JP2017225499A - 遊技機 - Google Patents

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直幸 渡辺
Naoyuki Watanabe
直幸 渡辺
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【課題】興趣性の高い演出を実行できる遊技機を提供すること。【解決手段】演出制御手段は、操作手段を示唆する示唆画像として、表示態様が互いに異なる第1画像又は第2画像を前記表示手段に表示可能であり、第1画像の表示中に操作手段が操作されることに応じて、操作演出を実行可能であり、第1画像の表示中に所定条件が成立した場合、当該第1画像を前記第2画像に変更可能である。【選択図】図39

Description

本発明は、遊技者によって遊技されるパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
従来、特別図柄抽選で大当りする可能性を示唆する演出を行う遊技機がある(例えば、非特許文献1)。
「パチンコ必勝ガイド」、株式会社白夜書房、2011年5月7日発行、2011年5月7日号、ページ14、CRぱちんこ銭形平次withチームZ、「保留変化予告」
遊技機には、遊技媒体(遊技球、メダル)を獲得することによる楽しみばかりではなく、演出による楽しみが強く求められている。
それ故に、本発明の一局面の主要な目的は、興趣性の高い演出を実行できる遊技機を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の一局面は以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号、説明文言等は、本発明の一局面の理解を助けるために後述する実施形態との対応関係を示したものであって、本発明の一局面の範囲を何ら限定するものではない。
遊技機(1)であって、
遊技者が操作可能な操作手段(37)と、
表示手段(6)を含む所定の演出手段を用いて所定の演出を実行する演出制御手段(400、500)とを備え、
前記演出制御手段は、
前記操作手段を示唆する示唆画像(保留ボタン画像a)として、表示態様が互いに異なる第1画像(点滅表示の保留ボタン画像a)又は第2画像(消灯表示の保留ボタン画像a)を前記表示手段に表示可能であり、
前記第1画像の表示中に前記操作手段が操作されることに応じて、操作演出(保留画像等を先読み予告表示態様で表示する演出)を実行可能であり(図39、図40参照)、
前記第1画像の表示中に所定条件が成立(リーチ演出の実行等)した場合、当該第1画像を前記第2画像に変更可能である。
また、前記演出制御手段は、前記第1画像を前記第2画像に変更した後に、当該第2画像を当該第1画像に変更可能であってもよい(図39参照)。
本発明によれば、興趣性の高い演出を実行できる遊技機を提供することができる。
本実施形態に係るパチンコ遊技機1の一例を示す概略正面図 図1のパチンコ遊技機1に設けられた表示器4の一例を示す拡大図 図1のパチンコ遊技機1の部分平面図 パチンコ遊技機1に設けられた制御装置の構成の一例を示すブロック図 メイン制御部100によって実行されるメイン処理を示すフローチャートの一例 図5のステップS911における電源遮断監視処理の詳細フローチャートの一例 図5のステップS909における復旧処理の詳細フローチャートの一例 メイン制御部100によって行われるタイマ割込み処理を示すフローチャートの一例 図8のステップS2における始動口スイッチ処理の詳細フローチャートの一例 図8のステップS4における特別図柄処理の詳細フローチャートの一例 変動パターン決定テーブルの一例を説明するための図 変動パターン決定テーブルの一例を説明するための図 変動パターン決定テーブルの一例を説明するための図 変動パターン決定テーブルの一例を説明するための図 図8のステップS6における大入賞口処理の詳細フローチャートの一例 図8のステップS6における大入賞口処理の詳細フローチャートの一例 演出制御部400によって行われるタイマ割込み処理を示すフローチャートの一例 図17のステップS11におけるコマンド受信処理を示す詳細フローチャートの一例 図17のステップS11におけるコマンド受信処理を示す詳細フローチャートの一例 図18のステップS112における先読み保留予告演出設定処理を示す詳細フローチャートの一例 先読み保留予告演出決定テーブルの一例 図20のステップS306における「通常」保留変化予告演出設定処理を示す詳細フローチャートの一例 「通常」保留変化予告演出の先読み対象保留画像等の変化パターンの一例(保留画像が4つの場合) 「通常」保留変化予告演出の先読み対象保留画像等の最終変化態様決定テーブルの一例 「通常」保留変化予告演出の先読み対象保留画像等の変化パターンの一例(保留画像が4つの場合:即ハズレ(ガセ演出)の場合) 図20のステップS307における「保留ボタン」保留変化予告演出設定処理を示す詳細フローチャートの一例 図18のステップS115の報知演出実行指示処理を示す詳細フローチャートの一例 報知演出の演出パターン決定テーブルの概念図の一例 図27のステップS504の先読み消化保留画像色変化パターン設定処理を示す詳細フローチャートの一例 画像音響制御部500によって行われるタイマ割込み処理の一部を示すフローチャートの一例 画像音響制御部500によって行われるタイマ割込み処理の一部を示すフローチャートの一例 図31のステップS717における先読み保留予告演出進行処理のうちの「保留ボタン」保留変化予告演出の進行処理を示す詳細フローチャートの一例 図31のステップS717における先読み保留予告演出進行処理のうちの「保留ボタン」保留変化予告演出の進行処理を示す詳細フローチャートの一例 「保留ボタン」保留変化予告演出について説明するためのタイムチャート 先読み消化保留画像の色変化タイミングについて説明するタイムチャートの一例 保留画像および消化保留画像について説明するための図 「通常」保留変化予告演出について説明するための図 「通常」保留変化予告演出について説明するための図 「保留ボタン」保留変化予告演出について説明するための図 「保留ボタン」保留変化予告演出について説明するための図 「保留ボタン」保留変化予告演出について説明するための図 「保留ボタン」保留変化予告演出について説明するための図
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機1について説明する。なお、以下では、パチンコ遊技機1を、単に、遊技機1という場合がある。
[パチンコ遊技機1の概略構成]
以下、図1〜図3を参照して、本発明の第1の実施形態に係るパチンコ遊技機1の概略構成について説明する。なお、図1は、本発明の一実施形態に係る遊技機1の一例を示す概略正面図である。図2は、遊技機1に設けられた表示器4の一例を示す拡大図である。図3は、遊技機1の部分平面図である。
図1において、遊技機1は、例えば遊技者の操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたパチンコ遊技機である。この遊技機1は、遊技球が打ち出される遊技盤2と、遊技盤2を囲む枠部材5とを備えている。枠部材5は、軸支側に設けられた蝶番を中心に、遊技機1の主部に対して開閉可能に構成されている。そして、枠部材5の前面側となる所定位置(例えば、軸支側とは反対側となる端部)には錠部43が設けられており、錠部43を開錠することによって枠部材5を開くことが可能となる。
遊技盤2は、その前面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域20が形成されている。遊技領域20には、下方(発射装置211;図4参照)から発射された遊技球が遊技盤2の主面に沿って上昇して遊技領域20の上部位置へ向かう通路を形成するレール部材(図示せず)と、上昇した遊技球を遊技領域20の右側に案内する案内部材(図示せず)とが備えられている。
また、遊技盤2には、遊技者により視認され易い位置に、各種演出のための画像を表示する画像表示部6が配設されている。画像表示部6は、遊技者による遊技の進行に応じて、例えば、装飾図柄を表示することによって特別図柄抽選(大当り抽選)の結果を遊技者に報知したり、キャラクタの登場やアイテムの出現等による予告演出を表示したり、特別図柄抽選が保留されている回数を示す保留画像を表示したりする。画像表示部6は、画像表示部6に表示される演出に付随した演出表示等を行う。なお、画像表示部6は、液晶表示装置やEL(Electro Luminescence:電界発光)表示装置等によって構成されるが、他の任意の表示装置を利用してもよい。さらに、遊技盤2の前面には、各種の演出に用いられる可動役物7および盤ランプ8が設けられている。可動役物7は、遊技盤2に対して可動に構成され、遊技の進行に応じて又は遊技者の操作に応じて、所定の動作を行うことによって演出を行う。また、盤ランプ8は、遊技の進行に応じて発光することによって光による各種の演出を行う。
遊技領域20には、遊技球の落下方向を変化させる遊技くぎ及び風車(共に図示せず)等が配設されている。また、遊技領域20には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。なお、図1においては、入賞や抽選に関する種々の役物の一例として、第1始動口21、第2始動口22、ゲート25、大入賞口23、および普通入賞口24が遊技盤2に配設されている。さらに、遊技領域20には、遊技領域20に打ち出された遊技球のうち何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球を、遊技領域20の外に排出する排出口26が配設されている。
第1始動口21および第2始動口22は、それぞれ遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選(大当り抽選)が始動する。第1始動口21は、予め定められた特別電動役物(大入賞口23)および/または予め定められた特別図柄表示器(後述する第1特別図柄表示器4a)を作動させることとなる、遊技球の入賞に係る入賞口である。また、第2始動口22は、上記特別電動役物および/または予め定められた特別図柄表示器(後述する第2特別図柄表示器4b)を作動させることとなる、遊技球の入賞に係る入賞口である。ゲート25を遊技球が通過すると普通図柄抽選(下記の電動チューリップ27の開閉抽選)が始動する。なお、普通入賞口24に遊技球が入賞しても抽選は始動しない。
第2始動口22は、第1始動口21の下部に設けられ、普通電動役物の一例として、遊技球の入口近傍に電動チューリップ27を備えている。電動チューリップ27は、チューリップの花を模した一対の羽根部を有しており、後述する電動チューリップ開閉部112(例えば、電動ソレノイド)の駆動によって当該一対の羽根部が左右に開閉する。電動チューリップ27は、一対の羽根部が閉じていると、第2始動口22の入口へ案内される開口幅が極めて狭いため、遊技球が第2始動口22へ入らない閉状態となる。一方、電動チューリップ27は、一対の羽根部が左右に開くと、第2始動口22の入口へ案内される開口幅が拡大するため、遊技球が第2始動口22へ入り易い開状態となる。そして、電動チューリップ27は、ゲート25を遊技球が通過して普通図柄抽選に当選すると、一対の羽根部が規定時間(例えば、0.10秒間)開き、規定回数(例えば、1回)だけ開閉する。
大入賞口23は、第2始動口22の下側中央に位置し、特別図柄抽選の結果に応じて開放する。大入賞口23は、通常は閉状態であり遊技球が入ることがない状態となっているが、特別図柄抽選の結果に応じて遊技盤2の主面から突出傾斜して開状態となって遊技球が入り易い状態となる。例えば、大入賞口23は、所定条件(例えば、29.5秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態となるラウンドを、所定回数(例えば、16回)だけ繰り返す。
また、遊技盤2の右下には、上述した特別図柄抽選や普通図柄抽選の結果や保留数に関する表示を行う表示器4が配設されている。表示器4の詳細については後述する。
ここで、賞球の払い出しについて説明する。第1始動口21、第2始動口22、大入賞口23、および普通入賞口24に遊技球が入る(入賞する)と、遊技球が入賞した場所に応じて、1つの遊技球当たり規定個数の賞球が払い出される。例えば、第1始動口21および第2始動口22に遊技球が1個入賞すると3個の賞球、大入賞口23に遊技球が1個入賞すると13個の賞球、普通入賞口24に遊技球が1個入賞すると10個の賞球がそれぞれ払い出される。なお、ゲート25を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは無い。
遊技機1の前面となる枠部材5には、ハンドル31、レバー32、停止ボタン33、取り出しボタン34、スピーカ35、枠ランプ36、演出ボタン37、演出キー38、および皿39等が設けられている。
遊技者がハンドル31に触れてレバー32を時計回りに回転させる操作を行うと、その操作角度に応じた打球力にて所定の時間間隔(例えば、1分間に100個)で、発射装置211(図4参照)が遊技球を電動発射する。皿39(図3参照)は、遊技機1の前方に突出して設けられ、発射装置211に供給される遊技球を一時的に溜めておく。また、皿39には、上述した賞球が払い出される。そして、皿39に溜められた遊技球は、遊技者のレバー32による操作と連動したタイミングで、供給装置(図示せず)によって1つずつ発射装置211に供給される。
停止ボタン33は、ハンドル31の下部側面に設けられ、ハンドル31に遊技者が触れてレバー32を時計回りに回転させている状態であっても、遊技者に押下されることによって遊技球の発射を一時的に停止させる。取り出しボタン34は、皿39が設けられた位置近傍の前面に設けられ、遊技者に押下されることによって皿39に溜まっている遊技球を箱(図示せず)に落下させる。
スピーカ35および枠ランプ36は、それぞれ遊技機1の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりする。スピーカ35は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行う。また、枠ランプ36は、点灯/点滅によるパターンや発光色の違い等によって光による各種の演出を行う。
次に、図2を参照して、遊技機1に設けられる表示器4について説明する。図2において、表示器4は、第1特別図柄表示器4a、第2特別図柄表示器4b、第1特別図柄保留表示器4c、第2特別図柄保留表示器4d、普通図柄表示器4e、普通図柄保留表示器4f、および遊技状態表示器4gを備えている。
第1特別図柄表示器4aは、第1始動口21に遊技球が入賞することに対応して表示図柄が変動して表示される。例えば、第1特別図柄表示器4aは、7セグ表示装置で構成され、第1始動口21に遊技球が入賞した場合、特別図柄を変動表示した後に停止表示してその抽選結果を表示する。また、第2特別図柄表示器4bは、第2始動口22に遊技球が入賞することに対応して表示図柄が変動して表示される。例えば、第2特別図柄表示器4bも同様に、7セグ表示装置で構成され、第2始動口22に遊技球が入賞した場合、特別図柄を変動表示した後に停止表示してその抽選結果を表示する。普通図柄表示器4eは、ゲート25を遊技球が通過することに対応して表示図柄が変動して表示される。例えば、普通図柄表示器4eは、LED表示装置で構成され、遊技球がゲート25を通過した場合、普通図柄を変動表示した後に停止表示してその抽選結果を表示する。
第1特別図柄保留表示器4cは、第1始動口21に遊技球が入賞した場合の特別図柄抽選を保留している回数を表示する。第2特別図柄保留表示器4dは、第2始動口22に遊技球が入賞した場合の特別図柄抽選を保留している回数を表示する。普通図柄保留表示器4fは、普通図柄抽選を保留している回数を表示する。例えば、第1特別図柄保留表示器4c、第2特別図柄保留表示器4d、および普通図柄保留表示器4fは、それぞれ列設されたLED表示装置で構成され、その点灯態様によって保留回数が表示される。
遊技状態表示器4gは、遊技機1の電源投入時点における遊技状態(通常遊技状態等)を表示する。
次に、図3を参照して、遊技機1に設けられる入力装置について説明する。図3において、遊技機1には、入力装置の一例として、演出ボタン37および演出キー38が設けられている。
演出ボタン37および演出キー38は、それぞれ遊技者が演出に対する入力を行うために設けられている。演出ボタン37は、遊技機1の前方に突出した皿39の上面脇部に設けられる。演出キー38は、中央キーと略十字に配列された4つの方向キーとを有し、演出ボタン37に隣接して皿39の上面脇部に設けられる。演出ボタン37および演出キー38は、それぞれ遊技者に押下されることによって所定の演出が行われる。例えば、遊技者は、所定のタイミングで演出ボタン37を押下することによって所定の演出を楽しむことができる。また、遊技者は、演出キー38の4つの方向キーを操作することにより、画像表示部6に表示されている複数の画像のいずれかを選ぶこと等が可能である。また、遊技者は、演出キー38の中央キーを操作することにより、選んだ画像を情報として入力することが可能である。
また、遊技機1の背面側には、払出用の遊技球を溜めておく球タンクや遊技球を皿39に払い出す払出装置(払出駆動部311)が設けられ、各種の基板等が取り付けられている。例えば、遊技盤2の後面には、メイン基板およびサブ基板等が配設されている。具体的には、メイン基板には、内部抽選および当選の判定等を行うメイン制御部100(図4参照)が構成されたメイン制御基板が配設されている。サブ基板には、遊技球を遊技領域20の上部へ発射する発射装置211を制御する発射制御部200(図4参照)が構成された発射制御基板、賞球の払出を制御する払出制御部300が構成された払出制御基板、演出を統括的に制御する演出制御部400が構成された演出制御基板、画像および音による演出を制御する画像音響制御部500が構成された画像制御基板、および各種のランプ(枠ランプ36、盤ランプ8)や可動役物7による演出を制御するランプ制御部600が構成されたランプ制御基板等が配設されている。また、遊技盤2の後面には、遊技機1の電源オン/オフを切り替えるとともに、遊技機1に供給された24V(ボルト)の交流電力を各種電圧の直流電力に変換して、それぞれの電圧の直流電力を上述した各種の基板等に出力するスイッチング電源が配設されている。
[パチンコ遊技機1の制御装置の構成]
次に、図4を参照して、遊技機1における動作制御や信号処理を行う制御装置について説明する。なお、図4は、遊技機1に設けられた制御装置の構成の一例を示すブロック図である。
図4において、遊技機1の制御装置は、メイン制御部100、発射制御部200、払出制御部300、演出制御部400、画像音響制御部500、およびランプ制御部600等を備えている。
メイン制御部100は、CPU(Central Processing Unit;中央処理装置)101、ROM(Read Only Memory)102、およびRAM(Random Access Memory)103を備えている。CPU101は、内部抽選および当選の判定等の払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行う。ROM102には、CPU101により実行されるプログラムや各種データ等が記憶されている。RAM103は、CPU101の作業用メモリ等として用いられる。以下、メイン制御部100の主な機能について説明する。
メイン制御部100は、第1始動口21または第2始動口22に遊技球が入賞すると特別図柄抽選(大当り抽選)を行い、特別図柄抽選で当選したか否かを示す判定結果データを演出制御部400に送る。
メイン制御部100は、電動チューリップ27の羽根部が開状態となる開時間や羽根部が開閉する回数、さらには羽根部が開閉する開閉時間間隔を制御する。また、メイン制御部100は、遊技球が第1始動口21へ入賞したときの特別図柄抽選の実行保留回数、遊技球が第2始動口22へ入賞したときの特別図柄抽選の実行保留回数、および遊技球がゲート25を通過したときの普通図柄抽選の実行保留回数をそれぞれ管理し、これらの保留回数に関連するデータを演出制御部400に送る。
メイン制御部100は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口23の開閉動作を制御する。例えば、メイン制御部100は、所定条件(例えば、29.5秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで、大入賞口23が突出傾斜して開状態となるラウンドを所定回数(例えば、16回)だけ繰り返すように制御する。また、メイン制御部100は、大入賞口23が開閉する開閉時間間隔を制御する。
メイン制御部100は、遊技の進行に応じて遊技状態を変化させ、又、遊技の進行に応じて、特別図柄抽選の当選確率、特別図柄抽選の実行間隔(特別図柄が表示器4に変動表示されて停止表示される時間と言ってもよい)、電動チューリップ27の開閉動作等を変化させる。
メイン制御部100は、第1始動口21、第2始動口22、大入賞口23、および普通入賞口24に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて1つの遊技球当たり所定数の賞球を払い出すように払出制御部300に対して指示する。なお、メイン制御部100は、ゲート25を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しを払出制御部300に指示しない。払出制御部300がメイン制御部100の指示に応じて賞球の払い出しを行った場合、払出制御部300から払い出した賞球の個数に関する情報がメイン制御部100へ送られる。そして、メイン制御部100は、払出制御部300から取得した情報に基づいて、払い出した賞球の個数を管理する。
上述した機能を実現するために、メイン制御部100には、第1始動口スイッチ111a、第2始動口スイッチ111b、電動チューリップ開閉部112、ゲートスイッチ113、大入賞口スイッチ114、大入賞口開閉部115、普通入賞口スイッチ116、表示器4(第1特別図柄表示器4a、第2特別図柄表示器4b、第1特別図柄保留表示器4c、第2特別図柄保留表示器4d、普通図柄表示器4e、普通図柄保留表示器4f、および遊技状態表示器4g)が接続されている。
第1始動口スイッチ111aは、第1始動口21へ遊技球が入賞したことに応じた信号をメイン制御部100へ送る。第2始動口スイッチ111bは、第2始動口22へ遊技球が入賞したことに応じた信号をメイン制御部100へ送る。電動チューリップ開閉部112は、メイン制御部100から送られる制御信号に応じて、電動チューリップ27の一対の羽根部を開閉する。ゲートスイッチ113は、ゲート25を遊技球が通過したことに応じた信号をメイン制御部100へ送る。大入賞口スイッチ114は、大入賞口23へ遊技球が入賞したことに応じた信号をメイン制御部100へ送る。大入賞口開閉部115は、メイン制御部100から送られる制御信号に応じて、大入賞口23を開閉する。普通入賞口スイッチ116は、普通入賞口24へ遊技球が入賞したことに応じた信号をメイン制御部100へ送る。
メイン制御部100は、第1始動口21への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選(以下、第1特別図柄抽選という場合がある)の結果を、第1特別図柄表示器4aに表示する。メイン制御部100は、第2始動口22への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選(以下、第2特別図柄抽選という場合がある)の結果を、第2特別図柄表示器4bに表示する。メイン制御部100は、第1特別図柄抽選を保留している保留回数を、第1特別図柄保留表示器4cに表示する。メイン制御部100は、第2特別図柄抽選を保留している保留回数を、第2特別図柄保留表示器4dに表示する。メイン制御部100は、ゲート25への遊技球の通過により始動した普通図柄抽選の結果を、普通図柄表示器4eに表示する。メイン制御部100は、普通図柄抽選を保留している保留回数を、普通図柄保留表示器4fに表示する。また、メイン制御部100は、遊技機1の電源投入時にその時点の遊技状態を遊技状態表示器4gに表示する。
発射制御部200は、CPU201、ROM202、およびRAM203を備えている。CPU201は、発射装置211に関連する各種制御を行う際の演算処理を行う。ROM202は、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等を記憶している。RAM203は、CPU201の作業用メモリ等として用いられる。
レバー32は、その位置が中立位置にある場合、信号を出力せずに発射停止状態となる。そして、レバー32は、遊技者によって時計回りに回転操作されると、その回転角度に応じた信号を打球発射指令信号として発射制御部200に出力する。発射制御部200は、打球発射指令信号に基づいて、発射装置211の発射動作を制御する。例えば、発射制御部200は、レバー32の回転角度が増すほど、遊技球が発射される速度が速くなるように、発射装置211の動作を制御する。発射制御部200は、停止ボタン33が押下された信号が出力された場合、発射装置211が遊技球を発射する動作を停止させる。
払出制御部300は、CPU301、ROM302、およびRAM303を備えている。CPU301は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行う。ROM302は、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等を記憶している。RAM303は、CPU301の作業用メモリ等として用いられる。
払出制御部300は、メイン制御部100から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。具体的には、払出制御部300は、メイン制御部100から、遊技球が入賞した場所に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部311を制御する。ここで、払出駆動部311は、遊技球の貯留部(球タンク)から遊技球を送り出す駆動モータ等で構成される。
演出制御部400は、CPU401、ROM402、RAM403、およびRTC(リアルタイムクロック)404を備えている。また、演出制御部400には、遊技者によって操作される演出キー38が接続され、演出制御部400は、遊技者による演出キー38の操作に応じて演出キー38から出力される操作データを取得する。また、演出制御部400は、ランプ制御部600を介して演出ボタン37から出力される操作データを取得する。CPU401は、演出を制御する際の演算処理を行う。ROM402は、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等を記憶している。RAM403は、CPU401の作業用メモリ等として用いられる。RTC404は、現時点の日時を計測する。
演出制御部400は、メイン制御部100から送られる特別図柄抽選結果等を示すデータに基づいて、演出内容を設定する。また、演出制御部400は、遊技者によって演出ボタン37または演出キー38が押下操作された場合、当該操作入力に応じて演出内容を設定する場合もある。
画像音響制御部500は、CPU501、ROM502、およびRAM503を備えている。CPU501は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行う。ROM502は、CPU501にて実行されるプログラムや各種データ等を記憶している。RAM503は、CPU501の作業用メモリ等として用いられる。
画像音響制御部500は、演出制御部400から送られたコマンドに基づいて、画像表示部6に表示する画像およびスピーカ35から出力する音響を制御する。具体的には、画像音響制御部500のROM502には、特別図柄抽選結果を報知等するための装飾図柄画像、予告演出や先読み予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等の画像、特別図柄抽選が保留されていることを示す保留画像、および各種背景画像等を、画像表示部6に表示するための画像データが記憶されている。また、画像音響制御部500のROM502には、画像表示部6に表示される画像と同期させて、または表示される画像とは独立に、スピーカ35から出力させる楽曲や音声等の各種音響データが記憶されている。画像音響制御部500のCPU501は、ROM502に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部400から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、CPU501は、読み出した画像データを用いて、背景画像表示、装飾図柄画像表示、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理を行って、演出制御部400から送られたコマンドに対応した各種演出表示を行う。そして、CPU501は、画像処理された画像データが示す画像を画像表示部6に表示する。また、CPU501は、読み出した音響データを用いて音声処理を行い、音声処理された音響データが示す音響をスピーカ35から出力する。
ランプ制御部600は、CPU601、ROM602、およびRAM603を備えている。CPU601は、盤ランプ8や枠ランプ36の発光、および可動役物7の動作を制御する際の演算処理を行う。ROM602は、CPU601にて実行されるプログラムや各種データ等を記憶している。RAM603は、CPU601の作業用メモリ等として用いられる。
ランプ制御部600は、演出制御部400から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ8や枠ランプ36の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、ランプ制御部600は、演出制御部400から送られたコマンドに基づいて、可動役物7の動作を制御する。具体的には、ランプ制御部600のROM602には、演出制御部400により設定される演出内容に応じた盤ランプ8や枠ランプ36での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU601は、ROM602に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部400から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、CPU601は、読み出した発光パターンデータに基づいて、盤ランプ8や枠ランプ36の発光を制御する。また、ROM602には、演出制御部400により設定される演出内容に応じた可動役物7の動作パターンデータが記憶されている。CPU601は、ROM602に記憶された動作パターンデータの中から、演出制御部400から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、CPU601は、読み出した動作パターンデータに基づいて、可動役物7の動作を制御する。
また、ランプ制御部600には、遊技者によって操作される演出ボタン37が接続され、ランプ制御部600は、遊技者による演出ボタン37の操作に応じて演出ボタン37から出力される操作データを取得して、当該操作データを演出制御部400に伝達する。更に、ランプ制御部600は、演出制御部400から送られたコマンドに基づいて、演出ボタン37を突出動作させることによって演出ボタン37を可動役物として動作制御することもできる。
なお、演出制御部400は、ランプ制御部600から伝達される演出ボタン37の操作データ、および演出キー38から出力された操作データに基づいて、画像音響制御部500に対して、演出ボタン37および演出キー38の操作状態を通知する。ここで、演出ボタン37および演出キー38の操作状態とは、操作が行われているか否かや、どのような操作が行われているか(例えば、演出ボタン37の長押しや、演出キー38左方向キーの押下)等を含む情報である。したがって、例えば演出ボタン37が遊技者によって操作された場合、ランプ制御部600によって検出された演出ボタン37の操作状態が、演出制御部400を介して画像音響制御部500に伝達される。このため、画像音響制御部500は、演出制御部400から伝達される演出ボタン37の操作状態に基づいて、演出内容を変化させたり、所定の演出を実行したりすることもできる。
[本実施形態における遊技状態の概要]
次に、本実施形態における遊技機1の遊技状態について説明する。遊技機1の遊技状態としては、高確状態、低確状態、電サポ状態、非電サポ状態、時短状態、非時短状態、大当り遊技状態が少なくとも存在する。低確状態は、特別図柄抽選の当選確率が通常の低確率(例えば1/300)に設定されている遊技状態であり、高確状態は、特別図柄抽選の当選確率が、低確状態よりも高確率(例えば1/50)に設定されている遊技状態である。非電サポ状態は、普通図柄抽選の当選確率が通常の低確率(例えば1/10)であり、かつ通図柄抽選に当選した場合であっても電動チューリップ27が短時間(例えば0.10秒間を1回)しか開放制御されない遊技状態であり、このため、第2始動口22に遊技球が入球し難い遊技状態である。電サポ状態は、普通図柄抽選の当選確率が非電サポ状態よりも高確率(例えば10/10)であり、かつ普通図柄抽選に当選した場合に電動チューリップ27が長時間(例えば2.00秒間を3回)開放されるように制御される遊技状態であり、このため、電動チューリップ27が頻繁に長時間開放されて第2始動口22に遊技球が頻繁に入球(入賞)し易くなる遊技状態である。非時短状態とは、特別図柄抽選の実行時間が通常の所定時間である遊技状態であり(図11参照)、時短状態とは、特別図柄抽選の実行時間が、非時短状態よりも短縮される遊技状態である(図14参照)。大当り遊技状態とは、特別図柄抽選に当選して(大当りして)大入賞口23が開放される大当り遊技が実行されている遊技状態である。なお、本実施形態においては、電サポ状態と時短状態とは同時に制御されるものとするが、この遊技状態においては、第2始動口22へ遊技球が入賞し易くなることにより遊技球が殆ど減ることなく、かつ短時間で多数の特別図柄抽選を実行できることとなる。また、以下では、低確状態かつ非電サポ状態かつ非時短状態に制御される遊技状態を通常遊技状態といい、高確状態かつ電サポ状態かつ時短状態に制御される遊技状態を確変遊技状態という。なお、本実施形態では、高確状態かつ非電サポ状態かつ非時短状態に制御される遊技状態である潜伏遊技状態は設けていない。
次に、パチンコ遊技機1が実行する処理フローについて説明する。
[メイン制御部100によるメイン処理]
まず、図5を参照しつつ、メイン制御部100によって実行されるメイン処理について説明する。なお、このメイン処理は、パチンコ遊技機1の電源が投入されると開始され、メイン制御部100が起動している間、継続的に実行される。
図5のステップS901において、まず、CPU101は、例えば2000ms待機して、処理はステップS902に移る。なお、図示はしていないが、演出制御部400のCPU401は、パチンコ遊技機1の電源が投入されると、待機処理を行うことなく、メイン制御部100からの信号を受信可能な状態となる。すなわち、演出制御部400のCPU401は、メイン制御部100のCPU101よりも先に、処理を開始できる状態となる。
ステップS902において、CPU101は、RAM103へのアクセス可能となり、処理はステップS903に移る。
ステップS903において、CPU101は、不図示のRAMクリアスイッチが「ON」であるか否かを判定する。ステップS903での判定がYESの場合、処理はステップS904に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS907に移る。
ステップS904において、CPU101は、RAMクリアを行う。ここで、RAMクリアは、公知の技術であるため詳細な説明は省略するが、RAM103に格納されている各種情報(例えば遊技状態を示す情報)を所定の初期状態とすることである。その後、処理はステップS905に移る。
ステップS905において、CPU101は、RAMクリア時の作業領域を設定し、処理はステップS906に移る。
ステップS906において、CPU101は、周辺部の初期設定を行う。ここで、周辺部とは、演出制御部400や払出制御部300等である。周辺部の初期設定は、それぞれの制御部に対して、初期設定の実行を指示する初期設定コマンドを送信することによって行われる。その後、処理はステップS910に移る。
ステップS907において、CPU101は、バックアップフラグが「ON」であるか否かを判定する。なお、バックアップフラグとは、電源遮断時にバックアップデータの生成が正常に完了した場合、オンになるフラグであり、生成したバックアップデータに関連付けて、当該バックアップデータが有効であることを示すフラグである。ステップS907での判定がYESの場合、処理はステップS908に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS904に移る。
ステップS908において、CPU101は、チェックサムが正常であるか否かを判定する。ステップS908での判定がYESの場合、処理はステップS909に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS904に移る。
ステップS909において、CPU101は、後述する復旧処理(図7参照)を実行し、処理はステップS910に移る。
ステップS910において、CPU101は、内蔵されているCTC(タイマカウンタ)の周期(4ms)を設定する。なお、CPU101は、ここで設定された周期を用いて後述するタイマ割込処理(図8参照)を実行する。その後、処理はステップS911に移る。
ステップS911において、CPU101は、後述する電源遮断監視処理(図6参照)を実行し、処理はステップS912に移る。
ステップS912において、CPU101は、タイマ割込処理の割り込みを禁止する設定を行い、処理はステップS913に移る。
ステップS913において、CPU101は、初期値乱数を更新し、処理はステップS914に移る。こで、初期値乱数とは、後述するタイマ割り込み処理(図8参照)においてカウントアップ更新される各種の乱数(大当り乱数、図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数)の開始値を決定するための乱数であり、この各種の乱数に対応して複数の初期値乱数が用意されている。なお、初期値乱数は、所定のCTCの周期(4ms)ごとに発生するタイマ割込み処理(図8参照)と、その残余時間(すなわち、この所定のCTCの周期からタイマ割込み処理に要する処理時間を減じた時間)に処理されるメイン処理(図5参照)の両方でカウントアップ更新され、設定されている乱数の最大値(例えば299)に達した後は再び最小値(例えば0)に戻る。また、この残余時間は、CPU101の処理状況に応じて異なるので、ランダムな時間となっており、この残余時間で更新される初期値乱数の更新回数もランダムとなる。一方、詳細は後述するが、他の各種乱数(大当り乱数、図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数)は、タイマ割込み処理(図8参照)でしか更新されないため、初期値乱数とは乱数更新処理の処理周期が相違する。このように、処理周期が相違することにより、例えば、初期値乱数と大当り乱数の乱数範囲が同じ(例えば0〜299)であったとしても、大当り乱数の開始値として取得される初期値乱数の値は毎回ランダムとなる。そのため、大当たりを発生させる大当たり乱数値が取得されるタイミングを予測することを困難にすることができる。
ステップS914において、CPU101は、タイマ割込処理の割り込みを許可する設定を行い、処理がステップS911に戻される。すなわち、CPU101は、ステップS911〜ステップS914の処理を繰り返し実行する。
[メイン制御部100による電源遮断監視処理]
図6は、図5のステップS911における電源遮断監視処理の詳細フローチャートである。図6のステップS9111において、CPU101は、割込処理を禁止し、処理はステップS9112に移る。
ステップS9112において、CPU101は、不図示の電源部から電源遮断信号が入力されたか否かに基づいて、パチンコ遊技機1に対する電源供給が遮断されたか否かを判定する。ステップS9112での判定がYESの場合、処理はステップS9114に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS9113に移る。
ステップS9113において、CPU101は、割込処理を許可し、電源遮断監視処理を終了する(処理は図5のステップS912に移る)。
一方、ステップS9114において、CPU101は、CPU101に対して各種情報が入出力される出力ポートをクリアし、処理はステップS9115に移る。
ステップS9115において、CPU101は、現在の遊技機1の遊技状態等に基づいて、バックアップデータをRAM103に作成後、RAM103の内容からチェックサムを作成してRAM103に格納する。なお、この処理は、メイン制御部100に供給される電源の電源遮断により電源電圧が低下し始めたことを検出してから(ステップS9112で「YES」と判定されてから)電源電圧が「0」になるまでの期間に行われる。この処理によって、電源が遮断される直前の遊技状態情報等がRAM103に記憶される。その後、処理はステップS9116に移る。
ステップS9116において、CPU101は、バックアップフラグを「ON」に設定し、処理はステップS9117に移る。
ステップS9117において、CPU101は、RAM103へのアクセスを禁止し、電源遮断監視処理を終了する(処理は図5のステップS912に移る)。
[メイン制御部100による復旧処理]
図7は、図5のステップS909における復旧処理の詳細フローチャートである。まず、図7のステップS9091において、CPU101は、復旧時におけるRAM103の作業領域を設定し、処理はステップS9092に移る。
ステップS9092において、CPU101は、RAM103の情報を参照して、電源遮断時における遊技状態や特別図柄抽選の保留数に関する情報を確認し、当該情報を含めた復旧通知コマンドを演出制御部400に対して送信する。このように、CPU101は、パチンコ遊技機1に対する電源供給が復旧したことを通知するために、電源遮断時の状態を示す復旧通知コマンドを演出制御部400へ送信する。このステップS9092の処理により、演出制御部400は、電源遮断前の遊技状態等を確認することができる。
ステップS9093において、CPU101は、周辺部の設定を行い、処理はステップS9094に移る。
ステップS9094において、CPU101は、バックアップフラグを「OFF」に設定し、復旧処理を終了する(処理は図5のステップS910に移る)。
[メイン制御部のタイマ割り込み処理]
次に、メイン制御部100において実行されるタイマ割込処理について説明する。図8は、メイン制御部100によって行われるタイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。以下に、図8を参照して、メイン制御部100において行われるタイマ割込み処理について説明する。メイン制御部100は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図8に示す一連の処理を一定時間(4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。なお、図8以降のフローチャートに基づいて説明するメイン制御部100で行われる処理は、ROM102に記憶されているプログラムに基づいて実行される。
まず、ステップS1において、メイン制御部100のCPU101は、大当り乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数等の各種の乱数の更新、及びこの各乱数がカウントアップ更新される際の開始値となるそれぞれの初期値乱数の更新を行う乱数更新処理を実行する。ここで、大当り乱数は、特別図柄抽選の当選又は落選を判定する(つまり、特別図柄抽選を行う)ための乱数である。図柄乱数は、特別図柄抽選に当選した場合に大当りの種類を決定するための乱数である。大当り乱数及び図柄乱数は、後に説明する図13のステップS407の処理で使用される乱数である。リーチ乱数は、特別図柄抽選に落選した場合にリーチ演出を行うか否かを決定するための乱数である。変動パターン乱数は、特別図柄の変動時間(変動パターン)を決定するための乱数である。ここで、特別図柄の変動時間は、この特別図柄の変動に同期して実行される報知演出(変動演出)の実行時間と等しい。リーチ乱数及び変動パターン乱数は、後に説明する図10のステップS408の処理で使用される。ステップS1の乱数更新処理において、大当り乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数等および各初期値乱数の値は、それぞれ、1ずつ加算されて更新される。つまり、カウントアップされる。そして、ステップS2の始動口スイッチ(SW)処理やステップS3のゲートスイッチ(SW)処理において各乱数が取得されて、後述するステップS4の特別図柄処理やステップS5の普通図柄処理で使用される。なお、このステップS1の処理を行うカウンタは、典型的にはループカウンタであり、設定されている乱数の最大値(例えば大当り乱数では299)に達した後は再び0に戻る(つまり、循環する)。また、ステップS1の乱数更新処理において、大当り乱数、図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数等の各カウンタは、それぞれ、ループカウンタのカウントが一巡すると、その時点での各乱数に対応する初期値乱数を取得して、当該初期値乱数の値を開始値として、新たにループカウンタのカウントを開始する。なお、大当り乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数等の乱数範囲は、任意に設定すればよいが、それぞれを互いに異なる範囲に設定することで(例えば、大当り乱数の範囲は0〜299としリーチ乱数の範囲は0〜99とする等)、これらの乱数の間でカウンタの値(カウント値)が同期しないように設定することが好ましい。
次に、ステップS2において、CPU101は、第1始動口スイッチ111a及び第2始動口スイッチ111bの状態を監視することにより、第1始動口21又は第2始動口22に遊技球が入賞したと判定された時点で、第1特別図柄抽選の保留数U1や第2特別図柄抽選の保留数U2に関する処理や各種乱数を取得する処理を行う始動口スイッチ処理を実行する。この始動口スイッチ処理の詳細については、図9を参照して後に詳述する。
次に、ステップS3において、CPU101は、ゲートスイッチ113の状態を監視することにより、ゲート25を遊技球が通過したと判定された時点で普通図柄抽選の保留数が上限値(例えば4)未満か否かを判断し、保留数が上限値未満であると判断した場合、後述するステップS5の普通図柄処理に使用される乱数を取得するゲートスイッチ処理を実行する。
次に、ステップS4において、CPU101は、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選を実行し、第1特別図柄表示器4a又は第2特別図柄表示器4bに特別図柄を変動表示させた後にこれらの抽選結果を示す停止図柄の表示処理や、演出制御部400へ各種コマンドを送信等するための特別図柄処理を実行する。この特別図柄処理については、図10を参照して後に詳述する。
次に、ステップS5において、CPU101は、ステップS3のゲートスイッチ処理で取得された乱数が所定の当たり乱数と一致するか否かを判定する普通図柄処理を実行する。そして、CPU101は、普通図柄表示器4eに普通図柄を変動表示させた後に判定結果を示す普通図柄を停止表示させる。具体的には、CPU101は、普通図柄を変動表示させた後に停止表示させる普通図柄変動時間を、非時短状態/非電サポ状態では10秒に設定し、時短状態/電サポ状態では0.5秒に短縮する。また、CPU101は、普通図柄表示器4eに表示された普通図柄が所定の当たり図柄となる確率(つまり、普通図柄抽選の当選確率)を、非時短状態/非電サポ状態では低確率(1/10)に設定し、時短状態/電サポ状態では高確率(10/10)に上昇させる。
次に、ステップS6において、CPU101は、ステップS4の特別図柄処理で特別図柄抽選に当選したと判定された場合(大当りした場合)に、大入賞口開閉部115を制御して大入賞口23に所定の開閉動作を行わせ、また、いわゆる大当り遊技演出等に関する各種コマンドを演出制御部400に対して送信等するための大入賞口処理を実行する。この処理によって、大当り遊技(特別遊技)が進行され、遊技者は多量の賞球を獲得可能となる。この大入賞口処理については、図15及び図16を参照して後に詳述する。
次に、ステップS7において、CPU101は、ステップS5の普通図柄処理によって普通図柄表示器4eに表示された普通図柄が所定の当たり図柄である場合(つまり、普通図柄抽選に当選した場合)に、電動チューリップ27を作動させる電動チューリップ処理を実行する。その際、CPU101は、非時短状態/非電サポ状態では電動チューリップ27を極短期間(0.10秒間を1回)開放制御し、時短状態/電サポ状態では電動チューリップ27を長期間(2.00秒間を3回)開放制御する。なお、電動チューリップ27が開放状態に制御されることによって第2始動口22に遊技球が入賞可能な状態となり、第2始動口22に遊技球が入賞することで、第2特別図柄抽選が行われることとなる。
次に、ステップS8において、CPU101は、遊技球の入賞個数の管理及び入賞に応じた賞球の払出しを制御する賞球処理を実行する。
次に、ステップS9において、CPU101は、ステップS2の始動口スイッチ処理、ステップS4の特別図柄処理、ステップS6の大入賞口処理、ステップS8の賞球処理等でRAM103にセットされた各種コマンドや演出に必要な情報を演出制御部400又は/及び払出制御部300へ出力する出力処理を実行する。なお、CPU101は、第1始動口21、第2始動口22、大入賞口23、普通入賞口24に遊技球が入賞する毎に、それぞれの入賞口に遊技球が入賞したことを通知するための入賞コマンドをRAM103にセットして、当該入賞コマンドを演出制御部400又は/及び払出制御部300へ出力する。
[始動口スイッチ処理]
図9は、図8のステップS2における始動口スイッチ処理の詳細フローチャートの一例である。以下に、図8のステップS2における始動口スイッチ処理について、図9を参照して説明する。
まず、ステップS201において、メイン制御部100のCPU101は、第1始動口スイッチ111aから出力信号に基づいて、第1始動口21に遊技球が入賞したか否かを判定する。ステップS201での判定がYESの場合、処理はステップS202に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS207に移る。
ステップS202において、CPU101は、ROM102から第1特別図柄抽選の保留数の上限値Umax1(本実施形態では「4」)を読み出し、RAM103に記憶されている第1特別図柄抽選の保留数U1が上限値Umax1未満であるか否かを判定する。ステップS202での判定がYESの場合、処理はステップS203に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS207に移る。
ステップS203において、CPU101は、RAM103に記憶されている保留数U1の値を、1加算した値に更新する。また、CPU101は、第1始動口21に遊技球が入賞したことを演出制御部400に対して通知するための入賞コマンドをRAM103にセットする。この入賞コマンドは、図8のステップS9の出力処理によって演出制御部400へ送信される。その後、処理はステップS204に移る。
ステップS204において、CPU101は、第1特別図柄抽選等に使用される乱数のセット(大当り乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数)を取得して、取得した乱数の各セット(遊技情報)を、時系列順でRAM103に格納する。なお、後述する図10のステップS406の処理によって第1特別図柄抽選の保留数U1の値が1減算される度に、RAM103に格納された上記乱数セットは、格納時期が早いものから順に1セットずつ削除される。このことから、例えば第1特別図柄抽選の保留数U1の値が「3」の場合、直近3回のステップS204の処理によって取得された直近3回の上記乱数セットが、時系列順でRAM103に格納されていることとなる。その後、処理はステップS205に移る。
ステップS205において、CPU101は、事前判定処理を行う。具体的には、CPU101は、直近のステップS204の処理で取得されてRAM103に格納された大当り乱数等の乱数セット(つまり、直近に格納された第1特別図柄抽選用の大当り乱数等の乱数セット)を読み出し、この大当り乱数等がROM102に記憶されている所定値等と一致するか否かに基づいて、この大当り乱数を用いる第1特別図柄抽選の結果が大当りであるか否かや、リーチ演出を実行するか否かや、変動パターン(図11等参照)等を事前判定する。つまり、先読み予告演出や保留変化予告演出(先読み保留予告演出)を実行するために必要な判定を、後述する図10のステップS407及びS408の処理に先立って事前判定する。その後、処理はステップS206に移る。なお、上記したステップS204およびS205の処理内容の実行順序は、これには限らず、例えば、乱数のセットを取得して事前判定してから、この乱数のセットを格納してもよい。
ステップS206において、CPU101は、第1特別図柄抽選の保留数が1増加したことを通知する第1保留数増加コマンドをRAM103にセットする。ここで、この第1保留数増加コマンドには、ステップS205の処理で行われた事前判定の結果を示す情報(以下、「事前判定情報」という)が含められている。なお、この事前判定情報を含む第1保留数増加コマンドが、図8のステップS9の出力処理によって出力されることにより、第1特別図柄抽選の保留に対する抽選結果が、第1特別図柄抽選における図柄変動が開始されるよりも前にメイン制御部100から演出制御部400に通知される。その後、処理はステップS207に移る。
ステップS207において、CPU101は、第2始動口スイッチ111bからの出力信号に基づいて、第2始動口22に遊技球が入賞したか否かを判定する。ステップS207での判定がYESの場合、処理はステップS208に移り、この判定がNOの場合、処理は図8のステップS3(ゲートスイッチ処理)に移る。
ステップS208において、CPU101は、ROM102から第2特別図柄抽選の保留数の上限値Umax2(本実施形態では「4」)を読み出し、RAM103に記憶されている第2特別図柄抽選の保留数U2が上限値Umax2未満であるか否かを判定する。ステップS208での判定がYESの場合、処理はステップS209に移り、この判定がNOの場合、処理は図8のステップS3(ゲートスイッチ処理)に移る。
ステップS209において、CPU101は、RAM103に格納されている保留数U2の値を、1加算した値に更新する。また、CPU101は、第2始動口22に遊技球が入賞したことを演出制御部400に対して通知するための入賞コマンドをRAM103にセットする。この入賞コマンドは、図8のステップS9の出力処理によって演出制御部400へ送信される。その後、処理はステップS210に移る。
ステップS210において、CPU101は、第2特別図柄抽選等に使用される乱数のセット(大当り乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数)を取得して、取得した乱数の各セットを、時系列順でRAM103に格納する。なお、後述する図10のステップS404の処理によって第2特別図柄抽選の保留数U2の値が1減算される度に、RAM103に格納された上記乱数セットは、格納時期が早いものから順に1セットずつ削除される。このことから、例えば第2特別図柄抽選の保留数U2の値が「3」の場合、直近3回のステップS210の処理によって取得された直近3回の上記乱数セットが、時系列順でRAM103に格納されていることとなる。その後、処理はステップS211に移る。
ステップS211において、CPU101は、事前判定処理を行う。具体的には、CPU101は、直近のステップS210の処理で取得されてRAM103に格納された大当り乱数等の乱数セット(つまり、直近に格納された第2特別図柄抽選用の大当り乱数等の乱数セット)を読み出し、この大当り乱数等がROM102に記憶されている所定値等と一致するか否かに基づいて、この大当り乱数を用いる第2特別図柄抽選の結果が大当りであるか否かや、リーチ演出を実行するか否かや、変動パターン(図14等参照)等を事前判定する。つまり、先読み予告演出や保留変化予告演出(先読み保留予告演出)を実行するために必要な判定を、後述する図10のステップS407及びS408の処理に先立って事前判定する。その後、処理はステップS212に移る。なお、上記したステップS210およびS212の処理内容の実行順序は、これには限らず、例えば、乱数のセットを取得して事前判定してから、この乱数のセットを格納してもよい。
ステップS212において、CPU101は、第2特別図柄抽選の保留数が1増加したことを通知する第2保留数増加コマンドをRAM103にセットする。ここで、この第2保留数増加コマンドには、ステップS211の処理で行われた事前判定の結果を示す情報(事前判定情報)が含められている。なお、この事前判定情報を含む第2保留数増加コマンドが、図8のステップS9の出力処理によって出力されることにより、第2特別図柄抽選の保留に対する抽選結果が、第2特別図柄抽選における図柄変動が開始されるよりも前にメイン制御部100から演出制御部400に通知される。その後、処理は図8のステップS3(ゲートスイッチ処理)に移る。
[特別図柄処理]
図10は、図8のステップS4における特別図柄処理の詳細フローチャートの一例である。以下に、図10を参照して、図8のステップS4における特別図柄処理について説明する。
まず、ステップS401において、メイン制御部100のCPU101は、RAM103に記憶されている情報(典型的にはフラグによる情報)に基づいて、遊技機1の現在の状態が大当り遊技中(大当り遊技状態)であるか否かを判定する。つまり、特別図柄抽選に当選した場合に実行される大当り遊技(特別遊技)の実行中であるか否かを判定する。ステップS401での判定がYESの場合、処理は図8のステップS5(普通図柄処理)に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS402に移る。
ステップS402において、CPU101は、第1特別図柄表示器4a又は第2特別図柄表示器4bによる特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する。なお、ここでの特別図柄の変動表示中は、既に説明した特別図柄停止表示中の期間(規定時間;0.5秒間)を含んだものを意味する。ステップS402での判定がYESの場合、処理はステップS411に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS403に移る。
ステップS403において、CPU101は、RAM103に記憶されている保留数U2が1以上であるか否か(つまり第2特別図柄抽選が保留されているか否か)を判定する。ステップS403での判定がYESの場合、処理はステップS404に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS405に移る。
ステップS404において、CPU101は、RAM103に記憶されている保留数U2を、1減算した値に更新する。また、その際、CPU101は、RAM103に格納されている図9のステップS210によって取得されて格納された乱数セットのうち格納時期が最も早いものを読み出してRAM103から削除する。その後、処理はステップS407に移る。
一方、ステップS405において、CPU101は、RAM103に記憶されている保留数U1が1以上であるか否か(つまり第1特別図柄抽選が保留されているか否か)を判定する。ステップS405での判定がYESの場合、処理はステップS406に移り、この判定がNOの場合、実行されるべき特別図柄抽選は無いので、処理はステップS415に移る。
ステップS406において、CPU101は、RAM103に記憶されている保留数U1を、1減算した値に更新する。また、その際、CPU101は、RAM103に格納されている図9のステップS204によって取得されて格納された乱数セットのうち格納時期が最も早いものを読み出してRAM103から削除する。その後、処理はステップS407に移る。
以上のステップS403〜S406の処理によって、第2特別図柄抽選が、第1特別図柄抽選よりも優先して実行されることとなる。
ステップS407において、CPU101は、特別図柄抽選が大当りであるかハズレであるかを判定する大当り判定処理を実行する。具体的には、ステップS404の処理に続いてステップS407の処理を実行する場合、CPU101は、このステップS404の処理でRAM103から読み出した大当り乱数が、ROM102に記憶されている大当りの当選値と一致するか否かに基づいて、第2特別図柄抽選の結果が大当りであるかハズレであるかを判定する。一方、ステップS406の処理に続いてステップS407の処理を実行する場合、CPU101は、このステップS406の処理でRAM103から読み出した大当り乱数が、ROM102に記憶されている大当りの当選値と一致するか否かに基づいて、第1特別図柄抽選の結果が大当りであるかハズレであるかを判定する。そして、CPU101は、特別図柄抽選の結果がハズレと判定した場合、特別図柄抽選にハズレたことを表すハズレ図柄を、設定情報における特別図柄の停止図柄としてRAM103にセットする。一方、CPU101は、特別図柄抽選の結果が大当りであると判定した場合、この判定に使用した大当り乱数と共にRAM103から読み出された図柄乱数がROM102に記憶されている所定値の何れと一致するかに基づいて、今回の大当りの種類を判定する。なお、本実施形態では、一例として、大当り遊技後に次回大当りするまで確変遊技状態に設定される確変大当りと、大当り遊技後に次回大当りするまで通常遊技状態に設定される通常大当りとがある。また、本実施形態では、一例として、第2特別図柄抽選の方が、第1特別図柄抽選よりも、遊技者の利益が比較的大きい確変大当りの当選割合が多いものとする。具体的には、第2特別図柄抽選では7割が確変大当りであり3割が通常大当りであり、一方、第1特別図柄抽選では4割が確変大当りであり6割が通常大当りである。そして、CPU101は、大当りしたこと及び大当りの種類を表す大当り図柄の情報を、設定情報における特別図柄の停止図柄の情報としてRAM103にセットする。その後、処理はステップS408に移る。
[変動パターン選択処理]
ステップS408において、CPU101は、変動パターン選択処理を実行する。具体的には、ステップS408において、CPU101は、通常遊技状態(非時短状態)のときには、図11及び図12に示す変動パターン決定テーブルHT1−1及びHT1−2を使用し、確変遊技状態(時短状態)のときには、図13及び図14に示す変動パターン決定テーブルHT2−1及びHT2−2を使用して、特別図柄抽選毎に変動パターンを決定(選択)する。ここで、この変動パターンは、表示器4に特別図柄が変動表示されてから停止表示されるまでの時間である特別図柄変動時間であり、この特別図柄変動時間は、報知演出の実行時間と同期しており報知演出の実行時間と同じ時間である。なお、以下では、変動パターン決定テーブルHT1−1、HT1−2、HT2−1およびHT2−2を、単に、HT1−1、HT1−2、HT2−1およびHT2−2いう場合がある。
まず、通常遊技状態(非時短状態)のときに、図11及び図12に示すHT1−1及びHT1−2を使用して変動パターンを選択する場合について、説明する。図11は、通常遊技状態(非時短状態)においてステップS407の処理で第1特別図柄抽選が実行された場合に、変動パターン決定に使用されるテーブルである。図12は、通常遊技状態(非時短状態)においてステップS407の処理で第2特別図柄抽選が実行された場合に、変動パターン決定に使用されるテーブルである。
[非時短状態/第1特別図柄抽選での変動パターン選択処理]
以下に、図11を用いて、通常遊技状態(非時短状態)においてステップS407の処理で第1特別図柄抽選が実行された場合における変動パターンの決定について、説明する。
ステップS408において、CPU101は、ステップS407の大当り判定処理で第1特別図柄抽選で大当りしたと判定した場合、変動パターン乱数に基づいて変動パターン(特別図柄変動時間)を決定する。具体的には、CPU101は、ステップS407の大当り判定処理で使用した大当り乱数と共にRAM103から読み出された変動パターン乱数(0〜299のうちの何れか1つ)が、HT1−1の「大当り」の部分の各変動パターンに割り振られた乱数値の何れと一致するかに基づいて、変動パターン(特別図柄変動時間)を決定する。例えば、CPU101は、ステップS407の大当り判定処理で使用した大当り乱数と共にRAM103から読み出された変動パターン乱数が「78」である場合、HT1−1の「大当り」の部分の変動パターン「90.01秒」に割り振られた乱数値「75〜124」に一致するので、変動パターンとして「90.01秒」を決定する。ここで、HT1−1に示すように、「大当り」の部分の変動パターン「15.01秒」、「40.01秒」、「40.02秒」、「40.03秒」、「90.01秒」、「90.02秒」及び「90.03秒」は、それぞれ、報知演出の演出パターンのタイプ「ノーマルリーチ当り」、「第1SP当り」、「第2SP当り」、「第3SP当り」、「第1SPSP当り」、「第2SPSP当り」及び「第3SPSP当り」に対応する。「ノーマルリーチ当り」は、後述する「擬似変動に2回目」〜「第3SPSP」の何れも実行されることなく、リーチ成立した後に大当りするタイプである。「第1SP当り」〜「第3SP当り」は、最終的にSPリーチに発展した後に大当りするタイプである。「第1SPSP当り」〜「第3SPSP当り」は、最終的にSPSPリーチに発展した後に大当りするタイプである。
なお、リーチ(リーチ演出)とは、報知演出において例えば複数の装飾図柄列のうち変動中の残りの1つ装飾図柄列が停止したならば既に停止(仮停止)している装飾図柄列との関係で大当りを報知する特定の図柄パターンになる状態の演出(大当りを期待させる演出)であり、典型的には、右側と左側の装飾図柄列が同じ図柄(例えば7)で既に停止(仮停止)しており、残りの中央の装飾図柄列が同じ図柄(例えば7)で停止(仮停止)したならばゾロ目(例えば777)となる状態の演出である。リーチ成立とは、上記したリーチの状態が成立することである。ノーマルリーチ(ノーマルリーチ演出)とは、リーチ演出の一態様であって、リーチ成立して下記のSPリーチおよびSPSPリーチの何れにも発展していない状態の演出である。SPリーチ(SPリーチ演出)とは、リーチ演出の一態様であって、一般にスーパーリーチやスペシャルリーチと呼ばれ、ノーマルリーチよりも大当りすることを更に期待させるリーチ演出である。また、SPリーチは、リーチ成立後ノーマルリーチを経由して(つまり、ノーマルリーチから発展して)実行される場合や、リーチ成立直後にノーマルリーチを経由することなく実行される場合があり、例えば主人公のキャラクタが小判をゲットする動画像が表示されるリーチ演出である。SPSPリーチ(SPSPリーチ演出)とは、リーチ演出の一態様であって、一般にスーパースーパーリーチやスペシャルスペシャルリーチと呼ばれ、SPリーチ演出よりも大当りすることを更に期待させるリーチ演出である。また、SPSPリーチは、リーチ成立後ノーマルリーチ及び/又はSPリーチを経由して(つまり、ノーマルリーチ又はSPリーチから発展して)実行される場合や、リーチ成立直後にノーマルリーチ及びSPリーチを経由することなく実行される場合があり、例えば主人公のキャラクタが敵のキャラクタと戦う動画像が表示されるリーチ演出である。
また、ステップS408において、CPU101は、ステップS407の大当り判定処理で第1特別図柄抽選でハズレと判定した場合、第1特別図柄抽選の保留数(U1)、リーチ乱数、及び変動パターン乱数に基づいて変動パターン(特別図柄変動時間)を決定する。
具体的には、CPU101は、第1特別図柄抽選の保留数が「1」又は「2」である場合、ステップS407の大当り判定処理で使用した大当り乱数と共にRAM103から読み出されたリーチ乱数(0〜99のうちの何れか1つ)が、HT1−1の「ハズレ」の保留数「1、2」の部分のリーチ乱数値範囲「0〜69」に含まれるのかリーチ乱数値範囲「70〜99」に含まれるのかを判定する。
そして、CPU101は、この読み出されたリーチ乱数がリーチ乱数値範囲「0〜69」に含まれる場合、ステップS407の大当り判定処理で使用した大当り乱数と共にRAM103から読み出された変動パターン乱数(0〜299のうちの何れか1つ)が、変動パターン乱数値範囲「0〜59」に含まれるのか変動パターン乱数値範囲「60〜299」に含まれるのかを判定する。そして、CPU101は、この変動パターン乱数が変動パターン乱数値範囲「0〜59」に含まれる場合には変動パターンとして「8.00秒」を決定し、この変動パターン乱数が変動パターン乱数値範囲「60〜299」に含まれる場合には変動パターンとして「13.50秒」を決定する。ここで、HT1−1に示すように、変動パターン「8.00秒」及び「13.50秒」は、何れも、報知演出の演出パターンのタイプ「即ハズレ」に対応する。なお、「即ハズレ」は、リーチ成立もなく即ハズレる演出パターンのタイプである。
一方、CPU101は、この読み出されたリーチ乱数がリーチ乱数値範囲「70〜99」に含まれる場合、ステップS407の大当り判定処理で使用した大当り乱数と共にRAM103から読み出された変動パターン乱数(0〜299のうちの何れか1つ)が、HT1−1の上記したリーチ乱数値範囲「70〜99」の部分の各変動パターンに割り振られた変動パターン乱数値範囲の何れに含まれるかに基づいて、変動パターン(特別図柄変動時間)を決定する。例えば、CPU101は、ステップS407の大当り判定処理で使用した大当り乱数と共にRAM103から読み出された変動パターン乱数が「260」である場合、変動パターン「40.06秒」に割り振られた変動パターン乱数値範囲「267〜291」に含まれるので、変動パターンとして「40.06秒」を決定する。ここで、HT1−1に示すように、HT1−1の上記したリーチ乱数値範囲「70〜99」の部分の変動パターン「15.02秒」、「40.04秒」、「40.05秒」、「40.06秒」、「90.04秒」、「90.05秒」及び「90.06秒」は、それぞれ、報知演出の演出パターンのタイプ「ノーマルリーチハズレ」、「第1SPハズレ」、「第2SPハズレ」、「第3SPハズレ」、「第1SPSPハズレ」、「第2SPSPハズレ」及び「第3SPSPハズレ」に対応する。「ノーマルリーチハズレ」は、「第1SP」〜「第3SPSP」の何れも実行されることなく、リーチ成立した後にハズレるタイプである。「第1SPハズレ」〜「第3SPハズレ」は、最終的にSPリーチに発展した後にハズレるタイプである。「第1SPSPハズレ」〜「第3SPSPハズレ」は、最終的にSPSPリーチに発展した後にハズレるタイプである。
なお、図28等を用いて後述するが、上記した「ノーマルリーチ当り」〜「第3SPSP当り」および「ノーマルリーチハズレ」〜「第3SPSPハズレ」の演出パターンが実行される場合において、最終的な演出(例えば、第3SPSPリーチ演出)までに実行される演出は、演出制御部400により決定される。
また、CPU101は、第1特別図柄抽選の保留数が「3」の場合、上記した第1特別図柄抽選の保留数が「1」又は「2」の場合と基本的に同様にして、変動パターンを決定する。但し、第1特別図柄抽選の保留数が「3」の場合には、CPU101は、HT1−1に示すように、上記した第1特別図柄抽選の保留数が「1」又は「2」の場合に対して、リーチ乱数値範囲「0〜69」を「0〜79」に置き換え、リーチ乱数値範囲「70〜99」を「80〜99」に置き換え、又、変動パターン「8.00秒」に割り振られた変動パターン乱数値範囲「0〜59」を「0〜209」に置き換え、変動パターン「13.50秒」に割り振られた変動パターン乱数値範囲「60〜299」を「210〜299」に置き換えた乱数値範囲によって、変動パターンを決定する。
また、CPU101は、第1特別図柄抽選の保留数が「4」の場合、上記した第1特別図柄抽選の保留数が「1」又は「2」の場合と基本的に同様にして、変動パターンを決定する。但し、第1特別図柄抽選の保留数が「4」の場合には、CPU101は、HT1−1に示すように、上記した第1特別図柄抽選の保留数が「1」又は「2」の場合に対して、リーチ乱数値範囲「0〜69」を「0〜84」に置き換え、リーチ乱数値範囲「70〜99」を「85〜99」に置き換え、又、変動パターン「8.00秒」に割り振られた変動パターン乱数値範囲「0〜59」を「210〜269」に置き換え、変動パターン「13.50秒」に割り振られた変動パターン乱数値範囲「60〜299」を「270〜299」に置き換え、更に、演出パターンのタイプ「即ハズレ」に対応し変動パターン乱数値範囲「0〜209」が割り振られた変動パターン「3.00秒」が加えられた内容の乱数値範囲によって、変動パターンを決定する。
以上に図11に示す変動パターン決定テーブルHT1−1を用いて説明したように、通常遊技状態(非時短状態)において第1特別図柄抽選でハズレた場合には、第1特別図柄抽選の保留数が少ないほど、リーチありの変動パターンが選択され易く、又、リーチなしの変動パターンが選択された場合には第1特別図柄抽選の保留数が少ないほど長い変動パターンが選択され易い。
[大当り信頼度]
ここで、大当り信頼度(大当り期待度)について説明する。大当り信頼度が高い演出とは、その演出が実行された場合において大当りが報知される可能性が高い演出であり、大当り信頼度が低い演出とは、その演出が実行された場合において大当りが報知される可能性が低い演出である。以下、図11に示すHT1−1を用いて具体的に説明する。HT1−1の「大当り」の部分から分かるように、大当りの場合には、「ノーマルリーチ当り」、「第1SP当り」、「第2SP当り」、「第3SP当り」、「第1SPSP当り」、「第2SPSP当り」、「第3SPSP当り」の順で、変動パターン乱数値範囲が大きくなっている(一部同一あり)。一方で、HT1−1の「ハズレ」の部分から分かるように、ハズレの場合には、「ノーマルリーチハズレ」、「第1SPハズレ」、「第2SPハズレ」、「第3SPハズレ」、「第1SPSPハズレ」、「第2SPSPハズレ」、「第3SPSPハズレ」の順で、変動パターン乱数値範囲が小さくなっている(一部同一あり)。以上から分かるように、大当りの場合に実行され易くハズレの場合に実行され難い演出は大当り信頼度が高い一方で、大当りの場合に実行され難くハズレの場合に実行され易い演出は大当り信頼度が低い。つまり、「ノーマルリーチ演出」、「第1SPリーチ演出」、「第2SPリーチ演出」、「第3SPリーチ演出」、「第1SPSPリーチ演出」、「第2SPSPリーチ演出」、「第3SPSPリーチ演出」の順で大当り信頼度が高くなる。
[非時短状態/第2特別図柄抽選での変動パターン選択処理]
以下に、図12を用いて、通常遊技状態(非時短状態)においてステップS407の処理で第2特別図柄抽選が実行された場合における変動パターンの決定について、説明する。ステップS408において、CPU101は、図12を用いて説明した変動パターン決定の処理と基本的に同様の処理を行って、変動パターンを決定する。但し、CPU101は、図11を用いて説明した変動パターン決定の処理ではHT1−1を用いて第1特別図柄抽選に対して処理を行ったのに対して、この変動パターン決定の処理では図12に示すHT1−2を用いて第2特別図柄抽選に対して処理を行う点で異なる。ここで、図12に示すHT1−2は、図11に示したHT1−1に対して、「第1特別図柄抽選の保留数」が「第2特別図柄抽選の保留数」に置き換わった点で異なるのみである。つまり、図11を用いて説明した変動パターン決定の処理では第1特別図柄抽選の保留数が考慮されたのに対して、この変動パターン決定の処理では第2特別図柄抽選の保留数が考慮される。
[時短状態/第1特別図柄抽選での変動パターン選択処理]
以下に、図13を用いて、確変遊技状態(時短状態)においてステップS407の処理で第1特別図柄抽選が実行された場合における変動パターンの決定について、説明する。ステップS408において、CPU101は、図11を用いて説明した変動パターン決定の処理と基本的に同様の処理を行って、変動パターンを決定する。但し、CPU101は、図11を用いて説明した変動パターン決定の処理ではHT1−1を用いて第1特別図柄抽選に対して処理を行ったのに対して、この変動パターン決定の処理では図13に示すHT2−1を用いて第1特別図柄抽選に対して処理を行う点で異なる。ここで、図13に示すHT2−1は、図11に示したHT1−1に対して、「ハズレ」においてリーチ乱数によってリーチなしが選択された場合において、第1特別図柄抽選の保留数に関わらず一律に変動パターン「13.50秒」(即ハズレに対応)が選択される点で異なる。
[時短状態/第2特別図柄抽選での変動パターン選択処理]
以下に、図14を用いて、確変遊技状態(時短状態)においてステップS407の処理で第2特別図柄抽選が実行された場合における変動パターンの決定について、説明する。ステップS408において、CPU101は、図11を用いて説明した変動パターン決定の処理と基本的に同様の処理を行って、変動パターンを決定する。但し、CPU101は、図11を用いて説明した変動パターン決定の処理ではHT1−1を用いて第1特別図柄抽選に対して処理を行ったのに対して、この変動パターン決定の処理では図14に示すHT2−2を用いて第2特別図柄抽選に対して処理を行う点で異なる。ここで、図14に示すように、HT2−2は、図11に示したHT1−1に対して、「第1特別図柄抽選の保留数」が「第2特別図柄抽選の保留数」に置き換わっている。つまり、図11を用いて説明した変動パターン決定の処理では第1特別図柄抽選の保留数が考慮されたのに対して、この変動パターン決定の処理では第2特別図柄抽選の保留数が考慮される。また、図14に示すように、HT2−2では、「ハズレ」における第2特別図柄抽選の保留数「1」の場合においてリーチ乱数によってリーチなしが選択された場合に、一律に変動パターン「13.50秒」が決定される。また、図14に示すように、HT2−2では、「ハズレ」における第2特別図柄抽選の保留数「2〜4」の場合においてリーチ乱数によってリーチなしが選択された場合に、変動パターン乱数値範囲「0〜239」において変動パターン「2.00秒」が決定され、変動パターン乱数値範囲「240〜269」において変動パターン「4.00秒」が決定され、変動パターン乱数値範囲「270〜299」において変動パターン「10.00秒」が決定される。
ここで、図10のステップS403〜S406での処理で説明したように、本実施形態では、第2特別図柄抽選の保留が、第1特別図柄抽選の保留よりも優先して消化される。また、確変遊技状態(時短状態)では、図8のステップS5及びS7での処理で説明したように、電動チューリップ27が頻繁に長期間開放して第2始動口22に遊技球が頻繁に入賞するので、第2特別図柄抽選が頻繁に連続して実行される。また、ステップS407での処理で説明したように、第2始動口22への遊技球入賞による第2特別図柄抽選の方が、第1始動口21への遊技球入賞による第1特別図柄抽選よりも、次回大当りするまで確変遊技状態(時短状態)に制御される確変大当り(遊技者の利益が大きい大当り)の当選割合が多い。このことから、逆に言えば、確変遊技状態(時短状態)において、第1特別図柄抽選が実行されると、通常遊技状態に制御されることになる通常大当り(遊技者の利益が小さい大当り)に当選してしまう可能性が多くなってしまうと言える。本実施形態では、以上に図14のHT2−2を用いて説明したように、確変遊技状態(時短状態)においては、第2特別図柄抽選の保留数が2〜4でリーチなしの場合には短時間の変動パターン(2.00秒、4.00秒)を選択し易くして第2特別図柄抽選の保留が高速で消化されるようにしてスピード感のある遊技を実行する一方で、第2特別図柄抽選の保留数が1でリーチなしの場合には長時間の変動パターン(13.50秒)を必ず選択して遊技者に比較的不利な第1特別図柄抽選が実行され難く制御している。更に、本実施形態では、以上に図13のHT2−1を用いて説明したように、確変遊技状態(時短状態)においては、遊技者に比較的不利な第1特別図柄抽選が実行されたとしても、第1特別図柄抽選の保留数が1〜4の全てにおいて、リーチなしの場合には長時間の変動パターン(13.50秒)を必ず選択して、第2始動口22に遊技球が入賞して遊技者に比較的有利な第2特別図柄抽選が実行されるための時間を稼ぐように制御している。
以上のようにしてステップS408において決定された変動パターンの情報(つまり、報知演出の実行時間:報知演出の演出パターンのタイプの情報とも言える)は、設定情報としてRAM103にセットされる。その後、処理はステップS409に移る。
ステップS409において、CPU101は、ステップS407の大当り判定処理によってセットされた設定情報、及びステップS408の変動パターン選択処理によってセットされた設定情報を含む報知演出開始コマンドを生成して、RAM103にセットする。ここで、報知演出開始コマンドは、演出制御部400に対して、画像表示部6及びスピーカ35等による報知演出の開始を指示するコマンドである。また、報知演出開始コマンドに含まれる設定情報には、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選の何れが実行されたかを示す情報も含まれる。また、CPU101は、現在の遊技状態(例えば、確変遊技状態)を示す遊技状態通知コマンドをRAM103にセットする。上記した報知演出開始コマンドおよび遊技状態通知コマンドは、図8のステップS9における出力処理によって、演出制御部400へ送信される。その後、処理はステップS410に移る。
ステップS410において、CPU101は、ステップS409の処理でセットされた報知演出開始コマンドに含まれている設定情報に基づいて、第1特別図柄表示器4a又は第2特別図柄表示器4bによる特別図柄の変動表示を開始する。その後、処理はステップS411に移る。
ステップS411において、CPU101は、ステップS410における特別図柄の変動表示の開始時点から、ステップS408の変動パターン選択処理で設定された変動パターンが示す特別図柄変動時間が経過したか否かを判定する。ステップS411での判定がYESの場合、処理はステップS412に移り、この判定がNOの場合、処理は図8のステップS5(普通図柄処理)に移る。
ステップS412において、CPU101は、画像表示部6による報知演出の終了を指示する報知演出停止コマンドをRAM103にセットする。その後、処理はステップS413に移る。なお、ステップS412でセットされた報知演出停止コマンドは、図8のステップS9の出力処理によって演出制御部400へ送信される。
ステップS413において、CPU101は、ステップS410の処理で開始した第1特別図柄表示器4a又は第2特別図柄表示器4bによる特別図柄の変動表示を終了し、特別図柄抽選結果を報知する図柄の所定時間(0.5秒間)の停止表示(確定停止表示)を実行する。その後、処理はステップS414に移る。
ステップS414において、CPU101は、停止中処理を実行する。具体的には、CPU101は、ステップS407の大当り判定処理で大当りしたと判定した場合、RAM103に記憶されている情報(典型的にはフラグによる情報)を大当り遊技中(大当り遊技状態)であることを示すものに変更し、大当り遊技演出の開始を指示するオープニングコマンドをRAM103にセットする。なお、このオープニングコマンドは、ステップS413の処理で特別図柄の停止表示が開始された時点から所定時間(0.5秒間)経過したタイミングで(つまり、特別図柄停止表示時間0.5秒が経過して大当り遊技が開始するタイミングで)、図8のステップS9の出力処理によって演出制御部400へ送信され、大当り遊技演出が開始される。
ステップS415おいて、CPU101は、客待ちコマンドおよび現在の遊技状態を示す遊技状態通知コマンドを、ステップ416の処理(後述)で既に送信済みであるか否かを判定する。ここで、客待ちコマンドとは、ステップS413の処理において開始された特別図柄の所定時間(0.5秒間)の停止表示(確定停止表示)が終了した時点において、特別図柄抽選の保留が存在しない場合に送信されるコマンドであり、特別図柄抽選の抽選結果を報知する報知演出が実行されていない客待ち状態になったことを通知するコマンドである。ステップS415での判定がYESの場合、処理は図8のステップS5(普通図柄処理)に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS416に移る。
ステップS416おいて、CPU101は、客待ちコマンドおよび遊技状態通知コマンドをRAM103にセットする。この客待ちコマンドおよび遊技状態通知コマンドは図8のステップS9の出力処理によって演出制御部400へ送信され、当該客待ちコマンドに基づいて、所定の停止演出(例えば装飾図柄の確定停止表示をそのまま引き継いだ表示演出)が開始される。なお、上記した所定の停止演出が開始されてから所定時間(例えば90秒)が経過すると、客待ち演出が開始される。ここで、客待ち演出は、例えば、遊技機1の題材となったコンテンツ(アニメや物語等)に関する映像を画像表示部6に表示させる演出や、例えば、遊技中に実行される所定の演出(例えばリーチ演出)の一部を画像表示部6に表示させる演出である。その後、処理は図8のステップS5(普通図柄処理)に移る。
[大入賞口処理]
図15及び図16は、図8のステップS6における大入賞口処理の詳細フローチャートの一例である。以下に、図8のステップS6における大入賞口処理について、図15及び図16を参照して説明する。
まず、ステップS601において、メイン制御部100のCPU101は、RAM103に格納されている情報(典型的には、フラグによる情報)に基づいて、遊技機1の状態が大当り遊技中であるか否かを判定する。ステップS601での判定がYESの場合、処理はステップS602に移り、この判定がNOの場合、処理は図8のステップS7(電動チューリップ処理)に移る。
ステップS602において、CPU101は、RAM103に格納されている情報に基づいて、遊技機1の状態が大当り遊技のオープニング演出中であるか否かを判定する。ステップS602での判定がYESの場合、処理はステップS603に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS609に移る。
ステップS603において、CPU101は、オープニング演出の実行時間を規定する設定オープニング時間が経過したか否かを判定する。ステップS603での判定がYESの場合、処理はステップS604に移り、この判定がNOの場合、オープニング演出は終了していないので、処理は図8のステップS7(電動チューリップ処理)に移る。
ステップS604において、CPU101は、大当り遊技の全ラウンド数Rmaxと大当り遊技の大入賞口23の動作パターンとを設定し、その設定情報をRAM103にセットする。具体的には、CPU101は、大当り遊技に含まれるラウンドの数量(Rmax:本実施形態では「16」)と大当り遊技中の大入賞口23の動作パターンを設定し、その設定情報をRAM103にセットする。ステップS604の処理によって、大当り遊技の全ラウンド数Rmax、大当り遊技中のラウンドとラウンドとの間のインターバル時間、大当り遊技の最後にエンディング演出を行う時間である設定エンディング時間等が設定される。その後、処理はステップS605に移る。
ステップS605において、CPU101は、RAM103に格納されている大入賞口23への遊技球の入賞数Cを「0」にリセットする。その後、処理はステップS606に移る。
ステップS606において、CPU101は、RAM103に格納されている大当り遊技のラウンド数Rを、1加算した値に更新する。その後、処理はステップS607に移る。
ステップS607において、CPU101は、大入賞口開閉部115を制御して大入賞口23の開放制御を開始する。この処理によって、大当り遊技のラウンド(ラウンド遊技)が開始されて大入賞口23の開放動作(1回の開放動作)が開始される。その後、処理はステップS608に移る。
ステップS608において、CPU101は、ラウンド開始(ラウンド遊技開始)を通知するラウンド開始通知コマンドをRAM103にセットする。このラウンド開始通知コマンドは図8のステップS9の出力処理によって演出制御部400へ送信され、ラウンド演出が開始されることとなる。なお、このラウンド開始通知コマンドには、ステップS604で設定された全ラウンド数Rmaxを示す情報およびステップS606の処理により更新された現在のラウンド数Rを示す情報が含まれている。その後、処理はステップS612に移る。
ステップS609において、CPU101は、RAM103に格納された情報に基づいて、遊技機1の状態が大当り遊技のインターバル中であるか否かを判定する。ステップS609での判定がYESの場合、処理はステップS610に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS611に移る。
ステップS610において、CPU101は、大当り遊技中の前回のラウンド終了時に大入賞口23が閉塞された時点から、ステップS604の処理で設定された大当り遊技中の設定インターバル時間が経過したか否かを判定する。ステップS610での判定がYESの場合、大当り遊技中の次のラウンドを開始するタイミングになっているので処理はステップS605に移り、この判定がNOの場合、大当り遊技中の次のラウンドを開始するタイミングになっていないので、処理は図8のステップS7(電動チューリップ処理)に移る。
ステップS611において、CPU101は、RAM103に格納された情報に基づいて、遊技機1の状態が大当り遊技のエンディング演出の実行中であるか否かを判定する。ステップS611での判定がYESの場合、処理は図16のステップS621に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS612に移る。
ステップS612において、CPU101は、遊技機1の状態が大当り遊技のラウンド中であると判断して、大入賞口スイッチ114からの出力信号に基づいて、大入賞口23に遊技球が入賞したか否かを判定する。ステップS612での判定がYESの場合、処理はステップS613に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS614に移る。
ステップS613において、CPU101は、RAM103に格納されている大入賞口23への遊技球の入賞数Cを、1加算した値に更新する。ステップS613の処理が実行されることで、1つのラウンド中に大入賞口23に入賞した遊技球の総数(入賞数C)がRAM103に累積記憶されていく。また、CPU101は、大入賞口23に遊技球が入賞したことを演出制御部400に対して通知するための入賞コマンドをRAM103にセットする。この入賞コマンドは、図8のステップS9の出力処理によって演出制御部400へ送信され、図19のステップS123の入賞処理が実行されることとなる。その後、処理はステップS614に移る。
ステップS614において、CPU101は、ステップS607の処理で大入賞口23の開放制御が開始された時点から規定の開放制御時間(本実施形態では29.5秒間)が経過したか否かを判定する。ステップS614での判定がYESの場合、処理はステップS616に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS615に移る。
ステップS615において、CPU101は、今回のラウンドにおける遊技球の入賞数Cが、大入賞口23が閉塞されるタイミングを規定する上限遊技球数Cmax(本実施形態では「10」)となったか否かを判定する。ステップS615での判定がYESの場合、処理はステップS616に移り、この判定がNOの場合、処理は図8のステップS7(電動チューリップ処理)に移る。
ステップS616において、CPU101は、大入賞口開閉部115を制御して、ステップS607で開始した大入賞口23の開放制御を終了する。このように、CPU101は、大当り遊技中の各ラウンドにおいて、大入賞口23を開放してから29.5秒が経過するまでに大入賞口スイッチ114によって検出された遊技球の総数(入賞数C)が10個(Cmax)に達したこと、又は大入賞口23を開放してから10個の遊技球が入賞することなく29.5秒が経過したことを条件として大入賞口23を閉塞する。その後、処理はステップS617に移る。
ステップS617において、CPU101は、ラウンド終了(ラウンド遊技終了)を通知するラウンド終了通知コマンドをRAM103にセットする。このラウンド開始通知コマンドは図8のステップS9の出力処理によって演出制御部400へ送信され、ラウンド演出が終了されることとなる。その後、処理はステップS618に移る。
ステップS618において、CPU101は、RAM103に格納されている現在のラウンド数Rが、ステップS604の処理で設定された大当り遊技の最大ラウンド数Rmaxに達したか否かを判定する。ステップS618での判定がYESの場合、処理は図16のステップS619に移り、この判定がNOの場合、処理は図8のステップS7(電動チューリップ処理)に移る。
図16のステップS619において、CPU101は、RAM103に格納されているラウンド数Rを「0」にリセットする。その後、処理はステップS620に移る。
ステップS620において、CPU101は、演出制御部400に対して大当り遊技のエンディング演出の実行を指示するエンディングコマンドを、RAM103にセットする。この処理でセットされたエンディングコマンドは、図8のステップS9(出力処理)によって演出制御部400へ送信される。なお、このエンディングコマンドとしては、大当り図柄(つまり、大当りの種類)および大当り遊技終了後に制御される遊技状態に対応したコマンドが送信され、演出制御部400は、このエンディングコマンドに基づいて、エンディング演出終了後(大当り遊技演出終了後)の演出を制御する。具体的には、確変大当りを示す大当り図柄に対応したエンディングコマンドが送信された場合、演出制御部400は、当該エンディングコマンドに基づいて大当り遊技演出の終了後、確変遊技状態を示す演出モードで報知演出を実行する。その後、処理はステップS621に移る。
ステップS621において、CPU101は、ステップS620でエンディングコマンドをRAM103にセットした時点から図15のステップS604の処理で設定された設定エンディング時間が経過したか否かを判定する。ステップS621での判定がYESの場合、処理はステップS622に移り、この判定がNOの場合、処理は図8のステップS7(電動チューリップ処理)に移る。
ステップS622において、CPU101は、実行していた大当り遊技を終了する。具体的には、CPU101は、RAM103に格納されている大当り遊技中であることを示す設定情報(典型的には、フラグによる情報)を解除して、大当り遊技を終了する。その後、処理はステップS623に移る。
ステップS623において、CPU101は、遊技状態設定処理を実行する。具体的には、CPU101は、ステップS622で大当り遊技を終了した場合に、今回の大当りの種類(大当り図柄)に応じて遊技状態を切り替える(つまり、特別図柄抽選の当選確率設定および電動チューリップ27の開放設定を切り替える)。より具体的には、今回の大当りが通常大当りの場合は通常遊技状態に制御し、今回の大当りが確変大当りの場合は確変遊技状態に制御する。その後、処理は図8のステップS7(電動チューリップ処理)に移る。
[演出制御部による演出制御処理]
図17は、演出制御部400によって行われるタイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。以下に、図17を参照して、演出制御部400において行われるタイマ割込み処理について説明する。演出制御部400は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図17に示す一連の処理を一定時間(4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。なお、図17以降のフローチャートに基づいて説明する演出制御部400で行われる処理は、ROM402に記憶されているプログラムに基づいて実行される。
まず、ステップS11において、演出制御部400のCPU401は、メイン制御部100から図8のステップS9の出力処理により出力された各種コマンドを受信して、受信したコマンドに応じて演出内容を設定し、設定した演出内容の演出を画像音響制御部500等に実行指示するための各種コマンドをRAM403にセットするコマンド受信処理を実行する。このコマンド受信処理については、図18及び図19等を参照して後に詳述する。
次に、ステップS12において、CPU401は、ステップS11の処理でRAM403にセットされた各種コマンドを画像音響制御部500等に出力する出力処理を実行する。この処理によって、ステップS11の処理で実行決定された各種演出が、画像音響制御部500等の実行制御により、画像表示部6、スピーカ35および盤ランプ8等で実行されることとなる。
なお、上記したタイマ割り込み処理の実行毎に、CPU401は、演出内容の決定等に使用する各種演出乱数を更新する乱数更新処理を行う。この乱数更新処理においても、図8のステップS1の乱数更新処理と同様に、典型的にはループカウンタが用いられ、そのカウント値(更新された乱数値)は、最大値(例えば、99)に達した後は再び0に戻る(つまり、循環する)。また、この乱数更新処理において、各演出乱数のカウンタは、それぞれ、1回循環するとランダムに初期値(循環の起点となる値)を更新する。このことによって、これらの演出乱数の間でカウンタの値(カウント値)が同期することを回避できる。
[コマンド受信処理]
図18および図19は、図17のステップS11のコマンド受信処理の詳細フローチャートの一例である。以下に、図18および図19を参照して、図17のステップS11のコマンド受信処理について説明する。
まず、ステップS111において、演出制御部400のCPU401は、メイン制御部100から保留増加コマンド(第1保留数増加コマンド又は第2保留数増加コマンド)を受信したか否かを判定する(図9のステップS206及びS212参照)。ステップS111での判定がYESの場合、処理はステップS112に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS114に移る。
また、ステップS111において、CPU401は、第1保留数増加コマンドを受信した場合、RAM403に、第1特別図柄抽選の保留を示すデータ(第1保留データ)を時系列順で1つ累積記憶させ、一方、第2保留数増加コマンドを受信した場合、RAM403に、第2特別図柄抽選の保留を示すデータ(第2保留データ)を時系列順で1つ累積記憶させる。また、その際に、CPU401は、保留増加コマンドに含まれる事前判定情報を抽出して上記した各保留データに含めて、RAM403に記憶する。なお、後述するステップS115の処理において、第1特別図柄抽選結果を報知する報知演出の実行が指示された際に最先に記憶された第1保留データがRAM403から削除され、第2特別図柄抽選結果を報知する報知演出の実行が指示された際に最先に記憶された第2保留データがRAM403から削除される。
ステップS112において、CPU401は、先読み保留予告演出を実行するか否かを決定し、実行する場合には先読み保留予告演出の内容を設定する先読み保留予告演出設定処理を行う。ここで、先読み保留予告演出は、後に具体的に説明するが、事前判定情報に基づいて保留画像を用いて(加えて消化保留画像を用いる場合もある)大当りの可能性(大当り信頼度)を示唆する演出である。先読み保留予告演出設定処理については、図20を用いて後に詳述する。その後、処理はステップS113に移る。
ステップS113において、CPU401は、ステップS112の処理で受信した保留増加コマンドに応じて、画像音響制御部500に対して、特別図柄抽選の保留を示す保留画像を画像表示部6に表示(追加表示)させる指示を画像音響制御部500に行う。この画像音響制御部500への指示は、保留表示コマンドをRAM403にセットすることで行われる。ここで、ステップS112において先読み保留予告演出(又はそのガセ演出)を実行すると決定されて先読み保留予告演出(又はそのガセ演出)の内容が設定された場合には、その設定内容を示す情報(指示情報)が保留表示コマンドに含められる。その後、処理はステップS114に移る。
ステップS114において、CPU401は、図10のステップS409でセットされた報知演出開始コマンドおよび遊技状態通知コマンドを受信したか否かを判定する。ステップS114での判定がYESの場合、処理はステップS115に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS116に移る。
ステップS115において、CPU401は、ステップS114の処理で受信した報知演出開始コマンド等に応じて、画像音響制御部500等に指示して、画像表示部6等による報知演出の開始を指示する報知演出実行指示処理を行う。ここで、報知演出(変動演出)は、特別図柄の変動表示に応じて画像表示部6等において実行されて特別図柄抽選の結果を報知する演出であり、本実施形態では、装飾図柄DI(後述する図36参照)が変動表示され、この変動表示された装飾図柄DIが停止表示(確定停止表示)されることにより特別図柄抽選の結果が報知される演出である。なお、この画像音響制御部500等への指示は、変動開始コマンドをRAM403にセットすることで行われる。この報知演出実行指示処理については、図27を用いて後に詳述する。その後、処理はステップS116に移る。
ステップS116において、CPU401は、図10のステップS412の処理でセットされた報知演出停止コマンドを受信したか否かを判定する。ステップS116での判定がYESの場合、処理はステップS117に移り、この判定がNOの場合、処理は図19のステップS118に移る。
ステップS117において、CPU401は、画像音響制御部500等に対して、ステップS115の処理で実行開始した報知演出を終了して、変動表示させていた装飾図柄を最終的に全て停止させて(規定時間(0.5秒間)確定停止表示させて)特別図柄抽選の結果を演出的に報知する指示を行う。なお、この画像音響制御部500等への指示は、コマンドをRAM403にセットすることで行われる。その後、処理は図19のステップS118に移る。
図19のステップS118において、CPU401は、図10のステップS414の停止中処理でセットされたオープニングコマンドを受信したか否かを判定する。ステップS118での判定がYESの場合、処理はステップS119に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS120に移る。
ステップS119において、CPU401は、画像音響制御部500等に対して、大当り遊技演出のオープニング演出を開始する指示を行う。つまり、大当り遊技演出を開始させる。ここで、大当り遊技演出のオープニング演出は、大当り遊技の開始を報知する演出であり、典型的には、大入賞口23に向けて遊技球を発射するように遊技者に促す画像演出である。この画像音響制御部500等への指示は、コマンドをRAM403にセットすることで行われる。その後、処理はステップS120に移る。
ステップS120において、CPU401は、図15のステップS608の処理でセットされたラウンド開始通知コマンドを受信したか否かを判定する。ステップS120での判定がYESの場合、処理はステップS121に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS122に移る。
ステップS121において、CPU401は、画像音響制御部500等に対して、大当り遊技演出のラウンド演出の開始を指示する。ここで、ラウンド演出は、大当り遊技のラウンド遊技中に実行される演出であり、例えば、主人公のキャラクタが敵のキャラクタと戦っている画像等による演出である。なお、この画像音響制御部500等への指示は、コマンドをRAM403にセットすることで行われる。その後、処理はステップS122に移る。
ステップS122において、CPU401は、図15のステップS613等の処理でセットされた入賞コマンドを受信したか否かを判定する。ステップS122での判定がYESの場合、処理はステップS123に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS124に移る。
ステップS123において、CPU401は、画像音響制御部500に指示して入賞処理を開始する。ここで、入賞処理は、例えば大当り遊技中(ラウンド中)に開放される大入賞口23に入賞した遊技球に基づいて払い出された賞球数をカウントする処理であり、入賞処理の開始を指示された画像音響制御部500のCPU501は、演出制御部400を介して受信した入賞コマンドのうち、大入賞口23への遊技球入賞に基づく入賞コマンドを受信する毎に(つまり、大入賞口23へ遊技球が1つ入賞する毎に)、大入賞口23入賞に対応する賞球数「10」をRAM503に記憶された賞球総数に加算して更新し、更新された賞球総数を画像表示部6に表示する。その後、処理はステップS124に移る。
ステップS124において、CPU401は、図15のステップS617の処理でセットされたラウンド終了通知コマンドを受信したか否かを判定する。ステップS124での判定がYESの場合、処理はステップS125に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS126に移る。
ステップS125において、CPU401は、画像音響制御部500等に対して、大当り遊技演出のラウンド演出を終了する指示を行う。なお、この画像音響制御部500等への指示は、コマンドをRAM403にセットすることで行われる。その後、処理はステップS126に移る。
ステップS126において、CPU401は、図16のステップS620の処理でセットされたエンディングコマンドを受信したか否かを判定する。ステップS126での判定がYESの場合、処理はステップS127に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS128に移る。
ステップS127において、CPU401は、画像音響制御部500等に対して、大当り遊技演出のエンディング演出を開始する指示を行う。つまり、大当り遊技演出を終了させる。ここで、エンディング演出は、大当り遊技の終了を報知する演出であり、典型的には、遊技機1のメーカー名を表示させる演出である。この画像音響制御部500等への指示は、コマンドをRAM403にセットすることで行われる。その後、処理はステップS128に移る。
ステップS128において、CPU401は、図10のステップS416の処理でセットされた客待ちコマンドおよび遊技状態通知コマンドを受信したか否かを判定する。ステップS128での判定がYESの場合、処理はステップS129に移り、この判定がNOの場合、コマンド受信処理を終了し、処理は図17のステップS12に移る。
ステップS129において、CPU401は、ステップS128で受信した客待ちコマンドおよび遊技状態通知コマンドに基づいて、画像音響制御部500に対して、停止状態処理を開始する指示を行う。ここで、停止状態処理は、いわゆる客待ち状態になることを契機に開始される処理であり、停止状態処理の開始を指示された画像音響制御部500のCPU501は、遊技状態に応じた所定の停止演出(例えば、装飾図柄の確定停止表示をそのまま引き継いだ表示演出)を画像表示部6に表示する。なお、CPU501は、上記した所定の停止演出を開始してから、所定時間(例えば90秒)が経過したときに、CPU401から、他の演出の指示を受けない場合、客待ち演出を開始する。なお、客待ち演出は、例えば、遊技機1の題材となったコンテンツ(アニメや物語等)に関する映像を画像表示部6に表示させる演出や、例えば、遊技中に実行される所定の演出(例えばリーチ演出)の一部を画像表示部6に表示させる演出である。そして、コマンド受信処理を終了し、処理は図17のステップS12に移る。
[先読み保留予告演出設定処理]
図20は、図18のステップS112の先読み保留予告演出設定処理の詳細フローチャートの一例である。以下に、図20を参照して、図18のステップS112の先読み保留予告演出設定処理について説明する。
まず、ステップS301において、演出制御部400のCPU401は、図18のステップS111で受信判定した保留増加コマンドに含まれる事前判定情報(つまり、保留データ)を解析する。その後、処理はステップS302に移る。
ステップS302において、CPU401は、ステップS301で解析した今回の保留データよりも前に記憶された保留データに含まれる事前判定情報を確認(参照)する。言い換えると、今回の保留データの発生時に既にRAM403に記憶されている保留データの事前判定情報を確認する。その後、処理はステップS303に移る。
ステップS303において、CPU401は、ステップS301で解析した今回の保留データの事前判定情報およびステップS301で確認した既に記憶されていた保留データの事前判定情報に基づいて、先読み保留予告演出を実行できる所定の条件を満たすか否かを判定する。具体的には、CPU401は、ステップS301で解析した今回の保留データの事前判定情報が示す特別図柄抽選の種類(つまり、第1特別図柄抽選であるか第2特別図柄抽選であるか)が現在表示可能な保留画像の種類(つまり、第1特別図柄抽選の保留を示す保留画像であるか第2特別図柄抽選の保留を示す保留画像であるか)に対応しており(条件1)、今回表示される保留画像を含めて2つ以上の保留画像が表示され(条件2)、この事前判定情報に含まれる変動パターンがノーマルリーチ以上の演出パターンに対応するものであり(つまり、15.00秒以上の変動パターンであり;図11〜図14参照)(条件3)、先読み保留予告演出の実行中ではなく(条件4)、RAM403に現在記憶されている第1保留データおよび第2保留データに特別図柄抽選の当選(大当り)を示すものがない(条件5)という条件を全て満たしているか否かを判定する。ここで、図36を用いて後述するが、本実施形態では、第1特別図柄抽選が主に実行される通常遊技状態(非電サポ状態かつ非時短状態)では、第1特別図柄抽選の保留を示す保留画像だけを画像表示部6に表示する一方で、第2特別図柄抽選が主に実行される確変遊技状態(電サポ状態かつ時短状態)では、第2特別図柄抽選の保留を示す保留画像だけを画像表示部6に表示する。このため、本実施形態では、通常遊技状態においては第2特別図柄抽選の先読み保留予告演出は実行せず、確変遊技状態においては第1特別図柄抽選の先読み保留予告演出は実行しない。ステップS303での判定がYESの場合、処理はステップS304に移り、この判定がNOの場合、処理はS308に移る。
ステップS304において、CPU401は、先読み保留予告演出を実行するか否か、および、実行する場合には先読み保留予告演出の種類を、図21に示す先読み保留予告演出決定テーブルを用いた演出乱数による抽選を行って決定する。例えば、CPU401は、ステップS301で解析した今回の保留データが示す変動パターン(図11等参照)がノーマルリーチ当り又はハズレの演出パターンのタイプに対応する場合、図21の「ノーマルリーチ当り/ハズレ」の行の乱数割り振りを用いて、0〜999の範囲を変動する演出乱数の値を1つ取得して、取得した値が例えば「120」の場合には「保留ボタン」保留変化予告演出を実行することを決定する。なお、本実施形態では、先読み保留予告演出には、「通常」保留変化予告演出と「保留ボタン」保留変化予告演出とがあるが、他の実施形態では他の種類の先読み保留予告演出(例えば、保留画像等の形状が変化してその変化の態様によって大当り信頼度を示唆する先読み保留予告演出)が追加されてもよい。その後、処理はステップS305に移る。
ステップS305において、CPU401は、ステップS304で先読み保留予告演出を実行すると決定されたか否かを判定する。ステップS305での判定がNOの場合、処理は図18のステップS113に移り、この判定がYESの場合、処理はステップS306又はS307に移る。より具体的には、ステップS305での判定がYESの場合、ステップS304において、「通常」保留変化予告演出の実行が決定された場合には処理はステップS306に移り、「保留ボタン」保留変化予告演出の実行が決定された場合には処理はステップS307に移る。
ステップS308において、CPU401は、ステップS301で解析した今回の保留データの事前判定情報およびステップS302で確認した既に記憶されていた保留データの事前判定情報に基づいて、今回の保留も含めて全ての保留が即ハズレの演出パターンに対応する変動パターンであるか否かを判定する。ステップS308での判定がYESの場合、処理はステップS309に移り、この判定がNOの場合、処理は図18のS113に移る。
ステップS309において、CPU401は、先読み保留予告演出のガセ演出を実行するか否か、および、実行する場合にはガゼ演出の種類を演出乱数による抽選を行って決定(設定)する。その後、処理は図18のS113に移る。
ここで、先読み保留予告演出のガセ演出は、大当り信頼度の示唆程度が最も低い態様で先読み保留予告演出が実行されて、この先読み保留予告演出において報知演出が全て即ハズレとなるタイプの演出である。具体的には、「通常」保留変化予告演出のガセ演出は、図25を用いて後述するが白色の保留画像を点滅させて青色以上に変化することを期待させたまま最後まで白のまま変化せず報知演出が全て即ハズレとなる演出であり、「保留ボタン」保留変化予告演出のガセ演出は、図39(1)(2−1)を用いて後述するが保留ボタンの引張りに失敗して保留ボタン表示できず報知演出が全て即ハズレとなる演出である。このように、ガセ演出では、報知演出が全て即ハズレとなる場合において大当り信頼度の示唆程度が最も低い態様で先読み保留予告演出を実行するので、遊技者にかすかな期待感を与えると共に落胆感を抑制できる。
ステップS306において、CPU401は、図22等を用いて以下に説明する「通常」保留変化予告演出設定処理を行う。その後、処理は図18のステップS113に移る。
ステップS307において、CPU401は、図26等を用いて後に説明する「保留ボタン」保留変化予告演出設定処理を行う。その後、処理は図18のステップS113に移る。
[「通常」保留変化予告演出設定処理]
図22は、図20のステップS306の「通常」保留変化予告演出設定処理の詳細フローチャートの一例である。図36は、装飾図柄、保留画像、および消化保留画像の表示の概要について説明するための具体図である。図37及び図38は、「通常」保留変化予告演出について説明するための具体図である。
まず、図36を用いて、特別図柄抽選が行われてその結果を報知するために装飾図柄DIが変動表示されてから停止表示(確定停止表示)される様子、特別図柄抽選が保留されていることを示す保留画像RIが消化されて、この保留画像RIに係る装飾図柄DIによる変動表示(報知演出)が行われていることを示す消化保留画像KIが表示される様子を説明する。装飾図柄DIは、特別図柄抽選の判定結果を演出的に報知するための図柄(本実施形態では数字の「1」〜「9」等を表す図柄)であり、本実施形態では3つの装飾図柄DI1〜DI3の列を用いて特別図柄抽選の結果を演出的に報知する。このように、装飾図柄DIが変動表示されてから停止表示(確定停止表示)されることによって特別図柄抽選の結果を報知する演出を、報知演出(「変動演出」、又は単に「変動」)という。また、報知演出は、様々な演出画像の表示や様々な演出音声の出力等を含む場合がある。
ここで、本実施形態では、通常遊技状態(非時短状態かつ非電サポ状態)においては第1特別図柄抽選が保留されていることを示す保留画像および第1特別図柄抽選が実行されていることを示す消化保留画像が表示される一方で、確変遊技状態(時短状態かつ電サポ状態)においては第2特別図柄抽選が保留されていることを示す保留画像および第2特別図柄抽選が実行されていることを示す消化保留画像が表示される。図36以降では、通常遊技状態において第1特別図柄抽選が保留されていることを示す保留画像および第1特別図柄抽選が実行されていることを示す消化保留画像が表示される場合を例に説明するが、確変遊技状態において第2特別図柄抽選が保留されていることを示す保留画像および第2特別図柄抽選が実行されていることを示す消化保留画像が表示される場合も同様である。
まず、図36(1)に示すように、画像表示部6には、装飾図柄DI(DI1〜DI3)、保留画像RI(RI1〜RI4)、消化保留画像KI、ステージST(ST0〜ST4)が表示される。装飾図柄DIは、3つの(3列の)装飾図柄DI1〜DI3から構成されて画像表示部6に表示される。より具体的には、左側に左装飾図柄DI1が表示され、右側に右装飾図柄DI2が表示され、中央に中装飾図柄DI3が表示される。この左右中装飾図柄DI1〜DI3は、特別図柄の変動表示に応じて(変動表示に同期して)変動表示される。
特別図柄の変動表示が表示器4により開始すると(つまり、報知演出が開始されると)、左右中装飾図柄DI1〜DI3が変動表示される。その後、図36(1)に示すように、左装飾図柄DI1として、例えば数字「1」が描かれた図柄が仮停止する。その後、図36(2)に示すように、右装飾図柄DI2として、例えば数字「6」が描かれた図柄が仮停止する。その後、中装飾図柄DI3として、例えば数字「2」が描かれた図柄が仮停止した後、図36(3)に示すように、3つの装飾図柄DI1〜DI3が完全に停止する(確定停止する)。このタイミングで今回の特別図柄の変動表示が終了して(つまり、今回の報知演出が終了して)第1特別図柄抽選の結果が遊技者に報知される。具体的には、装飾図柄DIが、当り目となる特定の図柄パターン(典型的にはゾロ目「777」等)で揃うことで第1特別図柄抽選の結果が大当りであることが報知され、特定の図柄で揃わないことで(ハズレ目:典型的にはバラケ目「692」等)、第1特別図柄抽選の結果がハズレであることが報知される。そして、図36(4)に示すように、以降同様に次の特別図柄の変動表示に応じて装飾図柄DIの変動表示が開始される。なお、仮停止とは、装飾図柄DIの変動が仮に停止したと遊技者が認識できる態様で停止されることをいい、完全に停止しているわけではなく、例えば、上下に僅かに変動した状態(揺れ動いている状態)で表示される。これにより、特別図柄が未だ変動中であることが示される。なお、図36以後では、装飾図柄DIが上から下に変動している様子を矢印で表現している。
保留画像RIは、遊技者に第1特別図柄抽選が保留されている数を示すための画像である。また、画像表示部6には、保留画像RIがそれぞれ表示される位置となる複数のステージST1〜ST4が表示される。図36に示した一例では、画像表示部6の下部領域に左右方向にそれぞれ列設された複数のステージST1〜ST4の上に、第1特別図柄抽選が保留されている回数それぞれに対応する保留画像RIが表示される。
消化保留画像KIは、保留画像が示す特別図柄抽選の保留が消化されてこの特別図柄抽選が実行されてその抽選結果を報知する報知演出(装飾図柄の変動表示)が行われていることを示すための画像である。また、画像表示部6には、消化保留画像KIが表示される位置となるステージST0が表示される。図36に示した一例では、ステージST1の右側に配置されたステージST0の上に、消化保留画像KIが表示される。消化保留画像KIは、第1特別図柄抽選における特別図柄の変動が終了するまで(つまり、報知演出が終了するまで)表示される。
図36(1)に示すように、ステージST0には、現時点において第1特別図柄抽選における特別図柄の変動中(つまり、装飾図柄の変動中)となっていることを示す消化保留画像KIが表示される。また、ステージST0の左隣に配置されているステージST1には、第1特別図柄抽選が保留されており、次に第1特別図柄抽選が行われる予定となっている保留(第1保留)に対応する保留画像RI1が表示される。また、ステージST1の左隣に配置されているステージST2には、上記第1保留の次に第1特別図柄抽選が行われる予定となっている保留(第2保留)に対応する保留画像RI2が表示される。また、ステージST2の左隣に配置されているステージST3には、上記第2保留の次に第1特別図柄抽選が行われる予定となっている保留(第3保留)に対応する保留画像RI3が表示される。また、ステージST3の左隣に配置されているステージST4には、上記第3保留の次に第1特別図柄抽選が行われる予定となっている保留(第4保留)に対応する保留画像RI4が表示される。
ステージST1〜ST4にそれぞれ表示された保留画像RIは、第1特別図柄抽選が終了するごとに、順次表示位置を変更する(つまり、シフト移動する)。以下、具体的に説明する。まず、図36(1)〜(3)に示す装飾図柄DIの変動表示(報知演出)において、この変動表示に対応する消化保留画像KIがステージST0上に表示されている。そして、図36(1)〜(3)に示す装飾図柄DIの変動表示が終了すると、この変動表示に対応する消化保留画像KIがステージST0上から消滅する(消える)。そして、図36(4)に示すように、装飾図柄DIの次の変動表示(次の報知演出)が開始されると共に、ステージST1に表示されていた保留画像RI1は消化して、消化保留画像KIとしてステージST0へ移動する。より正確には、報知演出の開始に応じて保留画像RI1が消化すると共に、この報知演出の変動表示が行われていることを示す消化保留画像KIがステージST0上に表示される。同様に、ステージST2〜ST4に表示されていた保留画像RI2〜RI4は、それぞれ、ステージST2〜ST4からステージST1〜ST3へ移動する。このように、保留画像RIは、第1特別図柄抽選の保留が消化されるごとに、順次ステージSTを移動していく。
ここで、図36(4)の消化保留画像KIは、保留画像RI1が消化して表示された消化保留画像であるため、保留画像RI1が消化した消化保留画像KIと呼んでもよい。以下では、この様な呼び方で消化保留画像KIを区別して呼ぶ場合がある。
図37は、本実施形態における保留画像および消化保留画像の通常表示態様および先読み表示態様について説明するための図である。保留画像および消化保留画像は、図37(1)に示すように通常表示態様として白色の人間キャラの画像で表示され、図37(2)に示すように先読み予告表示態様として青色、緑色、赤色又は虹色(7色の縞模様の色)の人間キャラの画像で表示される。図36以降では、図示都合上、「白」の文字を付して白色を表し、「青」の文字を付して青色を表し、「緑」の文字を付して緑色を表し、「赤」の文字を付して赤色を表し、「虹」の文字を付して虹色を表している。なお、白色の人間キャラの画像が点滅表示されることによって、先読み予告表示態様に色変化する可能性が示唆される場合がある。
ここで、既に説明したように、本実施形態では、保留された特別図柄抽選の結果が、この特別図柄抽選における図柄変動が開始される直前の通知に先立って、メイン制御部100から演出制御部400に通知される(図9等参照)。つまり、メイン制御部100が大当り抽選の結果を「先読み」して演出制御部400に通知する。そして、この先読み(事前判定)に基づいて図37(2)に示すような先読み予告表示態様で保留画像を表示することによって、特別図柄抽選において当選する信頼度(大当り信頼度、大当り期待度)が相対的に高い保留が存在することを、前もって遊技者に示唆して期待させる。以下では、この先読み(事前判定)に基づいて、特別図柄抽選において当選する信頼度が相対的に高いことを示唆される保留画像を「先読み対象保留画像」という場合がある。また、図37(2)に示すような先読み予告表示態様で消化保留画像を表示することによって、今回の特別図柄抽選(今回の報知演出)において当選した信頼度(大当り信頼度)が相対的に高いことを、遊技者に示唆して期待させる。なお、以下では、先読み対象保留画像が消化して表示される消化保留画像を、「先読み消化保留画像」という場合がある。また、先読み対象保留画像ではない他の保留画像を、「非先読み対象保留画像」という場合があり、非先読み対象保留画像が消化して表示される消化保留画像を、「非先読み消化保留画像」という場合がある。
図37(3)は、保留画像および消化保留画像の色と、報知演出の演出パターンと、大当り信頼度との関係を示す図である。図37(3)に示すように、保留画像および消化保留画像の青色は、ノーマルリーチ以上まで実行される演出パターンの報知演出が実行されることを示唆し(図11等参照)、これにより、大当り信頼度が低い(比較的低い)ことを示唆する。また、保留画像および消化保留画像の緑色は、SPリーチ以上まで実行される演出パターンの報知演出が実行されることを示唆し、これにより、大当り信頼度が中程度であることを示唆する。保留画像および消化保留画像の赤色は、SPSPリーチ以上まで実行される演出パターンの報知演出が実行されることを示唆し、これにより、大当り信頼度が高いことを示唆する。保留画像および消化保留画像の虹色は、大当りが報知される演出パターンの報知演出が実行されることを報知し、これにより、大当り確定を報知する。なお、例えば、赤色の保留画像は、図11〜図14を用いて説明した第1〜第3SPSP当りおよび第1〜第3SPSPハズレの何れかの演出パターンの報知演出が実行されることを示唆する。
以下に、図22〜図24および図38を用いて、「通常」保留変化予告演出設定処理について具体的に説明する。
まず、図22のステップS321において、演出制御部400のCPU401は、先読み対象保留画像(図18のステップS111で今回受信した保留増加コマンドに係る保留を示す保留画像)の変化パターンを決定する。具体的には、CPU401は、図18のステップS111で今回受信した保留増加コマンドに含まれる事前判定情報が示す変動パターンが対応する演出パターンのタイプ(図11等参照)に基づいて、図24に示す最終変化態様決定テーブルを用いた演出乱数による抽選により先読み対象保留画像(又は先読み消化保留画像)の最終変化態様を決定する。例えば、CPU401は、上記の事前判定情報が示す変動パターンが対応する演出パターンのタイプが「SPリーチハズレ」の場合、演出乱数による抽選により最終変化態様を、10%の確率で点滅(白色の点滅)と決定し、40%の確率で青色と決定し、50%の確率で緑色と決定する。なお、説明の簡単のため、点滅も色変化(変化色)の一つとして表現する場合がある。そして、CPU401は、上記した事前判定情報が示す変動パターンが対応する演出パターンのタイプ、および、決定した最終変化態様に基づいて、第1特別図柄抽選の保留画像だけを表示する通常遊技状態では第1特別図柄抽選の保留数(第1保留データの数)に応じて、第2特別図柄抽選の保留画像だけを表示する確変遊技状態では第2特別図柄抽選の保留数(第2保留データの数)に応じて、先読み対象保留画像が最終変化態様に変化するまでの変化パターンを演出乱数を用いた抽選によって決定する。図23は、第1特別図柄抽選の保留画像だけを表示する通常遊技状態における第1特別図柄抽選の保留数が4つの場合の変化パターンの具体例である。例えば、CPU401は、演出パターンのタイプが「SPリーチハズレ」の場合において、最終変化態様が緑色と決定された場合、図23(4)の変化パターン2、3、5、6のうちの1つを決定する。この場合において、図23(4)の変化パターン6が決定されると、先読み対象保留画像は、表示開始時の変動(入賞時)から青色で表示され、次の変動(3変動前)も青色のまま表示され、その次の変動(2変動前)で緑色に変化し、その次の変動(1変動前)も緑色のまま表示され、その後、先読み消化保留画像の変動(消化変動)でも緑色のまま表示される。このように、先読み対象保留画像および先読み消化保留画像は、大当り信頼度が低下しないように変化する。なお、他の実施形態では、大当り信頼度が低下するように変化する場合があるものとしてもよい。
図38は、通常遊技状態において第1特別図柄抽選の保留画像(先読み対象保留画像)の最終変化態様が赤色に決定された場合の変化パターンの画面例である。まず、図38(1)に示すように、RI0が消化したKIの変動中(報知演出実行中)に第1始動口21に遊技球が入賞して第1特別図柄抽選の保留画像RI3(つまり、最終変化色が赤色に決定された先読み対象保留画像RI3)がステージST3に表示される。次に、図38(2)に示すように、RI1が消化したKIの変動開始時に、先読み対象保留画像RI3が青色に変化する。次に、図38(3)に示すように、RI2が消化したKIの変動開始時に、先読み対象保留画像RI3が最終変化色の赤色に変化する。次に、図38(4)に示すように、先読み対象保留画像RI3が消化したKIの変動(つまり、先読み対象保留画像RI3が消化して実行される報知演出)において、大当り信頼度の高いSPSPリーチ演出が実行される。なお、本実施形態では、先読み対象保留画像の態様変化の回数は1つの変動で1回までであり、図35等を用いて後述するように先読み消化保留画像の態様変化は複数回の場合があるものとするが、先読み対象保留画像の態様変化の回数も1つの変動で複数回変化する場合があるものとしてもよい。
以上のようにして、ステップS321において、先読み対象保留画像等の変化パターンが決定された後に、処理はステップS322に移る。
ステップS322において、CPU401は、ステップS321で決定した変化パターンを、画像音響制御部500に対する指示情報として設定する。その後、処理は図18のステップS113に移り、この指示情報が保留表示コマンドに含められることとなる。そして、後述する図31のステップS717の画像音響制御部500による先読み保留予告演出進行処理によって、この指示情報に基づいて「通常」保留変化予告演出が進行制御される。この結果として、保留画像等の色変化により前もって大当り信頼度を予告する非常に効果的な先読み保留予告演出が実行される。
ここで、図20のステップS309の処理で「通常」保留変化予告演出のガセ演出の実行が決定された場合の先読み対象保留画像(又は先読み消化保留画像)の変化パターンの具体例について、図25を用いて説明する。図25は、第1特別図柄抽選の保留画像だけを表示する通常遊技状態における第1特別図柄抽選の保留数が4つの場合の「通常」保留変化予告演出のガセ演出の変化パターンの具体例である。この場合、演出乱数による抽選によって例えば図25の変化パターン4が決定されると、先読み対象保留画像は、表示開始時の変動(入賞時)から2変動前までは白色で表示され、1変動前からは白色の点滅態様で表示される。
[「保留ボタン」保留変化予告演出設定処理]
図26は、図20のステップS307の「保留ボタン」保留変化予告演出設定処理の詳細フローチャートの一例である。図34、図35、図39〜図42は、「保留ボタン」保留変化予告演出について説明するための具体図である。ここで、「保留ボタン」保留変化予告演出は、先読み対象保留画像が演出ボタン37を示す保留ボタン画像aを引張り上げる演出を行い、引張り上げに成功した場合は保留ボタン画像aを表示し、点滅発光態様で保留ボタン画像aが表示されている期間(操作有効期間)に遊技者が演出ボタン37を押下すると、先読み対象保留画像(又は先読み消化保留画像)の変化予定の色(色変化パターン)が開示されて、この押下以後の色変化が表示される演出である。以下に、図26および図34を用いて、「保留ボタン」保留変化予告演出設定処理について具体的に説明する。
まず、図26のステップS381において、演出制御部400のCPU401は、先読み対象保留画像(及び先読み消化保留画像)の色変化パターン(色変化予定)を決定する。具体的には、CPU401は、図22の「通常」保留変化予告演出設定処理のステップS321での処理と同様にして(図23、図24参照)、先読み対象保留画像(及び先読み消化保留画像)の変化パターンを決定する。その後、処理はステップS382に移る。
ステップS382において、CPU401は、先読み対象保留画像による保留ボタン画像aを引張り上げる演出を実行するタイミング(保留ボタン引張りタイミング)を決定する。具体的には、CPU401は、演出乱数を用いた抽選によって、先読み対象保留画像を表示させた直後のタイミング、又は、先読み対象保留画像を表示させた後に開始される次の変動(次の報知演出)の開始タイミング(つまり、先読み対象保留画像が移動表示されたタイミング)の何れかを、保留ボタン引張りタイミングに決定する。その後、処理はステップS383に移る。
ステップS383において、CPU401は、先読み対象保留画像が保留ボタン画像aを引張り上げる演出で引張り上げに成功して保留ボタン画像aの表示を成功させるか否かを決定する。具体的には、CPU401は、図18のステップS111で今回受信した保留増加コマンドに含まれる事前判定情報が示す変動パターン(図11等参照)がノーマルリーチ当り又はノーマルリーチハズレの報知演出の演出パターンタイプに対応する場合、演出乱数による抽選によって所定割合(例えば50%)で引張り上げに成功して保留ボタン画像aの表示を成功させると決定し、この事前判定情報が示す変動パターンがSPリーチ当り又はSPリーチハズレ以上の報知演出の演出パターンタイプに対応する場合、一律に、引張り上げに成功して保留ボタン画像aの表示を成功させると決定する。ステップS383での判定がYESの場合、処理はステップS384に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS386に移る。
ステップS384において、CPU401は、操作有効予定期間を設定する。操作有効予定期間は、先読み対象保留画像(又は先読み消化保留画像)の色変化パターン(色変化予定)を開示して色変化させるための演出ボタン37の押下操作を有効とする予定の期間である。ステップS384において、CPU401は、先読み対象保留画像が表示された変動の次の変動から先読み消化保留画像の変動までのそれぞれの変動開始から6秒間を、一律に操作有効予定期間に設定する。その後、処理はステップS385に移る。なお、本実施形態では、先読み消化保留画像の変動で擬似変動演出が実行された場合には擬似変動演出開始から6秒間も、上記の操作有効予定期間として設定される。しかし、擬似変動演出の実行は、先読み消化保留画像の変動開始時に決定されるので、この擬似変動演出開始から6秒間の操作有効予定期間は、後述する図29のステップS514〜S516の処理によって、先読み消化保留画像の変動開始時に設定される。
ステップS385において、CPU401は、「保留ボタン」保留変化予告演出として、ステップS381、S382、およびS384で決定(設定)された内容の保留ボタン表示成功のパターンを設定する。なお、ステップS385での設定が行われた場合、先読み消化保留画像の変動ではノーマルリーチ以上が実行される。その後、処理は図18のステップS113に移る。
一方、ステップS386において、CPU401は、「保留ボタン」保留変化予告演出として、ステップS382で決定されたタイミングで保留ボタン引張り演出を行ってから保留ボタン表示に失敗する保留ボタン表示失敗の演出のパターンを設定する。なお、ステップS386での設定が行われた場合、先読み消化保留画像の変動ではノーマルリーチまでが実行される。その後、処理は図18のステップS113に移る。
以上のように、ステップS385又はS386において、CPU401は「保留ボタン」保留変化予告演出の内容を設定し、その内容を、画像音響制御部500に対する指示情報として設定する。その後、処理は図18のステップS113に移り、この指示情報が保留表示コマンドに含められることとなる。そして、後述する図31のステップS717の画像音響制御部500による先読み保留予告演出進行処理によって、この指示情報に基づいて「保留ボタン」保留変化予告演出が進行制御される。この「保留ボタン」保留変化予告演出の進行制御の詳細については、図32及び図33を用いて後述する。
図34は、第1特別図柄抽選の保留画像が表示される通常遊技状態における保留ボタン表示成功パターンの「保留ボタン」保留変化予告演出の具体例を示すタイムチャートである。なお、図34では、説明の簡単のために、第1特別図柄抽選の変動だけが実行される場合について記載している。
図34(1)は、第1始動口21への入賞によって第1特別図柄抽選の先読み対象保留が発生した後に(つまり、先読み対象保留画像が表示された後に)、既に保留されている2つの第1特別図柄抽選の保留が順番に消化されて2つの変動(報知演出)が順番に実行され、その後、先読み対象保留が消化されて先読み対象保留の変動(SPSPリーチ演出を行う報知演出)が実行される例を示すタイムチャートである。
図34(2)は、図26を用いて説明した「保留ボタン」保留変化予告演出設定処理によって上記の先読み対象保留の発生時に設定される操作有効予定期間および色変化パターン(色変化予定)の例である。図34(2)では、図26のステップS384の処理によって、先読み対象保留の変動の2つ前の変動の開始時点から6秒間と、先読み対象保留の変動の1つ前の変動の開始時点から6秒間と、先読み対象保留の変動の開始時点から6秒間とが、操作有効予定期間に設定されている。また、図34(2)では、図26のステップS381の処理によって、先読み対象保留画像の色変化パターン(色変化予定)が、1つ前の変動および2つ前の変動では青に設定され、先読み対象保留の変動では青から赤までの変化が設定されている。ここで、先読み対象保留の変動はノーマルリーチ以上が実行される演出パターンであるため(図20のS303、図11等参照)6秒より長い変動である一方で、先読み対象保留の変動の2つ前の変動および1つ前の変動は即ハズレの演出パターンである場合があるので6秒より短い変動である可能性がある。このため、図26のステップS385の処理において設定される操作有効予定期間には、6秒より短い変動が実行される場合にはその変動の実行時間(例えば3.00秒)に操作有効予定期間を短縮して調整する条件が付加されている。
図34(3)は、リーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、又はSPSPリーチ演出)の実行期間を示している。また、図34(3)は、カットイン予告ボタン演出が実行される場合に設定される操作有効期間(カットイン予告の操作有効期間)、および、カットイン予告ボタン演出のカットイン予告の実行期間を示している。カットイン予告ボタン演出は、図27及び図40等を用いて後述するが、変動(報知演出)開始時にその変動での実行が設定されてその変動での大当り信頼度を示唆する予告演出であり、演出ボタン37の押下を促すボタン画像bの表示中(つまり、カットイン予告の操作有効期間中)に演出ボタン37の押下があると大当り信頼度を示唆するカットイン予告の画像を表示し、又、ボタン画像bの表示終了(つまり、カットイン予告の操作有効期間終了)までに演出ボタン37の押下がない場合にも、大当り信頼度を示唆するカットイン予告の画像を表示する予告演出である。図34(3)では、ボタン画像bの表示終了まで演出ボタン37の押下がない場合について示している。
図34(4)は、図34(2)に示すように「保留ボタン」保留変化予告演出の操作有効予定期間および先読み対象保留画像等の色変化パターン(色変化予定)が設定された場合において、保留ボタン引張り成功演出が実行されてから保留ボタン画像aが表示され、2つ目の操作有効予定期間において演出ボタン37が押下操作された場合について示している。この場合、この押下操作時から、先読み予告保留画像の色変化パターン(色変化)が公開されて、先読み予告保留画像は、この押下操作時に白から色変化パターンに応じた青に変化し、その後、先読み対象保留の変動で色変化パターンに応じて青から赤まで変化する。図34(4)の場合の具体的な説明は、図39および図40を用いて後述する。なお、図27〜図29等を用いて後述するが、先読み対象保留の変動中の変化(青から赤までの変化)のパターン(変化タイミング)は、この変動開始時にこの変動の演出内容に応じて決定される。
図34(5)は、図34(2)に示すように「保留ボタン」保留変化予告演出の操作有効予定期間および先読み対象保留画像等の色変化パターン(色変化予定)が設定された場合において、保留ボタン引張り成功演出が実行されてから保留ボタン画像aが表示され、操作有効予定期間の全てにおいて演出ボタン37の押下操作がされなかった場合の保留ボタン画像aの表示期間および保留ボタン画像aの表示態様について示している。図34(5)の場合の具体的な説明は、図41及び図42を用いて後述する。
なお、図34(4)および(5)において、保留ボタンaが点滅発光表示(点滅表示)されている期間が、演出ボタン37の押下操作を有効とみなして先読み対象保留画像の色変化パターンを公開できる「保留ボタンに係る操作有効期間」である。また、図34(4)および(5)において、保留ボタンaは、変動と変動とを跨いで連続して表示される。言い換えると、保留ボタンaは、図34では省略しているが、装飾図柄が確定停止表示される期間中も継続して表示される。
以上で、図18のステップS112の先読み保留予告演出設定処理の説明を終わる。
[報知演出実行指示処理]
図27は、図18のステップS115の報知演出実行指示処理の詳細フローチャートの一例である。以下に、図27を参照して、図18のステップS115の報知演出実行指示処理について説明する。
まず、ステップS501において、演出制御部400のCPU401は、図18のステップS114の処理で受信した報知演出開始コマンドおよび遊技状態通知コマンドを解析する。つまり、報知演出開始コマンドに含まれる設定情報が示す変動パターンの情報(図11等参照)と、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選の何れが実行されたのかを示す情報と、大当りの場合に大当りの種類を示す情報を取得し、又、遊技状態通知コマンドに含まれる遊技状態を示す情報を取得する。その後、処理はステップS502に移る。
ステップS502において、CPU401は、ステップS501での解析結果に基づいて、今回実行する報知演出の演出パターンを決定する。具体的には、CPU401は、ステップS501で取得した変動パターンに対応する報知演出の演出パターンタイプの演出パターンを、演出乱数を用いた抽選によって構築して設定する。図28は、実行する報知演出の演出パターンを決定(構築)するために使用される演出パターン決定テーブルの概念図の一例である。以下に、図28を参照して、より具体的に説明する。図28に示すように、報知演出の演出パターンタイプには、即ハズレ、ノーマルリーチ当り又はハズレ、SPリーチ当り又はハズレ、およびSPSPリーチ当り又はハズレがあり、図11等に示したように変動パターンと対応している。そして、図28に示すように、演出パターンタイプ毎に、必ず実行される演出と、実行可の演出と、実行できない演出とがある。例えば、ノーマルリーチ当り又はハズレの演出パターンタイプでは、ノーマルリーチ演出および当落演出は必ず実行される演出であり、カットイン予告ボタン演出は実行可の演出であり、擬似変動2回目演出、擬似変動3回目演出、ミニキャラカットイン予告演出、SPリーチ演出、およびSPSPリーチ演出は実行できない演出である。擬似変動演出(擬似連演出)は、1回の報知演出において全ての装飾図柄が擬似停止(仮停止)してから変動を再開する演出であり、この仮停止してから変動を再開する回数が多いほど今回の報知演出での大当り信頼度が高いことを示す演出である。そして、1回目の擬似停止後に変動が再開されることを擬似変動2回目演出といい、2回目の擬似停止後に変動が再開されることを擬似変動3回目演出という。ミニキャラカットイン予告演出は、アイドルのミニキャラ画像を表示することによりSPリーチ演出が実行されることを示唆する演出である。当落演出は、全ての装飾図柄を完全に停止(確定停止)させて、その停止図柄のパターンによって特別図柄抽選結果を報知する演出である。例えば、CPU401は、ステップS501で取得した変動パターンに対応する報知演出の演出パターンタイプがノーマルリーチ当りである場合、ノーマルリーチ演出および当落演出を実行すると必ず決定し、演出乱数を用いた抽選によってカットイン予告ボタン演出を所定確率(例えば2%)で実行すると決定して、演出パターンを決定する。また、その際に、CPU401は、演出間に順序等の関係性がある場合には、その関係性を考慮する。また、CPU401は、ステップS501で取得した遊技状態を示す情報に応じた背景画像を、今回実行する報知演出の背景画像として設定する。具体的には、遊技状態を示す情報が通常遊技状態を示す場合には青色の背景画像を設定し、この情報が確変遊技状態を示す場合には赤色の背景画像を設定する。その後、処理はステップS504に移る。
ステップS504において、CPU401は、以下に説明する先読み消化保留画像色変化パターン設定処理を行う。
[先読み消化保留画像色変化パターン設定処理]
図29は、図27のステップS504の先読み消化保留画像色変化パターン設定処理の詳細フローチャートの一例である。以下に、図29を参照して、図27のステップS504の先読み消化保留画像色変化パターン設定処理について説明する。
まず、図29のステップS511において、演出制御部400のCPU401は、今回実行する報知演出が、先読み保留予告演出における先読み消化保留画像を表示する報知演出であるか否かを判定する。ステップS511での判定がYESの場合、処理はステップS512に移り、この判定がNOの場合、処理は図27のステップS505に移る。
ステップS512において、CPU401は、今回実行する報知演出において先読み消化保留画像を色変化させるか否かを判定する。具体的には、CPU401は、図22の「通常」保留変化予告演出設定処理、又は、図26の「保留ボタン」保留変化予告演出設定処理によって、先読み消化保留画像を色変化させる設定が行われているか否かを判定する。つまり、先読み消化保留画像を色変化させることのある先読み保留予告演出において先読み消化保留画像の色変化が予定されているか否かを判定する。ステップS512での判定がYESの場合、処理はステップS513に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS514に移る。
ステップS513において、CPU401は、図27のステップS502で決定された演出パターンの内容に基づいて、先読み消化保留画像の色変化パターンを設定する。具体的には、CPU401は、図27のステップS502で決定された演出パターンに含まれる先読み消化保留画像の色変化契機となる演出の実行タイミングに基づいて、先読み消化保留画像の色変化パターンを設定する。ここで、この色変化契機となる演出は、ミニキャラカットイン予告演出、SPリーチ演出およびSPSPリーチ演出である。また、先読み消化保留画像の変動の開始タイミングも、先読み消化保留画像の色変化契機となる。図35は、先読み消化保留画像の色変化パターン等の例について説明するためのタイムチャートである。図35(1)は、一例として、変動開始してから、リーチ成立し(ノーマルリーチ演出を実行し)、擬似変動2回目演出を実行し、ミニキャラカットイン予告演出を実行し、SPリーチ演出を実行し、SPSPリーチ演出を実行し、その後、当落演出を実行するSPSPリーチ当り/ハズレの演出パターンである。図35(1)では、先読み消化保留画像の色変化契機となる演出を四角で囲んでいる。CPU401は、図35(1)の演出パターンにおいて先読み消化保留画像の色変化が青から赤までと予定されている場合、例えば図35(3)に示すように、先読み消化保留画像を、SPリーチ演出実行のタイミングで青から緑に変化させてからSPSPリーチ演出実行のタイミングで緑から赤に変化させる色変化パターンを設定する。また、CPU401は、図35(1)の演出パターンにおいて先読み消化保留画像の色変化が白から赤までと予定されている場合、例えば図35(4)に示すように、先読み消化保留画像を、変動開始のタイミングで白から青に変化させ、ミニキャラカットイン予告演出実行のタイミングで青から赤に変化させる色変化パターンを設定する。また、CPU401は、図35(1)の演出パターンにおいて先読み消化保留画像の色変化が白から赤までと予定されている場合、例えば図35(5)に示すように、先読み消化保留画像を、変動開始のタイミングで白から緑に変化させ、SPリーチ演出実行のタイミングで緑から赤に変化させる色変化パターンを設定する。その後、処理はステップS514に移る。
ステップS514において、CPU401は、今回実行する報知演出が、「保留ボタン」保留変化予告演出における先読み対象保留画像が消化される報知演出であるか否かを判定する。ステップS514での判定がYESの場合、処理はステップS515に移り、この判定がNOの場合、処理は図27のステップS505に移る。
ステップS515において、CPU401は、図27のステップS502で決定された報知演出の演出パターンに擬似変動演出があるか否かを判定する。ステップS515での判定がYESの場合、処理はステップS516に移り、この判定がNOの場合、処理は図27のステップS505に移る。
ステップS516において、CPU401は、擬似変動演出実行から6秒間を「保留ボタン」保留変化予告演出における操作有効予定期間に設定する。ここで、図35(2)は、擬似変動2回目演出の実行から6秒間が、「保留ボタン」保留変化予告演出における操作有効予定期間に設定されている例である。その後、処理は図27のステップS505に移る。
図27に戻り、ステップS505において、CPU401は、画像音響制御部500等に対して、ステップS502およびS504で決定(設定)された内容で報知演出を実行するように指示を行う。この指示は、変動開始コマンドをRAM403にセットすることで行われる。
以上のように、演出制御部400による図17のコマンド受信処理において、メイン制御部100から受信した各種コマンドに基づいて演出内容が決定され、その決定内容が図17の出力処理によって画像音響制御部500等に通知される。これにより、画像音響制御部500等によって画像表示部6等を用いた演出が実行制御されることとなる。
[画像音響制御部による演出制御処理]
図30及び図31は、画像音響制御部500によって行われるタイマ割込み処理の一部を示すフローチャートの一例である。以下に、図30及び図31を参照して、画像音響制御部500において行われるタイマ割込み処理の一部について説明する。なお、以下では、大当り遊技演出等についての処理の説明は省略する。画像音響制御部500は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図30及び図31に示す一連の処理を一定時間(例えば4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。なお、図30以降のフローチャートに基づいて説明する画像音響制御部500で行われる処理は、ROM502に記憶されているプログラムに基づいて実行される。
まず、図30のステップS701において、画像音響制御部500のCPU501は、図27のステップS505でセットされた変動開始コマンドを受信したか否かを判定する。ステップS701での判定がYESの場合、処理はステップS702に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS704に移る。
ステップS702において、CPU501は、ステップS701で受信した変動開始コマンドの内容に基づいて、報知演出をスケジューリングして開始する。例えば、変動開始コマンドの内容がリーチ成立させてノーマルリーチを実行してから第1SPリーチ演出を実行して最終的に大当りを報知する内容の場合、これらの演出をスケジューリングしてから報知演出を開始する。ここで、変動開始コマンドの内容がカットイン予告ボタン演出を実行するものである場合、CPU501は、カットイン予告の操作有効期間についてもスケジューリングする。その後、処理はステップS703に移る。なお、CPU501は、ステップS702で報知演出を開始した後には、ステップS702でのスケジューリングに従って、報知演出を進行制御する。
ステップS703において、CPU501は、保留画像消化処理を実行する。具体的には、図36を用いて説明したように、報知演出開始(変動開始)と共に、保留画像を消化させて消化保留画像として表示したり、他の保留画像を移動表示したりする。その後、処理はステップS704に移る。
ステップS704において、CPU501は、図18のステップS117でセットされた変動停止コマンドを受信したか否かを判定する。ステップS704での判定がYESの場合、処理はステップS705に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS706に移る。
ステップS705において、CPU501は、実行中の報知演出において装飾図柄を確定停止させて報知演出を終了させる。なお、この確定停止の表示は規定時間(0.5秒)実行される。その後、処理はステップS706に移る。
ステップS706において、CPU501は、ステップS702でスケジューリングされたカットイン予告の操作有効期間(図34(3)参照)中であるか否かを判定する。ここで、CPU501は、カットイン予告の操作有効期間には、ボタン画像bを表示させて遊技者に演出ボタン37の押下操作が促される(図40(7)参照)。ステップS706での判定がYESの場合、処理はステップS707に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS709に移る。
ステップS707において、CPU501は、演出ボタン37が押下操作されたか否かを判定する。なお、既に説明したように、この判定は、ランプ制御部600および演出制御部400を介して画像音響制御部500に入力される演出ボタン37の操作信号に基づいて行われる。ステップS707での判定がYESの場合、処理はステップS708に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS709に移る。
ステップS708において、CPU501は、ボタン画像bの表示を終了させると共にカットイン予告の操作有効期間を終了させて、実行中の報知演出で大当りする可能性(大当り信頼度)を示唆するカットイン予告画像cを表示させるカットイン予告演出を実行する(図40(8)参照)。その後、処理はステップS709に移る。
ステップS709において、CPU501は、ステップS702でスケジューリングされたカットイン予告の操作有効期間の満了タイミングであるか否かを判定する。ステップS709での判定がYESの場合、処理はステップS710に移り、この判定がNOの場合、処理は図31のステップS711に移る。
ステップS710において、CPU501は、実行中の報知演出で大当りする可能性(大当り信頼度)を示唆するカットイン予告画像cを表示させるカットイン予告演出を実行する(図34(3)参照)。その後、処理は図31のステップS711に移る。
図31のステップS711において、CPU501は、図18のステップS113でセットされた保留表示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップS711での判定がYESの場合、処理はステップS712に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS716に移る。
ステップS712において、CPU501は、ステップS711で受信判定した保留表示コマンドに基づいて、先読み保留予告演出(又はそのガセ演出)を実行するか否かを判定する。具体的には、CPU501は、ステップS711で受信判定した保留表示コマンドに図20のステップS306、S307又はS309の処理の何れかで設定された先読み保留予告演出(又はそのガセ演出)の設定内容を示す指示情報が含まれている場合には、先読み保留予告演出(又はそのガセ演出)を実行すると判定する。ステップS712での判定がYESの場合、処理はステップS713に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS715に移る。
ステップS713において、CPU501は、テップS711で受信判定した保留表示コマンドに含まれる指示情報に基づいて、図20のステップS306、S307又はS309の処理の何れかで設定された先読み保留予告演出(又はそのガセ演出)を実行すること及び実行内容を設定する。その後、処理はステップS714に移る。
ステップS714において、CPU501は、通常表示態様(又は先読み保留予告演出での表示態様)で保留画像を表示する(図38、図39等参照)。その後、処理はステップS716に移る。
ステップS715において、CPU501は、通常表示態様で保留画像を表示する(図38参照)。その後、処理はステップS716に移る。
ステップS716において、CPU501は、ステップS713で設定した先読み保留予告演出(又はそのガセ演出)の実行期間中であるか否かを判定する。ステップS716での判定がYESの場合、処理はステップS717に移り、この判定がNOの場合、処理は図30のステップS701に戻る。
ステップS717において、CPU501は、先読み保留予告演出を進行制御する先読み保留予告演出進行処理を実行する。具体的には、CPU501は、ステップS713で設定した先読み保留予告演出(又はそのガセ演出)の実行内容に基づいて、「通常」保留変化予告演出の実行期間中の場合には「通常」保留変化予告演出を進行制御し、「保留ボタン」保留変化予告演出の実行期間中の場合には「保留ボタン」保留変化予告演出を進行制御する。その後、処理は図30のステップS701に戻る。
ここで、ステップS717の先読み保留予告演出進行処理のうち、図21のステップS306の処理で設定した「通常」保留変化予告演出の進行処理については、図22を用いた処理説明において図37および図38等を用いて具体的に説明したため、説明を省略する。一方、ステップS717の先読み保留予告演出進行処理のうち、図21のステップS307の処理で設定した「保留ボタン」保留変化予告演出の進行処理については、遊技者による演出ボタン37の押下操作、および、カットイン予告の操作有効期間等に応じて進行制御する必要があるため、図32〜図35、図39〜図42を用いて、以下に説明する。
[先読み保留予告演出進行処理(「保留ボタン」保留変化予告演出設定処理)]
図32及び図33は、図31のステップS717の先読み保留予告演出進行処理のうちの「保留ボタン」保留変化予告演出の進行処理の詳細フローチャートの一例である。図39〜図42は、「保留ボタン」保留変化予告演出について説明するための具体画面図である。
まず、図32のステップS731において、画像音響制御部500のCPU501は、図31のステップS713で設定した先読み保留予告演出の実行内容に基づいて、先読み対象保留画像が保留ボタン画像aを引張り上げようとしてから失敗する保留ボタン引張り失敗演出(ガセ演出;図39(1)(2−1)参照)の実行タイミングであるか否かを判定する。ステップS731での判定がYESの場合、処理はステップS732に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS733に移る。
ステップS732において、CPU501は、保留ボタン引張り失敗演出を実行(開始)する。その後、処理はステップS733に移る。
ステップS733において、CPU501は、図31のステップS713で設定した先読み保留予告演出の実行内容に基づいて、先読み対象保留画像が保留ボタン画像aを引張り上げようとしてから成功する保留ボタン引張り成功演出(図39(1)(2)参照)の実行タイミングであるか否かを判定する。ステップS733での判定がYESの場合、処理はステップS734に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS735に移る。
ステップS734において、CPU501は、保留ボタン引張り成功演出を実行(開始)する。その後、処理はステップSステップS735に移る。
ステップS735において、CPU501は、ステップS734で実行した保留ボタン引張り成功演出の終了タイミングであるか否かを判定する。ステップS735での判定がYESの場合、処理はステップS736に移り、この判定がNOの場合、処理は図33のステップS741に移る。
ステップS736において、CPU501は、図31のステップS713での設定内容および図29のステップS516での設定内容に基づいて、操作有効予定期間(図34(2)、図35(2)参照)中であるか否かを判定する。ステップS736での判定がYESの場合、処理はステップS737に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS739に移る。
ステップS737において、CPU501は、リーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、又はSPSPリーチ演出;図34(3)参照)の実行中であるか否かを判定する。ステップS737での判定がYESの場合、処理はステップS739に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS738に移る。
ステップS738において、CPU501は、図30のステップS702でスケジューリングされたカットイン予告ボタン演出の操作有効期間(カットイン予告の操作有効期間;図34(3)参照)中であるか否かを判定する。ここで、この操作有効期間には、ボタン画像bが表示されて遊技者に演出ボタン37の押下操作が促され、この操作有効期間中に演出ボタン37の押下操作があると操作有効期間が終了すると共にボタン画像bが表示終了してカットイン予告演出が実行され、又、この操作有効期間が演出ボタン37の押下操作なく満了するとカットイン予告演出が実行される(図40(7)(8)参照)。ステップS738での判定がYESの場合、処理はステップS739に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS740に移る。
ステップS739において、CPU501は、保留ボタンに係る操作有効期間ではないことを示す消灯態様で保留ボタン画像aの表示を開始する(図34(2)〜(5)、図39(2)参照)。その後、処理は図33の処理はステップS741に移る。
一方、ステップS740において、CPU501は、保留ボタンに係る操作有効期間であることを示す点滅発光態様で保留ボタン画像aの表示を開始する。ここで、CPU501は、保留ボタン画像aを点滅発光表示している期間は操作有効期間(保留ボタンに係る操作有効期間)に制御し、保留ボタンaを消灯表示している期間および保留ボタンaを表示していない期間は操作有効期間(保留ボタンに係る操作有効期間)には制御しない。その後、処理は図33の処理はステップS741に移る。
図33のステップS741において、CPU501は、保留ボタン画像aの表示中であるか否かを判定する。ステップS741での判定がYESの場合、処理はステップS742に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS747に移る。
ステップS742において、CPU501は、図31のステップS713等での設定内容に基づいて、操作有効予定期間(図34(2)、図35(2)参照)中であるか否かを判定する。ステップS742での判定がYESの場合、処理はステップS743に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS745に移る。
ステップS743において、CPU501は、リーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、又はSPSPリーチ演出;図34(3)参照)の実行中であるか否かを判定する。ステップS743での判定がYESの場合、処理はステップS745に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS744に移る。
ステップS744において、CPU501は、図30のステップS702でスケジューリングされたカットイン予告ボタン演出の操作有効期間(カットイン予告の操作有効期間;図34(3)参照)中であるか否かを判定する。ステップS744での判定がYESの場合、処理はステップS745に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS746に移る。
ステップS745において、CPU501は、保留ボタンに係る操作有効期間ではないことを示す消灯態様で保留ボタン画像aを表示させる(図34(2)〜(5)、図39(4)、図42(6)(7)(9)参照)。その後、処理はステップS747に移る。
一方、ステップS746において、CPU501は、保留ボタンに係る操作有効期間であることを示す点滅発光態様で保留ボタン画像aを表示する。その後、処理はステップS747に移る。
以上に説明したステップS735〜S746の処理によって、カットイン予告演出の操作有効期間中には、この操作有効期間を優先制御して保留ボタンに係る操作有効期間は無効(中断)とする制御が実現され、又、リーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、又はSPSPリーチ演出)の実行中には遊技者をリーチ演出に集中させるために保留ボタンに係る操作有効期間を無効(中断)にして消灯表示態様で保留ボタン画像aを表示する制御が実現される。
ステップS747において、CPU501は、点滅表示態様で保留ボタン画像aが表示中であるか否かを判定する(つまり、保留ボタンに係る操作有効期間中か否かを判定する)。ステップS747での判定がYESの場合、処理はステップS748に移り、この判定がNOの場合、処理は図30のステップS701に戻る。
ステップS748において、CPU501は、演出ボタン37の押下操作があったか否かを判定する。ステップS748での判定がYESの場合、処理はステップS749に移り、この判定がNOの場合、処理は図30のステップS701に戻る。
ステップS749において、CPU501は、図26のステップS381で決定(設定)された色変化パターンに基づいて、先読み対象保留画像(又は先読み消化保留画像)の色変化を実行(公開)する。例えば図34(2)に示すように色変化パターンが設定されている場合において、CPU501は、図34(4)に示すように、2回目の操作有効予定期間にボタン操作があった場合には色変化を公開して先読み対象保留画像を青色に変化させ、又、ボタン操作以後の色変化を公開して実行する。その後、処理はステップS750に移る。
ステップS750において、CPU501は、保留ボタン画像aの表示を終了させる(つまり、保留ボタンに係る操作有効期間を終了する)。その後、処理は図30のステップS701に戻る。
[「保留ボタン」保留変化予告演出の具体的例]
以下では、図32および図33を用いて以上に説明した進行制御によって実行される「保留ボタン」保留変化予告演出の具体画面例について、図34、図39〜図42を用いて説明する。図39および図40は、図34(1)〜(4)に示す場合に対応しており、保留ボタン画像aの点滅表示中(つまり、保留ボタンに係る操作有効期間中)に演出ボタン37が押下操作される場合について示している。図41および図42は、図34(1)〜(3)および(5)に示す場合に対応しており、保留ボタン画像aの点滅表示中(つまり、保留ボタンに係る操作有効期間中)に演出ボタン37が押下操作されない場合について示している。なお、既に説明したように、図34は、説明の簡単のために、第1特別図柄抽選の保留画像が表示される通常遊技状態において、第1特別図柄抽選の変動だけが実行される場合について記載している。以下では、図39および図40の場合について説明した後に、図41および図42の場合について説明する。
まず、図39(1)に示すように、RI0が消化したKIの変動中(報知演出実行中)に第1始動口21に遊技球が入賞して第1特別図柄抽選の保留画像RI3(つまり、先読み対象保留画像RI3)がステージST3に表示されると共に、先読み対象保留画像RI3が保留ボタン画像aを引張り上げようとする保留ボタン引張り演出を実行する。
その後、図39(2)に示すように、先読み対象保留画像RI3が保留ボタン画像aの引張り上げに成功して、先読み対象保留画像RI3に保留ボタン画像aが表示開始される。ここで、図39(2)(図34(4)参照)では、操作有効予定期間中ではないため保留ボタン画像aは消灯表示されている。
一方、図39(2−1)に示すように、先読み対象保留画像RI3が保留ボタン画像aの引張り上げに失敗した場合には、先読み対象保留画像RI3に保留ボタン画像aは表示されない。この場合、先読み対象保留画像RI3が消化した変動で即ハズレの演出パターンが実行されて、ガセ演出となる。
次に、図39(3)に示すように、RI1が消化したKIの変動開始から最長6秒間、保留ボタン画像aを点滅表示させる。
次に、図39(4)に示すように、保留ボタン画像aの点滅表示中(つまり、保留ボタンに係る操作有効期間中)にリーチ演出が実行(開始)されると、リーチ演出の実行中は、保留ボタン画像aを消灯表示する(つまり、リーチ演出中は保留ボタンに係る操作有効期間を中断する;図34(3)(4)参照)。
次に、図39(5)に示すように、RI2が消化したKIの変動開始から最長6秒間、保留ボタン画像aを点滅表示させる。なお、この変動の実行時間は保留数等により6秒よりも短い場合があり(図11等参照)、その場合には、保留ボタン画像aを点滅表示させる最長時間は、この変動の実行時間まで短縮されて調整される。
次に、図39(6)に示すように、保留ボタン画像aの点滅表示中(つまり、保留ボタンに係る操作有効期間中)に演出ボタン37の押下操作があった場合、設定された色変化パターン(図34(2)参照)を公開して、先読み対象保留画像RI3を青に変化させると共に、保留ボタン画像aの表示を終了して保留ボタンに係る操作有効期間を終了する(図34(4)参照)。
次に、図40(7)に示すように、RI2が消化したKIの変動において、この変動開始時に実行することが決定されたカットイン予告ボタン演出が実行されて、ボタン画像bが表示される。ここで、ボタン画像bの表示中は、カットイン予告の操作有効期間(図34(3)参照)が、保留ボタンに係る操作有効期間に対して優先して制御される。
そして、ボタン画像bの表示に応じて演出ボタン37が押下操作された場合、又は、押下操作されることなくカットイン予告の操作有効期間が終了した場合、図40(8)に示すようにカットイン予告画像cが表示されて、この変動の大当り信頼度が示唆される。
次に、図40(9)に示すように、先読み対象保留画像RI3が消化した先読み消化保留画像KIの変動において、SPリーチ演出開始時に、設定された色変化パターン(図35(3)参照)に従ってKIが青から緑に変化する。
次に、図40(10)に示すように、先読み対象保留画像RI3が消化した先読み消化保留画像KIの変動において、SPSPリーチ演出開始時に、設定された色変化パターン(図35(3)参照)に従ってKIが緑から赤に変化する。
以下では、図41および図42の場合(つまり、保留ボタン画像aの点滅表示中に演出ボタン37が押下操作されない場合)について説明する。
まず、図41(1)〜(4)は、上記した図39(1)〜(4)と同様であるため、説明を省略する。
図41(4)に続いて、図41(5)に示すように、RI2が消化したKIの変動開始から最長6秒間、保留ボタン画像aを点滅表示させる。
次に、図42(6)に示すように、RI2が消化したKIの変動において、この変動開始時に実行することが決定されたカットイン予告ボタン演出が実行されて、ボタン画像bが表示される。ここで、ボタン画像bの表示中はこのカットイン予告ボタン演出の操作有効期間(カットイン予告の操作有効期間)を優先制御して、保留ボタンに係る操作有効期間は中断する(無効にする)と共に保留ボタン画像aを消灯表示する(図34(3)(5)参照)。
そして、ボタン画像bの表示に応じて演出ボタン37が押下操作された場合、又は、押下操作されることなくカットイン予告の操作有効期間が終了した場合、図42(7)に示すようにカットイン予告画像cが表示されて、この変動の大当り信頼度が示唆される。
次に、図42(8)に示すように、先読み対象保留画像RI3が消化した先読み消化保留画像KIの変動開始から最長6秒間保留ボタンaを点滅表示させる。
次に、図42(9)に示すように、先読み対象保留画像RI3が消化した先読み消化保留画像KIの変動において、保留ボタン画像aの点滅表示中(つまり、保留ボタンに係る操作有効期間中)にリーチ演出が実行(開始)されると、保留ボタン画像aを消灯表示する(つまり、リーチ演出中は保留ボタンに係る操作有効期間を中断する;図34(3)(5)参照)。
次に、図42(10)に示すように、先読み対象保留画像RI3が消化した先読み消化保留画像KIの変動において、保留ボタン画像aの表示を終了する。
その後、図42(11)に示すように、図40(9)と同様に、先読み対象保留画像RI3が消化した先読み消化保留画像KIの変動において、SPリーチ演出が実行される。
その後、図42(12)に示すように、図40(10)と同様に、先読み対象保留画像RI3が消化した先読み消化保留画像KIの変動において、SPSPリーチ演出が実行される。
以上に図32〜図35、図39〜図42等を用いて説明したように、本実施形態によれば、先読み対象保留画像が演出ボタン37を示す保留ボタン画像aを引張り上げる演出を行い、引張り上げに成功した場合、点滅態様で保留ボタン画像aが表示されている期間(保留ボタンに係る操作有効期間)に遊技者が演出ボタン37を押下すると、先読み対象保留画像(又は先読み消化保留画像)の色変化パターンに基づいて色変化が公開されて、先読み消化保留画像での変動(報知演出)の大当り信頼度を予め示唆(予告)する非常に斬新な「保留ボタン」保留変化予告演出を実行することができる。
また、本実施形態の「保留ボタン」保留変化予告演出では、保留ボタン画像aの表示態様を、ボタン操作可能な操作有効期間中であることを示す点滅表示態様と、ボタン操作不能な操作有効期間外であることを示す消灯表示態様とで切替えて表示する。このことにより、本実施形態によれば、複数の報知演出に亘って演出ボタン37の操作を断続的に可能とする「保留ボタン」保留変化予告演出において、遊技者が直感的に分かるように、保留ボタンに係る操作有効期間を示すことができる。
更に、本実施形態によれば、「保留ボタン」保留変化予告演出とカットイン予告ボタン演出とが並行して実行される場合において、カットイン予告の操作有効期間を保留ボタンに係る操作有効期間よりも優先する競合制御を行う(図34(3)及び(5)参照)。このことにより、本実施形態によれば、演出ボタン37を共用して、演出ボタン37を用いる複数の演出を並行的に実行することができる。また、本実施形態によれば、このように「保留ボタン」保留変化予告演出とカットイン予告ボタン演出とを並行して実行する場合において、カットイン予告の操作有効期間を保留ボタンに係る操作有効期間よりも優先する制御中には、保留ボタン画像aを、ボタン操作不能な操作有効期間外であることが直感的に分かる消灯表示態様で表示する。
また、従来の遊技機において、本実施形態のカットイン予告ボタン演出のように、ボタン操作が可能(有効)である操作有効期間終了までにボタン操作がされなかった場合にも、演出効果の低下を抑制する趣旨から、ボタン操作に応じて実行すべき演出を実行する。一方、本実施形態の「保留ボタン」保留変化予告演出では、ボタン操作が可能である操作有効期間終了までにボタン操作がされなかった場合には、敢えて、ボタン操作に応じて実行する大当り信頼度を示唆する演出を実行しないことによって、ボタン操作したことによる大当り信頼度を示唆する演出の価値を高めている。
また、本実施形態によれば、「保留ボタン」保留変化予告演出において保留ボタン画像aが点滅表示されているときに(つまり、保留ボタンに係る操作有効期間中に)リーチ演出が実行されると、リーチ演出の実行中は保留ボタン画像aを消灯表示とする(つまり、保留ボタンに係る操作有効期間を中断する)。このように制御することによって、本実施形態によれば、注目して楽しむべきリーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)から遊技者の気が散らないようにすることができる。
[変形例]
なお、以上に説明した本実施形態で図32〜図35、図39〜図42等を用いて説明した「保留ボタン」保留変化予告演出において、ボタン操作は、連打、長押し、一発押し(1回の短押し)の何れでもよい。
また、本実施形態の「保留ボタン」保留変化予告演出において、保留ボタン画像aは、保留ボタンに係る操作有効期間外の消灯表示されているときにおいて、一旦非表示になって、再表示されるように制御されてもよい。例えば、保留ボタン画像aは、変動と変動との間の装飾図柄が確定停止表示される期間には、非表示にされてもよい。
また、本実施形態の「保留ボタン」保留変化予告演出において、保留ボタンに係る操作有効期間よりもカットイン予告演出の操作有効期間の方を優先する(図33のS744〜S746等参照)のではなく、カットイン予告演出の操作有効期間よりも保留ボタンに係る操作有効期間の方を優先する制御としてもよい。また、本実施形態の「保留ボタン」保留変化予告演出において、保留ボタンに係る操作有効期間およびカットイン予告演出の操作有効期間の何れも有効に制御して、演出ボタン37の1回の操作に応じて、両方の操作有効期間に係る演出が実行される制御としてもよい。
また、上記した本実施形態では、「保留ボタン」保留変化予告演出を例に挙げて、演出ボタン37を示唆する保留ボタン画像aの点滅表示中に演出ボタン37が押下操作されると、保留画像等が大当り信頼度を示唆(予告)する表示態様に変化可能である一方で、保留ボタン画像aの消灯表示中に演出ボタン37が押下操作されても保留画像等が大当り信頼度を示唆(予告)する表示態様に変化しない予告演出について説明した。
しかし、大当り信頼度を示唆(予告)する予告演出には限られず、例えば、演出ボタン37を示唆する保留ボタン画像aの点滅表示中に演出ボタン37が押下操作されると、報知演出の演出モードを変更可能(例えば、都市Aの背景画像の演出モードから都市Bの背景画像の演出モードに切り替え可能)である一方で、保留ボタン画像aの消灯表示中に演出ボタン37が押下操作されても報知演出の演出モードを変更しないモード変更演出としてもよい。更には、このモード変更演出において、保留画像等に表示される保留ボタン画像aではなく、保留画像等とは関係なく表示されるボタン画像(図40(7)のb参照)としてもよい。
また、上記した本実施形態では、「保留ボタン」保留変化予告演出において、保留ボタンに係る操作有効期間において保留ボタン画像aの全体(全部)が点滅表示される構成例を挙げた。しかし、これには限られず、保留ボタンに係る操作有効期間において保留ボタン画像aの一部が点滅表示される構成としてもよい。例えば、保留ボタン画像aを、外周部分(例えば、ボタンの土台部分(又は枠部分)を示す画像)を含む画像構成とし、保留ボタンに係る操作有効期間において、この外周部分は点滅表示しない一方で、この外周部分の内側(つまり、ボタン本体の部分)が点滅表示する構成としてもよい。なお、このように構成した場合、例えば、保留ボタンに係る操作有効期間外においては、この外周部分も、この外周部分の内側(つまり、ボタン本体の部分)も、点滅表示しない構成となる。
また、保留ボタン画像aは、点滅表示ではなく、点灯表示される構成でもよい。
また、上記した本実施形態では、「保留ボタン」保留変化予告演出において、保留ボタンに係る操作有効期間内と保留ボタンに係る操作有効期間外とにおいて、保留ボタン画像aの発光態様を異ならせる構成例を挙げた(つまり、点滅表示と消灯表示とを行う構成例を挙げた)。しかし、これには限られず、保留ボタンに係る操作有効期間内と保留ボタンに係る操作有効期間外とにおいて、保留ボタン画像aの発光態様を異ならせるのではなく、保留ボタン画像aの動作態様を異ならせる構成としてもよい。例えば、保留ボタンに係る操作有効期間内では、保留ボタン画像aとして、演出ボタン37が飛び出したり引っ込んだりする上下動作をしている状態を表す画像を表示する一方で、保留ボタンに係る操作有効期間外では、保留ボタン画像aとして、演出ボタン37が上下動作せず静止している状態を表す画像を表示する構成としてもよい。
また、上記した本実施形態では、「保留ボタン」保留変化予告演出において、変動と変動との間の装飾図柄が確定停止表示される期間(0.5秒間)には操作有効予定期間(図34(2)参照)が設定されない構成例を挙げた。しかし、これには限られず、変動と変動との間の装飾図柄が確定停止表示される期間(0.5秒間)にも操作有効予定期間(図34(2)参照)が設定される場合がある構成としてもよい。このように構成した場合には、変動と変動との間の装飾図柄が確定停止表示される期間(0.5秒間)においても、保留ボタン画像aが点滅表示される(つまり、保留ボタンに係る操作有効期間が設定される)場合があることとなる。
また、上記した本実施形態では、「保留ボタン」保留変化予告演出を例に挙げて、報知演出の実行中において、演出ボタン37を示唆する保留ボタン画像aの点滅表示中に演出ボタン37が押下操作されると、保留画像等が大当り信頼度を示唆(予告)する表示態様に変化可能である一方で、保留ボタン画像aの消灯表示中に演出ボタン37が押下操作されても保留画像等が大当り信頼度を示唆(予告)する表示態様に変化しない予告演出について説明した。
つまり、上記した本実施形態では、報知演出の実行中において大当り信頼度を示唆(予告)する予告演出について説明した。
しかし、これには限られず、上記した本実施形態を、例えば、大当り遊技中に行われる大当り遊技演出の実行中において、先読み(事前判定情報;図9のS205等参照)に基づいて大当り遊技終了後の報知演出での大当り信頼度を示唆(予告)する予告演出に適用(変形)してもよい。更には、このように変形した場合において、大当り遊技演出中において大当りの種類が昇格したように演出する大当り昇格演出(例えば、通常大当りから確変大当りに昇格したように演出する大当り昇格演出)の実行中には、保留ボタン画像aを消灯表示にして演出ボタン37が押下操作されても大当り遊技終了後の報知演出での大当り信頼度を示唆(予告)する予告演出を実行しない構成としてもよい。また、更には、この構成において、保留画像等に表示される保留ボタン画像aではなく、保留画像等とは関係なく表示されるボタン画像(図40(7)のb参照)としてもよい。
また、本実施形態の「保留ボタン」保留変化予告演出において、演出ボタン37ではなく、演出キー38を遊技者に操作させる構成としてもよい。この場合には、保留画像等に、演出ボタン37を示唆する保留ボタン画像aではなく、演出キー38を示唆する保留キー画像が表示される構成となる。
また、上記した本実施形態において、特1特別図柄抽選の保留を示す保留画像、および、特2特別図柄抽選の保留を示す保留画像の両方を、それぞれ一列に表示する構成としてもよい。
また、以上に説明した本実施形態及び変形例等に記載された様々な特徴を任意に組み合わせてもよいことは言うまでもない。
また、上述したパチンコ遊技機1に設けられている各構成要素の形状、数、および設置位置等は、単なる一例に過ぎず他の形状、数、および設置位置であっても、本発明の範囲を逸脱しなければ本発明を実現できることは言うまでもない。また、上述した処理で用いられている数値等は、単なる一例に過ぎず他の数値であっても、本発明を実現できることは言うまでもない。
以上、本発明を実施形態を用いて詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。また、本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。したがって、他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての専門用語および技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義も含めて)が優先する。
1…遊技機
2…遊技盤
4…表示器
5…枠部材
6…画像表示部
7…可動役物
8…盤ランプ
20…遊技領域
21…第1始動口
22…第2始動口
23…大入賞口
24…普通入賞口
25…ゲート
26…排出口
27…電動チューリップ
31…ハンドル
32…レバー
33…停止ボタン
34…取り出しボタン
35…スピーカ
36…枠ランプ
37…演出ボタン
38…演出キー
39…皿
43…錠部
100…メイン制御部
101、201、301、401、501、601…CPU
102、202、302、402、502、602…ROM
103、203、303、403、503、603…RAM
111a…第1始動口スイッチ
111b…第2始動口スイッチ
112…電動チューリップ開閉部
113…ゲートスイッチ
114…大入賞口スイッチ
115…大入賞口開閉部
116…普通入賞口スイッチ
200…発射制御部
211…発射装置
300…払出制御部
311…払出駆動部
400…演出制御部
404…RTC
500…画像音響制御部
600…ランプ制御部
DI…装飾図柄
RI…保留画像
KI…消化保留画像
a…保留ボタン画像
b…ボタン画像
c…カットイン予告画像
ST…ステージ
遊技機(1)であって、
遊技者が操作可能な操作手段(37)と、
表示手段(6)を含む所定の演出手段を用いて所定の演出を実行する演出制御手段(400、500)とを備え、
前記演出制御手段は、
前記操作手段を模した示唆画像(保留ボタン画像a)として、表示態様が互いに異なる第1画像(点滅表示の保留ボタン画像a)又は第2画像(消灯表示の保留ボタン画像a)を前記表示手段に表示可能であり、
前記第1画像の表示中に前記操作手段が操作されることに応じて、操作演出(保留画像等を先読み予告表示態様で表示する演出)を実行可能であり(図39、図40参照)、
前記第1画像の表示中に所定条件が成立(リーチ演出の実行等)した場合、当該第1画像を前記第2画像に変更可能である。

Claims (2)

  1. 遊技者が操作可能な操作手段と、
    表示手段を含む所定の演出手段を用いて所定の演出を実行する演出制御手段とを備え、
    前記演出制御手段は、
    前記操作手段を示唆する示唆画像として、表示態様が互いに異なる第1画像又は第2画像を前記表示手段に表示可能であり、
    前記第1画像の表示中に前記操作手段が操作されることに応じて、操作演出を実行可能であり、
    前記第1画像の表示中に所定条件が成立した場合、当該第1画像を前記第2画像に変更可能である、遊技機。
  2. 前記演出制御手段は、前記第1画像を前記第2画像に変更した後に、当該第2画像を当該第1画像に変更可能である、請求項1に記載の遊技機。
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