関連出願
[0001]本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている、2013年12月23日に出願された米国特許仮出願第61/920,048号の優先権を主張するものである。
開示の分野
[0002]本開示は、概して、メディアをモニタすることに関し、より詳細には、メディアオブジェクト特性を使用して、メディアを測定するための方法及び装置に関する。
背景
[0003]従来、視聴者測定エンティティは、登録されたパネルメンバに基づいて、メディアプログラミングに対する視聴者関与レベルを測定する。すなわち、視聴者測定エンティティは、モニタされることに同意する人々を、パネルに登録する。視聴者測定エンティティは、次に、それらのパネルメンバをモニタし、それらのパネルメンバに露出されたメディアプログラム(例えば、テレビ番組又はラジオ番組、映画、DVDなど)を測定する。このようにして、視聴者測定エンティティは、収集されたメディア測定データに基づいて、様々なメディアに対する露出メトリックを確定することができる。
[0004]ウェブページ、広告及び/又はその他のインターネットによってアクセス可能なメディアなどのインターネットリソースへのユーザアクセスをモニタする技術は、ここ数年で著しく進化した。いくつかの知られているシステムでは、このようなモニタリングを、主にサーバログを通して行う。特に、インターネットにおいてメディアを配信するエンティティは、知られている技術を使用して、自分のサーバで、自分のメディア(例えば、コンテンツ及び/又は広告)に対して受信された要求の数のログをとることができる。
[0005]図1は、複数のメディアオブジェクトを提示している、例示的なクライアントデバイスユーザインタフェースを示す図である。
[0006]図2は、図1のメディアオブジェクトの特性、及び多数のデータベース所有者にわたって分散されている人口統計情報に基づいて、メディアインプレッションをユーザ人口統計情報に関連付けるために使用されてもよい、例示的なシステムを示す図である。
[0007]図3は、ユーザにその他のメディアを提示する機会を作るとして特定されたメディアオブジェクトに、原因認定(causal credit:コーザルクレジット)を授与する、例示的な方法を図示する図である。
[0008]図4は、階層的ランク付けシステムに基づいて、メディアオブジェクトにコーザルクレジットを与える、例示的方法を図示する図である。
[0009]図5は、クライアントデバイスが、視聴者測定エンティティ(AME:Audience Measurement Entity)と分散型データベース所有者(distributed database proprietor)とに、インプレッションを報告することに基づいて、AMEが、インプレッションと人口統計情報を収集することができる、例示的な方法の通信フロー図である。
[0010]図6は、AMEが、ビーコン報告毎に、データベース所有者から人口統計情報を受信することができる、例示的な方法の通信フロー図である。
[0011]図7は、AMEが、AMEとデータベース所有者の両方によって保持されているキー又はその他の識別情報に基づいて、データベース所有者から人口統計情報を受信することができる、例示的な方法の通信フロー図である
[0012]図8は、AME、及び/又は1つ若しくは複数のデータベース所有者に、メディアオブジェクトインプレッションを報告するための、図1及び2のクライアントデバイスによって実行されてもよい、例示的なマシン可読命令を表すフロー図である。
[0013]図9は、メディアオブジェクトに対するインプレッションのログをとるための、AMEにある図2の装置によって実行されてもよい、例示的なマシン可読命令を表すフロー図である。
[0014]図10は、人口統計情報を、クライアントデバイスで同時に提示されたメディアオブジェクトに対するインプレッションに関連付けるための、AMEにある図2の装置によって実行されてもよい、例示的なマシン可読命令を表すフロー図である。
[0015]図11は、図8〜10の例示的な命令を実行して、本明細書に開示された例示的な装置及びシステムを実施するために使用されることのできる、例示的なプロセッサシステムの図である。
[0016]図12は、コンテンツ及び広告を含む連続メディアオブジェクトを提示するメディアプレーヤを表示している、例示的なウェブページインタフェースを示す図である。
詳細な説明
[0017]ウェブページ、広告、コンテンツ及び/又はその他のメディアなどのインターネットによってアクセス可能なメディアへのユーザアクセスをモニタする技術は、ここ数年で著しく進化した。過去のある時点では、このようなモニタリングは、主にサーバログを通じて行われていた。特に、インターネットでメディアを配信するエンティティであれば、自分のサーバにおいて、自分のメディアに対して受信された要求の数のログをとることとなる。サーバログに基づいてインターネットの使用を調査することには、いくつかの理由から問題がある。例えば、サーバログは、直接に、又はサーバログカウントを増やすためにメディアをサーバに繰り返し要求するゾンビプログラムを介して、改ざんされる可能性がある。第2に、メディアは、いったん検索されると、ローカルにキャッシュされ、その後、そのローカルキャッシュから繰り返し視聴されて、繰り返しの視聴にサーバを関与させない場合がある。サーバログは、キャッシュされたメディアのこれらの視聴を追跡することはできない。このため、サーバログは、過度のカウントと過少のカウントの両方の誤りに陥りやすい。
[0018]Blumenauの米国特許第6,108,637号に開示された発明は、インターネットのモニタリングが行われる方法を根本から変え、上記のサーバ側でのログモニタリング技術の限界を克服した。例えば、Blumenauは、追跡されるインターネットメディアにビーコン命令がタグ付けされる技術を開示した。特に、モニタリング命令が、追跡されるメディアのHTMLに関連付けられる。クライアントがメディアを要求すると、メディアとビーコン命令の両方が、クライアントにダウンロードされる。これによって、ビーコン命令は、メディアがアクセスされるときには常に、サーバからであるか、又はキャッシュからであるかに関わらず、実行される。
[0019]ビーコン命令は、メディアへのアクセスに関する情報を反映するモニタリングデータが、そのメディアをダウンロードしたクライアントから、モニタリングエンティティへ送信されるようにする。通常、モニタリングエンティティは、メディアをクライアントに提供しなかった視聴者測定エンティティ(AME)であり、正確な使用統計を提供する信頼されている(例えば、中立の)サードパーティ(例えば、The Nielsen Company,LLC)である。ビーコン命令は、メディアに関連付けられ、メディアがアクセスされるときには常にクライアントブラウザによって実行されるため、モニタリング情報は、クライアントがAMEのパネリストであるか否かに関わらず、AMEに提供されることが有利である。
[0020]視聴者測定エンティティ及び/又はその他の会社は、人口統計情報を、モニタリング情報にリンクさせたいと望むことが度々ある。この問題に対処するために、AMEは、自分の人口統計情報を提供し、且つ自分のインターネット閲覧活動がモニタされることに同意したユーザのパネルを設定する。個人がパネルに加わる場合、それらの個人は、自分の身元及び人口統計情報(例えば、性別、年齢、民族性、収入、居住地、職業など)に関する詳細な情報をAMEに提供する。視聴者測定エンティティは、パネリストのコンピュータに、タグ付けされたメディアにパネリストがアクセスするときには常に、そのパネリストを視聴者測定エンティティが特定できるようにするクッキーを設定しており、これによって、モニタリング情報を視聴者測定エンティティへ送信する。
[0021]タグ付けされたメディアからモニタリング情報を提供するクライアントのほとんどはパネリストではなく、このため、視聴者測定エンティティに知られていないため、統計的な方法を使用して、パネリストに対して収集されたデータに基づいた人口統計情報を、タグ付けされたメディアに対するデータを提供するユーザのより大きな母集団に因果関係づけ(impute:インピュート)することが必要である。しかし、視聴者測定エンティティのパネルのサイズは、ユーザの一般的な母集団と比較すると、依然として小さい。このため、パネルの人口統計データが正確である状態を確保しながら、パネルのサイズをいかに大きくするかという問題が提示される。
[0022]インターネットで運営している多くのデータベース所有者がある。これらのデータベース所有者は、多数の加入者にサービスを提供する。サービスの提供と引き換えに、加入者は、この所有者に登録する。この登録の一環として、加入者は、詳細な人口統計情報を提供する。このようなデータベース所有者の例には、Facebook、Myspace、Twitter、Yahoo!、Googleなどの、ソーシャルネットワークプロバイダ、電子メールプロバイダなどが含まれる。これらのデータベース所有者は、自分の加入者のコンピュータにクッキーを設定して、自分のウェブサイトにユーザが訪れたときに、データベース所有者がそのユーザを認識できるようにする。
[0023]インターネットのプロトコルは、クッキーが設定されたドメイン(例えば、インターネットドメイン、ドメイン名など)以外ではそのクッキーにアクセスできないようにする。これによって、amazon.comドメインに設定されたクッキーは、amazon.comドメイン内のサーバにとってはアクセス可能であるが、そのドメイン以外のサーバにとってはアクセス不可能である。したがって、視聴者測定エンティティは、データベース所有者によって設定されたクッキーにアクセスすることが有利だと気付いたとしても、それを行うことはできない。
[0024]先行ビーコニングプロセスの別の欠点は、各ビーコン要求が、クライアントコンピュータを介して(例えば、ウェブブラウザ、アプリケーションなどを介して)レンダリング又は提示された、1つのタグ付きメディアに対応すると言うことである。このため、インプレッション情報が、ウェブページに共同配置された、又はウェブラウザによって同時に提示された、その他のメディアについて収集されないことが度々ある。このような先行ビーコニングプロセスは、ユーザに対して露出される、インターネットによってアクセス可能なメディアへの理解を制限するものとなる。例えば、先行ビーコニングプロセスのビーコン要求は、そのホストウェブページで提示された1つのメディアアイテムのホストウェブページアドレスとメディア識別子を示してもよい。しかし、このビーコン要求は、その他のどのメディアが、そのホストウェブページに提示されたかについては、何も情報を提供しない。これによって、ウェブベージでの様々なメディア間の相関関係又は因果関係は、このような先行ビーコニングプロセスを使用して測定されることはできない。例えば、ユーザは、映画予告編にアクセスするためのポータルとして使用できるソーシャルネットワークウェブページを訪れてもよい。ポータルは、映画予告編に加えてタグ付きバナー広告も表示してもよい。タグ付きバナー広告は、クライアントコンピュータに対して、タグ付きバナー広告に対する広告識別子、及びホストウェブページURLに対するURLを含むビーコン要求を送信させることができるが、ビーコン要求は、同時に表示された映画予告編についての情報を何も伝達しないこととなる。したがって、ホストウェブページは、タグ付きバナー広告のインプレッションを引き起こすことに対する全クレジットを獲得することになるが、表示された映画予告編は、ユーザの注意を引いて、タグ付きバナー広告を表示しやすくした原因であるとして、クレジットを獲得することはない。本明細書に開示された例は、データ収集プロセスを拡張して、ビーコン要求が、クライアントデバイスで同時に提示された多数のメディアオブジェクトについて、情報をAMEに伝達するようにする。
[0025]本明細書に開示された例は、AMEが、クライアントデバイスで同時に表示された多数のメディアオブジェクトについての情報又は特性を活用することを可能にし、AMEが、クライアントデバイスで同時に提示された多数のメディアオブジェクトに対するインプレッションのログを同時にとることができるようにする。本明細書に開示された例は、多数の提示されたメディアオブジェクト間での因果関係を確定することをさらに可能にする。本明細書に開示された例は、AMEが、ビーコニングプロセスを参加データベース所有者を包含するまで拡張することによって、またこのようなデータベース所有者を一時的なデータコレクタとして使用することによって、データベース所有者の既存のデータベースを活用して、より広範囲なインターネット使用及び人口統計データを収集することをさらに可能にする。
[0026]本明細書に開示された例は、メディアオブジェクト内の埋め込み命令(例えば、コレクタ命令及びビーコン命令)によって、インターネットを介して配信されるタグ付きメディアオブジェクト(例えば、広告、製品画像(例えば、電子商取引、オンライン購入などの際の)、テレビ番組、ニュース記事など)を含む。コレクタ命令及びビーコン命令は、クライアントデバイスが、受信されたメディアオブジェクトを、表示又は再生のために再現する場合、クライアントデバイスによって実行される。クライアントデバイスが、コレクタ命令及びビーコン命令を実行する場合、コレクタ命令及びビーコン命令は、クライアントデバイスに対して、提示されたメディアオブジェクトの特性を収集させ、その収集された特性を、ビーコン要求で、収集部へ送信させる。コレクタ命令は、メディアオブジェクトからメディアオブジェクト特性(例えば、埋め込み識別子、埋め込みコード、埋め込み情報、署名など)を収集して、収集部が、その特性に基づいて、メディアオブジェクトと関連情報を特定できるようにする。いくつかの例では、メディアオブジェクト特性は、番組タイトル、配信ドメイン、ホストウェブサイトアドレス(ユニフォームリソースロケータ(URL:Uniform Resource Locator))、メディア所有者、広告キャンペーン識別子、製品名、製品製造メーカなどの情報を提供する。このようにして、ビーコン要求及びメディアオブジェクトパラメータは、収集部が、それらのメディアオブジェクトがクライアントデバイスで提示されるときに、対応するメディアオブジェクトに対するインプレッションのログをとることを可能にする。
[0027]本明細書に開示された例は、クライアントデバイスで同時に提示された複数のメディアオブジェクトについて、複数のインプレッションを収集部に伝えることを、クライアントデバイスからの1回の通知を使用して容易にする。複数のメディアオブジェクトが、クライアントデバイスのディスプレイにレンダリングされる、或いはクライアントデバイスによって提示されると、メディアオブジェクトの1つは、コレクタ命令とビーコン命令(例えば、そのような命令を含むマスタータグ)を含むマスター又はコレクタメディアオブジェクトとされる。コレクタメディアオブジェクトは、クライアントデバイスで同時に提示されるその他のメディアオブジェクトの全てから、メディアオブジェクト特性を収集するように動作する。このようにして、同時に提示されたメディアオブジェクトの全てが、対応するビーコン要求を収集部へ送信する代わりに、コレクタメディアオブジェクトが、その他の提示されたメディアオブジェクトの全てからの収集されたメディアオブジェクト情報の全てを備えた1回のビーコン要求を送信する。このことは、クライアントデバイスが、同時に提示されたメディアオブジェクトについて収集部に報告するのに必要なネットワーク帯域幅及び通信リソースの量を大幅に減らす。さらに、このことは、様々なメディアオブジェクト間の関係性(例えば、因果関係)を確定することを可能にする。
[0028]複数の同時に表示されたメディアオブジェクトに対するメディアオブジェクトパラメータの報告は、複数のエンティティに、広告/メディアインプレッションの原因でクレジット付けすることを可能にする。例えば、テレビ番組「Breaking Bad」のメディアクリップ(メディアオブジェクト)が、socialnetwork.comウェブページを介した埋め込みメディアとして、ユーザからアクセスされ、またウェブページも同時に、多数のタグ付き広告(メディアオブジェクト)を表示する場合、メディアオブジェクトの1つでのマスタータグは、「Breaking Bad」クリップ及び表示された広告のメディアオブジェクトパラメータを収集する。マスタータグは、次に、全ての収集されたメディアオブジェクトパラメータを備えたビーコン要求を、収集部へ送信する。メディアオブジェクトの全てに対して収集されたパラメータは、表示された広告に対するインプレッションのログをとることと、「Breaking Bad」クリップとsocialnetwork.comウェブページの両方がユーザの注意を引いて、表示された広告が同じウェブページに配信されるようにしたことを示すコーザルクレジットを、「Breaking Bad」クリップとsocialnetwork.comウェブページの両方に与えることを可能にする。
[0029]本明細書に開示された例は、オンラインウェブサービスプロバイダなどのデータベース所有者のいくつとも提携する視聴者測定エンティティ(例えば、広告、コンテンツ、及び/又はその他の任意のメディアへの視聴者露出を測定又は追跡することに関心がある任意のエンティティ)によって実施されてもよい。このようなデータベース所有者/オンラインウェブサービスプロバイダは、ユーザ登録記録を維持するソーシャルネットワークサイト(例えば、Facebook、Twitter、MySpaceなど)、マルチサービスサイト(例えば、Yahoo!、Google、Experian、Axiom、Catalinaなど)、オンライン小売店サイト(例えば、Amazon.com、Buy.comなど)、及び/又はその他の任意のウェブサービス(複数可)サイトであってもよい。
[0030]測定された視聴率が正しい人口統計情報に正確に因果関係付け(attribute:アトリビュート)される確率を高めるために、本明細書に開示された例は、視聴者測定エンティティの記録にあるユーザ人口統計情報とともに、その情報とともにアカウントを有するユーザの記録又はプロフィールを維持する、1つ又は複数のデータベース所有者にある人口統計情報を使用する。このようにして、本明細書に開示された例は、レーティングエンティティ(例えば、メディア露出測定値及び/又は人口統計情報を収集する、アメリカ合衆国イリノイ州シャンバーグのThe Nielsen CompanyなどのAME)によって維持されている人口統計情報を、1つ又は複数の異なるデータベース所有者からの人口統計情報を使用して補完するために使用されてもよい。
[0031]本明細書に開示された例は、クライアントデバイスが、1回のビーコン要求をAMEへ送信して、クライアントデバイスで提示された複数のメディアオブジェクトを報告することを可能にする。このようにして、複数のメディアオブジェクトを報告する1回のビーコン要求を使用することによって、AMEは、提示されたメディアオブジェクトを知らせる、クライアントデバイスからの比較的少ない通知を受信しながら、クライアントデバイスで提示されたメディアオブジェクトに対するかなりの数のインプレッションのログをとることができる。さらに、本明細書に開示された例は、様々なメディアオブジェクト間の関係性のログをとることを可能にする。本明細書で使用される際には、インプレッションは、世帯又は個人が、対応するメディア(例えば、コンテンツ及び/又は広告)に露出される事象であると定義される。このように、インプレッションは、メディア(例えば、広告、コンテンツ、広告群及び/又はコンテンツの集まり)に露出された世帯又は個人を表す。インターネット広告では、インプレッションの数又はインプレッションカウントとは、メディア(例えば、広告又は広告キャンペーン)が、ウェブ人口によってアクセスされた合計回数(例えば、例えばポップアップブロッカーによって減らされる、及び/又は、例えば、ローカルキャッシュメモリからの検索によって増やされるような、メディアがアクセスされる回数)である。本明細書で使用される際には、人口統計インプレッションとは、メディアに露出された人の特性(例えば、人口統計的特性)に関連付けられたインプレッションであると定義される。
[0032]図1は、ユーザインタフェースを介して、複数のメディアオブジェクト104a〜dを提示するように構成された、例示的なクライアントデバイス102を示す。図示された例のクライアントデバイス102は、ネットワークを介してメディアにアクセスできる任意のデバイスであってもよい。例えば、クライアントデバイス102は、コンピュータ、タブレット、モバイルデバイス、スマートテレビ、又はその他の任意のインターネット対応デバイス又はアプライアンスであってもよい。本明細書に開示された例は、コンテンツ及び/又は広告を含む任意のタイプのメディアに対するインプレッション情報を収集するために使用されてもよい。メディアオブジェクト104a〜dなどのメディアオブジェクトは、ウェブページ、ストリーミング映像、ストリーミング音声、インターネットプロトコルテレビ(IPTV:Internet Protocol TeleVision)コンテンツ、映画、テレビ番組及び/又はその他の番組を含んでもよく、このようなメディアオブジェクトは、全体的に、本明細書ではコンテンツと呼ばれる。いくつかの例では、メディアオブジェクト104a〜dは、例えば、YouTube[登録商標]などのメディアアップロードサイトにアップロードされ、その後、再生のために多くのクライアントデバイスによってダウンロード及び/又はストリーミングされる、ユーザ作成型メディアを含む。メディアオブジェクト104a〜dなどのメディアオブジェクトは、広告をさらに含んでもよい。広告は、通常、コンテンツといっしょに配信される。従来、コンテンツは、自分の広告をコンテンツといっしょに配信させるために支払いをする広告主によって援助されることから、視聴者には安い料金又は無料で提供される。本明細書で使用される際には、「メディア」は、一括して及び/又は個別的に、コンテンツ及び/又は広告(複数可)を指す。
[0033]図1の図示された例では、メディアオブジェクトA104a及びD104dは広告、メディアオブジェクトB104bはホストウェブページ、メディアオブジェクトC104cは映像である。他の例では、メディアオブジェクト104a〜dは、その他の任意のメディアを提示するために使用されてもよい。例えば、メディアオブジェクトA104aが、メディアオブジェクトC104c(例えば、スポーツ映像、映画、テレビ番組、ニュース番組など)で提示された映像についての真相又はその他の情報(例えば、スポーツチーム又は運動選手についての統計値、映画又はテレビ番組についての情報又は批評など)を表示する情報パネルである場合、メディアオブジェクトB104bは、ウェブサイト、ポータル、ウェブアプリなどである可能性がある。本明細書に開示された例は、クライアントデバイスで同時に提示された複数のメディアオブジェクト(例えば、メディアオブジェクトA、B、C、及びD)についてのインプレッション情報を収集して、そのインプレッション情報が、クライアントデバイスを介してユーザに同時に提示された様々なメディア間の関係性を確定するために使用されることができるようにするために使用されてもよい。このような関係性は、広告などの特定のメディアオブジェクトに対するインプレッションが、ある人が、特定のテレビ番組又はその他のメディアにアクセスするために、特定のウェブサイト(例えば、対応するURLによって特定される)を訪れる、又は特定のストリーミングテレビチャンネル(例えば、チャンネル番号又はネットワーク名によって特定される)を視聴する結果の可能性があること、を示す因果関係であってもよい。このようにして、コーザルクレジットは、ユーザの注意を引いて、その他のメディア(例えば、広告メディアオブジェクト)を提示する機会を作るとして、視聴されたウェブサイト又はストリーミングテレビチャンネルと、アクセスされたテレビ番組又はメディア(例えば、コンテンツ)に与えられることができる。
[0034]図示された例では、メディアオブジェクト104a〜dは、1つ又は複数のメディアプロバイダ106によって、クライアントデバイス102に提供される。図示された例では、メディアプロバイダ(複数可)106は、ウェブサイト及び/又はオンラインテレビサービス(例えば、ウェブベースのTV、インターネットプロトコルTV(IPTV)など)にアクセスするユーザに、インターネットを介して、メディアオブジェクト104a〜cを配信するメディアプロバイダ(例えば、コンテンツプロバイダ)、メディア発行者、及び/又は広告主であってもよい。メディアオブジェクト104a〜cは、追加として又は代替として、本明細書で開示された技術及び/又はその他の技術を使用して、視聴率に関してモニタされる従来のインターネットを使用しない(例えば、RF、地上波又は衛星を使用する)テレビセットに、放送テレビサービスを通して配信されてもよい。
[0035]図1の図示された例には、1つのクライアントデバイス102が示されているが、本明細書で開示された例は、ユーザによって同時に使用される複数のクライアントデバイスからインプレッション情報を収集するために、使用することができる。例えば、クライアントデバイス102は、ユーザが、関連の主要メディア(例えば、テレビ番組、映画など)も、テレビなどの一次画面を介して見ているときの、補足メディア(例えば、広告、配役/俳優の経歴、場面の背景、製作責任者の解説など)を視聴するための二次画面として、動作するタブレットデバイスであってもよい。本明細書に開示された例は、一次と二次の両方の画面から、インプレッション情報を収集することと、一次と二次の両方の画面の同じユーザの人口統計情報に関連して、インプレッション情報を分析することとを容易にする。例えば、一次及び二次画面デバイスは両方とも、それらのデバイスに関連付けられたユーザ及び/又は人口統計情報を特定するために使用されることのできる同じ識別子を格納してもよい。このため、同じ識別子に基づいたそれらのデバイスの両方に対するインプレッションのログをとり、同じ人口統計情報を、その識別子に関連してログがとられたインプレッションの全てに関連付けることができる。代替として、一次及び二次画面は、一次及び二次デバイスに関連付けられた同じユーザ及び/又は人口統計情報を特定するために両方とも使用される異なるそれぞれの識別子を有してもよい。このため、それぞれの識別子に基づいたデバイスの両方に対するインプレッションのログをとり、同じ人口統計情報を、一次及び二次デバイスに関連してログがとられたインプレッションの全てに関連付けることができる。
[0036]図1の図示された例では、メディアオブジェクト104a、104c、及び104dは、メディアオブジェクトB104b(例えば、コンテナメディアオブジェクト)に埋め込まれた埋め込みメディアオブジェクトである。図示された例のメディアオブジェクト104a、104c、及び104dは、並置メディアオブジェクトである。本明細書に開示された例はまた、図12の図示された例で示されているように、連続メディアオブジェクトに関連して、使用されてもよい。例えば、連続メディアオブジェクトは、連続して(例えば、順次に)提示されるオブジェクトである。例えば、図12は、タイムライン1200と、そのタイムライン1200に沿った異なる時間t01204、t11206、及びt21208で、連続メディアオブジェクトを見せているウェブページメディアオブジェクト1202を示す。図12の図示された例では、ウェブページメディアオブジェクト1202は、時間t01204でコンテンツメディアオブジェクト1214、時間t11206で第1の広告(ADVERTISEMENT_A)メディアオブジェクト1216、及び時間t21208で第2の広告(ADVERTISEMENT_B)メディアオブジェクト1218を提示する、メディアプレーヤメディアオブジェクト1212を表示する。図示された例では、コンテンツ1214、第1の広告1216、及び第2の広告1218は、同じ時間で同時にメディアプレーヤメディアオブジェクト1212に現れないように、連続して提示される。さらに、図示された例のメディアプレーヤメディアオブジェクト1212は、コンテンツ1214、第1の広告1216、及び第2の広告1218が、メディアプレーヤメディアオブジェクト1212内の埋め込みメディアオブジェクトである場合のコンテナオブジェクトである。いくつかの例では、メディアプレーヤメディアオブジェクト1212に表示された映像(例えば、映画、テレビ番組、スポーツイベントストリーム又は映像、ニュース番組など)は、コンテナオブジェクトであり、広告1216及び1218は、映像コンテナオブジェクト内の埋め込みメディアオブジェクトである。本明細書に開示された例は、コンテンツ1214、第1の広告1216、及び第2の広告1218などの連続メディアオブジェクト、図1のメディアオブジェクト104a、104c、及び104dなどの並置メディアオブジェクト、並びにメディアオブジェクト104bに埋め込まれた図1のメディアオブジェクト104a、104c、及び104dなどと、メディアプレーヤメディアオブジェクト1212に埋め込まれた図12のコンテンツ1214、第1の広告1216、及び第2の広告1218などの埋め込みメディアオブジェクト、をモニタ、測定するために使用されてもよい。
[0037]図2は、AME202が、図1のメディアオブジェクト104a〜dの特性と、多数のデータベース所有者204にわたる分散型人口統計情報に基づいて、メディアインプレッションを、ユーザ人口統計情報に関連付けてもよい、例示的なシステム200を示す。「分散型人口統計情報」は、本明細書で使用される際には、そのうちの少なくとも1つが、オンラインウェブサービスプロバイダなどのデータベース所有者204である、少なくとも2つのソースから得られた人口統計情報を指す。本明細書に開示された例では、データベース所有者204は、データベース所有者によって提供されたインターネットを使用したサービスに対して登録済みユーザに対応する、ユーザアカウント記録を維持する。人口統計情報は、例えば、性別、年齢、民族性、収入、居住地、教育レベル、職業などを含んでもよい。
[0038]図示された例では、メディアオブジェクト104a〜dのうちの多数のオブジェクトについてのインプレッション情報を、クライアントデバイス102からAME202へ送信しやすくするために、メディアオブジェクト104a〜dのうちの少なくとも1つは、コレクタオブジェクトとして構成され、メディアオブジェクト104a〜dのうちのその他のオブジェクトは、パッシブオブジェクトとして、構成される。図示された例では、コレクタオブジェクトは、クライアントデバイス102で同時に提示されるその他のメディアオブジェクトの全てから、メディアオブジェクト特性を収集するように動作するメディアオブジェクトである。図示された例では、パッシブオブジェクトは、インプレッション報告プロセス中に、AMEへ送信するための、コレクタオブジェクトによって収集される特性を有するメディアオブジェクトである。図示された例では、メディアオブジェクトA104aは、コレクタオブジェクトであり、メディアオブジェクトA104b〜dは、パッシブオブジェクトである。図示された例のメディアオブジェクトA104aは、コレクタ命令206とビーコン命令208を含む。図示された例では、命令206及び208は、マスタータグを形成する。図示された例におけるマスタータグは、メディアオブジェクトに埋め込まれ、メディアオブジェクトが、コレクタオブジェクトとして動作できるようにする。例えば、図2では、命令206及び208を有するマスタータグは、メディアオブジェクトA104aが、コレクタオブジェクトとして動作できるように、メディアオブジェクトA104aに提供される。さらに、図示された例のメディアオブジェクト104a〜dの全ては、オブジェクト特性210a〜dを含む。コレクタオブジェクトとして、メディアオブジェクトA104aは、それ自身又はその他のメディアオブジェクト104b〜dから、オブジェクト特性を収集して、その収集されたオブジェクト特性をAME202へ送信する。このプロセスを実現するために、コレクタ命令206は、実行されると、クライアントデバイス102に、メディアオブジェクト104a〜dから、オブジェクト特性210a〜dを収集させる。さらに、ビーコン命令208は、実行されると、クライアントデバイス102に、オブジェクト特性210a〜dを、ビーコン要求212でAME202へ送信させる。
[0039]いくつかの例では、ユーザによって呼び出されたメディアオブジェクトは、マスターオブジェクト(例えば、メディアオブジェクトA104a)であり、マスターオブジェクトによって呼び出されたメディアオブジェクトは、下位オブジェクト(例えば、メディアオブジェクト104b〜d)とされる。いくつかの例では、下位オブジェクトは、その他のメディアオブジェクトに対してマスターオブジェクトになることができる。例えば、別のメディアオブジェクトによって呼び出されたメディアオブジェクトは、そのオブジェクトを呼び出したメディアオブジェクトに対する下位オブジェクトである。したがって、下位オブジェクト(例えば、第1レベルの下位オブジェクト)は、別の下位オブジェクト(例えば、第2レベルの下位オブジェクト)に対してマスターオブジェクトとなってもよい。
[0040]図1に関連して上に説明されたように、メディアオブジェクト104a、104c、及び104dは、互いに対して並置メディアオブジェクトであり、メディアオブジェクト104b内の埋め込みオブジェクトである。本明細書に開示された例はまた、図12のコンテンツメディアオブジェクト1214、広告(ADVERTISEMENT_A)メディアオブジェクト1216、及び広告(ADVERTISEMENT_B)メディアオブジェクト1218などの連続メディアオブジェクトに関連して使用されてもよい。図12の図示された例では、コンテンツメディアオブジェクト1214、広告(ADVERTISEMENT_A)メディアオブジェクト1216、及び広告(ADVERTISEMENT_B)メディアオブジェクト1218に対応するメディアオブジェクト特性を収集しやすくするために、メディアプレーヤメディアオブジェクト1212には、コレクタ及びビーコン命令(例えば、図2のコレクタ命令206及びビーコン命令208と同様又は同一)を有するマスタータグ1222が提供される。さらに、コンテンツメディアオブジェクト1214にはオブジェクト特性1226、広告(ADVERTISEMENT_A)メディアオブジェクト1216にはオブジェクト特性1228、広告(ADVERTISEMENT_B)メディアオブジェクト1218にはオブジェクト特性1230が提供される。図示された例では、メディアプレーヤメディアオブジェクト1212は、埋め込み連続メディアオブジェクト1214、1216、及び1218が、メディアプレーヤメディアオブジェクト1212で連続して提示される間、図12で示されるように、時間1204、1206、及び1208で、コンテナオブジェクトとして、提示され続ける(例えば、インスタンス化及び/又は表示され続ける)。メディアプレーヤメディアオブジェクト1212の提示が維持されるので、メディアプレーヤメディアオブジェクト1212のマスタータグ1222内のコレクタ命令は、コンテンツメディアオブジェクト1214が、時間t01204で提示されると、オブジェクト特性1226を収集し、広告(ADVERTISEMENT_A)メディアオブジェクト1216が、時間t11206で提示されると、オブジェクト特性1228を収集し、広告(ADVERTISEMENT_B)メディアオブジェクト1218が、時間t21208で提示されると、オブジェクト特性1230を収集する。マスタータグ1222のビーコン命令は、次に、収集されたオブジェクト特性1226、1228、及び1230を、AME202へ送信することができる。
[0041]いくつかの例では、マスタータグ1222は、コンテンツメディアオブジェクト1214に備えられ、コンテンツメディアオブジェクト1214は、広告メディアオブジェクト1216及び1218が提示されると、インスタンス化又は読み込みが続けられる(例えば、バックグラウンドで)コンテナオブジェクトである。このような例では、コンテンツメディアオブジェクト1214のマスタータグ1222内のコレクタ命令は、コンテンツメディアオブジェクト1214が時間t01204で提示されると、オブジェクト特性1226を収集し、広告(ADVERTISEMENT_A)メディアオブジェクト1216が時間t11206で提示されると、オブジェクト特性1228を収集し、広告(ADVERTISEMENT_B)メディアオブジェクト1218が時間t21208で提示されると、オブジェクト特性1230を収集する。コンテンツメディアオブジェクト1214のマスタータグ1222内のビーコン命令は、次に、収集されたオブジェクト特性1226、1228、及び1230をAME202へ送信する。
[0042]図示された例では、コレクタ命令206とビーコン命令208は、メディアオブジェクトA104aの考案者及び/又は別のエンティティ(例えば、図1のメディアプロバイダ(複数可)206などの次のメディア配信者又は発行者)によって、メディアオブジェクトA104aに埋め込まれたコンピュータ実行可能命令(例えば、Java[登録商標]、javascript[登録商標]、又はその他の任意のコンピュータ言語若しくはスクリプト)である。いくつかの例では、コレクタ命令206とビーコン命令208をメディアオブジェクトA104aに埋め込まずに、1つ又は複数のハイパーリンクが、メディアオブジェクトA104aに代わりに提供されて、コレクタ命令206とビーコン命令208を、1つ又は複数の特定のサーバからダウンロード又は検索するよう、ウェブブラウザに指示する。これによって、例えば、AME202が、メディアオブジェクトA104aのメディアプロバイダを介さずに、命令を変更することが可能になる。いくつかの例では、命令206及び208は、メディアオブジェクト104a〜dを提示しているウェブブラウザによって実行される。他の例では、命令は、メディアオブジェクト104a〜dを提示しているアプリケーション(又は、モバイルデバイスでの「アプリ」)によって実行される。さらに他の例では、命令は、独立したプログラムとして実行される。例えば、スマートテレビは、単独のプログラムとして命令を実行してもよい。図示された例では、メディアオブジェクトA104aは、コレクタ命令とビーコン命令208を含むマスタータグでタグ付けされているとして見なされる。
[0043]オブジェクト特性210a〜dは、メディアオブジェクト104a〜dに埋め込まれた情報であってもよい。いくつかの例では、オブジェクト特性210a〜dを、メディアオブジェクト104a〜dに埋め込まずに、1つ又は複数のハイパーリンクが、メディアオブジェクト104a〜dに代わりに提供されて、オブジェクト特性210a〜dを、1つ又は複数の特定のサーバからダウンロード又は検索するよう、ウェブブラウザに指示する。これによって、例えば、AME202が、メディアオブジェクト104a〜dのメディアプロバイダを介さずに、オブジェクト特性210a〜dを変更することが可能になる。いくつかの例では、埋め込まれた情報は、関連付けられたメディア、関連付けられた広告キャンペーンを特定するキャンペーン識別子(ID)、クリエイティブタイプID(例えば、Flashベースのメディア又は広告、バナー広告、リッチタイプ広告などを特定する)、ソースID(例えば、メディア発行者を特定する)、及び配置ID(例えば、メディアの画面での物理的配置を特定する)を特定する、識別コード(例えば、メタデータ)のうちの1つ又は複数であってもよい。いくつかの例では、オブジェクト特性210a〜dは、メディアオブジェクト104a〜dの視覚及び/又は音声特性から引き出される。例えば、コレクタ命令206は、クライアントデバイス102に、メディアオブジェクト104a〜dの部分から、映像、画像、又は音声署名を生成させるように構成されてもよい。例えば、コレクタ命令206は、クライアントデバイス102に、画面キャプチャ又は画面走査を行わせて、メディアオブジェクト104a〜dを表す1つ又は複数の画像を収集して、その画像(複数可)に基づいて、メディアオブジェクト104a〜dに対応する署名を生成させてもよい。追加として又は代替として、コレクタ命令206は、クライアントデバイス102に、メディアオブジェクト(複数可)104a〜dの音声を傍受及び/又は取り込ませて、その音声に基づいて、メディアオブジェクト(複数可)104a〜dに対応する1つ又は複数の署名を生成させてもよい。このようにして、AME202は、メディアオブジェクト104a〜dのうちの1つから収集された署名を使用して、AME202で格納されたマッチング基準署名に基づいて、メディアオブジェクト104a〜dのうちの1つを特定することができる。いくつかの例では、コレクタ命令206は、クライアントデバイス102に、光学式文字認識(例えば、テキスト認識)又はロゴ認識を、画面キャプチャ画像に基づいて行わせ、メディアオブジェクト104a〜dに関連付けられた、認識されたテキスト及び/又はロゴを、オブジェクト特性210a〜dの一部として使用させてもよい。
[0044]コレクタ命令206に基づいてオブジェクト特性210a〜dを収集した後、ビーコン命令208を実行すると、クライアントデバイス102に、ビーコン要求212を、ビーコン命令208で特定された、AME202のサーバ(例えば、インターネットプロトコル(IP:Internet Protocol)アドレス又はURL)へ送信させる。図示された例では、ビーコン命令208は、クライアントデバイス102に、識別子214とオブジェクト特性210a〜dを、ビーコン要求212に置かせる。図示された例のビーコン要求212は、AME202に、メディアオブジェクト104a〜dに対するインプレッションのログをとらせるインプレッション要求である。図示された例では、インプレッション要求は、メディアオブジェクトが、クライアントデバイス102で提示されているという事象のAME202への報告である。ビーコン/インプレッション要求212は、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP:HyperText Transfer Protocol)要求として実施されてもよい。しかし、転送されたHTTP要求は、ダウンロードされるウェブページ又はその他のリソースを特定するが、ビーコン/インプレッション要求212は、視聴者測定情報(例えば、オブジェクト特性210a〜d及び識別子214)を、そのペイロードとして含む。ビーコン/インプレッション要求212が向けられるサーバは、インプレッション(例えば、それに対するオブジェクト特性が、ビーコン/インプレッション要求212で通知されるメディアオブジェクトの特質に基づいている、広告及び/又はコンテンツインプレッションなどのメディアインプレッション)として、ビーコン/インプレッション要求212の視聴者測定情報のログをとるようにプログラムされる。
[0045]図示された例の識別子214は、人口統計情報を、クライアントデバイス102の1人又は複数のユーザに関連付けるのに有用な任意の識別子であってもよい。いくつかの例では、識別子214は、AME202及び/又はデータベース所有者204が、クライアントデバイスのユーザについての人口統計情報に関連付けて格納する、デバイス識別子(例えば、国際移動体装置識別番号(IMEI:International Mobile Equipment Identity)、モバイル機器識別子(MEID:Mobile Equipment IDentifier)、メディアアクセス制御(MAC:Media Access Control)アドレスなど)、ウェブブラウザの一意の識別子(例えば、クッキー)、ユーザ識別子(例えば、ユーザ名、ログインIDなど)、アドビフラッシュ(Adobe Flash)(商標)クライアント識別子、HTML5データストアに格納された識別情報、又はその他の任意の識別子、であってもよい。このようにして、AME202が、ビーコン/インプレッション要求212で識別子214を受信すると、AME202は、AME202が、クライアントデバイス102から、ビーコン/インプレッション要求212で受信する識別子214に基づいて、クライアントデバイス102のユーザに対応する人口統計情報を得ることができる。いくつかの例では、識別子212は、クライアントデバイス102で暗号化(例えば、ハッシュ化)されて、識別子212の意図された最終受信者のみが、ハッシュ化された識別子212を復号化できるようにしてもよい。例えば、識別子212が、AME202によって、クライアントデバイス102に設定されるクッキーである場合、識別子212は、AME202のみがその識別子212を復号化できるように、ハッシュ化されることができる。識別子212がIMEI番号である場合、クライアントデバイス102は、識別子212をハッシュ化して、無線キャリア(例えば、データベース所有者204のうちの1つ)のみがハッシュ化された識別子212を復号化し、クライアントデバイス102のユーザに対応する人口統計情報にアクセスする際に使用するIMEIを復元できるようにすることができる。識別子214をハッシュ化することによって、ビーコン要求を受信する中間パーティは、クライアントデバイス102のユーザを、直接特定することができない。例えば、識別子214の意図された最終受信者が、データベース所有者204のうちの1つである場合、意図されたデータベース所有者204によってのみの復号化のために、識別子214がクライアントデバイス102によってハッシュ化されると、AME202は、識別子情報を復元することができない。
[0046]図示された例のAME202には、ビーコン要求(例えば、ビーコン/インプレッション要求212)を受信し、且つビーコン要求内の情報(例えば、識別子214及びオブジェクト特性210a〜d)に基づいて、様々なメディアオブジェクト(例えば、メディアオブジェクト104a〜d)に対するインプレッション及び/又は人口統計インプレッションのログをとる、例示的な装置216が設けられる。例示的な装置216には、例示的なインプレッションモニタ218、例示的な認定付与部(creditor:クレジタ)220、例示的なパネリストプロフィール検索部222、例示的なパネルデータベース224、例示的な人口統計情報訂正部226、例示的な人口統計情報コレクタ228、例示的なアトリビュータ(attributor)230、及び例示的なレポート生成部232が設けられる。例示的なインプレッションモニタ218、例示的なクレジタ220、例示的なパネリストプロフィール検索部222、例示的なパネルデータベース224、例示的な人口統計情報訂正部226、例示的な人口統計情報コレクタ228、例示的なアトリビュータ230、及び例示的なレポート生成部232は、AME202に1つ又は複数の装置として構成されてもよい。
[0047]図示された例のインプレッションモニタ218は、受信されたビーコン/インプレッション要求(例えば、ビーコン/インプレッション要求212)に基づいて、メディアのインプレッション(例えば、メディアオブジェクト104a〜dのインプレッション)のログをとるために設けられる。図示された例のクレジタ220は、ユーザの注意を引いて、その他のメディアオブジェクト(例えば、メディアオブジェクト104a〜dのうちのその他)を提示する機会を作った貢献者である、特定のメディアオブジェクト(例えば、メディアオブジェクト104a〜dのうちのいくつか)にコーザルクレジットを与えるために設けられる。例えば、図1及び2のメディアオブジェクトB104bが、ウェブページを表し、図1及び2のメディアオブジェクトC104cが、ウェブページを介してユーザによってアクセスされた映画予告編映像を表す場合、クレジタ220は、映画予告編映像にアクセスする際のユーザの関心に基づいて、ユーザの注意をウェブページに引いたことから、メディアオブジェクトB104bによって表されたウェブベージと、メディアオブジェクトC104cによって表された映画予告編映像とに、コーザルクレジットを与えることができる。ユーザが関心をもった特定のウェブページと特定の映画予告編映像の両方が、ユーザの注意を引いて、メディアオブジェクトA104a及びメディアオブジェクトD104dによって表されるその他のメディア(例えば、広告)を提示する機会を作った。したがって、インプレッションモニタ218によってログがとられたインプレッションは、どのメディアオブジェクトが、人々の注意を引いて、人々の関心の補足であっても又はその関心に関連していてもよい広告又はその他のメディアを提示する機会の創出をもたらしたことに対して、コーザルクレジットを与えられるべきかを確定するために、クレジタ220によってさらに処理されることができる。
[0048]上記の例は、メディアオブジェクトC104cが映画予告編映像であるメディア配信コンテキストに関するが、本明細書に開示された例は、その他のタイプのインターネットメディアシナリオに同様に使用されてもよい。例えば、図1及び2のメディアオブジェクト104a〜dは、電子商取引ウェブサイト(例えば、Amazon.com、ebay.com、又はその他のオンライン小売店などのオンラインショッピングサイト)で提示されてもよく、AME202は、補足的な/関連のメディア及び/又は広告を提示する機会を作る、販売用の小売製品を特定することに関心をもってもよい。このような例示的なシナリオでは、図1及び2のメディアオブジェクトB104bは、オンライン小売店ウェブページを表し、図1及び2のメディアオブジェクトC104cは、ユーザがオンライン小売店からの購入に関心がある製品についての映像を表す。このような例では、特定のオンライン小売店ウェブページと、ユーザが関心をもった特定の製品の両方が、ユーザの注意を引いて、メディアオブジェクトA104a及びメディアオブジェクトD104dによって表されるその他のメディア(例えば、広告)を提示する機会を作った。このような例では、クレジタ220は、メディアオブジェクトA104a及びメディアオブジェクトD104dによって表されるその他のメディア(例えば、広告又はその他のメディア)の提示の機会を作ったことに対して、メディアオブジェクトB104bとメディアオブジェクトC104cに、コーザルクレジットを与える。
[0049]テレビ配信サービスに関連した例では、クライアントデバイス102は、メディアオブジェクトB104bによって表された特定のチャンネルに合わせられたスマートテレビであってもよい。このような例では、ユーザは、メディアオブジェクトC104cによって表されたテレビ番組を見るために、特定のチャンネルに引かれる。したがって、図2の図示された例のクレジタ220は、メディアオブジェクトA104a及びメディアオブジェクトD104dによって表されたメディア(例えば、広告又はその他のメディア)の提示の機会を作ったことに対して、合わせられたチャンネルとテレビ番組に、コーザルクレジットを与える。したがって、本明細書に開示された例は、インターネットを使用したメディア配信サービスの領域でのメディアにコーザルクレジットを与え、製品に基づいた電子商取引の領域での製品にコーザルクレジットを与え、且つインターネットを使用したストリーミングメディアサービス及びインターネットプロトコルテレビ(IPTV)サービスの領域でのメディア配信ネットワーク又はチャンネル及びテレビ番組にコーザルクレジットを与えるために使用されることができる。本明細書に開示された例は、人々が、関心のある情報にアクセスして、その他のメディアを同時に提示する機会の創出をもたらす、その他のタイプのメディア配信及び電子商取引の領域においても使用されてもよい。
[0050]図3は、その他のメディアをユーザに提示する機会を作ったとして特定されたメディアオブジェクトに、コーザルクレジットを与える、例示的な方法を図示する。図3に示された例示的な技術は、上記のように、コーザルクレジットを与えるために使用されることができる。図3の図示された例では、クレジタ220は、コーザルクレジット302及び304を、それぞれメディアオブジェクトB104bと、メディアオブジェクトC104cとに与える。図示された例では、メディアオブジェクトB104bに与えられたコーザルクレジット302は、メディアオブジェクトB104bによって作られた機会の結果として提示された、メディアオブジェクトA104a、メディアオブジェトC104c、及びメディアオブジェクトD104dを特定するメディア識別子を参照する。図示された例では、コーザルクレジット304は、メディアオブジェクトC104cによって作られた機会の結果として提示された、メディアオブジェクトA104a、メディアオブジェトB104b、及びメディアオブジェクトD104dを特定するメディア識別子を参照する。このように、図3の図示された例では、クレジタ220は、互いに、またメディアオブジェクト104a及び104dを提示する機会を作ったことに対して、コーザルクレジット302及び304を、それぞれメディアオブジェクト104bと104cとに与える。
[0051]いくつかの例では、クレジタ220は、メディアオブジェクトの階層的ランク付けに基づいて、コーザルクレジットを与えるように構成される。すなわち、図示された例のクレジタ220は、下位メディアオブジェクトを提示する機会をもたらしたことに対して、上位メディアオブジェクトにコーザルクレジットを与えてもよい。図4は、階層的ランク付けシステムに基づいて、メディアオブジェクトに、下位コーザルクレジットを与える、例示的な方法を図示する。図4の図示された例は、メディアオブジェクトC104cが、メディアオブジェクト104a及び104dより上位にランク付けされていて、メディアオブジェクトB104bが、メディアオブジェクト104a、104c、及び104dより上位にランク付けされている、階層的ランク付け構造400を示す。このような例では、クレジタ220は、メディアオブジェクトB104bに対して階層的に下位にあるメディアオブジェクト104a、104c、及び104dを提示するために作られた機会に対応するコーザルクレジット402を、メディアオブジェクトB104bに与える。さらに、クレジタ220は、メディアオブジェクトC104cに対して階層的に下位にあるメディアオブジェクト104a及び104dを提示するために作られた機会に対応するコーザルクレジット404を、メディアオブジェクトC104cに与える。メディアオブジェクト104a及び104dに加えて、メディアオブジェクトB104bを提示する機会を作ったことに対して、メディアオブジェクトC104cにクレジット付けする、図3のコーザルクレジット304とは違って、図4の図示された例のクレジタ220は、メディアオブジェクトC104cが、例示的な階層的ランク付け構造400において、優先順位の低いランクを有することから、メディアオブジェクトB104bを提示する機会に対応するコーザルクレジットを、メディアオブジェクトC104cには与えない。さらに、クレジタ220は、メディアオブジェクト104a及び104dが、図示された階層的ランク付け構造400において、優先順位の低いランクを有することから、メディアオブジェクト104b及び104cを提示する機会に対応するコーザルクレジットを、メディアオブジェクト104a及び104dには与えない。また、メディアオブジェクト104a及び104dが、階層的ランク付け構造400において、同じレベル(例えば、ランクレベル3)にランク付けされていることから、クレジタ220は、メディアオブジェクト104a及び104dに、互いの提示に関するコーザルクレジットは何も与ない。すなわち、図示された例のクレジタ220は、下位メディアオブジェクトのインプレッションに対して、メディアオブジェクトに下位コーザルクレジットを与えるが、上位ランク又は同じランクのメディアオブジェトのインプレッションに対しては、メディアオブジェクトに下位コーザルクレジットを与えないように構成される。
[0052]図示された例では、メディアオブジェクトB104bは、下位メディアオブジェクトA104a、B104c、及びD104dに対して上位オブジェクトである。いくつかの例では、上位オブジェクトは、マスターオブジェクトでもある。図示された例のクレジタ220は、メディアオブジェクト104a〜dのうちのどれが、上位オブジェクト識別子に基づいて、コーザルクレジット302でクレジット付けされる上位オブジェクトであるかを確定する。例えば、クレジタ220が、メディアオブジェクトB104b内の上位オブジェクト識別子を特定すると、クレジタ220は、メディアオブジェクトB104bが、下位メディアオブジェクト104a、104c、104dを提示する機会を作ったことに対して、コーザルクレジット302を与えられる、上位オブジェクトであることを確定する。
[0053]メディアオブジェクトは、様々な事象又は基準に基づいて、上位のオブジェクトであることができる。いくつかの例では、ユーザによって要求されたメディア(例えば、映画、テレビ番組、スポーツイベントストリーム又は映像、ニュースストリーム又は映像など)は、上位オブジェクトと呼ばれ、その他の並置、埋め込み、又は連続的提示メディアオブジェクト(例えば、広告又はメディア)は、上位オブジェクトに対する下位メディアオブジェクトである。いくつかの例では、別のメディアオブジェクトによって呼び出されたメディアオブジェクトは、そのオブジェクトを呼び出したメディアオブジェクトに対する下位オブジェクトである。例えば、ユーザによって要求された主映像オブジェクト(例えば、映画、テレビ番組、ニュース映像、スポーツ映像など)は、広告オブジェクトを呼び出してもよい。このように、下位オブジェクト(例えば、第1レベルの下位オブジェクト)は、別の下位オブジェクト(例えば、第2レベルの下位オブジェクト)に対する上位オブジェクトとなってもよい。いくつかの例では、上位オブジェクト又はマスターオブジェクトは、どのオブジェクトが呼出し人のオブジェクト(例えば、上位オブジェクト)で、どのオブジェクトが呼び出されたオブジェクト(例えば、上位オブジェクトによって呼び出された下位オブジェクト)であるかを追跡し、クレジタ220が、上位オブジェクトと下位オブジェクトを特定し、どのメディアオブジェクトがコーザルクレジットを与えられるべきかを確定できるようにする。
[0054]メディアオブジェクトの階層的優先順位は、メディアオブジェクトに対するインプレッションが互いに対してどのように分析されるかを定めるAME202(図2)、メディア発行者(複数可)106(図1)、及び/又はその他の任意のエンティティによって定められてもよい。いくつかの例では、優先順位は、メディアオブジェクトのオブジェクト特性210a〜dの一部として、メディアオブジェクト内に提供されていてもよい。他の例では、階層的ランク付けは、ビーコン要求とは別個のプロセスとして、AME202に提供されてもよい。例えば、AME202は、ビーコニングに参加する全てのメディアオブジェクトに対する階層的ランク付けのリストを受信してもよく、AME202は、後で、受信されたビーコン要求に基づいてインプレッションのログをとる毎に、階層的ランク付けのリストを使用してもよい。いくつかの例では、メディアオブジェクト104a〜dには、メディアオブジェクト104a〜dがアクセスされると、クライアントデバイス102に、1つ又は複数の特定サーバ(例えば、優先順位を定め、格納し及び/又は配信する、メディア発行者(複数可)106、AME202、及び/又はその他の任意のエンティティのうちの1つ又は複数のサーバ)から優先順位を要求、検索させるハイパーリンクが提供される。このようにして、優先順位を定めるメディア発行者(複数可)106、AME202、及び/又はその他の任意のエンティティは、メディアオブジェクト104a〜dを変更又は更新する必要なく、優先順位を変更することができる。
[0055]図2に戻って参照すると、図示された例のパネリストプロフィール検索部222は、ビーコン/インプレッション要求212の識別子214がAME202のパネルメンバに対応する場合、パネルデータベース224から、パネリストに対応する人口統計情報を検索するために設けられる。図示された例では、AME202は、パネリストの人口統計情報を、パネルデータベース224に格納する。視聴者メンバのパネルを生成、維持するために、AME202は、モニタされることに同意する人々をパネルに登録する。登録中、AME202は、登録している人々から人口統計情報を受信し、ログがとられたインプレッションと、様々な人口統計情報セグメントに対応するパネリストとの間のその後の相関関係が築かれてもよい。いくつかの例では、パネルデータベース224は、パネルメンバに関連付けられた購買行動、製品への親近感(product−affinity)情報、及び/又は、その他の消費者行動及び/又は関心も格納する。AME202は、このような情報を、直接パネルメンバから、及び/又はパネルメンバのオンライン行動を観察することによって時間とともに、収集してもよい。このようにして、AME202が、パネルメンバに対応するインプレッションのログをとると、AME202は、このようなインプレッションを、パネルデータベース224に格納された人口統計情報、購買行動、製品への親近感情報、及び/又は、その他の任意の消費者行動及び/又は関心に関連付けることができる。パネリストプロフィール検索部222が、ビーコン要求(例えば、ビーコン/インプレッション要求212)内で特定された様々なユーザに対する人口統計情報を検索することを可能にするため、パネルデータベース224は、それらのパネルメンバの対応する人口統計情報に関連付けて、パネルメンバの基準識別子を格納する。
[0056]図2の図示された例の人口統計情報コレクタ228は、データベース所有者204のうちの1つ又は複数から、人口統計情報を得るために設けられる。このような人口統計情報を、データベース所有者204から得る様々な技術が、図5〜7に関連して以下に説明される。本明細書に開示された例では、データベース所有者204は、ユーザ登録モデルに基づいて動作するエンティティである。本明細書で使用される際には、ユーザ登録モデルは、ユーザが、アカウントを作成して、自分自身についての人口統計関連情報を提供することによって、それらのエンティティのサービスに登録するモデルである。いくつかの例では、データベース所有者204において格納され、その所有者によって提供される人口統計情報は、データベース所有者204の登録済みユーザに関連付けられた購買行動、製品への親近感情報、及び/又は、その他の消費者行動及び/又は関心を含んでもよい。データベース所有者204は、このような情報を、直接登録済みユーザから、及び/又は登録済みユーザのオンライン行動を観察することによって時間とともに、収集してもよい。
[0057]データベース所有者204の登録済みユーザに関連付けられた人口統計情報を共有することによって、AME202は、外部ソース(例えば、データベース所有者204)からの実質的に信頼できる人口統計情報を用いて、パネルデータベース224内の自分のパネルデータを、拡張又は補完することができ、これによって、AME202によって収集された人口統計情報に基づいた視聴者測定の範囲、正確さ、及び/又は完全性を拡張する。データベース所有者204へのこのようなアクセスは、AME202が、これが行われていなければAME202のパネルに参加していなかったであろう人々をモニタすることも可能にする。個人群の人口統計情報を特定するデータベースを有するエンティティであれば、AEM202と連携してもよい。このようなエンティティは、本明細書で「データベース所有者」と呼ばれ、Facebook、Google、Yahoo!、MSN、Twitter、Apple iTunes、Experianなどのエンティティを含んでもよい。
[0058]図示された例の人口統計情報訂正部226は、対応するメディアインプレッションに対して、データベース所有者204から受信された人口統計情報を、パネルデータベース224に格納されたパネリスト人口統計情報と対比して分析して、データベース所有者204からの人口統計情報を訂正又は調整するために設けられる。本明細書に開示された例では、パネルデータベース224に格納されたパネリスト人口統計情報は、パネリストを新しく加入させ、それらパネリストの人口統計情報を収集するために、AME202によって使用される方法からもたらされるその正確さによって信頼される、確実で高品質のデータである。例えば、AME202は、パネリストの直接の又は電話による面接を行い、収集された人口統計データの正確さを確認してもよい。さらに、AME202は、代行者を採用して、パネルデータベース224内の人口統計情報を、不正確又は欠落情報がないかに関して再調査し、パネルメンバに連絡して人口統計情報を訂正してもよい。さらに、AME202は、事実に即した完全で正確な人口統計情報と引き換えに、パネルメンバに金銭的報酬又はその他の形の報酬を与えることによって、パネルメンバに人口統計情報を提供する気を起こさせてもよい。これによって、人口統計情報訂正部226は、正確なパネリスト人口統計情報に基づいて、データベース所有者204から受信された人口統計情報を訂正してもよい。例えば、特定のメディアオブジェクト(例えば、メディアオブジェクト104a〜dのうちの1つ)に対してログがとられたメディアインプッションでは、人口統計情報訂正部226は、特定のメディアオブジェクトに露出されたことが分かっているパネリストのパネルデータベース224から、パネリスト人口統計情報を受信する。人口統計情報訂正部226はまた、データベース所有者204から人口統計情報を受信する。いくつかの例では、データベース所有者204は、集約人口統計情報を提供する。集約人口統計情報は、特定のメディアオブジェクトに露出された人々のグループに対する様々な人口統計情報セグメント(例えば、女性又は男性のユーザの割合、様々な年齢層バケットにわたるユーザの割合など)を示すために結合された、多数のユーザの人口統計情報を含む。データベース所有者204によって収集された人口統計情報は、人々がデータベース所有者204のサービスに登録する場合の登録プロセス中の誠実さの欠如、物忘れ、誤解などのために、パネリスト人口統計情報よりも正確さが低くなる場合がある。このため、パネルデータベース224に格納されたパネリスト人口統計情報に基づいて、データベース所有者204から受信された人口統計情報に、調整又は訂正を施すために、例示的な人口統計情報訂正部226が設けられる。例えば、パネルデータベース224からのパネリスト人口統計情報が、特定のメディアに露出されたパネルメンバの高い割合が、35〜40歳の年齢層バケットに一致することを示し、データベース所有者204からの人口統計情報が、18〜21歳及び75歳以上の年齢層バケットにおいて、有意の外れ値を示す場合、人口統計情報訂正部226は、外れ値人口統計情報を調整して、パネルデータベース224から観察されたより顕著な年齢層バケットとよりよく整合することができる。
[0059]図示された例では、アトリビュータ230は、人口統計情報を、メディアオブジェクト(例えば、メディアオブジェクト104a〜d)にアトリビュートするために設けられる。本明細書に記載されたいくつかの例は、ユーザの同じ人口統計情報を、クライアントデバイスで同時に提示された複数のメディアオブジェクトにアトリビュートすることを可能にする。例えば、図2の図示された例では、クライアントデバイス102は、メディアオブジェクト104a〜dを同時に提示し、メディアオブジェクトA104a内のビーコン命令208は、クライアントデバイス102に、オブジェクト特性210a〜dと識別子214を、ビーコン/インプレッション要求212で、AME202へ送信させる。ビーコン要求214内の情報に基づいて、アトリビュータ230は、識別子214に対応する同じユーザが、メディアオブジェクト104a〜dの全てに露出されたことを確定することができる。これにより、図示された例のアトリビュータ230は、ユーザに対応する(例えば、識別子214に対応する)人口統計情報を、人口統計情報訂正部226から受信し、人口統計情報を、ビーコン/インプレッション要求212内のオブジェクト特性210a〜dによって表されるメディアオブジェクト104a〜dの全てに対する、ログがとられたインプレッションにインピュートする(又は関連付ける)。このようにして、アトリビュータ230は、同じ人口統計情報を、1回のビーコン/インプレッション要求212からログがとられた複数のインプレッションに関連付けることができ、インプレッションのログをとるためにクライアントデバイス102が必要とする通知の回数(例えば、ビーコン要求)と、クライアントデバイス102で提示された多数のメディアオブジェクトに対応する人口統計情報を有利に減らす。
[0060]図示された例では、様々なメディアオブジェクト(例えば、メディアオブジェクト104a〜d)に対するログがとられたインプレッションの様々な人口統計情報セグメントの統計値を示す、人口統計に基づくインプレッションレポートを生成するために、レポート生成部232が設けられる。図示された例では、AME202は、このような人口統計に基づくインプレッションレポートを、広告主、製品製造メーカ、サービスプロバイダ、メディア制作者、メディア配信者、メディアネットワーク、及び/又は、メディアの考案、制作、及び/又は配信に関心のあるその他のエンティティ、及び/又は、広告スペースの購入及び/又は販売に関心のあるその他のエンティティに、販売及び/又は提供してもよい。このような人口統計に基づくインプレッションレポートは、メディアの考案、制作、及び/又は配信においてどこに金を掛けるか、及び/又は、特定の人口統計情報セグメントに届くためにどこに広告費を掛けるか、を決定する際、エンティティを手助けすることができる。
[0061]例示的な装置216を実施する例示的な方法が図2に図示されているが、図2に図示された要素、プロセス及び/又はデバイスのうちの1つ又は複数は、その他の任意の方法で組み合わせられ、分割され、再構成され、省略され、除外され、及び/又は実装されてもよい。さらに、図2の例示的なインプレッションモニタ218、例示的なクレジタ220、例示的なパネリストプロフィール検索部222、例示的なパネルデータベース224、例示的な人口統計情報訂正部226、例示的な人口統計情報コレクタ228、例示的なアトリビュータ230、及び例示的なレポート生成部232が、及び/又は、より全体的には、例示的な装置216が、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又は、ハードウェア、ソフトウェア及び/又はファームウェアの任意の組み合わせによって実装されてもよい。これによって、例えば、例示的なインプレッションモニタ218、例示的なクレジタ220、例示的なパネリストプロフィール検索部222、例示的なパネルデータベース224、例示的な人口統計情報訂正部226、例示的な人口統計情報コレクタ228、例示的なアトリビュータ230、及び例示的なレポート生成部232のいずれか、及び/又は、より全体的には、例示的な装置216は、1つ又は複数のアナログ若しくはデジタル回路、論路回路、プログラマブルプロセッサ(複数可)、特定用途向け集積回路(複数可)(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、プログラマブルロジックデバイス(複数可)(PLD:Programmable Logic Device)及び/又はフィールドプログラマブルロジックデバイス(複数可)(FPLD:Field Programmable Logic Device)によって実装される可能性がある。単なるソフトウェア及び/又はファームウェアの実装を範囲に含む本特許の装置又はシステムの請求項のいずれかを読む際には、例示的なインプレッションモニタ218、例示的なクレジタ220、例示的なパネリストプロフィール検索部222、例示的なパネルデータベース224、例示的な人口統計情報訂正部226、例示的な人口統計情報コレクタ228、例示的なアトリビュータ230、及び/又は例示的なレポート生成部232のうちの少なくとも1つは、ソフトウェア及び/又はファームウェアを格納する、メモリ、デジタル多用途ディスク(DVD:Digital Versatile Disk)、コンパクトディスク(CD:Compact Disk)、Blu−ray[登録商標]ディスクなどの、有形のコンピュータ可読記憶デバイス又は記憶ディスクを含むことが、本明細書において明確に定義される。さらにまた、図2の例示的な装置216は、1つ又は複数の要素、プロセス及び/又はデバイスを、図2に図示されたそれらに追加して、若しくはそれらの代わりに含んでもよく、及び/又は、図示された要素、プロセス及びデバイスのうちの1つよりも多いいずれか、若しくは全てを含んでもよい。
[0062]図5は、クライアントデバイスが、図2のAME202と分散型データベース所有者204に、インプレッションを報告することに基づいて、図2のAME202が、インプレッションと人口統計情報を収集することのできる、例示的な方法の通信フロー図500である。例示的な通信フロー図500は、図2の例示的な装置216が、クライアントデバイス(例えば、クライアントデバイス102)によって報告されたインプレッションのログをとる、例示的な方法を示す。図5で示された例示的な一連の事象は、クライアントデバイス102が、タグ付きメディア(例えば、図1及び2のタグ付きメディアオブジェクト104a〜dのうちの1つ又は複数)にアクセスするときに起こる。これによって、図5の事象は、クライアントが、HTTP要求を、この例では、AME202にインプレッション要求(例えば、ビーコン/インプレッション要求212)を転送するようにタグ付けされたメディアに対するサーバ(例えば、図1のメディアプロバイダ106のうちの1つ又は複数)へ送信するときに始まる。図5の図示された例では、クライアントデバイス102は、メディアプロバイダ(例えば、図1のメディアプロバイダ106のうちの1つ)から、要求されたメディアオブジェクトA104aを受信する。いくつかの例では、クライアントデバイス102は、関心のあるメディア(例えば、www.weather.com)を含むウェブページを要求し、要求されたウェブページは、関心のあるメディアを含み、ウェブページ内にダウンロードされ、レンダリングされた広告にリンクする。広告は、初めに要求された関心のあるメディアとは異なるサーバから来てもよい。
[0063]図示された例では、メディアオブジェクトA104aは、ビーコン命令208(及び、図5に示されていない図2のコレクタ命令206)でタグ付けされる。ビーコン命令208は、クライアントデバイス102がメディアオブジェクトA102aにアクセスするときに、クライアントデバイス102に、ビーコン/インプレッション要求212を、インプレッションモニタ218へ送信させる。図示された例では、クライアントデバイス102は、例えば、第1のインターネットドメインにある、インプレッションモニタ218のURL宛てのHTTP要求を使用して、ビーコン/インプレッション要求212を送信する。図示された例のビーコン/インプレッション要求212は、図1及び2のメディアオブジェクト104a〜dの全てに対するメディアオブジェクト特性210a〜dを含む。図示された例では、コレクタ命令206は、クライアントデバイス102に、メディアオブジェクト104a〜dからメディアオブジェクト特性210a〜dを収集させる。コレクタ命令206は、メディアオブジェクトA104aがクライアントデバイス102に配信されるか、又はクライアントデバイス102が、サーバからコレクタ命令206を要求するビーコン/インプレッション要求212の前に、ビーコン要求を送信してもよいときに、メディアオブジェクトA104aに提供されてもよい。いずれの場合でも、メディアオブジェクト特性210a〜dを報告することによって、本明細書に開示された例は、提示されたメディアオブジェクトの全てについての情報(例えば、メディアオブジェクト特性210a〜d)を含む1回のビーコン要求(例えば、ビーコン/インプレッション要求212)を使用して、クライアントデバイスで提示された複数のメディアオブジェクト(例えば、メディアオブジェクト104a〜d)に対する複数のインプレッションを報告するために、使用されることができる。1回のビーコン要求で複数のインプレッションを報告するこのような例示的な方法は、クライアントデバイス、受信サーバ(例えば、インプレッションモニタ218)、及びネットワークの必要とされる帯域幅と処理リソースの量を減らす。さらに、図示された例のビーコン/インプレッション要求212は、図2で示されているように、識別子214を含む。他の例では、例えば、インプレッションモニタ218が、ビーコン/インプレッション要求212を受信することに応じて、クライアントデバイス102が、AME202のサーバによって送信された要求を受信するまで、識別子214は、送信されなくてもよい。
[0064]ビーコン/インプレッション要求212の受信に応じて、インプレッションモニタ218は、ビーコン/インプレッション要求212に含まれたメディアオブジェクト特性210a〜dを記録することによって、メディアオブジェクト104a〜dの全てに対するインプレッションのログをとる。いくつかの例では、インプレッションモニタ218は、メディアオブジェクト特性210a〜dに基づいて確定されるメディア識別情報を記録することによって、インプレッションのログをとる。例えば、メディアオブジェクト特性210a〜dが、コレクタ命令206(図2)がメディアオブジェクト104a〜dから収集したコード及び/又は署名を含む場合、インプレッションモニタ218は、当技術分野で知られている任意の適切な技術を使用して、そのコード及び/又は署名に基づいて、メディアオブジェクト104a〜dに対応する識別情報を調べることができる。
[0065]いくつかの例では、インプレッションモニタ218は、クライアントデバイス102が、識別子214をインプレッションモニタ218へ送信するか否かに関わらず、インプレッションのログをとる。しかし、クライアントデバイス102が、識別子214を送信し、識別子214が、パネリストメンバ(例えば、図2のパネリストデータベース224に格納されたプロフィールに対応するパネリスト)のユーザIDに一致する場合、メディアオブジェクト104a〜dに対するログがとられたインプレッションは、AME202のパネリストに対応することとなる。識別子214が、AME202のパネリストに対応しない場合、インプレッションモニタ218は、ビーコン/インプレッション要求212に基づいてログがとられたインプレッションに対するユーザID記録(以て、対応する人口統計情報)をもたないこととなる場合でも、メディアオブジェクト104a〜dに対するインプレションのログをとることから依然として利益を得ることとなる。
[0066]図5の図示された例では、AME202のパネリスト人口統計情報を、データベース所有者204(図2)のうちの1つ又は複数からの人口統計情報と比較、又はその情報で補完するために(例えば、正確又は完全にするために)、インプレッションモニタ218は、ビーコン応答メッセージ504(例えば、第1のビーコン応答)を、例えば、第2のインターネットドメインにある、参加データベース所有者204のHTTP「302Found」リダイレクトメッセージ及びURLを含んで、クライアントデバイス102に返信する。図示された例では、ビーコン応答504内のHTTP「302Found」リダイレクトメッセージは、第2のビーコン要求508をデータベース所有者A204aへ送信するようクライアントデバイス102に命令する。他の例では、HTTP「302Found」リダイレクトメッセージを使用せずに、リダイレクトは、例えば、その後のビーコン要求(例えば、第2のビーコン要求508)を、参加データベース所有者204へ送信するようクライアントデバイスに命令することのできる、iframe(インラインフレーム)ソース命令(例えば、<iframe src=“”>)又はその他の任意の命令を使用して、代わりに実施されてもよい。図示された例では、インプレッションモニタ218は、ルール及び/又はその他の任意の適切なタイプの選択基準若しくはプロセスを使用して、ビーコン応答504内で特定されたデータベース所有者204aを確定する。いくつかの例では、インプレッションモニタ218は、例えば、どのデータベース所有者が、識別子214に対応するユーザに対する人口統計データを有している可能性が最も高いかを示す経験的データに基づいて、ビーコン要求をリダイレクトする特定のデータベース所有者を確定する。いくつかの例では、ビーコン命令208は、クライアントデバイス102が、続くビーコン要求508を送信すべき1つ又は複数のデータベース所有者204の所定のURLを含む。他の例では、同じデータベース所有者は、常に第1のリダイレクトメッセージ(例えば、ビーコン応答504)で特定され、第1のデータベース所有者204aが、識別子214(図2)を、その登録済みユーザの1人に対応するとして特定することができず(これによって、識別子214に対応する人口統計情報をもたず)、及び/又はメディアオブジェクト104a〜dに対するインプレッションのログをとらない場合、そのデータベース所有者は、常にクライアントデバイス102を、ビーコン応答512を介して、同じ第2のデータベース所有者204bへリダイレクトする。
[0067]いくつかの例では、ビーコン応答504をクライアントデバイス102へ送信する前に、インプレッションモニタ218は、メディアオブジェクト104a〜dを配信したメディアプロバイダ(複数可)106(図1)のサイトID(例えば、URL)を、メディアプロバイダ(複数可)106に対応するとして、インプレッションモニタ218によってのみ識別可能な、変更されたサイトID(例えば、代理サイトID)と入れ替える。いくつかの例では、インプレッションモニタ218はまた、ホストウェブサイトID(例えば、www.acme.com)を、ホストウェブサイトに対応するとして、インプレッションモニタシステム218によってのみ識別可能な、変更されたホストサイトID(例えば、代理ホストサイトID)と入れ替えてもよい。この方法で、メディアオブジェクト104a〜d及び/又はホストウェブサイトのソース(複数可)は、参加データベース所有者104a〜dから不明瞭にされる。いくつかの例では、インプレッションモニタ218はまた、メディアオブジェクト特性210a〜dを、メディアオブジェクト特性210a〜dに対応する、変更されたメディア特性又は変更されたメディア識別子と入れ替える。いくつかの例では、インプレッションモニタ218は、ビーコン応答504で、サイトID、ホストサイトID、メディアオブジェクト特性210a〜d又は変更されたバージョンを送信しない。
[0068]図示された例では、インプレッションモニタ218は、オリジナルサイトIDを、変更された(又は代理)サイトIDのオリジナルサイトIDにマッピングして、及び/又は変更されたメディア特性若しくは識別子を、メディアオブジェクト特性210−dにマッピングして、このような情報を、データベース所有者から不明瞭にする又は隠す、変更されたIDマッピングテーブル514を維持する。さらに図示された例では、インプレッションモニタ218は、ビーコン/インプレッション要求212で受信された情報と変更された情報の全てを暗号化して、傍受しているパーティが情報を復号化することを防ぐ。図示された例のインプレッションモニタ218は、暗号化された情報を、ビーコン応答504でクライアントデバイス102へ送信する。図示された例では、インプレッションモニタ218は、HTTP「302Found」リダイレクトメッセージで特定された、選択されたパートナーサイトによって復号化されることのできる暗号化を使用する。
[0069]定期的又は不定期的に、データベース所有者204によって収集されたインプレッションデータは、バッチデータとして、AME202の人口統計情報コレクタ228に提供される。上記のように、いくつかのユーザID(例えば、図2の識別子214)は、AME202のパネルメンバには一致せずに、1つ又は複数のデータベース所有者204の登録済みユーザに一致する場合がある。AME202と参加データベース所有者204からの人口統計及びインプレッションデータを結合する、データ収集及びマージプロセス中、1つ又は複数のデータベース所有者204によってログがとられたいくつかのインプレッションのユーザIDは、インプレッションモニタ218によってログがとられたインプレッションのユーザIDに一致するが、その他は一致しない場合がある。いくつかの例では、AME202は、必要であれば、データベース所有者204によって提供された一致するユーザIDログからの人口統計情報に基づいたインプレッションを使用して、図2のパネルデータベース224に格納された自分自身の人口統計データの正確さを評価及び/又は向上させてもよい。非一致のユーザIDログに関連付けられた、人口統計情報に基づいたインプレッションの場合、AME202は、このようなインプレッションがAME202のパネリストに関連付けられていない場合でも、インプレッション(例えば、広告インプレッション、コンテンツインプレッション、及び/又はその他の任意のメディアインプレッション)を使用して、人口統計情報に基づいたオンラインレーティングを引き出してもよい。
[0070]図5のビーコン命令プロセスを実施するために使用されてもよい追加の例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている、Mainak他の米国特許第8,370,489号に開示されている。さらに、このようなビーコン命令を実施するために使用されてもよい他の例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている、Blumenauの米国特許第6,108,637号に開示されている。
[0071]図6は、AME202が、人口統計情報を、ビーコン報告毎にデータベース所有者204から受信することのできる、例示的な方法の通信フロー図600を示す。図示された例の通信フロー図600は、AME202からパートナーデータベース所有者204へのリダイレクトに基づいて、AME−データベース所有者ユーザIDマッピングを生成することを含む。図6の図示された例では、メディアオブジェクトA104aは、ビーコン命令208(及び図6には示されていない図2のコレクタ命令206)でタグ付けされる。
[0072]図6の図示された例では、インプレッションモニタ218が、クライアントデバイス102からビーコン/インプレッション要求212を受信すると、インプレッションモニタ218は、ビーコン/インプレッション要求212が、クライアントデバイス102を特定するために、AME202によって使用されることのできるAMEユーザ識別子(例えば、図2の識別子214)を含むか否かを確定する。いくつかの例では、AMEユーザ識別子は、AMEインターネットドメインに、AME202によって設定されるAMEクッキーである。ビーコン/インプレッション要求212が、AMEユーザ識別子を含まない場合、インプレッションモニタ218は、クライアントデバイス102に対するAMEユーザ識別子を生成する。ビーコン/インプレッション要求212が、AMEユーザ識別子を含む場合、インプレッションモニタ218は、AMEユーザ識別子が、データベース所有者204に対するデータベース所有者ユーザ識別子に関連付けられている(例えば、マッピングされている)か否かを確定する。データベース所有者ユーザ識別子がある場合、例示的なインプレッションモニタ218は、クライアントデバイス102に対応するAMEユーザ識別子に関連付けて、インプレッションを格納する。インプレッションモニタ218は、ビーコン/インプレッション要求212に応答する場合もあれば応答しない場合もある。図示された例では、インプレッションモニタ218は、メディアオブジェクト104a〜d(例えば、透過1×1ピクセル画像又はプレースホルダなどのその他の要求されたメディア)の表示に影響を及ぼすようには意図されない何かで、ビーコン/インプレッション要求212に応答する。いくつかの例では、ビーコン/インプレッション要求212は、応答を誘発しない。
[0073]図6の図示された例では、例示的なインプレッションモニタ218は、ビーコン/インプレッション要求212に応じて、リダイレクトメッセージ(例えば、HTTP「302Found」リダイレクトメッセージ)を、ビーコン応答606でクライアントデバイス102へ送信する。図示された例のインプレッションモニタ218が、クライアントデバイス102に対するAMEユーザ識別子(例えば、図2の識別子214)を生成した場合、又は既存のAMEユーザ識別子に関連付けられた(例えば、マッピングされた)、クライアントデバイス102に対するデータベース所有者ユーザ識別子がない場合、例示的なインプレッションモニタ218は、AMEユーザ識別子602を、ビーコン応答606のURLパラメータに付加する。例示的なインプレッションモニタ218はまた、ビーコン応答606のURLパラメータに、データベース所有者204aのインターネットアドレス608又は複数のデータベース所有者204の複数のアドレスを付加する。例えば、インプレッションモニタ218は、例えば、メディアがメディアプロバイダ(複数可)106によって配信されるユーザの期待される人口統計情報に基づいて、複数のデータベース所有者のうちの1つ又は複数を(例えば、提携するするパートナーデータベース所有者のリストから)選択してもよい。いくつかの例では、インプレッションモニタ218は、初期設定のデータベース所有者204と、1つ又は複数の代替のデータベース所有者204を選択する。例えば、初期設定又は代替のデータベース所有者204は、データベース所有者204のうちの1つが、自分が、クライアントデバイス102を、自分の登録済みユーザのうちの1人に対応すると認識することを確認するまで、リダイレクトされたビーコン要求612を、順次に複数のデータベース所有者204へ送信するために、クライアントデバイス102によって使用されてもよい。
[0074]例示的なクライアントデバイス102は、ビーコン応答606を受信し、ビーコン要求612を、インターネットアドレス608に基づいて(例えば、使用して)、データベース所有者204aへ送信する。図示された例では、クライアントデバイス102は、ビーコン要求612を、データベース所有者A204aのインターネットアドレス608へ送信し、インターネットアドレス608を含むURL616のパラメータに、AMEユーザ識別子602(例えば、AME_UID_value)を含める。図示された例では、クライアントデバイス102は、クライアントデバイス102、及び/又はクライアントデバイス102に関連付けられた登録済みユーザを特定するための、データベース所有者204aによって生成、管理されるデータベース所有者ユーザ識別子(図示せず)を有してもよい。クライアントデバイス102が、データベース所有者204aのドメインに対するデータベース所有者ユーザ識別子を有する場合、例示的なクライアントデバイス102はまた、ビーコン要求612でデータベース所有者ユーザ識別子を提供する。いくつかの例では、ビーコン命令208は、クライアントデバイス102に、さらに、その他の情報を、メディアオブジェクトA104aに関連したメディアID、メディアタイプID、広告キャンペーンID、プレースメントID、及び/又はその他の任意の情報などのビーコン要求612に置かせてもよい。
[0075]図示された例のデータベース所有者A204aが、ビーコン要求612を受信すると、データベース所有者A204aは、AMEユーザID602が、ビーコン要求612で、クライアントデバイス102によって提供されたか否かを確定する。ビーコン要求612が、AMEユーザID602を含む場合、例示的なデータベース所有者204aは、AMEユーザID602を、データベース所有者ユーザID622(例えば、DBP_UID)にマッピングする。図示された例では、データベース所有者A204aは、マッピングされたAMEユーザID602とデータベース所有者ユーザID622を、AME202のインターネットアドレスを含むURL618に、パラメータとして置く(例えば、AMEユーザ識別子602とデータベース所有者ユーザID622との間の関連付けを格納する)。データベース所有者A204aは、URL618を使用して、AMEユーザ識別子602とデータベース所有者ユーザ識別子622との間のマッピングを示すメッセージを、例示的な人口統計情報コレクタ228へ送信する。このように、図示された例では、URL618を使って送信されたメッセージは、ビーコン/インプレッション要求212に基づいて、インプレッションモニタ218によってログがとられたインプレッション(複数可)に対する、AMEユーザ識別子602とデータベース所有者ユーザ識別子622との間のマッピングを、URL618のパラメータとして提供する。
[0076]図6の図示された例では、URL618は、URL618のパラメータとして、データベース所有者A204aに知られているクライアントデバイス102に関連付けられた人口統計情報626(例えば、クライアントデバイス102のユーザに対する人口統計情報)をさらに含む。人口統計情報626は、年齢(Y_Age=45)と性別(Y_Gender=M)を含む。しかし、その他の任意のタイプの人口統計情報が、追加として又は代替として、URL618内に提供されていてもよい。いくつかの例では、URL618は、ユーザ識別子マッピングのタイムスタンプをさらに含む。他のいくつかの例では、インプレッションモニタ218及び/又は人口統計情報コレクタ228は、マッピングプロセス中へ送信、受信されたHTTPメッセージから引き出されたタイムスタンプを格納する。いくつかの例では、AMEユーザ識別子602は、一意であるため、AMEユーザ識別子602及び/又はデータベース所有者ユーザ識別子622を、インプレッションデータにマッチングさせる際に、タイムスタンプは必要ではない。
[0077]図示された例では、人口統計情報コレクタ228は、AMEユーザ識別子602とデータベース所有者識別子622との間のマッピングを格納し、マッピングされた識別子に関連して、人口統計情報626を格納する。同じAMEユーザ識別子602に対する、クライアントデバイス102から受信されるその後のビーコン要求では、例示的なインプレッションモニタ218は、対応するインプレッションのログをとり、ユーザデバイス102にリダイレクトする必要はなく、データベース所有者204aへの通信を減らす。
[0078]人口統計情報の提供及び/又はURLパラメータ内のAME−データベース所有者ユーザ識別子のマッピングに基づいて、人口統計インプレッションを収集するために使用されてもよい追加の例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている、2013年6月11日に出願された、Seth他の米国特許出願公開第13/915,381号に開示されている。
[0079]図示された例では、AMEユーザ識別子602に関連して、URL618で、人口統計情報626を受信することに基づいて、AME202は、人口統計情報626を、インプレッションモニタ218が、ビーコン/インプレッション要求212に基づいてログをとったメディアオブジェクト104a〜d(図1及び2)の全てに対するメディアインプレッションに、関連付けることができる。このように、クライアントデバイス102に、メディアオブジェクト104a〜dの全てに対するインプレッションを、1回のビーコン/インプレッション要求212で報告させるために、図2に示されたメディアオブジェクトA104a内のコレクタ命令206とビーコン命令208を使用することによって、AME202は、多数のインプレッションを報告する1回のビーコン要求(例えば、ビーコン/インプレッション要求212)に基づいて、データベース所有者204aから受信された、対応する人口統計情報で多数のインプレッションのログをとることができる。このようにして、クライアントデバイス102、ネットワーク、及びサーバに必要とされる帯域幅と処理リソースは、収集されるインプレッションの数が増えている間、著しく増やされることはない。
[0080]図7は、AME202が、AME202とデータベース所有者204との間で共有される共有キー又はその他の識別情報に基づいて、データベース所有者204から人口統計情報を受信することができる、例示的な方法の通信フロー図700を示す。図7の図示された例では、メディアオブジェクトA104aのビーコン命令208は、クライアントデバイス102に、共有キー702を、ビーコン/インプレッション要求212で送信させる。図示された例の共有キー702は、図2の識別子214を実装してもよい。さらに、ビーコン/インプレッション要求212は、図1及び2のメディアオブジェクト104a〜dの全てに対するメディアオブジェクト特性210a〜dをさらに含む。このようにして、1回のビーコン/インプレッション要求212が、複数のメディアオブジェクトに対する複数のインプレッションを報告するために使用されることができる。
[0081]インプレッションモニタ218が、ビーコン/インプレッション要求212を受信すると、インプレッションモニタ218は、多数のメディアオブジェクト104a〜dに対応する多数のインプレッションのログをとる。さらに、インプレッションモニタ218は、人口統計情報要求704を、データベース所有者204のうちの1つ又は複数へ送信する。図示された例では、人口統計情報要求704は、共有キー702を含む。図示された例の共有キー702は、AME202と、データベース所有者204のうちの1つ又は複数に対して、クライアントデバイス102を一意に特定する識別子である。例えば、クライアントデバイス102を一意に特定するとして、共有キー702を認識する1つ又は複数のデータベース所有者204は、クライアントデバイスの1人又は複数人のユーザに対応する、ユーザの登録アカウントに関連付けて、共有キー702を格納することができる。同様に、AME202もまた、クライアントデバイス102に対応するユーザ(複数可)の1つ又は複数のパネルメンバ記録に関連付けて、図2のパネルデータベース224に、共有キー702を格納することができる。このようにして、インプレッションモニタ218と1つ又は複数のデータベース所有者204が、共有キー702を受信すると、AME202とデータベース所有者(複数可)204は、共有キーに基づいて、クライアントデバイス102に対応する人口統計情報を検索することができる。
[0082]図示された例では、インプレッションモニタ218は、暗号化されたメディアオブジェクトID(複数可)708を、人口統計情報要求704に含める。図示された例の暗号化されたメディアオブジェクトID(複数可)708は、図1及び2のメディアオブジェクト204a〜dに対応するメディア識別子である。例えば、インプレッションモニタ218は、ビーコン/インプレッション要求212内のメディアオブジェクト特性210a〜dから検索されたメディアオブジェクトID、及び/又はメディアオブジェクト特性210a〜dから得られたメディア特性に基づいて(例えば、ルックアップテーブル又はメディア基準データベースを介して)、インプレッションモニタ218によって確定されたメディアオブジェクトID、に基づいて暗号化されたメディアオブジェクトID(複数可)708を生成することができる。いずれの場合も、傍受しているパーティ及び/又はデータベース所有者204から、メディアオブジェクト104a〜dの識別子を不明瞭にするために、図示された例のインプレッションモニタ218は、メディアオブジェクト104a〜dに対応するメディアオブジェクトID(複数可)を暗号化して、暗号化されたメディアオブジェクト(複数可)708を生成する。いくつかの例では、データベース所有者204は、暗号化されたメディアオブジェクトID(複数可)708を復号化するための情報(例えば、暗号化キー)を提供される。他の例では、データベース所有者204は、暗号化されたメディアオブジェクトID(複数可)708を復号化しない。さらに他の例では、インプレッションモニタ218は、メディアオブジェクト(複数可)を暗号化せず、代わりに、メディアオブジェクトID(複数可)を不明瞭化することなく、人口統計情報要求704で、メディアオブジェクトID(複数可)を送信する。
[0083]図示された例では、データベース所有者(複数可)204は、共有キー702に対応する人口統計情報712を検索し、その人口統計情報712を、暗号化されたメディアオブジェクトID(複数可)708(又は暗号化されていないメディアオブジェクトID(複数可))に関連付ける。データベース所有者(複数可)204は、次に、人口統計情報応答714を、関連付けられた人口統計情報712及び暗号化されたメディアオブジェクトID(複数可)708を含んで、AME202にある人口統計情報コレクタ228へ送信する。このようにして、AME202は、暗号化されたメディアオブジェクトID(複数可)708のうちの対応するIDに関連付けられた人口統計情報712に基づいて、人口統計情報712を、メディアオブジェクト104a〜dのうちの対応するオブジェクトに対する、インプレッションモニタ218によってログがとられたインプレッションに関連付けることができる。図示された例では、データベース所有者(複数可)204は、人口統計情報712と暗号化されたメディアオブジェクトID(複数可)708に関連付けて、共有キー702を人口統計情報応答714に含める。他の例では、共有キー702は、人口統計情報応答714から省かれる。例えば、データベース所有者(複数可)204は、匿名の人口統計情報を返信して、AME202が、人口統計情報を、メディアインプレッションに関連付けることはできるが、どの人口統計情報が、どのクライアントデバイスに対応するかを確定することはできないようにしたいと思う場合がある。このようにして、データベース所有者(複数可)204は、対応する暗号化されたメディアオブジェクトID(複数可)708に関連付けられている人口統計情報712に基づいて、人口統計情報を、対応するメディアインプレッションに正確に関連付ける能力を、AME202に依然として提供しながら、クライアントデバイスと特定の人口統計情報との間の関係を不明瞭化することができる。
[0084]図5〜7に図示された例示的なプロセスを使用して、インプレッション(例えば、広告インプレッション、コンテンツインプレッション、及び/又はその他の任意のタイプのメディアインプレション)は、多数のメディアオブジェクト(例えば、図1及び2のメディアオブジェクト104a〜d)に対する複数のインプレッションが、1回のビーコン要求(例えば、図2及び5〜7のビーコン/インプレッション要求212)で報告されると、対応する人口統計情報にマッピングされることができる。さらに、図5〜7の例示的なプロセスは、ビーコン要求がAME202のパネルメンバに関連付けられていないクライアントデバイスから受信される場合でも、インプレッションの人口統計情報へのマッピングを可能にする。すなわち、インプレッション収集又はマージプロセス中、AME202は、(1)インプレッションモニタ218と(2)任意の参加データベース所有者204によってログがとられた、分散型インプレッションを収集することができる。結果として、収集データは、以前に可能であったよりも豊富な人口統計情報で、より多い人口を対象にする。さらに、1回のビーコン要求で複数のインプレッションを受信することによって、人口統計情報は、クライアントデバイス、ネットワーク、及び/又はサーバの帯域幅所要量若しくは処理リソース所要量を大幅に増やすことなく、大幅により多くのメディアインプレッションに関連付けられることができる。したがって、上記のように、分散型データベースのリソースをプールすることによって、正確で一貫した意味のあるオンラインレーティングの生成が可能になる。図5〜7の例示的なプロセスは、関係していないパーティ(例えば、Nielsen、Facebook、Google、Yahoo!など)間で分散された、多数の結合された人口統計データベースに基づいて、オンラインレーティングを生成する。参加パートナーサイトの選択ユーザは、その選択ユーザがAME202によって維持されたパネルのメンバであるかのように追跡されることができるので、最終結果は、ログがとられたインプレッションにアトリビュート可能なユーザが、視聴者測定エンティティの登録済みユーザから形成された大型仮想パネルの一部であるかのように見えてくる。このことは、インターネットのプライバシプロトコル及びポリシーに背くことなく、実現される。
[0085]図5〜7の例は、AME202とデータベース所有者204との間の直接通信を示すが、他の例では、仲介サーバ(例えば、サードパーティ)が、AME202とデータベース所有者204との間で交換される通知及びプロセスデータを仲介するために使用されてもよい。例えば、仲介サードパーティサーバは、AME202とデータベース所有者204によって提供された人口統計情報をマージ及び/又は調整してもよい。仲介サードパーティサーバは、次に、AME202とデータベース所有者204が、人口統計情報を、対応するログがとられたインプレッションにアトリビュートできるような方法で、マージされた及び/又は調整された人口統計情報を、AME202とデータベース所有者204とに提供することができる。
[0086]図1、2、及び5〜7のクライアントデバイス102、及び/又は、図2の例示的な装置216を実施する、例示的なマシン可読命令を表すフローチャートが、図8〜10に示される。この例では、マシン可読命令は、図11に関連して以下に検討される例示的なプロセッサプラットフォーム1100内に示されたプロセッサ1112などのプロセッサによる実行のためのプログラムを含む。プログラムは、プロセッサ1112に関連したCD−ROM、フロッピディスク、ハードドライブ、デジタル多用途ディスク(DVD)、Blu−rayディスク、又はメモリなどの、有形のコンピュータ可読記憶媒体に格納されたソフトウェア内で具体化されてもよいが、プログラム全体及び/又はそのプログラムの部分は、代替として、プロセッサ1112以外のデバイスによって実行されても、及び/又はファームウェア若しくは専用のハードディスク内で具体化されてもよい。さらに、例示的なプログラムが、図8〜10に図示されたフローチャートに関連して説明されているが、例示的なクライアントデバイス102及び/又は例示的な装置216を実施するその他の多くの方法が、代替として使用されてもよい。例えば、ブロックの実行の順番が変更されてもよく、及び/又は、説明されたブロックのいくつかが、変更、除外、又は組み合わされてもよい。
[0087]上記のように、図8〜10の例示的なプロセスは、情報が任意の持続時間(例えば、長時間、永久的に、短いインスタンスの間、一時的なバッファリングの間、及び/又は情報をキャッシュする間)で格納される、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM:Read−Only Memory)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、キャッシュ、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random−Access Memory)及び/又はその他の任意の記憶デバイス若しくは記憶ディスクなどの、有形のコンピュータ可読記憶媒体に格納された、コード化された命令(例えば、コンピュータ及び/又はマシン可読命令)を使用して、実施されてもよい。本明細書で使用される際には、有形のコンピュータ可読記憶媒体という用語は、任意のタイプのコンピュータ可読記憶デバイス及び/又は記憶ディスクを含み、且つ伝搬信号は除外するように明示的に定義される。本明細書で使用される際には、「有形のコンピュータ可読記憶媒体」と「有形のマシン可読記憶媒体」は、同じ意味で使用される。追加として又は代替として、図8〜10の例示的なプロセスは、情報が任意の持続時間(例えば、長時間、永久的に、短いインスタンスの間、一時的なバッファリングの間、及び/又は情報をキャッシュする間)で格納される、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、キャッシュ、ランダムアクセスメモリ及び/又はその他の任意の記憶デバイス若しくは記憶ディスクなどの、非一時的なコンピュータ及び/又はマシン可読媒体に格納された、コード化された命令(例えば、コンピュータ及び/又はマシン可読命令)を使用して、実施されてもよい。本明細書で使用される際には、非一時的なコンピュータ可読媒体という用語は、任意のタイプのコンピュータ可読デバイス又はディスクを含み、且つ伝搬信号は除外するように明示的に定義される。本明細書で使用される際には、「at least(少なくとも)」という語句は、請求項の前文において移行句として使用される場合、「comprising(を備える、を含む)」という用語がオープンエンド(open ended)であるのと同様に、この語句もオープンエンドである。
[0088]図8は、メディアオブジェクトインプレッションを、AME202(図2、及び5〜7)及び/又は1つ又は複数のデータベース所有者204(図2及び5〜7)に報告するための、図1、2、及び5〜7のクライアントデバイス102によって実行されてもよい、例示的なマシン可読命令を表すフロー図である。最初に、クライアントデバイス102は、多数のメディアオブジェクト(例えば、図1及び2のメディアオブジェクト104a〜d)を受信する(ブロック802)。クライアントデバイス102は、メディアオブジェクト104a〜dを提示する(ブロック804)。例えば、クライアントデバイス102は、表示インタフェース及び/又はオーディオインタフェースを介して、メディアオブジェクト104a〜dを提示してもよい。クライアントデバイス102は、メディアオブジェクト104a〜dのうちのどれが、コレクタメディアオブジェクトであるかを確定する(ブロック806)。図示された例では、クライアントデバイス102は、図2で示されているように、メディアオブジェクトA104aがコレクタメディアオブジェクトであることを確定する。例えば、クライアントデバイス102は、メディアオブジェクトA104aに埋め込まれたコレクタ命令206(図2)を検出することによって、メディアオブジェクトA104aをコレクタメディアオブジェクトとして特定してもよい。追加として又は代替として、メディアオブジェクトA104aは、自分がコレクタメディアオブジェクトであることを、クライアントデバイス102に通知してもよい。
[0089]クライアントデバイス102は、コレクタ命令206を実行して、クライアントデバイス102によって提示されたメディアオブジェクトから、メディアオブジェクト特性(例えば、図2のメディアオブジェクト特性210a〜d)を収集する(ブロック808)。図示された例では、コレクタ命令206は、クライアントデバイス102に、図2に示されたコレクタメディアオブジェクトA104aとパッシブメディアオブジェクト104b〜dから、メディアオブジェクト特性を収集させる。クライアントデバイス102は、メディアオブジェクト特性210a〜dと識別子(例えば、図2、5、6の識別子214、及び/又は図7の共有キー702)を、ビーコン要求(例えば、図2及び5〜7のビーコン/インプレッション要求212)内に置く(ブロック810)。クライアントデバイス102は、ビーコン/インプレッション要求212を、AME202へ送信する(ブロック812)。例えば、クライアントデバイス102は、図2及び5〜7に示されているように、ビーコン命令208(図2)に基づいたビーコン/インプレッション要求212を、AME202のインプレッションモニタ218へ送信する。
[0090]クライアントデバイス102は、ビーコン要求(複数可)を、データベース所有者(複数可)(例えば、図2及び5〜7のデータベース所有者(複数可)204)へ送信するか否かを確定する(ブロック814)。例えば、ビーコン命令208は、クライアントデバイス102が、ビーコン要求(例えば、図5のビーコン要求(複数可)508及び/又は図6のビーコン要求(複数可)612)を送信することになっている、1つ又は複数のデータベース所有者204のURLを含んでもよい。追加として又は代替として、クライアントデバイス102は、1つ又は複数のビーコン応答(例えば、図5のビーコン応答504及び/又は図6のビーコン応答606)を、インプレッションモニタ218から受信して、そのビーコン応答(複数可)内にある1つ又は複数のURLに基づき、1つ又は複数のビーコン要求を、1つ又は複数のデータベース所有者204へ送信してもよい。
[0091]クライアントデバイス102が、自分が、1つ又は複数のビーコン要求を、1つ又は複数のデータベース所有者204へ送信すべきでないことをブロック814で確定する場合、図8の例示的なプロセスは終了する。或いは、クライアントデバイス102が、自分が、1つ又は複数のビーコン要求を、1つ又は複数のデータベース所有者204へ送信すべきであることをブロック814で確定する場合、クライアントデバイス102は、どの1つ又は複数のデータベース所有者204が、1つ又は複数のビーコン要求の目標受信者であるかを確定する(ブロック816)。例えば、目標データベース所有者(複数可)204は、ビーコン命令208、及び/又はインプレッションモニタ218からのビーコン応答内で示されることができる。クライアントデバイス102は、1つ又は複数のビーコン要求(例えば、図5のビーコン要求(複数可)508及び/又は図6のビーコン要求(複数可)612)を生成する(ブロック818)。例えば、クライアントデバイス102は、図5及び/又は図6に関連して上に検討されているように、1つ又は複数のデータベース所有者へ意図されたビーコン要求(複数可)を生成することができる。クライアントデバイス102は、ビーコン要求(複数可)を、1つ又は複数の目標データベース所有者204へ送信する(ブロック820)。図8の例示的なプロセスは、これで終了する。
[0092]図9は、メディアオブジェクト(例えば、図1及び2のメディアオブジェクト104a〜d)に対するインプレッションのログをとるための、AME202にある装置216(図2)によって実行されてもよい、例示的なマシン可読命令を表すフロー図である。最初に、インプレッションモニタ218(図2及び5〜7)は、クライアントデバイス102(図2及び5〜7)から、ビーコン/インプレッション要求212(図2及び5〜7)を受信する(ブロック902)。インプレッションモニタ218は、ビーコン/インプレッション要求212内にあるメディアオブジェクト特性210a〜dに基づいて、メディアオブジェクト104a〜dを特定する(ブロック904)。例えば、メディアオブジェクト特性210a〜dは、メディオブジェクト104a〜dを特定するメディアIDを含んでもよい。代替として、メディアオブジェクト特性210a〜dは、インプレッションモニタ218が、対応するメディアIDを調べて(例えば、基準メディアルックアップデータベースを使用して)、メディアオブジェクト104a〜dを特定するために使用してもよい、その他の特性(例えば、署名、コード、識別子、発行者のURLなど)を含んでもよい。インプレッションモニタ218は、メディアオブジェクト104a〜dに対するインプレッションのログをとる(ブロック906)。
[0093]クレジタ220(図2)は、メディアオブジェクト104a〜dに対するメディアオブジェクト階層を確定する(ブロック908)。例えば、メディアオブジェクト階層は、図4に関連して上に開示されているように実施されてもよい。クレジタ220は、メディアオブジェクト階層に基づいて、メディアオブジェクト104a〜dのうちの1つ又は複数に基づいて、1つ又は複数のコーザルクレジットを与える(ブロック910)。例えば、クレジタ220は、図4に関連して上に開示されているように、特定されたメディアオブジェクト階層に基づいた1つ又は複数のコーザルクレジットを、メディアオブジェクト104a〜dのうちで、メディアオブジェクト104a〜dのうちのその他のオブジェクトを提示する機会を作ることに貢献したオブジェクトに与えることができる。図9の例示的なプロセスは、これで終了する。
[0094]図10は、人口統計情報を、メディアオブジェクトインプレッションに関連付けるための、AME202にある装置216(図2)によって実行されてもよい例示的なマシン可読命令を表すフロー図である。最初に、パネリストプロフィール検索部222(図2)は、クライアントデバイス102(図1、2、及び5〜7)が、パネルメンバに関連付けられているとして認識されているか否かを確定する(ブロック1002)。例えば、パネリストプロフィール検索部222は、ビーコン/インプレッション要求212で受信された図2、5、及び6の識別子214(及び/又は図7の共有キー702)が、パネルメンバ記録に関連付けられて、パネルデータベース224に格納されているか否かを確定してもよい。クライアントデバイス102が、パネルメンバに関連付けられている場合、パネリストプロフィール検索部222は、パネルデータベース224から、パネルメンバに関連付けられた人口統計情報を検索する(ブロック1004)。例えば、パネリストプロフィール検索部222は、識別子214及び/又は共有キー702に基づいて、人口統計情報を検索する。
[0095]ブロック1004で、パネルデータベース224から人口統計情報を検索した後、又はパネリストプロフィール検索部222が、クライアントデバイス102がパネルメンバに関連付けられていないことを、ブロック1002で確定する場合、人口統計情報コレクタ228は、データベース所有者(複数可)204(図2及び5〜7)のうちの1つ又は複数から、人口統計情報を受信する(ブロック1006)。例えば、人口統計情報コレクタ228は、図5〜7に関連して上に説明されているように、任意のプロセスを含む任意の適切な技術を使用して、データベース所有者(複数可)204から、人口統計情報を受信してもよい。
[0096]人口統計情報訂正部226(図2)は、自分が、パネルデータベース224からの人口統計情報、及び/又はデータベース所有者(複数可)204からの人口統計情報を調整すべきか否かを確定する(ブロック1008)。例えば、人口統計情報訂正部226は、パネルデータベース224からの人口統計情報を、データベース所有者(複数可)204からの人口統計情報と比較して分析し、且つ欠落している及び/又は不正確な人口統計情報があればそれを調整するように構成されてもよい。人口統計情報訂正部226が提供されていない、及び/又は機能しないいくつかの例では、装置216は、人口統計情報を調整しない。人口統計情報訂正部226が、自分が人口統計情報を調整すべきではないと確定した場合、コントロールはブロック1012へ進む。或いは、人口統計情報訂正部226が、自分が人口統計情報を調整すべきであると確定した場合(ブロック1008)、人口統計情報を調整する(ブロック1010)。例えば、人口統計情報訂正部226は、データベース所有者(複数可)204からの人口統計情報を使用することによって、パネルデータベース224からの人口統計情報を調整して、欠落データを入力し、及び/又は不正確なデータを訂正してもよい。追加として又は代替として、人口統計情報訂正部226は、パネルデータベース224からの人口統計情報に基づいて、データベース所有者(複数可)204からの人口統計情報を調整して、欠落データを入力し、及び/又は不正確なデータを訂正してもよい。
[0097]アトリビュータ230(図2)は、人口統計情報を、対応するコレクタメディアオブジェクト(例えば、図2に示されているコレクタメディアオブジェクトA104a)のインプレッションに関連付ける(ブロック1012)。さらに、アトリビュータ230は、同じビーコン/インプレッション要求212を介して、コレクタメディアオブジェクトA104aに関連して報告された1つ又は複数のパッシブメディアオブジェクトを確定する(ブロック1014)。例えば、アトリビュータ230は、インプレッションモニタ218によってログがとられたインプレッションを使用して、パッシブメディアオブジェクト104b〜dが、コレクタメディアオブジェクトA104aを報告した同じビーコン/インプレッション要求212で報告されたことを確定してもよい。アトリビュータ230は、人口統計情報を、対応するパッシブメディアオブジェクト(複数可)104b〜dのうちの1つ又は複数のインプレッションに関連付ける(ブロック1016)。このようにして、アトリビュータ230は、コレクタメディアオブジェクトA104aに対して検索された同じ人口統計情報を、同じビーコン/インプレッション要求212で報告されたパッシブメディアオブジェクト104b〜dにアトリビュートすることができる。この技術は、人口統計情報を、クライアントデバイスからの1回のビーコン要求に基づいてログがとられた複数のメディアオブジェクトインプレッションに、正確に関連付けるのに有用である。したがって、クライアントデバイスは、複数のビーコン要求をAME202へ送信して、複数のメディアオブジェクトに対するインプレッションを報告するための、より多くのリソースを使用しなくて済む。図10の例示的なプロセスは、これで終了する。
[0098]図11は、図1、2、5〜7のクライアントデバイス102及び/又は図2の装置216を実装するための、図8〜10の例示的な命令を実行することができる、例示的なプロセッサプラットフォーム1100のブロック図である。プロセッサプラットフォーム1100は、例えば、サーバ、パーソナルコンピュータ、モバイルデバイス(例えば、携帯電話、スマートフォン、iPadTMタブレットなどのタブレット)、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、インターネットアプライアンス、デジタル多用途ディスク(DVD)プレーヤ、コンパクトディスク(CD)プレーヤ、デジタルビデオレコーダ、Blu−rayプレーヤ、ゲームコンソール、パーソナルビデオレコーダ、セットトップボックス、又はその他の任意のタイプのコンピューティングデバイスとすることができる。
[0099]図示された例のプロセッサプラットフォーム1100は、プロセッサ1112を含む。図示された例のプロセッサ1112は、ハードウェアである。例えば、プロセッサ1112は、任意の望ましいファミリー又は製造メーカからの1つ又は複数の集積回路、論理回路、マイクロプロセッサ又は制御装置によって実装されることができる。
[00100]図示された例のプロセッサ1112は、ローカルメモリ1113(例えば、キャッシュ)を含む。図示された例のプロセッサ1112は、揮発性メモリ1114及び不揮発性メモリ1116を含むメインメモリと、バス1118を介して通信する。揮発性メモリ1114は、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous Dynamic Random Access Memory)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic Random Access Memory)、ランバスダイナミックランダムアクセスメモリ(RDRAM:RAMBUS Dynamic Random Access Memory)及び/又はその他の任意のタイプのランダムアクセスメモリデバイスによって実装されてもよい。不揮発性メモリ1116は、フラッシュメモリ及び/又はその他の任意の望ましいタイプのメモリデバイスで実装されてもよい。メインメモリ1114、1116へのアクセスは、メモリ制御装置によって制御される。
[00101]図示された例のプロセッサプラットフォーム1100は、インタフェース回路1120をさらに含む。インタフェース回路1120は、イーサネット[登録商標]インタフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB:Universal Serial Bus)、及び/又はPCI expressインタフェースなどの、任意のタイプのインタフェース規格によって実装されてもよい。
[00102]図示された例では、1つ又は複数の入力デバイス1122は、インタフェース回路1120に接続される。入力デバイス(複数可)1122は、ユーザがデータ及びコマンドをプロセッサ1112に入力することを可能にする。入力デバイス(複数可)は、例えば、音声センサ、マイクロフォン、カメラ(静止又はビデオ)、キーボード、ボタン、マウス、タッチスクリーン、トラックパッド、トラックボール、アイソポイント及び/又は音声認識システムによって実装されることができる。
[00103]1つ又は複数の出力デバイス1124もまた、図示された例のインタフェース回路1120に接続される。出力デバイス1124は、例えば、表示デバイス(例えば、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)、有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)、液晶ディスプレイ、ブラウン管ディスプレイ(CRT:Cathode Ray Tube display)、タッチスクリーン、触覚出力デバイス、発光ダイオード(LED)、プリンタ及び/又はスピーカ)によって実装されることができる。図示された例のインタフェース回路1120は、これによって、通常、グラフィックドライバカードを含む。
[00104]図示された例のインタフェース回路1120は、送信器、受信器、送受信器、モデム及び/又はネットワークインタフェースカードなどの通信デバイスをさらに含んで、ネットワーク1126(例えば、イーサネット接続、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)、電話回線、同軸ケーブル、携帯電話システムなど)を介した外部マシン(例えば、任意の種類のコンピューティングデバイス)とのデータの交換を容易にする。
[00105]図示された例のプロセッサプラットフォーム1100は、ソフトウェア及び/又はデータを格納する1つ又は複数の大容量記憶デバイス1128をさらに含む。このような大容量記憶デバイス1128の例は、フロッピディスクドライブ、ハードドライブディスク、CDドライブ、Blu−rayディスクドライブ、RAIDシステム、及びDVDドライブを含む。
[00106]図示された例のコード化された命令1132は、図8〜10のフロー図によって表された例示的なマシン可読命令を表す。例示的なコード化された命令1132は、大容量記憶デバイス1128、揮発性メモリ1114、不揮発性メモリ1116、及び/又はCDやDVDなどの取り外し可能な有形のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよい。
[00107]上記から、クライアントデバイスで同時に提示/表示された複数のメディアオブジェクトについて、複数のインプレッションを収集部に伝えることを、クライアントデバイスからの1回の通知を使用して容易にする例が、開示されたことが理解されよう。複数のメディアオブジェクトが、クライアントデバイスによって提示されると、メディアオブジェクトのうちの1つは、コレクタメディアオブジェクトとして動作する。コレクタメディアオブジェクトは、クライアントデバイスで同時に提示されるその他のメディアオブジェクトの全てから、メディアオブジェクトパラメータを収集する。このようにして、同時に提示された全てのメディアオブジェクトが、対応するビーコン要求を収集部へ送信する代わりに、コレクタメディアオブジェクトは、その他の提示されたメディアオブジェクトの全てからの収集されたメディアオブジェクト情報の全てを備えた1回のビーコン要求を送信する。このことは、同時に提示されたメディアオブジェクトについて収集部に報告するために、クライアントデバイスによって必要とされるネットワーク帯域幅と通信リソースの量を大幅に減らす。さらに、このことは、様々なメディアオブジェクト間の関係性(例えば、因果関係)を確定することを可能にする。
[00108]いくつかの方法、装置、システム、及び製品が本明細書に開示されたが、本特許の保護範囲は、それらに限定されるものではない。逆に、本特許は、文字通り又は均等論下で、明確に本特許の特許請求の範囲内にある全ての方法、装置、システム、及び製品を含む。