス情報メッセージは、局アクセス情報を示す。様々な実施形態において、単一ユーザブロードキャストメッセージは、1つまたは複数の局に関するデータ、制御、または管理情報を含むことができる。
[0021]別の態様は、無線通信のための装置を提供する。装置は、アグリゲートされたメッセージを送信するための手段を含む。アグリゲートされたメッセージは、単一ユーザブロードキャストメッセージと、少なくとも1つの他のメッセージと、を含む。装置は、1つまたは複数の局にアグリゲートされたメッセージを送信するための手段をさらに含む。
[0022]様々な実施形態において、アグリゲートされたメッセージの各サブメッセージは、物理層(PHY)制御フィールドとメディアアクセス制御(MAC)ペイロードとを備える少なくとも物理層データユニット(PPDU)を含むことができる。様々な実施形態において、少なくとも1つの他のメッセージは、少なくとも1つの多ユーザ物理層データユニット(PPDU)を含むことができる。様々な実施形態において、少なくとも1つの他のメッセージは、制御またはスケジューリング情報を除く少なくとも1つの単一ユーザ物理層データユニット(PPDU)を含むことができる。
[0023]様々な実施形態において、アグリゲートされたメッセージは、単一ユーザブロードキャストメッセージと、1つまたは複数の多ユーザメッセージと、を含むことができる。様々な実施形態において、アグリゲートされたメッセージは、少なくとも1つの他のメッセージが、1つまたは複数の局のすべてが復号するように指示される少なくともメッセージを含むかどうかを示す共通物理層ヘッダを含むことができる。様々な実施形態において、各メッセージは、少なくとも1つの他のメッセージが、1つまたは複数の局のすべてが復号するように指示される少なくともメッセージを含むかどうかを示す物理層ヘッダを含むことができる。
[0024]様々な実施形態において、単一ユーザブロードキャストメッセージは、
指定された時間に複数のアップリンクデータを送信するように1つまたは複数の局に命令する制御情報を含む。様々な実施形態において、装置は、指定された時間に複数のアップリンクデータの送信を受信するための手段をさらに含むことができ、複数のアップリンクデータの各送信は、同じ継続時間を有する。様々な実施形態において、装置は、1つまたは複数の局に肯定応答メッセージを送信するための手段をさらに含むことができる。
[0025]様々な実施形態において、各メッセージは、アップリンクスケジューリングメッセージを含むことができる。様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、アップリンクデータの送信の継続時間を示す物理層データユニット(PPDU)継続時間フィールドを含むことができる。様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、許容された送信モードの指示を含む局アクセス情報フィールドを含むことができる。
[0026]様々な実施形態において、局アクセス情報フィールドは、周波数分割多元接続(FDMA)システムを使用するアップリンクデータに関するトーン/周波数を示すトーン割り振りフィールドを含むことができる。様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、アップリンク通信に参加することができる局を示したグループ識別子(GID)フィールドを含むことができる。様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、アップリンク通信に参加することができる1つまたは複数の局を識別するマルチキャストアドレスを示す受信機アドレス(RA)フィールドを含むことができる。様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、1つまたは複数の局に関するレート情報を示すフィールドを含むことができる。
[0027]様々な実施形態において、装置は、1つまたは複数の局にアップリンクスケジューリングメッセージを送信するための手段をさらに含むことができる。アップリンクスケジューリングメッセージは、アップリンクスケジューリングメッセージに応答して局アクセス情報メッセージを送信するように1つまたは複数の局に命令することができる。装置は、複数の局アクセス情報メッセージを受信するための手段をさらに含むことができ、局アクセス情報メッセージは、局アクセス情報を示す。様々な実施形態において、単一ユーザブロードキャストメッセージは、1つまたは複数の局に関するデータ、制御、または管理情報を含むことができる。
[0028]別の態様は、非一時的なコンピュータ可読媒体を提供する。媒体は、実行されると、アグリゲートされたメッセージを送信することを装置に行わせるコードを含む。アグリゲートされたメッセージは、単一ユーザブロードキャストメッセージと、少なくとも1つの他のメッセージと、を含む。媒体は、実行されると、1つまたは複数の局にアグリゲートされたメッセージを送信することを装置に行わせるコードをさらに含む。
[0029]様々な実施形態において、アグリゲートされたメッセージの各サブメッセージは、物理層(PHY)制御フィールドとメディアアクセス制御(MAC)ペイロードとを備える少なくとも物理層データユニット(PPDU)を含むことができる。様々な実施形態において、少なくとも1つの他のメッセージは、少なくとも1つの多ユーザ物理層データユニット(PPDU)を含むことができる。様々な実施形態において、少なくとも1つの他のメッセージは、制御またはスケジューリング情報を除く少なくとも1つの単一ユーザ物理層データユニット(PPDU)を含むことができる。
[0030]様々な実施形態において、アグリゲートされたメッセージは、単一ユーザブロードキャストメッセージと、1つまたは複数の多ユーザメッセージと、を含むことができる。様々な実施形態において、アグリゲートされたメッセージは、少なくとも1つの他のメッセージが、1つまたは複数の局のすべてが復号するように指示される少なくともメッセージを含むかどうかを示す共通物理層ヘッダを含むことができる。様々な実施形態において、各メッセージは、少なくとも1つの他のメッセージが、1つまたは複数の局のすべてが復号するように指示される少なくともメッセージを含むかどうかを示す物理層ヘッダを含むことができる。
[0031]様々な実施形態において、単一ユーザブロードキャストメッセージは、
指定された時間に複数のアップリンクデータを送信するように1つまたは複数の局に命令する制御情報を含む。様々な実施形態において、媒体は、実行されると、指定された時間に複数のアップリンクデータの送信を受信することを装置に行わせるコードをさらに含むことができ、複数のアップリンクデータの各送信は、同じ継続時間を有する。様々な実施形態において、媒体は、実行されると、1つまたは複数の局に肯定応答メッセージを送信することを装置に行わせるコードをさらに含むことができる。
[0032]様々な実施形態において、各メッセージは、アップリンクスケジューリングメッセージを含むことができる。様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、アップリンクデータの送信の継続時間を示す物理層データユニット(PPDU)継続時間フィールドを含むことができる。様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、許容された送信モードの指示を含む局アクセス情報フィールドを含むことができる。様々な実施形態において、局アクセス情報フィールドは、周波数分割多元接続(FDMA)システムを使用するアップリンクデータに関するトーン/周波数を示すトーン割り振りフィールドを含むことができる。
[0033]様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、アップリンク通信に参加することができる局を示したグループ識別子(GID)フィールドを含むことができる。様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、アップリンク通信に参加することができる1つまたは複数の局を識別するマルチキャストアドレスを示す受信機アドレス(RA)フィールドを含むことができる。様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、1つまたは複数の局に関するレート情報を示すフィールドを含むことができる。
[0034]様々な実施形態において、媒体は、実行されると、1つまたは複数の局にアップリンクスケジューリングメッセージを送信することを装置に行わせるコードをさらに含むことができる。アップリンクスケジューリングメッセージは、アップリンクスケジューリングメッセージに応答して局アクセス情報メッセージを送信するように1つまたは複数の局に命令することができる。媒体は、実行されると、複数の局アクセス情報メッセージを受信することを装置に行わせるコードをさらに含むことができ、局アクセス情報メッセージは、局アクセス情報を示す。様々な実施形態において、単一ユーザブロードキャストメッセージは、1つまたは複数の局に関するデータ、制御、または管理情報を含むことができる。
[0059]新規のシステム、装置、および方法の様々な態様が、以下において添付される図面に関連してより十分に説明される。しかしながら、教示の開示は、数多くの異なる形で具現化されることができ、この開示全体を通じて提示される任意の特定の構造および機能に限定されるとは解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、この開示が徹底的かつ完全であり、さらに、本開示の適用範囲を当業者に十分に伝達するようにするために提供される。本明細書における教示に基づき、本開示の適用範囲は、本発明の他の態様から独立して実装されるかまたは本発明の他の態様と組み合わされて実装されるかにかかわらず、本明細書において開示される新規のシステム、装置、および方法の任意の態様を網羅することが意図されることを当業者は認識するであろう。例えば、本明細書において示される任意の数の態様を使用して、装置は実装されることができ、方法は実行されることができる。さらに、本発明の適用範囲は、本明細書において説明される本発明の様々な態様に加えてまたは様々な態様以外に他の構造、機能、又は構造と機能を使用して実行される装置又は方法を網羅することが意図される。本明細書において開示されるいずれの態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって具現化されることができることが理解されるべきである。
[0060]本明細書では特定の態様が説明されるが、これらの態様の数多くの変形及び置換が本開示の適用範囲内に入る。好ましい態様の幾つかの利益及び利点が述べられているが、本開示の適用範囲は、特定の利益、用途、または目標に限定されることは意図されない。むしろ、本開示の態様は、異なる無線技術、システム構成、ネットワーク、および送信プロトコルに広範囲にわたって適用可能であることが意図され、そのうちの一部は、図においておよび好ましい態様の以下の説明において例として示される。詳細な説明および図面は、制限するのではなく、単に本開示を例示するものであるにすぎず、本開示の適用範囲は、添付された請求項およびそれらの同等物によって定義される。
[0061]無線ネットワーク技術は、様々なタイプの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を含むことができる。WLANは、幅広く使用されるネットワーク化プロトコルを使用する近傍のデバイスを相互接続するために使用されることができる。本明細書において説明される様々な態様は、WiFiのような任意の通信規格、より一般的には無線プロトコルのIEEE802.11系統のあらゆるメンバーに適用することができる。
[0062]幾つかの態様において、無線信号は、直交周波数分割多重(OFDM)、直接シーケンス拡散スペクトル(DSSS)通信、OFDMとDSSS通信の組み合わせ、またはその他の方式を使用して高効率802.11プロトコルにより送信されることができる。高効率802.11プロトコルの実装は、インターネットアクセス、センサ、計量、スマートグリッドネットワーク、または他の無線適用例のために使用されることができる。有利なことに、この特定の無線プロトコルを実装する幾つかのデバイスの態様は、他の無線プロトコルを実装するデバイスよりも少ない電力を消費することができ、短い距離にわたって無線信号を送信するために使用されることができ、および/または、人間のような物体によって遮断される可能性がより低い信号を送信することができる。
[0063]幾つかの実装において、WLANは、無線ネットワークにアクセスするコンポーネントである様々なデバイスを含む。例えば、2つのタイプのデバイス、すなわち、アクセスポイント(「AP」)およびクライアント(局、または「STA」とも呼ばれる)が存在することができる。概して、APは、WLANに関するハブ又は基地局として働き、STAは、WLANのユーザとして働く。例えば、STAは、ラップトップコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、携帯電話、等であることができる。一例では、STAは、インターネットへのまたは他のワイドエリアネットワークへの一般的接続性を得るためにWiFi(例えば、802.11ahのようなIEEE802.11プロトコル)に準拠した無線リンクを介してAPに接続する。幾つかの実装において、STAはまた、APとして使用されることができる。
[0064]本明細書において説明される技法は、直交多重方式に基づく通信システムを含む様々なブロードバンド無線通信システムのために使用されることができる。そのような通信システムの例は、空間分割多元接続(SDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、単一キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システム、などを含む。SDMAシステムは、複数のSTAに属するデータを同時に送信するために十分に異なる方向を利用することができる。TDMAシステムは、複数のSTAが送信信号を異なるタイムスロットに分割することによって同じ周波数チャネルを共有するのを可能にすることができ、各タイムスロットは、異なるSTAに割り当てられる。TDMAシステムは、GSM(登録商標)または当業において知られる幾つかの他の規格を実装することができる。OFDMAシステムは、全体的なシステム帯域幅を複数の直交サブキャリアに分割する変調技法である直交周波数分割多重(OFDM)を利用する。これらのサブキャリアはまた、トーン、ビン、等と呼ばれることができる。OFDMの場合は、各サブキャリアは、データとともに独立して変調されることができる。OFDMシステムは、IEEE802.11または当業において知られる幾つかの他の規格を実装することができる。SC−FDMAシステムは、システム帯域幅全体にわたって分散されるサブキャリアで送信するためにインターリーブされたFDMA(IFDMA)を、隣接するサブキャリアの1つのブロックで送信するためにローカライズされたFDMA(LFDMA)を、または、隣接するサブキャリアの複数のブロックで送信するために拡張されたFDMA(EFDMA)を、利用することができる。概して、変調シンボルは、OFDMの場合は周波数領域で、SC−FDMAの場合は時間領域で、送信される。SC−FDMAシステムは、3GPP(登録商標)−LTE(登録商標)(第3世代パートナーシッププロジェクトロングタームエボリューション)または他の規格を実装することができる。
[0065]本明細書における教示は、様々な有線または無線装置(例えば、ノード)内に組み込まれること(例えば、様々な有線または無線装置内に実装されることまたは様々な有線または無線装置によって実行されること)ができる。幾つかの態様において、本明細書における教示により実装された無線ノードは、アクセスポイントまたはアクセス端末を備えることができる。
[0066]アクセスポイント(「AP」)は、ノードB、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、eNodeB、基地局コントローラ(「BSC」)、ベーストランシーバ局(「BTS」)、基地局(「BS」)、トランシーバ機能(「TF」)、無線ルータ、無線トランシーバ、ベーシックサービスセット(「BSS」)、拡張サービスセット(「ESS」)、無線基地局(「RBS」)、または何らかの他の用語を備えること、それらの用語として実装されること、またはそれらの用語として知られることができる。
局(「STA」)はまた、STA、アクセス端末(「AT」)、加入者局、加入者ユニット、移動局、遠隔局、遠隔端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ機器、ユーザ端末、または何らかの他の用語を備えること、それらの用語として実装されること、またはそれらの用語として知られることができる。幾つかの実装において、アクセス端末は、携帯電話、コードレスフォン、セッション開始プロトコル(「SIP」)フォン、ワイヤレスローカルループ(「WLL」)局、携帯情報端末(「PDA」)、無線接続能力を有するハンドヘルドデバイス、または無線モデムに接続された何らかの他の適切な処理デバイスを備えることができる。従って、本明細書において教示される1つまたは複数の態様は、電話(例えば、携帯電話またはスマートフォン)、コンピュータ(例えば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ヘッドセット、ポータブルコンピューティングデバイス(例えば、携帯情報端末)、娯楽機器(例えば、音楽又はビデオ機器、又は衛星無線)、ゲームプレイ機器またはシステム、全地球測位システムデバイス、または無線媒体を介して通信するように構成される他の適切なデバイス内に組み入れられることができる。
[0068]図1は、多元接続多入力多出力(MIMO)のために構成された無線通信システム100を示した概略図であり、アクセスポイントとSTAとを有する。単純化のため、図1には1つのAP110のみが示される。アクセスポイントは、概してSTAと通信し、基地局または他の用語で呼ばれることもできる。STAは、固定型または移動型であることができ、および、移動局または無線デバイスと呼ばれること、または何らかの他の用語を使用して呼ばれることもできる。AP110は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上で任意の所定の時点で1つまたは複数のSTA120と通信することができる。ダウンリンク(すなわち、順方向リンク)は、アクセスポイントからSTAへの通信リンクであり、アップリンク(すなわち、逆方向リンク)は、STAからアクセスポイントへの通信リンクである。STAはまた、別のSTAとピア・ツー・ピアで通信することができる。システムコントローラ130は、アクセスポイントに結合し、アクセスポイントに関する調整および制御を提供する。
[0069]以下の開示の諸部分は、空間分割多元接続(SDMA)を介して通信することが可能なSTA120について説明する一方で、幾つかの態様に関しては、STAはまた、SDMAをサポートしない幾つかのSTAを含むことができる。従って、そのような態様に関して、AP110は、SDMAおよび非SDMA STAの両方と通信するように構成されることができる。この手法は、より新しいSDMA STAが適宜導入されるのを可能にする一方で、SDMAをサポートしないSTA(「レガシー」局)の旧バージョンが企業(enterprise)内に配備された状態を維持するのを好都合に可能にすることができる。
[0070]無線通信システム100は、ダウンリンクおよびアップリンク上でのデータ送信のために複数本の送信アンテナおよび複数本の受信アンテナを使用する。AP110は、Nap本のアンテナが装備され、ダウンリンク送信に関しては多入力(MI)およびアップリンク送信に関しては多出力(MO)を表す。Kの数の選択されたSTA120の組は、総合して、ダウンリンク送信に関しては多出力およびアップリンク送信に関しては多入力を表す。純粋なSDMAの場合、Kの数のSTAに関するデータシンボルストリームがコード、周波数または時間の点で多重化されない場合はNap≦K≦1を有することが望まれる。Kの値は、データシンボルストリームが、TDMA技法、CDMAに関しては異なるコードチャネル、OFDMに関してはサブバンドの互いに分離した組、等を使用して多重化されることができる場合にNapの値よりも大きいことができる。各々の選択されたSTAは、アクセスポイントにユーザ固有データを送信することまたはアクセスポイントからユーザ固有データを受信することができる。概して、各々の選択されたSTAは、1本または複数本のアンテナが装備されることができる。Kの数の選択されたSTAは、同じ本数のアンテナを有することができ、または、1つまたは複数のSTAは、異なる本数のアンテナを有することができる。
[0071]無線通信システム100は、SDMAのために構成されたときには、時分割複信(TDD)システムまたは周波数分割複信(FDD)システムであることができる。TDDシステムに関しては、ダウンリンクおよびアップリンクは、同じ周波数帯域を共有する。FDDシステムに関しては、ダウンリンクおよびアップリンクは、異なる周波数帯域を使用する。無線通信システム100はまた、送信のために単一のキャリアまたは複数のキャリアを利用することができる。各STAは、単一のアンテナまたは複数本のアンテナが装備されることができる。無線通信システム100はまた、STA120が送信/受信を異なるタイムスロットに分割することによって同じ周波数チャネルを共有する場合はTDMAシステムであることができ、ここで、各タイムスロットは、異なるSTA120に割り当てられることができる。
[0072]図2は、無線通信システム100におけるAP110および2つのSTA120mおよび120xのブロック図を示す。AP110は、Nt本のアンテナ224a乃至224apが装備される。STA120mは、Nut,m本のアンテナ252ma乃至252muが装備され、STA120xは、Nut,x本のアンテナ252xa乃至252xuが装備される。AP110は、ダウンリンクに関しては送信エンティティであり、アップリンクに関しては受信エンティティである。STA120は、アップリンクに関しては送信エンティティであり、ダウンリンクに関しては受信エンティティである。本明細書において使用される場合、「送信エンティティ」は、無線チャネルを介してデータを送信することが可能な、独立して動作される装置またはデバイスであり、「受信エンティティ」は、無線チャネルを介してデータを受信することが可能な、独立して動作される装置またはデバイスである。以下の説明において、添え字「dn」は、ダウンリンクを表し、添え字「up」は、アップリンクを表す。アップリンク上での同時送信のためにNupの数のSTAが選択され、ダウンリンク上での同時送信のためにNdnの数のSTAが選択される。Nupの値は、Ndnの値と等しいことまたは等しくないことができ、および、Nupの値およびNdnの値は、静的値であることができ、または、各々のスケジューリングされた通信間隔に関して変化することができる。AP110および/またはSTA120では、ビームステアリングまたは何らかの他の空間処理技法が使用されることができる。
[0073]アップリンク上で、アップリンク送信のために選択された各STA120において、TXデータプロセッサ288は、データソース286からトラフィックデータをおよびコントローラ280から制御データを受信する。TXデータプロセッサ288は、STAに関して選択されたレートに関連するコーディングおよび変調方式に基づいてSTAに関するトラフィックデータを処理(例えば、符号化、インターリーブ、および変調)し、データシンボルストリームを提供する。TX空間プロセッサ290は、データシンボルストリームに関して空間処理を実行し、Nut,m本のアンテナに関するNut,mの数の送信シンボルストリームを提供する。各送信機ユニット(TMTR)254は、アップリンク信号を生成するために各々の送信シンボルストリームを受信および処理する(例えば、アナログに変換する、増幅する、フィルタリングする、および周波数アップコンバートする)。Nut,mの数の送信機ユニット254は、例えば、AP110に送信するために、Nut,m本のアンテナ252からの送信のためにNut,m個のアップリンク信号を提供する。
[0074]アップリンク上での同時送信のためにNupの数のSTAがスケジューリングされることができる。これらのSTAの各々は、その各々のデータシンボルストリームに関して空間処理を実行し、送信シンボルストリームの各々の組をアップリンク上でAP110に送信することができる。
[0075]AP110において、Nup本のアンテナ224a乃至224apは、アップリンク上で送信するすべてのNupの数のSTAからアップリンク信号を受信する。各アンテナ224は、各々の受信機ユニット(RCVR)222に受信された信号を提供する。各受信機ユニット222は、送信機ユニット254によって実行される処理を補完するそれを実行し、受信されたシンボルストリームを提供する。RX空間プロセッサ240は、Nupの数の受信機ユニット222からのNupの数の受信されたシンボルストリームに関して受信機空間処理を実行し、Nupの数の復元されたアップリンクデータシンボルストリームを提供する。受信機空間処理は、チャネル相関行列反転(CCMI)、最小平均二乗誤差(MMSE)、ソフト干渉キャンセレーション(SIC)、または何らかの他の技法により実行されることができる。各々の復元されたアップリンクデータシンボルストリームは、各々のSTAによって送信されたデータシンボルストリームの推定値である。RXデータプロセッサ242は、復号されたデータを得るために各々の復元されたアップリンクデータシンボルストリームのために使用されたレートによりそのストリームを処理する(例えば、復調する、デインターリーブする、および復号する)。各STAに関する復号されたデータは、格納のためにデータシンク244におよび/またはさらなる処理のためにコントローラ230に提供されることができる。
[0076]ダウンリンク上で、AP110において、TXデータプロセッサ210は、ダウンリンク送信のためにスケジューリングされたNdnの数のSTAに関してデータソース208からトラフィックデータを受信し、コントローラ230から制御データを受信し、および、おそらくスケジューラ234から他のデータを受信する。様々なタイプのデータが異なるトランスポートチャネル上で送信されることができる。TXデータプロセッサ210は、各STAのために選択されたレートでそのSTAに関するトラフィックデータを処理する(例えば、符号化する、インターリーブする、および変調する)。TXデータプロセッサ210は、Ndnの数のSTAに関してNdnの数のダウンリンクデータシンボルストリームを提供する。TX空間プロセッサ220は、Ndnの数のダウンリンクデータシンボルストリームに関して(プリコーディングまたはビームフォーミングのような)空間処理を実行し、Nup本のアンテナに関するNupの数の送信シンボルストリームを提供する。各送信機ユニット222は、ダウンリンク信号を生成するために各々の送信シンボルストリームを受信しおよび処理する。Nupの数の送信機ユニット222は、例えばSTA120に送信するために、Nup本のアンテナ224からの送信のためにNupの数のダウンリンク信号を提供することができる。
[0077]各STA120において、Nut,m本のアンテナ252は、AP110からNup個のダウンリンク信号を受信する。各受信機ユニット254は、関連するアンテナ252からの受信された信号を処理し、受信されたシンボルストリームを提供する。RX空間プロセッサ260は、Nut,mの数の受信機ユニット254からのNut,mの数の受信されたシンボルストリームに関して受信機空間処理を実行し、STA120に関する復元されたダウンリンクデータシンボルストリームを提供する。受信機空間処理は、CCMI、MMSE、または何らかの他の技法により実行されることができる。RXデータプロセッサ270は、STAに関する復号されたデータを得るために復元されたダウンリンクデータシンボルストリームを処理する(例えば、復調する、デインターリーブするおよび復号する)。
[0078]各STA120において、チャネル推定器278は、ダウンリンクチャネル応答を推定し、ダウンリンクチャネル推定値を提供し、それらは、チャネル利得推定値、SNR推定値、雑音分散、などを含むことができる。同様に、チャネル推定器228は、アップリンクチャネル応答を推定し、アップリンクチャネル推定値を提供する。各STAに関するコントローラ280は、典型的には、STAに関するダウンリンクチャネル応答行列Hdn,mに基づいてそのSTAに関する空間フィルタ行列を導き出す。コントローラ230は、有効アップリンクチャネル応答行列Hup,effに基づいてアクセスポイントに関する空間フィルタ行列を導き出す。各STAに関するコントローラ280は、AP110にフィードバック情報(例えば、ダウンリンクおよび/またはアップリンク固有ベクトル、固有値、SNR推定値、など)を送信することができる。コントローラ230および280はまた、AP110およびSTA120においてそれぞれ様々な処理ユニットの動作を制御することができる。
[0079]図3は、図1の無線通信システム100内で使用されることができる(アクセスポイントまたは局のような)無線デバイス302において利用されることができる様々なコンポーネントを示す。無線デバイス302は、本明細書において説明される様々な方法を実装するように構成されることができるデバイスの例である。無線デバイス302は、AP110またはSTA120を実装することができる。
[0080]無線デバイス302は、無線デバイス302の動作を制御するプロセッサ304を含むことができる。プロセッサ304はまた、中央処理装置(CPU)と呼ばれることができる。読み取り専用メモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)とを含むことができるメモリ306は、プロセッサ304に命令およびデータを提供する。メモリ306の一部分はまた、非揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含むことができる。プロセッサ304は、メモリ306内に格納されたプログラム命令に基づいて論理および算術演算を実行することができる。メモリ306内の命令は、本明細書において説明される方法を実装するために実行可能であることができる。
[0081]プロセッサ304は、1つまたは複数のプロセッサとともに実装された処理システムを備えることまたは処理システムのコンポーネントであることができる。1つまたは複数のプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、コントローラ、ステートマシン、ゲーテッド論理(gated logic)、ディスクリートハードウェアコンポーネント、専用ハードウェア有限ステートマシン、または、計算または情報の他の処理を実行することができる任意の他の適切なエンティティであることができる。
[0082]処理システムはまた、ソフトウェアを格納するための機械可読媒体を含むことができる。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはその他のいずれで呼ばれるかにかかわらず、任意のタイプの命令を意味すると広義で解釈されなければならない。命令は、(例えば、ソースコード形式、バイナリコード形式、実行可能コード形式、または、コードのいずれかの他の適切な形式の)コードを含むことができる。命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、本明細書において説明される様々な機能を実行することを処理システムに行わせる。
[0083]無線デバイス302はまた、無線デバイス302と遠隔場所との間でのデータの送信および受信を可能にするための送信機310と受信機312とを含むことができるハウジング308を含むことができる。送信機310および受信機312は、トランシーバ314として結合されることができる。1本または複数本のトランシーバアンテナ316がハウジング308に取り付けられることおよびトランシーバ314に電気的に結合されることができる。無線デバイス302はまた、複数の送信機と、複数の受信機と、複数のトランシーバと、を含むことができる。
[0084]無線デバイス302はまた、トランシーバ314によって受信された信号のレベルを検出および定量化するために使用されることができる信号検出器318を含むことができる。信号検出器318は、総エネルギー、1個のシンボル当たりの1つのサブキャリア当たりのエネルギー、電力スペクトル密度のような信号および他の信号を検出することができる。無線デバイス302はまた、信号を処理する際の使用のためのデジタル信号プロセッサ(DSP)320を含むことができる。
[0085]無線デバイス302の様々なコンポーネントが、データバスに加えて電力バスと制御信号バスと状態信号バスとを含むことができるバスシステム322によってまとめて結合されることができる。
[0086]本開示の幾つかの態様は、複数のSTAからAPにアップリンク(UL)信号を送信することをサポートする。幾つかの実施形態において、UL信号は、多ユーザMIMO(MU−MIMO)システムにおいて送信されることができる。代替として、UL信号は、多ユーザFDMA(MU−FDMA)システムまたは同様のFDMAシステムにおいて送信されることができる。具体的には、図4乃至図7、図10および図11、および図16乃至図20は、UL−FDMA送信に対して同等に適用されるUL−MU−MIMO送信410A、410B、1050A、および1050Bを示す。これらの実施形態において、UL−MU−MIMO送信またはUL−FDMA送信は、複数のSTAからAPに同時に送られることができ、および、無線通信の効率を生み出すことができる。
[0087]図4は、UL通信のために使用されることができるUL−MU−MIMOプロトコル400の例を示した送信および受信時間概略図である。図4において示されるようにおよび図1と連繋して、AP110は、特定のSTAがUL−MU−MIMOを開始させるのを知っているようにするために、いずれのSTAがUL−MU−MIMO方式に参加することができるかを示す送信クリア(CTX)メッセージ402をSTA120に送信することができる。CTXフレーム構造の一例が、以下において図12乃至図15に関連してより完全に説明される。
[0088]STA120が、STAが記載されているAP110からCTXメッセージ402を一旦受信して時点で、STAは、UL−MU−MIMO送信410を送ることができる。図4において、STA120AおよびSTA120Bは、物理層コンバージェンスプロトコル(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)を含むUL−MU−MIMO送信410Aおよび410Bを送る。UL−MU−MIMO送信410を受け取った時点で、AP110は、STA120にブロック肯定応答(BA)470を送信することができる。
[0089]すべてのAPまたはSTA120がUL−MU−MIMOまたはUL−FDMA動作をサポートすることができるわけではない。STA120からの能力指示が、関連性要求(association request)またはプローブ要求内に含められる高効率無線(HEW)能力要素において示されることができ、および、能力を示すビットと、STA120がUL−MU−MIMO送信において使用することができる空間ストリームの最大数と、STA120がUL−FDMA送信において使用することができる周波数と、電力バックオフにおける最小および最大電力および粒度(granularity)と、STA120が実行することができる最小および最大時間調整と、を含むことができる。
[0090]APからの能力指示は、関連性応答、ビーコンまたはプローブ応答内に含められるHEW能力要素において示されることができ、および、能力を示すビットと、単一のSTA120がUL−MU−MIMO送信において使用することができる空間ストリームの最大数と、単一のSTA120がUL−FDMA送信において使用することができる周波数と、要求される電力制御粒度と、STA120が実行することができるべき要求される最小および最大時間調整と、を含むことができる。
[0091]一実施形態において、能力を有するSTA120は、UL−MU−MIMO特徴の使用を可能にするための要求を示す管理フレームをAPに送信することによってUL−MU−MIMO(またはUL−FDMA)プロトコルの一部になるように能力を有するAPに要求することができる。一態様において、AP110は、UL−MU−MIMO特徴の使用を許可するかまたは拒否することによって応答することができる。UL−MU−MIMOの使用が一旦許可された時点で、STA120は、様々な時間にCTXメッセージ402を期待することができる。さらに、STA120がUL−MU−MIMO特徴を動作させるのを一旦可能にされた時点で、STA120は、ある動作モードに従うことを条件とすることができる。複数の動作モードが可能である場合は、APは、HEW能力要素においてまたは動作要素(operation element)においていずれのモードを使用すべきかをSTA120に示すことができる。一態様において、STA120は、AP110に異なる動作要素を送信することによって動作中に動的に動作モードおよびパラメータを変更することができる。別の態様において、AP110は、STA120に更新された動作要素を送信することによってまたはビーコンにおいて動作中に動的に動作モードを切り換えることができる。別の態様において、動作モードは、セットアップフェーズにおいて示されることができ、および、1つのSTA120ごとにまたはSTA120のグループに関してセットアップされることができる。別の態様において、動作モードは、1個のトラフィック識別子(TID)ごとに指定されることができる。
[0092]図5は、図1と連繋して、UL−MU−MIMO送信の動作モードの例を示す送信および受信時間概略図である。この実施形態において、STA120は、AP110からCTXメッセージ402を受信し、AP110に即時応答を送信する。応答は、送信クリア(CTS)408または別の同様の信号の形態であることができる。一態様において、CTSを送信するようにとの要求は、CTXメッセージ402において示されることができ、または、通信のセットアップフェーズにおいて示されることができる。図5において示されるように、STA120AおよびSTA120Bは、CTXメッセージ402を受信したことに応答してCTS1 408AおよびCTS2 408Bを送信することができる。CTS1 408AおよびCTS2 408Bの変調およびコーディング方式(MCS)は、CTXメッセージ402のMCSに基づくことができる。この実施形態において、CTS1 408AおよびCTS2 408Bは、同時にAP110に送信されることができるようにするために同じビットと同じスクランブリングシーケンスとを含む。CTS408信号の継続時間フィールドは、CTX PPDUに関する時間を取り除くことによってCTX内の継続時間フィールドに基づくことができる。次に、UL−MU−MIMO送信410Aおよび410Bは、CTX402信号において記載されているようにSTA120Aおよび120Bによって送られる。次に、AP110は、STA120Aおよび120Bに肯定応答(ACK)信号を送信することができる。幾つかの態様において、ACK信号は、各局への一連のACK信号またはBAであることができる。幾つかの態様において、ACK信号は、ポーリングされることができる。この実施形態は、複数のSTAからAP110にCTS408信号を順次の代わりに同時に送信することによって効率を生み出し、それは、時間を節約し、干渉の可能性を低減させる。
[0093]図6は、図1と連繋して、UL−MU−MIMO送信の動作モードの別の例を示す送信および受信時間概略図である。この実施形態において、STA120Aおよび120Bは、AP110からCTXメッセージ402を受信し、CTXメッセージ402を搬送するPPDUの最後の後の時間(T)406にUL−MU−MIMO送信を開始することが許容される。時間T406は、ショートフレーム間スペース(SIFS)、ポイントフレーム間スペース(PIFS)、または、CTXメッセージ402内でAP110によって示された追加のオフセットを用いてまたは管理フレームを介して調整可能な別の時間であることができる。SIFSまたはPIFS時間は、規格において固定されることまたはCTXメッセージ402においてまたは管理フレームにおいてAP110によって示されることができる。時間T406を指定することの1つの利点は、同期化を向上させることまたは送信前にCTXメッセージ402または他のメッセージを処理する時間をSTA120AおよびSTA120Bに与えることであることができる。
[0094]図4乃至図6を参照し、図1と連繋して、UL−MU−MIMO送信410は、他のUL−MU−MIMO送信と同じ継続時間を有することができる。UL−MU−MIMO特徴を利用するSTAに関するUL−MU−MIMO送信410の継続時間は、CTXメッセージ402においてまたはセットアップフェーズ中に示されることができる。要求される継続時間のPPDUを生成するために、STA120は、PPDUの長さがCTXメッセージ402において示される長さと一致するようにPLCPサービスデータユニット(PSDU)を構築することができる。別の態様において、STA120は、ターゲットの長さに近づけるためにメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)内のデータアグリゲーションのレベルまたはMACサービスデータユニット(A−MSDU)におけるデータアグリゲーションのレベルを調整することができる。別の態様において、STA120は、ターゲットの長さに達するためにファイル終了(EOF)パディング区切り文字を加えることができる。別の手法において、パディングまたはEOFパッドフィールドがA−MPDUの始めに加えられる。すべてのUL−MU−MIMO送信が同じ長さを有することの利益のうちの1つは、送信の電力レベルが一定になることである。
[0095]幾つかの実施形態において、STA120は、APにアップロードするためのデータを有することができるが、STA120は、STA120がUL−MU−MIMO送信を開始することができることを示すCTXメッセージ402または他の信号を受信していない。
[0096]一動作モードにおいて、STA120は、UL−MU−MIMO送信機会(TXOP)の外側で(例えば、CTXメッセージ402の後に)送信することは許容されない。別の動作モードにおいて、STA120は、UL−MU−MIMO送信を初期化するためのフレームを送信することができ、例えば、CTXメッセージ402においてそうするように命令された場合は、UL−MU−MIMO TXOP中に送信することができる。一実施形態において、UL−MU−MIMO送信を初期化するためのフレームは、送信要求(RTX)であることができ、この目的のために特別に設計されたフレームである(RTXフレーム構造の一例が、以下において図8および図9に関連してより完全に説明される)。RTXフレームは、STA120がUL MU MIMO TXOPを開始するために使用するのを許容された唯一のフレームであることができる。一実施形態において、STAは、RTXを送信することによって以外ではUL−MU−MIMO TXOPの外側で送信し得ない。別の実施形態において、UL MU MIMO送信を初期化するためのフレームは、STA120が送信すべきデータを有することをAP110に示す任意のフレームであることができる。これらのフレームは、UL MU MIMO TXOP要求を示すように予め交渉されることができる。例えば、以下は、STA120が送信すべきデータを有しており、UL MU MIMO TXOP、すなわち、RTS、データフレーム、または、より多くのデータを示すために設定されたQoS制御フレームのビット8乃至15を有するQoSヌルフレーム、またはPSポール、を要求していることを示すために使用されることができる。一実施形態において、STAは、このTXOPをトリガするためのフレームを送信することによる以外ではUL MU MIMO TXOPの外側で送信し得ず、ここで、このフレームは、RTS、PSポール、またはQOSヌルであることができる。別の実施形態において、STAは、単一ユーザアップリンクデータを通常どおり送信することができ、および、そのデータパケットのQoS制御フレーム内でビットを設定することによってUL MU MIMO TXOPに関する要求を示すことができる。図7は、図1と連繋して、UL−MU−MIMOを初期化するためのフレームがRTX701である例を示した送信および受信時間概略図である。この実施形態において、STA120は、UL−MU−MIMO送信に関する情報を含むRTX701をAP110に送信する。図7において示されるように、AP110は、CTXメッセージ402の直後にUL−MU−MIMO送信410を送るためのUL−MU−MIMO TXOPを許可するCTXメッセージ402でRTX701に応答することができる。別の態様において、AP110は、単一ユーザ(SU)UL TXOPを許可するCTSで応答することができる。別の態様において、AP110は、RXT701の受信に関して肯定応答するが即時UL−MU−MIMO TXOPを許可しないフレーム(例えば、特別の指示を有するACKまたはCTX)で応答することができる。別の態様において、AP110は、RXT701の受信に関して肯定応答し、即時UL−MU−MIMO TXOPを許可しないが、遅延されたUL−MU−MIMO TXOPを許可するフレームで応答することができ、および、TXOPが許可された時間を特定することができる。この実施形態において、AP110は、許可された時間にUL−MU−MIMOを開始するためのCTXメッセージ402を送信することができる。
[0097]別の態様において、AP110は、ACKまたはUL−MU−MIMO送信をSTA120に許可せず、STA120が別の送信(例えば、別のRTXを送信すること)を試行する前にある時間(T)の間待たなければならないことを示す他の応答信号でRTX701に応答することができる。この態様において、時間(T)は、セットアップフェーズにおいてまたは応答信号内でAP110によって示されることができる。別の態様において、AP110およびSTA120は、STA120がRTX701、RTS、PSポール、またはUL−MU−MIMO TXOPに関するいずれかの他の要求を送信することができる時間について取り決めることができる。
[0098]別の動作モードにおいて、STA120は、正規のコンテンションプロトコルによりUL−MU−MIMO送信410に関する要求を送信することができる。別の態様において、UL−MU−MIMOを使用するSTA120に関するコンテンションパラメータは、UL−MU−MIMO特徴を使用していない他のSTAに関するのと異なる値に設定される。この実施形態において、AP110は、ビーコンまたは関連性応答においてまたは管理フレームを通じてコンテンションパラメータの値を示すことができる。別の態様において、AP110は、STA120が各々の成功裏のUL−MU−MIMO TXOPの後のまたは各RTX、RTS、PSポール、またはQoSヌルフレームの後のある時間の間送信するのを防止する遅延タイマを提供することができる。タイマは、各々の成功裏のUL−MU−MIMO TXOPの後に再始動されることができる。一態様において、AP110は、セットアップフェーズにおいてSTA120に遅延タイマを示すことができるか、または、遅延タイマは、各STA120に関して異なることができる。別の態様において、AP110は、CTXメッセージ402において遅延タイマを示すことができ、または、遅延タイマは、CTXメッセージ402におけるSTA120の順序に依存することができ、および、各端末に関して異なることができる。
[0099]別の動作モードにおいて、AP110は、STA120がUL−MU−MIMO送信を送ることを許容されている時間間隔を示すことができる。一態様において、AP110は、STAがUL−MU−MIMO送信を要求するためにAP110にRTXまたはRTSまたは他の要求を送信することを許容されている時間間隔をSTA120に示す。この態様において、STA120は、正規のコンテンションプロトコルを使用することができる。別の態様において、STAは、時間間隔中はUL−MU−MIMO送信を開始し得ず、AP110は、UL−MU−MIMO送信を開始するためにSTAにCTXまたは他のメッセージを送信することができる。
[0100]幾つかの実施形態において、UL−MU−MIMOに関して可能にされたSTA120は、ULのために待機状態のデータを有するためUL−MU−MIMO TXOPを要求することをAP110に示すことができる。一態様において、STA120は、UL−MU−MIMO TXOPを要求するためのRTSまたはPSポールを送信することができる。別の実施形態において、STA120は、サービス品質(QoS)ヌルデータフレームを含むいずれかのデータフレームを送信することができ、ここで、QoS制御フィールドのビット8乃至15は、空でない待ち行列を示す。この実施形態において、STA120は、QoS制御フィールドのビット8乃至15が空でない待ち行列を示すときにいずれのデータフレーム(例えば、RTS、PSポール、QoSヌル、等)がUL−MU−MIMO送信をトリガするかをセットアップフェーズ中に決定することができる。一実施形態において、RTS、PSポール、またはQoSヌルフレームは、AP110がCTXメッセージ402で応答するのを許可するまたは許可しない1ビットの指示を含むことができる。別の実施形態において、QoSヌルフレームは、TX電力情報と、TIDごとの待ち行列情報と、を含むことができる。TX電力情報およびTIDごとの待ち行列情報は、QoSヌルフレーム内のシーケンス制御フィールドおよびQoS制御フィールドの2バイト内に挿入されることができ、および、変更されたQoSヌルフレームは、UL−MU−MIMO TXOPを要求するためにAP110に送信されることができる。別の実施形態において、図1乃至図7を参照し、STA120は、UL−MU−MIMO TXOPを要求するためにRTX701を送信することができる。
[0101]上述されるRTS、RTX、PSポールまたはQoSヌルフレーム、または他のトリガフレームを受信したことに応答して、AP110は、CTXメッセージ402を送信することができる。一実施形態において、図7を参照し、CTXメッセージ402の送信およびUL−MU−MIMO送信410Aおよび410Bの完了後、TXOPは、残りのTXOPをどのように使用するかを決定することができるSTA120Aおよび120Bに戻る。別の実施形態において、図7を参照し、CTXメッセージ402の送信およびUL−MU−MIMO送信410Aおよび410Bの完了後、TXOPは、AP110にとどまり、AP110は、STA120Aまたは120Bのいずれかにまたは他のSTAに別のCTXメッセージ402を送信することによって追加のUL−MU−MIMO送信のために残りのTXOPを使用することができる。
[0102]図8は、RTXフレーム800の一実施形態の概略図である。RTXフレーム800は、フレーム制御(FC)フィールド810と、継続時間フィールド815(任意選択)と、送信機アドレス(TA)/割り振り識別子(AID)フィールド820と、受信機アドレス(RA)/ベーシックサービスセット識別子(BSSID)フィールド825と、TIDフィールド830と、推定送信(TX)時間フィールド850と、TX電力フィールド870と、を含む。FCフィールド810は、制御サブタイプまたは拡張サブタイプを示す。継続時間フィールド815は、ネットワーク割り振りベクトル(NAV)を設定するようにRTXフレーム800のいずれかの受信機に指示する。一態様において、RTXフレーム800は、継続時間フィールド815を有し得ない。TA/AIDフィールド820は、AIDまたは完全なMACアドレスであることができるソースアドレスを示す。RA/BSSIDフィールド825は、RAまたはBSSIDを示す。一態様において、RTXフレームは、RA/BSSIDフィールド825を含み得ない。TIDフィールド830は、ユーザがデータを有するアクセスカテゴリ(AC)を示す。推定TX時間フィールド850は、UL−TXOPに関して要求された時間を示し、および、STA120が現在の計画されたMCSでそのバッファ内の全データを送信するために要求される時間であることができる。TX電力フィールド870は、フレームが送信されている電力を示し、および、リンク品質を推定してCTXフレーム内の電力バックオフ指示を好適化するためにAPによって使用されることができる。
[0103]図9は、RTXフレーム801の別の実施形態の概略図である。この実施形態において、RTXフレーム801は、TIDフィールドと、RTX801フレーム内に記載された各アクセスクラスに関する推定TX時間フィールドと、を含む(TIDフィールド831および840と、推定TX時間フィールド851、860)。
[0104]UL−MU−MIMO通信が生じることが許容される前に、AP110は、UL−MU−MIMO通信に参加することができるSTA120から情報を収集することができる。AP110は、STA120からの送信をスケジューリングすることによってSTA120からの情報の収集を最適化することができる。
[0105]一実施形態において、AP110は、STA120からの複数の局アクセス情報フレーム(SIF)の送信をスケジューリングするために局スケジューリングフレーム(SSF)を使用することができる。SSFフレームは、STAからの応答をトリガするためのより高速の通信を考慮するために短いフレームであることができる。SSFは、CTXメッセージ402またはSTA120がSIFを送信することを示す別のメッセージであることができる。概して、局アクセス情報は、STAに関する任意の情報、例えば、STAがどのようにしてAPにアクセスすべきか、いつAPにアクセスすべきか、またはAPにアクセスすべきかどうかに関する情報、を含むことができる。例えば、SIFは、STA120がデータを有すること、どれだけの量のデータを有するか、および、どのようなタイプのデータ(すなわち、どのようなアクセスクラス)であるかを示す情報を含むことができる。それはまた、そのSIFを送信するために使用されている送信電力を含むことができる。一実施形態において、SIFは、ヌルデータパケット(NDP)である。
[0106]SIF/SSFやり取りは、TDMA、FDMA、SDMA、OFDMA、UL−MU−MIMO、または、直交多重方式に基づくいずれかの他の通信システムを使用して最適化されることができる。図10は、FDMAシステムにおけるSSF/SIFやり取りの例を示した送信および受信時間概略図である。この実施形態において、SSF1005は、AP110にSIF1010を送信するためのSTA120のリストを含む。SSF1005はまた、FDMA送信1010信号の電力を制御するための電力調整情報を含むことができる。SIF1010Aおよび1010Bは、SIF1010において許容されたTID情報ブロックの最大数と同様に、SIF応答が常に固定された継続時間であるようにするために予め交渉されることができる。代替として、SIF1010応答のための時間の量は、予め交渉されることができる。SIF1010応答のための時間の量はまた、SSF1005内に含められることができる。応答時間が知られているときには、STA120は、より高いMCSで送信する、従って、より多くのTIDを送信する、ことが許容される。SSFにおけるSTA120の順序に基づいた周波数割り振りもまた、いずれのSTA120が通信のためにいずれの20MHzブロックを得るかを決定するために予め交渉されることができる。
[0107]図11は、TDMAシステムにおけるSSF/SIFやり取りの例を示す送信および受信時間概略図である。この実施形態において、SSF1005は、AP110にSIF1010を送信するためのSTA120のリストを含む。この実施形態において、SIF1010Aおよび1010Bは、STA120Aおよび120Bによってそれぞれ順次で送信される。SIF1010Aおよび1010BのMCSは、SIF1010において許容されたTIDの最大数と同様に、各SIF1010の時間を決定するために予め交渉されることができる。例えば、STA120が満たすべきTIDの最大数よりも少ない数を有する場合は、STA120は、すべてのSIFが同じ長さであるようにするために残りのTIDをパディングで満たすことができる。代替として、SIF1010応答のための時間の量は、予め交渉されることができる。SIF1010応答のための時間の量はまた、SSF1005に含められることができる。応答時間が知られているときには、STA120は、より高いMCSで送信する、従って、より多くのTID情報ブロックを送信する、ことが許容される。
[0108]別の実施形態において、SSF/SIFやり取りは、OFDMAシステムで生じることができる。この実施形態において、SSF1005は、SIF1010を送信するように要求されているSTA120の総数と、AP110にSIF1010を送信するためのSTA120のリストと、を含む。SSF1005はまた、SIF送信1010信号の電力を制御するための電力調整情報を含むことができる。この実施形態において、SIF1010のMCS、およびSIF1010内のTID情報ブロックの数が予め交渉されることができる。代替として、SIF1010応答のための時間の量はまた、SSF1005に含められることまたは予め交渉されることができる。応答時間がSTA120によって知られているときには、STA120は、より高いMCSで送信する、従って、より多くのTIDを送信する、ことが許容される。一態様において、サブキャリアへのSTA120順序のマッピングは、予め交渉されることができ、および、SIF1010を送信するように要求されているSTA120の数の関数になる。
[0109]別の実施形態において、SSF/SIFやり取りは、UL−MU−MIMOシステムで生じることができる。この実施形態において、SSF1005は、AP110にSIF1010を送信するためのSTA120のリストを含む。SSF1005はまた、SIF送信1010信号の電力を制御するための電力調整情報を含むことができる。この実施形態において、SIF1010のMCSは、予め交渉されることができる。一態様において、空間ストリームへのSTA120順序のマッピングは、予め交渉されることができ、および、SIF1010を送信するように要求されているSTA120の数の関数になる。さらに、SIF1010内で許容されるTIDの最大数およびSIF1010応答のための時間の量は、予め交渉されることができる。代替として、SIF1010応答のための時間の量はまた、SSF1010に含められることまたは予め交渉されることができる。応答時間がSTA120によって知られているときには、STA120は、より高いMCSで送信する、従って、より多くのTIDを送信する、ことが許容される。
[0110]上述されるように、CTXメッセージ402は、様々な通信で使用されることができる。図12は、CTXフレーム1200構造の例の概略図である。この実施形態において、CTXフレーム1200は、フレーム制御(FC)フィールド1205と、継続時間フィールド1210と、送信機アドレス(TA)フィールド1215と、制御(CTRL)フィールド1220と、PPDU継続時間フィールド1225と、STA情報フィールド1230と、フレーム検査シーケンス(FCS)フィールド1280と、を含む制御フレームである。FCフィールド1205は、制御サブタイプまたは拡張サブタイプを示す。継続時間フィールド1210は、ネットワーク割り振りベクトル(NAV)を設定するようにCTXフレーム1200のいずれかの受信機に指示する。TAフィールド1215は、送信機アドレスまたはBSSIDを示す。CTRLフィールド1220は、概して、フレームの残りの部分のフォーマットに関する情報(例えば、STA情報フィールドの数およびSTA情報フィールド内におけるいずれかのサブフィールドの存在または不在)と、STA120に関するレート好適化に関する指示と、許容されるTIDの指示と、CTSはCTXフレーム1200の直後に送信されなければならないことの指示と、を含むことができるフィールドである。CTRLフィールド1220はまた、CTXフレーム1200がUL MU MIMOのためにまたはUL FDMAのために、または両方のために使用されているかどうかを示し、Nssまたはトーン割り振りフィールドがSTA情報フィールド1230内に存在するかどうかを示すことができる。代替として、CTXがUL MU MIMOのためであるかまたはUL FDMAのためであるかの指示は、サブタイプの値に基づくことができる。UL MU MIMOおよびUL FDMA動作は、使用されるべき空間ストリームおよび使用されるべきチャネルの両方をSTAに指定することによってまとめて実行されることができ、その場合は、両方のフィールドがCTX内に存在しており、この場合、Nss指示は、特定のトーン割り振りと呼ばれることに注目すること。PPDU継続時間1225フィールドは、STA120が送信することを許容される後続するUL−MU−MIMO PPDUの継続時間を示す。STA情報1230フィールドは、特定のSTAに関する情報を含み、および、1つのSTAごとの(1つのSTA120ごとの)情報の組を含むことができる(STA情報1 1230およびSTA情報N 1275を参照)。STA情報1230フィールドは、STAを識別するAIDまたはMACアドレスフィールド1232と、STAが(UL−MU−MIMOシステムにおいて)使用することができる空間ストリームの数を示す空間ストリーム数フィールド(Nss)1234フィールドと、STAがトリガフレーム(この場合はCTX)の受信と比較してその送信を調整すべき時間を示す時間調整1236フィールドと、STAが宣言された送信電力から取るべき電力バックオフを示す電力調整1238フィールドと、STAが(UL−FDMAシステムにおいて)使用することができるトーンまたは周波数を示すトーン割り振り1240フィールドと、許容可能なTIDを示す許容TID1242フィールドと、許容されるTXモードを示す許容TXモード1244フィールドと、STAが使用すべきMCSを示すMCS1246フィールドと、を含むことができる。許容TID1242指示を有するCTXを受信するSTA120は、そのTIDのみのデータ、同じまたはより高いTIDのデータ、同じまたはより低いTIDのデータ、任意のデータ、またはそのTIDのデータのみを最初に送信することが許容されることができ、いずれのデータも入手可能でない場合は、他のTIDのデータを送信することが許容されることができる。FCS1280フィールドは、CTXフレーム1200の誤り検出のために使用されるFCS値を搬送することを示す。
[0111]図13は、CTXフレーム1200構造の別の例の概略図である。この実施形態においておよび図12と連繋させて、STA情報1230フィールドは、AIDまたはMACアドレス1232フィールドを含まず、代わりに、CTXフレーム1200は、個々の識別子ではなくグループ識別子によって1つまたは複数の局を識別するグループ識別子(GID)1226フィールドを含む。図14は、CTXフレーム1200構造の別の例の概略図である。この実施形態においておよび図13と連繋させて、GID1226フィールドは、マルチキャストMACアドレスを通じてSTAのグループを識別するRA1214フィールドによって取って代わられる。
[0112]図15は、CTX1500フレーム構造の例の概略図である。この実施形態において、CTX1500フレームは、管理MACヘッダ1505フィールドと、本体1510フィールドと、FCS1580フィールドと、を含む管理フレームである。本体1510フィールドは、情報要素(IE)を識別するIE ID1515フィールド、CTX1500フレームの長さを示すLEN1520フィールド、CTRL1220フィールドと同じ情報を含むCTRL1525フィールド、STA120が送信することを許容される後続するUL−MU−MIMO PPDUの継続時間を示すPPDU継続時間1530フィールド、後続するUL−MU−MIMO送信において使用するすべてのSTAに関するMCSを示すことができるMCS1575フィールド、または、後続するUL−MU−MIMO送信において使用するすべてのSTAに関するMCSバックオフを含む管理フレームである。(STA情報N1570とともに)STA情報1 1535フィールドは、STAを識別するAID1540フィールドを含む1つのSTAごとのフィールド、STAが(UL−MU−MIMOシステムにおいて)使用することができる空間ストリームの数を示す空間ストリーム数フィールド(Nss)1542フィールドの数、STAがトリガフレーム(この場合はCTX)の受信と比較してその送信を調整すべき時間を示す時間調整1544フィールド、STAが宣言された送信電力から取るべき電力バックオフを示す電力調整1546フィールド、STAが(UL−FDMAシステムにおいて)使用することができるトーンまたは周波数を示すトーン割り振り1548フィールド、および、許容可能なTIDを示す許容TID1550フィールドを表す。
[0113]一実施形態において、CTXフレーム1200またはCTX1500フレームは、UL信号を送信する前の処理のためにSTA120に時間を提供するためにA−MPDUにおいてアグリゲートされることができる。この実施形態において、到来するパケットを処理するための追加の時間をSTA120に許容するためにCTXの後にパディングまたはデータが加えられることができる。CTXフレームをパディングすることの1つの利益は、他のSTA120からのUL信号に関する起こり得るコンテンション問題を回避することであることができる。一態様において、CTXが管理フレームである場合は、追加のパディングIEが送信されることができる。別の態様において、STA120は、CTXフレームに関する最小の継続時間またはパディングをAP110に要求することができる。
[0114]幾つかの実施形態において、AP110は、CTX送信を開始することができる。一実施形態において、AP110は、正規の拡張分散チャネルアクセス(EDCA)コンテンションプロトコルによりCTXメッセージ402を送信することができる。別の実施形態において、AP110は、スケジューリングされた時間にCTXメッセージ402を送信することができる。この実施形態において、スケジューリングされた時間は、STA120のグループが媒体にアクセスするために予約された時間を示すビーコン内の制限アクセスウィンドウ(RAW)指示、UL−MU−MIMO送信に参加するために同時にウェークするように複数のSTA120に指示する、各STA120とのターゲットウェーク時間(TWT)合意、または他のフィールド内の情報を使用することによってSTA120にAP110によって示されることができる。RAWおよびTWTの外側では、STA102は、任意のフレーム、またはフレームの部分組(例えば、データでないフレーム)のみを送信することが許容されることができる。幾つかのフレームを送信することが禁止されることもできる(例えば、データフレームを送信することが禁止されることができる)。STA120はまた、それがスリープモードにあることを示すことができる。CTXをスケジューリングすることの1つの利点は、複数のSTA120が同じTWTまたはRAW時間に関して指示されることができおよびAP110から送信を受け取ることができることである。
[0115]一実施形態において、CTXメッセージ402は、単一のSTA120のための情報を含むことができる。この実施形態において、AP110は、1つのSTA120のための情報を含む複数のCTXメッセージ402を複数のSTA120に同時に送信し、後続するUL−MU−MIMO送信410に関するスケジュールを作成することができる。図16は、複数のCTXメッセージ402Aおよび402Bを同時に送信する例を示した送信および受信時間概略図である。示されるように、CTXメッセージ402Aおよび402Bは、1つの局に各々(STA120Aおよび120Bにそれぞれ)DL−MU−MIMOまたはDL−FDMA送信を使用して同時に送信されることができる。STA120Aおよび120Bは、CTXメッセージ402Aおよび402Bを受信し、次に、UL−MU−MIMO(またはUL−FDMA)送信410Aおよび410Bを開始する。図17は、送信および受信時間概略図であり、A−MPDUメッセージ407Aおよび407B内のCTXメッセージを送信する例を示す。図16におけるように、A−MPDUメッセージ407Aおよび407BのCTX部分は、1つのSTA(それぞれSTA120Aおよび120B)のための情報を含み、STA120Aおよび120Bは、メッセージ407Aおよび407Bを受信し、UL−MU−MIMO(またはUL−FDMA)送信410Aおよび410Bを開始する。
[0116]他の実施形態において、STA120は、CTXメッセージ402を受信した後にUL送信を開始し得ない。一実施形態において、AP110は、UL送信をトリガする新しいフレームを定義する。新しいフレームは、AP110によって示された任意のフレームであることができおよびNDPフレームを備えることができる。この実施形態において、新しいフレームは、フレームがCTXにおいて示されたトリガフレームと同じトリガフレームであることをSTAが知っており、UL送信を開始することができるようにするために、CTXにフレームをリンクするシーケンスまたはトークン数を含むことができる。フレームはまた、送信を聞いている他のSTA120がそれらのNAVを設定することができるようにするための継続時間を含むことができる。STA120は、ACKまたは同様のフレームを送信することによってCTXの受信に関して肯定応答することができる。別の実施形態において、STA120は、トリガフレームの使用を要求することができる。要求は、トリガが即時であるかまたは遅延されることを示すことができる。別個のトリガフレームを有することの1つの利益は、トリガフレームはUL送信前にCTXを処理するためのより多くの時間をSTAに与えることができることである。別の利益は、トリガフレームは、CTXよりも短いフレームであることができおよびより高速のUL時間を考慮するために後続するCTXメッセージなしで複数の時間に送信されることができることである。トリガフレームは、直後に、またはCTXからの1つの予め指定されたオフセットでまたはオフセットの組で、CTXに後続することができる。
[0117]図18は、CTX/トリガやり取りの一実施形態を示した送信および受信時間概略図である。この実施形態において、AP110は、STA120にCTXメッセージ402を送信し、その後に、トリガフレーム405を送信する。STA120Aおよび120Bは、トリガフレーム405を一旦受け取った時点で、UL−MU−MIMO送信410Aおよび410Bを開始する。図19は、CTXメッセージ402とトリガフレーム405との間の時間が図18において示されるそれよりも大きい例を示す送信および受信時間概略図である。図20は、複数のUL−MU−MIMO410送信を開始するための時間にわたって複数のトリガフレーム405を送信する例を示す送信および受信時間概略図である。この実施形態において、STA120Aおよび120Bは、トリガフレームがCTX内で示されるのと同じシーケンス又はトークン数を有することを確認して送信を開始することができるため、第2のトリガフレーム405は、第2のUL−MU−MIMO410送信410Aおよび410Bを開始するためにCTX402によって先行される必要がない。
[0118]幾つかの実施形態において、AP110がSTA120へのACKまたはBAを多重化することができない(すなわち、AP110が同時に複数のSTAにACKを送信するためにいずれのDL−MU−MIMOまたはDL−FDMAも使用していない)場合は、1つのSTA120のみが、BAポリシーを即時BAまたは通常のACKに設定することを許容されることができ、および、AP110は、CTXリスト内のいずれのSTA120がBAポリシーを設定することができるかを示すことを許容されることができる。指示は、第1の位置のような、CTX内におけるそのSTA120に関するSTA情報フィールドの位置に基づくことができる。
[0119]別の実施形態において、AP110がSTA120へのACKまたはBAを多重化することができる場合は、2つ以上のSTA120が即時BAまたは通常のACKにBAポリシーを設定することができる。この実施形態において、AP110は、即時BAまたは通常のACKを同時に示した複数のSTA120に即時ACKを送信するためにDL−MU−MIMOまたはDL−FDMAを使用する。異なる実施形態において、STAが遅延BAにBAポリシーを設定した場合は、AP110は、STA120に時系列でBAを送信することができる。時系列は、SIFSによって分離されることができる。別の実施形態において、STAがBAにBAポリシーを設定した場合は、AP110は、BAを送信する前に各STA120からのポールを待つ。別の実施形態において、ブロードキャストBAフレームが定義されることができ、それは、複数のSTA120に関するブロック肯定応答を含む。そのようなフレームが使用される場合は、複数のSTA120が即時BAにACKポリシーを設定することが許容され、即時BAにACKポリシーを設定するSTA120は、UL送信直後に送信されたブロードキャストBAフレーム内への対応するブロック肯定応答の含有によって肯定応答される。ブロードキャストBAはまた、遅延BAポリシーを設定する複数のSTA120に関して肯定応答するために使用されることができ、この場合、ブロードキャストBAフレームは、のちの時間にコンテンションとともに送信される。
[0120]上述されるように、例えば図17に関して、様々な実施形態において、制御情報および/またはトリガ情報は、A−MPDUにおいてカプセルに入れられることができる。例えば、図17において、A−MPDU407は、図4乃至図20に関して上述されるCTXスケジューリング、制御、および/またはトリガ情報を含む。同様に、様々な実施形態において、そのようなスケジューリング、制御、および/またはトリガ情報は、CTXの代わりに、またはCTXに加えて、アグリゲートされたPPDU(A−PPDU)内に含められることができる。換言すると、幾つかの実施形態において、CTXに関して上述される1つまたは複数のフィールドまたはインジケータがA−PPDU内に含められることができ、図4乃至図20において示される時系列図のうちの1つまたは複数内のCTXに取って代わることができる。
[0121]図21は、アグリゲートされたPPDU(A−PPDU)2100の一実施形態を示した概略図である。図21において示されるように、A−PPDU2100は、共通PHYヘッダ2110と、1つまたは複数の、1つのPPDUごとのヘッダ2120、2140、および2160と、1つまたは複数の、1つのPPDUごとのペイロード2130、2150、および2170と、を含む。示されたA−PPDU2100は、SU PPDUヘッダ2120およびペイロード2130と、N−1 MU PPDUヘッダおよびペイロード2140乃至2170と、を含むが、示されたA−PPDU2100は追加のフィールドを含むことができること、フィールドは再配置、除去、および/またはサイズを再設定されることができること、および、フィールドの内容は変えられることができることを当業者は認識するであろう。例えば、様々な実施形態において、SU PPDUヘッダ2120およびペイロード2130は、異なる位置にあることができ、2つ以上のSU PPDUが存在することができ、任意の数のMU PPDUが存在することができ、等である。
[0122]共通PHYヘッダ2110は、獲得および/または同期化情報のような、A−PPDU2100内の各PPDUに共通するPHY層情報を提供する働きをする。様々な実施形態において、共通PHYヘッダ2110は、A−PPDU2100が、すべてのSTAが復号するように指示されるブロードキャスト/マルチキャスト情報を有する少なくとも1つのPPDUを含むかどうかを(例えば、1つまたは複数のビットまたはフラグを介して)示すことができる。一実施形態において、指示が設定されたときには、1つまたは複数のSTA120は、(例えば、SUペイロード2130内の)ブロードキャスト/マルチキャスト情報を得るために後続するPPDUを復号するように構成されることができる。
[0123]SU PHYヘッダ2120は、SUペイロード2130に固有のPHY層情報を提供する働きをする。様々な実施形態において、SU PHYヘッダ2120は、A−PPDU2100が、すべてのSTAが復号するように指示されるブロードキャスト/マルチキャスト情報を有する少なくとも1つのPPDUを含むかどうかを(例えば、1つまたは複数のビットまたはフラグを介して)示すことができる。一実施形態において、指示が設定されたときには、1つまたは複数のSTA120は、(例えば、SUペイロード2130内の)ブロードキャスト/マルチキャスト情報を得るために後続するPPDUを復号するように構成されることができる。
[0124]示された実施形態において、SUペイロード2130は、制御情報、例えば、ブロードキャストデータ、マルチキャストデータ、制御情報、および/またはSUおよびMU STAの両方によって復号されることができる管理情報、を含む。様々な実施形態において、SU PHYヘッダ2120およびSUペイロード2130は、ブロードキャストまたはユニキャストされることができる。様々な実施形態において、SU PHYヘッダ2120およびSUペイロード2130は、A−PPDU2100内の第1の位置以外の位置にあることができる。
[0125]MU PHYヘッダ2140は、MUペイロード2150に固有のPHY層情報を提供する働きをする。様々な実施形態において、MU PHYヘッダ2140は、A−PPDU2100が、すべてのSTAが復号するように指示されるブロードキャスト/マルチキャスト情報を有する少なくとも1つのPPDUを含むかどうかを(例えば、1つまたは複数のビットまたはフラグを介して)示すことができる。一実施形態において、指示が設定されたときには、1つまたは複数のSTA120は、(例えば、SUペイロード2130内の)ブロードキャスト/マルチキャスト情報を得るために後続するPPDUを復号するように構成されることができる。
[0126]示されるように、A−PPDU2100は、合計N個のPPDUを含むことができる。様々な実施形態において、PHYヘッダ2160は、SU PHYヘッダ2120およびMU PHYヘッダ2140のうちの1つと同様であることができる。様々な実施形態において、ペイロード2170は、SUペイロード2130およびMUペイロード2150のうちの1つと同様であることができる。様々な実施形態において、MU PPDUは、完全に省略されることができる。
[0127]様々な実施形態において、図21のA−PPDU2100は、例えば802.11axのようなUL MU MIMO/OFDMAプロトコルと連繋して使用されることができる。例えば、A−PPDU2100は、CTXおよび図4乃至図20のやり取りに関して上述されるスケジューリングおよび/またはトリガ情報を含むことができる。従って、様々な実施形態において、AP110は、1つまたは複数のSTA120からのUL PPDUをスケジューリングするためにA−PPDU2100を送信することができる。様々な実施形態において、そのようなやり取りは、本明細書においてはA−PPDUトリガやり取りと呼ばれることができる。
[0128]図22は、A−PPDUトリガやり取りの一実施形態を示す送信および受信時間概略図である。図22において示されるように、A−PPDU2200は、共通PHYヘッダ2210と、1つまたは複数の、1つのPPDUごとのヘッダ2220および2240と、1つまたは複数の、1つのPPDUごとのペイロード2230および2250と、を含む。やり取りは、1つまたは複数のスケジューリングされたUL PPDU2280および2290をさらに含む。示されたA−PPDU2200トリガやり取りは、1つのSU PPDUヘッダ2220およびペイロード2230と、1つのMU PPDUヘッダ2240およびペイロード2250と、を含むが、示されたA−PPDU2200トリガやり取りは追加のフィールドを含むことができること、フィールドは再配置、除去、および/またはサイズを再設定されることができること、および、フィールドの内容は変えられることができることを当業者は認識するであろう。例えば、様々な実施形態において、SU PPDUヘッダ2220およびペイロード2230は、異なる位置にあることができ、2つ以上のSU PPDUが存在することができ、任意の数のMU PPDUが存在することができ、異なる数のスケジューリングされたUL PPDUが存在することができ、等である。
[0129]共通PHYヘッダ2210は、獲得および/または同期化情報のような、A−PPDU2200内の各PPDUに共通するPHY層情報を提供する働きをする。様々な実施形態において、共通PHYヘッダは、A−PPDU2200が、すべてのSTAが復号するように指示されるブロードキャスト/マルチキャスト情報を有する少なくとも1つのPPDUを含むかどうかを(例えば、1つまたは複数のビットまたはフラグを介して)示すことができる。一実施形態において、指示が設定されたときには、1つまたは複数のSTA120は、(例えば、SUペイロード2230内の)ブロードキャスト/マルチキャスト情報を得るために後続するPPDUを復号するように構成されることができる。
[0130]SU PHYヘッダ2220は、SUペイロード2230に固有のPHY層情報を提供する働きをする。様々な実施形態において、SU PHYヘッダ2220は、A−PPDU2200が、すべてのSTAが復号するように指示されるブロードキャスト/マルチキャスト情報を有する少なくとも1つのPPDUを含むかどうかを(例えば、1つまたは複数のビットまたはフラグを介して)示すことができる。一実施形態において、指示が設定されたときには、1つまたは複数のSTA120は、(例えば、SUペイロード2230内の)ブロードキャスト/マルチキャスト情報を得るために後続するPPDUを復号するように構成されることができる。
[0131]示された実施形態において、SUペイロード2230は、UL PPDU2280および2290のような1つまたは複数のUL PPDUをスケジューリングするためのULスケジューリング情報2230を含む。様々な実施形態において、ULスケジューリング情報2230は、図5乃至図20に関して様々な形で上述されている、CTX402、1035、1200、および1500、CTS408、SSF1005、A−MPDU407、BA470、およびトリガフレーム405のうちの1つまたは複数に関して上述される1つまたは複数のフィールドまたはインジケータを含むことができる。例えば、様々な実施形態において、ULスケジューリング情報2230は、1つまたは複数のUL PPDUを送信することが許可されたまたは命令されたSTAの識別、空間ストリーム、トーン、等、UL送信のスケジューリング時間および/または継続時間、スケジューリングされたUL送信のタイプおよび内容、等のSTAに割り振られたリソースの識別、のうちの1つまたは複数を含むことができる。様々な実施形態において、ULスケジューリング情報2230に含められた情報は、共通PHYヘッダ2210から省くことができる。様々な実施形態において、SU PHYヘッダ2220およびSUペイロード2230は、ブロードキャストまたはユニキャストされることができる。様々な実施形態において、SU PHYヘッダ2220およびSUペイロード2230は、A−PPDU2200内の第1の位置以外の位置にあることができる。
[0132]MU PHYヘッダ2240は、MUペイロード2250に固有のPHY層情報を提供する働きをする。様々な実施形態において、MU PHYヘッダ2240は、A−PPDU2200が、すべてのSTAが復号するように指示されるブロードキャスト/マルチキャスト情報を有する少なくとも1つのPPDUを含むかどうかを(例えば、1つまたは複数のビットまたはフラグを介して)示すことができる。一実施形態において、指示が設定されたときには、1つまたは複数のSTA120は、(例えば、SUペイロード2230内の)ブロードキャスト/マルチキャスト情報を得るために後続するPPDUを復号するように構成されることができる。
[0133]一実施形態において、AP110は、1つまたは複数のSTA120に、ULスケジューリング情報2230を有するA−PPDU2200を送信することができる。STA120は、ULスケジューリング情報を復号することができおよびUL PPDUを送信するように命令される時間を決定することができる。様々な実施形態において、UL PPDUは、ショートフレーム間スペース(SIFS)により間隔があけられることができ、別の間隔により間隔があけられることができ、または間隔をあけないことができる。示された実施形態において、STA120は、ULスケジューリング情報2230によりUL PPDU1 2280およびUL PPDU2 2290を送信する。
[0134]図23A乃至図23Dは、A−PPDUトリガやり取りの様々な実施形態を示す時系列図2300A乃至2300Dを示す。示されたA−PPDUトリガやり取りは追加の送信および/またはフィールドを含むことができること、送信および/またはフィールドは再配置、除去、および/またはサイズを再設定されることができること、および、送信および/またはフィールドの内容は変えられることができることを当業者は認識するであろう。例えば、様々な実施形態において、A−PPDUトリガやり取りは、A−PPDU2320Aがレガシー互換性のない実施形態においてA−PPDU2320Aに先行することができるCTS2310を任意選択で含むことができる。CTS2310は、A−PPDUトリガやり取りを保護するためにNAVを設定することができる。様々な実施形態において、A−PPDUトリガやり取りは、CTS2310に加えて、またはCTS2310の代わりに、やり取りを保護する別のフレームを含むことができる。
[0135]図23Aにおいて示されるように、AP110は、1つまたは複数のSTA120に、トリガ情報と1つまたは複数のDL MU PPDUとを含むA−PPDU2320Aを送信することができる。STA120は、DL MU PPDUを受信することができ、および、A−PPDU2320Aのトリガ情報に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のBA2330を送信することができる。
[0136]図23Bにおいて示されるように、AP110は、1つまたは複数のSTA120に、トリガ情報と1つまたは複数のDL MU PPDUとを含むA−PPDU2320Bを送信することができる。STA120は、DL MU PPDUを受信することができ、および、A−PPDU2320Bのトリガ情報に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のMU−PPDU2340を送信することができる。STA120は、A−PPDU2320Bのトリガ情報に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のMU−PPDU2340をさらに送信することができる。
[0137]図23Cにおいて示されるように、AP110は、1つまたは複数のSTA120に、トリガ情報を含むA−PPDU2320Cを送信することができる。STA120は、DL MU PPDUを受信することができ、および、A−PPDU2320Cのトリガ情報に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のMU−PPDU2340を送信することができる。AP110は、1つまたは複数のSTA120に、MU−PPDU2340に関するトリガ情報とBAとを含むA−PPDU2350を送信することができる。STA120は、BAを受信することができ、および、A−PPDU2350のトリガ情報に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数の追加のMU−PPDU2340を送信することができる。
[0138]図23Dにおいて示されるように、AP110は、1つまたは複数のSTA120に、トリガ情報と1つまたは複数のDL MU PPDUとを含むA−PPDU2320Dを送信することができる。STA120は、DL MU PPDUを受信することができ、および、A−PPDU2320Dのトリガ情報に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のBA2330を送信することができる。STA120は、A−PPDU2320Dのトリガ情報に少なくとも部分的に基づいてAP110にトラフィック能力に関する情報をさらに送信することができる。例えば、様々な実施形態において、トラフィック情報は、図10および図11に関して上述されるSIF1010のような1つまたは複数のSIFを含むことができる。
[0139]図24は、図1の無線通信システム100内で使用されることができる無線通信の例示的な方法に関するフローチャート2400を示す。方法は、AP110(図1)、STA120のうちのいずれか(図1)、および図3において示される無線デバイス302のような、本明細書において説明されるデバイスによって全体的にまたは部分的に実装されることができる。示された方法は、本明細書においては、図1に関して上述される無線通信システム100、図3に関して上述される無線デバイス302、および、図4乃至図20のフレームおよびフレームやり取りに関連して説明されるが、示された方法は、本明細書において説明される別のデバイス、またはいずれかの他の適切なデバイスによって実装されることができることを当業者は認識するであろう。示された方法は、本明細書においては特定の順序に関連して説明されるが、様々な実施形態において、本明細書におけるブロックは、異なる順序で実行されること、または省略されることができ、および、追加のブロックが加えられることができる。
[0140]最初に、ブロック2410において、アクセスポイントが、アグリゲートされたメッセージを生成する。アグリゲートされたメッセージは、単一ユーザブロードキャストメッセージと、少なくとも1つの他のメッセージと、を含む。例えば、AP110は、1つまたは複数のSTA120への送信のためにA−PPDU2200を生成することができる。A−PPDU2200は、特定の時間にUL PPDU2280乃至2290を送信するようにSTA120に命令するULスケジューリング情報を含むSUペイロード2230を含むことができる。様々な実施形態において、単一ユーザブロードキャストメッセージおよび少なくとも1つの他のメッセージは、アグリゲートされたメッセージの「サブメッセージ」と呼ばれることができる。
[0141]様々な実施形態において、アグリゲートされたメッセージは、単一ユーザブロードキャストメッセージと、1つまたは複数の多ユーザメッセージと、を含むことができる。例えば、A−PPDU2200は、SU PHYヘッダ2220およびペイロード2230と、MU PHYヘッダ2240およびペイロード2250と、を含むことができる。
[0142]様々な実施形態において、アグリゲートされたメッセージの各サブメッセージは、物理層(PHY)制御フィールドを備える少なくとも物理層データユニット(PPDU)と、メディアアクセス制御(MAC)ペイロードと、を含むことができる。様々な実施形態において、少なくとも1つの他のメッセージは、少なくとも1つの多ユーザ物理層データユニット(PPDU)を含むことができる。様々な実施形態において、少なくとも1つの他のメッセージは、制御またはスケジューリング情報を除く少なくとも1つの単一ユーザ物理層データユニット(PPDU)を含むことができる。
[0143]様々な実施形態において、アグリゲートされたメッセージは、少なくとも1つの他のメッセージが、1つまたは複数の局のすべてが復号するように指示される少なくともメッセージを含むかどうかを示す共通物理層ヘッダを含むことができる。例えば、A−PPDU2200は、共通PHYヘッダ2210を含むことができ、それは、SUペイロード2250がULスケジューリング情報を含むことを示すことができる。
[0144]様々な実施形態において、各メッセージは、少なくとも1つの他のメッセージが、1つまたは複数の局のすべてが復号するように指示される少なくともメッセージを含むかどうかを示す物理層ヘッダを含むことができる。例えば、SU PHYヘッダ2220は、SUペイロード2250がULスケジューリング情報を含むことを示すことができる。
[0145]様々な実施形態において、単一ユーザブロードキャストメッセージは、特定の時間にアップリンクデータを送信するように1つまたは複数の局に命令する制御情報を含み、アップリンクデータは、1つまたは複数の局から受信されることができる。例えば、ULスケジューリング情報2230は、UL PPDU2280乃至2290を送信するようにSTA120に命令することができ、MUペイロード2250の後にSIFSを開始する。
[0146]様々な実施形態において、各メッセージは、アップリンクスケジューリングメッセージを含むことができる。例えば、SUペイロード2230は、ULスケジューリング情報を含むことができる。様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、アップリンクデータの送信の継続時間を示す物理層データユニット(PPDU)継続時間フィールドを含むことができる。様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、許容された送信モードの指示を含む局(STA)情報フィールドを含むことができる。例えば、ULスケジューリング情報2230は、図4乃至図20に関して上述されるCTXのフィールドのうちのいずれかを含むことができる。
[0147]様々な実施形態において、局(STA)情報フィールドは、周波数分割多元接続(FDMA)システムを使用するアップリンクデータに関するトーン/周波数を示すトーン割り振りフィールドを含むことができる。様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、アップリンク通信に参加することができるSTAを示すグループ識別子(GID)フィールドを含むことができる。様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、アップリンク通信に参加することができる1つまたは複数の局を識別するマルチキャストアドレスを示す受信機アドレス(RA)フィールドを含むことができる。様々な実施形態において、アップリンクスケジューリングメッセージは、1つまたは複数の局に関するレート情報を示すフィールドを含むことができる。例えば、ULスケジューリング情報2230は、図4乃至図20に関して上述されるCTXのフィールドのうちのいずれかを含むことができる。
[0148]様々な実施形態において、方法は、1つまたは複数の局にアップリンクスケジューリングメッセージを送信することをさらに含むことができる。アップリンクスケジューリングメッセージは、アップリンクスケジューリングメッセージに応答して局アクセス情報メッセージを送信するように1つまたは複数の局に命令することができる。方法は、複数の局アクセス情報メッセージを受信することをさらに含むことができる。局アクセス情報メッセージは、局アクセス情報を示すことができる。例えば、ULスケジューリング情報2230は、トラフィック情報2360を提供するようにSTA120に命令することができる。様々な実施形態において、単一ブロードキャストメッセージは、1つまたは複数の局に関するデータ、制御、または管理情報を含むことができる。
[0149]次に、ブロック2420において、アクセスポイントは、1つまたは複数の局にアグリゲートされたメッセージを送信する。例えば、AP110は、STA120にA−PPDU2200を送信することができる。AP110は、1つまたは複数のSTA120からUL PPDU2280乃至2290のうちの1つまたは複数を受信することができる。様々な実施形態において、複数のアップリンクデータを受信することは、同じ継続時間を有する複数のアップリンクデータを受信することを含むことができる。例えば、UL PPDU2280およびUL PPDU2290は、互いと同じ継続時間を有することができる。UL PPDU2280およびUL PPDU2290の各々は、MU−MIMOおよび/またはOFDMAにより1つまたは複数のSTA120によって同時に送信された複数のUL PPDUを含むことができる。様々な実施形態において、方法は、1つまたは複数の局に肯定応答メッセージを送信することをさらに含むことができる。例えば、AP110は、幾つかの実施形態においては追加のトリガ情報を有するBA2350を送信することができる。
[0150]一実施形態において、図24に示される方法は、提供回路と、送信回路と、受信回路と、を含むことができる無線デバイスにおいて実装されることができる。無線デバイスは、本明細書において説明される単純化された無線デバイスよりも多くのコンポーネントを有することができることを当業者は認識するであろう。本明細書において説明される無線デバイスは、請求項の範囲内の実装の幾つかの顕著な特徴について説明するために有用なコンポーネントのみを含む。
[0151]提供回路は、アグリゲートされたメッセージを送信のために提供するように構成されることができる。一実施形態において、提供回路は、フローチャート2400のブロック2410を実装するように構成されることができる(図24)。提供回路は、送信機310(図3)、トランシーバ314(図3)、プロセッサ304(図3)、DSP320(図3)、およびメモリ306(図3)のうちの1つまたは複数を含むことができる。幾つかの実装において、提供するための手段は、提供回路を含むことができる。
[0152]送信回路は、アグリゲートされたメッセージを送信するように構成されることができる。一実施形態において、送信回路は、フローチャート2400のブロック2410を実装するように構成されることができる(図24)。送信回路は、送信機310(図3)、トランシーバ314(図3)、プロセッサ304(図3)、DSP320(図3)、およびメモリ306(図3)のうちの1つまたは複数を含むことができる。幾つかの実装において、送信するための手段は、送信回路を含むことができる。
[0153]受信回路は、アップリンクメッセージを受信するように構成されることができる。一実施形態において、受信回路は、フローチャート2400のブロック2420を実装するように構成されることができる(図24)。受信回路は、受信機312(図3)、トランシーバ314(図3)、プロセッサ304(図3)、DSP320(図3)、信号検出器318(図3)、およびメモリ306(図3)のうちの1つまたは複数を含むことができる。幾つかの実装において、受信するための手段は、受信回路を含むことができる。
[0154]情報および信号は、様々な異なる技術および技法のうちのいずれかを使用して表されることができることを当業者は理解するであろう。例えば、上記の説明全体を通じて参照されることができるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場、磁粒子、光学場、光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表されることができる。
[0155]この開示において説明される実装の様々な変更は、当業者にとって容易に明確になるであろう、および本明細書において定められる一般原理は、この開示の精神または適用範囲から逸脱せずに他の実装に対して適用されることができる。以上のように、本開示は、本明細書において示される実装に限定されることは意図されず、本明細書おいて開示される原理および新規の特徴に一致する限りにおいて最も広範な適用範囲が認められるべきである。単語「例示的な」は、「例、実例、または例示として働く」ことを意味するために本明細書のみにおいて使用される。本明細書において「例示的な」として説明されるいずれの実装も、他の実装よりも好ましいまたは有利であるとは必ずしも解釈されるべきでない。
[0156]この明細書において別々の実装の文脈で説明される幾つかの特徴はまた、組み合わせて単一の実装として実装されることができる。逆に、単一の実装の文脈で説明される様々な特徴はまた、別々にまたは任意の適切な小さい組み合わせで複数の実装として実装されることができる。さらに、特徴は、幾つかの組み合わせで働くとして上述されることができさらに当初はそのように請求されることができるが、請求される組み合わせからの1つまたは複数の特徴は、幾つかの事例においてはその組み合わせから削除されることができ、および、請求される組み合わせは、小さい組み合わせまたは小さい組み合わせの変形を対象とすることができる。
[0157]上述される方法の様々な動作は、様々なハードウェアおよび/またはソフトウェアコンポーネント、回路、および/またはモジュールのような、動作を実行することが可能な任意の適切な手段によって実行されることができる。概して、図において示される任意の動作は、それらの動作を実行することが可能な対応する機能上の手段によって実行されることができる。
[0158]本開示に関連して説明される様々な例示的な論理ブロック、モジュールおよび回路は、本明細書において説明される機能を実行するように設計された汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ信号(FPGA)、他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、ディスクリートゲート論理、ディスクリートトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意組合せ、を用いて実装または実行されることができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであることができるが、代替においては、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであることができる。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、例えば、DSPと、1つのマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサとの組合せ、DSPコアと関連する1つ以上のマイクロプロセッサとの組合せ、または任意の他のそのような構成、として実装されることができる。
[0159]1つまたは複数の態様において、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせに実装されることができる。ソフトウェアに実装される場合は、それらの機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体に格納されることまたはコンピュータ可読媒体を通じて送信されることができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、1つの場所から他へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体と、の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされることができる任意の利用可能な媒体であることができる。例として、および限定することなしに、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMまたはその他の光学ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気記憶デバイス、または、希望されるプログラムコードを命令またはデータ構造の形態で搬送または格納するために使用されることができおよびコンピュータによってアクセスされることができる任意の他の媒体、を備えることができる。さらに、任意の接続は、コンピュータ可読媒体であると適切に呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、デジタル加入者ライン(DSL)、または、赤外線、無線、およびマイクロ波のような無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、または他の遠隔ソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、DSLは、または、赤外線、無線、およびマイクロ波のような無線技術は、媒体の定義の中に含まれる。本明細書において用いられるときのディスク(diskおよびdisc)は、コンパクトディスク(CD)(disc)と、レーザーディスク(登録商標)(disc)と、光ディスク(disc)と、デジタルバーサタイルディスク(DVD)(disc)と、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)と、ブルーレイディスク(disc)と、を含み、ここで、diskは通常は磁気的にデータを再生し、discは、レーザを用いて光学的にデータを再生する。従って、幾つかの態様において、コンピュータ可読媒体は、非一時的なコンピュータ可読媒体(例えば、有形の媒体)を備えることができる。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の適用範囲内に含められるべきである。
[0160]本明細書において開示される方法は、説明される方法を達成するための1つまたは複数のステップまたは行動を備える。方法のステップおよび/または行動は、請求項の範囲から逸脱することなしに互換されることができる。換言すると、ステップまたは行動の特定の順序が指定されないかぎり、特定のステップおよび/または行動の順序および/または使用は、請求項の範囲から逸脱せずに変更されることができる。
[0161]さらに、本明細書において説明される方法および技法を実行するためのモジュールおよび/または他の適切な手段は、STAおよび/または基地局によって適宜ダウンロードされることおよび/または別の方法で得られることができる。例えば、そのようなデバイスは、本明細書において説明される方法を実行するための手段の移動を容易にするためにサーバに結合されることができる。代替として、本明細書において説明される様々な方法は、記憶手段(例えば、コンパクトディスク(CD)またはフロッピーディスク、等のようなRAM、ROM、物理的記憶媒体)を介して提供されることができ、従って、STAおよび/または基地局は、デバイスに記憶手段を結合または提供した時点で様々な方法を得ることができる。さらに、本明細書において説明される方法および技法をデバイスに提供するための任意の他の適切な技法が利用されることができる。
[0162]上記は、本開示の態様を対象にする一方で、本開示の他のおよびさらなる態様は、それの基本的な適用範囲から逸脱せずに案出されることができ、およびそれの適用範囲は、後続する請求項によって決定される。