JP2017225726A - 香炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】薫香時の煙量及び薫香時間を容易に調整可能な香炉を提供する。【解決手段】粉末状の粉末香Aを薫香するための香炉1であって、粉末香Aを載置するための載置部31を有する薫香台30と、この薫香台30を収容する香炉容器20と、を備え、香炉容器20は、載置部31を香炉容器20の底面から上方に離間した状態で薫香台30を保持するように構成されており、載置部31には、粉末香Aを保持可能なメッシュ状の金網体で形成された溝33が形成されており、香炉1は、溝33の長さ方向に沿って溝33内に配置された粉末香Aを、溝33の長さ方向に沿って連続的に燃焼させるように構成されている。【選択図】図6

Description

本発明は、香炉に係り、特に種火を用いない香炉に関する。
従来、有形の香(線香、円錐香、渦巻き香、コの字形香、馬蹄形香等)は、先端に点火された状態で、灰の上に直立させたり、灰や網の上に水平においたりして薫香される。一方、粉末状の香(抹香等)は、種火の上で直に焚いている。例えば、仏教儀式や香道では、焼香用の抹香を指で摘まんで種火の上に落としたり、予め灰の中に埋められた香の上に種火を置いたりして薫香する。
また、皿の上に粉末香等の香を載置して、下から熱源(ろうそく、ランプ等)によって熱することにより香を焚く香炉が知られている(例えば、特許文献1参照)。さらに、立ち消えを防止するため断熱粉末の燃焼経路上に型部材を用いて沈香粉末を配置し、この沈香粉末に点火することにより、沈香粉末を自立して燃焼させることが可能な香炉が知られている(例えば、特許文献2参照)。
登録実用新案第3009792号公報 登録実用新案第3148581号公報
市販の香は、形状や素材が製造業者により独自に設定されており、形状や素材の調合に応じて燃焼のし易さや煙の量は様々である。使用者は、これら種々の香から用途に応じた香を選択することができるが、使用者が独自に香の燃焼のし易さや煙の量及び薫香時間を手間を掛けずに調整することは難しかった。
例えば、線香では1本単位でしか煙の量を調整することができず、円錐香では先端部分の燃焼時は煙量が少ないが、基部に近くなるに連れて煙量が増大するようになっており、煙量の調整は不可能である。また、薫香時間は香の長さ寸法によって決定されるので、薫香時間を短くするには香(例えば、線香)の長さを短くする必要があり、逆に薫香時間を長くするには香を継ぎ足したり、2本目の香に再点火したりする必要があり、使用者に面倒を感じさせていた。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、薫香時の煙量及び薫香時間を容易に調整可能な香炉を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、粉末状の粉末香を薫香するための香炉であって、粉末香を載置するための載置部を有する薫香台と、この薫香台を収容する香炉容器と、を備え、香炉容器は、載置部を香炉容器の底面から上方に離間した状態で薫香台を保持するように構成されており、載置部には、粉末香を保持可能なメッシュ状の金網体で形成された溝が形成されており、香炉は、溝の長さ方向に沿って溝内に配置された粉末香を、溝の長さ方向に沿って連続的に燃焼させるように構成されていることを特徴としている。
このように構成された本発明によれば、薫香台の載置部に設けられた溝に粉末香を配置することができる。少なくともこの溝は、メッシュ状の金網体で形成されているため、溝の側面や底面が通気性を有する。したがって、溝内に配置された粉末香の充填体には、その上面側から、及び、溝の側面や底面を通して、全周方向から燃焼用の空気が供給される。また、溝が金網体で形成されているため、粉末香の充填体の燃焼時に燃焼熱が薫香台に放散され難く、一旦点火されると外部の熱源なしに自立して燃焼し、粉末香の立ち消えを防止することができる。
また、本発明では、薫香台の溝へ充填する粉末香を種々に調合して薫香することが可能であるので、好みや用途に応じて適宜な調合の粉末香を使用することができる。また、溝内への粉末香の充填度合又は充填量に応じて、薫香中の煙量を容易に調整することができる。更に、溝の長手方向において粉末香を充填する長さを変更することにより、薫香時間を容易に調整することが可能である。
また、具体的には、金網体は、直径0.05mm〜0.1mmの線材を用いて形成され、0.08mm〜0.2mmの目開きを有する。
また、具体的には、溝は、3mm〜10mmの幅を有する。
また、本発明において好ましくは、香炉容器を内部に収容する香炉本体を更に備える。
本発明の香炉によれば、薫香時の煙量及び薫香時間を容易に調整することができる。
本発明の実施形態の香炉の外観図である。 本発明の実施形態の香炉の部分断面図である。 本発明の実施形態の香炉内に配置された薫香台の外観図である。 本発明の実施形態の香炉の薫香台を形成する金網体の拡大図である。 本発明の実施形態の香炉の薫香台に形成された溝の断面説明図である。 本発明の実施形態の香炉の薫香台の説明図である。 本発明の実施形態の香炉において線香を薫香する場合の説明図である。 本発明の改変例に係る香炉の薫香台に形成された溝の断面図である。 本発明の改変例に係る香炉の薫香台に形成された溝の説明図である。 本発明の改変例に係る香炉の説明図である。
先ず、図1〜図5を参照して、本発明の一実施形態の香炉の構成を説明する。
図1は香炉の外観図であり、図2は香炉の部分断面図、図3は炉内に配置された薫香台の外観図、図4は薫香台を形成する金網体の拡大図、図5は薫香台に形成された溝の断面説明図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の香炉1は、凹部を有する略有底円筒状の香炉本体10と、香炉本体10の内部に配置された同じく略有底円筒状の香炉容器20と、香炉容器20内に配置された薫香台30と、香炉本体10の上部開口を開閉自在な本体蓋40と、香炉容器20の上部開口を密閉して閉じる容器蓋50とを備えている。また、香炉1は、柄香炉であってもよく、この場合には香炉本体10に柄が取り付けられる。容器蓋50は、不使用時や持ち運び時に香炉容器20を閉じるが、薫香中には取り外される。
香炉本体10は、好ましくは難燃性材料(例えば、陶磁器,石,琺瑯,難燃性合成樹脂,金属等)で形成されており、平面視で略円形の底部11と、底部11から上方へ立ち上がる側壁12と、底部11を支持する台座部13とを有する。側壁12には、複数の通気孔14が設けられており、薫香中に香炉本体10内へ外部空気を取り入れ、香炉容器20内で燃焼する香へ空気を供給するように構成されている。なお、通気孔14は、香炉本体10の底部11に設けてもよい。
また、薫香中、本体蓋40により香炉本体10の上部開口を閉じてもよく、この場合、本体蓋40に設けられた複数の通気孔41を通して香炉本体10の内部から外部へ煙が放出される。
香炉容器20は、香炉本体10と同じく、好ましくは難燃性材料(例えば、陶磁器,石,琺瑯,難燃性合成樹脂、金属等)で形成されている。なお、金属で形成する場合には香の立ち消えを防止するため、表面に耐熱塗料等を塗布して熱伝導率を低くすることが好ましい。香炉容器20は、平面視で略円形の底部21と、底部21から上方へ立ち上がる側壁22とを有している。
また、香炉容器20は、図示しない磁石により、香炉本体10の底部11に着脱自在に固定されている。したがって、香炉1の持ち運びの際に香炉容器20を香炉本体10内で固定状態で保持することができると共に、クリーニング時に香炉容器20を香炉本体10から取り外すことができる。
なお、空気の取り込みを促進して燃焼効率を向上させるため、香炉容器20の側壁にも1つ又は複数の通気孔を設けてもよい。この場合、この通気孔から薫香中に香炉容器20の内部に空気を供給することができる。また、この通気孔を薫香中又は薫香後に使用しない場合には、着脱自在な任意形状の密閉栓で閉じるようにすると好適である。
薫香台30は、図3に示すように、難燃性線材からなるメッシュ状の金網体36により形成された部材であり、香を配置するための平面視で略円形の載置部31と、載置部31の周縁部から下方へ延びる略円筒状の支持部35とを有する。香炉容器20は、内部に薫香台30を収納したとき、支持部35の下端部が香炉容器20の底部21と当接し、載置部31を香炉容器20の底部21から離間した状態で薫香台30を支持するように構成されている。載置部31には、粉末状の粉末香A(図2参照)を充填するための溝33が形成されている。
金網体36は、図4に示すように、線径dの線材37(ステンレス鋼等)を平織や綾織等でメッシュ状に形成したものである。線径dが大き過ぎると、低温度下で薫香する際に線材32に熱を奪われて粉末香Aが立ち消えを起こし易くなったり、網目が粗くなって溝33内に充填された粉末香Aが網目からこぼれ落ちて粉末香Aの充填体が不連続となって連続燃焼ができなくなったりするおそれがある。また、線径dが小さ過ぎると、適切な強度と開孔率のバランスを達成するのが困難になる。したがって、線径dは、粉末香Aの立ち消えを防止するために、0.05mm〜0.1mmが好ましい。また、線材32をステンレス鋼とすれば、目詰まりした灰を除去するため薫香台30を水洗浄した際に、薫香台30の錆びを抑制することができる。
また、線材間の距離である目開きEが大き過ぎると網目から粉末香Aがこぼれ落ちて溝33内に粉末香Aを充填することができなくなり、逆に目開きEが小さ過ぎると通気性が低下し網目を通過する空気供給量が少なくなるので燃焼効率が低下して粉末香Aが立ち消えを起こし易くなる。したがって、目開きEは、0.08mm〜0.2mmであることが好ましい。
例えば、線径dを0.1mm、目開きEを0.1mmとした場合、1cm当たりのメッシュ数は50となる。
また、粉末香Aの平均粒径が大き過ぎると溝33内に充填された状態において粒子間距離又は粒子間の空気量が大きくなり過ぎるため連続燃焼が難しくなり、逆に粉末香Aの平均粒径が小さ過ぎると空気に離散してしまう等の取扱いの困難さが生じると共に、良好な燃焼速度の達成が困難になる。したがって、粉末香の平均粒径は、0.05mm〜0.1mmであることが好ましい。
溝33は、図3に示すように平面視で矩形状であり、幅5mm、深さ5mmに形成されている。図5に示すように、溝33内に粉末香Aを充填配置することが可能である。溝33の幅及び深さは任意の寸法が可能であるが、薫香中の煙量や燃焼効率を考慮すると、溝33の幅及び深さはいずれも3mm〜10mmに設定することが好ましい。また、薫香中の煙量を多くする場合には、溝33の幅及び深さを上記範囲内で大きく設定し、薫香中の煙量を少なくする場合には、溝33の幅及び深さを上記範囲内で小さく設定することができる。
なお、本実施形態では、薫香台30の載置部31及び支持部35が金網体36により形成されているが、少なくとも載置部31の溝33が金網体36で形成されていればよい。
次に、本実施形態の香炉の作用について説明する。
香炉1により薫香する際には、粉末状の香である粉末香Aを用いると好適である。粉末香Aは、香木等の香原料を石臼や製粉機を用いて粉末状にした後、篩にかけて所定の粒径のものを選別することにより製造することができる。また、市販の抹香、線香、円錐香等を香原料として用いてもよい。また、所定粒径の塗香を粉末香として用いることができる。
なお、市販の香には、それ自体だけでは燃焼し難いものもある。例えば、沈香や、樹木の液を乾燥させ固形化した樹脂香は、それ自体では燃焼し難い。このため、このようなそれ自体では燃焼し難い香を香原料とする場合には、粉末化した木炭である粉炭を混合してもよい。即ち、粉末香に粉末炭を混合することにより、燃焼し易さが増し、薫香中の立ち消えを起こし難くすることができる。また、季節、外気温、湿度等の環境条件に応じて、粉末炭の混合比率を変更してもよい。
粉末炭は、木炭や焼香炭等の炭原料を石臼や製粉機を用いて粉末状にし篩にかけて所定粒径のものを選別することにより製造することができる。なお、長時間の薫香用には硬質の炭原料が好適であり、着火のし易さ向上のためや短時間の薫香用には軟質の炭原料が好適である。また、硬質と軟質の炭原料を適宜の割合で混合することにより、着火のし易さと燃焼時間を調整することも可能である。硬質から軟質の炭原料を順に列挙すると、例えば、備長炭、樫炭、楢炭、竹炭、雑木炭、消し炭である。
また、用いる香原料に応じて、薫香中の煙量や香りを選択することができるが、粉末香に粉末炭を混合しても煙量や香りを調整することができる。即ち、粉末香に混合する粉末炭の割合を大きくすることにより、粉末香のみを薫香するよりも煙量を少なくし、香りを抑えることができる。例えば、樹脂香を香原料とする場合、樹脂香と粉末炭の割合を1:4や1:5といった低い割合にすれば少量の煙量に設定することができ、樹脂香と粉末炭の割合を1:1にすれば多量の煙量に設定することができる。
本実施形態では、それ自体では燃焼し難い香原料を用いる場合であっても、適切な粉末炭を適宜な混合割合で混合して粉末香を生成することにより、薫香中の立ち消えを防止することができる。また、粉末香に含まれる粉末炭の混合割合を適宜に設定することにより、煙量や香りの強弱や質を容易に設定することができる。更に、適切な炭原料を選択して粉末香に混合することにより、薫香時間又は薫香速度を調整することも可能である。
所望の粉末香(必要であれば粉末炭との混合体からなる粉末香)を選択すると、図5に示すように、薫香台30の溝33内に粉末香Aを充填する。例えば、薫香台30を香炉容器20から取り出して、香匙で掬った粉末香Aを薫香台30の載置部31の上面側から溝33内に溝33の長手方向に沿って落とし入れた後、溝33から溢れた粉末香Aをブラシや板材で載置部31上から払い落とす。又は、香炉容器20内の薫香台30の溝33内に香匙や紛体注入器を用いて粉末香Aを落とし入れる。
このとき、載置部31の上面と面一になる量(基準量)だけ粉末香Aを溝33内に充填すると、溝33の長さ方向に沿って単位長さ当たり均一な量で粉末香Aを配置することができる。また、薫香中の煙量を増加させたい場合は、載置部31の上面から盛り上がるように基準量よりも多く溝33に沿って粉末香Aを配置し、逆に煙量を減少させたい場合は、基準量よりも少なく溝33に沿って粉末香Aを配置することができる。
溝33に粉末香Aを充填すると、香炉容器20内に薫香台30を配置した状態で(更には、香炉容器20を香炉本体10内に配置した状態で)、溝33の任意の場所の粉末香Aに点火する。図6に示すように、図中奥側の角部で溝33内の粉末香Aに点火すると、この角部から両側に向かって(図中の2つの矢印a,bの方向に沿って)、粉末香Aを連続的に燃焼させることができる。なお、図6は、理解の容易のため、香炉容器20及び香炉本体10等の図示が省略されている。
薫香中、香炉本体10の通気孔14や本体蓋40の通気孔41を通して、外部から香炉本体10の内部に空気が流入し、香炉容器20の上面開口(設けられている場合には、側壁の通気孔)を通して、香炉容器20の内部へも矢印cで示されているように空気が流入する。そして、この空気は、溝33の上側から粉末香Aに直接粉末香Aに供給される。さらに、香炉容器20内に薫香台30が収容された状態では、溝33と香炉容器20の底部21とは離間し、両者の間には空間が存在する。よって、香炉容器20の内部へ流入した空気は、この空間から金網体36で形成され通気性を有する溝33の側面及び底面を通して粉末香Aに供給される。これにより、粉末香Aに十分な空気を供給し、燃焼効率を向上させることができる。
また、溝33に充填された粉末香Aは、溝33が金網体36で形成されているため、溝33の側面及び底面との接触面積が小さい。このため、粉末香Aから燃焼熱が薫香台30へ拡散し難く、粉末香Aが立ち消えすることを防止することができる。
また、図6の例では、薫香中に粉末香Aは溝33の2箇所で燃焼が進行するため、煙を2箇所で生成することができる。一方、溝33の途中に粉末香Aを充填しない箇所を設け、途中で途切れた連続しない粉末香Aの充填体を溝33に形成してもよい。そして、この粉末香Aの充填体のいずれか一方の端部のみに点火すれば、煙の発生箇所が1箇所になるため、図6の例の半分の量で煙を生成することができる。
また、溝33の全周にわたって粉末香Aを充填するのではなく、溝33を構成する4辺のうち、1辺のみ、2辺に連続して、或いは、3辺に連続して粉末香Aを充填すれば、充填した辺の数に応じて薫香時間を調整することが可能である。更には、対向する2辺に粉末香Aを充填してもよい。これらの場合において、粉末香Aの充填体の一方の端部のみに点火してもよいし、両端に点火してもよい。これにより、薫香時間と煙量を容易に調整することができる。
また、薫香を中断する場合には、香炉容器20を容器蓋50で閉じることにより、空気供給を遮断して、燃焼中の粉末香Aを窒息消火することができる。
また、上記実施形態では、香炉1において粉末香Aを薫香する例を示したが、これに限らず、香炉1において、図7に示すように、例えば線香Bのような長さを有する香を薫香させることも可能である。なお、図7は、理解の容易のため、溝33を破線で示している。図7では、溝33の3つの辺にそれぞれ線香Bが配置されている。ここでは、初めに図中奥側の溝33に線香Bが配置され、次に右側の溝33に線香Bが配置され、最後に手前側の溝33に線香Bが配置されている。このとき、線香Bの端部同士が重なるように線香Bが配置されている。
図7の例では、3本の線香Bのいずれかに点火すると、線香Bは長さ方向に延焼していく。このとき、溝33が金網体で形成されているため、線香Bには周囲から空気供給されると共に、線香Bから燃焼熱が金網体に放散し難いので、線香Bは立ち消えすることなく延焼可能である。さらに、2本の線香Bの重なり部分において、燃焼している線香Bから燃焼していない線香Bへ燃焼が連続し、燃焼していなかった線香Bを延焼させることができる。
また、この例では、溝33に配置する線香Bの本数により、薫香時間を調整することができる。図7の例では、3本の線香Bを連続するように配置しているので、1本の線香Bの薫香時間の約3倍の薫香時間となる。また、1辺の溝33に1本ではなく複数本の線香Bを配置することにより、煙量を調整(増大)することも可能であると共に、角部での次の線香Bへの延焼を容易にすることができる。さらに、図7の例では、線香Bを立て掛けることなく、溝33内に線香Bを寝かせて配置するので、線香Bが倒れて立ち消えすることがなく、また、薫香中に香炉1を移動させても、線香Bを溝33内に保持することができる。
次に、本発明の改変例について説明する。
上記実施形態では、図5に示すように、溝33の断面が矩形(略正方形)であったが、これに限らず、図8に示すように構成してもよい。例えば、載置部31に断面略半円形の溝33aを形成してもよく(図8(A)参照)、断面略V字の溝33bを形成してもよく(図8(B)参照)、複数段の断面を有する溝33cを形成してもよい(図8(C)参照)。これらは、溝側面や溝の上側開放面を通した通気性の度合いや溝と粉末香Aとの接触面積、溝への粉末香Aの充填し易さ等に応じて適宜に設定することができる。
また、上記実施形態では、図3に示すように、溝33が平面視で矩形であったが、これに限らず、図9に示すように構成してもよい。例えば、溝を円形(図9(A)参照)、コの字形(図9(B)参照)、馬蹄形(図9(C)参照)、多角螺旋形(図9(D)参照:四角の場合)、円形螺旋形(図9(E)参照)、つづら折れ形(図9(F)、図9(G)参照)、直線形(図9(H)、図9(I)参照))等の各種形状に構成することができる。
図9(D)〜図9(G)の溝形状は、図3や図9(A)〜図9(C)の溝形状に比べて、同じ外形寸法の薫香台30であっても、より長時間の薫香時間を確保することができる点で有利である。また、図9(D)〜図9(G)の溝形状では、溝の長さ方向の全域にわたって粉末香Aを充填する必要はなく、所望の長さに粉末香Aを充填することにより、薫香時間を調整することができる。
なお、例えば、図3,図9(B),図9(D),図9(F)のように、直線部を連結する角部を有する溝形状では、この角部で粉末香Aの燃焼が不安定になるおそれがある。これに対して、図9(A),図9(C),図9(E),図9(G)に示すように、直線部及び/又は曲線部のみで連続する溝形状では、常に一定の安定した燃焼状態を維持可能なため、立ち消えのおそれを更に低減することができる。
また、図9(H)は、複数の直線状の溝133a,133bが設けられた例であり、溝133aの幅よりも溝133bの幅の方が大きく形成されている。したがって、細い溝133aを用いれば少量の煙量で薫香することが可能であり、太い溝133bを用いれば多用の煙量で薫香することが可能であり、或いは、用いる溝数に応じて煙量を調整することも可能である。
また、図9(I)は、複数の直線状の溝233a〜233dが設けられた例であり、それぞれ長さが異なるように構成されている。したがって、この例では、薫香時間を4段階で調整することが可能である。
さらに、図3及び図9に示された種々の形状の溝を組み合わせた薫香台30を用いて香炉1を構成してよい。
また、上記実施形態では、薫香台30の載置部31に溝33を設けていたが、これに限らず、図10に示すように、溝33を設けなくてもよい。この場合、載置部31の上面は、平坦面であり、この平坦面上に粉末香Aを所望の形状で連続的に帯状に配置する。その際、粉末香Aを均等な幅及び高さに配置することが望ましい。そして、帯状の粉末香Aの端部に点火すると、金網体からなる載置部31の上面に配置された粉末香Aには、周囲から空気供給されると共に、粉末香Aから燃焼熱が載置部31に放散し難いため、粉末香Aは立ち消えすることなく延焼可能である。
また、粉末香Aを燃焼し易い薄いシート(和紙等)で棒状に包み込み、粉末香Aがこぼれ落ちないようにシートの両端部を縒って、粉末香Aの棒状体を作成し、これを溝33内に配置して燃焼させてもよいし、図10のように溝33のない載置部31に配置して燃焼させてもよい。なお、粉末香Aの量が多い場合は、シートの両端部を糊付けして粉末香Aがこぼれ出ないようにしてもよい。糊は、燃焼時に悪臭が発生しないように、食品由来のものが好ましい。このように粉末香Aの棒状体を用いることにより、立ち消えし難くなると共に、棒状体の長さや径を適宜に設定すれば薫香時間や煙量を調整することができる。
また、図7に示す例では、複数の線香を連続燃焼させる例を示したが、これに限らず、複数の円錐香を連続燃焼させることもできる。円錐香は、円錐形状を有しており、通常、香炉内に底面を接触させて直立状態とし先端部に点火される。ここでは、複数の円錐香の各々の底面付近の側面に孔(例えば、直径3mm)を形成する。そして、1つ目の円錐香の孔に2つ目の円錐香の尖った先端部を挿入して圧着する。更に、2つ目の円錐香にも同様に3つ目の円錐香を挿入する。このようにして複数の円錐香を順次に結合し、連続した円錐香を形成する。なお、円錐香同士の結合をより確実にするため、孔と先端部とを上述と同様な糊で接着してもよい。
そして、これら連続した円錐香を香炉1の載置部31上に横たえた状態で載置して、連続した円錐香のうち先端に位置する先端部が挿入されていない1つ目の円錐香の先端部に点火する。火は点火した円錐香から結合された円錐香へ順に燃え移り、複数の円錐香が順次延焼される。これにより、薫香時間を単一の円錐香の薫香時間より大幅に延長することができる。
また、上記実施形態の香炉1では、香炉容器20,薫香台30等が平面視で略円形の外形を有しているが、これに限らず、平面視で他の任意の形状、例えば矩形(正方形等)の外形を有していてもよい。
1 香炉
10 香炉本体
11 底部
12 側壁
13 台座部
14 通気孔
20 香炉容器
21 底部
22 側壁
30 薫香台
31 載置部
33 溝
35 支持部
36 金網体
37 線材
40 本体蓋
41 通気孔
50 容器蓋
A 粉末香
B 線香
d 線径
E 目開き

Claims (5)

  1. 粉末状の粉末香を薫香するための香炉であって、
    粉末香を載置するための載置部を有する薫香台と、
    この薫香台を収容する香炉容器と、を備え、
    前記香炉容器は、前記載置部を前記香炉容器の底面から上方に離間した状態で前記薫香台を保持するように構成されており、
    前記載置部には、粉末香を保持可能なメッシュ状の金網体で形成された溝が形成されており、
    前記香炉は、前記溝の長さ方向に沿って前記溝内に配置された粉末香を、前記溝の長さ方向に沿って連続的に燃焼させるように構成されていることを特徴とする香炉。
  2. 前記金網体は、直径0.05mm〜0.1mmの線材を用いて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の香炉。
  3. 前記金網体は、0.08mm〜0.2mmの目開きを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の香炉。
  4. 前記溝は、3mm〜10mmの幅を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の香炉。
  5. 前記香炉容器を内部に収容する香炉本体を更に備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の香炉。
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