JP2017228258A - 物品駆動型情報収集・発信管理システム及び物品を核として情報の収集・発信を行う物品駆動型情報収集管理方法 - Google Patents
物品駆動型情報収集・発信管理システム及び物品を核として情報の収集・発信を行う物品駆動型情報収集管理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017228258A JP2017228258A JP2016126064A JP2016126064A JP2017228258A JP 2017228258 A JP2017228258 A JP 2017228258A JP 2016126064 A JP2016126064 A JP 2016126064A JP 2016126064 A JP2016126064 A JP 2016126064A JP 2017228258 A JP2017228258 A JP 2017228258A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- information
- code
- embedded
- article
- dots
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 title claims abstract description 16
- 238000007726 management method Methods 0.000 title claims description 87
- 239000003550 marker Substances 0.000 claims abstract description 99
- 238000012545 processing Methods 0.000 claims abstract description 23
- 238000007639 printing Methods 0.000 claims description 55
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 claims description 39
- 238000004891 communication Methods 0.000 claims description 19
- 238000010295 mobile communication Methods 0.000 claims description 14
- 238000000034 method Methods 0.000 description 26
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 23
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 11
- 238000012795 verification Methods 0.000 description 9
- 230000008569 process Effects 0.000 description 8
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 6
- 238000012356 Product development Methods 0.000 description 4
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 4
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 4
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 4
- 235000014101 wine Nutrition 0.000 description 4
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 3
- 230000000007 visual effect Effects 0.000 description 3
- 125000002066 L-histidyl group Chemical group [H]N1C([H])=NC(C([H])([H])[C@](C(=O)[*])([H])N([H])[H])=C1[H] 0.000 description 2
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 2
- 230000008094 contradictory effect Effects 0.000 description 2
- 239000002537 cosmetic Substances 0.000 description 2
- 238000013500 data storage Methods 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000013461 design Methods 0.000 description 2
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 230000035515 penetration Effects 0.000 description 2
- 235000019640 taste Nutrition 0.000 description 2
- 241000531116 Blitum bonus-henricus Species 0.000 description 1
- 235000008645 Chenopodium bonus henricus Nutrition 0.000 description 1
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000012790 confirmation Methods 0.000 description 1
- 230000007812 deficiency Effects 0.000 description 1
- 239000006185 dispersion Substances 0.000 description 1
- 238000002372 labelling Methods 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 230000008520 organization Effects 0.000 description 1
- 238000004806 packaging method and process Methods 0.000 description 1
- 230000008439 repair process Effects 0.000 description 1
- 230000002123 temporal effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
Abstract
Description
なお、ここで「物品」とは流通に供される有形の物であり、同じ種類の物であっても個々に一個一個の異なる「物品」として取り扱う。また、「物品」は、販売される商品や製品、レンタル商品等の物品に限らず、宅配便や郵便の不在伝票その他の連絡書面や契約書類等の各種書類及び真偽鑑定書や証明書、ノベルティ商品、アメニティグッズ等も含む概念である。さらに、消費されるものに限らず繰り返し使用の用に供される物も含む概念である。
一方、パンフレットまたはカタログ等に商品情報やイベント情報等へのアクセスデータを記録したQRコード(登録商標)を印刷しておき、印刷されているQRコード(登録商標)をパンフレット等の受領者が所有している携帯電話やスマートフォン等のモバイル機器に搭載されたカメラ及び読取ソフトにより読み取り、読み取った情報に基づいて所定のサーバへアクセスしてイベント情報等を取得する技術も公知である。この技術では、サーバへアクセスすることにより、各種情報を取得して携帯電話やスマートフォンの表示部に各種案内やイベント情報等を表示すること、又は会員登録などを行うこともできる。
また、結婚式の招待状にサーバアクセスアドレスおよび個人ID等をQRコード(登録商標)等の2次元バーコードで印刷しておき、その2次元バーコードを携帯端末で読み取ることにより、サーバに記録されている結婚式の写真や動画を携帯端末にダウンロードして表示する技術が開示されている(特許文献1参照)
すなわち、これらの先行技術は、メーカーや販売者、イベント提供者等のように、潜在的な消費者(顧客)に対して誘因情報を提供することを意図する者が、商品情報や会員登録情報、各種イベント情報やチケット購入情報などの各種情報を提供するためのサーバを用意しておき、顧客がそのサーバにアクセスするためのアクセス情報を、チラシ、パンフレットや商品案内、招待状等にQRコード(登録商標)等のコードで印刷して配布するものである。
本発明に係るシステム及び方法は、新規な商品のマーケティングや商品開発、または社会的な情報交換手段として極めて有用、有意義である。本発明のシステムにより社会に流通する一つ一つの個々の物品を媒介として、その個別の物品に直接かかわる人とのコミュニケーションが可能になれば、種々の利用が可能となる。
本発明は、流通配布される個々の物品をコミュニケーションの媒介ツール(媒体)として、個々の物品を追跡し、顧客と物品の提供者(製造者、発行者、販売者及び貸与者等を含む)または顧客どうしを結び付け、相互間の情報の交換を可能にする物品駆動型情報収集・発信管理システム、及び物品を核として情報の収集・発信を行う物品駆動型情報収集管理方法を提供することを目的とする。
特に、個々の物品に付する「埋め込み標識コード」として、目に見えない2次元コードを用いることにより、さらなる有効利用を図ることが可能となる。
光学読取可能な標識コードにより、所定の固有識別情報を記録した二次元の埋め込み標識コードの使用権限と使用範囲を割り当てる発行管理装置であって、監視対象物品のすべてに対してそれぞれ固有識別情報を記録した前記埋め込み標識コードを割り当てるよう一括管理する標識コード発行管理装置と、
前記固有識別情報を記録した前記埋め込み標識コードを、すべての監視対象物品に付与する標識コード付与装置と、
カメラ(画像情報取得部)と、公開されたソフトウェアであって前記カメラにより取得した前記埋め込み標識コードの画像情報から前記固有識別情報を読み取るとともに該固有識別情報に基づいて所定のサーバへアクセスしてデータ通信を行う標識コード処理ソフトフェアと、表示部と、無線通信部と、前記各部の制御及び前記標識コードソフトウェアを実行可能な制御部と、を備える汎用のモバイル通信装置と、
前記モバイル通信装置からの前記コード処理ソフトウェアによるアクセス要求の受付処理、及び該モバイル通信装置から受信した情報の収集、該モバイル通信装置への基本情報及び/またはサービスの提供を行うアクセス管理サーバと、
を備えることを特徴とする。
すなわち本発明は、埋め込みコードが上記に定義する意味において“公開されておらず”、逆に埋め込み標識コードを読み取り処理するソフトウェアは“一般公開されており”誰にでも入手可能である点が大きな特徴の一つである。
このように、埋め込み標識コードを視認し難くすることにより、化粧品や高級ワイン又はお酒等の高級嗜好品のボトルや個装等の外観デザインに影響を与えることなく、固有識別情報を埋め込むことが可能となる他、偽造防止の機能を果たすことも可能となる。
前記網点は、n×n(nは2以上の整数)の第2のマトリックスの領域を有し、かつ、前記第2のマトリックスの領域内に前記印刷ドットを有しており、
前記複数の網点として、
前記埋め込み標識コードの配置を示す仮想基準線上に配置される前記網点の一つであって、前記仮想基準線を規定する複数の基準網点と、前記第1のマトリックス内の前記仮想基準線の周囲に配置される前記網点の一つであって、印刷画像として記録される前記情報をマルチビット情報として表す複数の情報網点と、
を備えることが望ましい。
基準網点により仮想基準線の位置を認識することにより、埋め込み標識コードの位置と情報網点による情報を読み取ることが可能となる。
このようなマトリクスでは通常縦方向と横方向の2本の基準線を設けて各情報網点の位置を特定するが、本願発明では、マトリックスの対角線方向に設けられた一本の仮想基準線だけで、マトリクス状に配置された情報網点の位置を把握できる。そのため、基準線を規定するための基準網点の数を少なくでき、不要な基準網点を情報網点に置き換えることができる。したがって、同じ大きさの埋め込み標識コードであっても、その分データ記録量を増やすことが可能となる。
このように、イエローのインクにより印刷すると、印刷ドットが比較的大きくなっても視認され難い。そのため、見えにくい状態のままインクドットを大きくすることができるので、黒色のインクに比べて解像度が低くとも、比較的安定した読取精度を確保することができる。
より高い非視認性を確保するためには、さらに、前記埋め込み標識コードの前記印刷ドットの径または一辺の大きさが、140μm〜160μmの範囲であることが望ましい。
さらに、高額商品には偽造防止機能を付加することにより、メーカーその他の商品提供者の保証情報や真贋鑑定情報にアクセスできるようにすること、家電製品の場合には修理情報等の提供が可能となる。
ここで、埋め込み標識コードは、複数の微細な印刷ドットを紙面その他の印刷媒体に所定の間隔を空けて印刷することにより、視認され難い状態で印刷した埋め込み標識コードであることが好ましい。
図1は、本発明に係る物品駆動型情報収集・発信管理システム1の概念を説明するためのシステムの構成の概略を例示する図である。管理サーバ10は、アクセス管理サーバ11及び各種処理サーバ13a―13xと、データ記憶部12を備えている。
埋め込み標識コードは、使用を希望をする各企業・機関等に使用可能な固有識別情報が割り当てられ、各企業等において各対象物品に使用可能な固有識別情報が付与される。個々の物品へ埋め込み標識コードを付与する場所14a-14xは、物品の種類によって異なる。商品の場合には一般的には割り当てられた企業の製造工場であり、郵便や宅配便の不在通知、契約書、証明書等の書面の場合は、それらの書面の原紙フォームの作製現状や書面の発行現場等、埋め込み標識コードの使用を許可された者が適宜決めることができる。
なお、上記した管理サーバは例示であり、これら以外にも各種機能のサーバを設けることができる。また、図1の構成例では、これらのサーバ13a―13xはアクセス管理サーバ12を介してネットワーク20に接続された例が示されているが、これらの各サーバ13a―13xが、共通のアクセスサーバ11を介さずに、ネットワーク20に独立して接続されるように構成しても良い。
そのため、本発明のシステムでは、監視対象となる一つの物品には必ず一つの固有識別情報(例えば、識別番号)が付され、他の物品と識別情報が重複することの無いよう管理する必要がある。したがって、異なる物品に同一の識別情報を重複して付与することのないように、埋め込み標識コードの発行を管理する発行管理サーバ13aが固有識別情報の発行を管理する。
埋め込み標識コードの規格を一般公開すると、その規格に従って誰でも自由に所定の識別番号を印刷して使用することができることになる。このように誰でも自由に使用できると、第三者がコード発行管理装置により割り当てた固有識別情報と同じ埋め込み標識コードを重複使用する可能性がでてくるので、固有識別情報を一元的に統一管理することができなくなる。そのため、コードの規格を公開せずに、または暗号化等の特別の処理を施して、第三者が自由に埋め込み標識コードを使用できないようしている。これにより世の中に同一の固有識別情報が重複して出回ることを防止している。
埋め込み標識コードを一元管理して、固有識別情報の発行を管理する標識コード発行管理装置について説明する。標識コード発行管理装置は、図1に示すように、標識コード発行管理サーバ13aであっても良いが、インターネット等の外部ネットワークには接続されない独立したシステムとして構築することができる。
基本機能は、契約等に基づき本発明で使用する埋め込み標識コードの固有識別情報を、重複して発行しないように固有識別情報の割り当て発行をこの装置で一元管理する。発行が許可された固有識別情報が記録された埋め込み標識コードは、個別識別情報が割り当てられた企業に印刷用電子データとして渡しても、工場等で自動印刷できるソフトウェアの形で渡し手も良い。また、所定の個別識別情報が印刷された標識コードそのものを渡し手も良い。
埋め込み標識コードの発行から印刷して物品に付与されるまでの処理手順について、図3乃至図4を用いて説明する。
埋め込み標識コードは、コード発行管理装置により、必要な固有識別番号が割り当てられる。具体的には埋め込み標識コードの使用許可に基づき、各使用者に物品付すことができる固有識別情報が割り当てられる。固有識別情報が割り当てられると、埋め込み標識コードの電子情報または印刷された埋め込み標識コードが、オンラインまたは記録媒体を介して使用者に提供される(S11)。同時に、埋め込み標識コードが割り当てられた者に対して、固有識別情報と対応する情報提供サーバ13bの使用領域が割り当てられる(S12)。
例えば、埋め込み標識コードを付する物品が商品の場合には、使用希望者に提供された埋め込み標識コードの電子情報または印刷された埋め込み標識コードは、工場内で出荷前の製品に付される(S14)。
埋め込み標識コードが付与された製品(物品)は出荷または配布される(S15)
本発明において、流通する物品に付された埋め込み標識コードを読み取るモバイル機器17a−17iの基本構成について、図2を用いて説明する。
モバイル機器17a−17iとして、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の汎用のモバイル機器を使用することができる。図2のモバイル端末の基本構成要素を示す。CPU21に接続された基本内部通信ライン22(バスライン等)に、ROM23、RAM24からなる記憶部と、CCD等の画像センサ25、表示部26、入力部27等及び通信部28を備えている。ROMまたはRAMに基本制御ソフトウェアを含む各種内部制御ソフトウェアが記憶されており、RAM24にはさらに各種ソフトウェアをインストール可能である。
埋め込み標識コードの画像情報を画像センサ25で取り込み、画像情報から固有識別情報を読み取るためには、モバイル機器17に専用の標識コード処理ソフトウェアをインストールする必要がある。この標識コード処理ソフトウェアは一般公開されており、ソフト提供サーバ15から誰でも自由にダウンロードしてインストールすることができる。標識コード処理ソフトウェアは、携帯電話やスマートフォン等のカメラ機能と通信機能を備える汎用のモバイル機器17であればインストールして動作可能となるように構成される。所定の解像度以上のカメラ機能を有する携帯やスマートフォン等のモバイル機器を持っている人は誰でも、自由にダウンロードしてインストールすることができるので、埋め込み標識コードを読み取り利用する顧客の側から見た場合、本発明のシステムの利用を希望するものはいつでも利用できるオープンシステムとなっている。
インターネットを介してソフト提供サーバ15にアクセスすると、標識コード処理ソフトウェアをダウンロードすることができる(S31)。標識コード処理ソフトウェアをダウンロードすると、利用者(顧客)に対して、開示しても良い顧客情報の選択を促す案内が表示され、選択が促される(S32)。ここで、例えば、使用したモバイル機器17の位置情報、顧客の性別、年齢、その他モバイル機器の所有者が開示しても良いと考える顧客情報を入力する(S33)。ここで、できるだけ、顧客情報の開示を多くするため、多くの顧客情報を開示した利用者には多くのメリットが与えられるようにすることにより、顧客情報の開示を促すことが望ましい。
顧客が顧客情報を入力すると(S33)、入力された顧客情報はサーバへ送信される(34)。顧客は顧客情報の入力を拒否する不登録処理を選択することもできる(S34)。
全ての入力が完了すると、インストール手順は終了する(S35)。
図6は、標識コード処理ソフトウェアの処理手順の一例を示す図である。図6を参照して、標識コード処理ソフトウェアによる埋め込み標識コードの処理手順を説明する。カメラ機能、表示機能、データ通信機能を備えるモバイル機器に標識コード処理ソフトウェアをインストールして、物品に付された埋め込み標識コードをカメラで撮影すると、標識コード処理ソフトウェアにより埋め込み標識コードが読み取られる(S41)。この読取処理については、図7を用いてさらに説明する。
本発明では、埋め込み標識コードは、世の中に流通するすべての物品に個々の固有識別情報を付与することを目指しているので、これを達成することができる情報表示能力(容量)が必要である。例えば一つの埋め込み標識コードで1京以上の数値を表すことができるのが望ましい。
このように、埋め込み標識コードを視認し難くすることにより、化粧品や高級ワイン又はお酒等の高級嗜好品のボトルや個装等の外観デザインに影響を与えることなく、固有識別番号を埋め込みことが可能となるほか、偽造防止の機能を果たすことも可能となる。
複数の微細な印刷ドットを紙面その他の印刷媒体に所定の間隔を空けて印刷等、種々の工夫をすることにより、人間の目では視認し難い埋め込み標識コードとすることが可能である。
図9(a)は見えない埋め込み標識コードの一例を、拡大して視覚化して示す図である。図9では、印刷ドット31を9x9のマトリクス状に配置した埋め込み標識コード30の例を示す。図中の破線35a、35bは、仮想の基準線(基準ラインともいう)を示しており、この破線35a、35bは実際には印刷されていない。また、図9(b)に示す破線も実際には印刷されていない。以下の図10〜図13においても同様に、破線の部分は印刷されない。
なお、以下の見えない埋め込み標識コードの説明では、特に断らない限り見えない埋め込み標識コードを、単に、「埋め込み標識コード」と称する。図9(b)は、図9(a)に示す埋め込み標識コード30を構成する各印刷ビット31の配置により各種の情報を表す一例を示す模式図である。この例では、各印刷ドットを、3x3のマトリクスを構成する印刷領域32中の9個のセルのいずれかの位置に印刷するように構成して、9個の情報を表わすようにしている。
本明細書では、本明細書では、印刷ドット31が配置されるマトリクス状の印刷領域32(図9,10等では例示的に3x3のマトリクスで示される印刷範囲)を、網点32またはドット領域32(32a〜32d)と称する。本明細書の例では、1つのドット領域32には1つの印刷ドット31だけが印刷される例を示している。しかし、本発明に使用する埋め込み標識コードとして、1つのドット領域32に2以上の印刷ドットを印刷して、1つの網点をさらに多値化するよう構成しても良い。
図11から、各ドット領域32(網点32)に1個の印刷ドット31が印刷されているのがわかる。また、埋め込み標識コード30の各印刷ドット領域32は、隣接する印刷ドット32の間隔が、ドット領域32とほぼ同じ大きさ程度の十分な隙間ができるように距離をおいて配置されている。さらに、図9(a)に示す本発明の一実施形態に係る埋め込み標識コード30は、3本の縦基準線35aと、3本の横基準線35bにより9個のブロックに区画されている。右下角のブロック以外のブロックでは、各ブロックを区画する縦基準線35aと横基準線35bの交点に、「開始キードット32c」が配置されており、右下角のブロックの基準線の交点には、「終点キードット32d」が配置されている。
図12は、本発明に使用できる埋め込み標識コードの他の例を示す図であり、図13は、基準ドット32aと、情報ドット32bの構成例を示す図である。ドット領域は3x3マトリクスとし、基準ドット42a、情報ドット42bにおける印刷ドットの配置は、図9の埋め込みコード30と同じとした。
また、この例では印刷ドット41は円形のドットとなっている。このように、印刷ドットは四角に限らず、円形その他の形状としても良い。
なお、埋め込み標識コードを視認され難くするために、隣接する印刷ドットの平均間隔は印刷ドットの大きさ(印刷ドットの径、1辺、または長辺方向と短辺方向の長さの合計の1/2等を基準とする大きさ)のおおよそ4倍以上の間隔を空けることが望ましい。ここで平均間隔とは、埋め込み標識コードの印刷ドット全体の隣接する印刷ドット間隔を平均したものをいう。さらに望ましくは、印刷ドットの平均間隔を印刷ドットの大きさの5倍以上とすることが望ましい。
図9、図12の埋め込み標識コード30,40では、ドット領域32、42が3x3のマトリクスセルから構成されるので、各印刷ドット31、41は、多少の偏りはあるものの、平均すると、隣接する各印刷ドット31,41はドット領域を構成するセルの大きさ(印刷ドットの径)5個分の間隔を空けて配置されていることになる。このように各ドット領域32、42を、一定の大きさ以上の間隔を空けて配置することにより、埋め込み標識コードの印刷ドット31、41の印刷密度を小さくしている。これにより、印刷ドットの存在は視覚的に認識し難くなる。
現在の汎用のモバイル機器で読取精度を確保しつつ、かつ見えない埋め込み標識コードとするためには、印刷ドットを比較的大きくした上で、黄色のインクで印刷することが好ましい。
図14は、検証実験に使用した埋め込み標識コード10を順次拡大して示す図であり、各図の下段に示す数値は、埋め込み標識コード10を構成する印刷ドットの大きさ(一辺の長さ又は径)を示している。図14に示す埋め込み標識コードでは、図面に明確に表示するため、黒色のインクを用いて印刷したものだけを示している。実際には、黒インクを用いて印刷した埋め込み標識コードと黄色のインクを用いて印刷した埋め込み標識コードを用意して、後述する非視認性のテストおよび読取テストなどの検証テストを行った。
図15を用いて、非視認性についての検証テストの結果について説明する。非視認性のテストは、8名のモニターによる目視により行った。図15中、A〜Hは、視認テストの8名のモニターを示しており、数字1〜7はテスト対象となった大きさの異なるサンプルを示している。サンプル1〜7は、埋め込み標識コードの印刷ドット11の大きさが80μmのものをサンプル1として、それを最小値として印刷ドット11の大きさを200μmまで順次20μmずつ大きくしていくことにより作製した埋め込み標識コードをそれぞれサンプル1〜7としている。図13からわかるように、印刷ドット11のサイズが大きくなると、ドット領域だけでなく、隣接するドット領域の間隔も大きくなるので、埋め込み標識コード全体が急激に大きくなっていく。
a:印刷された埋め込み標識コードが、ほぼ完全に見えない
b:意識してみるとぼんやり見える
c:特に注意してみなくてもぼんやり見える
d:注意してみなくても見える
e:完全に見える
一方、黄色で印刷した埋め込み標識コードについては、サンプル1及びサンプル2(印刷ドットの大きさが80μm及び100μmのサンプル)は、埋め込み印刷ドットを読み取ることができないか、または読み取れたとしても読取に11秒以上の時間かかる場合があり、実際の使用には適していないことが判明した。これに対して、サンプル3以上の大きさ(印刷ドットの大きさが120μm以上)の場合には、黄色のインクで印刷したものでも1秒以内に確実に読み取ることができ、読取精度の観点からは印刷ドット11の大きさが120μm以上であることが望ましいことが確認できた。
また、黄色のインクで印刷した場合、印刷ドットの大きさが200μmの場合には、若干視認され易くなることが確認された。この程度であれば、厳格な非視認性が要求されない状況では使用することができる場合もあり、使用目的や環境に応じた使用条件に適合する場合には使用可能となる。
一方読取テストの結果からは、埋め込み標識コードを黄色のインクで印刷した場合には、印刷ドットの大きさが120μm以上であることが望ましいことが判明した。
なお、埋め込み標識コードの採用に際して、比較的高い非視認性が求められる場合には、印刷ドットの大きさを120μm〜180μmとすることが望ましく、さらに高い非視認性を確保する場合には、印刷ドットの大きさを120μ〜160μmとすることが望ましい。
図16は、本発明のシステムの応用例を示すシステム構成の概略を示すイメージ図である。
(1)例えば、埋め込み標識コードの管理会社5が、見えない埋め込み標識コードで個別識別情報を表紙に印刷した特殊なノートをノベルティグッズとしてA社に提供し、それをA社が顧客にノベルティとして配布する。
(2)A社は、固有識別情報にリンク付けしてインターネット等を介して配信する動画情報等のコンテンツを管理会社5に提供する。このコンテンツとして、自社のイメージアップを図ることのできる動画情報や、自社製品をアピールする広告等、利用目的に応じて種々のコンテンツを提供することができる。
(3)管理会社5は、固有識別情報に対応して、A社から受領したコンテンツをクラウドにアップロードしておく。
(4)埋め込みコードを読み取りクラウドにアクセスしてコンテンツの提供を受けるコード処理ソフトウェアをネット上のサーバ15に、自由にダウンロードすることができるように公開しておく。
(6)ノート等のノベルティを受領した者は自己のモバイル機器17にソフトウェアをダウンロードして、クラウドにアクセスし、コンテンツを自由にダウンロードできる。
(7)管理会社はクラウドにアクセスがあったときに、モバイル機器の位置情報や顧客情報を収集し、A社に提供することができる。
(8)管理会社は、A社以外にも同様のサービスを提供することができるため、業種にかかわらず、各種企業のあらゆる情報(ビッグデータ)を入手できる。
10 管理サーバ
11 アクセス管理サーバ
13a−x 各種管理サーバ
14a―x
15 ソフトウェア提供サーバ
17a―x モバイル端末(モバイル機器)
20 ネットワーク
30、40 埋め込み標識コード
Claims (9)
- 光学読取可能な標識コードにより、所定の固有識別情報を記録した二次元の埋め込み標識コードの使用権限と使用範囲を割り当てる発行管理装置であって、監視対象物品のすべてに対してそれぞれ固有識別情報を記録した前記埋め込み標識コードを割り当てるよう一括管理する標識コード発行管理装置と、
前記固有識別情報を記録した前記埋め込み標識コードを、すべての監視対象物品に付与する標識コード付与装置と、
画像情報取得部と、公開されたソフトウェアであって前記カメラにより取得した前記埋め込み標識コードの画像情報から前記固有識別情報を読み取るとともに該固有識別情報に基づいて所定のサーバへアクセスしてデータ通信を行う標識コード処理ソフトフェアと、表示部と、無線通信部と、前記各部の制御及び前記標識コードソフトウェアを実行可能な制御部と、を備える汎用のモバイル通信装置と、
前記モバイル通信装置からの前記コード処理ソフトウェアによるアクセス要求の受付処理、及び該モバイル通信装置から受信した情報の収集、該モバイル通信装置への基本情報及び/またはサービスの提供を行うアクセス管理サーバと、
を備えることを特徴とする物品駆動型情報収集・発信管理システム。 - 前記モバイル通信装置の前記コード処理ソフトウェアは、該コード処理ソフトウェアをインストールするときに、前記アクセス管理サーバへ提供する該モバイル通信装置の使用者の個人情報の範囲を選択可能であることを特徴とする請求項1に記載の物品駆動型情報収集・発信管理システム。
- 前記埋め込み標識コードは、複数の微細な印刷ドットを紙面その他の印刷媒体に所定の間隔を空けて印刷することにより、視認され難い状態で印刷した埋め込み標識コードであることを特徴とする請求項1または2に記載の物品駆動型情報収集・発信管理システム。
- 前記埋め込み標識コードは、所定の大きさの第1のマトリックスの領域内に複数の網点を配置した印刷画像からなる、情報を印刷物に記録した二次元の埋込標識コードであって、
前記網点は、n×n(nは2以上の整数)の第2のマトリックスの領域を有し、かつ、前記第2のマトリックスの領域内に前記印刷ドットを有しており、
前記複数の網点として、
前記埋め込み標識コードの配置を示す仮想基準線上に配置される前記網点の一つであって、前記仮想基準線を規定する複数の基準網点と、前記第1のマトリックス内の前記仮想基準線の周囲に配置される前記網点の一つであって、印刷画像として記録される前記情報をマルチビット情報として表す複数の情報網点と、
を備えることを特徴とする請求項3に記載の物品駆動型情報収集・発信管理システム。 - 前記仮想基準線は、前記第1のマトリックスの対角線となる前記情報埋込コード内に一本だけ有する直線状の基準線であり、
前記基準網点は、前記第1のマトリックスの対角線上の格子位置に配置され、前記情報網点は、前記第1のマトリックスの対角線上以外の格子位置に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の物品駆動型情報収集・発信管理システム。 - 前記埋め込み標識コードを構成する前記印刷ドットがCMYKのイエロー(Y)のインクにより印刷され、該印刷ドットの大きさが140μm〜200μmの範囲となるように印刷されていることを特徴とする請求項4または5に記載の物品駆動型情報収集・発信管理システム。
- 前記埋め込み標識コードの前記印刷ドットの径または一辺の大きさが、140μm〜160μmの範囲であることを特徴とする請求項6に記載の物品駆動型情報収集・発信管理システム。
- 公開されていない光学読取可能な2次元の標識コードによりコード化して固有識別情報を印刷する埋め込み標識コードの発行を管理し、発行した埋め込み標識コードの固有識別情報に対応してサーバ使用領域を割り当てるステップと、
前記固有識別情報に対応して割り当てられた前記サーバ使用領域に、要求に応じて出力する所定の情報を記録するステップと、
前記固有識別情報を個々の物品に付するステップと、
モバイル装置にインストールされた処理ソフトウェアにより、前記物品に付された埋め込み標識コードを読み取り、所定のサーバにアクセスして、該モバイル装置の位置情報その他モバイル装置に登録されている所定の情報を送信するとともに前記サーバ使用領域に記憶されている提供情報の出力を要求するステップと、
前記サーバにおいて、前記モバイル装置から送信された前記所定の情報を受信し記憶するとともに、前記固有識別番号に対応して記憶している前記サーバ使用領域の提供情報を出力するステップと、
前記モバイル装置において、前記サーバから送信された提供情報を表示するステップと、
を備えることを特徴とする物品を核として情報の収集・発信を行う物品駆動型情報収集管理方法。 - 前記埋め込み標識コードは、複数の微細な印刷ドットを紙面その他の印刷媒体に所定の間隔を空けて印刷することにより、視認され難い状態で印刷した埋め込み標識コードであることを特徴とする請求項8に記載の物品を核として情報の収集・発信を行う物品駆動型情報収集管理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016126064A JP2017228258A (ja) | 2016-06-24 | 2016-06-24 | 物品駆動型情報収集・発信管理システム及び物品を核として情報の収集・発信を行う物品駆動型情報収集管理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016126064A JP2017228258A (ja) | 2016-06-24 | 2016-06-24 | 物品駆動型情報収集・発信管理システム及び物品を核として情報の収集・発信を行う物品駆動型情報収集管理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017228258A true JP2017228258A (ja) | 2017-12-28 |
Family
ID=60891853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016126064A Pending JP2017228258A (ja) | 2016-06-24 | 2016-06-24 | 物品駆動型情報収集・発信管理システム及び物品を核として情報の収集・発信を行う物品駆動型情報収集管理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017228258A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022038629A (ja) * | 2020-08-27 | 2022-03-10 | グローブライド株式会社 | 魚釣用リール、その制動装置及び制動システム |
KR102684000B1 (ko) | 2020-08-27 | 2024-07-12 | 글로브라이드 가부시키가이샤 | 낚시용 릴, 그 제동 장치 및 제동 시스템 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006285545A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Kyodo Printing Co Ltd | 流通情報管理システム |
JP2008090831A (ja) * | 2006-09-08 | 2008-04-17 | Ihc:Kk | 物品管理システム |
JP2009116525A (ja) * | 2007-11-05 | 2009-05-28 | Jintaku Tei | 商品情報照会システムおよび商品情報照会方法 |
JP3200549U (ja) * | 2015-08-07 | 2015-10-22 | 株式会社アポロジャパン | 埋め込み印刷コード |
-
2016
- 2016-06-24 JP JP2016126064A patent/JP2017228258A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006285545A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Kyodo Printing Co Ltd | 流通情報管理システム |
JP2008090831A (ja) * | 2006-09-08 | 2008-04-17 | Ihc:Kk | 物品管理システム |
JP2009116525A (ja) * | 2007-11-05 | 2009-05-28 | Jintaku Tei | 商品情報照会システムおよび商品情報照会方法 |
JP3200549U (ja) * | 2015-08-07 | 2015-10-22 | 株式会社アポロジャパン | 埋め込み印刷コード |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022038629A (ja) * | 2020-08-27 | 2022-03-10 | グローブライド株式会社 | 魚釣用リール、その制動装置及び制動システム |
KR102684000B1 (ko) | 2020-08-27 | 2024-07-12 | 글로브라이드 가부시키가이샤 | 낚시용 릴, 그 제동 장치 및 제동 시스템 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9519809B2 (en) | Systems, methods, and apparatuses for associating flexible internet based information with physical objects | |
JP6899530B2 (ja) | 情報処理方法 | |
US20170206532A1 (en) | System and method for streamlined registration and management of products over a communication network related thereto | |
CN111587445A (zh) | 安全标签 | |
JP2021519488A (ja) | ブロックチェーン内でコード及びイメージを用いるためのシステム及び方法 | |
CN106462865A (zh) | 标签管理方法及系统、信息提供方法及系统以及所使用的装置和标签 | |
RU2485590C1 (ru) | Способ контроля товарооборота, основанный на интернет | |
KR20150092111A (ko) | 사운드 기반 코드들을 이용하는 모바일 이미지 지불 시스템 | |
KR101857963B1 (ko) | 위조방지 qr 코드를 활용한 종량제 쓰레기봉투 종합 관리 시스템 및 그 운영방법 | |
US20040172537A1 (en) | System and method for tracking and authenticating items through an internet web site | |
CN102722824A (zh) | 一种利用条形码鉴别商品真伪的方法 | |
KR101798603B1 (ko) | 물품의 진위 인증용 코드를 포함하는 라벨의 제조방법 | |
CN110310130B (zh) | 一种防伪方法及系统 | |
US20120197688A1 (en) | Systems and Methods for Verifying Ownership of Printed Matter | |
CN1292960A (zh) | 信息发行系统 | |
CN103020830A (zh) | 二维码防盗版及版权溯源系统和方法 | |
WO2012020291A2 (en) | System for checking the authenticity of articles | |
JP2017228258A (ja) | 物品駆動型情報収集・発信管理システム及び物品を核として情報の収集・発信を行う物品駆動型情報収集管理方法 | |
CN101159056A (zh) | 通过中间机构对产品的产销进行质量监控的系统和方法 | |
AU2014100210A4 (en) | A method and system for assigning and customising hosted network resources | |
CN111279379A (zh) | 利用数字识别器的信息收集系统及方法 | |
US9652775B2 (en) | System, method, procedure and components for preparing an article for authentication and tracking | |
CN106651523A (zh) | 一种专利产品服务平台 | |
CN112308683A (zh) | 一种基于区块链的钢材质保书生成和管理方法及系统 | |
KR101019142B1 (ko) | 네트워크상에서의 콘텐츠 관리 방법, 및 이에 사용되는 웹서버 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181225 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20191025 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20191108 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20191226 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20200514 |