JP2017220754A - 回線品質測定システム、回線品質測定方法、回線品質情報監視装置、視聴者端末、およびプログラム - Google Patents

回線品質測定システム、回線品質測定方法、回線品質情報監視装置、視聴者端末、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】回線品質の測定に一般視聴者を参加させることにより測定サンプル数を増やして網羅性を高める。【解決手段】回線品質測定システム10は、回線品質の測定対象コンテンツを提供する1以上のコンテンツ提供装置11と、コンテンツ提供装置11から測定対象コンテンツを取得して蓄積する回線品質情報監視装置12と、視聴者により測定対象コンテンツの中から視聴コンテンツが選択されたことを契機に回線品質情報監視装置12と通信を行い、視聴コンテンツの取得時に回線品質の測定を行ない、測定結果が記録された回線品質測定情報を回線品質情報監視装置12へ送信する複数の視聴者端末13と、により構成される。【選択図】図2

Description

本発明は、回線品質測定システム、回線品質測定方法、回線品質情報監視装置、視聴者端末、およびプログラムに関する。
例えば、特許文献1に、通信品質測定を行う携帯端末が接続された電波品質測定装置から通信品質測定情報を収集し、データ収集センタで各電波品質測定装置から送信された無線環境の測定値に基づきエリア全体の通信品質を把握するための技術が記載されている。
ところで、通信品質は、周辺の無線環境に限らず、基地局に接続しているユーザ数にも大きく影響を受け、特に、データ通信サービスでは、単位時間当たりの要求データ量も問題になる。このため、例えば、特許文献2に、パケット転送スループットやパケット転送遅延時間等、通信品質に関わる情報を測定し、測定した情報を通信品質監視装置へ送信する技術が記載されている。
特開2008−109571号公報 再表2010−055721号公報
近年、モバイルインターネット通信の高速化が進み、各通信事業者は、最大通信速度等の通信品質を広告展開してユーザの囲い込みを行うようになった。しかしながら、測定により得られる通信速度と実効速度との乖離が大きく、その調査基準や方法が通信事業者毎にばらつきがあるため、ユーザに適切に届かず、単純比較することができない状況にある。このため、サービス優良誤認に繋がってユーザに不利益が生じ、あるいは利便性を損なう可能性がある。
この問題に対処するために、日本における通信事業の監督管理を行なっている総務省が、近年、頻繁に発生している、スマートフォン等で利用されている通信速度等の広告展開についてのクレームや問題について、計測や表現方法について解決すべく、「インターネットのサービス品質計測等の在り方に関する研究会」(<インターネットURL>http://www.soumu.go.jp/mainsosiki/kenkyu/speedmeasurement/index.html(2016年1月5日閲覧)を発足した。
一方、通信速度を含む回線品質の測定を行うのに、通常、各通信事業者は、専門の調査員と測定用のアプリケーションを使用し、自社測定しているが、測定サンプル数が限られ、網羅性に乏しい。また、測定用のアプリケーションについても一部公開されたものもあるが、興味を持つ一部ユーザのみの利用に限られ、測定環境や測定方法について同一性がない。また、測定に用いるデータとして、信頼性を得るためにある程度容量があるものを使用するが、中身の無いランダムデータであり、使い捨てであるのに関わらず通信コストを要するため不経済である。したがって、回線品質の測定に一般消費者を参加させるのに障壁がある。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、回線品質の測定に一般消費者を参加させることで測定サンプル数を増やし、網羅性を高めることができる、回線品質測定システム、回線品質測定方法、回線品質情報監視装置、視聴者端末、およびプログラムを提供することを目的とする。本発明の他の目的は、以下に例示する態様、及び最良の実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
第1の態様に係る本発明は回線品質測定システムであって、回線品質の測定対象コンテンツを提供する1以上のコンテンツ提供装置と、前記コンテンツ提供装置から前記測定対象コンテンツを取得して蓄積する回線品質情報監視装置と、視聴者により前記測定対象コンテンツの中から視聴コンテンツが選択されたことを契機に前記回線品質情報監視装置と通信を行い、前記視聴コンテンツの取得時に前記回線品質の測定を行ない、測定結果が記録された回線品質測定情報を前記回線品質情報監視装置へ送信する複数の視聴者端末と、を備えたことを特徴とする。
また、第1の態様に係る本発明において、前記回線品質情報監視装置は、前記コンテンツ提供装置との間で前記回線品質の測定に影響されない通信帯域が確保されているか、前記コンテンツ提供装置との間で許容される所定の容量単位で前記測定対象コンテンツの蓄積をすることを特徴とする。
また、第1の態様に係る本発明において、前記回線品質情報監視装置は、視聴者が前記視聴者端末を操作して前記視聴コンテンツを選択すると、前記視聴コンテンツの取得と回線品質測定手順が記述された設定情報を送信し、前記視聴者端末は、受信した前記設定情報に記述された前記回線品質測定手順に従い、前記回線品質情報監視装置から前記視聴コンテンツの取得時に前記回線品質を測定し、測定結果を記録した回線品質測定情報を前記回線品質情報監視装置へ送信する、ことを特徴とする。
また、第1の態様に係る本発明において、前記回線品質情報視装置は、前記視聴コンテンツを選択した前記視聴者端末の認証又は識別を行ない、認証又は識別された前記視聴者端末に前記設定情報を送信する設定情報管理手段と、前記コンテンツ提供装置から前記回線品質の測定対象コンテンツを取得して蓄積する1以上のコンテンツ蓄積手段と、を有することを特徴とする。
また、第1の態様に係る本発明において、前記設定情報管理手段は、前記複数の視聴者端末に対して前記視聴コンテンツを送信する前記コンテンツ蓄積手段の負荷状態に基づく動的割り当て管理を行い、前記視聴者端末が前記視聴コンテンツを選択すると、前記視聴者端末の前記認証を又は前記識別を行ない、認証又は識別された視聴者端末に対して割り当てられる前記コンテンツ蓄積手段を特定した前記設定情報を送信することを特徴とする。
また、第1の態様に係る本発明において、前記コンテンツ蓄積手段は、前記視聴者端末によって選択された前記視聴コンテンツを前記コンテンツ提供装置から受信して蓄積し、前記視聴コンテンツの受信が一定量を超えたことを検知すると、前記一定量の受信コンテンツを単位に前記視聴者端末へ送信することを特徴とする。
また、第1の態様に係る本発明において、前記視聴者端末は、前記回線品質情報監視装置に割り当てられる2以上のポートを用い、前記設定情報に記述された前記回線品質測定手順に示される時間間隔に従い、前記選択された視聴コンテンツの下り回線における伝送速度、上り回線における伝送速度のうちの少なくとも一つの測定を行い、ポート毎の単位時間当たりの処理能力を加算することによってトータル処理能力を求め、前記回線品質測定情報として前記回線品質情報監視装置へ送信することを特徴とする。
また、第1の態様に係る本発明において、前記視聴者端末は、前記視聴コンテンツを受信してから第1の所定時間が経過した時点、又は前記視聴コンテンツのデータ受信量が第1の所定容量に達した時点のいずれか早い時点に前記回線速度の測定を開始し、前記開始時点から前記第1の所定時間より大きい第2の所定時間が経過した時点、又は前記開始時点から前記視聴コンテンツのデータ受信量が前記第1の所定容量より大きい第2の所定容量に達した時点、あるいは下り回線における前記視聴コンテンツの伝送又は上り回線における前記視聴コンテンツの伝送を終了した時点のいずれかに達した時点で前記回線速度の測定を終了し、取得した前記視聴コンテンツのデータ受信量を、前記開始時点から前記終了時点までの経過時間で除算することにより前記処理能力を算出し、前記回線品質測定情報として前記回線品質情報監視装置へ送信することを特徴とする。
また、第1の態様に係る本発明において、前記視聴者端末は、前記回線品質情報監視装置の任意のポートを有効にし、前記設定情報に記述された前記回線品質測定手順に示される時間間隔に従い、前記ポートに特定のパケットの送信を行なってから前記特定のパケットに対する正常応答信号を受信するまでの時間を測定することにより遅れ時間を求め、更に、所定時間内に前記正常応答信号を受信しなかった場合に喪失パケットと判定し、喪失パケット量を合計パケット量で除算してパケット喪失率を測定し、回線品質測定情報として前記回線品質情報監視装置に送信することを特徴とする。
また、第1の態様に係る本発明において、前記視聴者端末は、前記設定情報に記述された前記回線品質測定手順に示される時間間隔に従い、測定位置情報を含む、通信事業者、視聴者端末情報、回線種別を示すネットワーク情報のうちの少なくとも一つを記録し、前記回線品質測定情報に付して前記回線品質情報監視装置へ送信することを特徴とする。
第2の態様に係る本発明は、回線品質の測定対象コンテンツを提供する1以上のコンテンツ提供装置と、前記コンテンツ提供装置から前記測定対象コンテンツを取得して蓄積する回線品質情報監視装置と、前記回線品質情報監視装置から取得した前記視聴コンテンツを再生すると共に前記回線品質の測定を行う複数の視聴者端末とから構成される回線品質測定システムによる回線品質測定方法であって、前記視聴者端末が、前記コンテンツの中から視聴を希望する視聴コンテンツを選択すると、前記回線品質情報監視装置に対し、前記選択された視聴コンテンツの取得と回線品質測定手順が記述された設定情報の送信を要求するステップと、前記回線品質情報監視装置が、前記視聴コンテンツを前記コンテンツ提供装置から取得するか、前記蓄積された視聴コンテンツを前記要求された視聴者端末に送信するステップと、前記視聴者端末が、受信した前記設定ファイルに従い前記回線品質情報監視装置から前記視聴コンテンツを取得すると共に、前記回線品質の測定を行なうステップと、前記回線品質の測定終了後、前記回線品質情報監視装置に前記測定の結果が記録された回線品質測定情報を送信すると共に、取得した前記視聴コンテンツの再生を開始するステップと、を有することを特徴とする。
第3の態様に係る本発明は、回線品質の測定対象となるコンテンツを提供する1以上のコンテンツ提供装置と、前記測定対象コンテンツの中から視聴コンテンツを選択し、取得した前記視聴コンテンツを再生する複数の視聴者端末とが通信網経由で接続される回線品質情報監視装置であって、前記視聴者端末により前記視聴コンテンツが選択されると、前記視聴コンテンツを取得する共に、回線品質測定手順が記述された設定情報を前記視聴者端末へ送信する設定情報管理手段と、前記コンテンツ提供装置から前記視聴コンテンツを取得するか、蓄積された前記視聴コンテンツを、前記選択した前記視聴者端末に送信するコンテンツ蓄積手段と、前記視聴者端末が受信した前記設定情報に従い前記視聴者端末で前記視聴コンテンツ取得時に実行される回線品質測定の結果が記録された回線品質測定情報を収集する回線品質測定情報収集手段と、を備えたことを特徴とする。
第4の態様に係る本発明は、回線品質の測定対象となるコンテンツを提供する1以上のコンテンツ提供装置と、前記測定対象コンテンツの中から視聴コンテンツを選択し、取得した前記視聴コンテンツを再生する複数の視聴者端末とが通信網経由で接続される回線品質情報監視装置のプログラムであって、前記回線品質情報監視装置のコンピュータに、前記視聴者端末により前記視聴コンテンツが選択されると、前記視聴コンテンツを取得すると共に、回線品質測定手順が記述された設定情報を前記視聴者端末へ送信する手順と、前記コンテンツ提供装置から前記視聴コンテンツを取得するか、蓄積された前記視聴コンテンツを、前記選択した前記視聴者端末に送信する手順と、前記視聴者端末が受信した前記設定情報に従い前記視聴者端末で前記視聴コンテンツ取得時に実行される回線品質測定の結果が記録された回線品質測定情報を収集する手順と、を実行させることを特徴とする。
第5の態様に係る本発明は、回線品質の測定対象コンテンツを提供する1以上のコンテンツ提供装置と、前記コンテンツ提供装置から前記測定対象コンテンツを取得して蓄積する回線品質情報監視装置と、が通信網を介して接続される視聴者端末であって、視聴者が前記視聴コンテンツを選択すると前記回線品質情報監視装置と通信を行い、前記視聴コンテンツの取得と回線品質測定手順が記述された設定情報を受信する設定情報受信手段と、受信した前記設定情報に記述された前記回線品質測定手順に従い、前記回線品質情報監視装置から前記視聴コンテンツを取得して前記通信網の回線品質を測定し、測定した結果を記録した回線品質測定情報を前記回線品質情報監視装置へ送信すると共に、前記取得した視聴コンテンツの再生を行う、回線品質測定実行並びに視聴コンテンツ再生手段と、を備えたことを特徴とする。
第6の態様に係る本発明は、回線品質の測定対象コンテンツを提供する1以上のコンテンツ提供装置と、前記コンテンツ提供装置から前記測定対象コンテンツを取得して蓄積する回線品質情報監視装置と、が通信網を介して接続される視聴者端末のプログラムであって、前記視聴者端末のコンピュータに、視聴者が前記視聴コンテンツを選択すると前記回線品質情報監視装置と通信を行い、前記視聴コンテンツの取得と回線品質測定手順が記述された設定情報を受信する手順と、受信した前記設定情報に記述された前記回線品質測定手順に従い、前記回線品質情報監視装置から前記視聴コンテンツを取得して前記通信網の回線品質を測定する手順と、測定した結果を記録した回線品質測定情報を前記回線品質情報監視装置へ送信すると共に、前記取得した視聴コンテンツの再生を行う手順と、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、回線品質の測定に一般視聴者を参加させることで測定サンプル数を増やして網羅性を高めた、回線品質測定システム、回線品質測定方法、回線品質情報監視装置、視聴者端末、およびプログラムを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る回線品質測定方法を実現するビジネスモデルにおける情報と対価の流れを説明するために引用した図である。 本発明の実施の形態に係る回線品質測定システムの構成図である。 本発明の実施の形態に係る回線品質測定システムの動作シーケンス図(1)である。 本発明の実施の形態に係る回線品質測定システムの動作シーケンス図(2)である(図3の続き)。 本発明の実施の形態に係る回線品質情報監視装置の構成図である。 本発明の実施の形態に係る視聴者端末の構成図である。 本発明の実施の形態に係る回線品質情報監視装置の処理動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る視聴者端末の処理動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る視聴者端末の回線品質測定手順の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る回線品質測定システムで使用される設定情報及び測定環境情報の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る視聴者端末の回線品質測定方法の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る回線品質測定方法と従来の回線品質測定方法とを対比して示したイメージ図である。
以下、本発明の実施の形態(以下、本実施形態という)に係る回線品質測定システム、回線品質測定方法、回線品質情報監視装置、視聴者端末、およびプログラムについて図面を参照しながら詳細に説明する。
(回線品質測定方法)
図1に、本実施形態に係る回線品質測定方法を実現するビジネスモデルにおける情報と対価の流れが示されている。ここで提案するビジネスモデルによれば、ビジネス主体は、回線品質の測定対象コンテンツとしての視聴コンテンツを提供する複数のコンテンツプロバイダ(CP)と、回線品質の測定データを監視して複数のモバイルキャリア他にサービス提供するサービスプロバイダ(SP)と、測定データを利用する複数のモバイルキャリア(MC)と、測定対象コンテンツを再生して視聴すると共に通信品質を測定する多数の一般消費者(EU)の少なくとも4者が存在する。
ここで提案するビジネスモデルは、モバイルキャリア(MC)の回線品質測定を行うために、現状の測定方式で使用されているランダムデータを一般消費者(EU)にとって有用な視聴コンテンツとし、回線品質の測定に広く一般消費者(EU)の参加を促進して多数の測定データを得るための仕組み作りに関するものである。例えば、測定用のダウンロードデータを映画等、一般消費者(EU)にとって意味あるものとして選択し、視聴できる環境を提供することで一般消費者(EU)にユーザメリットを提供し、同時に回線品質の測定を行なうことで測定データの網羅性を図るものである。
図1によれば、まず、キャリアショップ等で、一般消費者(EU)にスマートフォン等の携帯電子機器を販売する際に、一般消費者(EU)の同意を得たうえで、コンテンツプロバイダ(CP)により頒布されるコンテンツ再生アプリに、コンテンツのダウンロード時の通信速度等、通信網の品質測定を行うプログラムをアドオンした、コンテンツ再生/回線品質測定アプリ(アプリケーションプログラム)をインストールして販売する(ステップa)。
一方、サービスプロバイダ(SP)は、コンテンツプロバイダ(CP)からコンテンツの提供を受けており(ステップb)、その原資は、モバイルキャリア(MC)の負担によるか、あるいはコンテンツプロバイダ(CP)のお試し利用の範疇とする。なお、そのまま有料課金になった場合、サービスプロバイダ(SP)は、アフェリエイト収入を得ることができる(ステップc)。
そして、一般消費者(EU)は、購入したスマートフォンを操作することによりコンテンツ再生/回線品質測定アプリを起動し、選択したコンテンツを再生して視聴すると共に回線品質の測定を行ない(ステップd,e)、測定データをサービスプロバイダ(SP)にアップロードする。これを受けたサービスプロバイダ(SP)は、多数の一般消費者(EU)からから収集した測定データを各モバイルキャリア(MC)に提供し(ステップf)、各モバイルキャリア(MC)から測定データ提供の対価として利用料収入を得る(ステップg)。
(実施形態の構成:回線品質測定システム10)
図2に、上記したビジネスモデルを実現する回線品質測定システム10の構成が示されている。図2に示すように、本実施形態に係る回線品質測定システム10は、コンテンツプロバイダ(CP)のそれぞれが管理運営するコンテンツ提供装置11(CPS)と、サービスプロバイダ(SP)が管理運営する回線品質情報監視装置12(SV1,SV2)と、複数の一般消費者(EU)が所持する視聴者端末13とを含み、構成される。
ここでは、視聴者端末13として、コンテンツを再生するアプリケーションプログラムに、回線品質を測定する本実施形態に係るプログラムがアドオンされたコンテンツ再生/回線品質測定アプリがインストールされたスマートフォンを想定している。視聴者端末13は、通信事業者(キャリアA,B)毎の無線網14a,14b、及びIP(Internet Protocol)網15、そして、中継器16b,16c、ならびに中継器16d,16eのそれぞれを介し、コンテンツ提供装置11及び回線品質情報監視装置12に接続されている。
中継装置16a〜16eは、IP網15内でパケット交換を行うスイッチであり、OSI(Open System Interconnection)参照モデルにおける第3層(ネットワーク層)においてパケットの送信先アドレスをIP転送プロトコルにより振り分ける仕組みを持つ。
コンテンツ提供装置11は、視聴者端末13へ、回線品質情報監視装置12を介して回線品質の測定対象コンテンツを提供する。回線品質情報監視装置12は、コンテンツ提供装置11から測定対象コンテンツを取得して蓄積する。視聴者端末13は、視聴者により測定対象コンテンツの中から視聴コンテンツが選択されたことを契機に回線品質情報監視装置12と通信を行い、視聴コンテンツの取得時に回線品質の測定を行ない、測定結果が記録された回線品質測定情報を回線品質情報監視装置12へ送信する。
回線品質情報監視装置12は、コンテンツ提供装置11との間で回線品質の測定に影響されない通信帯域が確保されているか、予め取得した測定対象コンテンツを蓄積しており、視聴者が、視聴者端末13を操作して視聴コンテンツを選択すると、視聴コンテンツの取得と回線品質測定手順が記述された設定情報(設定ファイル)を送信する。視聴者端末13は、受信した設定情報に記述された回線品質測定手順に従い、回線品質情報監視装置12から視聴コンテンツの取得時に回線品質を測定し、測定結果を記録した回線品質測定情報(測定データ)を回線品質情報監視装置12へ送信する。
回線品質情報監視装置12は、コンテンツ提供装置11から回線品質の測定対象コンテンツを取得して蓄積するコンテンツ蓄積手段としての機能を有するサーバ(SV2)と、視聴コンテンツを選択した視聴者端末13のユーザ認証を行ない、ユーザ認証が成立した視聴者端末13に設定情報を送信する設定情報管理手段としての役割を有するサーバ(SV1)とを含む。なお、SV2は、サーバ負荷を考慮して複数有するものとする。ここで、ユーザ認証は、例えばID及びパスワードで実施されて、視聴者端末13のユーザ認証が行われた時に、その視聴者端末13は、認証されている。但し、ユーザ認証又は視聴者端末の認証は、必ずしも実施しなくてもよく、例えばSV1が設定情報を送信する宛先又はIDだけを把握するためのユーザ識別又は視聴者端末の識別が実施されてもよい。以下の説明において、ユーザ認証の例が用いられているが、ユーザ認証の代わりに例えばユーザ識別だけが実施されてもよい。
回線品質情報監視装置12を構成するSV2は、視聴者端末13によって選択された視聴コンテンツをコンテンツ提供装置11から受信して蓄積し、視聴コンテンツの受信が一定量を超えたことを検知すると、一定量の受信コンテンツを単位に視聴者端末13へ送信してもよい。なお、コンテンツ提供装置11とSV2との間で回線品質の測定に影響されない十分な回線品質が確保されていれば、上記した視聴コンテンツを逐次蓄積は必要ない。一方、SV1は、複数の視聴者端末13に対して視聴コンテンツを送信するSV2の動的割り当て管理を行い、視聴者端末13が所望の視聴コンテンツを選択すると、視聴者端末13のユーザ認証を行ない、ユーザ認証が成立した視聴者端末13に対して割り当てられるSV2を特定した設定情報を送信する。
(回線品質測定システム10の動作シーケンス)
図3、図4に、本実施形態に係る回線品質測定システム10の動作シーケンス図が示されている。ここでは、視聴者端末13と、回線品質情報監視装置12(SV1,SV2)と、コンテンツ提供装置11との間の信号の流れが示されている。
まず、図3に示すように、一般消費者(EU)が、所持する視聴者端末13を操作することにより、回線品質測定用コンテンツの中から視聴コンテンツを選択すると(ステップS11)、視聴者端末13は、回線品質情報監視装置12を構成するSV1に対し、IP網15,中継装置16b,16d経由で視聴コンテンツと共に設定ファイル取得要求信号を送信する(ステップS12)。
視聴コンテンツと設定ファイルの取得要求を受信した回線品質情報監視装置12を構成するSV1は取得要求があった視聴者端末13のユーザ認証を行い、ユーザ認証が成立した場合に限り、取得要求があった視聴者端末13へ、回線品質の測定のための手順が記述された設定ファイルを送信する(ステップS13)。続いて、視聴者端末13は、受信した設定ファイルに従い、視聴コンテンツを蓄積している回線品質情報監視装置12のSV2の、設定ファイルに記述された一つのサーバへ視聴コンテンツのダウンロード(DL)要求信号を送信する(ステップS14)。
視聴コンテンツのDL要求を受信した回線品質情報監視装置12のSV2は、視聴者端末13によって選択された視聴コンテンツをコンテンツ提供装置11から受信して蓄積(バッファリング)し、視聴コンテンツの受信が一定量を超えたことを検知すると、要求のあった視聴者端末13へ視聴コンテンツのダウンロード開始通知をメッセージ送信する(ステップS15)。以降、視聴コンテンツのダウンロードが開始され、一定量の視聴コンテンツを単位に視聴者端末13へ送信する(ステップS16)。
視聴者端末13は、上記した視聴コンテンツのダウンロードと同時に設定ファイルに記述されたダウンロード速度測定を行う(ステップS17)。ダウンロード速度測定にあたり、視聴者端末13は、視聴コンテンツのダウンロード取得中、その速度測定を設定ファイルに記述された手順に従う回数だけ実施し、全ての視聴コンテンツのダウンロードの完了を検知して終了する。ダウンロード速度の測定方法等、詳細は後述する。
次に、視聴者端末13は、設定ファイルに記述された手順に従いアップロード(UL)時間測定も行う。アップロード速度を測定するにあたり、視聴者端末13は、回線品質情報監視装置12のSV2へアップロードの開始要求メッセージを送信し(ステップS18)、これを受けた回線品質情報監視装置12のSV2は、要求のあった視聴者端末13へ受信開始通知をメッセージ送信する(ステップS19)。視聴者端末13は、受信開始通知メッセージを受信すると、アップロードを開始すると同時にその速度測定を開始し、アップロード中、設定ファイルに記述された手順に従う回数だけ速度測定を行う(図4のステップS20)。アップロード速度の測定方法等、詳細は後述する。
視聴者端末13は、アップロード速度測定が終了すると、設定ファイルに記述された手順に従いUDP(User Datagram Protocol)レイテンシ及びパケットロス測定を実行する。UDPレイテンシ及びパケットロス測定にあたり、視聴者端末13は、回線品質情報監視装置12を構成するSV2へ、UDPレイテンシ及びパケットロス測定要求をメッセージ送信すると(ステップS21)、SV2は、要求があった視聴者端末13へ測定開始通知をメッセージ送信する(ステップS22)。視聴者端末13は、この測定開始通知メッセージを受信すると、UDPレイテンシ測定のために必要なパケットの送信を開始し、UDPレイテンシ及びパケットロスを測定する(ステップS23)。UDPレイテンシ及びパケットロスの測定方法等詳細は後述する。
設定ファイルに記述された手順にしたがい、ダウンロード速度、アップロード速度、UDPレイテンシ/パケットロス測定等、回線品質の測定が終了後、視聴者端末13は、その測定結果を、回線品質情報監視装置12を構成するSV1へアップロードする。測定結果のアップロードにあたり、視聴者端末13は、それぞれの測定結果データ、及び測定中に取得したネットワーク情報や測定位置情報等の記録データを測定ファイルとして纏め(ステップS24)、回線品質情報監視装置12を構成するSV1へ送信する(ステップS25)。そして、視聴者端末13は、測定ファイル送信完了により回線品質の測定動作を終了し、取得した視聴コンテンツの再生を行う(ステップS26)。
(回線品質情報監視装置12の構成)
図5に、本実施形態に係る回線品質情報監視装置12の構成が示されている。図5に示すように、本実施形態に係る回線品質情報監視装置12は、少なくとも、処理部120と、記憶部121と、通信部122とにより構成される。処理部120は、図2のSV1とSV2としての機能を実現するための制御中枢となるブロックであり、例えば、マイクロプロセッサが実装されており、設定情報管理手段120aと、回線品質情報収集手段120bと、コンテンツ管理手段120cとを、プログラム実行手段として含む。
設定情報管理手段120aは、視聴者端末13により視聴コンテンツが選択されると、回線品質測定手順が記述された設定情報を視聴者端末13へ送信する機能を有する。なお、設定情報は、記憶部121の所定の領域に設定ファイル121aとして格納される。
設定ファイル121aに格納される設定情報の形式の一例が図10(a)に示されている。図10(a)に示す例では、ダウンロードやアップロードの伝送速度を測定する場合、「ファイルサイズ」、「セッション数」、「測定時間」が、UDPレイテンシ/パケットロス測定の場合、「テストの有無」、「測定時間」、「リピートの有無と回数」、「待機時間」、「間隔」がパラメータとしてそれぞれ設定される。各パラメータの詳細は後述する。
回線品質情報収集手段120bは、視聴者端末13が受信した設定情報に従い視聴者端末13で視聴コンテンツ取得時に実行される回線品質測定の結果が記録された回線品質測定情報を収集する機能を有する。収集された回線品質測定情報は、記憶部121の作業領域に測定ファイル121bとして格納される。ここで、回線品質測定情報は、測定環境情報も含む。
測定環境情報の形式が図10(b)に示されている。図10(b)に示す例では、「測定開始時間」、「測定終了時間」、そして、サーバ名(SV2)、IPアドレス等の「サーバ情報」、契約通信事業者(キャリア)、ネットワーク、RSSI(Received Signal Strength Indicator)等の「端末情報」、緯度、経度、精度等の「位置情報」等が測定環境情報として記録される。各データ項目の詳細は後述する。
コンテンツ管理手段120cは、コンテンツ提供装置11から視聴者端末13によって選択された視聴コンテンツを通信部122により取得するか、あるいは記憶部121に蓄積コンテンツと121cして蓄積された視聴コンテンツを、視聴者端末13に送信する機能を有する。
なお、設定情報管理手段121aと、品質測定情報収集手段121bは、図2のSV1としての役割を、コンテンツ管理手段120cは、図2のSV2としての役割を実現する。
なお、設定情報管理手段120a、回線品質情報収集手段120b、コンテンツ管理手段120cは、いずれも、処理部120を構成するマイクロプロセッサが、記憶部121のプログラム領域(図示省略)に格納された、本実施形態に係る回線品質情報監視装置12のプログラムを逐次読み出し実行することにより、それぞれが持つ上記した機能を実行するものとする。
記憶部121には、例えば、半導体メモリが実装されるか、あるいは光、磁気ディスクのいずれかによって構成され、プログラム領域には、本実施形態に係プログラムと設定ファイル121aが、作業領域には、プログラム実行過程で生成される測定ファイル121bと蓄積コンテンツ121cのそれぞれが割り付けられ、格納される。
通信部122は、回線品質情報監視装置12をIP網15に接続するための通信インタフェースであり、IP網15を介して接続されるコンテンツ提供装置(CPS11)や視聴者端末13との間で、TCP/IP(Transmission Control Protocol)やUDP等の通信プロトコルに準拠した通信を行う。
(視聴者端末13の構成)
図6に本実施形態に係る視聴者端末13の構成が示されている。図6に示すように、本実施形態に係る視聴者端末13は、処理部130と、記憶部131と、通信部132と、入出力部133とにより構成される。
処理部130は、本実施形態に係る視聴者端末としての機能を実現するための制御中枢となるブロックであり、例えば、マイクロプロセッサが実装されており、UI(User Interface)提供手段130aと、設定情報受信手段130bと、回線品質測定&コンテンツ再生手段130cとを、プログラム実行手段として含む。
UI提供手段130aは、一般消費者(EU)である視聴者に視聴コンテンツを選択させるユーザインタフェースを提供するためのブロックである。UI提供手段130aは、一般消費者(EU)である視聴者が、入出力部133に表示される測定対象コンテンツの中から入出力部133を操作することにより視聴を希望するコンテンツ(視聴コンテンツ)を選択指定することにより該当の視聴コンテンツを取り込む機能を有する。
設定情報受信手段130bは、一般消費者(EU)である視聴者が入出力部133を操作して視聴コンテンツを選択すると、通信部132を介して回線品質情報監視装置12と通信を行い、回線品質測定手順が記述された設定情報を受信する機能を有する。回線品質測定&コンテンツ再生手段130cは、設定情報受信手段130bが受信した設定情報に記述された回線品質測定手順に従い、回線品質情報監視装置12(SV2)から視聴コンテンツを取得して回線品質を測定し、測定した結果を記録した回線品質測定情報を回線品質情報監視装置12へ送信すると共に、取得した視聴コンテンツの再生を行う。
なお、UI提供手段130a、設定情報受信手段130b、回線品質測定&コンテンツ再生手段130cは、いずれも、処理部130を構成するマイクロプロセッサが、記憶部131のプログラム領域に格納された、本実施形態に係る視聴者端末13のプログラム(端末プログラム)を逐次読み出し実行することにより、それぞれが持つ上記した機能を実行するものとする。
記憶部131には、例えば、半導体メモリが実装されるか、あるいは、光、磁気ディスクのいずれかによって構成され、図示省略したプログラム領域には、本実施形態に係る端末プログラムが、作業領域には、プログラム実行過程で生成される、設定ファイル132aと測定ファイル132bと視聴コンテンツ132cのそれぞれが割り付けられ、格納される。
通信部132は、視聴者端末13をIP網15に接続するための通信インタフェースを有し、IP網15を介して接続される回線品質情報監視装置12との間で、TCP/IP、UDP等の通信プロトコルに準拠した通信を行う。入出力部133は、例えば、LCD(Liquid Crystal display Device)表示モニタとタッチセンサとが一体形成されたタッチパネルである。
(実施形態の動作)
以下、図7以降を参照しながら、図5に示す本実施形態に係る回線品質情報監視装置12,及び図6に示す本実施形態に係る視聴者端末13の動作について詳細に説明を行う。
まず、図7に示すフローチャートを参照しながら、本実施形態に係る回線品質情報監視装置12の処理動作から説明する。まず、視聴者が、視聴者端末13の入出力部13を操作して視聴コンテンツを選択すると(ステップS101"YES")、回線品質情報監視装置12の処理部120は、設定情報管理手段120a(図2のSV1)が、視聴者端末13のユーザ認証を行う(ステップS102)。なお、設定情報管理手段120aには、予め設定されたユーザ固有の情報が登録されているものとする。
ここで、ユーザ認証が成立すると(ステップS103"YES")、設定情報管理手段120aは、要求のあった視聴者端末13に対して、例えば、余裕負荷を残す最適なSV2を選択して割り当て、そのSV2名と、予め準備してある設定ファイルとを要求のあった視聴者端末13へダウンロードする(ステップS104)。このため、設定情報管理手段120aは、設置してあるSV2毎の処理負荷を常時監視しており、複数の視聴者端末13に対して視聴コンテンツを送信するコンテンツ蓄積手段120c(SV2)の動的割り当て管理を行なっている。設定情報管理手段120aは、ユーザ認証が成立した視聴者端末13に対して割り当てられるコンテンツ蓄積手段120c(SV2)を特定した情報を含む設定ファイルを送信する。なお、設定ファイルは、予め記憶部121のプログラム領域の一部に、設定ファイル121aとして予め格納されているものとする。
次に、処理部120は、設定情報管理手段120aが割り当てたコンテンツ蓄積手段120c(SV2)が視聴者端末13からダウンロード要求を受信すると(ステップS105"YES")、コンテンツ管理手段120cは、中継器16d,IP網15,中継器16e経由でコンテンツ提供装置11から視聴コンテンツを取得する。このとき、視聴コンテンツのダウンロード要求を受信したコンテンツ管理手段120cは、視聴者端末13によって選択された視聴コンテンツをコンテンツ提供装置11から受信し、記憶部121の作業領域に蓄積コンテンツ121として蓄積(バッファリング)し(ステップS106)、視聴コンテンツの受信が一定量を超えたことを検知すると(ステップS107"YES")、要求のあった視聴者端末13へ視聴コンテンツのダウンロードが開始され(ステップS108)、一定量の視聴コンテンツを単位に視聴者端末13へ送信される。
視聴者端末13は、コンテンツ再生/回線品質測定アプリを起動し、受信した設定ファイルに従うダウンロード速度を測定後、更に、アップロード速度、UDPレイテンシ、バケットロス測定を行ない、測定結果を記録した測定ファイルを作成する。このように、視聴者端末13が、受信した設定ファイルに従う回線品質測定を終了すると(ステップS109"YES")、処理部120は、回線品質情報収集手段120bが、その測定ファイルを収集して記憶部121の作業領域に測定ファイル121bとして格納する(ステップS110)。
次に、図8、図9のフローチャートを参照しながら、図6に示す本実施形態に係る視聴者端末13の処理動作について説明する。まず、視聴者が、コンテンツ再生/回線品質測定アプリを起動し、入出力部133を操作して視聴コンテンツを選択指定すると、処理部130は、UI提供手段130aが、その視聴コンテンツを取り込み、IP網15経由で回線品質情報監視装置12へ送信する(ステップS202)。
回線品質情報監視装置12でユーザ認証が成立すると(ステップS203"YES")、処理部130は、設定情報受信手段133bが、回線品質情報監視装置12(SV1)からSV1によって割り当てられるSV2のサーバ名を含む設定情報を受信し、記憶部131に割り当てられる作業領域に設定ファイル132aとして格納する(ステップS204)。続いて、処理部130は、回線品質測定&コンテンツ再生手段133cが、割り当てられたSV2を検出し(ステップS205)、正常に検出されると(ステップS205"YES")、先に受信した設定ファイルに従う回線品質の測定を行う(ステップS206)。
視聴者端末13による回線品質の測定(ステップS206)の詳細手順が図9に示されている。回線品質の測定は、ダウンロード速度、及び/又はアップロード速度、UDPレイテンシ及びパケットロスの測定の順に行うものとする。なお、測定の種類、及び順序は任意である。
まず、伝送速度測定の場合(ステツプS301"速度")、処理部130は、回線品質測定&コンテンツ再生手段130cが、回線品質情報監視装置12のSV1によって選択されたSV2に割り当てられる2以上のポートを用い(ステップS302)、選択された視聴コンテンツの下り回線の伝送速度(ダウンロード速度)、或いは上り回線における伝送速度(アツプロード速度)の測定を行う。ここで、下り回線の伝送速度の場合(ステップS303"DL")、視聴者端末13(処理部130)は、回線品質情報監視装置12を構成するSV2の各ポートに、100MバイトのファイルのGET要求を行い(ステップS304)、上り回線における伝送速度(アップロード速度)の場合は(ステップS303"UL")、各ポートに、100MバイトのファイルのPOST要求を行う(ステップS305)。
なお、図10(a)に設定ファイル131aに格納される測定手順の形式の一例が示されている。ここでは、GETあるいはPUTするファイルのサイズ、セッション数(使用するポート)及び測定時間が設定されている。回線品質測定&コンテンツ再生手段130は、設定情報受信手段130bにより先に受信した設定ファイルに記述された測定手順に従い速度測定を行う(ステップS306)。
処理部130は、回線品質測定&コンテンツ再生手段130cが、視聴コンテンツを受信してから、設定ファイルに記述された測定時間であって、例えば、10秒(第1の所定時間)が経過した時点、又は視聴コンテンツのデータ受信量が、例えば、2.5Mバイト(第1の所定容量)に達した時点のいずれか早い時点に回線速度の測定を開始する。そして、当該開始時点から第1の所定時間より大きい、例えば、20秒(第2の所定時間)が経過した時点、又は開始時点から視聴コンテンツのデータ受信量が第1の所定容量より大きい、例えば、400M(第2の所定容量)に達した時点、あるいは下り回線における視聴コンテンツの伝送又は上り回線における視聴コンテンツの伝送を終了した時点のいずれかに達した時点でダウンロード、あるいはアップロード時の伝送速度の測定を終了する。
続いて、回線品質測定&コンテンツ再生手段130cは、取得したデータ受信量を、開始時点から終了時点までの経過時間で除算することにより処理能力(スループッ)トを算出する(ステップS307)。そして、ポート毎の単位時間当たりの処理能力を加算することによってトータルスループットを求める(ステップS308)。
図11に、回線速度測定における計算方法が示されている。図11によれば、縦軸にファイル量(単位バイト)、横軸に時間(単位秒)が目盛られている。ここでは、ダウンロード(アップロード)開始から5秒経過、又は25Mバイト転送後のいずれか早い時点を開始時点Sとし、開始時点から20秒経過、又は40Mバイト転送後のいずれか早いほうを終了時点EとしてスループットS(S1〜S3)を計算している。なお、以降に説明するB(B1〜B3)は、開始時点から終了時点に至る転送データ量、C(C1〜C3)は開始時点から終了時点に至る経過時間である。
ここで、ポート毎に測定されたB1〜B3、C1〜C3が以下の場合、各ポートにおけるスループット(S1〜S3)、及びトータルスループット(TS)は、以下のようになる。
B1=13077360,C1=20.000000
B2=20000000,C2=18.332674
B3=18373219,C3=20.000000
S1=B1/C1=653868
S2=B2/C2=1090948.3253779
S3=B3/C3=918660.95
TS=S1+S2+S3=2663477.2753779(bps)=21.31(Mbps)
一方、レイテンシ・パケットロスの測定の場合(ステップS301"レイテンシ")、回線品質測定&コンテンツ再生手段130cは、レイテンシ、あるいはパケットロスに割り当てられたポートをオープンする(ステップS309)。そして、図9(a)に測定手順の一例を示す測定時間、待機時間、間隔に示す、例えば、30秒間500m秒毎、SV2に対しUDP(User Datagram Protocol)パケットを送信し、SV2からのACK応答を受信までの時間であるRTT(Round -Trip delay Time)をレイテンシとして測定する(ステップS310)。
続いて、回線品質測定&コンテンツ再生手段130cは、SV2から2秒(閾値)以内にACK応答を受信できなかった場合は(ステップS311"YES")、ロスパケットとして判定する(ステップS312)。そして、測定手順にリピート設定がある場合(ステップS313"YES")、回線品質測定&コンテンツ再生手段130cは、ステップS310の処理に戻り、30秒間500m秒毎、SV2に対しUDP(User Datagram Protocol)パケットを送信してRTTの測定とロスパケットの判定する処理を指定された回数だけ繰り返し実行する。続いて、回線品質測定&コンテンツ再生手段130cは、RTT測定及びロスパケット判定を設定された回数だけ繰り返し実行後、あるいはリピート設定が無ければ(ステップS313"YES")、回線品質測定&コンテンツ再生手段130cは、その間に累積したロスパケット量をトータルパケット量で除算することによりパケットロスを算出する(ステップS314)。
説明を図8に戻す。図8にその詳細を示す回線品質の測定終了後(ステップS207"YES")、回線品質測定&コンテンツ再生手段130cは、測定結果に測定環境情報を付加した測定ファイルを生成する(ステップS208)。尚、測定環境情報として、例えば、図10(b)に示すように、回線品質測定中に記録してある、「測定開始時間」、「測定終了時間」、SV2名、IPアドレス等の「サーバ情報」、契約通信事業者(キャリア)、ネットワーク、RSSI(Received Signal Strength Indicator)等の「端末情報」、緯度、経度、精度等の「位置情報」等を回線品質測定情報として回線品質情報監視装置12へ送信(アップロード)を行ない、視聴コンテンツの再生を開始する(ステップS209)。
なお、測定環境情報のうち、回線品質測定&コンテンツ再生手段130によるネットワーク情報と位置情報の記録は、回線品質測定中、設定ファイルの測定手順に設定された間隔で繰り返し実行するものとする。このことにより、定点測定ではなく、移動地点での回線品質を収集することができ、従来できなかった移動地点での回線品質の解析が可能になる。
図12に、本実施形態に係る回線品質測定方法と従来の回線品質測定方法とを対比して示したイメージ図が示されている。図12に示すように、従来は、符号Aで示す経路で各通信事業者が自社測定により専門の調査員とプログラムに基づきコストと時間をかけて調査していた。これに対し、本実施形態に係る回線品質測定方法では、符号Bに示すルートで、予め回線品質測定のための協定を締結したコンテンツプロバイダ(CP)に対し、CPが一般消費者に提供するアプリケーションに回線品質測定の組み込み、回線品質情報監視装置12を経由して視聴者端末13に一定の測定条件を担保する仕組みを提供するものである。
この仕組みにより、一般視聴者(EU)は、これまでの環境を何ら変更することなく伝送速度測定等の回線品質測定に参加でき、かつ複数の測定対象コンテンツの中から視聴したいコンテンツを選択することができる。また、各通信事業者は、測定サンプル数が増え、かつ網羅性が向上した測定データを取得することができる。
(実施形態の効果)
本実施形態に係る回線品質測定システム10によれば、視聴者端末13が、測定対象コンテンツの中から視聴コンテンツが選択されたことを契機に回線品質情報監視装置12と通信を行い、視聴コンテンツの取得時に回線品質の測定を行ない、測定結果が記録された回線品質測定情報を回線品質情報監視装置12へ送信する仕組みを提供することで、回線品質の測定に意味の無いランダムデータではなく一般消費者が日頃利用する動画等のコンテンツを用いることができ、その結果、一般消費者が回線品質測定に参加するための障壁が取り除かれ、回線品質の測定に一般消費者の参加を促すことができる。したがって、測定サンプル数が増え、網羅性の高い回線品質データを収集できる。
また、本実施形態に係る回線品質測定システム10によれば、回線品質情報監視装置12が、コンテンツ提供装置11との間で回線品質の測定に影響されない通信帯域が確保されているか、予め取得した測定対象コンテンツを蓄積することで、速度測定に影響しない環境を提供でき、視聴者端末13に対し一定の測定条件を担保することができるため、信頼性の高い測定データを取得することができる。
また、本実施形態に係る回線品質測定システム10によれば、回線品質情報監視装置12は、視聴者が視聴者端末13を操作して視聴コンテンツを選択すると、視聴コンテンツの取得と回線品質測定手順が記述された設定情報を送信し、視聴者端末13が、受信した設定情報に記述された回線品質測定手順に従い、回線品質情報監視装置12から視聴コンテンツの取得時に回線品質を測定し、測定結果を記録した回線品質測定情報を前記回線品質情報監視装置へ送信する。したがって、予め、視聴コンテンツの取得と回線品質測定手順が記述された設定情報を用意することで、視聴者端末13は、これまでの環境を何ら変更することなく設定情報にしたがい回線品質の測定を行うことができる。
また、本実施形態に係る回線品質測定システム10によれば、回線品質情報監視装置12は、コンテンツ提供装置11から回線品質の測定対象コンテンツを取得して蓄積する1以上のコンテンツ蓄積手段(SV2)と、視聴コンテンツを選択した視聴者端末の認証を行ない、認証が成立した視聴者端末13に設定情報を送信する設定情報管理手段(SV1)と、を有する。したがって回線品質情報監視装置12は、コンテンツの取得及び蓄積に要する処理負荷と、認証及び設定情報の送信に要する処理負荷を分散することができ、コンテンツの取得及び蓄積に処理負荷が集中することを回避できる。
また、本実施形態に係る回線品質測定システム10によれば、コンテンツ蓄積手段(SV2)は、視聴者端末13によって選択された視聴コンテンツをコンテンツ提供装置11から受信して蓄積し、視聴コンテンツの受信が一定量を超えたことを検知すると、一定量の受信コンテンツを単位に視聴者端末13へ送信することにより、回線品質情報監視装置12(SV2)とコンテンツ提供装置11との間の通信路に関し、通信品質の測定に影響されない回線帯域を確保する必要がなく、通信設備に要する固定費を低減することができる。
また、本実施形態に係る回線品質測定システム10によれば、設定情報管理手段(SV1)は、複数の視聴者端末13に対して視聴コンテンツを送信するコンテンツ蓄積手段(SV2)の負荷状態に基づく動的割り当て管理を行い、視聴者端末13が視聴コンテンツを選択すると、視聴者端末の認証を行ない、認証が成立した視聴者端末13に対して割り当てられるコンテンツ蓄積手段(SV2)を特定した設定情報を送信する。このことにより、視聴者端末13は、設定情報にしたがい割り当てられた最適なコンテンツ蓄積手段(SV2)との間の通信により選択した視聴コンテンツを取得するため、視聴コンテンツ取得中のSV2の処理負荷に起因する不具合発生、あるいは視聴コンテンツ取得中に実行される回線品質測定の不具合発生は回避される。
また、本実施形態に係る回線品質測定システム10によれば、視聴者端末13は、回線品質情報監視装置12に割り当てられる2以上のポートを用い、設定情報に記述された回線品質測定手順に示される時間間隔に従い、選択された視聴コンテンツの下り回線における伝送速度、上り回線における伝送速度のうちの少なくとも一つの測定を行い、ポート毎の単位時間当たりの処理能力を加算することによってトータル処理能力を求め、回線品質測定情報として回線品質情報監視装置へ送信する。
このことにより、回線品質情報監視装置12は、視聴者端末13から、下り回線における伝送速度、あるいは上り回線における伝送速度、又はその両方を取得でき、例えば、エリア毎の最大伝送速度等の解析が可能になる。又、視聴者端末13は、ポート毎の単位時間当たりの処理能力を加算しトータル処理能力を求めることで、「インターネットのサービス品質計測等の在り方に関する研究会」で検討されている実効速度の測定手法、測定条件に沿った測定結果を得ることができる。
また、本実施形態に係る回線品質測定システム10によれば、視聴者端末13は、視聴コンテンツを受信してから第1の所定時間が経過した時点、又は視聴コンテンツのデータ受信量が第1の所定容量に達した時点のいずれか早い時点に回線速度の測定を開始し、開始時点から第1の所定時間より大きい第2の所定時間が経過した時点、又は開始時点から視聴コンテンツのデータ受信量が第1の所定容量より大きい第2の所定容量に達した時点、あるいは下り回線における視聴コンテンツの伝送又は上り回線における視聴コンテンツの伝送を終了した時点のいずれかに達した時点で回線速度の測定を終了し、取得したデータ受信量を、開始時点から終了時点までの経過時間で除算することによりスループットを算出し、回線品質測定情報として回線品質情報監視装置へ送信する。
このことにより、測定開始時点から終了時点に至る測定時間を可変設定することで状況に応じた回線速度の測定が可能であり、又、スループットを計算した上で回線品質情報監視装置へ送信することで、回線品質情報監視装置12は登り回線あるいは下り回線の速度解析の際の負荷が軽減される。
また、本実施形態に係る回線品質測定システム10によれば、視聴者端末13は、回線品質情報監視装置12に割り当てられるポートを用い、設定情報に記述された回線品質測定手順に示される時間間隔に従い、ポートに特定のパケットの送信を行なってから特定のパケットに対する正常応答信号を受信するまでの時間を測定することにより遅れ時間を求め、更に、所定時間内に正常応答信号を受信しなかった場合に喪失パケットと判定し、喪失パケット量を合計パケット量で除算してパケット喪失率を測定し、回線品質測定情報として回線品質情報監視装置12に送信する。
このことにより、回線品質情報監視装置12は、視聴者端末13で計算された遅れ時間及びパケット喪失率に基づき通信環境を解析できるため、エリアの通信環境を解析する際の負荷が軽減される。
また、本実施形態に係る回線品質測定システム10によれば、視聴者端末13は、設定情報に記述された回線品質測定手順に示される時間間隔に従い、測定位置情報を含む、通信事業者、視聴者端末情報、回線種別を示すネットワーク情報のうちの少なくとも一つを記録し、回線品質測定情報に付して回線品質情報監視装置12へ送信する。従って、回線品質情報監視装置12は、回線品質測定情報の中に回線種別を含む場合、回線種別毎の通信環境を解析でき、また、測定位置情報を含む場合、固定地点に限らず、移動地点における通信環境を解析できる。
(回線品質測定方法)
なお、本実施形態に係る回線品質測定方法は、例えば、図2に示すように、回線品質の測定対象コンテンツを提供する1以上のコンテンツ提供装置11と、コンテンツ提供装置11から測定対象コンテンツを取得して蓄積する回線品質情報監視装置12と、回線品質情報監視装置12から取得した視聴コンテンツを再生すると共に回線品質の測定を行う複数の視聴者端末13とから構成される回線品質測定システムに10に適用される。
そして、その方法は、例えば、図3、図4に示すように、視聴者端末13が、コンテンツの中から視聴を希望する視聴コンテンツを選択すると、回線品質情報監視装置12に対し、選択された視聴コンテンツの取得と回線品質測定手順が記述された設定情報の送信を要求するステップ(S12)と、回線品質情報監視装置12が、視聴コンテンツをコンテンツ提供装置11から取得するか、蓄積された視聴コンテンツを要求された視聴者端末13に送信するステップ(S15,S16)と、視聴者端末13が、受信した設定情報に従い回線品質情報監視装置12から視聴コンテンツを取得すると共に、回線品質の測定を行なうステップ(S17,S20,S23)と、回線品質の測定終了後、回線品質情報監視装置12に測定の結果が記録された回線品質測定情報を送信すると共に、取得した視聴コンテンツの再生を開始するステップ(S25,S26)と、を有する。
本実施形態に係る回線品質測定方法によれば、回線品質の測定に一般視聴者を参加させる仕組みを提供することにより測定サンプル数を増やして網羅性を高めることができる。
(回線品質情報監視装置12のプログラム)
また、本実施形態に係るプログラムは、例えば、図2に示すように、回線品質の測定対象となるコンテンツを提供する1以上のコンテンツ提供装置11と、測定対象コンテンツの中から視聴コンテンツを選択し、取得した視聴コンテンツを再生する複数の視聴者端末13とが通信網14a,14b、15,16a〜16e経由で接続される回線品質情報監視装置12のプログラムである。
そしてそのプログラムは、例えば、図7に示すように、回線品質情報監視装置12のコンピュータ(SV1,SV2)に、視聴者端末13により視聴コンテンツが選択されると、回線品質測定手順が記述された設定情報を視聴者端末13へ送信する手順(S101〜S104)と、コンテンツ提供装置11から視聴コンテンツを取得するか、蓄積された視聴コンテンツを、選択した視聴者端末13に送信する手順と(S105〜S108)、視聴者端末13が受信した設定情報に従い視聴者端末13で視聴コンテンツ取得時に実行される回線品質測定の結果が記録された回線品質測定情報を収集する手順(S109,S110)と、実行させる。
本実施形態に係る回線品質情報監視装置12のプログラムによれば、回線品質情報監視装置12が当該プログラムを逐次読み出し実行することにより、視聴者端末13に、速度等、回線品質測定に影響しない測定環境を提供することができ、視聴者端末13に対して一定の測定条件を担保することができるため、信頼性の高い測定データを収集することができる。
(視聴者端末13のプログラム)
また、本実施形態に係るプログラムは、例えば、図2に示すように、回線品質の測定対象コンテンツを提供する1以上のコンテンツ提供装置11と、コンテンツ提供装置11から測定対象コンテンツを取得して蓄積する回線品質情報監視装置12と、が通信網14a,14b、15,16a〜16eを介して接続される視聴者端末13のプログラムである。
そして、そのプログラムは、例えば、図8,図9に示すように、視聴者端末13のコンピュータに、視聴者が視聴コンテンツを選択すると回線品質情報監視装置12と通信を行い、回線品質測定手順が記述された設定情報を受信する手順(S201〜S204)と、受信した設定情報に記述された回線品質測定手順に従い、回線品質情報監視装置12から視聴コンテンツを取得して通信網の回線品質を測定する手順(S205,S206(図8のS301〜S314))と、測定した結果を記録した回線品質測定情報を回線品質情報監視装置12へ送信すると共に、取得した視聴コンテンツの再生を行う手順(S207〜S209)と、を実行させる。
本実施形態に係るプログラムによれば、視聴者端末13が当該プログラムを逐次読み出し実行することにより、視聴コンテンツを測定対象データとして、その取得時に回線品質の測定及び再生を実行すると共に、測定結果を回線品質情報監視装置に提供することができる。
10・・・回線品質測定システム
11・・・コンテンツ提供装置
12・・・回線品質情報監視装置
13・・・視聴者端末
14a、14b・・・無線網
15・・・IP網
16a〜16e・・・中継装置
120・・・処理部(120a・・・設定情報管理手段、120b・・・回線品質情報収集手段、120c・・・コンテンツ管理手段)
121・・・記憶部
122・・・通信部
130・・・処理部(130a・・・UI提供手段、130b・・・設定情報受信手段、 130c・・・回線品質測定&コンテンツ再生手段)
131・・・記憶部
132・・・通信部
133・・・入出力部

Claims (15)

  1. 回線品質の測定対象コンテンツを提供する1以上のコンテンツ提供装置と、
    前記コンテンツ提供装置から前記測定対象コンテンツを取得して蓄積する回線品質情報監視装置と、
    視聴者により前記測定対象コンテンツの中から視聴コンテンツが選択されたことを契機に前記回線品質情報監視装置と通信を行い、前記視聴コンテンツの取得時に前記回線品質の測定を行ない、測定結果が記録された回線品質測定情報を前記回線品質情報監視装置へ送信する複数の視聴者端末と、
    を備えたことを特徴とする回線品質測定システム。
  2. 前記回線品質情報監視装置は、
    前記コンテンツ提供装置との間で前記回線品質の測定に影響されない通信帯域が確保されているか、前記コンテンツ提供装置との間で許容される所定の容量単位で前記測定対象コンテンツの蓄積をすることを特徴とする請求項1に記載の回線品質測定システム。
  3. 前記回線品質情報監視装置は、
    視聴者が前記視聴者端末を操作して前記視聴コンテンツを選択すると、前記視聴コンテンツの取得と回線品質測定手順が記述された設定情報を送信し、
    前記視聴者端末は、
    受信した前記設定情報に記述された前記回線品質測定手順に従い、前記回線品質情報監視装置から前記視聴コンテンツの取得時に前記回線品質を測定し、測定結果を記録した回線品質測定情報を前記回線品質情報監視装置へ送信する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に回線品質測定システム。
  4. 前記回線品質情報監視装置は、
    前記視聴コンテンツを選択した前記視聴者端末の認証又は識別を行ない、認証又は識別された前記視聴者端末に前記設定情報を送信する設定情報管理手段と、
    前記コンテンツ提供装置から前記回線品質の測定対象コンテンツを取得して蓄積する1以上のコンテンツ蓄積手段と、
    を有することを特徴とする請求項3記載の回線品質測定システム。
  5. 前記設定情報管理手段は、
    前記複数の視聴者端末に対して前記視聴コンテンツを送信する前記コンテンツ蓄積手段の負荷状態に基づく動的割り当て管理を行い、前記視聴者端末が前記視聴コンテンツを選択すると、前記視聴者端末の前記認証又は前記識別を行ない、認証又は識別された視聴者端末に対して割り当てられる前記コンテンツ蓄積手段を特定した前記設定情報を送信することを特徴とする請求項4に記載の回線品質測定システム。
  6. 前記コンテンツ蓄積手段は、
    前記視聴者端末によって選択された前記視聴コンテンツを前記コンテンツ提供装置から受信して蓄積し、前記視聴コンテンツの受信が一定量を超えたことを検知すると、前記一定量の受信コンテンツを単位に前記視聴者端末へ送信することを特徴とする請求項4に記載の回線品質測定システム。
  7. 前記視聴者端末は、
    前記回線品質情報監視装置の任意のポートを有効化し、前記設定情報に記述された前記回線品質測定手順に示される時間間隔に従い、前記選択された視聴コンテンツの下り回線における伝送速度、上り回線における伝送速度のうちの少なくとも一つの測定を行い、ポート毎の単位時間当たりの処理能力を加算することによってトータル処理能力を求め、前記回線品質測定情報として前記回線品質情報監視装置へ送信することを特徴とする請求項3記載の回線品質測定システム。
  8. 前記視聴者端末は、
    前記視聴コンテンツを受信してから第1の所定時間が経過した時点、又は前記視聴コンテンツのデータ受信量が第1の所定容量に達した時点のいずれか早い時点に前記回線速度の測定を開始し、
    前記開始時点から前記第1の所定時間より大きい第2の所定時間が経過した時点、又は前記開始時点から前記視聴コンテンツのデータ受信量が前記第1の所定容量より大きい第2の所定容量に達した時点、あるいは下り回線における前記視聴コンテンツの伝送又は上り回線における前記視聴コンテンツの伝送を終了した時点のいずれかに達した時点で前記回線速度の測定を終了し、
    取得した前記視聴コンテンツのデータ受信量を、前記開始時点から前記終了時点までの経過時間で除算することにより前記処理能力を算出し、前記回線品質測定情報として前記回線品質情報監視装置へ送信することを特徴とする請求項7に記載の回線品質測定システム。
  9. 前記回線品質情報監視装置の任意のポートを有効化し、前記設定情報に記述された前記回線品質測定手順に示される時間間隔に従い、前記ポートに特定のパケットの送信を行なってから前記特定のパケットに対する正常応答信号を受信するまでの時間を測定することにより遅れ時間を求め、更に、所定時間内に前記正常応答信号を受信しなかった場合に喪失パケットと判定し、喪失パケット量を合計パケット量で除算してパケット喪失率を測定し、回線品質測定情報として前記回線品質情報監視装置に送信することを特徴とする請求項3、7、8のいずれか1項に記載の回線品質測定システム。
  10. 前記視聴者端末は、
    前記設定情報に記述された前記回線品質測定手順に示される時間間隔に従い、測定位置情報を含む、通信事業者、視聴者端末情報、回線種別を示すネットワーク情報のうちの少なくとも一つを記録し、前記回線品質測定情報に付して前記回線品質情報監視装置へ送信することを特徴とする請求項3、7、8、9のいずれか1項に記載の回線品質測定システム。
  11. 回線品質の測定対象コンテンツを提供する1以上のコンテンツ提供装置と、前記コンテンツ提供装置から前記測定対象コンテンツを取得して蓄積する回線品質情報監視装置と、前記回線品質情報監視装置から取得した前記視聴コンテンツを再生すると共に前記回線品質の測定を行う複数の視聴者端末とから構成される回線品質測定システムによる回線品質測定方法であって、
    前記視聴者端末が、
    前記コンテンツの中から視聴を希望する視聴コンテンツを選択すると、前記回線品質情報監視装置に対し、前記選択された視聴コンテンツの取得と回線品質測定手順が記述された設定情報の送信を要求するステップと、
    前記回線品質情報監視装置が、
    前記視聴コンテンツを前記コンテンツ提供装置から取得するか、前記蓄積された視聴コンテンツを前記要求された視聴者端末に送信するステップと、
    前記視聴者端末が、
    受信した前記設定ファイルに従い前記回線品質情報監視装置から前記視聴コンテンツを取得すると共に、前記回線品質の測定を行なうステップと、
    前記回線品質の測定終了後、前記回線品質情報監視装置に前記測定の結果が記録された回線品質測定情報を送信すると共に、取得した前記視聴コンテンツの再生を開始するステップと、
    を有することを特徴とする回線品質測定方法。
  12. 回線品質の測定対象となるコンテンツを提供する1以上のコンテンツ提供装置と、前記測定対象コンテンツの中から視聴コンテンツを選択し、取得した前記視聴コンテンツを再生する複数の視聴者端末とが通信網経由で接続される回線品質情報監視装置であって、
    前記視聴者端末により前記視聴コンテンツが選択されると、前記視聴コンテンツを取得する共に、回線品質測定手順が記述された設定情報を前記視聴者端末へ送信する設定情報管理手段と、
    前記コンテンツ提供装置から前記視聴コンテンツを取得するか、蓄積された前記視聴コンテンツを、前記選択した前記視聴者端末に送信するコンテンツ蓄積手段と、
    前記視聴者端末が受信した前記設定情報に従い前記視聴者端末で前記視聴コンテンツ取得時に実行される回線品質測定の結果が記録された回線品質測定情報を収集する回線品質測定情報収集手段と、
    を備えたことを特徴とする回線品質情報監視装置。
  13. 回線品質の測定対象となるコンテンツを提供する1以上のコンテンツ提供装置と、前記測定対象コンテンツの中から視聴コンテンツを選択し、取得した前記視聴コンテンツを再生する複数の視聴者端末とが通信網経由で接続される回線品質情報監視装置のプログラムであって、
    前記回線品質情報監視装置のコンピュータに、
    前記視聴者端末により前記視聴コンテンツが選択されると、前記視聴コンテンツを取得すると共に、回線品質測定手順が記述された設定情報を前記視聴者端末へ送信する手順と、
    前記コンテンツ提供装置から前記視聴コンテンツを取得するか、蓄積された前記視聴コンテンツを、前記選択した前記視聴者端末に送信する手順と、
    前記視聴者端末が受信した前記設定情報に従い前記視聴者端末で前記視聴コンテンツ取得時に実行される回線品質測定の結果が記録された回線品質測定情報を収集する手順と、
    を実行させる回線品質情報監視装置のプログラム。
  14. 回線品質の測定対象コンテンツを提供する1以上のコンテンツ提供装置と、前記コンテンツ提供装置から前記測定対象コンテンツを取得して蓄積する回線品質情報監視装置と、が通信網を介して接続される視聴者端末であって、
    視聴者が前記視聴コンテンツを選択すると前記回線品質情報監視装置と通信を行い、前記視聴コンテンツの取得と回線品質測定手順が記述された設定情報を受信する設定情報受信手段と、
    受信した前記設定情報に記述された前記回線品質測定手順に従い、前記回線品質情報監視装置から前記視聴コンテンツを取得して前記通信網の回線品質を測定し、測定した結果を記録した回線品質測定情報を前記回線品質情報監視装置へ送信すると共に、前記取得した視聴コンテンツの再生を行う、回線品質測定実行並びに視聴コンテンツ再生手段と、
    を備えたことを特徴とする視聴者端末。
  15. 回線品質の測定対象コンテンツを提供する1以上のコンテンツ提供装置と、前記コンテンツ提供装置から前記測定対象コンテンツを取得して蓄積する回線品質情報監視装置と、が通信網を介して接続される視聴者端末のプログラムであって、
    前記視聴者端末のコンピュータに、
    視聴者が前記視聴コンテンツを選択すると前記回線品質情報監視装置と通信を行い、前記視聴コンテンツの取得と回線品質測定手順が記述された設定情報を受信する手順と、
    受信した前記設定情報に記述された前記回線品質測定手順に従い、前記回線品質情報監視装置から前記視聴コンテンツを取得して前記通信網の回線品質を測定する手順と、
    測定した結果を記録した回線品質測定情報を前記回線品質情報監視装置へ送信すると共に、前記取得した視聴コンテンツの再生を行う手順と、
    を実行させる視聴者端末のプログラム。
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