JP2017504792A - デジタルポジトロン放出断層撮影(pet)検出器の温度安定性の向上 - Google Patents

デジタルポジトロン放出断層撮影(pet)検出器の温度安定性の向上 Download PDF

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Abstract

検出器16が、2つの異なる動作モード間で熱安定性を維持する。検出器16は、検出器16の検出感度をガンマ光子の検出を無効にするレベルに設定する少なくとも1つのコントローラ36、38を含む。コントローラ36、38は更に、検出器16の温度を所定温度に維持するように、熱発生器36、38、86を制御する。所定温度は、検出器16の検出感度がガンマ光子の検出を有効にするレベルに設定される場合の検出器16の定常温度である。2つの異なる動作モード間で検出器16の熱安定性を維持する方法100も提供される。

Description

本願は、概して、核イメージングに関する。本願は、デジタルポジトロン放出断層撮影(PET)検出器の温度安定性に関連して応用され、また、これを特に参照して説明される。しかし、当然ながら、本願は、他の使用シナリオにも応用され、上記応用に必ずしも限定されない。
デジタルPETスキャナが、ハイブリッドPET/CTシステムにおけるように、コンピュータ断層撮影(CT)スキャナの近くに置かれると、当該PETスキャナは、CTスキャナから、コンプトン散乱ガンマ光子を受け取る。ガンマ光子がPETスキャナによって受け取られる最中に、PET検出器のシンチレータが発光し、デジタルPET検出器のセルが放電する。各シンチレーション事象につき、複数のセルが放電され、続いて、略同時に再充電される。この再充電は、電流引き込み量の増加、通常は、実質的増加をもたらし、電源に過負荷を掛ける可能性がある。
本願は、これらの問題等を解決する新規の、かつ、改良されたシステム及び方法を提供する。
一態様によれば、熱安定性を有するガンマ検出器が提供される。当該ガンマ検出器は、検出器の検出感度を、ガンマ光子の検出を無効にするレベルに設定する少なくとも1つのコントローラを含む。コントローラは更に、検出器の温度を所定温度に維持するように熱発生器を制御する。当該所定温度は、検出器の検出感度がガンマ光子の検出を有効にするレベルに設定される場合の検出器の定常温度である。
別の態様によれば、ガンマ検出器の熱安定性を維持する方法が提供される。検出器の検出感度が、ガンマ光子の検出を無効にするレベルに設定されているかどうかが決定される。検出器の検出感度が、ガンマ光子の検出を無効にするレベルに設定されていることを決定することを受けて、検出器の現在の温度を所定温度に維持するように熱が発生される。当該所定温度は、検出器の検出感度が、ガンマ光子の検出を有効にするレベルに設定される場合の検出器の定常温度である。
別の態様によれば、核イメージングシステムが提供される。当該システムは、クワイエットモード及びデータ収集モードを含む検出器を含む。検出器は、検出器がクワイエットモードにあるのか、又は、データ収集モードにあるのかを決定する少なくとも1つのコントローラを含む。コントローラは、検出器がクワイエットモードにあるとの決定に応えて、検出器の現在の温度をデータ収集モードにおける検出器の定常温度に維持するように熱を発生させる。
1つの利点は、デジタルポジトロン放出断層撮影(PET)検出器の温度安定性が向上される点にある。
別の利点は、PETのイメージング品質及び量子化が向上される点にある。
本発明の更なる利点は、以下の詳細な説明を読み、理解した後に、当業者によって理解されるであろう。
本発明は、様々な構成要素及び構成要素のアレンジメント、並びに、様々なステップ及びステップのアレンジメントの形式をとる。図面は、好適な実施形態を説明することのみを目的とし、本発明を限定すると解釈されるべきではない。
図1は、本願の態様による第1の核イメージングモダリティと第2のイメージングモダリティとを用いる診断イメージングシステムを示す。 図2は、図1の診断イメージングシステムのガンマ検出器の1つのタイルを示す。 図3は、図2の検出器の電気構成要素のブロック図を示す。 図4Aは、図1の第1のイメージングモダリティを実施する第1のスキャナのコントローラの階層ツリー構造の根を示す。 図4Bは、図4Aの階層ツリー構造のサブツリーを示す。 図5は、検出器のバイアス電圧を正常バイアス電圧に戻した後の検出器の4つの異なる温度センサについての温度対時間のグラフを示す。 図6は、較正スキャン中に収集された4つの異なるタイルの温度プロファイルを示す。 図7は、本開示の態様によるガンマ検出器の熱安定性を維持する方法を示す。 図8は、偽事象を生成することによって熱を発生させる方法を示す。
コンピュータ断層撮影(CT)スキャナからのガンマ光子の影響を回避するために、ポジトロン放出断層撮影(PET)検出器のバイアス電圧を、CTスキャン中にPET検出器のセルがトリガリングすることを阻止するのに適したレベルにまで下げることができる。CTスキャンが完了した後は、バイアス電圧を、PETスキャナの適正較正レベルに戻すことができる。バイアス電圧を変化させることによってCTスキャナの影響を軽減することの難点の1つは、低バイアス状態では、背景事象も検出されないため、温度降下がもたらされる点である。バイアス電圧が、正常バイアス電圧に戻されると、温度は上昇する。
バイアス電圧変化による温度変動は、管理可能ではあるが、回避することが好適である。特に、温度変化が繰り返されると、PET検出器の平均故障間隔(MTBF)を短くする可能性がある。更に、温度変動は、PET画像の画質を低減させる。これは、シンチレータの挙動(例えば変換効率、エネルギー重心、画素感度等)が、温度に基づいて変動するからである。
温度変動を回避するために、PET検出器は、熱発生器に、「クワイエット」モードにある場合に、「データ収集」モードにあるときのガンマ検出器に特有である定常温度を維持させることができる。クワイエットモードは、通常、検出器のシリコン光電子増倍管(SiPM)のバイアス電圧を減少させ、これにより、可視光パルスは検出されない。熱発生器は、検出器のコントローラ、抵抗ヒータ、又は、熱を発生させる任意の他のデバイスであってよい。コントローラは、ビジーワークを実行することによって熱を発生させる。熱発生器は、必要熱量を実現するために予め決定されるパラメータに基づいて、又は、温度センサからのフィードバックに基づいて制御される。
図1を参照するに、被検体をイメージングするために、第1及び第2のイメージングモダリティを用いる診断イメージングシステム10が提供される。第1のイメージングモダリティは、イメージングのために被検体のターゲットボリュームから受け取られるガンマ光子といった放射線を使用する核イメージングモダリティである。このような核イメージングモダリティの例としては、PET及び単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)が挙げられる。第2のイメージングモダリティは、コンピュータ断層撮影(CT)、又は、イメージングのために第1のイメージングモダリティによって使用されるタイプの放射線を生成する任意の他のイメージングモダリティである。図示されるように、システムは、ハイブリッドPET/CT診断イメージングシステムである。
システム10のPETスキャナとして示される第1の核スキャナ12は、第1の核イメージングモダリティ用の生スキャンデータを生成する。スキャナ12は、スキャナ12のボア18の周りに配置される複数のガンマ検出器16(例えば90個の検出器)を収容する固定ガントリ14を含む。ボア18は、脳、胴等といったイメージングされる被検体のターゲットボリュームを受け入れる検査ボリューム20を画成する。検出器16は、通常、検査ボリューム20の長さにわたる1つ以上の固定リング内に配置される。しかし、回転式ヘッドも考えられる。検出器16は、検査ボリューム20からのガンマ光子を検出し、生スキャンデータを生成する。
図2を参照するに、各検出器16は、グリッド状に配置される1つ以上のシンチレータ22を含む。シンチレータ22は、ガンマ光子のエネルギー付与に応えて、発光し、可視光パルスを発生させる。図示されるように、ガンマ光子24は、シンチレータ26内にエネルギーを付与し、これにより、可視光パルス28がもたらされる。可視光パルスの大きさは、対応するエネルギー付与の大きさに比例する。シンチレータ22の例としては、タリウムがドープされたヨウ化ナトリウム(NaI(Tl))、セリウムがドープされたルテチウム・イットリウム・オルトシリケート(LYSO)及びセリウムがドープされたルテチウム・オキシオルトシリケート(LSO)が挙げられる。
シンチレータ22に加えて、各検出器16は、シンチレータ22内の可視光パルスを検出するセンサ30を含む。各センサ30は、シンチレータ22のグリッドと同じサイズのグリッド状に配置される複数のタイル31を含む。通常、センサ30は、4つのタイル31を含むが、1つのタイル31しか図示されていない。1つのタイル31の典型的な電力使用量は、アイドル条件(即ち、シンチレータ22の内部崩壊からの背景事象率)において約1.0ワット(W)であり、典型的な腫瘍患者レベルにおいて約1.1Wであり、典型的なルビジウム(Rb)82心臓病患者レベルにおいて約1.5Wである。タイル31は、対応するシンチレータ22に光学的に結合される複数のSiPM32(即ち、画素)を含む。シンチレータ22とSiPM32との間には、大抵の場合、図示されるように、1対1の対応があるが、他の対応も考えられる。適切には、SiPM32は、デジタルモードにおいて動作するように一連の単位パルスを生成するようにガイガー(Geiger)モードで動作するように構成される。或いは、SiPM32は、アナログモードで動作するように構成されてもよい。各SiPM32は、フォトダイオードアレイ(例えばガイガーモードアバランシェフォトダイオードアレイ)を含み、各フォトダイオードは、フォトダイオードアレイの1つのセルに対応する。
タイル31の回路基板34が、対応するSiPM32だけでなく、タイル31の他の電子構成要素も支える。図3を参照するに、これらの他の電子構成要素は、タイルコントローラ36(例えばフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA))と、N>=1個のコントローラ38と示されるように、SiPM32の複数の区分のそれぞれに対するダイコントローラ38(例えば非プログラマブル相補型金属酸化膜半導体(CMOS)コントローラ)とを含む。区分は、SiPM32のグリッドを形成する等しいサイズのSiPM(即ち、ダイ)アレイに対応する。例えばタイル31は、図示されるように、SiPM32の4×4のアレイに分けられるSiPM32の8×8のグリッドを含む。ダイコントローラ38は、通常、回路基板34の、SiPM32と同じ側(例えば検出器16によって形成されるリングの内径の近く)に配置され、タイルコントローラ36は、通常、回路基板34の、SiPM32とは反対側(例えば検出器16によって形成されるリングの外径の近く)に配置される。
ダイコントローラ38は、対応するSiPM32によって検出された事象に関する事象データ(即ち、時間及びエネルギー)を生成する。図示されるように、各ダイコントローラ38は、M>=1個のSiPM32について、事象データを生成する。タイルコントローラ36は、ダイコントローラ38からのデータを集約し、当該集約データを下流に送信する。通常、集約事象データは、327.68マイクロ秒(μ秒)といった一定時間のフレームで下流に送信される。この際に、事象データは、一定時間の間、タイル31のメモリ40にバッファリングされる。一定時間が満了する、バッファリングされた事象データは、「エンド・オブ・フレーム」マーカーと共に下流に送信される。事象データが記憶されない場合は、「エンド・オブ・フレーム」マーカーだけが送信される。「エンド・オブ・フレーム」マーカーは、タイル間のタイムスタンプアライメントを追跡するために使用される。タイルコントローラ36は更に、事象データを下流に送信する前に、当該事象データに、飽和及びスキュー補正といった基本処理を行うことができる。
図4A及び図4Bを参照するに、第1の核スキャナ12は、ツリー構造に配置される複数の集約コントローラ36、42、44、46(例えばFPGA)を含む。これらの集約コントローラ36、42、44、46は、(各親コントローラにつき、L>=1個と示される)タイルコントローラ36と、中央検出器ユニット(CDU)コントローラ42とを含む。CDUコントローラ42は、ツリー構造の根を表し、タイルコントローラ36は、ツリー構造の葉を表す。必須ではないが、図示されるように、(N>=1個と示される)メインコントローラ44及び/又は(各メインコントローラにつき、M>=1個と示される)センサコントローラ46が、タイルコントローラ36とCDUコントローラ42との中間に配置されてよい。各センサコントローラ46は、例えば異なるセンサ30に対応する。図4Aは、ツリー構造の根を示し、図4Bは、各メインコントローラ44につながるサブツリー構造を示す。
ツリー構造において、各集約コントローラ36、42、44、46は、事象データを集約する。タイルコントローラ36は、ダイコントローラ38からの事象データを集約し、その他の集約コントローラ42、44、46は、子の集約コントローラからの事象データを集約する。更に、CDUコントローラ42を除き、各コントローラ36、44、46は、集約データを、親の集約コントローラへと渡す。例えばCDUコントローラ42は、18個のメインコントローラ44といったように、複数のメインコントローラ44から、集約事象データを受信する。各メインコントローラ44は、28個のセンサコントローラ46といったように、複数のセンサコントローラ46から、集約事象データを受信する。各センサコントローラ46は、4つのタイルコントローラ36といったように、複数のタイルコントローラ36から、集約事象データを受信する。各タイルコントローラ36は、16個のダイコントローラ38といったように、複数のダイコントローラ38から、事象データを受信する。
図1を再び参照するに、第1のイメージングモダリティを使用して被検体をスキャンする間、被検体のターゲットボリュームに、放射性医薬品又は放射性核種が注入される。放射性医薬品又は放射性核種は、ガンマ光子を放出するか、又は、ターゲットボリュームからガンマ光子を放出させる。次に、ターゲットボリュームは、第1のスキャナ12に対応する被検体支持体48を使用して、検査ボリューム20内に置かれる。ターゲットボリュームは、検査ボリューム20内に置かれると、第1のスキャナ12は、ターゲットボリュームのスキャンを行うように制御され、事象データが、通常、CDUコントローラ42から取得される。取得された事象データは、検出器16によって検出された各シンチレーション事象の時間、場所及びエネルギーを記述し、PETデータバッファと示されるように、第1のデータバッファ50に適切に記憶される。
取得に続いて、又は、取得と同時に、事象検証プロセッサ52が、バッファリングされた事象データをフィルタリングする。フィルタリングは、各シンチレーション事象のエネルギー(デジタルモードでは総数)を、エネルギーウィンドウと比較することを含む。エネルギーウィンドウは、シンチレーション事象の許容エネルギー範囲を規定する。エネルギーウィンドウの範囲外のシンチレーション事象は、除外される。通常、エネルギーウィンドウは、検査ボリューム20から受け取られるガンマ光子の既知のエネルギー(例えば511キロ電子ボルト(keV))を中心とし、較正ファントムから生成されるエネルギースペクトルの半値全幅(FWHM)を使用して決定される。PETイメージングでは、事象検証プロセッサ52は更に、フィルタリングされた事象データから、応答線(LOR)を生成することができる。
PET再構成プロセッサとして示される第1の再構成プロセッサ54は、イメージングモダリティに応じて、フィルタリングされた事象データ又はLORを、ターゲットボリュームの核画像に再構成する。LORをPET画像に再構成するための任意の数のよく知られたアルゴリズムが考えられる。同様に、フィルタリングされた事象データをSPECT画像に再構成するための任意の数のよく知られたアルゴリズムが考えられる。核画像は、PET画像メモリと示される第1の画像メモリ56に適切に記憶される。
システム10のCTスキャナとして示される第2のスキャナ58が、第2のイメージングモダリティ用の生スキャンデータを生成する。第2のスキャナ58は、固定ガントリ60を含み、そのボア62が、脳、胴といったイメージングされる被検体のターゲットボリュームを受け入れる検査ボリューム64を画成する。図示されるように、X線検出器66のアレイが、回転式ガントリ68内に収容されている。X線検出器66は、回転式ガントリ68上に検出器66とは反対側に配置されるX線源70(例えばX線管)からの送信放射線を受け取る。或いは、検出器のリングが、回転式ガントリ68の周りの固定ガントリ60内に収容され、回転式ガントリ68上に配置されるX線源70(例えばX線管)からの送信放射線を受け取ってもよい。検出器66は、X線源と検出器との間の対応するビームに沿って積分されたX線吸収を示すデータを生成する。
通常、第1及び第2のスキャナ12、58は、互いから離間される別個のスキャナである。しかし、第1及び第2のスキャナ12、58が共通のスキャナとなるように一体にされることも考えられる。第1及び第2のスキャナ12、58が別個のスキャナである場合、スキャナ12、58は、互いに隣接して配置され、これにより、第1の核スキャナ12のガンマ検出器16は、スキャン中、第2のスキャナ58によって生成された放射線を検出することができる。図示されるように、第1及び第2のスキャナ12、58は、2つの検査ボリューム20、64間に延在する患者支持トラック72に沿って並進する共通の被検体支持体48を共有する。或いは、第1及び第2のスキャナ12、58は、個別の被検体支持体を含んでもよい。
第2のイメージングモダリティを使用して被検体をスキャンする間、被検体のターゲットボリュームは、第2のスキャナ58に対応する被検体支持体48を使用して、検査ボリューム64内に配置される。その後、第2のスキャナ58を使用して、ターゲットボリュームの生スキャンデータが取得される。取得されたスキャンデータは、CTデータバッファと示される第2のデータバッファ74に記憶され、CT再構成プロセッサとして示される第2の再構成プロセッサ76によって、ターゲットボリュームの画像表現となるように処理される。画像表現は、CT画像メモリと示される第2の画像メモリ78に記憶される。
システム10は更に、システム10のユーザに、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を提供するコンピュータといった中央制御システム80を含む。GUIは、ディスプレイデバイス82及びユーザ入力デバイス84を使用して、ユーザが、制御システム80と相互にやり取りすることを可能にする。GUIを介して、制御システム80を用いて、被検体をイメージングするように、スキャナ12、58を制御することができる。例えばユーザは、被検体のターゲットボリュームのCT画像の後に、PET画像を調整してもよい。更に、GUIを介して、制御システム80を用いて、画像メモリ56、78からの画像を確認し、任意選択的に、操作することができる。例えば第1のスキャナ12の画像メモリ56に記憶された画像が、ディスプレイデバイス82上に表示される。場合によっては、データバッファ50、74、再構成プロセッサ54、76、画像メモリ56、78及び事象検証プロセッサ52のうちの1つ以上が、中央制御システムと一体化されてもよい。例えば再構成プロセッサ54、76及び事象検証プロセッサ52は、中央制御システム80の共通のプロセッサを共有してもよい。
第1のスキャナ12が第2のスキャナ58の近くに置かれることの1つの難点は、第1のスキャナ12が、第2のスキャナ58を用いたスキャン中に、第2のスキャナ58から、コンプトン散乱ガンマ光子といった放射線を受ける可能性がある点である。この放射線を受けると、タイル31のセルは放電され、次に、再充電される。場合によっては、この再充電は、タイル31による電流引き込み量を実質的に増加させ、これは、電源に過負荷を掛ける可能性がある。更に、タイル31のダイコントローラ38及びタイルコントローラ36も活動を増加させる。この電流引き込み量及びコントローラ活動量の増加は、タイル31の温度を上昇させる。これは、シンチレータ22がタイル31に近く、タイル31の温度変動が、シンチレータ22の温度を変動させるため、問題である。シンチレータ22の温度変動は、翻って、シンチレータ22の挙動(例えば変換効率、エネルギー重心、画素感度等)に影響を及ぼし、これは、画質に影響を及ぼす。更に、温度変化が繰り返されると、タイル31のMTBFが減少される。
第2のスキャナ58の第1のスキャナ12への影響を軽減するために、第1のスキャナ12は、2つの動作モード、即ち、「データ収集」モードと、「クワイエット」モードとを含む。データ収集モードでは、タイル31の検出感度は、ガンマ光子の検出を有効にするレベル(即ち、イメージング用の正常レベル)に設定され、第1のスキャナ12は、タイル31を使用して、事象データを収集する状態になっている。クワイエットモードでは、タイル31の検出感度は、ガンマ光子の検出を無効にするレベルに設定される。通常、2つのモードの相違は、タイル31のSiPM32のバイアス電圧である。クワイエットモードでは、バイアス電圧は、光に対する感度がゼロであるレベル(即ち、タイル31のセルが、光パルスに反応してトリガリングすることを阻止するのに適したレベル)に落とされる。
第1のスキャナ12のモードは、データ収集/クワイエットモードコントローラ85によって管理される。第2のスキャナ58が使用される場合、データ収集/クワイエットモードコントローラ85は、第1のスキャナ12をクワイエットモードに置く。そうでなければ、データ収集/クワイエットモードコントローラ85は、第1のスキャナ12をデータ収集モードに置く。データ収集/クワイエットモードコントローラ85は、図示されるように、中央制御システム80からの信号に基づいて、第1のスキャナ12のモードを制御する。或いは、データ収集/クワイエットモードコントローラ85は、中央制御システム80と一体化されてもよい。例えばデータ収集/クワイエットモードコントローラ85は、中央制御システム80によって、ソフトウェアモジュールとして実施されてもよい。
第1及び第2のスキャナ12、58を用いて被検体のターゲットボリュームをイメージングする典型的なワークフローにおいて、第1のスキャナ12は、クワイエットモードに入るよう制御される。その後、第2のスキャナ58を使用して、被検体のターゲットボリュームがスキャンされる。第2のスキャナ58を使用するスキャンが行われると、第1のスキャナ12は、データ収集モードに入るように制御され、第1のスキャナ12を使用して、ターゲットボリュームがスキャンされる。したがって、ターゲットボリュームは、通常、第2のスキャナ58を使用してスキャンされ、次に、第1のスキャナ12を使用してスキャンされる(即ち、第2のスキャナ58が最初に使用される)。2つのスキャナ12、58が、共通の被検体支持体48を共有する場合、通常、ターゲットボリュームには、第2のスキャナ58を使用してスキャンを行う前に、放射性医薬品又は放射性核種が注入される。
上記されたように、バイアス電圧を変化させることの難点は、背景ノイズも検出されない点である。これは、再充電による電流引き込み量を減少させる。更に、タイル31のダイコントローラ38及びタイルコントローラ36も、活動を減少させる。電流引き込み量及びタイル31のコントローラ活動量の減少は、タイル31の温度を低下させる。上記されたように、タイル31の温度変動は、シンチレータ22の温度を変動させ、これは、シンチレータ22の挙動に影響を及ぼす。温度変動は、管理可能ではあるが、回避することが好適である。
図5を参照するに、検出器16の4つの異なる温度センサについての温度対時間のグラフによって、上記温度上昇が説明される。水平軸は、秒を単位とした時間に対応し、垂直軸は、セ氏温度を単位とした温度に対応する。温度測定結果が収集される前は、検出器16は、1時間、低バイアス状態にあった。検出器16は、次に、正常バイアス電圧に戻され、温度測定結果が収集された。図から分かるように、検出器16が正常バイアス電圧に戻されると、温度は上昇し始めた。
様々なモードによるシンチレータ22の温度変動に対処するために、クワイエットモードは、各タイル31の一部として含まれている熱発生器を有効にする。熱発生器は、クワイエットモードにおいて、データ収集モードでのタイル31の定常温度を維持するように、熱を直接的又は間接的に発生させる。熱発生器は、任意の熱発生手段を用いてもよい。
図3を再び参照するに、タイル31の熱発生器は、タイルコントローラ36によって適切に制御される。タイルコントローラ36は、第1のスキャナ12のモード(即ち、クワイエットモード又はデータ収集モード)を示すモード信号を受信する。この信号は、クワイエット/データ収集モードコントローラ85から、直接的又は間接的に適切に受信される。タイルコントローラ36は、信号をモニタリングし、クワイエットモードが示される場合には、データ収集モードにおけるタイル31の定常温度を維持するように、熱発生器を制御する。
タイル31の熱発生器は、例えばタイル31のタイルコントローラ36であってよい。この場合、タイルコントローラ36は、熱を発生させるために、「ビジーワーク」を実行する。熱発生器は、タイル31の例えば抵抗ヒータ86であってもよい。タイルコントローラ36は、例えばタイル31の(例えば1/16セ氏温度分解能を有する)温度センサ88からのフィードバックを使用する上記方法に従って熱を発生させてもよい。この場合、タイルコントローラ36は、温度センサ88の現在の値を、データ収集モードにおける温度センサ88の定常状態の値に維持するように、熱を発生させる。別の例として、タイルコントローラ36は、データ収集モードにおけるタイル31の定常温度を維持するのに必要な加熱必要量を実現するように予め決められる制御パラメータを使用する上記方法に従って熱を発生させる。例えば必要な加熱を実現するために、0.5アンペアの電流が抵抗ヒータ86に印加される必要があると予め決定されてよい。
各タイル31の定常温度は、第1のスキャナ12を用いて較正スキャンを行うことによって決定される。スキャン中、スキャナ12は、データ収集モードに置かれ、15分といった所定期間の間、毎秒11.9209サンプルといった所定の割合で温度測定が行われる。第1のスキャナ12は空の状態にされ、第2のスキャナ58は使用されない。そして、各タイル31の定常温度は、当該所定期間にわたるタイル31の温度測定結果の平均として決定される。場合によっては、最初の「ウォーミングアップ」期間が較正スキャンに先行してもよい。
図6を参照するに、較正スキャンについて、4つの異なるタイル31の温度プロファイルがグラフで示される。垂直軸は、セ氏温度を単位とする温度に対応し、水平軸は、秒を単位とする時間に対応する。温度値は、タイル31の温度センサ88を使用して取得された。スキャン中、バイアス電圧は、データ収集レベルに固定され、200メガヘルツ(MHz)基準クロックが、最初の2時間にわたりウォーミングアップするために、オンの状態にされた。タイル31は、毎秒3051.8サンプルの内部速度で温度を測定した。測定は、毎秒11.9209サンプルにダウンサンプリングされ、温度プロファイルを表す出力ファイルが記憶された。図から分かるように、タイル31は、高度の温度安定性を示す。
上記熱発生方法に代えて、熱発生器は、ダイコントローラ38であってよい。この場合、タイルコントローラ36は、ダイコントローラ90で示されるように、ダイコントローラ38の同期ラインを制御して、偽事象を作成することができる。ダイコントローラ38から受信された事象データが「ジャンク」であることを知っていることにより、タイルコントローラ36は、受信した事象データを廃棄するだけである。或いは、このデータは、図4A及び図4Bの階層のより高いところにおいて廃棄されてもよい。上記の通り、タイルコントローラ36は、例えば温度センサ88からのフィードバックを使用するこの方法に従って、熱を発生させる。この際に、タイルコントローラ36は、温度センサ88の現在の値を、データ収集モードにおける温度センサ88の定常状態の値に維持するために必要な割合で、人工事象を発生させる。別の例として、タイルコントローラ36は、データ収集モードにおけるタイル31の定常温度を維持するように予め決定された割合で、人工事象を発生させてもよい。別の例として、タイルコントローラ36は、データ収集モードにおけるタイル31の定常状態の割合で、人工事象を発生させてもよい。定常状態の割合とは、背景事象が検出される割合である。
各ダイコントローラ38の定常状態の事象率は、通常、327.68μ秒といった1フレーム期間あたりであり、第1のスキャナ12を用いて較正スキャンを行うことによって決定できる。較正スキャンは、被検体をイメージングする際の状態と同じ状態において、スキャナ12を用いて行われることが重要である。スキャン中、スキャナ12は、データ収集モードに置かれ、15分といった所定期間の間、毎秒11.9209サンプルといった所定の割合で事象率が測定される。第1のスキャナ12は空の状態にされ、第2のスキャナ58は使用されない。そして、各ダイコントローラ38の定常状態の割合は、当該所定期間にわたるダイコントローラ38の定常状態の割合の平均として決定される。場合によっては、最初の「ウォーミングアップ」期間が較正スキャンに先行してもよい。
タイルコントローラ36にダイコントローラ38を制御させて熱を発生させることに代えて、ダイコントローラ38が、タイルコントローラ36からの制御から独立して、熱を発生させてもよい。この場合、ダイコントローラ38は、ダイコントローラ92について示されるように、通常、タイルコントローラ36から、又は、ダイコントローラ94について示されるように、より高位のコントローラから、第1のスキャナ12のモード指示を受信する。クワイエットモードにある場合、各ダイコントローラ38は、データ収集モードにおけるダイコントローラ38の定常状態の割合で、人工のジャンク事象を発生させることができる。或いは、ダイコントローラ38は、十分な熱を生成するように予め設定された割合で、「ビジーワーク」を実行することができる。
図7を参照するに、第1のスキャナ12のガンマ検出器16の熱安定性を維持する方法100によって、上記説明をまとめる。方法100は、検出器16の検出感度が、ガンマ光子の検出を無効にするレベルに設定されているかどうかを決定するステップ102を含む。上記されたように、検出器16の検出感度は、SiPM32のバイアス電圧を調節することによって設定される。例えば検出器16の検出感度は、CTスキャンの前では、検出器16の電源に過負荷が掛からないように、低バイアス状態に設定される。
通常、検出器16の検出感度がガンマ光子の検出を無効にするレベルに設定されているかどうかの決定102は、第1のスキャナ12のモード(即ち、クワイエットモード又はデータ収集モード)を示すモード信号に基づいている。クワイエットモードは、ガンマ光子の検出を無効にする検出感度レベルに対応し、データ収集モードは、ガンマ光子の検出を有効にする検出感度レベルに対応する。ガンマ光子の検出を有効にする検出感度レベルは、通常、検出器16の較正中に決定される。モード信号は、イメージングを調整する中央制御システム80から直接的又は間接的に適切に受信される。
検出器16の検出感度が、ガンマ光子の検出を無効にするレベルに設定されていることを決定すること(即ち、検出器16は、クワイエットモードにある)に応えて、検出器16の検出感度がガンマ光子の検出を有効にするレベルに設定されている(即ち、検出器16は、データ収集モードにある)ときの検出器16の定常温度に、検出器16の現在の温度を維持するように、熱が発生させられる(ステップ104)。したがって、加熱によって、検出器16の温度は、2つのモード間で、安定した状態に保たれる。加熱は、例えば温度センサ88からのフィードバックに基づいて制御されても、必要加熱量を実現するように予め決定される加熱パラメータに基づいて制御されてもよい。例えば発生される熱量は、検出器16の測定された温度に基づいて、動的に生成される。
熱は、抵抗ヒータ86、又は、検出器16のコントローラ36、38を含む任意の方法で発生させることができる。例えばタイルコントローラ36は、必要な加熱を実現するために必要な割合で、ダイコントローラ38の同期ラインをパルシングすることによって、又は、ダイコントローラ38から受信される偽事象を記述する事象データを除外することによって、偽事象を生成することができる。別の例として、ダイコントローラ38は、必要な加熱を実現するために必要な割合で偽事象を生成し、タイルコントローラ36が、ダイコントローラ38から受信される偽事象を記述する事象データを除外することができる。ダイコントローラ38の割合は、通常、対応するSiPM32による事象検出の定常状態の割合(即ち、背景率)に対応する。
図8を参照するに、偽事象を生成することによって熱を発生させる方法150が示される。方法150は、クワイエットモードにある場合に、タイルコントローラ36によって適切に行われる。方法150によれば、偽事象は、タイルコントローラ36が事象データをそこから受信する1つ以上のダイコントローラ38を使用する割合で生成される(ステップ152)。割合は、予め決定されていても、又は、例えば温度センサ88からのフィードバックに基づいて動的に調節されてもよい。偽事象は、例えばダイコントローラ38の同期ラインにパルスを発生させることによって生成される。偽事象を記述する事象データは、受信されて(ステップ152)、次に、廃棄される(ステップ156)。割合が予め決定される場合、先行のステップは、生成ステップ152から開始して、繰り返される。しかし、割合が動的に調節される場合、追加のステップが行われる。
説明されたように、割合は動的に調節される。温度測定結果が、例えば温度センサ88から受信される(ステップ158)。測定された温度は、次に、タイルの定常温度と比較される(ステップ160)。当該比較に基づいて、温度差があるかどうかが決定される(ステップ162)。温度差がある場合、タイルの温度を、定常温度に上昇又は低下させるように、割合が増加又は減少される(ステップ164)。温度差がなければ、先行のステップは、生成ステップ152から開始して、繰り返される。
本明細書において使用される場合、メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は読み出し専用メモリ(ROM)といったデータを記憶する任意のデバイス又はシステムを含む。更に、本明細書において使用される場合、プロセッサは、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、グラフィック処理ユニット(GPU)、特殊用途向け集積回路(ASIC)、FPGA等といった出力データを生成する任意の入力処理デバイス又はデバイスを含む。コントローラは、別のデバイス又はシステムを制御する任意のデバイス又はシステムを含み、通常、少なくとも1つのプロセッサを含む。ユーザ入力デバイスは、マウス又はキーボードといったユーザ入力デバイスのユーザが入力を別のデバイス又はシステムに提供することを有効にする任意のデバイスを含む。ディスプレイデバイスは、液晶ディスプレイ(LCD)又は発光ダイオード(LED)ディスプレイといったデータを表示する任意のデバイスを含む。
本発明は、好適な実施形態を参照して説明された。修正態様及び変更態様は、上記詳細な説明を読み及び理解することによって、他の人にも想到可能であろう。本発明は、そのような修正態様及び変更態様もすべて、添付の請求項及びその等価物の範囲に該当する限り、含まれると解釈されることを意図している。

Claims (20)

  1. 熱安定性を有するガンマ検出器であって、
    前記ガンマ検出器の検出感度を、ガンマ光子の検出を無効にするレベルに設定し、前記ガンマ検出器の温度を所定温度に維持するように、熱発生器を制御する少なくとも1つのコントローラを含み、
    前記所定温度は、前記ガンマ検出器の検出感度が、ガンマ光子の検出を有効にするレベルに設定される場合の前記ガンマ検出器の定常温度である、検出器。
  2. 前記少なくとも1つのコントローラは更に、前記ガンマ検出器の検出感度が、ガンマ光子の検出を無効にするレベルに設定されているかどうかを、前記ガンマ検出器が、クワイエットモードにあるのか、又は、データ収集モードにあるのかを示す信号をモニタリングすることによって決定し、
    前記クワイエットモードは、ガンマ光子の検出を無効にする検出感度レベルに対応し、
    前記データ収集モードは、ガンマ光子の検出を有効にする検出感度レベルに対応する、請求項1に記載の検出器。
  3. 前記ガンマ検出器の現在の温度を測定する温度センサを更に含み、
    前記少なくとも1つのコントローラは、前記ガンマ検出器の現在の温度の測定結果を受信し、前記ガンマ検出器の現在の温度の受信した前記測定結果を前記所定温度に維持するように、前記熱発生器を制御する、請求項1又は2に記載の検出器。
  4. 前記少なくとも1つのコントローラは、前記ガンマ検出器の現在の温度を前記所定温度に維持するために偽事象を生成するように前記ガンマ検出器を制御する、請求項1乃至3の何れか一項に記載の検出器。
  5. 複数のダイコントローラと、
    前記複数のダイコントローラから、生成された前記偽事象を記述する事象データを受信するタイルコントローラと、
    シンチレータと、
    前記複数のダイコントローラに対応し、前記シンチレータに光学的に結合されるシリコン光電子増倍管のアレイと、
    を更に含み、
    前記少なくとも1つのコントローラは、ガンマ光子の検出を有効にする検出感度レベルにおいて前記シンチレータによって生成される光パルスを前記シリコン光電子増倍管が検出する定常状態の割合で、前記偽事象を生成する、請求項1乃至4の何れか一項に記載の検出。
  6. 前記タイルコントローラが、前記偽事象を生成する、請求項5に記載の検出器。
  7. 前記熱発生器は、抵抗ヒータを含む、請求項1乃至6の何れか一項に記載の検出器。
  8. 前記熱発生器は、動作を通じて熱を発生させるコントローラを含む、請求項1乃至7の何れか一項に記載の検出器。
  9. 第1の核スキャナのボアの周りに配置される複数の検出器を含む前記第1の核スキャナを含み、
    前記複数の検出器はそれぞれ、請求項1乃至8の何れか一項に記載の検出器であり、
    前記第1の核スキャナは、前記複数の検出器を、データ収集モードからクワイエットモードに移行する要求を受信し、前記要求に応えて、前記複数の検出器の検出感度を、ガンマ光子の検出を無効にするレベルに設定する、医用イメージングシステム。
  10. 前記第1の核スキャナの近くに置かれる第2のX線スキャナと、
    前記第1の核スキャナ及び前記第2のX線スキャナを使用してイメージングを調整し、前記第2のX線スキャナを使用するイメージングに応えて、前記第1の核スキャナに前記要求を提供する制御システムと、
    を更に含む、請求項9に記載の医用イメージングシステム。
  11. ガンマ検出器の熱安定性を維持する方法であって、
    前記ガンマ検出器の検出感度が、ガンマ光子の検出を無効にするレベルに設定されているかどうかを決定するステップと、
    前記ガンマ検出器の検出感度が、ガンマ光子の検出を無効にするレベルに設定されていることを決定することを受けて、前記ガンマ検出器の現在の温度を、所定温度に維持するように熱を発生させるステップと、
    を含み、
    前記所定温度は、前記ガンマ検出器の検出感度が、ガンマ光子の検出を有効にするレベルに設定される場合の前記ガンマ検出器の定常温度である、方法。
  12. 決定する前記ステップは、
    前記ガンマ検出器が、クワイエットモードにあるのか、又は、データ収集モードにあるのかを示す信号を受信するステップを含み、前記クワイエットモードは、ガンマ光子の検出を無効にする検出感度レベルに対応し、前記データ収集モードは、ガンマ光子の検出を有効にする検出感度レベルに対応する、請求項11に記載の方法。
  13. 前記ガンマ検出器の現在の温度を測定するステップと、
    測定された現在の温度を前記所定温度に維持するように、熱を発生させるステップと、
    を更に含む、請求項11又は12に記載の方法。
  14. 前記ガンマ検出器は、タイルコントローラと、複数のダイコントローラとを含み、
    熱を発生させる前記ステップは、
    前記ガンマ検出器の現在の温度を前記所定温度に維持するために偽事象を生成するステップと、
    前記タイルコントローラによって、前記複数のダイコントローラから、生成された前記偽事象を記述する事象データを受信し、受信した前記事象データを廃棄するステップと、を含む、請求項11乃至13の何れか一項に記載の方法。
  15. 前記ガンマ検出器は、前記複数のダイコントローラに対応するシリコン光電子増倍管のアレイであって、シンチレータに光学的に結合されるシリコン光電子増倍管のアレイを含み、
    熱を発生させる前記ステップは、
    ガンマ光子の検出を有効にする検出感度レベルにおいて前記シンチレータによって生成される光パルスを前記シリコン光電子増倍管が検出する定常状態の割合で、前記偽事象を生成するステップを更に含む、請求項14に記載の方法。
  16. 熱を発生させる前記ステップは、前記タイルコントローラによって前記偽事象を生成するステップを更に含む、請求項14又は15に記載の方法。
  17. 抵抗ヒータを有効にすることによって、前記ガンマ検出器の現在の温度を前記所定温度に維持するように熱を発生させるステップを更に含む、請求項11乃至16の何れか一項に記載の方法。
  18. 前記ガンマ検出器のコントローラの動作を通じて、前記ガンマ検出器の現在の温度を前記所定温度に維持するように熱を発生させるステップを更に含む、請求項11乃至17の何れか一項に記載の方法。
  19. 前記ガンマ検出器の検出感度が、ガンマ光子の検出を無効にするレベルに設定されている間に、被検体のコンピュータ断層撮影スキャンを行うステップと、
    前記ガンマ検出器の検出感度が、ガンマ光子の検出を有効にするレベルに設定されている間に、前記被検体のポジトロン放出断層撮影スキャン又は単光子放出コンピュータ断層撮影スキャンを行うステップと、
    を更に含む、請求項11乃至18の何れか一項に記載の方法。
  20. クワイエットモード及びデータ収集モードを含む検出器を含み、
    前記検出器は、前記検出器がクワイエットモードにあるのか、又は、データ収集モードにあるのかを決定し、前記検出器がクワイエットモードにあるとの決定に応えて、前記検出器の現在の温度を前記データ収集モードにおける前記検出器の定常温度に維持するように、熱を発生させる少なくとも1つのコントローラを含む、核イメージングシステム。
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