JP2017500324A - 口腔ケア組成物 - Google Patents
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Abstract
(a)遊離または塩の形態のアルギニン、及び(b)酸化亜鉛及びクエン酸亜鉛を含む、口腔ケア組成物。当該口腔ケア組成物は、口腔でのバイオフィルム形成の低減または抑制が可能である。
Description
歯垢は、歯及びその他の口腔表面に、特に歯肉縁において付着するバイオフィルムであり、歯肉炎、歯周炎、う蝕、及びその他の歯周病の型の発生に関連している。歯垢は、粘着性であり、歯及び/または口腔表面からの除去に対して強い抵抗性を有する。歯垢は、グルカンを含む。グルカンは、その粘着性の性質でプラークを与える不溶性の多糖である。細菌の酵素であるグルコシルトランスフェラーゼは、食用糖をグルカンへと変換する。プラークは、石灰化して結石(または歯石)と呼ばれる硬質の沈着物を形成し、歯肉に対して局所的に刺激性となることで、歯肉炎を起こす。
様々な抗菌性の薬剤が細菌の成長を遅延させることができ、それにより、口腔表面のバイオフィルム形成を減らすことができる。
亜鉛及びその他の金属化合物/塩は、抗菌剤として以前より使用されてきた。いかなる理論に拘束されることなく、遊離亜鉛イオンは、グルコース代謝の阻害、及び/または細菌の細胞壁との相互作用による抗菌効力を与え、口腔での細菌によるコロニー形成を低減させると考えられている(Cummins D.,J Clin Periodontol 1991、18、455−461で説明されるように)。不溶性の亜鉛化合物である、酸化亜鉛もまた歯磨き中に強い抗菌効力を与え得るかもしれない。
バイオフィルムの低減において、既知の組成物をさらに上回る効力を示す口腔ケア組成物を提供することが望まれているであろう。
(a)遊離または塩の形態のアルギニン、及び(b)2つ以上の亜鉛塩を含む口腔ケア組成物が提供され、当該亜鉛塩の少なくとも1つは酸化亜鉛であり、かつ当該亜鉛塩の少なくとも1つはクエン酸亜鉛である。
任意選択で、酸化亜鉛対クエン酸亜鉛の重量比は、1.5:1〜4.5:1、1.5:1〜4:1、1.7:1〜2.3:1、1.9:1〜2.1:1または約2:1である。また、これらの重量比に基づく、相当するモル比も使用できる。
任意選択で、アルギニンが組成物の全体重量に基づき、0.5重量%〜10重量%の量で存在する。さらに任意選択で、アルギニンが、組成物の全体重量に基づき、0.5重量%〜3重量%、または1重量%〜2.85重量%の量で存在する。またさらに任意選択で、アルギニンが、組成物の全体重量に基づき、1.17重量%〜2.25重量%の量で存在する。またさらに任意選択で、アルギニンが、組成物の全体重量に基づき、1.4重量%〜1.6重量%の量で存在する。さらに任意選択で、アルギニンが、組成物の全体重量に基づき、約1.5重量%の量で存在する。
任意選択で、組成物における亜鉛塩の全体濃度は、組成物の全体重量に基づき、0.2重量%〜5重量%である。
任意選択で、アルギニン対全体亜鉛塩のモル比は、0.05:1〜10:1である。
任意選択で、組成物は、組成物の全体重量に基づき、0.5重量%〜1.5重量%の量で酸化亜鉛、及び0.25重量%〜0.75重量%の量でクエン酸亜鉛を含む。さらに任意選択で、組成物は、組成物の全体重量に基づき、約1重量%の量で酸化亜鉛、及び約0.5重量%の量でクエン酸亜鉛を含む。
任意選択で、組成物は、1つまたは複数の研磨剤をさらに含む。さらに任意選択で、当該1つまたは複数の研磨剤の少なくとも1つはシリカである。
任意選択で、口腔ケア組成物は、抗結石剤をさらに含む。さらに任意選択で、抗結石剤が、組成物の全体重量に基づき、0.2重量%〜0.8重量%の量で存在する。またさらに任意選択で、抗結石剤は、ピロリン酸四ナトリウム及びピロリン酸四カリウムの少なくとも1つである。
口腔でのバイオフィルム形成の低減または抑制における使用のための口腔ケア組成物も提供される。
口腔でのバイオフィルム形成の低減または抑制方法も提供され、当該方法は、口腔と口腔ケア組成物とを接触させることを含む。
口腔でのバイオフィルム形成の低減または抑制のための、(a)遊離または塩の形態のアルギニン、及び(b)2つ以上の亜鉛塩の組み合わせの、口腔ケア組成物での、使用も提供され、当該亜鉛塩の少なくとも1つが酸化亜鉛であり、かつ当該亜鉛塩の少なくとも1つがクエン酸亜鉛である。
任意選択で、酸化亜鉛対クエン酸亜鉛の重量比は、1.5:1〜4.5:1、1.5:1〜4:1、1.7:1〜2.3:1、1.9:1〜2.1:1、または約2:1である。また、これらの重量比に基づく、相当するモル比も使用できる。
任意選択で、アルギニンが、組成物の全体重量に基づき、0.5重量%〜10重量%の量で、口腔ケア組成物に存在する。さらに任意選択で、アルギニンは、組成物の全体重量に基づき、0.5重量%〜3重量%または1重量%〜2.85重量%の量で、口腔ケア組成物に存在する。またさらに任意選択で、アルギニンは、組成物の全体重量に基づき、1.17重量%〜2.25重量%の量で、口腔ケア組成物に存在する。さらに任意選択で、アルギニンは、組成物の全体重量に基づき、1.4重量%〜1.6重量%の量で口腔ケア組成物に存在する。またさらに任意選択で、アルギニンは、組成物の全体重量に基づき、約1.5重量%の量で、口腔ケア組成物に存在する。
任意選択で、口腔ケア組成物における亜鉛塩の全体濃度は、組成物の全体重量に基づき、0.2重量%〜5重量%である。
任意選択で、口腔ケア組成物におけるアルギニン対全体亜鉛塩のモル比は、0.05:1〜10:1である。また、それらの重量比に基づく相当するモル比も使用できる。
任意選択で、組成物の全体重量に基づき、酸化亜鉛が、0.5重量%〜1.5重量%の量で口腔ケア組成物に存在し、かつクエン酸亜鉛が0.25重量%〜0.75重量%の量で口腔ケア組成物に存在する。さらに任意選択で、組成物の全体重量に基づき、酸化亜鉛が約1重量%の量で口腔ケア組成物に存在し、かつクエン酸亜鉛が約0.5重量%の量で口腔ケア組成物に存在する。
本発明のさらなる適用可能領域は、本明細書で後に提供される詳細な説明から明らかになるであろう。詳細な説明及び具体的な実施例は、本発明の好ましい実施形態を示すが、説明目的のみを意図するものであり、本発明の範囲を限定する意図はないことを理解するべきである。
次の好ましい実施形態の説明は、事実上単に例示的なものであり、本発明、その応用、または使用を限定することは全く意図されていない。
本明細書では、範囲は、範囲内であるそれぞれ及びすべての値を説明するために省略表現として使用される。範囲内の何らかの値を範囲の上下限値(terminus of the range)として選択することができる。さらに、本明細書の引用文献のすべてが、参照によりその全体が組み込まれる。本開示の定義及び引用文献のそれが相反する場合は、本開示が優先される。
別段の記載がない限り、本明細書で表現されるすべての割合及び量は、重量による割合を意味すると理解するべきである。所与の量は、材料の活性重量(active weight)に基づく。
本明細書では、「遊離または塩の形態のアルギニン(arginine in free or salt form)」という語句は、アルギニンが、遊離のアミノ酸、またはアミノ酸の塩として存在し得ることを意味する。適したアルギニンの塩の例には、限定はされないが、重炭酸アルギニン(arginine bicarbonate)、リン酸アルギニン、及び塩酸アルギニンが含まれる。
本発明者らは、驚くべきことに、亜鉛塩を含む口腔ケア組成物に対してアルギニンを添加することで、当該口腔ケア組成物のバイオフィルム低減効力が向上することを発見した。本発明者らは、亜鉛塩を含む口腔ケア組成物のバイオフィルム低減効果が最適化するアルギニンの最適濃度が存在することもまた発見し、これは予想外のことであった。
第一の態様では、(a)遊離または塩の形態のアルギニン、及び(b)2つ以上の亜鉛塩を含む口腔ケア組成物が提供され、当該亜鉛塩の少なくとも1つは酸化亜鉛であり、かつ当該亜鉛塩の少なくとも1つはクエン酸亜鉛である。
いくつかの実施形態では、アルギニンは、組成物の全体重量に基づき、0.5重量%〜3重量%、0.75重量%〜2.9重量%、1重量%〜2.85重量%、1.17重量%〜2.25重量%、1.3重量%〜2重量%、1.4重量%〜1.6重量%、または約1.5重量%の量で、口腔ケア組成物に存在する。
先の実施形態のいずれかでは、口腔ケア組成物におけるアルギニン対全体亜鉛塩のモル比は、0.05:1〜10:1、0.08:1〜5:1、0.1:1〜1:1、0.4:1〜0.8:1、または約0.65:1であってよい。
先の態様のいずれかの組成物で使用され得る、適した亜鉛塩の例には、(限定はされないが、)酸化亜鉛、クエン酸亜鉛、乳酸亜鉛、塩化亜鉛、酢酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、グリシン亜鉛、硫酸亜鉛、クエン酸亜鉛ナトリウム(sodium zinc citrate)、及びそれらの混合物が含まれる。先の態様のいずれかにおいて、1つまたは複数の亜鉛塩の少なくとも1つは、酸化亜鉛であってよい。組成物において、当該亜鉛塩の少なくとも1つは酸化亜鉛であり、かつ当該亜鉛塩の少なくとも1つはクエン酸亜鉛である。先の実施形態のいずれかでは、組成物における亜鉛塩の全体濃度は、組成物の全体重量に基づき、0.2重量%〜5重量%、0.5重量%〜2.5重量%、0.8重量%〜2重量%、または約1.5重量%であってよい。
先の実施形態のいずれかでは、組成物は、組成物の全体重量に基づき、0.5重量%〜1.5重量%の量で酸化亜鉛、及び0.25重量%〜0.75重量%の量でクエン酸亜鉛を含んでいてもよい。あるいは、組成物は、組成物の全体重量に基づき、0.75重量%〜1.25重量%の量で酸化亜鉛、及び0.4重量%〜0.6重量%の量でクエン酸亜鉛を含んでいてもよい。あるいは、組成物は、組成物の全体重量に基づき、約1重量%の量で酸化亜鉛、及び約0.5重量%の量でクエン酸亜鉛を含んでいてもよい。
先の実施形態のいずれかでは、口腔ケア組成物は、1つまたは複数の研磨剤をさらに含んでいてもよい。組成物に含まれ得る、適した研磨剤には、限定はされないが、シリカ研磨剤、酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、か焼アルミナ(calcined alumina)、ベントナイト、その他の珪質材料、不溶性リン酸塩、天然炭酸カルシウム(NCC)、沈降炭酸カルシウム(precipitated calcium carbonate)(PCC)、及びそれらの混合物が含まれる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の研磨剤の少なくとも1つは、シリカ研磨剤である。シリカ研磨剤の例には、限定はされないが、(J.M.Huber Chemicals Division,Havre de Grace,Md.21078から販売されているZeodent 105及びZeodent 114などの) 最大約20ミクロンの平均粒子径を有する沈降または水和シリカ、Sylodent 783 (Davison Chemical Division of W.R. Grace & Companyより販売)、またはSorbosil AC 43(PQ Corporationより)が含まれる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の研磨剤の少なくとも1つは、沈降炭酸カルシウム(PCC)または天然炭酸カルシウム(NCC)などの炭酸カルシウム研磨剤である。
先の実施形態のいずれかでは、組成物は、抗結石(歯石制御)剤をさらに含んでいてもよい。適した抗結石剤には、限定はされないが、リン酸塩(phosphate)及びポリリン酸塩(polyphosphate)、ポリアミノプロパンスルホン酸(AMPS)、スルホン酸ポリオレフィン(polyolefin sulfonate)、リン酸ポリオレフィン(polyolefin phosphate)、アザシクロアルカン−2,2−ジホスホン酸塩(例えば、アザシクロヘプタン−2,2−ジホスホン酸)、N−メチルアザシクロペンタン−2,3−ジホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸(EHDP)、及びエタン−1−アミノ−1,1−ジホスホン酸塩などのジホスホン酸塩(diphosphonate)、ならびにホスホノアルカンカルボン酸(phosphonoalkane carboxylic acid)が含まれる。有用な無機リン酸塩及びポリリン酸塩には、一塩基性(monobasic)、二塩基性(dibasic)、及び三塩基性リン酸ナトリウム(tribasic sodium phosphate)、ピロリン酸四ナトリウム(TSPP)、ピロリン酸四カリウム、トリポリリン酸ナトリウム、テトラポリリン酸塩、トリメタリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、及びそれらの混合物が含まれる。他の有用な歯石制御剤には、ポリカルボン酸ポリマー及びGANTREZ(登録商標)などのポリビニルメチルエーテル/無水マレイン酸(PVM/MA)共重合体が含まれる。いくつかの実施形態では、抗結石剤は、ピロリン酸四ナトリウム及びピロリン酸四カリウムの少なくとも1つである。いくつかの実施形態では、抗結石剤は、組成物の全体重量に基づき、0.2重量%〜0.8重量%、0.3重量%〜0.7重量%、0.4重量%〜0.6重量%、または約0.5重量%の量で組成物に存在する。
先の実施形態のいずれかでは、口腔ケア組成物は、歯磨剤、練り歯磨き、ゲル、 歯磨き粉、マウスウォッシュ(mouthwash)、マウスリンス(mouthrinse)、トローチ、錠剤、スプレー、ガム、またはフィルムであってよい。ある実施形態では、口腔ケア組成物は、練り歯磨き、ゲル、または歯磨き粉である。
第二の態様では、口腔でのバイオフィルム形成の低減または抑制における使用のための、先の実施例のいずれかによる口腔ケア組成物が提供される。
第三の態様では、口腔でのバイオフィルム形成の低減または抑制方法が提供され、当該方法は、口腔と先の実施形態のいずれかによる口腔ケア組成物とを接触させることを含む。
第四の態様では、口腔でのバイオフィルム形成の低減または抑制のための、(a)遊離または塩の形態のアルギニン、及び(b)2つ以上の亜鉛塩の組み合わせの、口腔ケア組成物での、使用が提供され、当該亜鉛塩の少なくとも1つは酸化亜鉛であり、かつ当該亜鉛塩の少なくとも1つはクエン酸亜鉛である。
第四の態様によれば、口腔ケア組成物は、第一の態様で先に説明した実施形態のいずれかによる組成物であってよい。
口腔ケア組成物は、追加の成分をさらに含んでいてもよい。こうした追加の成分には、限定はされないが、希釈剤、重炭酸塩、pH調整剤、界面活性剤、発泡調節剤(foam modulator)、増粘剤、湿潤剤、甘味剤、風味剤、色素、追加の抗菌剤、抗う蝕剤、及びそれらの混合物が含まれていてもよい。
いくつかの実施形態では、口腔ケア組成物は、例えば、発泡及び二酸化炭素の放出により歯及び歯肉への「清潔感(clean feel)」の付与に有用である重炭酸塩を少なくとも1つ含む。何らかの経口的に許容可能な重炭酸塩が使用でき、限定無しに、重炭酸ナトリウム及び重炭酸カリウムなどのアルカリ金属重炭酸塩、重炭酸アンモニウムならびに同様のものが含まれる。1つまたは複数の追加の重炭酸塩は、組成物の全体重量あたり、全量で約0.1重量%〜約50重量%、例えば、約1重量%〜20重量%、任意選択で存在する。
いくつかの実施形態では、口腔ケア組成物は、少なくとも1つのpH調整剤を含む。そのような薬剤には、pHを低下させるための酸性化剤、pHを上昇させるための塩基性化剤、及び望ましい範囲内にpHを制御する緩衝剤が含まれる。例えば、2〜10、または様々な例示の実施形態において、2〜8、3〜9、4〜8、5〜7、6〜10、7〜9などのpHを与えるために、酸性化剤、塩基性化剤、及び緩衝剤から選択される1つまたは複数の化合物を含むことができる。何らかの経口的に許容可能なpH調整剤を使用でき、限定無しに、カルボン酸、リン酸、硫酸、酸性塩(例えば、クエン酸一ナトリウム、クエン酸二ナトリウム、リンゴ酸一ナトリウムなど)、水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウムなどの炭酸塩、重炭酸塩、セスキ炭酸塩、ホウ酸塩、ケイ酸塩、リン酸塩(例えば、リン酸一ナトリウム、リン酸三ナトリウム)、イミダゾール及び同様のものが含まれる。1つまたは複数のpH調整剤が、組成物を経口的に許容可能なpH範囲に保つために全量として効果的な量で、任意選択で存在する。
口腔ケア組成物は、少なくとも1つの界面活性剤も含んでいてもよい。何らかの経口的に許容可能な界面活性剤を使用することができ、その大部分が、アニオン性、中性、または両性である。適したアニオン性界面活性剤には、限定無しに、C8-20アルキル硫酸、C8-20脂肪酸のスルホン化モノグリセリド、サルコシン酸塩、タウリン酸塩及び同様のものの水溶性塩が含まれる。これら及び他のクラスの例示的な実施例には、ラウリル硫酸ナトリウム、ココナッツモノグリセリドスルホン酸ナトリウム(sodium coconut monoglyceride sulfonate)、ラウロイルサルコシンナトリウム(sodium lauryl sarcosinate)、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム(sodium lauryl isoethionate)、ラウレスカルボン酸ナトリウム、及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムが含まれる。適した非イオン性界面活性剤には、限定無しに、ポロキサマー、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、脂肪族アルコールエトキシレート、アルキルフェノールエトキシレート、三級アミンオキシド(tertiary amine oxide)、三級ホスフィンオキシド(tertiary phosphine oxide)、ジアルキルスルホキシド、及び同様のものが含まれる。適した両性界面活性剤には、限定無しに、カルボン酸塩、硫酸塩(sulfate)、スルホン酸塩、リン酸塩またはホスホン酸塩などのアニオン性基を有するC8-20脂肪族二級及び三級アミンの誘導体が含まれる。ベタインも使用してもよく、その適した例は、ココアミドプロピルベタイン(cocoamidopropyl betaine)である。1つまたは複数の界面活性剤が、組成物の全体重量あたり、全量で約0.01重量%〜約10重量%、例えば、約0.05重量%〜約5重量%、または約0.1重量%〜約2重量%、任意選択で存在する。
口腔ケア組成物は、例えば、撹拌時に組成物によって生成する泡の量、厚み、または安定性を増加させるのに有用な少なくとも1つの発泡調節剤を含んでいてもよい。何らかの経口的に許容可能な発泡調節剤を使用することができ、限定無しに、ポリオキシエチレンとしても知られる、ポリエチレングルコール(PEG)が含まれる。高分子量PEGが適しており、平均分子量200,000〜7,000,000、例えば500,000〜5,000,000または1,000,000〜2,500,000を有するものが含まれる。1つまたは複数のPEGが組成物の全体重量あたり、全量で約0.1重量%〜約10重量%、例えば約0.2重量%〜約5重量%、または約0.25重量%〜約2重量%、任意選択で存在する。
口腔ケア組成物は、例えば、組成物に対して望ましいちょう度及び/または口あたり(mouth feel)を付与するのに有用な少なくとも1つの増粘剤を含んでいてもよい。何らかの経口的に許容可能な増粘剤を使用することができ、限定無しに、カルボキシビニルポリマーとしても知られるカルボマーと、アイリッシュ・モス及びより具体的にはι−カラゲナン(イオタ−カラゲナン)としても知られるカラゲナンと、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)などのセルロースポリマーと、それらの塩とが含まれる。それらの塩には、例えばCMCナトリムと、カラヤ、キサンタン、アラビアガム、及びトラガントなどの天然ガムと、コロイド状ケイ酸アルミニウムマグネシウムと、コロイド状シリカと、同様のものとがある。好ましい増粘剤またはゲル化剤のクラスには、ペンタエリスリトールのアルキルエーテルもしくはスクロースのアルキルエーテルで架橋したアクリル酸のホモポリマー、またはカルボマーのクラスが含まれる。カルボマーは、Carbopol(登録商標)シリーズとしてB. F. Goodrichより商業的に入手可能である。特に好ましいCarbopolには、Carbopol 934、940、941、956、974P及びそれらの混合物が含まれる。DT267(PPG Industriesより)などのシリカ増粘剤も使用してもよい。1つまたは複数の増粘剤が、組成物の全体重量あたり、全量で約0.01重量%〜15重量%、例えば、約0.1重量%〜約10重量%、または約0.2重量%〜約5重量%、任意選択で存在する。
組成物は、例えば、成分の沈降もしくは分離抑制に寄与するために、または液体組成物の撹拌時に再分散性を促進するために有用な少なくとも1つの粘度調節剤を含んでいてもよい。何らかの口腔的に許容可能な粘度調節剤を使用することができ、限定無しに、鉱物油、ワセリン、粘土及び有機改変された粘土(organomodified clay)、シリカ、ならびに同様のものが含まれる。1つまたは複数の粘度調節剤は、組成物の全体重量あたり、全量で約0.01重量%〜約10重量%、例えば、約0.1重量%〜約5重量%、任意選択で存在する。
組成物は、少なくとも1つの湿潤剤も含んでいてもよい。何らかの口腔的に許容可能な湿潤剤を使用することができ、限定無しに、グリセリン、ソルビトール(任意選択で水中、70重量%溶液として)、キシリトールまたは低分子量ポリエチレングルコール(PEG)などの多価アルコールが含まれる。大部分の湿潤剤は、甘味剤としても機能する。1つまたは複数の湿潤剤が、組成物の全体重量あたり、全量で約1重量%〜約70重量%、例えば、約1重量%〜約50重量%、約2重量%〜約25重量%、または約5重量%〜約15重量%、任意選択で存在する。
口腔ケア組成物は、例えば、組成物の味を増強するのに有用な甘味剤を少なくとも1つ含んでいてもよい。1つまたは複数の甘味剤は、選択される特定の甘味剤に強く依存するが、組成物の全体重量あたり、全量で、典型的には0.005重量%〜5重量%、任意選択で0.005重量%〜0.2重量%、さらに任意選択で組成物の全体重量あたり0.05重量%〜0.1重量%、任意選択で存在する。
組成物は、例えば、組成物の味を増強するのに有用な風味剤も少なくとも1つ含んでいてもよい。何らかの経口的に許容可能な天然または合成風味剤を使用することができ、限定無しに、茶フレーバー、バニリン、セージ、マジョラム、パセリ油、スペアミント油、シナモン油、冬緑油(サリチル酸メチル)、ペパーミント油、クローブ油、ベイ油、アニス油、ユーカリ油、柑橘油及び果実油、レモン、オレンジ、ライム、グレープフルーツ、アプリコット、バナナ、ブドウ、リンゴ、イチゴ、サクランボ、及びパイナップル等の由来のものを含むエッセンス、コーヒー、ココア、コーラ、ピーナッツ、アーモンドなどのマメ及びナッツ由来のフレーバー、吸着及びカプセル化風味剤、ならびに同様のものが含まれる。同様に、本明細書の風味剤に含まれる成分は、口腔で芳香及び/または他の官能効果を与える成分であり、冷却化または温暖化効果を含む。そのような成分には、メントール、メンチルアセテート、乳酸メンチル、カンフル、ユーカリ油、ユーカリプトール、アネトール、オイゲノール、カシア、オキサノン、α-イリソン、プロペニルグアエトール(propenyl guaiethol)、チモール、リナロール、ベンズアルデヒド、シンナムアルデヒド、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキシアミン(N−ethyl−p−menthan−3−carboxamine)、N,2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタンアミド、3−(1−メントキシ)−プロパン−1,2−ジオール、シンナムアルデヒドグリセロールアセタール(CGA)、メントングリセロールアセタール(MGA)及び同様のものが例示的に含まれる。1つまたは複数の風味剤は、組成物の全体重量あたり、全量で約0.01重量%〜約5重量%、例えば、約0.03重量%〜約2.5重量%、任意選択で約0.05重量%〜約1.5重量%、さらに任意選択で約0.1重量%〜約0.3重量%、任意選択で存在する。
組成物は、少なくとも1つの着色剤を含んでいてもよい。本明細書の着色剤には、色素(pigment)、染料(dye)、レーキ、及び真珠箔などの特定の光沢または反射性を付与する薬剤が含まれる。何らかの経口的に許容可能な着色剤を使用することができ、限定無しに、タルク、雲母、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、二酸化チタン、赤色、黄色、褐色(brown)、及び黒色酸化鉄、フェロシアン化第二鉄アンモニウム(ferric ammonium ferrocyanide)、マンガンバイオレット、ウルトラマリン、チタン化雲母(titaniated mica)、オキシ塩化ビスマス、ならびに同様のものが含まれる。1つまたは複数の着色剤は、組成物の全体重量あたり、全量で約0.001重量%〜約20重量%、例えば、約0.01重量%〜約10重量%、または約0.1重量%〜約5重量%、任意選択で存在する。
組成物は、クロルヘキシジン、トリクロサン、四級アンモニウム化合物(例えば、塩化ベンザルコニウム)、またはメチルパラベンもしくはプロピルパラベン等のパラベンなどといった追加の抗菌または保存剤も含んでいてもよい。1つまたは複数の追加の抗菌または保存剤は、組成物の全体重量あたり、全量で、約0.01重量%〜約0.5重量%、任意選択で約0.05重量%〜約0.1重量%、任意選択で組成物中に存在してもよい。
口腔ケア組成物は、フッ化物イオン源も含んでいてもよい。フッ化物イオン源には、限定はされないが、フッ化スズ、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、モノフルオロリン酸カリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸アンモニウム、フルオロケイ酸ナトリウム、フルオロケイ酸アンモニウム、オラフルール(N’−オクタデシルトリメチレンジアミン−N,N,N’−トリス(2−エタノール)−ジヒドロフルオリド)(N’−octadecyltrimethylendiamine−N,N,N’−tris(2−ethanol)−dihydrofluoride)などのフッ化アミン、フッ化アンモニウム、及びそれらの組み合わせが含まれる。ある実施形態では、フッ化物イオン源には、フッ化スズ、フッ化ナトリウム、フッ化アミン、モノフルオロリン酸ナトリウム、及びそれらの混合物が含まれる。ある実施形態では、口腔ケア組成物は、約50〜約5000ppmのフッ化物イオン、例えば約100〜約1000、約200〜約500、または約250ppmのフッ化物イオンを供給するのに十分な量で、フッ化物イオン源またはフッ素供給成分も含んでいてもよい。フッ化物イオン源は、約0.001重量%〜約10重量%、例えば、約0.003重量%〜約5重量%、0.01重量%〜約1重量%、または約0.05重量%のレベルで組成物に加えられてもよい。しかしながら、適切なレベルのフッ化物イオンを与えるフッ化塩の重量は、当該塩に含まれる対イオンの重量によって変化することは明らかであり、当業者であればそのような量を容易に決定できるであろうと考えられる。好ましいフッ化塩は、フッ化ナトリウムである場合がある。
組成物は、例えば、ドライマウスの改善において有用な唾液刺激剤を含んでいてもよい。何らかの口腔的に許容可能な唾液刺激剤を使用することができ、限定無しに、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、アスコルビン酸、アジピン酸、フマル酸及び酒石酸などの食品酸(food acid)、ならびにそれらの混合物が含まれる。1つまたは複数の唾液刺激剤が、唾液刺激に有効な全体量で、任意選択で存在する。
組成物は、例えば、硝酸カリウム、重炭酸カリウム、塩化カリウム、クエン酸カリウム、及びシュウ酸カリウムなどのカリウム塩、カプサイシン、オイゲノール、ストロンチウム塩、塩化物塩ならびにそれらの組み合わせといった抗過敏剤(antisensitivity agent)を含んでいてもよい。そのような薬剤は、選択する薬剤に基づいて、組成物の全体重量あたりで、例えば、約1重量%〜約20重量%、有効量で添加されてもよい。
組成物は、抗酸化剤をさらに含んでいてもよい。何らかの経口的に許容可能な抗酸化剤を使用でき、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ビタミンA、カロテノイド、ビタミンE、フラボノイド、ポリフェノール、アスコルビン酸、薬草酸化防止剤(herbal antioxidant)、クロロフィル、メラトニン、及びそれらの混合物が含まれる。
実験は、アルギニンを様々な濃度で含む組成物のバイオフィルム低減効力を評価するために実施した。
以下の実施例のすべてで使用した実験手法は、Biofilm Growth Inhibition University of Manchester Modelである。このモデルのプロトコルは次のとおりである。
(1)歯垢を健康な4名のボランティアから集め、接種材料としてまとめて保存した。当該接種材料の吸光度(Optical Density)は、610nmで吸光度0.3であった。
(2)滅菌ヒドロキシアパタイト(HAP)ディスクを嫌気性条件下で、1mLの滅菌人工唾液(0.01重量%のスクロースを含む)及び1mLの保存唾液と共に、24ウェルマイクロプレートで、37℃で24時間インキュベートした。
(3)それぞれの試験歯磨剤用に(及びそれぞれのコントロール用に)、重量で歯磨剤1部:滅菌蒸留水2部の処理溶液を調製した。それぞれの新しく調製した処理溶液を3つのウェルへ加え、HAPディスクをそこに10分間接触させた。
(4)それぞれのウェルの液層を除き、2mLの滅菌人工唾液で置換した。
(5)ディスクを37℃、嫌気性条件下で8日間保った。
(6)2、4、及び8日間隔で、ディスクを無菌的に回収し、事前に半分に減らしたチオグリコール酸培地(ディスクあたり4.5ml)へ移した。
(7)10の4乗、10の5乗、及び10の6乗希釈した100μLを、全グラム陰性嫌気性菌用のネオマイシン/バンコマイシン(NV)寒天上にそれぞれのディスクにつき二連で蒔いた。
(8)滅菌スプレッダーを使用し、プレート表面を引き延ばし、37℃で72時間嫌気的にインキュベートした後、それぞれのプレート上のコロニー数を数えた。
(1)歯垢を健康な4名のボランティアから集め、接種材料としてまとめて保存した。当該接種材料の吸光度(Optical Density)は、610nmで吸光度0.3であった。
(2)滅菌ヒドロキシアパタイト(HAP)ディスクを嫌気性条件下で、1mLの滅菌人工唾液(0.01重量%のスクロースを含む)及び1mLの保存唾液と共に、24ウェルマイクロプレートで、37℃で24時間インキュベートした。
(3)それぞれの試験歯磨剤用に(及びそれぞれのコントロール用に)、重量で歯磨剤1部:滅菌蒸留水2部の処理溶液を調製した。それぞれの新しく調製した処理溶液を3つのウェルへ加え、HAPディスクをそこに10分間接触させた。
(4)それぞれのウェルの液層を除き、2mLの滅菌人工唾液で置換した。
(5)ディスクを37℃、嫌気性条件下で8日間保った。
(6)2、4、及び8日間隔で、ディスクを無菌的に回収し、事前に半分に減らしたチオグリコール酸培地(ディスクあたり4.5ml)へ移した。
(7)10の4乗、10の5乗、及び10の6乗希釈した100μLを、全グラム陰性嫌気性菌用のネオマイシン/バンコマイシン(NV)寒天上にそれぞれのディスクにつき二連で蒔いた。
(8)滅菌スプレッダーを使用し、プレート表面を引き延ばし、37℃で72時間嫌気的にインキュベートした後、それぞれのプレート上のコロニー数を数えた。
それぞれの試験歯磨剤またはコントロールのLog10 CFU/ml(CFUは、コロニー形成単位)を計算した。より低いLog10 CFU/mlは、その試験した歯磨剤がバイオフィルム成長抑制においてより強い効力を有していることを示す。
試験の結果を以下の実施例1に示す。
実施例1
最初のバイオフィルム低減試験では、表1に記載した配合をバイオフィルム成長の低減能で評価した。Biofilm Growth Inhibition University of Manchester Model methodology (上記)を使用して得た結果を、方法の手順6において8日間インキュベートしたディスクで得た平均log10 CFU/mlと共に表1に示す。以下の結果で、「統計的有意性(statistical significance)」で同一の文字を共有している配合は、それらのバイオフィルム低減効力で有意差を示していない。
最初のバイオフィルム低減試験では、表1に記載した配合をバイオフィルム成長の低減能で評価した。Biofilm Growth Inhibition University of Manchester Model methodology (上記)を使用して得た結果を、方法の手順6において8日間インキュベートしたディスクで得た平均log10 CFU/mlと共に表1に示す。以下の結果で、「統計的有意性(statistical significance)」で同一の文字を共有している配合は、それらのバイオフィルム低減効力で有意差を示していない。
表1の結果は、アルギニンを含む配合物のバイオフィルム低減効力が向上したことを示した。上の表1に示すように、有意に低下した平均Log10 CFU/ml値で示されるとおり、1.5重量%のアルギニンを含む配合が、すべての他の試験した配合を上回った。次いで、1.0重量%のアルギニンを含む配合、その次に0.5重量%及び3.0重量%のアルギニンを含む配合であった。
Claims (24)
- a.遊離または塩の形態のアルギニンと、
b.酸化亜鉛及びクエン酸亜鉛と、
を含む口腔ケア組成物。 - 前記アルギニンが、前記組成物の全体重量に基づき、0.5重量%〜3重量%の量で存在する、請求項1に記載の口腔ケア組成物。
- 前記アルギニンが、前記組成物の全体重量に基づき、1重量%〜2.85重量%の量で存在する、請求項2に記載の口腔ケア組成物。
- 前記アルギニンが、前記組成物の全体重量に基づき、1.17重量%〜2.25重量%の量で存在する、請求項3に記載の口腔ケア組成物。
- 前記アルギニンが、前記組成物の全体重量に基づき、1.4重量%〜1.6重量%の量で存在する、請求項4に記載の口腔ケア組成物。
- 前記アルギニンが、前記組成物の全体重量に基づき、約1.5重量%の量で存在する、請求項5に記載の口腔ケア組成物。
- 前記組成物における亜鉛塩の全体濃度が、前記組成物の全体重量に基づき、0.2重量%〜5重量%である、前記請求項のいずれかに記載の口腔ケア組成物。
- アルギニン対全体亜鉛塩のモル比が、0.05:1〜10:1である、前記請求項のいずれかに記載の口腔ケア組成物。
- 前記組成物が、前記組成物の全体重量に基づき、0.5重量%〜1.5重量%の量で酸化亜鉛、及び0.25重量%〜0.75重量%の量でクエン酸亜鉛を含む、前記請求項のいずれかに記載の口腔ケア組成物。
- 前記組成物が、前記組成物の全体重量に基づき、約1重量%の量で酸化亜鉛、及び約0.5重量%の量でクエン酸亜鉛を含む、請求項9に記載の口腔ケア組成物。
- 酸化亜鉛対クエン酸亜鉛の重量比が、1.5:1〜4.5:1、任意選択で1.5:1〜4:1、1.7:1〜2.3:1、1.9:1〜2.1:1、または約2:1である、請求項9に記載の口腔ケア組成物。
- 口腔でのバイオフィルム形成の低減または抑制における使用のための、前記請求項のいずれかに記載の口腔ケア組成物。
- 口腔でのバイオフィルム形成の低減または抑制方法であって、前記方法が口腔と、請求項1〜12のいずれか1項に記載の口腔ケア組成物と、を接触させることを含む、方法。
- 口腔でのバイオフィルム形成の低減または抑制のための、
a.遊離または塩の形態のアルギニンと、
b.酸化亜鉛及びクエン酸亜鉛と、
の組み合わせの、口腔ケア組成物での、使用。 - 前記アルギニンが、前記組成物の全体重量に基づき、0.5重量%〜3重量%の量で前記口腔ケア組成物に存在する、請求項14に記載の使用。
- 前記アルギニンが、前記組成物の全体重量に基づき、1重量%〜2.85重量%の量で前記口腔ケア組成物に存在する、請求項15に記載の使用。
- 前記アルギニンが、前記組成物の全体重量に基づき、1.17重量%〜2.25重量%の量で前記口腔ケア組成物に存在する、請求項16に記載の使用。
- 前記アルギニンが、前記組成物の全体重量に基づき、1.4重量%〜1.6重量%の量で前記口腔ケア組成物に存在する、請求項17に記載の使用。
- 前記アルギニンが、前記組成物の全体重量に基づき、約1.5重量%の量で前記口腔ケア組成物に存在する、請求項18に記載の使用。
- 前記口腔ケア組成物における亜鉛塩の全体濃度が、前記組成物の全体重量に基づき、0.2重量%〜5重量%である、請求項14〜19のいずれか1項に記載の使用。
- 前記口腔ケア組成物におけるアルギニン対全体亜鉛塩のモル比が、0.05:1〜10:1である、請求項14〜20のいずれか1項に記載の使用。
- 酸化亜鉛対クエン酸亜鉛の重量比が、1.5:1〜4.5:1、任意選択で、1.5:1〜4:1、1.7:1〜2.3:1、1.9:1〜2.1:1、または約2:1である、請求項14〜21のいずれか1項に記載の使用。
- 前記酸化亜鉛が、前記組成物の全体重量に基づき、0.5重量%〜1.5重量%の量で前記口腔ケア組成物に存在し、かつ前記クエン酸亜鉛が0.25重量%〜0.75重量%の量で前記口腔ケア組成物に存在する、請求項14〜22のいずれか1項に記載の使用。
- 前記酸化亜鉛が、前記組成物の全体重量に基づき、約1重量%の量で前記口腔ケア組成物に存在し、かつ前記クエン酸亜鉛が約0.5重量%の量で前記口腔ケア組成物に存在する、請求項23に記載の使用。
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