JP2017512035A - デバイス・ツー・デバイス通信のための同期および資源割り当てのためのシステム、方法および装置 - Google Patents

デバイス・ツー・デバイス通信のための同期および資源割り当てのためのシステム、方法および装置 Download PDF

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Abstract

ユーザー装置(UE)が、独立同期源(I-SS)から受信される第一の同期信号に基づいて該独立同期源(I-SS)と同期するよう構成されている。該UEは、前記I-SSからの受信信号強さがある閾値より下であるかどうかを判別するよう構成されている。該UEは、前記I-SSが前記閾値より下であると判別することに応答して、前記I-SSから導出された同期情報を、前記I-SSのレンジ外の一つまたは複数のピアUEに伝搬させる第二の同期信号を送信するよう構成されている。第二の同期信号はデバイス・ツー・デバイス同期信号(D2DSS)を含む。

Description

関連出願
本願は2014年1月31日に出願された、代理人整理番号P63801Zの米国仮特許出願第61/933,874号の米国特許法第119条(e)のもとでの利益を主張するものである。同出願の内容はここに参照によってその全体において組み込まれる。
技術分野
本開示は、デバイス・ツー・デバイス通信に、より詳細にはデバイス・ツー・デバイス通信のための同期および資源割り当てに関する。
Aは、重ならない送信エリアの例を示す概略図、Bは部分的に重なる送信エリアの例を示す概略図、Cは完全に重なる送信エリアの例を示す概略図である。 ある実施形態に基づく、ミュートなしのシステム・レベル・シミュレーションに基づく同期エリアを示す概略図である。 ある実施形態に基づく、ミュートありのシステム・レベル・シミュレーションに基づく同期エリアを示す概略図である。 Aは、ある実施形態に基づく、閾値に依存する同期源の数を示す概略的なグラフ図であり、Bは、ある実施形態に基づく、閾値に依存する同期源の数を示す別の概略的なグラフ図である。 ある実施形態に基づく、異なる時間の概念をもつ同期エリアを示す概略図である。 Aは、ある実施形態に基づく、セクタ当たり三つの送信機についての、送信機当たりのカバーされる受信ユーザー装置(UE)の数の累積分布関数(CDF)を示す概略的なグラフ図であり、Bは、ある実施形態に基づく、セクタ当たり九つの送信機についての、送信機当たりのカバーされる受信ユーザー装置(UE)の数の累積分布関数(CDF)を示す概略的なグラフ図である。 ある実施形態に基づく、無線通信装置のコンポーネントを示す概略的なブロック図である。 ある実施形態に基づく、階層的なデバイス・ツー・デバイス同期のための方法を示す概略的なフローチャート図である。 ある実施形態に基づく、階層的なD2D同期および資源割り当てのための方法を示す概略的なフローチャート図である。 ある実施形態に基づく、階層的なD2D同期および資源割り当てのための方法を示す概略的なフローチャート図である。 ある実施形態に基づく、階層的なD2D同期および資源割り当てのための方法を示す概略的なフローチャート図である。 一例に基づく、無線装置(たとえばUE)の図である。
本開示の実施形態と整合するシステムおよび方法の詳細な記述が以下で与えられる。いくつかの実施形態が記述されるが、本開示はいかなる一つの実施形態にも限定されず、数多くの代替、修正および等価物を包含することは理解されるべきである。さらに、以下の記述では本稿に開示される実施形態の十全な理解を与えるために数多くの個別的詳細が記述されるが、いくつかの実施形態はこれらの詳細の一部または全部なしで実施されてもよい。さらに、明確のため、関連技術分野において知られているある種の技術的事項は、本開示を無用に埋没させるのを避けるために詳細には記述していない。
無線モバイル通信技術は、ノード(たとえば送信局またはトランシーバ・ノード)と無線装置(たとえばモバイル通信装置)との間でデータを送信するためにさまざまな標準およびプロトコルを使う。いくつかの無線装置は、下りリンク(DL)伝送では直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)を、上りリンク(UL)伝送では単一搬送波周波数分割多重アクセス(SC-FDMA)を使って通信する。信号伝送のために直交周波数分割多重(OFDM)を使う標準およびプロトコルは、第三世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)ロングターム・エボリューション(LTE)Rel.8、9および10;業界グループには一般にWiMAX(マイクロ波アクセスのための世界規模相互運用性)として知られている米国電気電子技術者協会(IEEE)802.16規格(たとえば802.16e、802.16m);および業界グループには一般にW-Fiとして知られているIEEE802.11-2012規格を含む。
3GPP電波アクセス・ネットワーク(RAN)LTEシステムでは、ノードは、ユーザー装置(UE)として知られる無線装置と通信する、進化型万国地上電波アクセス・ネットワーク(E-UTRAN)ノードB(一般に進化型ノードB、向上ノードB、eノードBまたはeNBとも表わされる)および電波ネットワーク・コントローラ(RNC)の組み合わせであってもよい。DL伝送は、ノード(たとえばeNB)から無線装置(たとえばUE、端末、無線通信装置など)への通信であってもよく、UL伝送は無線装置からノードへの通信であってもよい。
近接(proximity)ベースのアプリケーションおよび近接サービス(ProSe)は、台頭しつつある社会技術的トレンドを表わす。本稿ではデバイス・ツー・デバイス(D2D)通信、直接通信またはピアツーピア・サービスもしくは通信とも称される近接ベースの通信は、ネットワーク・スループットを増し、ネットワーク・インフラストラクチャーへの損傷の場合に、ネットワーク・インフラストラクチャーを使うのではなくモバイル局どうしの間の直接通信を可能にすることによって通信するための強力な技法であり、幅広い多様な応用をもつ。たとえば、D2Dは、ローカルなソーシャル・ネットワーク、コンテンツ共有、位置ベースのマーケティング、サービス広告、公共安全ネットワーク、モバイル・ツー・モバイル・アプリケーションおよび他のサービスのために提案されている。D2D通信は、コア・ネットワークまたはRANへの負荷を軽減し、直接かつ短い通信経路に起因してデータ・レートを増し、公共安全通信経路を提供し、他の機能を提供する能力のため、関心を集めている。LTEにおけるProSe機能の導入は、3GPP業界がこの発展しつつある市場に役立ち、いくつかの公共安全サービスの緊急の必要性の役に立つことを許容する。この組み合わされた使用は、結果として得られるシステムが可能なところでは公共安全(public safety)および非公共安全(non-public-safety)サービスの両方のために使用されうるので、スケール・メリットを可能にしうる。
そのようなモバイル装置間の直接通信経路を実現するためのさまざまな代替がある。ある実施形態では、D2D空中インターフェースPC5(すなわち、D2D通信のためのインターフェース)は、ブルートゥース(登録商標)またはWi-Fiのような何らかの型の短距離技術によって、あるいは周波数分割複信(FDD)システムにおけるULスペクトルおよび時分割複信(TDD)システムにおけるULサブフレームのようなライセンスされたLTEスペクトルを再利用することによって、実現されることができる。
公共安全通信のための一つの共通の要件は、大きな送信レンジにわたってボイス・オーバー・インターネット・プロトコル(IP)(VoIP: voice over internet protocol)をサポートするということである。現在合意されているD2D評価方法論によれば、送信機からのVoIPトラフィックの受信に関心があることがありうる受信機は、135デシベル(dB)までの送信レンジ内に位置されてもよい。さらに、関連付けられた受信機の多くは、送信機への低い経路利得をもつことがある(すなわち、関心のあるブロードキャストする送信機から遠い)。所与の地理的エリアにおいて、VoIPトラフィックを送信することを望むいくつかの送信機があることがある。遠方の受信機に届くためには、135dBの最大結合損失で2%のパケット誤り率(PER: packet error rate)に達するよう情報ビット当たり十分なエネルギーを累積するために、各送信機は、複数サブフレームにわたってスペクトルの狭い部分(すなわち、いくつかの物理的資源ブロック(PRB: physical resource block))においてVoIPパケットを送信する必要があることがある。
出願人による解析は、前記の目標の最大結合損失(MCL: maximum coupling loss)を達成するために、二つまたは三つのPRBおよび少なくとも四つの送信時間区間(TTI: transmission time interval)にわたる送信が必要であることがあることを示した。しかしながら、ブロードキャスト通信が考慮されるときはいくつかの問題を解決する必要がある。第一に、送信機は、同期されなければ、互いにしばしば衝突する通信を送信することがあり、このことは、パフォーマンスを劣化させる、非同期型の干渉につながりうる。第二に、送信機は、共同チャネル(co-channel)干渉を避けるために、同期され、時間および/または周波数において直交化される必要があることがある。第三に、同期された送信機でさえ、避けえない帯域内放射(in-band emission)のため、直交周波数資源上で同時に送信するときに、受信機において有意な干渉問題を引き起こすことがある。帯域内放射の効果は、いくつかの送信機が同じ時間スロットを占める場合には、たとえ異なる周波数資源を使っていたとしても、パフォーマンスを有意に劣化させることがある。
帯域内放射は、受信機が同じ時間資源において送信している複数の送信機からの信号を処理しようとするとき、ブロードキャスト通信にとって有害でありうる。図1のA、BおよびCは、対応する送信エリア内で送信している送信機102aおよび102bについての異なる状況を示している。図1のAは、重ならない状況を示している。ここでは、第一の送信機102aは、第二の送信機102bに対応する第二の送信エリア104bと重ならない第一の送信エリア104a内で送信している。図1のBは、部分的に重なる送信エリア104aおよび104b内で送信する送信機102aおよび102bを示している。図1のCは、完全に重なった送信エリア104aおよび104bをもつ送信機102aおよび102bを示している。
直交周波数資源上での同時送信を想定して、以下の観察ができる。重ならないエリアの場合(たとえば図1のA)、送信機は、関連付けられた受信機の分離した集合をもつ。受信機は一般に、送信レンジ内の対応する送信機からのデータを成功裏に受信できる。部分的に重なったエリアの場合(たとえば図1のB)、両方の送信機(たとえば、第一の送信機102aおよび第二の送信機102bの両方)からの受信に関心があるが、帯域内放射(in-band emission)および感知減退(de-sensing)問題のため一方の送信機からの信号しか受信できないユーザーがいることがありうる。完全に重なったエリアの場合には、送信機は、関連付けられた受信機のほぼ同じ集合をもつ。送信機の近接性のため(たとえば図1C)、有意な感知減退問題がないことがあり、関連付けられた受信機の大半は、両方の送信機からデータを成功裏に受信しうる。
本願は、公共安全使用の場合のためのD2D通信を改善する改善されたシステム、装置および方法を開示する。本稿で与えられる実施形態および例は、LTE技術に基づく部分的カバレッジおよびネットワーク・カバレッジ外のシナリオのためのD2D通信を改善しうる。本開示では、出願人は、帯域内放射干渉を効果的に管理する機構を提案する。ある実施形態では、出願人は、同期源(synchronization source)を通じて同期を確立し、データ伝送のための推奨される時間スロットを広告することを提案する。本開示の原理は、中央集中式および分散式アーキテクチャいずれでも適用されうる。
ある実施形態では、帯域内放射問題を避けることは、送信機に、時間的に直交する時間資源(たとえば、それらの時間資源は時間的に重ならない)において送信させることによって達成されてもよい。送信が時間において独立であることを保証するために、まず同期を確立する必要があることがある。たとえば、カバレッジ外のシナリオで動作する公共安全端末間の同期が、時間資源を管理するためのD2D伝送の前に確立されてもよい。ひとたび同期が確立されたら、いくつかのノードが定期的に同期信号を送信してもよく、公共安全端末は、最大受信電力または他の基準に基づいてこれらの同期源の一つに関連付けしてもよい。こうして、同期源は互いに同期され、それぞれがLTEフレームまたは連結されたLTEフレームの時間資源の一部を「所有する」。データをブロードキャストすることを望む任意の送信機は、周波数チャネルの一つを選択するまたは周波数チャネルの一つに割り当てられ、所与の同期源によって指示される時間資源上で送信するべきである。
ある実施形態では、同期エリアのサイズを最大にするために、階層的な同期参照伝搬(hierarchical synchronization reference propagation)が使用される。たとえば、同期源から導出されるタイミングは複数ホップにわたって伝搬されてもよい。さらなる例として、別の同期源から導出されたタイミングを伝搬させるためにどの端末が同期信号を送信するかを制限するために、参照信号受信電力(RSRP: reference signal received power)閾値が使用されてもよい。ある実施形態では、導出された同期源の間で時分割多重が使われてもよい。たとえば、同じタイミングを伝搬させている異なる同期源が、時間的に重ならない独立な時間資源を使ってもよい。ある実施形態では、同期源は、D2D送信機による選択のために、時間多重化された資源を広告してもよい。ある実施形態では、強い共同チャネル(co-channel)非同期衝突を避けるために、同期エリアの境上では周波数分割多重が使用されてもよい。たとえば、周波数分割多重が時分割多重の上に適用されてもよい。ある実施形態では、同期エリアのサイズを制限するために、ホップ数に対する最大限界が使用されてもよい。ある実施形態では、同期エリア間通信のサポートが、長距離にわたる有効通信を許容するためにサポートされる。
本開示の実施形態は、現在利用可能な解決策に対する恩恵を提供する。たとえば、既存の解決策は、同期的でないまたは帯域内放射効果を考慮に入れない。特に、以前の解決策は、(時間および/または周波数の)帯域幅全体における送信を許容し、よって送信レンジまたは共同チャネル/帯域内干渉によって制限される。
同期を達成するために、独立な発振器をもつ複数の端末の間で共通のタイミングが確立されるべきである。時間的な同期を達成するために複数のアプローチが使用されうる。一つの解決策は、共通のタイミングを確立することにおけるコンセンサスに達しようとする試みにおいて、諸端末が定期的に同期信号を送信し、それらのタイミングを調整する、分散式同期アプローチを使うことである。しかしながら、そのようなアプローチは典型的には長い収束時間を要する。代替的な解決策は、同期のための階層的なアプローチを使うことである。このアプローチでは、端末の一つが自律的に独立同期源(I-SS: independent synchronization source)の役割を引き受け、D2D同期信号(D2DSS: D2D synchronization signals)を送信してもよい。端末である同期源は、ピア・ラジオ・ヘッド(PRH: peer radio head)、同期クラスター・ヘッド、参照点、ゲートウェイ同期源(G-SS)などと称されることもある。I-SS端末はPRH、同期クラスター、ヘッド、参照点などと称されることもある。eNBのような基地局もI-SSのはたらきをすることができることも注意しておくべきである。I-SS(ピア端末またはeNB)のレンジ内である端末は、空中をスキャンし、D2DSSを定期的にブロードキャストするI-SSに同期することができる。同期源に関する用語「独立」は、端末またはPRHが、LTE空中インターフェースを使って動作する他のいかなる同期源からもD2D信号の送信のためのタイミングを導出しない(たとえば、別の端末、eNBなどから導出しない)ことを意味するために与えられる。しかしながら、I-SSはGPSなどの外部源からタイミングを導出してもよい。
ひとたびPRH(またはI-SS)が同期信号の送信を開始したら、近傍装置の間で共通のタイミングが確立される。近傍装置は、PRHと同期され、同期レンジ内である装置を含んでいてもよい。同期レンジは、ある実施形態では、経路利得において−135dBまでである。
次に、PRH/I-SSは、PRHからタイミングを導出する、同期信号の追加的な源を発見またはインスタンス化し、それを事故に対応する公共安全ネットワークの地理的エリアを通じて伝搬させてもよい。D2DSSのこれらの新たな源は本稿ではG-SSと称される。G-SSは本稿ではPRH、参照点などとも称されることがある。ある実施形態では、これら新たなゲートウェイまたは同期源の選択は、同期源選択のための分散式プロトコルに基づく、たとえば端末またはUEが自律的にG-SSの役割を引き受ける時を定義する規則に基づく、分散式の方法でなされてもよい。たとえば、UEは、I-SSによって送信されたD2DSSおよび/または物理的なD2D同期チャネル(PD2DSCH)通信を検出するために、空中をスキャンしてもよい。UEは、独立同期源および他の同期ゲートウェイからの受信電力(RSRP)が所定の同期源間RSRP閾値(inter-synchronization source RSRP threshold)より低いときに、自らをG-SSとしてアクティブ化し、自分自身の同期信号を送信開始してもよい。RSRP値は、I-SSに近すぎる端末がD2DSSを送信しないようにしてもよい。
もう一つの実施形態では、G-SSは直接I-SS/PRHによって割り当てられる。たとえば、G-SSは、I-SSのはたらきをするPRHによって直接割り当てられてもよい。ある実施形態では、本稿に開示される機能を実装する任意のUEまたは端末がI-SSまたはG-SSのはたらきをしてもよい。
ある実施形態では、新たにアクティブ化されたG-SSは、所与の地理的エリアにおいて同期動作を保つためにI-SSとの同期を維持しつつ、定期的にD2DSS同期信号をも送信してもよい。少なくともこの理由で、PRH I-SSおよびPRH G-SSによって送信されるD2DSSは直交する資源上で搬送されてもよく、それにより、それらは互いから同期を受信し、同期信号を処理できる。ある実施形態では、I-SSおよびG-SSは同じ周波数資源上で動作してもよいが、同期源の間のD2DSSの処理を許容するために、D2DSSミュート・パターンが定義されてもよい。
PRH I-SSおよびPRH G-SSの周囲の他の端末は、これらのノードからの同期信号を追跡し、同期のための最良のノードを選択してもよい。同期源を選択するために使用できる基準の一つは、結果として最大受信電力を与えるものを選択するというものである。多くの場合、この基準は、結果として、最良かつ最も近い同期源の選択を与える。この手順に続いて、事故または公共安全イベントの地理的エリアにおけるすべての公共安全端末の間で同期が確立されることになる。一般に、二つ以上の端末を通じたタイミング伝搬が、G-SS PRHからタイミングを導出する追加的なPRHを選択することによって確立されてもよい。
同期を確立することに加えて、帯域内放射の効果を最小にするために、データ送信のために異なるPRH(I-SS/G-SS)に異なる時間スロット(または他の周波数資源)が割り当てられうる。ある実施形態では、特定のPRHからタイミングを導出するUEは、そのPRHに関連付けられた時間資源をデータ送信のために使う。
実際上、複数の公共安全事故が近い地理的エリアにおいて起こることがある。こうして、同期タイミングのグローバルな伝搬を避けるために、非同期動作のための能力および規則が考慮されてもよい。たとえば、異なる同期エリアに属する異なるI-SS/G-SSの間で周波数分割多重が適用されてもよい。こうして、それぞれのPRHに関連付けられた送信機は該それぞれのPRHに関連付けられた時間および/または周波数資源を使ってもよい。
ある実施形態では、D2D通信に関わるUEは、定期的にD2DSSを送信できる。しかしながら、D2DSS送信を開始する前に、UEはアクティブな同期源があるかどうかスキャンしてもよい。同期源が検出されなければ、UEはI-SSとしてはたらくことを開始してもよい。I-SSは、自分自身のD2D送信タイミングを、他のいかなるノードからも導出しない。この場合、I-SSは、近隣装置とのD2D動作を開始するために、自分自身の同期エリアを確立する。I-SSは、カバレッジ外または部分ネットワーク・カバレッジのシナリオにおいてのみ存在しうることを注意しておくべきである。カバレッジ内UEがI-SSを検出するような場合には、それは、自動的にI-SS送信をミュートするために、自分自身のD2DSSを(自律的にまたはeNBの指揮により)送信することを開始してもよい。
たとえば、(自分自身のタイミングをeNBから導出する)ネットワーク・カバレッジ内UEは、I-SSを検出し、次いでeNBに通知し、D2DSS送信を要求してもよいし、あるいはI-SSをミュートするために、割り当てられたD2D資源においてD2DSS/PD2DSCHの送信を自律的に開始してもよい。この場合、UEはeNBタイミングをI-SS UEに伝搬させ、I-SSは非同期干渉を引き起こす自分自身のD2DSS送信をミュートさせてもよい。この機構は、少なくとも二ホップの、すなわちeNBからUEそしてUEからI-SSへの、タイミング伝搬を含意する。I-SSは、ひとたびカバレッジ内UEからD2DSSを検出したら、自分自身のD2DSS送信をミュートさせ、伝搬されたタイミングを導出するべきである。二ホップのタイミング伝搬機構は、非同期または同期ネットワークの場合についてセル間D2D通信を容易にするために使用されることもできる。
複数ホップ・タイミング伝搬解析では、UEノードの三つの型が、同期手順に関して分類できる。第一の型のUEノードはI-SSである。I-SSは、D2DSSを送信し、自分自身のタイミングを他の同期源から導出しないノードである。その伝搬ホップ・カウントは0に設定されてもよい。第二の型のUEノードはG-SSである。G-SSは、I-SSまたは他のG-SSからタイミングを導出し、D2DSSを送信することによって、近傍中のUEにタイミングを伝搬させる。その伝搬ホップ・カウントは、1からNの範囲である。ここで、Nは同期方法/プロトコルによってサポートされている最大ホップ数である。2ホップについては、Nは1に等しく、3ホップについてはNは2に等しい。第三の型のUEノードは受信機である。これはRX-SSと称されてもよい。RX-SSは、I-SSまたはG-SSからタイミングを検出し、導出するが、D2DSSを送信はしない。
大きなネットワーク展開エリアにわたって分散している複数の端末の間での同期的な直接通信から裨益するために、同期エリアは大きくなければならないことがある。本開示では、タイミング伝搬のための二つのアプローチが下記に提示される。いずれもアプローチも、RAN1 D2D評価方法論によって定義される公共安全シナリオのための端末について、ある地理的エリアにおける端末の時間的に逐次的でありかつランダムな位置を想定する。
第一のアプローチは、I-SSおよび/または一つまたは複数のG-SSからの複数ホップのタイミング伝搬を含む。このアプローチによれば、ノード(端末またはUE)は、他のI-SSまたはG-SSを検出できなければ(ホップ・カウント=0をもつ)I-SSになる。一方、ノードは、最大ホップ・カウント未満の、より低いホップ・カウント(n−1)をもつG-SSノードを検出できる場合には、ホップ・カウントnをもつG-SSになる。ノードは、ホップ・カウントの最大値(n=K−1、ここでKは最大ホップ数)をもつG-SSを検出する場合には、RX-SS状態において動作する。新たなノードがいくつかのI-SSを聞くことができれば、それは、RX電力基準を使って最良のI-SSを選択することにより、ホップ・カウント1をもつG-SSになる。ある実施形態では、ノードは、RSRPがある閾値未満であるおよび/またはある最小電力レベルより大きい場合にG-SSになるだけである。
第二のアプローチは、最初のホップに際してI-SSミュートをもつ、複数ホップのI-SSおよびG-SSタイミング伝搬を含む。このアプローチは、最初のホップに際してミュートが行なわれるほかは第一のアプローチと同様である。たとえば、新たなG-SSが二つ以上のI-SSを検出するとき、該新たなG-SSはそれらのI-SSのうちの一つを同期源として選択し、D2DSSの送信を開始する。残りのI-SSは、近隣のI-SSから伝搬するホップ・カウントN=1をもつG-SSを検出するとき、その動作をミュートする。この最初のホップでのミュート手順は、同期エリアを拡大するのを助けうる。近傍内に二つのI-SSが現われたら、いくつかの非同期なエリアが存在しうるからである。非同期なエリアの数を減らすため、ミュートは最初のホップにまたは追加的な諸ホップに際して適用されうる。ある実施形態では、ミュートは、大きなサイズの同期エリアを壊すことを避けるために、最初のホップのみに制限される。
ある実施形態では、上記の第一および第二のアプローチは、あらかじめ定義されたRSRP閾値を使ってもよい。この場合、新たなノードは、最も近いG-SSからの受信電力があらかじめ定義された閾値(たとえば−80デシベル・ミリワット(dBm))を超えない場合にのみ、G-SSになる。ホップ・カウントは、同期源選択のために優先順位を付けられもよく(たとえば、最低のホップ・カウントのPRHが優先権を与えられる)、次いで、最低の検出されたホップ・カウントをもつ同期源の間で選択するために、受信された電力が使われる。同時に、共通の同期エリア内の同期源は貪欲なアルゴリズムを使って時間資源について決定できる。次いで、割り当てられた時間資源は、D2D通信のために他の送信機に広告または推奨されてもよい。
上記のアプローチを、大規模なリンク・パラメータに基づくシステム・レベルのシミュレーションを使って評価した。システム・レベル評価パラメータは3GPP TR 36.843、セクションA.2.1から取った。下記の図は、第一のアプローチおよび第二のアプローチから帰結する同期クラスター・トポロジーにおける違いを実証する。具体的には、図2Aは、ミュートなしでの三ホップ伝搬タイミングに基づく同期の結果を示している。図2Bは、ミュートありでの三ホップ伝搬に基づく同期の結果を示している。図2Aおよび2Bにおいて、記号はUEを表わし、近接している同様の記号は同期されている記号を表わす。図2に示される第二のアプローチは、低減した数の同期クラスター(およびより大きな同期エリア)を生成しており、これは非同期干渉効果の低減につながる。アプローチ1ではどのUEも同期信号を送信することが許容され、ミュートされなくてもよいので、シミュレーションの間に多数のG-SSが観察される。I-SS/G-SS/R-SSの数は、図3のAおよびBとの関係で下記で与えられる。
RSRP閾値を使う、上記で提案されるG-SSの数を減らす機構を、複数のRSRP閾値について評価した。一様およびホットスポットのUEドロップの場合について与えられている図3のAおよびBのグラフ図において見て取れるように、閾値の減少とともに、G-SSの数は有意に低下し、RX-SSの数は増大している。G-SS数の減少は、同期信号間の同期干渉の低減につながり、よって潜在的に、G-SSおよびR-SSノードの間のより正確なタイミング同期を提供しうる。
同期の間に確立されるI-SS/G-SSの集合はさらに、同じ同期クラスターに属する送信機への資源アロケーション割り当ての期間中の支援のために使われてもよい。同期ホップの数が制限されているので、同期クラスター境界が存在し、よっていくつかのUEは近隣のクラスターからくる非同期干渉を受けることがある。
図4は、二ホップの階層的なタイミング伝搬の場合におけるUEの異なるクラスターの間のタイミングにおける変形を示す概略図である。ある実施形態では、各I-SSは同期情報を、G-SSを含む近隣のUEに送信する。G-SSはさらに、タイミングを、任意の受信または送信UE(たとえば図のD2D-TXおよびD2D-RX)に伝搬させる。たとえば、G-SS 402aおよび402bはI-SS 402bからタイミングを導出し、さらに該タイミングを他のUEに伝搬させる。同様に、G-SS 402dおよび402fはI-SS 402eからタイミングを導出する。図の左側のUE(I-SS 402bおよびG-SS 402aおよび402c)と図の右側のUE(I-SS 402eおよびG-SS 402dおよび402f)との間に同期境界が存在しうる。同期境界上に位置している送信機および受信機については、非同期通信が使用されてもよい。タイミングを伝搬させることに加えて、I-SSおよびG-SSは、D2Dデータ通信のために使われるべき資源割り当てを、近隣のUEに通知してもよい。たとえば、G-SS 402aは時間資源404aを使い、I-SS 402bは時間資源404bを使い、G-SS 402cは時間資源404cを使う。同様に、G-SS 402dは時間資源404dを使い、I-SS 402eは時間資源404eを使い、G-SS 402fは時間資源404fを使う。
図5のAおよびBは、それぞれのブロードキャスト送信機によってカバーされるユーザーの数に対する非同期干渉の効果を示している。三ホップ同期信号伝搬をもつ提案される同期クラスタリング機構が、同期クラスターおよびI-SS/G-SSノード割り当てを形成するために使用された。図5のAは、セクタ当たり三つの送信機についての、送信機当たりのカバーされる受信UEの数の累積分布関数(CDF)を示している。図5のBは、セクタ当たり九つの送信機についての、送信機当たりのカバーされる受信UEの数のCDFを示している。図5のAおよびB両方において曲線502は、本稿で論じられる階層的同期システムおよび方法を使う同期源による時分割多重(TDM)支援(TA-SS: TDM assistance by synchronization source)(TA-SS)についてのCDFを表わす。曲線504は完全な同期(理想的な場合)をもつTA-SSについてのCDFを表わす。曲線506は貪欲なアルゴリズムおよび階層的な同期を使うCDFを表わす。曲線508は貪欲なアルゴリズムおよび完全な同期を使うCDFを表わす。曲線502は、本稿で論じるようなI-SSおよび/またはG-SSノードによって資源アロケーション支援が提供される単一のブロードキャスト送信機によってカバーされるUEの数を表わすことを注意しておく。見て取れるように、この場合のカバーされるUEの数は、曲線504によって表わされる全展開同期の理想的な場合に近い。
一般に、ホップ数に制限がある複数ホップ同期および資源情報伝搬を使うと、同期エリア境界は避けられない。近隣の同期エリアを横断した装置間での通信をサポートするために、複数ホップ伝搬に対する制限は一般に、同期信号および最大ホップ数をもって受領された同期信号に対応する関連付けられた資源が、これらの資源での受信のためのみに使われ、これらの資源上でのさらなる伝搬や伝送のためには使われないよう、適用される。他方、最大ホップ数未満をもって受信された同期信号は、さらなる同期の伝搬および/または送信のために使われてもよく、これらの同期信号と関連付けられた資源上で許容されてもよい。
この原理によれば、三ホップ最大を使うある実施形態では、D2D UEが四ホップをもつPD2DSSを受信する場合、D2D UEは関連付けられたタイミングおよび資源を、これらの資源上での送信を受信するためにのみ使うことができ、これらの資源上で送信したりこのタイミングをさらに伝搬させたりすることはできない。しかしながら、三ホップをもつPD2DSSを受信する場合には、タイミングをさらに(上記の規則に従って)伝搬させるおよび/または関連付けられた資源上で送信を行なうことができる。
本稿に開示される提案される技法の独特な組み合わせは、カバレッジ外の公共安全固有の使用事例においてVoIPパフォーマンスを実質的に改善するとともに、複数の受信機が、複数のアクティブな送信機からVoIPトラフィックを受信することを許容できる。
図6は、本稿で論じた同期方式および資源割り当て方式の一つまたは複数に基づいて動作するよう構成されたUE 600の概略的なブロック図である。UE 600はI-SS、G-SSおよび/またはRX-SSとして選択的に動作してもよい。UE 600は参照検出コンポーネント602と、同期コンポーネント604と、同期アクティブ化コンポーネント606と、ミュート・コンポーネント608と、時間資源コンポーネント610と、境界コンポーネント612と、送信コンポーネント614とを含む。
参照検出コンポーネント602は、I-SS、G-SSなどのような一つまたは複数の同期参照〔同期レファレンス〕を検出するよう構成されている。たとえば、参照検出コンポーネント602は、電源投入後に同期信号があるかどうか傾聴してもよい。ある実施形態では、参照検出コンポーネント602は、eNBまたはピアUEを含むI-SSによって送信されたD2DSSがあるかどうか傾聴してもよい。たとえば、UE 600がネットワーク・カバレッジ内であるとき、参照検出コンポーネント602はeNBからの同期信号を検出してもよい。他方、UE 600がネットワーク・カバレッジ外にあるとき、参照検出コンポーネント602は、I-SSまたはG-SSとしてはたらいているカバレッジ外ピアUEからの参照信号を検出してもよい。
ある実施形態では、参照検出コンポーネント602は、二つ以上の同期源を検出し、同期のためにそれらの源の一つを選択するよう構成されている。ある実施形態では、参照検出コンポーネント602は、どの同期源を選択するかを、あらかじめ定義された閾値を満たす第一の同期信号の信号強さに基づいて決定する。たとえば、より強い信号強さをもつ同期源が優先度を与えられてもよい。いくつかの実施形態は、ヒステリシスを避けるために二つ以上の閾値を含んでいてもよい。たとえば、一つの閾値があってもよく、参照検出コンポーネント602は、信号が閾値より下または上であるべきある種の時間をモニタリングしてもよい。もう一つの例として、信号強さが所望されるレンジ内であることを保証するために、二つの閾値が使われることもできる。
ある実施形態では、参照検出コンポーネント602は、同期源が(たとえばG-SSではなく)I-SSであるかどうかに基づいて同期源を選択する。ある実施形態では、参照検出コンポーネント602は、参照点を、該参照点についてのホップ・カウントまたは送信される信号に基づいて選択する。ある実施形態では、ホップ・カウントは、端末と、その同期情報が導出されるもとになったI-SSとの間にいくつの介在する同期源(G-SSなど)が位置しているかを示す。ある実施形態では、参照検出コンポーネント602は、同期源を、タイミング情報がeNBのような基地局から直接または間接的に導出されることに基づいて選択する。たとえば、よりよい信号強さまたはより低いホップ・カウントをもつ別の参照点がある場合でも、参照検出コンポーネント602は、セルラー・ネットワークから直接または間接にタイミングを導出している参照点を選択してもよい。
ある実施形態では、参照検出コンポーネント602は、I-SSおよび/またはG-SSが検出されないことを判別するよう構成されている。他の同期源が検出されるかどうかを判別することは、UEがI-SS、G-SSまたはRX-SSとしてはたらくことを開始すべきかどうかを決定するために助けになりうる。
同期コンポーネント604は、PRHのような参照点と同期するよう構成されている。ある実施形態では、同期コンポーネント604は、I-SSから受信される同期信号に基づいてI-SSと同期するよう構成される。ある実施形態では、同期コンポーネント604は、参照検出コンポーネント602によって選択された同期源と同期するよう構成される。ある実施形態では、同期コンポーネント604は、同期信号を受信し、該同期信号に基づいて、タイミングおよび/または周波数を同期源と同期させるよう構成される。
同期アクティブ化コンポーネント606は、UE 600または別のUEを同期源としてアクティブ化するために使われる。ある実施形態では、同期アクティブ化コンポーネント606は、I-SSまたはG-SSとしてはたらくことをいつ自律的に開始するかを決定するよう構成される。たとえば、同期アクティブ化コンポーネント606は、あらかじめ定義された閾値より高い他の同期信号が検出されないときに、UE 600を、I-SSとしてアクティブ化してもよい。ある実施形態では、同期アクティブ化コンポーネント606は、I-SSからの受信される信号強さがある閾値より下かどうかを判定してもよい。受領された信号強さは該閾値よりは下だが、ある最小値、たとえば本稿で論じた−135dBよりは上であってもよい。ある実施形態では、I-SSまたはG-SSについての信号強さがその閾値より下であると判定することに応答して、他の同期源から導出された同期情報を伝搬させるよう同期信号を送信することを開始するために、同期アクティブ化コンポーネント606はUE 600をG-SSとしてアクティブ化する。ある実施形態では、UE 600は、ネットワーク・カバレッジ内に位置していてもよく、eNBからタイミングを導出していてもよい。同期アクティブ化コンポーネント606は、eNB(または他のI-SS)のレンジ外の一つまたは複数のピアUEにタイミングを伝搬させるために、UE 600をG-SSとしてアクティブ化してもよい。たとえば、UE 600を同期源としてアクティブ化することは、D2DSSを送ることを開始することを含んでいてもよい。
ある実施形態では、同期アクティブ化コンポーネント606は、ホップ・カウントが所定の最大ホップ・カウント未満であることを判別することに応答して、自律的にUE 600を同期源としてアクティブ化する。同期アクティブ化コンポーネント606は、受信された同期信号があらかじめ定義された諸閾値の下および/または上であることを要求してもよい。
ある実施形態では、そのUEを同期源として明示的にアクティブ化する信号を受信することに応答して、UE 600を、G-SSまたは他の同期源をとしてアクティブ化するよう構成される。たとえば、同期アクティブ化コンポーネント606は、UEをG-SSとしてアクティブ化する同期源からの信号を受信してもよい。
ある実施形態では、同期アクティブ化コンポーネント606は、同期源としてはたらくよう別のUEを選択および/またはアクティブ化するよう構成される。たとえば、G-SSまたはI-SSは、ある適正な信号強さなどをもつUEを、同期源としてはたらくよう同定してもよい。ある実施形態では、同期アクティブ化コンポーネント606は、UE 600から受信される第一のタイミング情報に基づいてタイミング情報を伝搬させるようピア無線通信装置を選択する。ある実施形態では、同期アクティブ化コンポーネント606は、ピア無線通信装置を同期源としてアクティブ化するようUE 600をしてピア無線通信装置に信号を送らせる。同期アクティブ化コンポーネント606は、同期源として作用するよう追加的な装置をも選択してもよい。
ミュート・コンポーネント608は、D2DSSのような同期信号の送信をミュートするよう構成される。たとえば、UE 600がI-SSまたはG-SSとしてはたらいている場合、ミュート・コンポーネント608は、UE 600がI-SSまたはG-SSとしてはたらくのを停止するべきかどうかを判定してもよい。ある実施形態では、別のUEが、タイミングが導出されるもとになったI-SSの優先度、ホップ・カウントまたは他の情報を示す同期信号を送ってもよい。ミュート・コンポーネント608は、受信された同期信号がより高い優先度をもつことを判別して、D2DSSの送信をミュートしてもよい。この機能は、I-SSの優先度より低い優先度をもつ同期源が送信をミュートすることを許容して、非同期エリアを縮小し、同期エリアのサイズを増しうる。ある実施形態では、ミュート・コンポーネント608は、より高い優先度の同期源からのタイミング情報に基づく同期情報をもつ同期信号を受信することに応答して、同期情報の送信を停止するよう構成される。同期源の優先度は、タイミングが(基地局またはeNBのような)ネットワーク・エンティティから導出されるかどうかにまたはホップ・カウントに基づいていてもよい。
時間資源コンポーネント610は、データ送信のために利用可能な時間資源を判別するよう構成されている。たとえば、時間資源コンポーネント610は、帯域内放射が制限されるまたは低減されることを保証するために、時分割多重通信を有効にしてもよい。ある実施形態では、時間資源コンポーネント610は、UE 600が同期している同期源に基づいて時間資源を決定するよう構成される。たとえば、時間資源または時間スロットは、参照検出コンポーネント602によって選択された同期源に対応してもよい。ある実施形態では、時間資源コンポーネント610は、UE 600に関連付けられた時間資源であって、I-SSと同期されている第二の同期源とは時間的に異なるものを決定するよう構成される。たとえば、UE 600がG-SSとしてはたらいている場合、時間資源コンポーネント610は、別のG-SSまたはI-SSによって使用されない時間資源を選択してもよい。ある実施形態では、時間資源コンポーネント610はUEに割り当てられた時間資源を決定するよう構成されており、該時間資源は別の同期源に割り当てられている時間資源と重ならないものである。ある実施形態では、UE 600がRX-SSとして動作している場合、時間資源コンポーネント610は、タイミングが導出されるもとになった同期源に関連付けられた時間資源を決定してもよい。
ある実施形態では、時間資源コンポーネント610は、同期信号の信号強さがあらかじめ定義された閾値を超えることに応答して時間資源を決定する。
ある実施形態では、UE 600がI-SSまたはG-SSとして動作している場合、時間資源コンポーネント610は、より低い優先度の(より高いホップ・カウントの)ピアUEにデータ送信のために時間資源を割り当ててもよい。ある実施形態では、該時間資源は、UE 600またはUE 600と同期されている別の同期源と関連付けられている時間資源と時間的に重ならない。
境界コンポーネント612は、UE 600が同期エリアの境界に近いかどうかを判別するよう構成される。たとえば、境界コンポーネント612は、UE 600が同期エリアの境界近くに位置しているかどうかを、ホップ・カウントおよび/または第一の同期源からの受信される信号強さの一つまたは複数に基づいて決定してもよい。さらなる例として、UE 600についてのホップ・カウントがホップの最大値(または最大より大きい値)であるおよび/または同期源からの受信される信号強度がある閾値より低い場合、境界コンポーネント612は、そのUE 600が境界に近いと判定してもよい。ある実施形態では、境界コンポーネント612は、別の同期エリアとの干渉を制限するために、時分割多重に加えて周波数分割多重が必要とされることがありうることを判別してもよい。たとえば、UE 600は、時間資源コンポーネント610によって決定された時間資源の間に、送信のための利用可能な周波数資源より少ない周波数資源内で、そのデータを送信してもよい。ある実施形態では、境界コンポーネント612は、干渉を低減するためにどの周波数が使われるべきかを決定するために、異なる同期クラスター内のUEによる送信を検出してもよい。
送信コンポーネント614は、UE 600およびUE 600の他のコンポーネント602〜612についての情報および信号を送信するよう構成される。ある実施形態では、送信コンポーネント614は、タイミング情報を伝搬させ、近隣のD2D UEと同期するために同期信号を送信する。ある実施形態では、送信コンポーネント614は、UE 600によって使用される時間資源についての時間資源情報を送信または広告する、あるいは別の装置によって使用されるべき時間資源を割り当てる。ある実施形態では、送信コンポーネント614は、UE 600についてのホップ・カウントの指示を送信する。たとえば、ホップ・カウント情報は、D2DSSに含められてもよい。ある実施形態では、送信コンポーネント614は、UE 600またはUE 600がタイミング情報を導出するもとになるI-SSの優先度に関する他の情報を送信してもよい。
図7は、階層的なD2D同期のための例示的な方法700を示す概略的なフローチャート図である。方法700は、図6のUE 600のような無線通信装置によって実行されてもよい。
方法700が始まり、同期コンポーネント604がI-SSから受信される同期信号に基づいて該I-SSと同期する(702)。同期アクティブ化コンポーネント606は、I-SSからの受信される信号強さがある閾値より下であるかどうかを判定する(704)。ある実施形態では、同期アクティブ化コンポーネント606はUE 600を同期源としてアクティブ化する。
受信された信号強さが閾値より下であると判定する(704)のに応答して、送信コンポーネント614は、上記I-SSから導出された同期情報を伝搬させる第二の同期信号を、該I-SSのレンジ外の一つまたは複数のピアUEに送信する(706)。
図8は、階層的なD2D同期および資源割り当てについて例示的な方法800を示す概略的なフローチャート図である。方法800は、図6のUE 600のような端末によって実行されてもよい。
方法800が始まり、参照検出コンポーネント602が一つまたは複数の同期源を検出する(802)。同期コンポーネント604は、前記一つまたは複数の同期源のうちの第一の同期源と同期する。時間資源コンポーネント610は、端末に割り当てられた時間資源を判別する(806)。ある実施形態では、前記時間資源は、前記同期源に割り当てられた時間資源と時間的に重ならない。
送信コンポーネント614は、端末と同期するピア端末のための同期情報を含む第二の同期信号を送信する(808)。同期情報は、前記第一の同期信号に基づく。送信コンポーネント614は、端末に割り当てられた時間資源の指示を送信する(810)。
図9は、階層的なD2D同期および資源割り当てのための例示的な方法900を示す概略的なフローチャート図である。方法900は、図6のUE 600のような端末によって実行されてもよい。
方法900が始まり、同期コンポーネント604が同期源から同期信号を受信する(902)。時間資源コンポーネント610は、前記同期源に関連付けられた時間資源を決定する(904)。同期コンポーネント604は、同期信号に基づいて前記同期源と同期する(906)。
送信コンポーネント614は、前記同期源に関連付けられた時間資源の間にデータ通信を送信する(908)。ある実施形態では、送信コンポーネント614は、前記同期源に関連付けられた時間資源の外側で、UE 600が前記同期源と同期する時間期間の間、データ通信を送信しない。
図10は、階層的なD2D同期および資源割り当てのための例示的な方法1000を示す概略的なフローチャート図である。方法1000は、図6のUE 600のような端末によって実行されてもよい。
方法1000が始まり、送信コンポーネント614は、一つまたは複数のピア無線通信装置との同期のために第一のタイミング情報を送信する(1002)。同期アクティブ化コンポーネント606は、前記第一のタイミング情報に基づく第二のタイミング情報を伝搬させるための、前記一つまたは複数のピア無線通信装置のうちの無線通信装置を選択する(1004)。送信コンポーネント614は、その無線通信装置に信号を送って(1006)該無線通信装置を同期源としてアクティブ化する。
時間資源コンポーネント610は、データ送信のために前記無線通信装置に時間資源を割り当てる(1008)。たとえば、送信コンポーネント614は、前記無線通信装置に割り当てられた時間資源を広告するメッセージを送信してもよい。ある実施形態では、前記時間資源は、当該端末または当該端末と同期されている別の同期源と関連付けられている時間資源と時間的に重ならない。
図11は、UE、移動局(MS)、モバイル無線装置、モバイル通信装置、タブレット、ハンドセットまたは他の型のモバイル通信装置といったモバイル装置の例示的な図解を与えている。モバイル装置は、ノード、マクロ・ノード、低電力ノード(LPN)または送信局、たとえば基地局(BS)、eNB、ベースバンド・ユニット(BBU)、リモート・ラジオ・ヘッド(RRH)、リモート・ラジオ設備(RRE)、中継局(RS)、ラジオ設備(RE)または他の型の無線広域ネットワーク(WWAN)アクセスポイント(AP)と通信するよう構成された一つまたは複数のアンテナを含みうる。モバイル装置は、3GPP LTE、WiMAX、高速パケット・アクセス(HSPA)、ブルートゥース(登録商標)およびWi-Fiを含む少なくとも一つの無線通信規格を使って通信するよう構成されていてもよい。モバイル装置は、各無線通信規格についての別個のアンテナまたは複数の無線通信規格のための要求されるアンテナを使って通信してもよい。モバイル装置は、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)、無線パーソナル・エリア・ネットワーク(WPAN)および/またはWWANにおいて通信してもよい。
図11は、モバイル装置から入力され、出力されるオーディオについて使用されうるマイクロフォンおよび一つまたは複数のスピーカーの図解をも与えている。表示画面は、液晶ディスプレイ(LCD)画面または有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイのような他の型の表示画面でありうる。表示画面は、タッチスクリーンとして構成されてもよい。アプリケーション・プロセッサおよびグラフィック・プロセッサが、内部メモリに結合されて、処理および表示機能を提供してもよい。不揮発性メモリ・ポートがユーザーに対してデータ入力/出力オプションを提供するために使われてもよい。不揮発性メモリ・ポートは、モバイル装置のメモリ機能を拡張するために使われてもよい。追加的なユーザー入力を提供するために、キーボードがモバイル装置と統合されてもよく、無線でモバイル装置に接続されてもよい。仮想キーボードがタッチスクリーンを使って提供されてもよい。
以下の例はさらなる実施形態に関する。
〔実施例1〕
I-SSから受信される第一の同期信号に基づいて該I-SSと同期するよう構成されたUE。当該UEは、前記I-SSからの受信信号強さがある閾値より下であるかどうかを判別するよう構成されている。当該UEは、前記I-SSが前記閾値より下であると判別することに応答して、前記I-SSから導出された同期情報を、前記I-SSのレンジ外の一つまたは複数のピアUEに伝搬させる第二の同期信号を送信するよう構成されている。第二の同期信号はD2DSSを含む。
〔実施例2〕
実施例1のI-SSはeNBを含み、前記一つまたは複数のピアUEは部分的なネットワーク・カバレッジ内にある。
〔実施例3〕
実施例1または2記載の第二の同期信号は、前記I-SSの優先度を示す。前記I-SSの優先度より低い優先度をもつ同期源から導出された同期情報を転送している同期源は、前記第二の同期信号を受信するのに応答して同期信号の送信をミュートする。
〔実施例4〕
実施例1ないし3のうちいずれか一項記載のI-SSが、ネットワーク・カバレッジ外のピアUEを含む。
〔実施例5〕
実施例1ないし4のうちいずれか一項記載のUEがさらに、前記I-SSと同期されている第二の同期源とは時間的に異なる、当該UEに関連付けられた時間資源を決定するよう構成されている。
〔実施例6〕
実施例1ないし5のうちいずれか一項記載のUEがさらに、当該UEに関連付けられた前記時間資源を広告するよう構成されている。
〔実施例7〕
参照検出コンポーネントと、同期コンポーネントと、時間資源コンポーネントと、送信コンポーネントとを含む端末。前記参照検出コンポーネントは、一つまたは複数の同期源を検出するよう構成されている。前記同期コンポーネントは、前記一つまたは複数の同期源のうちの第一の同期源と、該第一の同期源から受信された第一の同期信号に基づいて、同期するよう構成されている。前記第一の同期源は、前記一つまたは複数の同期源によって使用される第一の同期資源に関連付けられている。前記時間資源コンポーネントは、当該端末に割り当てられた時間資源を決定するよう構成されている。前記時間資源は、前記第一の同期源に割り当てられた時間資源と、時間的に重ならない。前記送信コンポーネントは、当該端末と同期するピア端末のために同期情報を含む第二の同期信号を送信するよう構成されている。前記同期情報は、前記第一の同期信号に基づく。前記送信コンポーネントは、前記端末に割り当てられた時間資源の指示を送信するよう構成されている。
〔実施例8〕
実施例7の送信コンポーネントが、ホップ・カウントが所定の最大ホップ・カウントより少ないことを判別することに応答して、前記第二の同期信号を送信するよう構成されている。前記ホップ・カウントは、前記ピア端末と、前記第一の同期信号の同期情報が導出されるもとになっている独立な一次ラジオ・ヘッド(primary radio head)との間にいくつのG-SSが位置しているかを示す。
〔実施例9〕
実施例7または8記載の送信コンポーネントがさらに、前記第二の同期信号についてのホップ・カウントを送信するよう構成されている。
〔実施例10〕
実施例7ないし9のうちいずれか一項記載の端末がさらに、より高い優先度の同期源からのタイミング情報に基づく同期情報をもつ同期信号を受信することに応答して、同期情報の送信を停止するよう構成されたミュート・コンポーネントを含む。
〔実施例11〕
実施例7ないし10のうちいずれか一項記載の参照検出コンポーネントが、二つ以上の同期源を含む一つまたは複数の同期源を検出するよう構成されている。前記同期コンポーネントは、前記第一の同期源と同期することを:前記第一の同期信号の信号強さがあらかじめ定義された閾値を満たすこと;前記第一の同期源が独立同期源(I-SS)であること;前記第一の同期信号が直接または間接に基地局から導出されたタイミング情報を含むこと;および前記第一の同期信号についてのホップ・カウントであって、当該端末と前記第一の同期信号内の同期情報が導出されるもとになっているI-SSとの間に、介在する同期源がいくつあるかを示すもの、のうちの一つまたは複数に基づいて行なうよう構成されている。
〔実施例12〕
同期源から同期信号を受信するよう構成されたUE。当該UEは、前記同期源に関連付けられた時間資源を決定するよう構成されている。当該UEは、前記同期信号に基づいて前記同期源と同期するよう構成されている。当該UEは、前記同期源と関連付けられた時間資源の間にデータ通信を送信するよう構成されている。当該UEは、当該UEが同期源と同期する時間期間の間、前記同期源と関連付けられた時間資源の外のデータ通信を送信しない。
〔実施例13〕
実施例12のUEがさらに、当該UEが同期エリアの境界近くに位置しているかどうかを、ホップ・カウントおよび/または前記第一の同期源からの受信信号強さの一つまたは複数に基づいて判別するよう構成されている。
〔実施例14〕
実施例11または12記載のUEがさらに、当該UEが境界近くに位置していると判別することに応答して、前記時間資源の間に、送信のための利用可能な周波数資源より少ない周波数資源内で、前記データ通信を送信するよう構成されている。
〔実施例15〕
実施例11ないし13のうちいずれか一項における時間資源を決定することおよび同期することが、前記同期信号の信号強さがあらかじめ定義された閾値を超えることに応答して時間資源を決定し、同期することを含む。
〔実施例16〕
実施例11ないし14のいずれか一項記載の同期源が第一の同期源を含み、前記同期信号が第一の同期信号を含む。当該UEはさらに、当該UEをG-SSとしてアクティブ化する、前記第一の同期源からの信号を受信し、前記第一の同期源からの前記第一の同期信号に基づくタイミングを含む追加的な同期信号を送信するよう構成されている。
〔実施例17〕
I-SSから受信される第一の同期信号に基づいて該I-SSと同期することを含む方法。当該方法は、前記I-SSからの受信信号強さがある閾値より下であるかどうかを判別することを含む。当該方法は、前記I-SSが前記閾値より下であると判別することに応答して、前記I-SSから導出された同期情報を、前記I-SSのレンジ外の一つまたは複数のピアUEに伝搬させる第二の同期信号を送信することを含む。前記第二の同期信号はD2DSSを含む。
〔実施例18〕
実施例17のI-SSはeNBを含み、前記一つまたは複数のピアUEは部分的なネットワーク・カバレッジ内にある。
〔実施例19〕
実施例17または18記載の第二の同期信号は、前記I-SSの優先度を示す。前記I-SSの優先度より低い優先度をもつ同期源から導出された同期情報を転送している同期源は、前記第二の同期信号を受信するのに応答して同期信号の送信をミュートする。
〔実施例20〕
実施例17ないし19のうちいずれか一項記載のI-SSが、ネットワーク・カバレッジ外のピアUEを含む。
〔実施例21〕
端末において、一つまたは複数の同期源を検出することを含む方法。当該方法は、前記一つまたは複数の同期源のうちの第一の同期源と、該第一の同期源から受信された第一の同期信号に基づいて、同期することを含む。前記第一の同期源は、前記一つまたは複数の同期源によって使用される第一の同期資源に関連付けられている。当該方法は、当該端末に割り当てられた時間資源を決定することを含み、前記時間資源は、前記第一の同期源に割り当てられた時間資源と、時間的に重ならない。当該方法は、前記端末と同期するピア端末のために同期情報を含む第二の同期信号を送信することを含む。前記同期情報は、前記第一の同期信号に基づく。当該方法は、前記端末に割り当てられた時間資源の指示を送信することを含む。
〔実施例22〕
実施例21における前記第二の同期信号を送信することが、ホップ・カウントが所定の最大ホップ・カウントより少ないことを判別することに応答して送信することを含む。前記ホップ・カウントは、前記ピア端末と、前記第一の同期信号の同期情報が導出されるもとになっている独立な一次ラジオ・ヘッド(primary radio head)との間にいくつのG-SSが位置しているかを示す。
〔実施例23〕
実施例21または22記載の方法がさらに、前記第二の同期信号についてのホップ・カウントを送信することを含む。
〔実施例23〕
実施例21ないし23のうちいずれか一項記載の方法がさらに、より高い優先度の同期源からのタイミング情報に基づく同期情報をもつ同期信号を受信することに応答して、同期情報の送信を停止することを含む。
〔実施例24〕
実施例21ないし23のうちいずれか一項における一つまたは複数の同期源を検出することが、二つ以上の同期源を検出することを含む。第一の同期源と同期することは:前記第一の同期信号の信号強さがあらかじめ定義された閾値を満たすこと;前記第一の同期源が独立同期源(I-SS)であること;前記第一の同期信号が直接または間接に基地局から導出されたタイミング情報を含むこと;および前記第一の同期信号についてのホップ・カウントであって、前記端末と前記第一の同期信号内の同期情報が導出されるもとになっているI-SSとの間に、介在する同期源がいくつあるかを示すもの、のうちの一つまたは複数に基づいて同期することを含む。
〔実施例25〕
UEにおいて、同期源から同期信号を受信することを含む方法。当該方法は、前記同期源に関連付けられた時間資源を決定することを含む。当該方法は、前記同期信号に基づいて前記同期源と同期することを含む。当該方法は、前記同期源と関連付けられた時間資源の間にデータ通信を、前記UEを使って送信することを含む。前記UEは、前記UEが同期源と同期する時間期間の間、前記同期源と関連付けられた時間資源の外のデータ通信を送信しない。
〔実施例26〕
実施例25の方法がさらに、前記UEが同期エリアの境界近くに位置しているかどうかを、ホップ・カウントおよび/または前記第一の同期源からの受信信号強さの一つまたは複数に基づいて判別することを含む。
〔実施例27〕
実施例25または26記載の方法がさらに、前記UEが境界近くに位置していると判別することに応答して、前記時間資源の間に、送信のための利用可能な周波数資源より少ない周波数資源内で、前記データ通信を送信することを含む。
〔実施例28〕
実施例25ないし27のうちいずれか一項における時間資源を決定することおよび同期することが、前記同期信号の信号強さがあらかじめ定義された閾値を超えることに応答して時間資源を決定し、同期することを含む。
〔実施例29〕
実施例25ないし28のいずれか一項記載の同期源が第一の同期源を含み、前記同期信号が第一の同期信号を含む。当該方法はさらに、前記UEをG-SSとしてアクティブ化する、前記第一の同期源からの信号を受信し、前記第一の同期源からの前記第一の同期信号に基づくタイミングを含む追加的な同期信号を送信することを含む。
〔実施例30〕
第一の無線通信装置によって、一つまたは複数のピア無線通信装置との同期のために第一のタイミング情報を送信することを含む方法。当該方法は、前記第一のタイミング情報に基づく第二のタイミング情報を伝搬させるための、前記一つまたは複数のピア無線通信装置のうちの第二の無線通信装置を選択する。当該方法は、前記第一の無線通信装置によって、第二の無線通信装置に信号を送って、第二の無線通信装置を同期源としてアクティブ化することを含む。当該方法は、データ送信のために第二の無線通信装置に時間資源を割り当てることを含む。前記時間資源は、前記第一の無線通信装置または前記第一の無線通信装置と同期されている別の同期源と関連付けられている時間資源と時間的に重ならない。
〔実施例31〕
実施例30の方法がさらに、一つまたは複数の同期源があるかどうか傾聴し、I-SSが検出されないことを判別することを含む。前記第一のタイミング情報を送信することは、I-SSが検出されないと判別することに応答して送信することを含む。
〔実施例32〕
実施例30または31記載の方法がさらに、前記第一のタイミング情報に基づく第三のタイミング情報を伝搬させるための、前記一つまたは複数のピア無線通信装置のうちの第三のピア無線通信装置を選択することを含む。当該方法はさらに、第三のピア無線通信装置に信号を送って、第三のピア無線通信装置を同期源としてアクティブ化することを含む。当該方法はさらに、データ送信のために第三のピア無線通信装置に第三の時間資源を割り当てることを含む。前記第三の時間資源は、前記第一の無線通信装置または第二の無線通信装置と関連付けられている時間資源と時間的に重ならない。
〔実施例33〕
実施例30ないし32のうちいずれか一項記載の方法がさらに、前記第一の無線通信装置についてのホップ・カウントの指示を送信することを含む。
〔実施例34〕
実施例17ないし33のうちいずれか一項記載の方法を実行する手段を含む装置。
〔実施例35〕
実行されたときに実施例17ないし34のうちいずれか一項記載の方法を実装するまたは装置を実現する機械可読命令を含んでいる機械可読記憶。
さまざまな技法またはそのある種の側面もしくは部分は、フロッピーディスケット、CD-ROM、ハードドライブ、非一時的コンピュータ可読記憶媒体または他の任意の機械可読記憶媒体といった有体の媒体において具現されるプログラム・コード(すなわち命令)の形を取ってもよい。ここで、プログラム・コードがコンピュータのような機械にロードされて該機械によって実行されるとき、該機械は上記さまざまな技法を実施するための装置になる。プログラム可能なコンピュータ上でのプログラム・コード実行の場合、コンピューティング装置はプロセッサと、該プロセッサによって読み取り可能な記憶媒体(揮発性および不揮発性メモリおよび/または記憶要素を含む)と、少なくとも一つの入力装置および少なくとも一つの出力装置とを含んでいてもよい。揮発性および不揮発性メモリおよび/または記憶要素は、RAM、EPROM、フラッシュドライブ、光学式ドライブ、磁気ハードドライブまたは電子的なデータを記憶するための他の媒体であってもよい。eNB(または他の基地局)およびUE(または他の移動局)は、トランシーバ・コンポーネント、カウンタ・コンポーネント、処理コンポーネントおよび/またはクロック・コンポーネントまたはタイマー・コンポーネントをも含んでいてもよい。本稿に記載されるさまざまな技法を実装または利用しうる一つまたは複数のプログラムは、アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)、再使用可能なコントロールなどを使ってもよい。そのようなプログラムは、コンピュータ・システムと通信するために、高レベルの手続き型またはオブジェクト指向型プログラミング言語で実装されてもよい。しかしながら、プログラムは、所望するならアセンブリまたは機械語で実装されてもよい。いずれの場合にも、言語はコンパイルまたはインタープリットされる言語であってもよく、ハードウェア実装と組み合わされてもよい。
本明細書で記述される機能ユニットの多くが一つまたは複数のコンポーネントとして実装されうることは理解しておくべきである。コンポーネントというのは、実装独立性をより具体的に強調するために使われる用語である。たとえば、コンポーネントは、カスタムの超大規模集積(VLSI)回路またはゲート・アレイ、論理チップ、トランジスタまたは他の離散コンポーネントのようなできあいの半導体を有するハードウェア回路として実装されてもよい。コンポーネントはまた、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ、プログラム可能型アレイ論理、プログラム可能型論理デバイスなどといったプログラム可能なハードウェア・デバイスにおいて実装されてもよい。
コンポーネントは、さまざまな型のプロセッサによる実行のためにソフトウェアにおいて実装されてもよい。実行可能なコードの同定されたコンポーネントはたとえば、たとえばオブジェクト、プロシージャーまたは関数として編成されていてもよい、コンピュータ命令の一つまたは複数の物理的または論理的ブロックを含んでいてもよい。にもかかわらず、同定されたコンポーネントの実行可能物は、物理的に一緒に位置している必要はなく、異なる位置に記憶された別個の命令であって、論理的に一緒に合わされたときに前記コンポーネントをなし、前記コンポーネントについての述べられた目的を達成するものであってもよい。
実際、実行可能コードのコンポーネントは、単一の命令または多くの命令であってもよく、さらにはいくつかの異なるコード・セグメントにわたって、異なる諸プログラムの間に、およびいくつかのメモリ装置を横断して、分散されていてもよい。同様に、オペレーショナル・データは、本稿ではコンポーネント内に同定され、図示されていることがあり、任意の好適な形で具現され、任意の好適な型のデータ構造内に編成されてもよい。オペレーショナル・データは、単一のデータセットとして収集されてもよいし、あるいは異なる記憶装置にわたることを含め異なる位置にわたって分散されていてもよく、少なくとも部分的には、単にシステムまたはネットワーク上の電子信号として存在していてもよい。コンポーネントは、所望される関数を実行するよう動作可能なエージェントを含め、受動的または能動的でありうる。
本明細書を通じて「例」への言及は、その例との関連で記述される特定の特徴、構造または特性が本開示の少なくとも一つの実施形態に含まれることを意味する。よって、本明細書を通じて随所に「一例では」の句が現われることは、必ずしもみなが同じ実施形態に言及しているのではない。
本稿での用法では、複数の項目、構造要素、組成要素および/または材料が便宜上、共通のリストにおいて提示されることがある。しかしながら、これらのリストは、リストの各要素が別個かつ一意的な要素として個々に同定されているかのように解釈されるべきである。よって、そのようなリストのどの個別の要素も、単にそうでないとの断わりなしに共通のグループに提示されていることに基づいて、同じリストの他の何らかの要素の事実上の等価物であると解釈されるべきではない。さらに、本開示のさまざまな実施形態および例は本稿ではそのさまざまなコンポーネントのための代替とともに言及されることがある。そのような実施形態、例および代替は互いの事実上の等価物として解釈されるものではなく、本開示の別個の自律的表現として考えられるべきであることは理解される。
以上は明確の目的のためにある程度詳細に記載されているが、その原理から外れることなくある種の変更および修正がなされてもよいことは明白であろう。本稿に記載されるプロセスおよび装置両方を実装する多くの代替的な方法があることを注意しておくべきである。よって、本稿の実施形態は例示的であり、制約するものではないと考えられる。
当業者は、本開示の根底にある原理から外れることなく上記の実施形態の詳細に対して多くの変更がなされうることを理解するであろう。よって、本開示の範囲は付属の請求項によってのみ決定されるべきである。
当業者は、本開示の根底にある原理から外れることなく上記の実施形態の詳細に対して多くの変更がなされうることを理解するであろう。よって、本開示の範囲は付属の請求項によってのみ決定されるべきである。
いくつかの態様を記載しておく。
〔態様1〕
ユーザー装置(UE)であって、当該UEは:
独立同期源(I-SS)から受信される第一の同期信号に基づいて該独立同期源(I-SS)と同期し;
前記I-SSからの受信信号強さがある閾値より下であるかどうかを判別し;
前記I-SSが前記閾値より下であると判別することに応答して、前記I-SSから導出された同期情報を、前記I-SSのレンジ外の一つまたは複数のピアUEに伝搬させる第二の同期信号を送信するよう構成されており、第二の同期信号はデバイス・ツー・デバイス同期信号(D2DSS)を含む、
UE。
〔態様2〕
前記I-SSが進化型万国地上電波アクセス・ネットワーク(E-UTRAN)ノードB(eNB)を含み、前記一つまたは複数のピアUEは部分的なネットワーク・カバレッジ内にある、態様1記載のUE。
〔態様3〕
前記第二の同期信号は、前記I-SSの優先度を示し、前記I-SSの優先度より低い優先度をもつ同期源から導出された同期情報を転送している同期源は、前記第二の同期信号を受信するのに応答して同期信号の送信をミュートする、態様1記載のUE。
〔態様4〕
前記I-SSが、ネットワーク・カバレッジ外のピアUEを含む、態様1記載のUE。
〔態様5〕
前記I-SSと同期されている第二の同期源とは時間的に異なる、当該UEに関連付けられた時間資源を決定するようさらに構成されている、態様1記載のUE。
〔態様6〕
当該UEに関連付けられた前記時間資源を広告することをさらに含む、態様5記載のUE。
〔態様7〕
端末であって:
一つまたは複数の同期源を検出するよう構成されている参照検出コンポーネントと;
前記一つまたは複数の同期源のうちの第一の同期源と、該第一の同期源から受信された第一の同期信号に基づいて、同期するよう構成されている同期コンポーネントであって、前記第一の同期源は、前記一つまたは複数の同期源によって使用される第一の同期資源に関連付けられている、同期コンポーネントと;
当該端末に割り当てられた時間資源を決定するよう構成されている時間資源コンポーネントであって、前記時間資源は、前記第一の同期源に割り当てられた時間資源と、時間的に重ならない、時間資源コンポーネントと;
送信コンポーネントとを有しており、前記送信コンポーネントは:
当該端末と同期するピア端末のために前記第一の同期信号に基づく同期情報を含む第二の同期信号を送信し;
当該端末に割り当てられた前記時間資源の指示を送信するよう構成されている、
端末。
〔態様8〕
前記送信コンポーネントが、ホップ・カウントが所定の最大ホップ・カウントより少ないことを判別することに応答して、前記第二の同期信号を送信するよう構成されており、前記ホップ・カウントは、前記ピア端末と、前記第一の同期信号の同期情報が導出されるもとになっている独立な一次ラジオ・ヘッドとの間にいくつのゲートウェイ同期源(G-SS)があるかを示す、態様7記載の端末。
〔態様9〕
前記送信コンポーネントがさらに、前記第二の同期信号についてのホップ・カウントを送信するよう構成されている、態様8記載の端末。
〔態様10〕
より高い優先度の同期源からのタイミング情報に基づく同期情報をもつ同期信号を受信することに応答して、同期情報の送信を停止するよう構成されたミュート・コンポーネントをさらに有する、態様7記載の端末。
〔態様11〕
前記参照検出コンポーネントが、二つ以上の同期源を含む一つまたは複数の同期源を検出するよう構成されており、前記同期コンポーネントは、前記第一の同期源と同期することを:
前記第一の同期信号の信号強さがあらかじめ定義された閾値を満たすこと;
前記第一の同期源が独立同期源(I-SS)であること;
前記第一の同期信号が直接または間接に基地局から導出されたタイミング情報を含むこと;および
前記第一の同期信号についてのホップ・カウントであって、当該端末と前記第一の同期信号内の前記同期情報が導出されるもとになっているI-SSとの間に、介在する同期源がいくつあるかを示すもの、
のうちの一つまたは複数に基づいて行なうよう構成されている、態様7記載の端末。
〔態様12〕
ユーザー装置(UE)であって:
同期源から同期信号を受信し;
前記同期源に関連付けられた時間資源を決定し;
前記同期信号に基づいて前記同期源と同期し;
前記同期源と関連付けられた時間資源の間にデータ通信を送信するよう構成されており、当該UEは、当該UEが同期源と同期する時間期間の間、前記同期源と関連付けられた時間資源の外のデータ通信を送信しない、
UE。
〔態様13〕
当該UEがさらに、当該UEが同期エリアの境界の近くに位置しているかどうかを、ホップ・カウントおよび/または前記第一の同期源からの受信信号強さの一つまたは複数に基づいて判別するよう構成されている、態様12記載のUE。
〔態様14〕
当該UEがさらに、当該UEが前記境界の近くに位置していると判別することに応答して、前記時間資源の間に、送信のための利用可能な周波数資源より少ない周波数資源内で、前記データ通信を送信するよう構成されている、態様13記載のUE。
〔態様15〕
前記時間資源を決定することおよび同期することが、前記同期信号の信号強さがあらかじめ定義された閾値を超えることに応答して前記時間資源を決定し、同期することを含む、態様12記載のUE。
〔態様16〕
前記同期源が第一の同期源を含み、前記同期信号が第一の同期信号を含み、当該UEはさらに:
当該UEをゲートウェイ同期源(G-SS)としてアクティブ化する、前記第一の同期源からの信号を受信し;
前記第一の同期源からの前記第一の同期信号に基づくタイミングを含む追加的な同期信号を送信するよう構成されている、
態様12記載のUE。
〔態様17〕
第一の無線通信装置によって、一つまたは複数のピア無線通信装置との同期のために第一のタイミング情報を送信する段階と;
前記第一のタイミング情報に基づく第二のタイミング情報を伝搬させるための、前記一つまたは複数のピア無線通信装置のうちの第二の無線通信装置を選択する段階と;
前記第一の無線通信装置によって、前記第二の無線通信装置に信号を送って、前記第二の無線通信装置を同期源としてアクティブ化する段階と;
データ送信のために前記第二の無線通信装置に時間資源を割り当てる段階とを含み、前記時間資源は、前記第一の無線通信装置または前記第一の無線通信装置と同期されている別の同期源と関連付けられている時間資源と時間的に重ならない、
方法。
〔態様18〕
一つまたは複数の同期源があるかどうか傾聴する段階と;
独立同期源(I-SS)が検出されないことを判別する段階とをさらに含み、
前記第一のタイミング情報を送信する段階は、I-SSが検出されないと判別することに応答して送信することを含む、
態様17記載の方法。
〔態様19〕
前記第一のタイミング情報に基づく第三のタイミング情報を伝搬させるための、前記一つまたは複数のピア無線通信装置のうちの第三のピア無線通信装置を選択する段階と;
前記第三のピア無線通信装置に信号を送って、前記第三のピア無線通信装置を同期源としてアクティブ化する段階と;
データ送信のために前記第三のピア無線通信装置に第三の時間資源を割り当てる段階であって、前記第三の時間資源は、前記第一の無線通信装置または第二の無線通信装置と関連付けられている時間資源と時間的に重ならない、
態様17記載の方法。
〔態様20〕
前記第一の無線通信装置についてのホップ・カウントの指示を送信することをさらに含む、態様17記載の方法。

Claims (20)

  1. ユーザー装置(UE)であって、当該UEは:
    独立同期源(I-SS)から受信される第一の同期信号に基づいて該独立同期源(I-SS)と同期し;
    前記I-SSからの受信信号強さがある閾値より下であるかどうかを判別し;
    前記I-SSが前記閾値より下であると判別することに応答して、前記I-SSから導出された同期情報を、前記I-SSのレンジ外の一つまたは複数のピアUEに伝搬させる第二の同期信号を送信するよう構成されており、第二の同期信号はデバイス・ツー・デバイス同期信号(D2DSS)を含む。
  2. 前記I-SSが進化型万国地上電波アクセス・ネットワーク(E-UTRAN)ノードB(eNB)を含み、前記一つまたは複数のピアUEは部分的なネットワーク・カバレッジ内にある、請求項1記載のUE。
  3. 前記第二の同期信号は、前記I-SSの優先度を示し、前記I-SSの優先度より低い優先度をもつ同期源から導出された同期情報を転送している同期源は、前記第二の同期信号を受信するのに応答して同期信号の送信をミュートする、請求項1記載のUE。
  4. 前記I-SSが、ネットワーク・カバレッジ外のピアUEを含む、請求項1記載のUE。
  5. 前記I-SSと同期されている第二の同期源とは時間的に異なる、当該UEに関連付けられた時間資源を決定するようさらに構成されている、請求項1記載のUE。
  6. 当該UEに関連付けられた前記時間資源を広告することをさらに含む、請求項5記載のUE。
  7. 端末であって:
    一つまたは複数の同期源を検出するよう構成されている参照検出コンポーネントと;
    前記一つまたは複数の同期源のうちの第一の同期源と、該第一の同期源から受信された第一の同期信号に基づいて、同期するよう構成されている同期コンポーネントであって、前記第一の同期源は、前記一つまたは複数の同期源によって使用される第一の同期資源に関連付けられている、同期コンポーネントと;
    当該端末に割り当てられた時間資源を決定するよう構成されている時間資源コンポーネントであって、前記時間資源は、前記第一の同期源に割り当てられた時間資源と、時間的に重ならない、時間資源コンポーネントと;
    送信コンポーネントとを有しており、前記送信コンポーネントは:
    当該端末と同期するピア端末のために前記第一の同期信号に基づく同期情報を含む第二の同期信号を送信し;
    当該端末に割り当てられた前記時間資源の指示を送信するよう構成されている、
    端末。
  8. 前記送信コンポーネントが、ホップ・カウントが所定の最大ホップ・カウントより少ないことを判別することに応答して、前記第二の同期信号を送信するよう構成されており、前記ホップ・カウントは、前記ピア端末と、前記第一の同期信号の同期情報が導出されるもとになっている独立な一次ラジオ・ヘッドとの間にいくつのゲートウェイ同期源(G-SS)があるかを示す、請求項7記載の端末。
  9. 前記送信コンポーネントがさらに、前記第二の同期信号についてのホップ・カウントを送信するよう構成されている、請求項8記載の端末。
  10. より高い優先度の同期源からのタイミング情報に基づく同期情報をもつ同期信号を受信することに応答して、同期情報の送信を停止するよう構成されたミュート・コンポーネントをさらに有する、請求項7記載の端末。
  11. 前記参照検出コンポーネントが、二つ以上の同期源を含む一つまたは複数の同期源を検出するよう構成されており、前記同期コンポーネントは、前記第一の同期源と同期することを:
    前記第一の同期信号の信号強さがあらかじめ定義された閾値を満たすこと;
    前記第一の同期源が独立同期源(I-SS)であること;
    前記第一の同期信号が直接または間接に基地局から導出されたタイミング情報を含むこと;および
    前記第一の同期信号についてのホップ・カウントであって、当該端末と前記第一の同期信号内の前記同期情報が導出されるもとになっているI-SSとの間に、介在する同期源がいくつあるかを示すもの、
    のうちの一つまたは複数に基づいて行なうよう構成されている、請求項7記載の端末。
  12. ユーザー装置(UE)であって:
    同期源から同期信号を受信し;
    前記同期源に関連付けられた時間資源を決定し;
    前記同期信号に基づいて前記同期源と同期し;
    前記同期源と関連付けられた時間資源の間にデータ通信を送信するよう構成されており、当該UEは、当該UEが同期源と同期する時間期間の間、前記同期源と関連付けられた時間資源の外のデータ通信を送信しない、
    UE。
  13. 当該UEがさらに、当該UEが同期エリアの境界の近くに位置しているかどうかを、ホップ・カウントおよび/または前記第一の同期源からの受信信号強さの一つまたは複数に基づいて判別するよう構成されている、請求項12記載のUE。
  14. 当該UEがさらに、当該UEが前記境界の近くに位置していると判別することに応答して、前記時間資源の間に、送信のための利用可能な周波数資源より少ない周波数資源内で、前記データ通信を送信するよう構成されている、請求項13記載のUE。
  15. 前記時間資源を決定することおよび同期することが、前記同期信号の信号強さがあらかじめ定義された閾値を超えることに応答して前記時間資源を決定し、同期することを含む、請求項12記載のUE。
  16. 前記同期源が第一の同期源を含み、前記同期信号が第一の同期信号を含み、当該UEはさらに:
    当該UEをゲートウェイ同期源(G-SS)としてアクティブ化する、前記第一の同期源からの信号を受信し;
    前記第一の同期源からの前記第一の同期信号に基づくタイミングを含む追加的な同期信号を送信するよう構成されている、
    請求項12記載のUE。
  17. 第一の無線通信装置によって、一つまたは複数のピア無線通信装置との同期のために第一のタイミング情報を送信する段階と;
    前記第一のタイミング情報に基づく第二のタイミング情報を伝搬させるための、前記一つまたは複数のピア無線通信装置のうちの第二の無線通信装置を選択する段階と;
    前記第一の無線通信装置によって、前記第二の無線通信装置に信号を送って、前記第二の無線通信装置を同期源としてアクティブ化する段階と;
    データ送信のために前記第二の無線通信装置に時間資源を割り当てる段階とを含み、前記時間資源は、前記第一の無線通信装置または前記第一の無線通信装置と同期されている別の同期源と関連付けられている時間資源と時間的に重ならない、
    方法。
  18. 一つまたは複数の同期源があるかどうか傾聴する段階と;
    独立同期源(I-SS)が検出されないことを判別する段階とをさらに含み、
    前記第一のタイミング情報を送信する段階は、I-SSが検出されないと判別することに応答して送信することを含む、
    請求項17記載の方法。
  19. 前記第一のタイミング情報に基づく第三のタイミング情報を伝搬させるための、前記一つまたは複数のピア無線通信装置のうちの第三のピア無線通信装置を選択する段階と;
    前記第三のピア無線通信装置に信号を送って、前記第三のピア無線通信装置を同期源としてアクティブ化する段階と;
    データ送信のために前記第三のピア無線通信装置に第三の時間資源を割り当てる段階であって、前記第三の時間資源は、前記第一の無線通信装置または第二の無線通信装置と関連付けられている時間資源と時間的に重ならない、
    請求項17記載の方法。
  20. 前記第一の無線通信装置についてのホップ・カウントの指示を送信することをさらに含む、請求項17記載の方法。
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