JP2017514810A - インスリン、インスリン類似体またはインスリンの誘導体の新規な投与経路 - Google Patents

インスリン、インスリン類似体またはインスリンの誘導体の新規な投与経路 Download PDF

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Abstract

糖尿病の治療における使用のためのインスリン、インスリン類似体またはインスリン誘導体。その使用はインスリン類似体の新規な投与経路を含む。

Description

現在、インスリンは皮下注射で投与されている。しかしながら、皮下注射には疼痛があり、患者が投薬を順守しにくくなりがちである。皮下注射用針に関連する疼痛、不安および恐怖のため、患者は自分のインスリン注射を怠る傾向がある。
加えて、インスリン注射は患者の食事に緊密に結びつけられている。毎食事が慎重に計画されなければならず、食前のインスリン注射が必要とされ、食事を開始できるまでの待ち時間が長くなることが多い。
したがって、糖尿病療法の分野における1つの目標は、より融通の利く、簡便な、患者へのインスリン送達である。
侵襲を最小限にする種々の送達方法が試験されてきた。例えば、吸入インスリンが皮下インスリン注射の代替として開発された。この投与経路は患者にも医師にも受け入れられなかった。その上、依然として基礎的なインスリンの皮下注射が必要とされる。経皮、経口または口腔内の各方法のような、侵襲を最小限にする他の送達方法が開発されている。これらの方法は、容認できるバイオアベイラビリティについて依然として調査中である。
皮内薬物送達用のマイクロ針の使用が非特許文献1に記載されている。マイクロ針には、これを適用すると侵襲を最小限にし、疼痛が幾分なくなるという利点があり、このためヒトの療法ではマイクロ針が関心を惹いている。通常、マイクロ針は様々な材料および幾何学的形状で作製されており、ミクロンサイズである。一般に、マイクロ針は0.025mmほどの短さから2.0mmまでの範囲である。
マイクロ針はインスリンの皮内投与用に試験されている。1.25mm、1.5mmおよび1.75mmのステンレス鋼針でインスリンの皮内投与をすると、皮下投与と比較して、薬物動態学的および薬力学的プロファイルが改善されることが示されている(非特許文献2;非特許文献3)。しかし、これらの皮内注射は依然として食前注射を必要とする。その上、長い針のせいでインスリンが皮内ではなく皮下に偶発的に投与され、患者にインスリンを不適切に投与するリスクをもたらす恐れがある。
当技術分野において、患者にとってより快適で安全な、インスリン、インスリン類似体またはインスリン誘導体の投与経路を提供する必要性が依然として存在する。
Tuan−Mazlelaaら(European Journal of Pharmaceutical Sciences、2013、50:623〜37頁) Pettisら、Diabetes Technology & Therapeutics、2011、14:435〜442頁 McVeyら、2012、Journal of Diabetes Science and Technology、6:743〜754頁
本発明は、糖尿病の治療における使用のための、インスリン、好ましくはヒトインスリンまたはインスリン類似体を提供し、前記使用は、前記インスリンまたはインスリン類似体の患者への皮内投与および食後投与を含む。
さらに、本発明は、糖尿病の治療における使用のための、インスリン、好ましくはヒトインスリンまたはインスリン類似体を提供し、前記使用は、前記インスリンまたはインスリン類似体の患者への皮内投与を含み、前記皮内投与は、マイクロ針のようなシリコン針を用いる。前記投与は食前に行ってもよい。前記投与は食後に行ってもよい。
「インスリン類似体」とは、本願において使用する場合、天然のインスリン中に見出される少なくとも1つのアミノ酸残基を削除および/もしくは置換することによって、ならびに/または少なくとも1つのアミノ酸残基を添加することによって、天然のインスリンの構造、例えばヒトインスリンの構造から形式上誘導することができる分子構造を有するポリペプチドを指す。添加および/または置換されるアミノ酸残基は、コード可能なアミノ酸残基でも、他の天然の残基でも、純粋に合成のアミノ酸残基でもよい。インスリン類似体の例として、これらに限定されるものではないが、以下が挙げられる:
(i)「インスリンアスパルト」は、組換えDNA技術によって、ヒトインスリン中のアミノ酸B28(即ちヒトインスリンのB鎖中の28番目のアミノ酸)であるプロリンがアスパラギン酸で置換されるように作られている;
(ii)「インスリンリスプロ」は、組換えDNA技術によって、ヒトインスリンのB鎖のC−末端の末位から2番目のリシン残基とプロリン残基とが逆になるように作られている(ヒトインスリン:ProB28LysB29;インスリンリスプロ:LysB28ProB29);
(iii)「インスリングルリジン」は、B3位のアミノ酸アスパラギンがリシンで置換されており、B29位のリシンがグルタミン酸で置換されている点でヒトインスリンと異なっている;
(iv)「インスリングラルギン」は、A21位のアスパラギンがグリシンで置換されており、B鎖がカルボキシ末端で2つのアルギニンにより伸長されている点で、ヒトインスリンと異なっている。
インスリン類似体は、例えば、インスリングルリジン(Apidra(登録商標))、インスリンリスプロ(Humalog(登録商標))およびインスリンアスパルト(NovoRapid(登録商標))から選択される速効型インスリン(short acting insulin)であることが好ましい。
本発明は、さらに、本明細書に記載する使用のためのインスリン類似体に関する。
「インスリン誘導体」とは、本願において使用する場合、天然のインスリンの構造、例えばヒトインスリンの構造から形式上誘導することができる分子構造を有するポリペプチドを指し、該ポリペプチドにおいて、1つまたはそれ以上の有機置換基(例えば脂肪酸)が1つまたはそれ以上のアミノ酸に結合している。場合により、天然のインスリン中に見出される1つまたはそれ以上のアミノ酸は、削除されていても、および/またはコード不可能なアミノ酸を含む他のアミノ酸で置換されていてもよく、またはコード不可能なものを含むアミノ酸が天然のインスリンに添加されている。インスリン誘導体の例として、これらに限定されるものではないが、以下が挙げられる:
(i)C−末端のB30位のスレオニンが除去されており、脂肪酸残基(ミリスチン酸)がB29位のリシンのε−アミノ官能基に付加されている点で、ヒトインスリンと異なっている「インスリンデテミル」。
(ii)B鎖から末位のアミノ酸が削除されている点、およびLysB29からヘキサデカン二酸へのグルタミル結合の添加によって、ヒトインスリンと異なっている「インスリンデグルデク」。
本発明は、さらに、本明細書に記載する使用のためのインスリン誘導体に関する。
本発明の発明者らは、驚くべきことに、本発明のインスリン類似体の投与経路は薬物動態学的および薬力学的プロファイルが改善されていることを発見した。特に、インスリンのcmax濃度に、より早く、かつ/またはより高く到達し、血中インスリンレベルの低下がより速く起こる。この新規な投与経路は、さらに、食後低血糖および/または針に対する恐怖を低減する。さらに、食後投与は、インスリンの投与を食事に結びつけるものであり、その逆ではないため、患者にとってより融通が利く。
「食後の」とは、本明細書で使用する場合、食事の後の時点を指す。その時点は食直後でもよい。その時点は、食後約1〜約30分、食後約3〜約15分、食後約5〜約10分、約1〜約3分または食後約1〜約5分が好ましい。
「皮内投与」とは、本願において使用する場合、患者の皮膚の真皮内への、好ましくは真皮乳頭層内への投与を指す。例を挙げると、皮内投与は、皮膚の表面下約0.3mm〜約2.5mmの深さ、好ましくは約0.4mm〜約2mmの深さ、より好ましくは約0.5mm〜約1.7mmの深さ、最も好ましくは約0.58〜約0.60mmの深さ、例えば約0.58〜約0.59mmの深さである。皮内投与には疼痛がほとんどないという利点がある。
本明細書に記載する本発明による投与は、注射が皮内である限り、任意のタイプの針を用いる注射によって行うことができる。
本発明による注射は、マイクロ針、例えば市販のマイクロ針、例えば、Becton DickinsonのBD Soluvia(商標)システムに使用されている単一1.5mmステンレス鋼マイクロ針;輸注ポンプへの連結用の34−Ga、1.5mmマイクロ針輸注セット(Becton Dickinson)、MicronJet針システムに使用されているエッチングされた中空シリコンマイクロ針の線状アレイ(Nano Pass);hMTSarrayに使用されている高さ500〜900μmのポリマーマイクロ針18本の円形アレイ(Pettisら、2012、Therapeutic Delivery 3:357〜371頁を参照)を用いて行うのが好ましい。エッチングされたマイクロ針の調製は、Yeshurunら(US6,533,949)に記載されており、その内容も参照によって本明細書に組み入れる。
針またはマイクロ針は、種々の材料、例えば金属、例えば、ステンレス鋼、チタンまたはニッケル−鉄、シリコンもしくはシリコン化合物、ガラス、セラミックまたはポリマー、例えば、エンジニアリングプラスチック、生分解性ポリマーもしくは水溶性ポリマー、例えばポリカーボネート、ポリ乳酸−co−グリコール酸およびカルボキシメチルセルロースでできていてもよいが、シリコンまたはシリコン化合物が好ましい。
針またはマイクロ針は、任意の形状、例えば、円筒形、錐体、直方体または任意の他の幾何学的形状としてもよいが、錐体形状が好ましい。
本発明において使用する針またはマイクロ針は、約0.2mm〜約0.5mm、もしくは〜約1.0mmの長さ、または好ましくは約0.4mm〜約0.9mmの長さを有する。針またはマイクロ針は約0.6mmの長さを有するのがより好ましい。
最も好ましくは、本発明において使用する針またはマイクロ針は錐体形状のシリカ構造で、各錐体の側面の1つに斜め開口部があり、長さが0.6mmの、例えばMicronjet600(商標)マイクロ針(Nanopass Technologies LTD)である。これによって、角質層の皮膚層に並行に液体分散が生じ、古典的な金属マイクロ針からの垂直な開口部におけるような漏出が回避される。
針またはマイクロ針を用いる注射は、針が皮内に配置されている限り、皮膚に対していずれの角度で行われてもよい。好ましくは、針またはマイクロ針を用いる注射は、皮膚表面に対して45°の角度で行われる。マイクロ針、特に短いマイクロ針による注射は、多くの患者に存在する針に対する恐怖を克服し、侵襲を最小限にし、投与中の疼痛および感覚を軽減し、インスリン類似体の望まない皮下投与を回避するという利点を有する。
本発明の針またはマイクロ針が有するのは、中央出口(例えば斜縁開口部を伴う)でも横方向の出口でもよい。好ましくは、針またはマイクロ針は横方向の出口を有する。出口は、長円、角のあるまたは丸い形状のようないずれの形状もとることができるが、丸い形状が好ましい。
本発明の針またはマイクロ針は、例えば、パッチ様システムもしくはポンプ様システムまたは任意の標準的なシリンジもしくはペンと一緒に使用してもよく、これらのシステムの使用は当業者に公知である(例えばEscobar−Chavezら、2011、J.Clin.Pharmacol.51:964〜977頁を参照)。
本発明の針またはマイクロ針は、針のアレイの中に含有されている。好ましくは、このようなアレイは、針1〜50本、より好ましくは針1〜10本、1〜5本、1〜3本または3〜8本、最も好ましくは針3本を含む。アレイの中に含有されているマイクロ針は、約0.2mm〜1.0mm、約0.4mm〜0.8mmまたは約0.2mm〜約0.6mmの等間隔で配置されている。
「患者」とは、本明細書で使用する場合、インスリン、インスリン類似体またはインスリン誘導体による療法を必要とする任意の生体を指す。患者は、針恐怖症の患者、小児、肥満症に罹患している患者、インスリン治療を開始する患者、食後低血糖を発症するリスクの高い患者、および/またはインスリンポンプもしくはパッチポンプを使用している患者が好ましい。
本明細書に記載する糖尿病の治療には、I型糖尿病および/またはII型糖尿病の治療を含めてもよい。治療にはまた、食後低血糖の数を減少させることも含めてもよい。
本明細書に記載する本発明は、全て本明細書に記載するインスリン、インスリン誘導体および/またはインスリン類似体による糖尿病の治療に特に有用である。
本発明の投与経路で使用する注入体積は、皮下注射に使用される体積より少なくしてもよい。詳細には、注入体積は200μl以下である。好ましくは、注入体積は、約20μl〜約200μl、約30μl〜約170μl、約50μl〜約150μlまたは約70μl〜約100μlである。
本明細書で使用する場合、測定単位の「U」および/または「国際単位」および/または「IU」とは、インスリンの血糖降下作用を表し、以下のように定義されている(世界保健機関、WHOによる):1Uは、ウサギ(体重2〜2.5kg)の血糖値を1時間以内に50mg/100mLに、および2時間以内に40mg/100mLに降下させるのに十分な高純度のインスリン(WHOによる定義のとおり)の量に相当する。
ヒトインスリンでは、100IUはおよそ3.5mgに相当する(製品情報Insuman(登録商標)Basal)。インスリンアスパルトでは、100Uは3.5mgに相当する(製品情報NovoRapid(登録商標))。インスリンリスプロでは、100Uは3.5mgに相当する(製品情報Humalog(登録商標))。インスリングルリジンでは、100Uは3.49mgに相当する(製品情報Apidra(登録商標)カートリッジ)。インスリンデテミルでは、100Uは14.2mgに相当する(製品情報Levemir(登録商標))。インスリングラルギンでは、100Uは3.64mgに相当する(製品情報Lantus(登録商標))。
インスリン、インスリン類似体またはインスリン誘導体の用量は、通常、投与前に測定される血糖値に依存し、当業者が容易に決定することができる。好ましくは、用量は、約0.05IU/kg、0.075IU/kg、0.1IU/kg、0.2IU/kg、0.25IU/kg、0.3IU/kg、0.4IU/kg、0.5IU/kg、0.7IU/kg、1.0IU/kgまたは2.0IU/kgであり、0.2IU/kgが好ましい。
インスリングルリジンの薬物動態学的プロファイル。図は、皮内投与の方が、tmaxが早いことを示す。 インスリンリスプロの薬物動態学的プロファイル。図は、皮内投与の方が、tmaxが早く、cmaxが高く、初期消失勾配が速いことを示す。
試験題目:
健常な被験者において正常血糖クランプ法(PKD12277)を使用した、Apidra(登録商標)およびHumalog(登録商標)の皮内注射(Micronjet600(商標)マイクロ針)の、皮下注射と比較した際の、無作為化、オープン、単一用量、4種治療、4期間、4シーケンスクロスオーバー試験。
目的:
目的は以下のとおりである:
・Micronjet600(商標)を使用するApidraの皮内(ID)注射の全体的な曝露および活性が、皮下(SC)注射と比較して同等であることを立証すること。
・Micronjet600(商標)を使用するApidraのID注射の早期曝露および活性が、SC注射と比較して高いことを立証すること。
・Micronjet600(商標)を使用するApidraのID注射の後期曝露および活性が、SC注射と比較して低いことを立証すること。
・Micronjet600(商標)を使用するHumalogのID注射の全体的な曝露および活性が、SC注射と比較して同等であることを立証すること。
・Micronjet600(商標)を使用するHumalogのID注射の早期曝露および活性が、SC注射と比較して高いことを立証すること。
・Micronjet600(商標)を使用するHumalogのID注射の後期曝露および活性が、SC注射と比較して低いことを立証すること。
・Micronjet600(商標)を使用するID投与によるApidraおよびHumalogの安全性および忍容性を査定すること。
方法:
健常な成人の男性および女性の被験者における、オープン、無作為化、クロスオーバー(4種治療、4期間および4シーケンス)。
人数:
計画:28名
無作為化:28名
治療:28名
評価数:
薬力学検査:28名
安全性検査:28名
薬物動態検査:28名
組み入れ基準:
上下限を含めて18歳から55歳の間の健常な男性および女性被験者。
試験治療
試験用医薬品(1):Apidra(インスリングルリジン)
製剤:注射用100U/mL溶液剤
投与経路:SC経路またはID経路
用量レジメン:4期のうち2期において単回用量0.2U/kg
バッチ番号:C1023845
試験用医薬品(2):Humalog(インスリンリスプロ)
製剤:注射用100U/mL溶液剤
投与経路:SC経路またはID経路
用量レジメン:4期のうち2期において単回用量0.2U/kg
バッチ番号:C1023804
非試験用医薬品(1):グルコース(正常血糖クランプ用)
製剤:輸注用20%溶液剤
投与経路:静脈内(IV)輸注
用量レジメン:グルコースクランプレベルを81mg/dLに維持するのに必要な量
非試験用医薬品(2):ヒト可溶性インスリン(正常血糖クランプ用)
製剤:注射用100IU/mL溶液剤
投与経路:IV輸注
用量レジメン:グルコースクランプレベルを81mg/dLに維持するのに必要な量
非試験用医薬品(3):Intramedのヘパリンナトリウム(カテーテル透過性の維持用)
製剤:5000IU/mL溶液剤
投与経路:IV輸注
用量レジメン:およそ2mL/時で輸注される0.9%塩化ナトリウム溶液100mL中10000IU
非試験用医薬品(4):塩化ナトリウム(ラインを開存性に保持するため)
製剤:0.9%溶液剤
投与経路:IV輸注
用量レジメン:カテーテルを開存性に保持するためにおよそ2mL/時で輸注
治療期間:
1日目/第1期から試験終了(EOS)まで16〜48日の間であり、4治療日(各期の1日目)を含み、各期は院内およそ30時間を含み、各期は休薬期間3〜10日で分離されている。
観察期間:
スクリーニング期間3〜21日を除いて、2週間〜最長で7週間(16〜48日)。
評価基準:
薬物動態検査:
以下の薬物動態学的(PK)パラメーターを、ノンコンパートメント法を使用して、血清中インスリングルリジン濃度および血清中インスリンリスプロ濃度から計算した:試験薬投与後0〜10時間のインスリン(INS)濃度時間曲線下面積(INS−AUC0〜10)、試験薬投与後0〜1時間のINS濃度時間曲線下面積(INS−AUC0〜1)および試験薬投与後4〜10時間のINS濃度時間曲線下面積(INS−AUC4〜10)、最高血中インスリン濃度(INS−Cmax)、Cmax到達時間(INS−Tmax)、全INS−AUC0〜10のX%到達時間(tx%−INS−AUC0〜10)、1〜4時間のINS濃度時間曲線下面積(INS−AUC1〜4)ならびに分子が体内に滞留する平均時間(MRT)。
薬力学検査:
以下の薬力学的(PD)パラメーターを計算した:試験薬投与後0〜10時間の、体重により標準化したグルコース輸注速度(GIR)時間曲線下面積(GIR−AUC0〜10);試験薬投与後0〜1時間の、体重により標準化したGIR時間曲線下面積(GIR−AUC0〜1)および試験薬投与後4〜10時間の、体重により標準化したGIR時間曲線下面積(GIR−AUC4〜10);全GIR−AUC0〜10のX%到達時間(tx%−GIR−AUC0〜10);GIRmaxのX%到達時間;体重により標準化し、平滑化した最大GIRmax;GIRmax到達時間(GIR−tmax);0〜30分、0〜1.5時間および0〜2時間のGIR曲線下面積(それぞれGIR−AUC0〜0.5、GIR−AUC0〜1.5およびGIR−AUC0〜2);GIR−AUC0〜0.5/GIR−AUC0〜10の比;GIR−AUC0〜1/GIR−AUC0〜10の比;GIR−AUC0〜2/GIR−AUC0〜10の比;ならびに時間t1〜t2のGIR曲線下面積(GIR−AUCt1〜t2)。時間t1およびt2は、GIR−Tmaxによって規定した(t1=GIR−tmaxの平均+SDおよびt2=t1+4時間;即ち計算したt1=T3およびt2=T7)。
血清中C−ペプチド濃度も測定した。グルコースクランプの動作を、クランプレベル(81mg/dL)からの血糖の偏差を査定することによって評価した。
安全性検査:
被験者が報告したまたは試験責任医師が指摘した有害事象(AE);12誘導心電図(ECG);バイタルサイン(収縮期血圧[SBP]、拡張期血圧[DBP]および心拍数[HR]);耳内温;身体検査;臨床検査評価(血液検査、生化学検査および尿検査)ならびに注射部位疼痛、紅斑および浮腫を含む注射部位反応査定(ISR)。
薬力学検査のサンプリング時間および生物学的分析法:
毎分血糖を測定するために、2mL/時の速度で継続的に静脈血を採取した。加えて、血糖のクランプを維持するための較正手順として必要なBiostator(商標)の同時較正のために、静脈血サンプルを30分間隔で採取した。
C−ペプチドの測定用のサンプルを、各期の1日目に、投与前と、投与後1、2、3、4、5、6、7、8、9および10時間の時点とで採取した。C−ペプチドの評価を、標準的な局所検査アッセイを使用して行った。
薬物動態検査のサンプリング時間および生物学的分析法:
インスリングルリジンおよびインスリンリスプロの血清中濃度を測定するための血液サンプルを以下の時点で採取した:各期1日目の投与前(−2、−1、−0.5時間および0時間)、投与後10、20、30、40および50分、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、6、7、8、9および10時間。インスリングルリジンおよびインスリンリスプロの血清中濃度を、定量下限(LLOQ)が5μU/mLのバリデートされた生物学的分析法を使用して、ApidraおよびHumalogについて測定した。
統計法:
薬物動態検査:
記述統計学を使用して、薬物動態パラメーターを、化合物および投与経路ごとに集計した。
対数変換したINS−AUC0〜10、INS−AUC0〜1、INS−AUC3〜7およびINS−AUC4〜10について、ID注射およびSC注射後のAUCの比を、線形混合効果モデルを使用して、化合物ごとに査定した。INS−AUC0〜10、INS−AUC0〜1、INS−AUC3〜7およびINS−AUC4〜10の幾何平均の投与経路間比(ID/SC)の推定値および90%CIを線形混合効果モデルフレームワーク内で計算した。INS−AUC0〜10の投与経路間比(id/sc)の90%CIが0.80〜1.25内に完全に含まれていた場合に、id投与経路とsc投与経路間のバイオアベイラビリティが同等であると結論づけた。INS−tmax値を、ホッジズ・レーマン法に基づき、一対治療比較法でノンパラメトリックに分析した。
INS−AUC0〜1の製剤間比(ID/SC)の90%信頼区間が完全に1を超える場合に、SC製剤に対してID製剤の早期曝露が有意に高いと結論づけられることになる。
INS−AUC4〜10の製剤間比(ID/SC)の90%信頼区間が完全に1未満である場合に、SC製剤に対してID製剤の後期曝露が有意に低いと結論づけられることになる。同様の基準がINS−AUC3〜7の比に適用される。
製剤の投与後に漏出が一切なかった全ての患者/期間(集団Aと称す)について分析を行った。さらに、漏出のないまたは微量の漏出のみしかない患者/期間を含む集団(集団ABと称す)について分析を行った。
薬力学検査:
記述統計学を使用して、薬力学的パラメーターを、化合物および投与経路ごとに集計した。対数変換したGIR−AUC0〜10、GIR−AUC0〜1、GIR−AUC4〜10およびGIR−AUC3〜7について、ID注射およびSC注射後のAUCの比を、線形混合効果モデルを使用して査定し、治療平均間の差の推定値および90%CIを線形混合効果モデルフレームワーク内で計算し、次に、逆対数変換によって幾何平均の比に変換した。GIR−AUC0〜10の投与経路間比(ID/SC)の90%CIが0.80〜1.25の区間内に完全に含まれていた場合に、ID投与経路とSC投与経路間の生物学的有効性(活性)が同等であると結論づけた。
GIR−tmaxを、ホッジズ・レーマン法に基づき、一対治療比較法でノンパラメトリックに分析し、治療間の差の90%CIを得た。
クランプでの血糖の個体差を、投与とクランプ終了との間の血糖値の変動係数(CV%)として得た。
安全性検査:
安全性評価は、個別の値(臨床的に重要な異常)のレビューおよび記述統計学に基づき、化合物および投与経路ごとに行った。
AEについては、Medical Dictionary for Regulatory Activities (MedDRA)器官別大分類および基本語によって分類された、治療下で発現した有害事象(TEAE)の頻度を治療ごとに一覧表にした。全てのAEを記載した。
バイタルサインおよびECGについては、異常およびPCSAを有する被験者の数を、各パラメーターについて化合物および投与経路ごとに集計した。
局所不耐性の徴候の頻度を、化合物および投与経路ごとに分析した。
要約:
集団および注射の査定:
被験者28名(男性20名および女性8名)を組み入れ、全員が全4治療期間を終了した。
漏出が観察されないバリデートされた注射を受けた被験者の数(実施計画書で集団Aと定義)は、治療期間ごとに次のとおりであった:
皮内インスリングルリジン(ID−GLU)では24名[1名に多量の漏出(被験者番号276001105)および3被験者に微量の漏出]。
皮下インスリングルリジン(SC−GLU)では28名。
IDインスリンリスプロ(ID−LIS)では26名[1名に多量の漏出(被験者番号276001204)で水疱形成なし、および1被験者に微量の漏出]。
SCインスリンリスプロ(SC−LIS)では28名。
したがって、インスリングルリジンおよびインスリンリスプロの両者のID投与経路後の微量の漏出および多量の漏出の頻度は、それぞれ4/56(7.1%)および2/56(3.6%)であった。SC投与後に重大な漏出はなかった。
Micronjet600(商標)の査定を拡大するために、薬物動態学的および薬力学的分析を、ID注射後に微量の漏出を呈した被験者(集団AB)にも拡大した。
安全性の結果:
治療下で発現した有害事象(TEAE)7件が、全部で4/28(14.3%)被験者において報告された。
治療期間内に、TEAEが、ID−GLUでは3/28被験者において、SC−GLUでは1/28被験者において、ID−LISでは2/28被験者において、およびSC−LISでは1/28被験者において報告された。
1被験者について、毎期のクランプ手順中に軽度頭痛が4件報告された。
忍容性の見地からは、被験者数名に、注射後(T0h10)軽度紅斑が発生したが、これは注射部位反応(ISR)の大きさおよび主席試験責任医師の査定に依存して、TEAEとして報告されたり、TEAEとしては報告されなかったりした。
全体で6/28被験者に、ID−GLU注射後、ISRが発生し(ID−GLUについてのみ、T2で3/28被験者に持続)、SC−GLUでは1/28被験者に、およびID−LISでは4/28被験者に発生し、これらのうち3被験者に軽度注射部位紅斑3件が発生し、これはID注射後のTEAEとして報告された(ID−GLUで2件、ID−LISで1件)。SC−LIS注射後に紅斑は観察されなかった。1被験者に、ID−GLU注射後(T0h10)軽度浮腫が発生し、これは依然としてT2で持続した。
視覚的アナログスケール(VAS、0〜100mm)により記録した平均疼痛スコアは、男性および女性において、インスリングルリジン注射中に、それぞれ27.85mm(ID−GLU)対15.70(SC−GLU)および11.50mm(ID−GLU)対9.88mm(SC−GLU)であった。インスリンリスプロについては、男性および女性において、それぞれ、32.70mm(ID−LIS)対6.90mm(SC−LIS)および25.50mm(ID−LIS)対9.75mm(SC−LIS)であった。
試験中に報告された重篤な有害事象はなかった。
臨床検査値(血液検査、生化学検査および凝固査定)、バイタルサインまたはECGについて、臨床的に関連のある異常もPCSAも記録されなかった。
薬物動態検査の結果(集団A):
0.2U/kgのID投与後およびSC投与後の平均血清中インスリングルリジン濃度時間プロファイルは全体的には類似の形状を示したが、それでもなお、ID投与後の方が、中央値tmaxが短かった(1時間と比較して0.5時間)。観察された平均Cmax値は、ID投与後とSC投与後とで類似していた。ID投与後の平均INS−AUC0〜10値はSC投与後の平均INS−AUC0〜10と比較してわずかに低かった(図1参照)。平均INS−AUC0〜1によって特徴づけられる早期曝露は、SC投与後に対してID投与後の方が高かった。平均INS−AUC4〜10比および平均INS−AUC3〜7比は、推定値(および90%CI)がそれぞれ1.26(0.98;1.63)および0.86(0.68;1.07)で、SC投与に対してID投与の曝露が有意に低いということはなかった(有意性の閾値を90%CI<1の上方境界に合わせた)(図1参照)。
0.2U/kgのID投与後およびSC投与後の平均血清インスリンリスプロ濃度時間プロファイルは、ID経路の方が、SC経路と比較して、中央値tmaxが短く(1時間と比較して0.5時間)、平均Cmax値が高いことを特徴とするわずかに急な形状を示した(図2参照)。
ID投与経路とSC投与経路間のバイオアベイラビリティが同等であることが示された。なぜなら、ID経路対SC経路についてINS−AUC0〜10の90%CI比推定値が、規定した区間である0.8〜1.25(90%CI:0.93〜1.02)内に十分にあったからである(図2参照)。
平均INS−AUC0〜1によって特徴づけられる早期曝露は、SC投与後に対してID投与後の方が有意に高かった。なぜなら、曝露比推定値(1.70)の90%CIが完全に>1[1.52〜1.92]であったからである。
SC投与後に対してID投与後の方が、平均INS−AUC4〜10について後期曝露が低いということは観察されなかった(比推定値:1.11、90%CI:0.90〜1.36)。逆に、平均INS−AUC3〜7比は、推定値0.84で90%CIが完全に1未満(0.74〜0.95)を占め、SC投与に対してID投与の曝露が統計的に有意に低かった。
類似の結論が集団AとAB間で見出された。
Figure 2017514810
Figure 2017514810
薬力学検査の結果:
クランプ持続時間(0〜10h)中の血糖の変動係数(CV%)によって査定したクランプの質は、各治療期間につき約7%であったため、適切と考えられる(許容基準:<10%)。
GIRプロファイルは、観察したインスリン濃度プロファイルと概ね一致していた(集団AおよびABともに。集団ABについてデータは示さず)。
Figure 2017514810
ID対SC比についてGIR−AUC0〜10hによって定量化した全糖力学的(glucodynamic)活性の同等性は、インスリンリスプロについて示されている(GIR−AUC0〜10hの90%CIは[0.90〜1.03]である)。
ID対SC比についてGIR−AUC0〜1hの90%CIは、インスリングルリジンおよびインスリンリスプロについて、完全に1を超えている。これは、SC経路に対してID経路で投与されたときの方が両化合物の早期吸収フェーズにおける糖力学的効果が高いことを示す。
各化合物のGIRmaxは、いずれの投与経路であってもほぼ同等である。
集団ABで行った薬力学的なデータ統計分析から導かれた結論は、集団Aでの結論に等しい。

Claims (15)

  1. 糖尿病の治療における使用のためのインスリンまたはインスリン類似体であって、前記使用は、前記インスリンまたはインスリン類似体の、患者への皮内投与および食後投与を含む、前記インスリンまたはインスリン類似体。
  2. 前記投与が針またはマイクロ針を用いる注射による、請求項1に記載の使用のためのインスリンまたはインスリン類似体。
  3. 糖尿病の治療における使用のためのインスリンまたはインスリン類似体であって、前記使用は、前記インスリンまたはインスリン類似体の患者への皮内投与を含み、前記皮内投与は、シリコン針またはシリコンマイクロ針を用いる、前記インスリンまたはインスリン類似体。
  4. 前記皮内投与は、皮膚の表面下約0.3mm〜約2.5mmの深さ、好ましくは約0.4mm〜約2mmの深さ、より好ましくは約0.5mm〜約1.7mmの深さ、最も好ましくは約0.58mm〜約0.59mmの深さである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使用のためのインスリンまたはインスリン類似体。
  5. 前記針またはマイクロ針は、約0.4mm〜約0.9mm、好ましくは約0.6mmの長さを有する、請求項2〜4のいずれか1項に記載の使用のためのインスリンまたはインスリン類似体。
  6. 前記針またはマイクロ針は横方向の出口を有する、請求項2〜5のいずれか1項に記載の使用のためのインスリンまたはインスリン類似体。
  7. 前記針またはマイクロ針はシリコンで作製されている、請求項2または4〜6のいずれか1項に記載の使用のためのインスリンまたはインスリン類似体。
  8. 前記針またはマイクロ針は錐体形状である、請求項2〜7のいずれか1項に記載の使用のためのインスリンまたはインスリン類似体。
  9. 前記針またはマイクロ針は錐体形状であり、0.6mmの長さを有し、シリコンで作製されている、請求項2〜8のいずれか1項に記載の使用のためのインスリンまたはインスリン類似体。
  10. 前記針またはマイクロ針は、針またはマイクロ針のアレイの中に含有されている、請求項2〜9のいずれか1項に記載の使用のためのインスリンまたはインスリン類似体。
  11. 前記アレイは、針またはマイクロ針1〜50本、好ましくは針またはマイクロ針1〜6本、より好ましくは針またはマイクロ針1〜3本を含む、請求項10に記載の使用のためのインスリンまたはインスリン類似体。
  12. 前記治療は食後低血糖の数を減少させることを含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の使用のためのインスリンまたはインスリン類似体。
  13. 前記患者は、針恐怖症の患者、小児、肥満症に罹患している患者、インスリン治療を開始する患者、食後低血糖を発症するリスクの高い患者、および/またはインスリンポンプもしくはパッチポンプを使用している患者であり、好ましくは肥満症に罹患している患者である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の使用のためのインスリンまたはインスリン類似体。
  14. 前記インスリン類似体は速効型インスリン類似体であり、および/または前記インスリンはヒトインスリンである、請求項1〜13のいずれか1項に記載の使用のためのインスリンまたはインスリン類似体。
  15. 前記インスリン類似体は、インスリングルリジン、インスリンリスプロおよびインスリンアスパルトから選択される、請求項1〜14のいずれか1項に記載の使用のためのインスリン類似体。
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