JP2017225910A - 液滴製造装置および液滴の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】液滴の生成速度を高くすることができ、かつ、小型化および静音化を図ることができる液滴製造装置および液滴の製造方法を提供する。【解決手段】液滴製造装置1は、マイクロ流体チップ10とポンプ装置20とを備える。マイクロ流体チップ10は、チップ本体11と、チップ本体11の下面11Aに貼り合わせられた基板12とを備え、チップ本体11は、連続相となる液体を溜める第1の液溜13Aと、分散相となる液体を溜める第2の液溜13Bと、第3の液溜13Cと、液溜13A〜13Cの底部から延びて一点で互いに連結したマイクロ流路14A〜14Cとを有する。ポンプ装置20は、チャンバー22が形成されたポンプ本体20Aを備え、ポンプ本体20Aは、チャンバー22を形成するダイアフラム23と、ダイアフラム23を振動させる圧電素子25と、第3の液溜13Cからチャンバー22内にガスを吸入するための吸入用ポート26とを有する。【選択図】図1
Description
本発明は、マイクロ流体チップを用いて液滴を生成する液滴製造装置および液滴の製造方法に関する。
近年のマイクロフルイディクスを利用したナノテクノロジーの発達に伴って、バイオテクノロジーや薬品製造等の分野では、微小な液滴(エマルジョン)が、極微小反応容器やマイクロカプセルの形成材等として広く用いられている。
微小な液滴の製造装置としては、マイクロ流体チップを用いたものが知られている(例えば、特許文献1および2参照)。
特許文献1には、2つの導入口および2つの排出口を有するマイクロ流路が形成された板状のチップ本体と、マイクロ流路を密封するようにチップ本体に貼り合わせられたホルダー用基板とを備えたマイクロ流体チップが記載されている(実施例3および図5参照)。2つの導入口のうち一方の導入口から連続相となる液体を第1のマイクロ流路に導入し、他方の導入口から分散相となる液体を第2のマイクロ流路に導入することで、第1および第2のマイクロ流路の合流部にて連続相となる液体が分散相となる液体を切断し、液滴が生成される。連続相および分散相となる液体の送液手段としては、マイクロシリンジポンプが採用されている。
特許文献1には、2つの導入口および2つの排出口を有するマイクロ流路が形成された板状のチップ本体と、マイクロ流路を密封するようにチップ本体に貼り合わせられたホルダー用基板とを備えたマイクロ流体チップが記載されている(実施例3および図5参照)。2つの導入口のうち一方の導入口から連続相となる液体を第1のマイクロ流路に導入し、他方の導入口から分散相となる液体を第2のマイクロ流路に導入することで、第1および第2のマイクロ流路の合流部にて連続相となる液体が分散相となる液体を切断し、液滴が生成される。連続相および分散相となる液体の送液手段としては、マイクロシリンジポンプが採用されている。
また、特許文献2には、連続相となる液体を溜める第1の液溜と、分散相となる液体を溜める第2の液溜と、液滴を捕集する第3の液溜と、それぞれ第1〜第3の液溜の底部から延びて一点で互いに連結した第1〜第3のマイクロ流路とを有するチップ本体が記載されている。チップ本体は、ガスを吸蔵し得る合成樹脂で形成されており、脱気したマイクロ流体チップがチップ本体内のガスを吸蔵することで、第3の液溜内の減圧を図り、第1および第2の液溜内の液体が、第1および第2のマイクロ流路、さらに第3のマイクロ流路を通じて第3の液溜に向けて流れる。その際に、第3のマイクロ流路内に液滴が形成され、第3の液溜には、分散相の液滴が連続相の液体とともに捕集される。
しかしながら、特許文献1に記載の構成を採用した場合は、シリンジポンプのピストンを駆動するための電動機が必要となるため、液滴製造装置の小型化を図ることができないという問題や、電動機の作動に伴って騒音が発生し得るという問題があった。
また、特許文献2に記載の構成を採用した場合は、液滴製造装置の小型化および静音化を図ることができるものの、1秒間当たりに生成される液滴の個数が最大で約10個であり、液滴の生成速度が比較的低いという欠点があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題は、液滴の生成速度を高くすることができ、かつ、小型化および静音化を図ることができる液滴製造装置および液滴の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、マイクロ流体チップとポンプ装置とを備えた液滴製造装置であって、前記マイクロ流体チップは、板状のチップ本体と、前記チップ本体の下面に貼り合わせられた基板とを備え、前記チップ本体は、連続相となる液体を溜める第1の液溜と、分散相となる液体を溜める第2の液溜と、液滴を捕集する第3の液溜と、それぞれ前記第1〜第3の液溜の底部から延びて一点で互いに連結した第1〜第3のマイクロ流路とを有し、前記ポンプ装置は、内部空間としてチャンバーが形成されたポンプ本体を備え、前記ポンプ本体は、前記チャンバーを形成するダイアフラムと、電力の供給を受けて前記ダイアフラムを振動させる圧電素子と、前記第3の液溜から前記チャンバー内にガスを吸入するための吸入用ポートとを有することを特徴とする。
また、上記構成において、前記ポンプ装置は、前記圧電素子に電力を供給するポンプコントローラをさらに備え、前記ポンプコントローラは、前記圧電素子に供給する電力の周波数または電圧を制御することが好ましい。
また、上記構成を備えた液滴製造装置は、前記第3の液溜を覆うように前記チップ本体の上面に積層された積層部材と、前記積層部材および前記ポンプ本体に接続されて前記第3の液溜および前記チャンバーを互いに連通させる連通部材とをさらに備えてもよい。
さらに、上記構成において、前記連通部材は、前記積層部材に対して着脱可能に構成された固着具と、前記固着具に接続された可撓性を有するチューブとを備えることが好ましい。
また、上記構成を備えた液滴製造装置は、前記マイクロ流体チップおよび前記積層部材を挟んで保持するホルダーをさらに備えることが好ましい。
また、上記構成において、前記チップ本体は、ガスを吸蔵し得る合成樹脂で形成されていることが好ましい。
また、上記構成において、前記チップ本体は、ガスを吸蔵し得る合成樹脂で形成されていることが好ましい。
また、上記課題を解決するために、本発明は、マイクロ流体チップを用いて液滴を生成する液滴の製造方法であって、(A)板状のチップ本体と、前記チップ本体の下面に貼り合わせられた基板とを備え、前記チップ本体が、連続相となる液体を溜める第1の液溜と、分散相となる液体を溜める第2の液溜と、液滴を捕集する第3の液溜と、それぞれ前記第1〜第3の液溜の底部から延びて一点で互いに連結した第1〜第3のマイクロ流路とを有するマイクロ流体チップを準備し、(B)内部空間としてチャンバーが形成されたポンプ本体を備え、前記ポンプ本体が、前記チャンバーを形成するダイアフラムと、電力の供給を受けて前記ダイアフラムを振動させる圧電素子と、前記第3の液溜から前記チャンバー内にガスを吸入するための吸入用ポートとを有するポンプ装置を準備し、(C)前記第3の液溜内のガスを前記ポンプ装置で前記チャンバー内に吸入して、前記第1および第2の液溜から連続相となる液体および分散相となる液体を前記第1および第2のマイクロ流路を通じて前記第3の液溜に向けて流し、前記第3のマイクロ流路内に液滴を形成し、前記第3の液溜に分散相の液滴を連続相の液体とともに捕集することを特徴とする。
本発明によれば、液滴の生成速度を高くすることができ、かつ、小型化および静音化を図ることができる液滴製造装置および液滴の製造方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明に係る液滴製造装置1の全体構成を示している。
図1に示すように、液滴製造装置1は、マイクロ流体チップ10と、ポンプ装置20と、積層部材30と、連通部材40と、ホルダー50とを備えている。
図1に示すように、液滴製造装置1は、マイクロ流体チップ10と、ポンプ装置20と、積層部材30と、連通部材40と、ホルダー50とを備えている。
マイクロ流体チップ10は、一定厚の板状のチップ本体11と、チップ本体11の下面11Aに貼り合わせられた一定厚の基板12とを備えている。チップ本体11は、ガスを吸蔵し得る合成樹脂であるPDMS(ポリジメチルシロキサン)から形成され、基板12は、ガラスから形成されている。チップ本体11および基板12は、例えば酸素プラズマ処理等の表面改質処理が接合面に施された上で強固に接着されることで、チップ本体11と基板12との間を気密シールした状態で貼り合わせられている。チップ本体11には、液溜13A〜13Cおよびマイクロ流路14A〜14C(図3参照)が形成されている。チップ本体11の詳細な構成は、図3および図4を参照して後述する。
ポンプ装置20は、内部空間としてチャンバー22が形成されたポンプ本体20Aと、ポンプ本体20Aの動作を制御するポンプコントローラ20Bとを備えている。ポンプコントローラ20Bは、外部電源(不図示)から電力の供給を受け、ポンプ本体20Aが備える圧電素子25(図5(B)参照)に電力を供給する。また、ポンプコントローラ20Bは、圧電素子25に供給する電力の周波数または電圧を制御することで、ポンプ本体20Aの動作を制御する。ポンプ本体20Aの詳細な構成については、図5を参照して後述する。
積層部材30は、チップ本体11の上面11Bに形成された第3の液溜13Cの開口を覆うようにチップ本体11に積層されている。積層部材30は、硬質の合成樹脂から形成されている。積層部材30には、連通部材40の一部が挿し込まれている。積層部材30の詳細な構成については、図6を参照して後述する。
連通部材40は、積層部材30に対して着脱可能に構成された固着具41と、固着具41に接続された可撓性を有するチューブ42,43とを備えている。固着具41は、硬質の合成樹脂から形成され、チューブ42,43は、軟質の合成樹脂から形成されている。チューブ42は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)からなるとともに、チューブ43は、ポリ塩化ビニル(PVC)からなり、チューブ43は、チューブ42よりも柔軟性に優れている。連通部材40は、積層部材30およびポンプ本体20Aに接続されて、第3の液溜13Cおよびチャンバー22を互いに連通させる。連通部材40の詳細な構成については、図6を参照して後述する。
ホルダー50は、マイクロ流体チップ10の周縁部を下方から支持する下フレーム51と、積層部材30をマイクロ流体チップ10に対して押さえ付ける上フレーム52とを備えている。フレーム51,52は、金属から形成されている。おねじ部品(図示略)によりフレーム51,52が締結されることで、ホルダー50は、マイクロ流体チップ10および積層部材30を挟んで保持している。
図2は、ホルダー50により保持されたマイクロ流体チップ10および積層部材30の斜視図である。図2において、ホルダー50は二点鎖線で図示している。
図2に示すように、積層部材30は、棒状に形成されるとともに液溜13A,13Bを覆わないように配置され、ホルダー50は、マイクロ流体チップ10と棒状の積層部材30の両端部とを挟んでいる。こうして、液溜13A,13Bが上方に向けて開口し、かつ、第3の液溜13C(図3参照)が積層部材30で覆われた状態が保持される。
図2に示すように、積層部材30は、棒状に形成されるとともに液溜13A,13Bを覆わないように配置され、ホルダー50は、マイクロ流体チップ10と棒状の積層部材30の両端部とを挟んでいる。こうして、液溜13A,13Bが上方に向けて開口し、かつ、第3の液溜13C(図3参照)が積層部材30で覆われた状態が保持される。
図3は、マイクロ流体チップ10の斜視図であり、図4は、マイクロ流体チップ10の液溜13A〜13Cおよびマイクロ流路14A〜14Cの配置を示す図である。
図3に示すように、チップ本体11は、連続相となる液体を溜める第1の液溜13Aと、分散相となる液体を溜める第2の液溜13Bと、分散相の液滴および連続相の液体を捕集する第3の液溜13Cとを有している。液溜13A〜13Cは、それぞれチップ本体11の下面11Aから上面11Bに貫通する円柱状の穴により形成されている。第1の液溜13Aの容積は、第2の液溜13Bの容積よりも大きく、第3の液溜13Cの容積は、第1の液溜13Aの容積と第2の液溜13Bの容積とを足し合わせたものよりも大きい。
図3に示すように、チップ本体11は、連続相となる液体を溜める第1の液溜13Aと、分散相となる液体を溜める第2の液溜13Bと、分散相の液滴および連続相の液体を捕集する第3の液溜13Cとを有している。液溜13A〜13Cは、それぞれチップ本体11の下面11Aから上面11Bに貫通する円柱状の穴により形成されている。第1の液溜13Aの容積は、第2の液溜13Bの容積よりも大きく、第3の液溜13Cの容積は、第1の液溜13Aの容積と第2の液溜13Bの容積とを足し合わせたものよりも大きい。
また、チップ本体11は、第1の液溜13Aの開口縁に連通する第1のマイクロ流路14Aと、第2の液溜13Bの開口縁に連通する第2のマイクロ流路14Bと、第3の液溜13Cの開口縁に連通する第3のマイクロ流路14Cとを有している。マイクロ流路14A〜14Cは、それぞれ、チップ本体11の下面11Aに設けられた微細な溝により形成されている。マイクロ流路14A〜14Cは、液溜13A〜13Cの底部から延びて一点(連結点P)で互いに連結している。
チップ本体11の下面11Aに基板12が貼り合わせられることで、その下面11Aに形成された液溜13A〜13Cの開口およびマイクロ流路14A〜14Cの開口が塞がれている。すなわち、基板12は、チップ本体11の下面11Aに形成された液溜13A〜13Cおよびマイクロ流路14A〜14Cを覆うようにチップ本体11に貼り合わせられている。
図4(A)および(B)に示すように、マイクロ流路14A〜14Cは、互いにT字状に連結しており、それぞれ、その全長にわたって同じ高さ(深さ)を有するとともに、合流部である連結点Pに向かって先細り状に形成されている。具体的には、同一直線上で延びたマイクロ流路14A,14Cは、連結点Pで互いに連結しており、第2のマイクロ流路14Bは、マイクロ流路14A,14Cに対して直交するように連結点Pでマイクロ流路14A,14Cに連結している。マイクロ流路14A〜14Cは、それぞれ、幅D1〜D3が一定であって連結点Pに向けて直線状に延びた幅広部分15と、幅広部分15から連結点Pに向けて次第に幅が狭くなるように形成されたテーパー部分16と、幅D4〜D6が一定であってテーパー部分16の先端から連結点Pまで直線状に延びた狭小部分17とを有している。マイクロ流路14A〜14Cのテーパー部分16の長さL1〜L3は、それぞれ同じ大きさである。また、第3のマイクロ流路14Cの狭小部分17の長さL6は、マイクロ流路14A,14Bの狭小部分17の長さL4,L5に比べて長い。
図5は、ポンプ装置20のポンプ本体20Aを示す図であって、図5(B)は、図5(A)のA−A部の断面を示している。
図5(A)および(B)に示すように、ポンプ本体20Aは、板状の筐体21と、チャンバー22と、ダイアフラム23と、金属板24と、圧電素子25と、吸入用ポート26と、吐出用ポート27、吸入用逆止弁28と、吐出用逆止弁29とを有している。
図5(A)および(B)に示すように、ポンプ本体20Aは、板状の筐体21と、チャンバー22と、ダイアフラム23と、金属板24と、圧電素子25と、吸入用ポート26と、吐出用ポート27、吸入用逆止弁28と、吐出用逆止弁29とを有している。
筐体21は、第1のケース部材21Aと、第2のケース部材21Bと、ノズル形成部材21Cとにより構成されている。ケース部材21A,21Bの一部(図示略)は、ダイアフラム23の周縁部を挟んで支持している。第1のケース部材21Aおよびダイアフラム23は、金属板24および圧電素子25が収納される内部空間を形成し、第2のケース部材21Bおよびダイアフラム23は、ガスを移送するための内部空間であるチャンバー22を形成している。第2のケース部材21Bおよびノズル形成部材21Cには、チャンバー22内にガスを吸入するための吸入用ポート26と、チャンバー22内のガスを吐出するための吐出用ポート27とが形成されている。また、ノズル形成部材21Cには、吸入用ポート26が形成された吸入ノズル21Dと、吐出用ポート27が形成された吐出ノズル21Eとが設けられている。
ダイアフラム23は、振動することでチャンバー22の容積を変化させる。ダイアフラム23には、圧電素子25の振動をダイアフラム23に伝達可能な金属板24が設けられており、金属板24には、当該金属板24と電気的に接続された圧電素子25が設けられている。圧電素子25は、電力の供給を受けて金属板24を介してダイアフラム23を振動させる。ダイアフラム23が振動することで、チャンバー22の容積が増加と減少を繰り返す。吸入用ポート26には、チャンバー22の容積の増加時に開状態となって減少時に閉状態となる吸入用逆止弁28が設けられており、吐出用ポート27には、チャンバー22の容積の増加時に閉状態となって減少時に開状態となる吐出用逆止弁29が設けられている。したがって、ポンプ本体20Aは、吸入用ポート26を通してチャンバー22内にガスを吸入し、吐出用ポート27を通してチャンバー22内のガスを吐出する。
図6は、図1に示すマイクロ流体チップ10、積層部材30、および連通部材40の拡大断面図である。
図6に示すように、積層部材30は、第3の液溜13Cの直上に配置される貫通孔31を有している。また、積層部材30は、連通部材40の固着具41がねじ込まれるめねじ部32を有しており、固着具41は、めねじ部32にねじ込まれるおねじ部41Aを有している。めねじ部32は、内周にめねじが形成されている凹部であって、めねじ部32の最深部は、貫通孔31に通じている。
図6に示すように、積層部材30は、第3の液溜13Cの直上に配置される貫通孔31を有している。また、積層部材30は、連通部材40の固着具41がねじ込まれるめねじ部32を有しており、固着具41は、めねじ部32にねじ込まれるおねじ部41Aを有している。めねじ部32は、内周にめねじが形成されている凹部であって、めねじ部32の最深部は、貫通孔31に通じている。
連通部材40のチューブ42は、固着具41を貫通しており、チューブ42の一端は、貫通孔31に向けて開口している。固着具41は、フェラル用ナットであって、貫通孔31に向けて開口しているチューブ42の一端には、チューブ42が固着具41から抜けないように、貫通孔31に向かうにつれて外径が大きくなるテーパー状のフェラル61が設けられている。フェラル61は、固着具41を積層部材30に取り付けることによって、固着具41の内周とチューブ42の外周との間に食い込む。チューブ43は、チューブ42とポンプ本体20Aの吸入ノズル21D(図1参照)とを接続している。こうして、第3の液溜13C内のガスは、積層部材30の貫通孔31、連通部材40、および、吸入ノズル21D内の吸入用ポート26(図4(B)参照)を通して、チャンバー22内に吸入可能に構成されている。
液滴製造装置1を用いた液滴の製造方法は、以下の工程(A)〜(C)を備える。
(A)板状のチップ本体11と、チップ本体11の下面11Aに貼り合わせられた基板12とを備え、チップ本体11が、連続相となる液体を溜める第1の液溜13Aと、分散相となる液体を溜める第2の液溜13Bと、液滴を捕集する第3の液溜13Cと、それぞれ液溜13A〜13Cの底部から延びて一点で互いに連結したマイクロ流路14A〜14Cとを有するマイクロ流体チップ10を準備する工程
(B)内部空間としてチャンバー22が形成されたポンプ本体20Aを備え、ポンプ本体20Aが、チャンバー22を形成するダイアフラム23と、電力の供給を受けてダイアフラム23を振動させる圧電素子25と、第3の液溜13Cからチャンバー22内にガスを吸入するための吸入用ポート26とを有するポンプ装置20を準備する工程
(C)第3の液溜13C内のガスをポンプ装置20でチャンバー22内に吸入して、液溜13A,13Bから連続相となる液体および分散相となる液体をマイクロ流路14A,14Bを通じて第3の液溜13Cに向けて流し、第3のマイクロ流路14C内に液滴を形成し、第3の液溜13Cに分散相の液滴を連続相の液体とともに捕集する工程
(A)板状のチップ本体11と、チップ本体11の下面11Aに貼り合わせられた基板12とを備え、チップ本体11が、連続相となる液体を溜める第1の液溜13Aと、分散相となる液体を溜める第2の液溜13Bと、液滴を捕集する第3の液溜13Cと、それぞれ液溜13A〜13Cの底部から延びて一点で互いに連結したマイクロ流路14A〜14Cとを有するマイクロ流体チップ10を準備する工程
(B)内部空間としてチャンバー22が形成されたポンプ本体20Aを備え、ポンプ本体20Aが、チャンバー22を形成するダイアフラム23と、電力の供給を受けてダイアフラム23を振動させる圧電素子25と、第3の液溜13Cからチャンバー22内にガスを吸入するための吸入用ポート26とを有するポンプ装置20を準備する工程
(C)第3の液溜13C内のガスをポンプ装置20でチャンバー22内に吸入して、液溜13A,13Bから連続相となる液体および分散相となる液体をマイクロ流路14A,14Bを通じて第3の液溜13Cに向けて流し、第3のマイクロ流路14C内に液滴を形成し、第3の液溜13Cに分散相の液滴を連続相の液体とともに捕集する工程
本実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)ポンプ装置20の駆動、すなわち圧電素子25の動作によるダイアフラム23の振動によって、吸入用ポート26で第3の液溜13C内のガスをポンプ本体20Aのチャンバー22に吸入し、第3の液溜13C内の減圧を図ることができる。これにより、第3の液溜13Cに通じるマイクロ流路14A〜14Cでの液体の流れが速くなり、液滴の生成速度を高くすることができる。また、ポンプ装置20は、ダイアフラム23および圧電素子25等を構成部品とするポンプ本体20Aにより構成されるため、一般的な電動機を備えたポンプ装置を送液手段として採用する構成に比べて、液滴製造装置1の小型化および静音化を図ることができる。
(1)ポンプ装置20の駆動、すなわち圧電素子25の動作によるダイアフラム23の振動によって、吸入用ポート26で第3の液溜13C内のガスをポンプ本体20Aのチャンバー22に吸入し、第3の液溜13C内の減圧を図ることができる。これにより、第3の液溜13Cに通じるマイクロ流路14A〜14Cでの液体の流れが速くなり、液滴の生成速度を高くすることができる。また、ポンプ装置20は、ダイアフラム23および圧電素子25等を構成部品とするポンプ本体20Aにより構成されるため、一般的な電動機を備えたポンプ装置を送液手段として採用する構成に比べて、液滴製造装置1の小型化および静音化を図ることができる。
(2)圧電素子25に供給する電力の周波数または電圧をポンプコントローラ20Bで制御することにより、ダイアフラム23の振動周波数または振幅を制御して、液滴の生成速度を変更することができる。
(3)可撓性を有するチューブ42,43を介して第3の液溜13Cおよびチャンバー22を互いに連通させることができるため、マイクロ流体チップ10に対するポンプ本体20Aの配置の自由度を高めることができる。
(4)マイクロ流体チップ10および積層部材30が挟んで保持されるため、マイクロ流体チップ10と積層部材30との密着性を容易に維持することができ、第3の液溜13C内の密封性を容易に確保することができる。
(5)チップ本体11がガスを吸蔵し得る合成樹脂(PDMS)で形成されるため、チップ本体11を予め脱気していた場合には、第3の液溜13C内の一層の減圧を図ることができ、液滴の生成速度をさらに高くすることができる。
[マイクロ流体チップの作製]
(実施例1)
図3および図4に示したものと同様の構成を備えるマイクロ流体チップ10を作製した。実施例1に係るマイクロ流体チップ10の各部の寸法は次のとおりである。
・チップ本体11:縦70mm×横50mm×厚さ4mm
・基板12:縦76mm×横52mm×厚さ1mm
・第1の液溜13Aの径:6mm
・第2の液溜13Bの径:4mm
・第3の液溜13Cの径:8mm
・マイクロ流路14A〜14Cの各々の高さ:100μm
・マイクロ流路14A〜14Cの幅広部分15の幅D1〜D3:250μm
・マイクロ流路14A〜14Cの狭小部分17の幅D4〜D6:100μm
・マイクロ流路14A〜14Cのテーパー部分16の長さL1〜L3:300μm
・マイクロ流路14A,14Bの狭小部分17の長さL4,L5:200μm
・第3のマイクロ流路14Cの狭小部分17の長さL6:2mm
(実施例1)
図3および図4に示したものと同様の構成を備えるマイクロ流体チップ10を作製した。実施例1に係るマイクロ流体チップ10の各部の寸法は次のとおりである。
・チップ本体11:縦70mm×横50mm×厚さ4mm
・基板12:縦76mm×横52mm×厚さ1mm
・第1の液溜13Aの径:6mm
・第2の液溜13Bの径:4mm
・第3の液溜13Cの径:8mm
・マイクロ流路14A〜14Cの各々の高さ:100μm
・マイクロ流路14A〜14Cの幅広部分15の幅D1〜D3:250μm
・マイクロ流路14A〜14Cの狭小部分17の幅D4〜D6:100μm
・マイクロ流路14A〜14Cのテーパー部分16の長さL1〜L3:300μm
・マイクロ流路14A,14Bの狭小部分17の長さL4,L5:200μm
・第3のマイクロ流路14Cの狭小部分17の長さL6:2mm
(実施例2)
マイクロ流路14A〜14Cの高さ、およびマイクロ流路14A〜14Cの狭小部分17の幅D4〜D6を除いて、各部が実施例1と同様の寸法を有するマイクロ流体チップ10を作製した。マイクロ流路14A〜14Cの高さ、およびマイクロ流路14A〜14Cの狭小部分17の幅D4〜D6の寸法は次のとおりである。
・マイクロ流路14A〜14Cの各々の高さ:75μm
・マイクロ流路14A〜14Cの狭小部分17の幅D4〜D6:75μm
マイクロ流路14A〜14Cの高さ、およびマイクロ流路14A〜14Cの狭小部分17の幅D4〜D6を除いて、各部が実施例1と同様の寸法を有するマイクロ流体チップ10を作製した。マイクロ流路14A〜14Cの高さ、およびマイクロ流路14A〜14Cの狭小部分17の幅D4〜D6の寸法は次のとおりである。
・マイクロ流路14A〜14Cの各々の高さ:75μm
・マイクロ流路14A〜14Cの狭小部分17の幅D4〜D6:75μm
[液滴製造装置の作製]
上記(実施例1)および(実施例2)のマイクロ流体チップ10を用いて、液滴製造装置1を作製した。ポンプ本体20Aは、ピエゾマイクロポンプ(高砂電気工業(株)製:SDMP306)を使用し、ポンプコントローラ20Bは、マイクロポンプコントローラ(高砂電気工業(株)製:MPC−200A)を使用した。
上記(実施例1)および(実施例2)のマイクロ流体チップ10を用いて、液滴製造装置1を作製した。ポンプ本体20Aは、ピエゾマイクロポンプ(高砂電気工業(株)製:SDMP306)を使用し、ポンプコントローラ20Bは、マイクロポンプコントローラ(高砂電気工業(株)製:MPC−200A)を使用した。
[液滴生成速度の測定]
液滴製造装置1の液滴の生成速度を評価するために、圧電素子25に60Hzの交流電力を供給して液滴の生成を開始し、高速度カメラで第3のマイクロ流路14Cを撮影して、微小時間当たりに第3のマイクロ流路14Cを通過する液滴の個数をカウントした。そして、そのカウント数に基づき、1秒間当たりに生成される液滴の個数を液滴生成速度[単位:Hz]として算出した。(実施例1)のマイクロ流体チップ10を用いた場合の液滴生成速度の時間変化を図7(A)に示し、(実施例2)のマイクロ流体チップ10を用いた場合の液滴生成速度の時間変化を図7(B)に示す。
液滴製造装置1の液滴の生成速度を評価するために、圧電素子25に60Hzの交流電力を供給して液滴の生成を開始し、高速度カメラで第3のマイクロ流路14Cを撮影して、微小時間当たりに第3のマイクロ流路14Cを通過する液滴の個数をカウントした。そして、そのカウント数に基づき、1秒間当たりに生成される液滴の個数を液滴生成速度[単位:Hz]として算出した。(実施例1)のマイクロ流体チップ10を用いた場合の液滴生成速度の時間変化を図7(A)に示し、(実施例2)のマイクロ流体チップ10を用いた場合の液滴生成速度の時間変化を図7(B)に示す。
図7(A)および(B)に示すように、液滴生成速度は、測定時間内において、ほぼ一定である。図7(A)に示すように、(実施例1)のマイクロ流体チップ10を用いた場合、液滴生成速度は約1000Hzであって、従来に比べて液滴を高速に生成することができた。毎秒約1000個の液滴を生成することにより、液滴の生成開始から17秒後の液滴生成総数は約1.7×104個に到達した。また、図7(B)に示すように、(実施例2)のマイクロ流体チップ10を用いた場合、液滴生成速度は約600Hzであって、流路抵抗が増加するために(実施例1)に比べて低速になるものの、従来に比べて液滴を高速に生成することができた。毎秒約600個の液滴を生成することにより、液滴の生成開始から60秒後の液滴生成総数は約3.6×104個に到達した。
[粒径の測定]
液滴製造装置1により生成される液滴の直径(以下、「粒径」という)を評価するために、圧電素子25に60Hzの交流電力を供給して液滴の生成を行い、生成された液滴から無作為に選ばれた約1000個の液滴の粒径を測定し、その平均粒径および変動係数を算出した。また、これを5回繰り返した。(実施例1)のマイクロ流体チップ10を用いた場合に生成された液滴の粒径のヒストグラムを図8(A)〜(E)に示し、(実施例2)のマイクロ流体チップ10を用いた場合に生成された液滴の粒径のヒストグラムを図9(A)〜(E)に示す。
液滴製造装置1により生成される液滴の直径(以下、「粒径」という)を評価するために、圧電素子25に60Hzの交流電力を供給して液滴の生成を行い、生成された液滴から無作為に選ばれた約1000個の液滴の粒径を測定し、その平均粒径および変動係数を算出した。また、これを5回繰り返した。(実施例1)のマイクロ流体チップ10を用いた場合に生成された液滴の粒径のヒストグラムを図8(A)〜(E)に示し、(実施例2)のマイクロ流体チップ10を用いた場合に生成された液滴の粒径のヒストグラムを図9(A)〜(E)に示す。
図8(A)〜(E)に示すように、(実施例1)のマイクロ流体チップ10を用いた場合に生成される液滴の粒径は、ばらつきが少なかった。具体的には、図8(A)〜(E)に係る液滴の平均粒径は、125.5μm、123.1μm、123.0μm、121.3μm、125.4μmであり、変動係数は、1.90%、2.51%、1.67%、2.28%、1.89%であった。また、図9(A)〜(E)に示すように、(実施例2)のマイクロ流体チップ10を用いた場合に生成される液滴の粒径も、ばらつきが少なかった。具体的には、図9(A)〜(E)に係る液滴の平均粒径は、93.7μm、95.8μm、98.5μm、97.1μm、96.3μmであり、変動係数は、3.45%、3.37%、2.48%、2.62%、2.27%であった。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、上記構成を適宜変更することもできる。例えば、第3の液溜13Cが積層部材30で覆われた状態を維持することができるのであれば、マイクロ流体チップ10および積層部材30を挟むホルダー50を省略してもよい。また、ホルダー50の構成を適宜変更してもよい。
また、マイクロ流体チップ10の直上にポンプ本体20Aを配置して、第3の液溜13Cとチャンバー22とを連通させることができるのであれば、連通部材40を省略してもよい。また、連通部材40の構成を適宜変更してもよい。例えば、チューブ42,43の形成材料を変更してもよく、チューブ42,43に代えて1本のチューブ(図示略)を用いて、第3の液溜13C内のガスをチャンバー22内に吸入するように構成してもよい。
また、チップ本体11に基板12を貼り合わせることができるのであれば、チップ本体11および基板12の接合面に表面改質処理を施して接着しなくてもよい。なお、チップ本体11が吸着性に優れたPDMSで形成されていれば、PDMSの強い自己吸着性により、チップ本体11および基板12を互いに接触させるだけで、両者を気密シールした状態で貼り合わせることができ、チップ本体11と基板12との間の気密性を容易に確保することができる。
また、液滴を生成することができるのであれば、マイクロ流体チップ10の構成を適宜変更してもよい。例えば、チップ本体11および基板12の形成材料を適宜変更してもよい。また、マイクロ流体チップ10が有する液溜13A〜13Cおよびマイクロ流路14A〜14Cの寸法および形状等を適宜変更してもよい。
1 液滴製造装置
10 マイクロ流体チップ
11 チップ本体
12 基板
13A 第1の液溜
13B 第2の液溜
13C 第3の液溜
14A 第1のマイクロ流路
14B 第2のマイクロ流路
14C 第3のマイクロ流路
20 ポンプ装置
20A ポンプ本体
20B ポンプコントローラ
22 チャンバー
23 ダイアフラム
25 圧電素子
26 吸入用ポート
30 積層部材
40 連通部材
41 固着具
42,43 チューブ
50 ホルダー
10 マイクロ流体チップ
11 チップ本体
12 基板
13A 第1の液溜
13B 第2の液溜
13C 第3の液溜
14A 第1のマイクロ流路
14B 第2のマイクロ流路
14C 第3のマイクロ流路
20 ポンプ装置
20A ポンプ本体
20B ポンプコントローラ
22 チャンバー
23 ダイアフラム
25 圧電素子
26 吸入用ポート
30 積層部材
40 連通部材
41 固着具
42,43 チューブ
50 ホルダー
Claims (7)
- マイクロ流体チップとポンプ装置とを備えた液滴製造装置であって、
前記マイクロ流体チップは、板状のチップ本体と、前記チップ本体の下面に貼り合わせられた基板とを備え、
前記チップ本体は、連続相となる液体を溜める第1の液溜と、分散相となる液体を溜める第2の液溜と、液滴を捕集する第3の液溜と、それぞれ前記第1〜第3の液溜の底部から延びて一点で互いに連結した第1〜第3のマイクロ流路とを有し、
前記ポンプ装置は、内部空間としてチャンバーが形成されたポンプ本体を備え、
前記ポンプ本体は、前記チャンバーを形成するダイアフラムと、電力の供給を受けて前記ダイアフラムを振動させる圧電素子と、前記第3の液溜から前記チャンバー内にガスを吸入するための吸入用ポートとを有する
ことを特徴とする液滴製造装置。 - 前記ポンプ装置は、前記圧電素子に電力を供給するポンプコントローラをさらに備え、
前記ポンプコントローラは、前記圧電素子に供給する電力の周波数または電圧を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の液滴製造装置。 - 前記第3の液溜を覆うように前記チップ本体の上面に積層された積層部材と、
前記積層部材および前記ポンプ本体に接続されて前記第3の液溜および前記チャンバーを互いに連通させる連通部材とをさらに備える
ことを特徴とする請求項1または2に記載の液滴製造装置。 - 前記連通部材は、前記積層部材に対して着脱可能に構成された固着具と、前記固着具に接続された可撓性を有するチューブとを備える
ことを特徴とする請求項3に記載の液滴製造装置。 - 前記マイクロ流体チップおよび前記積層部材を挟んで保持するホルダーをさらに備える
ことを特徴とする請求項3または4に記載の液滴製造装置。 - 前記チップ本体は、ガスを吸蔵し得る合成樹脂で形成されている
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の液滴製造装置。 - マイクロ流体チップを用いて液滴を生成する液滴の製造方法であって、
(A)板状のチップ本体と、前記チップ本体の下面に貼り合わせられた基板とを備え、前記チップ本体が、連続相となる液体を溜める第1の液溜と、分散相となる液体を溜める第2の液溜と、液滴を捕集する第3の液溜と、それぞれ前記第1〜第3の液溜の底部から延びて一点で互いに連結した第1〜第3のマイクロ流路とを有するマイクロ流体チップを準備し、
(B)内部空間としてチャンバーが形成されたポンプ本体を備え、前記ポンプ本体が、前記チャンバーを形成するダイアフラムと、電力の供給を受けて前記ダイアフラムを振動させる圧電素子と、前記第3の液溜から前記チャンバー内にガスを吸入するための吸入用ポートとを有するポンプ装置を準備し、
(C)前記第3の液溜内のガスを前記ポンプ装置で前記チャンバー内に吸入して、前記第1および第2の液溜から連続相となる液体および分散相となる液体を前記第1および第2のマイクロ流路を通じて前記第3の液溜に向けて流し、前記第3のマイクロ流路内に液滴を形成し、前記第3の液溜に分散相の液滴を連続相の液体とともに捕集する
ことを特徴とする液滴の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016121708A JP2017225910A (ja) | 2016-06-20 | 2016-06-20 | 液滴製造装置および液滴の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016121708A JP2017225910A (ja) | 2016-06-20 | 2016-06-20 | 液滴製造装置および液滴の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017225910A true JP2017225910A (ja) | 2017-12-28 |
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ID=60889618
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016121708A Pending JP2017225910A (ja) | 2016-06-20 | 2016-06-20 | 液滴製造装置および液滴の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017225910A (ja) |
-
2016
- 2016-06-20 JP JP2016121708A patent/JP2017225910A/ja active Pending
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