JP2017520765A - 材料の評価のためのデバイス及び方法 - Google Patents

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Abstract

評価中の材料の領域にオーバラップするエリアをスキャンすることにより材料の状態を評価する改良されたデバイス及び方法を本明細書に開示する。デバイス及び方法は、耐熱材料により取り囲まれる溶融材料などの、第1の材料の第2の材料内への漏れを特定し、電磁波を用いて第2の材料の厚さを計測し、及び画像を生成するように、動作する。デバイスは、デバイスと取り囲まれる材料との間に存する遠隔の不連続から反射する対象の電磁波を十分に検出することができる程度まで、評価中の材料内に発射される電磁波の伝搬と関連する複数の反射を減少させるように、設計されている。更に、デバイスは、ポータブルの構成、若しくは固定式の構成のいずれかにて、スタンドアローンモードで手作業で、若しくは自動システムの一部として、対象のエリアをスキャンするように構成され得る。

Description

関連出願との相互参照
本願は、2014年6月11日米国特許商標庁に出願の、本願と同発明者による同時係属米国仮特許出願第62/010,654号、発明の名称「材料の評価のための画像システム及び方法」に基づくものであり、更に、2014年10月31日米国特許商標庁に出願の、本願と同発明者による同時係属米国仮特許出願第62/073,193号、発明の名称「材料の評価のためのスキャンシステム及び方法」に基づくものであり、それらの記載内容は参照の上、本明細書に組み込まれる。
本発明は、材料の状態を評価するデバイス及び方法に関する。特に、本発明は、第2の材料内部の第1の材料の存在を含む、材料の特性を電磁波を用いて判別するデバイス及び方法に関する。
或る材料の形成の間及び後に特性を測定する種々の産業の内部に、多数の評価デバイス及び方法が存在する。封入された第1の材料の、封入する第2の材料への浸透若しくは漏れは、多くの産業で非常に重要であり、構造上の欠陥及び摩耗の観点での第2の材料の完全性に損傷があることによる、多数回の評価を要求し得るものである。特に、容器に向けて放射を仕向けるセンサ及びエミッタを展開することによる、非接触の反射及び/又は吸収技術を用いる、ガラス及びプラスチック容器の壁の厚さの測定は、Wolfeなどによる米国特許出願公開第2013/0268237号(特許文献1)で説明されるように、先行技術で取り組まれてきた。しかしながら、装置は、これら放射のレベルで重大な損失を被ることなくそれら材料を介して通過できる、又は、それら材料の外部表面の一つのみより多くアクセスできる、放射を用いることにより、製造されたガラス及びプラスチック容器の厚さを評価することに、主として関する。
より大きい規模で、ガラス、鉄鋼、及びプラスチック産業などの、複数の産業は、加工のために用いられる原材料を融解する大きい炉を用いる。これらの炉は、20階建てのビルの高さに相当する丈に到達することがある。よって、それらは、コスト及び稼動上の機能の観点で、製造者にとって重要な資産である。高稼動温度において内部熱損失を最小限にするために、これらの炉は、非常に高い溶融温度と良好な断熱特性を有する、耐熱材料を用いて構築されて、耐熱溶融チャンバを作成する。しかしながら、炉の耐熱チャンバの内壁は、稼働中に劣化する。この劣化の効果は、内表面の崩壊、応力亀裂、及び溶融材料内への耐熱材料の拡散を、含む。
より重要なことは、耐熱材料である封入層への溶融材料の漏れは、炉の稼動へ重大な結果を有し得るということである。現下、溶融材料の、これら炉の壁内への浸透のレベルを確定的に測定するための、確立した装置は、無い。結果として、製造者は、炉の壁を介する溶融材料の予想外の漏れか、炉の予想寿命に関する製造者の経験に基づく潜在的漏れの可能性を減少する再構築のための、炉の停止か、のいずれかを、被ることになる。炉の寿命は、稼動年齢、稼動の平均温度、加熱及び冷却温度率、稼動の温度の範囲、稼動のサイクル数、並びに、炉内で用いられる溶融材料の負荷及びタイプに加えて耐熱材料のタイプ及び質を含む、多数のファクタにより、影響される。これらのファクタの各々は、炉の予想寿命の正確な見積もりを作成するのを困難にする不確実性にさらされる。
更に、高温における、溶融ガラスなどの、溶融材料の流れは、耐熱材料の内表面を摩滅して劣化させ、耐熱壁を介する溶融ガラスの漏れに対する高いリスクを引き起こす。炉内のギャップやクラックを介する溶融ガラスの大きい漏れがあると、炉が稼動モードに復元され得るまで少なくとも30日の生産混乱が求められることがある。炉が冷却され、修復され、再び作動される必要があるからである。更に、溶融ガラスの漏れは、炉の周囲の器具に重大な損傷を生じる可能性があり、最も重要なことは、作業者の健康及び生命を危険に晒し得るということである。これらのために大抵の場合、炉のオーバホールは必要よりも実質的に早い時期に行われる。このことは、製造者の初期投資の観点にて、製造者にとって重大なコストとなり、更には炉の運用年数に亘る生産能力の減少に繋がる。
別の重要な問題は、炉の耐熱チャンバを構築するのに用いられる材料が表面検査では見えない内部欠陥を有し得る、ということである。このことは、炉のより短い耐用年数となってしまい、炉の稼動の間には深刻な危険を及ぼし得る。従って、一方で、耐熱材料製造者は、欠陥の無い材料を供給する品質基準に続いて、炉建造のために材料を特定することを可能にする、製造の間に材料を評価する手段を、有することを望む。他方で、耐熱材料を購入する顧客は、炉を建造する前にその材料の内部検査を実行する手段を、有することを望む。
Woskov等による米国特許第6198293号(特許文献2)及びWalton等による米国特許出願公開第2013/0144554号(特許文献3)に開示されるように、炉の壁などの、材料の状態を評価するマイクロ波信号を用いることに、従前の努力は為されてきた。しかしながら、これらの努力は、いくつかの課題や制限に直面してきた。特に、高温炉上の炉壁の状態を評価する装置を用いるために為されてきた試行は、概略、不成功となっている。特に、相対的に高い周波数帯における、耐熱材料の内部表面を評価する際に生じる大きい信号損失のためである。同様に、相対的に低い周波数帯にて、信号は更に損失を被り、周波数帯、及び、現存のシステムにより要求される解決策の観点から、制限される。重要なことであるが、評価される耐熱材料の表面に近接してシステムの部品を配置すると、誤りの信号反射により、対象の反射信号を分離することが非常に困難になり、よって更に、それら炉の耐熱材料層の内部の、溶融材料の存在を評価することが困難になる。大きい課題は、温度が上がるにつれて炉の壁がより導電性が高くなる、ということである。従って、高温炉壁を介する信号は、これらの信号の検出を非常に困難にする、重大な損失を被ることになる。
更に、同時係属出願であり共願である米国特許出願第14/226102号・発明の名称「材料崩壊モニタリングシステム及び方法」で開示されるように、Ruege等は、材料の遠隔不連続から反射する電磁波の検出に基づいて、材料の状態を評価するアプローチを開示している。しかしながら、このアプローチは、炉を取り囲む耐熱層を含む、様々な材料の厚さ及び崩壊プロファイルを判別して炉壁の欠陥を識別するのに有効ではあるが、炉の耐熱層内部の溶融材料の浸透の存在及び範囲を判別する必要がある、という大きい制約が生じ得る。従って、厚さの減少、若しくは耐熱壁の顕著なプロファイルの変化がはあ制しない限り、このアプローチは、溶融材料のいくつかの漏れを特定することも、ユーザに警告することも、できない。結果として、溶融材料は、炉の全体に亘って不用意に流れ、重篤な損傷を生じるが、このタイプの状況を回避する可能性が無い。
米国特許出願公開第2013/0268237号 米国特許第6198293号 米国特許出願公開第2013/0144554号
よって、伝搬する電磁波の測定を介して、それら耐熱材料の状態を、特に、封入する耐熱材料の一つ若しくはそれ以上の層内に漏れた溶融材料の存在を、遠隔で評価できる装置及び方法に対する、技術上の要求が残存している。それら装置及び方法は先行技術の装置及び方法の問題を回避するものである。
評価中の材料の領域にオーバラップするエリアをスキャンすることにより材料の状態を評価する改良されたデバイス及び方法を、本明細書に開示する。例示の実施形態の一つ若しくはそれ以上の形態は、先行技術の不利点を回避しつつ利点を提示する。デバイス及び方法は、耐熱材料により取り囲まれる炉のチャンバ内部の溶融材料などの、第1の材料の第2の材料内への漏れを特定し、電磁波を用いて第2の材料の厚さを計測し、及び画像を生成するように、動作する。デバイスは、デバイスと取り囲まれる材料との間に存する遠隔の不連続から反射する対象の電磁波を十分に検出することができる程度まで、評価中の材料内に発射される電磁波の伝搬と関連する複数の反射を減少させるように、設計されている。更に、デバイスは、ポータブルの構成、若しくは固定式の構成のいずれかにて、スタンドアローンモードで手作業で、若しくは自動システムの一部として、対象のエリアをスキャンするように構成され得る。
デバイスは、電磁波を、評価される材料にオーバラップするエリア内に発射する。電磁波は材料を貫通し、デバイスと評価中の材料との間の、複数の材料の様々な層の内部の不連続から反射する。反射する電磁波はデバイスにより受けられ、該デバイスは続いてデータを更に処理するためのコンピュータベースのプロセッサと通信する。デバイスは、クラッタの大きさが、評価中のエリアにオーバラップする材料の遠隔の不連続から反射する電磁波の大きさより小さい、高質データを生成することができる。結果として、コンピュータベースのプロセッサは、そのエリアの耐熱材料内部の溶融材料の存在を判別して、炉の内壁などのものを含む、評価中の領域の状態の画像を生成し得る。
方法及びデバイスは、コンピュータベースのプロセッサの受け止めるクラッタに多大に寄与する複数の反射を減少させるように、設計され且つ調整される電磁波ランチャ及び供給推移セクションと、手続ステップを組み合わせる。ランチャは、別のやり方では可能では無かったかもしれない、対象の電磁波の検出を可能にする十分な程度までの、クラッタの減少のレベルを、提示する。従って、ランチャは、高温炉の耐熱壁の評価で用いて、稼動する炉の内壁内への溶融材料の漏れのプロファイルを計測し、耐熱壁の厚さを計測すると共に、それら壁の内部のボイド、クラック、及び不均一領域の存在を判別し得る。
標準的なデバイスと比べて、伝搬する電磁波の反射及び共鳴により生じるクラッタのレベルを相当に減少させ、更には、炉の耐熱材料の周囲の層内への、溶融材料の貫通の存在、及び貫通のレベルを判別することにより、デバイス及び方法は、欠陥を識別し、更にデータを計測してそれら炉により要求される維持管理をより正確に計画立てられ得る。このことにより、結果として、炉を介する溶融材料の予期せぬ漏れの可能性、若しくは、早期に炉をシャットダウンする必要は、大きく減少する。更に、このことは、炉の周囲の器具への、更には、作業者の健康及び生命への、危害のリスクをも大きく減少させ、炉の稼動寿命に亘る生産能力の増大に寄与する。
本発明の多数の利点は、以下を記す添付の図面を参照することにより当業者にはより良く理解され得る。
図1は、本発明の実施形態のある形態に係る、材料の状態を評価するのに用いられる装置を含む、システムの概略図を示す。 図2は、図1のシステムの概略図を示し、溶融材料が漏れ出し、耐熱材料の二つの層を浸透している。 図3Aは、本発明の実施形態の更なる形態に係る、システム及びシステムセットアップの種々の形態を示す。 図3Bは、本発明の実施形態の更なる形態に係る、システム及びシステムセットアップの種々の形態を示す。 図3Cは、本発明の実施形態の更なる形態に係る、システム及びシステムセットアップの種々の形態を示す。 図4Aは、本発明の実施形態の更なる形態に係る、材料評価のためのコンパクトなポータブルデバイスに関して、示す。 図4Bは、本発明の実施形態の更なる形態に係る、材料評価のためのコンパクトなポータブルデバイスに関して、示す。 図5は、本発明の実施形態の更なる形態に係る、二重の直線偏波の、4リッジホーンアンテナを用いる、低共鳴電磁波ランチャを示す。 図6は、本発明の実施形態の更なる形態に係る、平面アンテナを用いるコンパクトなポータブルスキャニングデバイスの斜視図を示す。 図7Aは、本発明の実施形態の更なる形態に係る、広帯域の交差ダイポールを用いる電磁波ランチャの種々の形態を示す。 図7Bは、本発明の実施形態の更なる形態に係る、広帯域の交差ダイポールを用いる電磁波ランチャの種々の形態を示す。 図8Aは、本発明の実施形態の更なる形態に係る、吸収体材料を伴う直線偏波の二重リッジのホーンアンテナを用いる、電磁波ランチャの種々の形態を示す。 図8Bは、本発明の実施形態の更なる形態に係る、吸収体材料を伴う直線偏波の二重リッジのホーンアンテナを用いる、電磁波ランチャの種々の形態を示す。 図9は、本発明の実施形態に係る、材料の状態の評価の結果のスナップショット画像を示す。 図10は、材料の状態を評価する方法の概略図を示す。
以下の記載は、本発明の特定の実施形態に関し、本発明の実装を実施できるように設定され、好適な実施形態を限定することを意図するのでは無く、それらの特定の例示として機能することを意図するものである。当業者であれば、本発明の同じ目的を実現する他の方法及びシステムを修正する若しくは設計する基礎として、開示される構想及び特定の実施形態を即座に用いることができることを、理解するであろう。当業者であれば、それら等価のアセンブリは、その最も広い形式でも本発明の精神及び範囲から乖離しないことも、理解するであろう。
本発明の構成の或る形態によると、材料の状態を評価する通常の利用例のためのシステム10のコンポーネントの概略図が、図1に示される。システムは、溶融材料と、炉30の一部を形成する耐熱若しくは断熱材料との、状態を評価するように構成されている。
システム10は、供給端14と発射端16を有する低共鳴の電磁(EM)波ランチャ12から成るデバイスを含む。EM波ランチャ12の供給端14は、同軸ケーブル20などの、無線周波数(RF)伝送線に電気的に接続する供給推移セクション18を含む。コンピュータベースのプロセッサ22も同軸ケーブル20に電気的に接続する。従って、同軸ケーブル20は、第1の端にてコンピュータベースのプロセッサ22と、第2の端にて供給推移セクション18と、電気的に接続する。
同軸ケーブル20は、コンピュータベースのプロセッサ22から供給推移セクション18への物理的長さを有するように選択され、これにより、同軸ケーブル20の第1の端と第2の端との間を伝搬するEM波の伝搬時間が、システム10により測定される、対象のどのEM波の伝搬時間よりも大きくなるのが、好ましい。言い換えれば、同軸ケーブル20の全長全体に亘って伝搬するEM波の伝搬時間は、炉30の壁を介して伝搬するEM波の伝搬時間を加えた、EM波ランチャ12全体に亘って伝搬するEM波の伝搬時間よりも、大きい。当業者であれば、システム10を実装する別途の方法は、長さが電気的に非常に短い同軸ケーブル20を選択することや、供給推移セクション18をコンピュータベースのプロセッサ22と統合することを含む、ということを理解するであろう。後者の場合、同軸ケーブル20は要求されない。
放射パターンが半球の範囲内に主として向けられ、主たる放射ローブを有する、アンテナにより、EM波ランチャ12は通常実装され、ここで、バックローブとサイドローブの両方のレベルがアンテナの指向性に関して少なくとも−10dBであり、これにより、EM波ランチャ12により送受信されるRF信号は低いバックローブ放射及び低い散乱となる。
更に、EM波ランチャ12は、EM波ランチャ12上を流れる電流の突然の推移を回避するためのスムーズなトポロジを有する放射素子を備えるように通常構成される。更に、EM波ランチャ12は、EM波の多重内部反射を最小限にするべく設計された供給推移セクション18を含む。当業者であるならば、反射を減少させ、EM波ランチャ12により送受信されるRF信号が低いバックローブ放射及び低い散乱となるように、RF吸収体材料がEM波ランチャ12の周囲に配置され得、若しくは、可変の導電性材料がEM波ランチャ12の一部として用いられ得る、ということも理解するであろう。
EM波ランチャ12に関するこれら構造上の及び稼動上の条件の一つ若しくはそれ以上を満たすことにより、システム全体に亘ってのEM波の多重反射は大きく減少し得、結果として雑音のレベルが下げられた、低共鳴のデバイスとなるが、このことはシステム10の適切なパフォーマンスには望ましいことである。EM波ランチャ12は、一つの若しくは種々の極性を有する平面の若しくは非平面の構成にて配置される、一つ若しくはそれ以上のアンテナ若しくは導波管、又は、複数のアンテナ若しくは導波管のアレイによって、実装され得る。
炉30評価の間、EM波ランチャ12は、炉30の外表面43と接触して(即ち、物理的に接して)、若しくは、近接して、のいずれかで配置される。EM波ランチャ12は、EM波ランチャ12の手動スキャニング操作の間には、外表面43に隣接して配置されるのが、好ましい。しかしながら、自動スキャニング操作の間には、EM波ランチャ12の発射端16は、スキャニング処理を促進するために炉30の外表面43から0.25〜2インチの範囲内に位置するのが、好ましい。結果として、EM波ランチャ12は、炉30の外表面43の近傍における要求温度範囲に耐えるように設計される。
特に、EM波ランチャ12を構築するのに用いられる材料は、EM波ランチャ12、特に、炉30の外表面43により近接するEM波ランチャ12の発射端16の部分がその高温に耐えられるように選択される。炉30の外表面43が概略1000°Fまでの温度に到達するので、それら材料は、概略図700°Fまでの気温に耐えられるべきである。しかしながら、炉30評価の間にEM波ランチャ12が外表面43と物理的に接触する場合には、それら材料は概略1500°Fまでの温度に耐えられるべきである。
コンピュータベースのプロセッサ22は、RFサブシステム24、信号及び画像処理サブシステム、及び実行可能コンピュータコード若しくはソフトウエアを、含む。この特定の構成では、RFサブシステム24は、0.25GHz〜30GHzの周波数帯で稼動するのが好ましい、電圧制御振幅器若しくは周波数合成器などの、波長可変信号源、少なくとも一つの方向性結合器、コヒーレント検出器、及び少なくとも一つのADコンバータを、含む。
信号処理サブシステムは、当業者に周知なように商業的に入手可能である、ソリッドステートドライブ、ハードドライブ、フラッシュドライブ、セキュアデジタル(SD)メモリカード、若しくはプログラム可能リードオンリメモリ(EEPROM)を含む、データストレージと、並びに、データ処理アルゴリズムとを含有する。画像処理サブシステムは、MySQLなどのデータベース、オープンソースリレーショナルデータベースマネジメントシステム、及び、画像処理アルゴリズムを、含む。当業者であれば、データ処理及び画像処理アルゴリズムは、一つより多い技術の一つ若しくはそれ以上の組み合わせにより、実装され得ることを認識するであろう。これらの技術は、フーリエ変換、スペクトル解析、周波数及び時間領域応答解析、デジタルフィルタリング、畳み込み及び相関、間引き及び補間、適応信号処理、波形解析、並びにデータ処理のためのデータウインドウ及びフェーズアンラッピング;並びに、時間領域、逆投影、遅延及び合計、合成開口レーダー画像、誤差逆伝搬、逆散乱、並びに超解像を、含み得るが、画像処理のための、微分画像の利用を伴うか、伴わないか、のいずれかである。システム10は、画像操作及び表示のためのツールを含む画像視覚化サブシステム26も、含有する。システム10の一つ若しくはそれ以上コンポーネントを担持するモーションシステムをコントロールするなどの、機能を増やすために、システム10に対して、特に、コンピュータベースのプロセッサ22に対してソフトウエア及びハードウエア能力を付加し得る、ということを、当業者であれば理解するであろう。
図1を続いて参照して、コンピュータベースのプロセッサ22のコンポーネントは本実施形態の説明には受容ではないのでこれらコンポーネントは示されていない、ということに留意すべきである。RFサブシステム24コンポーネントの様々な構成が可能であり、コンピュータベースのプロセッサ22のRFサブシステム24の機能を実装する、周知の様々な方法として、フィルタ、インピーダンス整合回路網、増幅器、非コヒーレント検出器、及び他の試験計装などの、更なるコンポーネントが用いられ得る、ということを当業者であれば理解するであろう。
この構成では、炉30は、溶融ガラス4を含有するチャンバ32、並びに、耐熱若しくは断熱材料の第1の層36、第2の層38、第3の層40、及び第4の層42を、含む。炉30は、ガラス、鉄鋼、及びプラスチック産業で用いられる利用例を代表するものである。これらの利用例では、チャンバ32は通常、熱の損失、及び炉30の外部への溶融材料の漏れを回避するために、並びに、作業者及び炉30の周囲で稼動する器具への安全手段として、多重層の材料により取り囲まれる。
耐熱材料の第1の層36の内表面は、チャンバ32と接触する(即ち、物理的に接触する)。層36、38、40、42の各々は、外表面と、該外表面と対向する内表面とを有し、内面はチャンバ32とより近い。しかしながら、チャンバ32の内壁は、炉30の稼動の間に劣化する。この劣化の効果は、表面の崩壊、ストレスクラック、及び溶融材料内への耐熱材料の拡散を、含む。従って、高温における、溶融ガラスなどの溶融材料34は、チャンバ32及び周囲の層36、38、40、42の内壁を崩壊して劣化させ、溶融材料の漏れに対する高いリスクを作り出す。炉の壁の耐熱及び断熱材料の、通常の厚さ値は、0.25〜12インチの範囲である。
図2は、溶融材料34aが、浸透された層36、38を有する、炉の断面上図を示す。EM波ランチャ12は、溶融材料34aの状態を評価するように、特に、層36、38、40、42のいずれかにおける溶融材料34aの存在を判別するように、設定される。概略、溶融材料34aが他の材料内に浸透した位置は、分からない。しかしながら、EM波ランチャ12は、炉30周りの種々の位置に配置可能であり、若しくは、炉30の壁のエリアをスキャンするのに用いることが可能であり、溶融材料34aの漏れが発生したエリアを示す対応する領域内の、材料の状態を評価できる。手動で若しくは自動で実行される、機械的及び電子的スキャニングを含む、炉30の壁のエリアをスキャンする様々な方法が、実装され得ることを当業者であれば理解するであろう。
図3A〜図3Cは、炉30の耐熱層36、38、40、42内への溶融材料34aの漏れを評価するための、ポータブルデバイスを用いるスキャニングシステムの例示の構成の、種々の形態を示す。特に、図3Aは、コンパクトなポータブルユニット44の二次元上図を示し、該ポータブルユニット44は、EM波ランチャ、供給推移セクション、及びRFサブシステムを含み、第1の構造サポート46上に搭載されている。
この構成では、第1の構造サポート46は、フロアのエリアと実質的に平行し、炉30の外表面43と直接隣接して走るレールから成る。レール46は、I形梁48a、48bを含む、炉30の第2の構造サポートに付帯し、該第2の構造サポートは炉30に機械的安定性を加える構造の一部を形成する。通常I形梁48a、48bは、鉄鋼で形成され、炉30のタイプ及びサイズに依存して、3〜10フィートの距離により相互に分離している。
レール46は、硬化されグラウンドされた鉄鋼配線管を伴い、アルミニウムで形成されるのが、好ましい。レール46は、炉30の外表面43からは分離するが、最接近し実質的に平行して、走る。レール46の寸法は、概略、幅2インチ、高さ2インチ、及び長さ14インチであり、レール46はI形梁48a、48bの近傍に機械的に付帯し得る。ユニット44と外表面43との間の分離が実質的に不変であり2インチの範囲内であるように、レール46と外表面43との間の分離は、ユニット44がレール46と外表面43との間に適合するのに十分な間隔を、与えなければならない。
よって、外表面43周りをスキャンするには、ユニット44は、炉30と物理的に接触しないのが好ましい。更に、レール46の位置は、I形梁48a、48bなどの、炉30に近接して配置される他の構造部分により、制約され得る。ユニット44は、第1の延在アーム46aによりレール46の片側に機械的に付帯し、該第1の延在アーム46aはレール46と実質的に垂直に延在し、外表面43に直接隣接してフロアのエリアと実質的に平行である。延在アーム46aは、レール46の鉄鋼配線管内へスライドする二つの端を有する小さい鉄鋼ブロックから成り、ユニット44へのキャリッジとして機能する。更に、延在アーム46aは、他の機械的部品が延在部46aへ付属することを可能にする、複数のねじ穴を有し得る。一方で、ユニット44は、レール46の直下や直上に付帯してもよい。
レール46は、ANSI#25ローラチェーンシステムを用いて、ユニット44を押して引くための、10:1の比率を備える二つのテーパのホブギヤを有する第1のステッパモータ49(例えば、Oriental Motor(オリエンタルモータ) PK543AW)により駆動されるモーションシステムの一部として、ユニット44がレール46の全長沿いに動作するためのガイドを提供する。特に、モータ49はシャフトを駆動し、該シャフトは、スチールシャフト・スプロケット・カップリングにより、概略2.5インチ直径及び0.25インチピッチのスチールドライバスプロケットと結合する。モータ49は、レール46の第1の端に近接する位置にて配置され、これにより、第1の端と対向する、第2の端がレール46の全長により第1の端から分離するのが、好ましい。
ローラチェーンは、ドライバスプロケットと係合し、ローラチェーンの両端は、例えば、ネジから成るチェーンアタッチメントにより第1の延在アーム46aに付帯する。レール46の第2の端にて、ローラチェーンは、約1.7インチの主直径及び0.25インチのピッチの、スチールアイドラスプロケットと係合し、該スチールアイドラスプロケットは、ローラチェーンに張力を掛け、ローラチェーンの円滑な動作を可能にする。結果として、ローラチェーンの全長はレール46の全長の約2倍となり、レール46の第1の端から第2の端まで一度前後に進むことができる。モータ49のモータシャフトが概略1.26回転回ると、この構成は、レール46沿いの、約1インチのユニット44の動作を、提供する。
よって、モータ49がローラチェーンを動かすと、延在アーム46aは、レール46の配線管沿いに、レール46の実質的第1の端から第2の端までスライドすることができる。特に、モータ49は、個々のI形梁48a、48bのいずれかの側における二枚のスチールプレートと、該二枚のプレートと共に付帯するネジ棒とから成る、カスタムクランプ機構により、I形梁48a、48bに機械的に付帯する。この構成により、ユニット44は、レール46の全長沿いに炉30の外表面43のエリアを評価することができる。一方で、モータ49がユニット44を動かす他の手段は、ラックアンドピニオン、ベルト、ロッド、若しくはケーブルに基づくモーションシステムを、含み得る。
レール46は、単独の評価のためにのみ、恒久的に若しくは一時的に、炉30の壁に、I形梁48a、48bに付帯し得、又は、インストールされ得る。更に、炉30の様々なエリアの評価のために、レール46の一つ若しくはそれ以上のユニットが、I形梁48a、48bの様々な位置にインストールされ得、又は、レール46の単独のユニットが、多重の位置にて再配置され得る。結果として、ユニット44は、レール46から容易に取り外し自在であり、レール46に容易にインストールされる、のが好ましい。
図3Bを参照すると、図3Aに記載する例示の構成の二次元の側面図が示されており、第2の延在アーム46bは、第1の延在アーム46aと、及び、炉30の外表面43に直接隣接するフロアのエリアと、機械的に付帯し及び実質的に垂直となる。よって、炉30の外表面43に実質的に平行であり、且つ、炉30から実質的に一様の分離距離にある、炉30の外表面43に直接隣接するフロアと、実質的に垂直である、仮想軸に沿って、ユニット44が稼動するガイドを、第2の延在アーム46bは提供する。
更に、延在アーム46bは、移動の間のユニット44の揺れ動きを減少させる構造的安定性をユニット44に提供する。ユニット44は、第2のステッパモータ(図示せず9を封入しており、これにより、ユニット44は第2の延在アーム46bの全長に沿って押したり引いたりされ得る。この構成により、ユニット44は、第2の延在アーム46bの全長に沿って炉30の外表面43のエリアを評価できる。
よって、図3A及び図3Bに示す構成により、ユニット44は、炉30の外表面43の二次元エリアをスキャンして、炉30の耐熱層36、38、40、42内の溶融材料34aの存在を、若しくは、ユニット44がスキャンするエリアと実質的に垂直である領域内のこれらの材料の状態を、評価できる。第1のステッパモータ49及び第2のステッパモータ(図示せず)は、当業者に周知であるように、コントロールワイヤを介してコンピュータベースのプロセッサにより制御され得る。
第1のステッパモータ49は、ユニット44に近接して、若しくはユニット44内部に、配置され得る。更に、2軸ステッパモータがユニット44内に含まれて第1のステッパモータと第2のステッパモータの機能を提供し得る。更に、第3のステッパモータ(図示せず)若しくは三軸ステッパモータは、ユニット44が、表面43に実質的に垂直である第3の軸に沿って移動して、選択される評価と、ユニット44の一部として実装されるEM波ランチャとのモードに従って、通常(ユニット44が外表面43に接触している)ゼロから2インチまでの範囲で、ユニット44と炉30の外表面43との間の距離を実質的に一様とすべく、又は、キャリブレーション若しくは改良されたパフォーマンスのための好適な値に設定するべく、調整することができるように、用いられ得る。
特に、図3Cは、別の構成の二次元上面図を示し、そこでは、伸縮式スキャンシステムが、溶融材料34aの、炉30の耐熱層36、38、40、42への漏れを評価するのに用いられる。この構成は、伸縮式アーム41上に搭載された、EM波ランチャ、供給推移セクション、及びRFサブシステムを含む、コンパクトなポータブルユニット44を含む。伸縮式アーム41は、伸縮式アーム41の全長沿いの仮想軸が、炉30の外表面43と実質的に平行であり、炉30から実質的に一様の分離距離にて炉30の外表面43と直接隣接するフロアと実質的に平行であるように、配置される。
この構成では、ポストから成る、第1の構造サポート45は、炉30の外表面43と実質的に平行で、且つ伸縮式アーム41と実質的に垂直で、起立する。ポスト45の中空セクション内に位置する二軸ステッパモータ(図示せず)により、例えば、機械的ギアを介して伸縮式アーム41の全長に亘って、ポスト45と仮想軸との両方に沿って伸縮式アーム41が移動できるように、伸縮式アーム41はポスト45に機械的に付帯する。更に、伸縮式アーム41を移動する他の手段は、チェーン若しくはベルト、空気圧システム、及び油圧システムを含んでもよく、全て本発明の精神及び範囲から乖離するものでは無い。
よって、図3Cに示す構成により、ユニット44は、炉30の外表面43の二次元エリアをスキャンして、炉30の耐熱層36、38、40、42内への溶融材料34aの存在、若しくは、ユニット44がスキャンするエリアと実質的に垂直である領域内のこれらの材料の状態を、評価できる。
伸縮式アーム41は、炉30の外表面43から分離して、但し、該外表面43と近接して且つ実質的に平行して、延在する。伸縮式アーム41とポスト45との配置は、ユニット44と外表面43との分離距離が実質的に不変であり好ましくは2インチ以内となるように、選択されなければならない。よって、ユニット44は、炉30と物理的に接触しないことが好ましい。しかしながら、伸縮式アーム41とポスト45の位置は、I形梁48a、48bなどの、炉30に近接して配置される他の構造部分により制約されてもよい。
この特定の構成では、伸縮式アーム41は、個々のセクションの全長に亘って且つ個々のセクションの中心を介して、仮想軸に沿って同軸状に組み合わされ、セクションの各々よりも長い細長のアームを形成する、三つの円筒管状セクションを含む。各々のセクションの一つの端は、近接するセクションの一つの端よりも大きい直径を有し、このことにより、一つのセクションの一部は、それより大きい直径を有する近接するセクションの一部内に確実に適合する。ユニット44は、例えば、伸縮式アーム41及びユニット44上に適合する二つのクランプ(図示せず)を介して、最も小さい直径を有する伸縮式アーム41のセクションに、機械的に付帯する。伸縮式アーム41の好適な寸法は、全体長で概略10フィートであり、2インチの最も大きい直径と1インチの最も小さい直径とを伴う。ポスト45は、3インチの正方形断面を有する、好ましくは6フィートの中空管から成る。
好ましくは、伸縮式アーム41は、クランプ、ねじ、若しくは、伸縮式アーム41及びポスト45上に適合する他の同様に構成されたファスナを介して、伸縮式アーム41の最も大きい直径を有するセクションにて、
ポスト45と機械的に付帯する。更に、伸縮式アーム41の全長及び剛性は、移動の間のユニット44の揺れ動きを減少させる構造的安定性をユニット44に提供する十分な大きさであるように、選択されるのが好ましい。
伸縮式アーム41は、単独の評価のためにのみ、恒久的に、ポスト45に、若しくは炉30の構造的部分に付帯し得、又は、インストールされ得る。更に、炉30の様々なエリアの評価のために、伸縮式アーム41の一つ若しくはそれ以上のユニットが、ポスト45の様々な位置にインストールされ得、又は、伸縮式アーム41の単独のユニットが、多重の位置にて再配置され得る。更に、伸縮式アーム41は、周知のように、ねじ、ボルト、ファスナ、及びストラップを含む他の手段により、ユニット44に及びポスト45に、付属し得る。
一方で、伸縮式アーム41は、及びポスト45により形成される構造は、90°回転し得、これにより、炉30の外表面43に直接隣接するフロアに対して、伸縮式アーム41は実質的に垂直となり、ポスト45は実質的に平行となる。この構成により、ユニット44が炉30の外表面43の二次元エリアをスキャンすることも可能となる。
更に、更なるステッパモータは、ユニット44が、表面43に実質的に垂直である第3の軸に沿って移動して、ユーザにより選択される評価と、ユニット44の一部として実装されるEM波ランチャとのモードに従って、通常(ユニット44が外表面43に接触している)ゼロから2インチまでの範囲で、ユニット44と炉30の外表面43との間の距離を実質的に一様とすべく、又は、好適な値に設定するべく、調整することができるように、ユニット44に近接して若しくはユニット44内部にて、配置され得る。更に、個々のステッパモータは、当業者に周知のようにチェーン、ベルト、ロッド、若しくはケーブルを含む多数のやり方により、伸縮式アーム41を、結果としてユニット44を、押して引くように実装され得る。
続いて図3A及び図3Bを参照して、第3の軸に沿ってユニット44が移動できることにより、ユニット44は炉30の外表面43から突出し得る、若しくは炉30の外表面43に近接し得る、障害物を回避できることから、炉30についてのより実効的な評価が可能になる。一方で、ユニット44は、外表面43の特定のエリアを評価するべく、炉30の様々な部分に亘って手動で移動し得る。
更に、ユニット44は、ユニバーサルシリアルバス(USB)ケーブルによりコンピュータベースのプロセッサと通信し得る。一方で、ワイファイ(Wi-Fi)、ユーエスビーオーバーワイファイ(USB−over−Wi-Fi)、若しくはブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)を含む、イーサネット(登録商標)ケーブル若しくは無線通信システムは、データ収集を制御してその後のデータ処理を実行するために、ユニット44とコンピュータベースのプロセッサをリンクするのに、用いられ得る。
図4A及び図4Bは、延在アーム46bと作動アーム47に搭載された、EM波ランチャ50、供給推移セクション52、同軸コネクタ54、及びハウジング56を含む、コンパクトなポータブルユニット44の例示の構成の、種々の形態を示す。特に、図4Aは、延在アーム46b及び作動アーム47沿いの特定の位置における、コンパクトなポータブルユニット44の斜視図を示す。延在アーム46bは、好適には直径約0.5インチ、約3フィートの長さの、汎用の円形断面スチールロッドから成り、ポータブルユニット44に機械的ガイダンス及び構造的安定性を提供する。
同様に、作動アーム47は、好適には約0.25インチの外径、毎インチ16スレッド、及び約3フィートの長さを有し、ユニット44を延在アーム46b沿いに移動させるユニット44内部のステッパモータに付帯する、汎用の、ねじ山が全体に切られた円形断面スチールロッドから成る。延在アーム46b及び作動アーム47は、レール46の配線管に搭乗する延在アーム46aに機械的に付帯する。特に、延在アーム46bは、延在アーム46aに近接する第1の端にてねじ切られ、このことにより、延在アーム46bは、延在アーム46a内の第1のねじホール内にねじ込まれる。同様に、作動アーム47は、延在アーム46a内の第2のねじホール内にねじ込まれる。
図4Bは、ポータブルユニット44の二次元上面図を示し、該図ではEM波ランチャ50が、サブミニチュアバージョンA(SMA)同軸コネクタ及びSMA−Nタイプアダプタ54を介して入力される指数関数的形状の二重リッジの、単独の直線偏波のホーンアンテナにより、実装される。概略、アンテナ50は、好ましくは1GHzから10GHzまでの周波数帯で動作するように設計される。アンテナ50の端16a、16bは、供給推移セクション52と対向するものであり、約2.9インチの長さと約3.5インチの最大限の分離距離を有するのが、好ましい。
供給推移セクション52により、同軸コネクタ及びアダプタ54からアンテナ50へ進むか、若しくは、アンテナ50から同軸コネクタ及びアダプタへ進むかの、いずれかであるRF信号の推移が可能になる。一方で、EM波ランチャ50は、二重の直線偏波のアンテナ、若しくは楕円偏波のアンテナにより、実装され得る。
よって、アンテナ50は、円滑な物理的トポロジ(指数関数的形状のリッジ)、統合供給推移デザイン、及び構造的構成により、低共鳴スキャニングデバイスの条件を満たすものであり、よって、アンテナ50により送受信されるRF信号の低バックローブ放射及び低散乱となる。
ハウジング56はアルミニウムで形成され、ステッパモータ58(例えば、Oriental Motors PK546PA)及びRFサブシステム24を封入する。ステッパモータ58は、ステッパモータ58及び作動アーム47に付帯する機械的ギアにより延在アーム46b沿いの両方向にユニット44を移動させる。特に、モータ58は、アルミニウム合金から成り、例えば、24歯と20°の圧力角を有する、第1の平歯車を、駆動する。第1の平歯車は、例えば、40歯と20°の圧力角を有し、作動アーム47に対してねじ切られる第2のステンレススチール平歯車(Acme 1/4−16)を駆動する。同様に、ステッパモータ58は、例えば、二つのねじを用いてハウジング56の側面に搭載するD−Sub 9,サイズEのコネクタに接続する5線式コントロールケーブルを介してコンピュータベースのプロセッサにより制御される。ユニット44が延在アーム46bに沿って1インチ動くのにモータシャフトは約26.66回転するので、この構成により、ユニット44は延在アーム46b沿いに円滑に移動する。
この構成では、RFサブシステム24は、反射率計として稼動し、且つ、RFサブシステム24により送信された後に炉30から反射するRF信号の振幅及びフェーズを計測する、シングルポートベクタネットワークアナライザ(例えば、Copper Mountains Planar R140)により、実装される。ベクタネットワークアナライザ24は、例えば、二つのねじを用いて、ハウジング56の側面上に搭載されるUSBコネクタを介してUSBケーブルにより、コンピュータベースのプロセッサと通信する。
ハウジング56は、実質的に平行であり、異なる寸法である、二つの対向する側面を有するボックスから成る。結果として、ハウジング56は、平行ではない二つの対向する側面を有する。ハウジング56の対応する対向の平行の側面よりも長さが長い側面は、概略幅3インチと長さ5インチの、例示の寸法を有する。ハウジング56の対応する対向の平行の側面よりも長さが短い側面は、概略幅3インチと長さ4インチの、例示の寸法を有する。ハウジング56の全ての側面は、約1/16インチの厚さを有する。異なる寸法を伴うこれら二つの対向する、実質的に平行である側面は、幅約3インチ及び長さ約3インチの実質的に垂直な側面と、幅約3インチ及び長さ約3.6インチの斜行の側面とにより、それら側面が分離されるように、配置される。ハウジング56の一つの側面が斜行する構成は、ポータブルユニット44のコンパクト性を維持するためにアンテナ50の形状により決定される。
更に、ハウジング56は、約3インチ×3インチ×1/8インチの例示の寸法での、延在プレート56aを有し、これによりアンテナ50及び供給推移セクション52は四つのボルト(図示せず)によりハウジング56に機械的に付帯してユニット44の不可分の一部となることができる。アンテナ50は、ユニット44のコンパクト性を増すために延在プレート56a内の中心に配置される。当業者であれば、接着剤、ねじ、半田、クランプ、及びファスナを含むものにより、アンテナ50及び供給推移セクション52をハウジング56に付帯する他の方法を理解するであろう。
よって、この特定の構成では、ポータブルユニット44は、概略8インチ長さ、3インチ幅、及び3インチ高さのボックスにより規定されるボリュームの内部にフィットし、ここで、ユニット44の長さは、延在プレート56aを含む、ハウジング56の長さにより規定される。通常の動作の間、ユニット44は、ユニット44の全長沿いの仮想軸が炉30の表面43と、炉30の外表面43に直接隣接するフロアのエリアとの両方に実質的に平行になるように、配置される。更に、端16a、16bが、評価中の表面と近接し実質的に平行であり、好ましくは0.25〜2インチの範囲内にあるように、ユニット44は配置される。言い換えれば、アンテナ50は、ポータブルユニット44の操作上の動きを促進するべく、評価中の表面と物理的に接触しないことが好ましい。しかしながら、アンテナ50の端16a、16bが評価中の表面から0.25インチより近い距離にある間にもポータブルユニット44が動作し得る、ということを当業者であれば理解するであろう。
更に、ハウジング56は、同軸コネクタ54がベクタネットワークアナライザ24の同軸インプットポートと直接接続できる多数の開口を有しており、その結果として、以下の必要が無い。同軸ケーブルを用いること。ポータブルユニット44が延在アーム46b沿いにスライドし得るように、延在アーム46b及び作動アーム47がハウジング56を介して進むための手段を提供すること。ステッパモータ58の制御線及びネットワークアナライザ24の制御ケーブルがコンピュータベースのプロセッサと通信することを可能にすること。及び、ステッパモータ58及びネットワークアナライザ24へ電力を供給するべく、電気ケーブルへのアクセスを提供すること。
一方で、電気ケーブルへのアクセスが要求されないように、バッテリ含有のデバイス若しくは一つ若しくはそれ以上のバッテリはハウジング56内部に封入されて、バッテリ稼働のステッパモータ58若しくはネットワークアナライザ24へ電力を供給し得る。同軸ケーブルの必要を要求することがない位置でのRFサブシステム24の配置は、より安定的なデータ捕獲に寄与するものであり、それらケーブルの移動により生じ得る悪影響を除去するものである。
図5は、ユニット44と共に用いるための、低共鳴EM波ランチャ55の別途の構成の斜視図を示し、該EM波ランチャ55は、円滑なエッジを有し、且つ3〜8GHzの周波数帯で稼動するように設計された、4リッジの、二重の直線偏波のホーンアンテナを含む。円滑なリッジ59a、59b、59c、59dは、アンテナ周波数応答を改良し、更に、EM波ランチャ55のリッジ59a、59b、59c、59d沿いに伝搬するEM波の反射及び「共鳴」効果により生じるクラッタを減少させるのに、寄与する。
この特定の構成では、個々のリッジ59a、59b、59c、59dは、楕円曲線に従った形状となっている。リッジ59a、59b、59c、59dの円滑な形状は、対象の或る周波数帯にて、図4のアンテナ50と対比して、10dB以上にまで、システムクラッタレベルを減少させ得る。再び図5を参照して、EM波ランチャ55は、同軸ケーブルコネクタ53a、53bにて入力され、該同軸ケーブルコネクタ53a、53bは、同軸ケーブル伝送線(図示せず)から4リッジ導波管セクションまで、キャビティが後ろにある推移セクション57により、推移する。EM波ランチャ55は、円滑な物理的トポロジ(楕円リッジ)、キャビティが後ろにある同軸−リッジ供給設計、及び、結果として低いバックローブ放射及び低い散乱となる構造上の構成による、低共鳴の条件と適合する。
指数関数、一般的な円滑な移行関数、若しくはそれらの任意の組み合わせによるものを含む、反射及び「共鳴」効果により生じるクラッタを減少するためのリッジ59a、59b、59c、59dをテーパする別途のやり方を、当業者であるならば理解するであろう。
図6は、平面アンテナから成る、EM波ランチャ62と、延在アーム46c及び作動アーム47a沿いの特定の位置にて搭載されたハウジング64を含む、コンパクトなポータブルユニット60の別の例示の構成の斜視図を示す。延在アーム46cは、金属で形成され、例えば、直径約1/4インチ長さ3フィートであり、ポータブルユニット60に機械的ガイダンスと構造的安定性を与える、円形断面ロッドから成る。作動アーム47aは、例えば、直径約1/4インチ長さ3フィートであり、ユニット60内部でステッパモータ(図示せず)付帯して延在アーム46c沿いに移動する、金属ねじから成る。
ハウジング64はアルミニウムから成り、例えば、長さ約4.75〜インチ(最長寸法)、(評価中の表面に垂直に計測される)幅2インチ、及び高さ3インチの、ボックスから成り、ポータブルユニット60の長さ及び高さは、ハウジング64の長さ及び高さにより、夫々規定される。ユニット60の全体幅は、ハウジング64の幅及び平面アンテナ62の幅により規定される。ハウジング64全ての側面は、例えば、約1/16インチの厚さを有する。
更に、ハウジング64は多数の開口を含み、ステッパモータ、RFサブシステム(図示せず)、並びに、図4Bに示す構成に記載されるものと同様の機械的、電気的、及び制御の部品を、封入する。この構成によりコンピュータベースのプロセッサは、データ収集及びポータブルユニット60の移動を制御することができる。ポータブルユニット60は、供給推移セクション、及び、平面アンテナ62をRFサブシステムに電気的に接続する同軸コネクタも、含む。
概略、平面アンテナ62は、四つのボルト(図示せず)により、ハウジング64の側面上に、機械的に付帯し、且つ中央に位置し得る。同様に、平面アンテナ62は、楕円の、又は、単独の若しくは二重の直線偏波のアンテナとして、好ましくは1GHzから10GHzまでの周波数帯で稼動するように設計されている。当業者であれば、接着剤、ねじ、半田、クランプ、及びファスナによるものを含む、平面アンテナ62をハウジング64に付帯する他のやり方を、理解するであろう。
通常の動作の間、ユニット60は、ユニット60の全長沿いの仮想軸が評価中の表面と、評価中の表面に直接隣接するフロアのエリアとに実質的に平行になるように、配置される。更に、平面アンテナ62が、評価中の表面と近接し実質的に平行であり、好ましくは0.25〜2インチの範囲内にあるように、ユニット60は配置される。言い換えれば、平面アンテナ62は、評価中の表面と物理的に接触しないことが好ましい。
図4〜6を参照すると、当業者であれば、ポータブルユニット44、60の性能に悪影響を及ぼすことも制限することも無く、ポータブルユニット44、60が異なる幾何学的形態及びより小さいサイズを採り得るような、ハウジング56、64の外部でのコンポーネントの再配置を含む、ハウジング56、64内部での、若しくはハウジング56、64に付帯する、EM波ランチャ50、55、62の別途の構成及び配置を、理解するであろう。
特に、図7A及び図7Bは、ポータブルユニット44、60と共に用いるための、且つ、本発明の特定の構成のある形態に係る、3〜10GHzの周波数帯で稼動するように設計されたブロードバンドの、二重偏波のクロスダイポールの平面アンテナを含む、低共鳴EM波ランチャ62の種々の形態を示す。特に、図7Aは、相互に実質的に同一であり、且つ、例えば、長さ及び高さ2.3インチ並びに幅0.05インチの、概略の寸法を有する第1の誘電体基板72の層上に配置された、四つのダイポールアーム70a、70b、70c、70dを含む、平面アンテナ62の斜視図を示す。基板72と概略同じ長さ及び高さであり、基板72と実質的に平行に近接して配置される、第2の誘電体基板74は、概略0.75インチだけ、第3の誘電体基板77から基板72を分離する。基板77は、基板72と同じ寸法を有し、供給推移セクション71に近接する。
平面アンテナ62の個々のダイポールは、ブロードバンド周波数レスポンスを提供するべく、例えば、概略0.5インチの最大限幅を伴うオーバル形状を有する導体材料の薄層から成る。平面アンテナ62のダイポールアーム70a、70b、70c、70dは、基板72上に配置され、個々のダイポールアーム70a、70b、70c、70dの一つの端は中心79付近で収束するように僅かに修正されている。よって、平面アンテナ62のダイポールアーム70a、70b、70c、70dは、4花弁の花に類似するように配置され、このとき、中心79から個々のダイポールアーム70a、70b、70c、70dの最も遠い点までの距離は、例えば、概略0.7インチである。
図7Bは、平面アンテナ62の二次元断面側面図を示し、該図では供給推移セクション71により、キャビティ75が後ろにある供給ポイント78aによる同軸伝送線73から対ライン伝送線78bへの推移が可能である。結果として、ダイポールアーム70a、70b、70c、70dは、二重の直線偏波の対ライン伝送線78bにより中心79にて直接に供給される。
供給推移セクション71は、概略、長さ1.4インチ及び幅0.5インチの導体材料の中空ブロックで形成される。よって、供給推移セクション71を含む、平面アンテナ62の全体幅は、例えば、約1.35インチである。供給推移セクション71内部の、キャビティ75は、例えば、長さ及び高さ0.9インチ幅0.2インチの、概略の寸法を伴うボックス形状を有する。キャビティ75の個々の側面は、供給推移セクション71を形成するブロックの対応する側面と実質的に平行である。キャビティ75の一つの側面は、供給ポイント78aの場所に位置する、供給推移セクション71の性能を改良するための、中心開口を有する。更に、供給推移セクション71は、同軸伝送線73が供給ポイント78aと丁度アクセスできる十分な大きさの開口を一つの側面に有する。
好ましくは、平面アンテナ62は、基板77に接して且つ基板74内部に配置されるRFアブソーバ材料76の一片も含み、ここで、RFアブソーバ材料76は、ダイポールアーム70a、70b、70c、70dの各々の実質的に下部にあり、RFアブソーバ材料76の四片は、矩形環状リングを形成する。アブソーバ材料76の存在により、基板74内へ、ダイポールアーム70a、70b、70c、70dにより伝送されるRF信号が大きく減衰され、結果として全体のシステムクラッタの実質的な減少となる。更に、基板77は、アブソーバ材料76に構造上の支持を与える。一方で、空気が第2の誘電体基板74と入れ替わってもよく、金属プレートなどの導体材料がRFアブソーバ材料76と入れ替わってもよい。
よって、平面アンテナ62は、ダイポールアーム70a、70b、70c、70dの円滑な物理的トポロジ(オーバル形状)、キャビティ75が後ろにある対ライン伝送線推移デザイン、及び構造的構成により、低共鳴スキャニングデバイスの条件を満たすものであり、よって、平面アンテナ62により送受信されるRF信号の低バックローブ放射及び低散乱となる。
図8A及び図8Bは、ポータブルユニット44、60と共に用いるための、且つ、円滑なエッジを有し3〜18GHzの周波数帯で稼動するように設計された二重リッジの、直線偏波のホーンアンテナを含む、低共鳴EM波ランチャ80の種々の形態を示す。EM波ランチャ80は、寸法が同じであり高度の導体材料で形成され、例えば、各々の頂点にて0.1インチの切断を伴う二等辺三角形状を有する、第1の側面82a及び第2の側面82bを、含む。側面82a及び82bは、夫々概略、例えば、0.1インチの厚さであり、約0.8インチ離隔しており、更に実質的に相互に平行である。指数関数的形状のリッジ88a及び88bは、夫々、側面82a及び82bから、及び、側面82a及び82bと実質的に垂直に、相互に向かって延在する。キャビティが後ろにある推移セクション87にて、リッジ88a及び88bは、例えば、概略0.002インチ離隔しつつ、最接近点にある。リッジ88aと88bの間の離隔は、夫々、側面82a及び82bと融合するまで各々が推移セクション87から遠ざかるにつれて、増加する。各々のリッジ88a、88bは、個々のリッジ88aから側面82aへの、及びリッジ88bから側面82bへの、距離Dが概略以下の式で与えられるように、自然の指数関数曲線に従う。
Figure 2017520765
ここで、「d」は、側面82a若しくは82bの側面88a若しくは88bとの融合ポイントから、リッジ88a若しくは88b沿いのポイントの側面82a若しくは82b上への突起までの、夫々、距離(インチ)を表す。特に、図8Aは、EM波ランチャ80の側面図を示し、図8BはEM波ランチャ80の斜視図を示す。
特に、層84a、84b、86a、86bは、可撓性があり、磁気的に装着された、高損失ゴムアブソーバであり、商業的に入手可能である感圧接着剤若しくはシリコンベースの接着剤により、側面82a及び82bに付帯する。材料84a、84b、86a、86b及び円滑なリッジ88a及び88bは、アンテナ周波数レスポンスを改良することに寄与し、対象の周波数帯にて、図4のアンテナ50と対比して、15以上のdBまで、EM波ランチャ80のリッジ88a及び88b沿いに伝搬するEM波の反射及び「共鳴」効果により生じるクラッタを、減少し得る。
続いて図8A及び図8Bを参照して、EM波ランチャ12は同軸コネクタ82にて供給され、該同軸コネクタは、先行技術で周知のように、キャビティ75が後ろにある推移セクション87により同軸ケーブル伝送線(図示せず)から二重リッジ導波管へ推移する。キャビティ75が後ろにある推移セクション87は、例えば、概略1インチ長、1インチ幅、及び0.5インチ高さの寸法を有する。EM波ランチャ80は、円滑な物理的トポロジ(指数関数的リッジ)、キャビティが後ろにある同軸−リッジの供給デザイン、及び構造的構成により、低共鳴の条件を満たすものであり、よって、低バックローブ放射及び低散乱となる。
当業者であれば、可変の導電性を有する材料、EMメタマテリアル、無線周波数吸収体材料、若しくは、様々な幾何学的配置内で構成されるそれらの任意の組み合わせを含むものにより、別途のEM波吸収体材料が、反射及び「共鳴」効果により生じる共鳴を減少するのに用いられ得ることを、理解するであろう。更に、これらの材料の一つ、若しくは、一つ以上の組み合わせは、EM波ランチャ80の一片を置き換えることを含む、EM波ランチャ80の部分として、反射及び「共鳴」効果により生じるクラッタを減少するのに用いられ得る。
一方で、一つ以上のEM波ランチャ80は、評価中の材料のより大きいエリアを電子的にスキャンし、より早い評価を実行し、若しくは、マルチの静的モードで複数のEM波ランチャを動作させるように、線形配置で若しくは二次元配置で構成され、このとき、一つ以上のEM波ランチャ80はEM波を発射し、一つ以上のEM波ランチャ80はEM波を受信し、又は、それらの組み合わせである。従って、該複数のEM波ランチャ80は、経時的に材料の領域を評価し若しくはモニタする固定の構成と、手動の操作及び自動の操作のための、移動装置に搭載されるポータブルデバイス、若しくはハンドヘルドデバイスのいずれかの一部としての移動自在構成とを含む、種々の稼動構成で、配置され得る。
当業者であれば、一つ以上のEM波ランチャを用いるとき、多重の無線周波数スイッチ、デュプレクサ、若しくは等価のデバイスが要求され得るということも理解するであろう。特に、それら多重のコンポーネントは、EM波を伝送し若しくは受信する特定のEM波ランチャを選択するように、より重要には、個々のEM波ランチャが、先行技術で周知のような適切なマルチの静的な稼動のために、対応するEM波を伝送し若しくは受信するときに同期するように、要求され得る。
第2の材料内部の第1の材料の存在、及び材料の状態を含む、材料の評価の結果を視覚化するために、一つ若しくはそれ以上の画像が生成され二次元(2D)若しくは三次元(3D)の視覚化を形成してもよい。好適な構成では、複数の二次元(2D)画像が生成され、溶融材料を含む炉のチャンバの周囲に多重層の材料の3D視覚化を形成する。従って、図9は、本発明の実施形態に係る、材料の状態の評価の、実際の結果のスナップショット画像を示す。スナップショット画像は、評価中の領域に対応する炉の外表面に実質的に平行である、その外表面と炉のチャンバとの間の特定位置における、断面図を表す。言い換えれば、スナップショット画像は、炉のチャンバの周囲の耐熱層の一つの内部で撮られる。
特に、図9は、耐熱材料から成る第2の材料の第1の領域92a内部に存在する、溶融材料から成る第1の材料90を示す。耐熱材料の第2の領域92bは、ジョイント94により第1の領域92bから分離される。これは、耐熱れんがにより構築される通常の炉を表すものであり、第1の第2の領域92a、92bは、耐熱材料の異なる及び近接するれんがの、各々の部分である。図9に示す結果によると、溶融材料90は炉のチャンバの外部に漏れており、第1の領域92aに存在する。従って、溶融材料90は、耐熱材料の溶融材料90と炉のチャンバとの間の、耐熱材料の全ての層内に浸透したものでもあった。
更に、図9のスナップショット画像は、耐熱材料の第2の領域92b内のボイド96及びクラック98から成る、材料の状態についての評価の生じ得る結果を示す。ボイド96及びクラック98は、耐熱材料内の異常を表し、更なる問題を回避するためにモニタされ若しくは対処される必要がある、炉内の摩耗、裂け目、若しくは欠陥を示し得る。従って、図9は、材料の条件及び状態に対応する異常についての、直交座標系内の2Dマップを示す。X軸は、炉の外表面と、炉の外表面に直接隣接するフロアのエリアとの両方に実質的に平行である軸沿いの水平位置を表す。Y軸は、炉の外表面に直接隣接するフロアのエリアと実質的に直交する軸沿いの位置を表す。
従って、図9は、炉の外表面と炉のチャンバとの間の、評価中の領域に対する平面の、炉の何らかの異常の状態及び特定の配置を与え得る。更に、その領域の3Dマッピングは、複数の実質的に平行な2D画像を組み合わせることにより、可視化され得る。3D画像は、特定の位置を与えるだけでは無く、異常の範囲も与え得る。更に、材料の特定の層の浸食プロファイル及び厚さが判別され得る。このことは、炉の残余の寿命、若しくは、大きい問題を回避するために炉の修理が必要とされ得るときを評価するのに、非常に重要である。
当業者であれば、評価中の領域に対応する、様々な色、色のグレード、及びプロットのタイプの使用を含む、様々な画像技術が、2D若しくは3Dで材料の状態を可視化するのに用いられ得ることを、理解するであろう。
前述の構成の各々について、第2の材料の内部における第1の材料の存在を含む、評価中の対象材料の状態を判別する、図10に示す方法は、以下に従って実行され得る。
1.ステップ1010にて、評価中の材料の領域のサイズ及び接近可能性、材料のタイプ、及びユーザの要求に従って、評価中の材料の領域の状態を評価するのに用いられる低共鳴EM波ランチャのタイプを決定する。対象のエリアにおけるEM波ランチャのスポットサイズよりも小さい、若しくは等しいエリアを、近接してモニタするには、支持構造体に搭載される固定デバイスが好ましい。対象のエリアにおけるEM波ランチャのスポットサイズと対比して、比較的小さい若しくは中位のサイズの、多重領域の迅速な評価には、ハンドヘルドデバイスが好ましい。更に、ハンドヘルドデバイスにより、評価される領域の近傍における構造的な若しくは外的な物体の存在により接近することが困難であるエリアに、ユーザは到達できる。大きい領域を部分的に若しくは全体的にスキャンするには、移動可能である支持構造体に搭載されたポータブルデバイスが好ましい。更に、デバイスのタイプは、一つ以上のEM波ランチャを用いることの、又は、電子的若しくは機械的スキャニングを実行することの、可能性に依存し得る。
2.続いて、ステップ1020にて、EMランチャの動作時にはEM波が評価中の第1の材料の領域内に発射されるように、評価される第1の材料の領域に隣接しできるだけ近接する物理的構造の外表面から、好ましくは2インチの範囲内で、EM波ランチャの発射足を離して配置して、EM波ランチャをセットアップする。
3.続いて、ステップ1030にて、伝送周波数の範囲に亘ってEM波ランチャの内部にてEM波伝搬モードを励起し、従って、EM波ランチャの供給端からEM波ランチャの発射端まで上記周波数に亘ってEM波ランチャの内部にて伝搬するEM波を生成することにより、EM波ランチャから、評価中の材料の外表面内にEM波を発射する。
4.続いて、ステップ1040にて、評価中の材料の外表面内への、EM波ランチャにより発射されるEM波の伝搬の結果として、EM波ランチャに入ってくるEM波の特徴に関するデータのセットを計測する。この計測されるデータは、振幅及び位相、一つ若しくはそれ以上の散乱パラメータ、到着時刻、実成分若しくは虚数成分、及び、所定の参照EM波若しくは信号を用いるとき若しくは用いないときの、EM波の相関関係を、含み得る。
5.続いて、ステップ1050にて、EM波ランチャに入ってくるEM波の計測される特徴に関するデータのセットを格納する。計測されるデータのセットは、無線若しくは有線でのデータの伝送の際の格納ユニットなどの、外部コンポーネントで用いられる、ポータブルの、固定搭載の、若しくは、ハンドヘルドのデバイスのいずれかに、局所的に格納され得る。
6.続いて、ステップ1060にて、記録されたデータのセットをコンピュータベースのデータプロセッサに転送する。
7.続いて、ステップ1070にて、転送されたデータのセットを、第2の材料の内部での第1の材料の存在を含む、評価中の材料の状態に対応する有益な情報に、変換する。このステップは、時間領域、周波数領域、空間領域、若しくは画像領域内でデータを処理すること若しくはそれら領域にデータを変換すること;データを較正して正規化すること;二つの材料の間の、若しくは、EM波ランチャと材料の間の、不連続を介するEM波の伝搬と関連する多重の反射により生じる望ましくない効果、又は、周知のオブジェクト、構造コンポーネント、若しくは材料のインタフェースの効果を、対応するソフトウエア、数学的アルゴリズム、若しくは画像変換技術と共にコンピュータベースのデータプロセッサを用いて除外することを、含み得る。
この有益な情報は、リスト、テーブル、曲線、バーグラフ、プロット、ビデオ、若しくは、評価中の材料の領域の(EM波ランチャの多重の距離における)複数の二次元の、正面図画像として、提示され、これにより、二次元の側面図画像及び三次元画像を含む、第2の材料の様々な図に対応して、他の画像が形成され得る。
8.最後に、ステップ1080にて、第1の材料の第2の材料内への漏れや、評価中の第2の材料の、外側の近い表面と内側の遠い表面との間の距離を計算することによる評価中の第2の材料の厚さなどの、浸透の位置及び程度や、材料の状態を判別することを含む、評価中の第1の材料が第2の材料に浸透している領域を判別すべく、処理されたデータの結果を評価する。第2の材料の厚さは、第1の材料を第2の材料を介して通過させる、第2の材料の劣化若しくは崩壊のレベル、又は、第2の材料内の弱い領域の存在を、示し得る。
上に示すステップは、特定の構成、並びに、計測器具、動作周波数帯、EM波ランチャのタイプ、稼動条件、周辺環境、並びに、所与の利用例のための材料評価システムの実装に対する利用可能なエリア及び位置などの、他の制約に対応して調整され得ることを、当業者であれば理解するであろう。特に、高動的範囲(場合によって90dBを超える)に亘って要求される、EM波の振幅及び位相の計測は、単独静的構成(EM波を発射することもEM波を受けることも両方行う単独デバイス)を用いて周波数帯に亘ってS11散乱パラメータを計測する、又は、双静的構成(EM波を発射する第1のデバイスとEM波を受ける第2のデバイス)、若しくは、多重静的構成(EM波を発射する一つ以上のデバイス、EM波を受ける一つ以上のデバイス、若しくはそれらの組み合わせ)を用いて、周波数帯に亘ってS21散乱パラメータを計測する、ネットワークアナライザの利用を介するなどの、多数のやり方で、完遂され得る。他の場合には、約1ナノ秒の期間を伴うパルスを送信し時間領域にて反射パルスの大きさを計測することにより、時間領域計測が実行され得る。
上に示すステップは、第1の材料を含むチャンバ、及び、チャンバの外部で様々な材料を含む多重層についての特定のアーキテクチャ、更に加えて、構造層の数、材料のタイプ及び寸法、稼動周波数帯、EM波ランチャのタイプ、及び、EM波ランチャの位置に対するアクセス可能性及び利用可能なエリアを含む、他の制約に、対応して調整され得ることも、当業者であれば理解するであろう。
特に、EM波ランチャとチャンバとの間に配置される多重層構造に対して、評価中の領域に対応する一つ若しくはそれ以上の層についての、二次元前面及び側面図並びに三次元斜視図を含む、様々な図の画像を作成するのに、記述の方法が用いられ得る。同様に、貫通の位置及び程度を含む、第1の材料により貫通された座量の任意の層の部分を判別するのにも、更に加えて、材料の厚さ、均一性、不連続、及び表面特性を判別するのにも、方法が用いられ得る。多重層の構成では、通常更なるデータ処理が要求される。しかしながら、第2の材料とチャンバとの間の、若しくは、EM波ランチャとチャンバとの間の、層の実際の数が何であっても、更なる計測若しくはデータ収集手続を実行する必要は無い。
更に、較正された距離領域のデータを評価するにあたり、ノイズレベルを加えたクラッタに亘る中間ピーク値が、評価中の材料の外部の、近くの表面のから反射するEM波と関連する参照ポイントと、評価中の材料の内部の、遠くの表面から反射するEM波と関連するピーク値との間に、現れ得る、ということは当業者であれば理解するであろう。当然ながら、中間ピーク値は、評価中の材料の外部の、近くの表面と、評価中の材料の内部の、遠くの表面との間に存在する、評価中の材料の欠陥と関連し得る。
更に、時間領域データの距離領域データへの較正は、EM波ランチャとケーブルに関連する遅延時間(距離)の減算を含み得る。更に、当業者に周知であるプロセスを介して、評価中の材料と類似の材料の周知の特性及び厚さについての、非限定的な例により、参照構成に対応する計測データの別のセットに関して、評価中の材料の計測データを、必要であれば、正規化することにより、EM波ランチャ及び評価中の材料の周波数分散効果が除去され得る。
同様に、材料の各々の層の厚さを判別するのに、若しくは、他の材料のいずれかの内部での第1の材料の存在を特定するのに、異なる方法が用いられてもよい、ということを当業者であれば理解するであろう。これらの方法は、第1の材料及び他の材料の周知の属性に依存すること、第1の材料及び他の材料の信号処理された及び/又は画像の特徴、並びに、評価中の領域内の材料の特別の物理上の及び寸法上の配置を伴う、データベースを有することを、含む。更に、画像を生成する手段は、時間領域、逆投影、遅延及び総和、合成開口レーダーイメージング、逆伝搬、逆散乱、及び、差分イメージングの利用を伴うか伴わないかのいずれかである、超解像を含む、一つ若しくはそれ以上の画像技術を用いることにより、実装され得る。
例示のやり方で方法及び種々の実施形態を本明細書に記載した。当然ながら、用いた用語は、限定では無く記述の言葉の性質であることを意図している。本明細書に開示の任意の実施形態は、他の実施形態の一つ若しくはそれ以上を含み得る。本明細書に開示の任意の実施形態は、他の実施形態の一つ若しくはそれ以上の形態を含んでもよい。当業者が発明を実施できるように、本発明の原理の幾つかを説明するために例示の実施形態を記載した。明白なことであるが、上述の開示に照らして本発明の多数の修正及び変更が可能である。本発明は、添付の請求項及びそれらの法的な均等物の範囲内で具体的に記載するように、別途実施可能である。

Claims (27)

  1. 第2の材料により取り囲まれる第1の材料の状態を評価するデバイスにおいて、
    a.第1の支持構造体に機械的に付属するハウジングと、
    b.供給端と発射端とを有する電磁波ランチャであって、
    前記供給端は、前記電磁波ランチャを介して伝搬可能である電磁波を励起するように構成された供給機構を含み、
    前記発射端は、前記電磁波ランチャの外部の領域に前記電磁波を伝送するように構成され、前記第2の材料の内部での前記第1の材料の存在から反射する対象の電磁波を十分に検出できる程度に複数の反射を減少させるように、且つ、前記発射端を介して伝搬する前記電磁波の共鳴を減少させるように、物理的に構成され、
    前記電磁波ランチャは、前記反射した対象の電磁波と前記第2の材料の不連続から反射したスプリアスの電磁波との間を十分に区別する期間だけ、第2の材料の内部での前記第1の材料の存在から反射する前記電磁波の受け取りを遅延するように調整された、電磁波ランチャと、並びに、
    c.供給推移セクションであって、
    前記供給端は、無線周波数信号を、前記電磁波から及び前記電磁波へ、調整し、
    前記発射端は、前記電磁波ランチャ内に別途存在するクラッタのレベルを十分に減少させる程度まで、前記供給端における前記励起された電磁波の複数の反射を減少させるように構成された、供給推移セクションと
    を含み、
    前記ハウジングは、前記電磁波ランチャ及び前記供給推移セクションを搭載する、
    デバイス。
  2. 前記電磁波ランチャ、前記供給推移セクション、及び前記ハウジングが、ポータブルユニットとして構成されている、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記第1の支持構造体は、エリアをスキャンするハンドヘルド構成が前記第1の材料の前記状態を評価することを可能にするハンドヘルドエレメントを含む、請求項1に記載のデバイス。
  4. 前記第1の支持構造体は、第1のアームを含み、該第1のアームはその長手沿いの第1の次元で前記装置の移動をガイドし、第2の支持構造体に付属する、請求項1に記載のデバイス。
  5. 第2のアームの長手沿いの第2の次元で前記装置の移動をガイドする第2のアームを有する第3の支持構造体を、更に含み、
    前記第3の支持構造体は、前記第1の支持構造体に付属し、前記第1の支持構造体の前記第1のアームは、前記第3の支持構造体の前記第2のアームと実質的に直交する、請求項4に記載のデバイス。
  6. 第3のアームの長手沿いの第3の次元で前記装置の移動をガイドする第3のアームを有する第4の支持構造体を、更に含み、
    前記第4の支持構造体は、前記第1の支持構造体に付属し、前記第1の支持構造体の前記第1のアーム、前記第3の支持構造体の前記第2のアーム、及び、前記第4の支持構造体の前記第3のアームは、相互に実質的に直交する、請求項5に記載のデバイス。
  7. 前記第1の支持構造体は伸縮式アームを含む、請求項1に記載のデバイス。
  8. 対象の前記電磁波を検出して計測する無線周波数サブシステムを更に含み、前記無線周波数サブシステムは、前記ハウジングにインストールされ、0.25GHzと30GHzの間の周波数範囲の電磁波を生成して検出することができる、請求項1に記載のデバイス。
  9. 対象の前記電磁波を検出して計測する無線周波数サブシステムを更に含み、前記無線周波数サブシステムは、前記ハウジングにインストールされ、0.1ナノ秒と10ナノ秒の間の範囲の期間の時間領域パルスと関連する複数の電磁波を生成して検出することができる、請求項1に記載のデバイス。
  10. 前記電磁波ランチャは電磁気エネルギを実質的に吸収できる無線周波数吸収体材料を含み、前記無線周波数吸収体材料は、前記複数の反射を減少させるように、且つ、前記電磁波ランチャを介して伝搬する前記電磁波の前記共鳴を減少させるように、配置される、請求項1に記載のデバイス。
  11. 前記無線周波数吸収体材料は、前記電磁波ランチャの前記発射端に近接して配置される吸収材料の少なくとも一つの層を含む、請求項10に記載のデバイス。
  12. 前記電磁波ランチャの前記発射端は、少なくとも一つの円滑なエッジを有する、請求項1に記載のデバイス。
  13. 前記デバイスの移動を提供するモータを更に含む、請求項1に記載のデバイス。
  14. 複数の電磁波ランチャを更に含み、
    前記複数の電磁波ランチャの少なくとも一つは、前記電磁波を伝送する、請求項1に記載のデバイス。
  15. 前記複数の電磁波ランチャは、前記第1の材料の前記状態を評価するためにエリアを電子的にスキャンするように構成されている、請求項14に記載のデバイス。
  16. 前記デバイスは、前記第1の材料の前記状態と前記第2の材料の状態から成るグループから選択される要素の評価の結果を生成するように構成され、前記結果は画像により表される、請求項1に記載のデバイス。
  17. 前記供給推移セクションは、キャビティが後ろにある供給ピンを含む、請求項1に記載のデバイス。
  18. 前記電磁波ランチャは更に、可変の導電性を有する材料を含む、請求項1に記載のデバイス。
  19. 第2の材料により取り囲まれる第1の材料の状態を評価する方法において、
    a.第1の支持構造体に機械的に付属するハウジングと;
    供給端と発射端とを有する電磁波ランチャであって、
    前記供給端は、前記電磁波ランチャを介して伝搬可能である電磁波を励起するように構成された供給機構を含み、前記発射端は、前記電磁波ランチャの外部の領域に前記電磁波を伝送するように構成され、前記第2の材料の内部での前記第1の材料の存在から反射する対象の電磁波を十分に検出できる程度に複数の反射を減少させるように、且つ、前記発射端を介して伝搬する前記電磁波の共鳴を減少させるように、物理的に構成され、
    前記電磁波ランチャは、前記反射した対象の電磁波と前記第2の材料の不連続から反射したスプリアスの電磁波との間を十分に区別する期間だけ、第2の材料の内部での前記第1の材料の存在から反射する前記電磁波の受け取りを遅延するように調整された、電磁波ランチャと;並びに、
    供給推移セクションであって、
    前記供給端は、無線周波数信号を、前記電磁波から及び前記電磁波へ、調整し、
    前記発射端は、前記電磁波ランチャ内に別途存在するクラッタのレベルを十分に減少させる程度まで、前記供給端における前記励起された電磁波の複数の反射を減少させるように構成された、供給推移セクションとを
    提供するステップと、
    b.前記第1の材料の領域の前記状態を評価するのに用いられる低共鳴EM波ランチャのタイプを判別するステップと、
    c.前記第1の材料の前記領域に近接して前記EM波ランチャの前記発射端を配置するステップと、
    d.所定の周波数範囲内で伝搬する複数のEM波を、前記第1の材料の前記領域内に発射するステップと、
    e.前記EM波ランチャにより発射される前記複数のEM波の伝搬の結果として、EM波ランチャ内に入ってくるEM波に関連する、データのセットを計測するステップと、
    f.前記第2の材料の内部の前記第1の材料の前記存在の識別に基づいて、前記第1の材料の前記状態を判別するステップと
    を含む、方法。
  20. 前記低共鳴EM波ランチャの前記タイプは、固定式デバイス、ポータブルデバイス、及びハンドヘルドデバイスから成るグループから選択されるデバイスの一部である、請求項19に記載の方法。
  21. 前記電磁波ランチャの前記発射端を配置する前記ステップは更に、物理構造の外表面の2インチの範囲内に、前記第1の材料の前記領域の近傍にてできるだけ近接して、前記電磁波ランチャの前記発射端を配置するステップを含む、請求項19に記載の方法。
  22. 前記状態は、前記第2の材料の内部での、前記第1の材料の貫通の配置及び程度を含む、請求項19に記載の方法。
  23. 前記第1の材料の前記状態を判別するステップは更に、
    a.前記データのセットを、更なるデータ処理に適する領域に変換するステップと、
    b.少なくとも一つのデータ処理方法により前記データのセットを処理するステップと、
    c.前記データのセットを較正するステップと、及び、
    d.前記第2の材料の内部での、前記第1の材料の貫通の配置及び程度を判別するステップと
    を含む、請求項19に記載の方法。
  24. 前記第1の材料の前記状態を判別するステップは更に、
    a.前記データのセットを格納する手段を提供するステップと、
    b.前記第1の材料の前記状態を評価するための、前記データのセットを処理するコンピュータベースのプロセッサを提供するステップと、
    d.前記データのセットを格納する前記手段から、前記コンピュータベースのプロセッサへ、前記データのセットを転送するステップと、
    e.少なくとも一つのデータ処理方法により前記データのセットを処理するステップと
    を含む、請求項19に記載の方法。
  25. 評価される前記第1の材料の特性に従って選択されるデータ処理方法を利用して、前記データのセットを処理するステップを、更に含む、請求項19に記載の方法。
  26. 前記データのセットの前記処理は、前記第2の材料の厚さを判別する、請求項19に記載の方法。
  27. 前記第1の材料の慚愧状態についての情報を視覚的に表示するステップを、更に含む、請求項19に記載の方法。
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