JP2017521926A - モバイル通信基盤のための複モデム式通信システムおよび方法 - Google Patents

モバイル通信基盤のための複モデム式通信システムおよび方法 Download PDF

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Abstract

第一・第二の人工衛星局とモバイル通信基盤の制御手段との間の通信を可能にするためのシステム、方法、および装置。制御手段は、プロセッサと、第一の通信リンク上の第一の周波数による第一の人工衛星局との通信を促進する第一のモデムと、第二の人工衛星局を含む一個以上の人工衛星局網の地図とを含む。制御手段は、一個以上の人工衛星局網の地図を使い、制御手段と通信する第二の人工衛星局を決定する。第二のモデムは制御手段と結合し第二の通信リンクにより第二の周波数で第二の人工衛星局と通信するよう促す。モバイル通信手段がする通信を、第一の通信リンクから第二の通信リンクへとハンドオフするのに要する時間を算出するように制御手段は構成される。

Description

[関連出願へのクロスリファレンス]
本出願は、米国特許出願第14/307,228号『Multiple Modem Communication System And Method For A Mobile Platform』(2014年06月17日出願、この参照によりあらゆる目的に関してその開示の全容は本出願に含まれる)の優先権の利益を享受するものである。
[技術分野]
本開示は概して遠隔通信システムに関し、また特には、モバイル通信基盤(mobile platform)と一個以上の遠隔通信網内の人工衛星局との間の通信を容易にするためのシステム、方法、および装置に関する。
モバイル通信における現在進行形の技術的進歩に駆られ、無線インターネットは発達しつづけている。おおむね何処からでもインターネットへ無線アクセスできると末端ユーザーが考えるようになっている。建物内、無人地、地下や水中、ならびに陸上・空中・海上を走る移動体などといったような特定の地点については技術的困難が出てくるのだが、それでも衛星通信技術によって、それらの隔絶地点の大半からはインターネットへの無線アクセスが可能となっているのである。しかしながら、そうした遠隔地点の大半からの無線通信の性能と信頼性(すなわち、モバイルサービス品質(QoS))については、末端ユーザーおよび/もしくはプロバイダーにとって満足の行くものではないことが間々ある。
民間航空会社を使う旅行客は、航空機の通信システムを介してインターネットに無線アクセスできる。これは、航空機の巡航中に通信システムが適切な人工衛星(通信)局と対話しているからである。搭乗客と種々の地上通信網との間の通信を維持するためには、ときには飛行中に無線通信がいくつもの人工衛星局を切り替えていく必要もある。人工衛星局の切替がもたつくと、サービスが途切れて接続が落ちてしまうことにもつながりかねず、ひいてはモバイルQoSに悪影響を与えてしまう。こうした事情から、搭乗客と種々の人工衛星局との間の無線通信の途絶を減らし、そうした無線通信を維持するための効率的な方法を提供することが望まれている。
上記を踏まえると、モバイル通信基盤と衛星通信網との間の無線通信を維持するにあたり、複数個の通信モデムを利用したシステムおよび装置を創造することが有益であると考えられる。モバイル通信手段は、複数個のモデムを介して、複数個の人工衛星局と複数の通信リンクを設える。モバイル通信基盤と通信網との間の通信品質を保つために、制御手段は、第一のモデムを介して第一の人工衛星局との第一の通信リンクを維持し、第二の通信リンクを介した通信のための第二の人工衛星局を決定し、第一の通信リンクから第二の通信リンクへとハンドオフ(通信先切替)に要する時間を計算するように構成される。
或る実施形態においては、一個以上の衛星通信網の裡から選ばれた第一の人工衛星局および第二の人工衛星局と通信するための制御手段が、第一の通信リンクを通じ第一の周波数を以って第一の人工衛星局と通信する第一のモデムと、第二の人工衛星局を含んだ一個以上の人工衛星局網(衛星通信網)の地図と、第一のモデムと結合したプロセッサとを含む。このプロセッサが、その一個以上の人工衛星局網の地図を利用することにより、制御手段と通信するための第二の人工衛星局を決定する。そしてそのプロセッサと結合した第二のモデムが、第二の通信リンクを通じ第二の周波数を以って第二の人工衛星局と通信する。ここでこのプロセッサは、第一の通信リンクから第二の通信リンクへと通信をハンドオフするのに要する時間を計算し、それに従って時宜を得てハンドオフを発動し、調整し、実行し、および/もしくは指示するように構成されている。
別の実施形態においては、モバイル通信基盤と、一個以上の人工衛星局網に含まれた第一の人工衛星局および第二の人工衛星局との間の通信が、モバイル通信手段によって可能となる。こうしたモバイル通信手段は、モバイル通信基盤に固定的に接続された制御手段を含み、当該制御手段は、プロセッサと、第一のモデムと、第二のモデムと、記憶装置とを含む。制御手段と第一の人工衛星局との間の第一の通信リンクおよび第一の周波数を介した通信を、第一のモデムが促進する。モバイル通信手段はさらに、第二の人工衛星局を含んだ一個以上の人工衛星局網の地図を記憶装置内に格納して有する。制御手段が一個以上の人工衛星局網の地図を利用することで、制御手段と通信する第二の人工衛星局を決定する。第二のモデムは、制御手段と第二の人工衛星局との間の第二の通信リンクおよび第二の周波数を介した通信を促進する。ここで制御手段は、第一の通信リンクから第二の通信リンクへと通信をハンドオフするのに要する時間を計算し、時宜を得て通信のハンドオフを発動するように構成されている。
さらなる実施形態においては、一個以上の人工衛星局網から選択される第一の人工衛星局および第二の人工衛星局と通信するためのモバイル通信手段が、モバイル通信基盤に接続されている。こうしたモバイル通信手段には、当該モバイル通信手段と一個以上の人工衛星局網との間の通信を促すアンテナと、当該アンテナに結合し且つ第一の周波数を以って第一の人工衛星局と通信するように構成された第一のモデムと、第二の人工衛星局を含んだ一個以上の人工衛星局網の地図を格納する記憶装置と、が含まれる。またこのモバイル通信手段にはさらに、第一のモデムに結合した第一の制御手段を含み、この第一の制御手段が、一個以上の人工衛星局網の地図を利用することで、モバイル通信手段と通信する第二の人工衛星局を決定する。またこのモバイル通信手段は、第二の周波数を以って第二の人工衛星局と通信するように構成された第二のモデムも含み、ここで第一の制御手段は、第一のモデムから第二のモデムへの通信のハンドオフに要する時間を計算し、計算された時間に基づいて通信ハンドオフを時宜を得て発動するように構成されている。またこのモバイル通信手段は、通信ハンドオフに基づいて第二の人工衛星局へ向けるようにアンテナの位置取りをするように構成された第二の制御手段も含む。
なおもさらに別の実施形態では、モバイル通信基盤に搭載された制御手段と、一個以上の人工衛星局網から選択される一対の人工衛星局との間で通信をするための方法が、以下のステップを含む。すなわち、第一のモデムを用いて、制御手段と第一の人工衛星局との間に一個以上のプロセッサを介して第一の通信リンクを確立するステップ。一個以上の人工衛星局網についての一種以上の地図を用いて、制御手段と通信する第二の人工衛星局を一個以上のプロセッサを介して決定するステップ。第二のモデムを用いて、制御手段と第二の人工衛星局との間に一個以上のプロセッサを介して第二の通信リンクを確立するステップ。一個以上のプロセッサを介して、一種以上の通信指標の解析に基づき、第一の通信リンクから第二の通信リンクへのハンドオフに要する時間を算出するステップ。第一のモデムおよび第二のモデムを、第一の通信リンクから第二の通信リンクへの通信ハンドオフへの準備に供するステップ。算出した時間に基づき、通信ハンドオフを発動するステップ。
下記の図面は、システム、方法、および装置の特定の態様を描くべきものであって、それらについての可能な実施形態に各々の図面が従うことを企図している旨を理解されたい。また下記の説明において、複数の図面中に描かれた特徴を同じ参照番号で示している場合には、下記の図面群に含まれたその参照番号をできるかぎり引用するようにしてある。
本願明細書に記載する実施形態に従う、モバイル通信手段を含んだ例示的なシステムを示すブロック図である。一個以上の人工衛星局網から選択される複数の人工衛星局と通信するためのモバイル通信基盤に、当該モバイル通信手段が搭載されている。 本願明細書に開示する実施形態に従う、一個以上の人工衛星局網と通信するための例示的な方法を表すフロー図である。 本願明細書に記載する実施形態に従う、例示的なモバイル通信手段を示すブロック図である。当該モバイル通信手段は、一個以上の人工衛星局網から選択される複数の人工衛星局と通信できる機能を有する。 本願明細書に記載する実施形態に従う、別の例示的なモバイル通信手段を示すブロック図である。当該モバイル通信手段は、一個以上の人工衛星局網から選択される複数の人工衛星局と通信できる機能を有する。
本願発明は、末端ユーザー(モバイル通信基盤への搭乗客など)に提供されるシステム、方法、および装置を指向したものであって、通信網に末端ユーザーのモバイル通信機器を接続する機能を有する。モバイル通信基盤の例として航空機を図面に描いてはあるが、当該モバイル通信基盤には、人間および/もしくは機械により運転される陸運機、海運機、ならびに空運機が含まれてもよく、例えば、移動体、航空機、艦船、客船、潜水艦、船舶、自動車、トラック、オートバイ、ヘリコプター、電車、ドローン(無人機)、またはその他の陸上、海、もしくは空中を移動することができる運搬体といったものが含まれてもよいことを理解されたい。モバイル通信基盤に搭載された末端ユーザー機器と、通信網との間の通信は、部分的には、二基以上の人工衛星局へと繋がる二個の通信リンクによって促進される。より具体的にはモバイル通信手段は、モバイル通信基盤に固定的に接続されているかもしくは搭載されており、且つ一個以上の制御手段を含む。この一個以上の制御手段が、移動体中で末端ユーザー機器が接続できるようにする機能を有し、人工衛星局との送受信を準備し、発動し、調整し、実行し、および/もしくは命令する機能を有している。詳しくは後述するが、当該制御手段は、一個以上のプロセッサおよび一対のモデムを使うことで、モバイル通信手段と通信網との間の無線通信を促進し維持している。特に制御手段は、モバイル通信手段と通信可能な一個以上の人工衛星局網の地図を活用することにより、モバイル通信基盤が移動している最中にいずれの人工衛星局(群)がモバイル通信手段と通信可能であるのかを算出できるようになっている。モバイル通信基盤に搭載されたモデム群と、当該モバイル通信基盤が移動している際の通信可能圏内に入ってくるかもしくは出ていくかを算出されている個別の人工衛星局との間に、それぞれ確立された一連の通信リンク同士での無線通信を連続的にハンドオフ(ハンドオーバー)できるように当該制御手段は機能する。
本願発明もしくはその態様を具体化した例示的なシステム 100 を図1に示す。第一の人工衛星局 102 および第二の人工衛星局 104 は、地球を種々の高度と速度を以って周回する人工衛星局群がなす一個以上の通信網もしくは衛星コンステレーションの一部であってもよいし、あるいはそれらと提携するものであってもよい。個々の人工衛星局は、決定論的な経路もしくは軌道を有していてもよく、例えば高軌道(HEO)、静止軌道(GEO)、中軌道(MEO)、および低軌道(LEO)を有してよい。モバイルプラットフォーム 108 に搭載されたモバイル通信手段 106 と通信網 110 との間の通信を、中継する機能を人工衛星局 102, 104 が有する。
通信網 110 には、既知の手法により互いに通信可能もしくは通信不能な一個以上の下位網(サブネットワーク)が含まれていてもよい。また通信網 110 にはさらに、固有通信網、人工衛星局下位網、セキュアな公共インターネット、仮想専用網(VPN)、地上局網/下位網、地上局に基づく無線通信網、または他の種類の通信網(専用アクセス回線、通常の電話回線、衛星リンク、およびこれらの組み合わせなど)といったものが含まれていてもよい。通信網 110 にインターネットが含まれる場合には、通信網 110 上でのデータ通信はインターネット通信プロトコルに則って行うことができる。
図1には二基の人工衛星局 102, 104 のみを示してはあるが、モバイル通信手段 106 が、別の人工衛星局を使って通信網 110 との通信を促進するようにしてもよいことを理解されたい。特に、別々の人工衛星局との個別の通信リンク群を介することで、モバイル通信手段 106 がより長時間に亘って通信網 110 との通信を維持することもまた可能である。例えばモバイル通信手段 106 を改変して、第一の人工衛星局 102 との第一の通信リンク 112 から、第二の人工衛星局 104 との第二の通信リンク 114 への通信ハンドオフを、発動し、調整し、実行し、および/または命令するように構成してもよい。くわえてモバイル通信手段 106 が促進し維持できる双方向通信としては、最終的には地上局の通信網(群)を含みうる通信網 110 と、モバイル通信基盤 108 に搭載されるように構成されているLAN(ローカルエリアネットワーク)および/もしくは無線LAN(WLAN) 148 または他の種類の通信網に動作可能に結合している末端ユーザーモバイル通信機器 150 との間の双方向通信がある。なおこうした末端ユーザーモバイル通信機器 150 には、携帯電話、パーソナルコンピュータ端末(ラップトップ/タブレット)、ウェアラブルな演算機器および/もしくは通信機器といったものが含まれうる。
モバイル通信手段 106 は、モバイル通信基盤 108 中に実質的に内在し、且つ当該モバイル通信基盤 108 に固定的に接続されるかもしくは搭載される部品群を含んでいる。モバイル通信手段 106 が有する一個以上の部品を、モバイル通信基盤 108 内に装着された一個以上の列線交換ユニット(LRU)の中に格納するようにしてもよい。こうしたLRUはモジュール式のユニットであって、通信設備や他の付加的設備などといった備蓄設備を含んでいてもよい。こうしたモジュール式のLRUは、モバイル通信手段 106 の稼働中もしくは整備中に、同様の設備もしくは異なる設備を含んだ別のLRUで手早く置き換えることも可能である。
モバイル通信手段 106 を成す部品(コンポーネント)には、人工衛星局 102, 104 との通信を促進するための一個以上の制御手段(コントローラー)、アンテナ、分析手段(アナライザー)、センサー、測位モジュール、および記憶装置部品が含まれていてもよい。制御手段 116 は、モバイル通信基盤 108 に装着されたLRU 126 内に収容される。アンテナ 118 、解析手段(アナライザ) 120 および/もしくはセンサー、測位モジュール 156 (GPS(全球測位システム)など)、ならびに外部記憶装置 154 (LRU 159 内に収容)を、入出力(I/O)回路 122 および各導線 158 を介して制御手段 116 に結合する。なお図1ではI/O回路 122 を単独のブロックとして描いてあるが、I/O回路 122 が種々のI/O回路群を含んでいてもよい。これらのアンテナ 118 、解析手段 120 および/もしくはセンサー、ならびに/またはそれらの一部分については、モバイル通信基盤 108 から展開しているレドーム 124 の中に収容可能であり、且つアンテナ 118 の位置制御(位置取り)は、人工衛星局と対話する制御手段 116 によって行うことができる。
制御手段 116 は、一個以上の演算装置もしくはプロセッサ 128 (マイクロコントローラーやマイクロプロセッサなど)と、プログラムメモリー 130 と、一対の通信モデム 132, 134 と、ランダムアクセスメモリー(RAM) 136 と、通信ルーターモジュール 138 とを含むことができ、これら部品の全てはアドレス/データバス 140 を介して相互接続可能である。なお制御手段 116 には、複数のプログラムメモリーと複数のRAMを含めてもよいことを理解されたい。またそうした複数のプログラムメモリーと複数のRAMを例えば、半導体メモリー、磁気的読取可能メモリー、および/もしくは光学的読取可能メモリーとして実装可能であることも理解されたい。
プログラムメモリー 130 および/またはRAM 136 には、複数種のソフトウェアアプリケーション 142 、複数種のソフトウェアルーチン 144 、およびGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)モジュール 146 を含むことができる。これらのソフトウェアアプリケーション 142 および/もしくはソフトウェアルーチン 144 には、命令とステップ(工程)を含めることができる。この命令とステップがプロセッサ 128 (空対地通信システムのための制御処理ユニット(ACPU)など)によって実行された際には例えば、地上通信網と末端ユーザー機器 150 の間で送受信される末端ユーザー機器 150 の双方向の呼出/データ/通信の経路を促進し維持するように、モバイル通信手段 106 が機能するようにしてもよい。これはつまり、プロセッサ 128 が、導線 160 を介してLAN/WLAN 148 に通信可能に結合されており、これによって末端ユーザー(モバイル通信基盤 108 への搭乗客など)の持つモバイル通信機器 150 が一基以上の人工衛星局 102, 104 への通信リンク 112, 114 の一方もしくは双方を介して通信網 110 と通信できるように構成されているということである。特には、プロセッサ 128 および通信ルーターモジュール 138 が協働することで、呼トラフィックルーティングと加入者の管理(アンテナ 118 からのデジタルモデムトラフィックと、LAN/WLAN 148 に動作可能に結合した末端ユーザーモバイル機器(群) 150 からのWi-Fiトラフィックとの間での変換を含む)の調整が可能である。呼トラフィックなどの調整中にプロセッサ 128 および/もしくは通信ルーターモジュール 138 が使用可能であるような末端ユーザー固有情報に含まれるものとしては、アカウント情報、支払請求情報、およびメディアコンテンツといったものが挙げられる。こうした末端ユーザー固有情報はいずれも、プロセッサ 128 がアクセス可能な一個以上の記憶装置内に保存可能である。
ソフトウェアアプリケーション 142 および/もしくはルーチン 144 はまた、命令やステップも含んでいる。これらの命令やステップがプロセッサ 128 により実行されると、モバイル通信手段 106 に、モデム 132, 134 のいずれを使って一基以上の人工衛星局と通信すべきかを判断させるよう機能する。例えばソフトウェアアプリケーション 142 もしくはルーチン 144 は、一群の命令を有する、通信手段制御用のアプリケーションもしくはルーチンを含んでよい。そうした一群の命令が、プロセッサ 128 により実行されると、制御手段 116 に、通信網 110 との通信を第一の通信リンク 112 から第二の通信リンク 114 へとハンドオフすることに関連する種々のアプリケーションもしくは機能を実行させるようにはたらく。特には、通信手段制御用のアプリケーションをプロセッサ 128 によって実行することで、第二の人工衛星局 104 を識別するための計算と通信網 110 との通信に用いるモデム 132, 134 および通信リンク 112, 114 の選択とに要する一種以上のステップを、発動し、調整し、実行し、または命令することが可能である。
各モデム 132, 134 は、無線周波数(RF)信号とデジタル信号との間の変換を促進する。システム 100 が一基以上の人工衛星局 102, 104 との間で通信リンク(群) 112, 114 を介して無線通信を送受信するにあたっては、数多の周波数帯のうちのいずれを使用してもよい。人工衛星局と送受信する無線通信を、人工衛星局との通信に用いられる既知の周波数帯のうちのいずれかの周波数の波形を取るように変調可能である。例えば搬送波周波数を、12〜18GHzの範囲のKu帯、26.5〜40GHzの範囲のKa帯、および/もしくは1〜2GHzの範囲のL帯としてもよい。さらに、マイクロ波スペクトラムの範囲内外に属する他の周波数帯を使ってもよい。
一対のモデムのうちの第一のモデム 132 は、プロセッサ 128 と通信可能に結合して、制御手段 116 とアンテナ 118 と第一の人工衛星局 102 との間に張られる第一の通信リンク 112 を促進する。モバイル通信基盤 108 が航行(運行)するにつれて、第一の人工衛星局 102 と移動しているモバイル通信基盤 108 との距離が開いていくので、最終的には第一の通信リンク 112 と関連するモバイルサービス品質(QoS)は劣化していくと予想できる。第一の人工衛星局 102 と第一のモデム 132 との間の通信品質が衰えていくのがわかっているので、第一の通信リンク 112 の通信品質が不充分なレベルにまで落ちてしまう前に、人工衛星局についての一種以上の地図 152 を制御手段 116 が利用することで、第二のモデム 134 を介した第二の通信リンク 114 を確立する相手としての第二の人工衛星局 104 を決定できるようにしている。人工衛星局についての地図 152 は、モバイル通信手段 106 との通信のために使用可能であり、モバイル通信手段 106 の有する記憶装置内に格納できる。そうした記憶装置としては例えばRAM 136 が挙げられる。衛星地図 152 はまた、外部記憶装置 154 上に格納することもできる。そうした外部記憶装置 154 は、制御手段 116 と動作可能に結合しているか、および/もしくは制御手段 116 から衛星地図を要求されたことに応じて、衛星地図 152 を制御手段 116 へと送信するものであってもよい。
モバイル通信基盤 108 の取る経路および航行特性(位置、速度、方位など)は既知であるかまたは容易に決定可能なものであり、且つ人工衛星局 102, 104 の位置もしくは航行経路も既知であるかまたは人工衛星局網についての一種以上の地図 152 から得られるものであるがゆえに、制御手段 116 が、モバイル通信基盤 108 との通信に際し許容可能と見込まれる人工衛星局群のうちから第二の人工衛星局 104 を識別するように判断し、計算し、推測し、および/もしくは予想することが可能となっている。第二の人工衛星局 104 を決定するにあたっては、下記の考慮事項の一種以上またはそれらの組み合わせなどに部分的に基づくようにしてもよい。考慮事項とは例えばすなわち、人工衛星局の種類、人工衛星局の位置、モバイル通信基盤 108 から人工衛星局への距離、および、モバイル通信基盤 108 の許容可能な通信圏内に人工衛星局が入ると予測される期間と時間特性、といったものである。モバイル通信基盤 108 の航行特性と、衛星網地図 152 中で候補となる人工衛星局の情報とを、モバイル通信手段が使うことにより、モバイル通信手段 106 からの通信ハンドオフを受ける上でどの人工衛星局が適切なのかを予測できる。第二の人工衛星局 104 を識別すると、制御手段 116 が、第二のモデム 134 を介して第二の人工衛星局 104 への第二の通信リンク 114 を張る準備が時宜に叶って整う。第二の人工衛星局を識別する計算が済んだ後の適切な時刻(数秒後から数百分後といった範囲でよい)において、制御手段 116 が、第一の人工衛星局 102 から第二の人工衛星局 104 への通信のハンドオフまたはハンドオーバーを発動し、調整し、実行し、または命令することになる。より具体的に言うと、制御手段 116 が、第一の通信リンク 112 および第一のモデム 132 から、第二の通信リンク 114 および第二のモデム 134 へと、通信をハンドオフするということである。
モバイル通信基盤 108 と人工衛星局との間の通信品質を保つために、制御手段 116 が有するプロセッサ 128 が、通信リンク 112, 114 のうちの一方もしくは双方に関連した一種以上の通信指標を監視することにより、第一の通信リンク 112 上でなされる通信を、第一の通信リンク 112 の減退が予想される時期に先立って第二の通信リンク 114 へとハンドオフすべきかどうかを判断または計算できる。各々の通信指標は、第一の通信リンク 112 および/もしくは第二の通信リンク 114 に関連する地理データおよび/もしくは信号データから導出するものであってよく、またはそれらに基づくものであってよい。制御手段 116 の有するプロセッサ 128 および/もしくは解析手段 120 が、一種以上の通信指標およびそれらの組み合わせを監視し、(センサーなどで)受信し、および/または解析することにより、第一の通信リンク 112 および第一のモデム 132 から第二の通信リンク 114 および第二のモデム 134 へと通信ハンドオフすべきかどうか、またするのであればいつなら有利となりうるのかを判断または計算可能である。
通信指標の一種として、地理情報に基づく通信指標がある。これは一般に、第一の通信リンク 112 および/もしくは第二の通信リンク 114 に関連した通信の相、特性、および/もしくはパラメータに対して地理的に基づく情報に関係するものである。そうした地理情報に基づく通信指標としては例えば、第一の人工衛星局 102 および/または第二の人工衛星局 104 の現在位置および予想位置(緯度、経度、高度など)がある。制御手段 116 が有するプロセッサ 128 および/もしくは解析手段 120 は、第一の通信リンク 112 および第二の通信リンク 114 に関連するデータ特性のそれぞれを比較することにより、そうした地理的通信指標を解析または評価可能である。例えば、第一の人工衛星局 102 および第二の人工衛星局 104 の現在位置および予想位置を使って、さまざまな時点におけるモバイル通信基盤 108 から各人工衛星局までへの距離を定められるわけである。或る特定の時刻において、モバイル通信基盤 108 および/またはモバイル通信手段 106 から第一の人工衛星局 102 までの距離が、モバイル通信基盤 108 および/またはモバイル通信手段 106 から第二の人工衛星局 104 までの距離よりも大きい場合には、その時点で以下のような推定ができることになる。すなわち、第二の人工衛星局 104 の距離の方が短いのだから、モバイル通信基盤 108 に搭乗する一名以上の末端ユーザーと通信網 110 との間の通信を促進するには、第二のモデム 134 を用いた第二の通信リンク 114 の方が、第一のモデム 132 を用いた第一の通信リンク 112 よりもふさわしいとする推定ができるわけである。その後に制御手段 116 が有するプロセッサ 128 が、モバイル通信手段 106 のする通信を、第一の人工衛星局 102 から第二の人工衛星局 104 へとハンドオフする準備を整えることができる。具体的に言えば、制御手段 116 の有するプロセッサ 128 が、第一の通信リンク 112 および第一のモデム 132 から第二の通信リンク 114 および第二のモデム 134 への時宜を得た通信ハンドオフを、発動し、調整し、実行し、または命令することができるということである。
あるいは別の手法として、制御手段 116 の有するプロセッサ 128 が、第一の通信リンク 112 および/もしくは第二の通信リンク 114 に関連づけられた地理データ特性を、各パラメータの閾値に鑑みて評価するようにしてもよい。例えば、モバイル通信基盤 108 および/もしくはモバイル通信手段 106 と、第一の人工衛星局 102 および/もしくは第二の人工衛星局 104 との間の距離を、制御手段 116 および/または解析手段 120 が距離閾値と比較するようにしてもよい。この距離閾値は、プロセッサ 128 がアクセス可能ないずれかの記憶装置中に格納可能なものであり、或る種のモデムおよび或る種の人工衛星局を伴うモバイル通信品質に関連する履歴データから決定できるものである。ここで言う或る種のモデムとは、第一のモデム 132 および/もしくは第二のモデム 134 を含むかまたはそれに類似したものである。またここで言う或る種の人工衛星局とは、第一の人工衛星局 102 および/もしくは第二の人工衛星局 104 を含むかまたはそれに類似したものである。モバイル通信基盤 108 および/もしくはモバイル通信手段 106 から第二の人工衛星局 104 までの距離が、当該距離閾値を下回った場合には、モバイル通信基盤 112 の許容可能もしくは充分な通信圏内に第二の人工衛星局 104 が入っているであろうと推測できる。これを承けて制御手段 114 の有するプロセッサ 128 が、第一の通信リンク 112 および第一のモデム 132 から、第二の通信リンク 114 および第二のモデム 134 への通信ハンドオフを発動し、調整し、実行し、または命令するよう判断できる。一方、モバイル通信基盤 108 および/もしくはモバイル通信手段 106 から第二の人工衛星局 104 までの距離が、当該距離閾値を超えた場合には、モバイル通信基盤 112 の許容可能もしくは充分な通信圏外へ第二の人工衛星局 104 が出ているとの推測が可能となるわけである。その後に制御手段 114 の有するプロセッサ 128 は、モバイル通信基盤 108 および/もしくはモバイル通信手段 106 がいつ頃に第二の人工衛星局の許容可能もしくは充分な通信圏内に入るのかを算出または予測して、その結果に応じ、第一の通信リンク 112 および第一のモデム 132 から第二の通信リンク 114 および第二のモデム 134 への通信ハンドオフを時宜を得て発動し、調整し、実行し、または命令する準備を行うことができる。
別の種類の通信指標としては、信号に基づく通信指標がある。これを制御手段 116 の有するプロセッサ 128 および/もしくは分析手段 120 によって監視し、受信し、および/もしくは分析することによって、通信を第一の通信リンク 112 からハンドオフすることが有益である時機を判断可能である。こうした信号に基づく通信指標は概して、通信リンク上の通信信号の相もしくは特性に関するものである。当該通信指標には例えば、第一の人工衛星局 102 および/もしくは第二の人工衛星局 104 に関連づけられる信号データ、ならびに/または、通信リンク 112, 114 および/もしくはモデム 132, 134 のいずれかまたはすべてとの通信に関連づけられる信号データに関する情報を含めることができる。信号に基づく通信指標として使用可能な信号特性もしくは信号相の例としては以下が挙げられる。すなわち、いずれかのモデムにおける信号品質もしくは通信信号の品質。いずれかのモデムにおける信号電力もしくは受信された通信信号の電力。いずれかのモデムに関連する信号ノイズ(信号対ノイズ比(SNR))。いずれかのモデムでの信号強度もしくは受信した通信信号の強度(デシベル対ミリワット; dBm、dBmW)。第一のモデムと第二のモデムとの間で受信された信号の比較もしくは相対強度。あるいは、信号特性のうちの一種以上が、一種以上の所望の信号パラメータ(歪み、減衰、干渉)に近いかどうか。といったものである。制御手段 116 に動作可能に結合する信号解析手段 120 もしくはセンサーは、そうした信号に基づく通信指標の一種以上を受信可能である。なおここで、制御手段 116 の有するプロセッサ 128 および/もしくは解析手段 120 は、第一の通信リンク 112 および第二の通信リンク 114 と関連づけられたデータ特性の各々との比較をすることで、受信した信号に基づく通信指標を解析可能である。例えば、モバイル通信手段 106 が第一の人工衛星局 102 の許容可能通信圏外に在るのかどうか、および/またはモバイル通信手段 106 が第二の人工衛星局 104 の許容可能通信圏内に在るのかどうかを判断する上で、そうした通信信号指標の観察および/もしくは解析が有用となりうるのである。
特定の通信リンク 112, 114 を介した通信を優れたものであると見做せるかどうかは、信号の一種以上の特性や特徴が、より高いかもしくはより低いレベルを有するかまたは有すると予想することによって判断できる。例えば、第一の通信リンク 112 の使用に関連する信号データを、第二の通信リンク 114 の使用に関連する信号データと比較することで、どちらの通信リンクが優れた信号品質を有しているかを判断可能である。第一の通信リンク 112 が第二の通信リンク 114 よりも優れた品質の信号(群)を有していると見做せる場合には、制御手段 116 が、第一の通信リンク 112 を使い続けるよう判断できる。すなわち、第一の通信リンク 112 から第二の通信リンク 114 への通信ハンドオフの発動・調整・実行・命令を、後刻まで行わないということである。さてそれから時間が経って、第一の通信リンク 112 から第二の通信リンク 114 への通信ハンドオフをする方が都合が良くなったと、制御手段 116 および/または解析手段 120 がその時点で通信指標(群)を解析して判断するか、あるいは後刻にそうなると予測を立てておくようにすることができる。もしその後刻の時点で、第二の通信リンク 114 の方が第一の通信リンク 112 よりも優れた品質の信号(群)を有していると判断できた場合には、制御手段 114 の有するプロセッサ 128 が、第一の通信リンク 112 および第一のモデム 132 から第二の通信リンク 114 および第二のモデム 134 への通信ハンドオフを、準備し、発動し、調整し、実行し、または命令することができる。
さらには、制御手段 116 の有するプロセッサ 128 および/もしくは解析手段 120 が、第一の通信リンク 112 および/もしくは第二の通信リンク 114 に関連した一種以上の信号に基づく通信データ特性を解析することで、各々の通信データ特性に関する閾値を定めるようにしてもよい。例えば制御手段 116 が、第一の通信リンク 112 および/もしくは第二の通信リンク 114 に関連した一種以上の信号データ特性の各々を比較または評価することで、各々の信号に基づくパラメータに関する信号データ閾値を決めることができる。信号データ閾値の値は、プロセッサ 128 によりアクセス可能ないずれかの記憶装置中に格納可能なものであって、通信リンク上で許容可能な信号データレベルに関連する所定のパラメータを含んでいてよい。例えば第二の通信リンク 114 に関連する信号電力が信号電力閾値を上回った場合には、制御手段 116 および/もしくは解析手段が、第一のモデム 132 および第一の通信リンク 112 から第二のモデム 134 および第二の通信リンク 114 への通信ハンドオフを発動し、調整し、実行し、または命令することができる。また、第二の通信リンク 114 に関する信号電力が、後刻に信号電力閾値を上回ると予測される場合には、制御手段 116 および/もしくは解析手段 120 が、第一の人工衛星局 102 から第二の人工衛星局 104 への通信ハンドオフの準備を、第一のモデム 132 および第二のモデム 134 ならびに第一の通信リンク 112 および第二の通信リンク 114 にさせることもできる。
制御手段 116 が有するプロセッサ 128 が用意し、発動し、調整し、実行し、もしくは命令される通信のハンドオフは、ハードハンドオフでもよいしソフトハンドオフであってもよい。ハードハンドオフを行う場合には、第一の人工衛星局 102 と通信制御手段 116 との間に確立済の通信リンク 112 が、第二の通信リンク 114 が締結または確立されるよりも前に、制御手段 116 の有するプロセッサ 128 により解放されることになる。一方ソフトハンドオフを行う場合には、確立済の第一の通信リンク 112 を保持したまま制御手段 116 の有するプロセッサ 128 によって使用することができ、それと並行して、第一の通信リンク 112 を解放する前に第二の通信リンク 114 を確立することになる。
ハードハンドオフとソフトハンドオフにはそれぞれ一長一短があり、いずれの種類のハンドオフを使うかはシステム設計者および/もしくはモバイル通信手段 106 のユーザーの選択次第である。例えばハードハンドオフでは、通信リンクを複数並列に維持する必要が無いので、概してハードウェア資源の使用量が少なくて済む。しかしハードハンドオフの実行が落ちてしまうと、末端ユーザー(群)と通信網 110 との間の通信リンクが途絶または終止してしまうおそれがある。またソフトハンドオフの利点としては、通信ハンドオフの失敗が概して少ないことが挙げられる。これは、第一の通信リンクの解放を、第二の通信リンクにより信頼できる接続が確立するまでは行わないがゆえである。その一方で、ソフトハンドオフを行うにあたり複数の通信リンクを並列に処理するのに要るハードウェア資源は、ハードハンドオフでのそれに比して往々にして高コスト且つ複雑である。
モバイル通信手段において単独のアンテナ 118 のみを使い、通信リンク 112, 114 の一方か他方の上での通信と、アンテナ 118 に結合していない通信リンクに関連した信号に基づく指標(群)(特性など)を促進するようにした場合には、補償をした後に、そのアンテナと結合している他方の通信リンクの各々の信号に基づく指標(群)かまたは信号データ閾値(群)かの各々を解析するかおよび/またはそれらとの比較ができる。また、単独のアンテナ構成を有するモバイル通信手段 106 によって行われる通信ハンドオフには、その唯一のアンテナの離脱、結合、および位置取りの工程を含めてもよい。より具体的に言えば、制御手段 116 の有するプロセッサ 128 および/または別の制御手段やら何かの有する別のプロセッサが、アンテナ 118 を第一のモデム 132 から離脱させ、そしてアンテナ 118 を第二のモデム 134 に結合させるようにできるということである。その後にプロセッサ 128 および/または別のプロセッサが、アンテナ 118 を第二の人工衛星局 104 に向けて位置取りし、第二の人工衛星局 104 を追跡してアンテナ 118 の再位置取りをすることで、制御手段 116 のする通信を維持および/もしくは改善することができる。二個のアンテナを実装するモバイル通信手段 106 に係る別の実施形態においては、第一のアンテナを主に第一のモデム 132 に、第二のアンテナを主に第二のモデム 134 にと、それぞれ結合させて、制御手段(群)の有するプロセッサ(群)が、いずれかのアンテナを所望の方角(人工衛星局の在る方角など)に向けるように位置取りさせることができる。
図2に示すフロー図 200 は、図1に描かれた本願発明に係る複モデム式モバイル通信手段 108 によって実行可能な方法例を表わしたものである。まずアンテナ 118 を含んだ第一の通信リンク 112 が、第一の人工衛星局 102 と制御手段 116 との間に、第一のモデム 132 を介して確立される(ブロック 202 )。この第一の通信リンク 112 を、LAN/WLAN 148 と、モバイル通信基盤 108 に搭乗する一名以上の末端ユーザーの持つ一個以上のモバイル通信装置 150 とに展開させてもよい。第一の人工衛星局 102 と第一のモデム 132 との間の通信は、第一の周波数を介して行われる。第一の周波数には任意の範囲の周波数帯を含めることができ、例えばKa帯、Ku帯、およびL帯などが挙げられるがこれらに限定はされない。
モバイル通信手段 106 は、地理データおよび/もしくは通信信号データをチェックすることによって自身の地理位置を定期的に確認できる。制御手段 116 の有するプロセッサ 128 が、一個以上の人工衛星局網に関する一種以上の地図 152 を利用することで、第二の人工衛星局 104 の識別を計算し予測することが可能である(ブロック 204 )。衛星網についての一種以上の地図 152 は、通信制御手段 116 へ伝送するようにしてもよいし、および/または、通信制御手段 116 に結合する記憶装置 136, 154 中に格納するようにしてもよい。記憶装置 136, 154 には、一個以上のハードディスクドライブ、光学記憶ドライブ、SSDなどといったものが含まれうる。
候補となる第二の人工衛星局 104 の識別または決定に則って、制御手段 106 の有するプロセッサ 128 は、モバイル通信手段 106 に、予期される第一の人工衛星局 102 から第二の人工衛星局 104 への通信ハンドオフの準備をさせる(ブロック 206 )。通信ハンドオフの準備には、制御手段 106 の有するプロセッサ 128 が第二の人工衛星局 104 への第二の通信リンク 114 を第二のモデム 134 を介して確立する工程を含めてもよい。第二の人工衛星局 104 と第二のモデム 134 との間の通信は、第二の周波数を介して行われる。第一の周波数同様、第二の周波数にも任意の範囲の周波数帯を含めることができ、例えばKa帯、Ku帯、およびL帯などが挙げられるがこれらに限定はされない。第一の周波数と第二の周波数は同じであってもよいし、異なっていてもよい。
第一の通信リンク 102 から第二の通信リンク 104 への通信ハンドオフが行われると当たりをつけてある時刻辺りで、制御手段 106 が通信ハンドオフを発動し、調整し、実行し、または命令できる。また制御手段 114 は、一種以上の通信指標を受信することにより、第一の通信リンク 112 の監視が可能である。或る例では、通信指標(群)を解析手段 120 またはセンサーを介して受信する。制御手段 116 の有するプロセッサ 128 および/もしくは解析手段 120 は、上述したように受信した通信指標(群)を解析できる(ブロック 208 )。こうすることで、第一の通信リンク 112 および第一のモデム 132 から第二の通信リンク 114 および第二のモデム 134 への通信ハンドオフを行うべきかどうか、行うのならいつ頃が良いのかを判断できる(ブロック 210 )。その時点では通信ハンドオフはまだ行われるべきではないのであれば、制御手段 116 および/もしくは解析手段 120 は、そのまま通信指標(群)の監視と解析を続けていてよい。さて第一の通信リンク 112 および第一のモデム 132 からの通信を、第二の通信リンク 114 および第二のモデム 134 へとハンドオフすべき時が来たとする。そうするとモバイル通信手段 106 がその通信ハンドオフを、発動し、調整し、実行し、または命令することが可能である。
単独のアンテナを用いるシステムにおいては、制御手段 116 および/もしくは別の制御手段(アンテナ用の制御手段など)が、通信ハンドオフに基づいてその唯一のアンテナ 118 を第一のモデム 132 から解放して(離脱させて)第二のモデム 134 へ結合させることができる。つまり、通信リンク間で通信がハンドオフされるよりも前か、その最中か、および/もしくはその後において、アンテナ 118 を解放し、結合し、および/もしくは位置取りすることができるということである。また制御手段 116 および/もしくはアンテナ用制御手段が、第二の人工衛星局 114 との通信品質を向上させるため、アンテナ 118 の再位置取りを行うことも可能である。このような再位置取りは、アンテナ 118 を第一の人工衛星局 102 から逸らして、第二の人工衛星局 104 の方角に向けるようにして行える(ブロック 212 )。
図3に描いてあるのは、図2に示す方法を実行可能なモバイル通信手段に係る別の例示的実施形態(またはその態様)である。モバイル通信手段 306 は、図1に示したモバイル通信手段 106 とかなり似かよったものではあるが、図3のモバイル通信手段 306 にはモバイル通信手段の種々のタスクをこなすための一対の制御手段が含まれている。ここが図1のモバイル通信手段 106 には単独の制御手段 106 が実装されているのと異なっているところである。
図3のモバイル通信手段 306 は、図1のモバイル通信基盤 108 に搭載されてその中に実質的に取り込まれている。モバイル通信手段 306 には種々の部品が含まれており、これら部品は一個以上のLRU 326, 327 内に収納でき、それらLRUはモバイル通信基盤 108 内に装着されている。モバイル通信手段 306 には、第一の制御手段 316 および第二の制御手段 317 が含まれる。各制御手段 316, 317 はそれぞれLRU 326, 327 内に別々に収容されている。モバイル通信手段 306 の有するさらなる部品としては、図1に示した人工衛星局 102, 104 を介した通信網 110 との通信を促すための一台以上のアンテナ、解析手段、測位モジュール、および記憶部品が含まれる。例えばモバイル通信手段 306 に含まれうるものとしては、アンテナ 318 、解析手段 320 もしくはセンサー、測位モジュール 356 (GPS(全球測位システム)など)、および外部記憶部品 354 (LRU 359 内に収容)といったものが挙げられる。これらの全ては、入出力(I/O)回路 322 および各導線 358 を介して第一の制御手段 316 および第二の制御手段 317 と動作可能に結合している。なお図3ではI/O回路 322 を単独のブロックとして表現してはあるが、I/O回路 322 は種々のI/O回路を含んでいてもよい。アンテナ 318 および/もしくは解析手段 320 ならびに/またはそれらの一部は、モバイル通信基盤 108 から展開するレドーム 324 の中に収容できる。ここでアンテナ 318 の位置取りは、人工衛星局と対話する第二の制御手段 317 によって行うことが可能である。
モバイル通信手段 306 内の異なる機能に応じて、第一の制御手段 316 および第二の制御手段 317 を改修し構成するようにしてもよい。例えば第一の制御手段 316 を主に、第一の人工衛星局 102 と通信する第一の通信リンク 112 から第二の人工衛星局 104 と通信する第二の通信リンク 114 への通信ハンドオフを予想し、準備し、発動し、調整し、実行し、および/もしくは命令するように、改修し構成するようにできる。また通信網 110 (地上局通信網など)と、導線 360 を介してLAN/WLAN 348 と動作可能に結合した末端ユーザーの持つモバイル通信装置 350 (携帯電話、パーソナルコンピュータ(ラップトップ/デスクトップ/タブレット)、ウェアラブルな演算機器および/もしくは通信機器など)との間での双方向通信を、促進し支持するために第二の制御手段 317 を主に構成することも可能である。
第一の制御手段 316 には、第一の演算装置もしくは第一のプロセッサ 328 (マイクロコントローラーやマイクロプロセッサなど)と、プログラムメモリー 330 と、第一のモデム 332 と、第二のモデム 334 と、ランダムアクセスメモリー(RAM) 336 とを含むことができ、これらの全ては第一のアドレス/データバス 340 を介して相互接続可能である。
プログラムメモリー 330 および/またはRAM 336 には、複数のソフトウェアプリケーション 342 、複数のソフトウェアルーチン 344 、およびグラフィカルユーザーインターフェイス(GUI) 346 が含まれていてよい。ソフトウェアアプリケーション 342 および/もしくはルーチン 344 には命令とステップが含まれ、これらは第一のプロセッサ 328 により実行されると、モバイル通信手段 306 に、(上述したような)第一の通信リンク 112 から第二の通信リンク 114 への通信ハンドオフに関連した機能を実施させるよう機能するものであってよい。例えば第一のプロセッサ 328 が、一基以上の人工衛星局(第二の人工衛星局 104 など)の位置を判断して、一種以上の通信指標を解析し、そして第一の通信リンク 112 と第二の通信リンク 114 との間の通信ハンドオフを準備し、発動し、調整し、実行し、または命令するようにできる。
モデム 332 およびモデム 334 のそれぞれは、無線周波数(RF)信号とデジタル信号との相互変換を促す。こうしたシステムでは、多数の周波数帯のうちのいずれかを使って、一基以上の人工衛星局 102, 104 との通信リンク 112, 114 を介した無線通信を送受信できる。そのような人工衛星局との無線通信は、既知の衛星通信周波数帯のうちのいずれかの周波数を持つ波形へと変調可能である。
一対のモデムのうちの第一のモデム 332 は、第一のプロセッサ 328 と通信可能に結合しており、制御手段 316 とアンテナ 318 と第一の人工衛星局 102 との間に張られる第一の通信リンク 112 を促進している。第一の人工衛星局 102 と第一のモデム 332 との間の通信品質が劣化していくと予想できるときには、第一の通信リンク 112 の通信品質が不充分なレベルにまで落ちてしまう前に、人工衛星局についての一個以上の地図 352 を制御手段 316 が利用することで、第二のモデム 334 を介した第二の通信リンク 114 を確立する相手としての第二の人工衛星局 104 を決定できる。モバイル通信手段 306 との通信に使う候補となる人工衛星局の地図 352 は、モバイル通信手段 306 の有する記憶装置内に格納でき、そうした記憶装置としてはRAM 336 などがある。また衛星地図 352 を外部記憶装置 354 上に格納することもできる。そうした外部記憶装置 354 は、制御手段 316 と動作可能に結合しているか、および/もしくは制御手段 316 から衛星地図を要求されたことに応じて、衛星地図 352 を制御手段 316 へと送信するものであってもよい。
モバイル通信基盤 108 の取る経路および航行特性(位置、速度、方位など)は既知であるかまたは容易に決定可能なものであり、且つ人工衛星局 102, 104 の位置もしくは航行経路も既知であるかまたは人工衛星局網についての一種以上の地図 352 から得られるものであるがゆえに、制御手段 316 が、モバイル通信基盤 108 との通信に際し許容可能と見込まれる人工衛星局群のうちから第二の人工衛星局 104 を計算し、推測し、および識別することが可能となっている。第二の人工衛星局 104 を決定するにあたっては、下記の考慮事項もしくは要因の一種以上またはそれらの組み合わせなどに部分的に基づくようにしてもよい。そうした考慮事項もしくは要因とは例えばすなわち、人工衛星局の種類、人工衛星局の位置、モバイル通信基盤 108 から人工衛星局への距離、および、モバイル通信基盤 108 の許容可能な通信圏内に人工衛星局が入ると予測される期間、といったものである。第一の人工衛星局からの通信ハンドオフを受けるに適した特定の人工衛星局の時間と位置が識別できたら、制御手段 316 が第二の通信リンク 114 と第二のモデム 334 の準備を行い、第二の人工衛星局がモバイル通信基盤 106 の許容可能な通信圏内に入った際に、時宜を得て第一の人工衛星局から第二の人工衛星局への通信ハンドオフができるようにする。
モバイル通信基盤 108 に搭乗する一名以上の末端ユーザーに関して通信品質を維持できるようにするため、制御手段 316 が有する第一のプロセッサ 328 が、通信リンク 112, 114 の一方もしくは双方に関連する一種以上の通信指標も監視することにより、第一の通信リンク 112 を介して行われる通信を、第一の通信リンクの減退が予想される時期に先立って第二の通信リンク 114 へとハンドオフ(ハンドオーバー)すべきかどうかを判断できる。一種以上の通信指標とそれらの組み合わせを解析手段 320 で受信して制御手段 316 の有する第一のプロセッサ 328 で解析することによって、第一の通信リンク 112 および第一のモデム 332 から第二の通信リンク 114 および第二のモデム 334 へと通信ハンドオフをすべきかどうか、またするのであればいつなら有利となりうるのかを判断可能である。例えば第一の通信リンク 112 の使用に関連する信号データを、第二の通信リンク 114 の使用に関連する信号データと比較することで、どちらの通信リンクの信号品質が優れているかを判断できる。第二の通信リンク 114 の方が第一の通信リンク 112 よりも優れた品質の信号(群)を有していると見做せる場合には、制御手段 316 が、第一の通信リンク 112 から第二の通信リンク 114 への通信ハンドオフを発動し、調整し、実行し、もしくは命令することを決定可能である。
さらに制御手段 316 の有する第一のプロセッサ 328 が、第一の通信リンク 112 および/もしくは第二の通信リンク 114 に関連する一種以上の信号に基づく通信データ特性を解析することで、各々の通信データ特性(群)に関する閾値を決められる。例えば制御手段 316 が、第一の通信リンク 112 および/もしくは第二の通信リンク 114 に関連する一種以上の信号データ特性の各々を比較することで、各々の信号に基づくパラメータについての信号データ閾値を決めることが可能である。信号データ閾値の値には、当該通信リンク上での許容可能な信号データレベルに関する所定のパラメータを含めてもよい。例えば第二の通信リンク 114 に関連する信号電力が信号電力閾値を上回った場合には、制御手段 316 が、第一のモデム 332 および第一の通信リンク 112 から第二のモデム 334 および第二の通信リンク 114 への通信ハンドオフを発動し、調整し、実行し、または命令するよう判断できる。
第二の制御手段 317 には、第二の演算装置またはプロセッサ 329 (空対地通信システムのためのコントローラプロセッサユニット(ACPU)など)と、プログラムメモリー 331 と、ランダムアクセスメモリー(RAM) 337 と、ルーターモジュール 338 とを含むことができ、これらの全ては第二のアドレス/データバス 341 を介して相互接続可能でありI/O回路 322 に結合可能である。
第二のプロセッサ 329 (マイクロコントローラーやマイクロプロセッサであってもよい)はまた、導線 360 を介してLAN/WLAN 348 と通信可能に結合でき、こうすることで末端ユーザーの持つモバイル通信機器 350 が、一基以上の人工衛星局 102, 104 への一個以上の通信リンク 112, 114 を介して、通信網 110 へとアクセスできるように構成されている。プログラムメモリー 331 および/またはRAM 337 には、複数のソフトウェアアプリケーション 343 と、複数のソフトウェアルーチン 345 と、グラフィカルユーザーインターフェイス(GUI) 347 とを含めることができる。ソフトウェアアプリケーション 343 および/もしくはルーチン 345 には命令とステップが含まれ、これらは第二のプロセッサ 329 により実行されると、第二の制御手段 317 に、呼トラフィックルーティングと加入者の管理(アンテナ 318 からのデジタルモデムトラフィックと、LAN/WLAN 348 に動作可能に結合した末端ユーザーモバイル機器 350 のWi-Fiトラフィックとの間での変換を含む)を調整させることが可能である。
単独のアンテナ 318 のみを使って通信リンク 112, 114 の一方もしくは他方での通信を促進するモバイル通信手段 306 においては、第一の通信リンク 112 から第二の通信リンク 114 への通信ハンドオフを行うにあたり、アンテナ 318 の離脱、結合、および位置取りをすることによって行ってもよい。こうした例では、第二の制御手段 317 が有する第二のプロセッサ 329 が、第一のモデム 332 からアンテナ 318 を動作可能に離脱させて、アンテナ 318 を第二のモデム 334 に動作可能に結合させるようにできる。その後に第二のプロセッサ 329 は、アンテナ 318 を第二の人工衛星局 104 へと向けるように位置取りし、モバイル通信手段 306 との通信品質を向上させるようにしてもよい。モバイル通信手段 306 が二台のアンテナを有するような別の実施形態においては、第一のアンテナを主に第一のモデム 332 に、第二のアンテナを主に第二のモデム 334 にと、それぞれ結合させて、第二の制御手段 317 が有する第二のプロセッサ 329 が、いずれかのアンテナを所望の方角(人工衛星局の在る方角など)へと向けるように位置取りさせることができる。
図2に示した方法を実行可能な、モバイル通信手段に係る別の例示的実施形態(またはその態様)を図4に描いている。モバイル通信手段 406 は、図1および図3に示したモバイル通信手段とかなり似かよったものではあるが、図4のモバイル通信手段 406 には三個の制御手段が含まれており、これらがモバイル通信手段 406 の種々のタスクをこなすようになっている。ここが単独の制御手段を有する図1の構成および二個の制御手段を有する図3の構成と異なっているところである。
図4のモバイル通信手段 406 は、図1のモバイル通信基盤 108 に搭載されてその中に実質的に取り込まれている。モバイル通信手段 406 には種々の部品が含まれており、これら部品は一個以上のLRU 426, 427, 472 内に収納でき、それらLRUはモバイル通信基盤 108 内に装着されている。モバイル通信手段 406 には、第一の制御手段 416 、第二の制御手段 417 、および第三の制御手段 470 が含まれる。各制御手段 416, 417, 470 はそれぞれLRU 426, 427, 472 内に別々に収容されている。モバイル通信手段 406 の有するさらなる部品としては、図1に示した人工衛星局 102, 104 を介した通信網 110 との通信を促すための一台以上のアンテナ、解析手段、測位モジュール、および記憶部品が含まれる。例えばモバイル通信手段 406 に含まれうるものとしては、アンテナ 418 、第二のアンテナ 419 、解析手段 420 もしくはセンサー、測位モジュール 456 (GPS(全球測位システム)など)、および外部記憶部品 454 (LRU 459 内に収容)といったものが挙げられる。これらの全ては、入出力(I/O)回路 422 および各導線 458 を介して第一の制御手段 416 、第二の制御手段 417, および第三の制御手段 470 と動作可能に結合している。なお図4ではI/O回路 422 を単独のブロックとして表現してはあるが、I/O回路 422 は種々のI/O回路を含んでいてもよい。アンテナ 418, 419 および/もしくは解析手段 420 ならびに/またはそれらの一部を、モバイル通信基盤 108 から展開するレドーム 424 の中に収容してもよい。ここでアンテナ 418, 419 の位置取りは、人工衛星局と対話するモバイル通信手段 406 によって行うことが可能である。
モバイル通信手段 406 内の異なる機能に応じて、第一の制御手段 416 、第二の制御手段 417 、および第三の制御手段 470 を改修し構成するようにしてもよい。例えば第一の制御手段 416 が主に、人工衛星局および/もしくは他の通信網と通信するために一台以上のアンテナの位置取りをするように構成されていてよい。また第二の制御手段 417 が主に、第一の人工衛星局 102 とつながる第一の通信リンク 112 から第二の人工衛星局 104 とつながる第二の通信リンク 114 への通信ハンドオフを、予測し、準備し、発動し、調整し、実行し、および/もしくは命令するように改修され構成されていてよい。また第三の制御手段 470 が主に、通信網 110 (地上通信局など)と、末端ユーザーが持つ通信機器 450 との双方向通信を促進しサポートするように構成されていてもよい。そうした通信機器 450 としては例えば携帯電話、パーソナルコンピュータ(ラップトップ/デスクトップ/タブレット)、ウェアラブルな演算装置および/もしくは通信機器が挙げられる。そうした通信機器 450 は、導線 460 を介してLAN/WLAN 448 もしくは他のネットワークと動作可能に結合するものである。
単独のアンテナ 418 のみを使って通信リンク 112, 114 の一方もしくは他方での通信を促進するモバイル通信手段 406 においては、第一の通信リンク 112 から第二の通信リンク 114 への通信ハンドオフを行うにあたり、アンテナ 418 の離脱、結合、および位置取りをすることによって行ってもよい。こうした例では、第一の制御手段 416 が有する第一のプロセッサ 428 が、第一のモデム 432 からアンテナ 418 を動作可能に離脱させて、アンテナ 418 を第二のモデム 434 に動作可能に結合させるようにできる。その後に第一のプロセッサ 428 は、アンテナ 418 を第二の人工衛星局 104 へと向けるように位置取りし、モバイル通信手段 406 との通信品質を向上させるようにしてもよい。モバイル通信手段 406 が複数台のアンテナを有するような別の実施形態においては、第一のアンテナ 418 を主に第一のモデム 432 に、第二のアンテナ 419 を主に第二のモデム 434 にと、それぞれ結合させて、第一の制御手段 416 が有する第一のプロセッサ 428 が、いずれかのアンテナ 418, 419 を所望の方角(人工衛星局の在る方角など)へと向けるように位置取りさせることができる。
第二の制御手段 417 に含まれるものとしては、第二の演算装置もしくは第二のプロセッサ 429 (マイクロコントローラーやマイクロプロセッサなどでもよい)、プログラムメモリー 431 、第一のモデム 432 、第二のモデム 434 、およびランダムアクセスメモリ(RAM) 436 があり、これらの全てが第一のアドレス/データバス 440 を介して相互接続可能である。
プログラムメモリー 431 および/またはRAM 436 には、複数のソフトウェアアプリケーション 443 と、複数のソフトウェアルーチン 445 と、グラフィカルユーザーインターフェイス(GUI) 447 とを含めることができる。ソフトウェアアプリケーション 443 および/もしくはルーチン 445 には命令とステップが含まれ、これらは第二のプロセッサ 429 により実行されると、モバイル通信手段 406 に、(上述したような)第一の通信リンク 112 から第二の通信リンク 114 への通信ハンドオフに関連した機能を行わせるように機能できる。例えば第二のプロセッサ 429 が、候補となる一基以上の人工衛星局(第二の人工衛星局 104 など)の位置を判断して、一種以上の通信指標を解析し、そして第一の通信リンク 112 と第二の通信リンク 114 との間の通信ハンドオフを準備し、発動し、調整し、実行し、または命令するようにできる。
モデム 432, 434 の各々は、無線周波数(RF)信号とデジタル信号との相互変換を促進する。こうしたシステムでは、多数の周波数帯のうちのいずれかを使って、一基以上の人工衛星局 102, 104 との通信リンク 112, 114 を介した無線通信を送受信できる。そのような人工衛星局との無線通信は、既知の衛星通信周波数帯のうちのいずれかの周波数を持つ波形へと変調可能である。
上記一対のモデムのうちの第一のモデム 432 は、第二のプロセッサ 429 と通信可能に結合しており、モバイル通信手段 406 とアンテナ 418 と第一の人工衛星局 102 との間に張られる第一の通信リンク 112 を促進している。第一の人工衛星局 102 と第一のモデム 432 との間の通信品質が劣化していくと予想できるときには、第一の通信リンク 112 の通信品質が不充分なレベルにまで落ちてしまう前に、人工衛星局についての一個以上の地図 452 を第二の制御手段 417 が利用することで、第二のモデム 434 を介した第二の通信リンク 114 を確立する相手としての第二の人工衛星局 104 を決定できる。モバイル通信手段 406 との通信に使う候補となる人工衛星局の地図 452 は、モバイル通信手段 406 の有する記憶装置内に格納でき、そうした記憶装置としてはRAM 436 などがある。また衛星地図 452 を外部記憶装置 454 上に格納することもできる。そうした外部記憶装置 454 は、第二の制御手段 417 と動作可能に結合しているか、および/もしくはモバイル通信手段 406 から衛星地図を要求されたことに応じて、衛星地図 452 を第二の制御手段 417 へと送信するものであってもよい。
モバイル通信基盤 108 の取る経路および航行特性(位置、速度、方位など)は既知であるかまたは容易に決定可能なものであり、且つ人工衛星局 102, 104 の位置もしくは航行経路も既知であるかまたは人工衛星局網についての一種以上の地図 452 から得られるものであるがゆえに、第二の制御手段 417 が、モバイル通信基盤 108 との通信に際し許容可能と見込まれる人工衛星局群のうちから第二の人工衛星局 104 を計算し、推測し、および識別することが可能となっている。第二の人工衛星局 104 を決定するにあたっては、下記の考慮事項もしくは要因の一種以上またはそれらの組み合わせなどに部分的に基づくようにしてもよい。そうした考慮事項もしくは要因とは例えばすなわち、人工衛星局の種類、人工衛星局の位置、モバイル通信基盤 108 から人工衛星局への距離、および、モバイル通信基盤 108 の許容可能な通信圏内に人工衛星局が入ると予測される期間、といったものである。第一の人工衛星局からの通信ハンドオフを受けるに適した特定の人工衛星局の時間と位置が識別できたら、第二の制御手段 417 が第二の通信リンク 114 と第二のモデム 434 の準備を行い、第二の人工衛星局がモバイル通信基盤 106 の許容可能な通信圏内に入った際に、時宜を得て第一の人工衛星局から第二の人工衛星局への通信ハンドオフができるようにする。
モバイル通信基盤 108 に搭乗する一名以上の末端ユーザーに関して通信品質を維持できるようにするため、第二の制御手段 417 が有する第二のプロセッサ 429 が、通信リンク 112, 114 の一方もしくは双方に関連する一種以上の通信指標も監視することにより、第一の通信リンク 112 を介して行われる通信を、第一の通信リンクの減退が予想される時期に先立って第二の通信リンク 114 へとハンドオフ(ハンドオーバー)すべきかどうかを判断できる。一種以上の通信指標とそれらの組み合わせを解析手段 420 で受信して第二の制御手段 417 の有する第二のプロセッサ 429 および/もしくは解析手段 420 で解析することによって、第一の通信リンク 112 および第一のモデム 432 から第二の通信リンク 114 および第二のモデム 434 へと通信ハンドオフをすべきかどうか、またするのであればいつなら有利となりうるのかを判断可能である。例えば第一の通信リンク 112 の使用に関連する信号データを、第二の通信リンク 114 の使用に関連する信号データと比較することで、どちらの通信リンクの信号品質が優れているかを判断できる。第二の通信リンク 114 の方が第一の通信リンク 112 よりも優れた品質の信号(群)を有していると見做せる場合には、第二の制御手段 417 が、第一の通信リンク 112 から第二の通信リンク 114 への通信ハンドオフを発動し、調整し、実行し、もしくは命令することを決定可能である。
くわえて第二の制御手段 417 が有する第二のプロセッサ 429 では、第一の通信リンク 112 および/もしくは第二の通信リンク 114 に関連する一種以上の信号に基づく通信データ特性を解析することで、各々の通信データ特性(群)に関する閾値を決められる。例えば第二の制御手段 417 が、第一の通信リンク 112 および/もしくは第二の通信リンク 114 に関連する一種以上の信号データ特性の各々を比較することで、各々の信号に基づくパラメータについての信号データ閾値を決めることが可能である。信号データ閾値の値には、当該通信リンク上での許容可能な信号データレベルに関する所定のパラメータを含めてもよい。例えば第二の通信リンク 114 に関連する信号電力が信号電力閾値を上回った場合には、第二の制御手段 417 が、第一のモデム 432 および第一の通信リンク 112 から第二のモデム 434 および第二の通信リンク 114 への通信ハンドオフを準備し、発動し、調整し、実行し、または命令するよう判断できる。
第三の制御手段 470 には、第三の演算装置またはプロセッサ 438 (空対地通信システムのためのコントローラプロセッサユニット(ACPU)など)と、プログラムメモリー 474 と、ランダムアクセスメモリー(RAM) 482 と、ルーターモジュール 484 とを含むことができ、これらの全ては第二のアドレス/データバス 486 を介して相互接続可能でありI/O回路 422 に結合可能である。
第三のプロセッサ 438 (マイクロコントローラーやマイクロプロセッサであってもよい)はまた、導線 460 を介してLAN/WLAN 448 や他のネットワークと通信可能に結合でき、こうすることで末端ユーザーの持つモバイル通信機器 450 が、一基以上の人工衛星局 102, 104 への一個以上の通信リンク 112, 114 を介して、通信網 110 へとアクセスできるように構成されている。プログラムメモリー 474 および/またはRAM 482 には、複数のソフトウェアアプリケーション 476 と、複数のソフトウェアルーチン 478 と、グラフィカルユーザーインターフェイス(GUI) 480 とを含めることができる。ソフトウェアアプリケーション 476 および/もしくはルーチン 478 には命令とステップが含まれ、これらは第三のプロセッサ 438 により実行されると、第三の制御手段 470 および/もしくはルーターモジュール 484 に、呼トラフィックルーティングと加入者の管理(アンテナ 418, 419 からのデジタルモデムトラフィックと、LAN/WLAN 448 に動作可能に結合した末端ユーザーモバイル機器 450 のWi-Fiトラフィックとの間での変換を含む)を調整させることが可能である。
本願明細書全体を通じて、単独のインスタンスであるとして記載されている部品(コンポーネント)、動作、もしくは構造(ストラクチャ)を、複数のインスタンスによって実施することも可能である。ひとつ以上の方法に含まれる独立した動作群をそれぞれ別の動作として記載しているけれども、そうした独立した動作群のうちのひとつ以上を同時に行うようにしてもよいのだし、記載している順序で動作群を行わなくてはならないというわけでもない。また例示的構成においては別々のコンポーネントとして提示しているストラクチャと機能を、組み合わせたストラクチャまたはコンポーネントとして実施することも可能である。同様に、単独のコンポーネントとして提示しているストラクチャと機能を、別々のコンポーネントとして実施してもよい。なおこれらの変形例、修正例、付加例、および改良例その他は、本発明主題の範囲に含まれるものである。
さらに、本明細書にて開示した実施形態群のいくつかは、ロジック(論理回路)または多数のルーチン、サブルーチン、アプリケーション、もしくは命令を含んでいるものとして記載されている。これらは、ソフトウェア(機械可読媒体上に具現化したコードなど)またはハードウェアのいずれかを構成していてもよい。ハードウェア中においては、そうしたルーチンなどは或る動作を行う能力を有する有体的なユニットであって、何らかの手法に従って構成または配置できる。例示的な実施形態においては、一個以上のコンピュータシステム(スタンドアロンクライアントやサーバーコンピュータシステムなど)またはコンピュータシステムが有する一個以上のハードウェアモジュールを、ソフトウェア(アプリケーションやアプリケーションの一部など)により、本願明細書に開示した何らかの動作を行うためのハードウェアモジュールとして構成してもよい。
種々の実施形態においてハードウェアモジュールは、機械的に実装してもよいしまたは電気的に実装してもよい。例えばハードウェアモジュールは、何らかの動作を行うように恒久的に構成された専用の回路もしくはロジックを含んでいてもよい。そうした専用の回路やロジック(論理回路)は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)や特定用途集積回路(ASIC)のような専用プロセッサなどとして構成されたものであってよい。またハードウェアモジュールには、何らかの作業を行うためにソフトウェアによって一時的に構成されるプログラマブルなロジックまたは回路(例えば、汎用プロセッサまたは他のプログラマブルプロセッサ中で実現されるものを含む)を含んでもよい。ハードウェアモジュールを機械的に実施するのか、専用恒久回路中で実施するのか、または一時的に構成した回路中で(例えばソフトウェアにより構成して)実施するのかどうかについては、コストと時間を考慮して決めればよい。
したがって「ハードウェアモジュール」という用語は、本願明細書に記載するような手法で動作するためかもしくはそうした動作を行うために、物理的に構築され、恒久的に(ハードワイヤードされるなどして)構成され、または一時的に(プログラムされるなどして)構成される有体物を包摂する概念であると理解されたい。ハードウェアモジュールが一時的に(プログラムされるなどして)構成されているような実施形態を考慮する際には、各ハードウェアモジュールがどの時点においても構成またはインスタンス生成されている必要は無いことを理解されたい。例えばハードウェアモジュールが、ソフトウェアを用いて構成される汎用プロセッサを含む場合には、その汎用プロセッサが、異なる時点においてそれぞれ異なるハードウェアモジュールを構成するようにしてもよい。したがってソフトウェアが例えば或る時点では特定のハードウェアモジュールを構築し且つ別の時点では別のハードウェアモジュールを構築するようにして、プロセッサを構成してもよい。
ハードウェアモジュールは、他のハードウェアモジュールと情報を送受信することができる。すなわち、ここに開示したハードウェアモジュール群は、通信可能に結合したものと見做せるということである。こうしたハードウェアモジュール群のうちの複数個が同時に存在している場合には、それらのハードウェアモジュール同士を繋ぐ(適切な回路やバスを介するなどした)信号伝達を通じて、通信を実現できる。複数個のハードウェアモジュールが異なる時点に構成されるかもしくはインスタンス化されるような実施形態においては、それら複数個のハードウェアモジュールがアクセスしている記憶装置を介しまたメモリー構造からの情報取得を介することで、そうしたハードウェアモジュール間での通信を実現できる。例えば一個のハードウェアモジュールが或る動作を行って、その動作の出力を、そのハードウェアモジュールと通信可能に結合しているメモリー製品中に格納するように機能してもよい。そしてその後の時点で別のハードウェアモジュールが、当該メモリー製品にアクセスして、格納されている出力を取得し処理するようにしてもよい。またハードウェアモジュールは、入出力製品との通信を発動し、リソース上での動作(例えば情報収集)をすることができる。
本願明細書に記載した例示的な方法が有する種々の動作は、少なくとも部分的には、関連する動作群を行うように(ソフトウェアなどで)一時的に構成されたかまたは恒久的に構成された一個以上のプロセッサによって行うことができる。一時的な構成であるか恒久的な構成であるかには依らず、そうしたプロセッサが、一種以上の動作もしくは機能を実施するように作動するプロセッサ実装型モジュールを為すものであってもよい。本願明細書にて参照するモジュールは、いくつかの例示的実施形態において、プロセッサ実装型モジュールを含んでいてもよい。
同様に、ここに開示した方法もしくはルーチンの少なくとも一部は、プロセッサによる実装が可能である。例えば、或る方法が有する動作群のうちの少なくともいくつかを、一個以上のプロセッサもしくはプロセッサ実装のハードウェアモジュールによって行うことが可能である。特定の動作を履行するにあたっては、一個以上のプロセッサに分散させて行うことができ、単独のマシン内でのプロセッサだけにはとどまらず、複数のマシンを跨いで分散させて行うようにしてもよい。一個以上のプロセッサが、単独の場所(家庭用環境内、職場用環境内、モバイル通信基盤、もしくはサーバー集積所など)に存しているような実施形態があってもよい。他の実施形態では、複数のプロセッサが複数の場所に跨って分散していてもよい。
特定の動作を履行するにあたっては、一個以上のプロセッサに分散させて行うことができ、単独のマシン内でのプロセッサだけにはとどまらず、複数のマシンを跨いで分散させて行うようにしてもよい。一個以上のプロセッサまたはプロセッサ実装モジュールが、単独の地理的場所(家庭用環境内、職場用環境内、モバイル通信基盤、もしくはサーバー集積所など)に存しているような実施形態があってもよい。他の例示的実施形態では、一個以上のプロセッサまたはプロセッサ実装モジュールが、複数の地理的場所に跨って分散していてもよい。
別段の断わりが無い限りは、本願明細書において「processing」(処理する)、「computing」(演算する)、「calculating」(計算/算出する)、「determining」(決定/判断する)、「presenting」(提示する)、「displaying」(表示する)、「identifying」(識別/同定する)、「predicting」(予想/予測する)、「analyzing」(解析/分析する)などといった語を用いて行っている議論では、データを操作もしくは変形して扱う機械(演算装置など)の動作または工程を指していると考えてもよい。なおここで言うデータとは、物理的(電気的、磁気的、もしくは光学的など)な量として表現されるものであって、一個以上のメモリー(揮発性メモリー、不揮発性メモリー、もしくはそれらの組み合わせなど)や、レジスタや、情報の受信、格納、伝送、もしくは表示を行う他の機械部品に収容されているものである。
本願明細書においては、「one embodiment」(ひとつの実施形態)や「an embodiment」(或る実施形態)について言う場合、一種以上の実施形態中に含まれている実施形態に関連する、特定の要素、特徴、構造、もしくは特性のことを指している。本願明細書中の諸処で使われている「in one embodiment」(ひとつの/或る実施形態においては)という語句は、必ずしも同じ実施形態のことを指しているとは限らない。
いくつかの実施形態については、「coupled」(結合した)および「connected」(接続した)という表現とその派生型を使って記載されていることがある。例えば或る実施形態を記載するにあたり、「coupled」(結合した)という用語を使って二個以上の要素が直接に物理的にもしくは電気的に接触していることを意味するようにしてもよい。しかしながら「coupled」(結合した)という用語はまた、二個以上の要素が互いに直接には接触してはいないが、それでもなお互いに協働もしくは対話可能なようになっていることを意味することもある。そうした実施形態は、この文脈には限定されない。
本願明細書で使用されているように、「comprises」(含む)、「comprising」(含んだ)、「includes」(含む)、「including」(含んだ)、「has」(有する)、「having」(有した)という用語またはそれらの変形は、非排他的な包摂に適用されることを企図している。例えば、一連の要素を含む工程、方法、製品、または装置は、それらの要素のみを含むものには限定する必然性は無く、明示はされていない他の要素やそうした工程、方法、製品、もしくは装置に固有である要素をも含むことができる。さらに、別段の断わりが無いかぎりは、「or」(または、もしくは)という語は、包括的or(inclusive or)のことを指し、排他的or(exclusive or)のことは意味しない。例えば条件A or Bは、下記のいずれかによって満たされる。すなわち、「Aが真であり(または存在し)、且つBが偽である(または不在である)」、「Aが偽であり(または不在であり)、且つBが真である(または存在する)」、「AとBの双方が真である(または存在する)」。
また、本明細書に開示する実施形態群が有する要素群や部品群を記載するために、「a」または「an」(ひとつの)という語を用いている。これはあくまで便宜的にしたものであり、記載の一般的意味を示すためのものに過ぎない。本開示およびその後段の特許請求の範囲は、「ひとつ」または「ひとつ以上」を含むとして解釈されるべきものであって、また別段の断わりが無いかぎりにおいては単数形には複数形が含まれる。
また図面では、あくまで説明のみを目的として、モバイル通信基盤のための通信システムおよび方法に係る好ましい実施形態を描いてある。本明細書に記載された構造および方法に係る別の実施形態を、本明細書に記載された原理から逸脱すること無く採用できるということは、当業者には上記の議論から容易に理解可能なことであろう。
当然のことながら、本願明細書に開示したシステム、方法、および技術の用途と利益は上述した例示にはとどまらない。本願明細書に開示したシステム、方法、および技術を用いることで、その他の多数の用途や利益もまた実現できる。
また、本特許において『本明細書において○○という用語は……を意味する』などのような文章を使った別段の定義がされていないかぎりは、用語の意味をその通常の用法に限定しようとする意図は陰であれ陽であれ無いことを理解されたい。そうした用語の意味は、本特許の(特許請求の範囲の文言以外の)すべての節においてなされるいずれの宣言に基づいても限定されると解釈すべきではない。本特許の末尾に示す特許請求の範囲中のいずれかの文言が、本特許中にて単独の意味に従って参照されているのは、あくまでわかりやすくして読者を混乱させないようにするための配慮である。つまり特許請求の範囲の文言を、暗黙にもそうでなくとも、そうした単独の意味へと限定しようとする意図は無い。最後に、請求項の要素が、「means」(手段)という語を用いていかなる構造も参照せずに機能を以って定義されている場合を除き、いかなる請求項の要素の範囲も、米国特許法第112条(f)および/もしくは旧米国特許法第112条第6段落に則って解釈されるべきものではないと理解されたい。
上述した文章では厖大な異なる実施形態群を説明してきたわけだが、本特許の範囲は、本特許の末尾に示した特許請求の範囲の文言によって定められるものであることを理解されたい。この発明の詳細な説明は、例示のみを目的とするものと解釈されるべきであり、且つあらゆる可能な実施形態を記載していないのは不可能とまでは言わないにせよ非実際的であるが故と解釈されるべきである。現行の技術もしくは本特許の出願日以降に開発される技術のいずれかを用いて、厖大な種類のその他の実施形態を実施可能であるが、それらの実施形態もまた本願の特許請求の範囲に含まれると考えられたい。あくまで限定では無く一例として、本開示は下記の態様群をも企図したものである。
態様1:
一個以上の人工衛星局網中に含まれた第一の人工衛星局および第二の人工衛星局と通信するための制御手段であって、
第一の通信リンクを介して第一の周波数を以って前記第一の人工衛星局と通信する、第一のモデムと、
前記第二の人工衛星局を含んだ一個以上の人工衛星局網についての地図と、
前記第一のモデムに結合し、且つ前記一個以上の人工衛星局網についての前記地図を用いて前記制御手段との通信のために前記第二の人工衛星局を決定する、プロセッサと、
前記プロセッサに結合し、且つ第二の通信リンクを介して第二の周波数を以って前記第二の人工衛星局と通信する、第二のモデムと
を含み、
前記プロセッサは、前記第一の通信リンクから前記第二の通信リンクへと通信ハンドオフするのに要する時間を算出し、算出された時間に基づいて時宜を得て通信ハンドオフを発動するように構成される
ことを特徴とする、制御手段。
態様2:
前記第一の通信リンクから前記第二の通信リンクへの通信ハンドオフが、通信指標に基づくものである、態様1に記載の制御手段。
態様3:
さらに
前記第一のモデムに結合し、前記第一の人工衛星局へと向けられることで、前記第一の人工衛星局との前記第一の周波数を介した通信を促進する、アンテナ
を含み、
ここで前記プロセッサは、前記通信ハンドオフに基づいて前記アンテナを前記第二の人工衛星局へと向けるように構成される
ことを特徴とする、態様1〜2のいずれかひとつに記載の制御手段。
態様4:
前記アンテナが、前記モバイル通信基盤に固定されているかまたは前記モバイル通信基盤と一体化されているレドームの中に収容されている、態様1〜3のいずれかひとつに記載の制御手段。
態様5:
前記第一の周波数と前記第二の周波数が同じ周波数である、態様1〜4のいずれかひとつに記載の制御手段。
態様6:
前記第一の周波数および/または前記第二の周波数が、Ku帯、Ka帯、またはL帯のうちの少なくとも一部を含む、態様1〜5のいずれかひとつに記載の制御手段。
態様7:
前記通信指標が、下記の
前記第一のモデムにおいて受信された信号強度、
前記第二のモデムにおいて受信された信号強度、
前記第一のモデムと前記第二のモデムで受信された比較/相対信号強度、ならびに
モバイル通信手段と前記第一の人工衛星局および/もしくは前記第二の人工衛星局との間の距離
のうちの一種以上を含む、態様1〜6のいずれかひとつに記載の制御手段。
態様8:
さらに
前記プロセッサに結合した記憶装置
を含み、
前記一個以上の人工衛星局網についての前記地図が、前記記憶装置中に格納される
ことを特徴とする、態様1〜7のいずれかひとつに記載の制御手段。
態様9:
前記一個以上の人工衛星局網についての前記地図が、前記制御手段において受信される、態様1〜8のいずれかひとつに記載の制御手段。
態様10:
前記モバイル通信基盤が、空運機、陸運機、または海運機である、態様1〜9のいずれかひとつに記載の制御手段。
態様11:
前記制御手段の少なくとも一部が、前記モバイル通信基盤に接続された列線交換ユニット内に収容される、態様1〜10のいずれかひとつに記載の制御手段。
態様12:
前記制御手段が、前記モバイル通信基盤に接続されている、態様1〜11のいずれかひとつに記載の制御手段。
態様13:
モバイル通信基盤と、一個以上の人工衛星局網に含まれる第一の人工衛星局および第二の人工衛星局との間での通信を可能にするための、モバイル通信手段であって、
前記モバイル通信基盤に固定的に接続され、且つプロセッサ、第一のモデム、第二のモデム、および記憶装置を含む、制御手段と、
前記制御手段と前記第一の人工衛星局との間に張られる第一の通信リンクと第一の周波数を介した通信を促進する、前記第一のモデムと、
前記記憶装置に格納される、前記第二の人工衛星局を含んだ前記一個以上の人工衛星局網についての地図であって、ここで前記制御手段が、前記一個以上の人工衛星局網についての前記地図を使って、前記制御手段と通信するための前記第二の人工衛星局を決定する、地図と、
前記制御手段と前記第二の人工衛星局との間に張られる第二の通信リンクと第二の周波数を介した通信を促進する、前記第二のモデムと
を含み、
前記制御手段が、前記第一の通信リンクから前記第二の通信リンクへの通信ハンドオフに要する時間を算出し、算出した時間に基づいて通信ハンドオフを時宜を得て発動するように構成される
ことを特徴とする、モバイル通信手段。
態様14:
前記第一の通信リンクから前記第二の通信リンクへの通信ハンドオフが、通信指標に基づくものである、態様13に記載のモバイル通信手段。
態様15:
さらに
前記第一のモデムもしくは前記第二のモデムに結合可能なアンテナ
を含み、
前記制御手段が、前記通信ハンドオフに基づいて前記第二の人工衛星局との通信のために前記アンテナの位置取りをする
ことを特徴とする、態様13〜14のいずれかひとつに記載のモバイル通信手段。
態様16: 態様13〜15のいずれかひとつに記載のモバイル通信手段であって、さらに
前記第一のモデムと結合したアンテナ
を含み、
前記制御手段は、前記通信ハンドオフに基づいて、前記アンテナを前記第一のモデムから離脱させ、且つ前記アンテナを前記第二のモデムと結合させるように構成される
ことを特徴とする、モバイル通信手段。
態様17: 態様13〜16のいずれかひとつに記載のモバイル通信手段であって、前記第一の周波数と前記第二の周波数とが、同一の周波数であることを特徴とする、モバイル通信手段。
態様18:
前記第一の周波数が、Ku帯、Ka帯、またはL帯のうちの少なくとも一部を含む、態様13〜17のいずれかひとつに記載のモバイル通信手段。
態様19:
前記通信指標が、下記の
前記第一のモデムにおいて受信された信号強度、
前記第二のモデムにおいて受信された信号強度、
前記第一のモデムと前記第二のモデムで受信された比較信号強度、ならびに
前記モバイル通信手段と前記第一の人工衛星局および/もしくは前記第二の人工衛星局との間の距離
のうちの一種以上を含む、態様13〜18のいずれかひとつに記載のモバイル通信手段。
態様20:
前記モバイル通信基盤が、空運機、陸運機、または海運機である、態様13〜19のいずれかひとつに記載のモバイル通信手段。
態様21:
さらに
前記モバイル通信基盤に接続された、列線交換ユニット
を含み、
前記制御手段の少なくとも一部が、前記列線交換ユニット内に収容される
ことを特徴とする、態様13〜20のいずれかひとつに記載のモバイル通信手段。
態様22:
末端ユーザーの持つ無線機器を含んだ無線ローカルエリアネットワーク(LAN)に結合し、且つ前記制御手段が、前記末端ユーザーの持つ無線機器が送受信する双方向通信をサポートするように構成されている、態様13〜21のいずれかひとつに記載のモバイル通信手段。
態様23:
一個以上の人工衛星局網に含まれる第一の人工衛星局および第二の人工衛星局と通信するためのモバイル通信手段であって、前記モバイル通信手段はモバイル通信基盤に接続され、且つ、
前記モバイル通信手段と前記一個以上の人工衛星局網との間の通信を促進する、アンテナと、
前記アンテナに結合し、第一の周波数を以って前記第一の人工衛星局と通信するように構成された、第一のモデムと、
前記第二の人工衛星局を含んだ前記一個以上の人工衛星局網についての地図を格納する、記憶装置と、
前記第一のモデムに結合し、且つ前記一個以上の人工衛星局網についての前記地図を用いて、前記モバイル通信手段との通信のために前記第二の人工衛星局を決定する、第一の制御手段と、
第二の周波数を以って前記第二の人工衛星局と通信するように構成された、第二のモデムであって、ここで前記第一の制御手段は、前記第一のモデムから前記第二のモデムへと通信ハンドオフするための時間を算出し、算出された時間に基づいて時宜を得て通信ハンドオフを発動するように構成されるものである、第二のモデムと、
前記通信ハンドオフに基づいて、前記第二の人工衛星局へと前記アンテナを向けるように構成された、第二の制御手段と
を含む、モバイル通信手段。
態様24:
前記第一の通信リンクから前記第二の通信リンクへの通信ハンドオフが、通信指標に基づく、態様23に記載のモバイル通信手段。
態様25:
前記モバイル通信基盤が、空運機、陸運機、または海運機である、態様23〜24のいずれかひとつに記載のモバイル通信手段。
態様26:
前記アンテナが、前記モバイル通信基盤に固定されているか前記モバイル通信基盤と一体化されているレドームの中に収容される、態様23〜25のいずれかひとつに記載のモバイル通信手段。
態様27:
前記第一の周波数が、Ku帯、Ka帯、またはL帯のうちのひとつを含む、態様23〜26のいずれかひとつに記載のモバイル通信手段。
態様28:
前記通信指標が、下記の
前記第一のモデムにおいて受信された信号強度、
前記第二のモデムにおいて受信された信号強度、
前記第一のモデムと前記第二のモデムで受信された比較信号強度、ならびに
前記モバイル通信手段と前記第一の人工衛星局および/もしくは前記第二の人工衛星局との間の距離
のうちの一種以上を含む、態様23〜27のいずれかひとつに記載のモバイル通信手段。
態様29:
末端ユーザーの持つ無線機器を含んだ無線ローカルエリアネットワーク(LAN)に結合し、前記第一の制御手段もしくは前記第二の制御手段が、前記末端ユーザーの持つ無線機器が送受信する双方向通信をサポートするように構成されている、態様23〜28のいずれかひとつに記載のモバイル通信手段。
態様30:
モバイル通信基盤に搭載された制御手段と、一個以上の人工衛星局網に含まれる一対の人工衛星局との間で通信をするための方法であって、
第一のモデムを用いて、前記制御手段と第一の人工衛星局との間に第一の通信リンクを一個以上のプロセッサを介して確立するステップと、
前記一個以上の人工衛星局網についての一種以上の地図を用いて、前記制御手段と通信する第二の人工衛星局を一個以上のプロセッサを介して決定するステップと、
第二のモデムを用いて、前記制御手段と前記第二の人工衛星局との間に第二の通信リンクを一個以上のプロセッサを介して確立するステップと、
一種以上の通信指標の解析に基づいて、前記第一の通信リンクから前記第二の通信リンクへの通信ハンドオフに要する時間を一個以上のプロセッサを介して算出するステップと、
前記第一の通信リンクから前記第二の通信リンクへの通信ハンドオフをするように、一個以上のプロセッサを介して前記第一のモデムおよび前記第二のモデムの準備をするステップと、
算出された時間に基づき、一個以上のプロセッサを介して前記通信ハンドオフを発動するステップと
を含む、方法。
態様31:
さらに
一個以上のプロセッサを介して、一種以上の通信指標を受信するステップと、
一個以上のプロセッサを介して、前記一種以上の通信指標を解析するステップと
を含み、
前記通信ハンドオフが、解析された前記一種以上の通信指標に基づく、態様30に記載の方法。
態様32:
さらに
一個以上のプロセッサを介して、前記第一の通信リンクを終止するステップと、
一個以上のプロセッサを介して、アンテナを前記第二の通信リンクに結合するステップと
を含む、態様30〜31のいずれか一項に記載の方法。
態様33:
さらに
一個以上のプロセッサを介して、前記第二の通信リンク上の通信品質を向上させるために、前記アンテナを前記第二の人工衛星局に向けて位置取りをするステップ
を含む、態様30〜32のいずれかひとつに記載の方法。
態様34:
さらに
Ku帯、Ka帯、またはL帯のうちのひとつを含む周波数帯を介して、前記第一の人工衛星局もしくは前記第二の人工衛星局と通信するステップ
を含む、態様30〜33のいずれかひとつに記載の方法。
態様35:
通信ハンドオフに要する時間を算出するステップが、
モバイル通信手段から前記第二の人工衛星局への距離を決定するステップ
を含む、態様30〜34のいずれかひとつに記載の方法。
態様36:
通信ハンドオフに要する時間を算出するステップが、下記の
前記第一のモデムにおいて受信された信号強度を評価するステップ、
前記第二のモデムにおいて受信された信号強度を評価するステップ、
前記第一の通信リンクの信号強度と前記第二の通信リンクの信号強度を比較するステップ、および
前記モバイル通信基盤と前記第一の人工衛星局との間の距離と、前記モバイル通信基盤と前記第二の人工衛星局との間の距離とを比較するステップ
のうちの一種以上を含むことを特徴とする、態様30〜35のいずれかひとつに記載の方法。
態様37: 一個以上のプロセッサを介して、末端ユーザー無線機器における双方向通信をサポートするステップをさらに含む、態様30〜36のいずれかひとつに記載の方法。

Claims (20)

  1. モバイル通信基盤に搭載された制御手段と、一個以上の人工衛星局網の裡に含まれる一対の人工衛星局との間における通信方法であって、
    第一のモデムを用いて、前記制御手段と第一の人工衛星局との間に一個以上のプロセッサを介して第一の通信リンクを確立するステップと、
    前記一個以上の人工衛星局網についての一種以上の地図を用いて、前記制御手段と通信するための第二の人工衛星局を一個以上のプロセッサを介して決定するステップと、
    第二のモデムを用いて、前記制御手段と第二の人工衛星局との間に一個以上のプロセッサを介して第二の通信リンクを確立するステップと、
    一種以上の通信指標を、一個以上のプロセッサを介して受信するステップと、
    前記一種以上の通信指標を、一個以上のプロセッサを介して解析するステップと、
    前記一種以上の通信指標の解析に基づいて、前記第一の通信リンクから前記第二の通信リンクへの通信ハンドオフにかかる時間を、一個以上のプロセッサを介して算出するステップと、
    前記第一のモデムおよび前記第二のモデムに、前記第一の通信リンクから前記第二の通信リンクへの前記通信ハンドオフの準備をさせるステップと、
    算出された前記時間に基づいて、一個以上のプロセッサを介して前記通信ハンドオフを発動するステップと
    を含むことを特徴とする、方法。
  2. さらに
    前記第一の通信リンクを、一個以上のプロセッサを介して終止させるステップと、
    一個以上のプロセッサを介して、アンテナを前記第二の通信リンクに結合させるステップと、
    前記アンテナを、一個以上のプロセッサを介して前記第二の人工衛星局に向けて位置決めすることで、前記第二の通信リンク上の通信を向上させるステップと
    を含むことを特徴とする、請求項1に記載の通信方法。
  3. 通信ハンドオフにかかる時間を算出するステップが、下記の
    モバイル通信手段から前記第二の人工衛星局までの距離を決定するステップ、
    前記第一のモデムにおいて受信された信号強度を評価するステップ、
    前記第二のモデムにおいて受信された信号強度を評価するステップ、
    前記第一の通信リンクの信号強度と前記第二の通信リンクの信号強度を比較するステップ、および
    前記モバイル通信基盤と前記第一の人工衛星局との間の距離と、前記モバイル通信基盤と前記第二の人工衛星局との間の距離とを比較するステップ
    のうちの一種以上を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の通信方法。
  4. さらに
    一個以上のプロセッサを介して、末端ユーザーが持つ無線機器が送受信する双方向通信をサポートするステップ
    を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の通信方法。
  5. 一個以上の人工衛星局網に含まれる第一の人工衛星局および第二の人工衛星局との通信のための制御手段であって、前記制御手段はモバイル通信基盤に接続されており、且つ前記制御手段が、
    第一の通信リンクを介し第一の周波数を以って前記第一の人工衛星局と通信する、第一のモデムと、
    前記第二の人工衛星局を含んだ前記一個以上の人工衛星局網についての地図と、
    前記第一のモデムに結合し、且つ前記一個以上の人工衛星局網についての前記地図を用いて、前記制御手段と通信するための前記第二の人工衛星局を決定する、プロセッサと、
    前記プロセッサに結合し、且つ第二の通信リンクを介し第二の周波数を以って前記第二の人工衛星局と通信する、第二のモデムと
    を含み、
    前記プロセッサが、前記第一の通信リンクから前記第二の通信リンクへと通信ハンドオフするための時間を算出し、時宜を得て前記通信ハンドオフを発動するように構成される
    ことを特徴とする、制御手段。
  6. 前記第一の通信リンクから前記第二の通信リンクへの前記通信ハンドオフが、通信指標に基づくことを特徴とする、請求項5に記載の制御手段。
  7. さらに
    前記第一のモデムと結合し、且つ前記第一の周波数を用いた前記第一の人工衛星局との通信を促進するように前記第一の人工衛星局を向くように位置取りされる、アンテナ
    を含み、
    前記プロセッサが、前記通信ハンドオフに基づいて前記アンテナを前記第二の人工衛星局を向くように位置取りするよう構成される
    ことを特徴とする、請求項5または6に記載の制御手段。
  8. 前記アンテナが、前記モバイル通信基盤に固定されているか前記モバイル通信基盤と一体化されているレドームの中に収容される、請求項7に記載の制御手段。
  9. 前記第一の周波数と前記第二の周波数が同じ周波数である、請求項5〜8のいずれか一項に記載の制御手段。
  10. 前記第一の周波数および/または前記第二の周波数が、Ku帯、Ka帯、またはL帯のうちの少なくとも一部を含むことを特徴とする、請求項5〜9のいずれか一項に記載の制御手段。
  11. 前記通信指標が、下記の
    前記第一のモデムにおいて受信された信号強度、
    前記第二のモデムにおいて受信された信号強度、
    前記第一のモデムと前記第二のモデムで受信された比較/相対信号強度、ならびに
    モバイル通信手段と前記第一の人工衛星局および/もしくは前記第二の人工衛星局との間の距離
    のうちの一種以上を含む、請求項5〜10のいずれか一項に記載の制御手段。
  12. さらに
    前記プロセッサに結合した、記憶装置
    を含み、
    前記一個以上の人工衛星局網についての前記地図が、前記記憶装置に格納される
    ことを特徴とする、請求項5〜11のいずれか一項に記載の制御手段。
  13. 前記一個以上の人工衛星局網についての前記地図が、前記制御手段において受信されることを特徴とする、請求項5〜12のいずれか一項に記載の制御手段。
  14. 前記モバイル通信基盤が、空運機、陸運機、または海運機である、請求項5〜13のいずれか一項に記載の制御手段。
  15. さらに
    前記モバイル通信基盤に接続された、列線交換ユニット
    を含み、
    前記制御手段の少なくとも一部が、前記列線交換ユニット内に収容される
    ことを特徴とする、請求項5〜14のいずれか一項に記載の制御手段。
  16. モバイル通信基盤と、一個以上の人工衛星局網に含まれる第一の人工衛星局および第二の人工衛星局との間の通信を可能とするモバイル通信手段であって、
    前記モバイル通信基盤に固定的に接続され、且つ、プロセッサと、第一のモデムと、第二のモデムと、メモリー装置とを含んだ、制御手段と、
    前記制御手段と前記第一の人工衛星局との間の通信を、第一の通信リンクと第一の周波数を介して促進する、前記第一のモデムと、
    前記メモリー装置に格納された、前記第二の人工衛星局を含む一個以上の人工衛星局網の地図であって、ここで前記制御手段が、前記一個以上の人工衛星局網の地図を使って、前記制御手段との通信のために前記第二の人工衛星局を決定する、一個以上の人工衛星局網の地図と、
    前記制御手段と前記第二の人工衛星局との間の通信を、第二の通信リンクと第二の周波数を介して促進する、前記第二のモデムと
    を含み、
    前記制御手段は、前記第一の通信リンクから前記第二の通信リンクへと通信ハンドオフするための時間を算出し、時宜を得て通信ハンドオフを発動するように構成される
    ことを特徴とする、モバイル通信手段。
  17. 前記第一の通信リンクから前記第二の通信リンクへの前記通信ハンドオフが、通信指標に基づくものである、請求項16に記載のモバイル通信手段。
  18. さらに
    前記第一のモデムもしくは前記第二のモデムと結合可能であるアンテナ
    を含み、
    前記制御手段が、前記通信ハンドオフに基づき前記第二の人工衛星局と通信できるように、前記アンテナの位置取りを行う
    ことを特徴とする、請求項16または17に記載のモバイル通信手段。
  19. さらに
    前記第一のモデムに結合したアンテナ
    を含み、
    前記制御手段が、前記通信ハンドオフに基づき、前記アンテナを前記第一のモデムから離脱させ、前記アンテナを前記第二のモデムに結合させるように構成される
    ことを特徴とする、請求項16〜18のいずれか一項に記載のモバイル通信手段。
  20. 末端ユーザーの持つ無線機器を含んだ無線ローカルエリアネットワーク(LAN)に結合し、且つ前記制御手段が、前記末端ユーザーの持つ無線機器が送受信する双方向通信をサポートするように構成されている、請求項16〜18のいずれか一項に記載のモバイル通信手段。
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