JP2017228233A - データ分析システム、データ分析方法、端末装置およびコンピュータプログラム - Google Patents
データ分析システム、データ分析方法、端末装置およびコンピュータプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】複雑な統計処理を用いたデータ分析が可能な実行環境をユーザーに提供する。【解決手段】本発明のデータ分析システムは、第1サーバーと第2サーバーとを備える。第1サーバーは、端末装置からデータ分析の実行指示情報を受信した場合に、データベースを用いて前記データ分析を実行して、分析結果データを取得し、前記分析結果データの書き込み要求をストレージ装置に送信し、前記データ分析の実行が完了した後、前記データ分析の完了通知を前記端末装置に送信する。前記第2サーバーは、前記端末装置から前記分析結果データの取得要求を受信した場合に、前記ストレージ装置に前記分析結果データの送信要求を送信して、前記分析結果データを取得し、取得した分析結果データを前記端末装置に送信する。【選択図】図1
Description
本発明は、データ分析システム、データ分析方法、端末装置およびコンピュータプログラムに関する。
データ分析は、データの特徴を分析する手法として広く一般に行われている。データ分析の方法として、所定の検索条件に従ってデータベースに格納されているデータを集計し、その結果をレポートとして表示するWebプリケーションを用いるものがある。例えば、ID−POS(ID(Identifier)付きPOS(Point of Sales))のデータを様々な切り口から集計して集計結果を表示するWebアプリケーションがある。しかしながら、このようなWebアプリケーションは、その仕様上、SQLなどの言語で実現可能な、四則演算等の簡易なデータ分析に限定されている。行列演算等が必要となる複雑な統計処理を用いたデータ分析を行うことは困難であった。このため専用ツールが必要であり、統計知識を有する専任担当者等がデータ分析を行うことが一般的であった。
本発明が解決しようとする課題は、複雑な統計処理を用いたデータ分析を実行可能な環境をユーザーに提供するデータ分析システム、データ分析方法、端末装置およびコンピュータプログラムを実現することである。
本発明のデータ分析システムは、第1サーバーと第2サーバーとを備える。第1サーバーは、端末装置からデータ分析の実行指示情報を受信した場合に、データベースを用いて前記データ分析を実行して分析結果データを取得し、前記分析結果データの書き込み要求をストレージ装置に送信し、前記データ分析の実行が完了した後、前記データ分析の完了通知を前記端末装置に送信する。前記第2サーバーは、前記端末装置から前記分析結果データの取得要求を受信した場合に、前記ストレージ装置に前記分析結果データの読み出し要求を送信して、前記分析結果データを取得し、取得した分析結果データを前記端末装置に送信する。
本発明のデータ分析方法は、端末装置からデータ分析の実行指示情報を受信した場合に、データベースを用いて前記データ分析を実行して、分析結果データを取得するステップと、前記分析結果データの書き込み要求をストレージ装置に送信するステップと、前記データ分析が完了した後、前記データ分析の完了通知を前記端末装置に送信するステップと、前記端末装置から前記分析結果データの取得要求を受信した場合に、前記ストレージ装置に前記分析結果データの読み出し要求を送信して、前記分析結果データを取得するステップと、取得した分析結果データを前記端末装置に送信するステップとを備える。
本発明の端末装置は、第1処理部と第2処理部とを備える。前記第1処理部は、アプリケーション画面を介して、データ分析の条件を受け付け、前記アプリケーション画面を介して、前記データ分析の実行指示を受け付け、前記実行指示を検出した場合に、前記データ分析の条件を含む、前記データ分析の実行指示情報を第1サーバーに送信し、前記第1サーバーから前記データ分析の完了通知を受信した場合に、前記アプリケーション画面に、前記データ分析の完了を示すメッセージを表示する。前記第2処理部は、前記アプリケーション画面を介して、前記データ分析の分析結果データの取得指示を受け付け、前記分析結果データの取得指示が検出された場合に、前記分析結果データの取得要求を第2サーバーに送信し、前記第2サーバーから前記分析結果データを受信した場合に、前記分析結果データを、前記アプリケーション画面に表示する。
本発明のコンピュータプログラムは、アプリケーション画面を介して、データ分析の条件を受け付けるステップと、前記アプリケーション画面を介して、前記データ分析の実行指示を受け付けるステップと、前記実行指示を検出した場合に、前記データ分析の条件を含む、前記データ分析の実行指示情報を第1サーバーに送信するステップと、前記第1サーバーから前記データ分析の完了通知を受信した場合に、前記アプリケーション画面に、前記データ分析の完了を示すメッセージを表示するステップと、前記アプリケーション画面を介して、前記データ分析の分析結果データの取得指示を受け付けるステップと、前記分析結果データの取得指示が検出された場合に、前記分析結果データの取得要求を第2サーバーに送信するステップと、前記第2サーバーから前記分析結果データを受信した場合に、前記分析結果データを、前記アプリケーション画面に表示するステップとをコンピューターに実行させる。
本発明によれば、複雑な統計処理を用いたデータの分析を実行可能な環境をユーザーに提供できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るデータ分析システムの構成の一例を示すブロック図である。
データ分析システム1は、端末装置10と、主Webアプリケーションサーバー(以下、主Webアプリサーバー)22と、副Webアプリケーションサーバー(以下、副Webアプリサーバー)24と、ストレージ装置26とを備える。
端末装置10は、通信ネットワーク51を介して、主Webアプリサーバー22および副Webアプリサーバー24と接続されている。主Webアプリサーバー22および副Webアプリサーバー24は、通信ネットワーク52を介して、ストレージ装置26と接続されている。通信ネットワーク51と通信ネットワーク52は同一のネットワークでもよいし、異なるネットワークでもよい。一例として、通信ネットワーク51は、インターネット等の広域ネットワークであり、通信ネットワーク52は、イーサーネット等のローカルネットワークである。ただし、これは一例であり、通信ネットワーク51および通信ネットワーク52は、有線ネットワーク、無線ネットワーク、これらの混合ネットワーク等、どのようなネットワークでもかまわない。通信ネットワーク52がインターネットであってもかまわない。通信ネットワーク51、52では、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)をベースとした通信が行われることを想定する。
端末装置10は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、メモリ、ハードウェア記憶装置、入力手段、表示手段、通信手段等を備えた一般的なコンピューターである。端末装置10は、パーソナルコンピュータ、ノート型パソコン、スマートフォン、タブレット装置といった汎用装置でもよいし、POS(Point of Sales)システムのハンディ端末のように特定用途用の装置でもよい。
メモリは、DRAM(Dynamic RAM(Random Access Memory))、SRAM(Static RAM)等の揮発性メモリでもよいし、MRAM(Magnetoresistive RAM)、NAND(inverted AND)型フラッシュメモリ等の不揮発性メモリでもよいし、これらの両方でもよい。ハードウェア記憶装置は、ハードディスク装置、SSD(Solid State Drive)等、データを永続的に記憶可能な装置である。入力手段は、指示またはデータを入力する手段であり、タッチパネル、マウス、キーボード等である。表示手段は、液晶表示装置、有機EL表示装置等の表示装置である。通信手段は、有線または無線で通信を行う通信回路または通信インターフェースである。使用する通信方式は、LTE(Long Term Evolution)/3G等の携帯電話方式、無線LAN(Local Area Network)、イーサーネット(登録商標)など、通信ネットワーク51の構成に応じて、種々可能である。
メモリまたはハードウェア記憶装置には、OS(Operating System)、およびWebブラウザ等のアプリケーション(プログラム)が格納されている。プロセッサが、これらOSおよびアプリケーションを読み出して、揮発性メモリ上に展開して実行する。Webブラウザは、OS上で実行される。OS上では、Webブラウザ以外のアプリケーションが実行されてもかまわない。
端末装置10は、主処理部12と副処理部14とを備える。主処理部12と副処理部14の機能は、WebブラウザまたはOSによって実現される。Webブラウザによる実現は、スクリプトの実行により実現される場合を含む。本実施形態では、端末装置10は、主Webアプリサーバー22および副Webアプリサーバー24と、HTTP(HyperText Markup Language)またはHTTPS(HTTP Secure)等のプロトコルに従って通信する場合を想定するが、これに限定されるものではない。副処理部14は、第1処理部に相当し、主処理部12は第2処理部に相当する。
主処理部12は、主Webアプリサーバー22により提供される主Webアプリケーションに関わる処理を行い、副処理部14は、副Webアプリサーバー24により提供される副Webアプリケーションに関わる処理を行う。例えば主処理部12は、主Webアプリサーバー22から受信するHTML(HyperText Markup Language)データに基づき、Webブラウザ上にWebアプリケーション本体の表示インターフェースである主Webアプリケーション画面(以下、主Webアプリ画面)30を表示する。なお、HTMLデータは一例であり、XML等の他のマークアップ言語を用いたデータでもよいし、その他の言語に基づくデータでもよい(以下、同様)。一例として、副Webアプリサーバー24は、第1サーバーに対応し、主Webアプリサーバー22は、第2サーバーに対応する。
図2に、主Webアプリ画面30を含むWebブラウザ画面の表示例を示す。Webブラウザ画面上に、主Webアプリ画面30が表示されている。主Webアプリ画面30内の右側には、分析結果データを表示するための分析結果表示領域32が配置されている。後述するように、主処理部12は、主Webアプリサーバー22から分析結果データを取得して、分析結果表示領域32に表示する(図2の例では分析結果データはまだ表示されていない)。
主Webアプリ画面30内の左側に、副Webアプリケーション用画面である副Webアプリケーション画面(以下、副Webアプリ画面)40を表示するための領域が配置されている。副処理部14は、副Webアプリサーバー24から受信するHTMLデータに基づき、副Webアプリ画面40を生成して、当該領域に表示する。副Webアプリ画面40は、ユーザーによりデータ分析の条件を設定するための入力インターフェースを有する。副処理部14は、副Webアプリ画面40を介してデータ分析の条件を取得し、データ分析の実行指示情報を生成する。生成した実行指示情報を、副Webアプリサーバー24へ送信する。
以下、主処理部12および主処理部14について、さらに詳細に説明する。
主処理部12は、主画面描画部120と更新部122を備える。
主画面描画部120は、主Webアプリサーバー22から受信するHTMLデータに基づき、Webブラウザ画面上に、主Webアプリ画面30を描画する。図2に示すように、主Webアプリ画面30内の右側には、分析結果表示領域32が配置され、右上には更新ボタン34が配置されている。Webブラウザが、主Webアプリサーバー22のURL(Uniform Resource Locator)にアクセスすることで、主Webアプリサーバー22から主Webアプリ画面30の初期表示用のHTMLデータが送られる。主画面描画部120が、このデータに基づき描画を行う。主Webアプリサーバー22のURLは、本装置のユーザーによって指定されてもよいし、または予め指定されていてもよい。主Webアプリサーバー22から受信するHTMLデータにはスクリプトが含まれていてもよい。このスクリプトの実行によって、主処理部12の一部および副処理部14の一部または全部の機能が達成されてもよい。分析結果表示領域32には分析結果データはまだ表示されていない。「分析結果はここに表示されます」等の文字列を表示して、ここに分析結果データが表示されることをユーザーに示してもよい。
更新部122は、更新ボタン34がユーザーにより押下されたことを検出して、分析結果データの取得要求を、主Webアプリサーバー22に送信する。ユーザーによる押下とは、入力手段がマウスの場合、クリックに相当し、液晶パネル等の場合、タップに相当する。主処理部12は、主Webアプリサーバー22から、分析結果データとその表示を指示する指示情報とを含むHTMLデータを受信し、当該データに基づき、分析結果データを分析結果表示領域32に表示する。分析結果表示領域32に前回の分析結果データまたはその他のデータが表示されている場合は、これらは上書きされる。
副処理部14は、副画面描画部140と、分析条件設定部142と、実行指令部144を備える。
副画面描画部140は、主Webアプリ画面30内の左側の領域に副Webアプリ画面40を描画する。Webブラウザが、副Webアプリサーバー24のURLにアクセスすることで、副Webアプリサーバー24から副Webアプリ画面40の初期表示用のHTMLデータが送られる。副画面描画部140が、このデータに基づき描画を行う。副Webアプリサーバー24のURLは、主処理部12が主Webアプリサーバー22から受信したHTMLデータに含まれていても良いし、ユーザーが指定してもよいし、予め指定されていてもよい。副画面描画部140は、主Webアプリサーバー22から受信したHTMLデータに含まれるスクリプトによって自動的に起動されてもよいし、ユーザーの指示によって起動してもよい。
図2に示すように、副Webアプリ画面40には、各種ボタン、メニュー、入力フィールド等が配置されている。ユーザーは、これらを用いて、データ分析の条件を指定できるようになっている。具体的に、データ分析で分析したい項目、および分析対象データの検索条件を、ラジオボタン、プルダウンメニューまたは直接入力で、指定できるようになっている。この副Webアプリ画面40の表示内容は、データ分析の内容や、使用する統計手法に応じて適宜変更してよい。図2の副Webアプリ画面40の表示例は、コレスポンデンス分析を行う場合に対応している。データ分析で分析したい項目として、軸とするパラメータを選択する。
ユーザーは、データ分析の条件の指定を終えたら、実行ボタン42を押下することで、データ分析の実行を指示する。分析条件設定部142は、ユーザーにより実行ボタン42が押下されたことを検出したら、副Webアプリ画面40に設定されている内容を、データ分析条件として確定する。実行指令部144は、分析条件設定部142により確定されたデータ分析条件を含むデータ分析の実行指示情報を、副Webアプリサーバー24に送信する。なお、分析条件設定部142および実行指令部144間の情報の受け渡しは、メモリを介して行われる。
図1では分析条件設定部142と実行指令部144を、別々の要素として描いているが、実行指令部144と分析条件設定部142を1つの処理部としてまとめてもよい。この場合、当該処理部は、ユーザーにより実行ボタン42が押下されると、データ分析条件を確定して、データ分析条件を含む実行指示情報を副Webアプリサーバー24へ送信する。なお、確定したデータ分析条件を、テンプレートとしてメモリ等に保存してもよい。この場合、ユーザーは、テンプレートの指定により、副Webアプリ画面40にデータ分析条件を設定してもよい。
次に、主Webアプリサーバー22、副Webアプリサーバー24、およびストレージ装置26について説明する。
主Webアプリサーバー22、副Webアプリサーバー24、およびストレージ装置26は、一例として、所謂ASP(Application Service Provider)により提供されるクラウドサービス上のサーバーおよびストレージ装置に相当する。端末装置10は、当該サービスを、Webブラウザ上を介して、Webアプリとして受ける。ただし、本実施形態はクラウドサービスに限定されず、例えばユーザーが所属する会社内に閉じて、本サービスを使用するようなイントラネットでのサービス提供でもよいし、その他の形態でもよい。
ストレージ装置26は、SSDまたはハードディスク等の記憶装置であり、CPU等のプロセッサおよび通信インターフェースを備える。分析対象データベース260、主Webアプリ用データ261、副Webアプリ用データ262を格納している。また、ストレージ装置26は、データ分析により生成される分析結果データ(図1では分析結果データ263として示される)を格納する。
分析対象データベース260には、分析対象となるデータが記録されている。例えば、POS等により収集されたデータ(ID−POS)が記録されている。具体的に、購買者の性別や年齢とともに、購買した商品の名称・識別子等やその商品の属するカテゴリーといった商品データや、購買店舗、購買日付、購買時刻といった地理的ないし時刻のデータが、テーブル形式で記録されている。各店舗に配置されたPOS端末からデータを自動的に収集して、分析対象データベース260に格納する仕組みを搭載してもよい。本実施形態では、各店舗のPOS端末から収集したデータを事前に分析対象データベース260に蓄積してあるものとする。
主Webアプリ用データ261は、主Webアプリサーバー22が主Webアプリ画面表示用に、端末装置10に送信するHTMLデータの生成元となるデータである。例えば、主Webアプリ用データ261は、主Webアプリ画面30の描画に必要なデータを含む。
副Webアプリ用データ262は、副Webアプリサーバー24が副Webアプリ画面表示用に、端末装置10に送信するHTMLデータの生成元となるデータである。例えば、副Webアプリ用データ262は、副Webアプリ画面40を描画するために必要なデータ(プルダウンやラジオボタンの配置等も含む)や、これらで選択可能な値を含む。
主Webアプリサーバー22は、CPU等のプロセッサ、メモリ、ハードウェア記憶装置、通信手段を備えたコンピューターであり、さらに表示手段および入力手段の少なくとも一方を備えてもよい。これらの構成要素の具体例は、端末装置の場合と同様、種々のバリエーションが可能である。主Webアプリ用のプログラムをプロセッサが実行することで、主Webアプリサーバー22の機能が実現される。主Webアプリサーバー22は、所定のURLで端末装置10からアクセスを受けると、ストレージ装置26内の主Webアプリ用データ261に基づいて、主Webアプリ画面30用のHTMLデータを生成して、端末装置10に送信する。端末装置10のWebブラウザは、当該HTMLデータを解釈および実行して、主Webアプリ画面30を表示する。主Webアプリサーバー22のその他の機能は後述する。主Webアプリサーバー22は、主Webアプリ用データ261に加え、分析対象データベース260を用いて、上記HTMLデータを生成してもよい。
副Webアプリサーバー24は、CPU等のプロセッサ、メモリ、ハードウェア記憶装置、通信手段を備えたコンピューターであり、さらに表示手段および入力手段の少なくとも一方を備えてもよい。これらの構成要素の具体例は、端末装置の場合と同様、種々のバリエーションが可能である。副Webアプリ用のプログラムをプロセッサが実行することで、副Webアプリサーバー24の機能が実現される。副Webアプリサーバー24は、所定のURLで端末装置10からアクセスを受けると、ストレージ装置26内の副Webアプリ用データ262に基づいて、副Webアプリ画面40用のHTMLデータを生成して、端末装置10に送信する。端末装置10のWebブラウザは、当該HTMLデータを解釈および実行して、副Webアプリ画面40を表示する。副Webアプリサーバー24は、副Webアプリ用データ262に加え、分析対象データベース260を用いて、上記HTMLデータを生成してもよい。
図1に示すように、副Webアプリサーバー24は、データ分析部240を備える。データ分析部240は、端末装置10の副処理部14から受信したデータ分析の実行指示情報に基づいて、ストレージ装置26内の分析対象データベース260を用いてデータ分析を行う。具体的に、実行指示情報には、データ分析条件として、検索条件とパラメータが含まれている。検索条件に基づき分析対象データベース260からデータを絞り込んで、テーブルデータを作成する。テーブルデータに基づき、パラメータを軸として、コレスポンデンス分析を行う。本実施形態においては、コレスポンデンス分析を行ったが、分析手法はこれに限られず、主成分分析や、正準相関分析、質的因子分析、共分散分析等、他の分析手法でもよい。
副Webアプリサーバー24は、データ分析に基づき得られた分析結果データを、ストレージ装置26に格納する。より詳細には、分析結果データの書き込み要求をストレージ装置26に送信し、ストレージ装置26が、書き込み要求に基づき、分析結果データを内部に書き込む。
分析結果データの形式は任意でよい。一例として、当該分析結果データは、テーブル形式のデータ(例えば検索条件にマッチするデータ)と、当該データからコレスポンデンス分析で生成されるグラフ(散布図等)を含んでもよい。グラフは、JPEGやPNG等の画像ファイルによって構成してもよい。グラフを端末装置側で描画させる場合は、グラフの代わりに、グラフの描画命令を分析結果データに含めてもよい。この場合、当該描画命令を端末装置10側で実行することで、グラフが描画される。
分析結果データの書込先は、フォルダ位置またはURL等の識別子(書込先の識別子)によって、予め指定されていてもよい。この場合、当該書込先の位置を、主Webアプリサーバー22は事前に把握していてもよい。これにより、主Webアプリサーバー22は、当該書込先の識別子に基づきストレージ装置26に読み出し要求を行って、ストレージ装置26から分析結果データを取得できる。
あるいは、当該分析結果データの識別子(例えばファイル名)を所定値に設定し、主Webアプリサーバー22は、ストレージ装置26に当該分析結果データの識別子を指定することによって、分析結果データを取得してもよい。
あるいは、副Webアプリサーバー24が、当該書込先の識別子または当該分析結果データの識別子を決定して主Webアプリサーバー22に通知し、これによって主Webアプリサーバー22がストレージ装置26から、分析結果データを取得可能にしてもよい。
なお、図1では、分析結果データと、主Webアプリ用データとは別々に描かれているが、分析結果データが、主Webアプリ用データの一部として定義されてもかまわない。
主Webアプリサーバー22は、結果表示生成部220を備える。結果表示生成部220は、端末装置10から分析結果データの取得要求を受けた場合に、ストレージ装置26にアクセスして、分析結果データを取得する。より詳細には、ストレージ装置26に分析結果データの読み出し要求を送信して、分析結果データを受信する。受信した分析結果データを、Webブラウザで解釈および表示可能な形式のHTMLデータへ変換し、Webブラウザに送信する。なお、結果表示生成部220が、副Webアプリサーバー24で行う処理の一部、例えば、データ分析で得られるテーブルデータからグラフを作成する場合に、当該グラフを作成する処理を、副Webアプリサーバー24に代わって行ってもよい。この場合、結果表示生成部220が、ストレージ装置26から取得したテーブルデータに基づきグラフを生成し、当該グラフとテーブルデータとを含む分析結果データをWebブラウザに送信してもよい。
以上が、本実施形態に係るデータ分析システムの構成である。次に、本実施形態に係るデータ分析システムの動作について説明する。
端末装置10のWebブラウザは、所定のURLに基づき主Webアプリサーバー22にアクセスすると、主Webアプリ画面30の初期表示用のHTMLデータを受信する。主画面描画部120は、HTMLデータに基づき、図2に示すように、Webブラウザ画面上に、主Webアプリ画面30を描画する。主Webアプリ画面30内の右側の領域には、分析結果表示領域32が配置されている。図2の状態では、分析結果表示領域32にはまだ分析結果データは表示されていない。
一方、Webブラウザは、所定のURLに基づき副Webアプリサーバー24にアクセスすると、副Webアプリ画面40の初期表示用のHTMLデータを受信する。副画面描画部140が、当該HTMLデータに基づき、主Webアプリ画面30内の左側の領域に、副Webアプリ画面40を描画する。なお、副Webアプリ画面40および分析結果表示領域32の位置は、図2に限定されず、任意の位置でよい。ユーザーによりこれらの位置を調整可能にしてもよい。
この副Webアプリ画面40に対して、ユーザーは、テーブルの軸とする複数のパラメータと、分析対象データの検索条件を指定する。図2の例においては、性別・年代と、カテゴリー1に属する商品とをそれぞれ軸としている。分析対象データの検索条件としては、期間、店舗、顧客、商品について、それぞれ条件を指定可能にしている。図2の入力例では、ユーザーは店舗の入力フィールドに何も記載しておらず、この場合、全店舗が対象であることを意味する。なお、検索条件は、図2の例に限定されない。例えば、天気、気温または湿度等の気象状態でもよいし、店舗へ来るための移動手段(徒歩、自転車、自動車など)でもよいし、その他の項目でもよい。また、軸の項目も、性別・年代およびカテゴリー1に属する商品に限定されない。分析の目的に応じて、任意に軸の項目を選択することが可能である。
この状態において、ユーザーが実行ボタン42を押下することにより、分析条件設定部142が、副Webアプリ画面40に入力されている内容によって、データ分析条件を確定する。実行指令部144が、当該データ分析条件を含む実行指示情報を生成して、副Webアプリサーバー24へ送信する。送信先は、URLによって指定しても良いし、その他の方法で行ってもよい。
副Webアプリサーバー24のデータ分析部240は、Webブラウザから受信した実行指示情報に基づき、ストレージ装置26内の分析対象データベース260を用いて、データ分析(ここではコレスポンデンス分析)を行う。データ分析部240は、データ分析により得られるテーブルデータ(検索条件にマッチするデータ)および当該テーブルデータから作成されるグラフ(コレスポンデンス分析で得られる散布図等)を含む分析結果データを、ストレージ装置26に格納する。すなわち、ストレージ装置26に分析結果データを登録する。
一方、副Webアプリサーバー24は、端末装置10のWebブラウザにデータ分析が完了した旨の通知を送信する。この通知は、ストレージ装置26に分析結果データが登録された後で行う。端末装置10の副画面描画部140は、当該通知を受けると、図3に示すように、副Webアプリケーション画面40の通知欄44に、分析結果データがストレージ装置26へ登録された旨(すなわちデータ分析が完了した旨)のメッセージを表示する。図3の例では、「分析結果を登録しました」のメッセージ(通知欄44の左側のメッセージ)を表示している。このように副Webアプリサーバー24は、副Webアプリケーション画面40の通知欄44にデータ分析完了のメッセージを表示するように制御する。
ユーザーは、このメッセージを確認することで、データ分析が完了したことを把握できる。さらに、通知欄44には、上記のメッセージとともに、分析結果データの描画を促すメッセージを表示してもよい。図3の例では、「グラフを再描画してください」とのメッセージも併せて表示している(通知欄44の右側のメッセージ)。ユーザーが更新ボタン34を押下するまで、分析結果表示領域32には今回の分析結果データが反映されないため、描画を促すメッセージを表示することで、更新ボタンの押下が必要であることを、ユーザーに認識させることができる。また、仮に分析結果表示領域32に前回の分析結果データが表示されている場合には、描画を促すメッセージを表示することにより、ユーザーが現在の表示内容を今回の分析結果データであると誤認することを防止することもできる。
ユーザーが、通知欄44のメッセージにより、データ分析が完了したことを把握し、続いて、主Webアプリ画面30内の更新ボタン34を押下したとする。更新部122は、これを検知すると、分析結果データの取得要求を、主Webアプリサーバー22へ送信する。取得要求の送信先は、URLによって指定しても良いし、その他の方法で行ってもよい。取得要求を受信した主Webアプリサーバー22の結果表示生成部220は、ストレージ装置26に、分析結果データの読み出し要求を送信して、分析結果データを取得する。結果表示生成部220は、この分析結果データを、HTMLデータ等、ブラウザで表示できる形式のデータに変換する。そして、変換後のデータを、端末装置10のWebブラウザに送信する。
Webブラウザの主画面描画部120は、受信した分析結果データを、分析結果表示領域32内に描画する。この結果、図4に示されるように、分析結果表示領域32に分析結果データ(コレスポンデンス分析結果のグラフ(散布図))が表示される。このグラフでは各点の大きさは同じになっているが、購入点数が多いほど、点のサイズを大きくしてもよい。このように主Webアプリサーバー22は、主Webアプリケーション画面40の分析結果表示領域32に、分析結果データを表示するように制御する。
副画面描画部140または主画面描画部120は、通知欄44に、今回の分析結果データが分析結果表示領域32に表示された旨を示すメッセージを表示してもよい。図4の例では、「グラフが描画されました」のメッセージを表示している。以前のメッセージ(「分析結果を登録しました。グラフを再描画してください」)は消去(上書き)されている。別の方法として、以前のメッセージをそのまま表示しておいてもよいし、通知欄44にメッセージを何も表示しないようにしてもよい。なお、通知欄を複数箇所に設け、メッセージの種類に応じて、表示する箇所が異なってもよい。
次に、データの分析条件を変更する例を示す。図5は、分析条件の変更を行う場合の副Webアプリ画面40の入力例を示す。上述した図2の例では、すべての店舗を対象としたが、図5の例では、店舗コード00234の店舗のみを対象としている。このため、検索条件の店舗の入力フィールドに、「00234」と記載し、「コード」のラジオボタンを選択する。それ以外の条件は図2と同じである。ユーザーは、分析条件の入力を完了したら、実行ボタン42を押下する。
上述と同様の動作によって、副Webアプリサーバー24によってデータ分析が実行され、ストレージ装置26に分析結果データが格納され、データ分析完了の通知がWebブラウザに送信される。そして、通知欄44に、図5に示すように、分析結果データの登録を通知するメッセージと、グラフの再描画を促すメッセージが表示される。この時点では、分析結果表示領域32には、前回の分析結果データが表示されたままである。この状態で、ユーザーが実行ボタン42を押下すると、主Webアプリサーバー22から今回の分析結果データが取得されて、分析結果表示領域32に表示される(前回の分析結果データは消去される)。
図6に、店舗コード00234の一店舗に限定したコレスポンデンス分析の結果を、分析結果表示領域32に表示した例を示す。通知欄44には、今回行った分析結果データが表示された旨のメッセージ「グラフが描画されました」が表示されている。このように、分析条件を変更して、データ分析を実行することで、分析結果表示領域32が更新されることとなる。
図1の構成では、主Webアプリサーバー22と副Webアプリサーバー24が別々のサーバーとして描かれているが、主Webアプリサーバー22と副Webアプリサーバー24が物理的に同一の筐体のサーバーであってもよい。この場合、ストレージ装置26も当該同一の筐体内に配置された装置であってもよい。また主Webアプリサーバー22と副Webアプリサーバー24は、仮想サーバーであってもよい。ストレージ装置26のデータ転送方式は、SCSI、SerialATA、PCI−EXPRESS、iSCSI、ファイバー・チャネルなど、サーバーとの接続形態に応じて、任意の方式を用いればよい。
図1の構成では、副Webアプリサーバー24がデータ分析処理を行ったが、データ分析を行う分析サーバーを通信ネットワーク52に接続し、副Webアプリサーバーの代わりに、分析サーバーがデータ分析を行ってもよい。この場合のシステム構成の例を図7に示す。
図7において、副Webアプリサーバー24は、端末装置10から受信した実行指示情報に含まれるデータ分析条件の情報を当該分析サーバー27に送信する。分析サーバー27は、ストレージ装置26にアクセスして、分析対象データベース260とデータ分析条件に基づき、データ分析を行う。分析サーバー27は、分析結果データの書き込み要求をストレージ装置26に送り、ストレージ装置26は分析結果データを内部に書き込む。すなわち、分析結果データをストレージ装置26に登録する。分析サーバー27は、副Webアプリサーバー24にデータ分析が完了した旨の通知を送信する。副Webアプリサーバー24は、当該通知の受信に応じて、端末装置10にデータ分析が完了した旨の通知を送信する。端末装置10は、副Webアプリ画面40の通知欄44に、データ分析完了のメッセージ(図2の「分析結果を登録しました」参照)を表示する。なお、分析サーバー27は、主Webアプリサーバー22、副Webアプリサーバー24またはこれらの両方と物理的に同一のサーバーでもよい。分析サーバー27が仮想サーバーであってもよい。副Webアプリサーバー24と分析サーバー27の組は、一例として第1サーバーに対応する。
本実施形態に関わる端末装置10の機能は、Webブラウザ上で実現されるものとしたが、これに限定されず、当該機能を搭載したコンピュータプログラムであるアプリケーション(ネイティブアプリケーション)を端末装置10にインストールすることで、同様の機能を実現してもよい。この場合、端末装置10が当該アプリケーションをOS上で実行することで、当該アプリケーションの画面を表示する。この画面は、前述した主Webアプリ画面および副Webアプリ画面に相当する画面を含む。また、当該アプリケーションには、図1の主処理部12および副処理部14の機能も搭載されている。
本実施形態では、ユーザーの入力は、ボタンの押下・選択、入力フィールドへの直接入力等であったが、フリックやジェスチャーなど、他の手段により情報の入力・選択を行うようにしてもよい。
本実施形態では、コレスポンデンス分析を行うことを想定し、副Webアプリ画面の表示項目もそれに応じた内容になっていたが、複数種類のデータ分析を選択可能にし、選択したデータ分析に応じて、副Webアプリ画面の表示項目を変更可能にしてもよい。この場合、端末装置10で実行ボタン42が押下されると、副Webサーバー24には、選択されたデータ分析の種類を示す情報も送信する。副Webサーバー24は、指定された種類のデータ分析を行う。
本実施形態では、端末装置は主Webアプリサーバー22から受信した分析結果データに含まれているグラフを端末の画面に表示したが、グラフを生成する元となったテーブルデータなど、他のデータも画面に表示してよい。
本実施形態では、ユーザーはデータ分析の完了を通知欄44のメッセージで確認した後で、更新ボタン34を押下したが、データ分析の完了前(当該メッセージが表示される前)に更新ボタン34を押下してしまう場合もあり得る。そのような場合、まだデータ分析が完了していないことを示すエラーメッセージを通知欄44に表示してもよい。または、データ分析の実行ボタン42を押下した後、データ分析の完了通知を受信する前の間は、「現在、データ分析中」などのメッセージを、通知欄44に表示してもよい。または、その間は、更新ボタン34を押下できないように制御してもよい。
図8は、本実施形態に係るデータ分析方法のフローチャートを示す。
副Webアプリサーバー24が、通信ネットワーク51を介して、データ分析の実行指示情報を受信する(S101)。実行指示情報は、ユーザーが指定した、データ分析の条件を含む。副Webアプリサーバー24は、受信した実行指示情報に基づき、分析対象データベース260を用いてデータ分析を実行して、分析結果データを取得する(S102)。副Webアプリサーバー24が、通信ネットワーク52を介して、分析結果データの書き込み要求をストレージ装置26に送信する(S103)。ストレージ装置26は、分析結果データを内部に書き込む(S104)。ストレージ装置26は書き込み(登録)を完了したら、その旨の通知を副Webアプリサーバー24に送信する。
なお、図7に示したように分析サーバー27が存在する場合は、分析サーバー27が、副Webアプリサーバー24からの要求を受けてデータ分析を行って、分析結果データを取得する。そして、データ分析サーバー27が、通信ネットワーク52を介して、分析結果データの書き込み要求を、ストレージ装置26に送信する。ストレージ装置26は、書き込みを完了した旨の通知を、分析サーバー27を介して、または直接、副Webアプリサーバー24に送信する。
副Webアプリサーバー24が、通信ネットワーク51を介して、データ分析の完了通知を端末装置10に送信する(S105)。完了通知の送信は、例えば分析結果データの書き込み完了の通知をストレージ装置から受けた後で行う。
主Webアプリサーバー22が、通信ネットワーク51を介して、端末装置10から分析結果データの取得要求を受信する(S106)。主Webアプリサーバー22が、通信ネットワーク52を介して、ストレージ装置26に、分析結果データの読み出し要求を送信して、ストレージ装置26から分析結果データを受信する(S107)。主Webアプリサーバー22は、分析結果データとその表示の指示情報とを含むHTMLデータを送信する(S108)。
図9は、本実施形態に係る端末装置10の動作の一例のフローチャートである。本動作は、一例として、端末装置に搭載されたCPU等のプロセッサに、コンピュータプログラムを実行させることにより行われてもよい。
端末装置10は、アプリケーション画面(例えばWebアプリケーション画面、または前述したネイティブアプリケーション画面等)を介して、データ分析の条件を受け付ける(S201)。また、端末装置10は、アプリケーション画面内の実行ボタンの押下により、データ分析の実行指示を受け付ける(S202)。
端末装置10は、実行指示を検出した場合に、入力された分析条件を含む、データ分析の実行指示情報を、副Webアプリサーバー24に送信する(S203)。端末装置10は、副Webアプリサーバー24からデータ分析の完了通知を受信すると(S204)、アプリケーション画面に、データ分析(分析結果の登録)の完了を示すメッセージを表示する(S205)。
端末装置10は、アプリケーション画面の更新ボタンの押下により、分析結果データの取得指示を受け付ける(S206)。端末装置10は、分析結果データの取得指示を検出した場合に、分析結果データの取得要求を、主Webアプリサーバー22に送信する(S207)。端末装置10は、主Webアプリサーバー22から分析結果データを受信すると(S208)、分析結果データを、アプリケーション画面内の分析結果表示領域に表示する(S209)。
以上のように、本実施形態によれば、SQL言語等で記述可能な簡易なデータ分析を行うことが可能な既存のWebアプリの枠組みを利用して、複雑な統計処理の動作も容易に実現できる。例えば主Webアプリサーバー22が、SQL等の言語による処理を受け付ける機能を、Webアプリとして、ユーザーに提供しているとする。この場合、主処理部12は、ユーザーからデータ分析指示を受け、Webアプリサーバー22が、当該データ分析指示に基づきSQL等の言語のクエリーを生成して、当該クエリーをストレージ装置26に送信する。ストレージ装置26は分析対象データベースを検索して、検索結果をWebアプリサーバー22に返す。Webアプリサーバー22は、検索結果に基づくデータ分析(四則演算等を利用した簡易なもの)を行い、分析結果をWebブラウザで表示可能な形式に変換して、送信する。Webブラウザは、分析結果を受信して、画面に表示する。
この仕組みでは、Webアプリサーバー22は、SQL等で記述可能な簡易なデータ分析の依頼しか受け付けることができなかった。このため、統計処理を用いた高度なデータ分析を実施するには、統計知識や専用ツールが必要であったり、専任の担当者が必要であったりした。
本実施形態では、このようなSQL等で記述可能な簡易なデータ分析が可能な環境に対して、前述した仕組み(コレスポンデンス分析等の高度なデータ分析が可能な副Webアプリサーバー、副Webアプリサーバーと連携して動作する副処理部、更新ボタン、更新部等)を導入することで、複雑なデータ分析を実行可能な環境を、既存のWebアプリに追加する形で、ユーザーに提供できる。
図1のデータ分析システムに対して、SQL等を利用する簡易なデータ分析のメニューをWebアプリとして提供する仕組みを追加してもよい。このメニューを起動する場合は、複雑なデータ分析を行う副Webアプリサーバーと副処理部を介さずに、主処理部と主Webアプリサーバーとストレージ装置26間の連携のみで、データ分析に係る処理を行えばよい。このメニューを実行する場合は、主Webアプリサーバーに直接、データ分析の実行を指示するため、更新ボタンを用いる必要はない。
本実施形態は、上述した形態に限らず様々な変形をすることが可能である。例えば、図10は、本実施形態の変形例に係るWebブラウザ画面の例を示す図である。主Webアプリ画面のインターフェースとして、戻ボタン36と進ボタン38とが実装されている。
端末装置10は、ユーザーが指定した分析条件と、当該分析条件に基づくデータ分析で得られた分析結果データを関連づけて、メモリまたはストレージ装置に記憶しておく。ある時点で分析結果表示領域32には、複数回目(例えば5回目)に行ったデータ分析の分析結果データが表示されているとする。この状態で、ユーザーにより戻ボタン36が押下されると、主処理部12はこれを検知して、1つ前(4回目)の分析結果データを読み出して、分析結果表示領域32に表示する。この際、当該1つ前(4回目)のデータ分析条件も読み出して、副Webアプリ画面40の各項目にその値を表示してもよい。さらに戻ボタン36が押下されると、さらに一つ前(3回目)の分析結果データとデータ分析条件を読み出して、分析結果表示領域32および副Webアプリ画面40にそれぞれ表示する。逆に、進ボタン38を押下することにより、その時点より1つ後(4回目)の分析結果データとデータ分析条件を、分析結果表示領域32および副Webアプリ画面40にそれぞれ表示する。
このようにすることにより、実行済みの分析結果データの比較を高速かつ容易に行うことができる。
上述した実施形態では、通信ネットワーク51に接続されている端末装置は1台であったが、複数台の端末装置が接続されている場合にも、対応可能である。その場合、ストレージ装置26に保存する分析結果データを、端末装置またはユーザーごとに識別する必要がある。そのため、ストレージ装置26に、分析結果データを、端末装置またはユーザーを特定可能な識別情報と関連づけて記憶する。
識別情報は、端末装置のIPアドレス、端末装置のIPアドレスとポート番号との組、またはMACアドレスでもよいし、その他の方法で生成した値でもよい。また、主Webアプリサーバー22または副Webアプリサーバー24が、接続した端末装置または利用中のユーザーに一時的にID(識別子)を割り当てるようにし、当該IDを識別情報として用いてもよい。主Webアプリサーバー22および副Webアプリサーバー24は、端末装置と送受信するパケットのヘッダ等から、端末装置のIPアドレスおよびポート番号等を把握してもよい。主Webアプリサーバー22がストレージ装置26から分析結果データを取得する際は、ストレージ装置26に端末装置の識別情報を指定してもよい。
識別情報が端末装置側で生成される場合は、端末装置が、主Webアプリサーバー22および副Webアプリサーバー24に、任意のタイミングで識別情報を通知してもよい。例えば、主Webアプリサーバー22に、分析結果データの取得要求を送信する際、当該取得要求に識別情報を含めてもよい。また、端末装置が副Webアプリサーバー24に実行指示情報を送信する際に、当該実行指示情報に識別情報を含めてもよい。
また識別情報は、ユーザーIDでもよい。ユーザーIDは、Webアプリを利用しているユーザーを識別するIDである。主Webアプリサーバー22は、主Webアプリの提供前に、ユーザーIDとパスワードに基づきユーザー認証を行い、認証が成功したユーザーにのみ主Webアプリを提供するようにしてもよい。端末装置は、主Webアプリサーバー22に、分析結果データの取得要求を送信する際、当該取得要求にユーザーIDを含めてもよい。また、副Webアプリサーバー24に実行指示情報を送信する際に、ユーザーIDを当該実行指示情報に含めてもよい。また端末装置は、主Webアプリサーバー22または副Webアプリサーバー24に送信するその他の情報に、ユーザーIDを含めてもよい。
上述した端末装置、主Webアプリサーバー、副Webアプリサーバーおよび分析サーバーの機能は、それぞれの機能を記述した命令コードを含むプログラムをCPU等のプロセッサに実行させることによって実現してもよい。当該プログラムをそれぞれインストールすることによって、端末装置および各サーバーを構成してもよい。端末装置および各サーバーを構成する手段の一部または全部が、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の回路により実現されてもよい。プロセッサは単一のプロセッサに限らず、複数のプロセッサからなるプロセッサシステムでもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成要素を種々に具体化できる。また、上記実施形態における各構成要素を適宜、拡張し、変更し、削除し、または組み合わせて、本発明を形成することも可能である。また、別の構成要素を新たに追加して、本発明を形成することも可能である。
10:端末装置、12:主処理部、14:副処理部、22:主Webアプリサーバー、24:副Webアプリサーバー、26:ストレージ装置、30:主Webアプリ画面、32:分析結果表示領域、40:副Webアプリ画面
Claims (8)
- 端末装置からデータ分析の実行指示情報を受信した場合に、データベースを用いて前記データ分析を実行して、分析結果データを取得し、前記分析結果データの書き込み要求をストレージ装置に送信し、前記データ分析の実行が完了した後、前記データ分析の完了通知を前記端末装置に送信する第1サーバーと、
前記端末装置から前記分析結果データの取得要求を受信した場合に、前記ストレージ装置に前記分析結果データの読み出し要求を送信して、前記分析結果データを取得し、取得した分析結果データを前記端末装置に送信する第2サーバーと
を備えたデータ分析システム。 - 前記第1サーバーは、前記ストレージ装置から前記分析結果データの書き込みが完了したことの通知を受信し、前記通知を受信した後で、前記データ分析の完了通知を送信する
請求項1に記載のデータ分析システム。 - 前記第1サーバーは、前記データ分析の完了通知を送信するとともに、前記データ分析の完了を示すメッセージを前記端末装置の画面に表示するよう制御する
請求項1または2に記載のデータ分析システム。 - 前記第2サーバーは、前記分析結果データを前記端末装置の画面に表示するよう制御する
請求項1ないし3のいずれか一項に記載のデータ分析システム。 - 前記第1サーバーおよび前記第2サーバーは、前記端末装置で動作するWebブラウザと通信する
請求項1ないし4のいずれか一項に記載のデータ分析システム。 - 端末装置からデータ分析の実行指示情報を受信した場合に、データベースを用いて前記データ分析を実行して、分析結果データを取得するステップと、
前記分析結果データの書き込み要求をストレージ装置に送信するステップと、
前記データ分析が完了した後、前記データ分析の完了通知を前記端末装置に送信するステップと、
前記端末装置から前記分析結果データの取得要求を受信した場合に、前記ストレージ装置に前記分析結果データの読み出し要求を送信して、前記分析結果データを取得するステップと、
取得した分析結果データを前記端末装置に送信するステップと
を備えたデータ分析方法。 - アプリケーション画面を介して、データ分析の条件を受け付け、前記アプリケーション画面を介して、前記データ分析の実行指示を受け付け、前記実行指示を検出した場合に、前記データ分析の条件を含む、前記データ分析の実行指示情報を第1サーバーに送信し、 前記第1サーバーから前記データ分析の完了通知を受信した場合に、前記アプリケーション画面に、前記データ分析の完了を示すメッセージを表示する第1処理部と、
前記アプリケーション画面を介して、前記データ分析の分析結果データの取得指示を受け付け、前記分析結果データの取得指示が検出された場合に、前記分析結果データの取得要求を第2サーバーに送信し、前記第2サーバーから前記分析結果データを受信した場合に、前記分析結果データを、前記アプリケーション画面に表示する第2処理部と
を備えた端末装置。 - アプリケーション画面を介して、データ分析の条件を受け付けるステップと、
前記アプリケーション画面を介して、前記データ分析の実行指示を受け付けるステップと、
前記実行指示を検出した場合に、前記データ分析の条件を含む、前記データ分析の実行指示情報を第1サーバーに送信するステップと、
前記第1サーバーから前記データ分析の完了通知を受信した場合に、前記アプリケーション画面に、前記データ分析の完了を示すメッセージを表示するステップと、
前記アプリケーション画面を介して、前記データ分析の分析結果データの取得指示を受け付けるステップと、
前記分析結果データの取得指示が検出された場合に、前記分析結果データの取得要求を第2サーバーに送信するステップと、
前記第2サーバーから前記分析結果データを受信した場合に、前記分析結果データを、前記アプリケーション画面に表示するステップと
をコンピューターに実行させるためのコンピュータプログラム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110287471A (zh) * | 2019-06-28 | 2019-09-27 | 重庆回形针信息技术有限公司 | 一种图表分析系统 |
CN113190361A (zh) * | 2021-04-21 | 2021-07-30 | 上海东普信息科技有限公司 | 数据传输策略的调整方法、装置、设备及存储介质 |
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