JP2017217395A - 肘掛け、及び、椅子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支持構造体は、枢軸部と、ケーブル挿通部57と、を有している。回動機構は、枢軸部と、肘掛け本体16に設けられ、肘掛け本体16の内部で枢軸部に回動可能に嵌合される軸受部33aと、を有している。回動規制機構は、肘掛け本体16側の回動規制要素と支持構造体側の回動規制要素とを有している。肘掛け本体16側の回動規制要素と支持構造体側の回動規制要素は、ケーブル挿通部57の肘掛け本体16内に臨む開口57aと枢軸部の軸線oを挟んで相反する位置に配置されている。
【選択図】図4
Description
即ち、本発明に係る肘掛けは、椅子本体に取り付けられる支持構造体と、前記支持構造体に支持される肘掛け本体と、前記肘掛け本体を、前記支持構造体に対して略水平面内に回動可能に連結する回動機構と、前記支持構造体に対する前記肘掛け本体の回動角度を規制する回動規制機構と、前記支持構造体から前記肘掛け本体に配されて、前記肘掛け本体に設けられた操作部による操作によって操作対象部を操作する操作ケーブルと、を備え、前記回動機構は、前記支持構造体から上方に突出する枢軸部と、前記肘掛け本体に設けられ、前記枢軸部に回動可能に嵌合される軸受部と、を有し、前記支持構造体は、前記支持構造体の内部から前記枢軸部の下方を通って前記枢軸部の近傍から前記操作ケーブルを前記肘掛け本体の内部へと案内するケーブル挿通部を有し、前記回動規制機構は、回動規制時に相互に当接する前記肘掛け本体側の回動規制要素と前記支持構造体側の回動規制要素とを有し、前記肘掛け本体側の回動規制要素と前記支持構造体側の回動規制要素とは、前記ケーブル挿通部の前記肘掛け本体内に臨む開口と前記枢軸部の軸線を挟んで相反する位置に配置されていることを特徴とする。
図1は、本発明の一実施形態に係る椅子100を側部上方から見た図であり、図2は、本発明の一実施形態に係る椅子100を後部上方(背凭れ側)から見た図である。
以下の説明においては、便宜上、座体4に着座した着座者が前を向く方向を「前方」、その反対方向を「後方」と称する。また、椅子100が設置される床面F側とその反対側を結ぶ方向を「上下方向」と称する。また、椅子100の幅方向、つまり前後方向と直交する水平方向を「幅方向」と称する。また、図中において、前方を矢印FRで示し、上方を矢印UPで示し、幅方向の左方を矢印LHで示す。
脚柱12の下部を構成する外筒13は、多岐脚11に回転不能に嵌合して支持されている。脚柱12の上部を構成する内筒14は、上端部に支基2を固定して該支基2を支持するとともに、下部が外筒13に水平方向で回転可能に支持されている。
支基2には、脚柱12の昇降調整機構と背凭れ7の傾動調整機構が内蔵されている。
座体4は、座フレーム40と、座フレーム40に張設された張材41と、を有している。張材41の上面は、着座者の荷重を受ける荷重支持面とされている。
背フレーム70は、下端が支基2に連結された背後枠70Bと、背後枠70Bの前方に設けられた背前枠80Fと、を有している。
左右の下辺部72は、支基2内の傾動調整機構に連結され、支基2の後部の左右両側から後方側に向かって延びている。下辺部72は、後方に向かうにしたがって次第に上方に傾斜している。また、各下辺部72の椅子幅方向外側の側面には、座体4の側方に配置される後述する肘掛け8が取り付けられている。
各下辺部72の後端部には、側辺部73が連続して形成されている。左右の側辺部73は、上方に向かうにしたがって側辺部73同士の離間幅が次第に拡大するように椅子幅方向の外側に向かって傾斜している。
肘掛け8は、背後枠70Bの下辺部72から椅子幅方向外側へ延びた後に上方に湾曲して延びる前面視L字状の肘掛け支持体15(支持構造体)と、肘掛け支持体15の上端部に支持されて前後方向に延びる肘掛け本体16と、を備えている。
また、係止ピン21は、ピン移動孔22の後端側に移動したときには、係止スリット20bによる係止を解除して昇降案内スリット20a内に至る。このとき、肘掛け本体16の昇降ロックが解除され、肘掛け本体16の自由な昇降が可能になる。
本実施形態においては、エンドプレート29が肘掛け8における支持構造体の上壁部を構成している。
図7に示すように、平面視におけるエンドプレート29の略中央には、短軸円柱状の膨出部30と、膨出部30よりも外径の小さい短軸円柱状の小径部31が突設されている。小径部31は、膨出部30の上面に段差状に突設され、膨出部30と小径部31とは、両者の軸心oが合致するように形成されている。本実施形態においては、膨出部30と小径部31とが枢軸部を構成している。肘掛け本体16は、エンドプレート29の小径部31と膨出部30の上部に回動可能に支持されている。肘掛け本体16は、図8に示すように、エンドプレート29上に載置される下部ユニット16Lと、下部ユニット16L上に載置されている上部ユニット16Uと、を備えている。
下部ユニット16Lは、上方側が開放された収容空間sを形成するとともに収容空間s内に小径部31を突出させた状態でエンドプレート29上に載置されたベース部材32と、収容空間s内でベース部材32に相対回動不能に、かつ一方向のみに相対移動可能に(摺動可能に)係合されるとともに、小径部31と膨出部30とに軸受部33aを介して回動可能に支持された挟持ブロック33と、支基2内の機構を、操作ケーブル34を介して遠隔操作するための操作レバー35と、操作ケーブル34のインナーケーブル34iを下部ユニット16L内で巻回させる前プーリ36f及び後プーリ36rと、収容空間sの上方開放部を閉塞するカバー部材37と、を備えている。
本実施形態においては、挟持ブロック33の左右の端面とベース部材32の側壁32sの内面とが、挟持ブロック33とベース部材32の略水平な一方向の相対変位のみを許容するガイド機構を構成している。また、エンドプレート29の小径部31及び膨出部30と、挟持ブロック33の軸受部33aとは、肘掛け本体16を、肘掛け支持体15(支持構造体)に対して略水平方向に回動可能に連結する回動機構を構成している。
エンドプレート29には、肘掛け支持体15(支持構造体)の内部から小径部31の軸線oの下方を通って小径部31の近傍から操作ケーブル34を肘掛け本体16の内部へと案内するケーブル挿通部57を有している。ケーブル挿通部57は、エンドプレート29の小径部31の軸線oよりも後方側の下面から、エンドプレート29の小径部31の軸線oより前方側の上面と膨出部30の前面とに跨る連続した孔によって構成されている。なお、膨出部30の前方部分は、円弧面の一部が平坦に切り欠かれており、ケーブル挿通部57の肘掛け本体16内に臨む開口57aは、膨出部30の前方側の平坦な面と、その前方側のエンドプレート29の上面とに跨って形成されている。
本実施形態においては、エンドプレート29に形成された回動許容孔58の左右の側壁58sが回動規制機構の支持構造体側の回動規制要素を構成し、挟持ブロック33に突設された変位規制突起59が回動規制機構の肘掛け本体16側の回動規制要素を構成している。支持構造体側の回動規制要素を構成する回動許容孔58の左右の側壁58sと、肘掛け本体16側の回動規制要素を構成する変位規制突起59は、支持構造体である肘掛け支持体15の内部に配置されている。
後プーリ36rは、上下方向に沿う支持軸42を介してベース部材32の底壁の後端部に回転自在に支持されている。
上記構成において、操作レバー35の操作部35cが引き上げ操作されると、前プーリ36fが前上方に移動してインナーケーブル34iを引出し、支基2内の機構を作動させる。
図8,図12に示すように、上部ユニット16Uの収容空間suには、前後に長い肘掛け本体16の上部ユニット16Uを平行に左右移動させるための後に詳述する移動均等化機構47が設けられている。
前後に長い上部ユニット16Uを左右方向に移動させる場合、上部ユニット16Uの前後端部の何れかを把持して行う操作では、上部ユニット16Uに平面視の傾きが生じてスムーズな左右移動の妨げになったり、意図せずに肘掛け本体16の小径部31回りの回動が生じることがある。これに対し、移動均等化機構47により上部ユニット16Uの前後端部の左右移動を均等化することで、上部ユニット16Uの左右方向の平行移動を補助することができる。
なお、前側支持ブロック43Fは、図9に示すように、操作レバー35の支持軸35aを支持する左右の軸受部32a−1の後部にそれぞれ一体に形成されている。左右の前側支持ブロック43Fの各上面には、ねじ穴32a−2が形成されている。前側の軸受ブロック49Fは、左右の前側支持ブロック43Fの上面に重ねられ、左右の前側支持ブロック43Fの各ねじ穴32a−2にねじ止めされている。
前後の軸受ブロック49F,49Rには、前後方向に沿って(上部ベース部材44の長手方向に沿って)延出する回転軸50の前後の端部が回転自在に保持されている。回転軸50の前側の軸受ブロック49Fの近傍部には、プーリーの一形態であるピニオンギヤ51Fが一体に設けられている。同様に回転軸50の後側の軸受ブロック49Rの近傍部には、プーリーの一形態である同様のピニオンギヤ51Rが一体に設けられている。
本実施形態の場合、前後のピニオンギヤ51F,51Rとラックギヤ52F,52Rの対は、相互に噛合することにより、下部ユニット16L(下層部材)に対する上部ユニット16U(上層部材)の長手方向と略直交する方向の変位をガイドするガイド機構(第1ガイド機構)としても機能している。
本実施形態においては、軸受ブロック49F,49R、ピニオンギヤ51F,51R、ラックギヤ52F,52R、回転軸50等が主として移動均等化機構47を構成している。
また、本実施形態においては、回転軸50の大径部55を弾性的に保持可能な複数の凹部56(保持部)が上部ベース部材44の上面に形成されているが、図12中の仮想線で示すように、上部カバー部材45の下面に保持部材60を突設し、その保持部材60に、回転軸50の大径部55を弾性的に保持可能な複数の保持溝60aを設けるようにしても良い。
また、下部ユニット16Lが所定角度以上回動すると、挟持ブロック33からエンドプレート29の回動許容孔58内に突出する変位規制突起59が、回動許容孔58内のいずれか一方の側壁58sに当接し、それによって肘掛け本体16の回動が規制される。
したがって、本実施形態に係る肘掛け8を採用することにより、操作ケーブル34による機構操作を円滑に行うことができるとともに、操作ケーブル34の耐久性も向上する。
したがって、本実施形態に係る肘掛け8は、肘掛け本体16のベース部材32が挟持ブロック33に対して一方向にのみ相対変位する構造を採用しつつも、肘掛け支持体15の小径部31及び膨出部30からのベース部材32の抜けを挟持ブロック33によって確実に規制することができる。
したがって、この構成を採用した場合には、ベース部材32に形成する挿通孔38を、開口面積が小さく形成の容易なものとして、製造コストの低減を図ることができる。
したがって、この構成を採用することにより、肘掛け本体16側に引き入れられる操作ケーブル34の曲げを小さくして、操作ケーブル34の操作を円滑にすることができる。
例えば、上記の実施形態においては、ケーブル挿通部57の開口57aが枢軸部(小径部及び膨出部)の前方側に開口し、回動規制機構の回動規制要素(変位規制突起59,回動許容孔58の側壁58s)が枢軸部の後方側に配置されているが、ケーブル挿通部の開口を枢軸部の後方側に配置し、回動規制機構の回動規制要素を枢軸部の前方側に配置するようにしても良い。この場合、肘掛け本体で操作ケーブルを操作するための操作レバー(操作部)は、肘掛け本体内での操作ケーブルの曲げを小さくする観点から、肘掛け本体の後部側に配置することが望ましい。
また、これに限らずケーブル挿通部の開口を枢軸部の左右のいずれか一方側に配置し、回動規制機構の回動規制要素を枢軸部の左右のいずれか他方側に配置するようにしても良い。この場合、操作レバー(操作部)は、肘掛け本体内での操作ケーブルの曲げを小さくする観点から、肘掛け本体のうちのケーブル挿通部の開口する側と同側の側部に配置することが望ましい。
15 肘掛け支持体(支持構造体)
16 肘掛け本体
29 エンドプレート(上壁部)
30 膨出部(枢軸部,回動機構)
31 小径部(枢軸部,回動機構)
32 ベース部材
33 挟持ブロック
33a 軸受部(回動機構)
34 操作ケーブル
35 操作レバー(操作部)
38 挿通孔
57 ケーブル挿通部
57a 開口
58s 側壁(回動規制機構の支持構造体側の回動規制要素)
59 変位規制突起(回動規制機構の肘掛け本体側の回動規制要素)
100 椅子
Claims (6)
- 椅子本体に取り付けられる支持構造体と、
前記支持構造体に支持される肘掛け本体と、
前記肘掛け本体を、前記支持構造体に対して略水平面内に回動可能に連結する回動機構と、
前記支持構造体に対する前記肘掛け本体の回動角度を規制する回動規制機構と、
前記支持構造体から前記肘掛け本体に配されて、前記肘掛け本体に設けられた操作部による操作によって操作対象部を操作する操作ケーブルと、を備え、
前記回動機構は、
前記支持構造体から上方に突出する枢軸部と、
前記肘掛け本体に設けられ、前記枢軸部に回動可能に嵌合される軸受部と、を有し、
前記支持構造体は、前記支持構造体の内部から前記枢軸部の下方を通って前記枢軸部の近傍から前記操作ケーブルを前記肘掛け本体の内部へと案内するケーブル挿通部を有し、
前記回動規制機構は、回動規制時に相互に当接する前記肘掛け本体側の回動規制要素と前記支持構造体側の回動規制要素とを有し、
前記肘掛け本体側の回動規制要素と前記支持構造体側の回動規制要素とは、前記ケーブル挿通部の前記肘掛け本体内に臨む開口と前記枢軸部の軸線を挟んで相反する位置に配置されていることを特徴とする肘掛け。 - 前記回動機構は、前記肘掛け本体の内部に配置され、
前記回動規制機構は、前記支持構造体の内部に配置され、
前記肘掛け本体側の回動規制要素は、前記ケーブル挿通部の前記肘掛け本体内に臨む開口と前記枢軸部の軸線を挟んで相反する位置から前記支持構造体の内部方向に突出していることを特徴とする請求項1に記載の肘掛け。 - 前記肘掛け本体は、
前記枢軸部が下方から上方に挿通される挿通孔を有するベース部材と、
前記挿通孔を通して前記ベース部材の上方に突出した前記枢軸部に対し、前記軸受部を介して回動可能に取り付けられた挟持ブロックと、を備え、
前記ベース部材と前記挟持ブロックとは、略水平な一方向の相対変位のみを許容するガイド機構を介して相互に係合されていることを特徴とする請求項1または2に記載の肘掛け。 - 前記肘掛け本体側の回動規制要素は、前記挟持ブロックに設けられ、かつ、前記ベース部材の前記挿通孔を下方に貫通して前記支持構造体の内部方向に突出していることを特徴とする請求項3に記載の肘掛け。
- 前記ケーブル挿通部は、前記支持構造体の上壁部の前記枢軸部の軸線を挟む一側の下面から、前記支持構造体の上壁部の前記枢軸部の軸線を挟む他側の上面と前記枢軸部の外側面とに跨る連続した孔によって形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の肘掛け。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の肘掛けを備えていることを特徴とする椅子。
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2016
- 2016-06-10 JP JP2016116567A patent/JP6625017B2/ja active Active
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