JP2017222230A - 車両用シートスライド装置 - Google Patents

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Hisanori Hioki
尚徳 日沖
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康敬 小島
二本松 英雄
Hideo Nihonmatsu
英雄 二本松
康一 森田
Koichi Morita
康一 森田
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Abstract

【課題】シートバックを前倒しにしてシートを移動させる際の使用者の手間を軽減できる車両用シートスライド装置を提供する。【解決手段】車両用シートスライド装置は、車両フロアに固定されるロアレール20と、ロアレール20に摺動可能に配置されるアッパレール30と、ロアレール20に沿って延びるガイド71と、ガイド71に係合してアッパレール30の移動を規制する第1ストッパ100と、第1ストッパ100に当接し得るようにアッパレール30に設けられてシートのシートバックが前倒しにされることに基づいて第1ストッパ100に当接しない位置に配置される第1当接部材41とを備える。【選択図】図20

Description

本発明は、アッパレールの移動規制構造を有する車両用シートスライド装置に関する。
車両用シートスライド装置として、特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1に記載の車両用シートスライド装置は、ロアレールと、ロアレールに摺動するアッパレールと、アッパレールの規制位置を記憶するメモリ機構とを備える。メモリ機構は、アッパレールに沿って延びるラックと、ラックに沿うシャフトと、アッパレールの移動を規制するためのストッパ(同文献では、ロックプレート)とを有する。ストッパは、シャフトにおいて摺動可能であり、ラックの歯に係脱可能である。ストッパは、ラックに係合することでラックに対して移動不能になる。アッパレールのストッパが、ロアレールに取り付けられているストッパに当接することにより、当該当接位置でアッパレールの移動が規制される。
実開平3−8028号公報
ところで、アッパレールのストッパがロアレールのストッパに当接する当接位置を越えてアッパレールを移動させることがある。例えば、前後方向に配置される2つのシートにおいて、後方シートへの乗降を行い易くするために、前のシートをアッパレールの規制位置よりも前方にアッパレールを移動させて、前方シートの後方空間を拡大させる(所謂「ウォークイン」と呼ばれる操作)。このような場合、特許文献1に記載の技術では、アッパレールのストッパがロアレールのストッパに当接しないようにアッパレールのストッパを操作する必要がある。しかし、このような操作は使用者に手間をかけさせることになっている。
(1)上記課題を解決する車両用シートスライド装置は、車両フロアに固定されるロアレールと、前記ロアレールに摺動可能に配置されるアッパレールと、前記ロアレールに沿って延びるガイドと、前記ガイドに係合して前記アッパレールの移動を規制するストッパと、前記ストッパに当接し得るように前記アッパレールに設けられてシートのシートバックが前倒しにされることに基づいて前記ストッパに当接しない位置に配置される当接部材と、を備える。この構成によれば、シートのシートバックを前倒しにすることによりアッパレールの当接部材がストッパに当接しないようになる。このため、シートのシートバックを前倒しにしてシートを移動させるとき、ストッパを操作することなく、シートの移動範囲を拡大することができる。このため、所謂ウォークインの際の使用者の手間が軽減する。
(2)上記車両用シートスライド装置において、前記アッパレールと前記ロアレールとを係合させるロック機構と、前記ロック機構を操作する操作機構とを更に備え、前記当接部材は、前記ストッパに当接し得る当接位置と、前記ストッパに当接し得ない退避位置とに配置され得るように移動可能(当接部材についての移動可能とは、所定軌道に沿って移動し得ることと、所定回転軸を中心に回転し得ることとを含む概念である。)に支持され、前記ロック機構は、前記ロアレールと前記アッパレールとを係合させるロック状態と前記ロアレールに対する前記アッパレールの移動を許容するアンロック状態とを有し、前記操作機構は、前記シートバックが前倒しされることに基づいて前記ロック機構を前記ロック状態から前記アンロック状態に移行させ、かつ、前記当接部材を前記当接位置から前記退避位置に移動させる。この構成によれば、シートバックの前倒しに基づいて、ロック機構をアンロック状態に移行させて、かつ当接部材を退避位置に移動させることができる。
(3)上記車両用シートスライド装置において、前記操作機構は、前記シートバックの前倒しに基づいて前記ロック機構及び前記当接部材を動作させるリンク機構と、前記当接部材とは独立させて前記ロック機構を動作させるハンドルとを備える。この構成によれば、当接部材とロック機構とを連動させたり、ロック機構だけを動作させたりすることができる。
(4)上記車両用シートスライド装置において、前記当接部材が前記当接位置に配置されているとき、前記当接部材が前記ストッパに後方から当接するとき前記当接部材の移動は規制され、 前記当接部材が前記当接位置に配置されているとき、前記当接部材が前記ストッパに前方から当接するとき前記当接部材の移動は許容される。
この構成によれば、当接部材がストッパの後方からそのストッパに当接するとき、当接部材が移動しないため、そのストッパによりアッパレールの前方移動が規制される。これとは反対に、当接部材がストッパの前方からそのストッパに当接するとき、当接部材が移動するため、そのストッパによりアッパレールの後方移動は規制されない。
(5)上記車両用シートスライド装置において、前記ストッパである第1ストッパと、前記第1ストッパよりも後方に配置される第2ストッパと、前記当接部材である第1当接部材と、前記第2ストッパに当接する第2当接部材とを備える。この構成によれば、第1当接部材が第1ストッパに当接する位置に配置されているか否かに関わらず、第2当接部材が第2ストッパに当接し得るため、アッパレールの移動は、第2当接部材が第2ストッパに当接するところで規制される。
(6)上記車両用シートスライド装置において、前記第2当接部材は、前記第1ストッパに当接しないところに配置されている。この構成によれば、アッパレールの前方移動において第2当接部材がその移動の障害にならない。
上記車両用シートスライド装置は、シートバックを前倒しにしてシートを移動させる際の使用者の手間を軽減できる。
車両用シートスライド装置の側面図。 メモリ機構を備えたレールの斜視図。 前後方向に垂直な面でのレールの断面図。 図3のA−A線に沿うレールの断面図。 第1当接部材及び第2当接部材の斜視図。 メモリ機構の斜視図。 メモリ機構の分解斜視図。 ストッパの動作を示す、メモリ機構の側面図。 ストッパの動作を示す、メモリ機構の側面図。 レールの正面図。 第1当接部材及び第2当接部材が示されているレールの正面図。 第1当接部材が退避位置に配置されているときのレールの正面図。 操作機構の分解斜視図。 ロック機構の動作を示す模式図。 ロック機構の動作を示す模式図。 作動機構及びリンク機構の動作を示す模式図。 作動機構及びリンク機構の動作を示す模式図。 車両用シートスライド装置の動作を示す模式図。 車両用シートスライド装置の動作を示す模式図。 車両用シートスライド装置の動作を示す模式図。 車両用シートスライド装置の動作を示す拡大図。 他の形態のメモリ機構の分解斜視図。 他の形態のメモリ機構が備える第1ストッパの斜視図。
図1〜図21を参照して車両用シートスライド装置について説明する。
車両用シートスライド装置について、車両フロアに設置した状態において車両の前後方向に沿う方向を「前後方向DY」といい、車幅方向に沿う方向を「幅方向DX」という。なお、車両用シートスライド装置の前後方向DYは、車両用シートスライド装置のロアレール及びアッパレールの「長手方向」と一致する。ロアレール、アッパレール、レール及びガイドそれぞれの幅方向は、長手方向に垂直な方向であり、かつ車両用シートスライド装置として組み立てられたときの車幅方向に沿う。以降の説明では、ロアレール、アッパレール、レール、及びガイドそれぞれの幅方向に共通の符号「DX」を付して実施形態を説明する。
車両の最前列のシート1(運転席または助手席)に取り付けられる車両用シートスライド装置10を例に挙げて、車両用シートスライド装置10について説明する。この車両用シートスライド装置10に搭載されるシート1は、車両前後方向に移動し得る。なお、シートバック2を前倒しにしてシート1を移動可能な状態にするシート操作は、シート1の後方のシートに人が乗り込むとき(所謂「ウォークイン」)においてそのシート1の後方空間を広げるために行われる。
図1及び図2を参照して、車両用シートスライド装置10の構成について説明する。図1は、車両右側に配置される車両用シートスライド装置10の側面図である。図2は、車両右側に配置される車両用シートスライド装置10の右側のレール11の斜視図である。
車両用シートスライド装置10は、車両フロアに対してシート1を車両前後方向に移動させる。シート1は、背もたれとしてのシートバック2と、座部としてのシートクッション3とを備える。シートバック2は、シートクッション3に対して回転可能であり、リクライナ4を介してシートクッション3に対して任意の角度で固定される。また、車両用シートスライド装置10は、後述のメモリ機構70によりシート1の配置位置を記憶する。
車両用シートスライド装置10は、シート1を載せる一対のレール11,11と、ロック機構60(図3参照)と、シート1の配置位置を記憶するメモリ機構70と、メモリ機構70及びロック機構60を操作する操作機構170と、を備える。
[レール]
一対のレール11,11は幅方向DXに所定距離を隔てて並列される。レール11,11それぞれは、その長手方向が車両の前後方向に沿うように車両フロアに配置される。メモリ機構70は、一対のレール11,11のうち幅方向DXにおける外側(車両ドア側)のレール11に設けられ、かつ操作性の観点から当該外側のレール11の外側に配置される。
レール11は、ロアレール20とアッパレール30とを備える。ロアレール20は車両フロアに固定される。アッパレール30は転動部材を介してロアレール20に対して摺動する。以下、2個のレール11,11のうちの右側(後ろからみて右側)のレール11について説明する。
図3及び図4に示されるように、ロアレール20は、底壁21と、底壁21の幅方向DX両端それぞれから上方に延びる側壁22と、側壁22の上端部から内側に延びる横壁23と、横壁23の内側端部から下方に延びる内壁24とを備える。
ロアレール20には、後述のロック部材61の係合爪63aが挿通する複数の挿通部25が設けられている。複数の挿通部25は、ロアレール20の長手方向に沿って等間隔で配列されている。例えば、挿通部25は、横壁23と内壁24とに亘る貫通孔として構成される。
図3及び図4に示されるように、アッパレール30は、上壁31と、上壁31の幅方向DX両端それぞれから下方(ロアレール20の底壁21に向かう方向)に延びる縦壁32と、縦壁32の下端部から外方に延びて更に上方に屈曲する外壁33とを備える。アッパレール30の縦壁32は、ロアレール20の内壁24よりも幅方向DX内側に配置される。アッパレール30の外壁33は、ロアレール20の内壁24と側壁22との間に配置される。アッパレール30の外壁33とロアレール20の側壁22との間には転動部材が転動可能状態で配置される。アッパレール30の縦壁32には、後述のロック部材61の係合爪63aが挿通する幾つか(例えば、3個)の開口部35が設けられている。複数の開口部35は、アッパレール30の長手方向に沿って等間隔で配列されている。アッパレール30の外壁33には、後述のロック部材61の係合爪63aが挿通する挿通部34が設けられている。挿通部34は、開口部35に対向するところに配置される。
図5に示されるように、アッパレール30は、更に、メモリ機構70の第1ストッパ100に当接する第1当接部材41と、メモリ機構70の第2ストッパ110に当接する第2当接部材51とを備える。なお、第1ストッパは、請求項に記載の「ストッパ」に対応し、第1当接部材41は、請求項に記載の「当接部材」に対応する。
第1当接部材41及び第2当接部材51は、ブラケット59を介してアッパレール30に取り付けられる。ブラケット59は、アッパレール30の長手方向に沿って延びる(図2参照)。ブラケット59は、アッパレール30の上壁31に接続される接続部59aと、接続部59aから上方に延びる縦壁59bとを有する。
第2当接部材51はブラケット59の縦壁59bに取り付けられる。第2当接部材51は、ブラケット59に接続される一対の接続部52aを有する本体部52と、本体部52から下方に延びる延長部53とを有する。延長部53は、下方に延び、レール11と後述のガイド71との間(幅方向DXにおける間)に配置される。延長部53の端部における後部には、第2ストッパ110の規制部115に当接する当接部53aが設けられている。当接部53aは、アッパレール30の移動方向に沿う線に垂直な面として構成される。
第1当接部材41はブラケット59に対して回転可能に取り付けられる。具体的には、第1当接部材41は、第2当接部材51の本体部52に回転可能に取り付けられる。第1当接部材41は、回転軸45で支持される支持部42と、支持部42から上方に延びる第1アーム43と、支持部42から下方に延びる第2アーム44とを有する。
第1アーム43は、ブラケット59の縦壁59bに設けられている貫通孔59cを挿通して、そのレール11の反対側(縦壁59bの内面側)に延びている。第1アーム43の端部には、後述の連動部材215の第2端部215bが係合する長孔43aが設けられている。
第2アーム44の端部は、湾曲して外方(レール11に向く方向とは反対方向)に向かって延びる。第2アーム44の端部における前部には、第1ストッパ100の規制部105の後端部105bに当接する第1当接部44aが設けられている。第1当接部44aは、アッパレール30の移動方向に沿う線に垂直な面として構成される。第2アーム44の端部における後部には、第1ストッパ100の規制部105の前端部105aに当接する第2当接部44bが設けられている。
第1当接部材41は、捻りばねにより付勢方向R(図5矢印R参照)に付勢される。具体的には、第1当接部材41は、第2アーム44の端部が後方に向かうように付勢される。この付勢方向Rは、第1当接部材41が後方から第1ストッパ100の規制部105の後端部105bに当接するとき、第1当接部材41に作用する力の方向と一致する。そして、第1当接部材41の付勢方向Rへの回転は、第2アーム44の第1当接部44aが第1ストッパ100の規制部105に当接可能な位置(以下、「当接位置」という。図18参照。)で阻止される。そして、その当接位置では、付勢方向Rとは反対方向への第1当接部材41の回転は許容される。なお、第1当接部材41が当接位置に配置されているとき、連動部材215の第2端部215bは、第1当接部材41の第1アーム43の長孔43aにおける後端部43bから離間する(図18参照)。このため、第1当接部材41が当接位置に配置されているとき、連動部材215の第2端部215bの存在が第1当接部材41の回転の障害にならず、第1当接部材41は付勢方向Rとは反対方向に円滑に回転し得る。
第1当接部材41は、連動部材215の移動により付勢方向Rとは反対方向の力が第1アーム43に加えられると、第2アーム44の第1当接部44aが第1ストッパ100の規制部105に当接しない位置(以下、これを「退避位置」という。図20参照)に配置される。
[ロック機構]
図3及び図4を参照して、ロック機構60について説明する。
ロック機構60は、アッパレール30とロアレール20とを係合させる。ロック機構60は、アッパレール30とロアレール20とに係合するロック部材61を備える。ロック部材61は、操作機構170(図1参照)により操作される。
ロック部材61は、アーム62と、アーム62の一端に配置されるロック部63と、アーム62の他端に配置される押圧部64(図14参照)とを有する。ロック部材61のアーム62は、アッパレール30とロアレール20との間の空間Sに配置される。
ロック部63は、アッパレール30とロアレール20とに係合し得る係合爪63aを有する。係合爪63aは、アーム62の長手方向に対して交差する方向(例えば直交方向)に延びる。係合爪63aは、幅方向DXにおいて少なくとも一方側に延びる。本実施形態では、複数の係合爪63aが、ロック部63の幅方向DX両側それぞれから延びている。係合爪63aは、アッパレール30の開口部35に挿通する。また、係合爪63aは、ロアレール20の挿通部25及びアッパレール30の挿通部34に挿通し得る。
ロック部材61の押圧部64は、操作機構170のロックレバー180(後述参照)により押圧され得る。
ロック部材61は、幅方向DXに沿う回転軸に介して回転可能にアッパレール30に取り付けられている。ロック部材61の回転軸は、アーム62においてロック部63と押圧部64との間に設けられる。ロックレバー180により押圧部64が押されると(図15参照)、ロック部材61が回転する。ロック部63は、ロック部材61の回転によりロック位置(図3の実線の位置,図14参照)と、アンロック位置(図3の二点鎖線の位置、図15参照)との間で移動する。ロック位置は、ロック部63の係合爪63aがロアレール20の挿通部25及びアッパレール30の挿通部34に挿通しているときのロック部63の位置である。ロック部63がロック位置にあるとき、係合爪63aがアッパレール30及びロアレール20に係合するため、アッパレール30がロアレール20に対して移動不能に係合される。アンロック位置は、ロック部63の係合爪63aがロアレール20の挿通部25に挿通していないときのロック部63の位置である。ロック部63がアンロック位置にあるとき、係合爪63aがロアレール20に係合しないため、アッパレール30がロアレール20に対して移動可能になる。ロック部材61は、ロック部63がロック位置に位置するように付勢されている。このため、ロック部材61の押圧部64がロックレバー180により押圧されていないときは、ロック部63はロック位置に位置する。なお、ロック部63がロック位置にあるロック機構60の状態を「ロック機構60のロック状態」といい、ロック部63がアンロック位置にあるロック機構60の状態を「ロック機構60のアンロック状態」という。また、ロック部63がロック位置からアンロック位置に移動することによりロアレール20に対してアッパレール30が移動可能になることを「レール11のロックが解除される」という。
[メモリ機構]
図6〜図12を参照して、メモリ機構70を説明する。なお、図6に示されるメモリ機構70は、第1ストッパ100に取り付けられる取手120が外されている。
図7に示されるように、メモリ機構70は、ロアレール20に沿って延びるガイド71と、第1ストッパ100と、第1ストッパ100よりも後方に配置される第2ストッパ110とを備える。
ガイド71は、内側部材80と、外側部材90とを備える。
内側部材80は、車両フロアに固定される固定部81と、第1ストッパ100及び第2ストッパ110を案内する案内部82とを備える。案内部82は、固定部81に対して交差するように設けられる。案内部82は、第1ストッパ100の回転軸102を支持する第1内溝83と、第2ストッパ110の回転軸112を支持する第2内溝84とを有する。第1内溝83及び第2内溝84は、案内部82を貫通する孔または凹部として構成される。第1内溝83及び第2内溝84は、内側部材80の長手方向に延びる。第1内溝83は、第2内溝84よりも前方に配置される。第1内溝83の上下方向の幅長は、第1ストッパ100の回転軸102の内端部の上側及び下側が第1内溝83の上下面に摺接するように構成される。第2内溝84の上下方向の幅長は、第2ストッパ110の回転軸112の内端部の上側及び下側が第2内溝84の上下面に摺接するように構成される。
案内部82の前部には、第1ストッパ100の係合部103と噛み合う複数の歯85が設けられている。案内部82の後部には、第2ストッパ110の係合部113と噛み合う複数の歯86が設けられている。また、案内部82の後部に設けられる歯86は、案内部82の前部に設けられる歯85に準じた構造を有する。ここでは、案内部82の前部に設けられる歯85について説明する。
複数の歯85は、案内部82において上方に突出するように設けられて、等間隔で配置される。また、複数の歯85は、ロアレール20に設けられている複数の挿通部25との関係で、次のように構成されている。複数の歯85の配列間隔距離は、ロアレール20の挿通部25の配列間隔距離と同じ長さに設定されている。そして、案内部82の歯85とロアレール20の挿通部25とは、レール11の長手方向において歯85が挿通部25に対して所定距離だけ前方にシフトした位置関係にある(以下、この関係を「歯85のシフト構造」という。)。
このような歯85のシフト構造によれば、アッパレール30の第1当接部材41が第1ストッパ100の規制部105の後端部105bに当接するときにロック部63の係合爪63aがロアレール20の挿通部25に挿通すると、アッパレール30の第1当接部材41と第1ストッパ100の規制部105の後端部105bとが所定距離だけ離間するようになる。これにより、アッパレール30の第1当接部材41と第1ストッパ100の規制部105の後端部105bとが離間した状態でレール11がロックされる。このため、レール11がロックされた状態でも第1ストッパ100の再配置(前方への再配置に限る。)が行い易くなる。
図7に示されるように、外側部材90は、車両フロアに固定される固定部91と、第1ストッパ100及び第2ストッパ110を案内する案内部92とを備える。案内部92は、固定部91に対して交差するように設けられる。案内部92は、第1ストッパ100の回転軸102を支持する第1外溝93と、第2ストッパ110の回転軸112を支持する第2外溝94と、第1ストッパ100の操作部106を案内する第3外溝95と、第2ストッパ110の操作部116を案内する第4外溝96とを有する。第1外溝93及び第2外溝94は、案内部92を貫通する孔または凹部として構成される。第3外溝95及び第4外溝96は、案内部92を貫通する孔として構成される。
第1外溝93は、第2外溝94よりも前方に配置される。第1外溝93及び第2外溝94は、外側部材90の長手方向に延びる。第1外溝93の上下方向の幅長は、第1ストッパ100の回転軸102の外端部の上側及び下側が第1外溝93の上下面に摺接するように構成される。第2外溝94の上下方向の幅長は、第2ストッパ110の回転軸112の外端部の上側及び下側が第2外溝94の上下面に摺接するように構成される。
第3外溝95及び第4外溝96は、外側部材90の長手方向に延びる。第3外溝95は、第4外溝96よりも前方に配置される。第3外溝95は、第1外溝93よりも上方にかつ前方に配置される。第4外溝96は、第2外溝94よりも上方かつ前方に配置される。
第3外溝95の上下方向の幅長は、第1ストッパ100の係合部103が、内側部材80の歯85との係合が解除される位置(図9参照)まで上方移動することが可能であるように第1ストッパ100の操作部106の基部106aの幅長よりも幅広に構成される。第4外溝96の上下方向の幅長は、第2ストッパ110の係合部113が、内側部材80の歯86との係合が解除される位置まで上方移動可能なように第2ストッパ110の操作部116の基部116aの幅長よりも幅広に構成される。
内側部材80と外側部材90とは、外側部材90の固定部91の上に内側部材80の固定部81が重ねられ、外側部材90の案内部92と内側部材80の案内部82との間に第1ストッパ100のアーム101及び第2ストッパ110のアーム111が摺動可能に収容し得るように、配置される。内側部材80と外側部材90とがこのように配置されると、第1内溝83と第1外溝93とが側面視で互いに重なり、第2内溝84と第2外溝94とが側面視で互いに重なる。すなわち、第1内溝83と第1外溝93とは、第1ストッパ100の回転軸102を支持し、かつ第1ストッパ100をガイド71の長手方向に沿って案内する。第2内溝84と第2外溝94とは、第2ストッパ110の回転軸112を支持し、かつ第2ストッパ110をガイド71の長手方向に沿って案内する。
第1ストッパ100は、アーム101と、アーム101の第1端部101aに設けられる回転軸102と、アーム101の第2端部101b(第1端部101aよりも前側に配置される端部)に設けられてガイド71に係合する係合部103と、アッパレール30の第1当接部材41が当接する規制部105と、第1ストッパ100を操作するための操作部106とを備える。
アーム101は、その長手方向がガイド71の長手方向に沿うように配置され、ガイド71の内側部材80の案内部82と外側部材90の案内部92との間に収容される。アーム101は板部材により構成される。そして、アーム101は、アーム101の断面(長手方向に垂直な断面)における長手方向が上下方向に沿うように、ガイド71内に配置される。この構造により、第1ストッパ100を支持するガイド71の幅方向DX幅長を小さくすることができる。
回転軸102は、ガイド71に係合する。具体的には、回転軸102の内端部は、ガイド71の内側部材80の第1内溝83に挿通し、回転軸102の外端部は、ガイド71の外側部材90の第1外溝93に挿通する。
係合部103は、ガイド71の内側部材80の上方に配置される。係合部103は、内側部材80の歯85に係合する。係合部103は、例えば、歯85が挿通する貫通孔104を有する。なお、係合部103は、貫通孔104を有する構造に代えて、歯85が挿通する溝または凹部を有するものに構成され得る。
規制部105は、係合部103から幅方向DXにおける内方(レール11に向く方向)側において上方に突出するように設けられる。このように、規制部105は、上方に延びるため、当該規制部105は、湾曲して外方に延びる第1当接部材41の第1当接部44a及び第2当接部44bと交差するように当接する(図11参照)。規制部105の前端部105a及び後端部105bは、アッパレール30の第1当接部材41が当接する部分として構成される。例えば、規制部105の前端部105aは、後方に向かって上がる傾斜面または湾曲面に構成される。規制部105の後端部105bは、ガイド71の長手方向に沿う線に垂直な面に構成される。
操作部106は、アーム101の第2端部101bにおいて、規制部105が設けられている部分とは反対側に設けられている。すなわち、操作部106は、外側部材90に向かって延びている。操作部106は、幅方向DX外方に延びる基部106aと、基部106aから下方に延びる垂下部106bと、垂下部106bから幅方向DX外方に延びる突出部106cとを備える。
操作部106の基部106aは、外側部材90の第3外溝95に挿通する。垂下部106b及び突出部106cは、外側部材90の外側に配置される。垂下部106bには、付勢部材109の第1端部109aが掛けられる引掛部106dが設けられている。付勢部材109は、第1ストッパ100の係合部103と内側部材80の歯85とが互いに係合するように第1ストッパ100を付勢する。付勢部材109は、弾性部材により構成され、力が加えられていない状態において所定距離(以下、「初期距離」という。)だけ隔てられた第1端部109aと第2端部109bとを有する。付勢部材109の第1端部109aは、操作部106の垂下部106bの引掛部106dに掛けられ、第2端部109bは、外側部材90の第3外溝95の上面95aに摺動可能に掛けられる。付勢部材109がこのように取り付けられている状態では、付勢部材109の第1端部109aと第2端部109bとの間の間隔距離は初期距離よりも短くなっており、これにより、第1ストッパ100の係合部103が下方に向かうように第1ストッパ100が付勢される。
第1ストッパ100の係合部103は、付勢部材109による付勢力に基づいて内側部材80の上面80a(歯85間の部分)を下方に押すため、係合部103と内側部材80の歯85との係合は解除され難くなっている。一方、第1ストッパ100に付勢部材109による付勢力に抗する力が加えられると、第1ストッパ100は、回転軸102を中心にして付勢方向とは反対方向に回転するため、係合部103は内側部材80の上面80aから離間し、係合部103と内側部材80の歯85との係合が解除される(図9参照)。
第1ストッパ100の操作部106には取手120が取り付けられる。取手120は、操作部106の垂下部106b及び突出部106cを覆う。また、取手120の下面において前後方向DYの中間部分には、下方に突出する突出部121が設けられている。突出部121は、第1ストッパ100を前後方向DYに移動させるときの滑り止め(指が引っ掛けられる部分)になる。
図8及び図9を参照して、第1ストッパ100の位置変更について説明する。
第1ストッパ100は、係合部103と内側部材80の歯85との係合及び付勢部材109の付勢力による係合部103と内側部材80との間の押圧作用により、ガイド71に移動不能に係合されている。第1ストッパ100の位置を変更するときは、付勢方向とは反対方向の力を操作部106に加えることで、係合部103と内側部材80との係合を解除する。第1ストッパ100がガイド71の長手方向に移動して所望の位置で、操作部106に加えられている力が弱められると、付勢部材109による付勢力により係合部103が内側部材80の上面80aに向かって移動するため、係合部103と歯85とが係合する。このようにして、第1ストッパ100の位置が変更され得る。
第2ストッパ110は、第1ストッパ100に準じた構造(規制部115を除く)を有する(図7参照)。すなわち、第2ストッパ110は、アーム111と、回転軸112と、ガイド71に係合する係合部113と、アッパレール30の第2当接部材51が当接する規制部115と、第2ストッパ110を操作するための操作部116とを備える。操作部116には取手130が取り付けられる。
規制部115は、係合部113から幅方向DXにおける内方(レール11に向く方向)側に突出するように設けられる。そして、規制部115の前端部115aは、アッパレール30の第2当接部材51が当接する部分として構成される。例えば、規制部115の前端部115aは、ガイド71の長手方向に沿う線に垂直な面に構成される。規制部115は、内方(レール11側に向く方向)に延びるため、当該規制部115は、下方に延びるように構成された第2当接部材51の当接部53aと交差するように当接する(図12参照)。第2ストッパ110は付勢部材119により付勢される。付勢部材119は、第2ストッパ110の係合部113と内側部材80の歯86とが係合するように、第2ストッパ110を付勢する。また、第2ストッパ110の動作は、第1ストッパ100の動作に準ずる。
図10〜図12を参照して、第1ストッパ100、第2ストッパ110、第1当接部材41、及び第2当接部材51の配置関係について説明する。
図10〜図12は、車両用シートスライド装置10について幅方向DX外側(車両ドア側)に配置されるレール11を正面から(図1の矢印B方向)見た正面図である。図10は、レール11及びメモリ機構70を示す正面図である。図11は、図10に示されるレール11及びメモリ機構70に第1当接部材41及び第2当接部材51を配置した装置の正面図である。図12は、図11に示される装置において第1当接部材41が退避位置に配置されているときの正面図である。
図10に示されるように、第1ストッパ100の規制部105と第2ストッパ110の規制部115とは、幅方向DXに所定距離だけ離間するように配置される。図11に示されるように、第1当接部材41の第1当接部44a及び第2当接部44bと第2当接部材51の当接部53aとは、幅方向DXに所定距離だけ離間するように配置される。本実施形態では、第2ストッパ110の規制部115は、第1ストッパ100の規制部105よりもレール11側に配置されている。また、第2当接部材51の当接部53aは、第1当接部材41の第1当接部44a及び第2当接部44bよりもレール11側に配置されている。そして、第2当接部材51の延長部53(すなわち当接部53aを有する部分)は、アッパレール30の前後方向の移動によって、第1ストッパ100の規制部105には当接しないところに配置されている。このため、第1当接部材41が退避位置(図12及び後述参照)に配置されると、アッパレール30は、第1ストッパ100で規制されずに前方に移動する。
[操作機構]
図13を参照して、操作機構170について説明する。なお、図13には、操作機構170のほかに第1当接部材41及び第2当接部材51が示されている。
操作機構170は、ロック機構60を動作させるロックレバー180と、ロックレバー180と第1当接部材41とを共に動作させるリンク機構200(図16参照)と、ロックレバー180を動作させるハンドル220と、シートバック2の動作に基づいてリンク機構200を動作させる作動機構190とを備える。
ロックレバー180とリンクレバー201(後述参照)と連動レバー208(後述参照)とは、ホルダー171を介してアッパレール30に回転可能に支持される。ロックレバー180とリンクレバー201と連動レバー208とは回転軸187で回転可能に支持される。
ロックレバー180は、回転軸187が挿通する支持部181と、支持部181から延びる第1アーム182と、第1アーム182とは異なる方向に延びる第2アーム184とを有する。第1アーム182の端部には、ロック部材61の押圧部64を押す当接部183が設けられている。第2アーム184は、第1アーム182の上側に配置される。第2アーム184の上側は、ハンドル220の端部223により押される第1押圧部185と、リンクレバー201に押される第2押圧部186とを有する。
ロックレバー180は、ばねにより付勢されており、第2アーム184の第1押圧部185及び第2押圧部186のいずれにも押圧力が加えられていないとき、図14に示されるように、第1アーム182の当接部183がロック部材61の押圧部64から離れる位置(以下、「非押圧位置」という。)に配置される。ロックレバー180は、第2アーム184の第1押圧部185及び第2押圧部186のいずれか一方(またはその両方)に押圧力が加えられるとき、図15に示されるように、第1アーム182の当接部183がロック部材61の押圧部64を押圧する位置(以下、「押圧位置」という。)に配置される。ロックレバー180が押圧位置に配置されると、ロック部材61のロック部63がアンロック位置に配置される。
図13、図16及び図17を参照して、作動機構190について説明する。作動機構190は、シートバック2が回転して前倒しにされることに基づいて、リンク機構200を動作させる。作動機構190は、回転部材191と、連動部材195とを備える。連動部材195は、回転部材191とリンク機構200のリンクレバー201とを連動させる。連動部材195は、例えば、ポールにより構成される。
回転部材191は、回転可能にシートクッション3に取り付けられる。なお、実施形態では、回転部材191は、リクライナ4の内部に配置され、リクライナ4におけるシートクッション3側のケース4aに対して回転可能に取り付けられている。リクライナ4におけるシートバック2側のケースの図示は図13において省略されている。
図13に示されるように、回転部材191は、シートバック2の回転軸を中心として回転するリング形状の本体部192と、本体部192から延びる第1突起193と、本体部192から延びて第1突起193とは異なる方向に延びる第2突起194とを有する。第1突起193は、シートバック2のフレーム2aに設けられる突起2bにより押圧される。第2突起194には、連動部材195の第1端部195aが取り付けられる。連動部材195の第2端部195bは、リンク機構200のリンクレバー201に取り付けられる。
回転部材191は、付勢部材により、シートバック2が前倒しに回転する方向とは反対方向に付勢されている。そして、回転部材191は、第1突起193に力が加えられていないとき、初期位置(図16参照)に配置される。初期位置において回転部材191は次に示す位置に配置される。すなわち、シートバック2とシートクッション3との間のなす角度θが所定角度になるまでシートバック2が前倒しされたときシートバック2の突起2bが回転部材191の第1突起193に当接するように、回転部材191が配置される。従って、シートバック2が起立状態(シートバック2とシートクッション3との間のなす角度θが所定角度よりも大きい状態)にあるとき、回転部材191は初期位置に維持され、シートバック2が前倒しにされると、回転部材191が回転する。
シートバック2の前倒しに基づいてシートバック2の突起2bが回転部材191の第1突起193に当接することにより回転部材191が回転すると、回転部材191の第2突起194に係合する連動部材195が引かれて、リンク機構200のリンクレバー201が回転する(図17参照)。
図13、図16及び図17を参照してリンク機構200を説明する。リンク機構200は、リンクレバー201と、連動レバー208と、連動部材215とを備える。リンク機構200は、リンクレバー201と連動部材215との動作により、ロックレバー180と第1当接部材41とを連動させる。
リンクレバー201は、回転軸187が挿通する支持部202と、支持部202から延びる第1アーム203と、第1アーム203とは異なる方向に延びる第2アーム205とを有する。
第2アーム205は、第1アーム203の延長方向とは反対方向に延びる。第2アーム205には、ロックレバー180の第2押圧部186を押す当接部207が設けられている。また、第2アーム205において当接部207よりも支持部202から遠いところには、係合孔206が設けられている。係合孔206は、作動機構190の連動部材195の第2端部195bが係合する。
連動レバー208は、回転軸187に支持され、リンクレバー201と共に回転する。また、連動レバー208の延長方向は、リンクレバー201の第2アーム205の延長方向と一致する。連動レバー208の端部には、連動部材215の第1端部215aが係合する係合孔209が設けられている。上述したように、連動部材215の第2端部215bは第1当接部材41の長孔43aに係合する。
連動部材215は例えばポールにより構成される。連動部材215は、その移動により、第1当接部材41を退避位置に移動させる。具体的には、リンクレバー201の動作に基づく連動レバー208の回転により連動部材215は、第1位置と第2位置との間で移動する。
第1位置(図16参照)は、回転部材191が初期位置に配置されているときの連動部材215の位置であって、第1当接部材41を当接位置に配置させる位置である。第2位置(図17参照)は、回転部材191がその付勢方向とは反対方向に回転したときの連動部材215の位置であって、第1当接部材41を退避位置に配置させる位置である。
図16に示されるように、連動部材215が第1位置に配置されると、連動部材215の第2端部215bが第1当接部材41の長孔43aの後端部43bから離間するため、第1当接部材41に加えられている付勢力に基づいて第1当接部材41は当接位置に移動する。図17に示されるように、連動部材215が第2位置に配置されると、連動部材215の第2端部215bが第1当接部材41の長孔43aの後端部43bを押すため、第1当接部材41が退避位置に移動する。
リンク機構200の動作を説明する。
リンクレバー201は、作動機構190の動作に連動する。作動機構190の回転部材191が初期位置にあるとき、リンクレバー201は初期位置に位置する(図16参照)。シートバック2の前倒しにより作動機構190の回転部材191が回転すると(図17参照)、リンクレバー201が動作する。
図16に示されるように、リンクレバー201が初期位置にあるときは、リンクレバー201の当接部207はロックレバー180の第2押圧部186から離間する。このとき、ロック部材61のロック部63はロック位置に位置するため、レール11はロックされた状態で維持される。また、リンクレバー201に連動する連動レバー208に接続されている連動部材215は、第1位置に位置して第1当接部材41の長孔43aの後端部43bから離間する。このため、第1当接部材41は当接位置に配置される。
図17に示されるように、作動機構190の回転部材191が回転し、連動部材195を介してリンクレバー201が回転すると、ロック機構60と第1当接部材41とが、次のように動作する。リンクレバー201の回転により、リンクレバー201の当接部207がロックレバー180の第2押圧部186を押す。ロックレバー180の第2押圧部186が押されると、ロックレバー180の当接部183がロック部材61の押圧部64を押すため、ロック部材61のロック部63がアンロック位置に配置される。これによりレール11のロックが解除される。また、リンクレバー201に伴う連動レバー208の回転により、連動部材215が押され、連動部材215が第2位置に移動する。このため、第1当接部材41が付勢力に抗して回転し当接位置から退避位置に移動する。このようにして、アッパレール30がロアレール20に対して移動可能となり、かつ第1当接部材41が第1ストッパ100に当接しないようになるためアッパレール30の前方移動が規制されず、アッパレール30の前方方向への移動範囲が拡大する。
次に、操作機構170のハンドル220について説明する。
図14に示されるように、ハンドル220は、手で把持され得る把持部221と、把持部221からシートクッション3の下方に延びる一対のアーム222とを備える。一対のアーム222は、幅方向DXに沿う軸に回転可能に支持されている。ハンドル220の把持部221が上下方向に移動することにより、アーム222の端部223は、把持部221と反対方向に移動する。アーム222の端部223は、ロックレバー180の第1押圧部185に当接可能な位置に配置されており、ハンドル220の把持部221が初期位置(図14参照)から上方に移動すると、図15に示されるように、アーム222の端部223が下方に移動してロックレバー180の第1押圧部185を押す。ロックレバー180の第1押圧部185が押されると、ロックレバー180が押圧位置に配置されて、ロック部材61のロック部63がアンロック位置に移動するため、レール11のロックが解除される。なお、このときロックレバー180は、リンクレバー201と独立して回転し、リンクレバー201は回転しないため、リンク機構200は動作せず、第1当接部材41は当接位置に配置された状態のまま維持される。一方、ハンドル220の把持部221が初期位置に配置されると(図14参照)、アーム222の端部223は第1押圧部185を押圧しないようになるため、ロック部材61に加わる付勢力によりロック部材61のロック部63がロック位置に戻る。
[車両用シートスライド装置の動作]
図18〜図21を参照して、車両用シートスライド装置10の動作を説明する。
図18に示されるように、シートバック2が起立状態にありかつハンドル220の把持部221が初期位置にあるとき、ハンドル220のアーム222の端部223はロックレバー180の第1押圧部185を押圧しないため、ロックレバー180の当接部183がロック部材61の押圧部64から離間する。このとき、ロック部材61のロック部63はロック位置に配置されるため、レール11はロックされる。
図19に示されるように、ハンドル220の把持部221が初期位置から上方に持ち上げられると、ハンドル220のアーム222の端部223がロックレバー180の第1押圧部185を押す。ロックレバー180の第1押圧部185が押されることにより、ロックレバー180が回転し、ロックレバー180の当接部183がロック部材61の押圧部64を押す。このとき、ロック部材61のロック部63がアンロック位置に移動するため、レール11のロックが解除される。レール11のロックが解除されていると、アッパレール30はロアレール20に対して移動可能になる。このとき、アッパレール30は前方の所定位置と後方の所定位置との間(すなわち、2つのメモリ位置の間)で移動可能になる。
アッパレール30が前方に移動すると、アッパレール30の第1当接部材41の第1当接部44aが第1ストッパ100の規制部105の後端部105bに当接する。この当接により第1当接部材41に力が作用するが、この力の作用方向への回転は規制されているため、第1当接部材41が第1ストッパ100の規制部105の後端部105bに当接したところで、アッパレール30の前方移動が規制される。
アッパレール30の第1当接部材41が第1ストッパ100に当接するところで、ハンドル220の操作が解除されると、ロック部材61のロック部63がロック位置に移動してレール11がロックされる。このようにロック部63がロック位置に移動するとき、上述した歯85のシフト構造により、アッパレール30が所定距離だけ後方に移動し、アッパレール30の第1当接部材41が第1ストッパ100の規制部105の後端部105bから離間し、第1当接部材41と第1ストッパ100の規制部105の後端部105bとの間に隙間が形成される。このような隙間が存在することから、レール11がロックされた状態で第1ストッパ100を回転させ易くなる。すなわち、レール11がロックされた状態で第1ストッパ100を円滑に前方移動させることができる。
図20に示されるように、シートバック2が起立状態から前倒しされると、作動機構190を介してリンク機構200が動作し、ロック機構60が動作してレール11のロックが解除されるとともに、第1当接部材41が退避位置に移動する。以下具体的にこれを説明する。
シートバック2が前倒しされてシートバック2とシートクッション3との間のなす角度が所定角度よりも小さくなると、シートバック2の突起2bが作動機構190の回転部材191の第1突起193を押すため、回転部材191が回転して連動部材195が引かれ、これによりリンクレバー201が初期位置から所定方向に回転する。そうすると、リンクレバー201の当接部207がロックレバー180の第2押圧部186を押すとともに、リンクレバー201の動作に基づいて連動部材215が移動する。このとき、ロックレバー180の第2押圧部186が押されることにより、ロックレバー180が回転し、ロックレバー180の当接部183がロック部材61の押圧部64を押す。これにより、ロック部材61のロック部63がアンロック位置に移動するため、レール11のロックが解除される。一方、リンクレバー201の回転により連動部材215が第2位置に移動するため、これに伴って第1当接部材41が退避位置に移動する。第1当接部材41が退避位置にあると、第1当接部材41は、第1ストッパ100の規制部105に当接しないようになるため、アッパレール30が第1ストッパ100による規制位置よりも前方に移動することが許容されるようになる。
次に、シートバック2が起立状態にあり、かつアッパレール30の第1当接部材41が第1ストッパ100よりも前方に位置するときの、車両用シートスライド装置10の動作について説明する。
図21に示されるように、第1当接部材41が第1ストッパ100よりも前方に位置するときにアッパレール30が後方に移動すると、第1当接部材41の第2当接部44bが第1ストッパ100の規制部105の前端部105a(上述したように傾斜または湾曲するように構成されている面)に当接する。そうすると、第1当接部材41がブラケット59に対して回転し、第1当接部材41が第1ストッパ100に乗り上がるようになる(図21参照)。このため、アッパレール30は、第1ストッパ100が障害とならずに、後方に移動する。
[車両用シートスライド装置の構造]
次に、車両用シートスライド装置10の構造について説明する。
上述のように、メモリ機構70の第1ストッパ100は、ガイド71に案内される。また、第1ストッパ100は、ガイド71の長手方向に延びるアーム101を有し、ガイド71の幅方向DXに沿う回転軸102を中心に回転する。このような第1ストッパ100は、ガイド71の幅方向DXに延びるアームを有しない。このような車両用シートスライド装置10は、ロアレール20の幅方向DXに延びるアームを有する車両用シートスライド装置10の配置スペースに比べて、車幅方向における配置スペースが狭い。このため、車両用シートスライド装置10を、車幅方向において端縁すなわち車両ドア側の端縁に近傍に配置することが可能である。
また、第1ストッパ100の係合部103とガイド71との係合及び係合解除における第1ストッパ100の回転動作は、幅方向DXに沿う回転軸102を中心とするものであるため、その回転軌跡は、幅方向DXに垂直な面に沿うようになる。すなわち、第1ストッパ100の回転動作は、メモリ機構70の幅方向DXの幅内で行われるか、またはその幅から逸脱するとしてもその逸脱範囲が小さい。すなわち、上記車両用シートスライド装置10は、第1ストッパ100の操作範囲を含めてもその配置スペースは、幅方向DXに延びるアームを有する車両用シートスライド装置の配置スペースよりも狭くなっている。
次に、車両用シートスライド装置10の作用及び効果について説明する。
(1)第1当接部材41は、第1ストッパ100に当接し得るようにアッパレール30に設けられている。また、第1当接部材41は、シート1のシートバック2が前倒しにされることに基づいて第1ストッパ100に当接しない位置(すなわち「退避位置」)に配置される。この構成により、シートバック2を前倒しにすることによりアッパレール30の第1当接部材41が第1ストッパ100に当接しないようになる。このため、シートバック2を前倒しにしてシート1を移動させるとき、第1ストッパ100を操作することなく、シート1の移動範囲を拡大することができる。このように、所謂ウォークインの際の使用者の手間が軽減する。
(2)操作機構170は、シートバック2が前倒しされることに基づいてロック機構60をロック状態からアンロック状態に移行させ、かつ、第1当接部材41を当接位置から退避位置に移動させる。この構成によれば、シートバック2の前倒しに基づいて、ロック機構60をアンロック状態に移行させて、かつ第1当接部材41を退避位置に移動させることができる。
(3)操作機構170は、リンク機構200と、ハンドル220とを備える。リンク機構200は、シートバック2の前倒しに基づいてロック機構60をアンロック状態に移行させかつ第1当接部材41を退避位置に配置させる。ハンドル220は、第1当接部材41とは独立させてロック機構60をアンロック状態に移行させる。この構成によれば、第1当接部材41とロック機構60とを連動させたり、ロック機構60だけを動作させたりすることができる。具体的には、操作機構170は、レール11のロック解除とアッパレール30の前方移動規制解除とを行う操作と、レール11のロック解除だけを行う操作との2つの操作が可能である。
(4)第1当接部材41が当接位置に配置されているとき、第1当接部材41が第1ストッパ100に後方から当接するとき第1当接部材41の回転は規制される。第1当接部材41が当接位置に配置されているとき、第1当接部材41が第1ストッパ100に前方から当接するとき第1当接部材41の回転は許容される。この構成によれば、第1当接部材41が第1ストッパ100の後方からその第1ストッパ100に当接するとき、第1当接部材41が回転しないため、第1ストッパ100によりアッパレール30の前方移動が規制される。これとは反対に、第1当接部材41が第1ストッパ100の前方からその第1ストッパ100に当接するとき、第1当接部材41が回転するため、第1ストッパ100によりアッパレール30の後方移動は規制されない。
(5)車両用シートスライド装置10は、第1ストッパ100と、第1ストッパ100よりも後方に配置される第2ストッパ110とを備える。そして、第1ストッパ100と第2ストッパ110との間に、第1ストッパ100及び第2ストッパ110に当接する第1当接部材41及び第2当接部材51が配置される。この構成によれば、レール11の前後方向において2箇所に、アッパレール30の移動を規制する位置(メモリ位置)を設定することができる。すなわち、車両フロアにおけるシート1の配置位置について2つの配置位置を記憶することができる。このような機能によれば、例えば、二人の使用者が車両を共同で使用する場合に各使用者についてシート1の配置位置を記憶することができることから、各使用者においてシート1の位置決めが簡単になる。
(6)車両用シートスライド装置10は、第1ストッパ100と、第1ストッパ100よりも後方に配置される第2ストッパ110と、第1ストッパ100に当接する第1当接部材41と、第2ストッパ110に当接する第2当接部材51とを備える。この構成によれば、第1当接部材41が第1ストッパ100に当接する位置(すなわち当接位置)に配置されているか否かに関わらず、第2当接部材51が第2ストッパ110に当接し得るため、アッパレール30の移動は、第2当接部材51が第2ストッパ110に当接するところで規制される。
(7)第2当接部材51は、第1ストッパ100に当接しないところに配置されている。この構成によれば、アッパレール30の前方移動において第2当接部材51がその移動の障害にならない。
<その他の実施形態>
・本技術が適用されるメモリ機構70の構造は、実施形態に示される例に限定されない。図22及び図23を参照して、上記メモリ機構70とは別の構造を有するメモリ機構370について説明する。ここでは、主に、メモリ機構370において上記メモリ機構70と相違する点について説明する。
メモリ機構370は、ロアレール20に沿って延びるガイド371と、第1ストッパ400と、第1ストッパ400よりも後方に配置される第2ストッパ410とを備える。
ガイド371は、内側部材380と、外側部材390と、内側部材380に取り付けられる第1保護シート389と、外側部材390に取り付けられる第2保護シート399とを備える。
内側部材380は、第1ストッパ400の回転軸402を支持する第1内溝383と、第2ストッパ410の回転軸412を支持する第2内溝384とを有する。第1内溝383及び第2内溝384は、内側部材380を貫通する孔または凹部として構成される。第1保護シート389は、内側部材380の外面側(外側部材390側)に取り付けられる。第1保護シート389には、第1内溝383に対応する貫通孔389aと、第2内溝384に対応する貫通孔389bとが設けられている。
また、内側部材380には、第1ストッパ400の係合部403が挿通する第1貫通孔381と、第2ストッパ410の係合部413が挿通する第2貫通孔382とが設けられている。第1貫通孔381は、第2貫通孔382よりも前方に配置される。第1貫通孔381の下辺には、第1ストッパ400の係合部403と噛み合う複数の歯385が設けられている。第2貫通孔382の下辺には、第2ストッパ410の係合部413と噛み合う複数の歯386が設けられている。複数の歯385,386の構造は、上記実施形態の歯85,86の構造に準ずる。
外側部材390は、第1ストッパ400の操作部406を案内する第1外溝395と、第2ストッパ410の操作部416を案内する第2外溝396とを有する。第1外溝395及び第2外溝396は、外側部材390を貫通する孔として構成される。なお、この外側部材390には、上記実施形態と異なり、第1ストッパ400の回転軸402を支持する溝及び第2ストッパ410の回転軸412を支持する溝は設けられていない。第2保護シート399は、外側部材390の内面側(内側部材380側)に取り付けられる。第2保護シート399には、第1外溝395に対応する貫通孔399aと、第2外溝396に対応する貫通孔399bとが設けられている。
内側部材380と外側部材390との間に第1保護シート389と第2保護シート399とが配置される。第1保護シート389と第2保護シート399とは、第1保護シート389と第2保護シート399との間に第1ストッパ400のアーム401及び第2ストッパ410のアーム411が摺動可能に収容されるように、配置される。
第1ストッパ400は、アーム401と、アーム401の第1端部401aに設けられる回転軸402と、アーム401の第2端部401b(第1端部401aよりも前側に配置される端部)に設けられてガイド371に係合する係合部403と、アッパレール30の第1当接部材41が当接する規制部405と、第1ストッパ400を操作するための操作部406とを備える。なお、この実施形態では、アーム401、係合部403及び操作部406は一体の部材として構成され、規制部405は、別部材として構成されている。規制部405を構成する部材は、係合部403が第1貫通孔381に挿通した状態でその係合部403に取り付けられる。
回転軸402は、内側部材380の第1内溝383に挿通し、かつその内端部には抜け防止のための抜止部材407が設けられている。
係合部403は、内側部材380の第1貫通孔381に挿通し、内側部材380の歯385に係合する。規制部405は、係合部403において幅方向DXにおける内方(レール11に向く方向)に設けられる。操作部406は、アーム401の第2端部401bにおいて、規制部405が設けられている部分とは反対側に設けられている。操作部406は、上記実施形態に示されている操作部106に準じた構造を有する。付勢部材409は、第1ストッパ400の係合部403と内側部材380の歯385とが互いに係合するように第1ストッパ400を付勢する。
第2ストッパ410は、アーム411と、アーム411に設けられる回転軸412と、アーム411に設けられてガイド371に係合する係合部413と、アッパレール30の第2当接部材51が当接する規制部415と、第2ストッパ410を操作するための操作部416とを備える。また、第2ストッパ410は、ガイド371と係合するように付勢部材419により付勢される。第1ストッパ400及び第2ストッパ410にはそれぞれ取手420,430が取り付けられる。
なお、このメモリ機構370では、第1ストッパ400の回転軸402及び第2ストッパ410の回転軸412は内側部材380だけで支持されている。このため、外側部材390は省略され得る。すなわち、ガイド71,371の構造は、ストッパを挟む構造に限定されない。
・実施形態では、第1当接部材41がブラケット59に対して回転可能に取り付けられているが、第1当接部材41の取付構造はこれに限定されない。すなわち、第1当接部材41の取付構造は、その移動に基づいて、第1当接部材41の第1当接部44aが第1ストッパ100の規制部105に当接可能な位置(当接位置)と、第1ストッパ100の規制部105に当接しない位置(退避位置)に配置され得る構造であればよい。例えば、第1当接部材41は、上下方向等の所定軌道に沿うように移動して当接位置と退避位置とに配置され得るように構成され得る。
・実施形態において、ガイド71,371は、L字形状の部材により構成されているが、ガイド71,371の構造はこれに限定されない。すなわち、ガイド71,371は、第1ストッパ100,400及び第2ストッパ110,410をロアレール20に沿う方向に案内可能であり、これらストッパと係合し得る構造を有するものであればよい。例えば、ガイド71,371は、ロアレール20の側壁22に取り付けられ得る。この場合、ガイド71,371は、側壁22に沿う1または2枚の板部材により構成され得る。また、ガイド71,371に設けられている歯85,86,385,386は、下方に突出するように構成され得る。この場合、第1ストッパ100,400の係合部103,403及び第2ストッパ110,410の係合部113,413が上方に移動するように第1ストッパ100,400及び第2ストッパ110,410が付勢される。また、ガイド71,371は、実施形態では内側部材80,380と外側部材90,390とにより構成されているが、1つの部材により構成され得る。例えば、ガイド71,371は、1つの板部材の折り曲げにより構成され得る。
・実施形態では、連動部材195,215はポールにより構成されているが、この構成に限定されない。例えば、連動部材195,215は、ケーブルにより構成され得る。
・実施形態において、ロック機構60の構造は、実施形態の例に限定されない。ロック機構60は、アッパレール30とロアレール20とを係合させる機構であればよい。例えば、実施形態では、係合爪63aを有するロック部63は、上下方向に移動するものであるが、係合爪63aがロアレール20に対して幅方向DXに移動するようにロック部63が構成され得る。
・実施形態では、最前列のシート1の車両用シートスライド装置10を例に本技術を説明したが、この技術は、車両前後方向に3列以上のシート1がある場合には、中間のシート1を搭載する車両用シートスライド装置10にも適用され得る。すなわち、所謂ウォークインのために前に移動させられるシート1を搭載するメモリ機能付きの車両用シートスライド装置10に本技術が適用され得る。
1…シート、2…シートバック、2a…フレーム、2b…突起、3…シートクッション、4…リクライナ、4a…ケース、10…車両用シートスライド装置、11…レール、20…ロアレール、21…底壁、22…側壁、23…横壁、24…内壁、25…挿通部、30…アッパレール、31…上壁、32…縦壁、33…外壁、34…挿通部、35…開口部、41…第1当接部材、42…支持部、43…第1アーム、43a…長孔、43b…後端部、44…第2アーム、44a…第1当接部、44b…第2当接部、45…回転軸、51…第2当接部材、52…本体部、52a…接続部、53…延長部、53a…当接部、59…ブラケット、59a…接続部、59b…縦壁、59c…貫通孔、60…ロック機構、61…ロック部材、62…アーム、63…ロック部、63a…係合爪、64…押圧部、70…メモリ機構、71…ガイド、80…内側部材、80a…上面、81…固定部、82…案内部、83…第1内溝、84…第2内溝、85…歯、86…歯、90…外側部材、91…固定部、92…案内部、93…第1外溝、94…第2外溝、95…第3外溝、95a…上面、96…第4外溝、100…第1ストッパ、101…アーム、101a…第1端部、101b…第2端部、102…回転軸、103…係合部、104…貫通孔、105…規制部、105a…前端部、105b…後端部、106…操作部、106a…基部、106b…垂下部、106c…突出部、106d…引掛部、109…付勢部材、109a…第1端部、109b…第2端部、110…第2ストッパ、111…アーム、112…回転軸、113…係合部、115…規制部、115a…前端部、116…操作部、116a…基部、119…付勢部材、120…取手、121…突出部、130…取手、170…操作機構、171…ホルダー、180…ロックレバー、181…支持部、182…第1アーム、183…当接部、184…第2アーム、185…第1押圧部、186…第2押圧部、187…回転軸、190…作動機構、191…回転部材、192…本体部、193…第1突起、194…第2突起、195…連動部材、195a…第1端部、195b…第2端部、200…リンク機構、201…リンクレバー、202…支持部、203…第1アーム、205…第2アーム、206…係合孔、207…当接部、208…連動レバー、209…係合孔、215…連動部材、215a…第1端部、215b…第2端部、220…ハンドル、221…把持部、222…アーム、223…端部、370…メモリ機構、371…ガイド、380…内側部材、381…第1貫通孔、382…第2貫通孔、383…第1内溝、384…第2内溝、385…歯、386…歯、389…第1保護シート、389a…貫通孔、389b…貫通孔、390…外側部材、395…第1外溝、396…第2外溝、399…第2保護シート、399a…貫通孔、399b…貫通孔、400…第1ストッパ、401…アーム、401a…第1端部、401b…第2端部、402…回転軸、403…係合部、405…規制部、406…操作部、407…抜止部材、409…付勢部材、410…第2ストッパ、411…アーム、412…回転軸、413…係合部、415…規制部、416…操作部、419…付勢部材、420…取手、430…取手、R…付勢方向、DY…前後方向、DX…幅方向、S…空間。

Claims (6)

  1. 車両フロアに固定されるロアレールと、
    前記ロアレールに摺動可能に配置されるアッパレールと、
    前記ロアレールに沿って延びるガイドと、
    前記ガイドに係合して前記アッパレールの移動を規制するストッパと、
    前記ストッパに当接し得るように前記アッパレールに設けられてシートのシートバックが前倒しにされることに基づいて前記ストッパに当接しない位置に配置される当接部材と、を備える
    車両用シートスライド装置。
  2. 前記アッパレールと前記ロアレールとを係合させるロック機構と、前記ロック機構を操作する操作機構とを更に備え、
    前記当接部材は、前記ストッパに当接し得る当接位置と、前記ストッパに当接し得ない退避位置とに配置され得るように移動可能に支持され、
    前記ロック機構は、前記ロアレールと前記アッパレールとを係合させるロック状態と前記ロアレールに対する前記アッパレールの移動を許容するアンロック状態とを有し、
    前記操作機構は、前記シートバックが前倒しされることに基づいて前記ロック機構を前記ロック状態から前記アンロック状態に移行させ、かつ、前記当接部材を前記当接位置から前記退避位置に移動させる
    請求項1に記載の車両用シートスライド装置。
  3. 前記操作機構は、前記シートバックの前倒しに基づいて前記ロック機構及び前記当接部材を動作させるリンク機構と、前記当接部材とは独立させて前記ロック機構を動作させるハンドルとを備える
    請求項2に記載の車両用シートスライド装置。
  4. 前記当接部材が前記当接位置に配置されているとき、前記当接部材が前記ストッパに後方から当接するとき前記当接部材の移動は規制され、
    前記当接部材が前記当接位置に配置されているとき、前記当接部材が前記ストッパに前方から当接するとき前記当接部材の移動は許容される
    請求項2または請求項3に記載の車両用シートスライド装置。
  5. 前記ストッパである第1ストッパと、前記第1ストッパよりも後方に配置される第2ストッパと、前記当接部材である第1当接部材と、前記第2ストッパに当接する第2当接部材とを備える
    請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の車両用シートスライド装置。
  6. 前記第2当接部材は、前記第1ストッパに当接しないところに配置されている
    請求項5に記載の車両用シートスライド装置。
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