JP2017219048A - 車両用変速機のブリーザ装置 - Google Patents

車両用変速機のブリーザ装置 Download PDF

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Keisuke Kametani
佳祐 亀谷
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Abstract

【課題】回転部材の回転に伴って生じる負圧でブリーザ室内のオイルを収容空間内に戻す場合に、攪拌抵抗等の増大による動力伝達効率の悪化を抑制しつつ隙間を小さくして適切な負圧が得られるようにする。
【解決手段】ベルト式無段変速機のプライマリプーリ60の可動シーブ60bの外周面84に近接する部分に連通孔82が開口しており、外周面84の径寸法変化により可動シーブ60bの軸方向の移動に伴って隙間寸法dが変化させられる。変速比γ2が大きい時は可動シーブ60bの回転速度が低い場合が多いが、隙間寸法dが小さいことで適切に負圧が得られ、ブリーザ室74内のオイルが適切に収容空間80内に戻される。変速比γ2が小さい時は、可動シーブ60bの回転速度が高い場合が多いため、隙間寸法dが大きくなっても所定の負圧を確保できるとともに、隙間寸法dが大きくなることで攪拌抵抗等による動力伝達効率の悪化が抑制される。
【選択図】図4

Description

本発明は車両用変速機のブリーザ装置に係り、特に、ブリーザ室内に侵入したオイルが負圧によって収容空間内に戻されるブリーザ装置の改良に関するものである。
(a) 変速機の収容空間と隔壁を隔てて変速機ケースに設けられ、外部に連通させられたブリーザ室と、(b) 前記変速機の回転部材の外周面に対して所定の隙間を隔てて近接する部分に開口するように前記隔壁に設けられた連通孔と、を有し、(c) 前記回転部材の回転に伴って前記隙間部分に生じる負圧により前記ブリーザ室内のオイルが前記連通孔を介して前記収容空間内に戻される車両用変速機のブリーザ装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2011−179648号公報
しかしながら、回転部材の回転に伴って生じる負圧は回転速度に依存するため、低速回転時に十分な負圧が得られない場合がある。これに対し、回転部材と連通孔との間の隙間を小さくすれば、負圧を大きくすることができるが、隙間を小さくすると攪拌抵抗乃至は回転抵抗が増大して動力伝達効率が悪くなり、燃費悪化を招く可能性がある。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、回転部材の回転に伴って生じる負圧でブリーザ室内のオイルを収容空間内に戻す場合に、攪拌抵抗等の増大による動力伝達効率の悪化を抑制しつつ隙間を小さくして適切な負圧が得られるようにすることにある。
本発明は、(a) 変速機の収容空間と隔壁を隔てて変速機ケースに設けられ、外部に連通させられたブリーザ室と、(b) 前記変速機の回転部材の外周面に対して所定の隙間を隔てて近接する部分に開口するように前記隔壁に設けられた連通孔と、を有し、(c) 前記回転部材の回転に伴って前記隙間部分に生じる負圧により前記ブリーザ室内のオイルが前記連通孔を介して前記収容空間内に戻される車両用変速機のブリーザ装置において、(d) 前記変速機はベルト式無段変速機を備えており、前記回転部材は変速比に応じて軸方向へ移動させられる可動シーブであり、(e) その可動シーブの外周面は、変速比が小さい場合は大きい場合よりも前記隙間が大きくなるように、軸方向において径寸法が変化していることを特徴とする。
このような車両用変速機のブリーザ装置においては、ベルト式無段変速機の可動シーブの外周面に近接する部分に連通孔が開口させられており、変速比が大きい時には外周面との間の隙間が小さいため、比較的大きな負圧が得られてブリーザ室内のオイルが適切に収容空間内に戻される一方、変速比が小さくなると、可動シーブの軸方向の移動に伴って隙間が大きくなるため、攪拌抵抗や回転抵抗が低減されて動力伝達効率の悪化が抑制される。その場合に、個々のベルト式無段変速機の変速特性や、プライマリプーリかセカンダリプーリかによっても異なるが、一般に変速比が大きい時は可動シーブの回転速度が低い場合が多く、隙間が小さくされることで適切に負圧が得られる。また、変速比が小さい時は、一般に可動シーブの回転速度が高い場合が多いため、隙間が大きくなっても所定の負圧を確保できるとともに、隙間が大きくなることで動力伝達効率の悪化が適切に抑制される。
本発明が適用された車両用動力伝達装置の一例を説明する骨子図である。 図1のベルト式無段変速機の変速マップの一例を説明する図である。 図1の車両用動力伝達装置が備えているブリーザ装置を示す断面図である。 図3におけるIV−IV矢視部分の断面図で、最大変速比γ2maxの場合である。 図4において最小変速比γ2minとされた場合の断面図である。 可動シーブの外周面に設けられる溝の一例を示す断面図である。 可動シーブの外周面に設けられる溝の別の例を示す断面図である。 本発明の他の実施例を説明する図で、セカンダリプーリ側にブリーザ装置が設けられた場合の図4に対応する断面図である。 図8において最小変速比γ2minとされた場合の断面図である。 本発明が適用された車両用動力伝達装置の別の例を説明する骨子図である。 図10の車両用動力伝達装置において、後進走行時の逆回転に伴って発生する正圧を抑制する参考例を説明する図で、最大変速比γ2maxの場合である。 図11において最小変速比γ2minとされた場合の断面図である。
本発明は、変速機としてベルト式無段変速機を備えている種々の車両用変速機のブリーザ装置に適用され得る。可動シーブの回転に伴って隙間部分、厳密には連通孔の開口部分に、負圧を生じさせるためには、例えば、連通孔の開口側が可動シーブの回転方向へ傾斜するように、連通孔を可動シーブの径方向に対して傾斜させて設けることが考えられる。また、可動シーブの回転方向の下流側へ向かうに従って隙間の間隔が広くなる部分に、連通孔の開口を設けることも有効である。その連通孔の姿勢および隙間の徐変の両方で負圧を発生させることが望ましいが、何れか一方だけで負圧を発生させることもできる。可動シーブの回転方向が逆になると、正圧が発生するようになるため、車両の前進、後退に拘らずベルト式無段変速機が同じ方向へ回転させられることが望ましい。前進時と後退時とで回転方向が逆になる場合には、頻度が高い走行時に負圧が発生するように構成することが望ましい。
また、負圧を発生させるためには、可動シーブの回転に伴って、その回転方向へエアの流れを生じさせる必要があり、可動シーブの外周面に軸方向へ延びる多数の凸条或いは溝を設けることが望ましい。また、単に凹凸を設けるだけでも良く、例えば断面円弧状(部分球面状など)の多数のディンプル(凹み)を設けるだけでも良い。それ等の凹凸や凸条、溝を設けることなく、単純な円筒面であっても良い。
ベルト式無段変速機は、入力側のプライマリプーリおよび出力側のセカンダリプーリを有して構成され、それぞれのプーリが固定シーブおよび可動シーブを備えているが、本発明のブリーザ装置は、プライマリプーリ側およびセカンダリプーリ側のどちらに設けることもできる。可動シーブの外周面の軸方向における径寸法変化は、例えば径寸法が徐々に変化するテーパ部が適当であるが、径寸法が異なる1または複数の段差を設けても良い。プライマリプーリの場合、変速比が小さくなると可動シーブが固定シーブに接近させられることから、その可動シーブの外周面の径寸法変化は、固定シーブから離間する側が近接する側に比較して小径とされる。セカンダリプーリの場合、変速比が小さくなると可動シーブが固定シーブから離間させられるため、可動シーブの外周面の径寸法変化は、プライマリプーリとは逆に固定シーブに近接する側が離間する側に比較して小径とされる。
以下、本発明の実施例を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において、図は説明のために適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用された車両用動力伝達装置10の構成を説明する骨子図で、互いに平行な複数の軸が一平面内に位置するように展開して示した図である。この車両用動力伝達装置10は、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)型車両に好適に採用されるものであり、走行用の動力源である内燃機関等のエンジン12の出力は、流体式伝動装置としてのトルクコンバータ14から自動変速機16を介して差動歯車装置18に伝達され、左右の駆動輪20L、20Rへ分配される。トルクコンバータ14には、ロックアップクラッチ15が設けられている。
自動変速機16は、トルクコンバータ14の出力回転部材であるタービン軸と一体的に設けられた入力軸22、入力軸22に連結されたベルト式無段変速機24、同じく入力軸22に連結されてベルト式無段変速機24と並列に設けられた前後進切換装置26およびギヤ変速機構28、ベルト式無段変速機24およびギヤ変速機構28の共通の出力回転部材である出力軸30、減速歯車装置32を備えており、その減速歯車装置32の小径ギヤ34が差動歯車装置18のリングギヤ36と噛み合わされている。ギヤ変速機構28は歯車伝達機構に相当する。このように構成された自動変速機16においては、エンジン12の出力が、トルクコンバータ14からベルト式無段変速機24を介して出力軸30へ伝達され、或いはベルト式無段変速機24を介することなく前後進切換装置26およびギヤ変速機構28を介して出力軸30へ伝達され、更に減速歯車装置32および差動歯車装置18を経て左右の駆動輪20L、20Rへ伝達される。
このように、本実施例の自動変速機16は、エンジン12の出力を入力軸22から前後進切換装置26およびギヤ変速機構28を介して出力軸30へ伝達する第1動力伝達経路TP1と、エンジン12の出力を入力軸22からベルト式無段変速機24を介して出力軸30へ伝達する第2動力伝達経路TP2と、を備えているのであり、車両の走行状態に応じてそれ等の動力伝達経路TP1、TP2が切り換えられる。このため、自動変速機16は、上記第1動力伝達経路TP1における動力伝達を断接(接続・遮断)する第1断接装置としての前進用クラッチC1、および第2動力伝達経路TP2における動力伝達を断接する第2断接装置としてのCVT走行用クラッチC2を備えている。第1動力伝達経路TP1には更に、前進用クラッチC1およびギヤ変速機構28に対して直列に、具体的にはそれ等よりも下流側に、噛合い式伝達装置として噛合い式クラッチCsが設けられている。
前後進切換装置26は、ダブルピニオン型の遊星歯車装置を主体として構成されており、キャリア26cが入力軸22に一体的に連結され、サンギヤ26sが入力軸22に対して同軸に相対回転可能に配設された小径ギヤ42に連結されている一方、リングギヤ26rが後進用ブレーキB1を介して選択的に回転停止させられるとともに、キャリア26cおよびサンギヤ26sが前進用クラッチC1を介して選択的に連結されるようになっている。そして、前進用クラッチC1が係合させられるとともに後進用ブレーキB1が解放されると、入力軸22が小径ギヤ42に直結されて前進用動力伝達状態が成立させられ、後進用ブレーキB1が係合させられるとともに前進用クラッチC1が解放されると、小径ギヤ42は入力軸22に対して逆方向へ回転させられ、後進用動力伝達状態が成立させられる。また、前進用クラッチC1および後進用ブレーキB1が共に解放されると、動力伝達を遮断するニュートラル状態となる。上記前進用クラッチC1および後進用ブレーキB1は、何れも複数の摩擦材が油圧シリンダによって摩擦係合させられる多板式の摩擦係合装置である。
ギヤ変速機構28は、小径ギヤ42と、カウンタ軸44に相対回転不能に設けられて小径ギヤ42と噛み合わされた大径ギヤ46と、カウンタ軸44に対して同軸に相対回転可能に設けられた小径のアイドラギヤ48とを備えている。そして、カウンタ軸44とアイドラギヤ48との間に、噛合い式クラッチCsが設けられており、それ等の間の動力伝達が断接される。噛合い式クラッチCsは、シンクロナイザリング等のシンクロメッシュ機構(同期機構)を備えており、クラッチハブスリーブ50が、油圧シリンダ等のクラッチ切換装置により図1の左方向である接続方向へ移動させられると、シンクロナイザリングを介してアイドラギヤ48がカウンタ軸44と同期回転させられるようになり、クラッチハブスリーブ50が更に移動させられると、そのクラッチハブスリーブ50の内周面に設けられたスプライン歯を介してアイドラギヤ48がカウンタ軸44に連結される。
上記アイドラギヤ48は、出力軸30に設けられた大径ギヤ58と噛み合わされており、前進用クラッチC1および後進用ブレーキB1の何れか一方が係合させられ且つ噛合い式クラッチCsが接続されることにより、エンジン12の出力が入力軸22から前後進切換装置26、ギヤ変速機構28、アイドラギヤ48、および大径ギヤ58を順次経由して出力軸30に伝達されるようになり、第1動力伝達経路TP1が成立させられる。なお、小径のアイドラギヤ48と大径ギヤ58との間でも変速(減速)が行なわれ、それ等を含めてギヤ変速機構28が構成されていると見做すこともできる。
ベルト式無段変速機24は、入力軸22に設けられた有効径が可変のプライマリプーリ60と、出力軸30と同軸のプーリ回転軸62に設けられた有効径が可変のセカンダリプーリ64と、それ等の一対のプーリ60、64の間に巻き掛けられた伝動ベルト66とを備えており、一対のプーリ60、64と伝動ベルト66との間の摩擦を介して動力伝達が行われる。一対のプーリ60、64は、入力軸22、プーリ回転軸62にそれぞれ固定された固定シーブ60a、64aと、入力軸22、プーリ回転軸62に対して軸まわりの相対回転不能かつ軸方向の移動可能に設けられた可動シーブ60b、64bと、それらの間のV溝幅を変更する推力を付与する油圧アクチュエータとしての油圧シリンダ60c、64cとを備えて構成されている。そして、例えば油圧シリンダ60cへ供給されるプライマリ油圧が制御されることにより、両プーリ60、64のV溝幅が変化して伝動ベルト66の掛かり径(有効径)が変更され、変速比γ2が連続的に変化させられる。また、油圧シリンダ64cへ供給されるセカンダリ油圧が制御されることにより、伝動ベルト66が滑りを生じないようにベルト挟圧力が調整される。
出力軸30は、プーリ回転軸62に対して同軸に相対回転可能に配設されており、その出力軸30とセカンダリプーリ64との間に設けられた前記CVT走行用クラッチC2により、それ等の出力軸30とセカンダリプーリ64との間の動力伝達が断接される。このCVT走行用クラッチC2が係合させられると、エンジン12の出力が入力軸22からベルト式無段変速機24を経由して出力軸30に伝達されるようになり、第2動力伝達経路TP2が成立させられる。CVT走行用クラッチC2は、複数の摩擦材が油圧シリンダによって摩擦係合させられる多板式の摩擦係合装置である。
ここで、ギヤ変速機構28のギヤ比等によって定まる前記第1動力伝達経路TP1の変速比γ1は、第2動力伝達経路TP2の変速比すなわちベルト式無段変速機24の変速比γ2の最大値γ2maxよりも大きく、例えば車両発進時や高負荷走行時に第1動力伝達経路TP1が用いられ、車速Vの上昇や要求駆動力の減少などに伴って第2動力伝達経路TP2に切り換えられる。変速比γ1、γ2は、出力軸30の回転速度(出力回転速度)Noutに対する入力軸22の回転速度(入力回転速度)Ninの比(Nin/Nout)で、変速比γ1、γ2maxは何れも1.0より大きく、入力軸22に対して出力軸30が減速回転させられる。ベルト式無段変速機24の最小変速比γ2minは1.0よりも小さく、入力軸22に対して出力軸30が増速回転させられる。また、ベルト式無段変速機24は入力軸22を介してエンジン12に連結されているため、車両の後進走行は第1動力伝達経路TP1の前後進切換装置26によって実現され、ベルト式無段変速機24は、後進走行時においても前進走行時と同じ回転方向へ回転させられる。入力回転速度Ninはタービン回転速度Ntと一致する。また、出力回転速度Noutは車速Vに対応する。
上記ベルト式無段変速機24の変速比γ2は、例えば図2に示すようにアクセルペダルの操作量(アクセル操作量)Accおよび出力回転速度Noutをパラメータとして予め定められた変速マップに従って目標回転速度NinTが求められ、入力回転速度Ninがその目標回転速度NinTと一致するように前記プライマリ油圧が調圧されることによって制御される。目標回転速度NinTは目標変速比に対応し、ベルト式無段変速機24の最小変速比γ2minと最大変速比γ2maxの範囲内で設定される。図2の変速マップは一例で、出力回転速度Noutが小さくアクセル操作量Accが大きい程変速比γ2が大きくなるように、目標回転速度NinTが定められている。また、アクセル操作量Accが略一定の定常走行では、出力回転速度Noutの増大すなわち車速Vの上昇に伴って、目標回転速度NinTすなわちエンジン回転速度Neを上昇させつつ、変速比γ2が小さくなるように、目標回転速度NinTが定められている。アクセル操作量Accは運転者の要求駆動力に相当する。
一方、本実施例の車両用動力伝達装置10は、図3に示すブリーザ装置70を備えている。図4および図5は、それぞれブリーザ装置70の横断面図すなわち図3におけるIV−IV矢視部分の断面図であり、図4は最大変速比γ2maxの場合で、図5は最小変速比γ2minの場合である。このブリーザ装置70は、トランスアクスルケース72に設けられたブリーザ室74を有し、そのブリーザ室74の上部に設けられたブリーザプラグ76を介して外部に連通させられることにより、トランスアクスルケース72内の温度上昇に伴う圧力上昇が抑制される。ブリーザプラグ76は、貫通孔を有する単純なパイプでも良い。ブリーザ室74は、トランスアクスルケース72の内側に隔壁78を設けたもので、自動変速機16を収容している収容空間80との間がその隔壁78によって隔てられているとともに、その隔壁78に設けられた連通孔82を介して収容空間80と連通させられており、収容空間80内のエアが連通孔82からブリーザ室74内に流入し、ブリーザプラグ76を介して外部に排出される。トランスアクスルケース72は変速機ケースに相当する。
上記ブリーザ室74内には、収容空間80内のオイル(気泡など)がエアと共に連通孔82から侵入する可能性があるが、ブリーザ室74内でエアと分離され、ブリーザ室74の下端付近に設けられた連通孔82から収容空間80内に流下させられる。しかし、エアとオイルを完全に分離できず、ブリーザ室74内のオイルがブリーザプラグ76から外部に吹き出す可能性がある。このため、本実施例ではプライマリプーリ60の近傍にブリーザ装置70が設けられており、そのプライマリプーリ60の回転に伴って生じる負圧により、ブリーザ室74内のオイルが収容空間80内に戻されるようになっている。具体的には、図4から明らかなように、連通孔82は、プライマリプーリ60の可動シーブ60bの外周面84に対して所定の隙間86を隔てて近接する部分に開口させられており、その可動シーブ60bの回転に伴って隙間86部分に生じる負圧によりブリーザ室74内のオイルが連通孔82を介して収容空間80内に吸引される。図3〜図5のS1は、可動シーブ60bを含むプライマリプーリ60の回転軸心、すなわち入力軸22の軸心である。この可動シーブ60bは、負圧を発生させるための回転部材に相当する。
可動シーブ60bの回転に伴って隙間86部分に負圧を発生させるため、連通孔82は、図3に示されるように、開口側が可動シーブ60bの回転方向Rの下流側へ傾斜するように、可動シーブ60bの径方向に対して傾斜する姿勢で設けられている。また、連通孔82の開口部分における隙間寸法dが比較的小さな所定の寸法に定められるとともに、その開口部分から可動シーブ60bの回転方向Rの下流側へ向かうに従って隙間86の間隔が広くされ、可動シーブ60bの回転に伴ってその回転方向R側へエアが流動させられることにより、連通孔82の開口部分が負圧とされる。可動シーブ60bの回転に伴って、その回転方向R側へエアが確実に連れ廻りさせられるようにするため、可動シーブ60bの外周面には、軸方向へ延びる溝88が設けられている。この溝88は、本実施例では軸心S1と平行に設けられているとともに、軸心S1まわりに一定の間隔で多数設けられている。溝88の断面形状は適宜定められ、例えば図6に示す矩形溝88aや、図7に示すラチェット状溝88bが適当である。ラチェット状溝88bは傾斜V字溝で、可動シーブ60bの回転方向Rにおける後側の壁面が略垂直(径方向と平行)に設けられる。なお、溝88を、軸心S1まわりに捩じれたねじれ溝とすることもできる。
また、本実施例の可動シーブ60bの外周面84は、径寸法が略一定の大径部84aと、その大径部84aから離間するに従って径寸法が徐々に小さくなるテーパ部84bとを備えており、変速比γ2の変化に伴う軸方向の移動により、連通孔82の開口部における隙間寸法dが変化する。具体的には、変速比γ2が小さい場合は大きい場合に比較して隙間寸法dが大きくなるように、固定シーブ60aに近接する側に大径部84aが設けられ、固定シーブ60aから離間する側にテーパ部84bが設けられている。すなわち、図4に示す最大変速比γ2maxの場合に隙間寸法dが最小になるため、可動シーブ60bの回転速度Npri(=入力回転速度Nin)が低速回転であっても所定の負圧が確保されて、ブリーザ室74内のオイルを良好に吸引して収容空間80内に戻すことができる。また、図5に示す最小変速比γ2minになると、隙間寸法dが大きくなるため、攪拌抵抗や回転抵抗が低減されて動力伝達効率の悪化が抑制される。図2に破線で示す直線Aは、大径部84aとテーパ部84bとの境界部分における変速比γ2で、その直線Aの左側部分では隙間寸法dが比較的小さい一定値であるが、右側の斜線領域では、変速比γ2が小さくなるに従って隙間寸法dが大きくなる。なお、前記溝88の深さ寸法を、大径部84aに比較してテーパ部84b側で浅くすることにより、回転に伴って生じるエアの連れ廻りを抑制し、そのテーパ部84b側が連通孔82の開口部分に近接する最小変速比γ2min側における攪拌抵抗や回転抵抗を更に低減することもできる。大径部84aだけに溝88を設けるようにしても良い。
ここで、第2動力伝達経路TP2の成立時には、図2の変速マップに従って変速制御が行なわれる本実施例のベルト式無段変速機24の場合、プライマリプーリ60は、変速比γ2に応じて回転速度Npriが変化し、アクセル操作量Accが増大する加速時には、目標回転速度NinTすなわち変速比γ2が大きくされて一時的に回転速度Npriが高くなるが、アクセル操作量Accが略一定の定常走行時には、出力回転速度Noutの増大すなわち車速Vの上昇に伴って入力回転速度Ninを上昇させつつ変速比γ2が小さくされる。すなわち、プライマリプーリ60の回転速度Npriは、アクセル操作量Accが略一定の定常走行時に変速比γ2が小さくなるに従って高速回転になるなど、変速比γ2が大きい時は回転速度Npriが低速回転である場合が多いが、隙間寸法dが小さくされることで適切に負圧が確保されて、ブリーザ室74内のオイルを良好に吸引して収容空間80内に戻すことができる。また、変速比γ2が小さい時は、回転速度Npriが高速回転である場合が多いため、隙間寸法dが大きくなっても所定の負圧を確保してブリーザ室74内のオイルを収容空間80内に戻すことができるとともに、隙間寸法dが大きくなることで攪拌抵抗等による動力伝達効率の悪化が抑制される。
このように、本実施例の車両用動力伝達装置10のブリーザ装置70においては、ベルト式無段変速機24のプライマリプーリ60の可動シーブ60bの外周面84に近接する部分に連通孔82が開口させられており、変速比γ2が大きい時には隙間寸法dが小さいため、比較的大きな負圧が得られてブリーザ室74内のオイルが適切に収容空間80内に戻される一方、変速比γ2が小さくなると、可動シーブ60bの軸方向の移動に伴って隙間寸法dが大きくなるため、攪拌抵抗や回転抵抗が低減されて動力伝達効率の悪化が抑制される。その場合に、本実施例では、変速比γ2が大きい時は可動シーブ60bの回転速度Npriが低い場合が多く、隙間寸法dが小さくされることで適切に負圧が得られる。また、変速比γ2が小さい時は、可動シーブ60bの回転速度Npriが高い場合が多いため、隙間寸法dが大きくなっても所定の負圧を確保できるとともに、隙間寸法dが大きくなることで動力伝達効率の悪化が適切に抑制される。
また、本実施例では、車両の後進走行が第1動力伝達経路TP1の前後進切換装置26によって実現され、ベルト式無段変速機24は後進走行時においても前進走行時と同じ回転方向Rへ回転させられるため、その後進走行時にもブリーザ装置70が有効に機能し、隙間86部分の負圧によりブリーザ室74内のオイルが収容空間80内に戻される。後進走行を含む第1動力伝達経路TP1の成立時には、その後の第2動力伝達経路TP2への経路切換に備えてベルト式無段変速機24は最大変速比γ2maxに保持されるため、隙間寸法dが小さくされて十分な負圧が得られる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の実施例において前記実施例と実質的に共通する部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図8および図9は、セカンダリプーリ64の近傍にブリーザ装置100が設けられている場合で、可動シーブ64bの外周面102に対して所定の隙間104を隔てて連通孔82が開口させられている。また、可動シーブ64bの外周面102には、径寸法が略一定の大径部102aと、その大径部102aから離間するに従って径寸法が徐々に小さくなるテーパ部102bとが設けられており、変速比γ2の変化に伴う軸方向の移動により、連通孔82の開口部との間の隙間寸法dが変化する。具体的には、変速比γ2が小さい場合は大きい場合に比較して隙間寸法dが大きくなるように、固定シーブ64aから離間する側に大径部102aが設けられ、固定シーブ64aに近接する側にテーパ部102bが設けられている。これにより、図8に示す最大変速比γ2maxの場合に隙間寸法dが最小になり、セカンダリプーリ64の回転速度Nsec(=出力回転速度Nout)が低い場合でも所定の負圧が確保される一方、図9に示す最小変速比γ2minになると、隙間寸法dが大きくなるため、攪拌抵抗や回転抵抗が低減されて動力伝達効率の悪化が抑制される。図8および図9のS2は、可動シーブ64bを含むセカンダリプーリ64の回転軸心、すなわちプーリ回転軸62の軸心である。この実施例の可動シーブ64bは、負圧を発生させるための回転部材に相当する。
そして、本実施例においても、第2動力伝達経路TP2の成立時には、図2の変速マップに従ってベルト式無段変速機24の変速制御が行なわれるようになっており、セカンダリプーリ64は、車速Vすなわち出力回転速度Noutに対応して回転させられるとともに、変速比γ2は出力回転速度Noutの増大に伴って小さくされる。すなわち、可動シーブ64bの回転速度Nsecは、変速比γ2が大きい場合に低速回転で、変速比γ2が小さくなるに従って高速回転になる可能性が高いのであり、変速比γ2が小さい場合に隙間寸法dが大きくされることにより、前記実施例と同様の作用効果が得られる。すなわち、セカンダリプーリ64の回転速度Nsecは、変速比γ2が大きい時は低速回転である場合が多いが、隙間寸法dが小さくされることで適切に負圧が確保されて、ブリーザ室74内のオイルを良好に吸引して収容空間80内に戻すことができる。また、変速比γ2が小さい時は、回転速度Nsecが高い場合が多いため、隙間寸法dが大きくなっても所定の負圧を確保してブリーザ室74内のオイルを収容空間80内に戻すことができるとともに、隙間寸法dが大きくなることで動力伝達効率の悪化が抑制される。
図10の車両用動力伝達装置110は、前記第1動力伝達経路TP1を備えておらず、前進走行および後進走行の何れの場合もベルト式無段変速機24を介して動力伝達が行なわれるようになっている。すなわち、入力軸22と分離してトルクコンバータ14のタービン軸112が設けられており、そのタービン軸112は前後進切換装置26のサンギヤ26sに連結されているとともに、前進用クラッチC1を介してキャリア26cに選択的に連結されるようになっている。これにより、前進用クラッチC1が係合させられるとともに後進用ブレーキB1が解放されると、入力軸22がタービン軸112に直結されて前進用動力伝達状態が成立させられ、後進用ブレーキB1が係合させられるとともに前進用クラッチC1が解放されると、入力軸22はタービン軸112に対して逆方向へ回転させられるようになり、後進用動力伝達状態が成立させられる。また、ベルト式無段変速機24からは、前記プーリ回転軸62からそのまま減速歯車装置32および差動歯車装置18を経て左右の駆動輪20L、20Rへ動力伝達される。すなわち、プーリ回転軸62が出力軸として機能する。
このような車両用動力伝達装置110においても、プライマリプーリ60の近傍に前記ブリーザ装置70が設けられることにより、そのプライマリプーリ60が前記回転方向Rへ回転させられる車両の前進走行時には、隙間86部分に負圧が発生させられるとともに、変速比γ2に応じて隙間寸法dが変化させられることにより、図1〜図7の実施例と同様の作用効果が得られる。この場合、後進走行時には、可動シーブ60bが回転方向Rと逆方向へ回転させられるため、隙間86部分には正圧が発生させられる可能性があるが、後進走行時の車速Vは低いため仮に正圧が発生しても微弱であり、また、前進走行に比較して頻度が少なく且つ時間も短いため、その正圧に起因してブリーザプラグ76からオイルが吹き出す可能性は低い。特に、図7のラチェット状溝88bの場合、逆回転時にはエアの連れ廻りが少なくなるため、正圧を生じる可能性が一層低くなる。
なお、図10はプライマリプーリ60側にブリーザ装置70が設けられた場合であるが、セカンダリプーリ64側に前記ブリーザ装置100を設けることもできる。
図11および図12は、前記図4および図5に対応する図であるが、このブリーザ装置120は、上記車両用動力伝達装置110のように後進走行時にベルト式無段変速機24が逆回転させられ、隙間86部分に正圧が発生する場合に、その正圧を抑制するための参考例である。すなわち、このブリーザ装置120は、前記実施例とは逆に、ベルト式無段変速機24の変速比γ2が大きい場合に小さい場合よりも隙間寸法dが大きくなるように、可動シーブ60bの外周面122の径寸法が軸方向において変化させられている。具体的には、径寸法が略一定の大径部122aと、その大径部122aから離間するに従って径寸法が徐々に小さくなるテーパ部122bと、そのテーパ部122bの小径側に連続して設けられた小径部122cとを備えており、固定シーブ60aから離間する側に大径部122aが設けられ、固定シーブ60aに近接する側に小径部122cが設けられている。
この場合、図12に示す最小変速比γ2min側で隙間寸法dが小さくなり、前進走行時には比較的大きな負圧が得られて、ブリーザ室74内のオイルを良好に吸引して収容空間80内に戻すことができる。ベルト式無段変速機24の変速比γ2は一般に高速走行時に小さくなり、その高速走行時にはオイル攪拌等により高温になってエア圧も高くなるため、高い耐オイル漏れ性能が要求されるが、負圧によってブリーザ室74内のオイルが収容空間80内に戻されることにより、ブリーザプラグ76からのオイル吹きが適切に防止される。一方、図11に示す最大変速比γ2max側で隙間寸法dが大きくなるため、攪拌抵抗や回転抵抗が低減されて動力伝達効率の悪化が抑制される。また、後進走行時には、可動シーブ60bが逆回転させられ、隙間86部分で正圧が発生させられる可能性があるが、後進走行時の変速比γ2は通常最大変速比γ2maxで、図11に示すように隙間寸法dが最大であるため、その可動シーブ60bの逆回転に起因する正圧の発生を適切に抑制することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
24:ベルト式無段変速機 60b、64b:可動シーブ(回転部材) 70、100:ブリーザ装置 72:トランスアクスルケース(変速機ケース) 74:ブリーザ室 78:隔壁 80:収容空間 82:連通孔 84、102:外周面 86、104:隙間 d:隙間寸法 γ2:ベルト式無段変速機の変速比

Claims (1)

  1. 変速機の収容空間と隔壁を隔てて変速機ケースに設けられ、外部に連通させられたブリーザ室と、
    前記変速機の回転部材の外周面に対して所定の隙間を隔てて近接する部分に開口するように前記隔壁に設けられた連通孔と、
    を有し、前記回転部材の回転に伴って前記隙間部分に生じる負圧により前記ブリーザ室内のオイルが前記連通孔を介して前記収容空間内に戻される車両用変速機のブリーザ装置において、
    前記変速機はベルト式無段変速機を備えており、前記回転部材は変速比に応じて軸方向へ移動させられる可動シーブであり、
    該可動シーブの外周面は、変速比が小さい場合に大きい場合よりも前記隙間が大きくなるように、軸方向において径寸法が変化している
    ことを特徴とする車両用変速機のブリーザ装置。
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