JP2017516668A - 複数の研磨要素の異なるセットを有する研磨材 - Google Patents

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Abstract

本明細書において、切断性能が配向に依存しない改善された研磨材(300)を説明する。研磨材(300)は、第1の開放正方形を画定するように整列された複数の細長い研磨要素(320、330)を含む、研磨構造体(310)を備える。第2の開放正方形として配置された複数の角錘形研磨要素(340、350)は、細長い要素(320、330)によって画定された第1の開放正方形内に位置する。

Description

本発明は、研磨材における又はそれに関連する改善に関し、より具体的には、排他的ではないが、このような研磨材を製造する方法に関する。
研磨材は、平滑な及び/又は磨かれた表面を提供するために、異なる種類の表面、例えば木材、金属などをサンディングすることでよく知られている。このような研磨材は、必要とされる仕上げ、例えば、粗、中間、及び微細に従って異なるグレードを有し、多くの場合、必要とされる仕上げに従って2つ以上のグレードの研磨材が使用される。加えて、塗装又は別のコーティングプロセス前に化合物を塗り込むなど、仕上げを改善するために他の材料が使用され得る。
改善された研磨材の必要性が存在する。
したがって、本発明の目的は、研磨される基材との接触領域が研磨材の配向に関係なく最大化され得る、改善された研磨材を提供することである。
本発明の別の目的は、研磨要素が実質的に即時に有効である、つまり開始時間がほとんど又は全くない、改善された研磨材を提供することである。
本発明の一態様によると、支持体層上に形成された複数の研磨要素を備える研磨材が提供され、該研磨要素は、支持体層に対する配向によって少なくとも第1のセット及び第2のセットに分類され、第1及び第2のセットの各研磨要素は、細長い切断縁部及び細長い切断縁部を通過する少なくとも1つの平面を有し、かつ支持体層に垂直な方向に延在し、第1のセットの研磨要素の平面及び第2のセットの研磨要素の平面は、第1の交差角度を画定する。
有利なことに、そのような交差角度を画定する平面を有する研磨要素を提供することにより、その研磨性能が実質的に配向に依存せず、基材との接触領域が研磨材の配向に関係なく最大化され得る、研磨材が提供される。
更に、研磨要素を通過する平面が交差角度を形成するように配置された、研磨要素の第1及び第2のセットを有することにより、研磨材の配向に関係なく良好な切断又は仕上げを提供しながらも、単位領域当たりの研磨要素の数又は領域密度が、先行技術の研磨材と比較したとき、実質的に低減され得ることは容易に理解されよう。
一実施形態では、少なくとも第1のセットの研磨要素は、細長い角錘形要素を含み、各細長い角錘形要素は、細長い切断縁部を形成するその長さに沿って延在する細長い頂部を有する。一実施形態では、第2のセットの研磨要素は、第1のセットの研磨要素と実質的に同一である。
細長い角錘形要素は、第1の開放平行四辺形領域を画定するように配置され得、第1の開放平行四辺形領域は、第2のセットの研磨要素の平行セットに対して第1の交差角度によってオフセットされるように配置された第1のセットの研磨要素の平行セットによって画定される。一実施形態では、第1の開放平行四辺形領域は、開放矩形領域を有する。好ましい実施形態では、開放矩形領域は、開放正方形領域を有する。
この実施形態では、第1の交差角度は、実質的に90度を有する。
実質的に90度で第1の交差角度を有することにより、第1及び/又は第2のセットの研磨要素のかなりの割合が常に、研磨される基材との接触をもたらすことが理解されよう。
研磨要素の第1のセットの細長い角錘形要素の切断縁部は、切断をもたらすための研磨材の既定の配向に対して0度〜90度の角度の範囲で効果的に機能する一方で、同時に、研磨要素の第2のセットの細長い角錘形要素の切断縁部は、研磨要素の第1のセットと同じ既定の配向に対して90度〜0度で効果的に機能する、つまり、研磨要素の第1及び第2のセットの細長い切断縁部間の角度は相補的である。
加えて、切断縁部は、それらが効果的となる前に、最大でもわずかな開始時間しか必要としない。
一実施形態では、複数の研磨要素は、第1及び第2のセットの研磨要素が散在させられた、少なくとも1つの更なる研磨要素のセットを更に備える。一実施形態では、少なくとも1つの更なる研磨要素のセットは、角錘形要素を含み、各角錘形要素は頂部を有する。各角錘形要素の頂部は、第1及び第2のセットの研磨要素の少なくともいくつかの対応する高さよりも低い、支持体層から垂直に延在する高さを有する。
一実施形態では、少なくとも1つの更なるセットの複数の角錘形研磨要素は、第1及び第2のセットの細長い角錘形要素によって画定された第1の開放平行四辺形領域内に配置され得る。一実施形態では、4つの角錘形要素は、第1の開放平行四辺形領域内の第2の開放平行四辺形として配置されている。第2の開放平行四辺形は、開放矩形を有してもよく、開放矩形は、開放正方形を有してもよい。
4つの角錘形要素の各々は、第1及び第2のセットの研磨要素に対して異なる配向を有し得る。
本発明の別の態様によると、上述の研磨構造体を作製するためのマスターツールが提供され、該マスターツールは、研磨構造体と実質的に同一である。
本発明の更なる態様によると、上述の研磨構造体を作製するための製造用ツールが提供され、該製造用ツールは、研磨構造体と実質的に逆形状である。
以下の実施形態は、本開示を例示するものであって限定するものではないことが意図される。
実施形態1.支持体層上に形成された複数の研磨要素を備える研磨材であって、研磨要素が、支持体層に対する配向によって少なくとも第1のセット及び第2のセットに分類され、第1及び第2のセットの各研磨要素が、細長い切断縁部及び細長い切断縁部を通過する少なくとも1つの平面を有し、かつ支持体層に垂直な方向に延在し、第1のセットの研磨要素の平面及び第2のセットの研磨要素の平面が、第1の交差角度を画定する、研磨材。
実施形態2.少なくとも第1のセットの研磨要素が、細長い角錘形要素を含み、各細長い角錘形要素が、細長い切断縁部を形成するその長さに沿って延在する細長い頂部を有する、実施形態1に記載の研磨材。
実施形態3.第2のセットの研磨要素が、第1のセットの研磨要素と実質的に同一である、実施形態2に記載の研磨材。
実施形態4.細長い角錘形要素が、第1の開放平行四辺形領域を画定するように配置され、第1の開放平行四辺形領域が、第2のセットの研磨要素の平行セットに対して第1の交差角度によってオフセットされるように配置された第1のセットの研磨要素の平行セットによって画定される、実施形態2又は3に記載の研磨材。
実施形態5.第1の開放平行四辺形領域が開放矩形領域を有する、実施形態4に記載の研磨材。
実施形態6.第1の交差角度が実質的に90度を有する、実施形態5に記載の研磨材。
実施形態7.開放矩形領域が開放正方形領域を有する、実施形態5又は6に記載の研磨材。
実施形態8.複数の研磨要素は、第1及び第2のセットの研磨要素が散在させられた少なくとも1つの更なる研磨要素のセットを更に備える、実施形態4〜7のいずれか1つに記載の研磨材。
実施形態9.少なくとも1つの更なる研磨要素のセットが角錘形要素を含み、各角錘形要素が頂部を有する、実施形態8に記載の研磨材。
実施形態10.各角錘形要素の頂部が、第1及び第2のセットの研磨要素の少なくともいくつかの対応する高さよりも低い、支持体層から垂直に延在する高さを有する、実施形態9に記載の研磨材。
実施形態11.少なくとも1つの更なるセットの複数の角錘形研磨要素が、第1及び第2のセットの細長い角錘形研磨要素によって画定された第1の開放平行四辺形領域内に配置されている、実施形態8〜10のいずれか1つに記載の研磨材。
実施形態12.4つの角錘形研磨要素が、第1の開放平行四辺形領域内の第2の開放平行四辺形として配置されている、実施形態11に記載の研磨材。
実施形態13.第2の開放平行四辺形が開放矩形を有する、実施形態12に記載の研磨材。
実施形態14.開放矩形が開放正方形を有する、実施形態13に記載の研磨材。
実施形態15.4つの角錘形要素が、開放矩形内の開放正方形として配置されている、実施形態13又は14に記載の研磨材。
実施形態16.4つの角錘形要素の各々が、第1及び第2のセットの研磨要素に対して異なる配向を有する、実施形態15に記載の研磨材。
実施形態17.実施形態1〜16のいずれか1つに記載の研磨構造体を作製するためのマスターツールであって、研磨構造体と実質的に同一である、マスターツール。
実施形態18.実施形態1〜16のいずれか1つに記載の研磨構造体を作製するための製造用ツールであって、研磨構造体に対して実質的に逆形状である、製造用ツール。
本発明をより良く理解するために、ここで例として添付の図を参照する。−
3M Corporationにより製造された、Trizact(商標)として当該分野において既知である先行技術の3次元の研磨パターンを図示する。 図1に示される3次元の研磨パターンの断面を図示する。 別の先行技術の3次元の研磨パターンを図示する。 本発明による3次元の研磨パターンを図示する。 本発明による更なる3次元の研磨パターンを図示する。 本発明による更なる3次元の研磨パターンを図示する。 比較試験で使用された3次元の研磨パターンを有するツールを図示する。 それぞれ、矢印「X」、「Y」、及び「Z」の方向で取った3次元の研磨パターンの端面図のそれぞれの側面図である。 それぞれ、矢印「X」、「Y」、及び「Z」の方向で取った3次元の研磨パターンの端面図のそれぞれの側面図である。 それぞれ、矢印「X」、「Y」、及び「Z」の方向で取った3次元の研磨パターンの端面図のそれぞれの側面図である。
本発明は、特定の実施形態に関して、及びある特定の図面を参照して説明されるが、本発明はそれらに限定されない。記載される図面は単に模式図であり、非限定的である。図面において、要素のいくつかのサイズは図示の目的のため強調され、縮尺通りではない。
本明細書で使用されるとき、用語「マスターツール」は、所望の研磨表面パターン又は構造のプロファイルを有し、製造用ツールを作製するために使用されるツールを指す。マスターツールは「ポジティブ」であり、研磨材の所望の表面パターン又は構造に対応する。
本明細書で使用されるとき、用語「製造用ツール」は、マスターツールから作製されるときに所望の研磨表面パターン又は構造の逆のプロファイルを有するツールを指す。製造用ツールは、研磨材の所望の表面パターン又は構造の「ネガティブ」である。
本明細書で使用されるとき、用語「高精細複製(micro-replicating)」又は「高精細複製(micro-replication)」は、所望の表面パターン又は構造が作製されるプロセスを指す。マスターツール及び製造用ツールの両方は、その上に形成されたパターンの高精細複製を可能にする。
本明細書で使用されるとき、用語「研磨材」又は「研磨物品」は、製造用ツールから作製された研磨材又は物品を指し、マスターツールの所望の表面パターン又は構造に対応する「ポジティブ」である。研磨材は、複数の研磨要素が上に形成されている支持体層を含む。
本明細書で使用されるとき、用語「研磨要素」は、サンディングされる又は磨かれる表面に切断をもたらす研磨材の一部を指す。
本明細書で使用されるとき、用語「研磨パターン」は、研磨材又は物品を形成するための、支持体層上の研磨要素の配置を指す。
本明細書で使用されるとき、用語「研磨する」、「研磨される」、及び「研磨」は、基材からの材料の除去を指し、除去される材料の量に応じて、これらの用語はサンディング及び磨きに関する。
本明細書で使用されるとき、用語「開放平行四辺形」及び「開放平行四辺形領域」は、平行四辺形を形成するための4つの研磨要素の配置を指すが、研磨要素の端部は結合又は接続されない。同様に、本明細書で使用されるとき、用語「開放矩形」及び「開放正方形」は、「開放矩形領域」及び「開放正方形領域」と共に、それぞれ、「開放平行四辺形」及び「開放平行四辺形領域」の特定のサブセットを指す。
本明細書で使用されるとき、用語「有効な接触領域」は、サンディングされる又は磨かれる表面と接触している研磨要素の領域を指す。
本明細書で使用されるとき、用語「完全硬化」は、得られる製品が研磨材として機能するように、結合剤前駆体を十分に硬化するということを意味する。
用語「部分硬化」は、得られる混合物が製造用ツールから剥離する状態まで結合剤前駆体を重合させるということを意味する。
本明細書で使用されるとき、用語「混合物」は、結合剤前駆体中に分散されている複数の研磨材粒子を含む任意の組成物を指す。
本明細書で使用されるとき、用語「研磨材粒子(単数又は複数)」は、個別の研磨粗粒子及び結合して粒塊を形成する複数の個別の研磨粗粒子の両方を含む。好適な研磨粒塊は、米国特許第US−A−4311489号、同第US−A−4652275号、及び同第US−A−4799939号に記載されている。
本明細書で使用されるとき、用語「細長い角錘形要素」及び「細長い角錘形構造体」は、2つの細長い面が延在し、細長い縁部で交差する平行四辺形を含む基部を有する細長い三角形のプリズムを指す。一実施形態では、細長い三角形のプリズムの端部は、基部から細長い縁部まで内方向に傾斜し、細長い縁部は矩形基部の長さよりも短い。一実施形態では、平行四辺形は矩形を有する。
本明細書で使用されるとき、用語「切断縁部」又は「細長い切断縁部」は、切断をもたらす研磨要素の縁部を指す。切断縁部は、切断の方向に対するそれらの配向により研磨される基材の接触領域を画定する。
本明細書で使用されるとき、用語「切断領域」及び「切断区域」は、研磨中に基材に切断を行う研磨構造体の一部を指す。
本明細書で使用されるとき、用語「最大化された切断表面積」は、研磨中に研磨要素と接触している基材の最大領域を指す。
本明細書で使用されるとき、用語「ダウンウェブ」は、研磨材が製造される方向の支持体層に対する、研磨要素の整列に対応する方向を指す。
本明細書で使用されるとき、用語「クロスウェブ」は、「ダウンウェブ」方向に実質的に直角である方向を指す。
本明細書で使用されるとき、用語「点」は、点がすり減るか又は破断して、切断をもたらすことができる好適な表面を提示するまで、切断表面を形成しない角錘形の頂部を指す。
研磨材100の一部の平面図が図1に示される。研磨材100は、複数の実質的に同一な研磨要素120が上に形成されている支持体層110を含む。各研磨要素120は、細長い切断縁部130を有する細長い角錘形構造体を含み、細長い角錘形構造体及びその関連切断縁部は、矢印「A」で示される方向に整列されている。
上記に定義されるように、細長い角錘形構造体は、基部122を有する細長い三角形プリズムを含み(図2により明確に見られるように)、2つの実質的に平坦な面124、126は、基部122に対して互いに向かって傾斜し、それらの交点で細長い縁部130を形成する。プリズムの端面123、127(図1)も実質的に平坦であり、基部122に対して互いに向かって傾斜し、細長い端部130を結合して、示されるようにそのそれぞれの終点133、137を形成する。
図1に示されるように、研磨要素120及びそれらの関連切断縁部130は、次々と列140、150、160、170、180に整列されている。明確にするために、列140及び180内の研磨要素120及びそれらの関連切断縁部130のみが表示される。各研磨要素120は、矢印「A」で示されるように、既定の配向に沿って整列されている。この場合、既定の配向は「ダウンウェブ」方向に対応する。
矢印「A」で示される方向に研磨材100を使用することにより、実質的に全ての切断縁部130を一列に整列し、1つの切断縁部の終点133が前の切断縁部の終点137から続く。この場合、切断縁部130の終点133は、研磨される基材と接触する。
しかしながら、方向「A」に直交し、「クロスウェブ」方向に対応する矢印「B」で示される方向に研磨材100を使用することにより、細長い切断縁部130の実質的に完全長、つまり終点133と137との間の全切断縁部が、研磨される基材と接触するとき、切断に利用される。
図2は、図1に示される研磨材100を通る断面図を図示する。ここで、支持体層110は、研磨要素の細長い角錘形構造体の基部122と共に明確に見ることができる。
このような先行技術の研磨材が使用される場合、研磨要素120によりもたらされる切断は、研磨される基材又は表面に対して研磨要素120の切断縁部130の配向に明らかに依存している。
しかしながら、典型的には、このような先行技術の研磨材がデュアルアクションサンダーと共に使用される場合、研磨される基材に対する研磨要素120の方向性の依存をある程度補うことが可能であり得る。[デュアルアクションサンダーは既定の方向の回転動作並びに振動を有する。]研磨材における研磨要素の方向性をある程度補うが、研磨要素の切断表面積は、上述の特定の一配向においてのみ最大化され得る。
図1及び2に示される研磨構造体を有する研磨材が製造され、Perfect−It(商標)Paint Finishing Systemの一部を形成する商品名Trizact(商標)443SAとして販売されている[Trizact及びPerfect−Itは3M Corporationの商標である]。異なるグレードの研磨材が、キズのない磨かれた基材又は表面を製造するためにシステム内に提供される。
図3は、多方向研磨特性を有する研磨材又は物品を提供するために製造された別の先行技術の研磨材200の一部を図示する。このような研磨材は、米国特許第US−A−2013/0280994号に記載されている。研磨材200は、複数の実質的に同一な研磨要素220が上に一体形成されている支持体層210を含む。各研磨要素220は、支持体層210上の三角形の基部(図示せず)から延在して、基部の中央上にピーク(又は点)230を形成する3つの三角形の面222、224、226を有する精密に成形された角錘形を含む。示されるように、各角錘形220の基部は、隣接する角錘形の基部と整列されている。
これらの精密に成形された角錘形のピーク又は点230は、それらがすり減るか又は破断した後まで効果的な接触領域を提供しない場合があり、したがって、いくつかの場合では、このような角錘形を含む研磨材は、有効な切断を提供することができる前に比較的長い開始時間を有し得る。更に、ピーク又は点がすり減るか又は破断したときの、切断表面の形状、サイズ、及び配向を予測することは困難であり得る。
図4は、本発明の一実施形態による研磨材300を図示する。研磨材300は、研磨パターン又は構造320が上に形成されている支持体層310を含む。研磨パターン又は構造320は、支持体層310上のそれらの配向により、セットで配置された複数の研磨要素を含む。第1のセットの研磨要素は参照番号330により示され、第2のセットの研磨要素は参照番号340により示される。
示されるように、第1のセットの研磨要素330及び第2のセットの研磨要素340は、図1に示される研磨要素220に類似する。第1のセットの研磨要素は、各々が切断縁部335を有する細長い角錘形要素を含み、細長い角錘形要素及びそれらの関連切断縁部335は、矢印「C」で示される方向と整列され、かつ平行である。同様に、第2のセットの研磨要素は、各々が切断縁部345を有する細長い角錘形要素を含み、細長い角錘形要素及びそれらの関連切断縁部345は、矢印「D」で示される方向と整列され、かつ平行である。
示されるように、図4に示される細長い角錘形要素330の各々は、矢印「C」で示される方向と整列され、かつ実質的に平行な長い縁部、及び矢印「D」で示される方向と整列され、かつ実質的に平行な短い縁部を有する矩形形態の基部を有する。長い縁部から延在する面は切断縁部335を画定する。
同様に、図4に示される細長い角錘形要素340の各々は、矢印「D」で示される方向と整列され、かつ実質的に平行な長い縁部、及び矢印「C」で示される方向と整列され、かつ実質的に平行な短い縁部を有する矩形形態の基部を有する。長い縁部から延在する面は切断縁部345を画定する。
研磨要素が支持体層に対するそれらの配向により第1及び第2のセットの研磨要素であると記載されるが、第1及び第2のセットの研磨要素は、研磨要素が支持体層に対して及び互いに異なる配向を有する単一セットの研磨要素と同等であることが理解されることが容易に理解されよう。
第1のセット330の各研磨要素は、その切断縁部335を通って支持体層310から延在する平面337を有し、平面337は支持体層310に垂直である。同様に、第2のセット340の各研磨要素は、その切断縁部345を通って支持体層310から延在する平面347を有し、平面347は支持体層310に垂直である。図4において、明確にするために、第1及び第2のセット330、340の研磨要素のうちの1つを通過する平面337、347のみが示される。しかしながら、各研磨要素がそれを通過する平面を有することは容易に理解されよう。第1のセット330の研磨要素に関連する平面337は、交差角度αで第2のセット340の研磨要素と関連する平面347と交差する。この特定の実施形態では、交差角度αは、実質的に90度を有する。
研磨要素のこの特定のパターンは、矢印「C」及び/又は「D」で示されるものと整列され、かつ平行な方向に直角である最適な切断配向を提供する。この場合、矢印「C」と整列される切断配向は、第2のセット340の研磨要素の切断縁部345を最大限に使用し、矢印「D」と整列される切断配向は、第1のセット330の研磨要素の切断縁部335を最大限に使用する。
他の切断配向、つまり矢印「C」及び「D」で示される方向に対して0〜90度の切断配向に関して、第1のセット330の研磨要素が、例えば矢印「C」で示される方向に対して20度に整列される場合、第2のセット340の研磨要素は矢印「D」で示される方向に対して70度に整列されることが理解されよう。実際には、第1のセット330の研磨要素の切断配向と第2のセット340の研磨要素の切断配向との間の角度は、研磨材300の配向と関係なく相補的である。
第2のセットの研磨要素を通る平面に対する、第1のセットの研磨要素を通る平面の他の配向も可能であり、交差角度αが任意の好適な角度を有してもよく、90度に限定されないことが容易に理解されよう。
更に、第1及び第2のセットの研磨要素は、図4に示されるのと実質的に同一であってもよいが、第1及び第2のセットの研磨要素が実質的に同一である必要はなく、支持体層上の及び互いに対するそれらのそれぞれの形状及び配向により、研磨材の配向に関係なく切断表面積を尚も最大化し得ることが容易に理解されよう。
図4に関して上述されるように、第1のセット330の研磨要素及び第2のセット340の研磨要素は、その角部が閉鎖されない第1の開放平行四辺形を効果的に形成する。
図4に示される特定の実施形態では、4つの更なる研磨要素のセットは、参照番号350、360、370、380により示され、互いに実質的に同一であるが、各セット350、360、370、380は、第1及び第2の研磨要素のセット330、340の各々に対して特定の配向を有する。
4つの更なる研磨要素のセット350、360、370、380は、個々のセットとして記載されるが、これらの研磨要素は支持体層、第1及び第2のセットの研磨要素、並びに互いに対して異なる配向を有する単一セットを含み得ることが理解されよう。
更なるこれらの研磨要素のセット350の各々は、支持体層310上に形成された基部(図示せず)、及びこの基部からの示されるように延在する3つの傾斜面350a、350b、350cを有する、角錘形を含む。3つの面350a、350b、350cは、合流して頂部350dを形成する。示されるように、面の基部350c、つまり支持体層310と接触している面の部分は、第1のセット330の研磨要素と実質的に整列され、かつ平行であるように位置付けられる。
同様に、更なるこれらの研磨要素のセット360の各々は、支持体層310上に形成された基部(図示せず)、及びこの基部からの示されるように延在する3つの傾斜面360a、360b、360cを有する、角錘形を含む。3つの面360a、360b、360cは、合流して頂部360dを形成する。示されるように、面の基部360c、つまり支持体層310と接触している面の部分は、第2のセット340の研磨要素と実質的に整列され、かつ平行であるように位置付けられる。
更なる研磨要素のセット370の各々は、支持体層310上に形成された基部(図示せず)、及びこの基部からの支持体層310に対する3つの傾斜面370a、370b、370cを有する、角錘形を含む。3つの面370a、370b、370cは、合流して頂部370dを形成する。示されるように、面の基部370c、つまり支持体層310と接触している面の部分は、第1のセット330の研磨要素と実質的に整列され、かつ平行であるように位置付けられる。
更なる研磨要素のセット380の各々は、支持体層310上に形成された基部(図示せず)、及びこの基部からの支持体層310に対する3つの傾斜面380a、380b、380cを有する、角錘形を含む。3つの面380a、380b、380cは、合流して頂部380dを形成する。示されるように、面の基部380c、つまり支持体層310と接触している面の部分は、第2のセットの研磨要素340と実質的に整列され、かつ平行であるように位置付けられる。
更なる研磨要素のセット350、360、370、380の各々に関して、支持体層310から測定された頂部350d、360d、370d、380dの高さは、支持体層310からの第1及び第2のセット330、340の切断縁部335、345の高さと同じである。
示されるように、第1及び第2のセットの研磨要素は、この特定の実施形態では、第1の開放正方形を有する、第1の開放平行四辺形を画定する。加えて、4つの更なる研磨要素のセットは、この特定の実施形態では、第1の開放平行四辺形又は正方形内に位置する第2の開放正方形を有する、第2の開放平行四辺形を画定する。第1及び第2の開放平行四辺形又は正方形は、互いに整列されるように示され、つまり第2の平行四辺形又は正方形の一辺が、第1の平行四辺形又は正方形の一辺と整列されている。
4つの更なる研磨要素のセットのサイズにより、第2の平行四辺形と第1の平行四辺形との間にオフセットが存在し得ることが理解されよう。
4つの更なる研磨要素のセット350、360、370、380は、第1及び第2のセット330、340の研磨要素に対して特定の配向を有するように記載されてきたが、他の配向が可能であることが容易に理解されよう。
一実施形態では(図示せず)、頂部350d、360d、370d、380dは、支持体層310に対して第1及び第2のセット330、340の研磨要素の切断縁部335、345よりも高さが低くてもよく、それらの関連する研磨要素は、第1及び第2のセット330、340の研磨要素に対する高さの差が事実上ゼロに減少しており、かつ頂部が上述のようにすり減り、かつ/又は破断するまで、切断に有効ではない。
研磨要素の高さは、その基部、つまり、研磨要素が支持体層に結合されているところから、その頂部又は遠位端、つまり支持体層から最も遠いところまでの距離である。
各個別の研磨要素は、支持体層からその頂部又は遠位端に向かって連続的に減少する断面積、つまり、支持体層の平面に平行かつ垂直に間隔を持った平面で描いた複合物形状の切片の透視図において支持体層から遠ざかる方向でその高さ方向に沿って面積が減少する断面積を有し得る。
研磨要素の高さは、研磨材中の並んだ研磨要素にわたって一定であるが、様々な高さの研磨要素を有することが可能である。複合物の高さは、一般に、最大約200μm、より具体的には約25〜200μmの範囲の値であり得る。
示されるように、研磨要素のセット330、340、350、360、370、380は、研磨材300の支持体層310にわたって規則的なパターンで配置されている。上述のように、第1及び第2のセット330、340の研磨要素は、第1の開放平行四辺形を形成するように配置されている。更なる研磨要素のセット350、360、370は、第1の開放平行四辺形内に位置する第2の開放平行四辺形を形成するように配置されている。図示される実施形態では、第1及び第2の開放平行四辺形は、開放正方形を有するが、他の実施形態では、開放平行四辺形は開放平行四辺形又は開放矩形を有し得る。開放平行四辺形が開放正方形を有する場合、正方形の角度は同じ、つまり90度であるため、交差角度は1つのみである。他の研磨パターンの例は下の図5及び6に関して以下に記載される。
明確にするために、第1、第2、及び4つの更なる研磨要素のセットのいくつかのみが図4に表示されるが、互いに対するそれらの配向により、どの研磨要素が第1、第2、及び更なるセットの各々に属するかが容易に理解されることが理解されよう。
この特定の実施形態では、2つの異なる種類の研磨要素が規則的なパターンにおいて使用されるが、任意の好適な数の異なる研磨要素を使用することができ、パターンは規則的である必要がないことが理解されよう。
容易に理解されるように、研磨パターン320は対称であり、したがって、研磨材300は配向に関係なく事実上同じ切断性能を有する。これは、図1及び2に関して上述される研磨材100とは対照的である。
図5は、本発明の別の実施形態による研磨材400を図示する。研磨材400は、研磨パターン又は構造420が上に形成されている支持体層410を含む。研磨パターン又は構造420は、支持体層410上のそれらの配向によりセットで配置された複数の研磨要素を含む。第1のセットの研磨要素は参照番号430により示され、第2のセットの研磨要素は参照番号440により示される。
第1のセットの研磨要素は、各々が切断縁部435を有する細長い角錘形要素を含み、細長い角錘形要素及びそれらの関連切断縁部435は、矢印「E」で示される方向と整列され、かつ平行である。同様に、第2のセットの研磨要素は、各々が切断縁部445を有する細長い角錘形要素を含み、細長い角錘形要素及びそれらの関連切断縁部445は、矢印「F」で示される方向と整列され、かつ平行である。
図5に示される細長い角錘形要素430の各々は、矢印「E」で示される方向と整列され、かつ実質的に平行な長い縁部、及び矢印「F」で示される方向と整列され、かつ実質的に平行な短い縁部を有する平行四辺形形態の基部を有する。長い縁部から延在する面は切断縁部435を画定する。
同様に、図4に示される細長い角錘形要素440の各々は、矢印「F」で示される方向と整列され、かつ実質的に平行な長い縁部、及び矢印「E」で示される方向と整列され、かつ実質的に平行な短い縁部を有する矩形形態の基部を有する。長い縁部から延在する面は切断縁部445を画定する。
第1のセット430の各研磨要素は、その切断縁部435を通って支持体層410から延在する平面437を有し、平面437は支持体層410に垂直である。同様に、第2のセット440の各研磨要素は、その切断縁部445を通って支持体層410から延在する平面447を有し、平面447は支持体層410に垂直である。図5において、明確にするために、第1及び第2のセット430、440の研磨要素のうちの1つを通過する平面437、447のみが示される。しかしながら、各研磨要素がそれを通過する平面を有することは容易に理解されよう。第1のセット430の研磨要素に関連する平面437は、第1の交差角度α及び第2の交差角度βで第2のセット440の研磨要素に関連する平面447と交差し、第1及び第2の交差角度は相補的であり、一緒に足した場合、180度に等しい。この特定の実施形態では、第1の交差角度αは実質的に60度を有し、第2の交差角度βは実質的に120度、つまり(180〜60)度を有する。
研磨要素のこの特定のパターンは、矢印「E」及び/又は「F」で示されるものと整列され、かつ平行な方向に直角である最適な切断配向を提供する。この場合、矢印「E」と整列される切断配向は、第2のセット440の研磨要素の切断縁部445を最大限に使用し、矢印「F」と整列される切断配向は、第1のセット430の研磨要素の切断縁部435を最大限に使用する。
図5に示される特定の実施形態では、4つの更なる研磨要素のセットは、参照番号450、460、470、480によって示され、互いに実質的に同一であるが、各セット450、460、470、480は、第1及び第2のセット430、440の研磨要素の各々に対して特定の配向を有する。
更なるセット450、460、470、480は、図4に示される更なるセット350、360、370、380と類似する方法で配置されているが、交差角度の変化に対処するように成形されることが容易に理解されよう。
図6は、本発明の別の実施形態による研磨材500を図示する。研磨材500は、研磨パターン又は構造520が上に形成されている支持体層510を含む。研磨パターン又は構造520は、支持体層510上のそれらの配向によりセットで配置された複数の研磨要素を含む。第1のセットの研磨要素は参照番号530により示され、第2のセットの研磨要素は参照番号540により示される。
第1のセットの研磨要素は、各々が切断縁部535を有する細長い角錘形要素を含み、細長い角錘形要素及びそれらの関連切断縁部535は矢印「G」で示される方向と整列され、かつ平行である。同様に、第2のセットの研磨要素は、各々が切断縁部545を有する細長い角錘形要素を含み、細長い角錘形要素及びそれらの関連切断縁部545は矢印「H」で示される方向と整列され、かつ平行である。
図6に示される細長い角錘形要素530の各々は、矢印「G」で示される方向と整列され、かつ実質的に平行な長い縁部、及び矢印「H」で示される方向と整列され、かつ実質的に平行な短い縁部を有する平行四辺形形態の基部を有する。長い縁部から延在する面は切断縁部535を画定する。
同様に、図5に示される細長い角錘形要素540の各々は、矢印「H」で示される方向と整列され、かつ実質的に平行な長い縁部、及び矢印「G」で示される方向と整列され、かつ実質的に平行な短い縁部を有する矩形形態の基部を有する。長い縁部から延在する面は切断縁部545を画定する。
第1のセット530の各研磨要素は、その切断縁部535を通って支持体層510から延在する平面537を有し、平面537は支持体層510に垂直である。同様に、第2のセット540の各研磨要素は、その切断縁部545を通って支持体層510から延在する平面547を有し、平面547は支持体層510に垂直である。明確にするために、図6において、第1及び第2のセット530、540の研磨要素のうちの1つを通過する平面537、547のみが示される。しかしながら、各研磨要素がそれを通過する平面を有することは容易に理解されよう。第1のセット530の研磨要素に関連する平面537は、第1の交差角度α及び第2の交差角度βで第2のセット540の研磨要素に関連する平面547と交差し、第1及び第2の交差角度は相補的であり、一緒に足した場合、180度に等しい。この特定の実施形態では、第1の交差角度αは実質的に30度を有し、第2の交差角度βは実質的に150度、つまり(180〜30)度を有する。
研磨要素のこの特定のパターンは、矢印「G」及び/又は「H」で示されるものと整列され、かつ平行な方向に直角である最適な切断配向を提供する。この場合、矢印「G」と整列される切断配向は、第2のセット540の研磨要素の切断縁部545を最大限に使用し、矢印「H」と整列される切断配向は、第1のセット530の研磨要素の切断縁部535を最大限に使用する。
図6に示される特定の実施形態では、4つの更なる研磨要素のセットは、参照番号550、560、570、580によって示され、互いに実質的に同一であるが、各セット550、560、570、580は、第1及び第2のセット530、540の研磨要素の各々に対して特定の配向を有する。
更なるセット550、560、570、580は、図4に示される更なるセット350、360、370、380と類似する方法で配置されているが、交差角度の変化に対処するように成形されることが容易に理解されよう。
図4〜6に関して記載される研磨構造体は、米国特許第US−A−5435816号(参照により本明細書に組み込まれる)に記載されるものと同じ方法を用いて製造され得る。米国特許第US−A−5435816号において、研磨材粒子及び結合剤前駆体を含む混合物が支持体層と製造用ツールの表面との間の空間に導入され、次に硬化されて、製造用ツールから分離されると支持体層上の研磨構造体を形成する、研磨材を製造する方法が記載される。一実施形態では、混合物はコーティングステーションで製造用ツールの接触表面上にコーティングされる。別の実施形態では、混合物は支持体層上にコーティングされる。
製造用ツールはコーティングステーションを通過するベルトの形態であってもよく、混合物はコーティングプロセスを助けるためにその粘度を低下させるために加熱され得る。コーティングステーションは、ナイフコーター、ドロップダイコーター、カーテンコーター、真空ダイコーター、又は押し出しダイコーターなどの任意の従来のコーティング手段を含み得る。製造用ツールの接触表面をコーティングした後で、混合物が支持体層の前面を濡らすように、支持体層及び製造用ツールを合体させる。混合物を支持体層と接触させ、放射エネルギーを製造用ツールの裏表面から混合物の中に透過させて、結合剤前駆体を少なくとも部分的に硬化し、それによって成形された展性の構造体を有する研磨材を形成する。研磨材はその後、製造用ツールから分離される。
結合剤前駆体を十分に硬化しなかった場合には、熱エネルギー源又は付加的な放射エネルギー源などの付加的なエネルギー源に曝露することにより、結合剤前駆体を十分に硬化することができる。あるいは、十分な硬化は、最終的には、時間の経過に伴い、更なるエネルギー源を用いることなく生じ得る。研磨材が形成された後、使用前に任意の所望の形態、例えば円錐、継目なしベルト、シート、ディスクなどに変換される前に屈曲及び/又は加湿され得る。
放射エネルギーを製造用ツールから直接混合物の中に透過させる。製造用ツールを作製する材料は、感知可能な量の放射エネルギーを吸収しないか、又は放射エネルギーにより劣化しないことが好ましい。例えば、電子ビームエネルギーを使用する場合には、電子がセルロースを劣化させるので、製造用ツールは、セルロース系材料から作製されないことが好ましい。紫外放射又は可視放射を使用する場合には、製造用ツール材料は、十分な量の紫外又は可視放射を透過して、所望のレベルの硬化を引き起こすものでなければならない。
好適な支持体層は、前面及び背面を有する。支持体層の調製に有用な材料の代表的な例としては、ポリマー系フィルム、下塗りポリマー系フィルム、陶砂が塗られていない(un-sized)布、陶砂が塗られている(pre-sized)布、陶砂が塗られていない紙、陶砂が塗られている紙、バルカン繊維、不織布、及びこれらの組み合わせが挙げられる。支持体層は、紫外若しくは可視放射に対して透過性若しくは不透過性であるか、又は紫外及び可視放射の両方に対して透過性若しくは不透過性であってもよい。支持体層は、支持体層を封止するため、又はそのいくつかの物理的特性を修正するため、又はその両方のための処理(単数又は複数)を受けてもよい。例えば、布の支持体層は、飽和剤コーティング、裏側陶砂(back-size)コーティング、陶砂(pre-size)コーティング、又はこれらの任意の組み合わせを含有してもよい。飽和剤コーティングは、支持体に染みこませ、支持体中の小さな開口を満たす。裏側陶砂コーティングは、支持体層の裏側に塗布され、使用中の繊維又は糸を保護し得る。陶砂コーティングは支持体層の表側に塗布され、布を封止するよう機能する。
支持体層は上述される通りであってよく、その物理的特性を修正するために処理され得る。支持体層を支持パッドなどに固定するための手段が提供され得る。これは、感圧接着剤又は面ファスナー式取り付けのためのループ布地であってよい。あるいは、米国特許第US−A−5201101号に記載されているようなかみ合せ式取り付けシステムが存在してもよい。
研磨材の裏側は、耐すべり性又は摩擦性のコーティングも含み得る。そのようなコーティングの例には、接着剤中に分散された無機微粒子(例えば、炭酸カルシウム又は石英)が挙げられる。従来の方法に従って支持体の裏側に関連情報を印刷して、製品識別番号、等級番号、製造者などの情報を開示してもよい。あるいは、支持体の前面に、この同種の情報を印刷してよい。研磨材が、研磨要素を通して印刷が判読可能であるのに十分に半透明である場合、前面に印刷することができる。
研磨複合体の形成に使用される混合物は、結合剤前駆体中に分散されている複数の研磨材粒子を含む。混合物は、流動性であることが好ましい。しかしながら、混合物が流動性でない場合には、混合物は、製造用ツールの接触表面又は支持体層の前面上に押出しされるか、あるいは他の手段、例えば熱若しくは圧力又はその両方により押出しされ得る。この混合物は、形状順応性と特徴付けられ、つまり、これを製造用ツールの接触表面及び支持体の前面と同一の形状、外形、又は輪郭にすることができる。
研磨材粒子は典型的には、約0.1〜1500μm、通常約1〜400μm、好ましくは約0.1〜100μm、最も好ましくは約0.1〜50μmの範囲のサイズを有する。研磨材粒子は、少なくとも約8、より好ましくは9を超えるモース硬度を有するのが好ましいが、これは必須ではない。研磨材粒子用の材料の例としては、溶融酸化アルミニウム、セラミック酸化アルミニウム、熱処理酸化アルミニウム、白色酸化アルミニウム、グリーンシリコンカーバイド、シリコンカーバイド、アルミナジルコニア、ダイヤモンド、セリア、立方窒化ホウ素、ガーネット、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
研磨材粒子上に表面コーティングを有することも可能である。表面コーティングは多数の異なる機能を有し得る。いくつかの場合では、表面コーティングは、結合剤への接着を増加させ、研磨材粒子などの摩減特性を変化させる。表面コーティングの例としては、カップリング剤、ハロゲン化物塩、シリカを含む金属酸化物、耐火物金属窒化物、耐火物金属炭化物などが挙げられる。
研磨材中には、希釈剤粒子も存在し得る。この希釈剤粒子の粒径は、研磨材粒子の大きさと同桁のレベルであり得る。このような希釈剤粒子の例としては、セッコウ、大理石、石灰岩、フリント、シリカ、ガラス泡、ガラスビーズ、ケイ酸アルミニウムなどが挙げられる。
研磨材中の結合剤は、一般に、研磨複合物を支持体の前面に接着する役割も担う。しかしながら、いくつかの場合では、支持体層の前面と研磨材との間に付加的な接着層が存在し得る。
結合剤前駆体は、エネルギー、好ましくは放射エネルギー、より好ましくは、紫外光、可視光、又は電子ビーム源からの放射エネルギーによって硬化することができる。他のエネルギー源は、赤外、熱、及びマイクロ波を含み得る。このエネルギーは、ツールが再使用可能であるように、使用される製造用ツールに悪影響を及ぼさないことが好ましい。イオン化放射としても知られる電子ビーム放射は、約0.1〜約10Mrad(0.1MGy)の線量で、好ましくは約0.01〜約0.1MGy(1〜約10Mrad)の線量で使用され得る。紫外放射は、約200〜約400nmの範囲内、好ましくは約250〜400nmの範囲内の波長を有する非粒子状放射を指す。紫外放射は、100〜300Wcm−1の線量の紫外光により提供されることが好ましい。可視放射とは、約400〜約800nmの範囲内、好ましくは約400〜約550nmの範囲内の波長を有する非粒子状放射を指す。
結合剤前駆体は、フリーラジカル機構又はカチオン機構により重合することができる。放射エネルギーに曝露することにより重合可能な結合剤前駆体の例としては、アクリル化ウレタン、アクリル化エポキシ、エチレン性不飽和化合物、ペンダント不飽和カルボニル基を有するアミノプラスト誘導体、少なくとも1つのペンダントアクリレート基を有するイソシアヌレート誘導体、少なくとも1つのペンダントアクリレート基を有するイソシアネート誘導体、ビニルエーテル、エポキシ樹脂、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
本明細書で使用されるとき、用語「アクリレート」は、アクリレート及びメタクリレートを含む。
アクリル化ウレタンは、ヒドロキシ末端NCO延長ポリエステル又はポリエーテルのジアクリレートエステル類である。市販のアクリル化ウレタンの例としては、Morton Thiokol Chemicalから入手可能な「UVITHANE 782」、並びにRadcure Specialtiesから入手可能な「CMD 6600」、「CMD8400」、及び「CMD 8805」が挙げられる。
アクリル化エポキシは、ビスフェノールAエポキシ樹脂のジアクリレートエステルのような、エポキシ樹脂のジアクリレートエステルである。市販のアクリル化エポキシの例としては、Radcure Specialtiesから入手可能な「CMD 3500」、「CMD 3600」、及び「CMD 3700」が挙げられる。
エチレン性不飽和化合物には、炭素原子、水素原子、及び酸素原子、並びに所望により窒素原子及びハロゲン原子を含有する、モノマー化合物とポリマー化合物との両方が含まれる。酸素原子若しくは窒素の原子、又はそれらの両方が、エーテル基、エステル基、ウレタン基、アミド基、及び尿素基に、一般に存在する。エチレン性不飽和化合物は、好ましくは、約4,000未満の分子量を有する。好ましいエチレン性不飽和化合物は、脂肪族モノヒドロキシ基又は脂肪族ポリヒドロキシ基を含有する化合物と、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、又はマレイン酸などの不飽和カルボン酸との反応から生成されるエステル類であり得る。エチレン性不飽和化合物の代表的な例としては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、スチレン、ジビニルベンゼン、ビニルトルエン、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールメタクリレート、ヘキサンジオールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、グリセロールトリアクリレート、ペンタエリトリトールトリアクリレート、ペンタエリトリトールメタクリレート、及びペンタエリトリトールテトラアクリレートが挙げられる。他のエチレン性不飽和化合物は、モノアリル、ポリアリル、及びポリメタリルエステル、並びにカルボン酸のアミド、例えば、フタル酸ジアリル、アジピン酸ジアリル、及びN,N−ジアリルアジパミドを含む。更に他の窒素含有エチレン性不飽和化合物は、トリス(2−アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、1,3,5−トリ(2−メチルアクリロイルオキシエチル(methyacryloxyethyl))−ストリアジン(striazine)、アクリルアミド、メチルアクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−ビニルピロリドン、及びN−ビニルピペリドンを含む。
好適なアミノプラスト樹脂は、分子又はオリゴマー当たり少なくとも1個のペンダントα,β−不飽和カルボニル基を有する。これらの材料は、米国特許第US−A−4903440号及び第US−A−5236472号に記載されている。
少なくとも1つのペンダントアクリレート基を有するイソシアヌレート誘導体、及び少なくとも1つのペンダントアクリレート基を有するイソシアネート誘導体が、米国特許第US−A−4652275号に記載されている。好ましいイソシアヌレート誘導体は、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのトリアクリレートである。
エポキシ樹脂は、オキシラン環を有し、開環によって重合される。好適なエポキシ樹脂には、モノマーエポキシ樹脂及びオリゴマー性エポキシ樹脂が含まれる。好ましいエポキシ樹脂の代表的な例としては、2,2−ビス[4−(2,3−エポキシプロポキシ)フェニルプロパン](ビスフェノールのジグリシジルエーテル)、並びにShell Chemical Co.から入手可能な「Epon 828」、「Epon 1004」、及び「Epon 1001F」、並びにDow Chemical Co.から入手可能な「DER−331」、「DER−332」、及び「DER−334」の商品名で市販されている材料が挙げられる。他の好適なエポキシ樹脂は、フェノールホルムアルデヒドノボラックのグリシジルエーテル(例えば、「DEN−431」及び「DEN−428」、Dow Chemical Co.から入手可能)を含む。いくつかのエポキシ樹脂は、1つ以上の適切な光反応開始剤の存在下でカチオン機構により重合することができる。これらの樹脂は米国特許第US−A−4318766号に記載されている。
紫外放射又は可視放射のいずれかを使用する場合には、結合剤前駆体は光反応開始剤を更に含むことが好ましい。フリーラジカル源を生じる光反応開始剤の例としては、有機ペルオキシド、アゾ化合物、キノン、ベンゾフェノン、ニトロソ化合物、アシルハライド、ヒドラゾン、メルカプト化合物、ピリリウム化合物、トリアクリルイミダゾール、ビスイミダゾール、ホスフェンオキシド(phosphene oxides)、クロロアルキルトリアジン、ベンゾインエーテル、ベンジルケタール、チオキサントン、アセトフェノン誘導体、及びそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
カチオン性光反応開始剤は、エポキシ樹脂の重合を開始させるための酸源を生じさせる。カチオン性光反応開始剤は、オニウムカチオンと、金属又は半金属の錯体アニオンを含有するハロゲンと、を有する塩を含み得る。他のカチオン性光反応開始剤は、有機金属錯体カチオンと、金属又は半金属の錯体アニオンを含有するハロゲンと、を有する塩を含む。これらは米国特許第US−A−4751138号に記載されている。
カチオン性光反応開始剤の別の例は、米国特許第US−A−4985340号、欧州特許第EP−A−0306161号、及び同第EP−A−0306162号に記載されている有機金属塩及びオニウム塩である。更に他のカチオン性光反応開始剤は、欧州特許第EP−A−0109581号に記載される、金属が周期表IVB、VB、VIB、VIIB、及びVIIIB族の元素から選択される、有機金属錯体のイオン性塩を含む。
放射線硬化性樹脂に加えて、結合剤前駆体は、放射線エネルギー以外のエネルギー源により硬化可能である、縮合硬化性樹脂などの樹脂を更に含み得る。このような縮合硬化性樹脂の例としては、フェノール系樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、及び尿素−ホルムアルデヒド樹脂が挙げられる。
結合剤前駆体は、例えば、充填剤(研磨助剤を含む)、繊維、潤滑剤、湿潤剤、界面活性剤、顔料、染料、カップリング剤、可塑剤、及び懸濁剤などの任意選択の添加剤を更に含むことができる。流動特性を助ける添加剤の例としては、DeGussaから市販されている商標「OX−50」が挙げられる。これら材料の量は、所望の特性を付与するように調整され得る。充填剤の例としては、炭酸カルシウム、シリカ、石英、硫酸アルミニウム、粘土、ドロマイト、メタケイ酸カルシウム、及びこれらの組み合わせが挙げられる。研磨助剤の例としては、テトラフルオロホウ酸カリウム、氷晶石、硫黄、黄鉄鉱、黒鉛、塩化ナトリウム、及びこれらの組み合わせが挙げられる。混合物は、最大で70重量パーセント、典型的には最大で40重量%、好ましくは1〜10重量%、より好ましくは1〜5重量%の充填剤又は研磨助剤を含有してもよい。
研磨材スラリーは、例えば、充填剤(研磨助剤を含む)、繊維、潤滑剤、湿潤剤、チクソトロピック材料、界面活性剤、顔料、染料、帯電防止剤、カップリング剤、可塑剤、及び懸濁剤などの任意の添加物を更に含むことができる。これらの材料の量は、所望の特性を付与するように選択される。これらの使用は研磨材の侵食性に影響を及ぼす可能性がある。いくつかの場合では、研磨複合物を更に侵食性とするために、添加物を故意に添加して、鈍くなった研磨材粒子を排除し、新しい研磨材粒子を露出させる。
使用され得る帯電防止剤の例としては、黒鉛、カーボンブラック、酸化バナジウム、保湿剤などを挙げることができる。これらの帯電防止剤は、米国特許第US−A−5061294号、同第US−A−5137542号、及び同第US−A−5203884号に開示されている。
カップリング剤は、結合剤前駆体と充填剤粒子又は研磨材粒子との間に会合架橋をもたらすことができる。カップリング剤の例としては、シラン、チタン酸塩、及びジルコアルミン酸塩が挙げられる。研磨材スラリーは、好ましくは約0.01〜3重量%のカップリング剤を含有する。
懸濁剤の例は、DeGussa Corp.から商品名「OX−50」で市販されている、150平方メートル/グラム未満の表面積を有する非晶質シリカ粒子である。
混合物は成分を混合することにより調製することができ、研磨材粒子は結合剤前駆体に徐々に添加される。加えて、混合物中の空気泡の量を最小限にすることが可能である。これは、混合工程時に真空を適用することにより達成され得る。
研磨材の形状は、製造用ツールの接触表面のパターンの逆形状を有する。製造用ツールの接触表面のパターンは一般的に、図3に示されるパターンと逆に対応する複数の空洞又は陥凹を特徴とし、「ネガティブ」であると見なされ得る。
製造用ツールの構築に使用可能な熱可塑性材料としては、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリ(エーテルスルホン)、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリスチレン、又はその組み合わせが挙げられる。熱可塑性材料は、可塑剤、フリーラジカルスカベンジャー又は安定剤、熱安定剤、酸化防止剤、及び紫外線吸収剤などの添加剤を含み得る。これらの材料は、紫外及び可視放射に対して実質的に透明である。
熱可塑性製造用ツールは、好ましくは金属、例えばニッケルから作製されたマスターツールから作製され得る。マスターツールは、図3に示されるものなどの高精細複製パターン、つまり「ポジティブ」を形成することができる任意の好適な技法により製作され得る。製造用ツールの表面上にパターンを所望する場合には、マスターツールは、その表面上に製造用ツール用のパターンの逆形状を有しなければならない。熱可塑性材料をマスターツールによりエンボスして、パターンを形成することができる。エンボス加工は、熱可塑性材料が流動可能状態にある間に実施することができる。エンボス加工した後、熱可塑性材料を冷却して固化を生じさせることができる。
製造用ツールは、硬化した熱硬化性樹脂で作製することもできる。未硬化熱硬化性樹脂を上述の種類のマスターツールに適用する。未硬化樹脂がマスターツールの表面上にある間に、未硬化樹脂がマスターツールの表面のパターンの逆形状を有するように固化するように、未硬化樹脂を加熱により硬化又は重合させることができる。硬化したら、製造用ツールをマスターツールの表面から取り外す。製造用ツールは、例えばアクリル化ウレタンオリゴマーなどの硬化放射線硬化性樹脂から作製することができる。放射線硬化された製造用ツールは、放射、例えば紫外放射に曝露することにより、硬化を行うことを除いて、熱硬化性樹脂で作製された製造用ツールと同一の方法で作製される。有用な製造用ツールの調製の更なる詳細は、米国特許第US−A−5435816号に記載されている。
製造用ツールの接触表面はまた、製造用ツールからの研磨物品の剥離をより容易にするため、剥離コーティングを含有してもよい。このような剥離コーティングの例としては、シリコーン及びフルオロケミカルが挙げられる。
製造用ツールのバッチ処理に加えて、米国特許第US−A−5888594号、同第US−A−5948166号、同第US−B−7195360号、及び同第US−B−7887889号に記載されている技法を用いる連続プラズマ反応器を使用して、製造用ツールのロール又は連続ウェブを処理することができる。連続的プラズマ処理装置としては、典型的には無線周波数(RF)電源によって駆動することができる回転ドラム電極、接地電極として稼動する接地チャンバー、連続移動ウェブの形態として処理されるべき物品を連続的に供給する給送リール、並びに処理済物品を集める巻き取りリールが挙げられる。給送及び巻き取りリールは、所望によりチャンバーの中に入れるか、又は低圧プラズマがチャンバーの中で維持される間はチャンバーの外で稼動することができる。必要に応じて、同心接地電極を更なるスペース制御のために駆動ドラム電極の近くに追加することができる。必要であれば、マスクを使用して、不連続処理を提供することができる。入り口からは蒸気又は液体の形態で好適な処理ガスがチャンバーに供給される。
特に注記がない限り、実施例及び明細書の残りの部分における全ての部、百分率、比率などは重量に基づき、実施例で用いられる全ての試薬は、例えば、Sigma−Aldrich Company(Saint Louis,MO.,USA)などの一般化学品供給業者から購入したか、又は入手可能であるか、あるいは従来の方法によって合成してもよい。
実施例全体を通して、以下の略称を使用する。
Figure 2017516668
Figure 2017516668
発泡体支持基材の調製
90mil(2.29mm)のポリウレタン発泡体層(Rubberlite,Inc.,Huntington,West Virginia,USAから商品名「HYPUR−CEL S0601」として入手可能)を、3g/ft(32.29g/m)乾燥重量の「H−2679」でコーティングした。次に、3.0mil(76.2μm)のポリエステルフィルム(Mitsubishi Polyester Film,Inc.,Greer,South Carolina,USAから商品名「HOSTAPHAN 2262」として購入)を、D−6019を用いて発泡体の反対側に積層した。52g/mのけば立てたナイロンループ布地(Sitip SpA,Cene,Italyから商品名「ART.TROPICAL L」として入手可能)を、SG−1582を用いてポリエステルフィルムの露出した面に積層した。
研磨材スラリーAS−1及びAS−2の調製
樹脂プレミックスを次のように作製した。403.0グラムのSR339、607.0グラムのSR351、及び96.0グラムのS24000を共に混合し、60℃に加熱し、S24000が溶解するまで、約1時間、断続的に攪拌した。次に、溶液を21℃に冷却し、60.0グラムのA−174と33.6グラムのTPO−Lを添加し、均質に分散するまで樹脂プレミックスを攪拌した。
AS−1
高速剪断ミキサーを用いて、21℃で15分間、958グラムのGC2500を600グラムの樹脂プレミックスに均質に分散し、その後、スラリーを60℃に加熱し、2時間維持し、次いで21℃に冷却し戻した。
AS−2
GC2500を等重量のGC4000で置き換え、加えて19.7グラムのブルー顔料を600グラムの樹脂プレミックスに均質に分散して、AS−1に関して上述される一般手順に従い研磨材スラリーを調製した。
高精細複製ツールMRT−1及びMRT−2の調製
MRT−1
有用なツールの詳細な製作の実施例は、米国特許第US−A−5152917号(Pieperら)、同第US−A−5435816号(Spurgeonら)、同第US−A−5672097号(Hoopmanら)、同第US−A−5946991号(Hoopmanら)、同第US−A−5975987号(Hoopmanら)、及び同第US−6129540号(Hoopmanら)に見出すことができる。
図1及び2に示される高精細複製研磨パターンに対応する陥凹は、ダイヤモンド旋盤の手段によりマスターロールに彫り込まれた。ポリエチレン樹脂をマスターロール上に流し込み、ニップロール間に押し出し、次いで冷却し、可撓性のポリマー製造用ツールのシートを得た。ポリマー製造用ツールの表面上に形成された多数の空洞は、高精細複製研磨パターンの逆パターンに対応した。
MRT−2
以下により詳細に記載されるように、高精細複製研磨パターンが図7〜10に示されるパターンに対応した、概ね上述のMRT−1に関して記載される製作手順を繰り返した。
(実施例1)
研磨材スラリーAS−1は、ナイフコーティングにより、約5.5mg/cmのコーティング重量で高精細複製ポリプロピレンツールMRT−1に適用された。次に、スラリー充填ポリプロピレンツールは、発泡体のラテックスコーティングされた表面上のニップロールと接触させられ、600W/インチ(236W/cm)、ライン速度70フィート/分(21.3m/分)、及びニップ圧60psi(413.7kPa)で、Fusion Systems Inc.,Gaithersburg,Maryland,USAの「D」型バルブを有するUVプロセッサを用いてUV硬化された。その後ツールを除去して、寸法120μm×55μm及び高さ55μmの基部を有する高精細複製砥粒をポリウレタン発泡体上に露出させた。
直径6インチ(15.4cm)のサンディングディスク及び2.25インチ×9.00インチ(5.72cm×22.86cm)のシートを、それぞれ、切断及び仕上げ試験1及び2のために、この材料から型抜きした。シートサンプルはクロスウェブ(CW)及びダウンウェブ(DW)方向の両方に変換され、DWは長い方の研磨基部寸法に平行な長い方のシート寸法に対応する。CW配向はDW方向に直角であった。
(実施例2)
研磨材スラリーAS−1を研磨材スラリーAS−2で置き換え、ライン速度を40フィート/分(12.2m/分)に減少させ、概ね実施例1に記載される手順を繰り返した。
比較例A
高精細複製ツールMRT−1をMRT−2で置き換えて、概ね実施例1に記載される手順を繰り返した。
比較例B
研磨材スラリーAS−1を研磨材スラリーAS−2で置き換えて、概ね比較Aに記載される手順を繰り返した。
評価
特に明記しない限り、以下の評価においてそれらの商品名で特定される全てのツール及び材料は、3M Company,St Paul,Minnesota,USAから購入した。
切断及び仕上げ試験1
研磨性能試験は、ACT Laboratories,Inc.,Hillsdale,Michigan,USAから購入した、18インチ×24インチ(45.7cm×61cm)の黒色塗装クリアコート冷間圧延鋼試験パネル(部品番号「55875」)で実施された。直径6インチ(15.2mm)のサンディングディスク(商品名「260L P1200 HOOKIT FINISHING FILM」)を同じサイズの「HOOKIT SOFT INTERFACE PAD、部品番号05777」に取り付け、同時にこれを「HOOKIT BACKUP PAD、部品番号「05551」に取り付けた。次に、パッドアセンブリを、モデル番号「28500」ランダムオービタルサンダーに固定した。ライン圧40psi(275.8kPa)及びダウンフォース約10lb(4.54kg)を用いて、パネルにわたってサンダーを水平に7回、次に垂直に9回掃引してパネルを事前にこすり、約50%が掃引間で重複した。こすったパネルをマイクロファイバ布で拭き、秤量した。260Lの仕上げフィルムをサンプルディスクで置き換え、パネルに軽く水を噴霧し、50%が重複する水平及び垂直掃引で1分間サンディングを繰り返した。次いで、パネルを乾拭きし、切断量を測定するために再度秤量し、Taylor Hobson,Inc.,Leicester,Englandのモデル「SURTRONIC 3+PROFILOMETER」を用いて、平均表面仕上げ(Rz)を5か所で測定した。その後、サンディングプロセスを3回繰り返し、累積切断及び平均仕上げを表1に列挙した。
Figure 2017516668
切断及び仕上げ試験2
黒色塗装冷間圧延鋼試験パネルを切断及び仕上げ試験1に記載されるようにこすり、その後、パネルを秤量し、平均仕上げを5か所で測定した。両面接着テープを使用して、2.25×9.00インチ(5.72×22.86cm)試験サンプルを類似するサイズの8lb(3.63Kg)サンディングブロックに取り付けた。次に、こすったパネルを水に浸し、往復運動を適用することにより試験サンプルを手でサンディングした(1回の往復運動は1サイクルに等しい)。10サイクル後、試験パネルを乾拭きし、平均表面仕上げを3か所で測定した。次に、プロセスを更に40サイクル繰り返し、毎10サイクル後にパネルを再度濡らした。パネルを乾拭きし、再度秤量し、平均表面仕上げを再度3か所で測定した。結果を表2に示す。
Figure 2017516668
上述のMRT−2の研磨パターンは図7〜10に示される。研磨パターンは、図4に示される研磨パターンと類似し、下の表3に列記される寸法を有する。
Figure 2017516668
本発明は、図4〜6に示される特定の研磨構造パターンを有する研磨材に関して記載されてきたが、配向に依存しない他の研磨構造パターンが可能であり得ることが容易に理解されよう。
本発明は、本明細書に記載の特定の実施形態に限定されず、本発明の他の実施形態も可能であることが容易に理解されよう。

Claims (18)

  1. 支持体層上に形成された複数の研磨要素を備える研磨材であって、前記研磨要素が、前記支持体層に対する配向によって少なくとも第1のセット及び第2のセットに分類され、前記第1及び第2のセットの各研磨要素が、細長い切断縁部及び前記細長い切断縁部を通過する少なくとも1つの平面を有し、かつ前記支持体層に垂直な方向に延在し、前記第1のセットの研磨要素の前記平面及び前記第2のセットの研磨要素の前記平面が、第1の交差角度を画定する、研磨材。
  2. 少なくとも前記第1のセットの前記研磨要素が、細長い角錘形要素を含み、各細長い角錘形要素が、前記細長い切断縁部を形成するその長さに沿って延在する細長い頂部を有する、請求項1に記載の研磨材。
  3. 前記第2のセットの研磨要素が、前記第1のセットの研磨要素と実質的に同一である、請求項2に記載の研磨材。
  4. 前記細長い角錘形要素が、第1の開放平行四辺形領域を画定するように配置され、前記第1の開放平行四辺形領域が、前記第2のセットの研磨要素の平行セットに対して前記第1の交差角度によってオフセットされるように配置された前記第1のセットの研磨要素の平行セットによって画定される、請求項2又は3に記載の研磨材。
  5. 前記第1の開放平行四辺形領域が開放矩形領域を有する、請求項4に記載の研磨材。
  6. 前記第1の交差角度が実質的に90度を有する、請求項5に記載の研磨材。
  7. 前記開放矩形領域が開放正方形領域を有する、請求項5又は6に記載の研磨材。
  8. 前記複数の研磨要素は、前記第1及び第2のセットの研磨要素が散在させられた少なくとも1つの更なる研磨要素のセットを更に備える、請求項4〜7のいずれか一項に記載の研磨材。
  9. 前記少なくとも1つの更なる研磨要素のセットが角錘形要素を含み、各角錘形要素が頂部を有する、請求項8に記載の研磨材。
  10. 各角錘形要素の前記頂部が、前記第1及び第2のセットの前記研磨要素の少なくともいくつかの対応する高さよりも低い、前記支持体層から垂直に延在する高さを有する、請求項9に記載の研磨材。
  11. 前記少なくとも1つの更なるセットの複数の角錘形研磨要素が、前記第1及び第2のセットの前記細長い角錘形研磨要素によって画定された前記第1の開放平行四辺形領域内に配置されている、請求項8〜10のいずれか一項に記載の研磨材。
  12. 4つの角錘形研磨要素が、前記第1の開放平行四辺形領域内の第2の開放平行四辺形として配置されている、請求項11に記載の研磨材。
  13. 前記第2の開放平行四辺形が開放矩形を有する、請求項12に記載の研磨材。
  14. 前記開放矩形が開放正方形を有する、請求項13に記載の研磨材。
  15. 前記4つの角錘形要素が、前記開放矩形内の開放正方形として配置されている、請求項13又は14に記載の研磨材。
  16. 前記4つの角錘形要素の各々が、前記第1及び第2のセットの前記研磨要素に対して異なる配向を有する、請求項15に記載の研磨材。
  17. 請求項1〜16のいずれか一項に記載の研磨構造体を作製するためのマスターツールであって、前記研磨構造体と実質的に同一である、マスターツール。
  18. 請求項1〜16のいずれか一項に記載の研磨構造体を作製するための製造用ツールであって、前記研磨構造体に対して実質的に逆形状である、製造用ツール。
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