JP2017504264A - セクタ間干渉緩和に優れたアンテナシステム - Google Patents

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Abstract

一例に係るアンテナシステムは、送信ポートを介しRF信号を送信する無線基地局と、その無線基地局からRF信号を受け取りそのRF信号を二通りの成分信号に分岐させるRF分岐手段と、一波長超の距離を以て分離されると共にRF分岐手段に接続されており、インフェロメトリック輻射利得パターンが生じるよう対応する成分信号を送信する少なくとも2個のアンテナと、を有する。無線基地局が分散性マルチパス無線チャネルを介し少なくとも1個のモバイル端末と通信するに当たり、上記少なくとも2個のアンテナ・当該少なくとも1個のモバイル端末間でのRFエネルギの角度的拡がりにより、ある角度範囲に亘りインフェロメトリック輻射パターンのヌル減少が引き起こされる。

Description

本件開示は総じてアンテナシステムに関し、より具体的には、セクタ化基地局サイトに配置された状態でアジマス(方位)輻射パターンのロールオフレートを制御する基地局アンテナシステムに関する。
セルラ基地局サイトは、例えば各セクタがセルサイトのロケーションから120°の角度範囲内にサービスする、というように、通常は、別々のアジマスベアリングにサービスするよう配置された3個のセクタを以て構成及び配置される。各セクタは、そのアジマス輻射パターンによりそのセクタの覆域フットプリントが画定されるアンテナで構成される。基地局セクタアンテナのアジマス輻射パターンが最適になるのは、一般に(±3dBビーム幅で)約65°である;それにより十分な利得が得られ、またネットワーク内に複数個あるサイト即ちセルラ網エリアにサービスする一群のサイトの効率的なトライセクタサイトテッセレーションが実現されるからである。
HSPA(High Speed Packet Access)及びLTE(Long Term Evolution;登録商標)を含め、大抵のモバイルデータセルラ網アクセス技術では、スペクトル効率及び容量を高めるべく1:1即ちフルスペクトル再使用方式が採用されている。この攻勢的スペクトル再使用から酌める通り、セクタ間及びセル間干渉を抑えてスペクトル効率を高めうるようにする必要がある。アンテナのティルト、通常は電子的位相制御アレイのビームティルトによってもたらされるティルトにより、セル間干渉に対処可能なネットワーク最適化自在性が実現されるのと対照的に、セクタ間干渉を最適化可能な手段はほぼ存在していない。セクタ間干渉の量を示すパラメタとしてはアンテナパターンの前後比(FTB比)、フロント対サイド比(FTS比)及びセクタ間電力比(SPR)があり、FTB及びFTSが高いほどまたSPR値が小さいほどセクタ間干渉が少ないとされる。セクタ間干渉ひいては潜在的なスループット性能を知悉する上でより良好な物差しとなりそうなのは、得られる信号対干渉比(C/I比)をアジマス角の関数として算出することであり、開口を極力拡げそれに相応しくC/I比を高くすることが望ましいとされる。
3dBアジマスビーム幅を60°更には55°へと狭めれば、通常はSPRが改善されることとなろうが、基本サービス覆域向けのセルラ網テッセレーション効率に影響が及ぶかもしれないし、また狭めなビーム幅を実現すべくより幅広なアンテナが必然的に求められ、ひいてはゾーニング、風荷重及びレンタルの面でサイトに更なる負担がかかることとなる。例えば基地局アンテナを可変アジマスビーム幅型とすることが可能であり、そうすればより良いセクタ間負荷バランスを実現すること及びセクタ対セクタ重複を調整することが可能となる。しかしながら、そうした策は、複数個のアレイを収容しひいては複数通りのスペクトル帯をサポートする、という、基地局アンテナに望まれる条件からすれば必ずしも適切ではない。そうした可変ビーム幅アンテナは、機械部分及び能動電子回路が必要な類いの策にあっては大きくなりかねず(サイズは実現可能な最小のビーム幅により決定づけられる)、ひいては配置及び保守のためのコストが潜在的に嵩むこととなりうる。
本件開示の一例に係るアンテナシステムは、少なくとも1個の送信ポートを介し少なくとも一通りのRF信号を送信する少なくとも1個の無線基地局と、当該少なくとも1個の無線基地局から当該少なくとも一通りのRF信号を受け取り当該少なくとも一通りのRF信号を二通りの成分信号に分岐させる少なくとも1個のRF分岐手段と、一波長超の距離を以て分離されると共に当該少なくとも1個のRF分岐手段に接続されており、インフェロメトリック(inferometric)な輻射利得パターンが生じるよう対応する成分信号を送信する少なくとも2個のアンテナと、を備える。上掲の少なくとも1個の無線基地局が分散性マルチパス無線チャネルを介し少なくとも1個のモバイル端末と通信するに当たり、上掲の少なくとも2個のアンテナと当該少なくとも1個のモバイル端末との間でのRFエネルギの角度的拡がりにより、ある角度範囲に亘り、上述したインフェロメトリック輻射パターンのヌルに減少が生じる。
本件開示の教示は、別紙図面と併せ後掲の詳細な説明を参酌することで速やかに理解することができる。
本件開示の諸例でモバイル無線チャネルの角度分散が利用され、故意生成されたインフェロメトリックな輻射パターンがその角度分散によりヌルフィルされること、並びにアンテナ配置に対し片舷で強いヌルが保持されること、を示す図1A〜図1Cのうち、非マルチパス時のアジマス輻射利得パターンを示す図である。 本件開示及び分散性無線チャネルによるアジマス輻射利得パターン例を示す図である。 分散性無線チャネルにおいてもたらされる実効的アジマス輻射利得パターンを示す図である。 本件開示の第1例にて、2T2Rラジオ(2個の送信/受信(Tx/Rx)二重化ポートを有する双二重化無線ユニット)が、最適なアジマス面内インフェロメトリック輻射パターンを発生させるべく、空間的に分離されている2個の偏波共用基地局アンテナにRFスプリッタ(分岐器)を介し接続されることを示す図である。 モバイル無線チャネルの角度分散、即ち故意生成されたインフェロメトリックな輻射パターンをヌルフィルし且つアンテナ配置に対し片舷で強いヌルを保持させる角度分散が、図2の例でどのように利用されるかを示す図3A〜図3Cのうち、非マルチパス時のアジマス輻射利得パターンを示す図である。 分散性無線チャネルでのアジマス輻射利得パターンを示す図である。 トライセクタ基地局サイトを構成する3個のセクタ上に図2の例を配置したときもたらされるC/I比を、アジマス角の関数として示す図である。 本件開示の第2例に備わる2T4Rラジオ(2個のTx/Rx二重化ポート及び2個のRx専用ポートを有する無線ユニット)が、最適なアジマス面内インフェロメトリック送信(Tx)輻射パターンを発生させるべく、空間的に分離された2個の偏波共用基地局アンテナにRFハイブリッドカプラ(結合器)を介し接続されることを示す図である。 本件開示の第3例に備わる2個の2T2Rラジオが、最適なアジマス面内インフェロメトリックTx輻射パターンを発生させるべく、空間的に分離された2個の偏波共用基地局アンテナにRFハイブリッドカプラを介し接続され、近隣のスペクトル帯で稼働することを示す図である。 本件開示の第4例に備わる2T2Rラジオが、最適なアジマス面内インフェロメトリック輻射パターンを発生させるべく、空間的に分離されている3個の偏波共用基地局アンテナにRFスプリッタを介し接続されることを示す図である。 モバイル無線チャネルの角度分散、即ち故意生成されたインフェロメトリックな輻射パターンをヌルフィルし且つアンテナ配置に対し片舷で強いヌルを保持させる角度分散が、図6の例でどのように利用されるかを示す図7A及び図7Bのうち、分散性無線チャネルでのアジマス輻射利得パターンを示す図である。 トライセクタ基地局サイトを構成する3個のセクタ上に図6の例を配置したときもたらされるC/I比をアジマス角の関数として示す図である。
理解を容易化するため、諸図に共通する同一の要素を指し示すのに、可能な限り同一の参照符号を使用している。
本件開示で述べられているのはアジマス輻射パターンのロールオフレートを制御、特にセクタ化基地局サイトに配置した際の前後比(FSR)を制御する基地局アンテナソリューションである。本件開示の一例は、同一構成の在来型指向性偏波共用基地局セクタアンテナが2個使用され、それらアンテナが同一方向即ち同一アジマスベアリングに向けられ、且つ横方向に半波長の略奇数倍隔てそれらアンテナが配置されていて、両アンテナの同極ポートが基地局との接続用に共に同相化される例である。これによりもたらされる輻射パターンはインフェロメトリックなもの、即ち、複数のグレーティングローブ及びヌルを有する一方、とりわけそれらアンテナの片舷に広い角度輻射パターンヌル即ちアンテナ水平面内で視程(boresight)に対し±約90°に広い角度輻射パターンヌルを発生させるものである;こうしたアンテナ配置を例えばトライセクタ基地局セルラサイトの全セクタ上に配置すると、それらヌルの働きでFSRが低下し、ひいてはセクタ間同一チャネル干渉が減少する。しかも、モバイル無線チャネルのマルチパス分散が有効活用される;即ち、無線チャネルの角度的拡がりの作用で、狙いとする±60°のセクタサービスエリアに亘り生じるインフェロメトリックなアジマス輻射パターンが、無線チャネル散乱及び分散によりヌルフィルされる。言い換えれば、ある角度範囲に亘り、また同じ通信方式だが無線チャネル分散及び散乱がない場合に比し、インフェロメトリック輻射パターンのヌルが減少する。このアンテナソリューションがセクタ間干渉最小化上総じて最適になるのは、無線チャネルのアジマス面内での角度的拡がりが所望方向におけるインフェロメトリックヌルの角度幅より広いけれども、±約90°のベアリングに生じた角度ヌルの幅よりその角度分散が狭いような、アンテナ分離距離であるときである。
本件開示によれば、セルラ基地局に相応しいアンテナ配置及び構成ソリューション、特にセクタ間干渉の低減を実現可能なソリューション又はセクタ間重複が可調でセルラ網構成を最適化可能なソリューションが提供される。本件開示の諸例では、所望ならマルチバンドアンテナを含めオペレータ選定のアンテナを使用することができ、また、多くの場合に、既存のアンテナ実装を踏まえつつアンテナの置き換えを全く避けることができる。例えば、本件開示の諸例の中には、基地局サイトの大半とりわけ北米でのそれに典型的な如く1セクタ当たり2個以上の水平配置アンテナポジションを有する基地局サイトが含まれる。複数個のアンテナポジションを使用することで、例えば、複数通りのスペクトル帯、空間ダイバシティ具備の多入力/多出力(MIMO)アンテナシステム等々を、サポートすることができる。
本件開示の一実施形態によれば、送信信号を搬送するポートであり通常は単一アンテナへの接続が想定されている基地局ポートが、そこに接続されるのではなく、一波長超を以て水平方向に隔てられ且つ同じ視程ベアリングを有している少なくとも2個のアンテナとの接続用のRF分岐装置に接続される。本件開示の諸例では、そのセクタに亘り複数のグレーティングローブ及びヌルを有するインフェロメトリックな輻射パターンをアジマス面内に故意に発生させる。更に、幾つかの実施形態では、半波長の奇数倍になるよう上掲の分離距離が選定される。これにより、とりわけ、輻射パターンの存在感あるインフェロメトリックなヌルがアンテナアジマス視程に対し±90°のところに生じ、ひいては前後(FTS)比が顕著に改善され翻ってセクタ間干渉が改善されることとなる。加えて、本件開示に従い2個の空間ダイバースアンテナを間隔配置及び同相化するシステムにあっては、エッジのロールをより尖鋭にすることができ、広めのアジマス角(例えば15dB超の搬送波対干渉比(C/I比))を確保することができ、また高いデータレート(例えば約50%のスループット利得)を提供することができる。
本件開示の諸例では、基地局・モバイル端末間モバイル無線チャネルがマルチパスチャネルであり、従って散乱による分散性があるという事実が利用される。マルチパス分散とは基地局・端末間RFエネルギがアジマス面内である角度範囲に亘り拡がることである;角度分散又は角度的拡がりは、一般に、低分散チャネルにおける数度から高分散チャネルにおける数十度に至る値まで及ぶ。例えば、既認の通り、通常のマクロセルラ無線チャネルは5〜15°の角度分散を呈しうる。こうした分散の効果は、図1A〜図1Cの例で描出されており、後により詳細に説明されている。
本件開示の一例は、基地局サイトにあり2個以上のアンテナからなる配列を備え、それらアンテナが鉛直方向に(例えばセクタ当たり少なくとも2個)配置される例である。こうした例では、エレベーション面内にインフェロメトリックな輻射パターンが生じることとなろう。マルチパス無線チャネルに起因する、エレベーション面内での角度的拡がりは、エレベーション角(仰角)の関数として変化しうるものであり、モバイル端末がそのサイトに近くひいては水平面から遠い高エレベーション角にあるときには広めの角度的拡がりが現出する。水平線に近い低エレベーション角では、モバイル端末が遠く離れているほど、エレベーション面内での角度的拡がりがとみに狭くなろう。例えば散乱体積は、エレベーション面内である角度範囲に亘り拡がるマルチパスに寄与しそうなモバイル端末の付近(例えば家屋、街路、建屋等々)で一定体積に見え、そのモバイル端末が基地局サイトから遠ざかるにつれて小さくなる。本件開示に従い鉛直方向に配置されたアンテナは、水平線に向かうエネルギひいてはサイト間干渉を低減するため有効活用可能な、主ビームロールオフレートの上部を増すのに利用することができる。
図1Aは、在来型基地局セクタから見てほぼアジマス視程にあるモバイル端末(500)を示す図であり、極座標プロット(700)にはアンテナアジマス輻射又は利得パターンが示されている。通信リンク(アップリンク若しくはダウンリンク又はその双方)は、基地局アンテナ・モバイル端末間の破線(600)で示されている。
図1Bは、本件開示に係る基地局アンテナ配置(例えば図2の配置)と通信する同様のモバイル端末(500)を示す図であり、その基地局アンテナ配置が呈するアジマス輻射パターン(701)は、複数のグレーティングローブ及びヌルを伴うインフェロメトリックなパターンを有している。無線チャネル内の散乱体(5011〜501m)、通常はマクロセルラ無線環境内でモバイル端末(500)に近接しそれを包囲しているそれの影響で、複数個の主伝搬パス(6011〜601n)即ちマルチパス伝搬が生じている。このマルチパス伝搬は、アジマス面内である角度範囲に亘り拡がり、ひいては角度分散又は角度的拡がりを呈することとなろう。無線チャネルの角度的拡がりがグレーティングローブ対グレーティングローブ(又はグレーティングヌル対ヌル)角度幅と拮抗するか、或いはそれを上回っているなら、ヌルフィルが起きることとなり(言い換えれば、インフェロメトリック輻射パターンのヌルが、ある角度範囲に亘り、また同一通信方式下で無線チャネル分散及び散乱がない場合に比べ、少なくなり)、しかも、モバイル端末(500)に関する限り、基地局アンテナパターンの外観が例えば65°ビーム幅で基本的に不変となる。
図1Cに、分散性無線チャネルにおけるモバイル端末(500)対基地局リンク(602)に関し基地局のアジマス輻射利得パターンを示す。この基地局アンテナ利得パターン(702)は、図1Aに示したアンテナ利得パターン(700)とあまり変わらないように且つ似通って見えている。例えば、その開口に亘り幾ばくかの利得リプルを呈している。しかしながら、視程に対し±90°に生じているインフェロメトリックヌルが、±60〜65°のセクタ開口/ビーム幅内に生じているインフェロメトリックヌルに比べ、かなり広くなっている;これは、ローブ対ローブ角度距離がアジマス角の余弦の関数であるという事実による。理想は、±90°にあるヌルがチャネルの角度的拡がりより広くてセクタ間干渉を好適に低減しうることである。とはいえ、角度的拡がりが広い場合であっても、±90°におけるヌルの存在は、単一アンテナの場合に比しセクタ間干渉を改善するのに役立とう。加えて、利得パターン(702)には±60°セクタにおけるヌルフィルが描かれている;これは、図1Bの利得パターン(701)とは対照的である。
本件開示の理解を更に助けるべく、図2に第1システム例(100)を示す。図2では、約65°のアジマスビーム幅を有する2個の二重交差偏波アンテナ(170,270)が、本件開示に従い配置及び構成されている。例えば、図2の例ではLTE周波数分割複信(FDD)サービスを例えば700MHz帯で提供可能である。この例におけるLTE基地局ラジオ(10)(例えば“無線基地局”)は、2個の送信/受信(Tx/Rx)二重化ポート(110,210)を有する在来型双二重化無線ユニットであるので、2T2Rラジオと呼ぶことにする。2T2Rラジオ(10)からの第1Tx/Rx信号(110)は、そのポート(140,141)に同相ブランチが現る第一180°ハイブリッドカプラ(130)の同相ポート(120)との接続を通じ、2個のブランチに分岐されている;同様に、2T2Rラジオ(10)からの第2Tx/Rx信号(210)は第二180°ハイブリッドカプラ(230)の同相ポート(220)に接続されており、同カプラのポート(240,241)に同相ブランチが現れている。図2に示す通り、180°ハイブリッドカプラ(130,230)のポート上の信号A及びBは、A+Bと付記されたポート(140,240)にて同相でベクトル合成され、またA−Bと付記されたポート(141,241)にて逆相でベクトル合成されている。ただ、注記すべきことに、信号は、ポート(120,220)だけに同相信号“A”として接続されるのみである。この例では(信号“B”用の)逆相ポートは使用されていない。これもまた注記すべきことに、図2の例では180°ハイブリッドカプラ(130,230)が示されているが、他の更なる実施形態及び別の実施形態では、これに代え又は加えRFスプリッタ、90°ハイブリッドカプラ等が採用されることもある。第1信号対のブランチ(140,141)は当該2個の交差偏波アンテナ(170,270)の+45°偏波ポート(160,260)に接続されており、また第2対のブランチ(141,241)は当該2個の交差偏波アンテナ(170,270)の−45°偏波ポート(161,261)に接続されている。
本件開示におけるアンテナの分離距離dは、差し渡し65°の視程ビーム幅における結果的なTx信号輻射パターングレーティンローブ対ローブ距離が無線チャネルの角度的拡がりより小さくなるよう、且つ視程に対し+90°のベアリング及び−90°のベアリングに強いヌルが生じるよう、定格値で半波長の奇数倍(例えばd≒(n+.5)λ)の間隔にすべきである。例えば、無線チャネルの角度的拡がりが狭めなら、生じるローブ対ローブ距離が小さめになるよう、dの値を大きめにすることが望まれよう。逆に、無線チャネルの角度的拡がりが広めなら、大きめのローブ対ローブ距離を受容できるので、小さめの値のdを使用することができる。半波長の奇数倍とは異なる距離dを選定しそのセクタ開口に亘るC/I性能を最適化することもできる;これは必然的に具体的なアンテナアジマスパターンに依存することとなろう。必須ではないが、可変RF移相器(150,151)を偏波共用アンテナのうち一方の接続ポートより前段に挿入し(例えば図2では偏波共用アンテナ(170)の接続ポート(160,161)に接続されている)、それにより相対ブランチ位相を調整することで、各ブランチにおける配線長の違いにより持ち込まれる種々の位相ばらつきを補償することが、或いは90°ハイブリッドカプラがRF分岐手段として使用されているのなら位相を補償することができ、ひいてはTx輻射パターンを最適化してセクタ間干渉を最小にすることができる。或いは、広めなセクタ重複が望まれる場合は、移相器(150,151)を用いセクタ間重複を変化させるとよい;3個の移相器を用い180°位相遅延を加えることで、±90°のアジマス角にヌルではなくサイドローブを発生させることもできる。
セルラデータ網が一般にダウンリンク干渉限定であるため、図2の例ではTx信号に関しセクタ間干渉を最適化している。しかしながら、FDDシステムでは、同じスペクトル帯の別の周波数範囲でRx信号が作動することとなるので、Rx信号についても必要性を考慮すべきである。例えば、Tx周波数及びRx周波数が互いに比較的近い場合、それらの周波数の中間に位置する周波数に従いアンテナ分離距離dを設定するとよい。別例にあっては、Tx周波数・Rx周波数間複信距離が大きめになりうる場合に、Tx周波数,Rx周波数双方で半波長の奇数倍が一致する、という条件を満たす分離距離dが算出、選定及び/又は利用される。注記すべきことに、実施形態によっては、図2の例で更に、Rx周波数でのそれに比し多め又は少なめの位相遅延がその遅延/位相特性によってTx周波数にて導入されるよう、偏波共用アンテナのうち1個との接続手段上に全通過フィルタが組み込まれうる。また別の実施形態では、ハイブリッドカプラ(130,230)を取り除き、その代わりに組み込んだRFコンポーネント群で、2T2Rラジオ(10)からのTx/RxラインをTx及びRxラインの要素対2個に分離させ、個々別々に分岐及び移相を適用した上でTx及びRx信号を再び重ねる。更に他の実施形態では、RF分岐がベースバンドで、例えば基地局ラジオ装置内での電力増幅に先立ち実行される。
図3A〜図3Cに、図2の例による好適な結果を示す。図3Aは、アンテナ輻射パターン、並びに用いるアンテナ2個が4.5λ間隔で配置されていてチャネル分散がない場合にもたらされるインフェロメトリックパターンを示すグラフ(320)である。第1軸(323)はアジマス角を度単位で表している。第2軸(324)は視程基準のアンテナ利得をdBで表している。ことに、図3A中の破線(321)は、+45°偏波アレイを構成しており740MHzでの電気ティルトが2°である市販型二重交差偏波700MHz帯アンテナの利得又は輻射パターン即ち基準となるパターンを、アジマス角の関数として表したものである。実線(322)は、上掲のアンテナが4.5λ間隔で2個配置及び分離されていて無線チャネルに分散がない場合に、図2の第1例で記述されている構成でもたらされるインフェロメトリック輻射パターンを、アジマス角の関数として表したものである。
図3Bは、アンテナ輻射パターン、並びに用いるアンテナ2個が4.5λ間隔で配置されていてチャネル分散が10°である場合にもたらされるインフェロメトリックパターンを示すグラフ(330)である。第1軸(333)はアジマス角を度単位で表している。第2軸(334)は視程基準のアンテナ利得をdB単位で表している。ことに、グラフ(330)中、基準輻射パターン(破線(331))は図3A中のそれと同じであるが、実線(332)は、図2の第1例の許で無線チャネルに約10°の分散(α)がある場合にもたらされる輻射パターンを表している。本願でいう角度分散(α)は、マルチパスエネルギの90%がその内に包含される角度範囲のことである。図3Bから明瞭に読み取れるように、そのアジマスパターン中に幾ばくかのリプルがあるものの、±60°のセクタベアリングを超える範囲で、単一アンテナに比べアジマスパターンのロールオフレートが大きく向上している。
図3Cは、アンテナ2個が4.5λ間隔で用いられていてチャネル分散が10°である場合のC/I応答(但し“I”はセクタ間干渉(ISI))を示すグラフ(340)である。第1軸(343)はアジマス角を度単位で表している。第2軸(344)はC/IをdBで表している。グラフ(340)中の実線(342)は、トライセクタサイトを構成する3個のセクタを120度間隔で配置し、そのアンテナ構成を図2を踏まえ説明及び記述した構成にした場合にもたらされるC/I応答を、アジマス角の関数として表したものである。図3C中の破線(341)は、基準として、在来型のアンテナ1個を使用した場合にもたらされるC/Iを描いたものである。図3Cは、かなり広範囲のアジマスベアリングに亘る顕著なC/I向上を示しており、これは優れたスペクトル効率をもたらしうるものである。
図4に、本件開示に係る第2システム例(200)を示す。図4では、約65°のアジマスビーム幅を有する2個の二重交差偏波アンテナ(170,270)が本件開示に従い配置及び構成されている。例えば、図4の例ではLTE−FDDサービスを例えば700MHz帯で提供可能である。この例におけるLTE基地局ラジオ(20)(例えば“無線基地局”)は、2個のTx/Rx二重化ポート(110,210)及び2個のRx専用ポート(111,211)を有する“2T4R”ラジオである。この2T4Rラジオ(20)からの第1Tx/Rx信号(110)は、同相ブランチをもたらす第一180°ハイブリッドカプラ(130)の同相ポート(120)との接続を通じ、2個の同相ブランチ即ち成分信号“A”に分岐されている;同様に、2T4Rラジオ(20)からの第2Tx/Rx信号(210)は第二180°ハイブリッドカプラ(230)の同相ポート(220)に接続されており、同相ブランチ即ち成分信号“A”が同カプラのポート(240,241)に現れている。注記すべきことに、図2の例では180°ハイブリッドカプラ(130,230)が示されているが、他の更なる実施形態及び別の実施形態では、これに代え又は加えRFスプリッタ、90°ハイブリッドカプラ等が採用されることもある。第1信号対のブランチ(140,141)は当該2個の交差偏波アンテナ(170,270)の+45°偏波ポート(160,260)に接続されており、また第2対のブランチ(141,241)は当該2個の交差偏波アンテナ(170,270)の−45°偏波ポートに接続されている。2T4Rラジオからの第1Rx専用信号(111)は第一180°ハイブリッドカプラ(130)の第2(逆相)ポート(121)に接続されており、そのポートは、Rx専用信号に関しては、同カプラのポート(140,141)に“B”及び“・B”と付記されている成分信号同士の逆相ベクトル和となっている。同様に、2T4Rラジオからの第2Rx専用信号(211)は第二180°ハイブリッドカプラ(230)の第2(逆相)ポート(221)に接続されており、そのポートは、Rx専用信号に関しては、同カプラのポート(240,241)に“B”及び“・B”で付記されている成分信号同士の逆相ベクトル和となっている。従って、ポート(140,240)には同相信号即ちA+B成分信号が現れる一方、ポート(141,241)に逆相信号即ちA−B成分信号が現れることとなる。
本件開示におけるアンテナの分離距離dは、差し渡し65°の視程ビーム幅における結果的なTx信号輻射パターンのグレーティンローブ対ローブ距離が無線チャネルの角度的拡がりより小さくなるよう、且つ視程に対し+90°のベアリング及び−90°のベアリングに強いヌルが生じるよう、定格値で半波長の奇数倍(例えばd≒(n+.5)λ)という間隔にすべきである。例えば、無線チャネルの角度的拡がりが狭めなら、生じるローブ対ローブ距離が小さめになるよう、dの値を大きめにすることが望まれよう。逆に、無線チャネルの角度的拡がりが広めなら、大きめのローブ対ローブ距離を受容できるので、小さめの値のdを使用することができる。半波長の奇数倍とは異なる距離dを選定しそのセクタ開口に亘るC/I性能を最適化することもできる;これは必然的に具体的なアンテナアジマスパターンに依存することとなろう。必須ではないが、可変RF移相器(150,151)を偏波共用アンテナのうち1個の接続ポートより前段に挿入し(図4では偏波共用アンテナ(170)の接続ポート(160,161)に接続されている)、それにより相対ブランチ位相を調整することで、各ブランチにおける配線長の違いにより持ち込まれる種々の位相ばらつきを補償することが、或いは90°ハイブリッドカプラがRF分岐手段として使用されているのなら位相を補償することができ、ひいてはTx輻射パターンを最適化してセクタ間干渉を最小にすることができる。或いは、広めなセクタ重複が望まれる場合は、移相器(150,151)を用い、セクタ間重複を変化させるとよい;それら移相器を用い180°位相遅延を加えることで、±90°のアジマス角にヌルではなくサイドローブを発生させることもできる。
2T4Rラジオ例えば図4に示したそれ(20)は、通常、2個の偏波共用アンテナアレイ(即ち4個のアンテナポート)との接続を必要とするであろうから、第2システム例(200)(例えば図4に示したそれ)によれば、如何なる付加的アンテナも追加することなく、或いは如何なる付加的アンテナポジションも使用することなく、セクタ間干渉を改善することができる。注記すべきことに、2T4Rラジオ(20)ではベースバンドでの4ブランチRx合成例えば最大比合成(MRC)又は干渉除去合成(IRC)が採用されている。そのため、全てのRx信号がベースバンドにて最適要領でベクトル合成されることとなるので、図2のシステム例(100)を踏まえ説明した通り、Rx周波数をまかなえるように分離距離を工作する必要が必ずしもない。注記すべきことに、実施形態によっては、図2のシステム例(100)を踏まえ上述したそれと同じ又は類する要領で図4のシステム例(200)を変形することができる;例えば、Rx周波数でのそれに比べ多め又は少なめの位相遅延がTx周波数にて遅延/位相特性により導入されるよう偏波共用アンテナのうち1個との接続手段上で全通過フィルタを使用する、ハイブリッドカプラをRFコンポーネントで置き換える等々が可能である。
図5に、本件開示に係る第3システム例(300)を示す。図5では、約65°のアジマスビーム幅を有する2個の二重交差偏波アンテナ(170,270)が本件開示に従い配置及び構成されている。例えば、図5の例では、LTE−FDDサービスを例えば700MHz帯(f1)で、またHSPA−FDDサービスを例えば850MHz帯(f2)で提供可能である。LTE及びHSPA基地局ラジオ(10,30)(例えば“無線基地局”)はそれぞれ2T2Rラジオであり、各々2個のTx/Rx二重化ポートを有している。偏波共用アンテナ(170,270)は、700MHzスペクトル帯及び850MHzスペクトル帯をサポートするのに十分な帯域幅を有している。LTE−2T2Rラジオ(10)からの第1Tx/Rx信号(110)は、そのポート(140,141)に2個の同相ブランチ即ち成分信号“A”が現る第一180°ハイブリッドカプラ(130)の同相ポート(120)との接続を通じ、2個のブランチに分岐されている;同様に、LTE−2T2Rラジオ(10)からの第2Tx/Rx信号(210)は第二180°ハイブリッドカプラ(230)の同相ポート(220)に接続されており、同相ブランチ即ち成分信号“A”が同カプラのポート(240,241)に現れている。注記すべきことに、図5の例では180°ハイブリッドカプラ(130,230)が示されているが、他の更なる実施形態及び別の実施形態では、これに代え又は加えRFスプリッタ、90°ハイブリッドカプラ等が採用されることもある。第1信号対のブランチ(140,141)は当該2個の交差偏波アンテナ(170,270)の+45°偏波ポート(160,260)に接続されており、また第2対のブランチ(141,241)は当該2個の交差偏波アンテナ(170,270)の−45°偏波ポート(161,261)に接続されている。HSPA−2T2Rラジオ(30)からの第1Tx/Rx信号(310)は第一180°ハイブリッドカプラ(130)の第2(逆相)ポート(121)に接続されており、そのカプラでは、それぞれそのポート(140,141)に“B”及び“−B”で示す逆相成分信号が生成されている。同様に、HSPA−2T2Rラジオ(30)からの第2Tx/Rx信号は第二180°ハイブリッドカプラ(230)の第2(逆相)ポート(221)に接続されており、そのカプラでもまた、それぞれそのポート(240,241)に“B”及び“−B”で示す逆相成分信号が生成されている。即ち、ポート(140,240)に同相信号即ちA+B成分信号が現れる一方、ポート(141,241)には逆相信号即ちA−B成分信号が現れている。
本件開示におけるアンテナの分離距離dは、差し渡し65°の視程ビーム幅における結果的なTx信号輻射パターングレーティンローブ対ローブ距離が無線チャネルの角度的拡がりより小さくなるよう、且つ視程に対し+90°のベアリング及び−90°のベアリングに強いヌルが生じるよう、定格値で700MHzLTEサービス向けの半波長の奇数倍(例えばd≒(n+.5)λ1)にすべきである。加えて、HSPAサービスについてもセクタ間干渉の最小化が望まれる場合は、850MHz帯のTx信号について波長のほぼ整数倍となるよう(例えばd≒mλ2となるよう)距離dを選定すべきである。このとき、(半波長の奇数倍ではなく)波長の整数倍が望まれるのは、850MHz帯信号が180°ハイブリッドカプラの第2(逆相)ポートを経て分岐されるため、従って結果たる850MHz分岐信号が180°逆相であるためである。例えば、無線チャネルの角度的拡がりが狭めなら、生じるローブ対ローブ距離が小さめになるよう、dの値を大きめにすることが望まれよう。逆に、無線チャネルの角度的拡がりが広めなら、大きめのローブ対ローブ距離を受容できるので、小さめの値のdを使用することができる。必須ではないが、可変RF移相器(150,151)をアンテナ信号パス内に挿入し(図5では偏波共用アンテナ(170)に接続されている)、それにより位相を調整することで、Tx輻射パターンを最適化してセクタ間干渉を最小にすること、或いはそれに代え、所望ならセクタ重複に変化をもたらすことができる。
2個の2T2Rラジオ例えば図5に示したそれ(10,30)は、通常、2個の偏波共用アンテナアレイ(即ち4個のアンテナポート)との接続を必要とするであろう。そのため、本件開示の第3例(例えば図5に示したそれ)によれば、如何なる付加的アンテナも追加することなく、或いは如何なる付加的アンテナポジションも使用することなく、セクタ間干渉を改善することができる。二通り以上のスペクトル帯を広帯域アンテナ上でサポートできるよう、図5の例は様々に構成設定及び変形することが可能である。これには、90°ハイブリッドカプラ、デュプレクシング合成フィルタ、ダイプレクシング合成フィルタ等を使用しRF分岐、RF合成等々を実行すること等が含まれる。
図6に、本件開示に係る第4システム例(400)を示す。図6では、約65°のアジマスビーム幅を有する3個の二重交差偏波アンテナ(170,270,370)が本件開示に従い配置及び構成されている。例えば、図6の例ではLTE周波数分割複信(FDD)サービスを例えば700MHz帯で提供可能である。この例におけるLTE基地局ラジオは、2個のTx/Rx二重化ポート(110,210)を有する在来型の2T2R双二重化無線ユニット(10)(例えば“無線基地局”)である。2T2Rラジオ(10)からの第1Tx/Rx信号(110)は、同相ブランチを伴う第1RFスプリッタ(180)の働きで三通りの成分信号に分岐されている;同様に、2T2Rラジオ(10)からの第2Tx/Rx信号(210)は、第2RFスプリッタ(380)の働きで三通りの同相成分信号に分岐され、三通りの同相成分信号ブランチからなる2個の群がそれにより形成されている。RFスプリッタ(180,380)におけるスプリット比(分岐比)は、各RFスプリッタ上にa1,a2,a3で付記の如く相異なる値にすることができる。第1群の信号は当該3個の交差偏波アンテナ(170,270,370)の+45°偏波ポート(160,260,360)に接続されており、また第2群の信号は当該3個の交差偏波アンテナ(170,270,370)の−45°偏波ポート(161,261,361)に接続されている。必須ではないが、可変RF移相器(150,151)を第1偏波共用アンテナ(170)の接続ポート(160,161)より前段、また可変RF移相器(350,351)を第3偏波共用アンテナ(370)の接続ポート(360,361)より前段に挿入し、それにより相対信号ブランチ位相を調整することで、各ブランチにおける配線長の違いにより持ち込まれる種々の位相ばらつきを補償することができる。RFスプリッタ(180,380)の分岐比、第1(170)・第2(270)交差偏波アンテナ間分離距離(d1)、第2(270)・第3(370)交差偏波アンテナ間分離距離(d2)、並びにもしあれば移相器(150,151,350,351)は、いずれも、差し渡し±60°の基地局セクタTx及び/又はRx信号輻射パターンのグレーティンローブ対ローブ距離を無線チャネルの角度的拡がりより小さくなるよう変化させることができるので、セクタ間干渉を然るべく最小化又は調整することができる。例えば、無線チャネルの角度的拡がりが狭めなら、生じるローブ対ローブ距離が小さめになるよう、dの値を大きめにすることが望まれよう。逆に、無線チャネルの角度的拡がりが広めなら、大きめのローブ対ローブ距離を受容できるので、小さめの値のdを使用することができる。空間的に分離された3個のアンテナポジション及び分散性無線チャネルが使用されているので、セクタ間電力比(SPR)を極小にすること、セクタ間干渉(ISI)を最小にすること及び設計自由度を高めることができる。
図7A及び図7Bに、図6の例による好適な結果を示す。図7Aに示すのは、アンテナ輻射パターン、並びに用いるアンテナ3個が4.66λ間隔で配置されていてチャネル分散が10°である場合にもたらされるインフェロメトリックパターンを示すグラフ(710)である。第1軸(713)はアジマス角を度単位で表している。第2軸(714)は視程基準のアンテナ利得をdB単位で表している。ことに、図7A中の破線(711)は、+45°偏波アレイを構成しており740MHzでの電気ティルトが2°である市販型二重交差偏波700MHz帯アンテナの利得又は輻射パターン即ち基準となるパターンを、アジマス角の関数として表したものである。図7A中の実線(712)は、第1及び第2アンテナが4.66λ間隔(即ちd1)、第2及び第3アンテナが4.66λ間隔(即ちd2)で配置及び分離されていて、且つ無線チャネルに10°のアジマス面内分散(α)がある場合に、第4例(例えば図6のシステム(400))で記述されている構成によりもたらされる結果的な輻射パターンを、アジマス角の関数として表したものである。RFスプリッタ(180,380)はa1=0.2,a2=0.6,a3=0.2なる不均等な分岐荷重を有するものであり、RF移相器(150,151,350,351)は新たな位相遅延を持ち込むものではない。図7Bのグラフ(720)から明瞭に読み取れるように、そのアジマスパターン中に幾ばくかの残留リプルがあるものの、±60°のセクタベアリングを超える範囲で、単一アンテナに比べアジマスパターンロールオフレートが大きく向上している。具体的には、グラフ(720)は、アンテナ3個が4.66λ間隔で用いられていてチャネル分散が10°である場合のC/I応答(但し“I”はセクタ間干渉(ISI))を描出している。第1軸(723)はアジマス角を度単位で表している。第2軸(724)はC/IをdBで表している。図7B中の実線(722)は、トライセクタサイトを構成する3個のセクタを120度間隔で配置し、そのアンテナ構成を図6を踏まえ説明及び記述した構成にした場合にもたらされるC/I応答(但しIはセクタ間干渉(ISI))を、アジマス角の関数として表したものである。図7B中の破線(721)は、基準として、在来型のアンテナ1個を使用した場合にもたらされるC/Iを描いたものである。図7Bは、かなり広範囲のアジマスベアリングに亘る顕著なC/I向上を示しており、これは優れたスペクトル効率をもたらしうるものである。
以上、本件開示の1個又は複数個の態様に従い様々な例を説明したが、本件開示の1個又は複数個の態様に係る他の例及び更なる例を、後掲の特許請求の範囲で規定される本件開示の技術的範囲及びその均等範囲から逸脱することなく案出可能である。

Claims (24)

  1. 少なくとも1個の送信ポートを介し少なくとも一通りの無線周波数信号を送信する少なくとも1個の無線基地局と、
    上記少なくとも1個の無線基地局から上記少なくとも一通りの無線周波数信号を受け取り当該少なくとも一通りの無線周波数信号を二通りの成分信号に分岐させる少なくとも1個の無線周波数分岐手段と、
    一波長超の距離を以て分離されると共に上記少なくとも1個の無線周波数分岐手段に接続されており、インフェロメトリック輻射利得パターンが生じるよう対応する成分信号を送信する少なくとも2個のアンテナと、
    を備え、上記少なくとも1個の無線基地局が分散性マルチパス無線チャネルを介し少なくとも1個のモバイル端末と通信するに当たり、上記少なくとも2個のアンテナ・当該少なくとも1個のモバイル端末間での無線周波数エネルギの角度的拡がりにより、ある角度範囲に亘り上記インフェロメトリック輻射パターンのヌル減少が引き起こされるアンテナシステム。
  2. 請求項1記載のアンテナシステムであって、上記少なくとも1個の無線基地局が、更に、少なくとも第2の無線周波数信号を受信するアンテナシステム。
  3. 請求項1記載のアンテナシステムであって、上記少なくとも2個のアンテナが複数個のアンテナ素子のアレイであり、それらアンテナ素子が、指向性及び特定の輻射パターンを呈するように配置されているアンテナシステム。
  4. 請求項1記載のアンテナシステムであって、上記少なくとも2個のアンテナが、アジマス輻射面内でインフェロメトリック利得パターンが生じるよう水平幾何面内に配置されているアンテナシステム。
  5. 請求項1記載のアンテナシステムであって、上記少なくとも1個の無線基地局が少なくとも2個の送信ポートを有し、上記少なくとも2個のアンテナが少なくとも2個の偏波共用アンテナを含むアンテナシステム。
  6. 請求項1記載のアンテナシステムであって、上記少なくとも2個のアンテナが少なくとも2個の偏波共用アンテナを含み、上記少なくとも1個の無線基地局が2個の送信/受信二重化ポート及び2個の受信専用ポートを有し、上記少なくとも1個の無線周波数分岐手段が2個のハイブリッド合成器を含み、当該2個の送信/受信二重化ポートが当該2個のハイブリッド合成器の対応する同相ポートに接続されており、且つ当該2個の受信専用ポートが当該2個のハイブリッド合成器の対応する逆相ポートに接続されているアンテナシステム。
  7. 請求項1記載のアンテナシステムであって、上記少なくとも2個のアンテナ間の距離が半波長の奇数倍であり、その距離が、当該少なくとも2個のアンテナのアジマス面内でアジマス輻射パターンヌルが生じるよう選定されており、それらアジマス輻射パターンヌルが、当該少なくとも2個のアンテナのアジマス面内で±90°ベアリングにある少なくとも2個のヌルを含むアンテナシステム。
  8. 請求項1記載のアンテナシステムであって、上記アンテナ間の距離が波長の整数倍であり、その距離が、上記少なくとも2個のアンテナのアジマス面内でアジマス輻射パターンローブが生じるよう選定されており、それらアジマス輻射パターンローブが、当該少なくとも2個のアンテナのアジマス面内で±90°ベアリングにある少なくとも2個のローブを含むアンテナシステム。
  9. 請求項1記載のアンテナシステムであって、上記少なくとも2個のアンテナが少なくとも2個の偏波共用アンテナを含み、上記少なくとも1個の無線基地局が、2個の送信/受信二重化ポートを有し第1スペクトル帯で稼働する第1無線基地局と、2個の送信/受信二重化ポートを有し第2スペクトル帯で稼働する第2無線基地局と、を含み、上記少なくとも1個の無線周波数分岐手段が2個のハイブリッド合成器を含み、第1無線基地局の2個の送信/受信二重化ポートが当該2個のハイブリッド合成器の対応する同相ポートに接続されており、且つ第2無線基地局の2個の送信/受信二重化ポートが当該2個のハイブリッド合成器の対応する逆相ポートに接続されているアンテナシステム。
  10. 請求項9記載のアンテナシステムであって、上記少なくとも2個のアンテナ間の距離が、第1スペクトル帯に係る半波長の奇数であると共に第2スペクトル帯に係る波長の整数倍であり、その距離が、更に、当該少なくとも2個のアンテナのアジマス面内でアジマス輻射パターンヌルが生じるよう選定されており、それらアジマス輻射パターンヌルが、第1スペクトル帯及び第2スペクトル帯の双方に関し、当該少なくとも2個のアンテナのアジマス面内で±90°ベアリングにある少なくとも2個のヌルを含むアンテナシステム。
  11. 請求項1記載のアンテナシステムであって、上記少なくとも1個の無線基地局が2個の送信ポートを有し、上記少なくとも2個のアンテナが3個の偏波共用アンテナを含み、その無線基地局の第1ポートが、第1三成分信号群が生じるよう第1スリーウェイ無線周波数スプリッタに接続されており、その無線基地局の第2ポートが、第2三成分信号群が生じるよう第2スリーウェイ無線周波数スプリッタに接続されており、第1三成分信号群中の第1成分信号及び第2三成分信号群中の第1成分信号が、当該3個の偏波共用アンテナのうち第1偏波共用アンテナの対応する偏波ポートに接続されており、第1三成分信号群中の第2成分信号及び第2三成分信号群中の第2成分信号が、当該3個の偏波共用アンテナのうち第2偏波共用アンテナの対応する偏波ポートに接続されており、第1三成分信号群中の第3成分信号及び第2三成分信号群中の第3成分信号が、当該3個の偏波共用アンテナのうち第3偏波共用アンテナの対応する偏波ポートに接続されているアンテナシステム。
  12. 請求項11記載のアンテナシステムであって、第1偏波共用アンテナ・第2偏波共用アンテナ間分離距離、第2偏波共用アンテナ・第3偏波共用アンテナ間分離距離、第1スリーウェイ無線周波数スプリッタのスプリット比、第2スリーウェイ無線周波数スプリッタのスプリット比、第1三成分信号群中の第1成分信号、第2成分信号及び第3成分信号に適用される位相遅延、並びに第2三成分信号群中の第1成分信号、第2成分信号及び第3成分信号に適用される位相遅延が、上記3個の偏波共用アンテナのアジマス面内にヌルが生じるよう選定されており、当該3個の偏波共用アンテナのアジマス面内にあるヌルが、当該3個の偏波共用アンテナのアジマス面内で±90°ベアリングにある少なくとも2個のヌルを含むアンテナシステム。
  13. 少なくとも1個の無線基地局の少なくとも1個の送信ポートを介し少なくとも一通りの無線周波数信号を送信するステップと、
    少なくとも1個の無線周波数分岐手段を介し上記少なくとも1個の無線基地局から上記少なくとも一通りの無線周波数信号を受け取るステップと、
    上記少なくとも1個の無線周波数分岐手段を介し上記少なくとも一通りの無線周波数信号を二通りの成分信号に分岐させるステップと、
    一波長超の距離を以て分離されると共に上記少なくとも1個の無線周波数分岐手段に接続されている少なくとも2個のアンテナを介し、インフェロメトリック輻射利得パターンが生じるよう、対応する成分信号を送信するステップと、
    を有し、上記少なくとも1個の無線基地局が分散性マルチパス無線チャネルを介し少なくとも1個のモバイル端末と通信するに当たり、上記少なくとも2個のアンテナ・当該少なくとも1個のモバイル端末間での無線周波数エネルギの角度的拡がりにより、ある角度範囲に亘り上記インフェロメトリック輻射パターンのヌル減少が引き起こされる方法。
  14. 請求項13記載の方法であって、更に、
    上記少なくとも2個のアンテナを介し少なくとも第2の無線周波数信号を受信するステップを有する方法。
  15. 請求項13記載の方法であって、上記少なくとも2個のアンテナが複数個のアンテナ素子のアレイであり、それらアンテナ素子が、指向性及び特定の輻射パターンを呈するように配置されている方法。
  16. 請求項13記載の方法であって、上記少なくとも2個のアンテナが、アジマス輻射面内でインフェロメトリック利得パターンが生じるよう水平幾何面内に配置されている方法。
  17. 請求項13記載の方法であって、上記少なくとも1個の無線基地局が少なくとも2個の送信ポートを有し、上記少なくとも2個のアンテナが少なくとも2個の偏波共用アンテナを含む方法。
  18. 請求項13記載の方法であって、上記少なくとも2個のアンテナが少なくとも2個の偏波共用アンテナを含み、上記少なくとも1個の無線基地局が2個の送信/受信二重化ポート及び2個の受信専用ポートを有し、上記少なくとも1個の無線周波数分岐手段が2個のハイブリッド合成器を含み、当該2個の送信/受信二重化ポートが当該2個のハイブリッド合成器の対応する同相ポートに接続されており、且つ当該2個の受信専用ポートが当該2個のハイブリッド合成器の対応する逆相ポートに接続されている方法。
  19. 請求項13記載の方法であって、上記少なくとも2個のアンテナ間の距離が半波長の奇数倍であり、その距離が、当該少なくとも2個のアンテナのアジマス面内でアジマス輻射パターンヌルが生じるよう選定されており、それらアジマス輻射パターンヌルが、当該少なくとも2個のアンテナのアジマス面内で±90°ベアリングにある少なくとも2個のヌルを含む方法。
  20. 請求項13記載の方法であって、上記アンテナ間の距離が波長の整数倍であり、その距離が、上記少なくとも2個のアンテナのアジマス面内でアジマス輻射パターンローブが生じるよう選定されており、それらアジマス輻射パターンローブが、当該少なくとも2個のアンテナのアジマス面内で±90°ベアリングにある少なくとも2個のローブを含む方法。
  21. 請求項13記載の方法であって、上記少なくとも2個のアンテナが少なくとも2個の偏波共用アンテナを含み、上記少なくとも1個の無線基地局が、2個の送信/受信二重化ポートを有し第1スペクトル帯で稼働する第1無線基地局と、2個の送信/受信二重化ポートを有し第2スペクトル帯で稼働する第2無線基地局と、を含み、上記少なくとも1個の無線周波数分岐手段が2個のハイブリッド合成器を含み、第1無線基地局の2個の送信/受信二重化ポートが当該2個のハイブリッド合成器の対応する同相ポートに接続されており、且つ第2無線基地局の2個の送信/受信二重化ポートが当該2個のハイブリッド合成器の対応する逆相ポートに接続されている方法。
  22. 請求項13記載の方法であって、上記少なくとも2個のアンテナ間の距離が、第1スペクトル帯に係る半波長の奇数であると共に第2スペクトル帯に係る波長の整数倍であり、その距離が、更に、当該少なくとも2個のアンテナのアジマス面内でアジマス輻射パターンヌルが生じるよう選定されており、それらアジマス輻射パターンヌルが、第1スペクトル帯及び第2スペクトル帯の双方に関し、当該少なくとも2個のアンテナのアジマス面内で±90°ベアリングにある少なくとも2個のヌルを含む方法。
  23. 請求項13記載の方法であって、上記少なくとも1個の無線基地局が2個の送信ポートを有し、上記少なくとも2個のアンテナが3個の偏波共用アンテナを含み、その無線基地局の第1ポートが、第1三成分信号群が生じるよう第1スリーウェイ無線周波数スプリッタに接続されており、その無線基地局の第2ポートが、第2三成分信号群が生じるよう第2スリーウェイ無線周波数スプリッタに接続されており、第1三成分信号群中の第1成分信号及び第2三成分信号群中の第1成分信号が、当該3個の偏波共用アンテナのうち第1偏波共用アンテナの対応する偏波ポートに接続されており、第1三成分信号群中の第2成分信号及び第2三成分信号群中の第2成分信号が、当該3個の偏波共用アンテナのうち第2偏波共用アンテナの対応する偏波ポートに接続されており、第1三成分信号群中の第3成分信号及び第2三成分信号群中の第3成分信号が、当該3個の偏波共用アンテナのうち第3偏波共用アンテナの対応する偏波ポートに接続されている方法。
  24. 請求項13記載の方法であって、第1偏波共用アンテナ・第2偏波共用アンテナ間分離距離、第2偏波共用アンテナ・第3偏波共用アンテナ間分離距離、第1スリーウェイ無線周波数スプリッタのスプリット比、第2スリーウェイ無線周波数スプリッタのスプリット比、第1三成分信号群中の第1成分信号、第2成分信号及び第3成分信号に適用される位相遅延、並びに第2三成分信号群中の第1成分信号、第2成分信号及び第3成分信号に適用される位相遅延が、上記3個の偏波共用アンテナのアジマス面内にヌルが生じるよう選定されており、当該3個の偏波共用アンテナのアジマス面内にあるヌルが、当該3個の偏波共用アンテナのアジマス面内で±90°ベアリングにある少なくとも2個のヌルを含む方法。
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