JP2017223506A - 打音検査支援装置及び打音検査支援方法 - Google Patents

打音検査支援装置及び打音検査支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】打音検査において、実際に叩かれた箇所が予め決められた箇所であるかを確認することができる。
【解決手段】HMD100(打音検査支援装置)は、画像表示部104B(表示部)と、打音検査領域(検査対象)のどの箇所を叩くかを示す目印を含む、打音検査領域の画像を基準画像22aとし、打音検査前に基準画像22aを画像表示部104Bに表示させる表示制御部104DRと、カメラ106(撮像部)と、打音検査において、打音検査領域、及び、この打音検査領域を叩いているハンマー200(打撃部材)を被写体とする画像を比較画像23aとし、カメラに比較画像23aを撮像させる撮像制御部1211と、を備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、打音検査を支援する技術に関する。
打音検査に関する従来技術として、例えば、非特許文献1は、ビデオカメラを利用して打音検査をする技術を開示している。この技術は、打音検査でハンマーによって叩かれている箇所を、音声付きのビデオ撮影をする。この技術によれば、ハンマーで叩く箇所が複数ある場合、叩いた箇所とそのときに発生した音とを対応づけることができる。
特許文献1は、ヘッドマウントディスプレイを利用して打音検査をする技術を開示している。この技術は、車両の車輪部分に、目印画像を重ねて表示する。目印画像とは、車輪部分の複数のボルトの位置を示した複数のボルト位置画像を含む画像である。ヘッドマウントディスプレイを装着した検査員は、目印画像を見ながら、ハンマーを用いて、複数のボルトを順番に叩き、複数のボルトがゆるんでいないかを検査する。この技術によれば、車輪部分に目印画像を重ねて表示するので、誤った箇所をハンマーで叩くことを防止できる。
特開2010−197361号公報
「日本機械学会論文集(C編)」、「画像処理と音響処理の融合による打音検査」、2006年3月、72巻、715号、p.90−97
特許文献1の技術は、検査対象のどの箇所を叩くかを予め決めて、その箇所を予め決められた箇所として、検査員がハンマー等の打撃部材で検査対象を叩く。しかし、検査員が、ヘッドマウントディスプレイに表示された目印画像(すなわち、予め決められた箇所を示す画像)を見ながら、ハンマーで叩いても、実際に叩かれた箇所が予め決められた箇所でないことは起こり得る。従って、実際に叩かれた箇所が予め決められた箇所であるかの確認が望まれる。
打音検査の結果、直ちに対処しなくてもよいが、経過を見なければならない異常が発見されることがある。このような異常については、検査対象の経時変化を検査する必要がある。例えば、検査対象がトンネルの壁の場合、前回の打音検査で叩いた箇所と今回の打音検査で叩いた箇所とが10cm以上ずれると、経時変化の検査精度が低下することが知られている。打音検査で検査対象の経時変化を検査する場合、毎回の検査において、実際に叩かれた箇所が予め決められた箇所であるかの確認が望まれる。
本発明の目的は、打音検査において、実際に叩かれた箇所が予め決められた箇所であるかを確認することができる打音検査支援装置及打音検査支援方法を提供することである。
本発明の第1態様に係る打音検査支援装置は、頭部に装着可能な打音検査支援装置であって、表示部と、検査対象のどの箇所を叩くかを示す目印を含む、前記検査対象の画像を基準画像とし、打音検査前に前記基準画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、撮像部と、前記打音検査において、前記検査対象、及び、前記検査対象を叩いている打撃部材を被写体とする画像を比較画像とし、前記撮像部に前記比較画像を撮像させる撮像制御部と、を備える。
本発明の第1態様に係る打音検査支援装置を利用する打音検査は、検査員が検査対象のどの箇所を叩くかを予め決めて、その箇所を予め決められた箇所として、ハンマー等の打撃部材で検査対象を叩く。検査員は、本発明の第1態様に係る打音検査支援装置を頭部に装着した状態で、表示部に表示された基準画像に含まれる目印を見て、検査対象の予め決められた箇所を確認し、ハンマー等の打撃部材を用いて、検査対象を叩いて打音検査をする。撮像部は、打音検査において、比較画像を撮像する。比較画像には、検査対象の像、及び、この検査対象を叩いている打撃部材の像が写っている。従って、基準画像と比較画像との比較により、打音検査において、実際に叩かれた箇所が、予め決められた箇所か否かの確認が可能となる。
上記構成において、前記打撃部材によって前記検査対象が叩かれたことを検出したとき、所定の信号を出力する検出部が、前記打音検査支援装置の外部、又は、前記打音検査支援装置に備えられ、前記所定の信号をトリガーとして、前記撮像制御部は、前記撮像部に前記比較画像を撮像させる。
この構成によれば、打撃部材によって検査対象が叩かれた瞬間、又は、叩かれた瞬間から僅かに遅れて、比較画像を撮像できる。前者の場合、比較画像には、打撃部材が検査対象に接触した状態が写っている。後者の場合、比較画像には、打撃部材が検査対象から僅かに離れた状態が写っている。従って、実際に叩かれた箇所が、予め決められた箇所か否かの確認の精度が向上する。
検出部は、例えば、打撃部材によって検査対象が叩かれたときに発生する打撃部材の加速度の変化を検出する加速度センサ(モーションセンサ)、打撃部材によって検査対象が叩かれたときに発生する振動を検出する振動センサ、打撃部材によって検査対象が叩かれたときに発生する音を検出するマイクがある。加速度センサ(モーションセンサ)や振動センサは、打撃部材に取り付けられる。マイクは、打音検査支援装置に取り付けられていてもよいし、打音検査支援装置に設けられた端子に接続されたマイク(外部マイク)でもよい。
上記構成において、前記表示制御部は、前記基準画像と前記比較画像とを前記表示部に表示させる。好ましくは、前記表示制御部は、前記基準画像と前記比較画像とを一緒に前記表示部に表示させる。
この構成によれば、検査員は、基準画像と比較画像とを比べることにより、打音検査において、実際に叩かれた箇所が、予め決められた箇所か否かの確認をすることができる。
上記構成において、前記比較画像に対して画像処理をすることにより、前記打撃部材によって叩かれた箇所を特定し、特定した箇所を示す打撃箇所目印を、前記基準画像に合成した合成画像を生成する画像処理部が、前記打音検査支援装置の外部の外部装置、又は、前記打音検査支援装置に備えられ、前記表示制御部は、前記合成画像を前記表示部に表示させる。
合成画像は、打撃箇所目印を基準画像に合成した画像なので、検査対象のどの箇所を叩くかを示す目印(予め決められた箇所の目印)と打撃箇所目印とを含む。検査員は、これらの目印を比べることにより、打音検査において、実際に叩かれた箇所が、予め決められた箇所か否かの確認をすることができる。一枚の画像にこれらの目印が含まれる。従って、検査員は、基準画像と比較画像とが表示部に一緒に表示される形態と比べて、実際に叩かれた箇所が、予め決められた箇所か否かの確認が容易である。
画像処理部は、打撃部材によって叩かれた箇所を、例えば、以下の処理で特定する。打撃部材がハンマーの場合、画像処理部は、ハンマーのヘッドの像をテンプレートマッチングによって抽出し、その像の位置をハンマーによって叩かれた箇所とする。これは、次に説明する構成でも言える。
画像処理部は、外部装置(例えば、打音検査支援装置と通信可能なサーバ)に備えられていてもよいし、打音検査支援装置に備えられていてもよい。これは、次に説明する構成でも言える。
上記構成において、前記比較画像に対して画像処理をすることにより、前記打撃部材によって叩かれた箇所を特定する画像処理部と、前記画像処理部が特定した箇所を示す目印を打撃箇所目印とし、前記打撃箇所目印の位置と、前記検査対象のどの箇所を叩くかを示す前記目印の位置との距離が、予め定められた値以下か否かを判定する判定部とが、前記打音検査支援装置の外部の外部装置、又は、前記打音検査支援装置に備えられており、前記表示制御部は、前記判定の結果を前記表示部に表示させる。
この構成は、打撃箇所目印の位置と、検査対象のどの箇所を叩くかを示す目印(予め決められた箇所の目印)の位置との距離が、予め定められた値以下のとき、実際に叩かれた箇所が予め決められた箇所とみなし、打撃箇所目印の位置と、検査対象のどの箇所を叩くかを示す目印(予め決められた箇所の目印)の位置との距離が、予め定められた値より大きいとき、実際に叩かれた箇所が予め決められた箇所と見なさない。この構成によれば、実際に叩かれた箇所が予め決められた箇所であるか否かについて、検査員でなく、情報処理装置(例えば、画像処理部及び判定部を備えるサーバ)が判定する。従って、検査員の負担を軽減することができる。
本発明の第2態様に係る打音検査支援方法は、表示部及び撮像部を備え、頭部に装着可能な打音検査支援装置を用いて、打音検査を支援する方法であって、検査対象のどの箇所を叩くかを示す目印を含む、前記検査対象の画像を基準画像とし、前記打音検査前に前記基準画像を前記表示部に表示させる表示ステップと、前記打音検査において、前記検査対象、及び、前記検査対象を叩いている打撃部材を被写体とする画像を比較画像とし、前記表示ステップ後、前記撮像部に前記比較画像を撮像させる撮像ステップと、を備える。
本発明の第2態様に係る打音検査支援方法は、本発明の第1態様に係る打音検査支援装置を方法の観点から規定しており、本発明の第1態様に係る打音検査支援装置と同様の作用効果を有する。
本発明によれば、打音検査において、実際に叩かれた箇所が予め決められた箇所であるかを確認することができる。
原画像の一例を示す画像図である。 基準画像の一例を示す画像図である。 比較画像の一例を示す画像図である。 本発明の実施形態に係る打音検査支援システムに備えられるHMDの構造的な構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る打音検査支援システムに備えられるHMDの構造的な構成を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る打音検査支援システムに備えられるHMDに含まれるディスプレイユニットの構成を示す概略断面図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係る打音検査支援システムの構成を示すブロック図である。 複数の打音検査領域のそれぞれに割り当てられるフォルダを説明する説明図である。 第1実施形態に係る打音検査支援システムにおいて、打音検査で実行される動作を説明するフローチャートの前半である。 同フローチャートの後半である。 第1実施形態において、画像表示部に表示された基準画像及び比較画像の一例を説明する説明図である。 第2実施形態に係る打音検査支援システムにおいて、初回の打音検査で実行される動作を説明するフローチャートである。 画像表示部に表示された基準画像候補の一例を説明する説明図である。 第2実施形態において、画像表示部に表示された基準画像及び比較画像の一例を説明する説明図である。 第3実施形態に係る打音検査支援システムの構成を示すブロック図である。 第3実施形態に係る打音検査支援システムにおいて 打音検査で実行される動作を説明するフローチャートである。 合成画像の一例を示す画像図である。 打撃箇所目印が合成された比較画像を示す画像図である。 第4実施形態に係る打音検査支援システムの構成を示すブロック図である。 第4実施形態に係る打音検査支援システムにおいて 打音検査で実行される動作を説明するフローチャートである。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。各図において、同一符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その構成について、既に説明している内容については、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
本発明の実施形態は、ヘッドマントディスプレイ(以下、HMD)を利用して打音検査をする打音検査支援システムである。HMDは、頭部に装着可能な打音検査支援装置である。打音検査の検査対象として、トンネルの壁面において、打音検査される領域(以下、打音検査領域)を例にして説明する。図1は、原画像21の一例を示す画像図である。原画像21は、打音検査領域の画像である。原画像21は、検査員が打音検査領域のどの箇所を叩くかを判断できるように、拡大画像にされている。
図2は、基準画像22aの一例を示す画像図である。基準画像22aは、打音検査領域のどの箇所を叩くかを示す目印24a(予め決められた箇所の目印24a)を含む、打音検査領域の画像である。基準画像22aは、図1に示す原画像21に目印24aを合成した画像である。基準画像22aは、原画像21と同じ倍率の拡大画像である。黒丸が目印24aとする例で説明するが、これに限定されず、目印としての機能を有すればよい。また、目印24aが原画像21に合成される例で説明するが、これに限定されない。例えば、打音検査領域に、目印24aが直接描かれていても良い。
図3は、比較画像23aの一例を示す画像図である。比較画像23aは、打音検査において、打音検査領域、及び、この打音検査領域を叩いている打撃部材を被写体として撮像された画像である。すなわち、比較画像23aは、打音検査領域を、ハンマー等の打撃部材で叩いたときに撮像された画像である。比較画像23aは、図1に示す原画像21にハンマーの像25が加わった画像である。比較画像23aは、ハンマーを握る手等の像を含むが、簡略化のためこれらの像は省略する。比較画像23aは、基準画像22a及び原画像21と同じ倍率の拡大画像である。
本発明の実施形態に係る打音検査支援システムは、基準画像と比較画像とを用いて、打音検査で実際に叩かれた箇所が、予め決められた箇所(叩くべき箇所)であるかを確認できることを一つの特徴とする。
本発明の実施形態に係る打音検査支援システムに備えられるHMD100について説明する。図4は、HMD100の構造的な構成を示す斜視図である。図5は、HMD100の構造的な構成を示す正面図である。図6は、HMD100に含まれるディスプレイユニット104の構成を示す概略断面図である。
HMD100の構造的な構成について説明する。図4及び図5を参照して、HMD100は、頭部に装着するための頭部装着部材の一例であるフレーム101を備える。フレーム101は、2つの眼鏡レンズ102を取り付ける前方部101aと、前方部101aの両端から後方へと延在する側部101b、101cとを備える。フレーム101に取り付けられた2つの眼鏡レンズ102は、屈折力(光学的パワー、焦点距離の逆数)を有して良く、また、有しなくて良い。
右側(ユーザーの利き目等に応じて左側でもよい)の眼鏡レンズ102の上部において、円筒状の主本体部103がフレーム101の前方部101aに固定されている。主本体部103にはディスプレイユニット104が設けられている。主本体部103内には、後述する制御処理部121からの指示に基づいてディスプレイユニット104の表示制御を司る表示制御部104DR(図7)が配置されている。なお、必要に応じて両眼の前にそれぞれディスプレイユニットが配置されてもよい。
図6を参照して、ディスプレイユニット104は、画像形成部104Aと画像表示部104Bとを備えて構成される。画像形成部104Aは、主本体部103内に組み込まれており、光源104aと、一方向拡散板104bと、集光レンズ104cと、表示素子104dとを備える。一方、いわゆるシースルー型の表示部材である画像表示部104Bは、主本体部103から下方に向かい、片方の眼鏡レンズ102(図4)に平行に延在するように配置された全体的に板状であって、接眼プリズム104fと、偏向プリズム104gと、ホログラム光学素子104hとを有している。
光源104aは、表示素子104dを照明する機能を有し、例えば光強度のピーク波長および光強度半値の波長幅で462±12nm(青色光(B光))、525±17nm(緑色光(G光))、635±11nm(赤色光(R光))となる3つの波長帯域の光を発するRGB一体型の発光ダイオード(LED)で構成されている。
表示素子104dは、光源104aからの出射光を画像データに応じて変調して画像を表示するものであり、光が透過する領域となる各画素をマトリクス状に有する透過型の液晶表示素子で構成される。なお、表示素子104dは、反射型であってもよい。
接眼プリズム104fは、基端面PL1を介して入射する表示素子104dからの画像光を、相対する平行な内側面PL2と外側面PL3とで全反射させ、ホログラム光学素子104hを介してユーザの瞳に導く一方、外光を透過させてユーザの瞳に導くものであり、偏向プリズム104gとともに、例えばアクリル系樹脂で形成されている。この接眼プリズム104fと偏向プリズム104gとは、内側面PL2および外側面PL3に対して傾斜した傾斜面PL4、PL5でホログラム光学素子104hを挟み、接着剤で接合される。
偏向プリズム104gは、接眼プリズム104fに接合されて、接眼プリズム104fと一体となって略平行平板となるものである。なお、ディスプレイユニット104とユーザの瞳の間に眼鏡レンズ102(図4)を装着すると、通常眼鏡を使用しているユーザでも画像を観察することが可能である。
ホログラム光学素子104hは、表示素子104dから出射される画像光(3原色に対応した波長の光)を回折反射して瞳孔Bに導き、表示素子104dに表示される画像を拡大してユーザの瞳に虚像として導く体積位相型の反射型ホログラムである。このホログラム光学素子104hは、例えば、回折効率のピーク波長および回折効率半値の波長幅で465±5nm(B光)、521±5nm(G光)、634±5nm(R光)の3つの波長域の光を回折(反射)させるように作製されている。ここで、回折効率のピーク波長は、回折効率がピークとなるときの波長のことであり、回折効率半値の波長幅とは、回折効率が回折効率ピークの半値となるときの波長幅のことである。
このような構成のディスプレイユニット104では、光源104aから出射された光は、一方向拡散板104bにて拡散され、集光レンズ104cにて集光されて表示素子104dに入射する。表示素子104dに入射した光は、表示制御部104DRから入力された画像データに基づいて画素ごとに変調され、画像光として出射される。これにより、表示素子104dには、カラー画像が表示される。表示素子104dからの画像光は、接眼プリズム104fの内部にその基端面PL1から入射し、内側面PL2と外側面PL3で複数回全反射されて、ホログラム光学素子104hに入射する。ホログラム光学素子104hに入射した光は、そこで反射され、内側面PL2を透過して瞳孔Bに達する。瞳孔Bの位置では、ユーザは、表示素子104dに表示された画像の拡大虚像を観察することができ、画像表示部104Bに形成される画面として視認することができる。
一方、接眼プリズム104f、偏向プリズム104gおよびホログラム光学素子104hは、外光をほとんど全て透過させるので、ユーザはこれらを介して外界像(実像)を観察できる。したがって、表示素子104dに表示された画像の虚像は、外界像の一部に重なって観察されることになる。このようにして、HMD100のユーザは、ホログラム光学素子104hを介して、表示素子104dから提供される画像と外界像とを同時に観察できる。なお、ディスプレイユニット104が非表示状態の場合、画像表示部104Bは、素通しとなり、外界像のみを観察できる。なお、本実施形態では、光源と液晶表示素子と光学系とを組み合わせてディスプレイユニットが構成されているが、光源と液晶表示素子の組合せに代え、自発光型の表示素子(例えば、有機EL表示素子)が用いられても良い。また、光源と液晶表示素子と光学系の組合せに代えて、非発光状態で透過性を有する透過型有機EL表示パネルが用いられてもよい。
図4及び図5を参照して、主本体部103の正面には、フレーム101の側部寄りに配置されたカメラ106のレンズ106aが、前方を向くようにして設けられている。
フレーム101の右側の側部101bには、右副本体部108−Rが取り付けられ、フレーム101の左側の側部101cには、左副本体部108−Lが取り付けられている。右副本体部108−Rおよび左副本体部108−Lは、細長い板形状を有する。
主本体部103と右副本体部108−Rとは、配線HSで信号伝達可能に接続されており、右副本体部108−Rは、その後端から延在するコードCDを介して制御ユニットCTUに接続されている。
以上がHMD100の説明である。本発明の実施形態として、第1実施形態〜第4実施形態がある。第1実施形態から説明する。図7は、第1実施形態に係る打音検査支援システム1−1の構成を示すブロック図である。このブロック図は、第1実施形態に係る打音検査支援システム1−1及び第2実施形態に係る打音検査支援システム1−2で共通である。打音検査支援システム1−1は、HMD100、ハンマー200及びサーバ300を備える。
HMD100は、打音検査支援装置の一例であり、制御ユニットCTUと、ディスプレイユニット104と、表示制御部104DRと、カメラ106と、を備える。制御ユニットCTUは、制御処理部121と、操作部122と、通信部124と、記憶部125と、バッテリ126と、電源回路127とを備える。
表示制御部104DRは、制御処理部121に接続され、制御処理部121の制御に従ってディスプレイユニット104の画像形成部104Aを制御することで、画像形成部104Aに画像を形成させる回路である。画像形成部104Aは、上述した通りである。
カメラ106は、撮像部の一例であり、制御処理部121に接続され、制御処理部121の制御に従って、被写体の画像を生成する装置である。カメラ106は、例えば、被写体の光学像を所定の結像面上に結像する結像光学系、前記結像面に受光面を一致させて配置され、前記被写体の光学像を電気的な信号に変換するイメージセンサ、前記イメージセンサの出力に対し公知の画像処理を施して画像(画像データ)を生成するデジタルシグナルプロセッサ(DSP)等を備えて構成される。前記結像光学系は、1または複数のレンズを備えて構成され、その1つとして前記レンズ106aを含む。カメラ106は、前記生成した画像データを制御処理部121へ出力する。
操作部122は、制御処理部121に接続され、例えば電源のオンオフ等の、予め設定された所定の指示をHMD100に入力する機器であり、例えば、所定の機能を割り付けられた1または複数のスイッチ等である。
通信部124は、制御処理部121に接続され、制御処理部121の制御に従って、外部装置(例えば、サーバ300)との間でデータの入出力を行う回路であり、例えば、シリアル通信方式であるRS232Cのインターフェース回路、Bluetooth(登録商標)規格を用いたインターフェース回路、IrDA(Infrared Data Asscoiation)規格等の赤外線通信を行うインターフェース回路、および、USB(Universal Serial Bus)規格を用いたインターフェース回路等である。
また、通信部124は、有線または無線によって通信する通信カード等であり、例えばイーサネット環境等の通信ネットワークを介して外部装置(例えば、サーバ300)との間で通信しても良い(イーサネットは登録商標)。このような通信部124は、制御処理部121から入力された転送すべきデータを収容した通信信号を、前記通信ネットワークで用いられる通信プロトコルに従って生成し、この生成した通信信号を、前記通信ネットワークを介して外部装置へ送信する。通信部124は、前記通信ネットワークを介して外部装置から通信信号を受信し、この受信した通信信号からデータを取り出し、この取り出したデータを制御処理部121が処理可能な形式のデータに変換して制御処理部121へ出力する。通信部124は、例えば、無線LANの規格の一つであるWi−Fi(Wireless Fidelity)規格で通信信号を送受信する、IEEE802.11b/g/nに対応したWi−Fi Module(通信カード)等を備えて構成される。
記憶部125は、制御処理部121に接続され、制御処理部121の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、当該HMD100の各部を当該各部の機能に応じて制御する制御プログラム等が含まれる。記憶部125は、例えば不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)や書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等を備える。そして、記憶部125は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆる制御処理部121のワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等を含む。
バッテリ126は、電力を蓄積し、前記電力を供給する電池である。バッテリ126は、一次電池であってよく、また、二次電池であってよい。電源回路127は、バッテリ126から供給された電力を、電力を必要とする、当該HMD100の各部へ各部に応じた電圧で供給する回路である。
制御処理部121は、HMD100の各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御する。制御処理部121は、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路等を備えて構成される。制御処理部121には、制御処理プログラムが実行されることによって、撮影制御部1211が機能的に構成される。なお、撮像制御部1211の一部または全部は、ハードウェアで構成されても良い。撮像制御部1211については、後で詳しく説明する。
ハンマー200は、打撃部材の一例であり、打音検査に用いられる。ユーザ(以下、検査員)は、ハンマー200を用いて、打音検査領域(検査対象の一例)を叩く。ハンマー200のヘッド201の中央には、加速度センサ202(モーションセンサ)が取り付けられている。加速度センサ202の取り付け位置は、これに限定されず、検査員が、ハンマー200によって、打音検査領域を叩く動作をしたときに、加速度センサ202が加速度を検出できる位置であればよい。加速度センサ202とCTUとは、不図示の電気コードによって、電気的に接続されている。検査員が、打音検査領域をハンマー200で叩く動作をしたとき、ハンマー200には加速度が生じ、加速度センサ202は、加速度を示す信号Sを出力する。信号Sは、上記電気コードを通り、制御処理部121に送られる。加速度センサ202とCTUとは、無線で接続されていてもよい。
加速度センサ202が、検出部として機能する。検出部は、ハンマー200によって打音検査領域が叩かれたことを検出したとき、所定の信号を出力する。所定の信号をトリガーとして(所定の信号が制御処理部121に送られたとき)、撮像制御部1211は、カメラ106(撮像部)に比較画像を撮像させる。これについて、詳しく説明する。
検査員がハンマー200によって打音検査領域を叩く動作をしたとき、打音検査領域がハンマー200で叩かれる瞬間まで、ハンマー200には大きな正の加速度が生じる。打音検査領域がハンマー200で叩かれた瞬間、ハンマー200には大きな負の加速度が生じる。撮像制御部1211は、これを利用して、ハンマー200で叩かれた瞬間の打音検査領域をカメラ106に撮像させる。
ハンマー200に大きな負の加速度が生じたとき、加速度センサ202から出力される信号Sを所定の信号とする。所定の信号で示される加速度は、大きな負の値となる。撮像制御部1211には、その値を判別できる所定のしきい値が予め設定されている。
検査員が頭部にHMD100を装着した状態で、打音検査領域を見たとき、カメラ106の被写体は、打音検査領域となる。頭部にHMD100を装着した検査員が、ハンマー200によって打音検査領域を叩いたとき、加速度センサ202から出力された信号Sで示される加速度は、所定のしきい値より小さくなる。撮像制御部1211は、打音検査領域、ハンマー200、及び、ハンマー200を持つ手等を被写体として、カメラ106に被写体を撮像させる。この撮影で得られた画像が比較画像となる。検査員がハンマー200によって、一つの打音検査領域を叩く回数は、複数である。撮像制御部1211は、1回目の打撃時に、カメラ106に打音検査領域を撮像させ、これより後の打撃について、カメラ106に打音検査領域を撮像させない。
比較画像の一例が図3に示す比較画像23aである。図3及び図7を参照して、上述した撮像制御部1211によれば、ハンマー200によって打音検査領域が叩かれた瞬間、又は、叩かれた瞬間から僅かに遅れて、比較画像23aを撮像できる。前者の場合、比較画像23aには、ハンマーのヘッド201が打音検査領域に接触した状態が写っている。後者の場合、比較画像23aには、ハンマーのヘッド201が打音検査領域から僅かに離れた状態が写っている。このように、比較画像には、ハンマーのヘッド201が、打音検査領域に接触した状態、又は、極めて近い位置にある状態で写っている。従って、比較画像からハンマー200によって実際に叩かれた箇所が分かる。
検出部は、加速度センサ202(モーションセンサ)に限らず、振動センサやマイクでもよい。ハンマー200によって打音検査領域が叩かれたとき、ハンマー200には、振動が発生する。撮像制御部1211は、ハンマー200に取り付けられた振動センサから出力された信号のレベルが、振動の検出を示すレベルのとき、カメラ106に被写体を撮像させる。
マイクを検出部として用いる場合、撮像制御部1211には、ハンマー200が打音検査領域を叩いた音のレベルを判別できる所定のしきい値が予め設定されている。ハンマー200によって打音検査領域が叩かれたとき、マイクから出力された信号のレベルが所定のしきい値を超える。このとき、撮像制御部1211は、カメラ106に被写体を撮像させる。マイクは、HMD100に取り付けられていてもよいし、HMD100に設けられた端子(不図示)に接続されたマイク(外部マイク)でもよい。
サーバ300について説明する。サーバ300は、HMD100と通信する機能、所定のフォルダを作成する機能、フォルダに基準画像及び比較画像を格納する機能等を有する。フォルダについては、後で説明する。サーバ300は、機能ブロックとして、制御処理部301、操作部302、表示部303、記憶部304及び通信部305を備える。
制御処理部301は、操作部302、表示部303、記憶部304及び通信部305に対して、所定の制御や所定の処理をすることにより、上記機能を実行する。制御処理部301は、ハードウェア(CPU、RAM、ROM等)、及び、ハードウェアで実行されるソフトウェア等によって実現される。
操作部302は、検査員がサーバ300を操作するための入力装置であり、キーボード、タッチパネル、マウス等により実現される。表示部303は、検査員がサーバ300を操作しているときに、その操作に関連する画面を表示する装置であり、液晶ディスプレイ等により実現される。記憶部304は、上記フォルダ、原画像、基準画像及び比較画像等を記憶する装置であり、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等により実現される。通信部305は、通信部124と同様であり、説明を省略する。
サーバ300が、HMD100の外部装置である態様を説明したが、HMD100がサーバ300を備える態様でもよい。これは、第2実施形態から第4実施形態でも同様である。
第1実施形態に係る打音検査支援システム1−1の動作について説明する。検査員が、トンネルを複数の場所に分け、場所Aで打音検査をする場合を例とする。場所Aの壁面には、複数の打音検査領域(複数の検査対象)がある。検査員は、時期を異ならせて、複数の打音検査領域について、打音検査を複数回実行することにより、複数の打音検査領域のそれぞれについて、経時変化を調べる。第1実施形態に係る打音検査支援システム1−1の動作は、初回の打音検査をする前の動作(すなわち、初期設定の動作)と、打音検査するときの動作とに分かれる。
図7を参照して、前者の動作について説明する。検査員は、初回の打音検査をする前に、基準画像及び所定のフォルダを予め作成する。場所Aの壁面には、例えば、100個の打音検査領域、すなわち、第1の打音検査領域から第100の打音検査領域がある。
検査員は、トンネルの場所Aに行く。検査員は、場所Aにおいて、頭部にHMD100を装着した状態で、操作部122を操作して、カメラ106により、100個の打音検査領域のそれぞれを撮像する。これにより得られた100枚の画像(静止画像)が、それぞれ原画像である。原画像の一例が図1に示す原画像21である。検査員は、操作部122を操作して、100個の打音検査領域のそれぞれの原画像をサーバ300へ送信する命令を入力する。これにより、通信部124は、100個の打音検査領域のそれぞれの原画像をサーバ300へ送信する。通信部305は、これらの原画像を受信する。制御処理部301は、通信部305で受信されたこれらの原画像を記憶部304に格納する。
検査員は、サーバ300の設置場所に戻り、操作部302を操作して、制御処理部301に、図8に示す階層構造のフォルダを作成させ、これを記憶部304に記憶させる。この階層構造は、上位のフォルダ41、及び、フォルダ41の下位にある複数のフォルダ42により構成される。フォルダ41は、一つであり、トンネルの場所Aに割り当てられている。打音検査される場所が複数ある場合、フォルダ41の数が複数となる。
フォルダ42は、複数あり、複数の打音検査領域のそれぞれに割り当てられている。ここでは、フォルダ42−1に第1の打音検査領域が割り当てられ、フォルダ42−2に第2の打音検査領域が割り当てられ、・・・、フォルダ42−100に第100の打音検査領域が割り当てられている。
検査員は、操作部302を操作して、第1の打音検査領域〜第100の打音検査領域のそれぞれの原画像を、対応するフォルダ42に格納する。例えば、図1に示す原画像21が、第1の打音検査領域の原画像のとき、図1に示す原画像21は、フォルダ42−1に格納される。
検査員は、操作部302を操作して、フォルダ42−1に格納された原画像21(図1)を表示部303に表示させ、原画像21に対して、打音検査領域のどの箇所を叩くかを示す目印(予め決められた箇所の目印)の位置を決定する。この決定により、制御処理部301は、原画像21に目印24aを合成する処理をする。これが、図2に示す基準画像22aとなる。
検査員は、残りのフォルダ42、すなわち、フォルダ42−2〜フォルダ42−1000についても、同様の処理をする。
以上が初回の打音検査をする前の動作である。次に、打音検査をするときの動作について説明する。この動作は、各回の打音検査で共通する。図9及び図10は、この動作を説明するフローチャートである。HMD100の操作は、操作部122を用いて操作する例で説明するが、音声認識を利用してHMD100を操作してもよい。
図7及び図9を参照して、検査員は、トンネルの場所Aに行き、HMD100を頭部に装着する。検査員は、操作部122を操作して、場所Aのフォルダ41(図8)を表示させる命令を入力する(ステップS1)。通信部124は、この命令をサーバ300に送信する(ステップS2)。通信部305は、この命令を受信する(ステップT1)。制御処理部301は、記憶部304に格納されている場所Aのフォルダ41を読み出し、通信部305に対して、場所Aのフォルダ41をHMD100に送信する命令をする。通信部305は、場所Aのフォルダ41をHMD100に送信する(ステップT2)。通信部124は、場所Aのフォルダ41を受信し(ステップS3)、表示制御部104DRは、場所Aのフォルダ41を画像表示部104Bに表示させる(ステップS4)。
検査員は、操作部122を操作して、場所Aのフォルダ41を開ける命令を入力する。これにより、表示制御部104DRは、フォルダ41に格納されているフォルダ42(図8)を画像表示部104Bに表示させる(ステップS5)。フォルダ42は、打音検査領域のフォルダである。表示制御部104DRは、全てのフォルダ42(100個のフォルダ42)を一度に画像表示部104Bに表示できないとき、スクロール表示をする。
検査員は、操作部122を操作して、100個のフォルダ42の中から一つのフォルダ42を選択する(ステップS6)。ここでは、フォルダ42−1が選択されたとする。
表示制御部104DRは、フォルダ42−1に格納されている基準画像22a(図2)を画像表示部104Bに表示させる(ステップS7)。基準画像22aに含まれる目印24aで示す箇所が、予め決められた箇所(ハンマー200で叩くべき箇所)である。検査員は、画像表示部104Bに表示された基準画像22aの目印24aを見て、予め決められた箇所を確認し、ハンマー200によって第1の打音検査領域を叩いて、打音検査をする(ステップS8)。
ステップS8において、撮像制御部1211は、加速度センサ202から出力される信号Sをモニターし、信号Sで示される加速度が、上述したように、所定のしきい値より小さくなったとき、カメラ106に第1の打音検査領域を撮像させる。すなわち、カメラ106は、ハンマー200で叩かれている第1の打音検査領域を撮像する。このときに撮像された画像が、図3に示す比較画像23aとなる。
表示制御部104DRは、基準画像及び比較画像を画像表示部104Bに表示させる(ステップS9)。図11は、画像表示部104Bに表示されたこれらの画像の一例を説明する説明図である。基準画像22aは、フォルダ42−1に格納されている、第1の打音検査領域の基準画像である。比較画像23aは、ステップS8で撮像された、第1の打音検査領域の比較画像である。画像表示部104Bには、基準画像及び比較画像に加えて、文字画像26及び文字画像27が表示されている。文字画像26は、「OK」の文字を示す画像である。文字画像27は、「NG」の文字を示す画像である。
図7、図10及び図11を参照して、検査員は、基準画像22aと比較画像23aとを見て、実際に叩かれた箇所が、予め決められた箇所か否かを判断する(ステップS10)。検査員は、実際に叩かれた箇所が、予め決められた箇所と一致する場合、又は、ほぼ一致する場合(誤差の範囲内の場合)、実際に叩かれた箇所が、予め決められた箇所と判断する。例えば、トンネルの壁面の打音検査では、10cm以内であれば、誤差とする。10cmを示すスケールの像が基準画像に含まれていてもよい。このようにすれば、検査員は、ステップS10の判断が容易となる。サーバ300が基準画像を生成するときに、10cmを示すスケールの像を基準画像に含める処理をする。
検査員は、実際に叩かれた箇所が、予め決められた箇所でないと判断したとき(ステップS10でNo)、操作部122を操作して、「NG」を示す文字画像27を選択する(ステップS11)。
表示制御部104DRは、「NG」を示す文字画像27が選択されたとき、画像表示部104Bに表示する画像を、図11に示す画像から図2に示す基準画像22aに切り替える(図9のステップS7)。検査員は、基準画像22aの目印24aを見て、再度、第1の打音検査領域を叩いて打音検査をする(図9のステップS8)。
検査員は、実際に叩かれた箇所が、予め決められた箇所と判断したとき(ステップS10でYes)、操作部122を操作して、「OK」を示す文字画像26を選択する(ステップS12)。通信部124は、「OK」を示す文字画像26が選択されたとき、ステップS8で撮像された第1の打音検査領域の比較画像23aを、サーバ300へ送信する(ステップS13)。通信部305は、送信されてきた比較画像23aを受信し(ステップT3)、制御処理部301は、比較画像23aを第1の打音検査領域のフォルダ42−1(図8)に格納する(ステップT4)。
表示制御部104DRは、「全ての打音検査領域について打音検査が終了?」の文字画像、「YES」を示す文字画像、及び、「NO」を示す文字画像を、画像表示部104Bに表示させる(不図示)。検査員は、全ての打音検査領域について打音検査が終了していないとき(ステップS14でNo)、操作部122を操作して、「NO」を示す文字画像を選択する。「NO」を示す文字画像が選択されたとき、表示制御部104DRは、ステップS5(図9)の処理をする。検査員は、操作部122を操作して、次の打音検査領域のフォルダ42(例えば、第2の打音検査領域のフォルダ42−2)を選択する(ステップS6)。次の打音検査領域に対して、ステップS6以降の処理がされる。
検査員は、全ての打音検査領域について打音検査が終了したとき(ステップS14でYes)、操作部122を操作して、「YES」を示す文字画像を選択する。これにより、場所Aでの初回の打音検査が終了する。初回より後の打音検査(2回目、3回目、・・・)も、初回の打音検査と同様に、図9及び図10に示すフローが実行される。
第1実施形態では、経時変化の検査のために、初回より後の打音検査がされる。経時変化の検査でなく、通常の打音検査の場合、初回より後の打音検査はされない。後で説明する第2実施形態から第4実施形態も同様である。
第1実施形態の主な効果について、図2に示す基準画像22a、及び、図3に示す比較画像23aを例にして説明する。図2、図3及び図7を参照して、検査員は、HMD100を頭部に装着した状態で、画像表示部104Bに表示された基準画像22aを見て、打音検査領域(検査対象)の予め決められた箇所の目印24aを確認し、ハンマー200(打撃部材)を用いて、打音検査領域を叩いて打音検査をする(図9のステップS7、ステップS8)。カメラ106(撮像部)は、この打音検査において、比較画像23aを撮像する。比較画像23aには、打音検査領域の像、及び、この打音検査領域を叩いているハンマーの像25が写っている。図11を参照して、表示制御部104DRは、基準画像22aと比較画像23bとを一緒に(並べて)、画像表示部104Bに表示させる(図9のステップS9)。従って、検査員は、基準画像22aと比較画像23bとを比較することにより、打音検査において、実際に叩かれた箇所が、予め決められた箇所か否かの確認が可能となる。
第2実施形態を説明する。第1実施形態は、初回の打音検査前に基準画像を予め作成したが、第2実施形態は、初回の打音検査のときに基準画像を作成する。図7は、第2実施形態に係る打音検査支援システム1−2の構成を示すブロック図である。打音検査支援システム1−2の構成を示すブロック図は、第1実施形態に係る打音検査支援システム1−1の構成を示すブロック図と同じである。
第2実施形態に係る打音検査支援システム1−2の動作は、第1実施形態と同様に、初回の打音検査をする前の動作(すなわち、初期設定の動作)と、打音検査するときの動作とに分かれる。
図7を参照して、前者の動作について説明する。検査員は、初回の打音検査をする前に、所定のフォルダ41,42(図8)を予め作成する。第1実施形態との違いは、フォルダ42の中に基準画像が格納されていない。検査員は、場所Aに行き、例えば、100個の打音検査領域を決定したとする。検査員は、操作部302を操作して、制御処理部301に、図8に示す階層構造のフォルダを作成させ、これを記憶部304に記憶させる。
後者の動作について説明する。図12は、第2実施形態に係る打音検査支援システム1−2において、初回の打音検査で実行される動作を説明するフローチャートである。ステップS1〜ステップS6、ステップT1及びステップT2は、図9のそれらのステップと同じである。
図7及び図12を参照して、初回の打音検査では、フォルダ42−1に基準画像が格納されていない。検査員は、ハンマー200によって第1の打音検査領域を叩いて、打音検査をする(ステップS21)。ステップS21において、第1実施形態のステップS8と同様に、撮像制御部1211は、加速度センサ202から出力される信号Sをモニターし、信号Sで示される加速度が、所定のしきい値より小さくなったとき、カメラ106に第1の打音検査領域を撮像させる。すなわち、カメラ106は、ハンマー200で叩かれている第1の打音検査領域を撮像する。このときに撮像された画像が、基準画像候補となる。
表示制御部104DRは、ステップS21で撮像された基準画像候補を、画像表示部104Bに表示させる(ステップS22)。図13は、画像表示部104Bに表示された基準画像候補28の一例を説明する説明図である。目印24bは、ハンマーの像25のうち、ヘッドの像を示している。ハンマーのヘッド201が打音検査領域と接触するので、ヘッドの像は目印にすることができる。目印24bは、基準画像候補28が基準画像として決定されたとき、目印24a(図2)と同様に、打音検査領域のどの箇所を叩くかを示す(予め決められた箇所を示す)。
画像表示部104Bには、基準画像候補28に加えて、文字画像29及び文字画像30が表示されている。文字画像29は、基準画像候補28を基準画像として登録する場合に選択される。文字画像30は、基準画像候補28を基準画像として登録しない場合に選択される。
図7及び図12を参照して、検査員は、打音検査の結果、経時変化を観察する必要があるか否かを判断する(ステップS23)。検査員は、経時変化を観察する必要があると判断したとき(ステップS23でYes)、基準画像候補を基準画像として登録する必要がある。検査員は、操作部122を操作して、文字画像29を選択する(ステップS24)。
通信部124は、文字画像29が選択されたとき、ステップS22で表示されている基準画像候補28を、サーバ300に送信する(ステップS25)。通信部305は、送信されてきた基準画像候補28を受信する(ステップT11)。制御処理部301は、基準画像候補28を基準画像として、第1の打音検査領域のフォルダ42−1に格納する(ステップT12)。
検査員は、経時変化を観察する必要がないと判断したとき(ステップS23でNo)、基準画像候補を基準画像として登録する必要がない。検査員は、操作部122を操作して、文字画像30を選択する(ステップS26)。表示制御部104DRは、この基準画像候補を消去する。
ステップS25以降及びステップS26以降は、第1実施形態と同様である。すなわち、表示制御部104DRは、「全ての打音検査領域について打音検査が終了?」の文字画像、「YES」を示す文字画像、及び、「NO」を示す文字画像を、画像表示部104Bに表示させる(不図示)。検査員は、全ての打音検査領域について打音検査が終了していないとき(ステップS14でNo)、操作部122を操作して、「NO」を示す文字画像を選択する。「NO」を示す文字画像が選択されたとき、表示制御部104DRは、ステップS5(図9)の処理をする。検査員は、操作部122を操作して、次の打音検査領域のフォルダ42(例えば、第2の打音検査領域のフォルダ42−2)を選択する(ステップS6)。次の打音検査領域に対して、ステップS6以降の処理がされる。
検査員は、全ての打音検査領域について打音検査が終了したとき(ステップS14でYes)、操作部122を操作して、「YES」を示す文字画像を選択する。これにより、場所Aでの初回の打音検査が終了する。フォルダ42−1〜フォルダ42−100のそれぞれには、基準画像が格納されている。このため、初回より後の打音検査(2回目、3回目、・・・)は、第1実施形態と同様であり、図9及び図10に示すフローが実行される。第2実施形態の場合、図9のステップS9において、画像表示部104Bには、図14に示すような画像が表示される。図14は、画像表示部104Bに表示された基準画像22b及び比較画像23aの一例を説明する説明図である。図14が図11と異なる点は、基準画像22aが基準画像22bであり、目印24aが目印24bである。基準画像22bは、初回の打音検査で撮像された画像である(すなわち、図13に示す基準画像候補28)。目印24bは、上述したように、ハンマーの像25のうち、ヘッドの像を示している。
第3実施形態を説明する。検査員が、ハンマー200によって実際に叩かれた箇所が、予め決められた箇所か否かを確認できるようにするために、第1実施形態では、図11に示すように、基準画像22aと比較画像23aとを一緒に画像表示部104Bに表示させている。これに対して、第3実施形態は、合成画像(例えば、図17に示す合成画像33)を生成し、合成画像を画像表示部104Bに表示させる。
図15は、第3実施形態に係る打音検査支援システム1−3の構成を示すブロック図である。図15は、図7に示すブロック図に、画像処理部306が追加されている。画像処理部306は、サーバ300に含まれる。画像処理部306は、比較画像に対して画像処理をすることにより、ハンマー200によって叩かれた箇所を特定し、特定した箇所を示す打撃箇所目印を、基準画像に合成した合成画像を生成する。
第3実施形態に係る打音検査支援システム1−3の動作を説明する。この動作は、第1実施形態と同様に、初回の打音検査をする前の動作(すなわち、初期設定の動作)と、打音検査するときの動作とに分かれる。前者の動作は、第1実施形態と同様である。
後者の動作について説明する。基準画像は、図2に示す基準画像22aとし、比較画像は、図3に示す比較画像23aとし、合成画像は、図17に示す合成画像33とする。図16は、第3実施形態に係る打音検査支援システム1−3において 打音検査で実行される動作を説明するフローチャートである。ステップS1〜ステップS8、ステップT1及びステップT2は、図9のそれらのステップと同じである。
図15及び図16を参照して、通信部124は、ステップS8(図8)で撮像された比較画像23aをサーバ300に送信する(ステップS31)。通信部305は、比較画像23aを受信する(ステップT21)。画像処理部306は、ステップT21で受信された比較画像23aに対して、以下の画像処理をする(ステップT22)。
画像処理部306は、例えば、テンプレートマッチングを用いて、ハンマーの像25に含まれるヘッドの像を、比較画像23aから抽出する。画像処理部306は、抽出したヘッドの像の位置を、ハンマー200によって叩かれた箇所(打撃箇所)とし、この箇所を示す打撃箇所目印を比較画像23aに合成する。図18は、打撃箇所目印32が合成された比較画像23aを示す。
画像処理部306は、基準画像22aについて、予め決められた箇所の目印24aを無視し、特徴点を抽出する。画像処理部306は、比較画像23a(図18)について、ハンマーの像25及び打撃箇所目印32を無視して、特徴点を抽出する。
画像処理部306は、基準画像22aの特徴点と比較画像23aの特徴点とが一致するように、基準画像22aと比較画像23aとを位置合わせをし、基準画像22aと比較画像23aとを重ね合わせる。この状態で、画像処理部306は、比較画像23aに含まれる打撃箇所目印32を基準画像22aに合成した合成画像33を生成する(ステップT23)。
画像処理部306が実行するこれら一連の画像処理は、公知の技術を応用している。
制御処理部301は、通信部305に対して、ステップT23で生成された合成画像33をHMD100に送信する命令をする。通信部305は、合成画像33をHMD100に送信する(ステップT24)。通信部124は、送信されてきた合成画像33を受信する(ステップS32)。
表示制御部104DRは、合成画像33を画像表示部104Bに表示させる(ステップS33)。第3実施形態では、図11に示す基準画像22a及び比較画像23aの替わりに、合成画像33が表示されている。
検査員は、予め決められた箇所の目印24aと打撃箇所目印32とを見て、実際に叩かれた箇所が、予め決められた箇所か否かを判断する(ステップS10)。検査員は、実際に叩かれた箇所が、予め決められた箇所と一致する場合、又は、ほぼ一致する場合(誤差の範囲内の場合)、実際に叩かれた箇所が、予め決められた箇所と判断する。これは、第1実施形態と同様である。
検査員は、実際に叩かれた箇所が、予め決められた箇所でないと判断したとき(ステップS10でNo)、操作部122を操作して、「NG」を示す文字画像27(図11)を選択する(ステップS11)。これ以降は、第1実施形態と同様である。
検査員は、実際に叩かれた箇所が、予め決められた箇所と判断したとき(ステップS10でYes)、操作部122を操作して、「OK」を示す文字画像26(図11)を選択する(ステップS12)。通信部124は、「OK」を示す文字画像26が選択されたとき、ステップS31で送信した比較画像23aの保存命令を、サーバ300に送信する(ステップS34)。通信部305は、送信されてきた保存命令を受信する(ステップT25)。これにより、制御処理部301は、ステップT21で受信した比較画像23aを第1の打音検査領域のフォルダ42−1(図8)に格納する(ステップT26)。
HMD100は、ステップS34の後、第1実施形態と同様にステップS14の処理をする。
第3実施形態の主な効果を説明する。図17を参照して、合成画像33は、打撃箇所目印32を基準画像22a(図2)に合成した画像なので、打音検査領域(検査対象)のどの箇所を叩くかを示す目印(予め決められた箇所の目印24a)と打撃箇所目印32とを含む。検査員は、これらの目印を比べることにより、打音検査において、実際に叩かれた箇所が、予め決められた箇所か否かの確認をすることができる。一枚の画像にこれらの目印が含まれる。従って、検査員は、図11に示す基準画像22aと比較画像23aとが画像表示部104Bに一緒に表示される形態と比べて、実際に叩かれた箇所が、予め決められた箇所か否かの確認が容易である。
第4実施形態を説明する。第1〜第3実施形態では、実際に叩かれた箇所が、予め決められた箇所か否かについて、検査員が判断する。これに対して、第4実施形態では、サーバ300がその判断をする。
図19は、第4実施形態に係る打音検査支援システム1−4の構成を示すブロック図である。図19は、図7に示すブロック図に、画像処理部306及び判定部307が追加されている。画像処理部306及び判定部307は、サーバ300に含まれる。画像処理部306は、比較画像に対して画像処理をすることにより、ハンマー200によって叩かれた箇所を特定する。判定部307は、画像処理部306が特定した箇所を示す目印を打撃箇所目印とし、打撃箇所目印の位置と、予め決められた箇所の目印の位置との距離が、予め定められた値以下か否かを判定する。
第4実施形態に係る打音検査支援システム1−4の動作を説明する。この動作は、第1実施形態と同様に、初回の打音検査をする前の動作(すなわち、初期設定の動作)と、打音検査するときの動作とに分かれる。前者の動作は、第1実施形態と同様である。
後者の動作について説明する。基準画像は、図2に示す基準画像22aとし、比較画像は、図3に示す比較画像23aとする。図20は、第4実施形態に係る打音検査支援システム1−4において 打音検査で実行される動作を説明するフローチャートである。ステップS1〜ステップS8、ステップT1及びステップT2は、図9のそれらのステップと同じである。
図19及び図20を参照して、通信部124は、ステップS8(図9)で撮像された比較画像23aをサーバ300に送信する(ステップS41)。通信部305は、比較画像23aを受信する(ステップT31)。画像処理部306は、ステップT31で受信された比較画像23aに対して、以下の画像処理をする(ステップT32)。
画像処理部306は、例えば、テンプレートマッチングを用いて、ハンマーの像25に含まれるヘッドの像を、比較画像23aから抽出する。画像処理部306は、抽出したヘッドの像の位置を、ハンマー200によって叩かれた箇所(打撃箇所)とし、この箇所を示す打撃箇所目印32を比較画像23aに合成する(図18)。
画像処理部306は、基準画像22aについて、予め決められた箇所の目印24aを無視し、特徴点を抽出する。画像処理部306は、比較画像23a(図18)について、ハンマーの像25及び打撃箇所目印32を無視して、特徴点を抽出する。
画像処理部306は、基準画像22aの特徴点と比較画像23aの特徴点とが一致するように、基準画像22aと比較画像23aとを位置合わせをし、基準画像22aと比較画像23aとを重ね合わせる。
この状態で、判定部307は 打撃箇所目印32の位置と予め決められた箇所の目印24aの位置との距離が、予め定められた値以下か否かを判定する。予め定められた値は、例えば、実際に叩かれた箇所と予め決められた箇所との距離が10cmに相当する値である。判定部307は、打撃箇所目印32の位置と予め決められた箇所の目印24aの位置との距離が、予め定められた値以下のとき、実際に叩かれた箇所が予め決められた箇所とみなし、打撃箇所目印32の位置と予め決められた箇所の目印24aの位置との距離が、予め定められた値より大きいとき、実際に叩かれた箇所が予め決められた箇所と見なさない(ステップT33)。
制御処理部301は、通信部305に対して、ステップT33の判定結果をHMD100に送信する命令をする。通信部305は、判定結果をHMD100に送信する(ステップT34)。通信部124は、送信されてきた判定結果を受信する(ステップS42)。表示制御部104DRは、判定結果を画像表示部104Bに表示させる(ステップS43)。判定結果は、実際に叩かれた箇所が予め決められた箇所の場合、例えば、「OK」を示す文字画像であり、実際に叩かれた箇所が予め決められた箇所でない場合、例えば、「NG」を示す文字画像である。
制御処理部121は、ステップS42で受信された判定結果が、「OK」を示す文字画像か、「NG」を示す文字画像かを判断する(ステップS44)。「OK」を示す文字画像と判断した場合、HMD100は、ステップS14の処理をする。「NG」を示す文字画像と判断した場合、HMD100は、ステップS7の処理をする。
制御処理部301は、ステップT33の判定において、実際に叩かれた箇所が予め決められた箇所と判定されたとき(ステップT35でOK)、ステップT31で受信した比較画像を第1の打音検査領域のフォルダ42(図8)に格納する(ステップT37)。制御処理部301は、ステップT33の判定において、実際に叩かれた箇所が予め決められた箇所でないと判定されたとき(ステップT35でNG)、ステップT31で受信した比較画像を消去する(ステップT36)。
第4実施形態によれば、ハンマー200によって実際に叩かれた箇所が、予め決められた箇所か否かについて、サーバ300が判断する。従って、検査員の負担を軽減することができる。
第1〜第4実施形態では、カメラ106によって撮像された静止画を、比較画像としている。これに限定されず、カメラ106によって撮像された動画から選択された一つのフレームを、比較画像としてもよい。フレームは、例えば、検査員が、動画を見て選択することができる。
1−1〜1−4 打音検査支援システム
22a,22b 基準画像
23a 比較画像
24a,24b 予め決められた箇所の目印
25 ハンマーの像
32 打撃箇所目印
33 合成画像
100 ヘッドマウントディスプレイ(HMD、打音検査支援装置の一例)
104B 画像表示部(表示部の一例)
104DR 表示制御部
106 カメラ(撮像部の一例)
200 ハンマー
201 ハンマーのヘッド
202 加速度センサ(検出部の一例)
300 サーバ
306 画像処理部
307 判定部
1211 撮像制御部

Claims (7)

  1. 頭部に装着可能な打音検査支援装置であって、
    表示部と、
    検査対象のどの箇所を叩くかを示す目印を含む、前記検査対象の画像を基準画像とし、打音検査前に前記基準画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、
    撮像部と、
    前記打音検査において、前記検査対象、及び、前記検査対象を叩いている打撃部材を被写体とする画像を比較画像とし、前記撮像部に前記比較画像を撮像させる撮像制御部と、を備える打音検査支援装置。
  2. 前記打撃部材によって前記検査対象が叩かれたことを検出したとき、所定の信号を出力する検出部が、前記打音検査支援装置の外部、又は、前記打音検査支援装置に備えられ、
    前記所定の信号をトリガーとして、前記撮像制御部は、前記撮像部に前記比較画像を撮像させる請求項1に記載の打音検査支援装置。
  3. 前記表示制御部は、前記基準画像と前記比較画像とを前記表示部に表示させる請求項1又は2に記載の打音検査支援装置。
  4. 前記表示制御部は、前記基準画像と前記比較画像とを一緒に前記表示部に表示させる請求項3に記載の打音検査支援装置。
  5. 前記比較画像に対して画像処理をすることにより、前記打撃部材によって叩かれた箇所を特定し、特定した箇所を示す打撃箇所目印を、前記基準画像に合成した合成画像を生成する画像処理部が、前記打音検査支援装置の外部の外部装置、又は、前記打音検査支援装置に備えられ、
    前記表示制御部は、前記合成画像を前記表示部に表示させる請求項1又は2に記載の打音検査支援装置。
  6. 前記比較画像に対して画像処理をすることにより、前記打撃部材によって叩かれた箇所を特定する画像処理部と、前記画像処理部が特定した箇所を示す目印を打撃箇所目印とし、前記打撃箇所目印の位置と、前記検査対象のどの箇所を叩くかを示す前記目印の位置との距離が、予め定められた値以下か否かを判定する判定部とが、前記打音検査支援装置の外部の外部装置、又は、前記打音検査支援装置に備えられており、
    前記表示制御部は、前記判定の結果を前記表示部に表示させる請求項1又は2に記載の打音検査支援装置。
  7. 表示部及び撮像部を備え、頭部に装着可能な打音検査支援装置を用いて、打音検査を支援する方法であって、
    検査対象のどの箇所を叩くかを示す目印を含む、前記検査対象の画像を基準画像とし、前記打音検査前に前記基準画像を前記表示部に表示させる表示ステップと、
    前記打音検査において、前記検査対象、及び、前記検査対象を叩いている打撃部材を被写体とする画像を比較画像とし、前記表示ステップ後、前記撮像部に前記比較画像を撮像させる撮像ステップと、を備える打音検査支援方法。
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