JP2017224947A - 画像生成装置、および画像生成装置の制御方法 - Google Patents
画像生成装置、および画像生成装置の制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】簡易な構成により、拡大画像においてぼやけた印象を与える領域を低減する。
【解決手段】原画像を拡大した拡大画像を生成するにあたり、画素値が補間される補間画素のうちの注目画素(N)に接するエッジが存在する場合は、当該エッジに沿って並ぶ画素の画素値を用いて注目画素(N)の画素値を補間し、上記エッジが存在しない場合は、注目画素(N)の周辺画素のうち第1基準方向に沿って並ぶ画素の画素値のばらつき度合いと第1基準方向に直交する第2基準方向に沿って並ぶ画素の画素値のばらつき度合いとに応じて特定される方向に位置する画素の画素値を用いて注目画素(N)の画素値を補間する。
【選択図】図4
【解決手段】原画像を拡大した拡大画像を生成するにあたり、画素値が補間される補間画素のうちの注目画素(N)に接するエッジが存在する場合は、当該エッジに沿って並ぶ画素の画素値を用いて注目画素(N)の画素値を補間し、上記エッジが存在しない場合は、注目画素(N)の周辺画素のうち第1基準方向に沿って並ぶ画素の画素値のばらつき度合いと第1基準方向に直交する第2基準方向に沿って並ぶ画素の画素値のばらつき度合いとに応じて特定される方向に位置する画素の画素値を用いて注目画素(N)の画素値を補間する。
【選択図】図4
Description
本発明は、原画像に対して拡大処理を施すことにより拡大画像を生成する画像生成装置等に関する。
高精細な拡大画像を得るための画像処理に関し、従来から様々な技術開発がなされている。中でも、非特許文献1には、画素値を補間するための、FCBI(Fast Curvature Based Interpolation)と称される技術が開示されている。
「超解像処理アルゴリズム入門」、Interface,CQ出版社、2015年6月号、p.33−38
しかしながら、FCBIでは、フィルタ行列を乗じる対象となる周辺画素の画素値の並び方によっては、人が認識すると期待されるエッジの方向を適切に推定できないことがあり、その結果、拡大画像においてぼやけた印象を与える領域が生じることがある。そこで、本発明者らは、人が認識すると期待されるエッジの方向を精度よく推定すべく、FCBIと異なる手法について鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。
本発明の目的は、簡易な構成により、拡大画像においてぼやけた印象を与える領域を低減する画像生成装置等を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る画像生成装置は、原画像の画素に対応し等間隔に配置された既知画素と、画素値が補間される補間画素とで構成される、上記原画像を拡大した拡大画像を生成する画像生成装置であって、上記補間画素のうちの注目画素の各々について、上記注目画素に接する、予め定められた第1基準方向または上記第1基準方向に直交する第2基準方向に沿うエッジが存在することが所定基準により判定された場合、上記第1基準方向および上記第2基準方向のうち当該エッジが沿う方を特定し、上記エッジが存在しないことが上記所定基準により判定された場合、上記注目画素から所定距離内に位置する画素のうち、上記第1基準方向と所定値以内の角度を成す方向に沿って並ぶ画素から成る画素群毎の、画素群内の画素の画素値のばらつき度合いを集約した値と、当該方向と直交する方向に沿って並ぶ画素から成る画素群毎の、画素群内の画素の画素値のばらつき度合いを集約した値とを比較し、当該比較の結果に応じて上記第1基準方向および上記第2基準方向のいずれかを特定する方向特定部と、上記補間画素のうちの注目画素の各々について、上記注目画素の、上記特定された方向に位置する画素の画素値を用いて、上記注目画素の画素値を補間する補間部とを備えている。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る画像生成装置の制御方法は、原画像の画素に対応し等間隔に配置された既知画素と、画素値が補間される補間画素とで構成される、上記原画像を拡大した拡大画像を生成する画像生成装置の制御方法であって、上記補間画素のうちの注目画素の各々について、上記注目画素に接する、予め定められた第1基準方向または上記第1基準方向に直交する第2基準方向に沿うエッジが存在することが所定基準により判定された場合、上記第1基準方向および上記第2基準方向のうち当該エッジが沿う方を特定し、上記エッジが存在しないことが上記所定基準により判定された場合、上記注目画素から所定距離内に位置する画素のうち、上記第1基準方向と所定値以内の角度を成す方向に沿って並ぶ画素から成る画素群毎の、画素群内の画素の画素値のばらつき度合いを集約した値と、当該方向と直交する方向に沿って並ぶ画素から成る画素群毎の、画素群内の画素の画素値のばらつき度合いを集約した値とを比較し、当該比較の結果に応じて上記第1基準方向および上記第2基準方向のいずれかを特定する方向特定ステップと、上記補間画素のうちの注目画素の各々について、上記注目画素の、上記特定された方向に位置する画素の画素値を用いて、上記注目画素の画素値を補間する補間ステップとを含み、上記既知画素の上記第1基準方向に位置する画素を上記注目画素として上記方向特定ステップおよび上記補間ステップを順に実行する処理を、上記既知画素の上記第1基準方向に位置する画素の各々について実行し、続いて、上記既知画素の上記第2基準方向に位置する画素を上記注目画素として上記方向特定ステップおよび上記補間ステップを順に実行する処理を、上記既知画素の上記第2基準方向に位置する画素の各々について実行する。
上記の構成によれば、特に、上記エッジが存在しない場合において、第1基準方向と所定値以内の角度を成す方向に沿って並ぶ画素から成る画素群毎の上記ばらつき度合いを集約した値と、第2基準方向と所定値以内の角度を成す方向に沿って並ぶ画素から成る画素群の画素値の上記ばらつき度合いを集約した値とを比較した結果に応じて、注目画素の画素値を補間するための画素が定められる。
つまり、注目画素の周辺において直交する方向に並ぶ画素についての上記ばらつき度合いを比較することから、FCBIのフィルタ行列を用いる推定方法と比べて、人が認識すると期待されるエッジを精度よく推定できる可能性が高まり、そのため、注目画素の画素値を補間するための画素をより適切に選定することができる。したがって、拡大画像においてぼやけた印象を与える領域を低減することができるという効果を奏する。
なお、本発明の一態様に係る画像生成装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記画像生成装置が備える各手段として動作させることにより上記画像生成装置をコンピュータにて実現させる画像生成装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。また、本発明の一態様に係る画像生成装置は集積回路として実現してもよく、この場合には、上記集積回路を備えるチップなども本発明の範疇に入る。
本発明によれば、簡易な構成により、拡大画像においてぼやけた印象を与える領域を低減することができる。
本発明の一実施形態について、図1〜図6に基づいて説明すると以下のとおりである。
本実施形態において、画像を構成する画素の位置(座標)は、画像の左上端の画素を原点とする二次元座標(つまりX座標およびY座標)で表すものとして説明する。原点から水平右方向をX軸方向、原点から垂直下方向をY軸方向とする。そして、X座標がiでありY座標がjである画素を「画素(i、j)」と表記する(iは0以上h未満の整数、hはX軸方向の総画素数、jは0以上v未満の整数、vはY軸方向の総画素数)。また、Y=XおよびY=−Xで規定される直線の延伸方向の各々を「斜め方向」と表記する。なお、「斜め」のことを「対角」と称する場合もある。
本実施形態において、拡大前の原画像を「原画像S」と表記し、原画像Sを拡大した画像を「拡大画像E」と表記する。本実施形態では、説明の便宜上、拡大画像Eの拡大率は2倍であるものとして説明を行う。すなわち、原画像Sの水平方向(横方向)の画素数(幅)の2倍が拡大画像Eの水平方向の画素数(幅)であり、原画像Sの垂直方向(縦方向)の画素数(高さ)の2倍が拡大画像Eの垂直方向の画素数(高さ)である。ただし、拡大率は2倍に限られるものではなく、2のべき乗倍であればよい。
拡大画像Eを構成する画素を分別すると、(1)原画像Sの画素に対応する画素(以下では「既知画素K」と表記する)と、(2)周囲の画素の画素値を用いて画素値が補間される画素(以下では「補間画素P」と表記する)とに分けられる。既知画素Kの画素値は、対応する原画像Sの画素の画素値そのものである。既知画素Kは、拡大画像Eにおける水平方向および垂直方向の各々において、等間隔に配置されることを前提とする。
拡大画像Eの画素の配置について図2を参照しながら説明する。図2の(a)は、原画像Sの一例を示す模式図である。図2の(b)は、図2の(a)に示した原画像Sを拡大した拡大画像Eを示す模式図である。図2の(b)において網掛け部分が既知画素Kである。図2の(b)に示す例では、既知画素Kは、拡大画像EにおけるX座標が偶数かつY座標が偶数である位置に配置されている。つまり、既知画素Kは、水平方向および垂直方向の各々において等間隔に配置されている。一方、図2の(b)において網掛けしていない部分は補間画素Pである。補間画素Pの各々について、補間画素Pの周辺の画素値を用いて補間画素Pの画素値を補間することにより、拡大画像Eが完成する。
次に、図1を参照しながら、本実施形態に係る画像生成装置1の構成例について説明する。図1は、画像生成装置1の構成例を示すブロック図である。画像生成装置1は、原画像Sから拡大画像Eを生成する装置である。画像生成装置1は、図1に示すとおり、画素配置部10、エッジ判定部20(方向特定部の一部)、ばらつき算出部30(方向特定部の一部)、および、補間部40を含んでいる。これら各部の動作について、図3に示すフローチャートも参照しつつ説明する。図3は、画像生成装置1にて拡大画像Eを生成する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
画像生成装置1は、まず、画素配置部10にて、原画像Sの画素に対応する既知画素Kを、図2に示したように、水平方向および垂直方向の各々において等間隔に配置する(図3のステップS11を参照)。
次に、画像生成装置1は、エッジ判定部20、ばらつき算出部30、および、補間部40にて順次に処理を行うことにより、補間画素Pの各々について画素値を補間する。このとき、画像生成装置1は、まず、既知画素Kの斜め方向に位置する補間画素Pの各々を対象とした処理(以下では「対角成分処理」と表記する)を実行し(図3のステップS12〜16を参照)、続いて、既知画素Kの水平方向および垂直方向に位置する補間画素Pの各々を対象とした処理(以下では「水平垂直成分処理」と表記する)を実行する(図3のステップS17〜21を参照)。
補間画素Pのうち処理対象として注目する画素を「注目画素N」と表記する。注目画素Nを対象として対角成分処理および水平垂直成分処理を行う際に参照する、注目画素Nから所定距離内の画素(以下では「被参照画素」と表記する)の一例について、図4を参照しながら説明する。図4の(a)(b)はいずれも、注目画素Nの周辺領域において、画像生成装置1が処理対象とする被参照画素から成る画素群の一例を示す模式図である。なお、図4に示す例では、注目画素Nを中心とする円領域内を、所定距離内とする。所定距離は限定されるものではないが、2倍の拡大率では注目画素Nからの距離が3画素分程度の距離であることが好ましい。
まず、図4の(a)に示す注目画素Nを対象として対角成分処理を行う際の被参照画素は、図4の(a)に示す画素L1〜L12である。注目画素Nの位置を(i、j)とすれば、画素L1〜L12は、それぞれ、画素(i−1、j−1)、画素(i+1、j−1)、画素(i−1、j+1)、画素(i+1、j+1)、画素(i−1、j−3)、画素(i+1、j−3)、画素(i−1、j+3)、画素(i+1、j+3)、画素(i−3、j−1)、画素(i−3、j+1)、画素(i+3、j−1)、画素(i+3、j+1)である。なお、対角成分処理において注目画素Nは既知画素Kの斜め方向に位置する画素であるから、画素L1〜L12はいずれも既知画素Kである。
また、図4の(b)に示す注目画素Nを対象として水平垂直成分処理を行う際の被参照画素は、図4の(b)に示す画素L21〜L32である。注目画素Nの位置を(i、j)とすれば、画素L21〜L32は、それぞれ、画素(i−1、j)、画素(i、j−1)、画素(i、j+1)、画素(i+1、j)、画素(i−1、j−2)、画素(i+1、j−2)、画素(i−1、j+2)、画素(i+1、j+2)、画素(i−2、j−1)、画素(i−2、j+1)、画素(i+2、j−1)、画素(i+2、j+1)である。なお、水平垂直成分処理において注目画素Nは既知画素Kの垂直方向または水平方向に位置する画素であるから、注目画素Nが既知画素Kの垂直方向に位置する場合、画素L21、画素L24、画素L25、画素L26、画素L27、画素L28は補間画素Pであり、画素L22、画素L23、画素L29、画素L30、画素L31、画素L32は既知画素Kである。また、注目画素Nが既知画素Kの水平方向に位置する場合、画素L21、画素L24、画素L25、画素L26、画素L27、画素L28は既知画素Kであり、画素L22、画素L23、画素L29、画素L30、画素L31、画素L32は補間画素Pである。
次に、図4の(a)を参照しながら対角成分処理について具体的に説明する。まず、画像生成装置1は、エッジ判定部20にて、注目画素Nに接する斜め方向(その一方を第1基準方向とし、他方を第2基準方向とする)のエッジが存在するか否かを判定する(図3のステップS12参照)。この判定のために、エッジ判定部20は注目画素Nの斜め方向に隣接する4つの画素L1〜画素L4の画素値を参照し、下記式1を演算する。式1における「L1」〜「L4」は、それぞれ、画素L1〜画素L4の画素値を示すものとする。
そして、エッジ判定部20は、式1により算出したV1と、所定閾値tmとを比較する。所定閾値tmは、0以上、かつ、2d以下の整数である(dはピクセルエレメントのビット深度)。エッジ判定部20は、V1と所定閾値tmとの大小関係(所定基準)によりエッジの有無を判定する。具体的には、V1が所定閾値tm以上である場合、エッジ判定部20は、注目画素Nに接する斜め方向のエッジが存在すると判定する(図3のステップS12にてYES)。このとき、V11>V12であれば、当該エッジの方向は、画素L2から画素L3に向かう斜め方向であると特定し、V11≦V12であれば、当該エッジの方向は、画素L1から画素L4に向かう斜め方向であると特定する。
一方、V1が所定閾値tm未満である場合、エッジ判定部20は、注目画素Nに接するエッジは存在しないと判定する(図3のステップS12にてNO)。この場合、注目画素Nは、1画素幅のエッジ上に位置するか、または、テクスチャ上に位置するものと推定できる。
そして、エッジ判定部20が注目画素Nに接するエッジは存在しないと判定した場合において、画像生成装置1は、引き続き、注目画素Nの周辺の画素の画素値から、人が認識すると期待されるエッジを推定する。そのために、画像生成装置1は、ばらつき算出部30にて、注目画素Nの周辺の画素の画素値のばらつき度合い(分散の度合い)を、2つの斜め方向に応じて分類した集合毎に算出する(図3のステップS14参照)。このばらつき度合いを算出する演算式の一例を下記式2に示す。式2における「L1」〜「L12」は、それぞれ、図4の(a)に示す画素L1〜画素L12の画素値を示すものとする。なお、式2は一例にすぎず、他の式によってばらつき度合いを算出してもよい。
式2の演算内容について説明すると次のとおりである。まず、注目画素Nから所定距離内に位置する被参照画素のうち斜め方向に沿って並ぶ被参照画素から成る画素群を特定する。具体的には次に示す4つの画素群を特定する(図4の(a)に示す破線枠の各々を参照)。(1)一方の斜め方向に延伸する仮想直線A1に沿って並ぶ画素L10、L1、L6から成る画素群、(2)上記一方の斜め方向に延伸する仮想直線B1に沿って並ぶ画素L7、L4、L11から成る画素群、(3)他方の斜め方向に延伸する仮想直線C1に沿って並ぶ画素L5、L2、L12から成る画素群、(4)上記他方の斜め方向に延伸する仮想直線D1に沿って並ぶ画素L9、L3、L8から成る画素群、である。なお、1つの画素群に含める被参照画素の個数は3個程度が好ましいが、注目画素Nからの所定距離を変更することによって個数を増減させてもよい。
そして、特定した画素群内の画素の画素値のばらつき度合いを画素群毎に算出する(式2のDispersionA1、DispersionB1、DispersionC1、DispersionD1)。そして、画素が並ぶ方向が同じである画素群を集めた集合単位に、画素群毎に算出したばらつき度合いを集約する(式2のDispersionABtotal_1、DispersionCDtotal_1)。この場合、集合は2つであり、1つ目の集合は、一方の斜め方向に画素が並ぶ画素群から成る集合であり、2つ目の集合は、他方の斜め方向に画素が並ぶ画素群から成る集合である。
そして、ばらつき算出部30は、集合単位に集約したばらつき度合いを比較した結果に応じて、人が認識すると期待されるエッジを推定するともに、当該エッジの方向を特定する。具体的には、2つの斜め方向のうち、集約したばらつき度合いが小さい方の集合に属する画素群の画素が並ぶ方向を特定し、当該特定した方向に沿ってエッジが存在するものと推定する。式2の例で説明すれば、DispersionABtotal_1がDispersionCDtotal_1より大きいとき、ばらつき算出部30は、注目画素Nの付近において、画素L1と画素L4とを通る斜め方向に沿うエッジが存在するものと推定する。一方、DispersionABtotal_1がDispersionCDtotal_1以下であるとき、ばらつき算出部30は、注目画素Nの付近において、画素L2と画素L3とを通る斜め方向に沿うエッジが存在するものと推定する。
次に、画像生成装置1は、補間部40にて、エッジ判定部20の処理結果、および、ばらつき算出部30の処理結果に応じて、画素L1および画素L4の画素値を用いるか、または、画素L2および画素L3の画素値を用いて、注目画素Nの画素値を補間する。
具体的には、まず、エッジ判定部20が注目画素Nに接するエッジが存在すると判定した場合、補間部40は、注目画素Nの、当該エッジが沿う方の斜め方向に位置する画素の画素値を用いて注目画素Nの画素値を補間する(図3のステップS13参照)。つまり、V11>V12であれば画素L2および画素L3の画素値を用いて、また、V11≦V12であれば画素L1および画素L4の画素値を用いて、注目画素Nの画素値を補間する。
一方、エッジ判定部20が注目画素Nに接するエッジが存在しないと判定した場合、補間部40は、注目画素Nの、ばらつき算出部30が特定した方向に位置する画素の画素値を用いて、注目画素Nの画素値を補間する(図3のステップS15参照)。具体的には、DispersionABtotal_1がDispersionCDtotal_1より大きければ画素L1および画素L4の画素値を用いて、また、DispersionABtotal_1がDispersionCDtotal_1以下であれば画素L2および画素L3の画素値を用いて、注目画素Nの画素値を補間する。
なお、画素L1および画素L4の画素値を用いて注目画素Nの画素値を補間する場合、それらの平均値である「(L1+L4+1)/2」を注目画素Nの画素値とすることが好ましい。同様に、画素L2および画素L3の画素値を用いて注目画素Nの画素値を補間する場合、それらの平均値である「(L2+L3+1)/2」を注目画素Nの画素値とすることが好ましい。ただし、このように平均値を採用することは一例にすぎず、他の補間フィルタ等を用いて補間してもよい。また、本実施形態では、注目画素Nの画素値を補間するための画素として注目画素Nの両隣の2つの画素を用いたが、注目画素Nの両隣に限られるものではないし、個数が2個に限られるものでもない。補間処理に関する事項は、水平垂直成分処理にて行う補間処理にも当てはまる。
以上のとおり既知画素Kの斜め方向に位置する補間画素Pの各々について順次に対角成分処理を実行することにより(図3のステップS16参照)、既知画素Kの斜め方向に位置する補間画素Pの画素値が全て補間される。
対角成分処理を終了すると、画像生成装置1は、引き続き、水平垂直成分処理を実行する。図4の(b)を参照しながら水平垂直成分処理について具体的に説明する。水平垂直成分処理においても、画像生成装置1は、まず、エッジ判定部20にて、注目画素Nに接する水平方向または垂直方向(一方を第1基準方向とし、他方を第2基準方向とする)のエッジが存在するか否かを判定する(図3のステップS17参照)。そのために、エッジ判定部20は、エッジ判定部20は注目画素Nの水平方向および垂直方向に隣接する4つの画素L21〜画素L24の画素値を参照し、下記式3を演算する。式3における「L21」〜「L24」は、それぞれ、画素L21〜画素L24の画素値を示すものとする。
そして、エッジ判定部20は、式3により算出したV2と所定閾値tmとの大小関係(所定基準)によりエッジの有無を判定する。具体的には、V2が所定閾値tm以上である場合、エッジ判定部20は、注目画素Nに接する水平方向または垂直方向のエッジが存在すると判定する(図3のステップS17にてYES)。このとき、V21>V22であれば、当該エッジの方向は、画素L22と画素L23とを通る垂直方向であると特定し、V21≦V22であれば、当該エッジの方向は、画素L21と画素L24とを通る水平方向であると特定する。一方、V2が所定閾値tm未満である場合、エッジ判定部20は、注目画素Nに接するエッジは存在しないと判定する(図3のステップS17にてNO)。
そして、エッジ判定部20が注目画素Nに接するエッジは存在しないと判定した場合において、画像生成装置1は、引き続き、注目画素Nの周辺の画素の画素値から、人が認識すると期待されるエッジを推定する。そのために、画像生成装置1は、ばらつき算出部30にて、注目画素Nの周辺の画素の画素値のばらつき度合い(分散度合い)を、水平方向および垂直方向に応じて分類した集合毎に算出する(図3のステップS19参照)。このばらつき度合いを算出する演算式の一例を下記式4に示す。式4における「L21」〜「L32」はそれぞれ画素L21〜画素L32の画素値を示すものとする。なお、式4は一例にすぎず、他の式によってばらつき度合いを算出してもよい。
式4の演算内容について説明すると次のとおりである。まず、注目画素Nから所定距離内に位置する被参照画素のうち垂直方向および水平方向に沿って並ぶ被参照画素から成る画素群を特定する。具体的には次に示す4つの画素群を特定する(図4の(b)に示す破線枠の各々を参照)。(1)垂直方向に延伸する仮想直線A2に沿って並ぶ画素L26、L24、L28から成る画素群、(2)垂直方向に延伸する仮想直線B2に沿って並ぶ画素L25、L21、L27から成る画素群、(3)水平方向に延伸する仮想直線C2に沿って並ぶ画素L30、L23、L32から成る画素群、(4)水平方向に延伸する仮想直線D2に沿って並ぶ画素L29、L22、L31から成る画素群、である。
そして、特定した画素群内の画素の画素値のばらつき度合いを画素群毎に算出する(式4のDispersionA2、DispersionB2、DispersionC2、DispersionD2)。そして、画素が並ぶ方向が同じである画素群を集めた集合単位に、画素群毎に算出したばらつき度合いを集約する(式4のDispersionABtotal_2、DispersionCDtotal_2)。この場合、集合は2つであり、1つ目の集合は、垂直方向に画素が並ぶ画素群から成る集合であり、2つ目の集合は、水平方向に画素が並ぶ画素群から成る集合である。
そして、ばらつき算出部30は、集合単位に集約したばらつき度合いを比較した結果に応じて、人が認識すると期待されるエッジを推定するともに、当該エッジの方向を特定する。具体的には、水平方向または垂直方向のうち、集約したばらつき度合いが小さい方の集合に属する画素群の画素が並ぶ方向を特定し、当該特定した方向に沿ってエッジが存在するものと推定する。式4の例で説明すれば、DispersionABtotal_2がDispersionCDtotal_2より大きいとき、ばらつき算出部30は、注目画素Nの付近において、画素L21と画素L24とを通る水平方向に沿うエッジが存在するものと推定する。一方、DispersionABtotal_2がDispersionCDtotal_2以下であるとき、ばらつき算出部30は、注目画素Nの付近において、画素L22と画素L23とを通る垂直方向に沿うエッジが存在するものと推定する。
次に、画像生成装置1は、補間部40にて、エッジ判定部20の処理結果、および、ばらつき算出部30の処理結果に応じて、画素L21および画素L24の画素値を用いるか、または、画素L22および画素L23の画素値を用いて、注目画素Nの画素値を補間する。
具体的には、まず、エッジ判定部20が注目画素Nに接するエッジが存在すると判定した場合、補間部40は、注目画素Nの、水平方向および垂直方向のうち当該エッジが沿う方向に位置する画素の画素値を用いて、注目画素Nの画素値を補間する(図3のステップS18参照)。つまり、V21>V22であれば画素L22および画素L23の画素値を用いて、また、V21≦V22であれば画素L21および画素L24の画素値を用いて、注目画素Nの画素値を補間する。
一方、エッジ判定部20が注目画素Nに接するエッジが存在しないと判定した場合、補間部40は、注目画素Nの、ばらつき算出部30が特定した方向に位置する画素の画素値を用いて、注目画素Nの画素値を補間する(図3のステップS20参照)。具体的には、DispersionABtotal_2がDispersionCDtotal_2より大きければ画素L21および画素L24の画素値を用いて、また、DispersionABtotal_2がDispersionCDtotal_2以下であれば画素L22および画素L23の画素値を用いて、注目画素Nの画素値を補間する。
以上のとおり、既知画素Kの水平方向および垂直方向に位置する補間画素Pの各々について順次に水平垂直成分処理を実行することにより(図3のステップS21参照)、既知画素Kの水平方向および垂直方向に位置する補間画素Pの画素値が全て補間される。水平垂直成分処理が終了すると、拡大画像Eが完成する。
[変形例1]
1つの集合に含める画素群の個数は限定されるものではなく、適宜増減してもよい。例えば、注目画素Nを通る仮想直線に沿って並ぶ被参照画素から成る画素群を追加してもよい。この場合、注目画素Nを被参照画素に加えてもよい。
1つの集合に含める画素群の個数は限定されるものではなく、適宜増減してもよい。例えば、注目画素Nを通る仮想直線に沿って並ぶ被参照画素から成る画素群を追加してもよい。この場合、注目画素Nを被参照画素に加えてもよい。
[変形例2]
ばらつき算出部30によるエッジ推定の精度を高めるため、注目画素Nの付近において緩やかにカーブを描くようなエッジの存在を考慮に入れることが好ましい。そこで、延伸方向が近似する仮想直線に沿って並ぶ被参照画素から成る画素群をまとめて1つの集合とする変形例について、図4〜6を参照しながら説明する。図5の(a)(b)は、図4の(a)に示した領域において、画像生成装置1が処理対象とする被参照画素から成る画素群の他の一例を示す模式図である。図6の(a)(b)は、図4の(b)に示した周辺領域において、画像生成装置1が処理対象とする被参照画素から成る画素群の他の一例を示す模式図である。
ばらつき算出部30によるエッジ推定の精度を高めるため、注目画素Nの付近において緩やかにカーブを描くようなエッジの存在を考慮に入れることが好ましい。そこで、延伸方向が近似する仮想直線に沿って並ぶ被参照画素から成る画素群をまとめて1つの集合とする変形例について、図4〜6を参照しながら説明する。図5の(a)(b)は、図4の(a)に示した領域において、画像生成装置1が処理対象とする被参照画素から成る画素群の他の一例を示す模式図である。図6の(a)(b)は、図4の(b)に示した周辺領域において、画像生成装置1が処理対象とする被参照画素から成る画素群の他の一例を示す模式図である。
対角成分処理においてエッジ判定部20が注目画素Nに接するエッジは存在しないと判定した場合、本変形例のばらつき算出部30は、式2に代えて下記式5を用いて、注目画素Nの周辺の画素の画素値のばらつき度合いを算出する(図3のステップS14参照)。式5における「L1」〜「L12」は、それぞれ、画素L1〜画素L12の画素値を示すものとする。なお、式5は一例にすぎず、他の式によってばらつき度合いを算出してもよい。
式5の演算内容について説明すると次のとおりである。まず、注目画素Nから所定距離内に位置する被参照画素のうち斜め方向と所定値以下の角度を成す方向に沿って並ぶ被参照画素から成る画素群を特定する。具体的には次に示す12個の画素群を特定する(図4の(a)および図5の(a)(b)に示す破線枠の各々を参照)。(1)仮想直線A1に沿って並ぶ画素L10、L1、L6から成る画素群、(2)仮想直線B1に沿って並ぶ画素L7、L4、L11から成る画素群、(3)仮想直線C1に沿って並ぶ画素L5、L2、L12から成る画素群、(4)仮想直線D1に沿って並ぶ画素L9、L3、L8から成る画素群、(5)仮想直線AA1に沿って並ぶ(より正確には、仮想直線AA1と重なる)画素L9、L1、L6から成る画素群、(6)仮想直線BB1に沿って並ぶ(より正確には、仮想直線BB1と重なる)画素L7、L4、L12から成る画素群、(7)仮想直線CC1に沿って並ぶ(より正確には、仮想直線CC1と重なる)画素L6、L2、L12から成る画素群、(8)仮想直線DD1に沿って並ぶ(より正確には、仮想直線DD1と重なる)画素L9、L3、L7から成る画素群、(9)仮想直線AAA1に沿って並ぶ(より正確には、仮想直線AAA1と重なる)画素L8、L4、L11から成る画素群、(10)仮想直線BBB1に沿って並ぶ(より正確には、仮想直線BBB1と重なる)画素L10、L1、L5から成る画素群、(11)仮想直線CCC1に沿って並ぶ(より正確には、仮想直線CCC1と重なる)画素L10、L3、L8から成る画素群、(12)仮想直線DDD1に沿って並ぶ(より正確には、仮想直線DDD1と重なる)画素L5、L2、L11から成る画素群、である。
なお、仮想直線AA1および仮想直線BB1は一方の斜め方向と所定角度を成す方向に延伸している。仮想直線CC1は仮想直線AA1と直交する方向に延伸している。仮想直線DD1は仮想直線CC1と同方向に延伸している。仮想直線AAA1および仮想直線BBB1は一方の斜め方向とさらなる他の所定角度を成す方向に延伸している。仮想直線CCC1は仮想直線AAA1と直交する方向に延伸している。仮想直線DDD1は仮想直線CCC1と同方向に延伸している。
そして、特定した画素群内の画素の画素値のばらつき度合いを画素群毎に算出する(式5のDispersionA1、DispersionB1、DispersionC1、DispersionD1、DispersionAA1、DispersionBB1、DispersionCC1、DispersionDD1、DispersionAAA1、DispersionBBB1、DispersionCCC1、DispersionDDD1)。そして、画素が並ぶ方向が近似する画素群を集めた集合単位に、画素群毎に算出したばらつき度合いを集約する(式5のDispersionABtotal_11、DispersionCDtotal_11)。この場合、集合は2つであり、1つ目の集合は、一方の斜め方向と所定値以下の角度を成す方向(つまり、仮想直線A1、B1、AA1、BB1、AAA1、およびBBB1の延伸方向)に画素が並ぶ画素群から成る集合であり、2つ目の集合は、他方の斜め方向と所定値以下の角度を成す方向(つまり、仮想直線C1、D1、CC1、DD1、CCC1、およびDDD1の延伸方向)に画素が並ぶ画素群から成る集合である。
そして、ばらつき算出部30は、2つの斜め方向のうち、集約したばらつき度合いが小さい方の集合に属する画素群の画素が並ぶ方向に近い方を特定し、当該特定した方向に沿って、エッジが存在するものと推定する。式5の例で説明すれば、DispersionABtotal_11がDispersionCDtotal_11より大きいとき、ばらつき算出部30は、注目画素Nの付近において、画素L1と画素L4とを通る斜め方向に沿うエッジが存在するものと推定する。一方、DispersionABtotal_11がDispersionCDtotal_11以下であるとき、ばらつき算出部30は、注目画素Nの付近において、画素L2と画素L3とを通る斜め方向に沿うエッジが存在するものと推定する。
そして、エッジ判定部20が注目画素Nに接するエッジが存在すると判定した場合、補間部40は、注目画素Nの、当該エッジが沿う方の斜め方向に位置する画素の画素値を用いて注目画素Nの画素値を補間する。一方、エッジ判定部20が注目画素Nに接するエッジが存在しないと判定した場合、補間部40は、注目画素Nの、ばらつき算出部30が特定した方向に位置する画素の画素値を用いて、注目画素Nの画素値を補間する(図3のステップS15参照)。具体的には、DispersionABtotal_11がDispersionCDtotal_11より大きければ画素L1および画素L4の画素値を用いて、また、DispersionABtotal_11がDispersionCDtotal_11以下であれば画素L2および画素L3の画素値を用いて、注目画素Nの画素値を補間する。
また、水平垂直成分処理においてエッジ判定部20が注目画素Nに接するエッジは存在しないと判定した場合、本変形例のばらつき算出部30は、式4に代えて下記式6を用いて、注目画素Nの周辺の画素の画素値のばらつき度合いを算出する(図3のステップS19参照)。式6における「L21」〜「L32」は、それぞれ、画素L21〜画素L32の画素値を示すものとする。なお、式6は一例にすぎず、他の式によってばらつき度合いを算出してもよい。
式6の演算内容について説明すると次のとおりである。まず、注目画素Nから所定距離内に位置する被参照画素のうち水平方向および垂直方向と所定値以下の角度を成す方向に沿って並ぶ被参照画素から成る画素群を特定する。具体的には次に示す12個の画素群を特定する(図4の(b)および図6の(a)(b)に示す破線枠の各々を参照)。(1)仮想直線A2に沿って並ぶ画素L26、L24、L28から成る画素群、(2)仮想直線B2に沿って並ぶ画素L25、L21、L27から成る画素群、(3)仮想直線C2に沿って並ぶ画素L30、L23、L32から成る画素群、(4)仮想直線D2に沿って並ぶ画素L29、L22、L31から成る画素群、(5)仮想直線AA2に沿って並ぶ(より正確には、仮想直線AA2と重なる)画素L31、L24、L28から成る画素群、(6)仮想直線BB2に沿って並ぶ(より正確には、仮想直線BB2と重なる)画素L25、L21、L30から成る画素群、(7)仮想直線CC2に沿って並ぶ(より正確には、仮想直線CC2と重なる)画素L30、L23、L28から成る画素群、(8)仮想直線DD2に沿って並ぶ(より正確には、仮想直線DD2と重なる)画素L25、L22、L31から成る画素群、(9)仮想直線AAA2に沿って並ぶ(より正確には、仮想直線AAA2と重なる)画素L29、L21、L27から成る画素群、(10)仮想直線BBB2に沿って並ぶ(より正確には、仮想直線BBB2と重なる)画素L26、L24、L32から成る画素群、(11)仮想直線CCC2に沿って並ぶ(より正確には、仮想直線CCC2と重なる)画素L29、L22、L26から成る画素群、(12)仮想直線DDD2に沿って並ぶ(より正確には、仮想直線DDD2と重なる)画素L27、L23、L32から成る画素群、である。
なお、仮想直線AA2および仮想直線BB2は垂直方向と所定角度を成す方向に延伸している。仮想直線CC2は仮想直線AA2と直交する方向に延伸している。仮想直線DD2は仮想直線CC2と同方向に延伸している。仮想直線AAA2および仮想直線BBB2は垂直方向とさらなる他の所定角度を成す方向に延伸している。仮想直線CCC2は仮想直線AAA2と直交する方向に延伸している。仮想直線DDD2は仮想直線CCC2と同方向に延伸している。
そして、特定した画素群内の画素の画素値のばらつき度合いを画素群毎に算出する(式6のDispersionA2、DispersionB2、DispersionC2、DispersionD2、DispersionAA2、DispersionBB2、DispersionCC2、DispersionDD2、DispersionAAA2、DispersionBBB2、DispersionCCC2、DispersionDDD2)。そして、画素が並ぶ方向が近似する画素群を集めた集合単位に、画素群毎に算出したばらつき度合いを集約する(式6のDispersionABtotal_21、DispersionCDtotal_21)。この場合、集合は2つであり、1つ目の集合は、垂直方向と所定値以下の角度を成す方向(つまり、仮想直線A2、B2、AA2、BB2、AAA2、およびBBB2の延伸方向)に画素が並ぶ画素群から成る集合であり、2つ目の集合は、水平方向と所定値以下の角度を成す方向(つまり、仮想直線C2、D2、CC2、DD2、CCC2、およびDDD2の延伸方向)に画素が並ぶ画素群から成る集合である。
そして、ばらつき算出部30は、水平方向および垂直方向のうち、集約したばらつき度合いが小さい方の集合に属する画素群の画素が並ぶ方向に近い方を特定し、当該特定した方向に沿ってエッジが存在するものと推定する。式6の例で説明すれば、DispersionABtotal_21がDispersionCDtotal_21より大きいとき、ばらつき算出部30は、注目画素Nの付近において、画素L21と画素L24とを通る水平方向に沿うエッジが存在するものと推定する。一方、DispersionABtotal_21がDispersionCDtotal_21以下であるとき、ばらつき算出部30は、注目画素Nの付近において、画素L22と画素L23とを通る垂直方向に沿うエッジが存在するものと推定する。
そして、エッジ判定部20が注目画素Nに接するエッジが存在すると判定した場合、補間部40は、注目画素Nの、水平方向および垂直方向のうち当該エッジが沿う方向に位置する画素の画素値を用いて注目画素Nの画素値を補間する。一方、エッジ判定部20が注目画素Nに接するエッジが存在しないと判定した場合、補間部40は、注目画素Nの、ばらつき算出部30が特定した方向に位置する画素の画素値を用いて、注目画素Nの画素値を補間する(図3のステップS20参照)。具体的には、DispersionABtotal_21がDispersionCDtotal_21より大きければ画素L21および画素L24の画素値を用いて、また、DispersionABtotal_21のDispersionCDtotal_21以下であれば画素L22および画素L23の画素値を用いて、注目画素Nの画素値を補間する。
最後に、画像生成装置1の各ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。CPUを用いて実現する場合、画像生成装置1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROMまたは記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 画像生成装置、10 画素配置部、20 エッジ判定部(方向特定部の一部)、30 ばらつき算出部(方向特定部の一部)、40 補間部、E 拡大画像、K 既知画素、N 注目画素、P 補間画素、S 原画像
Claims (6)
- 原画像の画素に対応し等間隔に配置された既知画素と、画素値が補間される補間画素とで構成される、上記原画像を拡大した拡大画像を生成する画像生成装置であって、
上記補間画素のうちの注目画素の各々について、
上記注目画素に接する、予め定められた第1基準方向または上記第1基準方向に直交する第2基準方向に沿うエッジが存在することが所定基準により判定された場合、上記第1基準方向および上記第2基準方向のうち当該エッジが沿う方を特定し、
上記エッジが存在しないことが上記所定基準により判定された場合、上記注目画素から所定距離内に位置する画素のうち、上記第1基準方向と所定値以内の角度を成す方向に沿って並ぶ画素から成る画素群毎の、画素群内の画素の画素値のばらつき度合いを集約した値と、当該方向と直交する方向に沿って並ぶ画素から成る画素群毎の、画素群内の画素の画素値のばらつき度合いを集約した値とを比較し、当該比較の結果に応じて上記第1基準方向および上記第2基準方向のいずれかを特定する方向特定部と、
上記補間画素のうちの注目画素の各々について、
上記注目画素の、上記特定された方向に位置する画素の画素値を用いて、上記注目画素の画素値を補間する補間部とを備えることを特徴とする画像生成装置。 - 上記方向特定部は上記比較を行うにあたり、
上記注目画素から所定距離内に位置する画素のうち、
上記注目画素の上記第2基準方向に位置する画素を含む、上記第1基準方向に沿って並ぶ画素から成る画素群毎の、画素群内の画素の画素値のばらつき度合いを集約した値と、
上記注目画素の上記第1基準方向に位置する画素を含む、上記第2基準方向に沿って並ぶ画素から成る画素群毎の、画素群内の画素の画素値のばらつき度合いを集約した値とを比較することを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。 - 上記方向特定部は上記比較を行うにあたり、
上記注目画素から所定距離内に位置する画素のうち、
上記注目画素の上記第2基準方向に位置する画素を含む、上記第1基準方向と上記角度を成す方向に沿って並ぶ画素から成る画素群毎の、画素群内の画素の画素値のばらつき度合いを集約した値と、
上記注目画素の上記第1基準方向に位置する画素を含む、上記第2基準方向と上記角度を成す方向に沿って並ぶ画素から成る画素群毎の、画素群内の画素の画素値のばらつき度合いを集約した値とを比較することを特徴とする請求項1または2に記載の画像生成装置。 - 上記注目画素は、上記既知画素の斜め方向に位置する画素であり、
斜め方向のいずれか一方を上記第1基準方向とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像生成装置。 - 上記注目画素は、上記既知画素の水平方向または垂直方向に位置する画素であり、
水平方向または垂直方向のいずれかを上記第1基準方向とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像生成装置。 - 原画像の画素に対応し等間隔に配置された既知画素と、画素値が補間される補間画素とで構成される、上記原画像を拡大した拡大画像を生成する画像生成装置の制御方法であって、
上記補間画素のうちの注目画素の各々について、
上記注目画素に接する、予め定められた第1基準方向または上記第1基準方向に直交する第2基準方向に沿うエッジが存在することが所定基準により判定された場合、上記第1基準方向および上記第2基準方向のうち当該エッジが沿う方を特定し、
上記エッジが存在しないことが上記所定基準により判定された場合、上記注目画素から所定距離内に位置する画素のうち、上記第1基準方向と所定値以内の角度を成す方向に沿って並ぶ画素から成る画素群毎の、画素群内の画素の画素値のばらつき度合いを集約した値と、当該方向と直交する方向に沿って並ぶ画素から成る画素群毎の、画素群内の画素の画素値のばらつき度合いを集約した値とを比較し、当該比較の結果に応じて上記第1基準方向および上記第2基準方向のいずれかを特定する方向特定ステップと、
上記補間画素のうちの注目画素の各々について、
上記注目画素の、上記特定された方向に位置する画素の画素値を用いて、上記注目画素の画素値を補間する補間ステップとを含み、
上記既知画素の上記第1基準方向に位置する画素を上記注目画素として上記方向特定ステップおよび上記補間ステップを順に実行する処理を、上記既知画素の上記第1基準方向に位置する画素の各々について実行し、続いて、
上記既知画素の上記第2基準方向に位置する画素を上記注目画素として上記方向特定ステップおよび上記補間ステップを順に実行する処理を、上記既知画素の上記第2基準方向に位置する画素の各々について実行することを特徴とする画像生成装置の制御方法。
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CN115984118A (zh) * | 2023-03-17 | 2023-04-18 | 国科天成科技股份有限公司 | 基于边缘增强的红外图像放大算法和装置 |
-
2016
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