JP2017520639A - フィッシャー−トロプシュ軽油留分 - Google Patents
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Abstract
本発明は、初留点が最低で175℃であり、最終沸点が最高で285℃である、フィッシャー−トロプシュ軽油留分を提供する。別の態様において、本発明は、本発明によるフィッシャー−トロプシュ軽油留分の組成物およびフィッシャー−トロプシュ軽油留分の使用を提供する。
Description
本発明は、フィッシャー−トロプシュ軽油留分、フィッシャー−トロプシュ軽油留分を含む燃料組成物およびフィッシャー−トロプシュ軽油留分の使用に関する。
炭化水素軽油は、自然界の原油に由来し得るまたは合成に由来し得る。GB2503988は、オレフィンオリゴマー化プロセスから誘導される合成軽油を開示している。現在、フィッシャー−トロプシュ由来の軽油は、著しい商業的な注目を集めている。フィッシャー−トロプシュ由来の軽油は、様々なプロセスにより得ることができる。フィッシャー−トロプシュ由来の軽油は、いわゆるフィッシャー−トロプシュ法を使用して得られる。フィッシャー−トロプシュ法は、ナフタ、軽油、ケロシン、基油および他の生成物を含む、様々な炭化水素生成物を生産する。US2008/0250704は、10%未満のパラフィンを含有する、高いイソパラフィン性のフィッシャー−トロプシュケロシンを開示している。この軽油生成物は、全範囲のフィッシャー−トロプシュ由来の軽油とも称される。フィッシャー−トロプシュ由来の軽油を生産するこのようなプロセスの例は、WO 02/070628に開示されている。
US5906727において、全範囲のフィッシャー−トロプシュ由来の軽油に基づくフィッシャー−トロプシュ由来の溶媒が開示されており、この溶媒の沸点範囲はおおよそ160℃から370℃である。
US2010/0307428は、全範囲のフィッシャー−トロプシュ由来の軽油を開示しており、この軽油の沸点範囲はおおよそ130℃から370℃である。
当技術分野において、US5906727に開示されている溶媒よりも狭い沸点範囲を有するフィッシャー−トロプシュ由来の軽油留分が求められている。
驚くべきことに、全範囲のフィッシャー−トロプシュ由来の軽油の特定のフィッシャー−トロプシュ軽油留分は、有利なことに、加熱用油、ランプオイルおよびライターオイル用途において使用され得ることが判明した。
この目的に向けて、本発明は、初留点が最低で175℃であり、最終沸点が最高で285℃である、フィッシャー−トロプシュ軽油留分を提供する。
本発明の利点は、フィッシャー−トロプシュ軽油留分が、驚くべきことに、低い粘度を有すると共に、高い引火点を有することであり、この特性の組み合わせは、加熱用油、ランプオイルおよびライターオイル用途における利点を提供する。
典型的には、本発明によるフィッシャー−トロプシュ軽油留分は、非常に低い濃度の芳香族類、ナフテン系パラフィン(ナフテン類とも称される)および不純物を含む。特に、低い濃度の不純物、芳香族類およびナフテン系パラフィンは、加熱用油、ランプオイルおよびライターオイル用途において、留分が、燃焼および消火中に、少ない煤および煙の形成を呈し、少ない臭気を呈すると共に、留分自体の少ない臭気を呈するという利点を有する。
本発明によるフィッシャー−トロプシュ軽油留分は、フィッシャー−トロプシュ法から誘導される全範囲のフィッシャー−トロプシュ軽油の留分である。全範囲のフィッシャー−トロプシュ由来の軽油は、本明細書においてフィッシャー−トロプシュ軽油とも称され、当技術分野において既知である。用語「フィッシャー−トロプシュ由来の」によって、軽油が、フィッシャー−トロプシュ法の合成生成物であるまたはフィッシャー−トロプシュ法の合成生成物に由来することが意味される。フィッシャー−トロプシュ法において、合成ガスは合成生成物に転換される。合成ガスまたはシンガスは、主として水素および一酸化炭素の混合物であり、炭化水素系供給原料の転換によって得られる。適切な供給原料としては、天然ガス、原油、重油留分、石炭、バイオマスまたはリグノセルロースバイオマスおよび褐炭が挙げられる。フィッシャー−トロプシュ由来の軽油は、GTL(ガス・トゥー・リキッド:Gas−to−Liquids)軽油とも称され得る。フィッシャー−トロプシュ軽油は、フィッシャー−トロプシュ法の生成物として特徴付けられ、このフィッシャー−トロプシュ法においては、合成ガスまたは主として水素および一酸化炭素の混合物が、高温で、例えば、コバルト、ルテニウム、鉄等の第8族金属(1種または複数)を含む担持触媒上で処理される。フィッシャー−トロプシュ生成物の少なくとも一部は、水素化分解/水素化異性化条件において、好ましくは二官能性触媒または金属(1種または複数)を含む触媒、水素化構成成分ならびに水素化分解反応および水素化異性化反応の両方を生じるのに活性な酸性酸化物支持構成成分上で、水素と接触する。生じる水素化分解/水素化異性化されたフィッシャー−トロプシュ生成物の少なくとも一部は、フィッシャー−トロプシュ由来の軽油供給原料として提供され得る。
フィッシャー−トロプシュ軽油は、原油由来の軽油とは異なる。同様の沸点範囲を有するにもかかわらず、フィッシャー−トロプシュ軽油の特定の分子組成は、他の中でも特に、改善された粘度特性、改善された流動点特性、改善された密度特性、特に前述の特性のいずれかと特定の望ましい引火点特性との組み合わせを可能にし得る。例えば、フィッシャー−トロプシュ軽油は、低い揮発性と高い引火点とを組み合わせることができるが、このようなフィッシャー−トロプシュ軽油の粘度は、同様の揮発性および引火点を有する原油由来の軽油供給原料の粘度よりも低くなり得る。
原油由来の軽油と比したフィッシャー−トロプシュ軽油の異なる特性は、一般に特定のイソパラフィン対ノルマルパラフィンの重量比(i/n比)、モノ−メチル分枝状イソパラフィン(モノ−メチルイソパラフィン)の相対量およびパラフィンの分子量分布に起因する。
フィッシャー−トロプシュ由来の軽油の特別な利点は、この軽油がほとんど無色であることである。本明細書で使用される色は、セーボルト数によって測定されるセーボルト色度である(ASTM D156:石油製品のセーボルト色度の標準試験方法)。高いセーボルト数である+30は、無色の流体を示すのに対し、より低いセーボルト数、特にゼロ未満のセーボルト数は、変色を示す。25よりも低いセーボルト数は、既に、視認可能な変色の存在を示す。フィッシャー−トロプシュ軽油は、典型的には、最も高いセーボルト数、すなわち+30を有する。良好な色特性は、上述の改善された粘度、流動点、密度および引火点特性と共に、フィッシャー−トロプシュ由来の軽油を、加熱用油、ランプオイルおよびライターオイル用途に非常に適するようにする。
フィッシャー−トロプシュ軽油の特定の留分を使用することにより、フィッシャー−トロプシュ由来の軽油の特定の用途の特定の要件を満たすことが可能であり得ることが判明した。この留分は、全範囲のフィッシャー−トロプシュ軽油と比較して、より狭い沸点範囲を有する。フィッシャー−トロプシュ軽油を分留することにより、イソパラフィンおよびノルマルパラフィンは、留分において不均等に分布し、元のフィッシャー−トロプシュ軽油とは異なるi/n比を有するフィッシャー−トロプシュ軽油留分が得られ得る。また、モノ−メチル分枝状イソパラフィンの相対量およびパラフィンの分子量分布も異なり得る。フィッシャー−トロプシュ軽油留分の粘度、流動点、密度および引火点特性は、沸点範囲のみに基づく分留に基づいて予想され得る変化を超えて変化し得る。フィッシャー−トロプシュ軽油は、主にイソパラフィンを含有するが、ノルマルパラフィンも含有する。好ましくは、フィッシャー−トロプシュ軽油留分は、65wt%を超える、より好ましくは、70wt%を超えるイソパラフィンを含む。
フィッシャー−トロプシュ軽油の留分は、フィッシャー−トロプシュ軽油のより狭い沸点範囲の蒸留留分である。
本発明によると、フィッシャー−トロプシュ軽油留分は、大気圧条件において、初留点が最低で175℃であり、最終沸点が最高で285℃である。適切には、フィッシャー−トロプシュ軽油留分は、大気圧条件において、初留点が最低で180℃であり、より好ましくは、最低で188℃である。
フィッシャー−トロプシュ軽油留分は、好ましくは、大気圧条件において、最終沸点が最高で280℃である。更に、フィッシャー−トロプシュ軽油留分は、好ましくは、大気圧条件において、最終沸点が最高で278℃である。全範囲のフィッシャー−トロプシュ軽油の一部であると通常考えられる、より高い沸点の炭化水素を排除することにより、バーナに生じる汚れがより少なくなり得ると共に、全体として改善された燃焼特性が得られ得る。
好ましいフィッシャー−トロプシュ軽油留分は、大気圧条件において、初留点が最低で180℃であり、最終沸点が最高で280℃である。より好ましいフィッシャー−トロプシュ軽油留分は、大気圧条件において、初留点が最低で188℃であり、最終沸点が最高で278℃である。
大気圧条件における沸点によって、大気圧沸点が意味され、この沸点は、ASTM D86によって決定される。
好ましくは、フィッシャー−トロプシュ軽油留分は、T10vol%沸点が198℃から216℃の範囲であり、より好ましくは201℃から213℃の範囲であり、最も好ましくは204℃から210℃の範囲であり、T90vol%沸点が250℃から268℃の範囲であり、好ましくは253℃から265℃の範囲であり、より好ましくは256℃から262℃の範囲である。
T10vol%沸点は、生成物の10vol%の累積量が回収される大気圧沸点に相当する温度である。同様に、T90vol%沸点は、生成物の90vol%の累積量が回収される大気圧沸点に相当する温度である。大気圧蒸留法ASTM D86は、回収のレベルを決定するために使用される。
フィッシャー−トロプシュ軽油留分は、好ましくは、9個から19個の炭素原子を有するパラフィンを含む。フィッシャー−トロプシュパラフィン軽油留分は、好ましくは、フィッシャー−トロプシュパラフィンの総量を基準として、少なくとも70wt%、より好ましくは少なくとも85wt%、より好ましくは少なくとも90wt%、より好ましくは少なくとも95wt%、最も好ましくは少なくとも98wt%の、9個から19個の炭素原子を有するフィッシャー−トロプシュパラフィンを含む。
更に、フィッシャー−トロプシュ軽油留分は、好ましくは、ASTM D4052による15℃における密度が、762kg/m3から768kg/m3の範囲であり、より好ましくは763kg/m3から767kg/m3の範囲であり、最も好ましくは764kg/m3から766kg/m3の範囲である。
適切には、ASTM D445による25℃における動粘度は、2.2cStから2.8cStの範囲であり、好ましくは2.3cStから2.7cStの範囲であり、より好ましくは2.4cStから2.6cStの範囲である。
好ましくは、フィッシャー−トロプシュ軽油留分は、ASTM D93による引火点が、最低で67℃であり、好ましくは67℃から81℃の範囲であり、より好ましくは70℃から78℃の範囲であり、最も好ましくは71℃から77℃の範囲である。
フィッシャー−トロプシュ軽油留分は、ASTM D1322による煙点が、50mmよりも高い。
典型的には、本発明によるフィッシャー−トロプシュ軽油留分は、500ppm未満の芳香族類を含み、好ましくは360ppm未満の芳香族類を含み、より好ましくは300ppm未満の芳香族類を含み、3ppm未満の硫黄を含み、好ましくは未満の1ppm未満の硫黄を含み、より好ましくは0.2ppm未満の硫黄を含み、1ppm未満の窒素を含み、4wt%未満のナフテン類を含み、好ましくは3wt%未満のナフテン類を含み、より好ましくは2.5wt%未満のナフテン類を含む。
更に、フィッシャー−トロプシュ軽油留分は、好ましくは、0.1wt%未満の多環芳香族炭化水素を含み、より好ましくは25ppm未満の多環芳香族炭化水素を含み、最も好ましくは1ppm未満の多環芳香族炭化水素を含む。
イソパラフィンの量は、適切には、9個から19個の範囲の炭素原子を有するパラフィンの総量を基準として、65wt%よりも多く、好ましくは、70wt%よりも多い。
更に、フィッシャー−トロプシュ軽油留分は、n−パラフィンとも称されるノルマルパラフィンおよびシクロ−アルカンを含んでよい。
フィッシャー−トロプシュ軽油留分は、好ましくは、イソパラフィン対ノルマルパラフィンの重量比(i/n比とも称される)が、2.5から3.5の範囲である。この相対的に高いi/n比は、他の中でも特に、フィッシャー−トロプシュ軽油留分の粘度に有利に影響し得る。相対的に高い濃度のイソパラフィンは、フィッシャー−トロプシュ軽油のより低い全体としての粘度を提供し得る。
好ましくは、フィッシャー−トロプシュ軽油留分は、フィッシャー−トロプシュ軽油留分中のイソパラフィンの総重量を基準として、35wt%から55wt%の範囲、より好ましくは45wt%から55wt%の範囲のモノ−メチル分枝状イソパラフィンを含む。モノ−メチル分枝状イソパラフィンは、他のイソパラフィンと比較して、望ましい生分解特性を呈する。他のイソパラフィンに対して相対的に高い濃度のモノ−メチルイソパラフィンは、他の中でも特に、フィッシャー−トロプシュ軽油留分の生分解特性に有利に影響し得る。他のイソパラフィンよりも高い相対濃度のモノ−メチルイソパラフィンは、フィッシャー−トロプシュ軽油留分に、フィッシャー−トロプシュ軽油の生分解特性を超える生分解特性を提供し得る。
フィッシャー−トロプシュ軽油留分は、フィッシャー−トロプシュ軽油と比較して、大幅に狭い沸点範囲を有し、多くの用途におけるフィッシャー−トロプシュ軽油留分の使用を可能にする。相対的に高いパラフィン性ならびに相対的に低い濃度のナフテン系構成成分および芳香族構成成分に加え、相対的に低い濃度の不純物によって、本発明のフィッシャー−トロプシュ軽油留分は、従来の原油由来の流体に比して複数の技術的利益を実現する。現在市販されている既存のイソパラフィン流体と比較して、フィッシャー−トロプシュ軽油留分は、イソパラフィンおよびn−パラフィンのより望ましい混合物を有する。競合するイソパラフィン流体が、主としてイソパラフィンを含有し、特にナフテン系パラフィンを含む、沸点のより高いイソパラフィンを含有するのに対し、本発明のフィッシャー−トロプシュ軽油留分は、イソパラフィンおよびn−パラフィンを含有すると共に、非常に少量のナフテン系パラフィンを含有する。
例えば、加熱用油、ランプオイルまたはライターオイル用途において使用される場合、高い引火点は、安全上の理由で望ましい。これらの用途のために使用される先行技術の軽油は、高い引火点の軽油を使用する場合、望ましくない高い粘度に苦しんだが、特定の組成および分枝を有する本発明のフィッシャー−トロプシュ軽油留分は、高い引火点を提供すると共に、同じ引火点レベルにおいて、先行技術のイソパラフィン系流体と比較して相対的に低い粘度を維持する。低い粘度および同時に相対的に高い引火点を有することの組み合わせは、加熱用油、ランプオイルおよびライターオイル用途において、安全性を向上させ、燃焼特性を改善し、電子制御家庭用加熱装置において生じる汚れを少なくすることにより、利益を見出し得る。
本発明のフィッシャー−トロプシュ軽油留分の基礎として使用されるフィッシャー−トロプシュ軽油供給原料の調製は、例えば、WO02/070628およびWO−A−9934917(特に、WO−A−9934917の実施例IIIの触媒を使用する、WO−A−9934917の実施例VIIに説明されているプロセス)において説明されており、これらの文献の両方を、参照により本明細書に組み込む。上述のように、これらのフィッシャー−トロプシュ由来の軽油供給原料は、原油由来の軽油供給原料と比較して、異なる分子組成を有し、著しく異なる特性を有する。したがって、フィッシャー−トロプシュ由来の軽油供給原料は、原油由来の軽油供給原料と明らかに区別できる。
更なる態様において、本発明は、本発明によるフィッシャー−トロプシュ軽油留分を含む燃料組成物を提供する。1つの特に好ましい燃料組成物は、加熱用油である。加熱用油は、本明細書において、家庭暖房目的のために使用される燃料組成物である。特に好ましい別の燃料組成物は、ランプオイルである。ランプオイルは、本明細書において、家庭照明目的のために典型的に使用される燃料組成物であり、この目的においては、例えばオイルランプを使用し、時には、芳香剤、香料または防虫剤と組み合わせて使用する。更に特に好ましい燃料組成物は、ライターオイルであり、特にバーベキューライターオイルである。
フィッシャー−トロプシュ軽油留分は、組成物において、他の化合物と組み合わせて使用されてよい。フィッシャー−トロプシュ軽油留分と組み合わせて使用される他の化合物としては、限定するものではないが、腐食およびレオロジー制御製品、乳化剤および湿潤剤、ボーリング孔安定剤、高圧および摩耗防止添加剤、消泡剤および発泡防止剤、流動点降下剤ならびに酸化防止剤のような機能的流体配合用添加剤が挙げられる。
好ましくは、他の化合物は、腐食およびレオロジー制御製品、乳化剤および湿潤剤、ボーリング孔安定剤、高圧および摩耗防止添加剤、消泡剤および発泡防止剤、流動点降下剤ならびに酸化防止剤のうちの1種以上の化合物を含む。
別の態様において、本発明は、フィッシャー−トロプシュ軽油留分の様々な用途における使用を提供する。フィッシャー−トロプシュ軽油留分は、単独で使用されてもよく、または他の化合物と組み合わせて使用されてもよい。典型的には、フィッシャー−トロプシュ軽油留分は、多くの領域において使用されてよく、例えば、石油およびガスの探査および生産、プロセス油、農薬、プロセス化学物質、建設業、食品および関連産業、紙、布地および皮革ならびに様々な家庭用および消費者製品において使用されてよい。フィッシャー−トロプシュ軽油留分と組み合わせて使用される他の化合物としては、限定するものではないが、腐食およびレオロジー制御製品、乳化剤および湿潤剤、ボーリング孔安定剤、高圧および摩耗防止添加剤、消泡剤および発泡防止剤、流動点降下剤ならびに酸化防止剤のような機能的流体配合用添加剤が挙げられる。
本発明によるフィッシャー−トロプシュ軽油留分を使用する好ましい用途としては、限定するものではないが、掘削流体、加熱用燃料または油、ランプオイル、バーベキューライタ、コンクリート脱型剤、有害生物駆除スプレー油、塗料およびコーティング、パーソナルケアおよび化粧品、消費者商品、医薬、産業用および施設用洗浄剤、接着剤、インク、エアフレッシュナ、封止剤、水処理剤、洗浄剤、研磨剤、車用ワックス除去剤、放電加工、変圧器用油、プロセス油、プロセス化学物質、シリコーンマスチック、2ストロークモータサイクル油、金属洗浄、ドライクリーニング、潤滑剤、金属加工流体、アルミニウムロール油、爆薬、塩素化パラフィン、熱硬化性印刷インク、材木処理剤、ポリマー加工油、防錆油、衝撃吸収剤、温室燃料、破砕流体および燃料添加剤配合物が挙げられる。
特に、本発明は、本発明によるフィッシャー−トロプシュ軽油留分または当該フィッシャー−トロプシュ軽油留分を含む燃料組成物の加熱用油としての使用を提供する。
同様に、特に、本発明は、本発明によるフィッシャー−トロプシュ軽油留分または当該フィッシャー−トロプシュ軽油留分を含む燃料組成物のランプオイルとしての使用を提供する。
更に同様に、特に、本発明は、本発明によるフィッシャー−トロプシュ軽油留分または当該フィッシャー−トロプシュ軽油留分を含む燃料組成物のライターオイルとしての使用、特にバーベキューライターオイルとしての使用を提供する。
本発明は、以下において、下記の実施例を参照して説明されるが、この実施例は決して、本発明の範囲を限定するものではない。
実施例1
初留点が188℃であり、最終沸点が278℃であるフィッシャー−トロプシュ軽油留分の調製
フィッシャー−トロプシュ生成物は、WO−A−9934917の実施例IIIの触媒を使用する、WO−A−9934917の実施例VIIに説明されているプロセスと同様のプロセスにおいて調製された。このように得られた生成物のC5+留分(周囲条件において液体)は、水素化分解ステップ(ステップ(a))に連続的に供給された。C5+留分は、約60wt%のC30+生成物を含有していた。比率C60+/C30+は、約0.55であった。水素化分解ステップにおいて、留分を、EP−A−532118の実施例1の水素化分解触媒と接触させた。ステップ(a)の流出物は、連続的に、真空下で蒸留され、軽産物、燃料および370℃以上で沸騰する残渣「R」を与えた。370℃より高い温度で沸騰する生成物の370℃未満で沸騰する生成物への転換率は、45wt%から55wt%の間であった。残渣「R」は、ステップ(a)において再利用された。水素化分解ステップ(a)における条件は、新しい供給材料の重量空間速度(WHSV:Weight Hourly Space Velocity)が0.8kg/l.hであり、再利用供給材料のWHSVが0.4kg/l.hであり、水素ガス速度=1000Nl/kgであり、全圧=40barであり、反応器温度が330℃から340℃の範囲であった。
初留点が188℃であり、最終沸点が278℃であるフィッシャー−トロプシュ軽油留分の調製
フィッシャー−トロプシュ生成物は、WO−A−9934917の実施例IIIの触媒を使用する、WO−A−9934917の実施例VIIに説明されているプロセスと同様のプロセスにおいて調製された。このように得られた生成物のC5+留分(周囲条件において液体)は、水素化分解ステップ(ステップ(a))に連続的に供給された。C5+留分は、約60wt%のC30+生成物を含有していた。比率C60+/C30+は、約0.55であった。水素化分解ステップにおいて、留分を、EP−A−532118の実施例1の水素化分解触媒と接触させた。ステップ(a)の流出物は、連続的に、真空下で蒸留され、軽産物、燃料および370℃以上で沸騰する残渣「R」を与えた。370℃より高い温度で沸騰する生成物の370℃未満で沸騰する生成物への転換率は、45wt%から55wt%の間であった。残渣「R」は、ステップ(a)において再利用された。水素化分解ステップ(a)における条件は、新しい供給材料の重量空間速度(WHSV:Weight Hourly Space Velocity)が0.8kg/l.hであり、再利用供給材料のWHSVが0.4kg/l.hであり、水素ガス速度=1000Nl/kgであり、全圧=40barであり、反応器温度が330℃から340℃の範囲であった。
得られた燃料留分(C5+−370℃)は、連続的に蒸留され、フィッシャー−トロプシュ軽油留分を与えた。フィッシャー−トロプシュ軽油留分は、初留点が188℃であり、最終沸点が278℃であり、概算の軽油留分収率が表1に示される通りであった。
物理的特性は、表2に示されている。
実施例2
実施例1のフィッシャー−トロプシュ軽油留分の芯付オイルランプにおけるランプオイルとしての性能が試験された。
実施例1のフィッシャー−トロプシュ軽油留分の芯付オイルランプにおけるランプオイルとしての性能が試験された。
実施例1のフィッシャー−トロプシュ軽油留分のランプオイル用途における性能について、下記の結果が観察された。
(1)火炎高さは良好な形状であり、安定な火炎であって、周囲条件下で煤が発生する傾向がなかった。
(2)燃焼中、臭気は確認されなかった。
(3)消火時に、キャンドル/パラフィンのような臭気が確認された。
(2)燃焼中、臭気は確認されなかった。
(3)消火時に、キャンドル/パラフィンのような臭気が確認された。
実施例1のフィッシャー−トロプシュ軽油留分のポータブルヒータにおける加熱流体としての性能も試験された。
実施例1のフィッシャー−トロプシュ軽油留分は、芯吸上式(wick operated)Zibro Kaminポータブルヒータにおける加熱流体として試験された。
観察が、ヒータにおいて以前に使用された加熱流体により影響される可能性を減少させるために、前の内容物は、合理的に可能な限り除去され、ソック(sock)は空気で乾燥させた。続いて、新しい流体をヒータの容器内に注ぎ、ヒータをわずかに振とうして、気泡を逃がした。
ソックを加熱流体中に15分間浸漬させた。下記の特性が判定された。
(i)点火の容易さ
(ii)点火時の臭気
(iii)燃焼中の臭気
(iv)燃焼中の火炎特性
(v)消火時の臭気
下記の結果が観察された。
(i)実施例1のフィッシャー−トロプシュ軽油留分の点火は容易である。
(ii)起動時の臭気は、キャンドル/パラフィンのような臭気であり、温度が加熱部において上昇すると、速やかに消失する。
(iii)燃焼中、著しい臭気は確認されない。
(iv)流体は、適切に熱を発生する。5分以内に、加熱要素の金属ロスタは赤熱する。
(v)消火時に、キャンドル/パラフィンのような臭気が確認された。この臭気は、ヒータが消火されたすぐ後に消失した。
(i)点火の容易さ
(ii)点火時の臭気
(iii)燃焼中の臭気
(iv)燃焼中の火炎特性
(v)消火時の臭気
下記の結果が観察された。
(i)実施例1のフィッシャー−トロプシュ軽油留分の点火は容易である。
(ii)起動時の臭気は、キャンドル/パラフィンのような臭気であり、温度が加熱部において上昇すると、速やかに消失する。
(iii)燃焼中、著しい臭気は確認されない。
(iv)流体は、適切に熱を発生する。5分以内に、加熱要素の金属ロスタは赤熱する。
(v)消火時に、キャンドル/パラフィンのような臭気が確認された。この臭気は、ヒータが消火されたすぐ後に消失した。
上記の実験結果から、実施例1のフィッシャー−トロプシュ軽油留分は、ランプオイルまたは加熱流体として非常に適することが結論付けられ得る。
Claims (14)
- 初留点が最低で175℃であり、最終沸点が最高で285℃である、フィッシャー−トロプシュ軽油留分。
- T10vol%沸点が198℃から216℃の範囲である、請求項1に記載のフィッシャー−トロプシュ軽油留分。
- 最終沸点が最高で280℃である、請求項1または2に記載のフィッシャー−トロプシュ軽油留分。
- ASTM D445による25℃における動粘度が、2.2cStから2.8cStの範囲である、請求項1から3のいずれか一項に記載のフィッシャー−トロプシュ軽油留分。
- ASTM D93による引火点が、67℃から81℃の範囲である、請求項1から4のいずれか一項に記載のフィッシャー−トロプシュ軽油留分。
- フィッシャー−トロプシュ軽油留分を基準として4wt%以下のナフテン系パラフィンを含有する、請求項1から5のいずれか一項に記載のフィッシャー−トロプシュ軽油留分。
- イソパラフィン対ノルマルパラフィンの重量比2.5から3.5の範囲でイソパラフィンおよびノルマルパラフィンを含有する、請求項1から6のいずれか一項に記載のフィッシャー−トロプシュ軽油留分。
- 請求項1から7のいずれか一項に記載のフィッシャー−トロプシュ軽油留分を含む燃料組成物。
- 加熱用油である、請求項8に記載の燃料組成物。
- ランプオイルである、請求項8に記載の燃料組成物。
- ライターオイルである、請求項8に記載の燃料組成物。
- 請求項1から7の一項以上に記載のフィッシャー−トロプシュ軽油留分または当該フィッシャー−トロプシュ軽油留分を含む燃料組成物の加熱用油としての使用。
- 請求項1から7の一項以上に記載のフィッシャー−トロプシュ軽油留分または当該フィッシャー−トロプシュ軽油留分を含む燃料組成物のランプオイルとしての使用。
- 請求項1から7の一項以上に記載のフィッシャー−トロプシュ軽油留分または当該フィッシャー−トロプシュ軽油留分を含む燃料組成物のライターオイルとしての使用。
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