JP2017514360A - 音波動場生成 - Google Patents

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Abstract

システム及び方法は、標的ラウドスピーカ—部屋—マイクロフォンシステムにおいて聴取位置の周りで音波動場を生成するように構成され、ラウドスピーカの各グループが少なくとも1つのラウドスピーカを有する、ラウドスピーカのK≧1のグループのラウドスピーカアレイは、聴取位置の周りに配置され、マイクロフォンの各グループが少なくとも1つのマイクロフォンを有する、マイクロフォンのM≧1のグループのマイクロフォンアレイは、聴取位置において配置される。本システム及び方法は、ラウドスピーカのKグループの上流かつ入力信号パスの下流の信号パス内で制御可能な伝達関数を用いてフィルタ処理を等化することを含む。

Description

本開示は、音波動場生成システム及び方法に関する。
空間音場再生技法は、多数のラウドスピーカを利用して、大きな聴取エリアにわたって仮想聴覚場面を創出する。いくつかの音場再生技法(例えば、波動場合成(WFS)またはアンビソニックス)は、複数のラウドスピーカを備えているラウドスピーカアレイを使用して、音響場面の高精細な空間再生を提供する。具体的には、波動場合成は、音響場面の高精細な空間再生を達成するのに使用され、例えば、数十〜数百ものラウドスピーカのアレイを使用することによって制限を克服する。
空間音場再生技法は、ステレオ再生技法の制限のいくつかを克服する。しかしながら、技術的な制約により、音声再生の多数のラウドスピーカの利用は妨げられている。波動場合成(WFS)及びアンビソニックスは、2つの類似した種類の音場再生である。それらは異なる音場の表現(WFSではキルヒホッフ−ヘルムホルツ積分、及びアンビソニックスでは球面調和関数展開)に基づくが、目的は一致し、特性は類似している。ラウドスピーカアレイの円形セットアップのための両方の原理の既存の人為構造の分析は、HOA(高次アンビソニックス)、またはより正確に近距離補正されたHOA、及びWFSが類似の制限を満たすという結論に達した。WFSとHOAとの両方、及びそれらの避けられない欠陥は、認識のプロセス及び質に関していくらかの差を引き起こす。HOAにおいて、再生の次数が減少するにつれて、音場の損なわれた再構成は、おそらく、ローカリゼーション焦点のボケ、及び聴取エリアの大きさのある特定の縮小をもたらすだろう。
波動場合成(WFS)またはアンビソニックス等の音声再生技法に関して、ラウドスピーカ信号は、それらの既知の位置においてラウドスピーカによって発される音場の重ね合わせが、ある特定の所望される音場を描写するように、基礎となる理論に従って典型的に決定される。典型的には、ラウドスピーカ信号は、自由場条件を想定して決定される。したがって、聴取部屋は著しい壁反射を示すべきでなく、これは、反射された波動場の反射された部分が再生された波動場を歪めることになるためである。車の内部等の多くのシナリオでは、そのような部屋特性を達成するのに必要な音響処理は、あまりに高価であるか、非実用的であり得る。
システムは、標的ラウドスピーカ―部屋―マイクロフォンシステムにおいて聴取位置の周りで音波動場を生成するように構成され、ラウドスピーカの各グループが少なくとも1つのラウドスピーカを有する、ラウドスピーカのK≧1のグループのラウドスピーカアレイは、聴取位置の周りに配置され、マイクロフォンの各グループが少なくとも1つのマイクロフォンを有する、マイクロフォンのM≧1のグループのマイクロフォンアレイは、聴取位置において配置される。本システムは、ラウドスピーカのグループの上流かつ入力信号パスの下流の信号パス内に配列され、制御可能な伝達関数を有する、K等化フィルタモジュールを含む。本システムは、マイクロフォンのグループの下流かつ入力信号パスの下流の信号パス内に配列され、マイクロフォンのKグループからのエラー信号、及び入力信号パス上の入力信号に基づく適応型制御アルゴリズムに従って、K等化フィルタモジュールの伝達関数を制御する、Kフィルタ制御モジュールをさらに含む。マイクロフォンアレイは、聴取者の頭の周りに、人工の頭の周りもしくは中に、または剛体球の周りもしくは中に環状に配置されるマイクロフォンの少なくとも2つの第1のグループを含む。
方法は、標的ラウドスピーカ―部屋―マイクロフォンシステムにおいて聴取位置の周りで音波動場を生成するように構成され、ラウドスピーカの各グループが少なくとも1つのラウドスピーカを有する、ラウドスピーカのK≧1のグループのラウドスピーカアレイは、聴取位置の周りに配置され、マイクロフォンの各グループが少なくとも1つのマイクロフォンを有する、マイクロフォンのM≧1のグループのマイクロフォンアレイは、聴取位置において配置される。本方法は、ラウドスピーカのKグループの上流かつ入力信号パスの下流の信号パス内で制御可能な伝達関数を用いてフィルタ処理を等化することを含む。本方法は、マイクロフォンのKグループからのエラー信号、及び入力信号パス上の入力信号に基づく適応型制御アルゴリズムに従って、フィルタ処理を等化する制御可能な伝達関数の等化制御信号を用いて制御することをさらに含む。マイクロフォンアレイは、聴取者の頭の周りに、人工の頭の周りもしくは中に、または剛体球の周りもしくは中に環状に配置されるマイクロフォンの少なくとも2つの第1のグループを含む。
他のシステム、方法、特徴、及び利点は、以下の図面及び詳細な説明の検討により、当業者に明らかであるか、または明らかとなるであろう。すべてのそのような追加のシステム、方法、特徴、及び利点が、その説明内に含まれ、本発明の範囲内に含まれ、かつ以下の特許請求の範囲によって保護されることが意図される。
本システム及び方法は、以下の図面及び説明を参照してより良く理解され得る。図面の構成要素が、必ずしも一定の尺度では描かれておらず、むしろ、本発明の原理を図解することに重点が置かれる。また、図面において、同様の参照符号は、異なる図を通して対応する部分を指す。
単純音響多重入出力(MIMO)システムを図解しているフローチャートであり、これはM記録チャネル(マイクロフォン)とK出力チャネル(ラウドスピーカ)とを有し、多重エラー最小二乗平均(MELMS)システムまたは方法を含む。 図1に示されるMIMOシステムで適用可能な1×2×2MELMSシステムまたは方法を図解しているフローチャートである。 制限群遅延関数(周波数に対する群遅延差)の形で事前呼び出し制約曲線を図解している図である。 図3に示される曲線から導き出される制限位相関数(周波数に対する位相差曲線)の曲線を図解している図である。 図4に示される曲線に従って設計されたオールパスフィルタのインパルス応答を図解している増幅時間図である。 図5に示されるオールパスフィルタの振幅及び位相挙動を図解しているボード線図である。 車両において個々のサウンドゾーンを生成するセットアップを図解しているブロック図である。 より多くの遠距離ラウドスピーカに唯一基づくMIMOシステムを使用する、図7に示されるセットアップにおける4つのゾーン(位置)の各々での振幅周波数応答を図解している振幅周波数図である。 図8に示される図の基礎を形成するMIMOシステムのイコライザフィルタの対応するインパルス応答を図解している増幅時間図(サンプルの時間)である。 図7に示されるセットアップにおいて適用可能な一体型近距離ラウドスピーカを有するヘッドレストの概要図である。 図7に示されるセットアップの近距離ラウドスピーカの代替の配列の概要図である。 図11に示される代替の配列をさらに詳細に図解している概要図である。 半分のフィルタ長のモデリング遅延、及び近距離ラウドスピーカのみが使用される場合の、図7に示されるセットアップの4つの位置における周波数特性を図解している振幅周波数図である。 MIMOシステムの等化フィルタに対応しているインパルス応答を図解している増幅時間図であり、それは、図13に示される4つの所望位置で周波数特性をもたらす。 長さを縮小したモデリング遅延、及び近距離ラウドスピーカのみが使用される場合の、図7に示されるセットアップの4つの位置における周波数特性を図解している振幅周波数図である。 MIMOシステムの等化フィルタに対応しているインパルス応答を図解している増幅時間図であり、それは、図15に示される4つの所望位置で周波数特性をもたらす。 長さを縮小したモデリング遅延及びシステム(すなわち、遠距離)ラウドスピーカのみが使用される場合の、図7に示されるセットアップの4つの位置における周波数特性を図解している振幅周波数図である。 MIMOシステムの等化フィルタに対応しているインパルス応答を図解している増幅時間図であり、それは、図17に示される4つの所望位置で周波数特性をもたらす。 モデリング遅延の代わりに事前呼び出し制約を実装しているオールパスフィルタ、及び近距離ラウドスピーカのみが使用される場合の、図7に示されるセットアップの4つの位置における周波数特性を図解している振幅周波数図である。 MIMOシステムの等化フィルタに対応しているインパルス応答を図解している増幅時間図であり、それは、図19に示される4つの所望位置で周波数特性をもたらす。 対数領域において典型的な振幅制約の上下の閾値を図解している増幅周波数図である。 図2に関連して上述したシステム及び方法に基づく振幅制約を有するMELMSシステムまたは方法のフローチャートである。 図22で示されるように、振幅制約を使用しているシステムまたは方法のボード線図(振幅周波数応答、位相周波数応答)である。 振幅制約を使用していないシステムまたは方法のボード線図(振幅周波数応答、位相周波数応答)である。 振幅及び事前呼び出し制約と組み合わせた8つのより遠距離のラウドスピーカのみが使用される場合の、図7に示されるセットアップの4つの位置における周波数特性を図解している振幅周波数図である。 MIMOシステムの等化フィルタに対応しているインパルス応答を図解している増幅時間図であり、それは、図25に示される4つの所望位置で周波数特性をもたらす。 ガウスウィンドウでのウィンドウ表示に基づく事前呼び出し制約及び振幅制約と組み合わせたより多くの遠距離ラウドスピーカのみが使用される場合の、図7に示されるセットアップの4つの位置における周波数特性を図解している振幅周波数図である。 MIMOシステムの等化フィルタに対応しているインパルス応答を図解している増幅時間図であり、それは、図27に示される4つの所望位置で周波数特性をもたらす。 典型的なガウスウィンドウを図解している増幅時間図である。 図2に関連して上述したシステム及び方法に基づくウィンドウ表示振幅制約を有するMELMSシステムまたは方法のフローチャートである。 修正ガウスウィンドウでのウィンドウ表示に基づく事前呼び出し制約及び振幅制約と組み合わせたより遠距離のラウドスピーカのみが使用される場合の、システムまたは方法のボード線図(振幅周波数応答、位相周波数応答)である。 典型的な修正ガウスウィンドウを図解している増幅時間図である。 図22に関連して上述したシステム及び方法に基づく空間制約を有するMELMSシステムまたは方法のフローチャートである。 図22に関連して上述したシステム及び方法に基づく代替の空間制約を有するMELMSシステムまたは方法のフローチャートである。 図34に関連して上述したシステム及び方法に基づく周波数依存ゲイン制約LMSを有するMELMSシステムまたは方法のフローチャートである。 クロスオーバーフィルタを使用する場合、さらに4つの遠距離ラウドスピーカに対応している周波数依存ゲイン制約を図解している振幅周波数図である。 事前呼び出し制約、ウィンドウ表示の振幅制約、及び適応周波数(依存ゲイン)制約と組み合わせたより遠距離のラウドスピーカのみが使用される場合の、図7に示されるセットアップの4つの位置における周波数特性を図解している振幅周波数図である。 MIMOシステムの等化フィルタに対応しているインパルス応答を図解している増幅時間図であり、それは、図37に示される4つの所望位置で周波数特性をもたらす。 事前呼び出し制約、ウィンドウ表示の振幅制約、及び適応周波数(依存ゲイン)制約と組み合わせたより遠距離のラウドスピーカのみが使用される場合の、システムまたは方法のボード線図である。 代替の周波数(依存ゲイン)制約を有する、図34に関連して上述したシステム及び方法に基づくMELMSシステムまたは方法のフローチャートである。 室内のインパルス応答における事前呼び出し制約、ウィンドウ表示の振幅制約、及び代替の周波数(依存ゲイン)制約と組み合わせたより遠距離のラウドスピーカのみが使用される場合の、適用された等化フィルタを有する、図7に示されるセットアップの4つの位置における周波数特性を図解している振幅周波数図である。 MIMOシステムの等化フィルタに対応しているインパルス応答を図解している増幅時間図であり、それは、図41に示される4つの所望位置で周波数特性をもたらす。 室内のインパルス応答における事前呼び出し制約、ウィンドウ表示の振幅制約、及び代替の周波数(依存ゲイン)制約と組み合わせたより遠距離のラウドスピーカのみが使用される場合の、図7に示されるセットアップに適用された等化フィルタのボード線図である。 事前マスキング、同時マスキング、及び事後マスキングの経時の音圧レベルを図解している概要図である。 周波数に対する群遅延差として制限群遅延関数の形で事後呼び出し制約曲線を図解している図である。 図45に示される曲線から導き出される周波数に対する位相差曲線として制限位相関数の曲線を図解している図である。 典型的な時間制限関数の曲線を図解しているレベル時間図である。 組み合わされた振幅事後呼び出し制約を有する、図40に関連して上述したシステム及び方法に基づくMELMSシステムまたは方法のフローチャートである。 事前呼び出し制約、振幅制約に基づく非線形平滑化、周波数(依存ゲイン)制約、及び事後呼び出し制約と組み合わせたより遠距離のラウドスピーカのみが使用される場合の、適用された等化フィルタを有する、図7に示されるセットアップの4つの位置における周波数特性を図解している振幅周波数図である。 MIMOシステムの等化フィルタに対応しているインパルス応答を図解している増幅時間図であり、それは、図49に示される4つの所望位置で周波数特性をもたらす。 事前呼び出し制約、振幅制約に基づく非線形平滑化、周波数(依存ゲイン)制約、及び事後呼び出し制約と組み合わせたより遠距離のラウドスピーカのみが使用される場合の、図7に示されるセットアップに適用された等化フィルタのボード線図である。 典型的なレベル制限関数の曲線を図解している振幅時間図である。 図52に示される振幅時間曲線に対応している増幅時間図である。 3つの異なる周波数で指数ウィンドウを有する典型的なウィンドウ関数の曲線を図解している振幅時間図である。 事前呼び出し制約、振幅制約、周波数(依存ゲイン)制約、及びウィンドウ表示の事後呼び出し制約と組み合わせたより遠距離のラウドスピーカのみが使用される場合の、適用された等化フィルタを有する、図7に示されるセットアップの4つの位置における周波数特性を図解している振幅周波数図である。 MIMOシステムの等化フィルタのインパルス応答を図解している増幅時間図であり、それは、図55に示される4つの所望位置で周波数特性をもたらす。 事前呼び出し制約、振幅制約、周波数(依存ゲイン)制約、及びウィンドウ表示の事後呼び出し制約と組み合わせたより遠距離のラウドスピーカのみが使用される場合の、適用された等化フィルタを有する、図7に示されるセットアップに適用された等化フィルタのボード線図である。 明るいゾーンの調性のための典型的な標的関数を図解している振幅周波数図である。 適用されたウィンドウ表示を有する、及び有しない典型的な等化フィルタの線形領域においてインパルス応答を図解している増幅時間図である。 適用されたウィンドウ表示を有する、及び有しない典型的な等化フィルタの対数領域においてインパルス応答を図解している振幅時間図である。 事前呼び出し制約、振幅制約、周波数(依存ゲイン)制約、及びウィンドウ表示の事後呼び出し制約と組み合わせたすべてのラウドスピーカが使用され、明るいゾーンにおける応答が、図58で描写される標的関数に調節されるとき、適用された等化フィルタを有する、図7に示されるセットアップの4つの位置における周波数特性を図解している振幅周波数図である。 MIMOシステムの等化フィルタのインパルス応答を図解している増幅時間図であり、それは、図61に示される4つの所望位置で周波数特性をもたらす。 修正MELMSアルゴリズムを使用して、波動場及び仮想線源を再生するシステム及び方法のフローチャートである。 修正MELMSアルゴリズムを使用して、5.1ラウドスピーカセットアップに対応している仮想線源を再生するシステム及び方法のフローチャートである。 車両の運転者位置で、5.1のラウドスピーカセットアップに対応している仮想線源を再生するための等化フィルタモジュール配列のフローチャートである。 修正MELMSアルゴリズムを使用して、車両の4つのすべての位置で5.1ラウドスピーカセットアップに対応している仮想音源を生成するシステム及び方法のフローチャートである。 第4の次数までの球面調和関数を図解している図である。 修正MELMSアルゴリズムを使用して、異なる位置での標的の部屋において球面調和関数を生成するシステム及び方法のフローチャートである。 ヘッドバンドの上に配置された、2次元の測定マイクロフォンアレイを図解している概略図である。 剛体球の上に配置された、3次元測定マイクロフォンアレイを図解している概略図である。 2つの耳カップの上に配置された、3次元測定マイクロフォンアレイを図解している概略図である。 統合された事後呼び出し制約を振幅制約に提供する典型的なプロセスを図解しているプロセスチャートである。
図1は、多重入出力(MIMO)システムを等化するシステム及び方法の信号フローチャートであり、それは、多数の出力(例えば、出力信号をラウドスピーカのK≧1グループに供給する出力チャネル)、及び多数の(エラー)入力(例えば、入力信号をマイクロフォンのM≧1グループから受信するチャネルを記録すること)を有し得る。グループは、単一チャネル(すなわち、1つの出力チャネルまたは1つの記録チャネル)に接続される1つ以上のラウドスピーカまたはマイクロフォンを含む。対応する部屋またはラウドスピーカ―部屋―マイクロフォンシステム(少なくとも1つのラウドスピーカ及び少なくとも1つのマイクロフォンが配列される部屋)が線形で、時不変な、例えば、その部屋音響インパルス応答によって説明され得ると仮定される。さらに、モノ入力信号x(n)等のQ原入力信号は、MIMOシステムの(原信号)入力に供給され得る。MIMOシステムは、等化のために多重エラー最小二乗平均(MELMS)アルゴリズムを使用し得るが、(修正された)最小二乗平均(LMS)、再帰的最小二乗(RLS)、等の任意の他の適応型制御アルゴリズムも利用し得る。入力信号x(n)は、異なる位置で1つのラウドスピーカからMマイクロフォンへの途中で、一次パスフィルタ行列P(z)によって表示されるM一次パス101によってフィルタ処理され、一次パス101の端部(すなわち、Mマイクロフォン)でM所望信号d(n)を提供する。
MELMS処理モジュール106内で実装され得るMELMSアルゴリズムを通じて、等化フィルタモジュール103によって実装されるフィルタ行列W(z)は、制御されて、元々の入力信号x(n)を変更する。これによって、Kラウドスピーカに供給されて、二次パスフィルタ行列S(z)を用いてフィルタモジュール104によってフィルタ処理される結果として生じるK出力信号は、所望信号d(n)と整合する。したがって、MELMSアルゴリズムは、二次パスフィルタ行列
Figure 2017514360
を用いてフィルタ処理される入力信号x(n)を評価し、それは、フィルタモジュール102内で実装されて、K×Mフィルタ処理された入力信号、及びMエラー信号e(n)を出力する。エラー信号e(n)は、減算器モジュール105によって提供され、それは、Mマイクロフォン信号y’(n)をM所望信号d(n)から減算する。Mマイクロフォン信号y’(n)を有するM記録チャネルは、二次パスフィルタ行列S(z)を用いてフィルタ処理されたKラウドスピーカ信号y(n)を有するK出力チャネルであり、それは、音響場面を表示しているフィルタモジュール104内に実装される。モジュール及びパスは、ハードウェア、ソフトウェア、及び/または音響パスのうちの少なくとも1つであると理解される。
MELMSアルゴリズムは、最適の最小二乗平均(LMS)解法を得るための反復型アルゴリズムである。MELMSアルゴリズムの適応的手法は、フィルタの現場の設計を考慮に入れ、また、変化が電気音響伝達関数で発生するときはいつでも、便利な方法がフィルタを再調整することを可能にする。MELMSアルゴリズムは、性能指数の最小値を探すために、最速降下手法を利用する。これは、負の勾配
Figure 2017514360
に比例する量によってフィルタの係数を連続的に更新することによって達成され、その勾配に従って
Figure 2017514360
であり、式中、μは、収束速度及び最終誤調整を制御するステップ幅である。近似値は、その期待値の代わりに、勾配
Figure 2017514360
の瞬時値を使用して、LMSアルゴリズムに至る、ベクトル を更新する、かかるLMSアルゴリズムにあり得る。
図2は、典型的なQ×K×M MELMSシステムまたは方法の信号フローチャートであり、Qは1であり、Kは2であり、Mは2であり、それは、マイクロフォン215において明るいゾーンを、マイクロフォン216において暗いゾーンを創出するために調節される。すなわち、それは個々のサウンドゾーンの目的のために調節される。「明るいゾーン」は、エリアを表示し、そこでは、ほとんど無音の「暗いゾーン」と対照的に、音場が生成される。入力信号x(n)は、伝達関数
Figure 2017514360
を用いて2×2二次パスフィルタ行列を形成する4つのフィルタモジュール201〜204に供給され、また、伝達関数W(z)とW(z)を用いてフィルタ行列を形成する2つのフィルタモジュール205及び206に供給される。フィルタモジュール205及び206は、最小二乗平均(LMS)モジュール207及び208によって制御され、それによって、モジュール207は、モジュール201及び202ならびにエラー信号e(n)及びe(n)から信号を受信し、モジュール208は、モジュール203及び204ならびにエラー信号e(n)及びe(n)から信号を受信する。モジュール205及び206は、信号y(n)及びy(n)をラウドスピーカ209及び210に提供する。信号y(n)は、ラウドスピーカ209によって、二次パス211及び212を介して、それぞれマイクロフォン215及び216に放射される。信号y(n)は、ラウドスピーカ210によって、二次パス213及び214を介して、それぞれマイクロフォン215及び216に放射される。マイクロフォン215は、エラー信号e(n)及びe(n)を受信信号y(n)、y(n)、及び所望信号d(n)から生成する。伝達関数
Figure 2017514360
を有するモジュール201〜204は、伝達関数S11(z)、S12(z)、S21(z)、及びS22(z)を有する様々な二次パス211〜214をモデリングする。
さらに、事前呼び出し制約モジュール217は、マイクロフォン215に電気的または音響的所望信号d(n)を供給し得、該信号は、入力信号x(n)から生成され、合計された信号に加えられ、マイクロフォン215によって二次パス211及び213の端部において受信され、最終的に、そこで明るいゾーンの創出をもたらす一方、かかる所望信号がエラー信号e(n)の生成の場合失われており、それゆえに、マイクロフォン216において暗いゾーンの創出をもたらす。モデリング遅延(その位相遅延は周波数に対して線形である)とは対照的に、事前呼び出し制約は、事前マスキングとして知られている人間の耳の音響心理学的な特性をモデリングするために、周波数に対して非線形の位相に基づく。周波数に対する群遅延差の逆指数関数を描写している典型的なグラフが存在し、事前マスキング閾値としての周波数に対する位相差の対応する逆指数関数が、図4に示される。「事前マスキング」閾値は、等化フィルタ内で事前呼び出しを避ける制約として、本明細書中で理解される。
制限群遅延関数(周波数に対する群遅延差)の形で制約を示す図3から分かるように、周波数が増加するとき、事前マスキング閾値は減少する。約100Hzの周波数である間、約20msの群遅延差によって表示される事前呼び出しは、聴取者にとって受容可能である一方、約1,500Hzの周波数において、閾値は約1.5msで、約1msの漸近エンド値でより高い周波数に到達し得る。図3に示される曲線は、制限位相関数に容易に変形され得、それは、周波数に対する位相差曲線として図4に示される。制限位相差関数を統合することによって、対応する位相周波数特性は派生され得る。この位相周波数特性は、次いで、図4に示される曲線の積分である位相周波数特性を用いて、オールパスフィルタの設計の基礎を形成し得る。それに応じて設計されたオールパスフィルタのインパルス応答は、図5に描写され、その対応するボード線図は図6に描写される。
ここで図7を参照して、MELMSアルゴリズムを使用している車両705における個々のサウンドゾーンを生成するセットアップは、前部左FLPos、前部右FRPos、後部左RLPos、及び後部右RRPosに配列された聴取位置(例えば、車両における席位置)に対応している4つのサウンドゾーン701〜704を含み得る。セットアップにおいて、8つのシステムラウドスピーカは、サウンドゾーン701〜704からより遠く離れて配列される。例えば、2つのラウドスピーカであるツィータ/中音域ラウドスピーカFLSpkrH及びウーファFLSpkrLは、前方左位置FLPosに最も近く配列され、対応して、ツィータ/中音域ラウドスピーカFRSpkrH及びウーファFRSpkrLは、前方右位置FRPosに最も近く配列される。さらに、ブロードバンドラウドスピーカSLSpkr及びSRSpkrは、それぞれ位置RLPos及びRRPosに対応して、サウンドゾーンの隣に配列され得る。サブウーファーRLSpkr及びRRSpkrは、車両内部の後部シェルフに配置され得、それは、サブウーファーRLSpkr及びRRSpkrによって生成された低周波音の性質のために、前部左FLPos、前部右FRPos、後部左RLPos、及び後部右RRPosの4つのすべての聴取位置に衝撃を与える。追加として、車両705は、さらに他のラウドスピーカを備え、例えば、車両のヘッドレストにおいて、サウンドゾーン701〜704の近くに配列され得る。追加のラウドスピーカは、ゾーン701のためのラウドスピーカFLLSpkr及びFLRSpkr;ゾーン702のためのラウドスピーカFRLSpkr及びFRRSpkr;ゾーン703のためのラウドスピーカRLLSpkr及びRLRSpkr;ならびに、ゾーン704のためのラウドスピーカRRLSpkr及びRRRSpkrである。図7に示されるセットアップのすべてのラウドスピーカは、ラウドスピーカSLSpkrを除くそれぞれのグループ(1つのラウドスピーカを有するグループ)を形成し、ラウドスピーカSLSpkrは、受動的に結合されたバス及びツィータスピーカ、ならびにラウドスピーカSRSpkrのグループを形成し、ラウドスピーカSRSpkrは、受動的に結合されたバス及びツィータスピーカ(2つのラウドスピーカを有するグループ)のグループを形成する。代わりに、または追加として、ウーファFLSpkrLは、ツィータ/中音域ラウドスピーカFLSpkrHと共に、グループを形成し得、ウーファFRSpkrLは、ツィータ/中音域ラウドスピーカFRSpkrH(2つのラウドスピーカを有するグループ)と共に、グループを形成し得る。
図8は、図7に示されるセットアップにおいて701〜704(位置)の4つのゾーンの各々で振幅周波数応答を図解している図であり、イコライザフィルタ、音響心理学的誘因事前呼び出し制約モジュール及びシステムラウドスピーカ、すなわち、FLSpkrH、FLSpkrL、FRSpkrH、FRSpkrL、SLSpkr、SRSpkr、RLSpkr、及びRRSpkrを使用している。図9は、それぞれのラウドスピーカパスにおいて所望クロストークキャンセルを生成するイコライザフィルタの対応するインパルス応答を図解している増幅時間図(サンプルの時間)である。モデリング遅延の単純な使用と対照的に、音響心理学的誘因事前呼び出し制約の使用は、事前呼び出しの十分な減衰を提供する。音響効果において、事前呼び出しは、実音インパルスが発生する前に、騒音の出現を指定する。図9から分かるように、等化フィルタのフィルタ係数、ひいては等化フィルタのインパルス応答は、小さな事前呼び出しだけを示す。すべての所望サウンドゾーンにおける結果として生じる振幅周波数応答がより高い周波数(例えば、400Hzを超える)で悪化する傾向があることが、追加として、図8から分かる。
図10に示されるように、ラウドスピーカ1004及び1005は、所望個々のサウンドゾーンを生成するために、聴取者の耳1002に近い距離d(例えば、0.5m未満、または0.4もしくは0.3m)に配列され得る。ラウドスピーカ1004及び1005をかかる近さに配列するための1つの典型的な方法は、聴取者の頭1001がもたれ得るヘッドレスト1003にラウドスピーカ1004と1005を統合することである。別の典型的な方法は、図11及び12に示されるように、天井1103に(指令)ラウドスピーカ1101及び1102を配置することである。ラウドスピーカのための他の位置は、ヘッドレストまたは天井のラウドスピーカと組み合わせた、車両のBピラーまたはCピラーであり得る。代わりに、または追加として、指向性ラウドスピーカは、ラウドスピーカ1004及び1005の代わりに使用されるか、ラウドスピーカ1004及び1005と同じ位置または別の位置で、ラウドスピーカ1004及び1005と組み合わされ得る。
再び図7に示されるセットアップを参照して、追加のラウドスピーカFLLSpkr、FLRSpkr、FRLSpkr、FRRSpkr、RLLSpkr、RLRSpkr、RRLSpkr、及びRRRSpkrは、位置FLPos、FRPos、RLPos、及びRRPosにおける席のヘッドレストに配置され得る。図13から分かるように、聴取者の耳に近い距離に配列されるラウドスピーカ、例えば、追加のラウドスピーカFLLSpkr、FLRSpkr、FRLSpkr、FRRSpkr、RLLSpkr、RLRSpkr、RRLSpkr、及びRRRSpkrのみは、より高い周波数で向上された振幅周波数挙動を示す。クロストークキャンセルは、図13の上部曲線と3つの下部曲線との間の差である。しかしながら、ラウドスピーカと耳との間の近距離(例えば0.5m未満、または0.3または0.2m未満でさえ)のために、フィルタ係数、及びひいてはすべての等化フィルタのインパルス応答を図解する図14に示されるように、ヘッドレストラウドスピーカFLLSpkr、FLRSpkr、FRLSpkr、FRRSpkr、RLLSpkr、RLRSpkr、RRLSpkr、及びRRRSpkrのみを使用するとき、かつ、事前呼び出し制約、及び遅延時間がフィルタ長さの半分に対応し得るモデリング遅延の代わりに、クロストークキャンセルを提供するために、事前呼び出しは、比較的低い。事前呼び出しが、メインインパルスの左側の騒音として、図14に示される。聴取者の耳までの近い距離にラウドスピーカを配置することは、図15及び16で分かるように、モデリング遅延が音響心理学的観点から十分に短くなるならば、いくつかの用途において、十分な事前呼び出し抑制及び十分なクロストークキャンセルをすでに提供し得る。
より遠距離でないラウドスピーカFLLSpkr、FLRSpkr、FRLSpkr、FRRSpkr、RLLSpkr、RLRSpkr、RRLSpkr、及びRRRSpkrがモデリング遅延の代わりに事前呼び出し制約と組み合わされるとき、事前呼び出しは、より高い周波数で、位置FLPos、FRPos、RLPos、及びRRPos(すなわち、中間振幅差)でクロストークキャンセルを悪化させることなく、さらに減少させられ得る。より遠距離のラウドスピーカFLSpkrH、FLSpkrL、FRSpkrH、FRSpkrL、SLSpkr、SRSpkr、RLSpkr、及びRRSpkrを、より遠距離でないラウドスピーカFLLSpkr、FLRSpkr、FRLSpkr、FRRSpkr、RLLSpkr、RLRSpkr、RRLSpkr、及びRRRSpkrの代わりに使用し、そして、短縮されたモデリング遅延(図15及び16に関連して上述した実施例と同じ遅延)を、事前呼び出し制約の代わりに使用することは、図17及び18において分かるように、より悪いクロストークキャンセルを示す。図17は、4つのすべてのサウンドゾーン701〜704における振幅周波数応答を図解している図であり、図15及び16に関連して説明される実施例のように、等化フィルタ及び同じモデリング遅延と組み合わせて、位置FLPos、FRPos、RLPos、及びRRPosから0.5mを超えて離れたところに配置されたラウドスピーカFLSpkrH、FLSpkrL、FRSpkrH、FRSpkrL、SLSpkr、SRSpkr、RLSpkr、及びRRSpkrのみを使用している。
しかしながら、図7に示されるセットアップのより遠距離のラウドスピーカを有するヘッドレストに配列される、ラウドスピーカFLLSpkr、FLRSpkr、FRLSpkr、FRRSpkr、RLLSpkr、RLRSpkr、RRLSpkr、及びRRRSpkr、すなわち、ラウドスピーカFLSpkrH、FLSpkrL、FRSpkrH、FRSpkrL、SLSpkr、SRSpkr、RLSpkr、及びRRSpkrを組み合わせて、図19及び20で示されるように、縮小した長さを有するモデリング遅延の代わりに事前呼び出し制約を使用することは、事前呼び出しをさらに減少させ(図18及び20の比較)て、位置FLPos、FRPos、RLPos、及びRRPosにおいてクロストークキャンセルを増加し(図17及び19の比較)得る。
連続曲線の代わりに、図3〜5に示されるように、階段状曲線も使用され得、該曲線では、例えば、階段幅が、バーク尺度またはメル尺度等の音響心理学的な態様に従って周波数依存であるように選択され得る。バーク尺度は、1〜24の範囲に及び、聴力の最初の24の臨界帯域に対応する音響心理学的な尺度である。それは、メル尺度に関するが、メル尺度よりいくぶん普及していない。それは、時間拡散として知られる分光低下または狭帯域ピークが、伝達関数の振幅周波数特性内に発生するとき、聴取者によって騒音として知覚される。等化フィルタは、したがって、制御動作の間、円滑化され得るか、または、品質因子等のフィルタのある特定のパラメータは、不必要な騒音を減少させるために制限され得る。平滑化の場合には、人間の聴力の臨界帯域に近似する非線形平滑化が使用され得る。非線形平滑フィルタは、以下の方程式によって説明され得る。
Figure 2017514360
式中、n=[0、…、N−1]は、平滑化された信号の離散周波数インデックスに関し、Nは、高速フーリエ変換(FFT)の長さに関し、
Figure 2017514360
は、次の整数に切り上げることに関し、αは、平滑化係数に関し(例えば、(オクターブ/3−平滑化)は、α=21/3をもたらし、式中、
Figure 2017514360
は、A(jω)の平滑化された値である)、kは、非平滑化された値A(jω)(k∈[0、…、N―1])の離散周波数インデックスである。
上記の方程式から分かるように、非線形平滑化は、基本的に平均周波数依存演算であり、そのスペクトル限界は、周波数に対する選択された非線形平滑化係数αに依存して変化する。この原理をMELMSアルゴリズムに適用するために、周波数に対するある特定の最大及び最小レベルの閾値が、対数領域の以下の方程式に従って、ビン(FFTの分光単位)あたりに維持されるように、アルゴリズムは修正される。
Figure 2017514360
Figure 2017514360
式中、f=[0、…、fs/2]は、長さ(N/2+1)の離散周波数ベクトルであり、Nは、FFTの長さであり、fは、サンプリング頻度であり、MaxGaindBは、[dB]の最大有効増加であり、MinGaindBは、[dB]の最小有効減少である。
線形領域において、上記方程式は以下のように読み取られる。
Figure 2017514360
Figure 2017514360
上記の方程式から、スペクトルピークを抑制し、音響心理学的に受容可能な方法で低下する非線形平滑化等化フィルタを生成するために、MELMSアルゴリズムに適用可能である振幅制約が、導き出され得る。等化フィルタの典型的な振幅周波数制約は、図21に示され、上限Uは最大有効増加に対応し
Figure 2017514360
、下限Lは最小許容減少に対応する
Figure 2017514360
。図21に示される図は、パラメータf=5,512Hz、α=21/24、MaxGaindB=9dB、及びMinGaindB=−18dBに基づく対数領域において典型的な振幅制約の上側閾値U及び下側閾値Lを描写する。図に示されるように、最大許容増加(例えば、MaxGaindB=9dB)及び最小許容減少(例えば、MinGaindB=−18dB)は下部周波数(例えば、35Hz未満)においてのみ達成される。これは、下部周波数が、非線形平滑化係数(例えば、α=21/24)に従って、増加する周波数と共に減少する最大ダイナミックを有し、それによって、人間の耳の周波数感度に従って、上側閾値Uの増加及び下側閾値Lの減少が、周波数に対して指数関数的であることを意味する。
各々の繰り返しステップにおいて、下記方程式によって説明されるように、MELMSアルゴリズムに基づく等化フィルタは、非線形平滑化を受ける。
平滑化:
Figure 2017514360
Figure 2017514360
Figure 2017514360
両側波帯スペクトル:
Figure 2017514360
Figure 2017514360
の複素共役である。
複素スペクトル:
Figure 2017514360
逆高速フーリエ変換(IFFT)のインパルス応答:
Figure 2017514360
適切に修正されたMELMSアルゴリズムのフローチャートは図2に関連して上述したシステム及び方法に基づいて図22に示される。振幅制約モジュール2201は、LMSモジュール207と等価フィルタモジュール205との間に配列される。別の振幅制約モジュール2202は、LMSモジュール208と等価フィルタモジュール206との間に配列される。振幅制約は、(図22に示されるように)事前呼び出し制約に関連して使用され得るが、また、スタンドアローン用途で、他の音響心理学的誘因制約に関連して、または、モデリング遅延に関連して使用され得る。
しかしながら、振幅制約を事前呼び出し制約と組み合わせるとき、図23に示されるボード線図(振幅周波数応答、位相周波数応答)を通じて図解される向上は、図24に示される対応する結果として生じるボード線図によって図解されるように、振幅制約なしでシステム及び方法と対照的に達成され得る。位相周波数応答が本質的に変えられない一方、振幅制約を有するシステム及び方法の振幅周波数応答だけが、非線形平滑化を受けることは明白である。さらに、振幅制約及び事前呼び出し制約を有するシステム及び方法は、(図8と比較して)図25から分かるように、クロストークキャンセルパフォーマンスに対する悪影響を及ぼさないが、図9と比較して図26に示されるように、事後呼び出しは悪化し得る。音響効果において、事後呼び出しは、実音インパルスが発生した後の騒音の出現を指定し、メインインパルスの右側の騒音として、図26において示される。
等化フィルタの分光特性を円滑化する代替の方法は、時間領域において等化フィルタ係数を直接ウィンドウ表示することであり得る。ウィンドウ表示と共に、平滑化は、上述したシステム及び方法と同程度に音響心理学的な規格に従って制御され得ないが、等化フィルタ係数のウィンドウ表示は、より大きな範囲に時間領域においてフィルタ挙動を制御することを考慮に入れる。図27は、0.75のガウスウィンドウを有するウィンドウ表示に基づいて、事前呼び出し制約及び振幅制約と組み合わされて、等化フィルタ、及びより遠距離のラウドスピーカのみ、すなわち、ラウドスピーカFLSpkrH、FLSpkrL、FRSpkrH、FRSpkrL、SLSpkr、SRSpkr、RLSpkr、及びRRSpkrを使用する場合、サウンドゾーン701〜704での振幅周波数応答を図解している図である。すべての等化フィルタの対応するインパルス応答は、図28に描写される。
ウィンドウ表示がパラメータ化可能なガウスウィンドウに基づくならば、以下の方程式が適用する。
Figure 2017514360
式中、
Figure 2017514360
であり、αは、標準偏差σに反比例し、例えば、0.75であるパラメータである。パラメータαは、図29に示されるように、ガウス形状(サンプルの経時の増幅)を有する平滑化パラメータとして見なされ得る。
図30に示される結果として生じるシステム及び方法の信号フローチャートは、図2に関連して上述したシステム及び方法に基づく。ウィンドウ表示モジュール3001(振幅制約)は、LMSモジュール207と等価フィルタモジュール205との間に配列される。別のウィンドウ表示モジュール3002は、LMSモジュール208と等価フィルタモジュール206との間に配列される。ウィンドウ表示は、(図22に示されるような)事前呼び出し制約に関連して使用され得るが、また、スタンドアローン用途で、他の音響心理学的誘因制約に関連して、または、モデリング遅延に関連して使用され得る。
ウィンドウ表示は、図27において分かるように、クロストークキャンセルパフォーマンスの著しい変化をもたらさないが、図26及び28の比較から分かるように、等化フィルタの時間挙動は向上される。しかしながら、振幅制約としてウィンドウを使用することは、図31を図23及び図24と比較するとき明らかなように、他のバージョンと同様に、振幅周波数曲線のかかる大きな平滑化をもたらさない。その代わりに、位相時間特性は平滑化される。なぜなら、図31を図23及び図24と比較するときにまた明らかにされるように、平滑化が時間領域で実施されるからだ。図31は、修正ガウスウィンドウでのウィンドウ表示に基づく事前呼び出し制約及び振幅制約と組み合わせたより遠距離のラウドスピーカのみが使用される場合の、システムまたは方法のボード線図(振幅周波数応答、位相周波数応答)である。
ウィンドウ表示がMELMSアルゴリズムにおいて制約を適用した後に実施されて、ウィンドウ(例えば、図29に示されるウィンドウ)は周期的に推移されて、定期的に修正され、それは以下の通りに表され得る。
Figure 2017514360
図29に示されるガウスウィンドウは、パラメータαがより小さくなって、ひいてはパラメータαのより小さい値においてより小さい平滑化を提供するとき、平らになる傾向がある。パラメータαは、更新率(すなわち、どのくらいの頻度で、ウィンドウ表示がある特定の数の繰り返しステップ中で適用されるか)、反復の合計数等、異なる態様に依存して選択され得る。本実施例では、ウィンドウ表示は、各々の繰り返しステップにおいて実施される。これは、比較的小さいパラメータαを選択する理由であった。なぜなら、ウィンドウとのフィルタ係数の繰り返された乗算が各々の反復ステップにおいて実施され、フィルタ係数が連続的に減少するからだ。適切に修正されたウィンドウは、図32に示される。
ウィンドウ表示は、振幅及び位相に関して分光領域においてある特定の平滑化だけでなく、等化フィルタ係数の所望時間制限を調節することも考慮に入れる。これらの効果は、構成可能なウィンドウ(上述した典型的なガウスウィンドウにおいてパラメータαを参照)等の平滑化パラメータを通じて自由に選択され得、そのため、最大減衰、及び時間領域内の等化フィルタの音質が調節され得る。
等化フィルタの分光特性を平滑化するさらに別の代替の方法は、振幅に加えて、振幅制約において位相を提供することであり得る。未処理の位相の代わりに、前もって十分に平滑化された位相が適用され、それによって、円滑化は再び非線形であり得る。しかしながら、任意の他の平滑化特性も、同様に適用可能である。平滑化は、連続位相周波数特性であるアンラップ位相にのみ適用され、−π≦φ<πの有効範囲内にある(繰り返し)ラップ位相には適用され得ない。
また、トポロジーを考慮に入れるために、空間制約が使用され得、それは、以下の通りにMELMSアルゴリズムを適応させることによって達成され得る。
Figure 2017514360
、式中、
Figure 2017514360
であり、
Figure 2017514360
は、分光領域におけるm番目のエラー信号のための加重関数である。
図22に関連して上述したシステム及び方法に基づき、空間制約LMSモジュール3301が、LMSモジュール207を代用し、空間制約LMSモジュール3302が、LMSモジュール208を代用する、適切に修正されたMELMSアルゴリズムのフローチャートが、図33に示される。空間制約は、(図33に示されるように)事前呼び出し制約に関連して使用され得るが、また、スタンドアローン用途で、音響心理学的誘因制約に関連して、または、モデリング遅延に関連して使用され得る。
図22に関連して上述したシステム及び方法にも基づく、代わりに修正されたMELMSアルゴリズムのフローチャートが、図34に示される。空間制約モジュール3403は、ゲイン制御フィルタモジュール3401及びゲイン制御フィルタモジュール3402を制御するために配列される。ゲイン制御フィルタモジュール3401は、マイクロフォン215の下流に配列されて、修正エラー信号e´(n)を提供する。ゲイン制御フィルタモジュール3402は、マイクロフォン216の下流に配列されて、修正エラー信号e´(n)を提供する。
図34に示されるシステム及び方法において、マイクロフォン215及び216からの(エラー)信号e(n)ならびにe(n)は、分光領域においてよりもむしろ時間領域において修正される。時間領域における修正は、それでも実施され得、これによって、信号の分光組成も修正され、例えば、フィルタを通じて、周波数依存増加を提供する。しかしながら、ゲインは単に周波数依存でもあり得る。
図34に示される実施例において、空間制約は適用されず、すなわち、すべてのエラーマイクロフォン(すべての位置、すべてのサウンドゾーン)は等しく加重され、そのため、特別な重点または非重要さが特定のマイクロフォン(位置、サウンドゾーン)には適用されない。しかしながら、位置依存的な加重は、同様に適用され得る。代わりに、例えば、聴取者の耳の周りのエリアが増幅され得、頭の後部のエリアが減衰され得るように、サブエリアは画定され得る。
ラウドスピーカが異なる電気特性及び音響特性を示し得るので、ラウドスピーカに供給される信号の分光適用領域を修正することが望ましい場合がある。しかし、たとえすべての特性が同一であるとしても、異なる場所(位置、異なる容量を有する位相反転型)に配置されるとき、同一の特性を有する同一のラウドスピーカの使用可能な帯域幅が異なる場合があるので、各々のラウドスピーカの帯域幅を他のラウドスピーカと独立して制御することが望ましい場合がある。かかる差は、クロスオーバーフィルタを通じて補償され得る。図35に示される典型的なシステム及び方法において、本明細書で周波数制約とも呼ばれる周波数依存ゲイン制約は、例えば、不必要な非直線歪に導くラウドスピーカのどれも過負荷をかけられないように、すべてのラウドスピーカが、同一であるか少なくとも類似の様式で動作されることを確認するために、クロスオーバーフィルタの代わりに使用され得る。周波数制約は、多数の方法で実現され得、そのうちの2つが以下に議論される。
図34に関連して上述したシステム及び方法に基づくが、特定の制約を有するか有しない、本明細書に説明される任意の他のシステム及び方法に基づき得る、適切に修正されたMELMSアルゴリズムのフローチャートが、図35に示される。図35に示される典型的なシステムでは、LMSモジュール207及び208は、周波数依存ゲイン制約LMSモジュール3501及び3502によって置換され、特定の適合挙動を提供し、それは、以下の通りに説明され得る。
Figure 2017514360
式中
Figure 2017514360
、Kは、ラウドスピーカの数であり、
Figure 2017514360
Mは、マイクロフォンの数であり、
Figure 2017514360
は、(サンプルの)時間nにおけるk番目のラウドスピーカとm番目の(エラー)と間の二次パスのモデルであり、
Figure 2017514360
は、k番目のラウドスピーカに供給される信号の分光制限のクロスオーバーフィルタの振幅であり、信号は、時間nの間本質的には一定である。
理解されるように、修正MELMSアルゴリズムは、本質的に、フィルタ処理された入力信号が生成される修正にすぎず、フィルタ処理された入力信号は、伝達関数
Figure 2017514360
を用いてKクロスオーバーフィルタモジュールを通じてスペクトルで制限される。クロスオーバーフィルタモジュールは複素伝達関数を有し得るが、位相が分光規制のために必要とされず、適合プロセスを妨害しさえするので、所望分光規制を達成するために、ほとんど用途において、伝達関数
Figure 2017514360
の振幅だけを使用するのに十分である。適用可能なクロスオーバーフィルタの典型的な周波数特性の振幅は、図36に描写される。
すべての4つの位置における対応する振幅周波数応答、及び(サンプルの)経時の等化フィルタ(そのインパルス応答を表示する)のフィルタ係数は、それぞれ図37及び38に示される。図37に示される振幅特性、及び図38に示されるクロストークキャンセルを確立する等化フィルタのインパルス応答は、0.25のガウスウィンドウを有するウィンドウ表示を含む周波数制約、事前呼び出し制約、及び振幅制約と組み合わされて、図7に示されるセットアップのラウドスピーカFLSpkrH、FLSpkrL、FRSpkrH、FRSpkrL、SLSpkr、SRSpkr、RLSpkr、及びRRSpkr等のより遠距離のスピーカに独占的に関連して等化フィルタを適用するとき、4つの位置に関する。
図37及び38は、400Hz未満のクロスオーバーフィルタモジュールを通じての出力信号の分光制限の結果を図解し、それは、図7に示されるセットアップにおける前方ウーファFLSpkrL及びFRSpkrLの小さい影響であり、図37と27との比較から分かるように、クロストークキャンセルに対する任意の著しい影響の欠如である。これらの結果は、また、図39及び図31に示されるボード線図を比較するとき、支援され、図39に示される図は、図37及び図38の基礎を形成する同じセットアップに基づき、ウーファFLSpkrLとFRSpkrLに供給される信号の著しい変更を示す(それらが前部一FLPos及びFRPosの隣にあるとき)。周波数制約を有するシステム及び方法は、前述のように、いくつかの用途において、低周波数においてある特定の欠点(振幅の低下)を示す傾向がある場合がある。したがって、周波数制約は、例えば、図40に関連して以下に議論されるように、代わりに実装され得る。
図40に示されるように、適切に修正されたMELMSアルゴリズムのフローチャートは、図34に関連して上述したシステムと方法に基づくが、代わりに、特定の制約を有するか有しない、本明細書に説明される任意の他のシステム及び方法に基づき得る。図40に示される典型的なシステムでは、周波数制約モジュール4001は、等化フィルタ205の下流に配列され得、周波数制約モジュール4002は、等化フィルタ206の下流に配列され得る。周波数制約の代替の配列は、部屋伝達特性において、すなわち、ラウドスピーカに供給された信号を事前フィルタ処理することを通じて実際の発生している伝達関数
Figure 2017514360
において、及び図40
Figure 2017514360
によって指示されるそれらのモデル
Figure 2017514360
の伝達関数において、クロスオーバーフィルタの複雑な影響(振幅及び位相)を減少させることを考慮に入れる。MELMSアルゴリズムへのこの修正は、以下の方程式で説明され得る。
Figure 2017514360
Figure 2017514360
式中、
Figure 2017514360
は、
Figure 2017514360
の近似値である。
図41は、等化フィルタが適用され、より遠距離のラウドスピーカのみ、すなわち、図7に示されるセットアップのFLSpkrH、FLSpkrL、FRSpkrH、FRSpkrL、SLSpkr、SRSpkr、RLSpkr、及びRRSpkrが、事前呼び出し制約、振幅制約(0.25のガウスウィンドウを有するウィンドウ表示)、及び部屋伝達関数に含まれる周波数制約に関連して使用される場合の、上述した4つの位置で振幅周波数応答を図解している図である。対応するインパルス応答は図42に示され、対応するボード線図は図43に示される。図41〜43で分かるように、クロスオーバーフィルタは、前方位置FLPos及びFRPosの隣のウーファFLSpkrL及びFRSpkrLに著しい影響を及ぼす。特に図41と37とを比較するとき、図41の図が基づく周波数制約が、下部周波数においてより異なるフィルタ処理効果を考慮に入れ、クロストークキャンセルパフォーマンスが50Hzを超える周波数で少し悪化することが分かる。
用途に従って、少なくとも1つの(他の)音響心理学的誘因制約は、単独で、または、他の音響心理学的誘因であるか音響心理学的誘因でない制約(ラウドスピーカ―部屋―マイクロフォン制約等)と組み合わされて、使用され得る。例えば、振幅制約だけを使用するときの等化フィルタの時間挙動、すなわち、元々の位相を維持するときの振幅周波数特性の非線形平滑化(図26に描写されるインパルス応答を比較する)は、いらいらさせるトーンの事後呼び出しとして聴取者によって知覚される。この事後呼び出しは、以下の通りにエネルギー時間曲線(ETC)に基づいて説明され得る事後呼び出し制約を通じて抑制され得る。
ゼロパディング:
Figure 2017514360
式中、
Figure 2017514360
は、長さN/2を有するMELMSアルゴリズムにおけるk番目の等化フィルタのためのフィルタ係数の終集合であり、0は、長さNを有するゼロ列ベクトルである。
FFT変換:
Figure 2017514360
ETC算出:
Figure 2017514360
Figure 2017514360
Figure 2017514360
Figure 2017514360
式中、
Figure 2017514360
は、t番目の繰り返しステップ(矩形ウィンドウ)におけるk番目の等化フィルタのスペクトルの実数部であり、
Figure 2017514360
k番目の等化フィルタの滝図を表示し、それは、対数領域内でN/2の長さを有する単一の側波帯スペクトルのすべてのN/2振幅周波数応答を含む。
典型的車両の室内のインパルス応答のETCを算出して、結果として生じるETCを、上述したMELMSシステムまたは方法において前部左高周波数ラウドスピーカFLSpkrHに供給された信号のETCと比較するとき、ある特定の周波数範囲で示される減衰時間が有意により長く、それが、事後呼び出しの根底にある原因と見なされ得ることが分かる。さらに、上述したMELMSシステム及び方法の室内のインパルス応答に含まれるエネルギーが、減衰プロセスの後の時点で大きすぎる場合があることが分かる。事前呼び出しが抑制される方法に類似して、事後呼び出しは、(聴覚)事後マスキングと呼ばれる人間の耳の音響心理学的な特性に基づく事後呼び出し制約を通じて抑制され得る。
聴覚マスキングは、1つの音の認識が別の音の存在によって影響を受けるとき発生する。周波数領域における聴覚マスキングは、同時マスキング、周波数マスキング、または分光マスキングとして知られている。時間領域における聴覚マスキングは、時間マスキングまたは非同時マスキングとして知られている。マスキングされていない閾値は、現在のマスキング信号なしで知覚され得る信号で最も静かなレベルである。マスキングされた閾値は、特定のマスキング騒音と組み合わせられるとき、知覚される信号で最も静かなレベルである。マスキングの量は、マスキングされた閾値とマスキングされていない閾値との間の差である。マスキングの量は、標的の信号とマスキング音との両方の特性に依存して変動し、個々の聴取者にも特有であることになる。音が原音と同じ期間の騒音または不必要な音によって不可聴になるとき、同時マスキングが発生する。突然の刺激音が不可聴の刺激の直前または直後に存在する他の音を作るとき、時間マスキングまたは非同時マスキングが発生する。マスキング音の直前に音を不明瞭にするマスキングは、逆向性マスキングまたは事前マスキングと呼ばれ、マスキング音の直後に音を不明瞭にするマスキングは、順向性マスキングまたは事後マスキングと呼ばれる。時間マスキングの効果は、マスキング音のオンセット及びオフセットから指数的に減衰し、図44に示されるように、オンセット減衰は約20ms続き、オフセット減衰は約100ms続く。
周波数に対する群遅延差の逆指数関数を描写している典型的なグラフが図45に示され、事後マスキング閾値としての周波数に対する位相差の対応する逆指数関数が図46に示される。「事後マスキング」閾値は、等化フィルタでの事後呼び出しを避ける制約として、本明細書では理解される。制限群遅延関数(周波数に対する群遅延差)の形で制約を示す図45から分かるように、周波数が増加するとき、事後マスキング閾値は減少する。約1Hzの周波数である一方、約250msの期間を有する事後呼び出しは、約500Hzの周波数で、聴取者にとって受容可能であり得、閾値は、すでに約50msであり、5msの近似漸近エンド値を有するより高い周波数に到達し得る。図45に示される曲線は制限位相関数に容易に変形され得、それは、周波数に対する位相差曲線として図46に示される。事後呼び出し(図45及び46)と事前呼び出し(図3及び4)との曲線の形状が全く類似しているので、同じ曲線が、異なるスケーリングで、事後呼び出しと事前呼び出しとの両方に使用され得る。事後呼び出し制約は、以下の通りに説明され得る。
規格値:
Figure 2017514360
は、(サンプルの)N/2の長さを有する時間ベクトルであり、
=0は、時間における開始点であり、
a0db=0dBは開始レベルであり、
a1db=60dBは終了レベルであり、
勾配:
Figure 2017514360
は、(dB/sの)制限関数の勾配であり、
Figure 2017514360
は、(FFTビンの)周波数nにおける(sの)事後呼び出しを抑制する群遅延の差関数である。
制限関数:
Figure 2017514360
は、(dBの)n番目の周波数ビンのための時間制限関数であり、
Figure 2017514360
は、(FFTビンの)単一の側波帯スペクトルのビン数を表示している周波数インデックスである。
時間補償/スケーリング:
Figure 2017514360
Figure 2017514360
0は、長さtMaxを有するゼロベクトルであり、
Maxは、n番目の制限関数がその最大値を有する時間インデックスである。
線形化:
Figure 2017514360
ETCの制限:
Figure 2017514360
室内のインパルス応答の算出:
Figure 2017514360
は、事後呼び出し制約を含むk番目のチャネル(ラウドスピーカに供給される信号)の修正された室内のインパルス応答である。
上記の方程式で分かるように、事後呼び出し制約は、ETCの時間制限にここでは基づき、該ETCは、周波数依存であり、その振動数依存は、群遅延差関数
Figure 2017514360
に基づく。群遅延差関数
Figure 2017514360
を表示している典型的な曲線は、図45に示される。所与の時間内で
Figure 2017514360
、図47に示されるように、制限関数
Figure 2017514360
のレベルは、閾値a0dB及びa1dbに従って減少する。
各々の周波数nに対して、図47に示されるような時間制限関数は、算出されて、ETC行列に適用される。対応するETC回のベクトルの値が周波数nで
Figure 2017514360
によって与えられる対応する閾値を超えるならば、ETC時間ベクトルは閾値からその距離に従ってスケーリングされる。このように、群遅延差関数
Figure 2017514360
によって必要とされるように、等化フィルタが、それらのスペクトルにおいて、周波数依存時間低下を示すことが確実にされる。群遅延差関数
Figure 2017514360
が音響心理学的条件(図44を参照)によって設計されるように、聴取者をいらいらさせる事後呼び出しは、避けられるか、受容可能な程度に少なくとも減少させられ得る。
ここで図48を参照して、事後呼び出し制約は、例えば、図40に関連して(または本明細書に説明される任意の他のシステム及び方法で)、上述したシステム及び方法において実装され得る。図48に示される典型的なシステムでは、組み合わされた振幅及び事後呼び出し制約モジュール4801と4802は、振幅制約モジュール2201及び2202の代わりに使用される。図49は、等化フィルタが適用され、より遠距離のラウドスピーカのみ、すなわち、図7に示されるセットアップのFLSpkrH、FLSpkrL、FRSpkrH、FRSpkrL、SLSpkr、SRSpkr、RLSpkr、及びRRSpkrが、事前呼び出し制約、振幅制約(0.25のガウスウィンドウを有するウィンドウ表示)、部屋伝達関数に含まれる周波数制約、及び事後呼び出し制約に関連して使用される場合の、図7に関連して上述した4つの位置で振幅周波数応答を図解している図である。
対応するインパルス応答は図50に示され、対応するボード線図は図51に示される。図49に示される図を図41に示される図と比較するとき、事後呼び出し制約がクロストークキャンセルパフォーマンスをわずかに悪化させることが分かる。他方、図50に示される事後呼び出しは、図42に示される図ではより小さくなり、それは、図40に示されるシステム及び方法に関する。図51に示されるボード線図から明らかなように、事後呼び出し制約は、位相特性にいくらかの影響を及ぼし、例えば、位相曲線は平滑化される。
事後呼び出し制約を実装する別の方法は、ウィンドウ表示の振幅制約に関連して、上述したウィンドウ表示手順でそれを統合することである。時間領域における事後呼び出し制約は、ウィンドウ表示の振幅制約として同様の方法で、前述のように、スペクトルでウィンドウ表示され、そのため、両方の制約は、1つの制約に結合され得る。これを達成するために、各々の等化フィルタは、繰り返しプロセスの終わりに排他的にフィルタ処理され、等距離の周波数点がFFT分析に類似している余弦信号の集合から始まる。その後、それに応じて算出された時間信号は、周波数依存ウィンドウ関数を用いて加重される。ウィンドウ関数は、増加する周波数と共に短縮され得、そのため、フィルタ処理が、より高い周波数のために向上させられ、ひいては、非線形平滑化が、確立される。また、指数的に傾斜したウィンドウ関数が、使用され得、その時間構造は、図45に描写される群遅延差関数に類似している群遅延によって決定される。
自由にパラメータ化可能で、長さが周波数依存である実装されたウィンドウ関数は、指数関数的、直線性、ハミング、ハニング、ガウス、または任意の他の適切な種類のものであり得る。単純さのために、本実施例で使用されるウィンドウ関数は、指数関数的な種類である。制限関数の終端点a1dBは、クロストークキャンセルパフォーマンスを向上するために、周波数依存(例えば、nが増加するとき、a1dB(n)が減少し得る周波数依存制限関数a1dB(n))であり得る。
群遅延関数
Figure 2017514360
によって定義された時間以内に、レベルが、周波数依存終端点a1dB(n)によって特定された値に落ち、それが、余弦関数を通じて修正され得るように、ウィンドウ関数はさらに構成され得る。すべてのそれに応じてウィンドウ表示された余弦信号は、引き続いて加算され、その合計は、スケーリングされ、等化フィルタのインパルス応答を提供し、その振幅周波数特性は、平滑化されるように見え(振幅制約)、その減衰挙動は、所定の群遅延差関数に従って修正される(事後呼び出し制約)。ウィンドウ表示が時間領域内で実施されるので、それは、振幅周波数特性だけでなく、位相周波数特性にも影響を及ぼし、そのため、周波数依存非線形複素平滑化が達成される。ウィンドウ表示技法は、以下に掲げる方程式によって説明され得る。
規格値:
Figure 2017514360
は、(サンプルの)N/2の長さを有する時間ベクトルであり、
=0は、時間における開始点であり、
a0db=0dBは開始レベルであり、
a1db=−120dBは下側閾値である。
レベル制限:
Figure 2017514360
は、レベル制限であり、
Figure 2017514360
は、レベル修正関数であり、
Figure 2017514360
、式中、
Figure 2017514360
は、単一の側波帯スペクトルのビン数を表示している周波数インデックスである。
余弦信号行列:
Figure 2017514360
は、余弦信号行列である。
ウィンドウ関数行列:
Figure 2017514360
は、dB/sの制限関数の勾配であり、
Figure 2017514360
は、n番目の周波数ビンにおいて事後呼び出しを抑制するための群遅延差関数であり、
Figure 2017514360
は、n番目の周波数ビンのための時間制限関数であり、
Figure 2017514360
は、すべての周波数依存ウィンドウ関数を含む行列である。
フィルタ処理(用途):
式中、
Figure 2017514360
、余弦行列フィルタであり、wは長さN/2を有するk番目の等化フィルタである。
ウィンドウ表示及びスケーリング(用途):
Figure 2017514360
は、前に説明された方法によって導き出されるk番目のチャネルの円滑化された等化フィルタである。
典型的な周波数依存レベル制限関数a1dB(n)及び典型的なレベル制限
Figure 2017514360
の振幅時間曲線は、図52に描写される。レベル制限関数a1dB(n)は、下部周波数が上部周波数より制限されなかったという趣旨で、図53に増幅周波数曲線として示されるレベル修正関数
Figure 2017514360
、によって修正された。指数ウィンドウに基づくウィンドウ関数WinMat(n,t)は、周波数200Hz(a)、2,000Hz(b)、及び20,000Hz(c)において図54に図解される。図55〜57においてさらに分かるように、振幅及び事後呼び出し制約は、このように、何ら重大著しいパフォーマンス低下なしで、互いにこのように組み合わされ得る。
図55は、等化フィルタが適用され、より遠距離のラウドスピーカのみ、すなわち、図7に示されるセットアップのFLSpkrH、FLSpkrL、FRSpkrH、FRSpkrL、SLSpkr、SRSpkr、RLSpkr、及びRRSpkrが、事前呼び出し制約、周波数制約、ウィンドウ表示の振幅、及び事後呼び出し制約に関連して使用される場合の、図7に関連して上述した4つの位置で振幅周波数応答を図解している図である。対応するインパルス応答(増幅時間図)は図56に示され、対応するボード線図は図57に示される。前述のウィンドウ表示技法は、より高い周波数で分光成分の著しい現象を考慮に入れ、それは、より便利であると聴取者によって知覚される。この特別なウィンドウ表示技法が、MIMOシステムにおいて適用可能であるだけでなく、一般的な等化システムまたは計測システム等の制約を使用する任意の他のシステム及び方法にも適用されることに留意されたい。
上述した実施例のほとんどにおいて、より遠距離のラウドスピーカのみ、すなわち、図7に示されるセットアップのFLSpkrH、FLSpkrL、FRSpkrH、FRSpkrL、SLSpkr、SRSpkr、RLSpkr、及びRRSpkrが使用された。しかしながら、ラウドスピーカFLLSpkr、FLRSpkr、FRLSpkr、FRRSpkr、RLLSpkr、RLRSpkr、RRLSpkr、及びRRRSpkr等のより密接に配列されたラウドスピーカを利用することは、追加のパフォーマンス向上を提供し得る。したがって、図7に示されるセットアップにおいて、ヘッドレスト内に配置される8つのラウドスピーカを含むすべてのラウドスピーカは、クロストークキャンセルパフォーマンスを考慮してウィンドウ表示の事後呼び出し制約のパフォーマンスを評価するために利用される。明るいゾーンが前部左位置において確立され、3つの暗いゾーンが3つの残りの位置において生成されると仮定される。
図58は、振幅周波数曲線を通じて、明るいゾーンにおける調性のための参照で、同時に事前呼び出し制約に適用され得る標的関数を図解する。適用されたウィンドウ表示(ウィンドウ表示の事後呼び出し制約)を有する及び有さない図58に示される標的関数に基づく典型的なイコライザフィルタのインパルス応答は、線形領域内の増幅時間曲線として図59に描写され、対数領域内の振幅時間曲線として図60に描写される。ウィンドウ表示の事後呼び出し制約が、MELMSアルゴリズムに基づいて、等化フィルタ係数の減衰時間、ひいては等化フィルタのインパルス応答を有意に減少させることができることは、図60から明らかである。
図60から、減衰が音響心理学的な条件に従っていることが分かり、それは、クロストークキャンセルパフォーマンスを悪化させることなく周波数が増加するとき、時間の短縮の有効性が連続的に増加することを意味する。さらに、図61は、図58に図解される標的関数がほとんど完全に満たされることを証明する。図61は、事前呼び出し制約、周波数制約、ウィンドウ表示の振幅、及びウィンドウ表示の事後呼び出し制約と組み合わせて、図7に示されるセットアップのすべてのラウドスピーカ(ヘッドレスト内のラウドスピーカを含む)、及び等化フィルタを使用する場合、図7に関連して上述した4つの位置において振幅周波数応答を図解している図である。対応するインパルス応答は図62に示される。一般に、事前呼び出し制約等のあらゆる種類の音響心理学的な制約、振幅制約、事後呼び出し制約、ならびに周波数制約及び空間制約等のあらゆる種類のラウドスピーカ―部屋―マイクロフォン制約は、必要に応じて組み合わせられ得る。
図63を参照して、図1に関連して上述したシステム及び方法は、修正されて、個々のサウンドゾーンを生成するだけでなく、任意の所望波動場(可聴化として知られる)も生成し得る。これを達成するために、図1に示されるシステム及び方法は、制御可能な一次パス6301によって置換された一次パス101を考慮して修正された。一次パス6301は、音源部屋6302、例えば、所望聴取部屋によって制御される。二次パスは、車両6303の内部等の標的の部屋として実装され得る。図63に示される典型的なシステム及び方法は、所望聴取部屋6302(例えば、コンサートホール)の音響効果が1つの特定の実際の聴取位置の周りのサウンドゾーン内に確立される(モデリングされる)単純なセットアップに基づき、同じセットアップは図7(例えば、車両内部6303の前部左位置)に示されるようなものである。聴取位置は、聴取者の耳の位置、つまり、聴取者の2つの耳の間の点、または標的の部屋6303のある特定の位置における頭の周りのエリアであり得る。
音源部屋及び標的の部屋における音響測定は、同じマイクロフォン配列、すなわち、同じ音響学的特性を有する同じ数のマイクロフォンを用いて行われ、互いに対して同じ位置に配置され得る。MELMSアルゴリズムが伝達関数W(z)を有するK等化フィルタのために係数を生成するように、同じ音響状況は、音源部屋での対応する位置のように標的の部屋でのマイクロフォン位置において存在し得る。本実施例では、これは、仮想中心スピーカが、音源部屋6302において測定されるのと同じ特性を有する標的の部屋6303の前部左位置において、創出され得ることを意味する。上述したシステム及び方法は、図64に示されるセットアップで分かるように、いくつかの仮想線源を生成するためにこのように使用され得る。前部左ラウドスピーカFLならびに前部右ラウドスピーカFRが、それぞれ高周波数のラウドスピーカFLSpkrH及びFRSpkrHならびに低周波数のラウドスピーカFLSpkrL及びFRSpkrLを有するラウドスピーカアレイに対応する点に留意されたい。本実施例では、音源部屋6401及び標的の部屋6303は、5.1オーディオセットアップであり得る。
しかしながら、単一の仮想線源は、標的の部屋でモデリングされ得るだけでなく、多数のI仮想線源も同時にモデリングされ得、I仮想線源の各々に関して、対応する等化フィルタ係数集合W(z)(Iは0、…、I−1)が算出される。例えば、図64に示されるように、前部左位置で仮想5.1システムをモデリングするとき、5.1システムのためのITU規格に従って配置されるI=6仮想線源が生成される。多数の仮想線源を有するシステムの手法は、I一次パス行列P(z)が音源部屋内で決定されて、標的の部屋内でセットアップされるラウドスピーカに適用される1つの仮想線源だけを有するシステムの手法と類似している。引き続いて、K等化フィルタのための等化フィルタ係数W(z)の集合は、修正されたMELMSアルゴリズムを通じて各々の行列P(z)のために適応的に決定される。図65に示されるように、I×K等化フィルタは、次いで、重畳されて、適用される。
図65は、Iフィルタ行列6501〜6506を形成する適切に生成されたI×K等化フィルタの用途のフローチャートであり、運転者の位置における5.1規格に従ってI=6仮想音源を近似音声再生に提供する。5.1規格に従って、ラウドスピーカ位置C、FL、FR、SL、SR、及びSubに関する6つの入力信号は、6つのフィルタ行列6501〜6506に供給される。等化フィルタ行列6501〜6506は、等化フィルタ係数W(z)〜W(z)のI=6の集合を提供し、該係数において、各々の集合は、K等化フィルタを含み、ひいてはK出力信号を提供する。フィルタ行列の対応する出力信号は、加算器6507〜6521を通じて加算されて、次いで、標的の部屋6303内に配列されるそれぞれのラウドスピーカに供給される。例えば、k=1を有する出力信号は、加算されて、前部右ラウドスピーカ(アレイ)6523に供給され、k=2を有する出力信号は、加算されて、前部左ラウドスピーカ(アレイ)6522に供給され、k=6を有する出力信号は、加算されて、サブウーファー6524等に供給される。
波動場は、図66に示されるように、任意の数の位置、例えば、標的の部屋6601の4つの位置において、マイクロフォンアレイ6603〜6606内に、確立され得る。4×Mを提供しているマイクロフォンアレイは、加算モジュール6602内で加算され、M信号y(n)を減算器105に提供する。修正MELMSアルゴリズムは、仮想音源の位置の制御だけでなく、水平入射角(方位)、垂直入射角(高度)、及び仮想音源と聴取者との間の距離を考慮に入れる。
さらに、フィールドは、その固有モード(すなわち球面調和関数)にコード化され得、それらは、引き続いて、再びデコードされて、元々の波動場と同一か、少なくとも非常に類似しているフィールドを提供する。デコーディングの間、波動場は、動的に修正され得る。例えば、回転され、ズームインまたはズームアウトされ、しっかり固定され、引き延ばされ、前後に推移される等され得る。その固有モードに音源部屋内の音源の波動場をコード化して、標的の部屋においてMIMOシステムまたは方法を通じて固有モードをコード化することによって、仮想音源は、標的の部屋でその3次元位置を考慮して、このように動的に修正され得る。図67は、M=4の次数までの典型的な固有モードを描写する。これらの固有モード(例えば、図67に示される周波数から独立した形を有する波動場)は、ある度合い(次数)の等化フィルタ係数の特定の集合を通じてモデリングされ得る。その次数は、基本的に、音響システムの上限遮断周波数等の標的の部屋に存在する音響システムに依存する。遮断周波数がより高いほど、次数はより高くなければならない。
聴取者からより遠く離れており、したがって、fLim=400〜600Hzの遮断周波数を示す標的の部屋におけるラウドスピーカに関して、十分な次数はM=1であり、それらは、3次元において、第1のN=(M+1)=4球面調和関数であり、2次元において、N=(2M+1)=3である。
Figure 2017514360
式中、cは、音の速さ(20°Cで343m/s)であり、Mは、固有モードの次数であり、Nは、固有モードの数であり、Rは、ゾーンの聴取表面の半径である。
対照的に、追加のラウドスピーカが聴取者(例えば、ヘッドレストラウドスピーカ)にさらに近くに配置されるとき、次数Mは、M=2またはM=3に最大の遮断周波数に依存して増加し得る。遠い場条件が支配的である、すなわち、波動場が平面波に分けられ得ると仮定すると、その波動場は、以下のように、フーリエ・ベッセル級数として説明され得る。
Figure 2017514360
式中、
Figure 2017514360
は、アンビソニック係数(N番目の球面調和関数の加重係数)であり、
Figure 2017514360
は、m番目の次数、n番目の等級(実数部σ=1、虚数部σ=―1)の複素球面調和関数であり、
Figure 2017514360
は、位置r=(r、θ、φ)における音圧のスペクトルであり、S(jω)は、分光領域内の入力信号であり、jは、複素数の虚数単位であり、j(kr)は、m番目の次数の第1の種の球ベッセル関数である。
複素球面調和関数
Figure 2017514360
は、図68に描写されるように、次いで、標的の部屋におけるMIMOシステム及び方法によって、すなわち、対応する等化フィルタ係数によってモデリングされ得る。対照的に、アンビソニック係数
Figure 2017514360
は、音源部屋または部屋シミュレーションにおいて波動場の分析から導き出される。図68は、第1のN=3の球面調和関数がMIMOシステムまたは方法を通じて標的の部屋において生成される用途のフローチャートである。3つの等化フィルタ行列6801〜6803は、入力信号x[n]からの運転者の位置における近似音声再生のための仮想音源の第1の3つの球面調和関数(W,X、及びY)を提供する。等化フィルタ行列6801〜6803は、各々の集合がK等化フィルタを含み、ひいてはK出力信号を提供する等化フィルタ係数W(z)〜W(z)の3つの集合を提供する。フィルタ行列の対応する出力信号は、加算器6804〜6809を通じて加算されて、次いで、標的の部屋6814に配列されたそれぞれのラウドスピーカに供給される。例えば、k=1を有する出力信号は、加算されて、前部右ラウドスピーカ(アレイ)6811に供給され、k=2を有する出力信号は、加算されて、前部左ラウドスピーカ(アレイ)6810に供給され、k=Kを有する最後の出力信号は、加算されて、サブウーファー6812に供給される。聴取位置6813において、次いで、1つの仮想線源の所望波動場を一緒に形成する第1の3つの固有モードX、Y、及びZが生成される。
デコードしている間、回転要素が導入される以下の実施例から分かるように、修正は単純な方法で行われ得る。
Figure 2017514360
式中、
Figure 2017514360
は、所望方向で球面調和関数を回転させるモード加重係数である
Figure 2017514360
図69を参照して、音源部屋の音響効果を測定する配列は、マイクロフォンアレイ6901を含み得、そこでは、多数のマイクロフォン6903〜6906がヘッドバンド6902上で配置される。ヘッドバンド6902は、音源部屋にあるときに聴取者6907によって着用され、聴取者の耳よりわずかに上に位置付けられ得る。単一のマイクロフォンの代わりに、マイクロフォンアレイは、音源部屋の音響効果を測定するために使用され得る。マイクロフォンアレイは、平均聴取者の頭の直径に対応する直径を有する円の上、及び平均聴取者の耳に対応する位置に配列された少なくとも2つのマイクロフォンを含む。アレイのマイクロフォンのうちの2つは、平均聴取者の耳の位置に、またはその少なくとも近くに配置され得る。
聴取者の頭の代わりに、人間の頭に類似した特性を有する任意の人工の頭または剛体球も使用され得る。さらに、追加のマイクロフォンは、円上以外の位置に(例えば、さらなる円上、または、剛体球上の任意の他のパターンに従って)配列され得る。図70は、剛体球7001上の多数のマイクロフォン7002を含むマイクロフォンアレイを描写し、そこでは、マイクロフォン7002のいくつかが、少なくとも1つの円7003上に配列され得る。循環7003は、聴取者の耳の位置を含む円に対応するように配列され得る。
代わりに、多数のマイクロフォンは、耳の位置を含む多数の円上に配列され得るが、該多数のマイクロフォンは、周りに人間の耳があり、人工の頭または他の剛体球の場合にあるとされるエリアに集中する。マイクロフォン7102が聴取者7101によって着用された耳カップ7103上に配列される配列の実施例が、図71に示される。マイクロフォン7102は、人間の耳の位置の周りで、半球上の規則的なパターンで配置され得る。
音源部屋における音響効果を測定する他の代替のマイクロフォン配列は、人工の頭を含み得、耳の位置で2つのマイクロフォン(平面のパターンに配列されたマイクロフォン、または、剛体球上に(準)規則的な様式に置かれたマイクロフォン)を用いて、アンビソニック係数を直接測定することができる。
図52〜図54に関連して再び上の説明を参照して、図72に示されるような統合された事後呼び出し制約を有する振幅制約を提供する典型的なプロセスは、フィルタモジュールの伝達関数を反復的に適応させること(7201)と、適応時に、等距離の周波数及び等増幅を有する余弦信号の集合をフィルタモジュールに入力すること(7202)と、周波数依存ウィンドウ関数を用いて、フィルタモジュールによって出力された信号を加重すること(7203)と、フィルタ処理されたウィンドウ表示の余弦信号を加算して、加算信号を提供すること(7204)と、加算信号をスケーリングして、K等価フィルタモジュールの伝達関数を制御するフィルタモジュールの更新されたインパルス応答を提供すること(7205)と、を含み得る。
フィルタモジュールとフィルタ制御モジュールとの両方が、車両に実装され得るが、代わりに、フィルタモジュールだけが車両に実装され得、フィルタ制御モジュールが車両の外側にあり得ることに、上記のシステム及び方法において留意されたい。別の代替として、フィルタモジュール及びフィルタ制御モジュールは、車両の外側、例えば、コンピュータ中に実装され得、フィルタモジュールのフィルタ係数は、車両に配置された影フィルタにコピーされ得る。さらに、適応は、場合によっては、一回のプロセスまたは連続的なプロセスであり得る。
本発明の様々な実施形態が説明された一方、より多くの実施形態及び実装形態が本発明の範囲内で可能であることは当業者に明らかであろう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲及びそれらの同等物の観点を除いて制限されるものではない。

Claims (14)

  1. 標的ラウドスピーカ―部屋―マイクロフォンシステムにおいて聴取位置の周りで音波動場を生成するように構成されるシステムであって、ラウドスピーカの各グループが少なくとも1つのラウドスピーカを有する、ラウドスピーカのK≧1のグループのラウドスピーカアレイが、前記聴取位置の周りに配置され、マイクロフォンの各グループが少なくとも1つのマイクロフォンを有する、マイクロフォンのM≧1のグループのマイクロフォンアレイが、前記聴取位置において配置され、前記システムが、
    前記ラウドスピーカのグループの上流かつ入力信号パスの下流の信号パス内に配列され、制御可能な伝達関数を有する、K等化フィルタモジュールと、
    前記マイクロフォンのグループの下流かつ前記入力信号パスの下流の信号パス内に配列され、前記マイクロフォンのKグループからのエラー信号、及び前記入力信号パス上の入力信号に基づく適応型制御アルゴリズムに従って、前記K等化フィルタモジュールの伝達関数を制御する、Kフィルタ制御モジュールと、を備え、
    前記マイクロフォンアレイが、聴取者の頭の周りに、人工の頭の周りもしくは中に、または剛体球の周りもしくは中に環状に配置されるマイクロフォンの少なくとも2つの第1のグループを備える、前記システム。
  2. 聴取者の頭、人工の頭、または剛体球の周りに環状に配置されたマイクロフォンの少なくとも1つの第2のグループをさらに備える、請求項1に記載の前記システム。
  3. マイクロフォンの少なくとも2つの第3のグループをさらに備え、前記マイクロフォンの少なくとも2つの第3のグループ及び前記マイクロフォンの第1のグループが、聴取者の頭の周りに、人工の頭の周りもしくは中に、または剛体球の周りもしくは中に、一緒に球状に配置される、請求項1に記載の前記システム。
  4. 前記マイクロフォンの球状に配置されたグループは、規則的な様式で配置される、請求項3に記載の前記システム。
  5. 前記マイクロフォンの第1のグループの各々のマイクロフォンの周りに配置された、マイクロフォンの少なくとも3つの第4のグループをさらに備える、請求項1に記載の前記システム。
  6. 前記マイクロフォンの少なくとも2つの第1のグループのうちの2つのグループは、前記標的ラウドスピーカ―部屋―マイクロフォンシステムにおいて、聴取者の耳がある位置、または、あるとされる位置に、あるいは、その位置の近くに配列される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の前記システム。
  7. M一次パスモデリングモジュールが、前記マイクロフォンのグループの上流かつ前記入力パスの下流の信号パス内に配列され、
    前記一次パスモデリングモジュールは、所望音源ラウドスピーカ―部屋―マイクロフォンシステムに存在する前記一次パスをモデリングするように構成され、
    前記一次パスのモデリングは、前記音源ラウドスピーカ―部屋―マイクロフォンシステムにおける前記一次パスまたは前記固有モードの測定あるいは計算シミュレーションに基づく、請求項1〜6のいずれか一項に記載の前記システム。
  8. 標的ラウドスピーカ―部屋―マイクロフォンシステムにおいて聴取位置の周りで音波動場を生成するように構成される方法であって、ラウドスピーカの各グループが少なくとも1つのラウドスピーカを有する、ラウドスピーカのK≧1のグループのラウドスピーカアレイが、前記聴取位置の周りに配置され、マイクロフォンの各グループが少なくとも1つのマイクロフォンを有する、マイクロフォンのM≧1のグループのマイクロフォンアレイが、前記聴取位置において配置され、前記方法が、
    前記ラウドスピーカのKグループの上流かつ入力信号パスの下流の信号パス内で制御可能な伝達関数を用いてフィルタ処理を等化することと、
    前記マイクロフォンのKグループからのエラー信号、及び前記入力信号パス上の入力信号に基づく適応型制御アルゴリズムに従って、フィルタ処理を等化する前記制御可能な伝達関数の等化制御信号を用いて制御することと、を含み、
    前記マイクロフォンアレイが、聴取者の頭の周りに、人工の頭の周りもしくは中に、または剛体球の周りもしくは中に環状に配置されるマイクロフォンの少なくとも2つの第1のグループを備える、前記方法。
  9. 聴取者の頭、人工の頭、または剛体球の周りに環状に配置されたマイクロフォンの少なくとも1つの第2のグループをさらに備える、請求項8に記載の前記方法。
  10. マイクロフォンの少なくとも2つの第3のグループをさらに備え、前記マイクロフォンの少なくとも2つの第3のグループ及び前記マイクロフォンの第1のグループが、聴取者の頭の周りに、人工の頭の周りもしくは中に、または剛体球の周りもしくは中に、一緒に球状に配置される、請求項8に記載の前記方法。
  11. 前記マイクロフォンの球状に配置されたグループは、規則的な様式で配置される、請求項10に記載の前記方法。
  12. 前記マイクロフォンの第1のグループの各々のマイクロフォンの周りに配置された、マイクロフォンの少なくとも3つの第4のグループをさらに備える、請求項8に記載の前記方法。
  13. 前記マイクロフォンの少なくとも2つの第1のグループのうちの2つのグループは、前記標的ラウドスピーカ―部屋―マイクロフォンシステムにおいて、聴取者の耳がある位置、または、あるとされる位置に、あるいは、その位置の近くに配列される、請求項8〜12のいずれか一項に記載の前記方法。
  14. 前記マイクロフォンのグループの上流かつ前記入力パスの下流の信号パス内で、所望音源ラウドスピーカ―部屋―マイクロフォンシステムに存在する一次パスをモデリングすることをさらに含み、
    前記一次パスのモデリングは、前記音源ラウドスピーカ―部屋―マイクロフォンシステムにおける前記一次パスまたは前記固有モードの測定あるいは計算シミュレーションに基づく、請求項8〜13のいずれか一項に記載の前記方法。

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