JP2017223163A - 圧縮機用運転切替ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】自動アンロード式圧縮機に大きな負荷をかけることなく断続使用可能とする圧縮機用運転切替ユニットを提供する。【解決手段】電源がオンとされている間は、モータ20を常時駆動させた状態で圧縮空気タンク3内を設定圧力に維持するアンローダ機構部を有した自動アンロード式の圧縮機1に装着される圧縮機用運転切替ユニット11であって、モータの駆動をオンオフ制御する圧力スイッチ12と、アンローダ機構部側と圧縮空気タンク側あるいは、アンローダ機構部側と排気口10aとを連通させるべく切換え制御する三方電磁弁13とを備え、モータの駆動がオフされるときには、三方電磁弁を圧縮空気タンク側と、アンローダ機構部側とを連通させることで、アンローダ機構部のアンローダピストン42を押し下げ、圧縮機をアンロード状態にして停止させることを特徴とする。【選択図】図3
Description
本発明は、自動アンロード式圧縮機に装着される圧縮機用運転切替ユニットに関する。
前記のような自動アンロード式圧縮機の構成及び作用について、図5及び図6を参照して略述する。図例の自動アンロード式圧縮機100は、モータ20によって作動する圧縮機本体2と、圧縮空気タンク3と、アンローダパイロット弁41及びアンローダピストン42を含むアンローダ機構部4とを備えている。この自動アンロード式圧縮機100は、スイッチ(不図示)がオンとされると、圧縮機本体2のモータ20が駆動し、圧縮空気タンク3内が所定圧になるまでの間は、圧縮機本体2のピストン21が上下動し、ピストン21の上昇時(図6の実線矢印)には、吸込弁5が閉となり、圧縮室22内の空気が圧縮され、この空気圧で吐出弁6が開とされて、圧縮空気が吐出配管64を介して圧縮空気タンク3内に貯蔵される。このとき、アンローダ機構部4に備わる既存のアンローダパイロット弁41は閉とされる。
圧縮空気タンク3内が所定圧に至るとアンローダパイロット弁41は開となり、アンローダパイロット弁41からアンローダピストン42までの配管43内の空気圧の作用によりアンローダピストン42が押し下げられて吸込弁5が開とされその状態に維持される(図5参照)。この間、圧縮機本体2のピストン21はモータ20が駆動状態であるから上下動するが、吸込弁5が開とされているから、圧縮機本体2の圧縮室22が吸込弁5を通じて大気開放状態のため圧縮室22内の空気圧が高くならず、吐出弁6は閉とされたままである。図5はこの状態が維持される所謂アンロード(無負荷・からまわり運転)状態を示している。
圧縮空気タンク3内の圧縮空気が使用される等して、圧縮空気タンク3内が所定圧以下になると、アンローダパイロット弁41は閉となり、アンローダパイロット弁41からアンローダピストン42までの配管43内の空気圧が下がり、これに伴いアンローダピストン42が上昇して、吸込弁5に対するアンローダピストン42の押し下げ力が作用しなくなる(図6参照)。この間も、圧縮機本体2のピストン21はモータ20が駆動状態であるから駆動中は常時上下動し、ピストン21の上昇時(図6の実線矢印)には、吸込弁5が閉となり、圧縮室22内の空気が圧縮され、この空気圧で吐出弁6が開とされて、圧縮空気が吐出配管64を介して圧縮空気タンク3内に貯蔵される。一方、ピストン21の下降時(図6の2点鎖線矢印)には、圧縮室22内の空気圧が下がるため、吸込弁5が開となり大気を取り込み、同時に吐出弁6が閉となる。図6はこの状態が維持される所謂オンロード(負荷運転)状態を示している。
このように自動アンロード式圧縮機100は、起動時に使用者によってスイッチ(不図示)がオンされると、使用者によってスイッチがオフとされない限りモータ20は駆動をし続け、アンロード(無負荷運転)及びオンロード(負荷運転)の状態が繰り返され、圧縮空気タンク3内の圧縮空気が設定圧力範囲に維持される。よって、使用時にはいつでもすぐに所望する圧縮空気を使用できるため、連続運転に適しており、利便性がよく従来から多用されている。
しかしこのような自動アンロード式圧縮機100は、電気代、モータの騒音・振動の問題から、実際には断続運転で使用されるケースがよくみられるが、その場合は、以下の問題がある。自動アンロード式圧縮機をオンロード時にオフにすると、圧縮室22内の空気が完全に抜け切らない状態でなされるため、ピストン21に負荷がかかり、モータ20の内部コイルや駆動軸、さらには圧縮機本体2側のコネクティングロッド、クランクシャフトに荷重がかかって、これらの毀損や折損等を引き起こすことがある。またモータ20の駆動伝達用モータプーリーやVベルト等も消耗し易く寿命も短くなってしまう。
しかしこのような自動アンロード式圧縮機100は、電気代、モータの騒音・振動の問題から、実際には断続運転で使用されるケースがよくみられるが、その場合は、以下の問題がある。自動アンロード式圧縮機をオンロード時にオフにすると、圧縮室22内の空気が完全に抜け切らない状態でなされるため、ピストン21に負荷がかかり、モータ20の内部コイルや駆動軸、さらには圧縮機本体2側のコネクティングロッド、クランクシャフトに荷重がかかって、これらの毀損や折損等を引き起こすことがある。またモータ20の駆動伝達用モータプーリーやVベルト等も消耗し易く寿命も短くなってしまう。
特許文献1には、圧縮機本体を無負荷状態にするアンローダ機構を備え、アンローダ機構の動作と圧縮機本体の動作とを連動して制御し、圧縮機本体の停止時は圧縮機本体を無負荷状態となるよう制御するようにした圧縮機が記載されている。
しかしながら、この特許文献1に記載の圧縮機は、圧縮空気タンク内の圧力が0.2〜0.3MPaという低圧時に、圧縮機本体の運転を停止させる場合については記載されているが、例えば設定圧力が0.7〜1.0MPa前後で断続運転していたオンロード状態の圧縮機をチャタリングの発生がなく、スムーズに無負荷状態にできるのか不安がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、自動アンロード式圧縮機に大きな負荷をかけることなく断続使用可能とする圧縮機用運転切替ユニットを提供することを目的とする。
本発明に係る圧縮機用運転切替ユニットは、電源がオンとされている間は、モータを常時駆動させた状態で圧縮空気タンク内を設定圧力に維持するアンローダ機構部を有した自動アンロード式の圧縮機に装着される圧縮機用運転切替ユニットであって、前記圧縮空気タンクと前記アンローダ機構部との間に接続され、前記電源のオンオフでオンオフ制御されるとともに、前記モータの駆動をオンオフ制御する圧力スイッチと、前記アンローダ機構部側と前記圧縮空気タンク側あるいは、前記アンローダ機構部側と排気口とを連通させるべく切換え制御する三方電磁弁とを備え、前記モータの駆動がオフされるときには、前記三方電磁弁を前記圧縮空気タンク側と前記アンローダ機構部側とを連通させることで、前記アンローダ機構部のアンローダピストンを押し下げ、前記圧縮機をアンロード状態にして停止させることを特徴とする。
本発明に係る圧縮機用運転切替ユニットを既存の自動アンロード式の圧縮機の圧縮空気タンクとアンローダ機構部との間に接続して装着すれば、連続運転のみならず断続的に使用することができ、連続運転使用時に問題となる電気代、騒音、振動の問題を圧縮機を買い替えることなく、解消できる。また圧縮機用運転切替ユニットを装着すれば、自動アンロード式の圧縮機のモータの駆動がオフされるときには、三方電磁弁が、前記圧縮空気タンク側と前記アンローダ機構部側とを連通させるように機能し、空気圧がアンローダ機構部のアンローダピストンに作用してアンローダピストンを押し下げるので、例えばオンロード状態のときにモータがオフになっても、アンロード状態に移行してから停止させることができる。そしてこのように圧縮機をアンロード状態にして停止することができるので、圧縮機に大きな負荷をかけることなく停止させることができ、モータ、シャフト等、圧縮機の構成部材に毀損、折損さらには摩耗による消耗等が生じ難く、長寿命化を図ることができる。またアンロード状態にして停止できると再びモータを起動させる際には、圧縮機本体をアンロード状態で起動させることができるので、モータ、シャフト、内部コイル等、圧縮機の構成部材に係る負荷を軽減できる上、モータの起動電圧を抑えることでき、電気代を抑制することができる。
本発明の圧縮機用運転切替ユニットにおいて、前記圧縮機がオンロード状態においては、前記三方電磁弁は、前記アンローダ機構部側と前記排気口とを連通させるようにしてもよい。
これによれば、圧縮機がオンロード状態のときは、アンローダ機構部が排気口と連通し、アンローダ機構部が作用しない構成とできる。
これによれば、圧縮機がオンロード状態のときは、アンローダ機構部が排気口と連通し、アンローダ機構部が作用しない構成とできる。
本発明の圧縮機用運転切替ユニットにおいて、前記圧力スイッチは、前記圧縮空気タンク内の圧力が設定圧力より下回ったときに前記モータを駆動させ、前記圧縮空気タンク内の圧力が設定圧力より上回ったときに前記モータを停止させるよう構成されているものとしてもよい。
これによれば、電源のオンオフをしなくても、圧縮空気タンク内の圧力を設定圧力に維持しつつも無駄なモータの駆動を抑制して電気代抑制を図ることができる。
これによれば、電源のオンオフをしなくても、圧縮空気タンク内の圧力を設定圧力に維持しつつも無駄なモータの駆動を抑制して電気代抑制を図ることができる。
本発明の圧縮機用運転切替ユニットにおいて、前記三方電磁弁は直動式としてもよい。
これによれば、圧縮空気タンク内の圧力の高低にかかわらず、オリフィス等で空気圧を調整せずとも、モータの駆動がオフされるときには、圧縮機に大きな負荷をかけることなく、スムーズにアンロード状態に移行し圧縮機を停止させることができる。
これによれば、圧縮空気タンク内の圧力の高低にかかわらず、オリフィス等で空気圧を調整せずとも、モータの駆動がオフされるときには、圧縮機に大きな負荷をかけることなく、スムーズにアンロード状態に移行し圧縮機を停止させることができる。
本発明に係る圧縮機用運転切替ユニットを用いれば、自動アンロード式圧縮機に大きな負荷をかけることなく断続使用可能とすることができる。
以下、図1〜図4を参照して本発明に係る圧縮機用運転切替ユニットの一実施形態について説明する。
本実施形態の圧縮機用運転切替ユニット11(以下、運転切替ユニット11という)は、スイッチ(不図示)がオンとされている間は、モータ20を常時駆動させた状態で圧縮空気タンク3内を設定圧力に維持するアンローダ機構部4を有した自動アンロード式の圧縮機1に装着される。運転切替ユニット11は、圧縮空気タンク3とアンローダ機構部4との間に接続され、圧力スイッチ12と、三方電磁弁13とを備えている。圧力スイッチ12は、圧縮機1に設けられた電源のオンオフでオンオフ制御されるとともに、モータ20の駆動をオンオフ制御する。三方電磁弁13は、圧力スイッチ12と、アンローダピストン42側と圧縮空気タンク3側あるいは、アンローダピストン42側と排気口10aとを連通させるべく切換え制御する。運転切替ユニット11は、モータ20の駆動がオフされるときには、三方電磁弁13を圧縮空気タンク3側とアンローダ機構部4側とを連通させることで、アンローダ機構部4のアンローダピストン42を押し下げ、圧縮機1をアンロード状態にして停止させる。
以下、詳しく説明する。
本実施形態の圧縮機用運転切替ユニット11(以下、運転切替ユニット11という)は、スイッチ(不図示)がオンとされている間は、モータ20を常時駆動させた状態で圧縮空気タンク3内を設定圧力に維持するアンローダ機構部4を有した自動アンロード式の圧縮機1に装着される。運転切替ユニット11は、圧縮空気タンク3とアンローダ機構部4との間に接続され、圧力スイッチ12と、三方電磁弁13とを備えている。圧力スイッチ12は、圧縮機1に設けられた電源のオンオフでオンオフ制御されるとともに、モータ20の駆動をオンオフ制御する。三方電磁弁13は、圧力スイッチ12と、アンローダピストン42側と圧縮空気タンク3側あるいは、アンローダピストン42側と排気口10aとを連通させるべく切換え制御する。運転切替ユニット11は、モータ20の駆動がオフされるときには、三方電磁弁13を圧縮空気タンク3側とアンローダ機構部4側とを連通させることで、アンローダ機構部4のアンローダピストン42を押し下げ、圧縮機1をアンロード状態にして停止させる。
以下、詳しく説明する。
運転切替ユニット11は、図1に示すように略矩形状のハウジング内に圧力スイッチ12と三方電磁弁13とが収められユニット化されており、一方面(図例では底面)から圧力スイッチ12と三方電磁弁13の電気配線L1〜L4が引き出されるように構成されている。圧力スイッチ12は、圧力変化に応じて電気回路を開閉する汎用のものを用いることができる。本実施形態では図2に示すように高圧側、低圧側の圧力設定をそれぞれ単独に行うことができるように構成された圧力スイッチ12を用いた例について説明する。この圧力スイッチ12は、図2に示すように圧縮機1のスイッチSWとモータ20とに電気的に接続され、さらに圧縮空気タンク3内の圧力(空気圧)が設定された高圧側の圧力(設定圧力値)を上回ったときに、モータ20の駆動を停止し、低圧側の圧力(設定圧力値)を下回ったときに、モータ20の駆動をさせるよう制御されている。なお、図2には、圧縮機1のモータ20として三相モータを用いた場合の接続例を示しているが、これに限定されるものではない。
三方電磁弁13としては、直動式のものが好適に用いられる。本発明者が運転切替ユニット11を開発するに当たって、種々市販の三方電磁弁13で試験を行った結果、三方電磁弁13として直動式のものとすれば、圧縮空気タンク3内の圧力の高低にかかわらず、オリフィス等で空気圧を調整せずとも、モータ20の駆動がオフされるときには、圧縮機1に大きな負荷をかけることなく、スムーズにアンロード状態に移行できることがわかった。三方電磁弁13も、図2に示すように圧縮機1のスイッチSWとモータ20とに電気的に接続されており、モータ20が駆動(オン)時に配管10をアンローダピストン42側と排気口(大気開放側)10aとを連通させる一方、モータ20が停止(オフ)時に配管10を圧縮空気タンク3(圧力スイッチ12)側とアンローダピストン42側とを連通させるべく切換え動作するよう、前記制御部においてシーケンス設定される。このようなシーケンス設定は、既存の自動アンロード式の圧縮機に備わる制御盤(不図示)において簡易に実施することができる。
運転切替ユニット11のハウジングの一方面には、圧縮空気タンク3と接続される配管14が接続可能とされ、他方面(図例では天面)にはアンローダ機構部4と接続される配管10が接続可能とされる。運転切替ユニット11のハウジングの一側面には排気口10aが突出して設けられており、本実施形態では、排気口10aのつまみ部分が空気の排出速度を調整できるに流量調整弁10bとなっている。この流量調整弁10bは、排気口10aのつまみ部分を回転させると、電磁弁13からアンローダピストン42までの配管10内の空気の排出速度を調整することができる。流量調整弁10bの構成は図例のものに限定されず、汎用されているスピードコントローラを用いることができ、排出速度もしくは流量を数値で管理できる目盛付のものとしてもよい。
運転切替ユニット11は、図5、図6を参照しながら説明した自動アンロード式の圧縮機100におけるアンローダパイロット弁41を、その配管43とともに、配管継手43a,43bから取外し、圧縮空気タンク3とアンローダ機構部4との間に接続して設けられるものである。具体的には、図3に示すように配管継手43a,43bを用いて、配管43の一部を用いて、圧縮空気タンク3とアンローダピストンハウジング420(アンローダピストン42)との間に配管10,14を介して接続(配管接続)されている。即ち、運転切替ユニット11は、アンローダパイロット弁41に代えて、配管43の一部を用いて、圧縮空気タンク3とアンローダピストン42との間に配管接続されている。
運転切替ユニット11が装着された図例の圧縮機1は、モータ20によって作動する圧縮機本体2と、圧縮空気タンク3と、アンローダピストン42と、アンローダピストン42によってアンロード状態及びオンロード状態の切換えがなされる吸込弁5とを備えている。圧縮機本体2は、モータ20の駆動によって往復動するレシプロ式のピストン21を備え、圧縮室22内の空気を圧縮するように機能する。
吸込弁5は、圧縮機本体2の圧縮室22内に臨むように設けられ、アンローダピストン42が下向きに作用して押し下げられると開となり、アンローダピストン42によって開状態が維持され、アンローダピストン42が作用しないときには、圧縮室22内の空気圧が高くなると閉となり、空気圧が下がると開となるように構成される。そして、吸込弁5が開のときには、通気口51を介して圧縮機本体2の圧縮室22が外気と通じることになる。
アンローダピストン42は、気密的に構成されるアンローダピストンハウジング420内に上半部が圧縮スプリング421によって上向きに付勢状態で収納され、下半部が前記通気口51に通じる通気室52に臨み、さらに下端部が吸込弁5に対して前記のように作用し得る位置に臨むように構成されている。吸込弁5は、前記圧縮室22内にあって、通気室52と圧縮室22とを連通させる吸込弁孔50を開閉するように機能する。また、通気室52に隣接して吐出室61が並設され、この吐出室61には、吐出室61と圧縮室22とを連通させる吐出弁孔60を開閉するように機能する吐出弁6が設けられている。吐出弁6は、吐出室61に設けられる圧縮スプリング62によって下向きに付勢され、圧縮室22内の空気圧がこの圧縮スプリング62の付勢力を上回ると押し上げられ、吐出弁孔60を開とし、圧縮室22内の空気圧がこの圧縮スプリング62の付勢力より下回ると、圧縮スプリング62の付勢力によって押し下げられ、吐出弁孔60を閉とするように機能する。吐出室61は、吐出口63及び吐出配管64を介して圧縮空気タンク3と連通している。
圧縮機用運転切替ユニット11が装着された圧縮機1の作用について説明する。圧縮機1において、スイッチSW(図2参照)がオンとされることにより、圧縮機1が前記動作シーケンスに基づく稼働を開始する。このとき、圧縮空気タンク3内の空気圧が設定圧力範囲を上回っている場合は、圧力スイッチ12がオフとされ、これによってモータ20は駆動せず、三方電磁弁13は、配管14を圧縮空気タンク3(圧力スイッチ12)側に、配管10をアンローダピストン42側に連通させるべく位置付けられる(図3の矢印a参照)。この場合、圧縮空気タンク3内の空気圧は配管10からアンローダピストンハウジング420内のアンローダピストン42に作用し、アンローダピストン42が圧縮スプリング421の付勢力に抗して押し下げられて吸込弁5が開とされ、その状態に維持される。そのため、圧縮室22と通気室52及び通気口51とが連通して圧縮室22内が略大気圧とされる。これに伴い、吐出弁6は、圧縮スプリング62の作用によって閉の状態とされる。図3はこの状態が維持される所謂アンロード状態を示している。
また、前記起動時に圧縮空気タンク3内の空気圧が設定圧力範囲を下回っている場合、或いは、前記アンロード状態において、圧縮空気タンク3内の圧縮空気が使用されるなどして空気圧が設定圧力範囲を下回った場合、圧力スイッチ12がオンとなって、モータ20が駆動を開始する。このとき、圧縮室22内は略大気圧状態であるから、モータ20は無負荷状態で起動することになる。これと並行して、電磁弁13が、圧縮空気タンク3側を封止し、配管10をアンローダピストン42側と排気口(大気開放側)10aとを連通させるべく位置付けられる(図4の矢印b参照)。これによって、電磁弁13からアンローダピストン42までの配管10内の空気が排気口10aより抜け、当該配管10内の空気圧が下がり、これに伴いアンローダピストン42が圧縮スプリング421の付勢力を受けて上昇して、吸込弁5に対するアンローダピストン42の押し下げ力が作用しなくなる。本実施形態では、排気口10aに流量調整弁10bが設けられており、この流量調整弁10bの調整により、電磁弁13からアンローダピストン42までの配管10内の空気の排出速度を調整することができる。この間、圧縮機本体2のピストン21は、モータ20が駆動状態であるから上下動するが、ピストン21の上昇時(図4の実線矢印)には、吸込弁5が閉となり、圧縮室22内の空気が圧縮され、この空気圧で吐出弁6が圧縮スプリング62の付勢力に抗して開とされて、圧縮空気が吐出配管64を介して圧縮空気タンク3内に貯蔵される。一方、ピストン21の下降時(図4の2点破線矢印)には、圧縮室22内の空気圧が下がるため、吸込弁5が2点鎖線のように開となって通気口51より大気を取り込み、同時に圧縮スプリング62の付勢力によって吐出弁6が押し下げられて2点鎖線のように閉となる。図4はこの状態が維持される所謂オンロード状態を示している。
前記のようなオンロード状態では、ピストン21が上下動を繰り返し、これに伴う吸込弁5及び吐出弁6の開閉動作によって、通気口51から圧縮室22に大気が取り込まれて圧縮され、吐出口63から吐出配管64を介して圧縮された空気が圧縮空気タンク3に貯蔵される。
前記のようなオンロード状態では、ピストン21が上下動を繰り返し、これに伴う吸込弁5及び吐出弁6の開閉動作によって、通気口51から圧縮室22に大気が取り込まれて圧縮され、吐出口63から吐出配管64を介して圧縮された空気が圧縮空気タンク3に貯蔵される。
このオンロード状態において、圧縮空気タンク3内の空気圧が設定圧力を上回ったときもしくはスイッチSW操作によってオフされたときには、三方電磁弁13は、配管10を圧縮空気タンク3(圧力スイッチ12)側とアンローダピストン42側とを連通させるべく切換え動作する(図3の矢印a参照)。すると、配管10内の空気圧によって、アンローダピストン42が押し下げられ、吸込弁5が開とされて、圧縮室22の空気圧が略大気圧となり、オンロード状態の圧縮機1がアンロード状態となる。これと並行して圧力スイッチ12もしくはスイッチSW操作によってモータ20が電気的にオフされると、モータ20の駆動は停止されるが、慣性が作用して回転し続け、モータ20、圧縮機本体2のピストン21、コネクティングロッド、クランクシャフト等に大きな負荷がかかることなく、次第に回転速度を落としながらゆっくりと止まる。
そしてアンロード状態で圧縮機1が停止されるので、再びスイッチSWがオンとされ駆動を開始する際もアンロード状態となっているため、モータ20にかかる負担が軽減される。
発明者が設定圧力範囲を種々設定し(例えば、0.2〜0.3MPa,0.7〜1.2MPa等)試験を行ったところによれば、いずれの数値範囲でもチャタリングを発生させることなく、良好に駆動・停止できた。
そしてアンロード状態で圧縮機1が停止されるので、再びスイッチSWがオンとされ駆動を開始する際もアンロード状態となっているため、モータ20にかかる負担が軽減される。
発明者が設定圧力範囲を種々設定し(例えば、0.2〜0.3MPa,0.7〜1.2MPa等)試験を行ったところによれば、いずれの数値範囲でもチャタリングを発生させることなく、良好に駆動・停止できた。
このように、本実施形態の圧縮機用運転切替ユニット11を、既存の自動アンロード式の圧縮機100にアンローダパイロット弁41に代えて装着して用いれば、モータ20の駆動(オン)時には、圧縮空気タンク3とアンローダピストン42との間に接続される配管10を、アンローダピストン42側と排気口(大気開放)10a側とを連通させるようになされるから、アンローダピストン42に対して圧縮空気の圧が負荷されず、したがって、圧縮機本体2が無負荷状態で起動されて、安定的にオンロード状態に移行・維持される。一方、モータ20の駆動停止(オフ)時には、前記配管10を圧縮空気タンク3側とアンローダピストン42側とを連通させるようになされるから、空気圧がアンローダピストン42に作用して、安定的にアンロード状態に移行・維持される。このように圧縮機本体2が無負荷状態で起動・停止されることにより、圧縮機本体2の構成部材に毀損、折損さらには摩耗による消耗等が生じ難く、圧縮機1の長寿命化を図ることができる。しかも、既存の自動アンロード式の圧縮機を用いて簡易に改変することができるから、自動アンロード式の圧縮機を購入・使用中のユーザにとっては、効率的な圧縮機の稼働を図る上で極めて有益である。
なお、実施形態では、既存のアンローダパイロット弁41を除去して本発明に係る圧縮機用運転切替ユニット11を装着する例を示したが、アンローダパイロット弁41を除去することなく、圧縮機用運転切替ユニット11を装着するようにしても良い。この場合は、アンローダパイロット弁41は、機械的或は電気的に無効とする処置が講じられる。また、図3〜図6は、本発明及び従来の圧縮機の構造を模式的に示すものであり、各構成部の構造は、機能的に同一であれば、他の構造で示されるものであっても良いし、圧縮機としてレシプロタイプものについて説明したが、スクロールタイプやスクリュータイプの圧縮機としてもよい。また配管10,14は圧縮機1に応じてチューブタイプであってもよい。
1,100 圧縮機
2 圧縮機本体
20 モータ
3 圧縮空気タンク
4 アンローダ機構部
41 アンローダパイロット弁
42 アンローダピストン
43 配管
5 吸込弁
10,14 配管
10a 排気口(大気開放側)
11 圧縮機用運転切替ユニット
12 圧力スイッチ
13 三方電磁弁
2 圧縮機本体
20 モータ
3 圧縮空気タンク
4 アンローダ機構部
41 アンローダパイロット弁
42 アンローダピストン
43 配管
5 吸込弁
10,14 配管
10a 排気口(大気開放側)
11 圧縮機用運転切替ユニット
12 圧力スイッチ
13 三方電磁弁
Claims (4)
- 電源がオンとされている間は、モータを常時駆動させた状態で圧縮空気タンク内を設定圧力に維持するアンローダ機構部を有した自動アンロード式の圧縮機に装着される圧縮機用運転切替ユニットであって、
前記圧縮空気タンクと前記アンローダ機構部との間に接続され、
前記電源のオンオフでオンオフ制御されるとともに、前記モータの駆動をオンオフ制御する圧力スイッチと、前記アンローダ機構部側と前記圧縮空気タンク側あるいは、前記アンローダ機構部側と排気口とを連通させるべく切換え制御する三方電磁弁とを備え、
前記モータの駆動がオフされるときには、
前記三方電磁弁を前記圧縮空気タンク側と前記アンローダ機構部側とを連通させることで、前記アンローダ機構部のアンローダピストンを押し下げ、前記圧縮機をアンロード状態にして停止させることを特徴とする圧縮機用運転切替ユニット。 - 請求項1において、
前記圧縮機がオンロード状態においては、
前記三方電磁弁は、前記アンローダ機構部側と前記排気口とを連通させることを特徴とする圧縮機用運転切替ユニット。 - 請求項1又は請求項2において、
前記圧力スイッチは、前記圧縮空気タンク内の圧力が設定圧力より下回ったときに前記モータを駆動させ、前記圧縮空気タンク内の圧力が設定圧力より上回ったときに前記モータを停止させるよう構成されていることを特徴とする圧縮機用運転切替ユニット。 - 請求項1〜請求項3において、
前記三方電磁弁は直動式とされていることを特徴とする圧縮機用運転切替ユニット。
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JPS5314206U (ja) * | 1976-07-20 | 1978-02-06 | ||
JPS5544050U (ja) * | 1978-09-18 | 1980-03-22 | ||
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JPS5314206U (ja) * | 1976-07-20 | 1978-02-06 | ||
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