JP2017217637A - 撹拌装置 - Google Patents

撹拌装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017217637A
JP2017217637A JP2016116506A JP2016116506A JP2017217637A JP 2017217637 A JP2017217637 A JP 2017217637A JP 2016116506 A JP2016116506 A JP 2016116506A JP 2016116506 A JP2016116506 A JP 2016116506A JP 2017217637 A JP2017217637 A JP 2017217637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stirring
stirred
baffle
tank
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016116506A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6835488B2 (ja
Inventor
幸雄 江田
Yukio Eda
幸雄 江田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Seiken Co Ltd
Original Assignee
Denka Seiken Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denka Seiken Co Ltd filed Critical Denka Seiken Co Ltd
Priority to JP2016116506A priority Critical patent/JP6835488B2/ja
Publication of JP2017217637A publication Critical patent/JP2017217637A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6835488B2 publication Critical patent/JP6835488B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)

Abstract

【課題】被撹拌物の濃度等の均一化を促進することが可能な撹拌装置の提供を目的とする。【解決手段】本発明の撹拌装置1は、被撹拌物bを撹拌する撹拌装置であって、被撹拌物bを内部に収容する撹拌槽2と、撹拌槽2内に配置され、被撹拌物bを回転しながら撹拌する撹拌翼3と、撹拌軸4を介して撹拌翼3に接続され、撹拌翼3を回転駆動する駆動手段5と、撹拌槽2の内壁6に接するように設けられたバッフル7とを備え、バッフル7は、被撹拌物bの流れに対面するように設けられ撹拌槽2の内壁6を基端として撹拌軸4方向に広がる前段面7aと、この前段面7aの撹拌軸4側の端部7a1から連続し、かつ被撹拌物bの流れの下流側の端部7b1における撹拌軸4との間隔が前段面7aの撹拌軸4側の端部7a1における撹拌軸4との間隔よりも大きい後段面7bとを有していることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、撹拌装置に関する。
例えば、複数の原料を撹拌槽に投入して反応をさせるような撹拌装置としては、プロセスの管理および反応生成物の品質バラツキ低減などの観点から、被撹拌物となる上記原料の濃度および温度等が撹拌槽内において均一に分布するものが好ましい。
このような状態を実現させるべく、例えば、撹拌翼および撹拌槽内に被撹拌物を撹乱するバッフルを備えた撹拌装置などが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような撹拌装置では、撹拌軸回りを旋回する被撹拌物の流れを上記バッフルにより乱流にすることができ、上記被撹拌物の濃度および温度を全体的に均一化することができる点で優れている。
特開2012−20267号公報
しかしながら、上述したような従来の撹拌措置では、被撹拌物の旋回流が衝突するバッフルの背後において上記被撹拌物が著しく減速して滞留が生じる傾向にあり、これにより原料や反応生成物などの濃度分布等が増大し、結果的に品質のバラツキが拡大する虞がある。上記傾向は、被撹拌物の物性にもよるが、特に撹拌中の重合などにより粘度が上昇するもので顕著となる。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、被撹拌物の濃度等の均一化を促進することが可能な撹拌装置を提供することにある。
本発明は、
(1)被撹拌物を撹拌する撹拌装置であって、
前記被撹拌物を内部に収容する撹拌槽と、
前記撹拌槽内に配置され、前記被撹拌物を回転しながら撹拌する撹拌翼と、
撹拌軸を介して前記撹拌翼に接続され、前記撹拌翼を回転駆動する駆動手段と、
前記撹拌槽の内壁に接するように設けられたバッフルとを備え、
前記バッフルは、前記被撹拌物の流れに対面するように設けられ前記撹拌槽の内壁を基端として撹拌軸方向に広がる前段面と、この前段面の撹拌軸側の端部から連続し、かつ前記被撹拌物の流れの下流側の端部における前記撹拌軸との間隔が前記前段面の前記撹拌軸側の端部における前記撹拌軸との間隔よりも大きい後段面とを有していることを特徴とする撹拌装置、
(2)被撹拌物に接液するバッフルおよび/または内壁の表面の少なくとも一部の粗さが、算術平均粗さ(Ra)で1.0μm以下である前記(1)に記載の撹拌装置、
(3)撹拌槽が略円筒形状の胴部を有し、
前記胴部の周方向に隣り合うバッフルどうしの間に、被撹拌物に接液する前記撹拌槽の内壁が介在し、
前記バッフルの後段面と前記内壁とが連続面で構成されている前記(1)または(2)に記載の撹拌装置、並びに
(4)撹拌槽が、ステンレス鋼、銅またはアルミニウムを主成分とする金属材料で形成されている前記(1)から(3)のいずれか1項に記載の撹拌装置
に関する。
本発明は、被撹拌物の濃度等の均一化を促進することが可能な撹拌装置を提供することができる。
本発明の一実施形態を示す概略断面図である。 図1のE−E線で切断した概略断面図である。 図1のバッフルの一部を拡大して示す概略斜視図である。 図1のバッフルの配置の変形例を示す概略断面図である。 図1のバッフルの形状の変形例の一部を拡大して示す概略斜視図である。 図5のバッフルを用いた概略断面図であって、(a)はバッフルが4枚の例、(b)はバッフルが8枚の例をそれぞれ示す。 図1のバッフルの配置の他の変形例を示す概略断面図である。 図7のバッフルの配置の変形例を示す概略断面図であって、(a)は撹拌槽内の深さF1での配置、(b)は深さF2での配置をそれぞれ示す。 図1の各部の寸法を説明するための概略断面図である。
本発明の撹拌装置は、被撹拌物を撹拌する撹拌装置であって、上記被撹拌物を内部に収容する撹拌槽と、上記撹拌槽内に配置され、上記被撹拌物を回転しながら撹拌する撹拌翼と、撹拌軸を介して上記撹拌翼に接続され、上記撹拌翼を回転駆動する駆動手段と、上記撹拌槽の内壁に接するように設けられたバッフルとを備え、上記バッフルは、上記被撹拌物の流れに対面するように設けられ上記撹拌槽の内壁を基端として撹拌軸方向に広がる前段面と、この前段面の撹拌軸側の端部から連続し、かつ上記被撹拌物の流れの下流側の端部における上記撹拌軸との間隔が上記前段面の上記撹拌軸側の端部における上記撹拌軸との間隔よりも大きい後段面とを有していることを特徴とする。
以下、本発明の撹拌装置について図面を参照して説明するが、本発明は、当該図面に記載の実施形態にのみ限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態を示す概略断面図である。当該撹拌装置1は、図1に示すように、概略的に、撹拌槽2と、撹拌翼3と、駆動手段5と、バッフル7と、温調手段8とにより構成されている。
撹拌槽2は、被撹拌物bを内部に収容する。この撹拌槽2は、具体的には、略円筒形状の胴部2aと、この胴部2aの一端を閉塞するように接続された略半回転楕円面形状の槽底部2bとを有している。
撹拌翼3は、撹拌槽2内に配置され、被撹拌物bを回転しながら撹拌する。この撹拌翼3は、被撹拌物bの混合(混合、撹拌、分散などを総称して「混合」と称する)および濃度分布の均一化や、後述する温調手段8と被撹拌物bと間の伝熱を促進させる。撹拌翼3は板状の部材であり、後述する駆動手段5の動力を伝搬させるための撹拌軸4の一端側に垂直に固定されている。駆動手段5は、撹拌軸4を介して撹拌翼3に接続され、撹拌翼3を回転駆動する。駆動手段5としては、例えば、図1に示すモータ51等を採用することができる。
バッフル7は、図1〜図3に示すように、被撹拌物bの流れに対面するように設けられ撹拌槽2の内壁6を基端として撹拌軸4方向に広がる前段面7aと、この前段面7aの撹拌軸4側の端部7a1から連続し、かつ被撹拌物bの流れの下流側の端部7b1における撹拌軸4との間隔L2が前段面7aの撹拌軸4側の端部7a1における撹拌軸4との間隔L1よりも大きい後段面7bとを有している。このバッフル7は、撹拌槽2の内壁6に接するように、胴部2aの周方向に等間隔で4枚設けられ、例えば、溶接、接着剤による接着、ボルト止め等により撹拌槽2に固定することができるが、鍛造や鋳造等により撹拌槽2と一体的に形成されていることが好ましい。
ここで、被撹拌物bの流れの方向は、図2に示すように、撹拌軸4の回転方向D1と同じ方向となる。したがって、本実施形態では、符号7aで表される面が前段面となり、この前段面7aは、撹拌軸4の回転方向D1に垂直な平面となるように形成されている。一方、符号7bで表される面が後段面となる。この後段面7bは、前段面7aの撹拌軸4側の端部7a1から連続し被撹拌物bの流れの下流に向かうにつれて撹拌軸4から漸次離間する曲面となるように形成されている。
また、当該撹拌装置1は、胴部2aの周方向に隣り合うバッフル7どうしの間に、被撹拌物bに接液する撹拌槽2の内壁6が介在しており、後段面7bは、当該後段面7bの下流側の端部7b1において撹拌槽2の内壁6と連続するように構成されている。
なお、バッフル7の後段面7bと内壁6とは連続面で構成されていることが好ましい。このような連続面により滞留を生じさせるようなポケットがなくなることで、後段面7bと内壁6との境界付近に被撹拌物bが滞留すること抑制することができ、被撹拌物bの濃度等をより均一化することができる。
上記連続面の形成方法としては、特に限定されないが、例えば、バッフル7を内壁6に固定した後、両者の境界付近を研磨して形成する方法、バッフル7を内壁6に固定した後、両者の境界付近を肉盛りして形成する方法等が挙げられる。
また、被撹拌物bに接液するバッフル7および/または内壁6の表面の少なくとも一部の粗さが、算術平均粗さ(Ra)で1.0μm以下であることが好ましい。このRa≦1.0μmは、JIS R 6010に規定されているP400相当の粒度の研摩材を用いて研磨した後、電解研磨を施すことによって得ることができる。これにより、ダストがバッフル7等に噛み込むのを防止することができ、上記部位への汚れの付着を抑制することができる。
上記算術平均粗さを有するバッフル7等を形成する方法としては、例えば、電解研磨、メッキ、エッチング、砥石による研磨加工、サンドペーパー処理、レーザー加工などによる方法、またはこれらを組み合わせた方法等が挙げられる。
温調手段8は、被撹拌物bの温度を調整する。この温調手段8としては、被撹拌物bの加熱冷却が可能であれば特に限定されず、例えば、ジャケット、ラバーヒータ、ペルチェ素子等を採用することができる。なお、ジャケットなどを採用して撹拌槽2の外周から温度を調整する場合、上記撹拌槽2の外周の少なくともジャケットなどが接する表面を、例えば凹凸形状のような形状に形成することで、可能な限り伝熱面積(ジャケットなどと撹拌槽との接触面積)を広くすることが好ましい。これにより、上記ジャケットなどと撹拌槽2との間の伝熱を促進することができる。
本実施形態の温調手段8は、ジャケット81が採用されている。このジャケット81は、具体的には、図1に示すように撹拌槽2の外周にスパイラル状に捲かれており、ジャケット81の内部に流路82が設けられ、熱媒体cがジャケット81の下方に位置する入口83を介して流路82に投入され、この流路82を流通しながら被撹拌物bと熱交換(被撹拌物bを加熱または冷却)した後にジャケット81の上方に位置する出口84から排出される。
熱媒体cは、入口83での温度が一定であれば使い捨ての流体(一過水など)または再使用可能な流体(循環水など)のいずれであってもよい。この熱媒体cとしては、流路82等の腐食劣化を防止する観点から、エチレングリコール、プロピレングリコールなどのグリコール類、水、塩水、シリコーンオイル、熱風、蒸気を好適に用いることができる。これらは、単独でまたは組み合わせて用いてもよい。
熱媒体cの流速としては、熱伝達性向上の観点から、0.3m/秒〜3.0m/秒であることが好ましく、1.0m/秒〜2.0m/秒であることがより好ましい。また、流路82内における熱媒体cの流れの方向としては特に限定されないが、熱交換を効率よく行う観点から、撹拌翼3の回転方向D1と反対の方向であることが好ましく、流路82内での熱媒体cの充填性向上の観点から、撹拌槽2の下方(入口83)から上方(出口84)に向かって流れるようにすることも好ましい。
上述した撹拌槽2、撹拌翼3、撹拌軸4およびバッフル7を構成する材料としては、特に限定されず、例えば、ステンレス鋼、鉄、銅、真鍮、アルミニウム、超硬などの金属系材料等を用いることができる。これらの中で、撹拌槽2としては、ステンレス鋼、銅またはアルミニウムを主成分とする金属材料で形成されていることが好ましい。これにより、撹拌槽2を容易に形成することができ、加えて被撹拌物bを温調するときには撹拌槽2を介する伝熱の促進により被撹拌物bの温度をより迅速に調整することができる。
また、これら撹拌槽2、撹拌翼3、撹拌軸4およびバッフル7の接液部には、上記金属系材料の表面にホワイトアルミナ、グレイアルミナ、アルミナ−チタニア、アルミナ−マグネシア、ジルコニア−カルシア、ジルコニア−イットリア、ジルコニア−マグネシア、クロミア−チタニア、クロミア−シリカ−チタニア、タングステン、チタニア、クロミア、イットリア、ジルコニア、クロムカーバイト、マグネシア、セリア、タングステンカ−バイトなどのセラミックスを溶射により表面処理したものや、フッ素系素材によりライニングしたもの等を採用してもよい。
以上のように、本実施形態では、上述した撹拌槽2と撹拌翼3と駆動手段5とバッフル7とを備え、被撹拌物bに接液する内壁6および/またはバッフル7の表面の少なくとも一部が所定の表面粗さを有し、バッフル7が前段面7aと後段面7bとを有しているので、バッフル7の背後に被撹拌物が滞留するのを抑制することができ、被撹拌物bの濃度等の均一化を促進することができる。その結果、撹拌により得られた被撹拌物の品質の向上および撹拌時間の低減を図ることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、上述した実施形態では、胴部2aの周方向に隣り合うバッフル7どうしの間に、被撹拌物bに接液する撹拌槽2の内壁6が介在している撹拌装置1について説明したが、隣り合うバッフルどうしが接触している撹拌装置(図4参照)や、上記バッフルどうしが一体的に形成されている撹拌装置(不図示)であってもよい。
また、上述した実施形態では、図3に示すような特定形状のバッフル7を備えている撹拌装置1について説明したが、例えば、図5に示すような形状のバッフル71(前段面71a、後段面71b)を備えている撹拌装置であってもよい。
また、上述した実施形態では、4枚のバッフルを備えている撹拌装置1について説明したが、1〜3枚または5枚以上のバッフルを備えている撹拌装置であってもよい(例えば図4参照)。当該撹拌装置が備えるバッフルの枚数としては、被撹拌物の粘度にもよるが、被撹拌物の効果的な撹乱および撹拌動力の最適化の観点から、1〜8枚が好ましく、2〜4枚がより好ましい。なお、全てのバッフルが同一形状でなくてもよい。
また、上述した実施形態では、複数のバッフル7が胴部2aの周方向に等間隔で設けられている撹拌装置1について説明したが、上記複数のバッフルのうちの少なくとも一部が胴部の周方向に等間隔に設けられていない撹拌装置であってもよい。
また、上述した実施形態では、撹拌槽2の深さ方向に連続したバッフル7について説明したが、例えば、図7に示すような上記深さ方向にバッフル72が複数に分割されている撹拌装置であってもよい。この場合、胴部の周方向におけるバッフルの配置は、深さ方向に分割されるバッフル群ごとに異なっていてもよく(例えば図8参照)、上記各バッフル群におけるバッフルの枚数が互いに異なっていてもよい。なお、図8(a)の断面における深さF1と図8(b)の断面における深さF2とは、互いに異なっている(F1≠F2)。
また、上述した実施形態では、温調手段8を備えている撹拌装置1について説明したが、温調手段を備えていない撹拌装置も本発明の意図する範囲内である。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。なお、以下に示す撹拌装置の各部位は、図9に示す通りである。
[実施例1]
実施例1の撹拌装置は、撹拌槽は、槽径D=200mm、胴部高さB=250mm(有効高さ200mm)の略円筒形状であり、上記撹拌槽の槽底部Aを略半回転楕円面形状とし、撹拌槽全体をSUS316L鋼で作製した。また、撹拌軸は、φ10mmとした。撹拌翼は、翼径d=60mm、翼高さb=40mm、板厚1.5mmの2枚翼とし、翼底形状は当該撹拌翼の端部を撹拌軸の径方向から30°屈曲させた構造かつ槽底形状に合わせた。なお、上記有効高さとは、被撹拌物を受け入れ可能な撹拌槽内の胴部下端からの高さを意味する。また、縦50mm(=Y)、横10mm(=X)の流路を有するジャケットを撹拌槽の外周に設置した。
バッフルは、前段面が撹拌軸の径方向20mmおよび軸方向200mmの矩形状であると共に、後段面が撹拌軸を中心軸とした曲率半径150mmの曲面であり、胴部の周方向に90°間隔で4枚配置して溶接により内壁に固定し、上記後段面と内壁との境界部を研磨して段差や屈曲を除去した。
撹拌槽、撹拌軸、撹拌翼およびバッフルの接液する部位は、いずれもJIS R 6010に規定の粒度P400相当の粒度を有する研磨剤を用いて研磨した後、電解研磨を施すことで各表面をRa=1.0μmに仕上げた。上記Raは、粗さ測定器(キーエンス社製レーザーマイクロスコープ、型番:VK−X150/160)を用いて測定したものである。
[比較例1]
バッフルを、撹拌軸の径方向20mmおよび軸方向200mm、厚み1.5mmの板状とした以外、実施例1と同様の構成の撹拌装置とした。
<評価>
混合時間、レイノルズ数および滞留防止性を測定し、その結果を表1に示す。
[混合時間]
被撹拌物として市販の水あめ、チオ硫酸ナトリウム(Na)およびヨウ素(I)を合計4Lを用いた。まず、十分に混合したヨウ素と水あめとの混合物を撹拌槽に入れ、撹拌モーターを作動させた後、ヨウ素1当量に対して1.1当量のチオ硫酸ナトリウムを上記混合物に投入した。次いで、上記投入の時点(反応開始時点)から脱色の進行が停止した時点(反応完了時点)までの時間を測定し、この測定値を混合時間とした。なお、脱色の進行は目視で判断した。
[レイノルズ数]
上記[混合時間]測定における被撹拌物の反応完了後、撹拌槽の内壁から撹拌軸方向に30mmの任意の固定点3点にて撹拌中の被撹拌物の粘度を測定し、上記3点での粘度の測定値の算術平均値を用いてレイノルズ数を算出した。
[滞留防止性]
槽内の被撹拌物としての混合液の脱色状況を目視にて観察することで滞留状態を判断した。このとき、後段面近傍の被撹拌物に脱色が十分に視認できる場合、滞留防止性は良好「○」、脱色が十分に視認できない場合、やや不良「△」、脱色が全く視認できない場合、不良「×」と評価した。
Figure 2017217637
b 被撹拌物
1 撹拌装置
2 撹拌槽
2a 胴部
3 撹拌翼
4 撹拌軸
5 駆動手段
6 内壁
7 バッフル
7a 前段面
7b 後段面

Claims (4)

  1. 被撹拌物を撹拌する撹拌装置であって、
    前記被撹拌物を内部に収容する撹拌槽と、
    前記撹拌槽内に配置され、前記被撹拌物を回転しながら撹拌する撹拌翼と、
    撹拌軸を介して前記撹拌翼に接続され、前記撹拌翼を回転駆動する駆動手段と、
    前記撹拌槽の内壁に接するように設けられたバッフルとを備え、
    前記バッフルは、前記被撹拌物の流れに対面するように設けられ前記撹拌槽の内壁を基端として撹拌軸方向に広がる前段面と、この前段面の撹拌軸側の端部から連続し、かつ前記被撹拌物の流れの下流側の端部における前記撹拌軸との間隔が前記前段面の前記撹拌軸側の端部における前記撹拌軸との間隔よりも大きい後段面とを有していることを特徴とする撹拌装置。
  2. 被撹拌物に接液するバッフルおよび/または内壁の表面の少なくとも一部の粗さが、算術平均粗さ(Ra)で1.0μm以下である請求項1に記載の撹拌装置。
  3. 撹拌槽が略円筒形状の胴部を有し、
    前記胴部の周方向に隣り合うバッフルどうしの間に、被撹拌物に接液する前記撹拌槽の内壁が介在し、
    前記バッフルの後段面と前記内壁とが連続面で構成されている請求項1または請求項2に記載の撹拌装置。
  4. 撹拌槽が、ステンレス鋼、銅またはアルミニウムを主成分とする金属材料で形成されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の撹拌装置。
JP2016116506A 2016-06-10 2016-06-10 撹拌装置 Active JP6835488B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016116506A JP6835488B2 (ja) 2016-06-10 2016-06-10 撹拌装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016116506A JP6835488B2 (ja) 2016-06-10 2016-06-10 撹拌装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017217637A true JP2017217637A (ja) 2017-12-14
JP6835488B2 JP6835488B2 (ja) 2021-02-24

Family

ID=60656588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016116506A Active JP6835488B2 (ja) 2016-06-10 2016-06-10 撹拌装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6835488B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU217929U1 (ru) * 2022-12-26 2023-04-25 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Саратовский государственный технический университет имени Гагарина Ю.А." (СГТУ имени Гагарина Ю.А.) Лопатка шнекового смесителя с износостойким покрытием

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU217929U1 (ru) * 2022-12-26 2023-04-25 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Саратовский государственный технический университет имени Гагарина Ю.А." (СГТУ имени Гагарина Ю.А.) Лопатка шнекового смесителя с износостойким покрытием
RU217914U1 (ru) * 2022-12-26 2023-04-25 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Саратовский государственный технический университет имени Гагарина Ю.А." (СГТУ имени Гагарина Ю.А.) Лопатка шнекового смесителя с износостойким покрытием
RU217928U1 (ru) * 2022-12-26 2023-04-25 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Саратовский государственный технический университет имени Гагарина Ю.А." (СГТУ имени Гагарина Ю.А.) Лопатка шнекового смесителя с износостойким покрытием
RU217913U1 (ru) * 2022-12-26 2023-04-25 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Саратовский государственный технический университет имени Гагарина Ю.А." (СГТУ имени Гагарина Ю.А.) Лопатка шнекового смесителя с износостойким покрытием
RU218245U1 (ru) * 2022-12-26 2023-05-17 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Саратовский государственный технический университет имени Гагарина Ю.А." (СГТУ имени Гагарина Ю.А.) Лопатка шнекового смесителя
RU218242U1 (ru) * 2022-12-26 2023-05-17 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Саратовский государственный технический университет имени Гагарина Ю.А." (СГТУ имени Гагарина Ю.А.) Лопатка шнекового смесителя
RU218863U1 (ru) * 2022-12-26 2023-06-15 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Саратовский государственный технический университет имени Гагарина Ю.А." (СГТУ имени Гагарина А.Ю.) Лопатка шнекового смесителя с износостойким покрытием

Also Published As

Publication number Publication date
JP6835488B2 (ja) 2021-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11244679A (ja) 媒体分散装置
KR20090099071A (ko) 유리 제조 시스템에서의 내화금속 용기의 부식을 최소화하는 방법
JP2019519396A (ja) 支持体を除去するための装置および方法
JPH0549890A (ja) 攪拌装置
JP2010058027A (ja) 撹拌装置及び撹拌槽
WO2018142310A1 (en) Liquid cooling systems for heat generating devices
JP2017217637A (ja) 撹拌装置
US20100278007A1 (en) Stirring Apparatus
JP6793472B2 (ja) 撹拌装置
JP6835487B2 (ja) 撹拌装置
WO2015098290A1 (ja) 撹拌翼及び撹拌装置
Dillard et al. Alternating chempolishing and electropolishing for interior and exterior surface finishing of additively manufactured (AM) metal components
KR102017455B1 (ko) 도금액 온도제어가 가능한 도금장치
JP7402656B2 (ja) 洗浄装置および洗浄水の循環方法
Hara et al. Influence of viscoelasticity on mixing performance of primary and secondary circulation flows in stirred vessels
JP2007083157A (ja) 撹拌装置
JP4342376B2 (ja) 食材攪拌装置
JP2016205731A (ja) 熱処理装置用の撹拌ファン、および、これを備える熱処理装置
CN109996600B (zh) 搅拌翼及处理装置
JPH08108213A (ja) 湿式連続伸線機のダイス潤滑方法とダイス潤滑装置
JP2005279348A (ja) 攪拌装置
JP5365717B2 (ja) 電気分解装置及びこれを備えた温度調節水供給機
Takahashi et al. Mixing time in an agitated vessel equipped with large impeller
JP2011050942A (ja) 混合装置
Lussenburg et al. Polishing of metal 3D printed parts with complex geometry: Visualizing the influence on geometrical features using centrifugal disk finishing

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200331

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200525

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20200609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201013

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6835488

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250