JP2017227942A - 情報処理装置及び方法、並びにプログラム - Google Patents

情報処理装置及び方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】様々な社会現象を適切に予測可能な評価指数を出力すること。
【解決手段】情報源記憶制御部201は、複数の情報源データ毎に、情報源と情報源ウェイトデータとの組の記憶を制御する。評価ポイント算出部202は、所定の評価対象の評判を決定する評価ポイントデータを算出する。別指数取得部203は、所定の評価対象に関する評価指数とは異なる別指数を取得する。対象ウェイト可変設定部204は、対象データの夫々について、所定の評価対象に関する別指数と、情報源毎の情報源ウェイトデータとに基づいて、対象ウェイトデータを可変設定する。評価指数算出部205は、対象データの夫々についての評価ポイントデータと対象ウェイトデータとの積に基づいて、所定の評価対象に関する評価指数を算出する。
【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置及び方法、並びにプログラムに関する。
近年、インターネットを通じて、人々が受動的に情報を受け取るだけでなく、ブログやツイッター(登録商標)等を通じて能動的に情報を発信することが容易となった。このようなインターネット上の膨大な情報をテキストマイニングすることにより、商品、タレント、映画、商業施設等、およそ評価の対象となる全ての評価対象に対する評価指数を算出することが試みられるようになった。
例えば、特許文献1には、抽出されたブログ及び掲示板の内容をテキストマイニングし、気になる商品名が含まれるブログ及び掲示板の数を数え、さらに、「おいしい」「まずい」等の評価語を抽出して、当該商品のブログ及び掲示板における評価ポイントを算出することを特徴とする投資支援システムに関する技術が開示されている。
この投資支援システムによれば、当該評価ポイントの時系列データとPOS(Point Of Sale)システムから得られる当該商品の過去売上実績との比較に基づいて、未来の売上予測が可能となり、さらには、当該商品のメーカーの株価予測も可能となる。
このような技術によれば、投資家は、ブログ及び掲示板の内容から投資支援システムが算出した評価ポイントに応じて投資判断を行うことができる。
特開2007−41869号公報
しかしながら、特許文献1に開示された投資支援システムが算出する評価ポイントは商品の売上予測の目的のためだけに特化しており、企業の株価予測は当該売上予測と証券情報の分析に基づいて行っているので、評価ポイントが直接株価予測のために使われているわけではない。このような評価ポイントのアイデアの大きな応用可能性を考えてみれば、商品の売上予測だけではなく、株価そのものの予測や、それ以外にも様々な社会現象の予測のために使えるはずである。
即ち、単なる投資支援のためではなく、様々な社会現象を適切に予測するのに好適な評価指数の実現が要求されているが、特許文献1を含め従来の技術では、かかる要求に十分に応えられていない状況である。
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、様々な社会現象を適切に予測するのに好適な指数を出力可能にすることを目的とする。
本発明の一側面の情報処理装置は、
所定の対象に関する指数を算出する情報処理装置において、
複数の情報源データから抽出された、前記所定の対象を示すキーワードを含む対象データの夫々について解析することによって、前記所定の対象の指数を決定するポイントデータを算出するポイント算出手段と、
前記所定の対象に関する前記指数とは異なる、別指数を取得する別指数取得手段と、
前記ポイントデータと前記別指数に基づいて、前記所定の対象に関する前記指数を算出する指数算出手段と、
を備える情報処理装置。
ここで、前記別指数取得手段は、前記別指数として複数種類を取得し、
前記指数算出手段は、前記ポイントデータと、前記複数種類の前記別指数に基づいて、前記指数を算出することができる。
前記複数の情報源データ毎に、情報源と情報源ウェイトデータとを含む組の記憶を制御する情報源記憶制御手段と、
前記対象データの夫々についての対象ウェイトデータを、前記所定の対象に関する前記別指数と、前記情報源毎の前記情報源ウェイトデータとに基づいて可変設定する対象ウェイト可変設定手段と、
をさらに備え、
前記指数算出手段は、前記対象データの夫々についての前記ポイントデータと前記対象ウェイトデータとに基づいて、前記指数を算出することができる。
前記別指数取得手段は、さらに、母集団に関する前記別指数を取得し、
前記対象ウェイト可変設定手段は、前記所定の対象に関する前記別指数と、前記情報源毎の前記情報源ウェイトデータとに加えてさらに、母集団に関する前記別指数に基づいて、前記対象データの夫々についての前記対象ウェイトデータを可変設定することができる。
前記所定の対象に関する前記指数の時系列分布に基づいて、前記所定の対象に関する前記別指数を予測演算する別指数予測手段
をさらに備えることができる。
前記別指数予測手段は、前記所定の対象に関する前記指数の時系列分布におけるトレンドと変化点に基づいて、前記所定の対象に関する前記別指数の将来値を予測演算することができる。
前記別指数予測手段は、前記所定の対象に関する前記指数の時系列分布に対して、古いデータほど価値が小さくなる特性を有するフィルタを用いて、前記トレンドを求めることができる。
前記別指数予測手段は、市場に流通する情報の所定のモデルを用いて、前記所定の対象に関する前記指数の時系列分布からノイズを除去したうえで、前記トレンドを求めることができる。
前記指数は、所定の評価対象に関する評判を表す評価指数であり、
前記ポイント算出手段は、前記ポイントデータとして、前記所定の評価対象の評判を決定する評価ポイントデータを算出することができる。
本発明の一態様の情報処理方法及びプログラムは、上述の本発明の一態様の情報処理装置に対応する方法及びプログラムである。
本発明によれば、様々な社会現象を適切に予測するのに好適な指数を出力可能にすることができる。
本発明の実施形態に係る評価指数出力システム1の全体構成を示す図である。 図1の端末20a、20b、20c、・・・、評価指数出力装置10及び情報源サーバ40のハードウェア構成を示す図である。 図1の評価指数出力装置10の機能的構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態に関わる情報源テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態に関わる関連テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態に関わる対象データテーブルの一例を示す図である。 図1の評価指数出力装置10が出力する評価指数と株価の変動の一例を示す図である。 図1の評価指数出力装置10が出力する評価指数から別指数を予測するために検出されるトレンドと変化点の一例を示す図である。 図8の変化点を検出するために使われる要素として、0次導関数、1次導関数、及び変動の大きさの一例を示す図である。 図1の評価指数出力装置10が実行する別指数予測演算処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る評価指数出力システム1の全体構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態に関わるヒット指数出力システム1は、端末20a、20b、20c、・・・、評価指数出力装置10、通信ネットワーク30、及び情報源サーバ40を備える。端末20a、20b、20c、・・・は、通信ネットワーク30を介して評価指数出力装置10、及び情報源サーバ40と接続可能である。
図2に示すように、端末20a、20b、20c、・・・、評価指数出力装置10及び情報源サーバ40は、制御部110、210、410、入力部120、220、420、表示部130、230、430、記憶部140、240、440及び通信I/F部150、250、450が夫々バス160、260、460を介して接続されて構成される。
制御部110、210、410は、CPU(Central Processing Unit)により構成してよく、夫々端末20a、20b、20c、・・・、評価指数出力装置10、及び情報源サーバ40全体を制御し、例えば、記憶部140、240、440に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、これらのハードウェアと協働して後述する各種手段を実現している。
入力部120、220、420は、キーボード、マウス等により実現することができる。
表示部130、230、430は、液晶ディスプレイ、ブラウン管CRT等により実現することができる。
端末20a、20b、20c、・・・の記憶部140、評価指数出力装置10の記憶部240及び情報源サーバ40の記憶部440は、端末20a、20b、20c、・・・、評価指数出力装置10及び情報源サーバ40が夫々端末、サーバ及び情報源サーバとして機能するための各種プログラム及び本発明の機能を実行するプログラム等を格納する。これらの記憶部140、240、440は、内部又は外部の記憶媒体に格納されてもよく、記憶媒体として、ハードディスク、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、メモリーカード等全ての記憶装置及び記憶媒体を使用することができる。
通信I/F部150、250、450は、LANアダプタ、モデムアダプタ等により実現することができる。
[評価指数出力装置の機能構成]
図3は、図1で説明した本実施形態に係る評価指数出力装置10の機能的構成を示す機能ブロック図である。
図3に示すように、評価指数出力装置10には、情報源テーブル121と、関連テーブル122と、対象データテーブル123と、評価指数データベース124と、情報源記憶制御部201と、評価ポイント算出部202と、別指数取得部203と、対象ウェイト可変設定部204と、評価指数算出部205と、時系列分布作成部206と、別指数予測部207と、が設けられている。
評価指数出力装置10は、コンピュータとして実現した例で説明しているが、これに限らず、専用に設計された情報機器として実現してもよい。
情報源記憶制御部201は、複数の情報源データ毎に、情報源と情報源ウェイトデータとを含む組の記憶を制御する。
本実施形態では、情報源と情報源ウェイトデータとを含む組は、情報源テーブル121に各情報源毎に格納されている。
図4は、情報源テーブル121の一例を示す図である。
情報源テーブル121は、所定の評価対象(例えば所定企業)を示すデータ(以下、「対象データ」と呼ぶ)を含む情報源の属性を格納するためのテーブルである。各情報源には、ユニークな情報源番号が付されており、その行番号(主キー)として採用されている。
「情報源」の項目には、各情報源番号に対応する情報源のURL(Uniform Resource Locator)が格納される。
「データ内容」の項目にはそのURLの内容のうち対象データが抽出された部分のテキストデータが格納される。
「被参照数」の項目にはそのURLに対して張られているリンクの数が格納される。
「情報源ウェイト」の項目には当該情報源に対して設定された所定のウェイト値(0〜1)が格納される。
ここで、情報源ウェイトは情報源の信頼度を表し、例えば、アナリストレポートは1.0、ニュースは0.5、ブログは0.1等に設定される。また、被参照数は情報源の影響力を表すので、これと情報源ウェイトの積が当初の対象ウェイトとして、後述する図6の対象データテーブル123の「対象ウェイト」の項目に書き込まれる。ここで、「当初」とは、対象ウェイトは、後述の別指数(例えば評価対象が所定企業であれば、当該所定企業の株価)と評価指数が強く相関するように補正されるからである。
図5は、関連テーブル122の一例を示す図である。
関連テーブル122は、様々な評価対象(例えば所定企業等)を直接的に示す主対象データと、前記評価対象に関連する副対象(例えば所定企業の商品名等)を示す副対象データの属性を格納するためのテーブルである、
各評価対象には、ユニークな評価対象番号が付されており、その行番号(主キー)として採用されている。
「主対象データ」の項目には、各評価対象番号に対応する前記主対象データが格納される。
「副対象データn」には、当該主対象データにn番目に強く関連するとみなされる前記副対象データが格納される。ここで、nは、任意の整数値である。
「関連度n」には、当該n番目の副対象データが前記主対象データに関連する度合が格納されている。
関連度が上位の前記副対象データのみが評価指数の算出に用いられるので、例えば、関連度順に上位3番目までの副対象データを格納するとすれば、nは1から3までの整数値である。
なお、前記対象データは、前記主対象データと前記副対象データを合わせた総称である。
ここで、図4の情報源テーブル121と、図5の関連テーブル122とは、評価指数出力装置10により自動的に生成されたものでもよいし、手動も含めて、評価指数出力装置10以外のもの(装置又は人を問わない)でもよい。
つまり、図3の情報源記憶制御部201の記憶の制御とは、情報源テーブル121や関連テーブル122に対して新たに情報を記憶させることのみならず、既に記憶されている情報の維持や更新の制御も含む概念である。
図6は、対象データテーブル123の一例を示す図である。
対象データテーブル123は、各情報源から抽出された前記対象データの属性を格納するためのテーブルである。
ここで、同じ対象データが複数の情報源から抽出された場合には複数行に格納される可能性がある。そこで、各対象データに振られるユニークな対象番号と、当該対象データが抽出された情報源の情報源番号との、いわゆる複合主キーがその行番号とされる。
「対象データ」の項目には、各情報源から抽出された対象データが格納される。
「評価ポイント」の項目には、当該情報源において評価ポイント算出部202(図3)により算出された当該対象データの評価ポイントが格納される。評価ポイントについては後述する。
「主/副」の項目には、当該対象データが主対象データであるか副対象データであるかの区分が格納される。
「情報源」の項目には、当該情報源の情報源番号(図6では、分かり易くURLで示した)が格納される。
「対象ウェイト」の項目には、上述した対象ウェイト(補正前の当初の対象ウェイト)が格納される。
対象データテーブル123には、関連テーブル122と同様に複数の評価対象に関する対象データを格納しても良いが、本実施形態では、評価指数を求めようとしている特定の評価対象に関する対象データのみを格納するものとする。
図3に戻り、評価ポイント算出部202は、複数の情報源データから抽出された、所定の評価対象を示すキーワードを含む対象データの夫々について解析することによって、所定の評価対象の評判を決定する評価ポイントデータを算出する。
具体的には例えば、評価ポイント算出部202は、所定の情報源から抽出された対象データについて、情報源データの内容を形態素解析し、対象データがポジティブに捉えられていると判断した場合には「+1」を評価ポイントとして算出して、図6の対象データテーブル123に格納する。
逆に、評価ポイント算出部202は、対象データがネガティブに捉えられていると判断した場合には「−1」を評価ポイントとして算出して、図6の対象データテーブル123に格納する。
また、評価ポイント算出部202は、対象データがニュートラルに捉えられていると
ていると判断した場合には「±0」を評価ポイントとして算出して、図6の対象データテーブル123に記憶する。
このようにして、評価ポイント算出部202は、各対象データに対して評価ポイントを付与していく。
別指数取得部203は、所定の評価対象に関する評価指数とは異なる別指数を取得する。
ここで、別指数としては、評価指数とは異なる任意の指数を採用することができるが、当該所定の評価対象の動向を別の観点から判断できる指数を採用すると好適である。例えば所定の評価対象が所定企業ならば、当該所定企業の株価を、別指数として採用すると好適である。
対象ウェイト可変設定部204は、対象データの夫々について、所定の評価対象に関する別指数と、情報源毎の情報源ウェイトデータとに基づいて、対象ウェイトデータを可変設定する。
換言すると、上述したように、先ず、情報源毎の情報源ウェイトデータ(図4)に基づいて、当初の対象ウェイトデータが図6の対象データテーブル123に格納される。そこで、対象ウェイト可変設定部204は、所定の評価対象に関する別指数(所定の評価対象が所定企業ならば当該所定企業の株価)に基づいて、当初の対象ウェイトデータを更新する。
ここで、当初の対象ウェイトデータの更新タイミングは、評価指数が演算される毎とする。例えば、評価指数が1時間毎に演算されるならば、当初の対象ウェイトデータも1時間毎に更新されることになる。従って、別指数が株価のように時間と共に変動するならば、対象ウェイトデータも1時間毎に変動して設定(更新)されるはずである。この点で、「対象ウェイトデータを可変設定」と表現している。
評価指数算出部205は、対象データの夫々についての評価ポイントデータと対象ウェイトデータとの積に基づいて、所定の評価対象に関する評価指数を算出する。
[計算例]
ここで、評価指数の具体的な計算方法の一例について説明する。
例えば、とある対象データ(以下、「アイテムi」とも呼ぶ)について、次のように変数を定義する。
Figure 2017227942
この場合、アイテムiの評価指数(インデックス)Hiは、以下のように計算できる。
Figure 2017227942
ここで、夫々のアイテムiの評価指数(インデックス)にウェイトWiを乗じると、全体の評価指数(インデックス)は次のように計算できる。
Figure 2017227942
ここで、ウェイトWiとして、上述したように、図6の対象データテーブル123に格納された当初の対象ウェイトデータが用いられるのではなく、本実施形態では、対象ウェイト可変設定部204により別指数(株価等)に基づいて逐次更新される対象ウェイトデータが用いられる。
このことは、図6の対象データテーブル123に格納された当初の対象ウェイトデータが用いられて演算される評価指数を、「原評価指数」と呼ぶならば、原評価指数が、株価等の別指数と連動するように最適化された評価指数が本実施形態では求められることを意味する。従って、以下、このように本実施形態で求められる評価指数、即ち最適化された評価指数を、以下、「最適化評価指数」と呼ぶ。
このようにして評価指数算出部205により算出された最適化評価指数は、評価指数データベース124に格納される。
上述したように、所定の評価対象(例えば所定企業)についての最適化評価指数は例えば1時間毎に逐次演算される。
従って、評価指数データベース124には、1時間毎の最適化評価指数が履歴として逐次蓄積されていく。
そこで、時系列分布作成部206は、所定の評価対象に関する最適化評価指数の履歴(1時間毎の過去データ)から、所定の評価対象に関する最適化評価指数の時系列分布を作成する。
別指数予測部207は、所定の評価対象に関する最適化評価指数の時系列分布に基づいて、所定の評価対象に関する別指数(例えば所定の評価対象が所定企業ならば、所定の評価対象の株価等)の将来値を予測演算する。
ここで、最適化評価指数は、株価等の別指数と連動しているので、評価対象についての別指数(株価等)の未来予測が適切に可能になる。
なお、図示はしないが、評価指数出力装置10は、さらに、所定の評価対象の動向等、当該所定の評価対象に関する各種各様なことについて未来予測をしてもよい。
図7は、所定の評価対象として所定企業が採用された場合の、所定の評価対象に関する最適化評価指数の時系列分布の一例を示している。
具体的には、図7(A)は、当該所定企業の株価の変動の一例を示している。図7(B)は、図7(A)の株価を別指数として採用して求められた最適化評価指数の一例を示す図である。
図7中の矢印は、トレンド(傾向)を示している。図7に示すように、最適化評価指数のトレンド(傾向)は、株価(別指数)のトレンド(傾向)と徐々に一致していくことがわかる。少なくとも図7の最後において、下がっていくというトレンド(傾向)はある程度予測できている。
図8は、最適化評価指数の時系列分布の一例を示す図であって、予測演算に用いる要素を説明する図である。
つまり、図8(A)〜図8(C)は同一の最適化評価指数の時系列分布を示している。
図8(B)は、図7を用いて上述したように、トレンド(傾向)を、予測演算に用いる要素として利用可能なことを示している。
図8(C)は、変化点を、予測演算に用いる要素として利用可能なことを示している。
ここで、図8(B)において、トレンドを演算するに際し、最適化評価指数の時系列分布をそのまま用いてもよいが、最適化評価指数のサンプル数が少ない場合には、古いデータ程価値が小さいことを記述するフィルタ、例えばカルマンフィルタを用いて、平均μと分散σを推定してもよい。即ち、時間と共に変化する平均μと分散σを推定してもよい。
そして、市場に流通す情報を下式のようなモデルを用いて記述し、ノイズを除去するようにしてもよい。
ζt = σHt+βtT
ここで、σはシグナルが市場に流れる速さを示し、Hはシグナルを示し、βはノイズを示している。
また、図8(C)において、変化点前の走行長さをLtと記述し、変化点後の走行長さをLt+1と記述すると、ヘイズ統計により変化点を検出することができる。即ち、新しいデータがなければ分散は時間と共に増加する。また、変化点後の走行長さLt+1は、変化点前の走行長さLtに至るまでの確率分布に依存する。これらの特徴を用いて、変化点を検出することができる。
図9は、変化点を検出するために使われる要素として、予測値からのずれ(0次導関数)、トレンドの変化(1次導関数)、及び変動の大きさの一例を示す図である。
つまり、最適化評価指数の時系列分布において、予測値からのずれ(0次導関数)、トレンドの変化(1次導関数)、及び変動の大きさが求められ、これらに基づいて変化点が検出される。
[別指数予測演算処理]
次に、評価指数出力装置10の処理のうち、別指数に基づいて最適化評価指数を算出し、さらに、当該最適化評価指数に基づいて前記別指数を予測するまでの一連の処理(以下、「別指数予測演算処理」と呼ぶ)について説明する。
図10は、本実施形態に関わる別指数予測演算処理を示すフローチャートである。
なお、当該別指数予測演算処理と並行して、情報源記憶制御部201が、時々刻々と、所定の評価対象に関する対象データが抽出された全ての情報源に関する属性を情報源テーブル121に書き込み、さらに、各情報源から抽出された対象データと、上述の如く算出される対象ウェイトとを対象データテーブル123に書き込む処理が行われているものとする。
ステップS1において、評価ポイント算出部202は、評価対象に関する対象データの夫々について、評価ポイントを算出する。
ステップS2において、別指数取得部203が、評価対象に関する別指数(例えば株価等)を取得する。
ステップS3において、対象ウェイト可変設定部204は、各対象データについて、ステップS2において取得された評価対象の別指数に基づいて、各対象ウェイトを夫々補正する。
ステップS4において、評価指数算出部205は、対象データの夫々についての評価ポイントと、補正された各対象ウェイトの積に基づいて、評価対象に関する評価指数(最適化評価指数)を算出する。
ステップS5において、評価指数算出部205は、評価指数(最適化評価指数)を、評価指数データベース124に記憶する。
ステップS6において、評価指数出力装置10の制御部110は、評価指数を前回算出してから所定時間が経過したか否かを判断する。
所定時間は特に限定されないが、例えば1時間が採用されているものとする。
1時間経過した場合には、ステップS6においてYESと判断され、処理はステップS1に戻され、それ以降の処理が実行されて、評価指数(最適化評価指数)が新たに演算される。即ち、後述する別指数の予測が要求されず(ステップS7NO)かつ処理の終了が指示されない(ステップS10NO)限り、ステップS1〜S6のループ処理が繰り返し実行されて、所定の時間間隔毎(例えば1時間間隔毎)に評価指数(最適化評価指数)がその都度新たに演算されて、履歴として評価指数データベース124に順次蓄積されていく。
ここで、ステップS6においてNOと判断された場合、即ち、評価指数を前回算出してから前記所定時間がまだ経過していない場合、処理はステップS7に進む。
ステップS7において、評価指数出力装置10の制御部110は、別指数の予測がユーザにより要求されているか否かを判断する。ステップS7においてNOと判断された場合、処理はステップS10に進む。ステップS10の処理については後述する。
これに対して、ユーザが別指数の予測を要求した場合、ステップS7においてYESであると判定されて、処理はステップS8に進む。
ステップS8において、時系列分布作成部206が、評価指数データベース124から、別指数を予測するのに必要なだけの評価指数(最適化評価指数)の時系列分布を取得する。
ステップS9において、別指数予測部207は、ステップS8で取得された評価指数(最適化評価指数)の時系列分布に基づいて、評価対象に関する別指数の将来値を予測演算する。
ステップS10において、評価指数出力装置10の制御部110は、処理の終了が指示されているか否かを判断する。
処理の終了指示は、特に限定されず、例えば評価指数出力装置10の電源遮断の指示を処理の終了指示として採用することができる。
処理の終了指示がなされない場合には、ステップS10においてNOであると判定されて、処理はステップS6に戻され、上述の処理が繰り返し実行される。
これに対して、処理の終了指示がなされた場合には、ステップS10においてYESであると判定されて、別指数予測演算処理は終了する。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
換言すると、本発明が適用される情報処理装置は、上述の実施形態としての評価指数出力装置10を含め、次のような構成を有する各種各様の実施形態を取ることができる。
即ち、評価指数出力装置10を含め、本発明が適用される情報処理装置は、
所定の対象に関する指数を算出する情報処理装置において、
複数の情報源データから抽出された、前記所定の対象を示すキーワードを含む対象データの夫々について解析することによって、前記所定の対象の指数を決定するポイントデータを算出するポイント算出手段と、
前記所定の対象に関する前記指数とは異なる、別指数を取得する別指数取得手段と、
前記ポイントデータと前記別指数に基づいて、前記所定の対象に関する前記指数を算出する指数算出手段と、
を備える。
ここで、別指数として適切なものを採用することで、別指数の変動に応じて指数が最適される。例えば上述の実施形態における最適化評価指数が得られることになる。このような最適化評価指数等の指数を用いることで、別指数の予測は勿論のこと、様々な社会現象を適切に予測することが可能になり得る。
つまり、上述の実施形態では、所定の評価対象に関する評判を表す評価指数が算出されたが、これは例示に過ぎず、所定の対象に関する指数を算出する情報処理装置一般に本発明は適用できる。
この場合、当然ながら、指数を算出するためポイントデータは、上述の実施形態の評価ポイントデータ、即ち前記所定の評価対象の評判を決定する評価ポイントデータに特に限定されず、前記所定の対象の指数を決定するものであれば足りる。
また、上述の実施形態では、指数を演算するにあたり、ウェイトデータが用いられていたが、当該ウェイトデータは特に必須な要素ではない。即ち、本発明は、ポイントデータと別指数に基づいて、所定の対象に関する前記指数を算出すれば足り、その算出手法は特に限定されない。
ただし、
前記複数の情報源データ毎に、情報源と情報源ウェイトデータとを含む組の記憶を制御する情報源記憶制御手段と、
前記対象データの夫々についての対象ウェイトデータを、前記所定の対象に関する前記別指数と、前記情報源毎の前記情報源ウェイトデータとに基づいて可変設定する対象ウェイト可変設定手段と、
をさらに備え、
前記指数算出手段は、前記対象データの夫々についての前記ポイントデータと前記対象ウェイトデータとに基づいて、前記指数を算出するようにしてもよい。
さらに、例えば所定の評価対象が所定企業であり、所定の評価対象に関する別指数が、当該所定企業の株価である場合、社会情勢の変動とは別に所定企業内の理由だけで株価が変動する場合もある。つまり、母集団(日本国全体)における別指数(日経平均株価等)と、当該所定企業の株価とは必ずしも連動しない。一方で、母集団(日本国全体)における別指数(日経平均株価等)は、母集団の社会情勢と連動する場合が多い。
そこで、
前記別指数取得手段は、さらに、母集団に関する前記別指数を取得し、
前記対象ウェイト可変設定手段は、前記所定の対象に関する前記別指数と、前記情報源毎の前記情報源ウェイトデータとに加えてさらに、母集団に関する前記別指数に基づいて、前記対象データの夫々についての前記対象ウェイトデータを可変設定するようにしてもよい。
これにより、指数は母集団の社会情勢も加味して最適されることになる。即ち、上述の実施形態の例でいえば最適化評価指数としてより一段と適切なものが得られることになる。このような指数(例えば最適化評価指数)を用いることで、別指数の予測は勿論のこと、様々な社会現象を予測することがより一段と可能になり得る。
さらにいえば、
前記別指数取得手段は、前記別指数として複数種類を取得し、
前記指数算出手段は、前記ポイントデータと、前記複数種類の前記別指数に基づいて、前記指数を算出する、
ようにしてもよい。
ここで、別指数の組み合わせは、特に限定されず、任意の種類の任意の個数の別指数を組み合わせることができる。例えば、株価という第1別指数と、天気という第2別指数を採用することもできる。この場合、第1別指数と第2別指数による演算手法は当然現てされず、例えば第1別指数と第2別指数とを夫々重み付けして演算するようにしてもよい。
また、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、図3の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が評価指数出力装置10に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図3の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布されるリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディアは、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図2の記憶部140等で構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
1 評価指数出力システム、10 評価指数出力装置、20a、20b、20c 端末、30 通信ネットワーク、40 情報源サーバ、110、210、410 制御部、120、220、420 入力部、130、230、430 表示部、140、240、440 記憶部、150、250、450 通信I/F部、160、260、460 バス、121 情報源テーブル、122 関連テーブル、123 対象データテーブル、124 評価指数データベース、201 情報源記憶制御部、202 評価ポイント算出部、203 別指数取得部、204 対象ウェイト可変設定部、205 評価指数算出部、206 時系列分布作成部、207 別指数予測部

Claims (11)

  1. 所定の対象に関する指数を算出する情報処理装置において、
    複数の情報源データから抽出された、前記所定の対象を示すキーワードを含む対象データの夫々について解析することによって、前記所定の対象の指数を決定するポイントデータを算出するポイント算出手段と、
    前記所定の対象に関する前記指数とは異なる、別指数を取得する別指数取得手段と、
    前記ポイントデータと前記別指数に基づいて、前記所定の対象に関する前記指数を算出する指数算出手段と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記別指数取得手段は、前記別指数として複数種類を取得し、
    前記指数算出手段は、前記ポイントデータと、前記複数種類の前記別指数に基づいて、前記指数を算出する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記複数の情報源データ毎に、情報源と情報源ウェイトデータとを含む組の記憶を制御する情報源記憶制御手段と、
    前記対象データの夫々についての対象ウェイトデータを、前記所定の対象に関する前記別指数と、前記情報源毎の前記情報源ウェイトデータとに基づいて可変設定する対象ウェイト可変設定手段と、
    をさらに備え、
    前記指数算出手段は、前記対象データの夫々についての前記ポイントデータと前記対象ウェイトデータとに基づいて、前記指数を算出する、
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記別指数取得手段は、さらに、母集団に関する前記別指数を取得し、
    前記対象ウェイト可変設定手段は、前記所定の対象に関する前記別指数と、前記情報源毎の前記情報源ウェイトデータとに加えてさらに、母集団に関する前記別指数に基づいて、前記対象データの夫々についての前記対象ウェイトデータを可変設定する
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記所定の対象に関する前記指数の時系列分布に基づいて、前記所定の対象に関する前記別指数を予測演算する別指数予測手段
    をさらに備える請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記別指数予測手段は、前記所定の対象に関する前記指数の時系列分布におけるトレンドと変化点に基づいて、前記所定の対象に関する前記別指数の将来値を予測演算する、
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記別指数予測手段は、前記所定の対象に関する前記指数の時系列分布に対して、古いデータほど価値が小さくなる特性を有するフィルタを用いて、前記トレンドを求める、
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記別指数予測手段は、市場に流通する情報の所定のモデルを用いて、前記所定の対象に関する前記指数の時系列分布からノイズを除去したうえで、前記トレンドを求める、
    請求項6又は7に記載の情報処理装置。
  9. 前記指数は、所定の評価対象に関する評判を表す評価指数であり、
    前記ポイント算出手段は、前記ポイントデータとして、前記所定の評価対象の評判を決定する評価ポイントデータを算出する、
    請求項1乃至4のうちの何れか1項に記載の情報処理装置。
  10. 所定の対象に関する指数を算出する情報処理装置が実行する情報処理方法において、
    複数の情報源データから抽出された、前記所定の対象を示すキーワードを含む対象データの夫々について解析することによって、前記所定の対象の指数を決定するポイントデータを算出するポイント算出ステップと、
    前記所定の対象に関する前記指数とは異なる、別指数を取得する別指数取得ステップと、
    前記ポイントデータと前記別指数に基づいて、前記所定の対象に関する前記指数を算出する指数算出ステップと、
    を含む情報処理方法。
  11. 所定の対象に関する指数を算出するコンピュータに、
    複数の情報源データから抽出された、前記所定の対象を示すキーワードを含む対象データの夫々について解析することによって、前記所定の対象の指数を決定するポイントデータを算出するポイント算出ステップと、
    前記所定の対象に関する前記指数とは異なる、別指数を取得する別指数取得ステップと、
    前記ポイントデータと前記別指数に基づいて、前記所定の対象に関する前記指数を算出する指数算出ステップと、
    を含む制御処理を実行させるプログラム。
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