JP2017220330A - コネクタ - Google Patents

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康弘 工藤
Yasuhiro Kudo
康弘 工藤
岡本 昌樹
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昌樹 岡本
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Abstract

【課題】低コスト化を図る。【解決手段】シールドコネクタ10は、電線Wの端末に接続される端子金具11と、端子金具11が収容される端子収容室15を有するコネクタハウジング12と、コネクタハウジング12に外装されるシールドブラケット13と、コネクタハウジング12に一体に設けられ、端子収容室15から導出された電線Wとシールドブラケット13との間に介在する形で配されて電線Wを保護する電線保護部23を備える。【選択図】図3

Description

本明細書に開示される技術は、コネクタに関する。
従来、電線の端末に設けられ、機器のケースに装着されるコネクタとして、下記特許文献1に記載のものが知られている。このコネクタは、電線が後方に引き出される合成樹脂製のハウジングと、ハウジングの電線引出部を覆って電線を後端開口から後方に引き出した状態でケースに固定される金属製のシールドブラケットと、ハウジングに設けられたキャビティ内に収容され、キャビティの内周面と電線との間をシールするゴム栓と、電線を支持した状態でシールドブラケットの筒状部に配されるようにハウジングの電線引出部に装着され、ゴム栓を抜け止めする合成樹脂製のバックリテーナと、バックリテーナにおける電線から離れた位置に一体に設けられ、シールドブラケットの後端開口から後方に突出する電線保護部を備える。
特開2015−103460号公報
上記した特許文献1に記載されたコネクタでは、電線保護部が一体に設けられたバックリテーナがハウジングとは別部品として備えられている。このため、部品点数が多くなるとともに組付工数も多くなっており、製造コストが高くなる問題が生じていた。
本明細書に開示される技術は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、低コスト化を図ることを目的とする。
本明細書に開示される技術のコネクタは、電線の端末に接続される端子金具と、前記端子金具が収容される端子収容室を有するコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングに外装されるシールド部材と、前記コネクタハウジングに一体に設けられ、前記端子収容室から導出された前記電線と前記シールド部材との間に介在する形で配されて前記電線を保護する電線保護部と、を備える。
このようにすれば、電線の端末に接続される端子金具は、コネクタハウジングの端子収容室内に収容されている。シールド部材は、コネクタハウジングに外装されることで、端子収容室内の端子金具のシールドが図られる。そして、電線保護部は、端子収容室から導出された電線とシールド部材との間に介在する形で配されることで、端子収容室から導出された電線がシールド部材に干渉し難いものとなり、シールド部材から電線を保護することができる。その上で、電線保護部は、コネクタハウジングに一体に設けられるので、部品点数が削減されるとともに組付工数も削減される。
本明細書に開示される技術の実施態様として、次の構成が好ましい。
(1)前記端子金具には、相対的に径が小さい小径電線に接続される小径電線側端子金具と、相対的に径が大きい大径電線に接続される大径電線側端子金具と、が含まれており、前記電線保護部は、前記端子収容室から導出された前記小径電線と前記シールド部材との間に介在する形で配される。小径電線は、大径電線に比べると、シールド部材に干渉したときに生じる損傷によって断線に至り易い傾向にある。これに対し、上記のように端子収容室から導出された小径電線とシールド部材との間に介在する形で電線保護部を配することで、断線が懸念される小径電線の保護が図られる。これにより、当該コネクタの機能を安定的に発揮させることができる。
(2)前記コネクタハウジングは、前記小径電線側端子金具が収容される前記端子収容室を有する小径電線側端子収容部と、前記大径電線側端子金具が収容される前記端子収容室を有していて前記小径電線側端子収容部よりも前記小径電線の導出側に突出する大径電線側端子収容部と、を有しており、前記電線保護部は、前記大径電線側端子収容部のうち少なくとも前記小径電線の導出側の端部に配されている。このようにすれば、小径電線側端子収容部の端子収容室から導出された小径電線は、小径電線側端子収容部よりも小径電線の導出側に突出する大径電線側端子収容部のうち少なくとも小径電線の導出側の端部に配される電線保護部によって保護が図られるので、例えば導出側から引っ張られるなどした小径電線がシールド部材に干渉するのを電線保護部によって効果的に防ぐことができる。
(3)前記電線保護部は、前記小径電線側端子収容部に対して前記小径電線の導出側に間隔を空けた位置に配されて前記小径電線を取り囲む形で設けられている。このようにすれば、小径電線側端子収容部と電線保護部との間に空けられたスペースを利用して小径電線側端子金具を小径電線側端子収容部の端子収容室に収容する作業を行うことができるので、作業性に優れる。しかも、電線保護部が小径電線を取り囲む形で設けられているので、電線保護部によって小径電線がシールド部材に向けて放射方向のいずれに変位するのも規制することができる。
(4)前記コネクタハウジングは、前記小径電線側端子金具が収容される前記端子収容室を有する小径電線側端子収容部と、前記大径電線側端子金具が収容される前記端子収容室を有していて前記小径電線側端子収容部よりも前記小径電線の導出側に突出する大径電線側端子収容部と、を有しており、前記電線保護部は、前記大径電線側端子収容部に対して間に前記小径電線を通す小径電線挿通スペースを保有する形で対向状に配されている。このようにすれば、小径電線側端子収容部の端子収容室から導出された小径電線は、小径電線側端子収容部よりも小径電線の導出側に突出する大径電線側端子収容部と電線保護部との間に保有される小径電線挿通スペースに通される。従って、小径電線は、大径電線側端子収容部と電線保護部との間に挟み込まれる形で保持される。これにより、小径電線の変位が電線保護部によって規制され、もってシールド部材に対する小径電線の干渉が好適に抑制される。
(5)前記電線保護部は、前記小径電線側端子金具が収容される前記端子収容室に対して前記小径電線挿通スペースが正面視非重畳となるよう配されている。このようにすれば、小径電線側端子収容部の端子収容室に収容される小径電線側端子金具に接続された小径電線は、小径電線側端子金具が収容される端子収容室に対して正面視非重畳となる小径電線挿通スペースに通されることで、大径電線側端子収容部との間で電線保護部により保持される。従って、小径電線は、小径電線側端子収容部の端子収容室から導出されてから電線保護部により保持されるまでの間に屈曲されることになるので、導出側から引っ張られた場合に引っ張り力が小径電線側端子金具に直接影響し難くなる。しかも、小径電線側端子収容部の端子収容室に小径電線側端子金具を収容する際には、電線保護部が小径電線側端子金具の収容作業を妨げ難い配置となっているので、作業性に優れる。
(6)前記電線保護部は、前記小径電線の導出側が自由端となるよう撓み変形可能な片持ち状をなしている。このようにすれば、小径電線を屈曲させつつ電線保護部と大径電線側端子収容部との間に挟み込む際に、片持ち状をなす電線保護部は、小径電線の導出側の自由端側ほど大きく変位するよう撓み変形されるので、小径電線を電線保護部に保持させる作業を容易に行うことができる。
(7)前記シールド部材は、前記電線保護部の撓み空間を閉塞する形で配される撓み規制部を有している。このようにすれば、シールド部材の撓み規制部によって電線保護部の撓み変形を規制することができる。これにより、電線保護部によって保持された小径電線の不用意な変位が防がれるので、小径電線を電線保護部に保持させる作業の容易性を担保しつつも、シールド部材に対する小径電線の干渉を生じ難くすることができる。
(8)前記電線保護部は、前記小径電線挿通スペースが前記大径電線側端子収容部に対して、前記小径電線側端子収容部と前記大径電線側端子収容部との並び方向と直交する方向に沿って並ぶよう配されている。このようにすれば、小径電線挿通スペースに通される小径電線が大径電線側端子収容部に対して小径電線側端子収容部と大径電線側端子収容部との並び方向と直交する方向に沿って並ぶので、シールド部材のうち大径電線側端子収容部に外装される部分を、小径電線側端子収容部と大径電線側端子収容部との並び方向について小型化する上で好適となる。
(9)前記大径電線側端子収容部には、前記シールド部材を保持するためのロック部と、前記ロック部の側方位置から立ち上がって前記ロック部を保護するロック保護部と、が設けられており、前記電線保護部は、前記ロック保護部との間で前記小径電線挿通スペースを挟むよう配されている。このようにすれば、シールド部材は、ロック部によってコネクタハウジングに外装された状態に保持される。大径電線側端子収容部においてロック部の側方位置から立ち上がってロック部を保護するロック保護部と電線保護部との間に挟まれる小径電線挿通スペースに小径電線が通されるので、小径電線の導出をロック保護部によって案内することができるとともに、小径電線がロック部に干渉するのをロック保護部によって防ぐことができる。
本明細書に開示される技術によれば、低コスト化を図ることができる。
実施形態1に係るコネクタの斜視図 コネクタの正面図 図2のA−A線断面図 シールドブラケットを取り外したコネクタハウジングの外形を示す斜視図 シールドブラケットを取り外したコネクタハウジングの正面図 シールドブラケットを取り外したコネクタハウジングの側面図 シールドブラケットを取り外したコネクタハウジングの平面図 シールドブラケットを取り外したコネクタハウジングの底面図 実施形態2に係るコネクタの斜視図 シールドブラケットを取り外したコネクタハウジングの正面図 シールドブラケットを取り付けたコネクタハウジングにおける図10のB−B線断面図 シールドブラケットを取り外したコネクタハウジングの斜視図 シールドブラケットを取り外したコネクタハウジングにおいて小型側端子金具を挿入する途中の状態を示す斜視図
<実施形態1>
実施形態1を図1から図8によって説明する。本実施形態では、シールドコネクタ(コネクタ)10について例示する。なお、上下方向及び前後方向の記載に関しては、図3及び図6に示す上下方向及び前後方向を基準とし、左右方向の記載に関しては、図2及び図5に示す左右方向を基準とする。
このシールドコネクタ10は、機器に設けられた開口部に通されることで機器の内外にわたる形で設置され、機器内の相手コネクタ(機器共々図示せず)と嵌合接続されるものである。シールドコネクタ10は、図1に示すように、電線Wの端末に接続される端子金具11(図3を参照)と、端子金具11が収容される端子収容室15を有する合成樹脂製のコネクタハウジング12と、コネクタハウジング12に外装されるとともに機器の壁面に対して取り付けられる金属製のシールドブラケット(シールド部材)13と、編組線BWをシールドブラケット13にかしめ固定する金属製のかしめリング14と、を備える。なお、前後方向の「前後」に関しては、コネクタハウジング12からの電線Wの引き出し側が後側であり、その反対側(コネクタハウジング12に対する端子金具11の挿入側)が前側である。
本実施形態では、電線Wに、相対的に径が小さい(細い)小径電線WAと、相対的に径が大きい(太い)大径電線WBと、の2種類が含まれるとともに、端子金具11に、小径電線WAに接続される小径電線側端子金具11Aと、大径電線WBに接続される大径電線側端子金具11Bと、の2種類が含まれている。従って、以下では電線W及び端子金具11を区別する場合には、小径のもの(小径電線及び小径電線側端子金具)の符号に添え字「A」を、大径のもの(大径電線及び大径電線側端子金具)の符号に添え字「B」を付し、区別せずに総称する場合には、符号に添え字を付さないものとする。なお、小径電線側端子金具11Aに関しては、図6にて破線により図示されている。
端子金具11は、金属板材を打ち抜き加工および曲げ加工して製造される。端子金具11は、図3に示すように、雄型とされており、端子本体部11aと、端子本体部11aから前方に向けて突出するタブ部11bと、電線Wの端末に接続される電線接続部11cと、から構成される。端子本体部11aには、コネクタハウジング12に設けられたランス16が係止される。タブ部11bには、相手コネクタに備えられる雌型の相手端子(図示せず)が導通接触可能とされる。電線接続部11cは、電線Wの端末において露出した芯線と、被覆の端部に装着されたゴム栓17と、にそれぞれ圧着される。小径電線側端子金具11Aは、前後方向、上下方向及び左右方向のいずれに関しても相対的に小型であり、例えば信号伝送用とされる(図6)。大径電線側端子金具11Bは、前後方向、上下方向及び左右方向のいずれに関しても相対的に大型であり、例えば電力伝送用とされる。
シールドブラケット13は、図1から図3に示すように、コネクタハウジング12をほぼ全周にわたって取り囲むよう、コネクタハウジング12の外形に倣って形成されている。シールドブラケット13は、機器の壁面に取り付けられる機器取付部13aと、筒状をなす編組線BWが取り付けられる編組線取付部13bと、を前後に連ねてなる。編組線取付部13bは、少なくとも上下方向及び左右方向について相対的に大型とされる機器取付部13aから後側に向けて突出する筒状をなしている。
かしめリング14は、図1及び図3に示すように、シールドブラケット13の編組線取付部13bに対して外装されるものであり、編組線取付部13bよりも一回り大きな筒状をなしている。かしめリング14は、編組線取付部13bとの間で編組線BWを全周にわたって挟み込む形でかしめ付けられることで、編組線BWの機械的な保持と、シールドブラケット13に対する編組線BWの電気的な接続と、を図るものとされる。
次に、コネクタハウジング12について詳しく説明する。コネクタハウジング12は、図2に示すように、前後方向について殆どの部分がシールドブラケット13によってほぼ全周にわたって取り囲まれている。コネクタハウジング12は、前端部が機器の開口部内に挿入されるのに対し、残りの部分が機器の外部に突き出す形で配される。また、コネクタハウジング12の前端部の外周面には、図4に示すように、機器の開口部の内面に密着することで開口部のシールを図ることが可能なゴムリング22が嵌着されている。コネクタハウジング12には、図3に示すように、端子金具11が後方から収容される端子収容室15が前後に開口する形で設けられている。端子収容室15における前部の内面には、収容された端子金具11の端子本体部11aに係止することでその抜け止めを図るランス16が設けられている。また、端子金具11の電線接続部11cによって圧着されたゴム栓17は、端子収容室15における後部の内周面に密着することで、端子収容室15内のシールが図られる。
コネクタハウジング12は、図4及び図5に示すように、小径電線側端子金具11Aが収容される相対的に小型の端子収容室15を有する小径電線側端子収容部18と、大径電線側端子金具11Bが収容される相対的に大型の端子収容室15を有する大径電線側端子収容部19と、を有しており、これらを左右方向に沿って並ぶ形で連ねてなる。小径電線側端子収容部18は、小径電線側端子金具11Aの長さ寸法に適合するよう前後方向について相対的に短くされているのに対し、大径電線側端子収容部19は、大径電線側端子金具11Bの長さ寸法の適合するよう前後方向について相対的に長くされており、具体的には例えば小径電線側端子収容部18の前後長さの2倍強程度とされる。一方、小径電線側端子収容部18及び大径電線側端子収容部19は、互いの前端位置が揃えられている。従って、大径電線側端子収容部19は、小径電線側端子収容部18よりも後側(電線Wの導出側)に突出する形で配されている。つまり、このコネクタハウジング12では、小径電線側端子収容部18の後端面(小径電線WAの導出基端位置)と、大径電線側端子収容部19の後端面(大径電線WBの導出基端位置)と、が前後に段差をなして配されている。このような構成のコネクタハウジング12は、図1に示すように、大径電線側端子収容部19のうち小径電線側端子収容部18よりも後側に突出する後側部分がシールドブラケット13の編組線取付部13bにより覆われるのに対し、残りの部分(大径電線側端子収容部19の前側部分及び小径電線側端子収容部18)がシールドブラケット13の機器取付部13aにより覆われている。なお、図5から図8では、大径電線WB、大径電線側端子金具11B及びゴムリング22の図示を省略している。
小径電線側端子収容部18には、図4及び図5に示すように、2つの端子収容室15が上下方向に沿って並ぶ形で配されている。つまり、小径電線側端子収容部18における2つの端子収容室15の並び方向は、小径電線側端子収容部18と大径電線側端子収容部19との並び方向(左右方向)と直交する関係にある。大径電線側端子収容部19には、2つの端子収容室15が左右方向に沿って並ぶ形で配されている。つまり、大径電線側端子収容部19における2つの端子収容室15の並び方向は、小径電線側端子収容部18と大径電線側端子収容部19との並び方向と一致している。従って、コネクタハウジング12は、小径電線側端子金具11Aが収容される1つの端子収容室15と、大径電線側端子金具11Bが収容される2つの端子収容室15と、が左右方向に沿って並ぶ配置とされる。また、小径電線側端子収容部18において上下に並ぶ2つの端子収容室15間の中央位置は、上下方向について大径電線側端子収容部19における端子収容室15の中央位置とほぼ一致している。言い換えると、小径電線側端子収容部18において上下に並ぶ2つの端子収容室15は、大径電線側端子収容部19の中心を通る左右方向に沿う対称軸に関して略線対称の配置とされる。
大径電線側端子収容部19には、図4に示すように、シールドブラケット13を保持するためのロックアーム(ロック部)20と、ロックアーム20の側方位置から立ち上がってロックアーム20を保護するロック保護部21と、が設けられている。ロックアーム20は、図5,図7及び図8に示すように、大径電線側端子収容部19の上下両面にそれぞれ一対設けられている。ロックアーム20は、前後方向についての中間部分が大径電線側端子収容部19の外面に連なることでシーソー状をなしており、上下に揺動変位可能とされる。ロックアーム20の後端部の外面には、シールドブラケット13のうち大径電線側端子収容部19の後側部分を覆う編組線取付部13bの後端部に形成された切欠部13c(図1を参照)に通されてその縁部に係止される係止突部20aが設けられている。ロック保護部21は、大径電線側端子収容部19の上下両面においてロックアーム20を左右両側から挟み込む形で一対ずつ設けられている。ロック保護部21は、前後方向に沿って延在する形で大径電線側端子収容部19の外面から立ち上がっており、大径電線側端子収容部19からの突出高さがロックアーム20の本体部分(係止突部20aを除く部分)よりも高くなるよう形成されている。
さて、本実施形態に係るコネクタハウジング12には、図1から図3に示すように、電線Wのうちの小径電線WAを保護するための電線保護部23が一体に設けられている。この電線保護部23は、小径電線側端子収容部18の端子収容室15から導出された小径電線WAとシールドブラケット13との間に介在する形で配されており、それにより小径電線WAがシールドブラケット13に近づくよう外向きに変位するのを規制することができ、もって小径電線WAがシールドブラケット13の後縁部に干渉して損傷を受ける事態を防ぐものとされる。その上で、電線保護部23は、コネクタハウジング12に一体に設けられるので、部品点数が削減されるとともに組付工数も削減され、もってシールドコネクタ10の製造コストを低下させることができるのである。特に、電線保護部23は、大径電線WBに比べると、シールドブラケット13に干渉したときに生じる損傷によって断線に至り易い傾向にある小径電線WAの保護を図るものであることから、小径電線WAの断線に伴う信号伝送機能の停止といった事態が回避され、もってシールドコネクタ10の機能を安定的に発揮させることができる。
電線保護部23は、図4に示すように、大径電線側端子収容部19の外面から立ち上がる形で設けられており、大径電線側端子収容部19の外面に対して小径電線WAを通す小径電線挿通スペースWISを保有する形で対向状に配されている。これにより、電線保護部23は、大径電線側端子収容部19との間で小径電線WAを挟んで保持することができるので、小径電線WAの外向きの変位を規制することができ、もってシールドブラケット13に対する小径電線WAの干渉が好適に抑制される。電線保護部23は、2本の小径電線WAに応じて2つが大径電線側端子収容部19の外面に設けられている。
電線保護部23は、図5に示すように、大径電線側端子収容部19のうち、小径電線側端子収容部18よりも後側に突出する部分に設けられている。そして、電線保護部23は、大径電線側端子収容部19の外面との間に有される小径電線挿通スペースWISが小径電線側端子収容部18の端子収容室15に対して正面視非重畳となるよう、つまり左右方向や上下方向に位置ずれするよう配されている。具体的には、2つの電線保護部23は、小径電線挿通スペースWISが小径電線側端子収容部18の端子収容室15に対して斜め左上側または斜め左下側に位置するよう配されている。このような構成によれば、小径電線側端子収容部18の端子収容室15から導出された小径電線WAを、大径電線側端子収容部19と電線保護部23との間の小径電線挿通スペースWISに通すには、小径電線WAを屈曲させる必要が生じる。詳しくは、小径電線WAは、図6から図8に示すように、小径電線側端子収容部18の端子収容室15から導出されてから電線保護部23により保持されるまでの間の部分がクランク状に屈曲された屈曲部WAcとされている。これにより、小径電線WAは、後側から引っ張られた場合に作用する引っ張り力が電線保護部23によって吸収され易くなり、小径電線側端子収容部18内の小径電線側端子金具11Aに影響し難くなる。しかも、小径電線側端子収容部18の端子収容室15に小径電線側端子金具11Aを収容する作業を行う際には、小径電線側端子収容部18の後方のスペースを利用して収容作業を行うことができ、同スペースに電線保護部23が存在しないことから、電線保護部23が収容作業の妨げとなり難くなっているので、作業性に優れる。
より詳細には、電線保護部23は、図5に示すように、小径電線挿通スペースWISが大径電線側端子収容部19に対して、左右方向(小径電線側端子収容部18と大径電線側端子収容部19との並び方向)と直交する方向である上下方向に沿って直線状に並ぶよう配されている。具体的には、2つの電線保護部23は、2つの小径電線挿通スペースWISが、大径電線側端子収容部19に備えられる2つの端子収容室15のうち右側(小径電線側端子収容部18側)の端子収容室15を、上側と下側とから挟み込むよう配置されている。つまり、2つの電線保護部23及び2つの小径電線挿通スペースWISは、大径電線側端子収容部19における右側の端子収容室15を中心として上下方向に沿って直線状に対称配置されている。このような構成によれば、仮に小径電線挿通スペースが大径電線側端子収容部19に対して左右方向に沿って並ぶよう電線保護部が配された場合に比べると、シールドブラケット13のうち、大径電線側端子収容部19の後側部分に対して外装される編組線取付部13bが左右方向について小型化される。
電線保護部23は、図4に示すように、後側が自由端となるよう撓み変形可能な片持ち状をなしている。詳しくは、電線保護部23は、大径電線側端子収容部19の外面(上面または下面)から立ち上がる基端部24と、基端部24から前後方向に沿って後側に向けて直線状に延在するアーム部25と、アーム部25の自由端から左右方向に沿って左側(ロック保護部21側)に突出する自由端突部26と、からなる。電線保護部23は、基端部24を支点として上下方向、左右方向、またはそれらに対する斜め方向に沿って外側の撓み空間FS(図5)に退避する形で撓み変形されるようになっており、撓み変形に伴って自由端部(自由端突部26)が最も大きく変位するものとされる。このような構成によれば、小径電線WAを屈曲させつつ電線保護部23と大径電線側端子収容部19との間に挟み込む際に、片持ち状をなす電線保護部23は、後側の自由端側ほど大きく変位するよう撓み変形されるので、小径電線WAを屈曲させつつ電線保護部23に保持させる作業を容易に行うことができる。
基端部24は、図6に示すように、大径電線側端子収容部19の後側部分のうち小径電線側端子収容部18から所定の間隔を空けた位置から上側または下側に向けて突出している。アーム部25は、図7及び図8に示すように、ロック保護部21に並行する形で延在しており、隣接するロック保護部21との間に小径電線WAを通す小径電線挿通スペースWISを挟むよう配されている。これにより、左右方向についてロック保護部21とアーム部25との間に挟まれる小径電線挿通スペースWISに小径電線WAが通されるので、小径電線WAの導出をロック保護部21及びアーム部25によって案内することができるとともに、小径電線WAがロックアーム20に干渉するのをロック保護部21によって防ぐことができる。また、小径電線WAは、アーム部25によって左右方向に沿う右向きの変位が規制され、ロック保護部21によって左向きの変位が規制される。
自由端突部26は、図3及び図5に示すように、大径電線側端子収容部19に対して小径電線挿通スペースWISを挟んで上側または下側に対向状をなす形で配されている。従って、自由端突部26は、小径電線挿通スペースWISに通される小径電線WAを大径電線側端子収容部19との間で上下方向について外側から保持することができ、それにより小径電線WAの上下方向に沿う外向き(上向きまたは下向き)の変位を規制することができる。しかも、この自由端突部26は、大径電線側端子収容部19のうちの後側の端部に位置する形で配されているので、例えば小径電線WAが後側から引っ張られたとき、小径電線WAがシールドブラケット13(編組線取付部13b)の後縁部に干渉する事態を効果的に防ぐことができる。なお、電線保護部23に隣接するロック保護部21は、自由端突部26との干渉を避けるため、後端部が切り欠かれている。
次に、上記のように片持ち状をなす電線保護部23に対するシールドブラケット13の位置関係について説明する。シールドブラケット13のうち、大径電線側端子収容部19に外装される編組線取付部13bは、図2及び図3に示すように、電線保護部23の撓み空間FSを閉塞する形で配される部分を有しており、この部分が撓み規制部27とされる。このような構成によれば、コネクタハウジング12にシールドブラケット13を取り付けた状態では、撓み規制部27が電線保護部23の撓み空間FSを閉塞することで、電線保護部23によって保持された小径電線WAの不用意な変位が防がれ、もってシールドブラケット13に対する小径電線WAの干渉を生じ難くすることができる。一方、シールドコネクタ10の組み付けに際して小径電線側端子収容部18の端子収容室15内に小径電線側端子金具11Aを挿入した後に、小径電線WAを電線保護部23に保持させる際には、コネクタハウジング12にはシールドブラケット13が未だ取り付けられていないから、図5に示すように、電線保護部23を撓み空間FS内に撓み変形させることができ、それにより小径電線WAを電線保護部23に保持させる作業の容易性が担保される。
以上説明したように本実施形態のシールドコネクタ(コネクタ)10は、電線Wの端末に接続される端子金具11と、端子金具11が収容される端子収容室15を有するコネクタハウジング12と、コネクタハウジング12に外装されるシールドブラケット(シールド部材)13と、コネクタハウジング12に一体に設けられ、端子収容室15から導出された電線Wとシールドブラケット13との間に介在する形で配されて電線Wを保護する電線保護部23を備える。
このようにすれば、電線Wの端末に接続される端子金具11は、コネクタハウジング12の端子収容室15内に収容されている。シールドブラケット13は、コネクタハウジング12に外装されることで、端子収容室15内の端子金具11のシールドが図られる。そして、電線保護部23は、端子収容室15から導出された電線Wとシールドブラケット13との間に介在する形で配されることで、端子収容室15から導出された電線Wがシールドブラケット13に干渉し難いものとなり、シールドブラケット13から電線Wを保護することができる。その上で、電線保護部23は、コネクタハウジング12に一体に設けられるので、部品点数が削減されるとともに組付工数も削減される。
また、端子金具11には、相対的に径が小さい小径電線WAに接続される小径電線側端子金具11Aと、相対的に径が大きい大径電線WBに接続される大径電線側端子金具11Bと、が含まれており、電線保護部23は、端子収容室15から導出された小径電線WAとシールドブラケット13との間に介在する形で配される。小径電線WAは、大径電線WBに比べると、シールドブラケット13に干渉したときに生じる損傷によって断線に至り易い傾向にある。これに対し、上記のように端子収容室15から導出された小径電線WAとシールドブラケット13との間に介在する形で電線保護部23を配することで、断線が懸念される小径電線WAの保護が図られる。これにより、当該シールドコネクタ10の機能を安定的に発揮させることができる。
また、コネクタハウジング12は、小径電線側端子金具11Aが収容される端子収容室15を有する小径電線側端子収容部18と、大径電線側端子金具11Bが収容される端子収容室15を有していて小径電線側端子収容部18よりも小径電線WAの導出側に突出する大径電線側端子収容部19と、を有しており、電線保護部23は、大径電線側端子収容部19のうち少なくとも小径電線WAの導出側の端部に配されている。このようにすれば、小径電線側端子収容部18の端子収容室15から導出された小径電線WAは、小径電線側端子収容部18よりも小径電線WAの導出側に突出する大径電線側端子収容部19のうち少なくとも小径電線WAの導出側の端部に配される電線保護部23によって保護が図られるので、例えば導出側から引っ張られるなどした小径電線WAがシールドブラケット13に干渉するのを電線保護部23によって効果的に防ぐことができる。
また、コネクタハウジング12は、小径電線側端子金具11Aが収容される端子収容室15を有する小径電線側端子収容部18と、大径電線側端子金具11Bが収容される端子収容室15を有していて小径電線側端子収容部18よりも小径電線WAの導出側に突出する大径電線側端子収容部19と、を有しており、電線保護部23は、大径電線側端子収容部19に対して間に小径電線WAを通す小径電線挿通スペースWISを保有する形で対向状に配されている。このようにすれば、小径電線側端子収容部18の端子収容室15から導出された小径電線WAは、小径電線側端子収容部18よりも小径電線WAの導出側に突出する大径電線側端子収容部19と電線保護部23との間に保有される小径電線挿通スペースWISに通される。従って、小径電線WAは、大径電線側端子収容部19と電線保護部23との間に挟み込まれる形で保持される。これにより、小径電線WAの変位が電線保護部23によって規制され、もってシールドブラケット13に対する小径電線WAの干渉が好適に抑制される。
また、電線保護部23は、小径電線側端子金具11Aが収容される端子収容室15に対して小径電線挿通スペースWISが正面視非重畳となるよう配されている。このようにすれば、小径電線側端子収容部18の端子収容室15に収容される小径電線側端子金具11Aに接続された小径電線WAは、小径電線側端子金具11Aが収容される端子収容室15に対して正面視非重畳となる小径電線挿通スペースWISに通されることで、大径電線側端子収容部19との間で電線保護部23により保持される。従って、小径電線WAは、小径電線側端子収容部18の端子収容室15から導出されてから電線保護部23により保持されるまでの間に屈曲されることになるので、導出側から引っ張られた場合に引っ張り力が小径電線側端子金具11Aに直接影響し難くなる。しかも、小径電線側端子収容部18の端子収容室15に小径電線側端子金具11Aを収容する際には、電線保護部23が小径電線側端子金具11Aの収容作業を妨げ難い配置となっているので、作業性に優れる。
また、電線保護部23は、小径電線WAの導出側が自由端となるよう撓み変形可能な片持ち状をなしている。このようにすれば、小径電線WAを屈曲させつつ電線保護部23と大径電線側端子収容部19との間に挟み込む際に、片持ち状をなす電線保護部23は、小径電線WAの導出側の自由端側ほど大きく変位するよう撓み変形されるので、小径電線WAを電線保護部23に保持させる作業を容易に行うことができる。
また、シールドブラケット13は、電線保護部23の撓み空間FSを閉塞する形で配される撓み規制部27を有している。このようにすれば、シールドブラケット13の撓み規制部27によって電線保護部23の撓み変形を規制することができる。これにより、電線保護部23によって保持された小径電線WAの不用意な変位が防がれるので、小径電線WAを電線保護部23に保持させる作業の容易性を担保しつつも、シールドブラケット13に対する小径電線WAの干渉を生じ難くすることができる。
また、電線保護部23は、小径電線挿通スペースWISが大径電線側端子収容部19に対して、小径電線側端子収容部18と大径電線側端子収容部19との並び方向と直交する方向に沿って並ぶよう配されている。このようにすれば、小径電線挿通スペースWISに通される小径電線WAが大径電線側端子収容部19に対して小径電線側端子収容部18と大径電線側端子収容部19との並び方向と直交する方向に沿って並ぶので、シールドブラケット13のうち大径電線側端子収容部19に外装される部分を、小径電線側端子収容部18と大径電線側端子収容部19との並び方向について小型化する上で好適となる。
また、大径電線側端子収容部19には、シールドブラケット13を保持するためのロックアーム(ロック部)20と、ロックアーム20の側方位置から立ち上がってロックアーム20を保護するロック保護部21と、が設けられており、電線保護部23は、ロック保護部21との間で小径電線挿通スペースWISを挟むよう配されている。このようにすれば、シールドブラケット13は、ロックアーム20によってコネクタハウジング12に外装された状態に保持される。大径電線側端子収容部19においてロックアーム20の側方位置から立ち上がってロックアーム20を保護するロック保護部21と電線保護部23との間に挟まれる小径電線挿通スペースWISに小径電線WAが通されるので、小径電線WAの導出をロック保護部21によって案内することができるとともに、小径電線WAがロックアーム20に干渉するのをロック保護部21によって防ぐことができる。
<実施形態2>
実施形態2を図9から図13によって説明する。この実施形態2では、主に電線保護部123の構成を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るシールドコネクタ110は、図9に示すように、シールドブラケット113を構成する編組線取付部113bが上記した実施形態1に記載されたものよりも左右方向について拡張された横長形状とされている。これは、図11及び図12に示すように、小径電線側端子収容部118の端子収容室115から導出される小径電線WAが途中で屈曲されることなく前後方向に沿ってほぼ真っ直ぐに引き出されるとともに、その小径電線WAと編組線取付部113bとの間に介在する形で電線保護部123が設けられるためである。また、このシールドコネクタ110では、図11に示すように、端子金具111が雌型をなしており、端子本体部111a内に相手コネクタの雄型の相手端子のタブ部に対して弾性接触可能な弾性接触片(図示せず)を備えている。なお、図11では、小径電線側端子金具111Aを代表して図示しているが、図示しない大径電線側端子金具も同様に雌型とされる。
本実施形態の電線保護部123は、図10に示すように、コネクタハウジング112の大径電線側端子収容部119における後端部に設けられており、小径電線側端子収容部118に対して後側に間隔を空けた位置に配されている。つまり、前後方向について電線保護部123と小径電線側端子収容部118との間には、図12及び図13に示すように、小径電線側端子金具111Aを小径電線側端子収容部118の端子収容室115内に挿入する作業を行うための作業スペースWSが空けられているので、当該作業を効率的に行うことができる。より詳しくは、電線保護部123は、図10に示すように、大径電線側端子収容部119の後端部の側面における上下両端部付近からそれぞれ左右方向に沿って突出する一対の突片部28と、一対の突片部28における突出先端部間を架け渡す架橋部29と、からなる。従って、電線保護部123は、大径電線側端子収容部119との間で小径電線WAを全周にわたって取り囲む形で配されている。このような電線保護部123によって小径電線WAがシールドブラケット113の編組線取付部113bに向けて放射方向のいずれに変位するのも規制することができる。
また、大径電線側端子収容部119の側面における後端部を除いた部分には、図12に示すように、電線保護部123を構成する一対の突片部28にそれぞれ連なる一対の補強部30が設けられている。補強部30は、大径電線側端子収容部119の側面から突片部28に並行する形で突出し、前後方向に沿って延在するとともに、その前端部が小径電線側端子収容部118に連ねられている。このような補強部30が電線保護部123が連ねられることで、電線保護部123の補強が図られている。
以上説明したように本実施形態によれば、電線保護部123は、小径電線側端子収容部118に対して小径電線WAの導出側に間隔を空けた位置に配されて小径電線WAを取り囲む形で設けられている。このようにすれば、小径電線側端子収容部118と電線保護部123との間に空けられた作業スペース(スペース)WSを利用して小径電線側端子金具111Aを小径電線側端子収容部118の端子収容室115に収容する作業を行うことができるので、作業性に優れる。しかも、電線保護部123が小径電線WAを取り囲む形で設けられているので、電線保護部123によって小径電線WAがシールドブラケット113に向けて放射方向のいずれに変位するのも規制することができる。
<他の実施形態>
本明細書に開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書に開示される技術に含まれる。
(1)上記した各実施形態では、電線保護部が少なくともコネクタハウジングの後端部に配される場合を示したが、電線保護部がコネクタハウジングの後端部に配されないよう配置とされていても構わない。
(2)上記した実施形態1では、電線保護部が片持ち状をなす場合を示したが、電線保護部がシーソー状をなしていても構わない。また、電線保護部の前後方向についての長さ寸法は、図示以外にも適宜に変更可能である。
(3)上記した実施形態1では、電線保護部が大径電線側端子収容部の上面または下面から上下方向に沿って立ち上がる場合を示したが、電線保護部が大径電線側端子収容部の側面から左右方向に沿って立ち上がる構成であっても構わない。
(4)上記した実施形態1では、電線保護部における自由端部が選択的にアーム部と自由端突部とによって正面視L字型をなす場合を示したが、電線保護部の自由端部以外の部分または全域(大部分)が正面視L字型をなす構成であっても構わない。
(5)上記した実施形態1に記載したコネクタハウジングに、雌型の端子金具を収容するようにしても構わない。
(6)上記した実施形態2では、電線保護部が小径電線を全周にわたって取り囲む構成とされる場合を示したが、電線保護部が小径電線とシールドブラケットとの間において小径電線の周方向について部分的に介在する形で配される構成であっても構わない。
(7)上記した実施形態2に記載したコネクタハウジングに、雄型の端子金具を収容するようにしても構わない。
(8)上記した各実施形態以外にも、コネクタハウジングにおける端子金具の具体的な収容本数は適宜に変更可能である。例えば、小径電線側端子金具の収容本数が3本以上または1本であってもよく、また大径電線側端子金具の収容本数が3本以上または1本であってもよい。
(9)上記した各実施形態では、電線保護部によって小径電線を保護する構成を示したが、電線保護部によって大径電線を保護する構成を採ることも可能である。また、小径電線及び大径電線をそれぞれ保護するよう電線保護部を設置することも可能である。
(10)上記した各実施形態では、電線の径(太さ)が2種類とされた場合を示したが、電線の径が3種類以上または1種類のみとされていても構わない。電線の径が1種類とされた場合であっても、特に複数の端子収容部の後端面が段差状に配される構成のコネクタハウジングを備えている場合には、シールドブラケットに対する電線の干渉が生じ易い傾向にあると考えられることから、電線保護部による電線保護を図るのが有用である。
(11)上記した各実施形態では、「ロック部」としてロックアームを例示したが、ロックアーム以外の構造物を「ロック部」とすることも可能である。
(12)上記した各実施形態では、防水タイプのシールドコネクタを例示したが、非防水タイプのシールドコネクタであっても構わない。
10,110:シールドコネクタ(コネクタ)、11,111:端子金具、11A,111A:小径電線側端子金具、11B:大径電線側端子金具、12,112:コネクタハウジング、13,113:シールドブラケット(シールド部材)、15,115:端子収容室、18,118:小径電線側端子収容部、19,119:大径電線側端子収容部、20:ロックアーム(ロック部)、21:ロック保護部、23,123:電線保護部、27:撓み規制部、FS:撓み空間、W:電線、WA:小径電線、WB:大径電線、WIS:小径電線挿通スペース、WS:作業スペース(スペース)

Claims (10)

  1. 電線の端末に接続される端子金具と、
    前記端子金具が収容される端子収容室を有するコネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングに外装されるシールド部材と、
    前記コネクタハウジングに一体に設けられ、前記端子収容室から導出された前記電線と前記シールド部材との間に介在する形で配されて前記電線を保護する電線保護部と、を備えるコネクタ。
  2. 前記端子金具には、相対的に径が小さい小径電線に接続される小径電線側端子金具と、相対的に径が大きい大径電線に接続される大径電線側端子金具と、が含まれており、
    前記電線保護部は、前記端子収容室から導出された前記小径電線と前記シールド部材との間に介在する形で配される請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記コネクタハウジングは、前記小径電線側端子金具が収容される前記端子収容室を有する小径電線側端子収容部と、前記大径電線側端子金具が収容される前記端子収容室を有していて前記小径電線側端子収容部よりも前記小径電線の導出側に突出する大径電線側端子収容部と、を有しており、
    前記電線保護部は、前記大径電線側端子収容部のうち少なくとも前記小径電線の導出側の端部に配されている請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記電線保護部は、前記小径電線側端子収容部に対して前記小径電線の導出側に間隔を空けた位置に配されて前記小径電線を取り囲む形で設けられている請求項3記載のコネクタ。
  5. 前記コネクタハウジングは、前記小径電線側端子金具が収容される前記端子収容室を有する小径電線側端子収容部と、前記大径電線側端子金具が収容される前記端子収容室を有していて前記小径電線側端子収容部よりも前記小径電線の導出側に突出する大径電線側端子収容部と、を有しており、
    前記電線保護部は、前記大径電線側端子収容部に対して間に前記小径電線を通す小径電線挿通スペースを保有する形で対向状に配されている請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
  6. 前記電線保護部は、前記小径電線側端子金具が収容される前記端子収容室に対して前記小径電線挿通スペースが正面視非重畳となるよう配されている請求項5記載のコネクタ。
  7. 前記電線保護部は、前記小径電線の導出側が自由端となるよう撓み変形可能な片持ち状をなしている請求項6記載のコネクタ。
  8. 前記シールド部材は、前記電線保護部の撓み空間を閉塞する形で配される撓み規制部を有している請求項7記載のコネクタ。
  9. 前記電線保護部は、前記小径電線挿通スペースが前記大径電線側端子収容部に対して、前記小径電線側端子収容部と前記大径電線側端子収容部との並び方向と直交する方向に沿って並ぶよう配されている請求項5から請求項8のいずれか1項に記載のコネクタ。
  10. 前記大径電線側端子収容部には、前記シールド部材を保持するためのロック部と、前記ロック部の側方位置から立ち上がって前記ロック部を保護するロック保護部と、が設けられており、
    前記電線保護部は、前記ロック保護部との間で前記小径電線挿通スペースを挟むよう配されている請求項5から請求項9のいずれか1項に記載のコネクタ。
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