JP2017215295A - クランプセンサおよび測定装置 - Google Patents

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Kenichi Shionoiri
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Abstract

【課題】物の接触などに起因する検出精度の低下を防止する。
【解決手段】クランプ対象をクランプした状態において互いに対向してクランプ対象についての被検出量を検出する一対のセンサを備え、一方のセンサが配設されたクランプ部31と、クランプ部31の先端部と基端部とを結ぶスライド方向にスライド可能に構成されて、先端部がクランプ部31の先端部に位置するようにスライドさせられた第1状態において一方のセンサに対向する位置に他方のセンサが配設されたクランプ部32とを備え、クランプ部31の先端部およびクランプ部32の先端部には、第1状態において互いに嵌合してスライド方向に対して交差する方向へのクランプ部31に対するクランプ部32の移動を規制する嵌合部45および嵌合部54がそれぞれ設けられている。
【選択図】図13

Description

本発明は、一対のセンサを備えたクランプセンサおよびそのクランプセンサを備えた測定装置に関するものである。
この種のクランプセンサとして、下記特許文献1において出願人が開示したクランプセンサが知られている。このクランプセンサは、先端部に第1の磁気コアが配設された本体ケース、および先端部に第2の磁気コアが配設されて本体ケースに対してスライド可能に配設されたスライドケースを備えて構成されている。このクランプセンサでは、スライドケースに取り付けられているスライドノブを本体ケースの先端部側に向けて移動させてスライドケースを先端部側にスライドさせ、本体ケースの先端部とスライドケースの先端部とで測定対象の電線をクランプしたときに、各先端部に配設されている各磁気コアが互いに対向し、電線に電流が流れることによって生じる磁気を各磁気コアが検出する。また、このクランプセンサでは、スライドケースを先端部側にスライドさせたときに、スライドケースのスライド(スライド方向への移動)が規制されるロック状態となるように構成されている。このクランプセンサを用いることにより、クランプセンサによって検出された磁気の検出値に基づいて、電線に流れる電流の電流値を測定することが可能となっている。
特開平7−325109号公報(第4頁、第1−3図)
ところが、上記のクランプセンサには、改善すべき以下の課題がある。すなわち、このクランプセンサでは、スライドケースを先端部側にスライドさせたときに、スライド方向へのスライドケースの移動が規制されるように構成されているものの、スライド方向に交差する方向への移動は規制されていない。この場合、例えば、クランプセンサに物が接触して本体ケースの先端部とスライドケースの先端部とが互いに離間する向きにスライドケースが移動させられたときには、各先端部に配設されている各磁気コアの位置関係が変化して、クランプセンサによる磁気検出の特性が変化する。このため、このクランプセンサには、物の接触などに起因する磁気の検出特性の変化によって検出精度が低下するおそれがあり、この点の改善が望まれている。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、物の接触などに起因する検出精度の低下を防止し得るクランプセンサおよび測定装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載のクランプセンサは、クランプ対象をクランプした状態において互いに対向して当該クランプ対象についての被検出量を検出する一対のセンサを備えたクランプセンサであって、前記各センサのいずれか一方が配設された第1のクランプ部と、前記第1のクランプ部の先端部と基端部とを結ぶスライド方向にスライド可能に構成されて、先端部が前記第1のクランプ部の前記先端部に位置するようにスライドさせられた第1状態において前記いずれか一方のセンサに対向する位置に前記各センサの他方が配設された第2のクランプ部とを備え、前記第1のクランプ部の前記先端部および前記第2のクランプ部の前記先端部には、前記第1状態において互いに嵌合して前記スライド方向に対して交差する方向への前記第1のクランプ部に対する前記第2のクランプ部の移動を規制する第1嵌合部および第2嵌合部がそれぞれ設けられている。
また、請求項2記載のクランプセンサは、請求項1記載のクランプセンサにおいて、前記第1嵌合部は、蟻ほぞおよび蟻溝のいずれか一方で構成され、前記第2嵌合部は、前記蟻ほぞおよび前記蟻溝の他方で構成されている。
また、請求項3記載のクランプセンサは、請求項2記載のクランプセンサにおいて、前記蟻ほぞは、当該蟻ほぞを構成する対向する2つの側面の間の幅が、当該蟻ほぞが設けられている前記クランプ部の長さ方向に沿って当該クランプ部の前記先端部に近づくに従って徐々に広くなるように形成され、前記蟻溝は、当該蟻溝を構成する対向する2つの側面の間の幅が、当該蟻溝が設けられている前記クランプ部の長さ方向に沿って当該クランプ部の前記先端部に近づくに従って徐々に広くなるように形成されている。
また、請求項4記載の測定装置は、請求項1から3のいずれかに記載のクランプセンサと、当該クランプセンサによって検出された前記被検出量に基づいて被測定量を測定する測定部とを備えている。
請求項1記載のクランプセンサ、および請求項4記載の測定装置によれば、第1状態において互いに嵌合してスライド方向に対して交差する方向への第1のクランプ部に対する第2のクランプ部の移動を規制する第1嵌合部および第2嵌合部を各クランプ部の各先端部にそれぞれ設けたことにより、例えば、測定中にクランプセンサに物が接触したとしても、第1のクランプ部の先端部と第2のクランプ部の先端部とが離間する事態を確実に回避することができる。したがって、このクランプセンサおよび測定装置によれば、測定中に各クランプ部の各先端部同士が離間して各センサの位置関係が変化することに起因する検出精度の低下を確実に防止することができる。
また、請求項2記載のクランプセンサ、および請求項4記載の測定装置によれば、蟻ほぞおよび蟻溝のいずれか一方で第1嵌合部を構成し、蟻ほぞおよび蟻溝の他方で第2嵌合部を構成したことにより、簡易な構成でありながら、スライド方向に対して交差する方向への第1のクランプ部に対する第2のクランプ部の移動を確実に規制することができる。
また、請求項3記載のクランプセンサ、および請求項4記載の測定装置によれば、対向する2つの側面の間の幅がクランプ部の長さ方向に沿って先端部に近づくに従って徐々に広くなるように蟻ほぞを形成し、対向する2つの側面の間の幅がクランプ部の長さ方向に沿って先端部に近づくに従って徐々に広くなるように蟻溝を形成したことにより、蟻溝と蟻ほぞとの嵌合が開始される際に、蟻溝における先端部側の幅の広い部分に蟻ほぞにおける基端部側の幅の狭い部分が挿入されるため、蟻溝の先端部側の縁部と蟻ほぞの基端部側の縁部とが衝突することなく、蟻溝と蟻ほぞとの嵌合をスムーズに行わせることができる。
電流測定装置1の構成を示す構成図である。 クローズ状態の電流測定装置1の斜視図である。 オープン状態の電流測定装置1の斜視図である。 電流測定装置1の分解斜視図である。 クローズ状態のクランプセンサ3の斜視図である。 オープン状態のクランプセンサ3の斜視図である。 先端部31a側から見たクランプ部31の斜視図である。 嵌合部45の構成を示すクランプ部31の正面図である。 嵌合部45の構成を示すクランプ部31の上面図である。 先端部32aの下側から見たクランプ部32の斜視図である。 嵌合部54の構成を示すクランプ部32の正面図である。 嵌合部54の構成を示すクランプ部32の下面図である。 クローズ状態の電流測定装置1の正面図である。 クランプセンサ103におけるクランプ部131の斜視図である。 クランプセンサ103におけるクランプ部132の斜視図である。 クランプセンサ203におけるクランプ部231の斜視図である。 クランプセンサ203におけるクランプ部232の斜視図である。
以下、クランプセンサおよび測定装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、測定装置の一例としての電流測定装置1の構成について、図面を参照して説明する。図1〜図3に示す電流測定装置1は、例えば、クランプ対象としての電線200(図2参照)に流れる電流(被測定量の一例)を測定可能に構成されている。具体的には、電流測定装置1は、各図に示すように、本体部2およびクランプセンサ3を備えて構成されている。
本体部2は、図2,3に示すように、嵌合可能な一対のケース21a,21b(以下、区別しないときには「ケース21」ともいう)を備えて構成されている。また、本体部2は、図1,4に示すように、各ケース21によって形成される内部空間に収容された基板22上に実装された電子部品によって構成される測定部11、操作部12、表示部13および処理部14を備えて構成されている。
測定部11は、処理部14の制御に従い、クランプセンサ3によって検出された磁気(被検出量の一例)に基づいて電線200に流れる電流を測定する測定処理を実行する。操作部12は、図2,3に示すように、各種の操作ボタン12aを備えて構成され、各操作ボタン12aが操作されたときに操作信号を出力する。表示部13は、処理部14の制御に従って電流の測定値等を表示する。処理部14は、操作部12から出力される操作信号に従って本体部2を構成する各部を制御する。
クランプセンサ3は、クランプ対象としての電線200をクランプした(挟み込んだ)状態において被検出量の一例としての磁気を検出するクランプ型のセンサであって、図4〜図6に示すように、クランプ部31,32およびセンサ61,62を備えて構成されている。なお、図5,6では、クランプセンサ3を本体部2から取り出した状態で図示している。
クランプ部31は、第1のクランプ部に相当し、図4〜図6に示すように、嵌合可能な一対のケース41a,41b(以下、区別しないときには「ケース41」ともいう)を備えて構成されている。また、クランプ部31の先端部31aには、図5,6に示すように、電線200(図2,3参照)をクランプする際に電線200を嵌め込ませる断面「U」字状の凹部42が形成されている。また、クランプ部31の先端部31aにおける凹部42の下部には、センサ61(各センサのいずれか一方)を収容する(配設される)図外の収容部が形成されている。
また、図5〜図7に示すように、クランプ部31の中間部31cおよび基端部31bには、クランプ部32における後述する係合部53の係合が可能な溝部44が、クランプ部31の長さ方向(先端部31aと基端部31bとを結ぶスライド方向:図5,6に示す矢印Aの方向)に沿って形成されている。なお、図2,5に示すように、クランプ部32がクランプ部31の先端部31a側に位置してクランプ部31の凹部42がクランプ部32によって閉塞されている状態(第1状態に相当する)を「クローズ状態」ともいい、図3,6に示すように、クランプ部32がクランプ部31の基端部31b側に位置している状態(クランプ部31の凹部42が開放されている状態)を「オープン状態」ともいう。
また、図7に示すように、クランプ部31の先端部31aには、嵌合部45が設けられている。この嵌合部45は、第1嵌合部に相当し、クランプセンサ3がクローズ状態(第1状態)のときに、クランプ部32における後述する嵌合部54と嵌合して、上記したスライド方向に対して交差する方向(図5,6に示す矢印B,Cの方向)へのクランプ部31に対するクランプ部32の移動を規制する機能を有している。
この場合、嵌合部45は、図8に示すように、正面視した状態において、上方(突出する向き)に向かうに従って幅が徐々に広くなる蟻ほぞ(「蟻ほぞおよび蟻溝のいずれか一方」の一例)で構成されている。また、嵌合部45(蟻ほぞ)は、嵌合部45を上面側から見た図9に示すように、嵌合部45を構成する対向する2つの側面45a,45bの間の幅が、クランプ部31の長さ方向(上記したスライド方向)に沿って先端部31aに近づくに従って徐々に広くなるように(先端部31aから離間するに従って徐々に狭くなるように)形成されている。つまり、嵌合部45は、平面視した状態において、先端部31a側の幅が広く、基端部31b側の幅が狭い形状に形成されている。
クランプ部32は、第2のクランプ部に相当し、図4〜6に示すように、嵌合可能な一対のケース51a,51b(以下、区別しないときには「ケース51」ともいう)を備えて構成されている。また、クランプ部32の先端部32a(図5,6参照)には、センサ62(各センサの他方)を収容する図外の収容部が形成されている。
また、図5,6,10に示すように、クランプ部32の中間部32cおよび基端部32bには、クランプ部31の溝部44に係合可能な係合部53が、クランプ部32の長さ方向に沿って形成されている。この場合、クランプ部32は、図5,6に示すように、係合部53がクランプ部31の溝部44に係合した状態で、スライド方向(両図に示す矢印Aの方向)に沿ってスライドすることが可能となっている。
また、図10に示すように、クランプ部32の先端部32aには、嵌合部54が設けられている。この嵌合部54は、第2嵌合部に相当し、クランプセンサ3がクローズ状態(第1状態)のときに、上記したクランプ部31の嵌合部45と嵌合可能に構成され、嵌合状態において、スライド方向に対して交差する方向(図5,6に示す矢印B,Cの方向)へのクランプ部31に対するクランプ部32の移動を規制する機能を有している。
この場合、嵌合部54は、図11に示すように、正面視した状態において、上方(底部)に向かうに従って幅が徐々に広くなる蟻溝(「蟻ほぞおよび蟻溝の他方」の一例)で構成されている。また、嵌合部54(蟻溝)は、嵌合部45を下面側から見た図12に示すように、嵌合部54を構成する対向する2つの側面54a,54bの間の幅が、クランプ部32の長さ方向に沿って先端部32aに近づくに従って徐々に広くなるように(先端部32aから離間するに従って徐々に狭くなるように)形成されている。つまり、嵌合部54は、平面視した状態において、先端部32a側の幅が広く、基端部32b側の幅が狭い形状に形成されている。
また、図2〜4に示すように、クランプ部32の上部には、クランプ部32をスライドさせる際に用いるノブ55が取り付けられる。
センサ61,62は、一例として磁性コアおよび磁気検出素子を有して構成され、クランプ部31の先端部31aに形成されている収容部、およびクランプ部32の先端部32aに形成されている収容部にそれぞれ収容されている。また、各センサ61,62の配置位置(収容位置)は、クランプ部32がクランプ部31の先端部31a側にスライドして、クランプ部32の先端部32aがクランプ部31の先端部31aに位置したクローズ状態(第1状態)において互いに対向するように規定されている。この場合、各センサ61,62が互いに対向した状態において、各センサ61,62によって磁気(被検出量)が検出される。
次に、電流測定装置1の使用方法について、図面を参照して説明する。なお、初期状態では、図3に示すように、クランプセンサ3がオープン状態であるものとする。
例えば、測定対象体としての電線200(図3参照)に流れている電流(被測定量)を測定する際には、本体部2の操作部12における操作ボタン12aを操作して電源を投入し、次いで、電線200をクランプセンサ3でクランプする。
具体的には、まず、図3に示すように、クランプセンサ3におけるクランプ部31の凹部42に電線200を嵌め込ませる。続いて、クランプセンサ3のクランプ部32に取り付けられているノブ55に指を掛け、同図に示す矢印A1の向き(スライド方向における一方の向き)にノブ55を押し出す。この際に、クランプ部32の係合部53がクランプ部31の溝部44に係合した状態で(図6参照)クランプ部32が矢印A1の向きにスライドする。
次いで、クランプ部32の先端部32aがクランプ部31の先端部31aに位置するまでクランプ部32がスライドする際に、クランプ部31の先端部31aに設けられている嵌合部45に対するクランプ部32の先端部32aに設けられている嵌合部54の嵌合が行われる。この場合、このクランプセンサ3では、図9に示すように、先端部31a側の幅が広く基端部31b側の幅が狭くなるように嵌合部45が形成され、図12に示すように、先端部32a側の幅が広く基端部32b側の幅が狭くなるように嵌合部54が形成されている。このため、矢印A1の向きへのクランプ部32のスライドによって嵌合部54と嵌合部45との嵌合が開始される際に、嵌合部54における先端部32a側の幅の広い部分に嵌合部45における基端部31b側の幅の狭い部分が挿入されることとなる結果、嵌合部54の先端部32a側の縁部と嵌合部45の基端部31b側の縁部とが衝突することなく、嵌合部45と嵌合部54との嵌合がスムーズに行われる。
続いて、図2に示すように、クランプ部32の先端部32aがクランプ部31の先端部31aに位置するまでクランプ部32がスライドしたとき(クランプセンサ3がクローズ状態(第1状態)となったとき)には、図13に示すように、嵌合部45と嵌合部54とが嵌合する。この状態では、嵌合部45の各側面45a,45bと嵌合部54の各側面54a,54bとが互いに当接(または近接)する。これにより、クランプセンサ3によって電線200がクランプされる。
この場合、このクランプセンサ3では、図8,11に示すように、上方(突出する向き)に向かうに従って幅が徐々に広くなる蟻ほぞで嵌合部45が構成され、上方(底部)に向かうに従って幅が広くなる蟻溝で嵌合部54が構成されている。このため、嵌合部45,54が嵌合した状態では、スライド方向(図5に示す矢印Aの方向)に交差する上下方向(同図に示す矢印Bの方向)へのクランプ部31に対するクランプ部32の移動が規制されると共に、スライド方向に交差する水平方向(同図に示す矢印Cの方向)へのクランプ部31に対するクランプ部32の移動が規制される。
次いで、電線200をクランプした状態において、クランプセンサ3のセンサ61,62が、電線200に流れる電流によって生じる磁気を検出して検出信号を出力する。
続いて、操作部12の操作ボタン12aを操作して測定開始を指示する。この際に、処理部14が、測定部11を制御して測定処理を実行させる。この測定処理では、測定部11は、クランプセンサ3から出力された検出信号(クランプセンサ3によって検出された磁気)に基づいて電線200に流れる電流を測定する。次いで、処理部14が、表示部13を制御して、測定部11によって測定された電流の値を表示させる。以上により、電線200を流れる電流の測定が完了する。
この場合、この電流測定装置1では、クランプセンサ3がクローズ状態となったときにクランプ部31,32にそれぞれ設けた嵌合部45,54が嵌合することでスライド方向に交差する方向へのクランプ部31に対するクランプ部32の移動が規制されている。このため、この電流測定装置1では、例えば、測定中にクランプセンサ3に物が接触したとしても、クランプ部31の先端部31aとクランプ部32の先端部32aとが離間する事態が確実に回避される結果、各先端部31a,32aに配設されているセンサ61,62の位置関係が変化することに起因して、クランプセンサ3による磁気検出の特性が変化して検出精度が低下する事態を確実に防止することが可能となっている。
一方、測定が完了して、電線200のクランプを解除する際には、ノブ55に指を掛け、図2に示す矢印A2の向き(スライド方向における他方の向き)にノブ55を引き戻す。この際に、クランプ部32が矢印A2の向きにスライドする。これにより、クランプ部31,32における嵌合部45,54の嵌合が解除され、続いて、図3に示すように、凹部42が開放されてクランプセンサ3がオープン状態となる。次いで、電線200を凹部42から取り外す。以上により、電線200に流れる電流の測定が完了する。
このように、このクランプセンサ3および電流測定装置1によれば、第1状態において互いに嵌合してスライド方向(矢印Aの方向)に対して交差する方向(矢印B,Cの方向)へのクランプ部31に対するクランプ部32の移動を規制する嵌合部45,54をクランプ部31,32の各先端部31a,32aにそれぞれ設けたことにより、例えば、測定中にクランプセンサ3に物が接触したとしても、クランプ部31の先端部31aとクランプ部32の先端部32aとが離間する事態を確実に回避することができる。したがって、このクランプセンサ3および電流測定装置1によれば、測定中にクランプ部31,32の先端部31a,32a同士が離間してセンサ61,62の位置関係が変化することに起因する検出精度の低下を確実に防止することができる。
また、このクランプセンサ3および電流測定装置1によれば、嵌合部45を蟻ほぞで構成し、嵌合部54を蟻溝で構成したことにより、簡易な構成でありながら、スライド方向に対して交差する方向へのクランプ部31に対するクランプ部32の移動を確実に規制することができる。
また、このクランプセンサ3および電流測定装置1によれば、各側面45a,45bの間の幅がクランプ部31の長さ方向に沿って先端部31aに近づくに従って徐々に広くなるように嵌合部45としての蟻ほぞを形成し、各側面54a,54bの間の幅が、クランプ部32の長さ方向に沿って先端部32aに近づくに従って徐々に広くなるように嵌合部54としての蟻溝を形成したことにより、蟻溝と蟻ほぞとの嵌合が開始される際に、蟻溝における先端部32a側の幅の広い部分に蟻ほぞにおける基端部31b側の幅の狭い部分が挿入されるため、蟻溝の先端部32a側の縁部と蟻ほぞの基端部31b側の縁部とが衝突することなく、蟻溝と蟻ほぞとの嵌合をスムーズに行わせることができる。
なお、クランプセンサおよび測定装置の構成は、上記の構成に限定されない。例えば、第1嵌合部としての嵌合部45を蟻ほぞで構成し、第2嵌合部としての嵌合部54を蟻溝で構成した例について上記したが、これとは逆に、嵌合部45(第1嵌合部)を蟻溝で構成し、嵌合部54(第2嵌合部)を蟻ほぞで構成することもできる。
また、蟻ほぞおよび蟻溝以外の嵌合部を設けた構成を採用することもできる。一例として、図14,15に示すクランプセンサ103や、図16,17に示すクランプセンサ203を採用することもできる。なお、上記したクランプセンサ3と異なる構成要素についてのみ説明する。
クランプセンサ103は、図14,15に示すように、嵌合部45に代えて嵌合部145が先端部131aに設けられたクランプ部131と、嵌合部54に代えて嵌合部154が先端部132aに設けられたクランプ部132とを備えて構成されている。このクランプセンサ103においても、クローズ状態(第1状態)のときに、嵌合部145,154が互いに嵌合して、スライド方向(両図に示す矢印Aの方向)に対して交差する方向(両図に示す矢印B,Cの方向)へのクランプ部131に対するクランプ部132の移動を規制するため、測定中にクランプ部131,132の先端部131a,132a同士が離間してセンサ61,62の位置関係が変化することに起因する検出精度の低下を確実に防止することができる。
また、クランプセンサ203は、図16,17に示すように、嵌合部45に代えて嵌合部245が先端部231aに設けられたクランプ部231と、嵌合部54に代えて嵌合部254が先端部232aに設けられたクランプ部232とを備えて構成されている。このクランプセンサ203においても、クローズ状態(第1状態)のときに、嵌合部245,254が互いに嵌合して、スライド方向(両図に示す矢印Aの方向)に対して交差する方向(両図に示す矢印B,Cの方向)へのクランプ部231に対するクランプ部232の移動を規制するため、測定中にクランプ部231,232の先端部231a,232a同士が離間してセンサ61,62の位置関係が変化することに起因する検出精度の低下を確実に防止することができる。
また、測定部11、操作部12、表示部13および処理部14を備えた本体部2と、クランプセンサ3とを一体に構成した電流測定装置1を例に挙げて説明したが、クランプセンサ3と本体部2とを別体に構成した電流測定装置1を採用することもできる。
また、被測定量としての電流を測定する電流測定装置1に適用した例について上記したが、被測定量としての電圧を測定する電圧測定装置に適用することもできる。
1 電流測定装置
3,103,203 クランプセンサ
11 測定部
31,32,131,132,231,232 クランプ部
31a,32a,131a,132a,231a,232a 先端部
31b,32b,131b,132b,231b,232b 基端部
45,54,145,154,245,254 嵌合部
45a,45b 側面
54a,54b 側面
61,62 センサ
A,B,C 矢印

Claims (4)

  1. クランプ対象をクランプした状態において互いに対向して当該クランプ対象についての被検出量を検出する一対のセンサを備えたクランプセンサであって、
    前記各センサのいずれか一方が配設された第1のクランプ部と、前記第1のクランプ部の先端部と基端部とを結ぶスライド方向にスライド可能に構成されて、先端部が前記第1のクランプ部の前記先端部に位置するようにスライドさせられた第1状態において前記いずれか一方のセンサに対向する位置に前記各センサの他方が配設された第2のクランプ部とを備え、
    前記第1のクランプ部の前記先端部および前記第2のクランプ部の前記先端部には、前記第1状態において互いに嵌合して前記スライド方向に対して交差する方向への前記第1のクランプ部に対する前記第2のクランプ部の移動を規制する第1嵌合部および第2嵌合部がそれぞれ設けられているクランプセンサ。
  2. 前記第1嵌合部は、蟻ほぞおよび蟻溝のいずれか一方で構成され、前記第2嵌合部は、前記蟻ほぞおよび前記蟻溝の他方で構成されている請求項1記載のクランプセンサ。
  3. 前記蟻ほぞは、当該蟻ほぞを構成する対向する2つの側面の間の幅が、当該蟻ほぞが設けられている前記クランプ部の長さ方向に沿って当該クランプ部の前記先端部に近づくに従って徐々に広くなるように形成され、
    前記蟻溝は、当該蟻溝を構成する対向する2つの側面の間の幅が、当該蟻溝が設けられている前記クランプ部の長さ方向に沿って当該クランプ部の前記先端部に近づくに従って徐々に広くなるように形成されている請求項2記載のクランプセンサ。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のクランプセンサと、当該クランプセンサによって検出された前記被検出量に基づいて被測定量を測定する測定部とを備えている測定装置。
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