JP2017220200A - 超解像装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】フレーム間の相関の低い領域や静止領域を含むフレーム画像であっても、高速且つ高精細な超解像画像を生成する。【解決手段】超解像装置1は、被超解像画像に対して複数階層の周波数分解処理を行い低周波成分画像と高周波成分画像とに分解する周波数分解部11と、被超解像画像の分割ブロックごとに低周波成分画像内で最も類似度が高い類似ブロックの位置を示す位置合わせ情報を生成する階層型位置合わせ部12と、位置合わせ情報に従って類似ブロックと同じ空間位相位置の高周波成分画像内のブロックを被超解像画像の高周波成分に割り付けて超解像高周波成分画像を生成する超解像高周波成分画像生成部13と、被超解像画像を低周波成分、超解像高周波成分画像を高周波成分として周波数再構成を行って超解像画像を生成する周波数再構成部14とを備え、階層型位置合わせ部12は階層数の大きい低周波成分画像から順に類似ブロックを決定する。【選択図】図1

Description

本発明は、被超解像画像を超解像処理する超解像装置及びプログラムに関する。
従来、複数フレームの同一の動オブジェクト間で位置合わせを行うことにより、画素密度を高めてレジストレーション超解像を行う方法が知られている。この位置合わせは小数画素精度で行い、標本位置のずれた同一オブジェクトの画素情報から画素密度を高めることができる。
例えば、特許文献1には、n枚の画像フレームを合成することにより、当該入力画像フレーム上の被写体が移動する方向に応じて画像フレームを構成する画素数を増加させる画像高解像度化方法が開示されている。また、特許文献2には、動画像データ内に記録されているフレーム画像間の動き情報を利用して、連続する2フレーム以上の画像から動きベクトルを算出し、累積加算及び方向変換による演算を行って、複雑な演算なく高精度な位置合わせを可能とする画像処理方法が開示されている。
特開2008−109375号公報
田中正行、奥富正敏、"複数画像からの「超」解像技術"、第15回画像センシングシンポジウム(SSII2009)公演論文集(招待講演)、pp.OS4-02-1-23, Jan.2009. Y Matsuo and S. Sakaida, "A Super-resolution Method Using Spatio-Temporal Registration of Multi-Scale Components in Consideration of Color-Sampling Patterns of UHDTV Cameras", Proceedings of IEEE ISM, pp. 311-314, Dec. 2015
従来技術では、位置合わせ精度が高い場合は、高画質な超解像画像が得られる。しかし、フレームレートが低い、オブジェクトが複雑(不規則)な動きをする、オクルージョンが発生する場合などは位置合わせ精度が低くなりやすい。さらに、静止領域では原理上、位置合わせにより画素密度向上を向上させることができない。
そこで、単一の被超解像画像を周波数分解して、被超解像画像とその低周波成分画像との間で相似オブジェクトの位置合わせを行い、位置合わせされた箇所では被超解像画像とその低周波成分画像が類似しているため、被超解像画像のナイキスト周波数を超える超解像高周波成分は被超解像画像の高周波成分に類似しているとして該高周波成分を割り付けて超解像画像を生成する手法が考えられる。ただし、この手法では位置合わせに膨大な時間を要する。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、フレーム間の相関の低い領域や静止領域を含むフレーム画像であっても、高速且つ高精細な超解像画像を生成することが可能な超解像装置及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る超解像装置は、被超解像画像を超解像処理して超解像画像を生成する超解像装置であって、被超解像画像に対して複数階層の周波数分解処理を行い、階層ごとに低周波成分画像と高周波成分画像とに分解する周波数分解部と、 前記被超解像画像を分割した分割ブロックごとに、前記低周波成分画像内で前記分割ブロックと最も類似度が高い類似ブロックを決定し、該類似ブロックの位置を示す位置合わせ情報を生成する階層型位置合わせ部と、前記位置合わせ情報に従って、前記類似ブロックと同じ空間位相位置の前記高周波成分画像内のブロックを前記被超解像画像の標本化周波数を超える高周波成分に割り付けて、前記被超解像画像の高周波成分を推定した超解像高周波成分画像を生成する超解像高周波成分画像生成部と、前記被超解像画像を低周波成分とし、前記超解像高周波成分画像を高周波成分として周波数再構成を行い、超解像画像を生成する周波数再構成部と、を備え、前記階層型位置合わせ部は、階層数の大きい低周波成分画像から順に前記類似ブロックを決定することを特徴とする。
さらに、本発明に係る超解像装置において、前記超解像高周波成分画像生成部は、前記類似ブロックと同じ空間位相位置の前記高周波成分画像内のブロックのパワーを前記被超解像画像のパワーに基づいて補正した後に、前記被超解像画像の標本化周波数を超える高周波成分に割り付けて、前記超解像高周波成分画像を生成することを特徴とする。
さらに、本発明に係る超解像装置において、前記階層型位置合わせ部は、類似ブロックを決定する際に、最上位階層の低周波成分画像については全範囲を探索範囲とし、最上位階層以外の階層の低周波成分画像については階層数が1つ大きい類似ブロックの位置を基準に探索範囲を決定することを特徴とする。
さらに、本発明に係る超解像装置において、前記周波数分解部は、前記被超解像画像に対してデシメーションを伴う複数階層のウェーブレット分解処理を行うことを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、上記超解像装置として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、同一フレーム内の相似オブジェクト間や、複数フレーム間の相似オブジェクト間でもレジストレーション超解像を行うことができ、フレーム間の相関の低い領域や静止領域を含むフレーム画像であっても、高速且つ高精細な超解像画質を得ることができるようになる。
本発明の第1の実施形態に係る超解像装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る超解像装置の周波数分解部におけるウェーブレット変換処理の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る超解像装置の位置合わせ部における位置合わせ処理の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る超解像装置の超解像高周波成分画像生成部における割り付け処理の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る超解像装置の周波数再構成部における周波数再構成処理の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る超解像装置における第1の超解像高周波成分画像生成部の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る超解像装置における第1の超解像高周波成分画像生成部のゲイン補正処理の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る超解像装置における第2の超解像高周波成分画像生成部の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る超解像装置における第2の超解像高周波成分画像生成部のゲイン補正処理の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る超解像装置の構成例を示すブロック図である。図1に示す例では、超解像装置1は、周波数分解部11と、階層型位置合わせ部12と、超解像高周波成分画像生成部13と、周波数再構成部14とを備える。超解像装置1は、被超解像画像(原画像)Iを超解像処理して超解像画像ISRを生成する。
周波数分解部11は、被超解像画像Iと、周波数分解パラメータとを入力する。周波数分解パラメータは、周波数分解処理に用いるフィルタを指定するパラメータと、階層数(分解階数)nを指定するパラメータとを含む。そして、周波数分解部11は、周波数分解パラメータに基づいて被超解像画像Iに対して複数階層の周波数分解処理を行い、階層ごとに低周波成分画像と高周波成分画像とに分解する。そして、生成した各階層の低周波成分画像(LL)を階層型位置合わせ部12に出力し、各分解階数の高周波成分画像(LH,HL,HH)を超解像高周波成分画像生成部13に出力する。
周波数分解処理は、例えばCohen-Daubechies-Feauveau(CDF)9/7ウェーブレットを用いたウェーブレット変換により行う。周波数分解部11は、被超解像画像の参照画像の候補を増やすために、複数のフレーム画像を特性の異なる複数のフィルタを用いて周波数分解を行ってもよい。また、周波数分解部11は入力映像を拡大した後に、複数階の周波数分解を行ってもよい。拡大処理は、例えばLanczos3フィルタなどの線形拡大フィルタを用いて行うことができる。被超解像画像を水平方向及び垂直方向に各m倍に拡大処理してからn階周波数分解する際に、倍率m及び階層数nは任意の値とすることができる。
図2は、周波数分解部11におけるウェーブレット変換処理の一例を示す図である。図2に示す例では、周波数分解部11は被超解像画像Iに対してデシメーションを伴う3階(n=3)ウェーブレット変換処理を行い、ウェーブレット分解画像(1階ウェーブレット分解画像W1、2階ウェーブレット分解画像W2、及び3階ウェーブレット分解画像W3)を生成する。デシメーションを伴う複数階層のウェーブレット分解処理を行うことにより、処理を高速化することができる。
階層型位置合わせ部12は、被超解像画像Iと、周波数分解部11により生成された各階層の低周波成分画像LLとを入力する。階層型位置合わせ部12は、被超解像画像Iを所定のサイズ(a×a画素)の分割ブロックBi,jに分割し、分割ブロックBi,jごとに低周波成分画像内で分割ブロックBi,jと最も類似度(相関性)が高い類似ブロックMi,jをブロックマッチングにより決定する。そして、類似ブロックMi,jの位置を示す位置合わせ情報を生成し、超解像高周波成分画像生成部13に出力する。ここで、添え字のiは、水平方向のインデックスであり、jは垂直方向のインデックスである。
階層型位置合わせ部12は、階層数nの大きい低周波成分画像から順に類似ブロックMi,jを決定する。例えばn=3の場合、n=3の低周波成分画像内の類似ブロックMi,j を決定した後に、n=2の低周波成分画像内の類似ブロックMi,j を決定し、最後にn=1の低周波成分画像内の類似ブロックMi,j を決定する。このようにすることで、類似ブロックMi,j の位置を利用して類似ブロックMi,j の位置を推定し、類似ブロックMi,j の位置を利用して類似ブロックMi,j の位置を推定することができるため、位置合わせに要する時間を短縮することができる。
例えば、階層型位置合わせ部12は、類似ブロックMi,jを決定する際に、最上位階層の低周波成分画像については全範囲を探索範囲とし、最上位階層以外の階層の低周波成分画像については階層数が1つ大きい類似ブロックの位置を基準に探索範囲を決定する。
図3は、階層型位置合わせ部12における階層型の位置合わせ処理の一例を示す図である。この例では、階層数n=3とする。階層型位置合わせ部12は、被超解像画像Iを基準フレーム画像、低周波成分画像LLを参照フレーム画像として、分割ブロックB1,1について低周波成分画像LLの全体を探索範囲とするブロックマッチングを行い、低周波成分画像LL内で分割ブロックB1,1と最も類似度が高い類似ブロックM1,1 を決定する。
次に、階層型位置合わせ部12は、被超解像画像Iを基準フレーム画像、低周波成分画像LLを参照フレーム画像として、分割ブロックB1,1についてブロックマッチングを行い、低周波成分画像LL内で分割ブロックB1,1と最も類似度が高い類似ブロックM1,1 を決定する。このとき、探索範囲は、例えば類似ブロックM1,1 の中心位置に対応する座標を水平方向及び垂直方向ともに2倍した位置を中心とする所定のサイズ(b×b画素、b>a)の範囲とする。
次に、階層型位置合わせ部12は、被超解像画像Iを基準フレーム画像、低周波成分画像LLを参照フレーム画像として、分割ブロックB1,1についてブロックマッチングを行い、低周波成分画像LL内で分割ブロックB1,1と最も類似度が高い類似ブロックM1,1 を決定する。このとき、探索範囲は、例えば類似ブロックM1,1 の中心位置に対応する座標を水平方向及び垂直方向ともに2倍した位置を中心とする所定のサイズ(b×b画素、b>a)の範囲とする。以上の処理を{Bi,j|∀i,j}について行い、類似ブロックMi,j の位置を示す位置合わせ情報を超解像高周波成分画像生成部13に出力する。
階層型位置合わせ部12が、図3に示すように被超解像画像Iとはサイズが異なる低周波成分画像とも位置合わせを行う理由は、同一フレーム内に形状が相似で大きさが異なる画像が存在する場合に、相似する画像間で位置合わせをし、その高周波成分を割り付けることができるからである。
超解像高周波成分画像生成部13は、周波数分解部11により生成された周波数分解画像の高周波成分(LH,HL,HH)と、階層型位置合わせ部12により生成された位置合わせ情報とを入力する。超解像高周波成分画像生成部13は、初めに被超解像画像Iと同じサイズの0行列を超解像高周波成分(LHSR,HLSR,HHSR)として用意する。そして、位置合わせ情報に従って、類似ブロックMi,j と同じ空間位相位置の高周波成分画像(LH,HL,HH)内のブロックを、被超解像画像Iの標本化周波数を超える未知の高周波成分に割り付けて、被超解像画像Iの高周波成分を推定した超解像高周波成分画像を生成し、周波数再構成部14に出力する。
図4は、超解像高周波成分画像生成部13における割り付け処理の一例を示す図である。ここの例では、類似ブロックM1,1 に対する割り付けを行う例を示している。超解像高周波成分画像生成部13は、位置合わせ情報に従って、1階ウェーブレット分解画像W1の高周波成分画像(LH,HL,HH)を、被超解像画像Iの標本化周波数を超える未知の超解像高周波成分(LHSR,HLSR,HHSR)の小数画素位置に割り付ける。ここで、割り付ける際には、同じ位相位置の位置合わせ情報に従うこととする。これは、被超解像画像Iの分割ブロックBi,jが低周波成分画像LLの類似ブロックMi,jに類似していれば、分割ブロックBi,jと同位相位置の超解像高周波画像のブロックについても同様に、類似ブロックMi,jと同位相位置の、高周波成分画像(LH,HL,HH)内のブロックにそれぞれ類似する可能性が高いためである。
超解像高周波成分画像生成部13は、上記割り付け後、超解像高周波成分画像(LHSR,HLSR,HHSR)に対して、割り付けられた画素の距離に応じた重み付け、ML(Maximum Likelihood)推定、又はMAP(Maximum A Posterior)推定などにより、再構成処理を行うようにしてもよい。MAP推定は、低解像度画像を条件としたときの事後確率を最大にする高解像画像を推定して再構成する手法である。MAP推定の詳細については、例えば、E. Levitan and G. Herman: "A maximum a posteriori probability expectation maximization algorithm for image reconstruction in emission tomography", IEEE Transactions on Medical Imaging, vol. 6, no. 3, pp. 185-192, Sep. 1987.を参照されたい。
周波数再構成部14は、被超解像画像Iと、超解像高周波成分画像生成部13により生成された超解像高周波成分画像と、周波数再構成パラメータとを入力する。周波数再構成パラメータは、周波数再構成処理に用いるフィルタを指示するパラメータを含む。周波数再構成パラメータは、例えば周波数分解部11で用いたフィルタと同一のフィルタを指示する。周波数再構成部14は、被超解像画像Iを低周波成分とし、超解像高周波成分画像(LHSR,HLSR,HHSR)を高周波成分として周波数再構成を行って超解像画像ISRを生成し、外部に出力する。
図5は、周波数再構成部14における周波数再構成処理の一例を示す図である。この例では、1階ウェーブレット再構成を行い、超解像画像ISRを生成する。
上述したように、本実施形態に係る超解像装置1は、周波数分解部11により、被超解像画像Iに対して複数階層の周波数分解処理を行い、階層型位置合わせ部12により、被超解像画像Iと低周波成分画像LLとの間で階層型の位置合わせを行って類似ブロックMi,j の位置を示す位置合わせ情報を生成する。次に、超解像高周波成分画像生成部13により、位置合わせ情報に従って、類似ブロックMi,j と同じ空間位相位置の高周波成分画像(LH,HL,HH)内のブロックを、被超解像画像Iの標本化周波数を超える高周波成分に割り付けて超解像高周波成分画像(LHSR,HLSR,HHSR)を生成する。そして、周波数再構成部14により、被超解像画像Iを低周波成分とし、超解像高周波成分画像(LHSR,HLSR,HHSR)を高周波成分として周波数再構成を行い、超解像画像ISRを生成する。
なお、上述した超解像装置1として機能させるためにコンピュータを好適に用いることができ、そのようなコンピュータは、超解像装置1の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを該コンピュータの記憶部に格納しておき、該コンピュータのCPUによってこのプログラムを読み出して実行させることで実現することができる。なお、このプログラムは、コンピュータ読取り可能な記録媒体に記録可能である。
このようにして、超解像装置1及びそのプログラムは、位置合わせを被超解像画像に近接する他のフレームの周波数分解画像との間でも行うことにより、同一フレーム内の相似オブジェクト間、及び複数フレーム間の相似オブジェクト間でレジストレーション超解像を行うことができ、静止領域や位置合わせ精度が低い領域でも高い超解像画質が得ることができる。また、階層型位置合わせ部12により階層型の位置合わせを行うため、位置合わせに要する時間を短縮し、処理を高速化することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る超解像装置について説明する。第2の実施形態の超解像装置2は第1の実施形態の超解像装置1と比較して、超解像高周波成分画像生成部13の処理が相違する。その他の構成については第1の実施形態と同一であるため、説明を省略する。
第2の実施形態に係る超解像装置2の超解像高周波成分画像生成部13は、上述した類似ブロックMi,j (被超解像画像I内のブロックBi,jに類似する低周波成分画像LL内のブロック)と同じ空間位相位置の高周波成分画像内のブロックのパワーを被超解像画像Iのパワーに基づいて補正した後に、被超解像画像Iの標本化周波数を超える高周波成分に割り付けて、超解像高周波成分画像(LHSR,HLSR,HHSR)を生成する。このため、超解像画像ISRの高周波成分の過強調を防止することができる。以下、超解像高周波成分画像生成部13の形態として2つの例(13−1及び13−2)を説明する。
図6は、超解像高周波成分画像生成部13−1の構成例を示す図である。超解像高周波成分画像生成部13は、ゲイン補正部131−1と、画像割付部132−1とを備える。
ゲイン補正部131−1は、周波数分解部11により生成された高周波成分画像(LH,HL,HH)のパワーのRMS(二乗平均平方根)を算出する。また、高周波成分画像(LH,HL,HH)に基づいて、超解像画像ISRの高周波成分画像である超解像高周波成分画像(LHSR,HLSR,HHSR)のパワーのRMSの推定値である推定RMSを算出する。そして、高周波成分画像(LH,HL,HH)のパワーのRMSが推定RMSと等しくなるようにゲイン補正を行ってゲイン補正高周波成分画像(cLH,cHL,cHH)を生成し、画像割付部132−1に出力する。
図7は、ゲイン補正部131−1におけるゲイン補正処理の一例を示す図である。この例では、階層数n=3とする。図7(a)は被超解像画像Iのパワースペクトルであり、図7(b)は、超解像画像ISRの推定したパワースペクトルである。超解像高周波成分画像(LHSR,HLSR,HHSR)のパワースペクトルの形状は、被超解像画像Iの帯域のパワースペクトルがなだらかに連続するものと仮定する。このため、超解像高周波成分画像(LHSR,HLSR,HHSR)のパワースペクトルは、{LH,HL,HH|n∈1,2,3}のパワースペクトルを関数近似で外挿した値とすることにより、超解像高周波成分画像(LHSR,HLSR,HHSR)のパワーのRMSを推定することができる。
画像割付部132−1は、超解像装置1と同様に、被超解像画像Iと同じサイズの0行列を超解像高周波成分(LHSR,HLSR,HHSR)として用意し、位置合わせ情報に従って、低周波成分画像LL内の類似ブロックMi,j と同じ空間位相位置のゲイン補正高周波成分画像(cLH,cHL,cHH)内のブロックを、被超解像画像Iの標本化周波数を超える未知の高周波成分に割り付けて、被超解像画像Iの高周波成分を推定した超解像高周波成分画像を生成し、周波数再構成部14に出力する。
図8は、超解像高周波成分画像生成部13−2の構成例を示す図である。超解像高周波成分画像生成部13−2は、ゲイン補正部131−2と、画像割付部132−2とを備える。
ゲイン補正部131−2は、被超解像画像I内のブロックBi,jと、ブロックBi,jに類似する低周波成分画像LL内の類似ブロックMi,j と、類似ブロックMi,j と同じ空間位相位置の高周波成分画像(LH,HL,HH)内のブロックAi,j とから、ブロックAi,j を補正したブロックcAi,j を生成し、画像割付部132−2に出力する。
図9は、ゲイン補正部131−2におけるゲイン補正処理の一例を示す図である。ブロックBi,j、類似ブロックMi,j 、及びブロックAi,j のパワーをそれぞれP(Bi,j)、P(Mi,j )、P(Ai,j )とすると、以下の式(1)によりゲイン補正係数Cを求める。そしてブロックAi,j の各画素に補正係数Cを乗じたブロックをブロックcAi,j とする。このように、ゲイン補正部131−2は、簡易な演算により、ブロックAi,j ごとにゲインを補正することができる。
Figure 2017220200
画像割付部132−2は、被超解像画像Iと同じサイズの0行列を超解像高周波成分(LHSR,HLSR,HHSR)として用意し、位置合わせ情報に従って、ブロックcAi,j を、被超解像画像Iの標本化周波数を超える未知の高周波成分に割り付けて、被超解像画像Iの高周波成分を推定した超解像高周波成分画像を生成し、周波数再構成部14に出力する。なお、便宜上ゲイン補正部131−2と画像割付部132−2とに分けて記載したが、これらの処理は一つにまとめて行ってもよい。
このように、本実施形態に係る超解像装置2は、周波数分解部11により、被超解像画像Iに対して複数階層の周波数分解処理を行い、階層型位置合わせ部12により、被超解像画像Iと低周波成分画像LLとの間で階層型の位置合わせを行って類似ブロックMi,j の位置を示す位置合わせ情報を生成する。次に、超解像高周波成分画像生成部13により、類似ブロックMi,j と同じ空間位相位置の高周波成分画像(LH,HL,HH)内のブロックのパワーを、被超解像画像Iのパワーに基づいて補正した後に、位置合わせ情報に従って、被超解像画像Iの標本化周波数を超える高周波成分に割り付けて超解像高周波成分画像(LHSR,HLSR,HHSR)を生成する。そして、周波数再構成部14により、被超解像画像Iを低周波成分とし、超解像高周波成分画像(LHSR,HLSR,HHSR)を高周波成分として周波数再構成を行い、超解像画像ISRを生成する。
なお、上述した超解像装置2として機能させるためにコンピュータを好適に用いることができ、そのようなコンピュータは、超解像装置2の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを該コンピュータの記憶部に格納しておき、該コンピュータのCPUによってこのプログラムを読み出して実行させることで実現することができる。なお、このプログラムは、コンピュータ読取り可能な記録媒体に記録可能である。
超解像装置2及びそのプログラムは、高周波成分画像(LH,HL,HH)及び超解像高周波成分画像(LHSR,HLSR,HHSR)のスペクトルパワー差を考慮してゲイン補正を行う。そのため、超解像画像ISRの高周波成分が過強調されることなく、更に超解像画像ISRの画質を向上させることができるようになる。
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、実施形態に記載の複数の構成ブロックを1つに組み合わせたり、あるいは1つの構成ブロックを分割したりすることが可能である。
1 超解像装置
11 周波数分解部
12 階層型位置合わせ部
13,13−1,13−2 超解像高周波成分画像生成部
131−1,131−2 ゲイン補正部
132−1,132−2 画像割付部
14 周波数再構成部

Claims (5)

  1. 被超解像画像を超解像処理して超解像画像を生成する超解像装置であって、
    被超解像画像に対して複数階層の周波数分解処理を行い、階層ごとに低周波成分画像と高周波成分画像とに分解する周波数分解部と、
    前記被超解像画像を分割した分割ブロックごとに、前記低周波成分画像内で前記分割ブロックと最も類似度が高い類似ブロックを決定し、該類似ブロックの位置を示す位置合わせ情報を生成する階層型位置合わせ部と、
    前記位置合わせ情報に従って、前記類似ブロックと同じ空間位相位置の前記高周波成分画像内のブロックを前記被超解像画像の標本化周波数を超える高周波成分に割り付けて、前記被超解像画像の高周波成分を推定した超解像高周波成分画像を生成する超解像高周波成分画像生成部と、
    前記被超解像画像を低周波成分とし、前記超解像高周波成分画像を高周波成分として周波数再構成を行い、超解像画像を生成する周波数再構成部と、を備え、
    前記階層型位置合わせ部は、階層数の大きい低周波成分画像から順に前記類似ブロックを決定することを特徴とする超解像装置。
  2. 前記超解像高周波成分画像生成部は、前記類似ブロックと同じ空間位相位置の前記高周波成分画像内のブロックのパワーを前記被超解像画像のパワーに基づいて補正した後に、前記被超解像画像の標本化周波数を超える高周波成分に割り付けて、前記超解像高周波成分画像を生成することを特徴とする、請求項1に記載の超解像装置。
  3. 前記階層型位置合わせ部は、類似ブロックを決定する際に、最上位階層の低周波成分画像については全範囲を探索範囲とし、最上位階層以外の階層の低周波成分画像については階層数が1つ大きい類似ブロックの位置を基準に探索範囲を決定することを特徴とする、請求項1又は2に記載の超解像装置。
  4. 前記周波数分解部は、前記被超解像画像に対してデシメーションを伴う複数階層のウェーブレット分解処理を行うことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の超解像装置。
  5. コンピュータを、請求項1から4のいずれか一項に記載の超解像装置として機能させるためのプログラム。
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