JP2017221950A - 溶接トーチ保守用工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接トーチ保守用工具において、口径の異なる複数タイプのノズルに対して、ノズルに付着したスパッタの除去を作業効率良く行うことができる。
【解決手段】工具1は、一対の金属ステイ10がピボット軸11の回りに回動自在に支持されており、ユーザが操作するためのグリップ部12と、被対象物を挟む一対の第1の挟み部13とを備え、先端からピボット軸11側に向かうほど、階段状に高くなる複数の段差部14、15が設けられている。ノズルの口径が小さい場合は、ノズル内に第1の挟み部13だけを挿入して、また、ノズルの口径が大きい場合は、ノズル内に段差部14を挿入して、工具1を操作することにより、ノズルの先端及び内周面にそれぞれ付着したスパッタを同時に削り落とすことができる。
【選択図】図11

Description

本発明は、溶接装置に備えられる溶接トーチの分解、組立てや溶接トーチに付着したスパッタの除去等のために用いられる溶接トーチ保守用工具に関するものである。
従来から、アーク溶接用の自動溶接装置に備えられる溶接トーチは、シールドガス送出用のノズルや溶接ワイヤ送出用のチップ等の部品がトーチボディに着脱自在に取付けられている。アーク溶接を行うと、スパッタ(溶接時に飛散した微粒子)がノズルに付着する。ノズルに付着したスパッタは、シールドガスの送出に悪影響を与えるため、除去する必要がある。ノズルに付着したスパッタの除去は、トーチボディからノズルを取外して、ノズルからスパッタを削り落とすことにより行われる。
そこで、溶接トーチの分解、組立てや溶接トーチに付着したスパッタの除去等、溶接トーチを保守するために用いる工具として、特許文献1及び特許文献2に記載されている工具が知られている。特許文献1に記載の工具においては、一対の金属ステイを閉じた状態で先端側の挟み部をノズル内に挿入し、ハンマー部をノズルの先端に当接させて工具を回転させることにより、ノズルの先端に付着したスパッタを削り落とすと同時に、ノズルの内周面に付着したスパッタも削り落とすことができる。また、特許文献2に記載の工具においては、一対の金属ステイを閉じた状態で第1の挟み部をノズル内に挿入し、第2の挟み部の形成する凹部空間の底面をノズルの先端に当接させて工具を回転させることにより、ノズルの先端に付着したスパッタを削り落とすと同時に、ノズルの内周面に付着したスパッタも削り落とすことができる。
実公平5−2302号公報 実用新案登録第3203080号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載の工具では、或る一定の口径のノズルについては、上記のように簡単な操作でもって、ノズルの先端に付着したスパッタとノズルの内周面に付着したスパッタを同時に削り落とすことができるが、ノズルの口径が異なる場合には、対処困難である。
本発明は、上記課題を解決するものであり、口径の異なる複数タイプのノズルに対して、ノズルに付着したスパッタの除去を作業効率良く行うことができる溶接トーチ保守用工具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の溶接トーチ保守用工具は、一対の金属ステイがピボット軸回りにX字状に交差して回動自在に支持された溶接トーチ保守用工具であって、一対の金属ステイは、ピボット軸を挟んで一方側に在って、該金属ステイをユーザが回動操作するための一対のグリップ部と、ピボット軸を挟んで他方側の先端に在って、金属ステイの対向内面間に被対象物を挟む一対の第1の挟み部と、を備え、第1の挟み部を構成する一対の金属ステイの両背面に、先端からピボット軸側に向かうほど、対向内面からの高さが階段状に高くなる複数の段差部が設けられている、ものである。
本発明の溶接トーチ保守用工具において、複数の段差部は、対向内面を境にピボット軸方向から見て面対称に設けられている、ことが好ましい。
また、本発明の溶接トーチ保守用工具において、金属ステイは、ピボット軸とグリップ部との間に在って、金属ステイをピボット軸回りに回動して閉じたときにピボット軸方向から見て偏平円筒空間を形成する第2の挟み部をさらに備えている、ことが好ましい。
また、本発明の溶接トーチ保守用工具において、金属ステイは、第1の挟み部とピボット軸との間に在って、金属ステイをピボット軸回りに回動して閉じたときに、刃先同士が噛み合うカッター刃と、ピボット軸方向から見て偏平円筒空間を形成する第3の挟み部と、をさらに備えている、ことが好ましい。
本発明によれば、ノズルの口径が比較的に小さい場合でも、また、大きい場合でも、金属ステイの両背面に設けられた複数の段差部のいずれかを用いることにより、簡単な操作でもって、ノズルの先端及び内周面に付着したスパッタを同時に削り落とすことができ、作業効率の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る溶接トーチ保守用工具の構成を示す斜視図。 (a)は同工具の金属ステイを開いた状態の平面図、(b)は同工具の金属ステイを閉じた状態の平面図。 (a)は溶接トーチの斜視図、(b)は同断面図。 (a)は溶接トーチの分解斜視図、(b)は同断面図。 同工具を用いた溶接トーチのノズルの取外し方法を説明する図。 同工具を用いた溶接トーチの溶接ワイヤの切断方法を説明する図。 同工具を用いた溶接トーチのチップの取外し方法を説明する図。 同工具を用いた溶接トーチのインシュレータの取外し方法を説明する図。 同工具を用いた溶接トーチの溶接ワイヤの引き出し方法を説明する図。 同工具の第1の挟み部を用いた溶接トーチのノズルに付着したスパッタの除去方法を説明する図。 (a)は同溶接トーチの小径のノズルに付着したスパッタの除去方法を説明する図、(b)は同溶接トーチの大径のノズルに付着したスパッタの除去方法を説明する図。 (a)は同工具の変形例を示す金属ステイを開いた状態の斜視図、(b)は同工具の変形例を示す金属ステイを閉じた状態の斜視図。
以下、本発明を具体化した実施形態による溶接トーチ保守用工具について図面を参照して説明する。図1、図2は、溶接トーチ保守用工具1(以下、工具1と記す)の構成を示し、図3(a)(b)、図4(a)(b)は、溶接トーチ2の構成を示す。工具1は、溶接トーチ2を保守するために用いる工具であって、溶接トーチ2の分解、組立てや溶接トーチ2に付着したスパッタの除去等のために用いられる工具である。
ここで、まず、溶接トーチ2について、図3及び図4を参照して説明する。溶接トーチ2は、アーク溶接用の自動溶接装置に備えられており、自動溶接装置のロボットアーム(不図示)に保持されたトーチボディ21と、トーチボディ21に取付けられたチップボディ22と、チップボディ22に着脱自在に取付けられるチップ23及びインシュレータ(絶縁筒)24と、インシュレータ24に着脱自在に取付けられるノズル25とを備えている。
トーチボディ21及びチップボディ22は、各々、内部が中空になっており、チップボディ22の内部がトーチボディ21の内部に連通している。チップボディ22の側面には、チップボディ22の内部に連通する孔22aが形成されている。チップ23は、内部が中空で両端が開口しており、チップ23の内部がチップボディ22の内部と連通するように、チップボディ22に取付けられている。チップ23は、チップ23の雄ねじ部23aとチップボディ22の雌ねじ部22bとによって、チップボディ22に螺合して取付けられている。インシュレータ24は、内部が中空で両端が開口した筒状をしており、インシュレータ24の内部にチップボディ22の一部を収納するように、チップボディ22に取付けられている。インシュレータ24は、インシュレータ24の雌ねじ部24aとチップボディ22の雄ねじ部22cとによって、チップボディ22に螺合して取付けられている。ノズル25は、内部が中空で両端が開口した筒状をしており、ノズル25の内部にチップボディ22の一部及びチップ23を収納するように、インシュレータ24に取付けられている。ノズル25は、ノズル25の雌ねじ部25aとインシュレータ24の雄ねじ部24bとによって、インシュレータ24に螺合して取付けられている。
トーチボディ21は、自動溶接装置の溶接ワイヤ供給部(不図示)に繋がっており、溶接ワイヤ供給部から溶接ワイヤ26が供給される。溶接ワイヤ26は、トーチボディ21、チップボディ22、及びチップ23の内部を通って、チップ23の先端(ノズル25の先端でもある)から導出される。また、トーチボディ21は、自動溶接装置のシールドガス供給部(不図示)に繋がっており、シールドガス供給部からシールドガスが供給される。シールドガスは、トーチボディ21、及びチップボディ22の内部を通って、チップボディ22の孔22aから噴出され、ノズル25の内部を通って、ノズル25の先端から送出される。
次に、図1及び図2を参照して工具1を説明する。工具1は、一対の金属ステイ10と、金属ステイ10を回動自在に支持するピボット軸11とを備えている。金属ステイ10は、ピボット軸11の位置で互いに交差している。すなわち、工具1は、一対の金属ステイ10がピボット軸11の回りにX字状に交差して回動自在に支持されている。一対の金属ステイ10は、ピボット軸11を挟んで一方側に在って、金属ステイ10をユーザが回動操作するための一対のグリップ部12と、ピボット軸11を挟んで他方側の先端に在って、被対象物を挟む一対の第1の挟み部13と、を備え、第1の挟み部13を構成する一対の金属ステイ10の両背面に、2つ(複数)の段差部14、15が設けられている。また、一対の金属ステイ10は、ピボット軸11とグリップ部12との間に在って、被対象物を挟む一対の第2の挟み部16と、第1の挟み部13とピボット軸11との間に在って、被対象物を挟む一対の第3の挟み部17と、第3の挟み部17とピボット軸11との間に在って、被対象物を切断する一対のカッター刃18と、を備える。
また、工具1は、一対の金属ステイ10を開いた状態に保持するためのバネ19を備えている。バネ19は、ピボット軸11と第2の挟み部16との間において、一対の金属ステイ10間に圧縮された状態で介在されている。ユーザがグリップ部12を握っていない自然状態では、一対の金属ステイ10は、バネ19の力によって開いた状態に保持される。ユーザがグリップ部12を握ることにより、一対の金属ステイ10が回動操作され、一対の金属ステイ10は、バネ19の力に抗してピボット軸11回りに回動して閉じられる。
第1の挟み部13は、一対の金属ステイ10を閉じたときに互いに平行で対向した状態となる一対の対向内面13aを有しており、金属ステイ10の対向内面13a間に被対象物を挟むように使用される。具体的には、第1の挟み部13は、ノズル25の内外周面に付着したスパッタを除去する際に、対向内面13a間にノズル25の内周面と外周面に接してノズル25を挟み、また、溶接ワイヤ26を引き出す際に、対向内面13a間に溶接ワイヤ26を挟むように使用される。対向内面13aは、平面になっており、対向内面13aの先端側には、ローレット(細かい凹凸)が形成されている。対向内面13aに形成されているローレットは、ピボット軸11方向に平行な多数の溝から成る。このローレットは、ノズル25の内外周面に付着したスパッタを除去する際には、スパッタを削り落とすための役割を担い、溶接ワイヤ26を引き出す際には、第1の挟み部13と溶接ワイヤ26との間の滑りを防ぐ役割を担う。また、第1の挟み部13は、一対の金属ステイ10を閉じた状態でノズル25内に挿入できるように構成されており、真っ直ぐに細長く伸びていて、先端側ほど細くなっている。
2つの段差部14、15は、第1の挟み部13を構成する一対の金属ステイ10の両背面に設けられており、第1の挟み部13の先端からピボット軸11に向かうほど、金属ステイ10の対向内面13aからの高さが階段状に高くなっている。すなわち、段差部14は、先端部背面13bから立ち上がって対向内面13aに垂直な段差端面14aと、対向内面13aに平行な段差背面14bとを有している。また、段差部15は、段差部14とピボット軸11との間に在り、段差背面14bから立ち上がって対向内面13aに垂直な段差端面15aと、対向内面13aに平行な段差背面15bとを有している。そして、対向内面13aから段差背面14bまでの高さは、対向内面13aから先端部背面13bまでの高さよりも高く、また、対向内面13aから段差背面15bまでの高さは、対向内面13aから段差背面14bまでの高さよりも高くなっている。先端部背面13b、段差端面14a、15a、及び段差背面14b、15bは、金属ステイ10の背面であり、各々、平面になっている。
段差部14は、ノズル25の先端に付着したスパッタを除去する際に、段差端面14aをノズル25の先端に接するように使用され、また、ノズル25の内周面に付着したスパッタを除去する際に、ノズル25内に挿入されて、段差背面14bをノズル25の内周面に接するように使用される。また、段差部15は、ノズル25の先端に付着したスパッタを除去する際に、段差端面15aをノズル25の先端に接するように使用される。なお、第1の挟み部13は、ノズル25の内周面に付着したスパッタを除去する際に、ノズル25内に挿入されて、先端部背面13bをノズル25の内周面に接するようにも使用される。段差部14、15は、各々、対向内面13aを境にピボット軸11方向から見て面対称に設けられている。
第2の挟み部16は、金属ステイ10をピボット軸11回りに回動して閉じたときに、ピボット軸11方向から見て偏平円筒空間16aを形成する。すなわち、第2の挟み部16は、一対の金属ステイ10を閉じたときに、ピボット軸11方向から見て偏平円筒空間16aを形成する一対の曲面16bを有している。第2の挟み部16は、金属ステイ10の曲面16b間に被対象物を挟むように使用される。具体的には、第2の挟み部16は、溶接トーチ2のノズル25及びインシュレータ24を着脱する際に、曲面16b間にノズル25及びインシュレータ24を挟むように使用される。曲面16bには、第2の挟み部16とノズル25及びインシュレータ24との間の滑りを防ぐためのローレットが形成されている。このローレットは、ピボット軸11方向に平行な多数の溝から成る。
第3の挟み部17は、金属ステイ10をピボット軸11回りに回動して閉じたときに、ピボット軸11方向から見て偏平円筒空間17aを形成する。すなわち、第3の挟み部17は、一対の金属ステイ10を閉じたときに、ピボット軸11方向から見て偏平円筒空間17aを形成する一対の曲面17bを有している。第3の挟み部17は、金属ステイ10の曲面17b間に被対象物を挟むように使用される。具体的には、第3の挟み部17は、溶接トーチ2のチップ23を着脱する際に、曲面17bでチップ23を挟むように使用される。曲面17bには、第3の挟み部17とチップ23との間の滑りを防ぐためのローレットが形成されている。このローレットは、ピボット軸11方向に平行な多数の溝から成る。カッター刃18は、金属ステイ10をピボット軸11回りに回動して閉じたときに、刃先同士が噛み合う。カッター刃18は、被対象物を切断するために使用され、具体的には、溶接ワイヤ26を切断するために使用される。
次に、図5乃至図11を参照して、工具1の使用方法を説明する。図5は、工具1を用いた溶接トーチ2のノズル25の取外し方法を示す。溶接トーチ2からノズル25を取外すときには、ユーザは、工具1のグリップ部12を持って、第2の挟み部16でノズル25を挟み込む。続いて、ユーザは、グリップ部12を握り締め、ノズル25とインシュレータ24との螺合を解除する方向に工具1を回転させる。これにより、工具1と一緒にノズル25が回転して、ノズル25がインシュレータ24から螺合解除される。そして、ユーザは、螺合解除されたノズル25をチップボディ22、チップ23、及び溶接ワイヤ26から引き抜く。これにより、ノズル25が溶接トーチ2から取外される。ノズル25を取付けるときには、上記の工程と逆の工程が行われる。
図6は、工具1を用いた溶接トーチ2の溶接ワイヤ26の切断方法を示す。溶接ワイヤ26の切断は、例えば、溶接ワイヤ26の先端に形成された球滴26aを切除するために行われる。このとき、ノズル25は、取付けられていてもよいし、取外されていてもよい(図示の例では、取外されている)。溶接ワイヤ26を切断するときには、ユーザは、グリップ部12を持って、工具1のカッター刃18で溶接ワイヤ26を挟み込む。そして、ユーザは、グリップ部12を握り締める。これにより、溶接ワイヤ26がカッター刃18によって切断される。
図7は、工具1を用いた溶接トーチ2のチップ23の取外し方法を示す。チップ23の取外しは、ノズル25を取外した状態で行われる。このとき、インシュレータ24は、取付けられていてもよいし、取外されていてもよい(図示の例では、取付けられている)。溶接トーチ2からチップ23を取外すときには、ユーザは、工具1のグリップ部12を持って、第3の挟み部17でチップ23を挟み込む。続いて、ユーザは、グリップ部12を握り締め、チップ23とチップボディ22との螺合を解除する方向に工具1を回転させる。これにより、工具1と一緒にチップ23が回転して、チップ23がチップボディ22から螺合解除される。そして、ユーザは、螺合解除されたチップ23を溶接ワイヤ26から引き抜く。これにより、チップ23が溶接トーチ2から取外される。チップ23を取付けるときには、上記の工程と逆の工程が行われる。
図8は、工具1を用いた溶接トーチ2のインシュレータ24の取外し方法を示す。インシュレータ24の取外しは、ノズル25を取外した状態で行われる。このとき、チップ23は、取付けられていてもよいし、取外されていてもよい(図示の例では、取外されている)。溶接トーチ2からインシュレータ24を取外すときには、ユーザは、工具1のグリップ部12を持って、第2の挟み部16でインシュレータ24を挟み込む。続いて、ユーザは、グリップ部12を握り締め、インシュレータ24とチップボディ22との螺合を解除する方向に工具1を回転させる。これにより、工具1と一緒にインシュレータ24が回転して、インシュレータ24がチップボディ22から螺合解除される。そして、ユーザは、螺合解除されたインシュレータ24をチップボディ22及び溶接ワイヤ26から引き抜く。これにより、インシュレータ24が溶接トーチ2から取外される。インシュレータ24を取付けるときには、上記の工程と逆の工程が行われる。
図9は、工具1を用いた溶接トーチ2の溶接ワイヤ26の引き出し方法を示す。溶接ワイヤ26を引き出すとき、ノズル25は、取付けられていてもよいし、取外されていてもよい(図示の例では、取付けられている)。溶接トーチ2から溶接ワイヤ26を引き出すときには、ユーザは、工具1のグリップ部12を持って、第1の挟み部13で溶接ワイヤ26を挟み込む。そして、ユーザは、グリップ部12を握り締め、工具1を引っ張る。これにより、溶接ワイヤ26が溶接トーチ2から引き出される。
図10は、工具1の第1の挟み部13を用いた溶接トーチ2のノズル25に付着したスパッタの除去方法を示す。ノズル25に付着したスパッタの除去は、ノズル25を取外して行われる。ユーザは、一方の手にノズル25を持ち、他方の手に工具1のグリップ部12を持つ。そして、ユーザは、第1の挟み部13でノズル25の内周面と外周面に接するようにノズル25を挟み、第1の挟み部13でノズル25の内外周面を擦るように工具1を動かす。これにより、ノズル25の内周面に付着したスパッタ、及びノズル25の内周面に付着したスパッタが削り落とされて除去される。
図11(a)(b)は、それぞれ、ノズル25の口径が異なる場合の工具1の使い方を示す。図11(a)は、比較的に小径のノズル25に付着したスパッタの除去方法を示す。この場合、工具1の第1の挟み部13と段差部14とが用いられる。ノズル25内に第1の挟み部13を挿入して、ノズル25の先端に段差端面14aを当接させ、ノズル25の内周面に先端部背面13bを当接させる。そして、段差端面14aでノズル25の先端を擦るように、また、先端部背面13bでノズル25の内周面を擦るように、工具1を回転させる。これにより、ノズル25の先端に付着したスパッタ、及びノズル25の内周面に付着したスパッタを同時に削り落とすことができる。
図11(b)は、比較的に大径のノズル25に付着したスパッタの除去方法を示す。ノズル25の口径が上記図11(a)のものよりも大きい。この例では、段差部14をノズル25内に挿入できるので、段差部14と段差部15とを用いる。ノズル25内に第1の挟み部13と段差部14を挿入して、ノズル25の先端に段差端面15aを当接させ、ノズル25の内周面に段差背面14bを当接させる。そして、段差端面15aでノズル25の先端を擦るように、また、段差背面14bでノズル25の内周面を擦るように、工具1を回転させる。段差部14をノズル25内に挿入できる場合、第1の挟み部13だけをノズル25内に挿入するよりも段差部14をノズル25内に挿入する方が、容易に、ノズル25の先端及び内周面に工具1を当接させて、ノズル25の先端及び内周面を擦るように工具1を回転させることができる。これにより、ノズル25の先端に付着したスパッタ、及びノズル25の内周面に付着したスパッタを同時に削り落とすことができる。
本実施形態の工具1によれば、第1の挟み部13を使って、ノズル25の内外周面に付着したスパッタを削り落とすことができる。しかも、ノズル25の口径が比較的に小さく、第1の挟み部13だけをノズル25内に挿入できる場合、第1の挟み部13をノズル25内に挿入し、段差部14及び第1の挟み部13でノズル25の先端及び内周面を擦るように工具1を回転させて、ノズル25の先端及び内周面に付着したスパッタを同時に削り落とすことができる。また、ノズル25の口径が比較的に大きく、第1の挟み部13と段差部14をノズル25内に挿入できる場合、第1の挟み部13と段差部14をノズル25内に挿入し、段差部15及び段差部14でノズル25の先端及び内周面を擦るように工具1を回転させて、ノズル25の先端及び内周面に付着したスパッタを同時に削り落とすことができる。従って、口径の異なるノズル25に対して、ノズル25の先端及び内周面に付着したスパッタを同時に削り落とすことができ、ノズル25に付着したスパッタの除去を作業効率良く行うことができる。
また、第1の挟み部13、第2の挟み部16、第3の挟み部17、カッター刃18を使って、溶接ワイヤ26の引き出し、ノズル25及びインシュレータ24の着脱、チップ23の着脱、及び溶接ワイヤ26の切断を行うことができ、利便性が高い。また、第2の挟み部16、及び第3の挟み部17は、一対の金属ステイ10を閉じたときに偏平円筒空間16a、17aを形成するように構成されているので、色々な太さのノズル25、インシュレータ24、及びチップ23を挟み込むことができる。従って、ノズル25、インシュレータ24、及びチップ23の太さの異なる種々のタイプの溶接トーチ2に対応可能であり、利便性が高い。
図12(a)(b)は、工具1の変形例を示す。この工具1は、上記実施形態において2つの段差部14、15を備えていることに代えて、3つの段差部31、32、33を備えている。3つの段差部31、32、33は、第1の挟み部13の先端からピボット軸11に向かうほど、金属ステイ10の対向内面13aからの高さが階段状に高くなっている。段差部31の高さは、上記実施形態における段差部14の高さよりも低い。また、段差部32の高さは、上記実施形態における段差部14の高さよりも高く、かつ、上記実施形態における段差部15の高さよりも低い。また、段差部33の高さは、上記実施形態における段差部15の高さと同じである。つまり、この工具1は、上記実施形態と比較して、段差部の数を多くして段差部間の高さ変化を小さくした構成となっている。段差部31の段差端面31aと段差背面31b、段差部32の段差端面32aと段差背面32b、及び段差部33の段差端面33aと段差背面33bは、金属ステイ10の背面であり、各々、平面になっている。段差部31、32、33は、各々、対向内面13aを境にピボット軸11方向から見て面対称に設けられている。他の構成については、上記実施形態と同様である。
このような工具1によれば、ノズルの口径に応じて第1の挟み部13と段差部31、段差部31と段差部32、又は段差部32と段差部33を選択的に用いることにより、口径の異なるノズルに対して、より容易に、ノズルの先端及び内周面を擦るように工具1を回転させて、ノズルの先端及び内周面に付着したスパッタを同時に削り落とすことができ、ノズルに付着したスパッタの除去をより作業効率良く行うことができる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、種々の変形が可能である。例えば、対向内面13aからの高さが階段状に高くなる4つ以上の段差部が設けられていてもよい。また、先端部背面13b、段差背面14b、15b、31b、32b、33bに、ノズル25に付着したスパッタを削り落とすためのローレットが形成されていてもよい。また、段差端面14a、15a、31a、32a、33aに、ノズル25に付着したスパッタを削り落とすためのローレットが形成されていてもよい。また、第3の挟み部17とカッター刃18の位置が逆になっていてもよい。すなわち、第3の挟み部17がピボット軸11とカッター刃18との間に在って、カッター刃18が第1の挟み部13と第3の挟み部17との間に在ってもよい。また、本発明は、第2の挟み部16、第3の挟み部17、及びカッター刃18を備えずに、グリップ部12、第1の挟み部13、及び複数の段差部14、15だけを備えるものであってもよい。
1 溶接トーチ保守用工具
2 溶接トーチ
10 金属ステイ
11 ピボット軸
12 グリップ部
13 第1の挟み部
13a 対向内面
13b 先端部背面
14、15 段差部
14a、15a 段差端面
14b、15b 段差背面
16 第2の挟み部
16a 偏平円筒空間
16b 曲面
17 第3の挟み部
17a 偏平円筒空間
17b 曲面
18 カッター刃
19 バネ
21 トーチボディ
22 チップボディ
23 チップ
24 インシュレータ
25 ノズル
26 溶接ワイヤ
31、32、33 段差部
31a、32a、33a 段差端面
31b、32b、33b 段差背面

Claims (4)

  1. 一対の金属ステイがピボット軸回りにX字状に交差して回動自在に支持された溶接トーチ保守用工具であって、
    前記一対の金属ステイは、
    前記ピボット軸を挟んで一方側に在って、該金属ステイをユーザが回動操作するための一対のグリップ部と、
    前記ピボット軸を挟んで他方側の先端に在って、前記金属ステイの対向内面間に被対象物を挟む一対の第1の挟み部と、を備え、
    前記第1の挟み部を構成する一対の金属ステイの両背面に、先端から前記ピボット軸側に向かうほど、前記対向内面からの高さが階段状に高くなる複数の段差部が設けられている、溶接トーチ保守用工具。
  2. 前記複数の段差部は、前記対向内面を境に前記ピボット軸方向から見て面対称に設けられている、請求項1に記載の溶接トーチ保守用工具。
  3. 前記金属ステイは、
    前記ピボット軸と前記グリップ部との間に在って、前記金属ステイを前記ピボット軸回りに回動して閉じたときに前記ピボット軸方向から見て偏平円筒空間を形成する第2の挟み部をさらに備えている、請求項1又は請求項2に記載の溶接トーチ保守用工具。
  4. 前記金属ステイは、
    前記第1の挟み部と前記ピボット軸との間に在って、前記金属ステイを前記ピボット軸回りに回動して閉じたときに、刃先同士が噛み合うカッター刃と、前記ピボット軸方向から見て偏平円筒空間を形成する第3の挟み部と、をさらに備えている、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の溶接トーチ保守用工具。
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