JP2017215487A - 走査露光装置および物品製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板に形成されるパターンの位置ずれを予測するための有利な技術を提供する。【解決手段】走査露光装置は、走査方向に沿った形状が台形形状を有する光強度分布を基板上に形成する露光光によって該基板を露光する。走査露光装置は、前記台形形状における傾斜部分を構成する光線の結像位置誤差を検出する検出部を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、走査露光装置および物品製造方法に関する。
半導体デバイスおよびディスプレイデバイス等のデバイスの製造工程において、原版および基板を走査しながら基板を露光する走査露光装置が使用されうる。走査露光装置では、原版および基板の走査方向に直交する方向に細長い形状(例えば、矩形形状)の断面形状を有する露光光に対して原版および基板が走査される。露光光を発生する光源としてパルス光を発生する光源が使用される場合、露光量むらを低減するために、走査方向に沿った形状が台形形状を有する光強度分布を基板上に形成する必要がある。そのために、原版と共役な面から僅かにずれた位置に遮光部材が配置されうる。この遮光部材によって、台形形状の光強度分布における傾斜部分が形成される。ここで、傾斜部分とは、台形の脚(上底および下底以外の2つの辺)を斜辺とし、該台形の下底の一部を隣辺とする直角三角形を意味する。
特許文献1には、マスクと共役な面の近傍に遮光部材を配置し、この遮光部材の位置を変更することによって台形状の光強度分布における斜辺に対応する部分(傾斜部分)の幅を変化させることが記載されている。また、特許文献1には、製造すべきデバイスのパターンに応じて傾斜部分の幅を変更することが記載されている。特許文献2には、走査方向における照度分布を計測し、計測結果に応じて開口絞りの位置を調整することが記載されている。特許文献3には、光強度分布の形状に応じて、基板が走査方向に単位量の移動をする間に基板が受光するパルス数と露光量誤差(露光斑)との関係を演算し、露光斑の大きさと傾きが閾値以下となるように受光パルス数を制御する方法が開示されている。
特開2011−40716号公報 特開2011−29672号公報 特開2010−21211号公報
台形形状の光強度分布における傾斜部分を構成する光線は、光軸に対して非対称性を有するので、基板に形成されるパターンの位置ずれを発生させうる。従来は、単純に、製造すべきデバイスのパターンに応じて傾斜部分の幅が変更されていたに過ぎない。しかし、このような方法では、何度も試験的に露光を繰り返すことによって傾斜部分の幅を最適化する必要がある。
本発明は、基板に形成されるパターンの位置ずれを予測するための有利な技術を提供することを目的とする。
本発明の1つの側面は、走査方向に沿った形状が台形形状を有する光強度分布を基板上に形成する露光光によって該基板を露光する走査露光装置に係り、前記走査露光装置は、前記台形形状における傾斜部分を構成する光線の結像位置誤差を検出する検出部を備える。
本発明によれば、基板に形成されるパターンの位置ずれを予測するための有利な技術が提供される。
本発明の一実施形態の走査露光装置の構成を示す図。 原版が露光光によって照明されている状態を示す図。 台形形状の光強度分布における傾斜部分の幅を決定する方法を示す図。 輪帯状の露光光を光検出器で検出する際の結像状態を示す図。 瞳面強度分布を計測する際の走査露光装置を示す図。 台形形状の光強度分布における傾斜部分の幅が大きい場合の結像位置誤差を説明する図。 台形形状の光強度分布における傾斜部分の幅が小さい場合の結像位置誤差を説明する図。 1回のパルス光の照射による露光量分布を示す図。 台形形状の光強度分布を例示する図。 受光パルス数と露光量誤差との関係を示す図、 台形形状の光強度分布における傾斜部分の幅の計測を説明する図。 本発明の一実施形態の走査露光装置の動作を説明する図。 台形形状の光強度分布における傾斜部分の幅を変更する原理を示す図。 露光量誤差、照射パルス数および要求精度の関係を説明する図。 四重極形状の照明モードを説明する図。 台形形状の光強度分布と瞳面光強度分布との関係を示す図。 光量重心の偏り(テレセン特性)と結像位置誤差との関係を示す図。 台形形状の光強度分布における傾斜部分の幅と結像位置誤差との関係を示す図。
以下に、本発明の好ましい実施形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1には、本発明の一実施形態の走査露光装置SSの構成が示されている。走査露光装置SSは、走査方向(Y方向)に沿った形状が台形形状を有する光強度分布を基板上に形成する露光光によって該基板を露光する。走査露光装置SSは、原版113上および基板115上でスリット形状を有する露光光に対して原版113および基板115を走査し、原版113を介して基板115の各ショット領域を露光する。例えば、KrF等のガスが封入され、パルスレーザ光源101は、例えば、遠紫外領域の波長248nmの露光光を発生する。パルスレーザ光源101のガス交換動作、あるいは波長安定化のための動作、放電印加電圧等は、レーザ制御装置102によって制御される。レーザ制御装置102は、例えば、主制御装置103から命令に従ってパルスレーザ光源101を制御するように構成されうる。
パルスレーザ光源101から射出された露光光は、照明光学系104の整形光学系(不図示)を介して所定の形状(円形状、輪帯形状、4重極形状、2重極形状など)に整形された後、インテグレータレンズ105に入射する。この露光光によって、インテグレータレンズ105の射出面に複数の2次光源が形成される。コンデンサーレンズ107は原版(レチクル)113の照度分布を変更する機能を有しうる。コンデンサーレンズ107は、開口幅を変更することが可能な可変スリット機構110に対してインテグレータレンズ105の射出面(2次光源)からの露光光によって可変スリット機構110を照明する。可変スリット機構110は、原版面RP又は結像面WPと共役な面である共役面MBに配置されている。開口絞り106の開口部は、照明光学系の開口数(NA)を規定する。開口絞り106の開口部は、ほぼ円形でありうる。照明系制御装置108によって開口絞り106の開口部の直径、つまり照明光学系の開口数(NA)が設定される。照明系制御装置108は、照明光学系104の開口絞り106の開口部を制御することで、σ値を設定できることになる。
照明光学系104の光路上にはハーフミラー111が配置され、原版113を照明する露光光の一部がハーフミラー111により反射され取り出される。ハーフミラー111の反射光の光路上にはフォト光検出器109が配置され、フォトセンサ109は、露光光の強度(露光エネルギー量)に対応する出力を発生する。フォトセンサ109の出力は、パルスレーザ光源101のパルス発光毎に積分を行う積分回路(不図示)によって1パルス当たりの露光エネルギー量に変換され、照明系制御装置108を介して主制御装置103に提供される。
原版113には、半導体素子の回路パターンに対応したパターンが形成されており、照明光学系104より照明される。2次元方向の可変ブレード112は、光軸LAに直交する面内に可動な複数の遮光部材を有し、これらの位置を調整することによって原版113のパターン領域に対する露光光の照射領域を任意に設定することを可能にしている。図2には、原版113が露光光203によって照明されている状態が示されている。可変スリット機構110および可変ブレード112によって形成されたスリット形状の露光光(照明光)203が、斜線で示されるパターン領域202の一部を照明する。可変スリット機構110は、共役面MBの近傍に配置された一対の遮光部材を有し、該一対の遮光部材の間隔である開口幅を変更する機能を有している。開口幅を制御することにより照明光203の非走査方向(長辺)における露光量分布が制御される。可変スリット機構110は、共役面MBの近傍位置において、当該位置における光軸LAに沿った方向に一対の遮光部材を移動させる機構を有する。一対の遮光部材を共役面MBから遠ざけることにより、露光光203は、走査方向(Y方向)に沿った形状が台形形状を有する光強度分布を基板115上に形成する。共役面MBと一対の遮光部材との距離を変更することによって、台形形状の光強度分布における傾斜部分の走査方向における幅を変更することができる。よって、可変スリット機構110は、台形形状の光強度分布における傾斜部分の走査方向における幅を変更する変更機構として理解することができる。
投影光学系114は、フォトレジストが塗布された基板115上にパターン領域202の一部を縮小倍率β(βは例えば1/4)で縮小投影する。この状態で、原版テージ123および基板ステージ116が露光光203に対して、投影光学系114の縮小比率βと同じ速度比率で互いに逆方向(Y:走査方向)に走査させる。また、パルスレーザ光源101は、パルス発光を繰り返す。その結果、原版113のパターン領域202の全域が基板115上のショット領域(ショット領域は、1又は複数のチップ領域を含む)に転写される。なお、図2において、投影光学系114の光軸に平行な軸をZ軸としたとき、それに直交し且つ互いに直交する2軸のうち、露光中に基板115または後述の基板ステージ116を走査させる方向である走査方向に平行な軸をY軸、残りの軸をX軸としている。
投影光学系114は、可動式光学素子127を有する。可動式光学素子127は、投影光学系114の鏡筒130により保持されていて、駆動機構128によって投影光学系114の光軸方向に駆動されうる。駆動機構128は、例えば、空気圧または圧電素子によって可動式光学素子127を駆動するように構成されうる。投影光学系114の光軸方向における可動式光学素子127の位置を調整することによって投影光学系114の投影倍率および/または歪曲誤差を調整することができる。
基板ステージ116は、基板115を保持して、駆動機構119によって駆動されて、投影光学系114の光軸方向(Z方向)および光軸方向に直交する面内(X−Y面)を移動することができる。基板ステージ116は、更に、Z軸周り、X軸周り、Y軸周りの回転についても駆動されうる。基板ステージ116には移動鏡117が設けられ、移動鏡117の位置あるいは変位がレーザ干渉計118によって計測される。これにより、基板ステージ116のX方向およびY方向の位置が検出される。主制御装置103によって制御される基板ステージ制御装置120は、レーザ干渉計118を使って検出される基板ステージ116の位置に基づいて駆動機構119を制御することにより、基板ステージ116の位置および移動を制御する。基板ステージ116には、光検出器135が搭載されている。
図3には、走査方向に沿った形状が台形形状を有する光強度分布における傾斜部分IPの幅を決定する方法が説明されている。可変スリット機構110の一対の遮光部材110a、110bを光軸LAに沿った方向に移動させることによって傾斜部分IPの幅が変化する。図3(a)において、コンデンサーレンズ107から射出された露光光が一対の遮光部材110a、110bの間の開口部を通過し、原版面RPまたは結像面WPに共役な共役面MBに、台形形状を有する光強度分布301を形成する。図3(a)では、一対の遮光部材110a、110bは、共役面MBから距離s2の位置に配置されている。コンデンサーレンズ107から出た上側の光線302aは遮光部材110aで遮断され、下側の光線302bは遮光部材110bで遮断される。図3(b)には、図3(a)の配置において、結像面WP面に形成される光強度分布304が示されている。光強度分布304は、走査方向に沿った形状が台形形状を有する。図3(b)の横軸は、走査方向における位置、図3(b)の縦軸は、露光光のエネルギー量Eを示している。光強度分布304における傾斜部分IPの幅305は、原版面RP又は結像面WPと共役な位置MBからの遮光部材110a、110bの距離s2によって制御されうる。
図3(c)は、図3(a)の状態から、可変スリット機構110の一対の遮光部材110a、110bを共役面MBに近づけた場合の光強度分布306を示している。図3(c)では、一対の遮光部材110a、110bは、共役面置MBから距離s1の位置に配置されている。コンデンサーレンズ107から出た上側の光線307aは遮光部材110aで遮断され、下側の光線307bは遮光部材110bで遮断され、台形形状の光強度分布306を形成する。図3(d)には、図3(c)の配置において、結像面WP面に形成される光強度分布309が示されている。光強度分布309は、走査方向に沿って台形形状を有する。図3(d)の光強度分布309の台形形状における傾斜部分IPの幅は、図3(b)の光強度分布309の台形形状における傾斜部分IPの幅より小さい。
次に、露光光(照明光)の瞳面光強度分布を計測する光検出器135の構成と瞳面光強度分布の計測方法について説明する。図5は、照明光501の瞳面強度分布を計測する際の走査露光装置SSを示している。図5では、横方向が走査方向であり、照明光学系104に形成される光強度分布501における位置Phに対応する瞳面強度分布が、基板ステージ116に搭載された光検出器135によって検出される。光検出器135は、結像面WPにピンホールを有し、光強度分布501における位置Phに対応する位置−Yhに光検出器135のピンホールが配置されるように、レーザ干渉計118で基板ステージ116の駆動機構119によって基板ステージ116が駆動される。また、原版ステージ123には、ピンホールを有する専用プレート136が配置されていて、光強度分布501における位置Phに対応する位置rhに専用プレート136のピンホールが配置されるように、原版ステージ123が駆動される。
図4(a)には、輪帯状の露光光を光検出器135で検出する際の結像状態が示されている。光検出器135は、ピンホール403を有する。ピンホール403は、例えば、数十μmの直径を有する。ピンホール403は、投影光学系114の結像面WPに配置される。投影光学系114の瞳面には、照明光学系104に設定された照明モードに従った瞳面光強度分布401が露光光によって形成される。図4(a)の例では、照明モードは、輪帯照明であり、瞳面光強度分布401は、輪帯形状を有する。投影光学系114の瞳面から射出される露光光は、光検出器135のピンホール403を通過し、瞳面光強度分布401と等価な光強度分布404を光検出器135の受光部405に形成する。したがって、光検出器135により、結像面WPの任意の位置(瞳面からの光線が入射する位置)から瞳面光強度分布401を観察することができる。
受光部405は、例えば2次元のイメージ光検出器(例えば、CCDセンサ)を含み、瞳面強度分布401と等価な光強度分布404を撮像した画像を出力する。つまり、受光部405から出力される画像は、瞳面強度分布401を示す画像である。図4(b)には、受光部405の画素配列406が例示されている。図4(b)におけるXY方向は、走査露光装置SSにおいて提示されているXY方向と一致している。図4(a)の光強度分布404は、図4(b)において、光強度分布407として示されている。画素配列406を構成する複数の画素の画素値は、A(x,y)で表現される。x、X方向の座標値、yはY方向の座標値である。
本実施形態では、台形形状の光強度分布における傾斜部分を構成する光線の結像位置誤差が検出される。結像位置誤差は、台形形状の光強度分布における傾斜部分を構成する光線が入射する位置から観察される瞳面光強度分布に基づいて検出されうる。より詳しくは、結像位置誤差は、瞳面光強度分布の非対称性(例えば、重心の偏り)に基づいて検出されうる。このようにして検出される結像位置誤差は、基板に形成されるパターンの位置ずれ量を示す指標値として利用することができる。よって、台形形状の光強度分布における傾斜部分を構成する光線の結像位置誤差に基づいて、要求仕様(パターンの位置ずれ許容値)を満たすように傾斜部分の幅を決定することができる。
本実施形態では、光検出器135と、光検出器135から提供される信号を処理する処理部200とによって検出部DPが構成されている。検出部DPは、走査方向に沿った形状が台形形状を有する光強度分布における傾斜部分を構成する光線の結像位置誤差を検出するように構成される。処理部200の機能は、本実施形態では、主制御部103によって提供される。ただし、処理部200は、主制御部103とは別に設けられてもよいし、光検出器135に組み込まれてもよい。
図6(a)には、傾斜部分の幅が比較的大きい場合において結像面WPに形成される光強度分布601が例示されている。横軸は走査方向(Y方向)における位置、縦軸は露光光のエネルギー量Eを示している。光強度分布601における傾斜部分602、603は、図3を参照しながら説明されたように、光線の一部を可変スリット機構110の遮光部材110a、110bによって遮断することによって形成される。傾斜部分602における位置P1、P2、P3に入射すべき露光光の一部は、可変スリット機構110の一方の遮光部材で遮断され、傾斜部分603における位置P4、P5、P6に入射すべき露光光の一部は、可変スリット機構110の他方の遮光部材で遮断される。これによって、結像面WPに台形形状の光強度分布601が形成される。傾斜部分602と傾斜部分603との間の強度分布が平坦な中央部分(例えば、光軸上の位置Pa)に入射すべき露光光は、可変スリットの遮光部材110a、110b間の開口部を通過するので、遮断されない。
図6(b)には、円形照明モード(通常照明モード)において走査方向の位置P1、P2、P3、P4、Pa、P5、P6から光検出器135によって観察される瞳面光強度分布が例示されている。ここで、位置P1、P2、P3、P4、P5、P6は、傾斜部分を構成する光線が入射する位置である。横方向は走査方向(Y方向)を示し、縦方向は走査方向の直交する方向(X方向)を示している。上記の各位置から観察される瞳面光強度分布は、灰色で示されている。
光軸(中心O)上の位置Paから観察される瞳面光強度分布は、露光光が可変スリット機構110の遮光部材110a、110bによって遮断されることがないので、円形であり、光量重心Gaと光軸LAとが一致し、重心偏りは発生していない。傾斜部602における位置P1、P2、P3から観察される瞳面光強度分布は、露光光の一部が可変スリット機構110の遮光部材110a、110bによって遮断されるので、非対称な形状(偏った形状)となり、光量重心G1、G2、G3が中心Oから偏っている。傾斜部602のうち中央部分寄りの位置P3で観察される瞳面光強度分布は、露光光の遮断量が小さく、光量重心G3が走査方向に+g3偏っている。傾斜部602のうち端部寄りの位置P1で観察される瞳面光強度分布は、露光光量の遮断量が大きく、光量重心G1が走査方向に+g1偏っている。傾斜部602の位置P3から位置P1に向けて露光光の遮断量が大きくなると共に、光量重心Gの偏り量も大きくなり、露光光のテレセン特性が悪化する。傾斜部603の位置P4、P5、P6の瞳面強度分布も、傾斜部602と同様に、位置P4からP6に向けて露光光の遮断量が大きくなると共に、光量重心Gの偏り量も大きくなり、露光光のテレセン特性が悪化する。光強度分布601の傾斜部分602、603は比較的大きいため、光量重心の偏りが発生する領域が大きい。
図6(c)には、露光光のテレセン特性の悪化(光線傾き)で生じる結像位置誤差が模式的に示されている。図6(c)において、横軸は走査方向を、縦軸はZ方向(フォーカス方向)を示している。矢印で示したFCは、図6(a)のような光強度分布601を形成する露光光を連続的にパルス照射しながら基板を走査露光する際の基板の走り面(基板は、走り面に沿って移動する)を表している。基板上のある一点が位置P6(露光開始位置)から位置P1(露光終了位置)に向けて移動する際に、走り面FC(基板面)と結像面WPとの間にz1〜z6で示すフォーカス差dzが発生する。図6(b)に示された光量重心Gの偏りg1〜g6によって、露光光のテレセン特性による光線傾きL1〜L6が生じ、y1〜y6で示される結合位置誤差dy(シフト)が発生する。光強度分布601の傾斜部602、603を構成する光線が入射する位置から瞳面光強度分布を観察し、その瞳面光強度分布の光量重心の偏りdg(g1〜g6)を求め、その偏りに基づいて露光光のテレセン特性(光線傾きL1〜L6)を求めることができる。そして、テレセン特性に基づいて、フォーカス差dzが発生した場合の結像位置誤差dyを求めることができる。図6の例では、光強度分布601の傾斜部602、603の幅が比較的大きいため、光量重心の偏りが発生する領域が大きい。そのため、露光光のテレセン特性が悪化する領域が大きくなり、結像位置誤差が悪化しやすい。
図7(a)には、傾斜部分の幅が比較的小さい場合において結像面WPに形成される光強度分布701が例示されている。横軸は走査方向(Y方向)における位置、縦軸は露光光のエネルギー量Eを示している。光強度分布701における傾斜部分702、703は、図3を参照しながら説明されたように、光線の一部を可変スリット機構110の遮光部材110a、110bによって遮断することによって形成される。傾斜部分702における位置P1、P2に入射すべき露光光の一部は、可変スリット機構110の遮光部材110a、110bによって遮断される。また、傾斜部分603における位置P5、P6に入射すべき露光光の一部は、可変スリット機構110の他方の遮光部材で遮断される。これによって、結像面WPに台形形状の光強度分布701が形成される。傾斜部分602と傾斜部分603との間の強度分布が平坦な中央部分(例えば、位置P3、位置Pa、位置P4)に入射すべき露光光は、可変スリット機構110の遮光部材110a、110b間の開口部を通過するので、遮断されない。
図7(b)には、円形照明モード(通常照明モード)において走査方向の位置P1、P2、P3、P4、Pa、P5、P6から光検出器135によって観察される瞳面光強度分布が例示されている。ここで、位置P1、P2、P5、P6は、傾斜部分を構成する光線が入射する位置である。横方向は走査方向(Y方向)を示し、縦方向は走査方向の直交する方向(X方向)を示している。上記の各位置から観察される瞳面光強度分布は、灰色で示されている。
位置P3、位置Pa(光軸上の位置)、位置P4から観察される瞳面光強度分布は、露光光が可変スリット機構110の遮光部材110a、110bにより遮断されることがないので、円形であり、光量重心Gaと光軸LAとが一致し、重心偏りは発生していない。傾斜部702における位置P1、P2の瞳面光強度分布は、露光光の一部が可変スリット機構110の遮光部材110a、110bによって遮断されるので、非対称な形状(偏った形状)となり、光量重心G1、G2が中心Oから偏っている。傾斜部602のうち中央部分寄りの位置P2で観察される瞳面光強度分布は、露光光の遮断量が小さく、光量重心G2が走査方向に+g2偏っている。傾斜部602のうち端部寄りの位置P1で観察される瞳面光強度分布は、露光光量の遮断量が大きく、光量重心G1が走査方向に+g1偏っている。傾斜部602の位置P2から位置P1に向けて露光光の遮断量が大きくなると共に、光量重心Gの偏り量も大きくなり、露光光のテレセン特性が悪化する。傾斜部603の位置P5、P6の瞳面強度分布も、傾斜部702と同様に、位置P5からP6に向けて露光光の遮断量が大きくなると共に、光量重心Gの偏り量も大きくなり、露光光のテレセン特性が悪化する。光強度分布701の傾斜部分702、703は比較的小さいため、光量重心の偏りが発生する領域が小さい。
図7(c)には、露光光のテレセン特性の悪化(光線傾き)で生じる結像位置誤差が模式的に示されている。図7(c)において、横軸は走査方向を、縦軸はZ方向(フォーカス方向)を示している。矢印で示したFCは、図7(a)の光強度分布701を形成する露光光を連続的にパルス照射しながら基板を走査露光する際の基板の走り面を表している。基板上のある一点が位置P6(露光開始位置)から位置P1(露光終了位置)に向けて移動する際に、走り面FC(基板面)と結像面WPとの間にz1〜z6で示すフォーカス差dzが発生する。図7(b)に示された光量重心Gの偏りg1〜g6によって、露光光のテレセン特性による光線傾きL1〜L6が生じ、y1〜y6で示される結合位置誤差dy(シフト)が発生する。図7(b)に示された光量重心Gの偏りg1〜g6によって、露光光のテレセン特性による光線傾きL1〜L6が生じ、y1〜y6で示される結合位置誤差dy(シフト)が発生する。光強度分布701の傾斜部702、703を構成する光線が入射する位置から瞳面光強度分布を観察し、その瞳面光強度分布の光量重心の偏りdg(g1〜g6)を求め、その偏りに基づいて露光光のテレセン特性(光線傾きL1〜L6)を求めることができる。そして、テレセン特性に基づいて、フォーカス差dzが発生した場合の結像位置誤差dyを求めることができる。図7の例では、光強度分布701の傾斜部702、703の幅が比較的小さいため、光量重心の偏りが発生する領域が小さい、そのため、露光光のテレセン特性が悪化する領域が小さくなり、結像位置誤差が小さくなる。
次に、台形形状の光強度分布から走査方向の露光量誤差(露光むら)を求める方法について説明する。図8(a)は、基板115を走査方向Yに移動している時に、パルス光を断続的に照射したときのショット領域を示している。走査露光では、1パルス毎に基板115が走査方向にΔYだけ変位しながら、パルス光が積算されていく。パルス光の周期を決めるパルスレーザ光源101の発振周波数をf、基板115の走査速度をvとすると、変位量ΔYは、(式1)で表される。
ΔY = v / f ・・・(1)
図8(b)は、走査方向の光強度分布901を示しており、1パルス毎の変位量ΔYとの関係を示している。図8(b)において、横軸は基板115の走査方向Yの座標値、縦軸は露光光のエネルギー量E(露光量)を示している。エネルギー量E(露光量)は、光強度に比例する。基板115には、1パルス毎に、ΔYの区間ごとに、e1〜e9の露光量が積算される。e1からe9の露光量をΔYの区間ごとに積算した結果は、ΔYの区間の相互間の露光量差(露光ムラ)を示す。
走査方向における露光量誤差と、光強度分布の形状と、受光パルス数の関係について、図9および図10を参照しながら説明する。図9は、台形形状の光強度分布を示していて、傾斜部の幅はL1であり、一定の光強度を有する中央部分の幅はL2である。図10には、単位長当たりの受光パルス数(1/ΔY[pulse/mm])と露光量誤差(露光量むら)との関係が例示されている。特許文献3に記載されているように、基板の受光パルス数(1/ΔY)が、短周期1/(L1+L2)で露光誤差が小さくなるところと、長周期1/L1で露光誤差が小さくなるところとが存在する。露光量誤差は、光強度分布の形状(L1、L2)および単位長当りの受光パルス数(1/ΔY)に従って変化する。
図12には、走査露光装置SSの動作が例示的に示されている。図12に示された動作は、主制御部103によって実行あるいは制御されうる。工程S01では、主制御部103は、基板115を露光する際の条件として、照明条件、露光量および露光モードをオペレータから入力される情報に基づいて設定する。露光モードは、結像位置誤差の低減を優先する結像位置優先モードと、露光量分布誤差の低減を有する露光量分布優先モードとを含みうる。
工程S02では、主制御部103は、工程S01で設定された照明条件に基づいて、照明形状を形成する。選択可能な照明形状は、例えば、円形状、輪帯形状および多重極形状を含みうる。
工程S03〜S05では、主制御部103(処理部200)は、走査方向に沿って台形形状を有する光強度分布における傾斜部分の幅を変化させながら結像位置誤差を検出し、これにより傾斜部分の幅と結像位置誤差との関係を取得する。ここで、主制御部103は、傾斜部分を構成する光線が入射する位置から観察される瞳面強度分布に基づいて結像位置計測誤差を検出することができる。以下では、傾斜部分の幅を3段階で変化させる例を説明する。
工程S03では、主制御部103は、傾斜部分の幅を設定または変更する。この例では、図13(a1)から(a3)に例示されるように、可変スリット機構110の遮光部材110a、110bを光軸LAに沿った方向に移動させることによって傾斜部分の幅を変化させる。図13(a1)は、遮光部材110a、110bが共役面MBから距離s1の位置に制御された状態が示されていて、このとき、傾斜部分の幅が最小値となる。図13(a2)は、遮光部材110a、110bが共役面MB面から距離s2の位置に制御された状態が示されていて、このとき、傾斜部分の幅が最大値になる。図13(a3)は、遮光部材110a、110bが共役面MBから距離s3の位置に制御された状態が示されていて、このとき、傾斜部分の幅が最小値と最大値との中間値になる。
工程S04では、主制御部103は、光検出器135を用いて傾斜部分の幅(範囲)を計測する。図11には、光検出器135を用いて傾斜部分の幅を計測する様子が模式的に示されている。原版面RPには、台形形状の光強度分布1101が形成され、結像面WPには、光強度分布1101に対応するように、台形形状の光強度分布1102が形成される。図11(a)、(c)には、傾斜部分の幅の計測を開始する状態が示されていて、この例では、光強度分布1101の一端Ps(光強度分布1102の一端)の外側から計測が開始される。図11(b)、(d)には、傾斜部分の幅の計測を終了する状態が示されていて、この例では、光強度分布1101の他端Pe(光強度分布1102の他端)の外側で計測が終了される。図11(a)の計測開始から図11(b)の計測終了までの間、基板ステージ116の光検出器135が−Ysから+Yeへ走査駆動されると共に、露光光が基板ステージ116にパルス光として断続的に照射され、光検出器135によって露光光が検出される。なお、露光光は、光検出器135によって瞳面光強度分布として検出されうるが、工程S04で得るべき情報は、光検出器135に所定の光量ないし輝度を有する露光光が入射したことを示す情報であればよく、瞳面光強度分布ではなくてもよい。
以上のように、工程S04では、主制御部103は、光検出器135が走査方向における複数の位置に順次に配置されるように光検出器135の位置を制御し該複数の位置のそれぞれにおける光検出器135の出力に基づいて傾斜部分が形成される範囲を特定する。傾斜部分の幅の計測を行う範囲(計測を開始する位置から計測を終了する位置までの範囲)は、その範囲に傾斜部分の全域が含まれるように決定される。このような範囲は、例えば、可変スリット機構110の遮光部材110a、110bの位置によって定まる設計上の傾斜部分の幅に対してマージンを付加することによって決定されうる。
図11(e)には、光検出器135によって検出された結像面Wにおける光強度分布1101が示されている。基板ステージ116の位置と光検出部135によって検出された光強度とに基づいて、光強度分布1102の一端側の傾斜部分の幅Lsと、光強度分布1102の他端側の傾斜部分の幅Leとを検出あるいは計測することができる。
図13(b1)には、図13(a1)の状態において結像面WPに形成される光強度分布1301が示されている。光強度分布1301の2つの傾斜部の幅(最小幅)は、Ls1、Le1である。図13(a2)には、図13(a2)の状態において結像面WPに形成される光強度分布1302が示されている。光強度分布1302の2つの傾斜部の幅(最大幅)は、Ls2、Le2である。図13(a3)の状態において結像面WPに形成される光強度分布1303が示されている。光強度分布1303の2つの傾斜部の幅は、Ls3、Le3である。
工程S05では、主制御部103は、工程S04で計測した傾斜部分の幅Lの範囲における所定の位置に光検出部135を配置し、光検出部135に瞳面光強度分布を検出させ、この瞳面光強度分布に基づいて結像位置誤差を求める。ここで、例えば、瞳面光強度分布に基づいて光量重心の偏り(テレセン特性)を求め、この偏りに基づいて結像位置誤差を求めることができる。
図16(a)には、傾斜部分の幅を3段階で変化させて得られた光強度分布1301、1302、1303を重ねて示されている。一端Ps側では、幅Ls1、Ls2、Ls3のそれぞれの範囲内の共通範囲における所定の位置に光検出部135を配置し、光検出部135によって瞳面光強度分布が検出されうる。他端Pe側でも、同様に、幅Le1、Le2、Le3のそれぞれの範囲内の共通範囲における所定の位置に光検出部135を配置し、光検出部135によって瞳面光強度分布が検出されうる。
ここで、傾斜部分の幅の相違による光量重心の偏りの差をより高い感度で計測するためには、一端Ps側では、幅Ls1、Ls2、Ls3のそれぞれの範囲内の共通範囲における所定の位置(瞳面光強度分布の検出を行う位置)は、Ps1であることが好ましい。同様に、一端Pe側では、幅Le1、Le2、Le3のそれぞれの範囲内の共通範囲における所定の位置(瞳面光強度分布の検出を行う位置)は、Pe1であることが好ましい。
図16(b)には、位置Ps1、Pe1に光検出器135(のピンホール)を配置し、光検出器135によって検出した瞳面光強度分布が示されている。図16(b)には、位置Ps1、Pe1に光検出器135(のピンホール)を配置し、光検出器135によって検出した瞳面光強度分布が示されている。図16(c)には、位置Ps1、Pe1に光検出器135(のピンホール)を配置し、光検出器135によって検出した瞳面光強度分布が示されている。
図16(b)では、可変スリット機構110の一対の遮光部材による露光光の遮断が殆どなく、そのため、瞳面光強度分布の光量重心Gs1、Ge1が、中心Oに一致していて、光量重心の偏りが殆ど生じていない。図16(c)では、図16(a)にEs2、Ee2として示されているように、台形形状の光強度分布1302の光量が最大光量の半値に満たない値であり、可変スリット機構110の一対の遮光部材による露光光の遮断量が大きい。よって、図16(c)では、瞳面光強度分布の光量重心Gs2、Ge2は、中心Oからの偏り量は、gs2、ge2であり、露光光のテレセン特性が悪い状態である。
図16(d)では、図16(a)にEs3、Ee3として示されているように、台形形状の光強度分布1303の光量が最大光量の半値であり、露光光のテレセン特性は、図16(c)の場合よりも良い。図16(c)の場合と図16(d)の場合とで型より量を比較すると、gs2 > gs3、ge2 > ge3である。ここで、瞳面光強度分布から光量重心の偏りを求める際に、台形形状の光強度分布の一端Ps側における光量重心の偏りと台形形状の光強度分布の他端Pe側における光量重心の偏りとの平均値を用いてもよいし、いずれか一方を代表値として用いても良い。あるいは、他の方法を用いても良い。
次に、図17を参照しながら光量重心の偏り(テレセン特性)から結像位置誤差を求める方法について説明する。図17(a)は、図16(c)の瞳面光強度分布(傾斜部分の幅=Ls2、Le2)と同じであり、露光光のテレセン特性が大きい(悪い)状態を示している。図17(b)は、横軸に走査方向、縦軸にZ方向(フォーカス方向)を示している。図17(b)の左側は、傾斜部分の幅がLs2の露光光を位置Ps1で観察した状態に相当し、露光光は、光線1702と等価である。光線1702は、テレセン特性が良好な光線1701(光軸に平行な光線)に対する角度がθであり、テレセン特性が悪いことを示している。光線1702は、光線1701に対して傾き角度θをもって結像面WPに入射する。gs2は、瞳面光強度分布に基づいて求められる光量重心の偏りである。瞳面光強度分布に基づいて光量重心の偏りGs2を求めることにより、偏りGs2に基づいて光線1702の傾き角度θを求めることができる。傾き角度θは、テレセン特性を示す指標値である。
瞳面PPと結像面WPとの間の光線1701の光路長Cは既知であるので、瞳面光強度分布における光量重心の偏りgs2を求めることによって、光線1701に対する光線1702の傾き角度θを求めることができる。位置Es2における基板の走り面FCと結像面WPとの距離dzにおける結像位置誤差dys2は、距離dzおよび傾き角度θに基づいて計算されうる。
図17(b)の右側は、傾斜部分の幅がLe2の露光光を位置Pe1で観察した状態に相当し、露光光は、光線1703と等価である。図17(b)の右側についても、図17(b)の左側と同様に、瞳面光強度分布における光量重心の偏りge2を求めることによって、光線1701に対する光線1703の傾き角度θを求めることができる。位置Pe1における基板の走り面FCと結像面WPとの距離dzにおける結像位置誤差dye2は、距離dzおよび傾き角度θに基づいて計算されうる。
ここでは、光量重心の偏りに基づいてテレセン特性(光線傾きθ)を求める方法が説明された。この方法に代えて、傾斜部分の幅を変化させながら原版のパターンを基板に転写する露光を行い、転写されたパターンの結像位置誤差を計測することによって傾斜部分の幅と結像位置誤差との関係を特定してもよい。
主制御部103は、工程S03〜S05の繰り返しによって得られた情報、即ち、傾斜部分の幅と結像位置誤差との関係を示す情報(以下、特性情報)を主制御部103の内部または外部のメモリに保存する。
工程S06〜S08では、主制御部103は、工程S01で設定された露光モードに応じて台形形状の光強度分布の傾斜部分の幅を決定する。具体的には、工程S06では、主制御部103は、露光モードを判別し、露光モードが結像位置優先モードであれば、工程S07に進み、露光モードが露光量分布優先モードであれば、工程S08に進む。
露光モードが結像位置優先モードである場合、工程S07において、主制御部103は、結像位置誤差の判定閾値を低閾値に設定し、この場合、工程S09において、主制御部103は、結像位置誤差が厳しい条件で傾斜部分の幅を決定する。一方、露光モードが露光量分布優先モードである場合、工程S08において、主制御部103は、結像位置誤差の判定閾値を高閾値に設定し、この場合、工程S09において、主制御部103は、結像位置誤差が緩やかな条件で傾斜部分の幅を決定する。ここで、判定閾値は、許容される結像位置誤差を意味する。
図18(a)には、結像位置誤差の要求精度に応じて複数の閾値が設定される例が示されている。この例では、結像位置優先モードでは、結像位置誤差の判定閾値として低閾値(例えば、単位長さ当たり8[nm/um])が設定され、露光量分布優先モードでは、結像位置誤差の判定閾値として高閾値(例えば、単位長さ当たり15[nm/um])が設定される。図18(b)には、結像位置誤差の閾値に基づいて傾斜部分の幅を決定する方法が示されている。図18(b)において、横軸は傾斜部分の幅(L)、縦軸は結像位置誤差(dy)であり、1801で示される情報は、傾斜部分の幅と結像位置誤差との関係を示す特性情報である。
結像位置優先モードが設定されている場合は、工程S09において、主制御部103は、特性情報1801に基づいて、低閾値である8[nm/um]以下の結像位置誤差を満たす幅Ls1を傾斜部分の幅として決定する。また、露光量分布優先モードが設定されている場合、工程S09において、主制御部103は、特性情報1801に基づいて、高閾値である15[nm/um]と低閾値である8[nm/um]との間の幅Ls2を傾斜部分の幅として決定する。工程S10では、主制御部103は、工程S09において決定された傾斜部分の幅に従って、可変スリット機構110の一対の遮光部材110a、110bの位置(共役面MBからの距離)を制御する。
工程S11では、主制御部103は、図8から図10を参照しながら説明した方法に従って走査方向における露光量誤差を求める。図14(a)には、工程S09で決定した傾斜部分の幅から求められる露光量誤差が例示されている。図14(a)では、単位長当たりの受光パルス数(1/ΔY[pulse/mm])と露光量誤差との関係が露光誤差特性1401で示されている。工程S01で設定された露光量を達成するために、工程S04で検出された瞳面光強度分布から得られるパルスエネルギー(1パルス当たりの露光量)に基づいて露光量範囲1402が決定される。図14の例において、露光量範囲1402は、照射パルス数の下限値が4パルス、上限値が5.1パルスであることを示している。
次に、工程S12からS15では、主制御部103は、工程S01で設定された露光モードに応じた照射パルス数を決定する。工程S12では、主制御部103は、露光モードを判別し、露光モードが結像位置優先モードであれば、工程S13に進み、露光モードが露光量分布優先モードであれば、工程S14に進む。
露光モードが結像位置優先モードである場合、工程S13において、主制御部103は、露光量誤差の判定閾値を高閾値に設定し、露光量誤差が緩やかな条件で照射パルス数を決定する。一方、露光モードが露光量分布優先モードである場合、工程S14において、主制御部103は、露光量誤差の判定閾値を低閾値に設定し、露光量誤差が厳しい条件で照射パルス数を決定する。ここで、露光量誤差に関する判定閾値は、許容される露光量誤差を意味する。
図14(b)には、露光量誤差の要求精度に応じて複数の閾値が設定される例が示されている。この例では、結像位置優先モードでは、露光量誤差の判定閾値として高閾値(例えば、露光量誤差≦0.6[%])が設定され、露光量分布優先モードでは、露光量誤差の判定閾値として低閾値(例えば、露光量誤差≦0.3[%])が設定される。
結像位置優先モードが設定されている場合は、工程S13において、主制御部103は、露光誤差特性1401に基づいて、露光量誤差が高閾値0.6[%]以下となる条件1403で、照射パルス数が小さくなる(短時間で露光する)方向1404に検索する。そして、主制御部103は、条件に合致した交点1405から照射パルス数を決定する。露光量分布優先モードが設定されている場合、工程S14において、主制御部103は、露光量誤差特性1401に基づいて、露光量誤差が低閾値0.3[%]以下となる条件1406で、照射パルス数が大きくなる(長時間で露光する)方向1407に検索する。そして、主制御部103は、条件に合致した交点1408から照射パルス数を決定する。なお、露光量誤差特性1401と露光量範囲1402とが図14に例示されるような関係を有する場合、いずれの露光モードにおいても、単純に照射パルス数を4[pulse]として決定してもよい。
工程S15では、主制御部103は、単位長当り照射パルス数(1/ΔY[pulse/mm])を満たす走査速度とレーザ発振周波数を計算する。図14(a)の例では、結像位置優先モードのための照射パルス数として4[pulse]が選択された場合、式(1)からパルスレーザ光源101の発振周波数fを3000[Hz]とすると、走査速度は750[mm/sec]となる。露光量分布優先モードのための照射パルス数として5[pulse]が選択された場合、パルスレーザ光源101の発振周波数fを3000[Hz]とすると、走査速度は600[mm/sec]となる。
工程S16では、主制御部103は、設定された傾斜部分の幅および照射パルス数で基板114の露光を行う。
工程S03〜S05は、キャリブレーションモードにおいて実行されてもよい。また、この場合において、工程S03〜S05は、照明モードごとに実行されてもよい。照明モードは、例えば、円形照明モード、輪帯照明モードおよび多重極照明モード等を含みうる。
図15(a)には、四重極形状の照明モードにおける瞳面光強度分布が示されている。図15(b)には、四重極形状の照明モードにおける基板上の光強度分布1501が示されている。このような場合において、傾斜部分L1において、光強度分布が階段状に変化するため、傾斜部分内の複数の位置P1、P2、P3、P1’、P2’、P3’で瞳面光強度分布を検出し、それらに基づいて結像位置誤差を求めてもよい。
以下、上記の走査露光装置を用いた物品製造方法を説明する。物品製造方法は、塗布工程、露光装置、現像工程および処理工程を含みうる。塗布工程では、基板の上にフォトレジストが塗布される。露光工程では、塗布工程を経た基板の上のフォトレジストが上記の走査露光装置によって露光されうる。現像工程では、露光工程を経た基板の上のフォトレジストが現像されレジストパターンが形成されうる。処理工程では、現像工程を経た基板が処理されうる。この処理は、例えば、エッチング、イオン注入または酸化を含みうる。
SS:走査露光装置、135:光検出器、114:投影光学系

Claims (13)

  1. 走査方向に沿った形状が台形形状を有する光強度分布を基板上に形成する露光光によって該基板を露光する走査露光装置であって、
    前記台形形状における傾斜部分を構成する光線の結像位置誤差を検出する検出部を備える、
    ことを特徴とする走査露光装置。
  2. 前記検出部は、前記傾斜部分を構成する光線が入射する位置から観察される瞳面光強度分布に基づいて結像位置誤差を検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の走査露光装置。
  3. 前記検出部は、前記瞳面光強度分布を検出する光検出器と、前記光検出器によって検出された前記瞳面光強度分布に基づいて結像位置誤差を求める処理部と、を含む、
    ことを特徴とする請求項2に記載の走査露光装置。
  4. 前記処理部は、前記瞳面光強度分布に基づいて前記傾斜部分を構成する光線の傾きを求め、前記傾きに基づいて結像位置誤差を求める、
    ことを特徴とする請求項3に記載の走査露光装置。
  5. 前記処理部は、前記瞳面光強度分布の重心の偏りに基づいて前記傾斜部分を構成する光線の傾きを求める、
    ことを特徴とする請求項4に記載の走査露光装置。
  6. 前記走査方向における前記傾斜部分の幅を変更するための変更機構を更に備え、
    前記処理部は、前記傾斜部分の複数の幅のそれぞれについて結像位置誤差が検出されるように前記変更機構および前記検出部を制御し、前記傾斜部分の幅と結像位置誤差との関係を取得する、
    ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の走査露光装置。
  7. 前記処理部は、照明モードごとに前記関係を取得する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の走査露光装置。
  8. 前記処理部は、前記光検出器が前記走査方向における複数の位置に順次に配置されるように前記光検出器の位置を制御し、前記複数の位置のそれぞれにおける前記光検出器の出力に基づいて、前記傾斜部分が形成される範囲を特定し、前記範囲における所定の位置に前記光検出器を配置させることによって、前記光検出器に前記瞳面光強度分布を検出させる、
    ことを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載の走査露光装置。
  9. 許容される結像位置誤差および前記関係に基づいて前記傾斜部分の幅を決定する制御部を更に備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の走査露光装置。
  10. 前記制御部は、決定した前記傾斜部分の幅および許容される露光量誤差に基づいて、基板の走査の単位長当たりの露光光の照射パルス数を決定する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の走査露光装置。
  11. 前記制御部は、結像位置誤差の低減および露光量誤差の低減のうちいずれを優先するべきかに応じて前記許容される結像位置誤差を決定する、
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載の走査露光装置。
  12. 前記制御部は、結像位置誤差の低減を優先する場合において許容される露光量誤差を、露光量誤差の低減を優先する場合において許容される露光量誤差より大きく設定する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の走査露光装置。
  13. 基板の上にフォトレジストを塗布する塗布工程と、
    前記塗布工程を経た前記基板の上の前記フォトレジストを請求項1乃至12のいずれか1項に記載の走査露光装置によって露光する露光工程と、
    前記露光工程を経た前記基板の上の前記フォトレジストを現像してレジストパターンを形成する現像工程と、
    前記現像工程を経た前記基板を処理する処理工程と、
    を含むことを特徴とする物品製造方法。
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