JP2017504472A - 脂肪酸のクロマトグラフィ精製のための方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、少なくとも1つの第2脂肪酸をさらに含み、場合によって第3脂肪酸をさらに含んでもよく場合によって第4脂肪酸をさらに含んでもよい初期混合物を使用して、第1脂肪酸、好ましくはポリ不飽和を精製するための方法に関し、方法は:・初期混合物を使用し、第1クロマトグラフィ分離用ユニット中で実施し、一方では第1脂肪酸が濃縮された第1フローを回収し、そして他方では第2脂肪酸が濃縮されたフローを回収することを可能にする、液相における第1のクロマトグラフィ分離ステップを含み、・第1脂肪酸が濃縮された第1フローを使用し、第2クロマトグラフィ分離ユニット中で実施し、一方では第1脂肪酸が濃縮された第2フローを回収し、そして他方では第3脂肪酸が濃縮されたフローを回収することを可能にする、液相における第2のクロマトグラフィ分離ステップを場合によって含んでもよく、・第1脂肪酸が濃縮された第3フローを使用し、第3クロマトグラフィ分離ユニット中で実施し、一方では第1脂肪酸が濃縮された第3フローを回収し、そして他方では第4脂肪酸が濃縮されたフローを回収することを可能にする、液相における第3のクロマトグラフィ分離ステップを場合によって含んでもよく、第1クロマトグラフィ分離用ユニット、第2クロマトグラフィ分離用ユニットおよび第3クロマトグラフィ分離用ユニットのうちの少なくとも1つは定常状態でリサイクルするシングルカラムを有する固定床クロマトグラフィ分離ユニットである。【選択図】図1

Description

本発明は、脂肪酸、特にポリ不飽和脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)、例えばエイコサペンタエン酸を製造するためのクロマトグラフィ法、およびこの方法を実施するために適した装置に関する。
ポリ不飽和脂肪酸(PUFAと略記する)を含む脂肪酸は、例えば細胞膜の構築および維持などの多くの生物学的過程や、血小板凝集、炎症過程および免疫応答などに関与するホルモン(例えばプロスタグランジン)の合成に介入するので、特に重要な生体化合物である。
必須脂肪酸と呼ばれる、食品から摂取しなければならないPUFAの2つのファミリーを除いて、ほとんどのPUFAは人体によって合成することができる。
必須脂肪酸の2つのファミリーとは:
・クルミ、ヒマワリ、大豆、ブドウ種子またはトウモロコシおよび脂肪質の家禽(例えばアヒル)の油中で特に豊富な、オメガ−6;
・クルミの油中、ナタネおよびフラックスシードなどの植物中、ならびに脂肪質の魚(例えば、サケ、マグロ、イワシ、サバまたはニシン)中に特に存在するオメガ−3である。微細藻類、形質転換酵母またはオキアミを使用してオメガ−3製造する方法が最近開発された。
オメガ−3は、特にそれらの抗酸化効力の点で興味深いPUFAである。これらのオメガ−3のうち、精製したEPA(エイコサペンタエン酸、C20−5ω3)およびDHA(ドコサヘキサエン酸、C22−6ω3)ならびにそれらの濃縮した組み合わせが、トリグリセリドレベルや心血管系リスクを低減し、認知力または視力などを改善するために、栄養補助食品として、または薬物として最も一般的に使用される。
最近の臨床試験で、トリグリセリドレベルが500ml/dLを上回る患者を、DHAを含まない96%EPAエチルエステル(ethylic ester)1日あたり4グラムで治療することによってLDLレベル(「悪玉」コレステロール)を増加させることなくトリグリセリドレベルを減少させることが可能になり、一方、1日あたり4グラムのEPAエチルエステルおよびDHAエチルエステルそれぞれ約50%および35%の混合物で治療すると、LDLレベルの増加と同時にトリグリセリドの減少に至ることが示された。
現在までのところ、使用するPUFA、特にオメガ−3の栄養補助食品は、30〜60%のEPAとDHAとの混合物を含む混合物に実質的に基づく。今日使用されている分離方法では、トリグリセリドをエチルエステルにエステル交換し、次いで分子蒸留ならびに/または飽和およびモノ不飽和脂肪酸の尿素との共結晶化によりオメガ−3を濃縮することによって、混合物を得る。濃縮エチルエステルは、化学的にまたは好ましくは酵素によりできる限りトリグリセリドに再変換される。
しかしながら、これらの分離方法は、EPA、DHAまたはステアリドン酸(SDA、C18−Sω3)などのオメガ−3を80%超、さらには96%超にて、特にエステル化形態で製造するためには満足できるものではない。
しかしながら、オメガ−3の精製は繊細である。なぜなら、これらの化合物が複数の炭素−炭素二重結合を含み、この二重結合のために酸化または分解に対して感受性になるからである。酸素の存在下で加熱する場合、これらのPUFAは、特に異性化、酸化、過酸化およびオリゴマー化の反応を受ける。
そのため、本明細書中で上述した分離技術によって、良好な収率および許容できる程度の純度のPUFA混合物を得ることが可能になるが、それらをPUFAの個々の分離のために実施することはできない。したがって、それらの分離技術によって、オメガ−3同士を分離することはできない。実際、例えば分子蒸留はDHAをEPAまたはSDAから経済的に除去することはできず、C20およびC22タイプの長鎖オメガ−3の有効な分離はできない。尿素での包接化と分子蒸留との組み合わせによって、概して低い収量および高い操作コストと引き換えに、より純度の高いオメガ−3混合物を得ることが可能になるが、長鎖オメガ−3同士、ならびに特にEPAおよびDHAからの長鎖オメガ−3の分離のためには使用できない。
したがって、非常に高純度のエステル化形態のオメガ−3の工業的精製のための方法を提供することが必要とされる。
クロマトグラフィは、光や空気から遠ざけた穏やかな状態で分子の有効な精製または濃縮を可能にする繊細な分離技術である。
この技術は、異なる相互作用をする固定相と接触させた分子の分離に基づく。移動相または溶離液と称する1つまたは複数の流体の使用によって、様々な分子の様々な速度での透過が可能になる。この様々な速度のために、分子を物理的に分離すること、そして1つまたは複数のカラムを用いたクロマトグラフィ法の最後で分子を精製された形態で回収することが可能になる。精製フラクションを概して、真空中での蒸発またはメンブラン法などによって周囲温度または中温の穏やかな条件で濃縮する。
場合によっては、クロマトグラフィ精製の出発製品は、分子蒸留によりすでに濃縮された脂肪酸エステルから構成され、好ましくは30%を上回る関心対象のオメガ−3を含む油であり、これは、酸化化合物を除去するための処理、あるいは最後の分子蒸留によるか、または好ましくはシリカ誘導体(シリカゲル、ベントナイト、珪藻土)上もしくは例えば活性炭上での吸着による処理に付されたものである。
高純度のオメガ−3を得るためのいくつかのクロマトグラフィ法が記載されている。
そのようなものとして、特許文献1は、超臨界溶離液(加圧下の炭酸ガス)を使用して、そして特にSMB(「擬似移動床:Simulated Moving Bed」)上でPUFAを分離する方法を記載している。
特許文献2は、擬似移動床クロマトグラフィの技術を使用する、オメガ−3を精製するための別の方法を記載する。その文献は、特に、1つの酵素エステル交換ステップと2つの分子蒸留ステップと1つのSMBタイプのステップとの連続を記載し、これら最後の3つのステップによって製品を保持時間の順で2つのフラクションに分けることができる。
特許文献3は、直列に配置された2つのSMBクロマトグラフィ機器と洗浄ゾーンとを備える機器を使用したオメガ−3の精製を記載し、各SMBクロマトグラフィ機器は分離ゾーンを規定し、複数のカラムから構成される。抽出物フローと、ラフィネートフローとを得るために、処理する装填物を第1分離ゾーンに注入し、関心対象の化合物を含む前記ラフィネートフローを、第1ゾーンのカラムに隣接しない第2分離ゾーンのカラムに注入する。
特許文献4は、水−有機溶離液を用いて逆相でのSMBまたはAMBによる2つのクロマトグラフィ分離によるオメガ−3の精製を記載し、この場合、SMBまたはAMBによる2つの分離は、同じクロマトグラフィ機器で連続して実施するか、または2つの異なる機器で、第1機器によって精製した中間体を第2機器に導入して実施する。
特許文献5は、第1クロマトグラフィ分離と、それに続いて各ステップで水−有機溶離液を用いて逆相においてSMBまたはAMBによる2つのクロマトグラフィ分離を行い、第1クロマトグラフィ分離によって精製した中間体を第2クロマトグラフィ分離に導入し、第2クロマトグラフィ分離によって精製した中間体を第3クロマトグラフィ分離に導入する、90%を超える純度でのEPAの精製を記載している。
脂肪酸、特にポリ不飽和脂肪酸を精製するための方法であって、従来技術のものよりも簡単なクロマトグラフィ装置で、さらには高い比生産性(単位時間あたり固定相の質量あたりの精製された製品の質量)および低い溶媒消費で、投資費用を低減するような方法で実施できる方法を提供することがさらに必要とされる。
US5,719,302 US2011/0091947 WO2011/080503 WO2013/005051 WO2013/005048
本発明は、第1脂肪酸を、まず、少なくとも1つの第2脂肪酸をさらに含む、場合によって第3脂肪酸をさらに含む、そして場合によって第4脂肪酸をさらに含む初期混合物を使用して精製する方法であって、
前記初期混合物を使用し、第1クロマトグラフィ分離用ユニット中で実施され、一方では第1脂肪酸が濃縮された第1フローを回収し、他方では第2脂肪酸が濃縮されたフローを回収することを可能にする、液相におけるクロマトグラフィ分離の第1ステップと、
場合によって、第1脂肪酸が濃縮された第1フローを使用し、第2クロマトグラフィ分離ユニット中で実施され、一方では第1脂肪酸が濃縮された第2フローを回収し、他方では第3脂肪酸が濃縮されたフローを回収することを可能にする、液相におけるクロマトグラフィ分離の第2ステップと、
場合によって、第1脂肪酸が濃縮された第3フローを使用し、第3クロマトグラフィ分離ユニット中で実施され、一方では第1脂肪酸が濃縮された第3フローを回収し、他方では第4脂肪酸が濃縮されたフローを回収することを可能にする、液相中のクロマトグラフィ分離の第3ステップと
を含み、
第1クロマトグラフィ分離用ユニット、第2クロマトグラフィ分離用ユニットおよび第3クロマトグラフィ分離用ユニットのうちの少なくとも1つが、定常状態でリサイクル(再循環)する、シングル(単一)カラムを有する固定床クロマトグラフィ分離ユニットである方法に関する。
1つの実施形態によると、第1クロマトグラフィ分離用ユニットは、定常状態でリサイクルするシングルカラムを有する固定床クロマトグラフィ分離ユニットである、および/または第2クロマトグラフィ分離用ユニットは、定常状態でリサイクルするシングルカラムを有する固定床クロマトグラフィ分離ユニットである、および/または第3クロマトグラフィ分離用ユニットは、定常状態でリサイクルするシングルカラムを有する固定床クロマトグラフィ分離ユニットである。
1つの実施形態によると、第1クロマトグラフィ分離用ユニット、第2クロマトグラフィ分離用ユニットおよび第3クロマトグラフィ分離用ユニットのうちの少なくとも2つのユニットは、定常状態でリサイクルするシングルカラムを有する固定床クロマトグラフィ分離ユニットである。
1つの実施形態によると、第1クロマトグラフィ分離用ユニット、第2クロマトグラフィ分離用ユニットおよび第3クロマトグラフィ分離用ユニットのうちの少なくとも1つ、そして好ましくは、第1クロマトグラフィ分離用ユニットは、複数のカラムを有するクロマトグラフィ分離ユニットであり、さらに好ましくは擬似移動床もしくは移動床(実移動床)システムまたはフローの注入ポイント(注入点)および回収ポイント(回収点)が周期的に非同期方式で変位するシステムである。
1つの実施形態によると、
第1のクロマトグラフィ分離ステップは、水−有機(水性−有機性)溶離液である第1溶離液で実施される、および/または、
適用可能ならば、第2のクロマトグラフィ分離ステップは、水−有機溶離液である第2溶離液で実施される、および/または、
適用可能ならば、クロマトグラフィ分離ユニットの第3ステップは、水−有機溶離液である第3溶離液で実施される。
1つの実施形態によると、
第1溶離液はケトン/水混合物であり、さらに好ましくはアセトン/水である;
適用可能ならば、第2溶離液はアルコール/水混合物であり、さらに好ましくはメタノール/水である;
適用可能ならば、好ましくは、第3溶離液はケトン/水混合物であり、さらに好ましくはアセトン/水である;
適用可能ならば、好ましくは、第1溶離液は第2溶離液とは異なり、適用可能ならば、好ましくは、第3溶離液は第1溶離液とは異なり、かつ第2溶離液とは異なる。
1つの実施形態によると、
1つもしくは複数の有機溶媒中の第1溶離液の質量濃度は、約2%、好ましくは約1%、または約0.5%、または約0.2%、または約0.1%に調節される;
適用可能ならば、好ましくは、1つもしくは複数の有機溶媒中の第2溶離液の質量濃度は、約2%、好ましくは約1%、または約0.5%、または約0.2%、または約0.1%に調節される;
適用可能ならば、好ましくは、1つもしくは複数の有機溶媒中の第3溶離液の質量濃度は、約2%、好ましくは約1%、または約0.5%、または約0.2%、または約0.1%に調節される。
1つの実施形態によると、第1脂肪酸は第1ポリ不飽和脂肪酸である。
実施例によると、
第1ポリ不飽和脂肪酸はエイコサペンタエン酸であり、好ましくは方法の最後に80%以上、もしくは90%以上、もしくは96%以上の純度で回収される;または、
第1ポリ不飽和脂肪酸はドコサヘキサエン酸であり、好ましくは方法の最後に70%以上、もしくは80%以上、もしくは90%以上、もしくは95%以上の純度で回収される;または、
第1ポリ不飽和脂肪酸はアラキドン酸であり、好ましくは方法の最後に70%以上、もしくは80%以上、もしくは90%以上、もしくは95%以上の純度で回収される;または、
第1ポリ不飽和脂肪酸はドコサペンタエン酸であり、好ましくは方法の最後に70%以上、もしくは80%以上、もしくは90%以上、もしくは95%以上の純度で回収される。
1つの実施形態によると、方法は:
第1脂肪酸と、前記第1脂肪酸よりも保持される1つまたは複数の化合物との間の少なくとも1つのクロマトグラフィ分離ステップ、好ましくは第1脂肪酸と、前記第1脂肪酸よりも保持される1つまたは複数の化合物との少なくとも2つのクロマトグラフィ分離ステップ、および/または、
第1脂肪酸と、前記第1脂肪酸よりも保持されない1つまたは複数の化合物との少なくとも1つのクロマトグラフィ分離ステップ、
を含み;
前記方法は、好ましくは:
第1脂肪酸と、前記第1脂肪酸よりも保持される1つまたは複数の化合物とのクロマトグラフィ分離ステップである第1のクロマトグラフィ分離ステップと、次いで第1脂肪酸と、前記第1脂肪酸よりも保持される1つまたは複数の化合物とのクロマトグラフィ分離ステップである第2のクロマトグラフィ分離ステップと、次いで第1脂肪酸と、前記第1脂肪酸よりも保持されない1つまたは複数の化合物とのクロマトグラフィ分離ステップである第3のクロマトグラフィ分離ステップと、
を含む。
1つの実施形態によると、第1クロマトグラフィ分離用ユニット、第2クロマトグラフィ分離用ユニットおよび第3クロマトグラフィ分離のうちの少なくとも1つは、5cm以上、もしくは10cm以上、もしくは20cm以上、もしくは25cm以上、もしくは30cm以上、もしくは40cm以上、もしくは50cm以上、もしくは60cm以上の長さを有する、および/または、10cm以上、もしくは20cm以上、もしくは25cm以上、もしくは30cm以上、もしくは40cm以上、もしくは50cm以上、もしくは60cm以上の直径を有する分離カラムを含む。
1つの実施形態によると、
第1クロマトグラフィ分離用ユニットに供給する初期混合物は、80%未満の有機溶媒、好ましくは60%未満または40%未満または20%未満または10%未満または5%未満または2%未満または1%未満の有機溶媒を含み、そしてさらに好ましくは有機溶媒をほぼ含まない脂肪酸の混合物である;および/または、
適用可能ならば、第2クロマトグラフィ分離用ユニットに供給する第1脂肪酸が濃縮された第1フローは、80%未満の有機溶媒、好ましくは60%未満または40%未満または20%未満または10%未満または5%未満または2%未満または1%未満の有機溶媒を含み、そしてさらに好ましくは有機溶媒をほぼ含まない脂肪酸の混合物である;および/または
適用可能ならば、第3クロマトグラフィ分離用ユニットに供給する第1脂肪酸が濃縮された第2フローは、80%未満の有機溶媒、好ましくは60%未満または40%未満または20%未満または10%未満または5%未満または2%未満または1%未満の有機溶媒を含み、そしてさらに好ましくは有機溶媒をほぼ含まない脂肪酸の混合物である。
本発明はさらに、目的のために、初期混合物を使用する第1脂肪酸の精製用装置も有し、前記装置は:
初期混合物の供給ダクトによって供給され、出口で、一方では第1脂肪酸が濃縮されたフローの第1ダクト、そして他方では第2脂肪酸が濃縮されたフローのダクトが接続された、液相における第1クロマトグラフィ分離用ユニット;
場合によって、第1脂肪酸が濃縮されたフローの第1ダクトにより供給され、出口で、一方では第1脂肪酸が濃縮されたフローの第2ダクト、そして他方では第3脂肪酸が濃縮されたフローのダクトが接続された、液相における第2クロマトグラフィ分離ユニット;
場合によって、第1脂肪酸が濃縮されたフローの第2ダクトにより供給され、出口で、一方では第1脂肪酸が濃縮されたフローの第3ダクト、そして他方では第4脂肪酸が濃縮されたフローのダクトが接続された、液相における第3クロマトグラフィ分離ユニット、
を含み;
第1クロマトグラフィ分離用ユニット、第2クロマトグラフィ分離用ユニットおよび第3クロマトグラフィ分離用ユニットのうちの少なくとも1つは、定常状態でリサイクルする、シングルカラムを有する固定床クロマトグラフィ分離ユニットである。
1つの実施形態によると、第1クロマトグラフィ分離用ユニットは、定常状態でリサイクルするシングルカラムを有する固定床クロマトグラフィ分離ユニットである、および/または、第2クロマトグラフィ分離用ユニットは、定常状態でリサイクルするシングルカラムを有する固定床クロマトグラフィ分離ユニットである、および/または、第3クロマトグラフィ分離用ユニットは、定常状態でリサイクルするシングルカラムを有する固定床クロマトグラフィ分離ユニットであり、そして好ましくは、第1クロマトグラフィ分離用ユニット、第2クロマトグラフィ分離用ユニットおよび第3クロマトグラフィ分離用ユニットのうちの少なくとも2つのユニットは、定常状態でリサイクルするシングルカラムを有する固定床クロマトグラフィ分離ユニットである。
1つの実施形態によると、第1クロマトグラフィ分離用ユニット、第2クロマトグラフィ分離用ユニットおよび第3クロマトグラフィ分離用ユニットのうちの少なくとも1つ、そして好ましくは第1クロマトグラフィ分離用ユニットは、複数のカラムを有するクロマトグラフィ分離ユニットであり、さらに好ましくは、擬似移動床もしくは移動床システムまたはフローの注入ポイントおよび回収ポイントが周期的に非同期方式で変位するシステムである。
1つの実施形態によると、第1クロマトグラフィ分離用ユニット、第2クロマトグラフィ分離用ユニットおよび第3クロマトグラフィ分離ユニットの少なくとも1つは、5cm以上、もしくは10cm以上、もしくは20cm以上、もしくは25cm以上、もしくは30cm以上、もしくは40cm以上、もしくは50cm以上、もしくは60cm以上の長さを有する;および/または10cm以上、もしくは20cm以上、もしくは25cm以上、もしくは30cm以上、もしくは40cm以上、もしくは50cm以上、もしくは60cm以上の直径を有する分離カラムを備える。
本発明は、従来技術の欠点を克服することを可能にする。本発明は、さらに詳細には、脂肪酸、特にポリ不飽和脂肪酸の精製方法であって、従来技術のものよりも簡単なクロマトグラフィ装置で、さらには高い比生産性および低い溶媒消費で実施できる方法を提供する。
このことは、定常状態でリサイクルする固定床シングルカラム分離ユニットにおいて分離ステップを実施する結果として達成される。
本発明は、そのため、高純度の脂肪酸、特にポリ不飽和脂肪酸を提供することを可能にし、それによってチャージマルチコンパウンドを使用して栄養補助食品または薬物の組成物において使用することが可能になり、これは使用するクロマトグラフィカラムの数を最小限に抑えることによる。
図1は、本発明を実施するための装置の一実施形態を図示する。
本発明を次に以下の説明でさらに詳細かつ非限定的方法で説明する。
概して、表示した比率は、特に指示のない限り質量比である。
以下の全説明は、第1脂肪酸が「第1PUFA」と呼ばれるPUFAである好ましい実施形態に関連して行う。しかしながら、この説明は、第1脂肪酸がポリ不飽和でない場合も同様に妥当である。したがって、「第1PUFA」を本明細書中の以下の記載でさらに一般的な用語「第1脂肪酸」と置き換えることが好適である。このために、第1脂肪酸は、飽和脂肪酸、モノ(一価)不飽和脂肪酸、または分岐、天然もしくは修飾脂肪酸などの脂肪酸誘導体であってもよい。
調製方法
本発明の方法は、初期混合物を使用して、第1PUFAを精製形態で得ることを可能にする。初期混合物は、第1PUFAに加えて他の望ましくない脂肪酸、すなわち概して飽和またはモノ不飽和脂肪酸および他のPUFA、ならびに他の可能な不純物も含む。本明細書中で前述の第2脂肪酸、第3脂肪酸および第4脂肪酸は他の可能な不純物の一部である。
初期混合物は、魚、植物、藻類および/または酵母由来の、好ましくは魚由来の脂肪酸の混合物であってもよい。初期混合物は、例えば魚油もしくは藻類油、または酵母油などの原材料であってもよい。初期混合物は、本明細書中で上述の原材料由来の、例えば魚油、藻類油および/または酵母油由来であってもよい。油は、例えば天然または遺伝子組換え植物、藻類もしくは酵母から抽出できる。
「原材料由来の製品」とは、1つまたは複数の処理ステップに供した原材料を意味する。これらの処理ステップは、細胞分裂、粉砕、分離または精製(例えば分画)の1つもしくは複数のステップ、ならびに/またはトリグリセリドを遊離脂肪酸に変換するための加水分解のステップ、ならびに/または脂肪酸をアルキルエステルに、好ましくはエチルエステルに変換するためのエステル交換のステップ、ならびに/または過酸化物価および/もしくはアニシジン価(以下参照)を減少させるステップ、ならびに/または分子蒸留のステップ、ならびに/または1つもしくは複数のクロマトグラフィ分離ステップなどを含む。
有利な実施形態によると、初期混合物は、エステル化またはエステル交換製品、例えば魚油、植物油、藻類油またはエステル交換酵母油である。
そのため、本発明の方法で入手または使用する各脂肪酸(特に各PUFA)は、特に、モノグリセリド、ジグリセリドもしくはトリグリセリド、エステル、リン脂質、アミド、ラクトンまたは塩の形態の脂肪酸誘導体であってもよい。
遊離脂肪酸およびエステル形態が好ましく、エステルが非常に好ましい。エステルは、典型的にはアルキルエステル、例えばC1〜C6アルキルエステル、特にC1〜C4、例えばメチルエステルおよびエチルエステルである。エチルエステルが好ましい。
そのため、本願で記載する第1PUFA、第2脂肪酸、第3脂肪酸および第4脂肪酸は、例えば遊離脂肪酸またはエステルの形態であってもよく、好ましくはエチルエステル化合物の形態である。
図1に関して、本発明の方法は、第1クロマトグラフィ分離用ユニット3を備えた装置で実施できる。第1クロマトグラフィ分離用ユニット3は第1PUFAと第2脂肪酸とを分離させる。
第1PUFAと所定の脂肪酸との間の分離について本願で言及する場合は常に、所定の脂肪酸に関する分離と同時に他の脂肪酸も第1PUFAから分離され得ると理解される。
概して、各クロマトグラフィ分離は、第1PUFAを、それよりも極性が高いかまたは極性が低い1セットの化合物から分離する。分離は、脂肪族鎖長のサイズおよび不飽和数の基準にしたがって実施することもできる。さらに一般的には、その効果は使用する溶離液に依存し得るので、分離は、場合によって異なる保持時間の基準にしたがって実施され、そのため、第1PUFAをそれよりも保持されるかまたは保持されない不純物から分離することが可能になる。
分離の温度は、当業者に周知の基準にしたがって、5℃〜90℃、優先的には15〜60℃、さらに優先的には周囲温度〜45℃の範囲内に調節できる。適用可能ならば、カラム中で単相状態、好ましくは液体または超臨界を維持するために圧力が調節される。
第1クロマトグラフィ分離用ユニット3に、供給ダクト1によって脂肪酸の混合物を供給し、同様に供給ダクト2によって第1溶離液を供給する。
第1クロマトグラフィ分離用ユニット3の出口で、一方では第1PUFAが濃縮されたフローの第1ダクト5、他方では第2脂肪酸が濃縮されたフローのダクト4が接続されている。
本願の文脈で、「濃縮された」という語は、相対的な意味を有し、すなわち、初期フローから始まる、化学種Aが濃縮されたフローを回収することを可能にする化学種Aと化学種Bとの分離は、そのように回収されたフローが初期フローの質量比(A/B)よりも大きい質量比(A/B)を有することを意味する。
初期混合物を上記で記載されるような予備的処理ステップに供していてもよく、その場合、図示していない対応する処理ユニットを、本発明の装置に含むことができる。
好ましくは、第1PUFAと第3脂肪酸との分離を確実にするために、第2クロマトグラフィ分離ユニット6を下流に提供する。この第2クロマトグラフィ分離ユニット6は第1PUFAが濃縮されたフローの第1ダクト5により供給され、同様に第2溶離液の供給ダクト7により供給される。
第2クロマトグラフィ分離用ユニット6の出口で、一方では第1PUFAが濃縮されたフローの第2ダクト9、そして他方では第3脂肪酸が濃縮されたフローのダクト8が接続されている。
好ましくは、第1PUFAと第4脂肪酸との分離を確実にするために、第3クロマトグラフィ分離ユニット10を提供する。この第3クロマトグラフィ分離ユニット10は、第1PUFAが濃縮されたフローの第2ダクト9によって供給され、同様に第3溶離液を含む供給ダクト11によって供給される。
第3クロマトグラフィ分離用ユニット10の出口で、一方では第1PUFAが濃縮されたフローの第3ダクト12、他方では第4脂肪酸が濃縮されたフローのダクト13が接続されている。
好ましくは、方法は、本明細書中で前述の3つのユニットにちょうど3つのクロマトグラフィ分離ステップを含む。
別法として、方法は2つのクロマトグラフィ分離だけを含み、この場合、第3クロマトグラフィ分離用ユニット10は省略される。精製形態の第1PUFAはしたがって、第1PUFAが濃縮されたフローの第2ダクト9で直接回収される。
さらに別法として、方法は、クロマトグラフィ分離を1つだけ含み、この場合、第2クロマトグラフィ分離ユニット6および第3クロマトグラフィ分離ユニット10の両方は省略される。精製形態の第1PUFAはしたがって、第1PUFAが濃縮されたフローの第1ダクト5で直接回収される。
さらに別法として、方法は、4つ(またはそれ以上)の連続したクロマトグラフィ分離ステップを含むことができ、この場合、さらなるクロマトグラフィ分離ユニットを同様に追加する。
「クロマトグラフィ分離ユニット」という語は、シングルカラムを有するクロマトグラフィシステムまたは複数のカラムを有するクロマトグラフィシステムのいずれも意味する。
それは、固定床を有するか、または有しないクロマトグラフシステムであってもよい。固定床クロマトグラフシステム中で、分離する化合物の混合物は、概して円筒形の筐体(またはカラム)中に透過する。カラムは、流体を透過可能である多孔性材料(固定相)床を含む。混合物中の各化合物の透過速度は化合物の物理的特性に左右される。固定相上に最も保持される化合物は、固定相上に最も保持されない化合物よりもゆっくりと透過する。この原則によって、所望の分離を実施することが可能になる。
そのような処理を直列または並列の複数のカラムで実施することが可能であるが、概して固定床システムにおける1つのクロマトグラフィ分離はシングルカラムで実施する。
そのような固定床クロマトグラフィシステムの例は、HPLC(高性能液体クロマトグラフィ)またはCYCLOJETTM(すなわち定常段階でリサイクルするシステム)システムである。
CYCLOJETTMシステムは、例えば明示的に参照される文献US6,063,284号に記載されている。これは、シングルカラムを備えた非連続的クロマトグラフィ分離システムであり、このシステムでは、クロマトグラムの分離されなかった部分がメインポンプによってリサイクルされながら、最も保持される化学種(i)と、そして最も保持されない化学種(ii)とがカラムの出口で別々に回収される。分離する混合物をクロマトグラムのリサイクルされた部分に注入ループによって周期的に注入する。注入ループを、好ましくはメインポンプとカラムとの間に接続する。複数のクロマトグラフサイクル後に、方法は、注入した製品の量がカラムの出口で別々に回収される製品の量に等しい、周期的定常状態に達する。
1つの実施形態によると、定常状態でリサイクルするシングルカラム固定床システムでのクロマトグラフィ分離は、循環的であり、次のステップを含む:
溶離液ポンプによってカラム中で循環するクロマトグラフプロファイルを確立し、維持するステップ、
分離する少なくとも2つの化合物を含むサンプルを前記循環クロマトグラフプロファイルに非連続的かつ各サイクルで注入し、循環クロマトグラフプロファイル中に、ループ中に存在するサンプルを注入するために、注入バルブにより注入の位置を制御した注入ループによって注入を実施し、この際、注入バルブは、注入のはじめから、プロファイルの全体がカラムから溶出され、その後、全プロファイルがカラム中にある場合に注入ループをロードするために注入バルブをローディング位置に切り替えるまで、注入位置にとどまるステップ、および
循環プロファイルを使用して濃縮した少なくとも2つのフラクション(画分)を、非連続的かつ周期的方法で回収するステップ。
この分離は、次のステップも含むことができる:
溶離液ポンプによってサイクル中に略連続的に、溶離液をカラム中に移動相として通すステップ。
この分離は、次のステップも含むことができる:
第1フラクションの回収の開始から始まって第1フラクションの回収の次の開始まで起こる事象を記録するステップ;
第3フラクションの回収中に溶離液ポンプを中断ステップであって、この中断が、サイクルが一時的に再生できるような方法でサイクルの最後まで続くステップ。
1つの実施形態によると、維持された循環プロファイルでの注入の間に循環するプロファイルの損失はない。
このシステムの詳細な実施形態は、前記US6,063,284号の第5欄第36行〜第10欄第41行に記載されている。
クロマトグラフィ分離ユニットは非固定床を有するクロマトグラフシステムでもあってもよい。非固定床システムは、マルチカラムシステムであり、固定相床および注入の相対的位置ならびに/またはフローの回収ポイントが時間とともに移動する。
非固定床を有するそのようなクロマトグラフシステムの例は、SMB、iSMB、SSMB、AMB、VARICOLTM、MODICONTM、POWERFEEDTM、DCCまたはMCSGPシステムである。
SMBシステムは、直列に接続された、吸着剤を含む複数の個々のカラムを備える。溶離液のフローは第1方向にしたがってカラムを通過する。供給および溶離液のフローの注入ポイント、ならびに分離した化合物の回収ポイントは、バルブセット(1セットのバルブ)によって周期的かつ同時にシフトする。全体的効果は、固体吸着剤の移動床を含むシングルカラムの操作をシミュレーション(模擬)することであり、固体吸着剤は、溶離液のストリーム(流れ)に逆らう方向に移動する。そのため、SMBシステムは、溶離液が通過する固体吸着剤の固定床(静止床)を含むカラムから構成されるが、オペレーション(操作)は、流れに逆らう連続移動床をシミュレーションするようなものである。
SMBシステムのほとんどの従来型形態は4つのゾーンを有するSMBシステムである。他の可能な形態は、3つのゾーンを有するSMBシステムおよび2つのゾーンを有するSMBシステムである(例えば、明示的に参照される、論文“Two Section Simulated Moving Bed Process” of Kwangnam Lee, in Separation Science and Technology 35(4):519−534, 2000で記載されているもの)。
iSMBシステムは、例えば明示的に参照される、文献EP0342629号およびUS5,064,539号で記載されている。SSMBシステムは、周期的に適用するサブシーケンスへのフローの導入および回収を削除する。iSMBおよびSSMBシステムには、システムが製品の入口または出口のない閉鎖ループとして動作する少なくとも1つのステップがある。
SMBシステムの他の代替物は、経時的に変化するSMBシステムおよび、例えば明示的に参照される、文献US5,102,553号および論文“PowerFeed operation of simulated moving bed units: changing flow−rates during the switching interval”, of Zhang et al. in Journal of Chromatography A, 1006:87−99, 2003に記載されているPOWERFEEDTMシステム;例えば、明確に参照される、文献US7,479,228号で記載されているMODICONTMシステム;ならびに例えば明示的に参照される文献US8,282,831号で記載される、内部再循環を有するSMBシステムである。
DCCクロマトグラフィシステムは、例えば明示的に参照される文献FR2889077号で記載されている。DCCシステムは、常に開放ループ中にあるという特性を有する移動相および分離する混合物の注入ポイントの周期的変位の逐次法である。それは2以上のカラムを使用する。
AMBシステムはSMBシステムと類似したオペレーションを有する。しかしながら、バルブシステムによる供給フローおよび溶離液の注入ポイント、ならびに回収ポイントの変位の代わりに、吸着ユニット(カラム)セット(1セットの吸着ユニット)を供給ポイントおよび回収ポイントに対して物理的にシフトさせる。ここでも、オペレーションによって、フローに逆らう連続移動床をシミュレートすることが可能になる。
VARICOLTMクロマトグラフィシステムは、例えば明示的に参照される文献US6,136,198号、US6,375,839号、US6,413,419号およびUS6,712,973号に記載されている。VARICOLTMシステムは、直列に接続された、吸着剤を含む複数の個々のカラムを備える。溶離液を、第1方向に沿ってカラムを通過させる。SMBシステムとは対照的に、分離する混合物および溶離液の注入ポイントならびにシステム中の分離した化合物の回収ポイントを、1セットのバルブによって周期的かつ非同期的に変位させる。全体的効果は、経時的に様々な長さを有する分離ゾーンを生じさせることであり、このため、固定相をそれが最も有用なゾーンに動的に割り当て、より少ないクロマトグラフィ分離ユニットと同様の分離力を提供し、かつ、生産性の増加を可能にすることである。SMBシステムとは対照的に、VARICOLTMシステムは、固体吸着剤の移動床を含むシングルカラムの操作をシミュレーションせず、固体吸着剤を溶離液のフローに逆らう方向に移動させ、そのため、VARICOLTMの操作原理は等価なAMBシステムでは実施できない。
本発明は、定常状態でリサイクルする固定床シングルカラムユニット(特に、本明細書中で前述するものなどのCYCLOJETTMユニット)で実施する少なくとも1つのクロマトグラフィ分離ステップを提供する。
方法が、クロマトグラフィ分離の単一ステップ、つまり第1クロマトグラフィ分離用ユニット3を含む場合、この第1クロマトグラフィ分離用ユニット3は、定常状態でリサイクルする固定床シングルカラムユニットである。
方法が、第1クロマトグラフィ分離用ユニット3および第2クロマトグラフィ分離用ユニット6中に連続して2つのクロマトグラフィ分離ステップだけを含む場合、
第1クロマトグラフィ分離用ユニット3だけが定常状態でリサイクルする固定床シングルカラムユニットである;
または、第2クロマトグラフィ分離用ユニット6だけが定常状態でリサイクルする固定床シングルカラムユニットである;
または、第1クロマトグラフィ分離用ユニット3および第1第2クロマトグラフィ分離用ユニット6の両方が定常状態でリサイクルする固定床シングルカラムユニットである。
方法が第1クロマトグラフィ分離用ユニット3、第2クロマトグラフィ分離用ユニット6および第3クロマトグラフィ分離用ユニット10中で連続して3つのクロマトグラフィ分離ステップを含む場合、
第1クロマトグラフィ分離用ユニット3だけが定常状態でリサイクルする固定床シングルカラムユニットである;
または、第2クロマトグラフィ分離用ユニット6だけが定常状態でリサイクルする固定床シングルカラムユニットである;
または、第3クロマトグラフィ分離用ユニット10だけが定常状態でリサイクルする固定床シングルカラムユニットである;
または、第1クロマトグラフィ分離用ユニット3および第1第2クロマトグラフィ分離用ユニット6だけが定常状態でリサイクルする固定床シングルカラムユニットである;
または、第1クロマトグラフィ分離用ユニット3および第3クロマトグラフィ分離用ユニット10だけが定常状態でリサイクルする固定床シングルカラムユニットである;
または、第2クロマトグラフィ分離用ユニット6および第3クロマトグラフィ分離用ユニット10だけが定常状態でリサイクルする固定床シングルカラムユニットである;
または、第1クロマトグラフィ分離用ユニット3、第2クロマトグラフィ分離用ユニット6および第3クロマトグラフィ分離用ユニット10の両方が定常状態でリサイクルする固定床シングルカラムユニットである。
定常状態でリサイクルする固定床ユニットでないクロマトグラフィ分離用ユニットは、シングルカラムであるか否かによらず固定床分離ユニットであってもよく、あるいは非固定床分離ユニット(マルチカラム)、特にVARICOLTMまたはSMBもしくはAMBタイプのものであってもよい。
そのため、1つの実施形態によると、第1ステップは非固定床ユニット中で実施され、第2ステップは固定床ユニット中で実施され、適用可能な場合、第3ステップは固定床ユニット中で実施される。
「適用可能な場合」という表現は、「問題のクロマトグラフィ分離のステップが実際に存在するという仮定のもと」ということを意味する。
1つの実施形態によると、第1ステップは、VARICOLTMまたはSMBまたはAMBユニット中で実施され、第2ステップは、CYCLOJETTMユニット中で実施され、第3ステップは、VARICOLTMまたはSMBまたはAMBユニット中で実施される。
別の好ましい実施形態によると、第1ステップは、VARICOLTMまたはSMBまたはAMBユニット中で実施され、第2ステップは、HPLCまたはCYCLOJETTMユニット中で実施され、第3ステップは、HPLCまたはCYCLOJETTMユニット中で実施される(これら最後の2つのステップのうちの少なくとも1つはCYCLOJETTMユニット中で実施される)。
好ましい代替法では、第1ステップはVARICOLTMユニット中で実施され、第2ステップはCYCLOJETTMユニット中で実施され、第3ステップはCYCLOJETTMユニット中で実施される。
別の代替法によると、少なくとも1つのステップはCYCLOJETTMユニットで実施され、好ましくは2つのステップはCYCLOJETTMユニットで実施され、そしておそらくは3つのステップはCYCLOJETTMユニットで実施されるという仕様で、それぞれのステップはHPLCまたはCYCLOJETTMユニットで実施される。
分離ステップは、物理的に分離したユニット中で同時に実施できるか、または物理的に分離したユニットもしくは同じユニット中で連続して実施できる。
クロマトグラフィ分離の2ステップをSMBまたはAMBタイプのシステムで実施する場合、それらを同じSMBまたはAMBシステムで同時に実施することが可能であることに留意しなければならない。同じ機器での同時実施の一例は、明示的に参照される、文献WO2011/080503号、または文献WO2013/005048号、または文献WO2013/005051号で記載されている。
好ましくは、クロマトグラフィ分離ユニットのすべては物理的に別個のものである。
1つの実施形態によると、第1クロマトグラフィ分離用ユニット3の1つもしくは複数の分離カラム(好ましくは複数の分離カラム)は、5cm以上、もしくは10cm以上、もしくは20cm以上、もしくは25cm以上、もしくは30cm以上、もしくは40cm以上、もしくは50cm以上、もしくは60cm以上の合計または累積長さを有する;および/または10cm以上、もしくは20cm以上、もしくは25cm以上、もしくは30cm以上、もしくは40cm以上、もしくは50cm以上、もしくは60cm以上の直径を有する。
1つの実施形態によると、第2クロマトグラフィ分離用ユニット6の1つまたは複数の分離カラム(好ましくは1つの分離カラム)は、5cm以上、もしくは10cm以上、もしくは20cm以上、もしくは25cm以上、もしくは30cm以上、もしくは40cm以上、もしくは50cm以上、もしくは60cm以上の合計もしくは累積長さを有する;および/または10cm以上、もしくは20cm以上、もしくは25cm以上、もしくは30cm以上、もしくは40cm以上、もしくは50cm以上、もしくは60cm以上の直径を有する。
1つの実施形態によると、第3クロマトグラフィ分離用ユニット10の1つもしくは複数の分離カラム(好ましくは1つの分離カラム)は、5cm以上、もしくは10cm以上、もしくは20cm以上、もしくは25cm以上、もしくは30cm以上、もしくは40cm以上、もしくは50cm以上、もしくは60cm以上の合計または累積長さを有する;および/または直径10cm以上、もしくは20cm以上、もしくは25cm以上、もしくは30cm以上、もしくは40cm以上、もしくは50cm以上、もしくは60cm以上の直径を有する。
1つの実施形態によると、本発明の方法または装置で使用するクロマトグラフィカラムはすべて、5cm以上、もしくは10cm以上、もしくは20cm以上、もしくは25cm以上、もしくは30cm以上、もしくは40cm以上、もしくは50cm以上、もしくは60cm以上の合計もしくは累積長さを有する;および/または10cm以上、もしくは20cm以上、もしくは25cm以上、もしくは30cm以上、もしくは40cm以上、もしくは50cm以上、もしくは60cmの直径を有する。
カラムの長さおよび直径は、カラムの有用な寸法、すなわちカラム中の固定相床の寸法である。様々なカラム形状があり、軸または放射円筒型だけでなく、明確に参照される、非円筒形セクションを有するセルもある(この場合、直径とはそのセクションの最大寸法を指す)。
各クロマトグラフィ分離ステップを、吸着剤(固定相)として逆相で実施できる。例えば、吸着剤は、アルキル基(特にC4、C8、C18、C24、C30)、フェニルなどの有機基を有する化学的に修飾されたシリカ系の若干極性の樹脂または固定相をベースとして使用できる。
各クロマトグラフィ分離ステップは水−有機溶離液、すなわち1つまたは複数の有機溶媒と水との混合物を使用することによって実施できる。好ましくは、クロマトグラフィ分離ステップのすべてを、水−有機溶離液を使用して実施する。別法として、あるクロマトグラフィ分離ステップを、純粋な有機溶離液を使用して実施することが可能である。
本発明の枠組みで(特に水−有機溶離液を形成するために)使用できる有機溶媒は、例えば、エタノール、プロパノール、さらに好ましくはメタノールなどのアルコール;アセトンまたはメチルエチル−ケトンなどのケトン;アセトニトリルなどのニトリル;酢酸メチルまたは酢酸エチルなどのエステル;テトラヒドロフランなどのフラン;ジエチルエーテルまたはメチルエチルエーテルなどのエーテル;および前述のものの2以上の溶媒の組み合わせである。メタノールおよびアセトンが好ましい有機溶媒である。
各水−有機溶離液は、溶離液中の1つまたは複数の有機溶媒に対する水の体積比である、水/有機比によって特徴づけられる。
各水−有機溶離液の水/有機比は、好ましくは0.01:99.99から30:70、好ましくは5:95から25:75まで変化させることができる。
クロマトグラフィ分離の様々なステップを、同じ組成または異なる組成を有する溶離液で実施できる。
異なる組成を有する溶離液、特に異なる水/有機比を有する溶離液を使用することが好ましく、これによって分離の各ステップでの溶離液の溶離強度を調節すること、したがって各ステップで異なる成分を分離することが可能になる。分離の各ステップで分離するある種間のクロマトグラフィ選択性を調節し、そして各ステップで異なる化合物を分離するために、様々なステップで異なる有機溶媒から構成される溶離液を使用することが望ましい可能性もある。
好ましくは、1つもしくは複数の有機溶媒中の第1溶離液の質量濃度を、約2%、好ましくは約1%、または約0.5%、または約0.2%、または約0.1%に調節し;適用可能ならば、好ましくは1つもしくは複数の有機溶媒中の第2溶離液の質量濃度を約2%、好ましくは約1%、または約0.5%、または約0.2%、または約0.1%に調節し;適用可能ならば、好ましくは1つもしくは複数の有機溶媒中の第3溶離液の質量濃度を約2%、好ましくは約1%、または約0.5%、または約0.2%、または約0.1%に調節する。溶離液の組成の調節は、必要とされる調節を進めるために水および/または1つもしくは複数の有機溶媒の供給を確実にすることによって実施する。
クロマトグラフィ分離の第1ステップでは、第4PUFAは好ましくは前記第4PUFAよりも保持される化合物(特に第2脂肪酸)から分離される。第1クロマトグラフィ分離用ユニット3が非固定床ユニットである場合、第1PUFAが濃縮されたフローはラフィネートであり、第2脂肪酸が濃縮されたフローは抽出物である。
第2クロマトグラフィ分離ステップでは、第4PUFAを好ましくは第4PUFAよりも保持される化合物(特に第3脂肪酸)から分離する。
第3クロマトグラフィ分離ステップでは、第4PUFAを好ましくは第4PUFAよりも保持される化合物(特に第4脂肪酸)から分離する。
クロマトグラフィ分離のステップに由来する各フローは、好ましくは濃縮ステップを経る。溶離液(有機溶媒および水)を除去するように、または有機溶媒および水中のフローの質量含有率を、90%未満、もしくは80%未満、もしくは70%未満、もしくは60%未満、もしくは50%未満、もしくは40%未満、もしくは30%未満、もしくは20%未満、もしくは10%未満、もしくは5%未満、もしくは2%未満、もしくは1%未満、もしくは0.5%未満、もしくは0.1%未満のレベルまで減少させるような方法で、フローを濃縮する。
そのため、好ましい実施形態では、少なくとも1つの濃縮ユニット(図示せず)をクロマトグラフィ分離ユニット3、6、10の各々と関連させる。
そのため、好ましくは、第1クロマトグラフィ分離の最後で回収される第1PUFAが濃縮された第1フローは、濃縮フロー(溶離液が減少しているか、または有機溶媒および水を含まないかもしくは略含まない)であり、同様に、適用可能な場合、第2クロマトグラフィ分離の最後で回収される第1PUFAが濃縮された第2フローは、好ましくは濃縮フロー(溶離液が減少しているか、または有機溶媒および水を含まないかもしくは略含まない)であり、同様に、適用可能な場合、第3クロマトグラフィ分離の最後で回収される第1PUFAが濃縮された第3フローは、好ましくは濃縮フロー(溶離液が減少しているか、または有機溶媒および水を含まないかもしくは略含まない)である。
おそらくは、第2脂肪酸が濃縮されたフロー、適用可能な場合は第3脂肪酸が濃縮されたフロー、および適用可能な場合は第4脂肪酸が濃縮されたフローは、濃縮フロー(溶離液が減少しているか、または有機溶媒および水を含まないかもしくは略含まない)である。
各濃縮ユニット中で、溶離液を脂肪酸の混合物から分離するような方法で蒸発させることができ、凝縮させることができる。例えば、再循環で流下薄膜を有するエバポレータ、上昇流エバポレータ、スクレープトフィルムエバポレータ、薄膜エバポレータ、熱サイホンエバポレータ、ロータリーエバポレータ、蒸留カラム、精留カラムもしくはその他の任意のエバポレータまたは装置の底部で溶離液の蒸発および濃縮脂肪酸の濃縮を可能にするエバポレータの組み合わせを使用することが可能である。蒸発は、好ましくは大気圧より低い圧力で、特に750mbar以下、または500mbar以下、または300mbar以下の圧力で実施する。
別法として、1つもしくは複数の分離段階を有する膜分離デバイス、または蒸発手段および膜分離手段の組み合わせを使用できる。
濃縮ステップの最後に得られる溶離液(例えば蒸発されおよび凝縮され、または他の方法で分離される)をリサイクルして、方法の1つまたは複数のステップ、特にクロマトグラフィ分離の1つまたは複数のステップにリサイクルできる。
そのため、本発明の方法は好ましくはクロマトグラフィ分離の第1ステップで使用する溶離液のリサイクルを行う。さらに好ましい方法で、クロマトグラフィ分離の第1ステップで再使用するために、溶離液がリサイクルされる。
好ましくは、本発明の方法はクロマトグラフィ分離の第2ステップで使用する溶離液のリサイクルを行う。さらに好ましい方法で、クロマトグラフィ分離の第2ステップで再使用するために溶離液がリサイクルされる。
そのため、本発明の方法は好ましくはクロマトグラフィ分離の第3ステップで使用する溶離液のリサイクルを行う。さらに好ましい方法で、クロマトグラフィ分離の第3ステップで再使用するために溶離液がリサイクルされる。
特定の実施形態によると、第1PUFAが濃縮された第1フローを使用して分離した溶離液は、50%超、好ましくは60%超、好ましくは70%超、好ましくは80%超、好ましくは90%超、好ましくは95%超、好ましくは98%超、好ましくは99%超がリサイクルされる。
特定の実施形態によると、第1PUFAが濃縮された第2フローを使用して分離した溶離液は、50%超、好ましくは60%超、好ましくは70%超、好ましくは80%超、好ましくは90%超、好ましくは95%超、好ましくは98%超、好ましくは99%超がリサイクルされる。
特定の実施形態によると、第1PUFAが濃縮された第3フローを使用して分離した溶離液は、50%超、好ましくは60%超、好ましくは70%超、好ましくは80%超、好ましくは90%超、好ましくは95%超、好ましくは98%超、好ましくは99%超リサイクルがされる。
特定の実施形態によると、第2脂肪酸が濃縮されたフローを使用して分離した溶離液は、50%超、好ましくは60%超、好ましくは70%超、好ましくは80%超、好ましくは90%超、好ましくは95%超、好ましくは98%超、好ましくは99%超がリサイクルされる。
特定の実施形態によると、第3脂肪酸が濃縮されたフローを使用して分離した溶離液は、50%超、好ましくは60%超、好ましくは70%超、好ましくは80%超、好ましくは90%超、好ましくは95%超、好ましくは98%超、好ましくは99%超がリサイクルされる。
特定の実施形態によると、第4脂肪酸が濃縮されたフローを使用して分離した溶離液は、50%超、好ましくは60%超、好ましくは70%超、好ましくは80%超、好ましくは90%超、好ましくは95%超、好ましくは98%超、好ましくは99%超がリサイクルされる。
好ましくは、各クロマトグラフィ分離ユニットの入口で供給され、分離されることを意図する供給製品は、可能な限り溶媒を含まない。
そのため、
初期混合物は、80%未満の有機溶媒、好ましくは60%未満もしくは40%未満もしくは20%未満もしくは10%未満もしくは5%未満もしくは2%未満もしくは1%未満の有機溶媒を含み、さらに好ましくは、有機溶媒を実質的に含まない脂肪酸の混合物である;および/または、
適用可能ならば、第2クロマトグラフィ分離用ユニット6に供給する第1PUFAが濃縮された第1フローは、80%未満の有機溶媒、好ましくは60%未満または40%未満または20%未満または10%未満または5%未満または2%未満または1%未満の有機溶媒を含み、特に好ましくは有機溶媒を略含まない脂肪酸の混合物である;および/または、
第3クロマトグラフィ分離用ユニット10に供給する第1PUFAが濃縮された第2フローは、80%未満の有機溶媒、好ましくは60%未満または40%未満または20%未満または10%未満または5%未満または2%未満または1%未満の有機溶媒を含み、さらに好ましくは、有機溶媒を略含まない脂肪酸の混合物である。
本発明の方法は、場合によって、1回または複数回のクロマトグラフィ分離後の酸素化された(酸素を含んだ)化合物の除去(または量の減少)のステップを提供する。
好ましくは、このステップはクロマトグラフィ分離のステップではなく、クロマトグラフィ分離ユニット中で実施されない。
好ましくは、このステップは、フロー中に存在する他の脂肪酸(アルデヒドおよび過酸化物タイプの酸素化化合物を除く)から第1PUFAを実質的に分離しない。
酸素化化合物を除去するステップは、第1PUFAが濃縮されたフローの第3ダクト12によって(または2つのクロマトグラフィ分離ステップしかない場合は第1PUFAが濃縮されたフローの第2ダクト9によるか、もしくは1つのクロマトグラフィ分離ステップしかない場合は第1PUFAが濃縮されたフローの第1ダクト5によって)直接的または間接的に供給される処理ユニット14中で実施できる。このユニットの出口で、第1精製PUFAの回収用ダクト15が接続されている。
処理ユニット14は、特にショートパスを有する分子蒸留ユニットまたはエバポレータであってもよい。ショートパスを有するエバポレータは内部コンデンサ(凝縮器)を備え、好ましくは1000s未満、好ましくは100s未満、好ましくは10s未満の滞留時間、好ましくは10mbar未満、好ましくは1mbar未満、好ましくは0.1mbar未満、好ましくは0.01mbar未満、好ましくは0.001mbar未満の圧力下、200℃以下、好ましくは150℃以下、好ましくは120℃以下、好ましくは100℃以下、好ましくは80℃以下の温度で、蒸発させることができる。
あるいは、処理ユニット14は、吸着基材と接触させるためのユニットであってもよい。
吸着基材は、過酸化物およびアルデヒド化合物などの酸素化化合物を吸着できる任意の基材である。それは、例えば、シリカ、アルミナ、活性炭およびそれらの誘導体、特にシリカゲル、シリケート、アルミネートおよびアルミノシリケートから選択できる。ベントナイトなどのクレイも珪藻土の基材と同様に好適な基材の一例である。
吸着は、吸着剤床を透過させることにより、非連続的に、すなわち「バッチ」で、または連続的に実施できる。好ましくは、脂肪酸をこのステップの間に希釈せず、そして特に溶媒を添加しない。接触は、例えば5分〜24時間、特に10分〜10時間、20分〜5時間、30分〜2時間、および45分〜1時間30分間持続し得る。
使用する吸着剤の量は、吸着剤の性質および酸素化化合物を捕捉するその能力に依存する。例えば、処理するフロー(脂肪酸の混合物)1kgあたり1〜1000gの吸着剤、特に10〜500g/kg、さらに詳細には25〜200g/kgであってもよい。
接触させた後、吸着剤を脂肪酸の混合物から分離し、残存する吸着剤によるコンタミ(汚染)を防止するために、脂肪酸の混合物をろ過できる。
好ましくは、酸素化化合物の吸着剤との結合は実質的に不可逆的であり、すなわち吸着剤は再生されない。しかしながら、例えば、体積および/または廃棄物の処理費用を制限するために、熱処理により吸着剤を再生することが可能である。
処理ユニット14中の処理ステップによって、処理したフローの過酸化物価を少なくとも25%、好ましくは少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%、好ましくは少なくとも80%または少なくとも90%または少なくとも95%または少なくとも98%減少させることを可能にする。
処理ユニット14中の処理ステップは、処理したフローのアニシジン価を少なくとも25%、好ましくは少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%、好ましくは少なくとも80%または少なくとも90%または少なくとも95%または少なくとも98%減少させることを可能にする。
過酸化物価は、脂肪酸の混合物中の過酸化物化合物の量を評価する。使用する分析法は、好ましくは欧州薬局方の2.5.5の方法Aである。
アニシジン価は、脂肪酸の混合物中のアルデヒド化合物の量を評価する。使用する分析法は好ましくは欧州薬局方2.5.36である。
1つの実施形態によると、処理ステップから生じるフロー(第1精製PUFAを回収するためのダクト15中に回収される製品)の過酸化物価は、10以下、または9以下、または8以下、または7以下、または6以下、または5以下、または4以下、または3以下、または2以下、または1.5,以下、または1以下である。
1つの実施形態によると、処理ステップから生じるフロー(第1精製PUFAを回収するためのダクト15中に回収される製品)のアニシジン価は、20以下、または18以下、または16以下、または14以下、または12以下、または10以下、または9以下、または8以下、または7以下、または6以下、または5以下である。
本明細書中で記載するものと類似した別の処理ステップ、さらに詳細には分子蒸留ステップも、上流に、特にクロマトグラフィ分離の任意のステップの前に提供できる。
得られる製品
1つの実施形態によると、第1PUFAはオメガ−3脂肪酸である。
異なる実施形態によると、第1PUFAは、EPA、またはDHA、またはARA、またはDPA、またはSDAであってもよい。
1つの実施形態によると、第1PUFAはEPAであり、第2脂肪酸は飽和またはモノ不飽和脂肪酸であり、第3脂肪酸はDHAまたはSDAであり、第4脂肪酸はDHAおよびSDAのうち第3脂肪酸ではないほうである。例えば、第3脂肪酸はDHAであり、第4脂肪酸はSDAである。
方法の最後で得られる最終製品中の第1PUFA(第1精製PUFAを回収するためのダクト15中、または酸素化化合物を除去するステップがない場合は第1PUFAが濃縮されたフローを回収するための第3ダクト12中、またはクロマトグラフィ分離の第3ステップ、すなわち酸素化化合物を除去するステップがない場合は第1PUFAが濃縮されたフローを回収するための第2ダクト9中、またはクロマト分離の第2ステップがなく、そしてクロマトグラフィ分離の第3ステップ、すなわち酸素化化合物を除去するステップがない場合は第1PUFAが濃縮されたフローの回収の第1ダクト5で回収される)の濃度は、(脂肪酸の合計に関して)約80%以上、好ましくは約90%以上、約95%以上、約97%以上、約98%以上、約99%以上であってもよい。
この最終製品中の第2脂肪酸の濃度は、(脂肪酸の全体に関して)約1%以下、または約0.1%以下、または約0.05%以下、または約0.03%以下、または約0.01%以下であってもよい。
この最終製品中の第3脂肪酸の濃度は、(脂肪酸の全体に関して)約1%以下、または約0.1%以下、または約0.05%以下、または約0.03%以下、または約0.01%以下であってもよい。
この最終製品中の第4脂肪酸の濃度は、(脂肪酸の全体に関して)約1%以下、または約0.1%以下、または約0.05%以下、または約0.03%以下、または約0.01%以下であってもよい。
例えば、方法の最後で得られる最終製品は、(脂肪酸の全体に関して)約80%以上、または約95%以上、または約97%以上、または約98%以上、または約99%以上の割合のEPA;および約1%以下、または約0.1%以下、または約0.05%以下、または約0.03%以下、または約0.01%以下の割合のDHAを含むことができる。
第1PUFAが濃縮されたオイル(油)は、例えば最終的な剤形化(製剤化)および/またはカプセル封入など、包装および/または使用するまで空気や光から遠ざけて保管する。
1つの実施形態によると、最終製品を医薬的および/または食事的(栄養学的)に許容されるビヒクル(担体)ならびに/または賦形剤および/もしくは希釈剤と組み合わせる。この製品はそのため、例えばカプセル、キャップ、もしくはタブレット(錠剤)の形態(または経口もしくは局所もしくは非経口投与に適したその他の形態)に形成することができる。
個々の投与形態各形態(例えばキャップまたはカプセル)は、例えば250〜1500mg、好ましくは300〜1000mgの本明細書中で上述の製品を含むことができる。
製品は、例えば、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症および高血圧などの心血管疾患、ならびに不整脈、心房および/または心室細動、心代償不全および心不全などの心血管疾患の危険因子の防止および/または治療および/または予防用;梗塞および再梗塞の一次および二次予防のため;例えば自己免疫疾患、潰瘍性大腸炎、腫瘍性病理、神経系の疾患、細胞の老化、脳梗塞、虚血性疾患、乾癬などの前記PUFAで治療できるその他の病理の治療用の医薬組成物の調製のために使用できる。
あるいは、製品を準医薬(parapharmaceutical)、そして特に食事用途に使用できる。
実施例
以下の実施例は本発明を限定することなく示す。
実施例1a−実験室規模のステップでの精製
この実施例では、70%を上回るEPAを含むエチルエステルの混合物を使用する2つのクロマトグラフィステップによって、94%を上回るEPAのエチルエステルを得る。
直径が平均で20μmの粒子を有するC18逆相シリカクロマトグラフィのステップによってEPAを精製する。クロマトグラフィ条件は以下のとおりである:
長さ39cm、直径5cmの軸方向動的圧縮のカラムを備えたCYCLOJETTM
溶離液:93/7(v/v)のメタノール/水。
EPAを約94%(CPG中の面積)で、そして0.1%未満のDHAを含むフラクションを回収する。このフラクション中のEPAの回収率は95%を上回る。比生産性は1日あたり1kgの固定相につき2.76kgの純粋なEPAである。溶離液の原単位(消費量)は1kgの純粋なEPAあたり224Lである。
真空中で作動するロータリーエバポレータ中での濃縮後、濃縮フラクションは1%未満の残留溶媒を含む。
実施例1b(比較例)
この実施例では、前述の実施例の70%を上回るEPAを含むエチルエステルの混合物を、長さ9cm、直径4.8cmの5つのカラムを備えたVARICOLTMシステムで、メタノール/水溶離液を93/7(v/v)で用いて精製する。
ラフィネートは約92%(CPG中の面積)でEPAと、0.1%未満のDHAとを含む。ラフィネート中のEPAの回収率は95%を上回る。比生産性は1日当たり1kgの固定相につき2.46kgの純粋なEPAである。溶離液の原単位は1kgの純粋なEPAにつき258Lである。
CYCLOJETTMの比生産性は、したがってVARICOLTMの比生産性よりも12%高く、溶離液のその原単位はVARICOLTMの原単位に関して13%未満である。驚くべきことに、CYCLOJETTMは1ステップでのこの精製について、VARICOLTMよりも良好な性能をもたらした。
実施例2a:CYCLOJET TM による実験室規模での超精製
この実施例では、96%を上回るEPAのエチルエステルを、実施例1aで得られる製品を使用するクロマトグラフィのステップによって得る。
EPAを、平均20μmの直径の粒子を有するC18逆相シリカで精製する。クロマトグラフィ条件は次のとおりである:
長さ39cm、直径5cmの軸方向動的圧縮のカラムを備えたCyclojet。
溶離液:79/21(v/v)のアセトン/水。
回収したフラクションのうちの1つはEPAを約96.8%(CPG中の面積)で含み、0.1%未満のDHAを含む。抽出物中のEPAの回収率は約95%である。比生産性は、1日あたり固定相1kgあたり3.58kgの純粋なEPAである。溶離液の原単位は、1kgの純粋なEPAあたり153Lである。
真空中で作動するロータリーエバポレータ中での濃縮後、濃縮フラクションは1%未満の残留溶媒を含む。
実施例2b(比較例)
この実施例では、実施例1aで得られた濃縮ラフィネートを、長さ9cm、直径4.8cmの5つのカラムを備えたVARICOLTM中、79/21(v/v)のアセトン/水溶離液で精製する。
抽出物は、EPAを約97%(CPG中の面積)で含み、0.1%未満のDHAを含む。抽出物中のEPAの回収率は約95%である。比生産性は、1日あたり固定相1kgにつき3.35kgの純粋なEPAである。
Cyclojetの比生産性はVARICOLTMよりも7%高い。意外なことに、Cyclojetは第2精製ステップについてVARICOLTMよりも良好な生産性をもたらす。
実施例3−パイロット規模での精製
この実施例では、96%を超えるEPAのエチルエステルが、50%を超えるEPAを含むエチルエステルの混合物を使用するクロマトグラフィの3ステップにより得られる。
EPAを、C18逆相シリカのクロマトグラフィの3ステップによって精製する。クロマトグラフィ条件は以下のとおりである:
ステップ1:
長さ9cm、直径59cmの5つのカラムを備えたVARICOLTM。カラムの構成:ゾーン1/2/3/4中それぞれ1/1.6/1.6/0.8。
溶離液:90/10(v/v)のアセトン/水。
ラフィネートは約70%(CPG中の面積)でEPAを含む。真空中で作動するロータリーエバポレータ中で濃縮後、濃縮ラフィネートは1%未満の残留溶媒を含む。
ステップ2:
長さ49cm、直径30cmの軸方向動的圧縮カラムを備えたCyclojet。
溶離液:93/7(v/v)のメタノール/水。
EPAを約94%(CPG中の面積)で含み、0.1%未満のDHAを含むフラクションを回収する。フラクション中のEPAの回収率は95%よりも高い。
真空中で動作するロータリーエバポレータ中で濃縮後に、濃縮フラクションは1%未満の残留溶媒を含む。
ステップ3:
長さ49cm、直径30cmの軸方向動的圧縮カラムを備えたCyclojet。
溶離液:79/21(v/v)のアセトン/水。
EPAを約96.8%(CPG中の面積)で含み、0.1%未満のDHAを含むフラクションを回収する。フラクション中のEPAの回収率は95%よりも高い。
真空中で作動するロータリーエバポレータで濃縮した後、濃縮フラクションは1%未満の残留溶媒を含む。

Claims (15)

  1. 第1脂肪酸を、少なくとも1つの第2脂肪酸をさらに含む、場合により第3脂肪酸をさらに含む、場合により第4脂肪酸をさらに含む初期混合物を使用して精製する方法であって、
    前記初期混合物を使用し、第1クロマトグラフィ分離用ユニット中で実施され、一方で第1脂肪酸が濃縮された第1フローを回収し、他方では第2脂肪酸が濃縮されたフローを回収することを可能にする、液相における第1のクロマトグラフィ分離ステップを含み、
    第1脂肪酸が濃縮された前記第1フローを使用し、第2クロマトグラフィ分離ユニット中で実施され、一方では第1脂肪酸が濃縮された第2フローを回収し、そして他方では第3脂肪酸が濃縮されたフローを回収することを可能にする、液相における第2のクロマトグラフィ分離ステップを場合により含んでいてもよく、
    第1脂肪酸が濃縮された第3フローを使用し、第3クロマトグラフィ分離ユニット中で実施され、一方では第1脂肪酸が濃縮された第3フローを回収し、そして他方では第4脂肪酸が濃縮されたフローを回収することを可能にする、液相における第3のクロマトグラフィ分離ステップを場合により含んでいてもよく、
    前記第1クロマトグラフィ分離用ユニット、前記第2クロマトグラフィ分離用ユニットおよび前記第3クロマトグラフィ分離用ユニットのうちの少なくとも1つは、定常状態でリサイクルするシングルカラムを備えた固定床クロマトグラフィ分離ユニットである、
    方法。
  2. 前記第1クロマトグラフィ分離用ユニットは、定常状態でリサイクルするシングルカラムを備えた固定床クロマトグラフィ分離ユニットであり、および/または、前記第2クロマトグラフィ分離用ユニットは、定常状態でリサイクルするシングルカラムを備えた固定床クロマトグラフィ分離ユニットであり、および/または、前記第3クロマトグラフィ分離用ユニットが定常状態でリサイクルするシングルカラムを備えた固定床クロマトグラフィ分離ユニットである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1クロマトグラフィ分離用ユニット、前記第2クロマトグラフィ分離用ユニットおよび前記第3クロマトグラフィ分離用ユニットのうちの少なくとも2つのユニットは、定常状態でリサイクルするシングルカラムを備えた固定床クロマトグラフィ分離ユニットである、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記第1クロマトグラフィ分離用ユニット、前記第2クロマトグラフィ分離用ユニットおよび前記第3クロマトグラフィ分離用ユニットのうちの少なくとも1つ、好ましくは前記第1クロマトグラフィ分離用ユニットは、複数のカラムを備えたクロマトグラフィ分離ユニットであり、より好ましくは擬似移動床もしくは移動床システムまたはフローの注入ポイントおよび回収ポイントが周期的に非同期方式で変位するシステムである、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記第1クロマトグラフィ分離ステップは、水−有機溶離液である第1溶離液で実施され、および/または、
    適用可能ならば、前記第2のクロマトグラフィ分離ステップは、水−有機溶離液である第2溶離液で実施され、および/または、
    適用可能ならば、前記第3のクロマトグラフィ分離ステップは、水−有機溶離液である第3溶離液で実施される、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記第1溶離液は、ケトン/水混合物、より好ましくはアセトン/水であり、
    適用可能ならば、前記第2溶離液は、アルコール/水混合物、より好ましくはメタノール/水であり、
    適用可能ならば、好ましくは、前記第3溶離液は、ケトン/水混合物、より好ましくはアセトン/水であり、
    適用可能ならば、好ましくは、前記第1溶離液は、前記第2溶離液とは異なり、適用可能ならば、好ましくは、前記第3溶離液は、前記第1溶離液および前記第2溶離液とは異なる、請求項5に記載の方法。
  7. 1つもしくは複数の有機溶媒中の前記第1溶離液の質量濃度は、約2%、好ましくは約1%、または約0.5%、または約0.2%、または約0.1%に調節され、
    適用可能ならば、好ましくは、1つもしくは複数の有機溶媒中の前記第2溶離液の質量濃度は、約2%、好ましくは約1%、または約0.5%、または約0.2%、または約0.1%に調節され、
    適用可能ならば、好ましくは、1つもしくは複数の有機溶媒中の前記第3溶離液の質量濃度は、約2%、好ましくは約1%、または約0.5%、または約0.2%、または約0.1%に調節される、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記第1脂肪酸は第1ポリ不飽和脂肪酸であり、例えば、
    前記第1ポリ不飽和脂肪酸はエイコサペンタエン酸であり、好ましくは前記方法の最後に80%以上、もしくは90%以上、もしくは96%以上の純度で回収され、または、
    前記第1ポリ不飽和脂肪酸はドコサヘキサエン酸であり、好ましくは前記方法の最後に70%以上、もしくは80%以上、もしくは90%以上、もしくは95%以上の純度で回収され、または、
    前記第1ポリ不飽和脂肪酸はアラキドン酸であり、好ましくは前記方法の最後に70%以上、もしくは80%以上、もしくは90%以上、もしくは95%以上の純度で回収され、または、
    前記第1ポリ不飽和脂肪酸はドコサペンタエン酸であり、好ましくは前記方法の最後に70%以上、もしくは80%以上、もしくは90%以上、もしくは95%以上の純度で回収される、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記第1脂肪酸と、前記第1脂肪酸よりも保持される1つもしくは複数の化合物との少なくとも1つのクロマトグラフィ分離ステップ、および好ましくは、前記第1脂肪酸と、前記第1脂肪酸よりも保持される1つもしくは複数の化合物との少なくとも2つのクロマトグラフィ分離ステップ、ならびに/または、
    前記第1脂肪酸と、前記第1脂肪酸よりも保持されない1つもしくは複数の化合物との少なくとも1つのクロマトグラフィ分離ステップ、
    を含み、
    好ましくは、
    前記第1脂肪酸と、前記第1脂肪酸よりも保持される1つまたは複数の化合物とのクロマトグラフィ分離ステップである第1のクロマトグラフィ分離ステップと、次いで前記第1脂肪酸と、前記第1脂肪酸よりも保持される1つまたは複数の化合物とのクロマトグラフィ分離ステップである前記第2のクロマトグラフィ分離ステップと、次いで前記第1脂肪酸と、前記第1脂肪酸よりも保持されない1つまたは複数の化合物とのクロマトグラフィ分離ステップである前記第3のクロマトグラフィ分離ステップと、
    を含む、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記第1クロマトグラフィ分離用ユニット、前記第2クロマトグラフィ分離用ユニットおよび前記第3クロマトグラフィ分離のうちの少なくとも1つは、5cm以上、10cm以上、20cm以上、25cm以上、30cm以上、40cm以上、50cm以上、60cm以上の長さを有する、および/または、10cm以上、20cm以上、25cm以上、30cm以上、40cm以上、50cm以上、60cm以上の直径を有する分離カラムを含む、請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記第1クロマトグラフィ分離用ユニットに供給する前記初期混合物は、80%未満の有機溶媒、好ましくは60%未満もしくは40%未満もしくは20%未満もしくは10%未満もしくは5%未満もしくは2%未満もしくは1%未満の有機溶媒を含み、より好ましくは有機溶媒を略含まない脂肪酸の混合物であり、および/または、
    適用可能ならば、前記第2クロマトグラフィ分離用ユニットに供給する前記第1脂肪酸が濃縮された第1フローは、80%未満の有機溶媒、好ましくは60%未満もしくは40%未満もしくは20%未満もしくは10%未満もしくは5%未満もしくは2%未満もしくは1%未満の有機溶媒を含み、より好ましくは有機溶媒を略含まない脂肪酸の混合物であり、および/または、
    適用可能ならば、前記第3クロマトグラフィ分離用ユニットに供給する前記第1脂肪酸が濃縮された第2フローは、80%未満の有機溶媒、好ましくは60%未満もしくは40%未満もしくは20%未満もしくは10%未満もしくは5%未満もしくは2%未満もしくは1%未満の有機溶媒を含み、より好ましくは有機溶媒を略含まない脂肪酸の混合物である、請求項1から10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 初期混合物を使用して第1脂肪酸を精製するための装置であって、
    初期混合物の供給ダクト(1)によって供給され、出口で、一方では第1脂肪酸が濃縮されたフローの第1ダクト(5)が接続され、他方では第2脂肪酸が濃縮されたフローのダクト(4)が接続されている、液相における第1クロマトグラフィ分離用ユニット(3)を含み、
    第1脂肪酸が濃縮されたフローの前記第1ダクト(5)によって供給され、前記出口で、一方では第1脂肪酸が濃縮されたフローの第2ダクト(9)が接続され、他方では第3脂肪酸が濃縮されたフローのダクト(8)が接続されている、液相における第2クロマトグラフィ分離ユニット(6)を場合により含んでいてもよく、
    第1脂肪酸が濃縮されたフローの前記第2ダクト(9)によって供給され、前記出口で、一方では第1脂肪酸が濃縮されたフローの第3ダクト(12)が接続され、他方では第4脂肪酸が濃縮されたフローのダクト(13)が接続されている、液相における第3クロマトグラフィ分離ユニットを場合により含んでいてもよく、
    前記第1クロマトグラフィ分離用ユニット(3)、前記第2クロマトグラフィ分離用ユニット(6)および前記第3クロマトグラフィ分離用ユニット(10)のうちの少なくとも1つは、定常状態でリサイクルするシングルカラムを備えた固定床クロマトグラフィ分離ユニットである、装置。
  13. 前記第1クロマトグラフィ分離用ユニット(3)は、定常状態でリサイクルするシングルカラムを備えた固定床クロマトグラフィ分離ユニットであり、および/または、前記第2クロマトグラフィ分離用ユニット(6)は、定常状態でリサイクルするシングルカラムを備えた固定床クロマトグラフィ分離ユニットであり、および/または、前記第3クロマトグラフィ分離用ユニット(10)は、定常状態でリサイクルするシングルカラムを備えた固定床クロマトグラフィ分離ユニットであり、好ましくは前記第1クロマトグラフィ分離用ユニット(3)、前記第2クロマトグラフィ分離用ユニット(6)および前記第3クロマトグラフィ分離用ユニット(10)のうちの少なくとも2つのユニットは、定常状態でリサイクルするシングルカラムを備えた固定床クロマトグラフィ分離ユニットである、請求項12に記載の装置。
  14. 前記第1クロマトグラフィ分離用ユニット(3)、前記第2クロマトグラフィ分離用ユニット(6)および前記第3クロマトグラフィ分離用ユニット(10)のうちの少なくとも1つ、好ましくは前記第1クロマトグラフィ分離用ユニット(3)は、複数のカラムを備えたクロマトグラフィ分離ユニットであり、より好ましくは擬似移動床もしくは移動床システムまたはフローの注入ポイントおよび回収ポイントが周期的に非同期方式で変位するシステムである、請求項12または13に記載の装置。
  15. 前記第1クロマトグラフィ分離用ユニット(3)、前記第2クロマトグラフィ分離用ユニット(6)および前記第3クロマトグラフィ分離ユニット(10)のうちの少なくとも1つは、5cm以上、もしくは10cm以上、もしくは20cm以上、もしくは25cm以上、もしくは30cm以上、もしくは40cm以上、もしくは50cm以上、もしくは60cm以上の長さを有する、および/または、10cm以上、もしくは20cm以上、もしくは25cm以上、もしくは30cm以上、もしくは40cm以上、もしくは50cm以上、もしくは60cm以上の直径を有する分離カラムを含む、請求項12から14のいずれか1項に記載の装置。
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