JP2017216504A - 通信装置、プログラム、情報機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ネットワーク障害の発生時に対象の装置を適切に制御できる通信装置を提供すること。【解決手段】ネットワークを介して各種の情報機器と通信する通信装置10であって、一の情報機器60からネットワークの監視要求を取得し、前記ネットワークの状態を監視する監視手段14と、前記監視手段が前記ネットワークに障害が発生したと判断した場合、該障害に関する制御の要求を、前記一の情報機器又は前記一の情報機器と通信する他の情報機器に対し実行する機器制御手段11と、を有する。【選択図】図9

Description

本発明は、通信装置、プログラム及び情報機器に関する。
インターネットや無線通信網などのネットワークの普及に伴って、オフィスなどにある画像形成装置などもネットワークに接続した状態でユーザにより使用される形態が増えてきた。画像形成装置がネットワークに接続されていることを利用して、画像形成装置のメーカなどが画像形成装置の状態を検出することが可能になる。
例えば、ネットワークを介して接続された画像形成装置に対しサーバが保守を行うサービスが知られている(例えば特許文献1参照。)。特許文献1には、ネットワークに接続された機器の状態を監視して適切な対応を行う技術について開示されている。
しかしながら、従来の技術では、ネットワーク障害の発生時に画像形成装置を適切に制御することが難しい場合があるという問題がある。例えば、ユーザ環境のネットワークが混雑していたり切断されたりする場合があるが、従来は、ネットワーク環境に関するログが取得されていなかった。このため、画像形成装置が監視され画像形成装置の不具合が記録されていても、不具合がネットワークの障害を原因とする場合にはサーバ側が適切な方法で不具合を改善することが困難であった。
本発明は、ネットワーク障害の発生時に対象の装置を適切に制御できる通信装置を提供することを目的とする。
本発明は、ネットワークを介して各種の情報機器と通信する通信装置であって、一の情報機器からネットワークの監視要求を取得し、前記ネットワークの状態を監視する監視手段と、前記監視手段が前記ネットワークに障害が発生したと判断した場合、該障害に関する制御の要求を、前記一の情報機器又は前記一の情報機器と通信する他の情報機器に対し実行する機器制御手段と、を有する。
ネットワーク障害の発生時に対象の装置を適切に制御できる通信装置を提供することができる。
管理システムの概略構成図の一例である。 仲介装置のハードウェア構成図の一例である。 仲介装置の機能ブロック図の一例である。 図3のクラスが仲介装置の起動時等にどのように実体化されるかを示す図の一例である。 仲介装置がプロジェクタを管理対象に追加した場合のオブジェクト図の一例である デバイス制御代行部が通信方式定義情報を用いて通信方式対応通信部を生成する手順を示すシーケンス図の一例である。 デバイス制御代行部がデバイス登録情報を用いて管理デバイス情報記録部を生成する手順を示すシーケンス図の一例である。 デバイス制御代行部がMFPから管理対象情報を収集する手順を示すシーケンス図の一例である。 管理システムによる管理対象装置の管理方法の概略を説明する図の一例である。 管理対象装置がMFPの場合のハードウェア構成図の一例である。 仲介装置の機能ブロック図の一例である。 仲介装置の動作手順を示すシーケンス図の一例である。 HTTP通信のリクエストとレスポンスの一例を示す図である。 PCが表示するプロジェクタの設定画面の一例である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の管理システム100の概略構成図の一例を示す。図1では、ユーザ環境9とサーバ30とがネットワークN1を介して通信可能に接続されている。ユーザ環境9には、例えば、MFP(Multifunction Peripheral)、プロジェクタ、温度・湿度センサ等がある。これらの装置を区別せずに管理対象装置40と称する。管理対象装置40は仲介装置10とLANなどのネットワークN1で接続されており、仲介装置10は管理対象装置40から管理に使用する情報(以下、管理対象情報という)を取得する。そして、仲介装置10がサーバ30と通信することで、サーバ30は管理対象装置40の管理対象情報を取得できる。
そして、管理対象装置40が追加される場合、仲介装置10は以下のように動作する。
(1)サーバ30は通信方式定義情報を仲介装置10に送信する。通信方式定義情報とは、仲介装置10が管理対象装置40と通信する際に必要な情報であり、例えば通信プロトコルやデバイスタイプを有する。なお、デバイスタイプとは管理対象装置40の種別である。
(2)また、サーバ30は新しい管理対象装置40のデバイス登録情報を仲介装置10に送信する。デバイス登録情報とは管理対象装置40を仲介装置10が特定するための情報であり、管理対象装置40を識別するための情報(例えばMACアドレスやIPアドレスなど)や管理対象装置40のデバイスタイプを含む。
(3)仲介装置10は、デバイス登録情報のデバイスタイプと同じデバイスタイプを有する通信方式定義情報を特定する。仲介装置10は、同じデバイスタイプを有する通信方式定義情報とデバイス登録情報を紐付ける。管理対象に追加される管理対象装置40はこの通信方式定義情報に基づいて仲介装置10と通信する。
このように、サーバ30から指定された通信方式定義情報と管理対象装置40(デバイス登録情報)の紐付けを仲介装置10が動的に作成できるので、ユーザがリモート管理対象にしたい管理対象装置40の種類を簡単に増やすことができる。
<用語について>
管理対象装置40の管理とは、サーバなどの外部装置が管理対象装置40の状態を把握することをいう。更に好ましくない状態である場合に状態を改善する制御を行うことを含めてよい。管理対象装置40の状態は、管理対象装置40によって様々である。例えば、MFPの場合はカウンタ情報(印刷枚数)、トナーなどの消耗品残量、紙詰まりなどのエラーの有無などである。プロジェクタの場合、投影状態(ネットワーク越しに投影、画像入力ケーブルから投影、記憶媒体から投影など)、表示する画像のフレームレート、解像度などである。遠隔会議管理システムの場合、テレビ会議への参加状態、参加している場合は画像の転送速度や音声の転送速度、解像度などである。
また、障害に関する制御とは、障害が生じた際に行われる制御である。あるいは、ネットワークの障害が改善される制御である。例えば、ネットワークの混雑を緩和したり、混雑していてもデータの送受信が良好になる制御である。具体例は実施例2で説明される。
<システム構成>
図1を用いて管理システム100のシステム構成について補足する。ネットワークN1は、MFP等が設置されている社内などの施設内のLANやVPN(Virtual Private Network)などユーザが敷設したネットワークである。また、ネットワークN2は、LANをインターネットに接続するプロバイダのプロバイダネットワーク、及び、回線事業者が提供する回線等により構築されている。また、ネットワークN2にはインターネットが含まれていてよい。ネットワークN1,N2は有線又は無線のどちらで構築されてもよく、また、有線と無線が組み合わされていてもよい。また、LANに接続するまでの経路などにBluetooth(登録商標)やZigBee(登録商標)などの無線通信規格による通信が含まれていてもよい。
サーバ30は管理対象装置40を管理する装置である。管理とは、上記のように管理対象情報を取得して記録したり、異常を検知した場合には適切な保守を行うことである。なお、サーバ30は、いわゆるクラウドコンピューティングに対応していることが好ましく、サーバ30は、1つの筐体に収納されていたり一まとまりの装置として備えられていたりする必要はない。この場合、サーバ30の構成は、負荷に応じてハード的なリソースが動的に接続・切断されることで構成される。
仲介装置10は、管理対象装置40とサーバ30の通信を仲介又は中継する情報処理装置である。個々の管理対象装置40がサーバ30と通信すると、サーバ30の通信負荷が増大してしまう。このため、ユーザによっては管理対象装置40との通信をまとめて請け負って管理対象情報をサーバ30に送信する仲介装置10が設置される。
仲介装置10は予め定められたスケジュールにしたがって管理対象装置40から管理対象情報を収集し、サーバ30に送信する。なお、仲介装置10はいずれかの管理対象装置40により代用されてよい。この場合、独立した仲介装置10は不要であり、仲介装置10を代用した管理対象装置40が仲介装置10の機能を担う。
管理対象装置40は、例えばMFP、プロジェクタ、及び、温度・湿度センサである。MFPは、電子データとして入力された文書のプリント、原稿のコピー、原稿のスキャン(読み取り)、文書や原稿のFAX送信、相手からのFAX受信、等を行う。また、MFPは、少なくともプリント機能を有していればよい。また、MFPは、複合機や多機能周辺装置などと呼ばれる場合がある。プロジェクタは、入力された静止画や動画などの画像をスクリーンに投影する表示機能を有する装置である。温度・湿度センサはオフィスや工場などの居室の温度と湿度を検出するセンサーである。サーバ30は温度・湿度センサが検出した温度や湿度に基づいてエアコン、送風機、除湿器、加湿器などを制御する。
なお、管理対象装置40は、図示したものに限られず、電子黒板、遠隔会議管理システム、デジタルサイネージ、又は、電子看板などでもよい。
<ハードウェア構成>
続いて、図2を用いて仲介装置10のハードウェア構成について説明する。図2は仲介装置10のハードウェア構成図の一例である。仲介装置10は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203及び補助記憶装置204を備える。更に、仲介装置10は、入力部205、表示制御部206、ネットワークI/F207及び外部機器I/F208を備える。なお、仲介装置10の各部は、バスBを介して相互に接続されている。したがって、仲介装置10は情報処理装置としての機能を有する。
CPU201は、補助記憶装置204に格納された各種プログラム、OS(Operating System))等を実行する。ROM202は不揮発性メモリである。ROM202は、補助記憶装置204に格納された各種プログラムを、CPU201が実行するために必要なプログラム、データ等を格納する。
RAM203は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の主記憶装置である。CPU201によって実行される際に補助記憶装置204に格納された各種プログラムがRAM203に展開され、RAM203はCPU201の作業領域となる。
補助記憶装置204は、CPU201により実行される各種プログラム及び各種プログラムがCPU201により実行される際に利用される各種データベースを記憶する。補助記憶装置204は例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの不揮発性メモリである。なお、各種データベースについては後述する。
入力部205は、オペレータが仲介装置10に各種指示を入力するためのインタフェースである。例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、音声入力装置などである。
表示制御部206は、CPU201からの要求により、仲介装置10が有する各種情報をカーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの形態でディスプレイ210に表示する。表示制御部206は、例えばグラフィックチップやディスプレイI/Fである。
ネットワークI/F207は、ネットワークN1,N2を介して、管理対象装置40、後述するPC60及びサーバ30と通信を行う通信装置である。ネットワークI/F207は例えばイーサネット(登録商標)カードであるがこれに限られない。
外部機器I/F208は、USBケーブル、又は、USBメモリ等の各種の記憶媒体220などを接続するためのインタフェースである。
なお、サーバ30のハードウェア構成は、仲介装置10と同様のハードウェア構成を有しているものとする。完全に同一である必要はないが、差異があっても本実施形態の説明には支障がないものとする。
<仲介装置10の機能について>
図3は、仲介装置10の機能ブロック図の一例を示す。仲介装置10は、デバイス制御代行部11、通信方式対応通信部12、及び、管理デバイス情報記録部13を有する。これら各機能部は、図2に示される各構成要素のいずれかが、補助記憶装置204からRAM203に展開されたプログラムに従ったCPU201からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。
デバイス制御代行部11は、サーバ30と通信を行い、通信方式定義情報及び管理対象装置40のデバイス登録情報を取得する。通信方式定義情報の詳細は後述される。通信方式対応通信部12は、通信方式定義情報を用いて生成され、所定の通信方式で管理対象装置40と通信する。通信方式対応通信部12は、管理デバイス情報記録部13から通知されたデバイスタイプと自分のデバイスタイプを比較して比較結果を管理デバイス情報記録部13に送出する。
管理デバイス情報記録部13は、デバイス登録情報を用いて生成され、管理対象装置40と通信する際に必要となるデバイス識別子(MACアドレス)やIPアドレス等を保持する。デバイス登録情報の詳細は後述される。管理デバイス情報記録部13は、新たに管理対象となる管理対象装置40に基づいて作成されている。
なお、通信方式定義情報とデバイス登録情報はサーバ30から仲介装置10にダウンロードされる他、管理者等が仲介装置10に設定してもよいし、電子メールで仲介装置10に送信されてもよい。また、記録媒体に記録された状態で仲介装置10が読み取ってもよい。
図3の機能ブロック図はオブジェクト指向言語におけるクラス図となっている。クラス図はシステムを構成するクラスの関係を表す。また、クラスは機能の設計仕様である。一般にクラスはオブジェクトに実体化されてから機能を提供する。図3では、通信方式対応通信部12が通信方式定義情報により生成され、管理デバイス情報記録部13がデバイス登録情報により生成されることが示されている。
通信方式に応じて複数の通信方式対応通信部12が生成される。図3では、管理デバイス情報記録部13がデバイスタイプによって通信方式対応通信部12を選択することが示されている。
なお、各オブジェクトはプロセス間通信により通信することができる。具体的には共有メモリやプログラム言語に用意されているメッセージ通信などにより通信できる。したがって、互いに保持している情報を交換できる。
図4(a)は図3のクラスが、仲介装置10の起動時にどのように実体化されるかを示す図である。実体化されたクラスをオブジェクトと称する。図4(a)は起動時の仲介装置10のオブジェクト図である。起動時の仲介装置10は、デバイス制御代行部11、SNMP(Simple Network Management Protocol)通信方式対応通信部12b及びHTTP通信方式対応通信部12aを有する。
SNMP通信方式対応通信部12bはSNMPの通信シーケンスで通信し、HTTP通信方式対応通信部12aはHTTPの通信シーケンスで通信する。SNMPはネットワーク に接続された機器をネットワーク経由で他の情報処理装置が監視、制御するための通信プロトコルである。HTTPはWebブラウザとWebサーバの間でHTMLなどのコンテンツの送受信に用いられる通信プロトコルであるが、WebブラウザとWebサーバに限られずネットワーク上の通信に広く使われている。
図4(b)は仲介装置10が2台のMFPを管理対象に追加した場合のオブジェクト図である。図4(a)のオブジェクト図から、MFP1管理デバイス情報記録部13aとMFP2管理デバイス情報記録部13bとが生成されている(実体化されている)。MFP1管理デバイス情報記録部13aとMFP2管理デバイス情報記録部13bはそれぞれSNMP通信方式対応通信部12bと紐付けられる。デバイスタイプが同じためである。したがって、MFP1管理デバイス情報記録部13aとMFP2管理デバイス情報記録部13bはSNMP通信方式対応通信部12bを使用してMFP1、2と通信する。
図5は、更に仲介装置10がプロジェクタを管理対象に追加した場合のオブジェクト図である。図4(b)のオブジェクト図から、プロジェクタ1管理デバイス情報記録部13cが生成されている(実体化されている)。プロジェクタ1管理デバイス情報記録部13cはHTTP通信方式対応通信部12aと紐付けられる。したがって、プロジェクタ1管理デバイス情報記録部13cはHTTP通信方式対応通信部12aを使用してプロジェクタと通信する。
<通信方式定義情報>
通信方式定義情報について説明する。通信方式定義情報はサーバ30から仲介装置10に送信される。
Figure 2017216504
表1は通信方式定義情報の項目を説明する表である。通信方式定義情報は、通信プロトコル種別、利用可能なデバイスタイプ、通信ポート、及び、通信プロトコル詳細定義の各項目を有する。通信方式定義情報は他の通信方式定義情報との間で共通する部分と、固有の部分とがある。主に、通信プロトコル種別、利用可能なデバイスタイプ、通信ポートは共通で、通信プロトコル詳細定義は固有である。
通信プロトコル種別は、HTTP、SNMPなどの通信プロトコルの種別を特定するための情報である。利用可能なデバイスタイプ(例えば、MFP,プロジェクタなど)は、当該通信方式定義情報をどのデバイスタイプの管理対象装置40が利用可能であるかを示す。本実施形態では一例として、MFPがSNMP、プロジェクタがHTTPで通信する。通信ポートは、当該通信方式定義情報の通信方式が使用するTCPのポート番号である。例えば、80番などの数値が指定される。通信プロトコル詳細定義は、通信プロトコル毎の詳細定義を示す。詳細定義は、通信プロトコルで送信される通信の仕様を規定する。例えば、使用するコマンド、データ型、データサイズなどである。通信プロトコル詳細定義の具体例を表2に示す。
Figure 2017216504
表2(a)は通信プロトコル種別がSNMPの場合の通信プロトコル詳細定義の一例である。VersionはSNMPという通信プロトコル種別で使用されるバージョンである。Community NameはSNMPで構築するネットワークの名称である。PDU(Protocol Data Units) Typeは、SNMPがサポートするコマンドのうちどのコマンドを使用するかを示す。例えば、表2(a)の例ではGetRequestが使用される。Request-IDはSNMPマネージャからの要求とSNMPエージェントからの応答を関連付けるための値である。Error Statusは正常な動作(NoError)又は、エラーがあった場合は定義されている5種類のエラーのいずれのコードを示す。Error Indexは、エラーが発生した場合にPDU内のどのデータにエラーが発生したのかを示す値を示す。Variable bindingsはトラップ通知における名前と値の組を定義する。SNMPは、管理対象装置40がMIB(Management Information Base)に記憶する情報を取得したり設定したりするためのプロトコルである。管理対象装置40は情報をOID(Object ID)で管理しており、仲介装置10もOIDで指定したMIBの情報を取得できる。
表2(b)は通信プロトコル種別がHTTPの場合の通信プロトコル詳細定義の一例である。メソッドはHTTPで使用するコマンドを指定する。表2(b)の例ではGETが使用される。URI(Uniform Resource Identifier)はHTTPのリクエストの送信先を示す。一例の「/state」は管理対象装置40の状態が格納されているフォルダーやディレクトリ(パス)である。クエストリングはURIの末尾に特定の形式で表記された情報である。バージョンはHTTPという通信プロトコル種別で使用されるバージョンである。
表2(c)は通信プロトコル種別が独自プロトコルの場合の通信プロトコル詳細定義の一例である。データサイズは送信されるデータのサイズを示す。デバイスへのデータ取得要求データは管理対象装置40にデータを要求する際のコマンドに相当する。
このように、通信プロトコルごとに詳細な仕様が決まっていることで、仲介装置10と管理対象装置40とが通信できる。通信方式定義情報は、管理システム100の管理者などが作成してサーバ30に登録しておく。サーバ30は仲介装置10から要求されたり、管理者から指示された場合や決まった時刻になると通信方式定義情報を仲介装置10に送信する。
<デバイス登録情報>
Figure 2017216504
表3は、デバイス登録情報の項目を説明する表である。デバイス登録情報は、デバイス識別子、デバイスタイプ、IPアドレス、及び、付加情報を有する。
デバイス識別子は、管理対象装置40一意に識別するための情報であり、例えば、MACアドレスなどである。デバイスタイプは管理対象装置40の種別を表す。デバイス登録情報(したがって管理対象装置40)と通信方式定義情報とを仲介装置10が紐付ける際に使用される。IPアドレスは管理対象装置40のIPアドレスである。付加情報は監視間隔、仲介装置10が通信で利用するネットワーク(NIC:Network Interface Card)など、付加的な情報である。
デバイス登録情報は、管理システム100の管理者などが作成してサーバ30に登録しておく。サーバ30は、仲介装置10から要求されたり、管理者から指示された場合や決まった時刻になるとデバイス登録情報を仲介装置10に送信する。
<動作>
<<通信方式対応通信部12の生成>>
まず、図6を用いて通信方式定義情報を用いた通信方式対応通信部12の生成手順を説明する。図6は、デバイス制御代行部11が通信方式定義情報を用いて通信方式対応通信部12を生成する手順を示すシーケンス図の一例である。
S1:まず、サーバ30は通信方式定義情報の追加要求を仲介装置10に送信する。例えば、仲介装置10は起動することでサーバ30に通信方式定義情報を要求する。
S2:デバイス制御代行部11は、通信方式定義情報のそれぞれを用いて通信方式対応通信部12を生成する。例えばSNMPの通信方式定義情報を用いてSNMP通信方式対応通信部12bを生成する。
S3:同様にデバイス制御代行部11は、例えばHTTPの通信方式定義情報を用いてHTTP通信方式対応通信部12aを生成する。
S4:同様にデバイス制御代行部11は、例えば独自プロトコルの通信方式定義情報を用いて独自プロトコル通信方式対応通信部12cを生成する。
このように管理対象装置40が対応する通信プロトコルで通信する通信方式対応通信部12をオブジェクトとして生成できる。
<<管理デバイス情報記録部の生成>>
図7は、デバイス制御代行部11がデバイス登録情報を用いて管理デバイス情報記録部13を生成する手順を示すシーケンス図の一例である。
S1:サーバ30はデバイス登録情報の登録要求を仲介装置10に送信する。例えば、管理者などが新たに管理対象としたい管理対象装置40のデバイス登録情報を作成し、仲介装置10に送信するようにサーバ30に指示する。ここではMFPのデバイス登録情報が送信されたものとする。
S2:デバイス制御代行部11は、デバイス登録情報を用いてMFP1管理デバイス情報記録部13aを生成する。
S3:生成するとデバイス制御代行部11は、通信方式定義情報のリストと共に通信方式対応通信部12の検索をMFP1管理デバイス情報記録部13aに要求する。通信方式定義情報のリストとは、デバイス制御代行部11が通信方式対応通信部12の生成に用いた通信方式定義情報の一覧である。
S4:MFP1管理デバイス情報記録部13aは、通信方式定義情報のリストを使って、HTTP通信方式対応通信部12a,SNMP通信方式対応通信部12bと順番にバインディングを行う。バインディングとは通信方式対応通信部12との紐付けが可能かどうかを確認し、可能であれば紐付けすることである。すなわち、バインディングによりMFP1管理デバイス情報記録部13aと通信方式対応通信部12が紐付けられる。
バインディングの際、MFP1管理デバイス情報記録部13aは自分のデバイスタイプを指定してバインディングをHTTP通信方式対応通信部12aに要求する。
S5:HTTP通信方式対応通信部12aはデバイスタイプがMFPではないので、ミスマッチ(デバイスタイプが一致しない)をMFP1管理デバイス情報記録部13aに送信する。
S6:次に、MFP1管理デバイス情報記録部13aは自分のデバイスタイプを指定してバインディングをSNMP通信方式対応通信部12bに要求する。
S7:SNMP通信方式対応通信部12bはデバイスタイプがMFPなので、マッチ(デバイスタイプが一致する)をMFP1管理デバイス情報記録部13aに送信する。
S8:MFP1管理デバイス情報記録部13aはSNMP通信方式対応通信部12bと自身を紐付ける。すなわち、MFP1管理デバイス情報記録部13aとSNMP通信方式対応通信部12bが紐付けられ、MFP1管理デバイス情報記録部13aがMACアドレスやIPアドレスなどで指定するに管理対象装置40と仲介装置10が通信する際はSNMP通信方式対応通信部12bが使用される。
<<管理対象情報の収集>>
図8は、デバイス制御代行部11がMFPから管理対象情報を収集する手順を示すシーケンス図の一例である。
S1:デバイス制御代行部11は予め定められたタイミングになると、MFP1管理デバイス情報記録部13aにデータ取得を要求する。
S2:MFP1管理デバイス情報記録部13aはIPアドレスを保持しているため、データ取得要求と共にIPアドレスを図7で紐付けたSNMP通信方式対応通信部12bに送信する。
S3:SNMP通信方式対応通信部12bはMFP51のIPアドレスを指定して、MFP51にSNMPの通信を行う。データ取得にはOIDを指定したGetRequestが使用される。
S4:MFP51はOIDで指定されたMIBデータをSNMP通信方式対応通信部12bに送信する。
S5:SNMP通信方式対応通信部12bはMIBデータを受信したので、MFP1管理デバイス情報記録部13aにMIBデータと共にデータ取得応答を送信する。
S6:MFP1管理デバイス情報記録部13aはMIBデータと共にデータ取得応答をデバイス制御代行部11に送信する。
S7:デバイス制御代行部11は、MIBデータをサーバ30に送信する。送信には例えばHTTPのリクエストメソッドが使用される。
S8:サーバ30はHTTPのステータス(200:OK)をデバイス制御代行部11に送信する。
以上説明したように、本実施例の仲介装置10は、サーバ30から指定された通信方式定義情報とデバイス登録情報を対応付けた構造を仲介装置10が動的につくれるので、ユーザ環境9でリモート管理できる管理対象装置40の種類を簡単に増やすことができる。
本実施例では、実施例1で動的に生成された通信方式対応通信部12と管理デバイス情報記録部13を用いた有効な管理方法を説明する。
管理対象装置40は仲介装置10と通信する他、管理対象装置40がその機能を提供するためにネットワークを介して同じ種類の管理対象装置40や違う種類の管理対象装置40と通信する場合がある。したがって、管理対象装置40がその機能を適切に提供するためには、管理対象装置40だけでなくネットワークに障害などが発生していないことも要請される。
しかし、従来の管理システムでは、ネットワーク障害発生時の原因特定が難しい場合があった。これは、仲介装置10が管理対象情報を収集しても、ユーザ環境9のネットワークが切断されたり混雑していたりする場合に、ネットワーク環境に依存するログを取得できないことが一因となっている。このため、管理対象装置40のメーカなどがユーザに納得できる説明ができない、又は、改善するための提案ができないといった不都合が発生している。
そこで、本実施例では、管理対象装置40がネットワークを介して利用されているか否かを仲介装置10が監視し、ネットワーク障害の発生時にはネットワーク状態に関する情報(ネットワークログ)を仲介装置10が取得する。なお、ネットワークを介して利用されている状態は管理対象装置40によって様々であるが、例えば、プロジェクタの場合はネットワーク投影中、テレビ会議システムの場合は会議中などである。
<概略>
図9(a)は、本実施例の管理システム100による管理対象装置40の管理方法の概略を説明する図の一例である。
ユーザ環境9には、仲介装置10、例えばPC(Personal Computer)60、及び、管理対象装置40であるプロジェクタ50がある。
(1)PC60はプロジェクタ50にネットワークを介して画像を投影させる。PC60は仲介装置10に対して監視要求を送信する。監視要求のタイミングは、ネットワーク投影を開始する前であることが好ましい。これは、投影前から監視することで投影によりネットワークの状態が変化したことを検出しやすくなるためである。ただし、ネットワーク投影を開始した直後に仲介装置10に対して監視要求を送信してもよい。投影を開始してすぐにネットワークの状態が変化しない場合もあるためである。
(2)仲介装置10は監視要求を取得すると、ネットワークの監視を行う。また、仲介装置10は管理対象装置40やPC60のネットワークの利用状態を管理対象装置40やPC60から取得する。ネットワークの利用状態とは、ネットワークにデータを送信したりネットワークから受信したりしているかどうか、必要であればデータの送信量や受信量などをいう。
(3)仲介装置10は、ネットワークの障害の発生を検知した場合、障害が発生した際のネットワーク状態を記録し、PC60の制御を実行する。この制御は、ネットワークの混雑を緩和したり、ネットワーク状態が混雑しているなどの状況でもPC60がプロジェクタ50に画像データを送信しやすくするための制御である。
なお、仲介装置10はPC60ではなくプロジェクタ50に対し制御を行ってもよい。プロジェクタ50が受信する画像のフレームレートを下げたりする制御が可能である。また、プロジェクタ50がPC60に対し画質優先をOFFにすることを要求したり、フレームレートを下げることを要求したりすることができる。
また、管理対象装置40によっては仲介装置10は管理対象装置40に対し制御を行う。例えば、テレビ会議管理システムでは装置本体が画像データをネットワークから送信するためである。この場合、テレビ会議管理システム(テレビ会議端末)が仲介装置10に監視要求を送信し、障害が発生した際、仲介装置10はテレビ会議管理システム(テレビ会議端末)を制御する。
このように、ユーザ環境でプロジェクタ50に不具合が発生しても、仲介装置10がネットワーク状態を監視し、ネットワークの利用状態を取得するので、サーバ30はネットワークを利用しているプロジェクタ50の不具合を示すログとネットワークログを取得できる。したがって、不具合がユーザの環境に依存したものであることを推測可能な情報を得られ、メーカの担当者などはユーザに納得できる説明ができ、改善するための提案も可能になる。
なお、図9(b)に示すように、監視を行う装置は仲介装置10の他、オフィスなどに存在する装置であればよく、例えばMFPやプリントサーバなどでもよい。図9(b)の構成では、MFP51が仲介装置10として動作する。独立した仲介装置10が不要になるので、オフィスなどのスペースを活用しやすくなる。
<管理対象装置のハードウェア構成>
図10は、管理対象装置40がMFPの場合のハードウェア構成図の一例である。MFPはコントローラ320を有する。コントローラ320は、CPU301、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)305、SDRAM302、フラッシュメモリ303、HDD304、及び、NIC306を有する。
ASIC305は、CPUインタフェース、SDRAMインタフェース、ローカルバスインタフェース、PCIバスインタフェース、MAC(Media Access Controller)、及び、HDDインタフェースなどを備える多機能デバイスボードである。
CPU301は、ASIC305を介して各種プログラムをHDD304から読み取り実行する。SDRAM302は、各種プログラムを記憶するプログラムメモリや、CPU301が各種プログラムを実行する際に使用するワークメモリ等として機能する。なお、SDRAM302の代わりに、DRAMやSRAMを用いてもよい。
フラッシュメモリ303は不揮発性メモリであり、MFPを起動させるブートローダ(ブートプログラム)やOSを記憶する。また、各プログラムを記憶するアプリケーションメモリとして機能する。また、フラッシュメモリ303は、各サービス(コピーサービス、プリントサービス、ファクシミリサービス)のソフトウェアを記憶するサービスメモリとして機能する。更に、フラッシュメモリ303は、ファームウェアを記憶するファームメモリ、ネットワークアドレスや機種機番等を記憶するデータメモリとして機能する。
なお、フラッシュメモリ303の代わりに、RAMと電池を利用したバックアップ回路を集積した不揮発性RAMや、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の他の不揮発性メモリを使用してもよい。
HDD304は、MFPの電源のオン、オフに関わりなくデータを記憶する不揮発性の記憶媒体である。HDD304は、フラッシュメモリ303内に記憶されたプログラム、データ以外のプログラム及びデータを記録する。なお、HDD304は、ファームメモリとして使用してもよい。
NIC306は、MFPがLANに接続するための通信装置である。ネットワークカードと呼ばれてもよい。また、具体的にはやEthernet(登録商標)カードが知られている。NICは脱着可能でもよいし、MFPに固定されていてもよい。また、MFPに対し外付けされる外付け型でもよい。
コントローラ320には、操作パネル307が接続されている。操作パネル307は、各種の操作キー、表示装置としてのLCD(Liquid crystal display)又はCRTの文字表示器及びタッチパネルを有し、ユーザがMFPに各種指示を入力する際に用いられる。
更に、コントローラ320には、PCIバス330を介して、ファックス制御ユニット308、記憶媒体309aが脱着可能なUSB309、IEEE1394(310)、プロッタエンジン311、スキャナエンジン312及びBLEモジュール313が接続されている。これにより、MFPでは、コピーサービス、プリントサービス、ファクシミリサービス等の各サービスを提供することができる。プロッタエンジン311は電子写真方式又はインクジェット方式のいずれの方式を採用していてもよい。
なお、図示する構成は一例に過ぎず、MFPのハードウェア構成は図10の構成には限られない。例えば、NIC306はPCIバス330に接続されていてもよい。また、NIC306は有線でネットワークN1に接続される他、無線LANなど無線で接続されてもよい。
更に、NIC306に代えて又はNIC306と共に、電話回線網に接続するDSU(Digital Service Unit)又はモデムを有していてもよい。携帯電話網に接続する通信装置を有していてもよい。
また、PC60のハードウェア構成図は仲介装置10と同様でよい。違いがあるとしても本実施例の説明に支障がないものとする。
<機能について>
図11は、仲介装置10の機能ブロック図の一例である。なお、図11において、図3と同一の符号を付した構成要素については、同様の機能を果たすので、一度説明した構成要素の説明を省略あるいは相違点についてのみ説明する場合がある。
図11のうちデバイス制御代行部11、通信方式対応通信部12及び管理デバイス情報記録部13については実施例1で説明した。本実施例の仲介装置10は、更に、ネットワーク統計情報保存部14、ネットワークIF15、及び、エラー対応表16を有している。ネットワーク統計情報保存部14は、管理対象装置40やPC60が接続されているネットワークを監視して統計的な状態を保持する。ネットワークIF15は仲介装置10のNICなどをソフト的に実現した機能であり、ネットワーク統計情報保存部14と管理対象装置40とのインタフェースを提供する。エラー対応表16は後述するエラーIDと管理対象装置40の機器制御内容を対応付けている。
<動作手順>
図12は、本実施例の仲介装置10の動作手順を示すシーケンス図の一例である。
<<監視フェーズ>>
S1:デバイス制御代行部11は、ネットワーク統計情報の記録開始をネットワーク統計情報保存部14に要求する。上記のように、仲介装置10はPC60又は管理対象装置40からの要求により監視を開始する。あるいは、仲介装置10は起動時にこの処理を実行してもよい。以降は、定期的にネットワークの統計情報を記録するように指示する。
S2:ネットワーク統計情報保存部14はネットワークIF15からネットワーク状態に関する情報を取得する。表4を用いてネットワーク状態に関する情報について説明する。
Figure 2017216504
表4は、ネットワーク統計情報保存部14が取得するネットワーク状態に関する情報の一例である。ネットワーク状態に関する情報とは、ネットワークが正常な状態であるか障害がある状態かを判別するための情報である。具体的には、ネットワークが混雑しているかどうか、経路が切断されているかどうかなどの情報である。ネットワーク統計情報保存部14は、例えばPing応答時間、Ping応答時間の平均値、送受信時にエラーになったフレーム数、無線電波状況などを取得する。なお、フレームとは送受信されるデータの一単位である。Ping応答時間は例えば仲介装置10からPC60又は管理対象装置40までのPingコマンドの応答時間である。PC60と管理対象装置40の間のPing応答時間でもよい。Ping応答時間の平均値は、何回かPingコマンドを実行した際の応答時間の平均値である。送受信時にエラーになったフレーム数は、管理対象装置40の利用開始時から通信エラーとなった回数が累積値である。通常、通信エラーは発生しないので、通信エラーがある場合、ネットワークの負荷が高い状態やネットワークが切断されている可能性がある。無線電波状況は、MACアドレス、SSID、チャンネル及びRSSI(信号強度)などであり、無線LANのアクセスポイントから取得される。
図12に戻って説明する。
S3:デバイス制御代行部11はプロジェクタ1管理デバイス情報記録部13cにデータ取得を要求する。すなわち、管理対象装置40の管理のためのデータ取得を行う。
S4:プロジェクタ1管理デバイス情報記録部13cはプロジェクタ50のIPアドレスを保持しているので、IPアドレスと共にデータ取得をプロジェクタ通信方式対応通信部12dに要求する。
S5:プロジェクタ通信方式対応通信部12dはネットワークIF15に対し、データ取得のためのデータ送信を行う。例えば、HTTPのリクエスト(GETメソッド)を3秒ごとなど定期的に送信する。詳細を図13にて説明する。
S6:ネットワークIF15はHTTPのGETメソッドをプロジェクタ50に送信する。これにより、プロジェクタ50から管理対象情報を受信できる。ここで取得される管理対象情報は少なくともネットワークを利用した通信をプロジェクタ50が行っているかどうかに関する情報(ネットワークの利用状態)を含む。したがって、管理対象装置40がネットワークを利用した通信を行っているかどうかを確実に判断できる。なお、この情報はサーバ30に送信される。また、プロジェクタ50から取得可能な管理対象情報も含まれる。例えば、プロジェクタ50のフレームレート、解像度、ランプ使用時間などである。
S7:プロジェクタ50は管理対象情報をネットワークIF15に送信する。
S8:ネットワークIF15は管理対象情報をプロジェクタ通信方式対応通信部12dに送信する。
図13は、HTTP通信のリクエストとレスポンスの一例を示す。図13(a)はステップS5,S6でプロジェクタ50に送信されるHTTPリクエストを説明する図であり、図13(b)はステップS7,S8で仲介装置10に送信されるHTTPレスポンスを説明する図である。
図13(a)の「GET」501はHTTPのメソッドであり、「/service/projection」502は目的のデータがある場所(パス)であり、「HTTP/1.1」503はバージョンである。また、「Host:projector.example.jp」504はプロジェクタ50のホスト名である。これらの情報は、プロジェクタ1管理デバイス情報記録部13cが保持している。
図13(b)の「HTTP/1.1 200 OK」505はバージョンと通信のステータスである。「200 OK」は要求されたデータをエラーなく送信したことを意味する。「Content-Type:application/json;charset=utf-8」506はHTTP通信のボディ部の形式を示す。ここではjsonという書式でボディ部が記述されていることを示す。また、utf-8は文字コードである。「Content-Length」507はボディ部のサイズを示す。
次の{〜}508はjson形式のボディ部を示し、管理対象情報が記述されている。
"state":"projection."508aはプロジェクタ50の状態である。このstateが得られることで、次述するようにデバイス制御代行部11等はプロジェクタ50の状態を検出できる。なお、"exclusive":off"508bは後述する画質優先設定がOFFであることを示す。
Figure 2017216504
表5は、プロジェクタ50が送信する管理対象情報が含むstateの意味を示す表である。Paramはjson形式で記述された管理対象情報の項目名である。Descriptionは項目の意味である。Valueは項目が取り得る値である。Detailは各値の意味である。したがって、表4によれば、stateという項目はデバイス(プロジェクタ)の投影状態を示し、idle、projection又はunknownの3つの状態を取り得ることがわかる。そして、idleはプロジェクタ本体のネットワーク入力の待機画面中(投影していない)ことを意味し、projectionはプロジェクタがネットワーク入力で投影中であることを意味し、unknownは未知のエラー又は入力がネットワークでないことを意味する。
したがって、表4の情報をデバイス制御代行部11、サーバ30、又は、管理システム100の管理者が有することでプロジェクタ50の状態を判断できる。
<<障害発生フェーズ>>
続いて、図12に戻って障害発生時の動作を説明する。ネットワーク統計情報保存部14は予め定められた判断基準に基づいて障害の発生を検出する。
Figure 2017216504
表6は、障害の発生の判断基準の一例を示す。表6によれば、障害の発生はPing応答性能と送受信時にエラーになったフレーム数によって判断される。一例として、Ping応答時間の平均値が300ミリ秒の場合、閾値はその2倍の600ミリ秒である。ネットワーク統計情報保存部14は、Ping応答時間が600ミリ秒を超えた場合に障害が発生したと判断する。また、一例として、送受信時にエラーになったフレーム数の平均値が1時間に1000個である場合、閾値はその2倍の1時間に2000個である。ネットワーク統計情報保存部14は、送受信時にエラーになったフレーム数が1時間に2000個を超えた場合に障害が発生したと判断する。
Ping応答により仲介装置10とPC60又は管理対象装置40との通信に遅延があえれば、PC60と管理対象装置40との通信にも障害が発生していると推定される。あるいは、管理対象装置40が接続されているネットワークにも障害が発生していると推定される。
S11:ネットワーク統計情報保存部14は、障害を検知すると障害発生通知をデバイス制御代行部11に送信する。障害発生通知には管理対象装置40のIPアドレス、エラーIDが含まれる。エラーIDは表6の項目(障害の内容)を識別するための識別情報である。
S12:デバイス制御代行部11は障害発生通知を取得すると、ネットワーク統計情報保存部14からネットワークログを取得する。ネットワークログにはPing応答時間や送受信時にエラーになったフレーム数が含まれる。
S13:次に、デバイス制御代行部11はPC管理デバイス情報記録部13eに対しエラーIDと共にコマンドを発行する。このコマンドは管理対象装置40をネットワーク状態に応じて制御するためのコマンドである。
S14:PC管理デバイス情報記録部13eはエラーIDと共に機器制御内容をエラー対応表16から取得する。エラー対応表16を表7に示す。
S15:エラー対応表16はエラーIDに対応付けられた機器制御内容の実行要求をPC通信方式対応通信部12eに送信する。
S16:PC通信方式対応通信部12eは制御を行うためのデータ通信をネットワークIF15と行う。
S17:ネットワークIF15は例えばHTTPのPUTメソッドを使いPC60と通信を行いネットワーク状態に応じた制御を行う。ここでは、一例としてPC60における画質優先モードをOFFに制御する。
S18:また、デバイス制御代行部11は障害発生時のネットワークログをサーバ30に送信する。また、デバイス制御代行部11はステップS6で取得したネットワークを利用した通信をプロジェクタ50が行っているかどうかに関する情報(通常のログ)もサーバ30に送信する。したがって、サーバ30は、ネットワークに障害が発生した際に管理対象装置40がネットワークを使用していたかどうかを判断できる。例えば、管理対象装置40がネットワークを使い始めた時にネットワークに障害が発生したかどうかを判断できる。
なお、デバイス制御代行部11がサーバ30に送信する管理対象情報は、ネットワークを利用した通信をプロジェクタ50が行っているかどうかに関する情報だけでなく、管理対象装置40から取得可能な他の情報を含むことが好ましい。これにより、サーバ30は管理対象装置40に不具合が発生しているかどうかを判断できる。
Figure 2017216504
表7は、エラー対応表16の一例を示す。表7(a)は管理対象装置40がプロジェクタ50の場合のエラー対応表16であり、表7(b)は管理対象装置40がテレビ会議管理システムの場合のエラー対応表16である。エラー対応表16では、エラーIDに対応付けて障害内容及び機器制御内容が登録されている。例えば、障害内容が「Ping応答性能>閾値」の場合、デバイス制御代行部11は「PCからプロジェクタ50へ送信する映像のフレームレートを落とす」という制御を行う。また、障害内容が「送受信時にエラーになったフレーム数>閾値」の場合、デバイス制御代行部11は「画質優先設定をOffにする」という制御を行う。画質優先設定の画面例を図14に示す。
また、テレビ会議管理システムの場合は以下のようになる。障害内容が「Ping応答性能>閾値」の場合、デバイス制御代行部11は「音だけモードにする」という制御(音の送信の有無を制御する)を行う。また、障害内容が「送受信時にエラーになったフレーム数>閾値」の場合、デバイス制御代行部11は「画像サイズを小さくする」という制御を行う。
これらの機器制御はいずれも、ネットワークに障害が発生した場合、PC60又は管理対象装置40の通信負荷を低減しようとする制御である。通信負荷が低減されるので管理対象装置40が画像を正常に投影したり送信しやすくなる。したがって、デバイス制御代行部11はエラーIDが分かればネットワークの障害に対し管理対象装置40又はPC60をリアルタイムに適切な状態に制御できる。
なお、ネットワーク統計情報保存部14は、ネットワークの障害が検出されなくなると、その旨をデバイス制御代行部11に通知する。これにより、デバイス制御代行部11は機器制御で変更した設定を元の状態に戻す。したがって、ネットワークの障害が解消すると管理対象装置40を元の状態に戻すことができる。
図14は、PC60が表示するプロジェクタ50の設定画面の一例である。設定画面には画質優先」という項目とチェックボックス401、及び、「音声転送」という項目とチェックボックス402がある。チェックボックス401は画像の表示設定をユーザが行うための入力部である。チェックボックス402は音声の転送設定をユーザが行うための入力部である。
画質を優先したい場合、ユーザはマニュアルでチェックボックス401をONに設定する。これに対し、機器制御によりデバイス制御代行部11はチェックボックス401をOFFに制御する。ネットワークに障害がある場合、チェックボックス401が自動的にOFFに制御されることでネットワークを流れる画像の画質を落とすことができる。
なお、図14はPC60が表示する設定画面であるが、例えば、テレビ会議管理システムが制御対象の管理対象装置40である場合、設定画面はテレビ会議管理システムがディスプレイ等に表示する。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、本実施形態ではSNMP、HTTPを通信プロトコルの一例として説明したが、通信プロトコルはこれらに限られることはない。例えばHTTPs、HTTP2、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)、SMB(Server Message Block)、FTP(File Transfer Protocol)などがある。
また、例えば実施例1、2ではオブジェクトが実体化されることで本実施形態で説明した機能が実現されるとしたが、実施例2の図11で説明した各機能は仲介装置10が予め有していてもよい。
また、図3,図11などの構成例は、仲介装置10による処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。仲介装置10の処理は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
また、仲介装置10の機能が複数の装置により分担されていてもよいし、仲介装置10が複数、存在してもよい。
なお、仲介装置10は通信装置の一例であり、管理対象装置40やPC60は一の情報機器の一例であり、ネットワーク統計情報保存部14は監視手段の一例であり、デバイス制御代行部11は機器制御手段の一例である。エラー対応表16は制御内容記憶部の一例である。サーバ30は外部装置の一例である。
9 ユーザ環境
10 仲介装置
11 デバイス制御代行部
12 通信方式対応通信部
13 管理デバイス情報記録部
14 ネットワーク統計情報保存部
15 ネットワークIF
16 エラー対応表
30 サーバ
40 管理対象装置
50 プロジェクタ
100 管理システム
特開2003-162399号公報

Claims (12)

  1. ネットワークを介して各種の情報機器と通信する通信装置であって、
    一の情報機器からネットワークの監視要求を取得し、前記ネットワークの状態を監視する監視手段と、
    前記監視手段が前記ネットワークに障害が発生したと判断した場合、該障害に関する制御の要求を、前記一の情報機器又は前記一の情報機器と通信する他の情報機器に対し実行する機器制御手段と、
    を有する通信装置。
  2. 前記監視手段が前記ネットワークに障害が発生したと判断した場合、前記機器制御手段は、前記監視手段が取得した前記ネットワークの状態に関する情報を前記監視手段から取得して、外部装置に送信する請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記機器制御手段は、前記一の情報機器から前記ネットワークの利用状態に関する情報を取得し、
    前記監視手段が前記ネットワークに障害が発生したと判断した場合、前記ネットワークの状態に関する情報と共に前記ネットワークの利用状態に関する情報を前記外部装置に送信する請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記障害に関する制御は、前記ネットワークの障害が改善される制御である請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信装置。
  5. 前記ネットワークの前記障害に前記制御が対応づけて登録された制御内容記憶部を有し、
    前記障害が発生した場合、前記制御内容記憶部から読み出した前記障害に対応付けられている前記制御を前記一の情報機器に対し前記機器制御手段が実行する請求項1〜4のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 前記監視手段は、当該通信装置と前記一の情報機器との通信、又は、当該通信装置と前記一の情報機器が通信する他の情報機器との通信に関する所定の値が閾値より大きい場合に、前記ネットワークに障害が発生したと判断する請求項1〜5のいずれか1項に記載の通信装置。
  7. 前記制御には、前記一の情報機器が前記ネットワークに送信する画像のフレームレートの変更、前記画像の表示設定の変更、又は音の送信の有無のいずれかを含む請求項1〜6のいずれか1項に記載の通信装置。
  8. 前記機器制御手段は、前記情報機器と通信する際の通信方式に関する情報と、前記情報機器と通信する際の前記情報機器の識別情報を外部装置から取得し、前記通信方式に関する情報と前記情報機器の識別情報とを紐付け、
    前記機器制御手段は、前記情報機器の識別情報と紐付けられた前記通信方式に関する情報を用いて前記情報機器と通信する請求項1に記載の通信装置。
  9. 前記通信方式に関する情報と前記情報機器の識別情報は、前記情報機器の種別に関する情報を有し、
    前記機器制御手段は、同じ前記種別を有する前記通信方式に関する情報と前記情報機器の識別情報とを紐付ける請求項8に記載の通信装置。
  10. 前記通信方式に関する情報は、SNMP(Simple Network Management Protocol)通信プロトコル、又は、HTTP通信プロトコルにおける通信の手順を含む請求項8又は9に記載の通信装置。
  11. ネットワークを介して各種の情報機器と通信する通信装置を、
    一の情報機器からネットワークの監視要求を取得し、前記ネットワークの状態を監視する監視手段と、
    前記監視手段が前記ネットワークに障害が発生したと判断した場合、該障害に関する制御の要求を、前記一の情報機器又は前記一の情報機器と通信する他の情報機器に対し実行する機器制御手段、として機能させるためのプログラム。
  12. ネットワークを介して他の情報機器と通信する情報機器であって、
    一の情報機器からネットワークの監視要求を取得し、前記ネットワークの状態を監視する監視手段と、
    前記監視手段が前記ネットワークに障害が発生したと判断した場合、該障害に関する制御の要求を、前記一の情報機器又は前記一の情報機器と通信する他の情報機器に対し実行する機器制御手段と、
    を有する情報機器。
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